ベッド装置

申请号 JP2013545914 申请日 2012-11-19 公开(公告)号 JPWO2013077288A1 公开(公告)日 2015-04-27
申请人 パラマウントベッド株式会社; 发明人 真也 村井; 真也 村井;
摘要 操作入 力 を受け付ける操作部と、操作入力に応じてベッドの動作を制御する制御部と、ベッド上における患者の 位置 を検出する検出部と、ベッド上において設定される制限領域と制限内容と対応づけて記憶する制限テーブルと、を備え、前記検出部が検出した患者の位置が、前記制限領域に含まれている場合には、前記制限テーブルから制限内容を読み出し、当該制限内容に従って前記制御部を制御することを特徴とする。これにより、患者又はベッド装置の状態に応じて、ベッド動作に伴う危険性を報知するだけでなく、ベッドの動作を制限するといったより安全性の高いベッド装置を提供することができる。
权利要求

操作入を受け付ける操作部と、 操作入力に応じてベッドの動作を制御する制御部と、 ベッド上における患者の位置を検出する検出部と、 ベッド上において設定される制限領域と制限内容と対応づけて記憶する制限テーブルと、 を備え、 前記検出部が検出した患者の位置が、前記制限領域に含まれている場合には、前記制限テーブルから制限内容を読み出し、当該制限内容に従って前記制御部を制御することを特徴とするベッド装置。前記制限テーブルには、ベッドの操作内容が更に対応づけて記憶されており、 前記操作入力と、前記検出部が検出した患者の位置とに基づいて、前記制限テーブルから制限内容を読み出すことを特徴とする請求項1記載のベッド装置。操作入力を受け付ける操作部と、 操作入力に応じてベッドの動作を制御する制御部と、 前記制御部に所定の形状となるようにベッドを動作させるためのベッドモードと、制限内容と対応づけて記憶する制限テーブルと、 を備え、 前記操作部により操作入力が受け付けられた場合に、当該操作入力と、ベッドモードとに対応する制限内容を前記制限テーブルから読み出し、当該制限内容に従って前記制御部を制御することを特徴とするベッド装置。前記ベッドモードは、端座位モードを操作することを特徴とする請求項3に記載のベッド装置。前記制限内容は、ベッドの動作を一時停止する制御を行うことを特徴とする請求項1から3の何れか一項に記載のベッド装置。操作者に注意喚起を報知する報知手段を更に有し、 前記制限内容は、前記報知手段により、操作者に注意喚起を報知することを特徴とする請求項5に記載のベッド装置。

操作入力を受け付ける操作部と、 操作入力に応じてベッドの動作を制御する制御部と、 ベッド上における患者の位置を検出する検出部と、 ベッド上において設定される制限領域と、ベッドの操作内容と、制限内容とを対応づけて記憶する制限テーブルと、 を備え、 前記操作部により操作入力が受け付けられた場合に、前記検出部により検出された患者の位置が前記制限領域に含まれているときには、前記操作入力と、前記検出部が検出した患者の位置とに基づいて、前記制限テーブルから制限内容を読み出し、当該制限内容に従って前記制御部を制御することを特徴とするベッド装置。操作入力を受け付ける操作部と、 操作入力に応じてベッドの動作を制御する制御部と、 前記制御部に所定の形状となるようにベッドを動作させるためのベッドモードと、制限内容と対応づけて記憶する制限テーブルと、 を備え、 前記操作部により操作入力が受け付けられた場合に、当該操作入力と、ベッドモードとに対応する制限内容を前記制限テーブルから読み出し、当該制限内容に従って前記制御部を制御することを特徴とするベッド装置。前記ベッドモードは、端座位モードを操作することを特徴とする請求項2に記載のベッド装置。前記制限内容は、ベッドの動作を一時停止する制御を行うことを特徴とする請求項1から3の何れか一項に記載のベッド装置。操作者に注意喚起を報知する報知手段を更に有し、 前記制限内容は、前記報知手段により、操作者に注意喚起を報知することを特徴とする請求項4に記載のベッド装置。

说明书全文

本発明は、ベッド装置に関する。

ベッド装置は、例えば、ボトム部に連結されたアクチュエータを動作させることにより、ベッドモードとして患者に適切な状態に変化させたり、患者の姿勢に応じてボトム部の形状を変化させたりすることにより、背上げや膝上げといった各種動作を実現することが可能である。

