Hospital bed

申请号 JP2004534723 申请日 2003-09-08 公开(公告)号 JP4712385B2 公开(公告)日 2011-06-29
申请人 ヒル−ロム サービシーズ,インコーポレイティド; 发明人 アルバーズメイヤー,デイヴィッド,エー.; サード ヴァンダーポール,アーヴィン,ジェー.,ザ; ウィルカー,ジャック,ジュニア; ウェリング,ジェフリー,アール.; ウェル,ポール,アール.; オズボーン,ユージーン,イー.; グッドウィン,ブレント; クニュー,マシュー,アール.; クレイマー,ケネス,エル.; ザーフセン,ロバート,エム.; サットマン,グレン,シー.; シェーレ,カミ,エス.; シェンク,ジョシュア,ダブリュー.; シュワルツ,スティーブン,ジェー.; スキナー,アンドリュー,エフ.; ストルプマン,ジェームズ,アール.; チャンバーズ,ケニス,ダブリュー.; ディクソン,スティーブ,エー.; バイ,アジズ,アリ; バッタ,ニコラス,シー.; フィゲル,グレゴリー,ジェー.; フィルベック,ロジャー,エス.; フィンドレー,ジェームズ,ケー.; ホフマン,ブライアン,ジェー.; ホルンバッハ,デイヴィッド,ダブリュー.; マーンヤック,ロベルタ,エム.; メイヤー,エリック,アール.; メンケディック,ダグラス,ジェー.; ラバーズ,デイヴィッド,ピー.; リッグス,トム; リヒター,テリー,エル.;
摘要 A patient support (10) including a frame (12) and a mattress (14) supported by the frame (12). The frame (12) includes a deck support (24) and a deck (26) supporting the mattress (14).
权利要求
  • 枠と、
    前記枠に支持された台と、
    前記台に支持されたマットレスと、
    前記枠の一部と前記台の一部との少なくとも一方を動かすように構成されたアクチュエータと、
    離間して配置され、独立して動作可能な複数の制御器とを備え、
    前記制御器のそれぞれは、専用の機能を提供するように構成され、制御部材および前記制御部材の位置の変化による磁場内での変化を検知するように構成された磁場センサを含み、 前記位置には第1の位置および第2の位置が含まれ、前記磁場センサが前記制御部材の前記第1の位置への変化の第1の発生および前記制御部材の前記第2の位置への変化の第1の発生を検知した場合にのみ前記複数の制御器の一つが前記制御部材の前記位置の変化に基づいて前記アクチュエータの一つの動作のみを制御する専用制御器である患者支持体。
  • 前記磁場センサが前記磁場の磁気特性の変化を検知するように構成されている請求項1に記載の患者支持体。
  • 前記磁場センサが前記制御部材から離間して配置されている請求項1に記載の患者支持体。
  • 前記制御器が前記制御部材に結合した磁石をさらに含み、前記磁場センサが前記制御部材の位置の変化による前記磁石の位置の変化を検知するように構成されている請求項3に記載の患者支持体。
  • 前記制御部材はユーザの足で作用されるように配置されたペダルであり、前記ペダルは前記第1と第2の位置との間で枢軸まわりを枢動するように配置されている請求項4に記載の患者支持体。
  • 前記ペダルはユーザの足で作用されるように配置されたペダル部を含み、前記枢軸は前記ペダル部と前記磁石の間に配置されている請求項5に記載の患者支持体。
  • 前記制御器は前記枠に支持された回路基板を含み、前記磁場センサは前記回路基板に結合されている請求項5に記載の患者支持体。
  • 前記アクチュエータは前記第1の位置に移動するときに第1の方向に、前記第2の位置に移動するときに第1の方向と反対の第2の方向に動くにように構成されている請求項1に記載の患者支持体。
  • 枠と、
    前記枠に支持された台と、
    前記台に支持されたマットレスと、
    前記枠の一部と前記台の一部との少なくとも一方を動かすように構成されたアクチュエータと、
    離間して配置され、独立して動作可能な複数の制御器であって、前記制御器のそれぞれは、一つの専用機能を提供するように構成され、制御部材および前記制御部材の位置の変化を検知するように構成されたセンサを含み、前記複数の制御器の少なくとも一つが前記制御部材の前記位置の変化に基づいて前記アクチュエータの一つの動作のみを制御する専用制御器である制御器と、
    前記センサから、前記制御部材が第1の位置にあることを示す第1の信号と前記制御部材が前記第1の位置から離間した第2の位置にあることを示す第2の信号とを含む複数の信号を受信するように構成されている制御システムであって、前記制御システムが前記第1の信号の第1の発生および前記第2の信号の第1の発生を受信した場合にのみ前記制御器の前記専用機能を起動するように構成されている制御システムとを備える患者支持体。
  • 前記制御システムが前記第1の信号の第2の発生を受信した場合にのみ前記制御システムは前記制御器の前記専用機能を起動するように構成されている請求項9に記載の患者支持体。
  • 前記制御システムが前記第2の信号の前記第1の発生を受信した後の所定時間内に前記第1の信号の前記第2の発生がある場合にのみ前記制御システムは前記制御器の前記専用機能を行うように構成されている請求項10に記載の患者支持体。
  • 前記制御システムは、前記第1の信号の前記第2の発生の受信に応じて前記アクチュエータの電源を入れる請求項10に記載の患者支持体。
  • 前記制御システムが前記第1の信号の前記第1の発生を受信した後の所定時間内に前記第2の信号の前記第1の発生がある場合にのみ前記制御システムは前記制御器の前記専用機能を行うように構成されている請求項9に記載の患者支持体。
  • 前記離間して配置され、独立して動作可能な複数の制御器は、前記患者支持体の頭部を持ち上げる専用機能を有する第1の制御器と前記患者支持体の前記頭部を下げる専用機能を有する第2の制御器含む請求項9に記載の患者支持体。
  • 前記離間して配置され、独立して動作可能な前記複数の制御器は、前記枠を持ち上げる専用機能を有する第3の制御器と前記枠を下げる専用機能を有する第4の制御器とを含む請求項14に記載の患者支持体。
  • 前記複数の制御器に隣接し、前記複数の制御器に対して持ち上げられたハウジング部を備える請求項15に記載の患者支持体。
  • 前記第1および第2の制御器は前記ハウジング部の一つの面に隣接しており、前記第3および第4の制御器は前記ハウジング部の別の一つの面に隣接している請求項16に記載の患者支持体。
  • 前記複数の制御器に隣接した前記患者支持体に結合した照明を備えている請求項9に記載の患者支持体。
  • 前記制御部材の第1の位置は前記制御部材の前記第2の位置から上下方向に離間している請求項9に記載の患者支持体。
  • 前記センサは、前記制御部材に発生された磁場特性の変化を検知するように構成されている請求項9に記載の患者支持体。
  • 说明书全文

    本発明は、病院ベッドに関し、特に、例えば、サイドレール、関節曲げ伸ばし可能な台、及びマットレスを有する病院ベッドに関する。

    この出願は、2002年9月6日に出願された米国仮出願第60/408,698号「病院ベッド」、2002年9月11日に出願された米国仮出願第60/409,748号「ベッドサイドレール」、2003年7月22日に出願された米国仮出願第60/489,171号「病院ベッド」、及び2003年7月28日に出願された米国仮出願第60/490,467号「病院ベッド」に基づく優先権を主張する。 前記仮出願の開示の全てを本願に援用する。

    この出願は、2000年12月29日に出願された米国特許出願第09/750,741号「病院ベッド」(1999年12月29日に出願された米国仮出願第60/173,428号「病院ベッド」に基づく優先権を主張する);2000年12月29日に出願された米国特許出願第09/751,031号「ベッドのフット制御」(1999年12月29日に出願された米国仮出願第60/173,428号「病院ベッド」に基づく優先権を主張する);2000年12月29日に出願された米国特許出願第09/750,859号「引込み可能フット部を有するマットレス」(1999年12月29日に出願された米国仮出願第60/173,428号「病院ベッド」に基づく優先権を主張する);及び2002年8月22日に出願された米国特許出願第10/225,780号「病院ベッドギャップを閉じる装置及び方法」(2002年7月19日に出願された米国仮出願第60/397,342号「病院ベッドギャップを閉じる装置及び方法」、及び2001年8月22日に出願された米国仮出願第60/314,276号「病院ベッドギャップを閉じる装置及び方法」に基づく優先権を主張する)に関連する。 更に、この出願は、2000年12月29日に出願された国際特許出願第PCT/US00/35656号「病院ベッド」に関連する。 前記全ての特許出願の開示を本願に援用する。

    病院ベッド及び他の患者支持体が知られている。 通常、このような患者支持体は、患者又は他の個人に治療、保養、又は休息用の支持面を提供するために使用される。 このような患者支持体の多くは、枠と、該枠によって支持される台と、マットレスと、マットレスから患者が落下するのを阻止するサイドレールと、ベッドの1つ以上の機能を制御する制御部とを備える。

    米国特許第6,212,714号明細書

    米国特許第6,163,903号明細書

    米国特許出願第09/263,039号明細書(米国特許第6,321,878号明細書)

    米国特許第5,771,511号明細書

    米国特許第5,918,505号明細書

    米国特許第5,939,803号明細書

    米国特許第6,158,295号明細書

    米国特許第5,715,548号明細書

    米国特許第6,008,598号明細書

    米国特許第6,131,868号明細書

    米国特許第6,208,250号明細書

    米国特許第6,067,019号明細書

    米国特許第5,808,552号明細書

    米国特許第4,539,560号明細書

    本発明の患者支持体10を図1に示す。 患者支持体10は、枠12と、枠12によって支持されるマットレス14と、ヘッドボード16と、フットボード18と、一対のヘッド端サイドレール20と、一対のフット端サイドレール22とを備える。 枠12は、台支持部24と、マットレス14を支え、対向するヘッド端25とフット端27の間に延設された台26とを備える。 台支持部24は、床29上で複数のキャスタ輪によって支えられたベース枠28と、中間枠32と、中間枠32をベース枠28に対して上下させる一対のリフトアーム34と、中間枠32によって支えられる荷重枠36とを含む。 台26は、荷重枠36によって支えられ、複数の位置・姿勢を取ることができるよう構成されている。 図1、図3〜図7に示すように、台26は、荷重枠32に度回転可能に結合された頭部38と、荷重枠32に角度回転可能に結合された座部40と、座部40に角度回転可能に結合された長さ調整可能な脚又は足部42とを含む。

    ヘッド端サイドレール20は、頭部38に結合され、持上げられた位置と下げられた位置の間を移動する。 また、フット端サイドレール22は、荷重枠32に結合され、持上げられた位置と下げられた位置の間を移動する。

    制御システム44は、患者支持体10の各種の機能を制御するために備えられている。 制御システム44と患者支持体10のその他の部分は、建物のコンセント又は枠12によって支えられた電池46につながるACプラグ接続45を通して電が供給される。

    制御システム44は、長さ調整可能な脚部42を伸長したり引込めたり、中間枠32をベース枠28に対して移動したり、頭部38を荷重枠32に対して移動したり、座部40を荷重枠32に対して移動したり、脚部42を座部40に対して移動したりするための複数の線形アクチュエータ48を操作・監視する。

    制御システム44は、ヘッド端サイドレール20とフット端サイドレール22のいずれとも結合及び取外し可能なサイドレール制御部50と、ヘッド端サイドレール20に結合された第1の対の恒久サイドレール制御部52と、ヘッド端サイドレール20に角度回転可能に結合された第2の対の恒久サイドレール制御部54と、ベース枠28に結合された一対の足ペダル制御器56とを含む複数の入力デバイスを備える。

    更に制御システム44は、中間枠32とベース枠28の間の可能性のある間隔の問題を検出する、例えばベース枠28に結合された障害物検出デバイス58を備える。 また、制御システム44は、前記複数のアクチュエータ48にそれぞれ備えられた複数のアクチュエータ位置検出器又はモータセンサ(後述する)を更に備える。 また、中間枠32によって支えられている荷重を示す信号を提供する複数のロードセル(後述する)が荷重枠36と中間枠32の間に配置されている。 制御システム44は、これらの信号を、マットレス14上の患者の体重を決定するために使用する。 また、制御システム44は、サイドレール20、22の位置を示す信号を提供する複数のサイドレール位置検出器又はセンサ60を備える。

    制御システム44は、台26の頭部38に支持されている多岐管62と連通するポンプ64を制御するよう構成されている。 多岐管62は、マットレス14への及びからの空気の流れを調節するためにマットレス14と連通している。 マットレス14は外カバー66と外カバー66に結合された第1の対のコネクタ68を含む。 第2の対のコネクタ70は、台26の頭部38上に載置され、第1対のコネクタ68と整列結合する。

    <台支持部>
    上述し、図1に示したように、台支持部24は、床29上で複数のキャスタ輪又はキャスタデバイスによって支えられたベース枠28と、中間枠32と、中間枠32をベース枠28に対して上下させる一対のリフトアーム34と、中間枠32によって支えられる荷重枠36とを含む。 図2に示す線形アクチュエータ48a、48bは、リフトアーム34を駆動し中間枠32をベース枠28に対して上下させる動力を供給する。

    以下に更に詳細に説明するように、リフトアーム34と線形アクチュエータ48a、48bは、一般的にハイ/ロー機構と呼ばれ、台支持部24を少なくとも次の位置・姿勢とすることができるように構成されている:中間枠32と荷重枠36がベース枠28の上方にある持上げられた位置又は上方位置(図1〜図6)、中間枠32及び/又は荷重枠36の少なくとも一部がベース枠28内に収まっている第1の下げられた位置(図7)、中間枠32のヘッド端102が中間枠32のフット端104より低いトレンデレンブルグ体位(図8)、及び中間枠32のフット端104が中間枠32のヘッド端102より低い逆トレンデレンブルグ体位(図9、図10、図11)。 当業者は、図1〜図11に示した位置・姿勢は例であり、中間枠32はベース枠28に対して様々な位置・姿勢となりうることを理解するであろう。

    <リフトアーム>
    図2において、リフトアーム34は、中間枠32のヘッド端102に角度回転可能に結合され、ベース枠28にスライド可能にかつ角度回転可能に結合された一対のヘッド連結106と、中間枠32のフット端104に角度回転可能に結合され、ベース枠28にスライド可能にかつ角度回転可能に結合された一対のフット連結108と、フット連結108に角度回転可能に結合され、ベース枠28に固定点において角度回転可能に結合された一対のガイド連結110とを含む。 あるいは、ガイド連結110は、フット連結108と中間枠32に角度回転可能に結合されるか、又はヘッド連結106とベース枠28に角度回転可能に結合されるか、又はヘッド連結106と中間枠32に角度回転可能に結合される。 別の実施例では、2組のガイド連結110を備え、1組はフット連結108とベース枠28又は中間枠32とに角度回転可能に結合され、他の1組はヘッド連結106とベース枠28又は中間枠32とに角度回転可能に結合される。

    各ヘッド連結106は、ベース枠28にスライド可能に結合され、中間枠32に角度回転可能に結合される。 あるいは、各ヘッド連結106は、ベース枠28又は中間枠32のいずれかにスライド可能に結合される。 図2に示すように、各ヘッド連結106は、回転中心113においてスライドブロック111によってベース枠28にスライド可能にかつ角度回転可能に結合される。 スライドブロック111は、ヘッド連結106の下部112に角度回転可能に結合され、またベース枠28に結合されたガイド114にスライド可能に受容されている。 1つの実施例では、スライドブロック111とガイド114の材料及び表面の特性は、スライドブロック111とガイド114間の摩擦係数を低減するように選択される。

    ガイド114は、スライドブロック111の2つの移動方向120、121を規定する上部チャネル116と下部チャネル118とを含む。 また、上部チャネル116と下部チャネル118は、スライドブロック111の移動方向120、121以外のいかなる方向の移動も制限するよう構成されている。 スライドブロック111は、中間枠32、台26及び他の患者支持構成部品の重さを、他の種類の結合器より広い面に亘って分散させるので、好ましい。 ヘッド連結106の下部がベース枠28に対して回転可能で移動方向120、121に移動可能であれば、ヘッド連結106をベース枠28に結合させる別の方法を使用してもよい。 その例には、1つのローラ、複数のローラ、及び連結部材が含まれる。

    例えば、各ヘッド連結106の上端122は、クロス連結124により中間枠32に角度回転可能に結合される。 あるいは、ヘッド連結106は、直接、中間枠32に角度回転可能に結合される。 更にあるいは、ヘッド連結106は、ベース枠28に角度回転可能に結合され、中間枠32にスライド可能にかつ角度回転可能に結合される。

    クロス連結124は、ヘッド連結106間に延設され、各ヘッド連結106に固定される。 このように、クロス連結124は、これらヘッド連結106の同時移動を可能にする。 クロス連結124は、中間枠32に形成された開口(不図示)に受容され、中間枠32に対して角度回転可能である。 1つの実施例では、クロス連結124が中間枠32に対してより容易に角度回転するように、ベアリング又は他の手段を使用する。

    各フット連結108は、ベース枠28にスライド可能にかつ角度回転可能に結合される。 例えば、各フット連結108は、回転中心126においてスライドブロック128によってベース枠28に結合される。 スライドブロック128は、フット連結108の下部130に角度回転可能に結合され、またベース枠28に結合されたガイド132にスライド可能に受容されている。 ガイド132とスライドブロック128は、通常、ヘッド連結106に関連して説明したガイド114とスライドブロック111と同一である。 このため、ガイド132は、スライドブロック128の移動方向120、121以外のいかなる方向の移動も制限するよう構成されている。 フット連結108の下部がベース枠28に対して回転可能で移動方向120、121に移動可能であれば、フット連結108をベース枠28に結合させる別の方法を使用してもよい。 その例には、1つのローラ、複数のローラ、及び連結部材が含まれる。

    各フット連結108の上端134は、クロス連結136により中間枠32に角度回転可能に結合される。 あるいは、フット連結108は、直接、中間枠32に角度回転可能に結合される。 クロス連結136は、通常、クロス連結124と同一であり、クロス連結124が中間枠32及びヘッド連結106と協働するのと同様に、中間枠32及びフット連結108と協働する。 あるいは、各フット連結108の上端134は、中間枠32にスライド可能にかつ角度回転可能に結合され、ベース枠28に角度回転可能に結合される。

    ガイド連結110は、フット連結108と中間枠32間の回転中心138が平に移動することなく垂直に移動するように、フット連結108の動きを制限する。 この制限により、中間枠32を上下する時に、中間枠32がベース枠28に対して水平に移動するのを防ぐ。 制限された動きにより、中間枠32を図2の上方位置から図7の下方位置に移動する場合に、中間枠32が弧を描くのを防ぎ、その結果、病室で追加の空間の必要なく中間枠32を上下することができる。

    なお、ガイド連結110がこの制限を実行するために、ガイド連結110とフット連結108間の回転中心140とガイド連結110とベース枠28間の回転中心142との距離は、スライドブロック128とベース枠28間の回転中心126とフット連結108の上端134と中間枠32間の回転中心138との距離の半分である。 また、各ガイド連結110は、関連するスライドブロック128の回転中心126とフット連結108の上端の回転中心138との距離の半分にある回転中心140においてフット連結108に角度回転可能に結合されている。 従って、各ガイド連結110の上部回転中心140と下部回転中心142との距離は、各ガイド連結110の上部回転中心140とフット連結108の上部回転中心138との距離に等しい。 この連結幾何の結果、ベース枠28に対して中間枠32が上下される間、フット連結108の上部回転中心138は、ガイド連結110の下部回転中心142と同一垂直線上に維持される。

    <線形アクチュエータ>
    上述したように、線形アクチュエータ48a、48bは、リフトアーム34を駆動し中間枠32をベース枠28に対して上下させる動力を供給する。 線形アクチュエータ48aは、ヘッド連結106に結合され、ヘッド連結106を駆動する。 線形アクチュエータ48bは、フット連結108に結合され、フット連結108を駆動する。 このように、中間枠32のフット端104とヘッド端102は、互いに独立に、上下させることができる。 あるいは、単一のアクチュエータが中間枠32のヘッド端102とフット端104を同時に上下させるように、台システムのヘッド連結106とフット連結108は結合される。

    例えば、線形アクチュエータ48aの第1端146は、ヘッド連結106に固定されたクロス連結124に固定された拡張連結148を介してヘッド連結106に結合されている。 図2に示すように、第1端146は、留め具又は回転中心ピン150により拡張連結148に角度回転可能に結合されている。 線形アクチュエータ48aの第2端152は、中間枠32に固定された第1取付け具154に結合されている。 図2に示すように、第2端152は、留め具又は回転中心ピン156により第1取付け具154に角度回転可能に結合されている。

    同様に、線形アクチュエータ48bの第1端158は、フット連結108に固定されたクロス連結136に固定された拡張連結160を介してフット連結108に結合されている。 図2に示すように、第1端158は、留め具又は回転中心ピン162により拡張連結160に角度回転可能に結合されている。 線形アクチュエータ48bの第2端164は、中間枠32に固定された第2取付け具166に結合されている。 第2端164は、留め具又は回転中心ピン168により第2取付け具166に角度回転可能に結合されている。

    各アクチュエータ48a、48bは、円筒形ボディ170と、円筒形ロッド172と、円筒形ボディ170に対して円筒形ロッド172を伸長したり引込めたりするよう動作するモータ604とを有する電気線形アクチュエータであることが好ましい。 このように、アクチュエータ48a、48bはその長さが可変であり、それぞれ回転中心ピン150、156間と回転中心ピン162、168間の距離を調整する。 1つの実施例では、アクチュエータ48a、48bは、米国ケンタッキー州ルイズヴィレのLINAK US社から入手可能なLinakアクチュエータ、モデルNo. LA34である。 また、アクチュエータ48c、48d、4e、48fも、電気線形アクチュエータであり、例えば、Linakアクチュエータである。 より特定すると、アクチュエータ48cは例えばLinakアクチュエータ、モデルNo. LA34であり、アクチュエータ48d〜48fはLinakアクチュエータ、モデルNo. LA31である。 他の実施例では、アクチュエータ48の全て又は任意の1つ以上は、他の種類の電気アクチュエータ、空気圧アクチュエータ、油圧アクチュエータ、機械式アクチュエータ、連結システム、又は当業者にとって既知の、部品を互に対して移動させる他の装置である。

    アクチュエータ48a又は48b単独の駆動は、中間枠32のヘッド端102又はフット端104をベース枠28に対して上下させる。 図2において、アクチュエータ48aの円筒形ロッド172aを引込めることにより、中間枠32のヘッド端102はベース枠に対して下がる。 アクチュエータ48aの円筒形ロッド172aを引込めると、回転中心ピン150、156間の距離は減少する。 この回転中心間隔の減少は、拡張連結148を第1取付け具154に向かって移動させ、これによりクロス連結124とヘッド連結106を回転中心126の回りに矢印176の方向に回転させる。

    ヘッド連結106の下部112は、ガイド114の移動方向120、121にのみ移動するように制約されているので、矢印176の方向のヘッド連結106の回転は、ヘッド連結106の下部112を矢印120の方向に移動させる。 その結果、ヘッド連結106の上端122は、ベース枠28に対して下がり、従って、中間枠32のヘッド端102は、ベース枠28に対して下がる。

    アクチュエータ48aの円筒形ロッド172aを伸長することにより、中間枠32のヘッド端102はベース枠28に対して上がる。 アクチュエータ48aの円筒形ロッド172aを伸長すると、回転中心ピン150、156間の距離は増加する。 この回転中心間隔の増加は、拡張連結148を第1取付け具154から遠ざけ、これによりクロス連結124とヘッド連結106を回転中心126の回りに方向176と反対方向(178)に回転させる。 方向176と反対方向(178)のヘッド連結106の回転は、ヘッド連結106の下部112を矢印121の方向に移動させる。 その結果、ヘッド連結106の上端122がベース枠28に対して上がり、従って、中間枠32のヘッド端102がベース枠28に対して上がる。

    アクチュエータ48bの円筒形ロッド172bを引込めることにより、中間枠32のフット端104はベース枠28に対して下がる。 アクチュエータ48bの円筒形ロッド172bを引込めると、回転中心ピン162、168間の距離は減少する。 この回転中心間隔の減少は、拡張連結160を第2取付け具166に向かって移動させ、これによりクロス連結136とフット連結108を回転中心138の回りに矢印180の方向に回転させる。 フット連結108の下部130は、ガイド132の移動方向120、121にのみ移動するように制約されているので、矢印180の方向のフット連結108の回転は、フット連結108の下部130を矢印121の方向に移動させる。 その結果、フット連結108の上端134は、ベース枠28に対して下がり、従って、中間枠32のフット端104は、ベース枠28に対して下がる。

    アクチュエータ48bの円筒形ロッド172bを伸長することにより、中間枠32のフット端104はベース枠28に対して上がる。 アクチュエータ48bの円筒形ロッド172bを伸長すると、回転中心ピン162、168間の距離は増加する。 この回転中心間隔の増加は、拡張連結160を第2取付け具166から遠ざけ、これによりクロス連結136とフット連結108を回転中心138の回りに方向180と反対方向(182)に回転させる。 方向180と反対方向(182)のフット連結108の回転は、フット連結108の下部130を矢印120の方向に移動させる。 その結果、フット連結108の上端134がベース枠28に対して上がり、従って、中間枠32のフット端104がベース枠28に対して上がる。

    アクチュエータ48a、48bの同時駆動は、中間枠32のヘッド端102とフット端104をベース枠28に対して上下させる。 図2に示すように、アクチュエータ48a、48b両方の同時伸長は、中間枠32のヘッド端102とフット端104両方をベース枠28に対して上げ、中間枠32をベース枠28から離す。 アクチュエータ48a、48b両方の同時引込めは、中間枠32のヘッド端102とフット端104両方をベース枠28に対して下げる。 アクチュエータ48bを引込めながら、アクチュエータ48aを伸長することができ、この結果、ヘッド端102が上がり、フット端104が下がる。 また、アクチュエータ48bを伸長しながら、アクチュエータ48aを引込めることができ、この結果、ヘッド端102が下がり、フット端104が上がる。

    また、別の実施例では、アクチュエータ48a、48bの方向を逆にする。 中間枠32をベース枠28に対して上げるために、アクチュエータ48a、48bのうち第1を伸長し、アクチュエータ48a、48bのうち第2を引込める。 また、中間枠32をベース枠28に対して下げるために、アクチュエータ48a、48bのうち第2を伸長し、アクチュエータ48a、48bのうち第1を引込める。

    図2において、アクチュエータ48a、48b両方が伸長されている時、台支持部24は上方に位置する。 アクチュエータ48aを引込め、これにより、中間枠32のヘッド端102を下げることで台支持部24は、図2の上方位置から図8のトレンデレンブルグ体位へ移る。 アクチュエータ48aを前の長さに戻すことで、台支持部24は、図2の上方位置に戻る。 アクチュエータ48bを引込め、これにより、中間枠32のフット端104を下げることで台支持部24は、図2の上方位置から図9、図10の逆トレンデレンブルグ体位へ移る。 アクチュエータ48bを前の長さに戻すことで、台支持部24は、図2の上方位置に戻る。

    アクチュエータ48a、48b両方を引込め、これにより、中間枠32のヘッド端102とフット端104両方を下げることで台支持部24は、図2の上方位置から図7の下げられた位置へ移る。 アクチュエータ48a、48bを同時に伸長することで台支持部24は、図7の下げられた位置から図2の上方位置へ戻る。 アクチュエータ48a、48bは、患者支持体10を任意の位置・姿勢から様々な位置・姿勢に移すことができ、図2の上方位置は、単に台支持体の動作を説明するために使用される基準開始位置であることは理解されるべきである。

    アクチュエータ48a、48bは、ほぼ同じ割合で引込み及び伸長するので、アクチュエータ48a、48bの同時引込みは、垂直に図2の上方位置から図7の下げられた位置へ中間枠32を移動させ、次に図2の上方位置に戻す間、中間枠32をおよそ水平の位置に維持する。 また、制御システム44は各アクチュエータ48a〜48fを制御するよう構成され、各アクチュエータ48a〜48fの速度を独立に制御できる。 また、上述したように、ガイド連結110は、中間枠32が様々な位置・姿勢の間を移るときベース枠28に対して外又は内に向かって振れることがないように、中間枠32とベース枠28の垂直方向の整列をほぼ維持するよう構成されている。

    中間枠32がベース枠28に対して上下するよう構成されている目的の1つは、患者が患者支持体10に乗るのをまた患者支持体10から降りるのを助けることである。 中間枠32が更に下がって、患者が患者支持体10に乗るのをまた患者支持体10から降りるのを更に助けるために、患者支持体10は、台支持部24の部分が、台支持部24の他の部分内に収まる図7の下げられた位置・姿勢をとれるよう構成されている。 このため、台支持部24の全体の高さ、従ってマットレス14の全体の高さは、低くなる。 また、患者支持体10を図7の下げられた位置にすることによって、従来に比べて患者が床29により近いので、患者支持体10からの患者の落下事故によるけがの可能性が削減される。

    <収容枠>
    図7、図8に示すように、中間枠32は、中間枠32が下げられた(下方)位置にある時、ベース枠28に収まるか又はベース枠28の下になるように構成されている。 あるいは、ベース枠28が、中間枠32が下方位置にある時、中間枠32内に収まるように構成されている。 図2、図7、図8に示すように、中間枠32の縦に延びる部材184、186は、中間枠32の第1の外側の幅188を画定する。 この幅は、ベース枠28の縦に延びる部材192、194とリフトアーム34によって画定される内側の幅190より小さい。 また、中間枠32の外側長さ195は、図2、図8のヘッド連結106のクロス連結185とフット連結108のクロス連結187との間の間隔として示すようにベース枠28とリフトアーム34の内側長さ197より短い。 このように、中間枠32が下方位置に下げられると、中間枠32は、ベース枠28とリフトアーム34によって画定される内側領域196内に受容され、台支持部24の全体の高さ183を減少させる。

    なお、台支持部24が下方位置にあるとき、ヘッド連結106、フット連結108及びガイド連結110は、水平を越えて角度回転され、回転中心126、138、140がおおよそ回転中心142、143、144より低くなる。 1つの実施例では、ヘッド連結106、フット連結108及びガイド連結110は、図2の上方位置における水平より約80°上に傾いた状態から図7の下方位置における水平より約10°下に傾いた状態へ角度回転する。 図2に示すように、中間枠32は、それぞれ止め面210を有する複数の三角板208を備える。 中間枠32をいっぱいに下げると、これら止め面210は、フット連結108とヘッド連結106上に接触し止まるように構成されている。 止め面210は、患者支持体10の他の部分、例えばサイドレール20、22がベース枠28と接触するのを防ぐ。 あるいは、止め面210は、ベース枠28上に接触し止まるように構成される。

