Bed device

申请号 JP16205296 申请日 1996-06-21 公开(公告)号 JPH105286A 公开(公告)日 1998-01-13
申请人 France Bed Co Ltd; フランスベッド株式会社; 发明人 MORITA MASAYASU;
摘要 PROBLEM TO BE SOLVED: To provide a bed device whose mechanisms for rolling or undulating the floorboard can be selectively operated. SOLUTION: This bed device has a rolling driving means 35 to roll its floorboard 61 in the width direction, an undulating driving means 71 to undulate the floorboard 61 in the longitudinal direction, and a control device to control these driving means. The control device has a control part, mutual driving inhibition circuits, and a forced recovery circuit. The control part, to which order signals to drive motors 37 and 73 of the driving means 35 and 71 are inputted, outputs output signals based on the inputted order signals. The mutual driving inhibition circuits prevent the pair of motors from being driven at the same time. And the forced recovery circuit operates the second motor before the first motor is operated for rolling the floorboard 61 and preferentially returns the floorboard 61 to its original condition as it is not raised.
权利要求 【特許請求の範囲】
  • 【請求項1】 床板体を幅方向に回動させる揺動機能と、上記床板体を上記幅方向と交差する長手方向に対して起伏させる背上げ機能とを備えたベッド装置において、支持フレームと、 この支持フレームに揺動自在に支持されるとともに上面側に上記床板体が設けられた回転フレームと、上記回転フレームを揺動駆動する第1の駆動源を有する揺動駆動手段と、 上記回転フレームに設けられ上記床板体の一部をその長手方向に対して起伏駆動する第2の駆動源を有する起伏駆動手段と、 上記揺動駆動手段の第1の駆動源と上記起伏駆動手段の第2の駆動源との駆動を制御する制御装置とを具備し、 上記制御装置は、 上記各駆動源を駆動するための指令信号が入力されるとともにその指令信号に基づく出力信号を出力する制御部と、 上記第1の駆動源と第2の駆動源とが一緒に駆動されるのを禁止する相互駆動禁止回路と、 上記第1の駆動源を作動させて上記床板体を揺動駆動する前に、上記第2の駆動源を作動させて上記床板体が起上していない初期状態へ優先的に戻す優先復帰回路とを具備したことを特徴とするベッド装置。
  • 【請求項2】 上記相互駆動禁止回路は、上記制御部の内部と外部の両方に設けられていることを特徴とする請求項1記載のベッド装置。
  • 说明书全文

    【発明の詳細な説明】

    【0001】

    【発明の属する技術分野】この発明はとくに病人や老人等の寝たきりの利用者の床ずれを防止するために有効なベッド装置に関する。

    【0002】

    【従来の技術】自によって寝返りを打ったり、体を起こすことのできない患者は、長期間にわたって仰臥したままの状態でいなければならない。 このように、長期間にわたって仰臥したままの姿勢でいると、いわゆる床ずれを起こし、患者の苦痛が増大することになるから、床ずれを防止するために床板を幅方向に揺動させて患者の体位を適宜変換しなければならないということがあり、
    そのような揺動機能を備えたベッド装置が開発されている。

    【0003】また、ベッド装置の上で食事をしたり、読書をするような場合、自力で起き上がることができなかったり、あるいは上半身を起こした姿勢を楽に維持できるようにするため、床板の一部を起伏自在な構成とし、
    その起伏自在な部分を起伏駆動できるようにした、起伏機能を備えたベッド装置が知られている。 そして、最近では上記揺動機能と起伏機能との両方を備えたベッド装置が開発されている。

    【0004】このような、揺動機能と起伏機能との両方の機能を備えたベッド装置として本件出願人は特願平7
    −21964号(未公開)に示されるベッド装置を提案した。 このベッド装置はベースを有し、このベース上には載置フレームが上下駆動機構によって上下動可能に設けられている。

    【0005】上記載置フレーム上には支持フレームが取付けられ、この支持フレーム上には回転フレ−ムが揺動自在に設けられている。 そして、この回転フレーム上には床板体が設けられている。

    【0006】上記床板体は、中央床板の幅方向両側にそれぞれ側部床板が上方向にだけ回動自在に連結されているとともに、各床板は長手方向に対して所定の長さ寸法の複数の床部に分割されて回動自在に連結されている。

    【0007】上記中央床板の複数の床部のうちの1つは上記回転フレームに固定されている。 上記回転フレームは床板体の幅寸法よりも小さな幅寸法に設定されている。 また、上記支持フレームは回転フレームよりも大きな幅寸法に設定されているとともに、床板体の幅寸法よりも小さな幅寸法に設定されている。

    【0008】上記支持フレ−ムには上記回転フレームを幅方向に揺動駆動するための揺動駆動機構が設けられ、
    上記回転フレームには上記床板体の床部を起伏駆動するための起伏駆動機構が設けられている。

    【0009】上記揺動駆動機構によって回転フレームが幅方向に揺動駆動されると、上記床板体が連動するとともに所定の度揺動する。 すると、揺動方向下側に位置する一方の側部床板が支持フレームの一側上面に当接して上方へ回動するから、床板体上に仰臥した利用者が落下するのを防止できるようになっている。

    【0010】ところで、上記構成のベッド装置においては、幅方向に対して屈曲されて揺動状態にある床板体を、長手方向に対して起伏させることはできず、逆に起伏状態にある床板体を幅方向に揺動させることはできず、仮に揺動状態あるいは起伏状態のいずれか一方の状態にある床板体を他方の状態に駆動すると、床板体に無理な力が加わるから、その床板体や駆動機構が損傷するということがある。