ここで、ベッド装置においては、患者にとってリスクのある操作を予め禁止出来るような機能(ベッド操作禁止機能等)が知られている。ベッド操作禁止機能を用いると、予め所定の操作を禁止設定していくことで、ベッド装置を操作する者(操作者)が所定の操作を行うことにより、例えば患者がベッド装置から転落してしまうといった危険な動作を回避することができる。

更に、ベッド装置上の患者の位置を検出し、患者が危険な位置にいる場合には警報を出す発明が知られている(例えば、特許文献1参照)。これにより、患者がベッド装置から転落したり、ベッドに挟み込まれたりする危険性のある位置にいる場合には、操作者に報知することが可能となる。

特開2008−206869号公報

しかし、患者が危険な位置(リスクの高い位置)にいる場合に警報を出したとしても、操作者が手動で停止動作や、患者の位置を調整する必要があった。そのために、ベッド装置を動作させる場合には、操作者が常に患者及びベッド装置を注意して見ている必要があり、負担が大きかった。

特に、例えば背上げ動作時の挟み込み防止といった予めリスクが想定される場合はまだしも、操作者が認識出来ないリスクに対しては、操作者が常にベッド装置に注意して見ている必要があり、とくに負担が大きかった。

また、従来ベッド装置は、病院や介護施設において医療関係者や介護施設関係者といった操作に慣れた者が操作することが多かった。しかし、近年在宅介護等の普及により、家庭で利用される場面も増えてきている。このような場合、操作者が家族といったベッド装置の操作に慣れていない者が利用することとなる。そのため、安全性を確保するために、常に患者及びベッド装置を見ている必要があり、負担が大きかった。更に、操作に慣れた者と比較して動作停止までに時間がかかり、リスクが高くなってしまうという問題点が生じていた。

上述した課題に鑑み、本発明の目的は、患者又はベッド装置の状態に応じて、ベッド動作に伴う危険性を報知するだけでなく、ベッドの動作を制限するといったより安全性の高いベッド装置を提供することである。

上述した課題に鑑み、本発明のベッド装置は、 操作入を受け付ける操作部と、 操作入力に応じてベッドの動作を制御する制御部と ベッド上における患者の位置を検出する検出部と、 ベッド上において設定される制限領域と制限内容と対応づけて記憶する制限テーブルと、 を備え、 前記検出部が検出した患者の位置が、前記制限領域に含まれている場合には、前記制限テーブルから制限内容を読み出し、当該制限内容に従って前記制御部を制御することを特徴とする。

また、本発明のベッド装置は、 前記制限テーブルには、ベッドの操作内容が更に対応づけて記憶されており、 前記操作入力と、前記検出部が検出した患者の位置とに基づいて、前記制限テーブルから制限内容を読み出すことを特徴とする。

本発明のベッド装置は、 操作入力を受け付ける操作部と 操作入力に応じてベッドの動作を制御する制御部と 前記制御部に所定の形状となるようにベッドを動作させるためのベッドモードと、制限内容と対応づけて記憶する制限テーブルと、 を備え、 前記操作部により操作入力が受け付けられた場合に、当該操作入力と、ベッドモードとに対応する制限内容を前記制限テーブルから読み出し、当該制限内容に従って前記制御部を制御することを特徴とする。

また、本発明のベッド装置において、前記ベッドモードは、端座位モードを操作することを特徴とする。

また、本発明のベッド装置において、前記制限内容は、ベッドの動作を一時停止する制御を行うことを特徴とする。

また、本発明のベッド装置は、操作者に注意喚起を報知する報知手段を更に有し、 前記制限内容は、前記報知手段により、操作者に注意喚起を報知することを特徴とする。

本発明によれば、操作入力を受け付ける操作部と、操作入力に応じてベッドの動作を制御する制御部と、ベッド上における患者の位置を検出する検出部と、ベッド上において設定される制限領域と制限内容と対応づけて記憶する制限テーブルと、を備え、前記検出部が検出した患者の位置が、前記制限領域に含まれている場合には、前記制限テーブルから制限内容を読み出し、当該制限内容に従って前記制御部を制御することを特徴とする。すなわち、患者の位置に応じて、制限内容を読み出し、ベッド装置の動作を適切に制御することが可能となる。