    また、中間枠32が下方位置にある時、荷重枠36の一部はベース枠28に収まるように構成されている。 図3、図4、図13に示す荷重枠36の縦に延びる部材198、200は、荷重枠36の外側幅202を画定する。 この外側幅は、図7のベース枠28とリフトアーム34の内側幅190より小さくてもよい。 また、荷重枠36の外側長さ204は、ベース枠28とリフトアーム34の内側長さ197より短くてもよい。 このように、中間枠32が下方位置にある時、中間枠32に加えて荷重枠36の一部もベース枠28に収まるかベース枠28の下になり、これにより台支持部24の全体の高さ183を更に下げる。

    <荷重枠>
    上述したように、中間枠32は、荷重枠36に結合されている。 図13、図14に示すように、荷重枠36は、縦に延びる部材198、200と横に延びる部材211、213を含む。 ロードセル220、222、224、226は、それぞれ縦に延びる部材198、200の端に結合されている。

    図14に、ロードセル226を示す。 ロードセル226の以下の説明は、ことわりのない限り全てのロードセル220、222、224、226に当てはまる。 ロードセル226は、荷重枠36の4つの角の1つに装着されたロード部材、ロードビーム又はセルブロック(以下、セルブロック221と呼ぶ)を含む。 従来の歪ゲージ(不図示)がロードセル226に含まれ、セルブロック221に結合されている。 歪ゲージは、従来の方法で、ロードセル226によって支えられた荷重値を示す。 すなわち、既知の入力電圧が歪ゲージの入力リード(不図示)に印加され、荷重が加わることによってセルブロック221が曲がると、歪ゲージの抵抗が変化し歪ゲージの出力リード(不図示)に生成する出力信号に変化が生じる。 本実施例では、入力リードと出力リードは、ロードセル22と従来の信号調節回路(不図示)間を接続するケーブル(不図示)内で束ねられている。

    ブロック221は、荷重枠36の装着バー223に適切な固定具、例えばボルト(不図示)により結合されている。 図14に示すように、装着バー223とブロック221は、荷重枠部材198、200の内部領域に受容される。 埋め込みボルト225は、ブロック221に結合され、ソケット部227とボール部228とを含む。 ソケット部227は、ボール部228と嵌合し、ボール部228がソケット部227に対して回転するのを可能にする。

    ロードセル220、222、224、226は、更に図2の中間枠32の横に延びる部材215、217に結合されるよう構成されている。 このように、荷重枠36は、中間枠32に結合され、ロードセル220、222、224、226に支えられている。 図2、図3、図15において、ボルト229は、中間枠32の横に延びる部材215、217の各対面する端に固定され、ロードセル220、222、224、226のボール部228によって受容されるよう構成されている。 このように、ボルト229とボール部228は、荷重枠36を中間枠32に結合する。

    荷重枠36及び荷重枠36が支える物、例えば台26、マットレス14、及び患者の荷重は、ロードセル220、222、224、226に伝達される。 この荷重は、ロードセル220、222、224、226を曲げるか、又はそれが支える全荷重を決定するために検出される特性を変化させる。 荷重枠36、台26、マットレス14、及び荷重枠36が支える他のベッド部品の既知の荷重を減算することで、患者支持体10上の患者の体重を決定することができる。 ロードセルと、患者の体重とベッド上の位置を決定する方法と、ロードセルが提供する他の測量値の追加の説明は、2000年9月26日に出願された米国特許出願第09/669,707号「ロードセル装置」に開示されている。 前記特許出願の開示を本願に援用する。 本発明の他の実施例によれば、患者の体重又は患者の他の情報を決定するためにロードセル又は他のデバイスを使用する他の構成及び方法が、本明細書において開示される。

    <マットレス台>
    図3〜図5に示すように、また前に述べたように、台26は荷重枠36に結合され、複数の姿勢をとることが可能に構成された幾つかの部分38、40、42を含む。 頭部38は、ヘッドボード16(図1)に近接して配置され、荷重枠36に角度回転可能に結合されている。 図16と図18に示す実施例において、頭部38の第1端231は、頭部38が回転中心232の回りに回転可能なように荷重枠36の上方に延出するフランジ230に結合されている。 頭部38は更にアクチュエータ48cに結合されている。 この実施例では、アクチュエータ48cは、頭部38の下方に延出する取付け具233と荷重枠36の取付け具234に角度回転可能に結合されている。 アクチュエータ48cは、頭部38の第2端235を上げるよう構成されている。 このように、アクチュエータ48cの円筒172cを伸長・引込めることで、頭部38の第2端235は第1端231に対して上下させることができる。

    座部40は、頭部38に近接して配置され、荷重枠36に角度回転可能に結合されている。 図16と図18に示す実施例において、座部40の第1端236は、座部40が回転中心237の回りに回転可能なように荷重枠36の上方に延出するフランジ230に結合されている。 座部40は更にアクチュエータ48dに結合されている。 この実施例では、アクチュエータ48dは、座部40の下方に延出する取付け具238と荷重枠36の取付け具234に角度回転可能に結合されている。 アクチュエータ48dは、座部40の第2端256を上げるよう構成されている。 このように、アクチュエータ48dの円筒172dを伸長・引込めることで、座部40の第2端239は第1端236に対して上下させることができる。

    脚又は足部42は、座部40に近接して配置され、座部40に角度回転可能に結合されている。 図16と図18に示す実施例において、座部40の第2端239は、脚部42が回転中心241の回りに回転可能なように脚部42の第1端244に角度回転可能に結合されている。 脚部42は更にアクチュエータ48eに結合されている。 この実施例では、アクチュエータ48eは、脚部42の取付け具246にスライド可能に、また荷重枠36の取付け具248に角度回転可能に結合されている。 アクチュエータ48eは、脚部42の第2端250を上げるよう構成されている。 このように、アクチュエータ48eの円筒172eを伸長・引込めることで、脚部42の第2端250は第1端244に対して上下させることができる。

    台26は、マットレス14を支持するように構成されている。 図16に示すように、頭部38と座部40は、それぞれ傾斜した側壁260a、260bと262a、262bを備える。 また、頭部38と座部40は、それぞれ側壁260a、260bと262a、262bに接続されたほぼ平らな下方台部、すなわち床又は壁264、266を有する。 傾斜した側壁260a、260b及び床264と傾斜した側壁262a、262b及び床266は、それぞれ共同してマットレス14の支持面を画定する。 図16に示すように、傾斜した側壁260a、260bと262a、262bは、それぞれ床264、266と鈍角を成すよう角度付けられている。 1つの実施例においては、その角度は、約135°である。 本発明の他の実施例では、側壁と床との間の鈍角は、90°を若干超える角度から180°を若干下回る角度までの範囲である。 本発明の更に他の実施例では、その角度は、直角又は鋭角である。

    頭部38と座部40の床264、266に概ね対応する下げられた中央部は、マットレス14を載置するのに十分なスペースを提供する。 下げられた中央部を有することで、患者がマットレス14上に位置する時、患者の臀部の回転中心が頭部38と座部40の回転中心232、237を結ぶ線により接近し、患者に適切な支えを提供するマットレス14に十分なスペースを提供する。 1つの実施例では、患者の臀部の回転中心は、台26の頭部38と座部40の回転中心232、237の約2インチ上方に位置する。 別の実施例では、患者の臀部の回転中心は、台26の頭部38と座部40の回転中心232、237と概ね直線を成す。 患者の臀部の回転中心と頭部38と座部40の回転中心232、237との間の距離を最小にすることで、頭部38又は座部40を上げるか又は下げる時に患者に働く引っ張り力を減少させる。 患者に働く引っ張り力を減少させることで、患者の皮膚が損傷する可能性を減少させる。

    図16に更に示すように、頭部38と座部40は、テーパー端部268、269を有し、頭部38又は座部40のチルト時、該端部268、269の間にすき間を作る。

    例としての1つの実施例では、前に説明したように、患者の臀部の回転中心と回転中心232、237との間の距離は、約2インチである。 これは、図19において、台26の端におけるマットレス14の厚み270が約2インチであることと対応する。 台26の端におけるマットレス14の厚み、例えば約2インチは、患者支持体10へ、また患者支持体10から患者を横方向に移動するのに必要な支えを提供する。 また、台26の端におけるマットレス14の厚みは、患者が患者支持体10から降りる時の助けとなるように患者がつかむグリップ271を提供する。 1つの実施例では、グリップ271の厚みは約2インチである。

    <頭部>
    図16において、頭部38は、第2端235に近接する仕切り272を有する。 概ね垂直な壁274と概ね水平な壁275が仕切り272を構成する。 他の実施例では、垂直な壁274は、水平な壁275に対して任意の角度で傾斜していてもよい。 仕切り272のマットレス側には、第1と第2の多岐管受容コネクタ70が壁272に結合されている。

    仕切り272のマットレス側又は多岐管側の反対側には、多岐管62が仕切り272に結合されている。 図16、図18において、覆い282が、仕切り272の多岐管側を覆うのに装着されている。 覆い282は、留め具、例えばスナップ、ネジ、フック、ループファスナ、ヒンジ、磁石等によって頭部38のその他の部分に結合されている。 1つの実施例では、ノイズバリア(不図示)が覆い282と台26のその他の部分との間に配置される。 例としてのノイズバリアは、従来の発泡体から作られている。

    本明細書において、さらに詳細に説明するように、第1と第2の多岐管受容コネクタ70は、マットレス14に流体連通するマットレスコネクタ68に結合されるよう構成されている。 多岐管62は、ポンプ64に流体連通している。 このため、マットレス14は、第1と第2の多岐管受容コネクタ70をコネクタ68に結合することで患者支持体10に容易に取り付けることができる。 他の実施例では、1つ又は3つ以上の多岐管受容コネクタが前記仕切りに結合される。

    1つの実施例では、少なくとも仕切り272の垂直壁274は、頭部38に取り外し可能に結合されている。 垂直壁274は、多岐管62と第1と第2の多岐管受容コネクタ70と組み立てられ、サブシステムを構成する。 次に、このサブシステムは、ネジ、ボルト、スナップ、留め金、ラッチ等の適切な留め具によって頭部38に結合される。 このように、サブシステムは、様々なマットレス構成に対して構成が可能で、患者支持体10のその他の部分に取り付けることができる。

    <足部>
    図16において、脚又は足部42は、頭部38と座部40と同様に、横方向に傾斜を有する。 しかし、脚部42は、互いに対して移動可能でそれにより脚部42が引込んだ位置(図18)及び伸長した位置(図20)になる第1の脚部材290と第2の脚部材292を更に含む。 他の実施例では、頭部38、座部40、及び脚部42のうち1つ以上は、互いに対して移動可能でそれにより対応する部が伸長したり、引込んだりする複数の部材から構成される。

    図16、図21において、第1の脚部材290は、おおよそ平坦な床又は壁294と傾斜した側壁291a、291bを有する。 第2の脚部材292は、おおよそ平坦な床又は壁298と傾斜した側壁300a、300bを有する。 第2の脚部材292の床298と傾斜した側壁300a、300bは、第1の脚部材290の床294と傾斜した側壁291a、291bに重なるよう構成されている。 このように、脚部42が伸長した位置(図20)から引込んだ位置(図18)へ又は引込んだ位置(図18)から伸長した位置(図20)へ平行移動する時、第2の脚部材292は、第1の脚部材290の上をスライドするよう構成されている。 あるいは、脚部42が伸長した位置から引込んだ位置へ又は引込んだ位置から伸長した位置へ平行移動する時、第1の脚部材290は、第2の脚部材292の上をスライドするよう構成されている。

    図18、図20において、第2脚部々材292は、アクチュエータ48fにより第1脚部々材290に対して平行移動する。 アクチュエータ48fの第1端302は、第1脚部々材290に結合され、アクチュエータ48fの第2端304は、第2脚部々材292に結合される。 本実施例では、アクチュエータ48fの第1端302は、第1脚部々材290の取付け具303に結合されている。 同様に、アクチュエータ48fの第2端304は、第2脚部々材292の取付け具305に結合される。 第2脚部々材292を第1脚部々材290に対して伸長するために、アクチュエータ48fの円筒形ロッド172fを伸長する。 第2脚部々材292を第1脚部々材290に対して引込めるために、アクチュエータ48fの円筒形ロッド172fを引込める。 好ましい実施例では、アクチュエータ48fはLinakアクチュエータ等の電気アクチュエータであり、制御システム44によって制御される。 他の実施例では、アクチュエータ48fは、機械式アクチュエータ、空気圧アクチュエータ、油圧アクチュエータ、連結システム、又は他の第2脚部々材292を第1脚部々材290に対して動かす適切な手段である。

    第1脚部々材290と第2脚部々材292は、ガイド部材306a、306bによって少なくとも部分的に縦方向の整列が維持される。 例えば、ガイド部材306a、306bは、第1脚部々材290と第2脚部々材292が互いに対して移動する時、線形に伸長又は引込むはめ込み管である。 図20に示すように、ガイド部材306の第1端308は、第1脚部々材290に結合され、ガイド部材306の第2端310は、第2脚部々材292に結合されている。 このように、アクチュエータ48fが伸長又は引込む時、ガイド部材306a、306bは第2脚部々材292の両側を同じ割合で伸長又は引込める。 これにより第2脚部々材292と第1脚部々材290が互いに束縛するのを防ぐ。 他の実施例では、ガイド部材は、スライドブロックとガイドチャネル;連結部材とローラと関連する案内溝;又は他の適切なガイド手段を備えてもよい。

    図16、図21において、傾斜壁291と300aのそれぞれの操作可能に結合された連結部312a、314aと傾斜壁293と300bのそれぞれの操作可能に結合された連結部312b、314bによって、第2脚部々材292は、第1脚部々材290に対して更に導かれる。

    図16、図21において、第1脚部々材290の床294と第2脚部々材292の床298とは分離316によって分離されている。 分離316はプラスチック等の材料から作られ、第1脚部々材290に対する第2脚部々材292の移動を助ける。 本実施例では、分離316は、第2脚部々材292に結合され第1脚部々材290に接触する複数の弾力性のあるフィンガ部材318を含む。 フィンガ318は、フィンガ318の位置を第1脚部々材290と第2脚部々材292との境界に維持するために、第2脚部々材292に接続される。 他の実施例では、分離316は、第1脚部々材290に対する第2脚部々材292のスライドを容易にするために第2脚部々材292の端に取付けた帯状板、一連のローラ、又は他の手段を備えてもよい。

    他の実施例では、他の適切な伸長可能な足部42を使用してもよい。 足部の適切な例は、特許文献1と特許文献2に記載された患者支持体と対応する足部とを含む。 前記特許文献の開示の全てを本願に援用する。

    前に述べたように、台26の脚部42は、引込んだ位置から伸長した位置へ移ることができるようその長さが調整可能である。 好ましくは、脚部42の長さは、患者の足が図1のフットボード18に近接するようにマットレス14上の患者の身長に依って調整される。 例えば、脚部42を、背の高い患者の踵がフットボード18に近接した位置になるように伸長する。 脚部42を、背のより低い患者の踵がフットボード18に近接した位置になるように引込める。

    また、本明細書において、さらに詳細に説明するように、マットレス14は、脚部42と一緒に伸長され、引込められる。 このように、患者の踵がマットレス14の所定の部分、例えば踵圧を緩和するための踵圧緩和部材2154(図93〜95)の上に維持される。

    本発明の1つの実施例では、脚部42の長さは、頭部38の位置に対応する。 例えば、頭部38が図21に示す傾斜した姿勢に上げられると、台26の脚部42は、制御システム44によって制御され自動的に所定の距離だけ伸長する。 頭部38を下げると、脚部42は制御システム44によって制御され自動的に前の位置へ引込む。 具体的には、制御システム44は、アクチュエータ48cと48fを同時に制御し頭部38と脚部42の移動を協調させる。 脚部42の伸長・引込みを頭部38の移動と対応させることで、患者の足はマットレス14の踵圧緩和部材2154上に維持される。 また、フットボード18を足支えとして使用する場合、頭部38を上下する間、患者の足はフットボード18に対して一定の距離に維持される。

    好ましくは、脚部42の自動伸長の度合いは、頭部38の角度の関数である。 頭部38を座部40とほぼ直線を成す姿勢から更に上げると、脚部42は更に伸長され、頭部38の移動範囲に亘って踵圧緩和部材2154は患者の踵の下に位置しつづける。

    <マットレス台関節曲げ伸ばし>
    前述したように、患者支持体10は、複数の位置・姿勢とすることができる。 図1、図3、図22において、頭部38、座部40、及び脚部42は互いに対して線形の関係にある。 1つの実施例では、制御部50、52、54のうち1つのボタンが押されたことに応答して、制御システム44によって頭部38、座部40、及び脚部42は線形の関係になる。

    図4において、頭部38は、回転中心232の回りに角度回転され第2端235が第1端231より上がる。 第2端235は、制御システム44が円筒172を更に伸長するようアクチュエータ48cを制御することによって上がる。 1つの例としての実施例では、頭部38は、制御部50、52、54のうち1つの第1ボタンが押されたことに応答して、制御システム44によって上げられ、同じ制御部50、52、54の第2ボタンが押されたことに応答して下げられる。

    また、図4において、座部40は、回転中心237の回りに角度回転され第2端239が第1端より上がる。 第2端239は、制御システム44が円筒172dを更に伸長するようアクチュエータ48dを制御することによって上がる。 図4において、脚部42は、脚部42が座部40に結合されているために座部40の回転により上がるが、アクチュエータ48eの回転により脚部42はほぼ水平の位置に留まる。 1つの例としての実施例では、座部40は、同じ制御部50、52、54の第1ボタンが押されたことに応答して、制御システム44によって上げられ、第2ボタンが押されたことに応答して下げられる。

    図5において、頭部38と座部40は、図4とほぼ同じ姿勢にある。 しかし、脚部42の第2端250は、第2端250が第1端244より低くなるよう下げられている。 制御システム44が円筒172eを更に引込めるようアクチュエータ48eを制御することによって、第2端250が第1端244に対して下げられる。 1つの例としての実施例では、頭部38、座部40、及び脚部42は、制御部50、52、54のうち1つのチェアボタンが押されたことに応答して、制御システム44によって、図5に示す配置となる。 別の実施例では、脚部42は、制御部50、52、54のうち1つの脚部アップボタンが押されたことに応答して、制御システム44によって上げられ、同じ制御部50、52、54の脚部ダウンボタンが押されたことに応答して下げられる。

    図4、図5、図18、図20において、アクチュエータ48eと脚部42との荷重が、アクチュエータ48eの円筒172eが引込められる間、アクチュエータ48eの第1端320が取付け具246のスロット324の第2端326に向かうのでなく、アクチュエータ48eの第1端320をスロット324の第1端322の近傍に維持する。 図5の台の配置は、例としての第1椅子状姿勢である。

    また、座部40が図5の上げられた状態から下げる時、脚部アクチュエータ48eは、制御システム44によって伸長される。 脚部アクチュエータ48eは、脚部42と座部40の間の干渉を防ぐために伸長される。

    図6は、図4の脚部42の位置と図5の脚部42の位置との間で脚部42が脚部42の移動を妨げる障害物330によって動けなくなっている脚部42を示す。 障害物の例は、カート、車椅子、テーブル、ごみ箱等を含む。 図6に示すように、脚部42が障害物330に遭遇すると、アクチュエータ48eの第1端320がスロット324の第2端326に向かって、矢印325の方向に、長いスロット324に沿って進む。 このように、スロット324は、障害物330との衝突を避け、アクチュエータ48eの破壊及び患者支持体10への損傷を避けるための安全装置として機能する。

    スロット324の長さは、アクチュエータ48eの第1端320がスロット324の中を進む間にアクチュエータ48eが完全に伸長した位置から完全に引込んだ位置まで変わるように選択される。 このように、アクチュエータ48eの第1端320がスロット324の第2端326に到達する前または同時に、アクチュエータ48eは、その可動範囲の端(完全に引込んだ位置)に到達する。 従って、脚部42は、アクチュエータ48eによる連続した圧力によって障害物330に衝突または損傷させることがなく、また、予想を超える大きな負荷がアクチュエータ48eにかかることによってアクチュエータ48eが損傷することがなく、患者支持体10が損傷することがない。

    脚部42が障害物及びアクチュエータ48eを損傷させるのを防ぐ他の方法を使用してもよい。 第1の例は、アクチュエータ48eにかかる負荷を制御システム44によって監視し、予想を超える大きな負荷に応答してアクチュエータ48eを引込めるためにアクチュエータ48eを解放するか、または逆動作させることである。 第2の例は、圧力センサを脚部42の底面に沿って配置し、予想を超える高い圧力が検出され場合に、アクチュエータ48eを解放することである。 例としてのセンサは、本明細書に開示する本発明の障害物検出システムであってもよい。 また、他の既知の安全システムを使用してもよい。

    他の実施例では、長いスロット324は、荷重枠36に取付けられた取付け具248上にあり、アクチュエータ48eは脚部42に角度回転可能に、荷重枠36にスライド可能にかつ角度回転可能に結合される。 更に別の実施例では、長いスロット324は、脚部42と座部40がスライド可能にかつ角度回転可能に結合されるように脚部42と座部40の間の接続部に位置し、脚部42とアクチュエータ48eは角度回転可能に結合され、アクチュエータ48eと荷重枠36は角度回転可能に結合される。 更に別の実施例では、長いスロット324は、頭部38の構成の中に組み込まれるか、座部40の構成の中に組み込まれか、又はリフトアーム34の構成の中に組み込まれる。

    図10は、患者支持体10の第2の椅子状姿勢を示す。 台26の頭部38、座部40、及び脚部42は、中間枠32に対して図5に示すのと概ね同様に方向づけられている。 しかし、台支持部24は、概ね逆トレンデレンブルグ体位になっていて、中間枠32のフット端104は中間枠32のヘッド端102より低い。 台支持部24は、図2のアクチュエータ48bを引込め、フット連結108を下げることで前記第2椅子状姿勢になる。 1つの実施例では、患者支持体10は、制御部50、52、54のうち1つの第1ボタンが押されたことに応答して、また制御部50、52、54のうち1つの第2ボタンが押されたことに応答して制御システム44によって図10の姿勢とされる。 別の実施例では、患者支持体10は、制御部50、52、54の1つのボタンが押されたことに応答して、図10の姿勢とされる。 更に別の実施例では、患者支持体10は、制御部50、52、54のうち1つの第1チェアボタンが押されたことに応答して図5の姿勢とされ、同じ制御部50、52、54の第2チェアボタンが押されたことに応答して図10の姿勢とされる。

    更なる安全装置340が、図17に示され、脚部42に結合されている。 安全装置340は、脚部42に固定された取付け具305と、取付け具305に回転可能に結合されたローラ344とを含む。 スロット324と同様に安全装置340は、患者支持体10を損傷から保護し、また障害物330又は床29(図6)等の障害物を損傷から保護する。 あるいは、安全装置340のローラ344は、脚部42に直接結合されるか、又は一体化され、これにより取付け具305は削除される。

    図11において、脚部42の伸長(より詳細に後述する)又は台支持部24が下げられることによって、脚部42の第2端250が床と接触し、患者支持体10は第2椅子状姿勢へ完全に移る前に損傷するかも知れないとしても、患者支持体10は第2椅子状姿勢へ移る。 図11に示すように、安全装置340は、脚部42が矢印343の方向に回転する間、脚部42の損傷を避けるために脚部42の第2端250を矢印341の方向に平行移動させるように構成されている。

    脚部42の第2端250は、矢印341の方向に平行移動され、脚部42が矢印343の方向に座部に対して回転し、アクチュエータ48eの第1端320は、スロット324内で移動する。 図6に関して説明したように、スロット324は、脚部42を更に下げることなくアクチュエータ48eが引込みつづけることを可能にする。 しかし、患者支持体10が図5の第1椅子状姿勢から図10の第2椅子状姿勢に移る今の場合には、アクチュエータ48eは引込まない。 図10、図11の場合、アクチュエータ48eの第1端320は、引込み・伸長しないので長さ固定の連結であり、スロット324内を移動する。 従って、脚部42は回転し、障害物との衝突又は患者支持体10の損傷を回避する。 このように、安全装置340は、スロット324と協働して機能する。 ローラ344は、床29と脚部42の間の摩擦を削減し、脚部42がより容易に回転、平行移動するのを可能にすることは理解されるべきである。

    安全装置340が、脚部42と障害物の両方を損傷から保護する別の例は、台26が伸長された脚部42と線形な配置となっていて、患者支持体10が低い位置から逆トレンデレンブルグ体位に移る場合である。 図12に示すように、患者支持体10は、図2のアクチュエータ48a、48bが概ね引込んだ低い位置から、中間枠32のヘッド端102をフット端104に対して上げるためにアクチュエータ48bは概ね引込んだままで、アクチュエータ48aは概ね伸長されている逆トレンデレンブルグ体位に移る。 この体位では、脚部42の第2端250は、床29又は足等の障害物に接触することがある。 いずれの場合も、安全装置340、324が、協働して脚部42を座部40に対して回転させ、脚部42と障害物348の両方を損傷させる可能性を削減する。

    <CPR体位>
    患者支持体10を、患者支持体10上の患者にCPRを提供するのに介護者を助けるのに適合したCPR体位にすることがしばしば要求される。 1つの例では、CPR体位は、頭部38、座部40、及び脚部42を概ね線形な関係に置き、上方袋システム2122を高い又は最大圧にまで膨張(更に後述する)させた状態と定義される。 別の例としてのCPR体位では、頭部38、座部40、及び脚部42を概ね線形な関係に置き、上方袋システム2122を高い又は最大圧にまで膨張させ、ヘッド端102がフット端104より低い概ね図9のトレンデレンブルグ体位となるように台支持部24が方向付けられている。

    制御システム44に指示を与えることで、制御システム44は、アクチュエータ48c、48d、48eを制御し頭部38、座部40、及び脚部42を概ね線形な関係に置き、ポンプ64を制御し上方袋システム2122を所望の圧力にまで膨張させ、台支持部24のアクチュエータ48a、48bを制御しヘッド端102をフット端104より低くする。 これにより、患者支持体10を所望のCPR体位にすることが出来る。 制御システム44の詳細及び制御システム44がアクチュエータ48a〜fとポンプ64とを制御する仕方は、更に後述する。

    例えば、手動で頭部38を低い位置に下げ、制御システム44に指示を与えることで、患者支持体10は所望のCPR体位となる。 この時、制御システム44は、アクチュエータ48c、48d、48eを制御し頭部38、座部40、及び脚部42を概ね線形な関係に置き、ポンプ64を制御し上方袋システム2122を所望の圧力にまで膨張させ、台支持部24のアクチュエータ48a、48bを制御しヘッド端102をフット端104より低くする。 図18において、手動で頭部38を下げることと、制御システム44に指示を与えることは、第1又はユーザ入力350をオフ又は不活性な状態に対応する第1の状態からオン又は活性な状態へ移行させることによって開始され、第1入力350がオン又は活性な状態にある限り続く。

    図13、図16、図18、図23、及び図24において、第1入力350は、頭部38の縦方向の側面の近くに配置されたハンドル352を含む。 図24に示すように、一対の第1入力350が装着され、各第1入力部材350は頭部38の縦方向右又は左側面の近くに支持されている。 以下の説明において、左と右側面の近傍の第1入力350と関連する部品は、それぞれ参照文字「a」と「b」を末尾に添えた符号によって特定される。 なお、第1入力350aと350bは、同一の部品を有し、互いのミラー反転となっている。 また、第1入力350aと350bのそれぞれは、他方から独立に機能するよう構成されている。 各ハンドル352は、頭部38に固定された取付け具356に回転可能に結合されたハンドル取付け具354に結合されている。 ハンドル取付け具354は、第1の留め具358によって取付け具356に回転可能に結合される。 ハンドル取付け具354の取付け具356に対する回転角度は止め、例えばハンドル取付け具354のスロット362に受容される留め具360(図23)、によって制限されている。

    1つの実施例では、ハンドル352は、ハンドルがCPR体位に対応していることを示す図16の目印353を有する。 例としての目印は、「CPR」又は他の文字等の言葉、色コード、浮き出し文字/符号、又はそれらの組合せを含む。 他の実施例では、前記目印は、ペダル、ボタン、スイッチ、レバーアーム、又は他の適切な作動可能な部材の一部である。

    図23において、各ハンドル取付け具354は、ケーブル368の第1端366に結合するよう構成されたフランジ364を有する。 取付け具356は、ケーブルハウジング374の第1端372に結合するよう構成されたフランジ370を有する。 ケーブル368は、ケーブルハウジング374内を自由に平行移動する。 このように、取付け具356に対してハンドル取付け具354が矢印376の方向に回転すると、ケーブル368はケーブルハウジング374から概ね矢印378の方向に伸長する。 後述するように、ハンドル352に外部から力が印加されていない状態ではケーブル368は、矢印380の方向にバイアスされ、これがハンドル取付け具354及びハンドル352を(方向376と反対の)矢印381の方向に回転させる。

    図24〜図28において、各ケーブル368の第2端382と各ケーブルハウジング374の第2端384は、アクチュエータ48cに結合されたアクチュエータ部386に結合される。 アクチュエータ部386は、図24、図25の固定具390によってアクチュエータ48cの円筒形ロッド172に結合されたハウジング388を有す。 フランジ392は、ハウジング388の上端部394から延出し、各ケーブルハウジング374の第2端384と結合するように構成されている。 スライド取付け具396は、ハウジング388の上端部394にスライド可能に結合される。 スライド取付け具396は、各ケーブル368の第2端382をスライド取付け具396の上方に延出する複数のフランジ402によって画定された複数のスロット400の1つにおいて受容する。 スライド取付け具396の別のフランジ404は、アクチュエータ48cのリリースピン406と結合される。 従来から知られているように、アクチュエータ48cのリリースピン406は、アクチュエータ48cの円筒形ロッド172が円筒形ボディ170cから伸長したり円筒形ボディ170cの中に引込んだりして、自由に動くことができるように構成されている。