    【0011】そこで、どちらか一方の駆動状態にある床板体を他方の状態に駆動するのを防止するということが行なわれている。 すなわち、上記床板体が揺動状態および起伏状態にあるか否やかをそれぞれリミットスイッチで検出し、床板体がどちらか一方の状態にあることが上記リミットスイッチで検出されたなら、他方の状態へ駆動されることがないよう、いわゆる相互駆動を禁止する制御回路によって制御されるようにしている。

    【0012】つまり、上記リミットスイッチは、床板体の中央床板が平な状態(揺動角度ゼロの状態)にあるか否やかを検出するとともに、各床部の起伏角度がゼロであるか否やかを検出するようになっている。

    【0013】ところで、リミットスイッチによって中央床板の揺動角度や各床部の起伏角度を検出する場合、上記中央床板や各床部に加わる荷重は、利用者の体重の移動によって検出誤差が生じることがある。 たとえば、揺動状態(傾斜状態)にある床板体を水平方向に駆動する場合、利用者が上記床板体の揺動方向に寝返りを打つなどして体重を移動させると、その体重の移動によって中央床板に撓みが生じる。 そのため、中央床板が水平になる直前で、その中央床板がリミットスイッチをオンさせ、床板体の揺動を停止させてしまうということがある。

    【0014】このような状態では、上記リミットスイッチによって床板体が水平であると電気的に検出されているから、この床板体を起伏させることは可能である。 しかしながら、床板体を起伏させることで、中央床板に加わる利用者の荷重が変化し、揺動時にオンとなったリミットスイッチがオフになってしまうことがある。

    【0015】その場合、床板体は起上状態にありながら揺動状態にもあると検出されるから、上述した相互駆動を禁止する制御回路によってその動作が直ちに停止させられる。 その後、揺動あるいは起伏の動作を再開させようとしても、制御回路上、床板体は各リミットスイッチからの信号によって揺動状態であり、しかも起伏状態であるということになっているから、その状態からどちらにも動かなくなってしまうということになる。

    【0016】

    【発明が解決しようとする課題】このように、従来のベッド装置は、たとえば揺動駆動されている床板体が水平状態にないにもかかわらず、上記床板体にかかる利用者の体重の分布状態が変化すると、上記床板体はあたかも水平状態にあるような検出がなされることがあるため、
    その検出結果に基づいて床板体が起上駆動される。

    【0017】床板体が起上駆動されることで、この床板体にかかる利用者の荷重の分布状態が変化すると、先の検出結果が変わり、床板体は揺動状態と起上状態の両方の状態にあることになるから、その状態で床板体の駆動が停止させられる。 つまり、制御回路上、床板体は揺動しかつ起上した状態で停止してしまうから、その状態からどちらの状態へも動かすことができなくなる。

    【0018】この発明は上記事情に基づきなされたもので、その目的とするところは、制御回路上、床板体が揺動状態と起上状態との両方の状態で停止していても、動作不能になることがないようにしたベッド装置を提供することにある。

    【0019】

    【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、床板体を幅方向に回動させる揺動機能と、上記床板体を上記幅方向と交差する長手方向に対して起伏させる背上げ機能とを備えたベッド装置において、支持フレームと、この支持フレームに揺動自在に支持されるとともに上面側に上記床板体が設けられた回転フレームと、上記回転フレームを揺動駆動する第1の駆動源を有する揺動駆動手段と、上記回転フレームに設けられ上記床板体の一部をその長手方向に対して起伏駆動する第2の駆動源を有する起伏駆動手段と、上記揺動駆動手段の第1の駆動源と上記起伏駆動手段の第2の駆動源との駆動を制御する制御装置とを具備し、上記制御装置は、上記各駆動源を駆動するための指令信号が入力されるとともにその指令信号に基づく出力信号を出力する制御部と、上記第1の駆動源と第2の駆動源とが一緒に駆動されるのを禁止する相互駆動禁止回路と、上記第1の駆動源を作動させて上記床板体を揺動駆動する前に、上記第2の駆動源を作動させて上記床板体が起上していない初期状態へ優先的に戻す優先復帰回路とを具備したことを特徴とする。

    【0020】請求項2の発明は請求項1の発明において、上記相互駆動禁止回路は、上記制御部の内部と外部の両方に設けられていることを特徴とする。 請求項1の発明によれば、制御装置に強制復帰回路を備えたことで、床板体は揺動状態と起上状態との両方の状態にあっても、強制的に起上状態が倒伏状態に戻されるから、床板体などの損傷を防止するための相互駆動禁止回路を備えていても、動作不能になるのを防止できる。

    【0021】請求項2の発明は、相互禁止回路を制御部の内部と外部との両方に設けたので、制御部で発生するノイズなどで一方の相互禁止回路が誤動作しても、揺動と起伏の2つの動作が一緒に行なわれるのが防止される。

    【0022】

    【実施形態】以下、この発明の一実施形態を図面を参照して説明する。 図1に示すベッド装置はベース1を備えている。 このベース1は矩形枠状に形成されていて、その下面四隅部にはストッパ付きのキャスタ2が設けられている。 上記ベース1の両側の長手方向両端部には、図3に示すように幅方向において対応する位置にそれぞれ一対のブラケット3が立設されている。 各一対のブラケット3には上下リンク機構4を構成する一対の回転軸5
    が回転自在に架設されている。 各回転軸5の両端部にはそれぞれ一対のレバー6の一端部が固着されている。 各一対のレバー6の他端にはそれぞれ支軸7の両端部が固着されている。 一対の支軸7の両末端にはそれぞれローラ8が回転自在に設けられている。

    【0023】一方の回転軸5の中途部には第1のアーム9の一端が固着され、他方の回転軸5の中途部には第2
    のアーム11の中途部が固着されている。 第1のアーム9の他端と第2のアーム11の下方へ突出した一端とには連動杆12の一端と他端とがそれぞれ枢着されている。 この連動杆12の中途部上面には上下駆動機構13
    が設けられている。 この上下駆動機構13は上記連動杆12に揺動自在に取付けられた駆動源14およびこの駆動源14によって進退駆動される駆動軸15からなり、
    上記駆動軸15の先端が上記第2のアーム11の他端に枢着されている。