本実施形態におけるベッド装置の全体構成を説明するための図である。

第1実施形態におけるベッド装置の機能構成を説明するための図である。

第1実施形態における制限テーブルのテーブル構成を説明するための図である。

第1実施形態における制限領域の説明をするための図である。

第1実施形態の処理について説明するための動作フローである。

第1実施形態における動作例を説明するための図である。

第1実施形態における報知例を説明するための図である。

第2実施形態における制限テーブルのテーブル構成を説明するための図である。

第2実施形態の処理について説明するための動作フローである。

第3実施形態の構成を説明するための図である。

第3実施形態における制限テーブルのテーブル構成を説明するための図である。

第3実施形態の処理について説明するための動作フローである。

以下、図面を参照して本発明を実施するための最良の形態について説明する。なお、下記の実施形態は発明を説明するための一例であり、検知方法といった各種方法は本実施形態の記載に限定されないことは勿論である。

[1.第1実施形態] [1.1 装置概略説明] まず、本発明を適用したベッド装置全体の構成について図1を用いて説明する。図1は、本実施形態におけるベッド装置1の概略を説明するための図である。ベッド装置1は、ボトム部が動作することにより、背上げ、脚上げ、膝上げ等の各種動作が可能なベッド装置である。ベッド本体の上にマットレスが載置されて構成されている。

また、ベッド装置の動作を操作するための操作部130が接続されている。操作者は、操作部130を操作することにより、ベッド装置の動作を制御することができる。また、操作部130には、ベッド装置の状態を表す報知部140が含まれている。

[1.2 機能構成] 続いて、ベッド装置1の機能構成について図2を用いて説明する。ベッド装置1は、図2に示すように、制御部100に、状態検出部110と、位置検出部120と、操作部130と、報知部140と、ベッド制御部150と、記憶部160とが接続されている。

制御部100は、ベッド装置1の全体を制御するための機能部である。制御部100は、記憶部160に記憶されている各種プログラムを読み出して実行することにより各種機能を実現している。ここで、制御部100は、例えばCPU(Central Process Unit)等により構成されている。

状態検出部110は、ベッド装置1における各種状態を検出するための機能部である。例えば、圧力センサの状態を検出したり、アクチュエータの動作信号を検出したりすることによって状態を検出する。ここで、検出される状態としては、例えばベッドの背上げ度や、足下げ角度であったり、ベッドモードであったりと種々の状態を検出することが可能である。

ここで、本実施形態におけるベッドモードとは、ベッドの動作モードを表すものである。ベッドモードとしては種々のモードを備えているが、例えば、ベッド装置の端部に患者が座るのに適切な端座位モードである。操作部で端座位モードを選択し実行すると、端部に座れるようベッド装置のボトム部が平になるよう動作し、ベッドの高さも調整される。また、エアマットレスが接続されている場合は、患者が座る箇所の空気を排出し、安定した座位が取れるように動作する。すなわち、選択されたベッドモードに応じて、ベッド装置が背上げ機能、足下げ機能、エアマットレスの調整等が自動的に行われることとなり、利用者が目的の使い方をするために必要な動作を、一つの操作で、総て実行出来る動作制御のことをいう。

位置検出部120は、ベッド装置上の患者の位置を検出する機能部である。位置検出部120は、患者がいる位置の範囲を検出してもよいし、重心の位置を検出することとしても良い。また、検出方法としては、例えばベッド装置(ベッド本体)に設けられた荷重センサによる値から患者の位置を算出しても良いし、圧力センサを用いて患者の位置を検出しても良いし、赤外線センサや、温度センサを用いて患者の位置を検出しても良い。すなわち、ベッド装置(例えば、マットレス上)のどの位置に患者が存在するかを検出するための機能部である。

操作部130は、操作者がベッド装置1を操作するための機能部である。例えば、ベッド装置1の制御装置と、有線や無線で接続されたり、ベッド装置に直接設けられたりしている。操作部130に設けられた操作ボタンによって操作者から操作指示が受け付けられる。そして、受け付けられた操作指示に基づいてベッド装置1が動作することとなる。また操作部130としては、例えばキー入力や、タッチパネル、音声入力といった公知の入力部を備えていれば良い。

報知部140は、ベッド装置1の状態を報知したり、操作内容を報知したり、所定の操作に対する警告を報知したりするための機能部である。報知部140としては、例えば液晶パネル等の表示部や、スピーカ等の音出力部等といった公知の報知部を備えていれば良い。また、アラーム音(警報音)を出力するといった構成であっても良い。

ベッド制御部150は、ベッド装置1の動作を制御するための機能部である。例えば、ベッド本体の各ボトム部に接続されたアクチュエータを制御することにより、背上げ動作等の制御を行う機能部である。