    スライド取付け具396は、ケーブル368によりハンドル取付け具354に結合される。 このように、介護者によるハンドル352a、352bの回転は、それぞれハンドル取付け具354a、354bを回転させ、次にそれぞれケーブル368a、368bの第1端366a、366bをケーブルハウジング374a、374bの第1端372a、372bから離すように平行移動させ、次にそれぞれケーブル368a、368bの第2端382a、382bをケーブルハウジング374a、374bの第2端384a、384bに向けて矢印408の方向に平行移動させる(図26)。 ケーブル368a、368bのいずれかの方向408の平行移動は、スライド取付け具396とリリースピン406の両方を方向408に平行移動させる。 このように、介護者がハンドル352a、352bのいずれかを回転させた位置に保持している間、アクチュエータ48cの円筒形ロッド172cが円筒形ボディ170cに対して自由に動くことができ、頭部38を手動で上下できる。

    従来から知られているように、リリースピン406は方向408と反対の方向(410)にバイアスされている。 リリースピン406が矢印410の方向に移動すると、アクチュエータ48cの円筒形ロッド172は円筒形ボディ170cに対してもはや自由に動くことができない。 従って、介護者がハンドル352a、352bを離すと、リリースピン406は、そのバイアスによってスライド取付け具396を矢印410の方向に平行移動させ、これがそれぞれケーブル368a、368bを介してハンドル取付け具354a、354bとハンドル352a、352bとを矢印381(図23)の方向に回転させる。 このように、アクチュエータ48cは、手動ではなく制御システム44によって再び作動可能になる。

    図25において、介護者が頭部38を手動で下げる時、頭部38を下げる割合を減少させ、頭部38が急に下方位置に下がることがないよう保証するために緩衝器430が備えられている。 例えば、緩衝器430は、荷重枠36に角度回転可能に結合され、頭部38にスライド可能にかつ角度回転可能に結合されたガススプリング432である。 ガススプリング432の第1端434は、頭部38に固定された取付け具438の長いスロット436に受容される。 頭部38が、持上げられた位置からある中間位置へ下げられると、緩衝器430の第1端434は、概ね持上げられた位置に対応するスロット436の第1端440から概ね前記中間位置に対応するスロット436の第2端442へ進行する。 例としての実施例では、前記中間位置は、持上げられた位置から下方位置への距離の約2/3の位置に対応する。

    ガススプリング432は、頭部38が前記中間位置と持上げられた位置との間に位置することに概ね対応する非圧縮状態と、頭部38が前記中間位置と下方位置との間に位置することに概ね対応する圧縮状態とを有す。 頭部38が前記中間位置から下方位置へ移ると、ガススプリング432の第1端434は、スロット436の第2端442の近くにとどまり、ガススプリング432によるバイアス力に抗してガススプリング432のロッド444は、ガススプリング432のハウジング446の中へスライドされる。 通常、ガススプリング432は、非圧縮状態にあることを好み、圧縮状態への移行に抵抗する。 このように、ガススプリング432は、頭部38の前記中間位置から下方位置への移動に抵抗し、これにより頭部38の下方位置への移動の割合を遅くする。

    ガススプリング432は従来のものである。 他の実施例では、他の種類の緩衝器を使用してもよい。 緩衝器の例は、圧縮可能な発泡体、空気袋、圧縮可能なスプリング、及び適切な緩衝手段を含む。

    図26において、ハウジング388は制御システム44に接続された第2入力又は制御448を更に有する。 例えば、第2入力/CPRリリース448は、スライド取付け具396に係合するスイッチである。 スイッチ448が閉じると、制御システム44は、スイッチ448が閉じられたことを通知される。 制御システム44は、患者支持体10のその他の部分を好ましいCPR体位にする。 先ず、制御システム44は、必要があれば、アクチュエータ48d、48eを作動し、座部40と脚部42を頭部38と線形な関係にする。 この関係は、頭部38がある下げられた位置にあることに対応する。 第2に、制御システム44は、必要があれば、上方袋システム2122を所望の圧力に膨張させる。 第3に、制御システム44は、必要があれば、アクチュエータ48a、48bを作動し、台支持部24のヘッド端102をフット端104より下げる。 スイッチ448が閉じたままであれば、制御システム44は、ヘッド端102を約12°から約15°の範囲でフット端104より下げるのが好ましい。

    制御システム44がこれらの動作を完了する前に、介護者がハンドル352を離した結果としてスイッチ448が開くと、制御システム44は、動作を中止する。 例えば、ヘッド端102が約5°だけフット端104より低い時に介護者がハンドル352を離した場合である。 スイッチ448は、さまざまな位置に装着でき、さまざまな方法で作動することができることは理解されるであろう。 例えば、スイッチ448をハンドル352又はハンドル取付け具354上に装着してもよい。 他の実施例では、ハンドル352はフットペダル、ボタン、スイッチ、レバーアーム、又は他の適切な作動可能な部材で置き換えられる。

    図28には、第2の実施例のスライド取付け具420が示されている。 スライド取付け具420は、プラスチック材料から作られ、概ねスライド取付け具396と同様に機能する。 スライド取付け具420は、ハウジング388にスライド可能に結合され、またリリースピン406に結合され、スイッチ448と係合するよう構成されている。 スライド取付け具420は、更にケーブル368a、368bの第2端382a、382bに結合されている。

    図29において、各ケーブル368の第2端382はスライド取付け具420上の凹部422内に受容される固定具421を有す。 例えば、固定具421は、ケーブル368の第2端382上の球状部材又は丸められたディスクを備える。 凹部422内に入るために、第2端382上の固定具421は、第2端382を凹部422内に保持するための戻り止め424を通らなければならない。

    <キャスタブレーキシステム>
    図29〜図33において、患者支持体10はキャスタブレーキシステム450を更に有する。 キャスタブレーキシステム450は、キャスタデバイス30a、30b、30c、30d全てと接続し、キャスタデバイス30a、30b、30c、30dの同時ブレーキを可能にする。 キャスタデバイス30a、30b、30c、30dは、それぞれフットブレーキペダル452a、452b、452c、452dと関連する。 キャスタデバイス30a、30b、30c、30d全てに同時にブレーキをかけるために、介護者がフットブレーキペダル452の1つを踏むと、キャスタブレーキシステム450は、4つのキャスタデバイス30a、30b、30c、30d全てを転がらないようロックする。 他の実施例では、キャスタデバイス30は、単なるキャスタデバイスではなくブレーキ/キャスタデバイスである。

    各キャスタデバイス30は、キャスタブレーキ連結、例えば六角形シャフト等の多面体シャフトに結合されたブレーキ機構(不図示)を有し、六角形シャフト453がブレーキ機構と係合する。 図32に示すように、各六角形シャフト453はキャスタデバイス30のスリーブ454内に受容され、ブレーキ機構と結合する。 本開示のキャスタブレーキシステム450と同様のキャスタブレーキシステムの追加の説明は、特許文献3に開示されている。 前記特許文献3の開示を本願に援用する。 本開示の他の実施例によれば、同時ロック機能付き又は無しのキャスタブレーキ/舵システムの他の構成が、本開示のフットブレーキペダル452及びキャスタブレーキ連結と一緒に使用されてもよい。

    図29と図31に示すように、六角形シャフト453の第2端456がロッド457に結合される。 ロッド457a、457bは、横方向に隔たったキャスタ対30a、30bと30c、30dをそれぞれ接続する。 ロッド457aは、六角形シャフト453a、453bと結合され、ロッド457bは、六角形シャフト453c、453dと結合される。 このように、キャスタデバイス30a又は30bのブレーキは、他方のキャスタデバイス30b又は30aにもブレーキをかける。 同様にキャスタデバイス30c又は30dのブレーキは、他方のキャスタデバイス30d又は30cにもブレーキをかける。

    また、横方向に隔たったキャスタデバイス対30a、30bと30c、30dは、縦に延設されたブレーキ連結458a、458bによって接続される。 ブレーキ連結458a、458bは、キャスタデバイス対30a、30b及び30c、30dと相互に作用するよう構成され、キャスタデバイス30a、30b、30c、30dのいずれかのブレーキが同時にその他のキャスタデバイス30a、30b、30c、30dにもブレーキをかける。

    図29と図32に示すように、ブレーキ連結458aの第1端460は、取付け具462aに留め具464によって角度回転可能に結合される。 例えば、取付け具462は、第1脚466と第2脚468を有するU字形取付け具である。 脚466、468は、ブレーキ連結458と角度回転可能に結合される。 取付け具462は、取付け具462を六角形シャフト453と結合するための概ね六角形の開口を更に有す。

    動作させる時は、介護者がフットペダル452の1つ、例えばフットペダル452aを踏むと、4つのキャスタデバイス30a、30b、30c、30d全てにブレーキがかかる。 例として、フットペダル452が各キャスタデバイス30の第1の側に示されている。 あるいは、フットペダル452は、各キャスタデバイス30のその反対側に装着されても、または各キャスタデバイス30は複数のフットペダル452を備えてもよい。 踏まれたフットペダル452aは、六角形シャフト453aを図30の矢印470の方向に回転させる。

    六角形シャフト453aの回転は、キャスタデバイス30aのブレーキ機構(不図示)と係合し、ロッド457aと取付け具462aを矢印470の方向に回転させる。 更にロッド457aの回転は、六角形シャフト453aを矢印470の方向に回転させ、これによりキャスタデバイス30bのブレーキ機構と係合する。 取付け具462aの回転は、ブレーキ連結458aを矢印472の方向に平行移動する。 ブレーキ連結458aの方向472の平行移動は、取付け具462cを矢印470の方向に回転させ、これが六角形シャフト453cを矢印470の方向に回転させ、これによりキャスタデバイス30cのブレーキ機構と係合する。 ブレーキ連結458aの平行移動と同様のブレーキ連結458bの平行移動、および/またはロッド457aの回転と同様のロッド457bの回転を介してキャスタデバイス30dのブレーキ機構は、六角形シャフト453dの回転によって係合される。 他の実施例においては、キャスタブレーキシステム450は、2つの横方向ロッド457と1つのブレーキ連結458だけまたは2つのブレーキ連結458と1つの横方向ロッド457だけを含む。

    本発明のキャスタブレーキシステム450のロックを解除するために、4つのペダル452の1つ、例えばフットペダル452aを方向470の反対方向(473)に回転させると、キャスタデバイス30aのブレーキ機構を解放する。 キャスタ30b、30c、30dのブレーキデバイスがロッド457a、457bとブレーキ連結458a、458bを介して係合されるのと同様にして、キャスタ30b、30c、30dのブレーキデバイスは解放される。

    前述したように、患者支持体10に乗るのをまた患者支持体10から降りるのを助け、患者支持体10からの落下事故によるけがを防止するために、中間枠32を可能な限り床に向けて下げることが有利である。 キャスタブレーキシステム450の構成は、高さが低く、台支持部24を下げた時、台26、サイドレール20、22、及び他の患者支持部品に追加の空間を提供する。 従って、中間枠32を更に下げることができる。 図31に示すように、キャスタブレーキシステム450のブレーキ連結458a、458bは、縦方向枠部材192の中を延び、ブレーキ連結458bは縦方向枠部材194の中を延びる。 縦方向枠部材192、194の上面474、476が床29に向けて下げられるように、図33に示すように、ブレーキ連結458は、六角形ロッド453より低い位置に配置されている。 従って、より大きなすき間が提供され、中間枠32をベース枠28に対して更に下げることができる。

    <制御システム>
    図35において、制御システム44は、ネットワーク510によって接続された複数の制御モジュール(後述する)を介して通信する様々な制御機能と、インターフェイスと、センサと、アクチュエータとを備える。 制御システム44と共通のある特性を有する制御システムが、特許文献4に開示されている。 前記特許文献4の開示を本願に援用する。 特許文献4に記載されているピアツーピア・ネットワークとは違い、ネットワーク510は、コントローラ、送受信部、及び関連する電子回路を備えるモジュール間を接続するシリアルバスを有するコントローラ・エリア・ネットワーク(CAN)である。 1つの実施例では、そのバスはツイストペア導線から成る。 一般に、各モジュールは、バスを介してデータを送信することができる(バスが空きの時)、多数のモジュールが同時にバスにアクセスすることができる。 情報又はメッセージの送信は、特定のモジュールによって受信されるようにアドレスされてはいない。 代わりに、以下に更に説明するように、各メッセージは、バス上で全てのモジュールにブロードキャストされ、各モジュールが当該メッセージを処理するか否かを決定するために使用する識別子を含む。 もしメッセージが特定のモジュールに関係していれば、そのメッセージは処理され、そうでなければ、無視される。

    図35に示すように、患者支持体10の動作を制御するために7つのモジュールがネットワーク510に接続されている。 これらモジュールは、論理モジュール512、電源モジュール514、量り/ppmモジュール516、動的表面モジュール518、左介護者モジュール520、右介護者モジュール522、及びサイドコムモジュール524を含む。 図35Bを参照すると、論理モジュール512は、サイドレール制御部50(又は患者ペンダント)、CPR解放スイッチ448、線形アクチュエータ48のDCモータ604、及び複数のセンサに電気的に結合されている。 その複数のセンサは、サイドレール位置センサ60、ヘッドアップセンサ534、ヘッドダウンセンサ536、足センサ538、足安全検出センサ540、膝輪郭センサ542、ベッド稼動センサ544、及びモータセンサ546を含む。

    図35Dに示すように、電源モジュール514は、障害物検出デバイス58、夜間灯548、フットペダル制御56、バッテリ46、バッテリ充電器552、空気ポンプ64、及び電源調節回路556に電気的に結合されている。 電源モジュール514は、様々な診断テスト機能を実行するテストデバイス558をつなぐためのコネクタ(不図示)を更に備える。 電源調節回路556は、従来のACプラグ45に接続されている。 図35Aを参照すると、量り/ppmモジュール516は、荷重枠36に接続されたロードセル220、222、224、226とベッド退出センサ562とに電気的に結合されている。

    図35Aを参照すると、動的表面モジュール518は、マットレス14の特性を制御する複数のソレノイド564と、マットレス14と関連し各部の空気圧を検出するための複数の圧力変換器566とに電気的に結合されている。 左介護者モジュール520は、左ヘッド端サイドレール20上に装着された第1の対の恒久サイドレール制御部52に電気的に結合されている。 右介護者モジュール522は、同様に右ヘッド端サイドレール20上に装着された第1の対の恒久サイドレール制御部54に電気的に結合されている。 第1対と第2対の恒久サイドレール制御部52、54の構成と動作は、更に後述される。 最後に、図35Cを参照すると、サイドコムモジュール524は、室内照明制御568、看護婦呼出制御570、遠隔ネットワークインターフェイス572、娯楽機器574(例えば、ラジオとテレビ)、及びブレーキ非セットセンサ576に電気的に結合されている。

    ネットワーク510のこの構成は、既存のモジュールを手動で再構成することなく新しいモジュールの追加及び既存のモジュールの削除を可能にすることは理解されるべきである。 新しいモジュールを追加する場合は、ネットワーク510は、そのモジュールを認識し、その新しいモジュールと既存のモジュールの間の通信を自動的に可能にする。 また、ネットワーク510は、マスタ無しシステムとして動作するように実現されていることに注意されたい。 各モジュール512、514、516、518、520、522、524はほぼ自発的に動作する。 ネットワーク510の1つの特徴は、各モジュール512、514、516、518、520、522、524が周期的な「ハートビート」メッセージ又は状態メッセージを他の各モジュールが受信するようにバスへ送信することである。 このようにして、制御システム44は、周期的に各モジュール512、514、516、518、520、522、524の機能を検証し、モジュールからの「ハートビート」メッセージがないことで非動作モジュールを特定することができる。 更に後述するように、モジュール512、514、516、518、520、522、524間の通信は個々のモジュールによってイベント駆動で開始される。

    制御システム44の電力は、電源モジュール514を介して供給される。 より具体的には、枠12に固定された電源コード(不図示)のACプラグ45は、100VAC、120VAC、又は230VACの従来の壁コンセントに挿入される。 電源調節回路556は、AC入力電力を制御システム44の各電子部品が使用するDCレベルに変換する。 電源モジュール514は、ACプラグ45が壁コンセントに接続さていない場合に、バッテリ46を用いて患者支持体10の制限された機能を可能にする。 バッテリ46は、バッテリ充電器552により自動的に充電される。 バッテリ充電器552は、バッテリ46の充電状態を示す状態信号を電源モジュール514に供給する。 1つの実施例では、バッテリ充電器552は、バッテリ46をバックアップ電源として使用することを可能にする。 このバックアップ電源により、論理モジュール512は(AC電力が非接続になった後、24時間の間)アップ/ダウン、頭アップ/ダウン、チルト/逆チルト、足引込み/伸長、トレンデレンブルグ、及び椅子姿勢のうち1つを実行できる。 AC電力が患者支持体10に供給されると、発光ダイオード(LED)737(図31)はバッテリ46の状態を示す。 例えば、そのLEDは、バッテリ46が十分な電力を持っている時、点灯したままとなり、バッテリ46の電力が十分でない時、点滅し、バッテリ46が全ての電力を失うかまたは非接続の時、オフする。 また、電源モジュール514は、以下に詳細に説明するように空気をマットレス14に供給する空気ポンプ64(又は送風機又は他の膨張手段)の動作を制御する。

    電源モジュール514は、障害物検出デバイス58からの信号も受信する。 電源モジュールは、障害物検出デバイス58が障害物の存在を示す信号を出力すると、けがや損傷を防止する適切な行動をとることができるようにネットワーク510上にメッセージを出力する。

    電源モジュール514は、夜間灯548も制御する。 具体的には、夜間灯548は、例えば、患者支持体10の乗降領域を照明する位置において患者支持体10に装着され、AC電力が電源モジュール514に供給されている時は、常に活性又はオンである。 夜間灯548は、バッテリ動作中は消灯されてもよい。 更に後述するように、夜間灯548の照明エレメント(不図示)は、ちらつきを防止する回路(不図示)も含むハウジングに囲われている。

    更に後述するように、フットペダル制御56の各フットペダル1724、1726、1728、1730は、押されると信号を出力する。 電源モジュール514は、これらの信号を使用して、ネットワーク510上で送信されるフットペダル1724、1726、1728、1730の状態を示すメッセージを作成する。 論理モジュール512は、これらメッセージを処理し、フットペダル制御56が有効か否かを判定し、線形アクチュエータ48のDCモータ604の動作を制御する。 これについて更に後述する。 勿論、DCモータ604の動作は、患者支持体10の様々な部品の実際の位置と、介護者によってサイドレール制御部52、54を使用して生成された様々なロックアウト信号の状態とに基づいて調節される。

    最後に、電源モジュール514は、テストデバイス558のためのコネクタ(不図示)を介し入力部として機能する。 テストデバイス558は、患者支持体10の様々な機能を診断するためのネットワーク510上の追加のモジュールとして動作する。 これについて更に後述する。

    量り/ppmモジュール516は、ロードセル220、222、224、226からの信号を荷重枠36上の測定された実際の重さに変換する。 この情報は、量り表示(不図示)上での表示と、サイドコムモジュール524及び遠隔ネットワークインターフェイス572を介する病院情報ネットワークへの送信とのために出力される。 また、量り/ppmモジュール516は、ベッド退出センサ562からの入力を受信し、荷重枠36上の測定された重さに基づいて患者が患者支持体10から退出したか否かを判定する。

    動的表面モジュール518は、動的空気表面又はマットレス14を制御する。 動的表面モジュール518は、サイドレール制御部52、54のいずれかによって作成されたメッセージを処理し、ソレノイド564(バルブシステム2406の一部)を操作して例えば旋回支援期間においてマットレス14の膨張レベルを調整する。 これについて更に後述する。 また、動的表面モジュール518は、圧力変換器566からマットレス14の空気袋の圧力測定値を示す電気信号をフィードバックとして受信する。 動的表面モジュール518は、圧力変換器566からの該フィードバック信号に応答してソレノイド564を操作し、マットレス14の所望の調整を達成する。

    サイドコムモジュール524は、環境・通信インターフェイスとして主に機能する。 看護婦呼出、照明、娯楽の各機能は、サイドレール制御部50、52、54からの入力に基づいてサイドコムモジュール524によって制御される。 サイドコムモジュール524は、これらの機能を制御する信号を出力し、その施設の通信システムと遠隔ネットワークインターフェイス572を介して通信する。 患者支持体10は、その施設の通信システムと娯楽システムとにインターフェイスするコネクタ575(図30)を有する。 別のコネクタ(不図示)は、看護婦呼出制御570と室内照明制御568とにインターフェイスする。 このように、サイドコムモジュール524は、部屋照明、読書灯、テレビ、及びラジオを制御し、患者支持体10上の看護婦呼出スイッチ又はボタンの作動に応答してその施設の看護婦呼出ネットワークと通信する。 遠隔ネットワークインターフェイス572を介して、サイドコムモジュール524は患者支持体10の動作に関する情報を施設の通信システムに提供する。 例えば、課金又は保守の目的のために使用時間を通知してもよい。 また、サイドコムモジュール524は、遠隔位置と患者支持体10の間の対話型データリンクとして機能することができる。 例えば、施設情報ネットワークは、患者支持体10上の患者に関する体重情報を要求するかも知れない。 サイドコムモジュール524は、体重情報要求のメッセージをバス上に送信する。 そのメッセージを、量り/ppmモジュール516が処理し、要求された体重情報を含むメッセージを提供する。 サイドコムモジュール524は、そのメッセージを処理し、遠隔ネットワークインターフェイス572を介して該体重情報を施設の情報ネットワークに提供する。 また、ブレーキ非セットセンサ576は、患者支持体10の移動を防止するブレーキがセット位置にないことを示す入力をサイドコムモジュール524に提供する。

    論理モジュール512は、患者支持体10の動きを制御し、患者支持体10の様々な部品に対する位置センサのほぼ全ての入力点である。 論理モジュール512は、患者支持体10の可動部品(例えば、関節で連結された台部分38、40、42等)に接続された線形アクチュエータ48の複数のDCモータ604を制御する。 これについて詳細に後述する。 DC駆動モータ604が作動されると、駆動モータ604に対応するモータセンサ546がフィードバック信号を論理モジュールに供給し、論理モジュール512は、この信号から駆動モータ604をいつ停止させるかを決定する。 論理モジュール512が患者支持体10の特定の部品の移動を要求するメッセージを処理する時、論理モジュール512は先ずその部品の位置を適切なセンサ546から読み込む。 もし、その部品の移動が必要であれば、論理モジュール512は第1又は第2の対の恒久サイドレール制御部52、54のいずれかからロックアウト信号が生成されているか否かを調べる。 もし、ロックアウトがセットされていなければ、論理モジュール512は、適切なモータセンサ546を監視しながら、その部品を所望の位置に移動させるために適切なDC駆動モータ604を制御する。

    <コントローラ・エリア・ネットワーク>
    例としての実施例では、ISO11898で規定されたCAN規格2.0Bがネットワーク510に対して使用される。 ネットワーク510は、ISOモデルで規定された7つのネットワーク層の3つ、すなわち、物理層、データリンク層、及びアプリケーション層を含む。 物理層は、モジュール512、514、516、518、520、522、524を接続する実際のケーブル又は線を含む。 物理層は、更に各モジュール512、514、516、518、520、522、524上のCAN規格に従う動作を可能にするハードウェアを含む。 上述したように、そのハードウェアは、バスと通信する送受信部と組み込みCANコントローラを有するマイクロコントローラとを含む。 適切な送受信部は、Philips Electronics社によって製造されたTJA1054CAN送受信器である。 適切なマイクロコントローラは、Amtel社によって製造されたT89C51CC01マイクロコントローラである。 このマイクロコントローラは、例えば、20MHzの水晶に接続されている。

    データ層は、モジュール512、514、516、518、520、522、524間のCANプロトコル(下記に説明する)を介する通信のためのメッセージを作成および受信する。

    アプリケーション層は、下記に説明するCANopen規格に従う。 CANopen規格は、通信インターフェイスとプロトコルソフトウェア、オブジェクト辞書、及びアプリケーション・プログラムインターフェイスを含むモデルに基づくオープン規格である。 通信インターフェイスとプロトコルソフトウェアは、CANopenデバイスがネットワーク510を介してメッセージを送信および受信するための手段を提供する。 オブジェクト辞書は、ネットワーク510上で通信されるシステム可変情報の全ての集合である。 最後に、アプリケーション・プログラムインターフェイスは、アプリケーションソフトウェアが様々なネットワーク・パラメータと相互作用する仕方を制御する。

    通信インターフェイスとプロトコルソフトウェアは各種のサービスとプロトコルを含む。 モジュール間のリアルタイム・データ転送を処理する1つのプロトコルは、プロセス・データ・オブジェクト(PDO)プロトコルである。 受信(RPDO)と送信(TPDO)の2つのPDOサービスが提供される。 RPDOは、1つのモジュール512、514、516、518、520、522、又は524のオブジェクト辞書エントリ用の更新された情報を取得するために使用される。 一方、TPDOは、1つのモジュール512、514、516、518、520、522、又は524のオブジェクト辞書エントリに更新された情報を送信するために使用される。 本発明の1つの実施例では、8つのPDOが各モジュール512、514、516、518、520、522、524に対して使用できる(4つがRPDOで、あとの4つがTPDO)。 各PDOは、8バイトまでの情報を転送できる。 両PDOサービスが同じ基本構造を共有し、TPDOは、本質的にブロードキャスト・メッセージであり(どのモジュール512、514、516、518、520、522、524もTPDOを受信できる)、RPDOは送信する各モジュール512、514、516、518、520、522、524ごとに異なっていなければならない。 例えば、電源モジュール514は、1つのTPDOを使用してバッテリ状態情報を他の全てのモジュール512、516、518、520、522、524に送信してもよい。 その情報を必要とする各モジュール512、516、518、520、522、524は、電源モジュール514からのその情報を受信するために対応するRPDOを持っていなければならない。 また、任意の他のモジュール512、514、516、518、520、522、524からの情報を必要とする各モジュール512、514、516、518、520、522、524は、該他のモジュールに対する異なるRPDOを持っていなければならない。 すなわち、各RPDOは、1つのモジュールだけからのメッセージを受けとることができる。

    PDOは、オブジェクト辞書エントリから図36に示す方法で作成される。 PDO578は、8つのバイト(580)の情報を含むことができる。 この例では、PDO578は、5バイトのみの情報を含む。 8つのバイト(580)の情報は、各モジュールに関連するオブジェクト辞書エントリ(例えば、オブジェクト辞書エントリ582、584)のうち任意のエントリのものとすることができ、そのオブジェクト辞書エントリのデータの全ては使用する必要はない。 データの全ては使用しない場合は、指定されたビット数(LSBから始まる)が図36のように使用される。

    制御システム44のPDOは、イベントにより駆動される。 例えば、システム変数が変化したためにオブジェクト辞書エントリを変える時、対応するPDOが自動的に送信され、メッセージを受信すると、そのオブジェクト辞書エントリは、自動的に更新される。 モジュール512、514、516、518、520、522、524は、どのメッセージを処理するべきかをメッセージ内の識別子を解析することで決定する。 識別子は、x8yの形式の3桁を含む。 ここで、xは送信モジュール512、514、516、518、520、522、524のTPDOであり、yは送信モジュール512、514、516、518、520、522、524のモジュールIDである。 従って、もし、1つのモジュール512、514、516、518、520、522、524がそのRPDOの1つにCAN識別子584を割り当てると、そのRPDOはモジュール4からのTPDO2に関連付けられる。

    別のプロトコルは、マスタモジュールによってのみ運営されるサービス・データ・オブジェクト(SDO)プロトコルである。 テストデバイス558が電源モジュール514に結合されている場合だけ、制御システム44はマスタを含む。 この場合、SDOは、テストデバイス558が他のモジュール512、514、516、518、520、522、524にある任意のオブジェクト辞書エントリにアクセスするのを許可する。

    オブジェクト辞書は、ネットワーク510上で使用されるデータタイプ、通信オブジェクト、及びアプリケーションオブジェクトを規定する。 オブジェクト辞書は、本質的にネットワーク510を介して、SDO又はPDOを使用する規定された順序だった方法でアクセス可能なオブジェクトの集合である。 オブジェクト辞書の全てのエントリは、「wxyz」形式を使用する。 ここで、wは2(PDOが使用する場合)または3(SDOが使用する場合);xは送信モジュール512、514、516、518、520、522、524のモジュール識別子;yは0(エントリがエラー情報を含む場合)、1(エントリが状態情報を含む場合)、8(エントリが制御情報を含む場合);zはwxyエントリごとに異なる値である。 例えば、値2110のオブジェクト辞書エントリは、情報がモジュール512、514、516、518、520、522、524間でノーマル動作期間(すなわち、テスト及び診断期間にのみ使用されるSDOではなくPDOを使用する)に通信されることを示し、また、モジュール番号1は該情報の送信元(例えば、量り/ppmモジュール516)であり、状態情報を含むことを示す。 また、最後の0は、wxyエントリ間でユニークな値である。

    典型的なCANopenの実施例においては、ノードは、そのノードにより生成又は受信された情報へのオブジェクト辞書エントリのみを有しているが、制御システム44では、全てのPDOオブジェクト辞書エントリ(2xyz)は、モジュール間でのソフトウェアにおける差を最小化するために全てのモジュール512、514、516、518、520、522、524に設けられている。 一方、SDOオブジェクト辞書エントリ(3xyz)は、組み込みセルフテスト(BIST)データオブジェクトのアプリケーション特性の結果として、各モジュール512、514、516、518、520、522、524ごとに異なる。