    【0024】上記上下駆動機構13が作動してその駆動軸15が突出方向に駆動されると、第2のアーム11が図1に矢印aで示す反時計方向に回動し、その回動に一方の回転軸5が連動する。 上記第2のアーム11が回動すれば、その回動によって連動杆12が矢印bで示す方向にスライドし、第1のアーム9が矢印cで示す反時計方向に回動する。

    【0025】上記第1のアーム9と第2のアーム11とが同じ反時計方向に回動すれば、各アームに一端を連結した各一対のレバー6が図3に示す倒伏した状態から起立方向へ回動する。

    【0026】各レバー6に連結された支軸7の両末端のローラ8は、矩形枠状をなした載置フレーム21の両側内面に設けられた断面コ字状のガイドレール22に転動自在に係合している。 したがって、上記一対のレバー6
    が起立方向に回動すれば、その回動によって上記載置フレーム21がローラ8を介して上昇させられるようになっている。 載置フレーム21がベース1上で上昇した状態を図11に示す。

    【0027】なお、ガイドレール22とローラ8との係合により、上昇させられた載置フレーム21が長手方向に沿って自由に移動するのを防止するため、上記載置フレーム21とレバー6とには図3に示すように連結リンク23の一端と他端とが回動自在に連結されている。 この連結リンク23は、ガイドレール22のローラ8が係合して支持された上記載置フレーム21が吸いへ方向に自由に移動するのを阻止している。 また、上記連結リンク23を取り外すことで、上記載置フレーム21をベース1から分解できるようになっている。

    【0028】一方、図4に示すように上記レバー6の回動支点をA、長手方向の中点をB、ローラ8が取り付けられた他端をC、上記中点Bに一端が連結された連結リンク23の他端をDとすると、AB、BD、BD、BC
    のそれぞれの長さは、AB=BD、BD=BCに設定されている。 したがって、A、B、Dの3点がなす三角形と、A、B、Dの3点がなす三角形はともに二等辺三角形となる。

    【0029】なお、載置フレーム21が図4に鎖線で示すように上昇させられたときの上記A〜Dの各点をA
    ´、B´、C´、D´とすると、A´、B´、D´の3
    点がなす三角形と、A´、B´、D´の3点がなす三角形も二等辺三角形となる。

    【0030】そのため、レバー6が倒伏状態から起立方向に回動上昇させられるとき、上記各三角形は二等辺三角形を維持するから、連結リンク23の他端Dは矢印V
    で示すように垂直方向のD´点へ上昇する。 また、点C
    と点Dとは水平方向においてほぼ同じ高さを維持しながら点C´、D´へと上昇変位する。

    【0031】したがって、載置フレーム21は水平な状態で、しかも水平方向にスライドすることなく上昇、下降させることができるから、載置フレーム21が傾いたり、の長手方向端部が壁面にぶつかるなどのことがない。

    【0032】上記載置フレーム21の上面には、この載置フレーム21よりも大きな矩形枠状をなした支持フレーム25が着脱自在に載置固定されている。 この支持フレーム25は図2と図3に示すように幅方向に沿う3本の横杆26の両端に連結部材27を介して縦杆28が取付けられてなる。 各縦杆28の上面にはそれぞれ長手方向全長にわたって合成樹脂製の当接板28aが設けられている。

    【0033】上記支持フレーム25の長手方向両端側に位置する一対の横杆26の両端部にはそれぞれ一対の受け部材29が立設されている。 各受け部材29にはその上面および内側面に開放した円弧状の凹部29aが形成されている。

    【0034】上記支持フレーム25の一対の縦杆28の間には回転フレーム32が配設されている。 この回転フレーム32の長手方向両端面にはそれぞれ一対の支持ローラ33が回転自在に設けられている。 各支持ローラ3
    3は上記受け部材29に形成された凹部29aにそれぞれ係合支持されている。

    【0035】上記支持フレーム25の一対の縦杆28の両端部には連結ブラケット30が上端を固着して垂設されている。 これら連結ブラケット30の下端は図1に示すように上記載置フレーム21の四隅部に着脱自在に取り付けられる。 したがって、支持フレーム25は上記載置フレーム21の上下動に連動するようになっている。

    【0036】支持フレーム25の長手方向一端側と中途部とに位置する一対の横杆26の両端部間には、図2、
    図3および図6に示すように一対の取付杆34が架設されている。 これら取付杆34の中途部間には上記横杆2
    6と平行に補助横杆26aが架設されている。 これらの杆部材26、26a、34には上記回転フレーム32を左右方向に揺動駆動するための揺動駆動手段35が設けられている。

    【0037】上記揺動駆動手段35は図5乃至図8に示すように構成されている。 つまり、図6に示すように一方の取付杆34の下面側にはブラケット36が設けられ、このブラケット36には駆動源37の一端が枢着されている。 この駆動源37はモータ38aと、このモータ38aが作動することで回転駆動されるねじ軸38b
    と、このねじ軸38bに沿って移動する可動体38cとからなる。

    【0038】上記可動体38cには図5に示すリンク機構40Aを構成する、L字状の一対の第1のリンク39
    の一端が枢着されている。 これら第1のリンク39の他端は支軸41に固着されている。 この支軸41は、図5
    と図6に示すように一方の横杆26と補助横杆26aとに立設されたブラケット40に回転自在に架設されている。