記憶部160は、ベッド装置1の動作に必要な各種プログラムや、各種データが記憶されている機能部である。記憶部160は、例えば、半導体メモリや、HDD(Hard Disk Drive)等により構成されている。

また、記憶部160には、制限テーブル162が記憶されている。制限テーブル162の一例を図3に示す。図3に示すように、制限テーブル162は、制限領域設定(例えば、「R12」)と、ベッド操作内容(例えば、「膝上げ操作」)と、制限内容(本実施形態では、報知動作(例えば、「ON」)及びベッド動作(例えば、「一時停止」))とが記憶されている。

ここで、制限領域とは、ベッド装置(マットレス)において設定される領域である。この制限領域において患者が検出されることにより、各種制限処理が実現される。例えば、図4に示すように、ベッド装置(マットレス)上の所定の範囲が制限領域として設定される。例えば、領域R12や領域R14の位置が制限領域としてそれぞれ設定されている。

制限領域として設定する方法としては、本実施形態は一例としてベッド装置(マットレス)をXY座標とし、このXY座標の中で所定の範囲を制限領域として設定する。なお、他にも例えばボトム部毎に制限領域として設定しても良いし、圧力センサから所定割合以上の荷重が検出されることを設定しても良い。すなわち、患者の位置が検出できる方法であれば、何れの方法であっても良い。

[1.3 処理の流れ] 続いて本実施形態の処理の流れについて図を用いて説明する。図5は、本実施形態における処理について示したフローである。

まず、ベッド操作があったか否かを判定する(ステップS102)。操作者によりベッド操作がなされた場合には(ステップS102;Yes)、患者の位置を検出する(ステップS104)。患者の位置は、位置検出部120により検出されることとなる。

続いて、ステップS104により検出された患者位置と、操作者によりされたベッド操作に応じて、制限テーブル162より制限内容を読み出す(ステップS106)。ここで、ベッド動作の制限が不要と判定された場合には(ステップS108;No)、通常のベッド動作を実行する。

他方、ベッド動作の制限が必要と判定された場合には(ステップS108;Yes)、ベッド動作の制限処理を実行する。すなわち、制限領域及びベッド操作内容とに対応するベッド動作に関する制限内容を制限テーブル162により読み出して判定する。まず、ベッド動作が「一時停止」であるか否か判定する(ステップS110)。ベッド動作が「一時停止」である場合には、ベッドの動作を一時停止する(ステップS110;Yes→ステップS112)。

続いて、報知動作が「ON」の場合には(ステップS114;Yes)、報知処理を実行する(ステップS116)。報知処理とは、例えば画面上に警告を表示したり、警報音(アラーム音)を出力したりする処理をいう。

つづいて、操作者の確認があったか否かを判定する(ステップS118)。ここで、操作者の確認を検知した場合には(ステップS118;Yes)、確認内容に応じてベッド動作を継続したり、中止したりする(ステップS120)。

これにより、操作者が患者の状態を確認し、危険性が低いと判断されれば動作を継続できるし、危険性が高いと判断されれば動作を中止する。また、この間、ステップS112において、動作が一時停止となっている場合には、危険性の高い動作は一時停止していることから、より安全なベッド装置が提供されることとなる。

[1.4 動作例] 続いて、本実施形態の動作例について図を用いて説明する。図6は、ベッド装置1において、患者Pが端座位でいる場合について示す図である。患者Pが端座位であることから、患者の位置が領域R12で検知されることとなる。

このとき、操作者により「膝上げ操作」がなされると、そのままでは患者Pがベッド装置1から転落する危険性がある。したがって、脚上げ動作が行われる前に、ベッド動作が一時停止となり(図5のステップS112)、報知処理が行われる(図5のステップS116)こととなる。

この状態における報知部140において表示される表示画面W100の一例を図7(a)に示す。図7(a)は、領域R100に警告表示を行っており、操作者に動作の確認を求めている。このとき、操作者が患者を移動させる等を行い、転落する危険性がない場合はそのままベッド操作を継続するために、領域R102に表示されているボタンを選択する。

他方、患者Pが領域R12にいて危険であると判定された場合には、ベッドの動作を中止するために領域R104に表示されているボタンを選択する。なお、このときに併せてアラーム音を出力することにより、操作者に対して明確に報知することとしても良い。

また、図7(b)は、異なる表示画面W110の例を示している。例えば、ベッド動作は一時停止では無いが、報知動作だけ「ON」となっている場合、報知処理は実行されるが、ベッドは継続して動作することとなる。