    上記のタイプのメッセージは、図37のメッセージフレーム586等のメッセージフレームを使用して送受信される。 メッセージフレームの構造は、各モジュールによって実行されるソフトウェアの関数であり、各種の8ビット8051ファミリーマイクロプロセッサを使用する動作に合わせて構成される。 すでに述べたように、前記ソフトウェアはネットワーク510のアプリケーション層に対するCANopenプロトコルに従う。 図36に示すように、フレーム586は、7つの異なるビットフィールド、フレームスタート(SOF)フィールド588、調停フィールド590、制御フィールド592、データフィールド594、CRCフィールド596、応答(ACK)フィールド597、及びフレームエンド(EOF)フィールド598を含む。 SOFフィールド588はメッセージフレーム586の開始を示す。 調停フィールド590は11ビット基本識別子と18ビット識別子拡張を含む。 これら識別子は、上記のメッセージ識別子を構成する。 識別子は、モジュール512、514、516、518、520、522、524間でのバスアクセス競合を非破壊・競合調停方式に従って解決するためのメッセージの優先度を決定する。 この方式は、周知のように、メッセージが優先度の順に送信され、各メッセージの内容が保たれることを保証する。 また、調停フィールド590は、劣性ビットとして送信され、異なるフレーム形式間での優先度競合を解決するための代入遠隔要求ビットを含む。 制御フィールド592は、予約2ビット(r0とr1)と次のデータフィールド594のバイト数を示す4ビットデータ長のコード(DLC)との6ビットを含む。 データフィールド594は、8バイトまでのデータを含むことができる。 CRCフィールド596は、15ビット巡回冗長検査コードと劣性区切りビットとを含む。 ACKフィールド597は、劣性ビットとして送信され、送信された本メッセージを受信する任意のモジュール512、514、516、518、520、522、524から送信される優性ビットによって上書きされるスロットビットと劣性区切りビットとの2ビットを含む。 最後に、EOFフィールド598は、劣性7ビットから成る。 各メッセージフレーム586の後、劣性3ビットを含む休止フィールド599が送信される。 この後、バスは休止する。

    DCブラシモータ駆動の線形アクチュエータは、病院ベッド上の台部分(例えば頭、足、ハイ/ロー、膝、脚)の上げ下げを行うのに使用される。 例えば、特許文献5、6、7を参照されたい。 病室環境において、製品の安全性は重要な関心事である。 病院ベッドで使用されるDCモータは、医療環境において安全に動作するように構成されている。

    上述したように、制御システム44は論理モジュール512を含む。 他の機能に加えて、論理モジュール512は、患者支持体10の台部分38、40、42の関節曲げ伸ばしために使用される線形アクチュエータ48のDCモータ604を制御する駆動制御システム601を含む。

    <駆動制御システム>
    図38は、駆動制御システム601の実施例を示す。 各アクチュエータ48は、駆動モータ604と位置検出器606とを備える。 アクチュエータ48は、ACプラグコネクタ45に結合された主電源又はバックアップ電源又はバッテリ46等の電源612とマイクロコントローラ614とに電子的に結合されている。
    マイクロコントローラ614は、メモリ616、タイマ618、アナログ・デジタル変換器620、及び中央演算ユニット(CPU)622を備える。 例えば、タイマ618は、CPU622に結合されたシステムクロック624および/または駆動制御システム601の様々な特徴を実行するために必要に応じて複数のアプリケーションタイマ625a、625b、・・・625nを備える。 一般に、アプリケーションタイマ625a、・・・625nは、周知のように、CPU622のシステムクロック624に従う割合でインクリメントされる。

    駆動制御システム601の上記の部品、例えば、アクチュエータ48、電源612、及びマイクロコントローラ614は周知であり、当業者はこれら部品の適切なモデルおよび/または種類を、患者支持体10の関節曲げ伸ばし機能実行のために必要に応じて容易に選択することができるであろう。 例えば、メモリ616は、制御システム601が要求するコンピュータプログラムコード及びデータを格納する揮発性(例えば、フラッシュメモリ、RAM)メモリ及び不揮発性(例えば、オンチップEEPROM)メモリを含む。 この実施例では、オンチップEEPROMメモリは長期のデータ記憶に使用され、フラッシュ系メモリは、コンピュータプログラムコードの記憶に使用され、RAMメモリは短期のデータ記憶に使用される。 しかし、他の適切なメモリ構成もまた、同等に働くことは理解されるであろう。
    駆動制御システム601の実施例は、下記の特徴にうち1つ以上を含む。

    <行程終端制御システム>
    1つの例としての実施例は、DC駆動モータ604を含む線形アクチュエータ48が、患者支持体10の頭部38、座部40及び脚部42を駆動するために使用される。 一般に、アクチュエータ48は介護者又は患者による、例えば制御部上の1つ以上の制御ボタン(例えば、取外し可能なサイドレール制御部50上のボタン1520、1522、第1サイドレール制御部52上のボタン1550、1551、1564、1566、1574、制御部54上のボタン1628、1624、1626)又はフットペダル制御56の1つ以上のペダルの活性化によって作動される。 大多数の線形アクチュエータと同様に、もし線形アクチュエータ48のドライブ又はロッドが進行の機械的終端に達すると、アクチュエータへの大きな負荷のためにアクチュエータの故障が発生する可能性がある。

    アクチュエータが進行の機械的終端に達するのを防止するために、アクチュエータの進行の電気的終端が、進行の機械的終端より早く発生するようにすることが知られている。 進行の電気的終端を使用すると、ピストンロッド等の駆動部品が進行の電気的終端を通過する時に、電流の損失が発生する。 多くの既存のドライブは、進行の電気的終端に達するまで動作する。 しかし、病院ベッド等の患者支持体では、進行の電気的終端に達すると、駆動機構のヒステリシスのためにドライブが前後にバウンスする。 そのような揺れ又はバウンスは、特に患者支持体の頭部を上下するドライブとハイ/ロー機構を駆動するドライブにおいて、安全上の懸念を発生させる。

    患者支持体10の上記の揺れ又はバウンスを防止するために、線形アクチュエータ48のいくつか又は全てが、閉ループ行程終端制御システム626に結合される。 システム626は、新しい行程終端設定を設定し、これにより患者支持体10の部分の関節曲げ伸ばし中にアクチュエータが進行の電気的又は機械的終端に到達するのを防止する。 この実施例では、少なくとも、頭部アクチュエータ48cと台アクチュエータ48a、48bが制御システム626に結合されている。

    行程終端制御システム626の別の用途は、患者支持体10の前記CPR機能に関連する。 上述したように、CPRハンドル352が患者支持体10の介護者またはオペレータによって作動されると、頭部38は機械的に下がる。 また、座部40のアクチュエータ48dは、必要に応じて自動的に作動され、座部40を下げ、脚部42のアクチュエータ48eは、必要に応じて自動的に作動され、脚部42を上げ、患者支持体10を図3の水平姿勢にする。 行程終端制御システム626は、頭部38、座部40、脚部42が図3のそれぞれの底又はゼロ位置に何時到達したかを検出する。 頭部38、座部40、脚部42の底位置を検出すると、タイマが開始される。 介護者/オペレータがCPRハンドル352を所定の期間作動させつづけると、患者支持体10は自動的に図9の緊急トレンデレンブルグ体位に移る。 CPRハンドル352が所定の期間終了前に離されると、患者支持体10は緊急トレンデレンブルグ体位へ移行しない。 このように、患者支持体10のCPR・緊急トレンデレンブルグ体位への移行がCPRハンドルの操作1つで行われる。

    この実施例の閉ループ行程終端制御システム626は、他の進行の電気的機械的終了システムと一緒に備えられる。 しかし、他の実施例では、閉ループ行程終端制御システム626は、従来の進行終了システムの代わりに使用されてもよい。

    線形アクチュエータ48a、48b、48c、48d、48e、48fが例えば図7、図18に示されている。 各アクチュエータ48は、周知のピストンロッド172の線形移動を駆動するDC駆動モータ604を含む。 図39において、駆動モータ604が負荷コネクタ628を有するピストンロッド172を矢印629の方向に移動させると、機械的行程終端に接近する。 閉ループ行程終端制御システム626は、ピストンロッド172の実際の位置630を監視し、実際位置630を新しい所定の行程終端限界632と比較する組み込みフィードバック機構を含む。 新しい行程終端限界632は、アクチュエータ48の電気的行程終端634と機械的行程終端636のいずれよりも早く発生し、電気的行程終端634と機械的行程終端636のいずれよりも前に到達されるように設定される。 ロッド172の移動は、所定の行程終端限界632によって制限され、揺れ又はバウンスを防止し、またロッド172が機械的行程終端636に到達することを防止する。

    この実施例では、位置検出器606は、駆動モータ604のハウジング内に設置された電位差計であるが、位置検出のための他の手段、回転速度計等を使用してもよい。 行程終端制御システム626に備えられたアクチュエータ48の場合、電位差計606は、新しい行程終端限界632にほぼ等しい所定の設定がなされている。 新しい行程終端限界632の計算を下記に説明する。 位置検出器606は、ロッド172の現在位置630を測定し、これを新しい行程終端限界632と比較する。 もし現在位置630が新しい行程終端限界632に到達すると、エラーメッセージ又は限界に到達したことを示すメッセージがマイクロコントローラ614に送信され、下記の引き続く処置を行う。

    行程終端制御システム626のある実施例では、タイマ618は、ソフトウェアによって駆動モータ604の動作時間を測定し、下記のように各測定された位置630の発生時間を追跡するようプログラムされているアプリケーションタイマ625aを含む。 駆動モータ604が始動するたびに、アップかダウン/前進か後進かに係らず、タイマ625aは開始する。 駆動モータ604が停止すると、タイマ625aは停止する。 位置情報630、632、634、636と発生時間情報はメモリ616に格納される。

    図40は、駆動モータ604動作中の行程終端制御システム626の動作方法において実行されるステップを示す。 ステップ646において、動作中の駆動ロッド172の現在位置630が検出される。 アクチュエータ48の場合、制御システム626による処理は、駆動ロッド172の既知の初期位置を特定する。 この実施例では、駆動ロッド172の初期位置は非伸長の位置であるが、任意の駆動位置を初期位置とすることができる。 アクチュエータ48の初期位置は、電圧分割回路の電位差計606にかかる電圧を測定し、その測定値をA/D変換器620を使用してデジタルに変換することで取得する。 電位差計606の測定値は、駆動モータ604の駆動シャフト又はロッド172の移動を表す。

    各駆動ロッド172の初期位置における電位差計606の測定値と駆動ロッド172の全ストローク長さ(通常、ドライブの製造元が提供する)とに基づいて、電位差計606の測定値とストローク長さ(例えば、ミリメートル単位のストローク長さ)の間の相関が求められる。 このようにして、電位差計606の現在測定値を、電位差計の既知の測定値と対応する駆動ロッド172のストローク長さとの表と参照することで、進行中の駆動ロッド172の現在位置630が検出される。

    通常は、実際の位置630は、タイマ625aによってカウントされる所定の時間間隔で、例えば20ms毎に繰り返し測定される。 他の実施例では、位置630の測定時間も記録される。 本実施例では、ロッド172が上方へ進行する場合、現在位置630の前に取得した最後の位置は、メモリに記録され、下記のように使用される。 上方、下方、前方、および/または後方への移動中、必要に応じて最後の位置を追跡することができる。 最後の位置と現在位置630は、A/D変換器620によってデジタルに変換され、それら位置に関連するサンプル時間とともにメモリ616に格納される。

    ステップ648では、新しい行程終端限界632は、ロッド172が伸長した位置にある時の電位差計606の値に基づいて上記の方法で決定される。 例えば、1つの実施例では、メモリ616に格納された参照表を使用する。 別の実施例では、限界632は、アクチュエータ48のヒステリシスの期待量に基づいて計算される。 ヒステリシスの期待量は、駆動ロッド172の全ストローク長さのパーセントとして見積ることができる。 この実施例では、ヒステリシスの期待量は、全ストローク長さの約1%以下と見積られるが、使用するアクチュエータ48の種類又はモデルおよび/またはその用途によってはヒステリシスの期待量を計算する他の適切な方法を使用してもよい。 新しい限界632は、例えば、新しい限界632が電気的限界634より早く発生するように電気的行程終端限界634をヒステリシスの期待量だけ調整することで決定される。 また、新しい限界632は、患者支持体10の高さおよび/または頭部38の角度および/またはシステムノイズ・レベルに基づいている。 例えば、この実施例では、新しい限界632は、約36センチのベッド高さと65〜75°の頭部角度を仮定して計算される。 限界632、634に対して求めた値、ストローク長さ、ヒステリシスの見積り量は、上記の計算を行うために必要に応じてメモリ616に格納される。

    ステップ650では、ロッド172の位置の変化が解析される。 現在位置630は、コンピュータプログラミング・ロジックを用いて限界632と比較される。 他の実施例では、ロッド172の位置の変化の割合は、現在位置630及びその測定の時間を前に測定した現在位置及びその測定の時間と比較することで決定される。

    当業者であれば、ロッド172の位置の変化の割合は、電位差計606の位置測定値に基づいて決定されること及びドライブのスピンドルピッチによって影響されることは理解するであろう。 ドライブの速度とピッチデータは、通常、製造元によって提供される。

    位置の変化の割合を監視して、ドライブが過負荷になっていないかドライブが移動しているベッドの部分に何かが接触していないか等を判定する。 例えば、患者がベッドの頭部を上げようとするがフレームが窓枠等、何かに引っかかっていることに気付いていない場合、位置変化割合の解析は、ドライブは動いているが、位置は正常に変化していないことを示すであろう。 結果として、エラーコードが生成され、モータはシステムへの更なる損傷又は患者のけがを避けるために停止する。

    判定ステップ652では、実際の位置630は限界632と比較される。 また、位置変化割合は、メモリ616に格納された所定の位置変化割合限界653と比較される。 ロッド172の実際の位置630が限界632に達していない場合、又は実際の位置変化割合が位置変化割合限界653に達していない場合、処理はステップ646に戻る。

    これら例としての実施例では、位置と位置変化割合の上限を監視することに特に関心が払われているが、あるいは又はこれに加えて、下限を規定し同様に制御してもよい。

    実際の位置630は限界632に達したか超えた場合、又は実際の位置変化割合が位置変化割合限界653に達したか超えた場合、ステップ664において、電位差計606はマイクロコントローラ614に誤り状態又は「限界に達した」信号を送信する。

    ステップ656において、マイクロコントローラ614は、誤り又は限界に達した状態に対処する。 ある実施例では、位置限界632に達したか超えた場合、又は位置変化割合限界661に達したか超えた場合、マイクロコントローラ614は、ソフトウェア処理又は内部又は外部リセットを使ってアプリケーションコード実行を初期化し、エラー状態から復帰する。 前記リセットは位置632をゼロ又はホーム位置にリセットし、アクチュエータ48に反対方向に動きを開始するように要求する。 例えば、下方への移動中に限界632に達した場合、位置632をゼロにリセットし、上方への移動を開始する信号を発行する。 アクチュエータ48が反対方向に動作する時、処理は逆向きに行われる。

    他の実施例では、ステップ656において、位置限界632に達したか超えた場合、又は位置変化割合限界663に達したか超えた場合、マイクロコントローラ614は、患者支持体10を患者、介護者、関連する個人、設備、および/またはデータへの危険を最小化する安全/エラー状態にする。 例えば、マイクロコントローラ614は、アクチュエータ48に供給される電流を遮断又は削減するよう電源612を初期化してもよい。

    ステップ656において、マイクロコントローラ614は、影響のあったアクチュエータ48又は全ドライブシステムにサービスが必要であることをオペレータに示すためにフラッグをセットする。 このような通知は、制御部50、52、54の1つ又は患者支持体10の他の適切な位置にある1つ以上のLEDを点灯、点滅、又はフラッシュすることでオペレータに通知される。 異なる色のLEDを異なる種類のエラーを通知するために使用してもよい。 本実施例では、赤、緑、琥珀色のLEDが使用されている。 例えば、頭部38のアクチュエータ48cの位置630が限界634を超えると、赤と緑のLEDが点滅され、琥珀色のLEDはオフのままであるように設定されていてもよい。 しかし、色とLEDの動作の任意の適切な組合せを、起こりうるエラー種類を示すために使用してもよい。 また、ブザー又はベル等の他の従来の警報装置を使用してもよい。

    上述したように、位置変化割合を監視し、駆動アクチュエータ48が過負荷になっていないか又は接触状態になっていないかを検出する。 例えば、駆動モータ604が電源オンになり台部分38、40、42の1つを上げる場合、窓枠、設備、又はカート等、何かがその移動を妨げるか又は過大な荷重が台部分に存在する場合である。 位置変化割合は、電位差計606又は他の適切な既存の手段を用いて検出することができる。 本実施例では、電位差計606は、駆動ロッド172の時間に亘る位置変化割合を測定することにより位置変化割合を検出するために使用される。 位置変化割合が高過ぎるか、低過ぎる場合、過負荷又は妨害状態が検出される。 本実施例では、「高過ぎる」又は「低過ぎる」は、位置変化割合がドライブ48の通常動作時の位置変化割合(ベッド部分を上げる又は下げるためにアップ又はダウンボタンが押された時の通常割合)より約200%以上高い又は低いことを意味する。 もし過負荷又は妨害状態が検出されると、位置変化割合と位置変化割合限界653との比較に基づいて、ステップ654においてエラーコードが生成され、エラー状態がステップ656で上記のように処置される。

    <デューティサイクル保護>
    安全性及び保証のために、線形アクチュエータドライブ製造元は、通常、最大稼動時間をアクチュエータに設定する。 通常、最大稼動時間は、分/時間の単位で指定される(例えば、6分/時間)。 医療環境における安全性への関心を考慮して、アクチュエータの熱的過負荷を防止し、アクチュエータを過使用から保護し、アクチュエータの寿命を延ばすために、アクチュエータの稼動時間が設定された稼動時間限界に近づいていることを前もって検出する信頼できる機構が必要とされている。 従って、本発明のある実施例においては、制御システム44の論理モジュール512は、電流とドライブ稼動時間の両方を監視する閉ループ制御回路660を備える。 デューティサイクル保護回路660は、アクチュエータ48の実際の稼動時間を測定し、最大稼動時間662を超えると下記のようにドライブ動作を阻止する。 保護回路660は、下記の熱保護回路670が誤った状態になることを防止するよう設計されている。

    図40は、デューティサイクル保護回路660の動作方法の例としての実施例を示す。 ステップ688において、例えばモータセンサ546からの信号又は1つ以上のアクチュエータ48を始動する信号を受信したことを検出することでシステム660は1つ以上のアクチュエータモータ604が稼動しているか否かを検出する。 この実施例では、この検出が、制御部50、52、54の関節曲げ伸ばし制御ボタンのいずれか(例えば、ヘッドアップボタン1551、1520、ヘッドダウンボタン1550、1522、チルトボタン1564、逆チルトボタン1566)を作動させる(例えば、患者又は介護者が押す)と、起こる。 また、この実施例では、1つのベッド部分の関節曲げ伸ばしは、通常、制御ボタンの作動に応答し制御ボタンが押されている間、実行される(進行限界に達するまで)。 患者又は介護者が制御ボタンを離すと、関節曲げ伸ばしは、同じボタンが再び押されるまで又は別のボタンが作動されるまで停止する。 他の実施例では、関節曲げ伸ばしボタンを1回押すと関節曲げ伸ばし機能が作動し、2回目に押されると関節曲げ伸ばし機能が停止する。

    もし作動信号を受信すると、処理660はステップ690に進む。 ステップ690では、マイクロコントローラ614が、例えば、対応する作動されたボタンと関連する関節曲げ伸ばし機能とを参照することでどのアクチュエータ48a、48b、48c、48d、48e、48fが作動されたかを検出する。 例えば、ヘッドアップボタン1551が作動されると、頭部アクチュエータ48cが作動される。 作動されたアクチュエータ48に対して最大稼動時間662が決定され、メモリ616に格納される。 最大稼動時間662は、アクチュエータのモデルおよび/またはその用途に依って変わってもよい。 上述のように、最大稼動時間662は通常、アクチュエータの製造元によって規定される。 例えば、Linak A/S社によって製造された線形アクチュエータモデルLA28の場合、最大稼動時間は、連続使用時、10%又は6分/時間である。 本実施例では、アクチュエータ48のデューティサイクルは、20〜80%であるが、アクチュエータのデューティサイクルはこの範囲外であってもよい。 また、例えば、アクチュエータ48に割り当てられる機能に依っては、最大稼動時間を決定する他の方法を使用してもよい。

    ステップ692において、作動されたアクチュエータ48のモータ604がどれだけ長く稼動しているかを追跡するために回路660のアプリケーションタイマ625bが開始される。 ステップ694において、実際の電流668が、電流計又は他の適切な既知の手段を使用して測定される。 稼動時間666はタイマ625bによって追跡される。

    ステップ692において、測定された電流668と稼動時間666が、マイクロコントローラ614によって解析される。 本実施例では、稼動時間666は駆動モータ604の熱伝導割合の解析により評価される。 電流が増加すると、温度が上昇すること及び熱伝導割合が伝導率と温度勾配の関数であることが知られている。 熱伝導割合は、電流668の時間変化に基づいて評価することができる。

    例えば、患者支持体10が最初にプラグインされた時、駆動モータ604が稼動を開始する前に、稼動時間666(例えば、タイマ625bのカウント値)は初期化又はゼロに設定される。 駆動モータ604が稼動している間、タイマ625bは、測定された電流668の量に基づく所定の量だけ増加する。 もし電流668が大きければ、タイマ625bは大きな量だけ増加され、電流668が小さければ、タイマ625bは小さな量だけ増加される。 本実施例では、4つの異なる電流範囲に対して異なる時間増量が指定される。 例えば、駆動モータ604が引込む電流668の量によってタイマ625bは12、14、16、又は18カウントだけ増加される。

    駆動モータ604が停止すると、タイマ625bは、既知の熱力学式q=−KΔTに基づいて熱伝導割合を表す値Lだけ減少される。 ここでqは単位面積あたりの熱伝導割合、ΔTは温度勾配、Kは伝導率を表す。 タイマ625bの値が高いほど、値Lは大きい。 本実施例では、タイマ625bがどれだけ高くまで増加されたかによってLの値は1、2又は4となる。

    駆動モータ604が電源612から切り離されると、稼動時間666(例えば、タイマ625bのカウント値)はメモリ616に格納される。 このようにして、システム660は十分長い間、駆動モータ604の電源が切られなかった可能性があることを知る。

    判定ステップ698において、ドライブ稼動時間666が所定の稼動時間閾値662に達したか又は超えた場合、処理はステップ702に進む。 この決定は、本実施例では、タイマ625bのカウント値(稼動時間666)を最大稼動時間662と比較することでなされる。

    ステップ702において、誤り状態が通知され、現在モータ機能(例えば、椅子ヘッドアップ、ヘッドダウン等)が停止又はオフされる。 また、ステップ702において、現在モータ機能をオフする前にCPR等の緊急機能を作動できるようにしてもよい。 例えば、本実施例では、システム660がデューティサイクル超過を検出した後、少なくとも1回CPRモードを作動できる。 誤り状態に応答して、マイクロコントローラ614は、例えば、電源612にアクチュエータ48の駆動モータ604に供給される電流を遮断又は削減するよう指示することで、患者支持体10を患者、介護者、関連する個人、設備、および/またはデータへの危険を最小化する安全状態にする。 マイクロコントローラ614は、影響されたドライブ又はシステム全体に対するサービスが必要であることをオペレータに警報する可聴又は視覚指示を作動させてもよい。 このような指示は、例えば、制御部50、52、54の1つ又は患者支持体10の他の適切な位置にある1つ以上のLEDを点灯、点滅、又はフラッシュすることによってオペレータに通知されてもよい。

    ステップ708において、タイマ625cが開始され、前に動作していたモータ機能を安全に再スタートするための所定の待ち期間をカウントする。 この待ち期間は、稼動時間666又は最大稼動時間662の値又は他の基準に基づいて決定することができる。 例えば、待ち期間は、最大稼動時間662と等しく設定されてもよい。 本実施例では、待ち期間は、最大稼動時間662の半分に設定される。

    判定ステップ710において、マイクロコントローラ614は、待ち期間が終了したか否かを判定する。 ステップ710は、待ち期間が終了するまで繰り返される。 本実施例では、待ち期間が終了した時、ステップ712においてモータ機能が再スタートされる。 しかし、他の実施例では、モータ機能を再スタートさせることが必要ないか、又は望ましくない場合がある。 これらの実施例では、ステップ712は削除されてよい。

    ステップ698に戻って、稼動時間666が最大稼動時間662に達するか超えていなければ、処理は判定ステップ700に進む。 ステップ700において、システム660は、モータセンサ546からの信号を検出するか又は対応する制御ボタンが作動されているか調べることで作動されたアクチュエータ48の駆動モータ604がまだ動作しているか否かを判定する。 もし作動されたアクチュエータ48がまだ稼動していれば、処理はステップ694に戻り、電流668と稼動時間666とを測定する。 もし作動されたアクチュエータ48が稼動していなければ、処理はステップ706で終了する。

    <熱保護>
    病室環境での使用中にDC駆動モータ604を熱過負荷から保護するために、駆動モータ604の熱故障を検出する方法720が提供される。 熱過負荷状態は、例えば、上記の電流過負荷、妨害/障害検出、又はデューティサイクル保護機構の故障が発生すると、発生する。 方法720は、医療環境の特定の安全性リスクに適応する。 この方法の実施例を図42に示す。

    ステップ722において、選択されたアクチュエータ48の駆動モータ604に対して最大温度723が決定される。 最大温度723は、通常、製造元のそのアクチュエータ48の仕様書を参照することで決定される。 しかし、特定の環境条件下での実験を含む、最大温度723を決定する他の手段を使用してもよい。 最大温度723はメモリ616に格納される。

    選択されたアクチュエータ48は、患者又は介護者が制御部50、52、54の対応するアクチュエータ制御ボタンを選択すると、上述のように作動される。 選択されたアクチュエータ48の動作中、ステップ726において、ドライブ604の現在温度724は駆動モータ604のハウジング内で測定される。 熱電対等の任意の適切な熱センサエレメントを温度724の測定に使用してよい。 そのドライブが動作中で最大温度723を超えていない間、アプリケーションタイマ625dは温度724を周期的にサンプルするのに使用される。 温度724はA/D変換器620によってデジタルに変換され、メモリ616に格納される。

    ステップ728において、駆動モータ604の温度が解析される。 現在温度724は最大温度723と比較される。 判定ステップ730において、現在温度724に基づいてマイクロコントローラ614は、アクチュエータ48の動作が継続すべきか否かを判定する。 現在温度724が最大温度723に達したか超えていると、処理720はステップ732に進み、エラー信号が生成される。 現在温度724が最大温度723より低ければ、処理720はステップ726に戻る。

    ステップ732において、誤り状態が通知され、ステップ734において、マイクロコントローラ614は、例えば、作動されているアクチュエータ48の駆動モータ604に供給される電流を遮断又は削減するよう電源612に指示することで、患者支持体10を患者、介護者、関連する個人、設備、および/またはデータへの危険を最小化する安全状態にする。 マイクロコントローラ614は、影響されたドライブ又はシステム全体に対するサービスが必要であることをオペレータに示すフラッグを設定してもよい。 このような指示は、制御部50、52、54の1つ又は患者支持体10の他の適切な位置にある1つ以上のLEDを点灯、点滅、又はフラッシュすることによってオペレータに通信されてもよい。 本実施例では、もし測定した温度724が最大温度723を超えると、熱故障を仮定し、ドライブ604は自動的に停止される。 通常、モータハウジング内のバイメタル熱スイッチが開き、ドライブ604に供給される電流を遮断する。

    患者支持面、例えば病院ベッドは、電気的に動力される多くの機能を含む。 このような機能は、ベッドが患者をいくつかの異なる体位に支持できるようにベッドの様々な台部分を上下させるベッド関節曲げ伸ばし制御を含む。 ベッドの主電源が停電のため使えないか又は患者が別の病室に移される間、少なくともいくつかのベッド制御がなお使用できる必要がある。

    <バッテリ・バックアップシステム>
    AC電力が使えるか否かにかかわらず病院ベッドは緊急トレンデレンブルグ体位をとることができるよう要求する政府の規制の結果及び他の理由のために、既存の病院ベッドは、AC電力が使えない時に電力を供給するバッテリ・バックアップシステムを含んでよい。 しかし、病院ベッドは様々な部分を動作させるのにしばしば大きな電力を必要とするため、規制を遵守しながらバッテリ電力を節約する方法が必要とされる。

    図31に最も良く示されているように、枠12はバッテリ有効化スイッチ736を備える。 バッテリ有効化スイッチ736は通常開放・瞬時機能スイッチである。 この実施例では、バッテリ有効化スイッチ736は台26の頭部28のほぼ真下のベース枠28の部分上に配置されているが、バッテリ有効化スイッチ736は、必要又は便利さに応じてベース枠28又は患者支持体10の他の部分上の任意の位置に設置できる。 バッテリ有効化スイッチ736は、図2、図31に示すバッテリ46に電気的に結合されている。

    バッテリ有効化スイッチ736は、介護者等の人が主電源738(プラグコネクタ45を介してベッド10に結合されたAC電力)が使用できない場合にバックアップ電源(バッテリシステム46)を使用して患者支持体10の電気制御のベッド機能(ベッド関節曲げ伸ばし機能等)を操作することを可能にする。 このようなケースは、例えば、停電が起こった場合、又はベッド10を病院の別の場所に移動する場合である。

    図31に示すように、バッテリ有効化スイッチ736は、押しボタン等の瞬時スイッチである。 スイッチ736は、プラスチック又は他の適切な材料で作られた半透明又は透明のハウジングに囲われた発光ダイオード(LED)737又は他の既知の適切な照明手段を備える。 LED737は主電源738がプラグコネクタ45を介してベッド10に結合されるか、またはバックアップ電源又はバッテリ46が充電され電力を患者支持体10のベッド機能に供給している時に点灯する。 患者支持体10が主電源738から遮断またはバッテリ46が放電された時、LED737は点灯しない。 主電源738が遮断され、かつバッテリ46の充電が必要な時または充電中は、LED737は点滅する。

    バックアップ電源46の作動を制御するための回路は、制御システム44に含まれる。 図43に示すように、主電源738は、ダイオード742と接続744を介してスイッチングレギュレータ740に接続されている。 バックアップ電源46は接続746、リレー750の接点748、ダイオード752、及び接続744を介してスイッチングレギュレータ740に接続されている。 スイッチングレギュレータ740は、電力を少なくとも電気的に制御されたベッド機能(ベッド関節曲げ伸ばし機能等)に供給する。 このベッド機能はバックアップ電源で動作することが要求される。

    リレー750は接点748とコイル754を備える。 主電源738が動作中は、電圧が接続744を介してスイッチングレギュレータ740と、接続758を介してマイクロプロセッサ756に印加される。 電圧が接続758上にない時は、マイクロプロセッサ756は主電源がないことを検知し、コイル754に電力を供給することでリレー750の接点748を閉じる。 リレー接点748を閉じると十分な電力がベッドに所定の時間のあいだ供給され、ベッド機能の整然とした停止を可能にする。 前記所定の期間が終了すると、マイクロプロセッサ756はリレー接点748を開き、電力をベッド機能から遮断し、患者支持体10をスリープモードにする。