    【0039】上記支軸41の一端部は一方のブッラケット40から他方の横杆26側へ突出し、その突出端には直杆状の第2のリンク42の一端が固着されている。 この第2のリンク42の他端には連動ピン43が突設されている。 この連動ピン43は第3のリンク44と第4のリンク45との長手方向一端側から中途部にわたる所定の長さで形成されたそれぞれの長孔44a、45aにスライド自在かつ抜出不能に係合している。

    【0040】上記第3のリンク44と第4のリンク45
    との他端には、図5に示すように連結ピン46の一端部がそれぞれ枢着されている。 各連結ピン46には、連結リンク47a、47bの一端と、振れ止めリンク48の両端に固着された保持部材49の一側面側とがそれぞれ枢着されている。 上記各連結リンク47a、47bの他端は上記回転フレーム32の長手方向一端の幅方向両端部にそれぞれ枢着されている。

    【0041】なお、上記連結リンク47a、47bの他端と上記回転フレーム32の両端に設けられた支持ローラ33とは、図7に示す(47bのみ示す)ように一本のピン51によって上記回転フレーム32に取り付けられている。

    【0042】上記保持部材49の他側面には、支持フレーム25の幅方向内方側に位置する一端面側および下端面側に開放した、係合部としてのほぼL字状の振れ止め溝50が形成されている。 一対の保持部材49の振れ止め溝50には図7と図9とに示すように上記他方の横杆26から補助横杆26aに向かって突設された係合体としての係合ピン52がスライド自在に係合している。 図9に示すように一対の係合ピン52の間隔L1 は、一対の振れ止め溝50の開放端間の間隔よりもわずかに大きく、上記振れ止め溝50の末端間の間隔L2 よりも小さく設定されている。

    【0043】回転フレーム32が水平な状態にあるとき、一対の係合ピン52は各保持部材49の振れ止め溝50に係合している。 それによって、回転フレーム32
    は左右方向にがた付くことのない状態で保持されている。 すなわち、回転フレーム32はリンク機構40によって揺動自在に支持されているため、上記リンク機構4
    0Aが駆動されていない状態、つまり上記回転フレーム32が水平な状態にあるとき、各リンクの遊びによって揺動方向にがた付くことが避けられない。

    【0044】しかしながら、回転フレーム32が水平な状態にあるとき、上記一対の係合ピン52が保持部材4
    9の振れ止め溝50に係合しているから、上記回転フレーム32が左右方向に揺れ動くのが阻止されている。

    【0045】図8において、駆動源37の可動体38c
    が矢印A方向に駆動されることで、第1のリンク39が矢印B方向に回動し、その回動に第2のリンク42が連動すると、この第2のリンク42の他端に設けられた連動ピン43が第4のリンク45の長孔45aの上端に係合してそのリンク45を同図に矢印Dで示す起立方向に回動させるとともに、第3のリンク44の長孔44aをスライドする。

    【0046】上記第4のリンク45が回動し始める際、
    その回動によって振れ止めリンク48を矢印Cで示す水平方向へもスライドさせる。 それによって、第4のリング45の上端側に位置する、一方の保持部材49の振れ止め溝50が一方の係合ピン52から外れ、他方の係合ピン52は他方の保持部材49の振れ止め溝50の末端側へ相対的にスライドする。

    【0047】それによって、振れ止めリンク48は他方の係合ピン52を支点として回動可能な状態となるから、第4のリンク45の回動に連動して回動する。 振れ止めリンク48が回動すれば、この回動に回転フレーム32は同図に鎖線で示すように連結リンク47a、47
    bを介して連動する。 つまり、回転フレーム32は、受け部材29の凹部29aに支持された幅方向一端側の支持ローラ33を支点として支持フレーム25上で他端側が上昇することになる。

    【0048】上記回転フレーム32が傾斜した状態で第1のリンク39を矢印Bと逆方向へ回転させ、上記駆動源37の可動体38cを矢印Aと逆方向に駆動すると、
    上記回転フレーム32と振れ止めリンク48とが倒伏方向に回動する。 振れ止めリンク48がほぼ水平な状態まで下降してくると、一方の保持部材49の振れ止め溝5
    0の開放端下面50a(図9に示す)に一方の係合ピン52が当接する。 その状態から第1のリンク39をさらに駆動すると、連動ピン43が第3のリンク44の長孔44aを上方へスライドして末端に当接し、この第3のリンク44を図8に矢印Eで示す方向へ押圧する。 それによって、振れ止めリンク48は矢印Cと逆の水平方向へスライドするから、一方の係合ピン52が一方の保持部材49の振れ止め溝50に再度、係合することになる。 つまり、回転フレーム32は左右方向にほとんど振れることのない水平状態に保持される。

    【0049】この状態から、駆動源39の可動体38c
    を先程と逆方向、つまり矢印Aと逆方向に駆動すれば、
    第3のリンク44が起立方向に上昇するから、回転フレーム32を幅方向他端側を支点として揺動させることができる。

    【0050】上記支持フレーム25と回転フレーム32
    との上面側には床板体61が設けられている。 この床板体61は図10(a)に示すように上記回転フレーム3
    2とほぼ対応する大きさの中央床板62と、この中央床板62の両側に後述する構成のヒンジ63によって上昇方向にのみ回動可能に連結された一対の側部床板64とから構成されている。

    【0051】各床板62、64は複数、この実施形態では第1乃至第4の、4つの床部62a〜62d、64a
    〜64dに分割され、各床板62、64の床部は、順次回動自在に連結された4つの取付けフレーム65a〜6
    5d上にそれぞれ載置されている。 中央床板62の各床部62a〜62dは上記取付けフレーム65a〜65d
    にそれぞれ固定され、側部床板64の各床部62a〜6
    2dは上記取付けフレーム65a〜65d上に載置され、それによって上方へ回動できるようになっている。

    【0052】なお、上記各床部のうち、中央床板62の第2の床部62bだけが上記回転フレーム32に取り外し可能に固定され、他の床部は回転フレーム32上に載置されているだけとなっている。