このように、本実施形態によれば、ベッド装置上での患者の位置と、操作者が操作したベッドの操作内容に応じて、ベッド装置の動作を制限することが可能となる。例えばベッド装置の動作を一時停止したり、報知処理を実行したりすることが可能となる。これにより、患者の位置に応じてベッドの装置の動作が制限されるといった、より安全性の高いベッド装置を提供することが可能となる。

[2.第2実施形態] 続いて第2実施形態について説明する。第1実施形態では、患者の位置とベッド操作の内容とに基づいてベッド動作の制限を行ったが、第2実施形態では、ベッドモードとベッド操作の内容とに基づいてベッド動作の制限を行うこととする。

第2実施形態は、第1実施形態において説明した制限テーブル162の代わりに、図8に示す制限テーブル164を記憶している。

図8の制限テーブル164は、ベッドモードと、ベッド操作内容と、報知動作と、ベッド制御とを対応づけて記憶している。すなわち、第1実施形態の制限テーブル162の制限領域の代わりに、ベッドモードを記憶している。

ベッドモードは、ベッドが動作する上での動作モードを表すものである。例えば、「端座位モード」であれば、患者が端座位を取るのに適したモードである。

なお、第2実施形態のベッド装置の構成は、第1実施形態において説明した図2のベッド装置の構成と同一であるため、その説明を省略する。なお、図2において説明した第1実施形態の機能構成図のうち、位置検出部120は、本実施形態においては含まなくても良い。

図9は、本実施形態における処理の流れを説明するための図である。本実施形態における処理の流れは、第1実施形態で説明した図5の処理のうち、ステップS104〜ステップS108をステップS202〜ステップS206に置き換えたものである。他の同一の符号を付した処理は、第1実施形態と同様の処理であるため、その説明を省略する。

まず、ステップS102でベッド操作があったことを検出すると、現在のベッドモードを検出する(ステップS202)。そして、検出されたベッドモードと、操作内容とに対応して制限内容を制限テーブル164から読み出す(ステップS204)。

ここで、ベッド動作の制限が不要の場合は、通常のベッド動作を行い(ステップS206;No)、ベッド動作の制限が必要な場合は、ステップS110から処理を実行する(ステップS206;Yes)。

このように、第2実施形態によれば、操作内容と、ベッドモードとに対応づけて、ベッドの動作を制限したり、報知処理を実行したりすることができる。従って、ベッドモードに適した動作のみが実行され、より安全性の高いベッド装置が提供されることとなる。

[3.第3実施形態] 続いて、第3実施形態について説明する。第3実施形態は、ベッドの状態に基づいて、ベッド機能が制限される場合について説明する。

[3.1 構成] まず、本実施形態におけるベッド装置と、エアマットレス等の状態を図10を用いて説明する。

ベッド装置は、ベース30の上に、マット本体10が載置されている。ここで、マット本体10は、複数のセル14が長手方向に連続して配置され構成されている。そして、トップカバーとボトムカバーにより構成されているカバー12により覆われることによりマット本体10が構成されている。

また、ベッド装置1は、ローリング部20を有して構成されている。ローリング部20は、サイドセル22と、ローリングセル24とを有しており、患者の体位を変換するために用いられる。

ここで、ベッド装置1は、患者の足側が図10のF方向(制御部40側)、頭側が図10のH方向となるように利用される。したがって、患者の右側が図10のR方向、左側が図10のL方向となる。

また、サイドセル22は、右側にあるサイドセル22Rと、左側にあるサイドセル22Lとから構成されている。また、ローリングセル24は、右側にあるローリングセル24Rと、左側にあるローリングセル24Lとから構成されている。

そして、各セル(セル14、サイドセル22、ローリングセル24)には、制御部40から送風チューブ42が接続されている。また、制御部40には、ポンプ部50から送風チューブ44が接続されている。更に、制御部40と、ポンプ部50とは、制御ケーブル52で接続されており、各種制御信号がやり取りされる。また、ポンプ部50は、外部から制御ケーブル54が接続されており、ポンプを駆動させるための電源ケーブル56が接続されている。

各セル14は複数の組となった系統に別れて連通路として共通の送風チューブ42に接続されている。送風チューブ42は、送風チューブ接続コネクタを介して切替弁に接続されており、切替弁は送風チューブを介してポンプ部50と接続されている。そして、ポンプ部50及び切替弁の動作により各セルの給排気が行われる。