    患者支持体10がスリープモードの時、例えば瞬間的にスイッチ736を押すことによるバッテリ有効化スイッチ736の作動により、患者支持体10はスリープモードから出る。 主電源738が動作中にスイッチ736を作動した場合、何も起こらない。

    本実施例では、ハウジングに圧力かけることによって、すなわちスイッチ736を指で押すことでバッテリ有効化スイッチ736が作動される。 他の実施例では、患者支持体10はスリープモード中に制御部50、52、54のベッド機能制御ボタンの何れか1つが作動されると、スリープモードから出る。

    スイッチ736が作動されると、十分な電力がバックアップ電源46から供給され、患者支持体10のベッド関節曲げ伸ばし機能等の少なくとも要求された電気的動作機能を実行できる。 本実施例では、スイッチ736の作動は、選択的にあるベッド関節曲げ伸ばし機能を含むベッド機能に電力を供給し、一方、電力を節約するために量り/ppmモジュール516、動的表面モジュール518等の他の機能には電力を供給しない。 また、スリープモード中も、看護婦呼出制御570には常に電力が供給される。 しかし、制御システム44は、患者支持体10の電気的に制御された機能(量り/ppmモジュール516および/または動的表面モジュール518を含む)の特定の組合せにバックアップ電源46から電力が供給されるように構成されてもよい。

    マイクロプロセッサ756が主電源738が電力を供給していないことを検出している場合に、スイッチ736が押されるとマイクロプロセッサ714がバックアップ電源46からの電圧を印加し、リレーコイル754に電力を供給しリレー接点748を閉じる。 リレー接点748が閉じると、スイッチングレギュレータ740を介してベッド機能に電力が、マイクロプロセッサ756にVCC電力が供給される。 マイクロプロセッサ756がVCC電力を受けると、接続762を介してトランジスタ760を作動する。 マイクロプロセッサ756は、タイマを備え、トランジスタ760を所定の期間、オン状態に保持する(下記に更に説明する)。 所定の期間が終了すると、マイクロプロセッサ756はトランジスタ760をオフ又は停止させる。 トランジスタ760をオフすると、ベッド電子部品への電力が遮断され、バッテリ電力を節約する。

    図44はマイクロプロセッサ756内にコード化された論理プロセスの実施例のフロー図を示す。 判定ステップ770において、マイクロプロセッサ756は主電源738が使用可能か否かを判定する。 ステップ771において、主電源738が動作可能であれば、通常電力がベッド機能に主電源738から供給されつづける。 また、主電源738が動作中、必要に応じてバックアップ電源46が連続して充電される。

    マイクロプロセッサ756が、主電源738が動作していないことを検知すると、患者支持体10の電気的に制御される機能は、ステップ772において、上述したようにスリープモードになる。

    ステップ774において、マイクロプロセッサ756はシステムを監視しベッド機能が作動されるか、バッテリ有効化スイッチ736が例えば制御ボタン、キー、又はスイッチを押すことで作動されるかを検出する。 もしこれら機能が作動されなければ、マイクロプロセッサ756はステップ770に戻り、主電源738が使用可能かを調べ、その後、ステップ771又は772に進む。

    キーが押されると、マイクロプロセッサ756がステップ776において、バックアップ電源46がベッド機能に電力を供給するのに十分充電されているか判定する。 バックアップ電源46の再充電が必要な場合は、バッテリ有効化スイッチ736のLED737は、ステップ778においてフラッシュし始める。 バックアップ電源46が十分充電されると、ステップ780において、リレー750が閉じ、ベッド機能がバックアップ電源46を使用して作動できる。

    上述したように、マイクロプロセッサ756はタイマを備える。 ステップ782において、バックアップ電源46が作動されると、マイクロプロセッサ756がタイマが次のうちの1つが発生するまでカウントするよう設定する:ベッド機能制御ボタンが押される、バッテリ有効化スイッチ736が押される、又は所定の時間(例えば、5分)が経過する。 他の実施例では、これらの条件の一部がテストされてよい。 例えば、1つの実施例では、バッテリ有効化スイッチ736が押されてもタイマは停止しなくてよい。

    ステップ784において、マイクロプロセッサ756が所定の時間が経過すると、処理はステップ772に戻り、ベッド機能はスリープモードになる。 前記所定の時間が経過していないと、ステップ786において、マイクロプロセッサ756が別のキー(例えば、ベッド機能作動キー又はバッテリ有効化スイッチ)が押されたかを調べる。 キーが押されていないと、前記所定の期間が終了するまでステップ784においてタイマはカウントをつづける。

    もしステップ786において別のキーが押されていると、タイマはステップ788においてリセットされる。 処理はステップ780に戻り、バックアップ電源46は再作動され、スリープモードから目覚める。

    このようにバックアップ電源は節約され、バッテリ46がバックアップ電源システムを支えるために使用される実施例では、より小さいバッテリを使用できる。 同時にバッテリ有効化スイッチ736は、必要な時にベッド関節曲げ伸ばし機能の少なくとも一部がバックアップ電源で動作するのを可能にすることで、患者支持体10が上記の規制の要求を満たすのを可能にする。

    <サイドレールとヘッドボード>
    ヘッド端サイドレール20とフット端サイドレール22は図1、図45、図46の上方位置と、患者が患者支持体10に乗るのをまた患者支持体10から降りるのを許す図47の下方位置との間を移動するよう構成されている。 ヘッド端サイドレール20は、頭部38に結合され、持上げられた位置と下げられた位置との間を移動してもよい。 フット端サイドレール22は、荷重枠36に結合され、持上げられた位置と下げられた位置との間を移動してもよい。

    台26の頭部38が荷重枠36に対して回転する時、ヘッド端サイドレール20も荷重枠36に対して回転する。 しかし、部分38、40、42の移動に関係なく、フット端サイドレール22は、荷重枠36に対して動かない。

    サイドレール20は、レール部材1110と、レール部材1110と台26の頭部38の間に結合され、レール部材1110の上方位置と下方位置との間の移動を可能にする連結部1114とを備える。 サイドレール22は、レール部材1112と、レール部材1112と荷重枠36の間に結合され、レール部材1112の上方位置と下方位置との間の移動を可能にする連結部1116とを備える。

    図45と図48に示されているように、ヘッド端サイドレール20の連結部1114は、頭部38に固定された第1の連結1118と、第1連結1118に回転可能に結合された一対の湾曲した第2の連結1120と、第2連結1120に回転可能に結合された第3の連結1122、第3及び第1連結1122、1118に回転可能に結合された湾曲した第4の連結1124とを含む。 第1連結1118は、頭部38に溶接された一対の第1フランジ1126と、頭部38に溶接された一対の第2フランジ1130とを含む。 各第2連結1120は、図48に示すように、フランジ1126、1130にロッド1134により回転可能に結合された輪になった第1端1132と、第3連結1122にロッド1138により回転可能に結合された輪になった第2端1136とを有する。

    図48に示すように、第3連結1122はベース板1140と、ベース板1140に結合された内側に延出する第1の対のフランジ1142と、ベース板1140に結合された内側に延出する第2の対のフランジ1144とを有する。 ロッド1138は、第2連結1120の第2端1136を通ってフランジ1142間に延設され、両者間の回転を可能にする。

    図49に示すように、第4連結1124は、ラッチ受容空間1150を画定するベース1146とカバー1148とを含む。 ベース1146の第1端1152は、第3連結1122の第2の対のフランジ1144にロッド1154によって回転可能に結合されている。 同様に、ベース1146の第2端1156は、第1連結1118のフランジ1130の下方端にロッド1158によって回転可能に結合されている。 各ロッド1134、1138、1154、1158の軸方向の移動は、既知の種類のC字形又は開放保持リング1133によって阻止される。 従って、連結部1114はヘッド端サイドレール20が上方位置と下方位置との間を動くのを可能にする4ロッド連結を提供する。

    サイドレール20を上下させるのを補助するために、バイアスデバイス1125、例えば従来のガススプリングが、第1連結1118と第4連結1124との間に延設されてもよい。 バイアスデバイス1125の第1端1127はロッド1134に回転可能に結合され、バイアスデバイス1125の第2端1129はコネクタ1131に回転可能に結合されている。 コネクタ1131は例えば第4連結1124のベース1146の第1端1152に結合されている。 バイアスデバイス1125は、例えば、サイドレール20の降下割合を制御し、サイドレール20を持上げる時に介護者56を補助する上方に向かう力を提供する。

    カバー1148は、矩形磁石1151を受容する大きさのポケット1149を備える。 磁石1151はカバー1148に結合され、ヘッド端サイドレール20が上下する間に第4連結1124と一緒に回転する。 ホール効果センサ60は、磁石1151の位置を検出するために、第1連結1118のフランジ1130とロッド1134とに結合される。 この位置に基づいて制御システム44は、ヘッド端レール20が持上げられた位置にあるか下げられた位置にあるかを知る。

    図48〜図50を参照すると、電気通信コード1153がロッド1154の下のラッチ受容空間1150内に延出し、第3連結1122にケーブル紐1155によって結合されている。 カバー1148は、空間1150内に延出するコード1153を受けるよう構成されたスリット1157を有する。 コード1153の部分1159は、空間1150のポケット部1161内を下に延び、ベース1146の開口1165に嵌合するカバー1148のタブ1163のためのすき間を提供する。

    図49、図50に示すように、カバー1148はベース1146のピン受容部1169間に配置されたピン受容部1167を有する。 ピン受容部1167は、空間1150から延びるコード1153が通る切り込み又はスリット1171を有する。 図49、図50に示すように、ベース1146はコード1153の直径よりわずかに小さい幅の複数の切り込み1173を有する。 コード1153は、空間1150内でのコード1153の動きを制限するためにこれら切り込み1173に挿着される。

    コード1153は、切り込み1171からケーブル紐1155へ延出する部分又はループ1175を含む。 部分1175はケーブル紐1155から切り込み1171までの距離1177の約3倍の長さである。 この余分の長さは、サイドレール20の上下の間にコード1153にかかる引っ張り量とコード1153の摩擦を減らしストレスを緩和する。

    図45と図51において、フット端サイドレール22の連結部1116は、ヘッド端サイドレール20の連結部1114とほぼ同じである。 図51に示すように、連結部1116は、荷重枠36に固定された第1連結1160と、第1連結1160に回転可能に結合された一対の湾曲した第2連結1120と、第2連結1120に回転可能に結合された第3連結1122と、第3、第1連結1122、1160に回転可能に結合された湾曲した第4連結1124とを含む。

    第1連結1160は、留め具1128によって荷重枠36に結合されるベース1162を含む。 ベース1162は、外側と内側の対の上方に延びるフランジ1164a、1164bを有する。 各第2連結1120は、第1連結1160のフランジ1164a、1164bにロッド1134によって回転可能に結合された輪になった第1端1132と、第3連結1122のフランジ1142にロッド1138によって回転可能に結合された輪になった第2端1136とを有する。 第4連結1124のベース1146の第1端1152は、第3連結1122のフランジ1144にロッド1154によって回転可能に結合される。 ベース1146の第2端1156は、第1連結1160の内側のフランジ1164bの下端にロッド1158によって回転可能に結合される。 第3連結1122のベース板1140は、レール部材1112の本体に結合される。 各ロッド1134、1138、1154、1158の軸方向の移動は、既知の種類のC字形又は開放保持リング1133によって阻止される。 従って、連結部1116はフット端サイドレール22が上方位置と下方位置との間を動くのを可能にする4ロッド連結を提供する。

    各サイドレール20、22は、サイドレール20、22が上方位置から下方位置へ移動するのを防ぐために4ロッド連結を束ねるよう構成された保持器1166を含む。 図49に示すように、保持器1166は、第4連結1124のベース1146とカバー1148に対してスライドし図52のラッチド位置と図53の非ラッチド位置の間を動く、空間1150内に配置されたスライド又はハンドル部材1168と、ベース1146に回転可能に結合された一対のL字形の揺動アーム又は部材1170と、揺動アーム1170に回転可能に結合された一対のラッチ部材又はピン1172とを含む。 ピン1172は、ベース1146の開口1174を通り第1連結1118、1160のフランジ1130、1164の開口1176へ延出する。 ピン1172は、本体部材1179と本体部材1179に挿入されたヘッド部材1181とを含む。

    ハンドル部材1168は、図54と図55に示すように、揺動アーム1170に回転可能に結合された第1端1178と、ベース1146のハンドル開口1183からアクセス可能な第2端又はハンドル部1180とを有している。 第1端1178は、揺動アーム1170内に画定されたスロット1184に挿入される突起又は突出1182を有している。 肩ネジ1186は、揺動アーム1170を突起1182上に保持する。 第1端1178は、更にスプリング台1188を有す。

    スプリング1190は、ベース1146によって画定されるスプリング受容チャネル1192に配置される。 スプリング1190は、ハンドル部材1168を矢印1196の方向に下向きにバイアスするためにベース1146のスプリング台1188と壁1194の間に配置される(図52と図54)。 スライド部材1168は矢印1196の方向にバイアスされているために、ピン1172はそれぞれ第1連結1118、1160のフランジ1130、1164内の開口1176の中へ外向きにバイアスされる。 ピン1172はそれぞれ第1連結1118、1160の開口1176の中に位置している時、それぞれの第4連結1124は、軸方向に隔たった2つの位置において互いに結合される。 これはそれぞれの連結部1114、1116の回転を防止し、サイドレール20、22が下方位置へ振れるのを防ぐ。

    連結部1114、1116の束縛を解放し、それぞれのサイドレール20、22が下方位置へ振れるようにするために、ピン1172はラッチド位置(図52、54)から非ラッチド位置(図53、55)へ移動する必要がある。 介護者は、スライド部材1168のハンドル部1180を矢印1198の方向に上方に引くことによりピン1172の引掛かりを外すことができる。 この移動は、揺動アーム1170を突起1182の回りに回転させ、連結部1114、1116の第1連結1118、1160の開口1176から内側に向かってピン1172を引く。 この結果、ピン1172は第1連結1118、1160とそれぞれの第4連結1124との間の束縛を解放する。

    第1連結1118、1160とそれぞれの第4連結1124とは互いに対して自由に回転するので、連結部1114、1116間の束縛も解放され、サイドレール20、22が上方位置と下方位置の間を振れるのを許す。 本開示の他の実施例は、サイドレール20、22を上方位置に保持する他の保持器、例えば、当業者に既知の留め金、キャッチ、ロック、他の掛け金、クランプ、ピン、ボルト、バー、ハスプ、フック等を備える。

    別の実施例であるスライド又はハンドル部材1201が図56に示されている。 ハンドル部材1201は、揺動アーム1170に回転可能に結合されたバー部材1202とバー部材1202に結合され、ベース1146のハンドル開口1183からアクセス可能な第2端又はハンドル部1203とを有する。 肩ネジ1186は揺動アーム1170に画定されたスロット1184内に位置され、バー部材1202に結合されている。

    図1に示すように、サイドレール20、22が上方位置にある時、レール部材1110、1112は患者が患者支持体10から降りるのをブロックする。 図19に示すように、サイドレール22と台26の縁又は上方台部分263は、両者の間にすき間1185を画定する。 例としての実施例においては、すき間1185は60ミリメートル未満となるよう画定される。 同様にサイドレール22と台26の間のすき間も60ミリメートル未満となるよう画定される。

    図57は、別の実施例のサイドレール20'、22'を含む患者支持体10'を示す。 サイドレール20'、22'は、サイドレール20、22と同様に患者が患者支持体10'に乗るのをまた患者支持体10'から降りるのを可能にするために上方位置と下方位置との間を移行するよう構成されている。 このように、サイドレール20'、22'はほぼサイドレール20、22と同じであり、類似の部品を特定するのに類似の符号を使用する。

    ヘッド端サイドレール20'は頭部38'に結合され、持上げられた位置と下げられた位置との間を移動してもよい。 ヘッドボード16'はヘッド端サイドレール20'間に設けられている。 また、フット端サイドレール22'は荷重枠36に結合され、持上げられた位置と下げられた位置との間を移動してもよい。

    サイドレール20'は、レール部材1110'と、レール部材1110'と台26'の頭部38'の間に結合され、レール部材1110'が上方位置と下方位置との間を移動するのを可能にする連結部1114とを有する。 サイドレール22'は、レール部材1112'と、レール部材1112'と荷重枠36の間に結合され、レール部材1112'が上方位置と下方位置との間を移動するのを可能にする連結部1116とを有する。

    図57に示すように、サイドレール20'、22'が上方位置にある時、レール部材1110'、1112'は患者が患者支持体10'から降りるのをブロックする。 図58に示すように、フット端レール22'はレール部材1112' に結合された突出又は隆起1204を有する。 隆起1204と台26'の脚部42の第1脚部々材290の縁又は上方台部分263とは両者の間にすき間1183'を画定する。 隆起1204はすき間1183'の幅を狭める。 本開示によれば、すき間1183'は60ミリメートル未満である。 隆起1204がないと、図21に示すように第1脚部々材290は第2脚部々材292より狭いため、第1脚部々材290とレール1112'の間のすき間1183'は、第2脚部々材292とレール1112'の間のすき間より広くなる。 レール1112'と第2脚部々材292の間のすき間も60ミリメートル未満である。 レール1110'と台26'の間のすき間も60ミリメートル未満である。

    図59に示すように、ヘッドボード16'は本体1205と本体1205の各端の棚又は突出1206とを有する。 ヘッドボード16'とヘッド端サイドレール20'は本体1205の各端において両者間にすき間1207を画定する。 サイドレール20'がヘッドボード16'に近接して配置された場合、各棚1206はヘッド端サイドレール20'の上面近くのすき間1207を狭くする。 本開示の別の実施例では、ヘッドボード16'は突出を持たない。

    図45〜図55の例としての実施例のサイドレール20、22に戻って、ヘッド端サイドレール20のレール部材1110は、本体1210、カバー1212、及び補強板1214(図48、60)を有する。 図60〜図62に示すように液体が本体1210とカバー1212の間に画定される内部領域1218に入るのを防ぐために、O−リング台1216が本体1210とカバー1212との間に設けられる。 また、ヘッド端サイドレール20は、本体1210に画定された複数のスロットを通して音を送る本体1210に結合された防水スピーカ1220を備える。

    <制御部>
    上述したように、制御システム44は、本体1210に固定された第1の対の制御部又は制御パネル52と、本体1210に回転可能に結合された第2の制御部又は制御パネル54と、患者支持体10の様々な機能を制御するために、1つのフット端サイドレール22から取外し、他のフット端サイドレール22又はヘッド端サイドレール20に結合されるようにヘッド端及びフット端サイドレール20、22に取外し可能に装着される第3の取外し可能な制御部50とに結合されている。 下記に説明するように、制御部52、54、50は患者支持体10の様々な機能を制御し、また、介護者から患者に関する情報を受取り、記憶、追跡、及び分析のために患者又はベッドに関連するデータを中央コンピュータとの間で送受信するように構成されている。

    適切な電子部品の追加の詳細及び制御部の他の特徴は、特許文献8〜10及び2000年5月5日に出願された米国仮特許出願第60/202,284号「病院ベッドの遠隔制御」に開示されている。 前記特許文献及び仮特許出願の開示を本願に援用する。

    カバー1212は、カバー1212に結合される第1の制御部52の回路基板1233の制御ボタン又はスイッチ1232と一致する複数の開口1230を有している。 スイッチ1232によって制御される機能を下記に、より詳細に説明する。

    第2の制御部54は、ハウジング1236と、複数の制御ボタン又はスイッチ1240を含む回路基板1238と、LED表示1242とを備える。 カバー1212は、図60、図61に示すように制御部54を受容するポケット1244を有す。 本開示の他の実施例によれば、前記表示は、当業者に公知のLCD、プラズマ等である。 スイッチ1240の機能を下記に、より詳細に説明する。

    ハウジング1236は、回路基板1238を受容するサイズを持った内部領域1250を画定する第1及び第2のハウジング殻1246、1248を有する。 ハウジング殻1246、1248は、カバー1212に画定された開口1254に回転可能に受容される突起又はポスト1252を共同して画定する。 また、ハウジング殻1246、1248は、ねじれバネ1258、軸受筒1260、及びピン1262を受容する開口1256を共同して画定する。 第2の制御部54をカバー1212に結合するために、ポスト1252を開口1254に挿入し、開口1256はカバー1212の対応する開口1261と整列される。 次にピン1262は開口1261と開口1256に挿入され、第2の制御部54をカバー1212に回転可能に結合する。 結合されると、バネ1258は第2の制御部54をポケット1244内へバイアスする。

    この結合は、ハウジング1236の下方端1264の上方への傾きを可能にし、これによりユーザは制御ボタン1240がよく見えるようになる。 本開示の他の実施例によれば、ハウジングと制御部装着部の間に他の構成の結合器を備える。 例えば、当業者に公知のフック、フック・輪型留め具、スナップ、又は取外し可能ヒンジ等が、制御部をサイドレールに回転可能に又は他の状態に結合するために使用される。

    制御部54の電気通信コード1265は回路基板1238に結合され、図61、図63に示すように殻1246、1248によって画定された内部領域1250から延出する。 ポスト1252は、コード1265が通って延出するチャネル又は開口1253を有する。 該チャネルは、制御部54の回転軸1263をその中心とする。 制御部54の回転中に、コード1265の第1端1267が制御部54と一緒に回転する。 しかし、回路基板1238に結合されたコード1265の第2端1273は回転しない。 コード1265の第1端1267と第2端1273の間の部分1277は、制御部54の回転中に第2端1273の代わりにねじれる。 コード1265がポスト1252を通って延出するので、レール部材1110とハウジング1236との内部領域1218、1250の外側にコード1265のどの部分も位置しない。

    コード1265の部分1277は、ポスト1252から回路基板1233へ延出し、ポスト1252から回路基板1238との結合箇所までの距離1281の約3倍の長さを有する。 この余分の長さは、回転軸1263の回りの制御部54の回転中にコード1265にかかる引っ張り量と摩擦を減少させる。

    本開示の別の実施例によれば、チャネル1253は、コード1265とハウジング1236の間の防水シールとなるゴムグロメットを備える。 本開示の他の実施例によれば、ポスト1252とカバー1212の間に、その間の防水シールとなるゴムグロメットを備える。

    図64において、コード1153は、上述のように第4連結1124を通り第3連結1122に達する。 コード1153は、第3連結1122の背後から制御部52の回路基板1233まで延び、回路基板1233に結合される。 コード1271は、ヘッド端サイドレール20のスピーカ1220から延び、制御部52の回路基板1233に結合される。

    <流体の封止>
    上記で説明したように、ヘッド端サイドレール20の本体1210及びカバー1212は、本体1210とカバー1212の間に画定された内部領域1218に流体が入るのを防ぐために一緒に封止される。 本体1210及びカバー1212は、カバー1212が本体1210と結合された場合に互いに向かい合う封止端1268、1270をそれぞれ有する(図62)。

    図60と図64において、封止端1268は、縦に延び外側に向いた第1部1272と、横に延び患者支持体10のヘッド端に向いた第2部1274と、縦に延び外側に向いた第3部1276と、横に延び患者支持体10のフット端に向いた第4部1278と、ほぼ垂直に本体1210のヘッド端1280の曲線輪郭に並行し外側に向いた第5部1279と、本体1210の上端1284にそって延びる第6部1282と、縦に延び内側に向いた第7部1286と、本体1210の上端1284にそって戻りつつ延びる第8部1288と、本体1210に画定されたハンドル開口1292の曲線輪郭に並行し外側に向いた第9部1290と、ほぼ垂直に本体1210のフット端1296の曲線輪郭に並行し外側に向いた第10部1294と、縦に延び外側に向いた第11部1298とを有する。 同様に、図60と図63において、封止端1270は、縦に延び内側に向いた第1部1310と、横に延び患者支持体10のフット端に向いた第2部1312と、縦に延び内側に向いた第3部1314と、横に延び患者支持体10のヘッド端に向いた第4部1316と、ほぼ垂直に本体1210のヘッド端1280の曲線輪郭に並行し内側に向いた第5部1317と、カバー1212のかぎ形又はチャネル部1320の下を延びる第6部1318と、縦に延び外側に向いた第7部1322と、カバー1212のかぎ形部1320の下を戻りつつ延びる第8部1324と、ハンドル開口1292の曲線輪郭に並行し内側に向いた第9部1326と、ほぼ垂直に本体1210のフット端1296の曲線輪郭に並行し内側に向いた第10部1328と、縦に延び内側に向いた第11部1330とを有する。 本体1210の封止端1268の部分1272、1274、1276、1278、1279、1282、1286、1288、1290、1294、1298は、カバー1212の封止端1270の部分1310、1312、1314、1316、1317、1318、1322、1324、1326、1328、1330にそれぞれ対向する。

    封止端1268は、本体1210の部分1272、1274、1276、1278、1279、1282、1286、1290、1294、1296にそって延びるチャネル1332を有する。 例えば図61、図62は、延設されたチャネル1332を有する第3部1276と第6部1286を示す。 ゴム又は他の適切な材料で作られたO−リングシール1216がチャネル1332に挿着されている。 カバー1212がヘッド端サイドレール20の本体1210に装着されると、封止端1270はシール1216に押付けられ、本体1210の封止端1268とカバー1212の封止端1270との間が封止される。

    本開示の別の実施例によれば、本明細書において開示するO−リングに押し付けられる前記封止端、例えば封止端1270は、O−リング、例えばO−リング1216にその長さに沿って食い込み、O−リングの圧縮及び封止面とO−リングの間の接触圧を増加させる隆線を備える。 本開示の別の実施例によれば、封止端及びO−リングは、連結部1114の第3連結1122を受容する本体1210の突出口の周りに位置し、この突出口の周りを封止する。 同様の封止端及びO−リングをフット端レール22にも備えてもよい。 別の実施例では、これら追加の封止端は、既にある封止端につながる。

    第2制御部54のハウジング1236の殻1246、1248は、図61の殻1246、1248間に画定される内部領域1250に流体が入るのを防ぐように一緒に封止される。 ヘッド端サイドレール20の本体1210及びカバー1212と同様に、殻1246、1248は、結合された時に互いに対向する封止端1336、1338を有する。 本体1210の封止端1268と同様に、殻1246の封止端1338は、ポスト1252の一方の側から殻1248の周囲を回ってポスト1252の反対の側に延設されたチャネル1340を有する。 ゴム又は適切な材料から作られたO−リングシール1342がチャネル1340に位置している。 殻1246が殻1248上にある場合、封止端1336はシール1342に押し付き、殻1246、1248の封止端1336、1338間を封止する。

    ヘッド端サイドレール20のレール部材1110と同様に、フット端サイドレール22のレール部材1112は、図65に示すように本体1211及びカバー1213を有する。 O−リングシール1217は、図66、67に示すように本体1211とカバー1213の間に画定される内部領域1219に液体が入るのを防ぐために本体1211とカバー1213の間に備えられる。 本体1211とカバー1213は、結合された時に互いに対向する封止端1269、1271を有する。

    封止端1269は図66、67に示すようにチャネル1333を有する。 ゴム又は適切な材料から作られたO−リングシール1217がチャネル1333に位置している。 カバー1213がフット端サイドレール22の本体1211上にある時、封止端1271はシール1217に押し付き、本体1211及びカバー1213の封止端1269、1271間を封止する。

    <取外し可能なサイドレール制御部>
    図45に示すように、制御システム44は取外し可能なサイドレール制御部50に更に結合されている。 制御部50はヘッド/フット端サイドレール20、22に取外し可能にかつスライド可能に結合されるよう構成されたコード付きペンダントであってもよい。 図68に示すように、制御部50はハウジング1344と、複数の制御ボタン又はスイッチ1348を含む回路基板1346と、回路基板1346に結合されハウジング1344から延びるコード1350(図69)とを備える。 スイッチ1348によって制御される機能を、下記により詳細に説明する。

    制御部50は、ヘッド端サイドレール20のハンドル開口1292又はフット端サイドレール22のハンドル開口1352内の無限の数の位置間をスライドするように構成されている(図45)。 患者のサイズが異なるため、ある患者は、制御部50がヘッド又はフット端サイドレール20、22上の多くの使用可能な位置のある1つにある時に、別の患者よりもより便利に感じる場合がある。 従って、様々な患者が、患者支持体10上の特定の患者の好みに依って制御部50をヘッド又はフット端サイドレール20、22上の多数の位置のうちの任意の位置に位置させることができる。 また、台26の体位が変更された時、患者は制御部50の位置を調整することを決めるかも知れない。 例えば、台26の頭部38を上げると、患者は特定のサイドレール20、22にそって制御部50を再配置又は制御部50を取外して別のサイドレール20、22上に配置したいと望むかも知れない。

    図45、68に示すように、制御部50のハウジング1344は、ヘッド端サイドレール20のレール部材1110の凸面1358、1360とそれぞれ補い合う上部又は第1の凹面1354と下部又は第2の凹面1356とを有す。 また、図45に示すように、フット端サイドレール22のレール部材1112は、凹面1354、1356とそれぞれ補い合う凸面1362、1364を有す。 図68に示すように、制御部50の大部分はレール部材1110内に位置し、このため、制御部50は、レール部材1110内に配置された時、患者支持体10の他の部品又は他の医療機器と干渉しないようにレール部材1110の内面1366に対して相対的に低い輪郭を有する。 本開示の他の実施例によれば、制御部50は、更にレール部材1110に形成された開口に位置され、このため、制御部は、レール部材の内面よりほとんど又は全く突出しない。

    サイドレール20、22の対を成す凸面1358、1360、1362、1364は、制御部50が動作可能に結合されたガイド1367の上端レールと下端レールとを画定する。 凹面1354、1356とハウジング1344に結合された固定具1368は、共同して前記上端及び下端レール/ガイドにそって嵌るよう構成された補完形状を画定する。 本開示の他の実施例は、当業者に公知の持ち上がったレール、チャネル、スロット等の他のレールとガイドの構成及び補完形状を備える。

    固定具1368は、制御部50をサイドレール20、22にそってスライド可能にかつ取外し可能に開口1292又は1352に保持するよう構成されている。 制御部50がフット端サイドレール22の開口1352に位置している時、 固定具1368は、ハウジング1344の凹面1356に近接して配置される。

    図68に示すように、固定具1368は、バネ系固定具又はラッチ部材1370を有する。 患者が制御部50を矢印1374の方向に引くと、固定具部材1370は、矢印1375の方向に内向きに押され、固定具部材1370の曲線状の末端1376が凸面1360、1364の最も内側の部分を越える。 このようにして、固定具1368は制御部50をサイドレール20、22に保持しなくなる。