    【0053】図10(b)に示すように、各床部62a
    〜62d、64a〜64dは中央床板62と一対の側部床板64とが合成樹脂をブロー成形することで、一体成形されている。 中央床板62と側部床板64とは所定厚さの中空状に成形されていて、中央床板62の厚さ方向上端と、側部床板64の厚さ方向上端とは上記ヒンジ6
    3を形成する薄肉部によって一体に連結されている。

    【0054】したがって、側部床板64は中央床板62
    に対して同図に鎖線で示す上昇方向に回動させることができ、下方向への回動は各床板62、64の対向する端面62a、64aが当接することで規制されるようになっている。

    【0055】ブロー成形時に各床部には、その厚さ方向に貫通する複数の通気孔66が形成されている。 それによって、床板体61は厚さ方向の通気性を備えている。
    なお、各床部62a〜62d、64a〜64dは長さ寸法が異なる2種類の成形体からなり、長手方向両端に位置する一対の床部は2枚の成形体を並設することで形成され、その間に位置する2つの床部はそれぞれ長さが異なる1枚の成形体によってそれぞれ形成されている。

    【0056】上記回転フレーム32が上記揺動駆動手段35によって回動させられ、その回動に床板体61の中央床板62が連動すると、上昇方向側に位置する一方の側部床板64は中央床板62に対して同一平面をなす状態が維持され、下端側に位置する他方の側部床板64は支持フレーム25の側部に設けられた当接板28aに当接して下方への回動が阻止されることで、上方側へ所定の角度で屈曲する。

    【0057】それによって、床板体61上に仰臥した利用者は左右方向に回動する中央床板62によって体位が左右に変換(起こされる)されるとともに、そのときに中央床板62の上面側に屈曲する側部床板64によって利用者が床板体61から落下するのが阻止されることになる。

    【0058】なお、支持フレーム25には当接板28に代わりローラ(図示せず)を設け、このローラに側部床板64と当接させて屈曲させるようにしてもよい。 上記回転フレーム32の長手方向中途部には、図3に示すように上記床板体61の各床板62、64の床部61a、
    64aを起伏させるための起伏駆動手段71が設けられている。 この起伏駆動手段71は図示しない動力伝達機構を内蔵したボックス72と、このボックス72の一側面と他側面とにそれぞれ設けられた一対の駆動源73
    と、上記ボックス72の一端側にその両側面から両端部を突出して設けられ上記一方の駆動源73によって回転駆動される第1の回転軸74と、上記ボックス72の他端側にその両側面から両端部を突出して設けられ上記他方の駆動源73によって回転駆動される第2の回転軸7
    5とを有する。 各回転軸74、75の両端は上記回転フレーム32の両側に設けられたブラケット76にそれぞれ回転自在に支持されている。

    【0059】上記第1の回転軸74の両端部には第1の押上げアーム77の一端が固着され、第2の回転軸75
    の両端部には第2の押上げアーム78の一端部が固着されている。 各押上げアーム77、78の他端部にはそれぞれローラ79が回転自在に設けられている。

    【0060】上記第1の押上げアーム77に設けられたローラ79は、図10(a)に示す上記中央床板62の第1の床部62aが取付けられた取付けフレーム65a
    に転接し、第2の押上げアーム78に設けられたローラ79は上記中央床板62の第3の床部62cの取付けフレーム65cに転接するようになっている。

    【0061】各ローラ79が各取付けフレーム65a、
    65cに転接した状態で第1の回転軸74が回転駆動されて第1の押上げアーム77が上昇方向に回動させられると、中央床板62の第1の床部62aが起立方向に上昇させられ、それに一対の側部床板64の第1の床部6
    4aも連動する。

    【0062】上記第2の回転軸75が回転駆動されて第2の押上げアーム78が上昇方向に回動させられると、
    中央床板62の第3の床部62cが起立方向に回動させられ、それに第4の床部62dが連動するから、これらがへの字状に屈曲する。 また、中央床板62の第3、第4の床部62c、62dが回動すれば、それに一対の側部床板64の第3、第4の床部64c、64dも連動する。

    【0063】上記揺動駆動手段35と上記起伏駆動手段71は図12に示す制御装置101によって駆動制御される。 この制御装置101はCPUからなる制御部10
    2を有する。 この制御部102にはリモートコントローラ103が接続されている。 このリモートコントロ−ラ103によって上記揺動駆動手段35と上記起伏駆動手段71とを駆動するための指令信号を上記制御部102
    に入力させることができるようになっている。 上記制御部102には表示部104が接続され、この表示部10
    4には上記リモ−トコントローラ103によって選択された指令信号をグラフィク表示できるようになっている。

    【0064】また、上記リモ−トコントロ−ラ103
    は、上記床板体61の揺動の自動運転と手動運転を選択したり、揺動運動における揺動角度や揺動サイクルなどを設定できるようになっている。

    【0065】上記制御部102からは揺動信号と背上げ信号が出力される。 上記制御部102には第1の相互駆動禁止回路105が設けられ、上記揺動信号と背上げ信号との両方の信号が同時に出力されるのを禁止している。

    【0066】上記制御部102から出力された揺動信号と背上げ信号は、上記制御部102の外部に設けられた第2の相互駆動禁止回路106に入力されたのち、駆動回路部107へ出力される。 つまり、上記制御部102
    に第1の相互駆動禁止回路105が設けられているにもかかわらず、この制御部102で発生するノイズなどによって誤作動し、揺動信号と背上げ信号とが同時に出力されても、その2つの信号が上記第2の相互駆動禁止回路106によって上記駆動回路部107へ同時に出力されることがないようになっている。