この各セル14の給排気動作と同様にサイドセル22及びローリングセル24も送風チューブ42が接続され、送風チューブ42を介して切替弁に接続されている。そして、切替弁は送風チューブ44を介してポンプ部50に接続されており、給排気が行われる。

なお、連通路である送風チューブ42、ポンプ部50から一本出力されて各セルに分岐して入力される構成であっても良いし、ポンプ部50から複数本出力されることとしても良い。すなわち、各セルを連通させる動作を行う場合に、各セルの圧力値が同一となるような構成であれば良い。

続いて、第3実施形態におけるベッド装置の機能構成について説明する。第3実施形態のベッド装置は、図2で示した第1実施形態の機能構成と同一である。しかし、第1実施形態において説明した制限テーブル162の代わりに、図11に示す制限テーブル166を記憶している点が異なっている。

図11の制限テーブル166は、ベッド状態(例えば、「背上げ角度>5度」)と、ベッド機能(例えば、「ローリング機能」)と、ベッド制限内容(例えば、「ローリング機能を実行せず報知処理を行う)とを対応づけて記憶している。

ベッド状態とは、ベッド装置、マットレス(例えば、本実施例であればセル14の給気・排気状態等)、患者の在床・離床状態、患者の位置、ベッドのボトム部の状態といった中で、後述するベッド機能を制限する場合の判定条件を記憶している。

ベッド機能とは、ベッド装置を種々の動作を行う為の機能を記憶している。例えば、ローリング機能であれば、ローリングセル24L、ローリングセル24Rを交互に給排気することにより患者の体位変換を行う機能である。

ベッド制限内容とは、実際にベッド装置の機能や動作に対してどのような制限を行うかを記憶している情報である。例えば、第1実施形態のように各動作に分けて記憶しても良いし、本実施形態のように包括的に記憶しても良い。

図12は、本実施形態における処理の流れを説明するための図である。まず、利用者からベッド機能の操作があったか否かを検出する(ステップS300)。ここで、何らかのベッド機能の操作がなされた場合には、ベッド状態を検出する(ステップS302)。

ここで、ベッド状態の検出は、種々の項目が検出される。例えば、ボトム部の角度であったり、患者の位置であったり、マット本体10におけるセル14の内圧値であったりする。そして、検出されたベッドの状態と、ステップS300において検出されたベッド状態に基づいて、制限テーブル166から制限内容を確認する(ステップS304)。

ベッド機能の実行に制限が必要ない場合は、通常のベッド機能が実行されるが(ステップS306;No)、ベッド機能の実行に制限が必要な場合は、制限テーブル166から、制限内容を読み出す(ステップS308)。なお、ステップS308は、ステップS304において制限内容を既に読み出している場合は実行する必要は無い。

続いて、制限内容に基づいてベッド機能を制御する(ステップS310)。例えば、ベッド機能の実行を一時停止(又は中止)し、利用者に対して報知処理を実行する。

ここで、操作者から確認の入力があった場合には(ステップS312;Yes)、確認内容に基づいて、ベッド機能を継続して実行したり、中止したりする。

このように、本実施形態によれば、ベッド機能を実行する場合に、現在のベッド装置の状態を検出し、当該ベッド装置の状態に基づいてベッド機能を実行したり、中止したりすることが可能となる。

[4.変形例] 以上、この発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も特許請求の範囲に含まれる。

なお、上述した実施形態においては、患者の位置検出を処理の最初に検出することとして説明したが、例えば、所定時間間隔毎に随時検出することとしても良い。すなわち、図5の動作フローにおいて、ステップS108において、ベッド動作の制限が不要と判定された場合(ステップS108;No)、通常のベッド動作を実行しつつ、ステップS104から繰り返し処理を実行する。これにより、ベッドの動作中に患者が制限領域に移動した場合であっても、適切にベッド動作の制限や、報知処理を行うことが可能となる。

また、上述した実施形態については、説明の都合上第1実施形態(第2実施形態)でウレタン状のマットレス、第3実施形態でエアマットレスを用いることとして説明したが、マットレスの種類に限定されるものではないことは勿論である。すなわち、第1実施形態(第2実施形態)においてエアマットレスを利用しても良いし、第3実施形態でウレタン状のマットレスを利用しても良い。

1 ベッド装置 100 制御部 110 状態検出部 120 位置検出部 130 操作部 140 報知部 150 ベッド制御部 160 記憶部 162、164、166 制御テーブル

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