    制御部50をサイドレール20、22の1つに戻すために、患者は、ハウジング1344の先端1378がレール部材1110、1112を捉えるように第2の凹面1354をサイドレール20、22のレール部材1110、1112の凸面1358、1362の近くに位置させる。 制御部50の下端は矢印1380の方向に押され、固定具部材1370は凸面1360、1364と再び嵌合する。 そして、先端1378及び固定具部材1370は、開口1292、1352の幅1384よりも大きな幅1382を画定し、制御部50はサイドレール20、22に保持される。 フット端サイドレール22の開口1352に制御部50を装着し取外すためと、ヘッド端サイドレール20の開口1292に制御部50を装着し取外すために同一の手順が実施される。 また、制御部50は、開口1292、1352の反対側からレール部材1110、1112に結合されてもよい。 本開示の別の実施例では、ヘッド端サイドレールとフット端サイドレールの開口は、それらサイドレールを完全には貫通していない。

    図68に示すように、ハウジング1344は、回路基板1346を受容するよう構成された内部領域1390を共同して画定する内側殻1386と外側殻1388を有する。 外側殻1388は固定具1368の一部分を受けるサイズを持った固定具受け空洞1394を画定する。 ハウジング1344は、更に外側殻1388と共同して空洞1394を画定する固定具カバー1396を有する。 固定具1368は、更に外側殻1388と固定具部材1370の間の空洞1394に位置するバイアス部材又はバネ1398を有する。 バネ1398は、固定具部材1370を矢印1410の方向に凸面1360に向かってバイアスする(図68)。 本開示の他の実施例は、当業者に公知のねじれバネ、柔軟なカンチレバー固定具部材等の他のバイアス部材を備える。

    図69、70に示すように、固定具部材1370はラッチ部1412、一対のリブ1414、一対のロック用タブ1416、及び切欠きリブ1418を有する。 ラッチ部1412は、図45、68に示すようにサイドレール20、22の上向きの面1360、1364の外縁と一致する下向きの面1420を有する。 ラッチ部1412は、バネ1398の端を受容するサイズを持ったバネ受け開口1422を更に有する。

    リブ1414は、空洞1394のチャネル部1424にスライドして入り、固定具部材1370は上下移動が可能である。 ハウジング1344は、固定具部材1370がスライドして上昇し、ロック用タブ1416が縁1426を越えてスナップインした後、空洞1394から固定具部材1370が外れないようにロック用タブ1416を捉える一対の縁1426を有する。

    固定具1368は、固定具カバー1396上をスライドし固定具部材1370の移動を阻止又は可能にするロック又は阻止具1430を更に有する。 図68〜70に示すように、ロック1430は、スライダボタン1432とネジ1436によってボタン1432に結合された阻止具又は取っ手1434とを有し、このため固定具カバー1396は取っ手1434とボタン1432の間に位置する。 スライダボタン1432及び阻止具1434と一緒に固定具カバー1396は、ハウジング1344に結合され、このため阻止具1434は切欠きリブ1418上に位置する(図68)。 スライダボタン1432の一部は、移動時にロック1430を導くロックガイド又は開口1428を通る。

    ロックガイド1428に対するボタン1432及び阻止具1434の位置に依って、阻止具1434はハウジング1344に対する固定具部材1370の移動を阻止又は可能にする。 もしボタン1432の中心が切欠きリブ1418の中央または下部1438上にあれば、下部1438と阻止具1434の間にすき間が存在し、固定具部材1370は矢印1375の方向に空洞1394内へ更に上昇することができる(図68)。 上記のように、この移動は、ヘッドとフット端サイドレール20、22から制御部50の取外しを可能にする。 しかし、もし阻止具1434が切欠きリブ1418の持ち上がった部分1440上に位置するようにボタン1432がスライドされると、持ち上がった部分1440と阻止具1434の間にすき間がほとんど又は全く存在しないため、固定具部材1370は矢印1375の方向に空洞1394内へ更にスライドすることができない(図68)。 カバー1396は、ロック位置と非ロック位置との間のボタン1432の移動に抗するために、ボタン1432の隆線1397を制止する一対の隆線1395を有する。

    図71は、固定具1368及び固定具カバー1396と同様の別の実施例の固定具1442及び固定具カバー1444を示す。 固定具カバー1444は、外側殻1388と共同で固定具1442の一部を受容するサイズを持った空洞を画定する。 固定具1442は、外側殻1388と固定具部材1446の間の空洞に位置する固定具部材1446とバネ1398を有する。 バネ1398は、固定具部材1446を矢印1448の方向にサイドレール20、22の凸面1360、1364に向かってバイアスする。

    固定具部材1446はラッチ部1450、一対のリブ1452、一対のロック用タブ1454、及び切欠きリブ1456を有する。 ラッチ部1450は、サイドレール20、22の上向きの面1360、1364の外縁と一致する下向きの面1458を有する。 ラッチ部1450は、バネ1398の端を受容するサイズを持ったバネ受け開口1460を更に有する。

    リブ1452は、空洞1394のチャネル部1424にスライドして入り、固定具部材1446は上下移動が可能である。 固定具部材1446がスライドして上昇し、ロック用タブ1454がハウジング1344の縁1426を越えてスナップインした後、空洞1394から固定具部材1446が外れないようにロック用タブ1454はハウジング1344の縁1426上に捉えられる。

    固定具1442は、固定具カバー1444上をスライドし固定具部材1446の移動を阻止又は可能にするロック又は阻止具1464を更に有する。 ロック1464は、スライダボタン1432とボタン1432に一体結合された阻止具又は取っ手1466とを有す。 ロック1464は、取っ手1466が開口1470を通って延びるようにカバー1444の開口1470にスナップインする複数の指1468を有する。 ロック1464と一緒にカバー1444は、ハウジング1344に結合され、このため阻止具1466は切欠きリブ1456上に位置する。

    カバー1444に対するボタン1432及び阻止具1466の位置に依って、阻止具1466はハウジング1344に対する固定具部材1446の移動を阻止又は可能にする。 もしボタン1432の中心が切欠きリブ1456の中央または下部1472上にあれば、下部1438と阻止具1466の間にすき間が存在し、固定具部材1446は空洞1394内へ更に上昇することができる。 この移動は、ヘッドとフット端サイドレール20、22から制御部50の取外しを可能にする。 しかし、もし阻止具1466が切欠きリブ1456の持ち上がった部分1474上に位置するようにボタン1432がスライドされると、持ち上がった部分1474と阻止具1466の間にすき間がほとんど又は全く存在しないため、固定具部材1446は空洞内へ更にスライドすることができない。

    本開示の他の実施例は、制御部をサイドレールに保持するために、当業者に公知のタブ、留め金、キャッチ、ロック、他の掛け金、クランプ、ピン、ボルト、バー、ハスプ、フック等の他の固定具を備える。

    図72に示すように、コード1350は電気信号を制御部50に送受信する。 コード1350は、図45の荷重枠36上の2つのコネクタ1478のいずれかに結合するコネクタ(不図示)を有する。 本開示の例としての実施例においては、一方のコネクタ1478が患者支持体10の第1側に結合され、他方のコネクタ1478が患者支持体10の反対の第2側に結合される。 複数の配線(不図示)が各コネクタ1478に結合され、患者支持体10の様々な電気制御されたデバイスと通信する。

    2つのコネクタ1478が患者支持体10の両側に備えられているため、制御部50を患者支持体10のいずれの側にプラグインしてもよい。 従って、もし患者又は介護者が患者支持体10の前記第1側のヘッドとフット端サイドレール20、22上に制御部50を配置することがより便利であると思えば、コード1350がマットレス14上を横切ることなく制御部50をコネクタ1478にプラグインすることができる。 同様に、もし患者又は介護者が患者支持体10の前記第2側のヘッドとフット端サイドレール20、22上に制御部50を配置することがより便利であると思えば、コード1350がマットレス14上を横切ることなく制御部50をコネクタにプラグインすることができる。 従って、患者支持体10のいずれの側にも取外し可能に結合でき、コード1350を患者支持体10のマットレス14上を渡す必要のないコード付き制御部50が提供される。

    制御部50は、図69、72に示すように外側殻1388の開口1482に配置されたゴムパッキング1480を有す。 コード1350は、パッキング1480を通って延びる。 パッキング1480は殻1388とコード1350の間を防水封止する。

    外側殻1388は、コード1350を受容する先細のチャネル1484を画定する一対の対称リブ又は傾斜1482を有す。 止め1486がコード1350に結合されている。 止め1486は、コード1350が外側殻1388から軸方向に引き出されないように、傾斜1482間に画定された狭い開口1488より大きい。 これは、コード1350に力が加わった場合に、コード1350の配線1490と回路基板1346に結合するコネクタ1492とが引っ張られるのを防ぐ。 チャネル1484が先細であるため、組立て作業者は、コード1350をチャネル1484のより広い部分に先ず置き、次にコード1350が開口1488に位置するように押し込む。 コード1350を押し込む時、傾斜1482はコード1350を狭い開口1488に向かって導く。 このため作業者がコード1350をチャネル1484に最初に置く位置は正確でなくてよい。 好ましい実施例では、止め1486は、余分の長さが取り除かれたケーブルひもである。 本開示の他の実施例は、他の止めを備える。 例えば、別の実施例は、止め金又は他のクリップを備える。

    図68に示すように、内側殻1386と外側殻1388は周辺チャネル1494、1496を有する。 内側殻1394を製造時、シール1498がチャネル1494内に形成される。 殻1386、1388は硬いプラスチック材料で作られ、シール1498は殻1386、1388間に防水性シールを形成するゴム状の材料で作られるのが好ましい。

    <制御部インターフェイスパネル>
    制御部50、52、54は、それぞれ図73〜図75に示すインターフェイスパネル1510、1512、1514を備える。 各パネル1510、1512、1514は、柔らかな薄膜で作られているのが好ましい。 パネル1510は制御部50の内側殻1386に結合され、それらの間の防水性シールを提供する。 同様に、パネル1512はヘッド端サイドレール20のカバー1212に結合され、それらの間の防水性シールを提供し、パネル1512は制御部50の外側ハウジング1248に結合され、それらの間の防水性シールを提供する。

    各インターフェイスパネル1510、1512、1514は、複数の状態表示及び印付きの盛上ったボタンカバーを有する。 ユーザがボタンカバーを押すと、そのボタンカバーの後に位置するスイッチ又はボタン1348、1232、1240も押され、患者支持体10の1つの機能を作動することになる。

    図73に示すように、インターフェイスパネル1510は、複数の薄膜入力制御ボタン又は盛上ったボタンカバー1516と、制御部50の回路基板1346に電気的に結合された複数の状態表示1518とを有し、患者支持体10上又は外にいる人によって、台26の関節曲げ伸ばし、看護婦呼出信号の送信、及びテレビ、ラジオ等の娯楽機器の制御を含む患者支持体10の様々な機能の動作を制御するために制御部50が使用されるのを可能にする。 好ましい実施例では、状態表示1518は回路基板1346に電気的に結合された発光ダイオード(LED)である。 本開示の他の実施例によれば、患者支持体10の他の機能又は遠隔設備は制御部50によって制御される。

    ヘッドアップボタン1520とヘッドダウンボタン1522は、台26の頭部38の位置を持上げられた位置と下げられた位置との間で調節するために提供される。 膝アップボタン1524と膝ダウンボタン1526は、脚部42と座部40の位置を調節するために提供される。

    看護婦呼出ボタン1528が押されると、その患者が介護を必要としていることを示す信号が看護婦ステーション又は直接に所定の介護者に送信される。 話す表示1529と聞く表示1530は、患者支持体10上の患者と、看護婦コールステーション又は他の場所にいる看護婦又は他の介護者との間の通信の方向を示すために提供される。 看護婦コールステーション又は他の場所にいる介護者は、通信の方向を制御する。 もしいずれの表示1529、1530も点灯していなければ、通信線は閉じられている。 話す表示1529が点灯していれば、患者が介護者に話しをしているかも知れない。 患者がヘッド端サイドレール20に結合されたマイクロホン(不図示)を通して話しをする。 聞く表示1530が点灯していれば、介護者が患者支持体10上の患者にスピーカ1220から話しをしているかも知れない。 聞くの絵は話す表示1529の近くに配置され、点灯時、看護婦又は他の介護者が患者の話しを聞いていることを示す。 話す人の絵は聞く表示1530の近くに配置され、点灯時、患者が看護婦又は他の介護者の話しを聞かねばならないことを示す。

    また制御部50は、図35を参照して説明したように患者の部屋内のテレビ又は部屋の照明等(不図示)の他デバイスの機能を制御するよう構成されている。 テレビボタン1532は、部屋のテレビ(不図示)のオンとオフを制御する。 テレビボタン1532が押されると、テレビはオンする。 テレビボタン1532が再び押されると、テレビはオフする。 テレビのチャネルを変えるために、チャネルアップ及びチャネルダウンボタン1534、1536が押される。 テレビの音量を変えるために、音量アップ及び音量ダウンボタン1538、1540が押される。 テレビの字幕をオンとオフするために、字幕ボタン1542が押される。 ラジオボタン1544は、スピーカ1220又は患者の部屋の他の場所からのラジオ放送(不図示)のオンとオフを制御する。 ラジオだけがオンしていると、チャネルアップ及びチャネルダウンボタン1534、1536と音量アップ及び音量ダウンボタン1538、1540はラジオのチャネルと音量を操作する。 ラジオとテレビの両方がオンしていると、チャネルアップ及びチャネルダウンボタン1534、1536と音量アップ及び音量ダウンボタン1538、1540はテレビだけを操作する。

    天井灯等の部屋の直接照明をオンするために、その照明をオンとオフする直接照明ボタン1546が提供される。 同様に、天井を照らすか又は床を照らす壁ユニットの灯り等の関接照明をオンするために、その照明をオンとオフする関接照明ボタン1548が提供される。

    図74に示すように、インターフェイスパネル1512は、複数の薄膜入力制御ボタン又は盛上ったボタンカバー1516と、制御部52の回路基板1233に電気的に結合された複数の状態表示1518とを有し、制御部52が患者支持体10外にいる人によって、台26の伸張、チルト、及び関節曲げ伸ばしと、看護婦呼出信号の送信と、他の機能を有効化することとを含む患者支持体10の様々な機能の動作を制御するために使用されるのを可能にする。 好ましい実施例では、状態表示1518は回路基板1233に電気的に結合された発光ダイオード(LED)である。 本開示の他の実施例によれば、患者支持体の他の機能又は遠隔設備は制御部52によって制御される。

    ヘッドアップボタン1550とヘッドダウンボタン1551は、台26の頭部38の位置を持上げられた位置と下げられた位置との間で調節するために提供される。 膝アップボタン1552と膝ダウンボタン1554は、脚部42と座部40の位置を調節するために提供される。 ハイボタン1556とローボタン1558は、ベース枠28に対して中間枠32を持上げたり下げたりするのを制御するために提供される。

    足伸長ボタン1560と足引込めボタン1562は、脚部42を伸長及び引込ませ、これにより患者支持体10のフットボード18の位置が患者の足の位置に対して調節されるのを可能にする。 脚部42を伸長させるために、伸長ボタン1560は、フットボード18が所望の位置に達するまで押される。 脚部42を引込ませるために、足引込めボタン1562は、所望の位置に達するまで押される。

    椅子ベッドボタン1564とフラットベッドボタン1566は、台26の姿勢を椅子姿勢とベッド姿勢との間で調節するために提供される。 患者支持体10を椅子姿勢に移行させるために、椅子ボタン1564が、椅子姿勢の度合いが達成されるまで又は患者支持体10が完全椅子姿勢に達するまで押される。 患者支持体10をベッド姿勢に移行させるために、フラットベッドボタン1566が、椅子姿勢の所望の度合いが取除かれるまで又は患者支持体10がフラットベッド姿勢に達するまで押される。

    チルト(逆トレンデレンブルグ体位)ボタン1568と逆チルト(トレンデレンブルグ体位)ボタン1570は、台26の姿勢を頭が持上げられた姿勢と頭が下げられた姿勢との間で調節するために提供される。 患者支持体10を頭が持上げられた姿勢に移行させるために、チルトボタン1568が、中間枠32の傾斜の度合いが達成されるまで押される。 患者支持体10を頭が下げられた姿勢に移行させるために、逆チルトボタン1570が、中間枠32の傾斜の所望の度合いが取除かれるまで押される。 看護婦呼出ボタン1572が押されると、その患者が介護を必要としていることを示す信号が看護婦ステーション又は直接に所定の介護者に送信される。

    本開示のこの実施例によれば、前記ボタンの大多数は、キー又は有効化ボタン1584が押された後のみ、操作可能になる。 これは、患者支持体10のある機能の偶発的な作動及び停止を防止するのを助ける。 本開示のこの実施例によれば、パネル1512、1514上のその他のボタンによって制御される機能を作動する前に、有効化ボタン1584が先ず押されなければならない。 しかし、看護婦呼出ボタン1572によって制御される看護婦呼出機能は、有効化ボタン1584を最初に押す必要なく作動する。

    その他のボタンを有効化するために、有効化ボタン1584が少なくとも約0.5秒間押されなければならない。 該ボタンを所定時間押すことを要求することにより、パネル1512を拭く間等、有効化ボタン1584の偶発的な瞬間的な押下げによりその他のボタンが有効化されることはない。

    有効化された後、使用者は、他のボタンを押して機能を作動させるための約20秒間が与えられる。 ボタンを押さずに20秒間が過ぎると、その他のボタンは無効化され、機能を作動させるために有効化ボタン1584を再び押さなければならない。 しかし、最初の20秒間にボタンが押されると、その有効期間はリセットされ、使用者は別のボタンを押すためにもう20秒間が与えられる。 ボタンを押さずに20秒間が過ぎると、20秒の有効期間は終了し、有効化ボタン1584を再び押さなければならない。

    本開示の他の実施例によれば、有効化ボタンを押すのに要求される他の時間が提供される。 例えば、1つの実施例は、1秒を要求する。 別の実施例は、時間は要求されず、有効化ボタンが押されれば、その他のボタンは有効になる。 本開示の他の実施例によれば、その他のボタンが有効になる他の有効期間が提供される。 例えば、いくつかの実施例では、有効期間は5、10、15、25、30秒又はそれ以上である。 別の実施例は、有効化ボタン1584を持たない。

    また、患者制御52は、患者支持体10の特定の機能を有効化及び無効化する。 ヘッドロックアウトボタン1586を押すことにより、制御部50、52のヘッドアップボタン1520、1551及びヘッドダウンボタン1522、1550の機能は無効化され、台26の頭部38を上げたり下げたりできない。 無効化されると、ボタン1586上の表示1588は点灯する。 ヘッドロックアウトボタン1586が再び押されると、頭部38は再び上げたり下げたりでき、表示1588は消える。 同様の膝ロックアウトボタン1590と表示1592が、制御部50、52の膝アップボタン1524、1522及び膝ダウンボタン1526、1554の機能を有効化及び無効化するために提供される。

    同様の全アクチュエータロックアウトボタン1594と表示1596が、制御部50、52によって作動される線形アクチュエータ48の機能・動作を有効化及び無効化する。 押されると、制御部50、52によって制御される、台26の姿勢の変更、中間枠32の上げ下げ又は傾斜等の機能が無効化され、表示1596が点灯する。 再び押されると、それら機能は有効化され、表示1596は消える。 制御部50、52のある機能を無効化することで、介護者は患者支持体10の偶発的な望まない関節曲げ伸ばし又は他の動きを防ぐことができる。 本開示の他の実施例によれば、制御部50、52、54のその他の機能も、1つ以上のロックアウトボタンによって有効化及び無効化される。

    また、様々な患者支持状態機能に関する他の表示が、インターフェイスパネル1512上に含まれている。 ベッド位置表示1598は、中間枠32が最も低い位置にない場合は点灯する。 中間枠32が最も低い位置にあると、ベッド位置表示1598は消える。 サービス表示1610は、部品がサービスを必要としていることを患者支持体10が検出した時、点灯する。 部品がサービスを必要としていることを患者支持体10が検出していない時は、サービス表示1610は消える。

    図75を参照すると、インターフェイスパネル1514は、複数の薄膜入力制御ボタン又は盛上ったボタンカバー1516と制御部54の回路基板1238に電気的に結合された複数の状態表示1518とを有し、制御部54が患者支持体10外にいる人によって、患者の位置及び体重の検出とマットレス14の動作とを含む患者支持体10の様々な特徴の動作を制御するために使用されるのを可能にする。 好ましい実施例では、状態表示1518は回路基板1238に電気的に結合されたLEDである。 本開示の他の実施例によれば、患者支持体の他の機能又は遠隔設備は制御部54によって制御される。

    図75に示すように、患者位置監視ボタン1612、1614、1616は、患者が患者支持体10に対して位置を変えた時、介護者に通知する患者位置監視システムの作動を制御する。 ボタン1612、1614、1616の1つが選択されると、その他のボタン1612、1614、1616は自動的に非選択になる。 状態表示1518は、各ボタン1612、1614、1616に備えられ、どの監視モードがオンであるかを示す。 患者位置センサ5004、5008、5010は、マットレス14の下の台26上に配置されている。 適切な、患者位置検出システムの詳細は、特許文献11〜13に開示されている。 前記特許文献の開示を本願に援用する。

    ボタン1616は、患者が患者支持体10から退出した退出状態を検出するために患者位置監視システムの作動を制御する。 ボタン1616が退出状態の監視を作動させるために押されると、ボタン1616上の表示1518は点灯する。 そうでないと、ボタン1616上の表示1518は消える。 ベッド退出センサ562が退出状態を検出すると、視覚及び可聴警報は介護者に、患者が患者支持体10から退出したことを通知する。

    ボタン1614は、患者が患者支持体10の端に座っている時等、患者支持体10の端に主に体重がかかっている退出前状態を検出するために患者位置監視システムの作動を制御する。 ボタン1614が退出前状態の監視を作動させるために押されると、ボタン1614上の表示1518は点灯する。 そうでないと、ボタン1614上の表示1518は消える。 退出前状態が検出されると、視覚及び可聴警報は介護者に、患者が患者支持体10の端に移動したことを通知する。 また、この警報は、退出状態が検出された場合も作動する。

    ボタン1612は、患者の胴体が台26に対して所定の高さを越えて移動した患者アップ状態を検出するために患者位置監視システムの作動を制御する。 ボタン1612が患者アップ状態の監視を作動させるために押されると、ボタン1612上の表示1518は点灯する。 そうでないと、ボタン1612上の表示1518は消える。 患者アップ状態が検出されると、視覚及び可聴警報は介護者に、患者が立ち上がっていることを通知する。

    警報制御ボタン1618と音量表示1620は、患者位置監視システムが上記の状態の1つを検出した時に、鳴る可聴警報の音量を介護者が制御するために提供される。 警報ボタン1618は警報の音量を制御する。 音量表示1620は、選択された音量レベルに従って点灯される複数のLEDを有し、選択された音量レベルが高いほど、より多くのLEDが点灯する。 もし使用者が音量を上げたい時は、警報ボタン1618は所望の音量に達するまで繰り返し押される。 音量を下げるためには、警報ボタン1618はピーク音量に達するまで繰り返し押される。 ピーク音量に達した後、警報ボタン1618を連続して押すと、警報の音量は最小になるまで徐々に下がる。 最小に達した後、警報ボタン1618を連続して押すと、音量は徐々に増加する。 もしLEDが点灯していなければ、警報は作動しない。

    マットレス14の空気圧膨張システムの機能を制御する膨張システムボタン1622、1624、1626、1628が提供される。 最大膨張ボタン1622は、マットレス領域を所定の空気圧レベルに膨張させ、CPRの運営を容易にするのに使用されてよい。 ボタン1622上の対応する表示1518は、最大膨張機能が作動された時に点灯する。 再び押すと、マットレス領域はノーマルの動作圧に戻り、対応する表示1518は消える。

    第1寝返り補助ボタン1624は、患者支持体10の1つの側への患者の寝返りを制御する。 第2寝返り補助ボタン1626は、患者支持体10のその反対側への患者の寝返りを制御する。 これらのボタン1624、1626のいずれかが押されると、寝返り補助機能を開始し、対応する表示1518が点灯する。 寝返り補助機能が完了すると、対応する表示1518は消える。 レールダウン表示1627は、サイドレール20、22のいずれかが持上がった位置にない時に点灯する。 患者サイズボタン1628は、介護者がマットレス14上の患者のサイズを設定するのを可能にする。 異なるサイズの患者を表す3つの絵文字は、対応する表示1518の隣に配置される。 患者サイズボタン1628が押されると、1つの異なるサイズの患者が選択され、対応する表示1518が点灯する。 例としての実施例では、どのサイズの患者が選択されたかに依って、異なる空気圧がマットレス14に供給される。

    インターフェイスパネル1514は、介護者が患者計量機能を使用して患者の体重を量るのを可能にする複数のボタン及びLED表示1242を有する。 単位選択ボタン1630は、体重計量単位としてポンド(0.4536kg)とキログラムのいずれかを選択するのを可能にする。 LED表示1242は患者の体重と選択された計量単位を表示する。

    較正ボタン1632、項目変更ボタン1634、項目追加ボタン1636、及び項目削除ボタン1638が、患者の体重を計量するためのシステムを介護者が較正するために提供される。 例えば、患者を患者支持体10上に乗せる前に、較正ボタン1632を押し、体重表示を0.0ポンド又はkgに設定し、マットレス14、台26、その他の患者支持体部品又は医療機器の初期重さの影響を体重表示から除外する。 従って、患者が患者支持体10上にいる時に、患者の体重だけが示される。

    患者支持体部品又は医療機器が患者支持体10に追加されたり取去られたりすると(これは体重表示に影響する場合がある)、例えば、項目変更ボタン1634、項目追加ボタン1636、及び項目削除ボタン1638が追加又は削除された重さを考慮するために使用される。 例えば、IVポール等の医療機器が患者支持体10に追加される場合、その追加の間、項目変更ボタン1634及び項目追加ボタン1636が押され、計量システムによって検出された追加の重さが計量された体重から減算され、そのIVポールの追加の重さの影響が表示1241に表示される体重から除外される。 同様に、医療機器が患者支持体10から取去られる場合、医療機器を取去る間、項目変更ボタン1634及び項目削除ボタン1638が押され、取去られた重さが計量システムによって検出され、これが計量された体重測定値に加算され、その取去られた医療機器の重さの影響が表示1241に表示される体重から除外される。

    <フットペダル制御と夜間照明>
    図1に示すように、フットペダル制御56はベース枠28に結合されている。 フットペダル制御56は、台26をベース枠28に対して上げ下げするのを制御するために、また台26の頭部38を荷重枠36に対して上げ下げするのを制御するために提供される。

    各フットペダル制御56は、上記の機能の1つと対応し、その機能に対して適切に名付けされたペダル又は制御部材1660を有する。 図76に示すように、ペダル1660のいずれかを足の先で踏むことにより、患者支持体10のこれら機能の1つが作動される。 ペダル1660が解放されると、自動的にニュートラル位置にバイアスにより戻り、機能は終了する。

    図76〜79を参照すると、ペダル1660は床29から離間したベース枠28に固定されたハウジング1662に回転可能に結合されている。 ペダルハウジング1662は、ベース枠28に結合するL字形本体部1664と、囲われた空間1668を画定するハウジング部1666とを有する。

    ハウジング部1666は中央に位置し、フットペダル1660に対して高くなっているので、ペダル1660に対して位置決めとして働く。 例えば、患者支持体10をよく知っている介護者は、自身の足をハウジング部1666のいずれかに当たるまでペダル1660上を動かすことができる。 患者支持体10をよく知っているので、どのペダル1660が自身の足の下に位置しているかを認識できる。 もしこのペダル1660が所望の機能を実行する時は、介護者はペダル1660の機能を表す絵又は表示を求めてペダル1660を見ることなく、足を降ろすだけでよい。 もし所望のペダル1660が足の下にあるものでなければ、介護者はハウジング部1666から所望の機能を実行する隣のフットペダル1660に動かす必要があることを認識するであろう。 好ましくは、介護者は、ハウジング部1666の所望のフットペダル1660が位置する側に先ず足を動かす。

    図77、78に示すように、各ペダル1660は第1の又はアップ位置と第2の又はダウン位置の間を角度回転する。 各ペダル1660は段状輪郭を有し、ペダル部1670、回転部1672、及びセンサ部1674を備える。 ペダル部1670は、図76に示すように介護者がペダル部1670を踏むことができるように、ペダルハウジング1662を越えて延びている。 第1のアップ位置において、ペダル部1670の上面1676は、床29の約6インチ上にあり、5.5インチのすき間1677がペダル部1670の下に存在する。 また、このすき間は、介護者又は他の人が、踵1680を床29上につけてペダル1660を操作するのを可能にする。 患者支持体10の移動中、介護者の踵1680はグランド29上にあるので、介護者の足は患者支持体の動く部品から離れている。 絵又は表示(不図示)は上面1676の内側部1682上に配置されているのが好ましい。 内側部1682は水平から角度45度傾斜し、患者支持体10のどの機能がそのペダル1660によって制御されるかを示す絵又は表示を介護者が見る時に見易い。

    図79に示すように、回転フランジ1686を通って延び、ペダル1660がハウジング1662上でその回りを回転する回転軸1688を規定するピン1684が備えられている。 各フットペダル制御1660は、ピン1684がその中を通って延び、フットペダル1660を第1のアップ位置に向かってバイアスするバネ1690を有する。

    各ペダル1660の位置は、センサ538によって検出される。 センサ538がペダル1660のいずれかが操作され、第2のダウン位置に約1秒間保持されて、第1のアップ位置に戻されたことを検出すると、20秒間、全ペダル1660は有効となり患者支持体10のそれぞれの機能を動作させることが可能となる。 これらの機能のいずれかを作動するために、対応するペダル1660が、20秒の有効期間内に第2のダウン位置に移動されなければならない。

    ペダル1660が20秒の有効期間内に第2のダウン位置に移動しなければ、全ペダル1660は無効化され、上記のように1つのペダル1660を第2のダウン位置に約1秒間保持することで、再び有効化されなければならない。 ペダル1660のいずれかが20秒の有効期間内に下げられた場合は、その機能が実行され、有効期間はリセットされ、もう20秒延長される。 ペダル1660が第2のダウン位置に移動することなく20秒が過ぎた場合は、全ペダル1660は無効化される。 もし2つのペダル1660が同時に第2のダウン位置に移動されると、いずれの機能も実行されない。 ペダル1660は第1のアップ位置から第2のダウン位置に角度50度回転するのが好ましい。