    【0067】上記駆動回路部107からは、上記揺動駆動手段35の駆動源37と、起伏駆動手段71の一対の駆動源73をそれぞれ駆動するための駆動信号が出力される。 それによって、上記床板体61の揺動駆動や起伏駆動が行なわれるようになっている。

    【0068】さらに、上記制御部102には、上記床板体61を揺動駆動や起伏駆動するに先立って起上状態から倒伏状態へ優先的に駆動する優先復帰回路108が設けられている。 この優先復帰回路108から出力された復帰信号は上記駆動回路部107に入力される。 この駆動回路部107からは上記床板体61を強制的に倒伏方向へ駆動する駆動信号が出力される。 それによって、床板体61は上記起伏駆動手段71の駆動源73によって倒伏方向へ強制駆動されるようになっている。

    【0069】上記床板体61の揺動時における初期状態(水平状態)と、起伏時における初期状態(平坦状態)
    は、図13(a)、(b)に模式的に示すように検出される。 つまり、揺動時における初期状態は、床板体61
    の中央床板62の下面側の幅方向両端部に設けられた第1のリミットスイッチ111と第2のリミットスイッチ112によって検出される。 つまり、床板体61が揺動していない、水平な状態にある時には、第1、第2のリミットスイッチ111、112の両方が上記中央床板6
    2を支持した回転フレ−ム32に押圧されてオン状態にあり、床板体61が揺動状態にある時にはどちらか一方のリミットスイッチだけがオンとなり、他方はオフ状態となる。

    【0070】上記床板体61の起伏時における初期状態は、第1の床部62aが水平な状態にある時に、この第1の床部62aを起伏させる第1の押上げアーム77に押圧されてオンとなる第3のリミットスイッチ113
    と、第3の床部62cが水平な状態にある時に、この第3の床部62cを起伏させる第2の押上げアーム78に押圧されてオンとなる第4のリミットスイッチ114によって検出される。 つまり、第1の床部62aあるいは第3の床部62cが平坦状態から起上させられていると、上記第3あるいは第4のリミットスイッチがオフ状態となる。

    【0071】上記第1乃至第4のリミットスイッチ11
    4からの検出信号は、上記第1の相互駆動禁止回路10
    5と上記第2の相互駆動禁止回路106に入力される。
    つまり、第1、第2の相互駆動禁止回路105、106
    は、上記床板体61が揺動状態あるいは起上状態のいずれか一方の状態にあることを、上記各リミットスイッチのいずれかが検出すると、そのリミットスイットからの検出信号によって、他方の状態へ上記床板体61を駆動することがないよう、上記駆動回路部107へ揺動信号あるいは背上げ信号が入力されるのを禁止するようになっている。 また、床板体61が揺動状態と起上状態の両方の状態にある時には、当然、上記床板体61を揺動状態と起伏状態のいずれにも駆動できないようにしている。

    【0072】つぎに上記構成のベッド装置の動きについて説明する。 支持フレーム25の上面側に設けられた床板体61は上下動作、幅方向の回動動作(ローリング)
    および一部の床部の起伏動作の3つの動作を行うことができる。

    【0073】上下動作を行わせるためには、上下駆動機構13を作動させその駆動軸15を突出方向に駆動する。 それによって、一対の回転軸5を介してその両端に設けられたレバー6を倒伏状態から起上させることができるから、そのレバー6の回動に応じて載置フレーム2
    1を上昇させることができる。

    【0074】上記載置フレーム21の上面側には、上記床板体61が載置された回転フレーム32が支持フレーム25を介して設けられているから、これらが連動して上昇することになる。 つまり、床板体61上に仰臥した患者を介護したり、診察を受ける場合などには、それらのことがし易いよう、床板体61の高さを調整することができ、また患者が床板体61に乗り降りする際には、
    上記床板体61を十分に低くすることで、乗り降りが容易となる。

    【0075】上記床板体61を幅方向に回動させるためには、揺動駆動手段35の駆動源37を作動させてリンク機構40Aを駆動する。 リンク機構40Aは、上記駆動源37の可動体38cの移動方向に応じて、第3のリンク44あるいは第4のリンク45が上昇方向へ駆動される。

    【0076】第4のリンク45が上昇方向に駆動されれば、上述したように回転フレーム32は幅方向一端側の受け部材29の凹部29aに係合したローラ51を支点として幅方向他端側が回動上昇する。

    【0077】回転フレーム32が幅方向一端側を支点として他端側が上昇すれば、その回動に床板体61が連動する。 つまり、床板体61は、図8に鎖線で示すようにその中央床板62が幅方向一端側を支点として他端側が上昇し、それによって幅方向一端側に連結された一方の側部床板64はその下面が支持フレーム25の当接板2
    8aに当接して上方へ屈曲し、他端側に連結された他方の側部床板64は中央床板62と同一平面をなして連動する。

    【0078】第3のリンク44が上昇方向に駆動されるよう、駆動源37を作動させれば、上記回転フレーム3
    2を先程と逆方向へ回動させることができる。 したがって、駆動源37による可動体38cの駆動方向を、たとえば所定時間ごとに変えるようにすれば、上記回転フレーム32によって床板体61の中央床板62を左右に交互に回動させることができる。

    【0079】中央床板62を所定の時間ごとに左右交互に回動させれば、床板体61上に仰臥した利用者の体位を左右に変換することができる。 それによって、長期間に亘って仰臥しなければならない病人や老人などの利用者が床づれを招くのを防止することができ、また回動する中央床板62の基端側となる幅方向一端側に連結された側部床板64が上方向へ屈曲し、床板体61がほぼL
    字状となることで、左方向あるいは右方向に体位が変換された利用者が床板体61上から落下するのが防止される。

    【0080】このように、床板体61上に仰臥した利用者の体位を変換する場合、上記中央床板62は幅方向一端側を支点として他端側が上昇する方向に駆動される。
    そのため、回動する中央床板62の下端側となる、幅方向一端側を、床板体61の支持高さよりほとんど下方へ変位させることなく上記中央床板62を回動させることができるから、床板体61の支持高さを十分に低くしても、上記中央床板62を左右方向に回動させて利用者の体位を変換することができる。

    【0081】なお、中央床板62を左右方向に回動させて利用者の体位を変換する際、床板体61の支持高さが高いと、利用者に不安感を与えることがあるので、低い位置で行う方がよい。

    【0082】床板体61の支持高さを十分に低くすることができれば、その床板体61への乗り降りがし易くなるから、利用者がとくに病人や老人などの場合、介護者なしで乗り降りが可能になることもある。

    【0083】上記床板体61が水平な状態にあるときには、支持フレーム25に設けられた一対の係合ピン52
    が回転フレーム32側に設けられた保持部材49の振れ止め溝50に係合し、上記回転フレーム32が左右方向に振れるのを阻止している。

    【0084】したがって、回転フレーム32を水平な状態で使用する場合、床板体61が左右方向にがた付いて利用者に不快感を与えるのを防止できる。 つまり、回転フレーム32をリンク機構40Aによって揺動させる構成であっても、上記回転フレーム32が、がた付くのをなくすことができる。

    【0085】しかも、上記係合ピン52と振れ止め溝5
    0との係合状態は、上記リンク機構40Aを作動させることで、自動的に係脱する構成であり、そのための操作が全く不要であるから、使用し易く、非常に便利である。

    【0086】上記床板体61を背上げ動作させるためには、床板体61を水平にして起伏駆動手段71を作動させる。 つまり、一対の駆動源73を作動させ、第1の回転軸74と第2の回転軸75とを回動させ、それに押上げアーム77、78を連動させる。

    【0087】第1の押上げアーム77が上昇方向に駆動されれば、図1に鎖線で示すように中央床板62の第1
    の床部62aが上昇し、それに一対の側部床板64の第1の床部64aも連動するから、利用者は上半身を起こすことができる。 第2の押上げアーム78が上昇方向に駆動されれば、中央床板62の第3の床部62cは、第2の床部62bに連結された一端を支点として他端側が上昇する方向に回動するから、その他端に連結された第4の床部62dの一端側も上昇する。

    【0088】つまり、第3の床部62cと第4の床部6
    2dとがほぼへの字状に屈曲し、それに一対の側部床板64の第3、第4の床部64c、64dも連動する。 したがって、上半身が起こされた利用者は、への字状に屈曲した第3の床部62c、64cと第4の床部62d、
    64dとによって脚が屈曲状態で保持されるから、上半身を起こした姿勢を楽に維持することができる。

    【0089】また、上記ベース1に対して載置フレーム21、支持フレーム25および床板体61が着脱自在に設けられているから、これらを取り外すことで、運搬などの持運びを容易に行うことが可能となる。

    【0090】つぎに、図14と図15に示すフロ−チャ−トによって上記床板体61を揺動駆動および起伏駆動する場合の制御について説明する。 図14に示すように制御装置101の電源をオンにし、待機モ−ドを経てS
    1(ステップ1)で自動あるいは手動の選択を行なう。

    【0091】自動を選択した場合、まず、図14にS2
    で示すように床板体61が倒伏状態(フラット状態)と起上状態のいずれの状態にあるかが判別され、倒伏状態にない場合にはS3 で示すように優先的に倒伏方向へ駆動される。 つまり、制御部102の優先復帰回路108
    から駆動回路部107へ復帰信号が出力され、この復帰信号によって起伏駆動手段71の駆動源73が優先的に駆動されて床板体61を倒伏方向へ駆動する。

    【0092】つぎに、S4 で示すように床板体61が揺動状態にあるか否やかが判別され、揺動状態にある場合にはS5 に示すように床板体61の揺動角度がゼロに戻される。 つまり、制御部102から揺動信号が出力されて上記床板体61の揺動角度がゼロになるよう揺動駆動手段37の駆動源35が作動する。

    【0093】上記床板体61が起上した状態にあり、しかも揺動した状態にあると、制御部102およびこの制御部102の外部に設けられた第1、第2の相互駆動禁止回路105、106によって上記床板体61を起伏駆動および揺動駆動のいずれにも駆動させることができなくなる。

    【0094】しかしながら、上記制御部102には優先復帰回路108が設けられている。 そのため、上記床板体61の揺動状態と起伏状態を検出する第1乃至第4のリミットスイッチ111〜114が上記床板体61が揺動状態と起上状態の両方の状態にあることを検出しても、上記優先復帰回路108からの復帰信号によって優先的に起上状態から初期の倒伏状態へ駆動される。

    【0095】そのため、床板体61が揺動状態と起上状態との両方の状態にあっても、上記床板体61を駆動できなくなるということがない。 このようにS5 で床板体61が平坦かつ水平な状態に復帰させられると、S6では予め設定された自動モ−ドにしたがって自動運転が行なわれる。 つまり、床板体61は利用者の床ずれを防止するために、予め設定された揺動角度や揺動サイクルによって揺動駆動される。

    【0096】つぎに、S7 で示すように自動運転が終了すると、S8 に示すように床板体61が揺動状態にあるか否やかが判別され、水平でなければS9 で示すように水平になるように駆動される。 ついで、S10で示すように床板体61が倒伏状態にあるか否やかが判別され、起立状態にあればS11で示すように倒伏方向へ駆動されて自動運転サイクル終了することになる。

    【0097】一方、S1 で手動運転を選択をした場合には、図15に示す4種類の運転をリモ−トコントロ−ラ103に設けられたプッシュボタンによって選択することができる。