    4つのセンサ538のそれぞれは、図79、80に示すようにハウジング1662に装着される1対の装着帯1694に装着されるのが好ましい(図79には1つだけ示す)。 ケーブル1696が、ペダル1660の検出された位置を示す信号を送信する各センサ538に結合される(図79には1つだけ示す)。 ケーブル1696が囲われた空間1668内に延びる。 各ケーブル1696は、空間1668内の回路基板1698に結合され、一本のケーブルが線形アクチュエータ48を制御する制御システム44に結合される。 また、内部空間1668を囲うカバー1699を備える。

    本開示の好ましい実施例によれば、センサ538は、ペダル1660によって生成される磁場の特性の変化を検出するホール効果センサである。 磁石1710は、センサ538から隔たった位置にある各ペダル1660のセンサ部1674上に位置する。 センサ538は、磁場の変化を検出することでペダル1660の移動中の磁石1710の位置の変化を検出する。 磁場の変化に基づいて、センサ538はペダル1660が第1のアップ位置か第2のダウン位置かを示す信号を制御システム44に送信する。 制御システム44は、患者支持体10の部品の機能を制御し動力を与えるためにアクチュエータ48への電力の供給を開始する。

    図81はセンサ538に関連する例としての回路を示す。 この回路は、センサ538に結合されたオペアンプ1714と、開放コレクタ1716と、トランジスタ1718と、抵抗1720とを有する。 センサ538、オペアンプ1714、開放コレクタ1716、及びトランジスタ1718はグランド1722に結合されている。 センサ538、オペアンプ1714、開放コレクタ1716、及び抵抗1720は5V電源に結合されている。 トランジスタ1718及び抵抗1720はこの回路の出力に結合されている。 例えば、抵抗1720は470オームであり、センサ538は米国イリノイ州Cherry Corporationによって販売され、磁場を検出するチェリーMP1013スナップフィット近接センサである。

    図80に示すように、4つのペダル1660が、押下された時に患者支持体10の様々な機能を制御するために提供される。 例えば、押下されると、台26の頭部38を上げる第1のペダル1724が提供される。 押下されると、荷重枠36に対して頭部38を下げる第2のペダル1726が提供される。 押下されると、ベース枠28に対して中間枠32を上げる第3のペダル1728と、押下されると、中間枠32を下げる第4のペダル1730とが提供される。 本開示の別の実施例によれば、該複数のペダル1660は、患者支持体10の脚部42を伸長・引込めるペダル又は患者支持体10の他のいずれかの機能を作動するペダルも含む。

    図79、図80に示すように、照明1732がカバー1699に備えられている。 照明1732は、例えば、4つのLED(不図示)を有し、回路基板1698に結合される。 半暗又は暗い部屋内でペダル1660のシルエットが提供されるように照明1732が床1678を照らすのが好ましい。 従って、休んでいる患者を起こすのに十分な明かりをつけることなく介護者がフットペダル1660の位置を知るのに十分な明かりが提供される。

    別の実施例のフットペダル56'が図82に示されている。 フットペダル56'はフットペダル56とほぼ同様であり、類似の符号が類似の部品を特定するために使用される。

    図57、図82に示すように、フットペダル56'は、ペダルハウジング1662'上に備えられた照明1732'を有する。 照明1732'は、4つのLED(不図示)を有し、回路基板1698に結合される。 図57の例としての実施例によれば、照明1732'が、患者支持体10'の縦方向中心近くに位置するペダルハウジング1662'の端に配置されている。

    本開示の他の実施例によれば、照明1732は、患者支持体10上の他の場所に配置され、フットペダル1660を直接照らす。 例えば、1つの実施例では、照明1732は、ペダル1660を直接照らすようにペダルハウジング1662のハウジング部1666(図1、図58を参照)の側面に備えられている。 別の実施例によれば、照明1732はペダル1660上に備えられている。 例えば、照明1732は、ペダルハウジング1662の本体部1664の外側を向いた面上に備えられている。 他の実施例では、照明1732は、ペダル1660を直接照らすように患者支持体10のベッド枠又はサイドレール20、22又は台26等の他の部品上に備えられている。 図8に示すように、1組のフットペダル制御56が患者支持体10の反対側のベース枠28上に支持される。 患者支持体10の両側のペダル制御56は互いにミラー対称である。

    本開示の他の実施例によれば、他のセンサがペダル1660の位置を検出し、患者支持体10の機能を制御するために備えられる。 そのセンサは、例えば他の近接スイッチ、3位置機械スイッチ、他の機械スイッチ、他の電気スイッチ、容量又はインダクタンスの変化による電界の変化を検出する他の電界センサ、当業者に公知の他の界センサ、又は当業者に公知の他のセンサである。

    1つのこのような別の実施例のセンサ1734が図83〜85に示されている。 センサ1734は、センサ1734の防水カバーとなるポッティング材料等の弾力性のある材料1736に埋め込まれたテープセンサであるのが好ましい。 ペダル1660'は、弾力性材料1736上に押しつき、センサ1734の接触帯1740を動かして回路を閉じるゴムプランジャ1738を備える。 回路が閉じられると、制御システム44はペダル1660が第2のダウン位置にあることを検出する。 ペダル1660'が解放されると、接触帯1740は離れ、回路は開く。 制御システム44は、開回路を検出し、ペダル1660'は第2のダウン位置から離れたことを認識する。 テープスイッチの追加の詳細が特許文献14に開示されている。 前記特許文献の開示を本願に援用する。

    別のこのような実施例のセンサ1742が図86〜88に示されている。 センサ1742は、センサ1742の防水カバーとなるポッティング材料等の弾力性材料1736に埋め込まれたドームスイッチセンサであるのが好ましい。 ペダル1660'は、弾力性材料1736上に押しつき、回路基板1746に搭載されたセンサ1734のドーム1744を動かして回路を閉じるゴムプランジャ1738を備える。 直径0.118インチの別のプランジャ又はアクチュエータ1748が図86に示されている。 回路が閉じられると、制御システム44はペダル1660'が第2のダウン位置にあることを検出する。 ペダル1660'が解放されると、ドーム1744は通常の位置に戻り、回路は開く。 制御システム44は、開回路を検出し、ペダル1660'が第2のダウン位置から離れたことを認識する。 好ましい実施例のドームスイッチは、2.25N操作力を必要とし、Cannon ITT Industries社から販売されているキャノンSD350ドームスイッチである。

    別のこのような実施例のセンサ1750が図89〜91に示されている。 センサ1750は、防水カバーとなるポッティング材料等の弾力性材料1754に埋め込まれたケーブル付き接点を有する力検知抵抗であるのが好ましい。 ペダル1660'は、センサ1750上に押しつき、センサ1750上に力を加えるゴムプランジャ1738を備える。 センサ1750に力が加わると、センサ1750の全体の電気抵抗は変化する。 この抵抗の変化は制御システム44によって監視される。 その抵抗値が所定値に達すると、制御システム44はペダル1660'が第2のダウン位置にあることを検出する。 ペダル1660'が解放されると、抵抗値は通常の値に戻り、制御システム44は、ペダル1660'は第2のダウン位置から離れたことを認識する。 偶発的なフットペダル1660'の下げでは抵抗値が所定値に達することがないほど十分な力が必要とされるのが好ましい。 また、この力は、子供による作動を避けるために、普通の子供が出すことができる力より大きくするのが好ましい。 別の実施例では、所定の抵抗値に達すると、対応する機能の実行速度は、センサ1750の抵抗値が前記所定値より大きいフットペダル1660'にかかる力の量によって制御される。 例えば、もし印加された力が前記所定値に等しいか又は少し高い抵抗値を生成すると、患者支持体10を下げる等の機能は、ゆっくりと行われる。 しかし、より大きな力が加わり、抵抗値が前記所定値を超えて増加すると、患者支持体10を下げる速度は、ペダル1660'にかかる力の量に比例して増加する。 従って、もしより小さい力が加わると、患者支持体10はゆっくり下がる。 もしより大きな力が加わると、患者支持体10はより速く下がる。 もしより一層大きな力が加わると、患者支持体10はより一層速く下がる。 各機能は、印加された力の量に係わらず越えることができない最大速度を有するのが好ましい。

    <障害検出デバイス>
    図1、図2、図57に、患者支持体10のベース枠28に結合された障害又は干渉検出デバイス58が示されている。 障害検出デバイス58は、例えば、ベース枠28の第1と第2の縦方向に延びるサイド部材192、194の上面474、476に結合された第1と第2のセンサ1802、1804を有する。 下記の説明において、第1と第2のセンサ1802、1804は、患者支持体10のサイド部材192、194に関連しているが、追加のセンサを患者支持体10のヘッド端25とフット端27の近くに配置することができることは理解されるべきである。

    各センサ1802、1804は、障害を検出するか又は故障状態の存在を検出した場合、障害検出信号を制御システム44に提供するよう構成されている。 より詳細には、各センサ1802、1804は、個人の足等の物体がベース枠28の上面474、476の1つの上に支持されていることを検出すると、障害検出信号を制御システム44に提供するよう構成されている。

    センサ1802、1804のいずれかからの障害検出信号に応答して、制御システム44はベース枠28に対して中間枠32が下がるのを防ぐ。 また、障害検出信号は、障害物がベース枠28上に支持されていること又はセンサ1802、1804の少なくとも1つが故障状態にあり適正に動作していないことを示す。 このように、検出された障害物との可能性のある損傷を起こす衝突を避けるために、制御システム44はアクチュエータ48a、48bが中間枠32を下げるよう動作することを阻止する。 例としての実施例では、制御システム44はアクチュエータ48a、48bの継続する中間枠32の持上げ動作を許可する。 また、障害検出信号を受信すると、制御システム44は、アクチュエータ48a、48bが中間枠32を下げるのを阻止する一方、アクチュエータ48a、48bに所定の時間、例えば2秒のあいだ中間枠32を持ち上げるよう指示する。 障害物の検出後、所定の時間、例えば2秒のあいだ中間枠32を持ち上げることは、障害物から離れる方向へ中間枠32が直ちに自動的に移動するのを可能にする。

    障害検出デバイス58のセンサ1802、1804は例えばベース枠28上に配置されているが、センサ1802、1804は中間枠32の底面に同様に配置することができることは理解されるべきである。 また、障害検出デバイス58は患者支持体10の互いに対して移動する任意の2つの部分間の障害物を検出するのに使用してもよい。 例えば、障害検出デバイス58は、ヘッド端サイドレール20とフット端サイドレール22の間、ヘッド端サイドレール20とヘッドボード16の間、及びフット端サイドレール22とフットボード18の間において使用してもよい。

    適切な障害検出デバイスの追加の詳細が、2002年4月19日に出願された米国仮特許出願第60/373,819号「病院ベッドの障害検出デバイス及び方法」、及び2003年4月21日に出願されたPCT国際特許出願第PCT/US03/12166号「病院ベッド障害検出デバイス及び方法」、に開示されている。 前記仮特許出願及び特許出願の開示を本願に援用する。

    <第1の例としての実施例のマットレスシステム>
    図92において、本発明の第1の例としての実施例のモジュール式マットレス14は、底面カバー部2104と上面カバー部2106とを有し、発泡体受容ベース2108を含む複数の内部部品を収容するよう構成された外部カバー2102を備える。 受容ベース2108は、足部2110と、足部固定基板2114によって足部2110に結合された胴体部2112とを有する。 部品装着基板2116は、ベース2108の胴体部2112に結合されている。 発泡体被せ芯材2118が装着基板2116の上に支持され、ベース2108内に受容される。 寝返り補助空気袋2120は発泡体芯材2118の上に受容され、装着基板2116に結合される。 上部空気袋2122は寝返り補助空気袋2120の上に受容され、同様に装着基板2116に結合される。 火底又は障壁2124は、足部2110と胴体部2112と装着基板2116と発泡体被せ芯材2118と寝返り補助空気袋2120と上部空気袋2122とを含む受容ベース2108を囲うよう構成されている。 ずりカバー2125は火障壁2124上を覆うよう構成されている。 上面カバー部2106は患者支持面を提供し、底面カバー部2104と結合し、これにより外部カバー2102を画定しその他のマットレス部品を受容するよう構成されている。 コネクタ68は、底面カバー部2104に結合された一対のマットレス流体コネクタ2126、2127を含み、ポンプ64に結合された多岐管システム62とマットレス14との間の流体連通を提供する。

    <マットレス脚部システム>
    上記の詳細な説明のように、台26の脚部42は、伸長・引込み可能である。 図93、図96、図97においてマットレス14の足部2110は、関節曲げ伸ばし可能な台26の長さ調節可能な脚部42の動きに伴い、伸長・引込みするように構成されている。 足部2110は、ベース部2128と、ベース部2128に支持され対向する一対のフランジ部2130、2132とを有す。 ベース部2128は、台26の傾斜した側壁291a、300a及び291b、300bに一致する傾斜した側壁2134、2136を有す。 フランジ部2130、2132は、脚部42の傾斜した側壁291a、300aと291b、300bを越えて突き出るよう構成されている。 例えば、足部2110は弾力性のあるポリウレタンフォームで作られている。

    足部2110は、縦方向の引込み・伸長を容易にするために孔が開けられている。 より詳細には、足部2110は複数の開口例えば、台部又はフランジ部2130、2132を通りおおよそ垂直方向に伸びる横方向に長い孔2138を有するように形成され、台26の脚部42の引込みに対応して足部2110が圧縮されるのを容易にする。 さらに詳細には、複数の長い孔2138は、複数の横方向の行2140を成すように配置され、各行の各孔2138は、縦方向に隣接する行2140の対応する孔2138から横方向にずれて配置されている。 図96には、台26の脚部42が伸長され、その伸長に対応して各孔2138が拡がった足部2110を示す。 図97に示すように、台26の脚部42が矢印2141の方向に引込むと、足部2110は同様に引込み、孔2138の幅は減少する。

    上述の実施形態において、足部2110の引込み・伸長を容易にする複数の横及び縦方向に離隔した個別の孔2138が示されているが、当然ながら該孔の代わりに他の構成を容易に代用することができる。 具体的には、足部2110は足部2110のフランジ部2130、2132の互いに反対の側の端間の幅ほぼいっぱいに広がる複数の孔等、蛇行したチャネルまたは他の形状の開口を含む形態とすることができる。

    足部支持プレート2142は、例えば接着ボンドにより足部2110の底面2144に固定されている。 下記にかなり詳細に説明するように、足部支持プレート2142は、台26の足部を脚部42に結合させて連携して動くことを容易にする足部アンカー2146の固定台を提供する。

    <踵圧緩和部材>
    足部2110は、足部のフット・エンド2152の台部2128の上面2150から下方向に延びる受け陥凹2148を有する。 踵圧緩和部材2154は陥凹2148に受容されるよう構成されている。 図94〜図97に示すように、踵圧緩和部材2154はスリーブまたはケース2156を有し、またスリーブ2156の中に収容される繊維充填物2158を有す。 さらに図94に示すように、スリーブ2156は閉鎖された第1の端部2160と第1の端部と反対側の開放・閉鎖可能な第2の端部2162を有す。 詳細には、スリーブ2156の第2の端部2162を閉めるために、マジックテープ等の開放可能ファスナ2164を用いることができる。 例えば、スリーブ2156はウレタン加工綾織物等のようにかなり気密性の高い材料で形成されている。 例えば、繊維充填物2158は積層ポリフィル材料等嵩高い性質を持つ材料から作られている。 動作中に、空気はマジックテープ2164を通ってスリーブ2156に入り、スリーブ2156に空気を供給し、患者の踵を支持する空気圧を提供する。 踵圧緩和部材2154内の空気圧は、患者の踵が与える力の変化によって空気が開放可能ファスナ2164を通りスリーブ2156に出入し、自己調整する。

    図95に別の実施例の踵圧緩和部材2154'を示す。 該実施例では、スリーブ2156の中に逆止め弁2166及びブリードオリフィス2168が受容されている。 上記以外の踵圧緩和部材2154'のその他の部分はほぼ気密性を有す。 逆止め弁2166を通る空気によってスリーブ2156が急速に膨らむ。 一方、逆止め弁2166は、空気がスリーブ2156内から逆止め弁を通って外気へ出ることを防ぐ。 ブリードオリフィス2168は、踵圧緩和部材2154'内の圧力が個々の患者に対して最適化され自動調節されるよう、空気がスリーブ2156内から外気へゆっくり流れるのを可能にする。

    踵圧緩和部材2154は、患者の足とマットレスとの間の高くなった圧力を減少させるよう構成されている。 詳細には、踵圧緩和部材2154は患者の踵の下に圧力を低減した領域を提供する。 足部2110は、これがなければ患者の踵によって支えられるであろう患者の体重部分を支え、患者の踵とマットレス14間の接触面圧を減少させるふくらはぎ部2170(図93)を有す。 マットレス14のふくらはぎ部2170は、足部2110の材料の剛性が頭部端2172から足部端2152への縦方向にそって減少する遷移帯を有してもよい。

    <マットレス胴体部システム>
    また図98に、縦方向に延びる第1及び第2側壁又はボルスタ2176、2178に固定された底部層2174を有する、受容ベース2108の胴体部2112を示す。 同様に、端壁又はボルスタ2180は第1及び第2側壁2176、2178に固定されている。 上記のように、胴体部2112は、マットレス14のさまざまな構成材を受容するよう構成された縦方向に延びるチャンネルまたはバケット2182の境界を定める。 下記のかなり詳細な説明において、流体コネクタ凹部2184は、胴体部2112の頭部端2186近くに形成され、マットレス流体コネクタ2126、2127を受容するように構成されている。

    側壁2176、2178は、それぞれフランジ部2190に固定された、角度を持つ又は傾斜した部分2188を有す。 傾斜した部分2188は、台26の傾斜した側壁260、262に一致するように構成されて、フランジ部2190は台26の側壁260、262を越えて突き出るよう構成されている。 受容ベース2108の胴体部2112は、横方向に延びるスリット2196によって分けられた頭部2192と座部2194を有する。 スリット2196の両端には、側壁2176,2178に形成された応力除去開口2198を有す。 下記にかなり詳細に説明するように、スリット2196は、台26の頭部38と座部40の関接曲げ伸ばしの際の、胴体部2112の頭部2192と座部2194の相対的な動きを容易にする。

    <マットレス装着基板>
    図99〜図101において、部品装着基板2116が受容ベース2108の胴体部2112によって境界が定められたチャンネル2182に受容されている。 部品装着基板2116の両端の第1及び第2端部2202、2204は、第1及び第2下方装着基板2206,2208に固定される。 詳細には、複数の留め具、例えばボタン2212が下方装着基板2206,2208に固定されている。 ボタン2212は、装着基板2116に形成された複数の基板固定用開口2214内に解放可能な状態で受容され、下方装着基板2206,2208を介して装着基板2116を受容ベース2108に接続する。 下記に詳細に説明するように、下方装着基板2208は、さらに台26の座部40に受容ベース2108の座部2194を結合する座部アンカー2219の結合プラットフォームとなる。

    複数の寝返り補助袋固定孔又は開口2216は、装着基板2116の縦方向に伸びる互いに反対の側端2222,2224に近接して形成されている。 下記に詳細に説明するように、開口2216は装着基板2116に寝返り補助袋システム2120を固定するために、ボタン2225等の留め具を受容するよう構成されている(図103,図114,図115)。 同様に、複数の上方袋システム固定孔又は開口2226は、装着基板2116内に、開口2216の外側に横方向に間隔を空けて形成されている。 さらに、下記に詳細に説明するように、開口2226は装着基板2116に上方袋システム2122を固定するために、ボタン2227等の留め具を受容するよう構成されている(図103,図114,図115)。

    <足部固定基板>
    図100,101により、足部固定基板2114は、装着基板2116の上面2229の上で受容ベース2108の座部2194に固定された第1部2228と、足部2110の底面2144に固定された第2部2230を有す。 詳細には、足部固定基板2114の第1部2228は、ボタン2234等の留め具を受容するように構成された複数の装着開口2232を有す。 ボタン2234は、例えば接着剤を介して、受容ベース2108の上面2237に結合された上方装着基板2236に固定される。 固定基板2114の第2部2230は、例えば接着剤を介して、足部2110の下面2144に直接結合される。 第2部2230は、足部2110内に形成された横孔2138に平行な状態で受容すれるよう構成された複数の孔2238を有す。

    例えば、足部固定基板2114は、荷造り用布又はウレタン加工綾織物等のように柔軟なシート材料から形成されている。 シート材料は柔軟なため、足部固定基板2114は、概ね、装着基板2116の上面2229の水平な第1面から、受容ベース2108のフット端縁2240の近くを垂直に降り、次に足部2110の底面2144の水平面に沿う折れ曲がった経路を延びる。

    <発泡体被せ芯材>
    発泡体被せ芯材2118は、受容ベース2108の胴体部の側壁2176、2178によって画定されたチャンネル2182内に受容される。 図102に示すように、芯材2118は、接着剤等の通常の方法を用いて互いに接合した複数のほぼ平らな発泡体の層2244、2246、2248、2250から構成されてよい。 同様に、上被せ層2551は層2250の上面に接合する。 例えば、芯材2118は、弾力性を表すインデンション・フォース・デフレクション(IFD;硬さを表す)が約23から約29の間のウレタンフォームから作られている。 図102に示すように、被せ芯材2118は被せ上面2252を画定する。 例えば、芯材2118の縦方向中心軸2255に近い上面2252の中央部2254は、芯材2118の互いに反対の側壁2260、2261に近い上面2252の脇部2256、2258より垂直方向において高い位置にある。 さらに詳細には、図102において、符号Aは盛り上がった面2252の中心軸2255と側壁2260、2261間の垂直距離を示す。 例えば、距離Aは約2インチに規定されている。 別の実施例では、距離Aは約3インチに規定されている。 上面2252は、弓状に側壁2260、2261から縦方向中心軸2255に向けて延びる。 側壁2260、2261は、受容ベース2108の傾斜した壁2176、2178と一致するよう傾斜している。

    盛り上がった面2252は、介護者が患者をマットレス14の縁に向かって移動する際に、わずかに重力アシストする傾斜した面により、患者のベッド10からベッド10に隣接して位置する他の患者支持体への移動を容易にするよう構成されている。 さらに、側壁2260、2261における面2252がマットレス14の中央部2254より低いため、サイドレール20、22の高さをより低くしても、最低高さ要求を満たす。 さらに詳細には、被せ芯材2118の側壁2260、2261の上のマットレス14の上面カバー部2106からサイドレール20、22までの距離は約9インチ以上に設定される。

    <寝返り補助袋システム>
    図92、103、104には、部分的に重なる第1又は右、と第2又は左の膨張可能寝返り補助袋2262、2264を有し、被せフォーム芯材2118の上に配置された寝返り補助袋システム2120を示す。 下記に詳細に説明するように、各右及び左寝返り補助袋2262、2264を、マットレス14に支えられる患者の寝返りを補助するよう、選択的にまた個別に膨らませることができる。 図103には、空気を抜いた状態の右及び左寝返り補助袋2262、2264を示し、図104には、空気を抜いた状態の右寝返り補助袋2262と膨らんだ状態の左寝返り補助袋2264を示す。

    各寝返り補助袋2262、2264は、上部層2266と上部層2266に結合した下部層2268を有する。 給気チューブ2270、2272は、多岐管システム62に結合し、多岐管システム62は、上部層2266、下部層2268間に画定されたチャンバを膨らませるために加圧空気を供給するポンプ64に結合する。 センサ口2274、2276は、寝返り補助袋2262、2264の上部層2266、下部層2268間に画定されたチャンバと流体連通するように設けられている。 同様にセンサ口2274、2276は、多岐管システム62と流体連通し、また、袋2262、2264の空気圧を感知する圧力センサ又は変換器566とも流体連通する。 給気チューブ2270、2272は、頭部端2186に向けて受容ベース2108の縦方向に延びる。 装着タブ2277、2279は、給気チューブ2270、2272に結合し、受容ベース2108の端壁2180を通って延びる。 通常の給気口又はコネクタ2281は、給気チューブ2270、2272に流体連通を可能にする。 図103に示すように、圧力センサ566が給気チューブ2270、2272から離れた位置から圧力値を読み出せるように、給気チューブ2270、2272とセンサ口2274、2276は、袋2262、2264の互いに反対側の端部に配置されている。 これにより袋2262、2264全体の適正な圧力保持を容易にする。

    図103には、各寝返り補助袋2262、2264は、互いに反対の縦方向に延びる第1又は右、及び第2又は左側端2280、2282を有す。 側端2280、2282は、上部層2266と対応する下部層2268との結合位置を定める。 左袋2264の右側端2280は右袋2262の左側端2282に重なる。 つまり、各袋2262、2264は寝返り補助袋システム2120の縦方向中心軸2284を越えて延びる部分を有す。

    右及び左装着フランジ2286、2288は、それぞれ右及び左寝返り補助袋2262、2264の向い合う端部に結合する。 例えば、装着フランジ2286、2288を、高周波(RF)溶接を介して袋2262、2264の下層2268に固定する。 装着フランジ2286、2288は、外側端2294、2296に隣接して複数の装着開口2290を有する。 上記ボタン2255等解放可能な留め具は、装着フランジ2286、2288の開口2290内に受容され、同様に装着基板2116の開口2216内に受容される。 上記のように、寝返り補助袋システム2120を装着基板2116に固定する。 寝返り補助袋システム2120はポリウレタン膜で作ることができる。

    <上方袋システム>
    図92、図105〜図108に示すように、上方袋システム2122は、寝返り補助袋システム2120の上に位置し、寝返り補助袋システム2120は発泡被せ芯材2118と上方袋システム2122に挟まれている(図115)。 上方袋システム2122は、頭部又は空気領域2302及び座部又は空気領域2304を有し、各空気領域2302、2304は複数の横方向に延びる袋2306を有す。 複数のバッフル又は壁2308は、各領域2302、2304内の複数の個別袋2306を分離する。 各領域2302、2304内の袋2306間の流体連通を可能にするために、壁2308内に、流路又は引き込み口2310を有す。 一枚壁又は仕切り2312は、座領域2304の袋2306から頭領域2302の袋2306を封止する。

    上方袋システム2122は、縦方向に延びる第1及び第2脇部2316、2318の中間に位置する縦方向に延びる中央部2314を有する。 縦方向に延びる第1及び第2ヒンジ2320、2322はそれぞれ、中央部2314を第1及び第2脇部2316、2318に接続する。 ヒンジ2320、2322は、ふくらませた上方袋システム2122の可撓性を増し、個別袋2306が概ね被せ芯材2118の弓状の輪郭に沿うことを可能にする。 さらに、ヒンジ2320、2322は、ふくらませた上方袋システム2122が、寝返り補助袋システム2120がふくらむと画定される全体の輪郭に一致することを可能にする(図114、図115)。

    上方袋システム2122はさらに、ボタン2227等の留め具を受容するための複数の固定用開口2326を有する周辺装着フランジ2324を有する。 詳細には、ボタン2227は装着基板2116に形成された開口2218を通り、さらに装着フランジ2324に形成された開口2326を通ることによって、上方袋システム2122を装着基板2116に固定する(図108、図115)。 1組の固定用ストラップ2330、2332は、上方袋システム2122の頭部端を受容ベース2108の端壁2180に固定する。 詳細には、図109に示すように、各ストラップ2330、2332の第1端2334は、ボタン2336等の通常の留め具を介して装着基板2324の頭部端に結合される。 各ストラップ2330、2332の第2端2338は、同様にボタン2340等の通常の留め具を介して、寝返り補助袋システム2120の給気チューブ2270、2272の装着タブ2277、2279のいずれかに結合される。

    上方袋システム2122は、RF溶接等のシールを用いて、上部シート2342と下部シート2344を各位置で結合して形成される。 詳細には、溶接箇所が、袋2306の壁2308と、頭領域2302と足領域2304を分ける壁2312と、装着フランジ2324とを画定する。

    頭領域2302は、袋2306に加圧空気を送り込む、あるいは袋2306から加圧空気を送り出す供給チューブ2346と連通する。 感知線2348も頭領域2302と流体連通し、下記に説明するように、圧力センサ566に加圧空気を供給する。 同様に、座領域2304は、袋2306に加圧空気を送り込む、あるいは袋2306から加圧空気を送り出す供給チューブ2350と流体連通する。 感知線2352も座領域2304と流体連通し、圧力センサ566に加圧空気を供給する。

    <火障壁>
    図92に、受容ベース2108と、装着基板2116と、被せ芯材2118と、寝返り補助袋システム2120と、上方袋システム2122とを受容する火障壁2124を示す。 火障壁2124は、火障壁2124が他のマットレス構成要素をスライドしながら収容するための開放端2356を有する。 組み立て時には、火障壁2124の開放端2356をファスナ等の通常の留め具等で閉じる。 火障壁2124は、ガラス繊維編物等の通常の耐火メッシュ材料から作られる。

    <ずりカバー>
    図92、図110を参照すると、ずりカバー2125は上述のマットレス構成要素が火障壁2124内に受容された時にそれらの上に適合するように構成されている。 ずりカバー2125は、ほぼ平らであるが、組み立て時、上面2360、側壁2362と底部の内側に延びるフラップ2364を形成する。 RF溶接継ぎ目は、マットレス構成要素の周囲のずりカバー2125の4つの角を形成するために利用される。 腹部バンド(図示せず)は、ずりカバー2125の外面の周囲を横方向に巻かれ、ずりカバーの中央部の固定を助ける。 ずりカバー2125は、上面カバー部2106がマットレス構成要素上を容易にスライドすることを可能にし、患者の体とマットレス14の間のずり応力と仙骨損傷の可能性を低減するよう該構成要素と上面カバー部2106の間に位置するように構成されている。

    ずりカバー2125は、マットレス外部カバー2102が他のマットレス構成要素に相対的に動くよう、摩擦係数の小さい材料から形成されている。 マットレス14が関節曲げ伸ばしされる又は患者が動く時、ずりカバー2125は、マットレス上面カバー部2106と患者の体の間のずり応力を最小限にする。 ずりカバー2125は、ナイロン織物又はパラシュート生地から作られる。 例えば、ずりカバー2125は、厚さ約0.002インチのディアフィールド・ウレタンPT611OS等のポリウレタン材料から作られる。 ポリウレタン材料は、安価なずり材料を提供し、マットレス14の上に置かれた患者の体に与えるずり応力を低減する。