    【0098】つまり、第1の手動運転としてS12で示すように、起上状態にある床板体61を倒伏させる場合には、制御部101に設けられた優先復帰回路108によって上記床板体61は優先的に倒伏方向へ駆動される。
    これをS13で示す。 ついで、S14では床板体61が倒伏したかどうかが判断され、倒伏したことが確認されればその運転は終了する。

    【0099】第2の手動運転としてS15で示すように、
    揺動状態にある床板体61を水平に戻す場合には、その指令信号によってS16で示すように床板体61は優先復帰回路108によって優先的に倒伏方向へ駆動される。

    【0100】S17では上記床板体61が平坦に倒伏したかどうかが判別され、平坦であることが確認されたならば、S18に示すように揺動駆動手段35の駆動源37によって上記床板体61が水平方向に駆動される。 S19では床板体61の水平状態が判別され、水平であれば、第2の手動運転が終了する。

    【0101】第3の手動運転としてS20で示すように平坦な状態の床板体61を起立方向に駆動する場合には、
    その指令信号によってS21で示すように床板体61が水平状態に駆動される。 S22では床板体61が水平であるか否やかが判別され、水平であれば、S23で示すように床板体61が起立方向に駆動される。

    【0102】第4の手動運転としてS24で示すように床板体24を揺動させる場合には、まずS25で示すように床板体61が優先復帰回路108によって優先的に平坦になるように駆動される。 S26では床板体61が平坦になったかどうかが判別され、平坦であれば、S27に示すように床板体61の揺動運転が開始される。

    【0103】S28は手動運転の停止指令で、この停止指令によってS29で示すように手動運転されている床板体61を所定の起立角度や揺動角度で停止させることができる。

    【0104】このように、手動運転においても、所定の運転が指令されると、床板体61を優先復帰回路108
    によって優先的に倒伏方向へ駆動してから、所定の指令運転が行なわれるようになっている。

    【0105】そのため、床板体61が制御回路上、起立状態と揺動状態の両方の状態になっていても、第1、第2の相互駆動禁止回路105、106が設けられているにもかかわらず、優先復帰回路108によって、上記床板体61は優先的に起立状態から倒伏状態へ駆動させられる。

    【0106】それによって、床板体61の起立状態は解除され、制御回路上、第1、第2の相互駆動禁止回路1
    05、106によって床板体61の駆動が阻止されることがないから、上記床板体61の起伏運転や揺動運転を行なうことが可能となる。

    【0107】さらに、制御部102に第1の相互駆動禁止回路105を設け、この制御部102の外部に第2の相互駆動禁止回路106を設けるようにした。 そのため、どちらか一方の相互駆動禁止回路が誤動作しても、
    他方の回路によってバックアップされるから、床板体6
    1が起立状態にあるときに、揺動駆動されるのを確実に防止できる。

    【0108】とくに、制御部102に設けられた第1の相互駆動禁止回路105は、この制御部102で発生するノイズなどで誤動作する虞があるが、制御部102の外部に第2の相互駆動禁止回路106を設けたことで、
    上記第1の相互駆動禁止回路105が誤動作しても、上記第2の相互駆動禁止回路106によって起上状態にある床板体61を揺動させるのを確実に防止できる。

    【0109】この発明は上記一実施形態に限定されず、
    発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形可能である。 たとえば、相互駆動禁止回路を制御部の内部と外部とにそれぞれ設けたが、どちらか一方だけに設けるようにしてもよい。

    【0110】

    【発明の効果】以上述べたように請求項1の発明は、床板体を揺動および起伏させることができるベッド装置において、上記床板体が起上状態にあるときに揺動されるのを防止する相互駆動禁止回路を設けるとともに、上記床板体を揺動駆動する前に、優先的に起立状態から倒伏状態に駆動する優先復帰回路を設けるようにした。

    【0111】そのため、床板体が起立状態と揺動状態の両方の状態にある場合、床板体は上記優先復帰回路によってまず倒伏させられるから、相互駆動禁止回路が設けられていても、起立状態と揺動状態の両方の状態にある床板体を駆動することが可能となる。 つまり、床板体を全く動かすことができなくなるということがない。

    【0112】請求項2の発明によれば、相互駆動禁止回路を制御部の内部と外部の両方に設けるようにしたから、どちらか一方が誤動作しても、他方によって揺動状態あるいは起上状態にある床板体を、起上駆動あるいは揺動駆動されるのを確実に防止することができる。

    【図面の簡単な説明】

    【図1】この発明の一実施例の全体構成を示す正面図。

    【図2】同じく支持フレ−ムの一部省略した平面図。

    【図3】同じくベ−ス、支持フレ−ムおよび回転フレ−
    ムの分解斜視図。

    【図4】同じく載置フレ−ムを上昇させるときの説明図。

    【図5】同じく揺動駆動手段のリンク機構の部分の分解斜視図。

    【図6】同じく揺動駆動手段の平面図。

    【図7】同じく揺動駆動手段の側面図。

    【図8】同じく揺動駆動手段の正面図。

    【図9】同じく振れ止めリンクの拡大正面図。

    【図10】(a)は同じく床板体の下面側から見た平面図、(b)は同じく図10A中のX−X線に沿う拡大断面図。

    【図11】同じく全体構成の概略を示す分解斜視図。

    【図12】同じく制御装置のブロック図。

    【図13】同じく床板体の揺動状態と起立状態を検出するリミットスイッチの配置図。

    【図14】同じく動作の一部を説明するためのフロ−チャ−ト。

    【図15】同じく動作の一部を説明するためのフロ−チャ−ト。

    【符号の説明】

    25…支持フレ−ム 32…回転フレ−ム 35…揺動駆動手段 37…駆動源 40A…リンク機構 61…床板体 62…中央床板 64…側部床板 71…起伏用駆動手段 102…制御部 105…第1の相互駆動禁止回路 106…第2の相互駆動禁止回路 108…優先復帰回路

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