    <外部カバー>
    図92、図111を参照すると、外部カバー2102の上面カバー部2106は上面壁2363と側壁2365を有する。 上面カバー部2106は、例えば、化学物質による染み及び液体に対して耐性のある伸縮性のポリウレタン材料等の布団地から形成されている。 底面カバー部2104は、底面壁2366と側壁2368を有する。 側壁2368は、例えば、上面カバー部2106の側壁2365と同様に布団地から形成されている。 底面カバー部2104の側壁2368は、例えば、RF溶接を介して、上面カバー部2106の側壁2365に結合する。 例えば、底面カバー部2104の底面壁2366は、耐摩耗性を高め、またマットレス14の他の構成要素の汚染を防ぐために、ウレタン加工綾織物から形成されている。 底面壁2366は、ファスナ2372によって画定されるアクセスパネル2370を有する。 マットレス14の組み立て時にアクセスパネル2370を利用し、アクセスパネルはマットレス14の構成要素モジュールの取替えを容易にする。 例えば、ファスナ2372は底面壁2366にRF溶接される。 本発明の別の実施例では、ファスナ2372は、底面カバー部2104の側壁2368を上面カバー部2106の側壁2365に結合するのに利用される。

    図111〜図113を参照すると、底面カバー部2104は、台26の座部40に対する台26の頭部38の動きに対応するために、例えば折り畳まれた余分な材料で作られたストレス緩和領域2374を有する。 詳細には、頭部38が座部40に対して持ち上げられる際、受容ベース2108の頭部2192は受容ベース2108の座部2194に対して動く。 該動きの際、スリット2196及びストレス解放開口2198、2200は、受容ベース2108に与えられる応力を軽減する。 同様に、底面カバー部2104のストレス緩和領域2374は、マットレス14の外部カバー2102内のストレスを軽減する。 デッキ26の輪郭に沿うようマットレス14が屈曲する際、図112、図113に示すように、ストレス緩和領域2374の余分な材料は、頭部2192と座部2194間の底面カバー部2104近くでの距離の増加に対応する。

    <マットレスアンカー>
    図98、図111において、座部アンカー2219は、マットレス14の底面カバー部2104の下に位置し、受容ベース2108に固定された装着基板2208に結合されている。 例えば、アンカー2219は、デッキ26の座部40に形成された凹部2376内に受容される横方向に延びる磁石を構成する。 このように、アンカー2219は、金属デッキ26に引き付けられ、実質的にはデッキに「くっつく」。 各アンカー2219は、装着基板2208に形成される装着開口2380内に螺合して受容される、ねじ2379等の通常の留め具を受容する、複数の装着開口2378を有す。 装着開口2380は、例えば、位置決め隆起又はコーン2382と同軸に形成される(図96)。 位置決めコーン2382は、組み立て時にアンカー2119の正確な配置を容易にする。

    図93、図111を参照すると、足部アンカー2146は、ねじ2383等の通常止め具を介して、底面カバー部2104の下で、マットレス14の足部2110に固定される。 足部アンカー2146は、例えば、デッキ26の足部42内に形成された支持アーム2387の下に配置されるようにマットレス14から曲げて離された互いに反対の端部2384,2386を持つ弾力性のあるタブを備える。

    <多岐管システム及びマットレスコネクタ>
    1対のマットレス流体コネクタ2126,2127は、底面カバー部2104に固定され、受容ベース2108内に形成されたコネクタ凹部2184内に受容される。 各コネクタ2126,2127は、柔軟な管2390内に密封状態に受容される複数の凸設部2388を有し、例えば、上方袋システム2122の、右寝返り補助袋2262と、左寝返り補助袋2264と、上方袋システム2122の頭領域2302と、上方袋システム2122の座領域2304とのいずれかに接続する。 下記に多岐管システム62と関連するマットレス流体コネクタ2126、2127について詳細に説明する。

    図114、図115は、上方袋システム2122と寝返り補助袋システム2120を有するマットレス14の動作を示す。 詳細には、図114は、上方袋システム2122の頭領域2302を膨らませ、寝返り補助袋2262、2264の空気を抜いた標準動作モードを示す。 図115には、左寝返り補助袋2264を膨らませた左寝返り補助動作モードを示す。 左寝返り補助袋2264は、マットレス14の縦方向中心軸2284から横方向にずれているため、袋2264を膨らますことによって、上方袋システム2122の片側が反対側より上がる。 脇部2316、2318と、上方袋システム2122の袋2306の中央部2314との間のヒンジ2320、2322は、マットレス14が左寝返り補助袋2264を膨らませた結果としての形にほぼ一致することを可能にする。 1つの実施例では、寝返り補助袋2262、2264の片方を膨らますことによって、マットレス14に支えられた患者は水平面から約20度の角度αだけ回転する。 寝返り補助動作が終了すると、制御システム44は膨らんだ寝返り補助袋2262、2264の空気を大気へ放出する。 同時に、上方袋システム2122は、制御システム44によって最高圧まで膨らむよう指示される。 寝返り補助袋システム2120は、上方袋システム2122と被せ芯材2218との間に挟まれているため、上方袋システム2122を膨らますことは寝返り補助袋2262、2264内の空気を大気へ素早く放出することを容易にする。

    図116〜図119には、マットレス14と接続して利用する多岐管システム62の実施例を示す。 多岐管システム62は、ポンプ64と空気マットレス14間の流体連通が可能となるよう構成されている。 多岐管システム62は、マットレス14の空気制御領域に供給、また空気制御領域から排出する空気量を制御するよう構成された第1と第2多岐管2402、2404を有す。 空気は、ポンプ64によって多岐管2402、2404へ供給され、また一方、空気は多岐管2402、2404を通って大気2405へ排出される。 詳細には、多岐管は、右寝返り補助袋2262と、左寝返り補助袋2264と、上方袋システム2122の頭領域2302と、上方袋システム2122の座領域2304との空気圧を制御する。 図116〜図119では、第1と第2多岐管2402、2404は離間して配置されているが、当然のことながら、下記に説明する実施例等、他の実施例では、単一の多岐管を利用することができる。

    図116、図117に示すように、第1と第2パイロット式電磁弁2408、2410を備える個別のバルブシステム2406が、マットレス14の各空気制御領域2262、2264、2302、2304に設けられている。 上方袋システム2122の頭領域2302を制御するバルブシステム2406aは、第1多岐管2402に結合し、給気を制御するための通常閉鎖パイロットバルブ2408aと、排気を制御するための通常閉鎖パイロットバルブ2410aとを有する。 同様に、上方袋システム2122の座領域2304を制御するバルブシステム2406bは、第1多岐管2402に結合し、給気を制御するための通常閉鎖パイロットバルブ2408bと、排気を制御するための通常閉鎖パイロットバルブ2410bとを有する。

    右寝返り補助袋2262を制御するバルブシステム2406cは、第2多岐管2404に結合し、給気を制御するための通常閉鎖パイロットバルブ2408cと、排気を制御するための通常開放パイロットバルブ2410cとを有する。 同様にして、左寝返り補助袋2264を制御するバルブシステム2406dは、第2多岐管2404に結合し、給気を制御するための通常閉鎖パイロットバルブ2408dと、排気を制御するための通常閉鎖パイロットバルブ2410dとを有する。 オプションのバルブシステム2406eは、要求に応じてマットレス14内のオプション空気領域を制御するために第1多岐管2402に結合され、パイロットバルブ2408e、2410eを有する。

    1つの実施例では、通常閉鎖パイロットバルブは、米国インディアナ州インディアナポリスのSMC株式会社から入手できるモデル番号SY114−5GZのSYシリーズパイロットバルブにより構成される。 同様に本発明の実施例では、通常開放パイロットバルブは、インディアナ州インディアナポリスのSMC株式会社から入手できるモデル番号SY124−5GZのSYシリーズパイロットバルブにより構成される。

    図116〜図119に示すように、ポンプ64から供給される空気は、それぞれ第1と第2給気チューブ2414、2416を通って第1と第2多岐管2402、2404へ空気の流れを分ける従来の流体Tコネクタ2412を通る。 供給される空気は、多岐管2402、2404に入った後、種々のバルブシステム2406へ導かれる。

    図119は、右寝返り補助袋2262内の空気圧を制御するバルブシステム2406cを示す。 当然のことながら、左寝返り補助袋2264用のバルブシステム2406dも同一である。 さらに、上方袋システム2122の頭領域2302及び座領域2304に使用するバルブシステム2406a、2406bは、バルブシステム2406cの通常開放パイロットバルブ2410cの代わりに第2通常閉鎖バルブを使用することを除いて、ほぼ同じである。

    図119において、ポンプ64と連通する注入口2418を通して、空気がバルブシステム2406cへ供給される。 注入口2418は、逆止め弁(不図示)を通ってアキュムレータ・ポート2420と流体連通する。 逆止め弁は、注入口2418からアキュムレータ・ポート2420への通気を可能にするが、逆方向の通気を阻止する。 従って逆止め弁は、もし注入口2418の圧力が失われた場合、例えばポンプ64の運転が停止した場合、アキュムレータ・ポート2420内の圧力を維持するのに役立つ。 次に、アキュムレータ・ポート2420は、第1パイロットバルブ2408cの上方パイロット圧チャンバ2422と流体連通する。

    各パイロットバルブ2408c、2410cは、胴部2424に受容され、ピン2426を動かすよう構成されている通常ソレノイド(図示せず)を有する。 第1パイロットバルブ2408cは通常閉鎖され、ピン2426に結合するダイヤフラム2428がバルブ・シート2430と密封状態で係合する。 通常閉鎖バルブ2408cは、ピン2426を囲みかつ該ピンと同軸に配置され、バルブ・シート2430と係合して密封状態になるようダイヤフラム2428を下方向に付勢するばね2432を有する。 このようにして、注入口2418からの空気は、マットレス14の右寝返り補助袋2262に接続する供給ポート2434へ通り抜けることができない。 しかし、起動時は、ソレノイドに電圧が印加されることにより、ピン2426は上方向に引き上げられ、そしてダイヤフラム2428はバルブ・シート2430から引き離される。 このようにして、矢印2436によって示される通路が、空気が注入口2418を通りバルブ・シート2430を越えて、供給ポート2434を通って右寝返り補助袋2262へ流れるように形成される。

    通常閉鎖バルブ2408cが作動すると同時に、通常開放バルブ2410cも同様に作動し、ソレノイドに電圧が印加されて、ピン2426を下方向に押しダイヤフラム2418がバルブ・シート2430と係合して密封状態になる。 このようにして、供給ポート2434は大気と流体連通している排出ポート2438から遮断される。 通常開放バルブ2410では、ばね2432は、供給ポート2434の一部分に同軸に受容され、供給ポート2434が排出ポート2438と流体連通するようにダイヤフラム2428を付勢してバルブ・シート2430から押し離すように構成されている。

    図116に示すように、マットレス14の空気制御領域2262、2264、2303、2304からのセンサ口又は線2274、2276、2348、2352が第1及び第2多岐管2402、2404と流体連通するよう結合されている。 各センサ線2274、2276、2348、2352は、例えば、第1及び第2多岐管2402、2404内に形成された、流体感知ポート2439を通って、圧力感知チューブ2440から排出される空気を供給する。 各チューブ2440は、バルブ制御サーキット板2444に支持された圧力センサ又は変換器566に結合する。 サーキット板2444は、例えば、第1及び第2多岐管2402、2404の中間に位置する。 サーキット板2444は制御システム44と通信し、マットレス14の各種空気領域2262、2264、2303、2304内の圧力を示す信号を制御システム44に供給する。 下記に、マットレス14の各種空気制御領域内の圧力に対応したバルブシステム2406の制御に関する詳細な記述を記す。

    図16、図118、図120、図121において、コネクタ70は第1及び第2多岐管2402、2404に連結した第1及び第2多岐管コネクタ又は受容コネクタ2450、2452を有する。 台26に結合する仕切り壁274は、多岐管コネクタ2450、2452と多岐管2402、2404の中間に位置する。 多岐管コネクタ2450、2452はそれぞれ、マットレスコネクタ2126、2127と密封状態で一体となるよう構成されている。 各多岐管コネクタ2450、2452は、マットレス一体化コネクタ2126、2127のプラグ2458、2460をそれぞれ密封状態に受容するように構成された複数の排気口2454、2456を有する。 図120は多岐管コネクタ2450とマットレスコネクタ2126を示すが、多岐管コネクタ2452とマットレスコネクタ2127は、多岐管コネクタ2450とマットレスコネクタ2126とほぼ同一であることに注意されたい。

    下記に記述する方法で、排気口2454はバルブシステム2406の給気口2434と流体連通し、またプラグ2458は、マットレス14の各種空気制御領域2262、2264、2303、2304の取入口2270、2272、2346、2350と流体連通する。 排気口2456は、多岐管2402、2404を通って圧力センサチューブ2440と流体連通し、またプラグ2460はマットレス14の空気制御領域のセンサ線2274、2276、2348、2352と流体連通する。 本発明の別の実施例では、センサ線2274、2276、2348、2352は、多岐管2402、2404を経由せず直接、圧力センサ2442に接続される。

    各プラグ2458、2460は、例えばO―リングガスケット2462を有し、それぞれ接合排気口2454、2456とのシールを助ける。 マットレスコネクタ2126、2127は、それぞれに対応する多岐管受容コネクタ2450、2452の周辺外フランジ2466内に受容されるよう構成された周辺内フランジ2464を有する。 留め具、例えば、U字形止め釘2468は、周辺フランジ2464と周辺フランジ2466とを係止する。 詳細には、内フランジ2464は開口2470を有し、また外フランジ2466は、マットレスコネクタ2126、2127が接合多岐管受容コネクタ2450、2452内に正しく配置される際、開口2470と同軸に整列される開口2472を有する。 止め釘2468は、整列された開口2470、2472内に受容され、コネクタを係止する一対の足2474を有する。 止め釘2468が図示されているが、当然のことながらラッチ等他の留め具を代用することができる。

    上記の通り、多岐管受容コネクタ2450、2452はそれぞれ、仕切り壁272を通って、多岐管2402、2404に結合する。 ねじ2476等の従来の留め具を用いて多岐管受容コネクタ2450、2452と、第1及び第2多岐管2402、2404とを仕切り壁272に固定することができる。 別の実施例では、相互間の封止をするために、円筒ガスケットを受容コネクタ2450、2452の各排気口2454と、多岐管2402、2404との中間に配置する。

    別の実施例では、図122、図123に示すようなガスケット2502が、多岐管コネクタ2450、2452と、仕切り272の垂直壁274との中間に配置される。 ガスケット2502は、周辺シール2506を支持する硬質基板2504を有する。 同様に、基板2504は、複数の排気口シール2508を支持する。 排気口シール2508は、基板2504の第1の面2510から外方向に延出している。 例えば、基板2504は、1枚のバルカナイズドファイバー紙として形成されている。 さらに、例えば、周辺シール2506及び排気口シール2508は約25デュロメーターのネオプレン素材から作られている。

    排気口シール2508は、仕切り272の垂直壁274内に形成される開口を通り、多岐管コネクタ2450、2452と多岐管2402、2404との間に押し込められる。 各排気口シール2508は、反対方向に延びる第1対及び第2対の環状のシールリング2512、2514を有する(図123)。 詳細には、第1対のシーリングリング2512は、対応する多岐管コネクタ2450、2452に押し付けられるように構成され、また第2対のシーリングリング2514は、対応する多岐管2402、2404に押し付けられるように構成されている。 図123には、多岐管2402と多岐管コネクタ2450による期待圧縮量を例示するために、圧縮されていない状態の排気口シール2508を示す。

    ガスケットシステム2502は、組立て時に縮まない硬質基板2504を提供し、従って受容コネクタ2450、2452と多岐管2402、2404との間の一定のトルク又は締め付けを可能にする。 同様に、硬質基板2504は、確実な封止を可能にし、材料寸法の変動又はばらつきに対応する。 個々の円筒型排気口シール2508は、領域制御封止を可能にし、各種排気口2454間の連通を防ぐ。 最後に、周辺シール2506は、二次シールを可能にし、受容コネクタ2450、2452内の、よごれ又は他の汚染物質による汚染を防ぐ。

    <圧力制御システム>
    本開示に記した通り、制御システム44は動的表面モジュール518を有する。 動的表面モジュール518は、他の機能に加え、圧力制御システム3000を有する。 図124に示すように、圧力制御システム3000は、複数のバルブソレノイド564と、複数の圧力センサ又は変換器566と、アナログ・デジタル変換器3002と、マイクロコントローラ3004と、電源3006と、ポンプ64とを有す。 マイクロコントローラ3004は、メモリ3010及び中央演算ユニット3012を有す。

    圧力センサ、例えば変換器566は、マットレス14の空気制御領域2262、2264、2302、2304の内の一箇所以上の圧力を定期的に検知し、検知された圧力値に比例した電圧を出力する。 アナログ・デジタル変換器3002は、電圧をデジタル化し、該デジタル値をマイクロコントローラ3004に送る。 マイクロコントローラ3004は、送風圧力を分析し、空気制御領域2262、2264、2302、2304内の送風圧力が所期圧力と比較して等しいか、又は高すぎるか、又は低すぎるかを判定する。 メモリ3010は、例えば本分析に利用される参照テーブルの形式でデータを記憶する。 例えば、空気領域2262、2264、2302、2304の所期圧力は、システム3000の特定の動作モード(例えば、圧力緩和、最大膨張、CPR、右寝返り補助、又は左寝返り補助)、頭部38が持ち上げられたかどうか、またその持ち上げ度合い、及び/又は患者のサイズに依存する。

    表1、表2、表3には、空気システム動作モードと、患者のサイズに基づく、また座部42では更に頭部持ち上げに基づく、空気制御領域2262、2264、2302、2304の所期圧力の例を示す。

    もし空気領域2262、2264、2302、2304の圧力が高すぎる場合、マイクロコントローラ3004は、空気領域2262、2264、2302、2304から空気を抜くよう、しかるべきバルブシステム2406を作動する。 圧力が低すぎる場合、マイクロコントローラ3004は、ネットワーク510を通じてメッセージを患者サポート10(図124において、電力供給装置3006として表されている部分)の電力供給モジュール514に送り、電力供給装置3006はポンプ64を始動する。 マイクロコントローラ3004が、ポンプ64の始動を検知すると、該マイクロコントローラは適切な空気制御領域2262、2264、2302、2304に空気を送るよう適切なバルブシステム2406を作動する。

    圧力制御システム3000の実施例は、これ以外にもあるが例えば次の機能の一つ以上を含む:患者のサイズに応じて空気制御領域2262、2264、2302、2304の膨張を制御するプロセス3030、寝返り補助袋2262、2264の膨張を制御するプロセス3032、及び/又は、頭部38の持ち上げに応じた座部40の膨張を制御するプロセス3070。

    <マットレス圧力決定>
    動的表面モジュール518の圧力制御システム3000の特定の実施例において、患者支持体10の上にいる患者のサイズに応じて空気制御領域2262、2264、2302、2304の膨張を制御するプロセス3030が提供される。 図125にはプロセス3030の一実施例を示し、下記に説明する。

    プロセス3030は、マイクロコントローラ3004が、患者サイズを測定するために始動されたかを検知する、図125のステップ3014から始まる。 一実施例では、サイドレール制御装置52、54の患者サイズボタン1628はオプションである。 その他の実施例では、ボタン1628はオプションではなく、操作者又は介護者が適正な患者サイズを選択しなければならない。 他の実施例では、ボタン1628は、操作者又は介護者によって患者サイズが選択されなかった場合、デフォルトの設定、例えば「M」サイズを自動的に選択する。

    図125の実施例では、ボタン1628を用いて次の3つの患者サイズから選択することができる:「S」、「M」、及び「L」。 一般的には、患者のサイズが小さいか、普通か,大きいかは介護者によって判定される。 しかし、患者サイズを表す方法はいくつかあることが知られている。 例えば、ボタン1628の代わりに、圧力制御システム3000は、下記に説明される方法で、荷重枠36及び/又は座部40に配置された応力センサを用いて測定することができる患者の体重に基づいて自動的に患者サイズを決定する能力を備えてもよい。 別の方法では、サイドレール制御装置52、54にユーザー・インターフェースを備え、介護者が患者の身長を入力すると、システム3000が入力された身長値と患者の体重に基づいて患者サイズを決定する。

    ステップ3016では、監視されている空気制御領域2262、2264、2302、2304の圧力が測定される。 頭部空気領域2302と、座部空気領域2304と、寝返り補助袋2262、2264とを全て、患者サイズに基づいて異なる圧力に膨らませてもよい。 しかし、別の実施例では、全ての空気領域2262、2264、2302、2304を患者のサイズに基づいて膨らますわけではない。

    ステップ3018において、プロセス3030は患者のサイズに応じて、各監視されている空気領域2262、2264、2302、2304の所期膨張圧力を決定する。 本実施例において、マイクロコントローラ3004は、メモリ3010に格納された少なくとも1つの参照テーブルから、空気領域2262、2264、2302、2304の所期膨張圧力を得る。 所期圧力は、個別の値又は許容値範囲であってよい。 また、所期圧力は各空気領域2262、2264、2302、2304で異なる場合がある。 さらに、気温及び/又は高度等の環境要因を含め、その他のあらゆる要因が所期圧力値に影響を及ぼすことがあり、それらは参照テーブルのデータに反映される。 一実施例として、通常病室状況において、「S」と見なされる患者にとっての適正な圧力は、頭部空気領域2302では約4−7ウォータインチ、座部空気領域2304では約7−21ウォータインチ、また寝返り補助袋2262、2264では約18−24ウォータインチである。 表1、表2、表3には、患者サイズに基づいた所期圧力の例を示す。

    図125の実施例における判定ステップ3020に示すように、座部空気領域2304も頭部38の持ち上げに依存する。 プロセス3030が座部空気領域2304を膨らますと、ステップ3022で座部空気領域2304の圧力は頭部38の角度に基づいて調節される。 該調節は、図128と関連して下記で説明される。 上述のように、座部空気領域2304に対して、患者サイズと頭角度との両方を考慮して適正な圧力が決定される。 しかし、これらの基準のうちの一つだけに基づいて座部空気領域2304の圧力を調節することも本発明の範囲に含まれる。

    判定ステップ3204では、マイクロコントローラ3004は上記の通り送風圧力を測定し、送風圧力が上記の定められた所期圧力より低いか、又は高いかを判定する。 ステップ3026において、送風圧力が所期圧力より低い場合、マイクロコントローラ3004は、ポンプ64を始動して空気領域2304を上記の所期圧力まで膨らますよう、電源3006に指示する。 送風圧力が所期圧力より高い場合、ステップ3028にて、上記の通り空気領域2304は収縮される。

    <患者寝返り補助>
    上記及び本開示の他の箇所で説明されるその他の機能に加え、動的表面モジュール518の圧力制御システム3000は、寝返り補助袋2262、2264の動作を制御する。 例えば、寝返り補助袋2262、2264は、例えば治療又は処置のために、介護者が患者の寝返り又は回転を補助するために選択的に膨らむマットレス14の袋である。 寝返り補助袋2262、2264の動作を制御するプロセス3032の一実施例を図126、図127に示し、下記に説明する。 プロセス3032はマイクロコントローラ3004のメモリ3010に格納されたアプリケーション・ソフトを用いて実行される。 例としての、寝返り補助袋2262、2264の仕組みは上記に説明されている。

    プロセス3032は、図126のマイクロコントローラ3004が寝返り補助袋2262、2264の一つを始動する要求が受信されたかを検出するステップ3034から始まる。 本実施例において、該要求は、サイドレール制御装置52、54に配置された寝返り補助ボタン1624、1626の一つを操作者又は介護者が作動することによってなされる。 しかし、寝返り補助動作を始動するための他の方法を使用してもよい。 例えば、制御装置44は、昼間又は夜間の指定した回数だけ一つ以上の寝返り補助ボタン1624、1626を自動的に作動するようプログラムされていてもよい。

    判定ステップ3036では、寝返り補助機能を始動する前に、プロセス3032はサイドレール位置検知器60から送られる信号に基づいて、患者が向けられる側にあるサイドレール20、22が、アップ又は持ち上げられた位置にあることを確認する。 患者が向けられる側にあるサイドレール20、22の1つ以上が、アップ位置にない場合(すなわち、ダウン又は下げられた位置)、ステップ3038でエラー信号が発生させ、プロセス3032では寝返り補助袋2262、2264を作動することなくステップ3034に戻る。 実施例では、片方又は両方のサイドレール20、22がアップ位置に移動するまでの間又は短時間、可聴又は可視信号が発生する。 従って、実施例では、寝返り補助プロセスが始動するためには、患者が向く側にあるサイドレール20、22は、アップ位置になくてはならない。 しかし、その他の実施例では、例えば患者個人の状況に応じて、介護者又は操作者がこの制約を無効、又はこの制約をオプションにすることができる。

    判定ステップ3040では、マイクロコントローラ3004は、頭部38の角度(頭角度)が所定の最大角度より小さいか、等しいか、又は大きいかを調べる。 本実施例においては、最大頭角度は約40°である。 頭角度の決定は論理モジュール512によって行われる(図128と関連して下記で説明する)。 論理モジュール512は、ネットワーク510を介してプロセス3032で使用する頭角度を動的表面モジュール512に伝える。 頭角度が約40°を超えると、寝返りプロセスはステップ3044へと続く。 しかし、頭角度が約40°以上であれば、ステップ3042でエラー信号が発生され、寝返りプロセスは寝返り補助袋2262、2264を始動することなくブロック3034に戻る。

    ステップ3044では、上記の通り、患者支持体10によって支持されている患者のサイズ(例えばS、M、L)が決定され、患者のサイズによる所期圧力が、選択された寝返り補助袋2262、2264に適用される。

    ステップ3046では、第1寝返り補助ボタン1624を作動すると、第1寝返り補助袋2262は患者支持体10上の人を、頭部38の後ろに立つ人から見て反時計回りに、上向きに回転させるように膨らむ。 第2寝返り補助ボタン1626を作動した場合は、第1寝返り補助ボタン1624が作動された場合の方向と逆方向に該人を回転させるよう、第2寝返り補助袋2264が膨らむ。 選択された寝返り補助袋2262、2264の膨張によって、患者の片側を所定の角度まで持ち上げる。 本実施例では、選択された寝返り補助袋2262、2264は、患者のサイズよって異なるが、約20〜50秒間で患者を回転して、マットレス14との角度が約20°となるように膨らむ。 所定の角度と膨張速度は、患者を回転させる目的を含めて、種々の要因に基づいて変更又は調整できる。

    選択された寝返り補助袋2262、2264が膨らむと、例えば中央演算ユニット3012の一部分であるタイマがステップ3048にてセットされる。 選択された寝返り補助袋2262、2264は一定の時間、例えば5〜30秒間、膨らんだ状態を維持する。 実施例では、寝返り補助膨張の継続時間は約5秒である。 ステップ3050でタイマは待ち時間を計測する。 該待ち時間が終了すると(例、5秒後)、患者と介護者に、選択された寝返り補助袋が「ポスト寝返り補助」モードに移ろうとしていることを知らせる可聴又は可視信号を発生させる。 次にプロセス3032は、ステップ3052で寝返り補助袋2262、2264の空気の排出を開始する。 実施例では、袋2302、2304を素早く「ポスト寝返り補助」膨張圧力(例、表1及び表2参照)に超膨張させることで、迅速に収縮される。 袋2302、2304の膨張によって寝返り補助袋2262、2264に圧力をかけ、寝返り補助袋2262、2264内の空気をより急速に排出する。 あるいは、収縮を加速するために、寝返り補助袋2262、2264に真空機能を結合してもよい。

    寝返り補助後膨張及び収縮プロセスは、特定の状況において中断される。 例えば、患者ベッド10がシーツ交換を必要とする場合には、完全ポスト寝返り補助プロセスを実行した場合より、第1及び第2寝返り補助袋2262、2264を急速に作動させることが望ましい。 このような場合、寝返り補助ボタン1624、1626の1つを作動し、この寝返り補助プロセスが終了する前に他方の寝返り補助ボタン1624、1626を作動すると、先のプロセスは中断され、上記のように患者が向く側にあるサイドレール20、22がアップ位置にあり、また頭部38の姿勢が40°以下の角度である限り、次の寝返り補助モードが開始する。

    例えば、介護者が第1寝返り補助ボタン1624を押すと仮定する。 介護者が第1寝返り補助袋2262が膨らんでいる途中で第2寝返り補助ボタン1626を押した場合、患者が向く側のサイドレール20,22がアップであり、また頭角度が最大頭角度以下である限り、プロセス3032は膨張を中断し、ポスト寝返り補助モードを通らずに(すなわち、頭部及び座部袋2302、2304を膨らませない)、第2寝返り補助袋2264を膨らまし始める。 介護者が、第1寝返り補助袋2262がポスト寝返り補助モードの時、第2寝返り補助ボタン1626を押した場合、ポスト寝返り補助モードは中断され、上記のように第2寝返り補助袋2264が膨張を開始する。

    行為監視ステップ3060は、寝返り補助動作中に定期的に実行されるステップである。 図127に行為監視プロセス3060の詳細を示す。 このプロセス3060は、寝返り補助袋2262、2264のいずれかが動作中に、患者又は介護者がその他のベッド機能を利用しようとしているか否かを検出する。 例えば、ステップ3062において、プロセス3032は患者が向く側のサイドレール20、22が上がっているか下がっているかを確認する。 本実施例では、寝返り補助の開始時にサイドレール20、22がアップ位置にあり、寝返り補助の途中で1つ以上のサイドレールが下げられた場合、ステップ3064で可聴信号或いは警報が短時間又はサイドレール20、22がアップ位置に戻るまで発生されるが、寝返り補助プロセス3032は中断されない。 他の実施例では、サイドレール20、22が下がるのを検出した際、寝返り補助プロセス3032は、一時停止されるか、又は下げられたサイドレール20、22がアップ位置に戻されるまで、又は戻らない限り停止される。

    ステップ3066において、プロセス3060は患者又は介護者が別のモード、例えば反対側への患者の寝返り補助、最大膨張、又は圧力緩和を選択したか否かを検出する。 寝返り補助動作の途中で、別のモードの選択をするとプロセス3060はブロック3067の寝返り補助モードを終了する。 もう一方の寝返り補助モードが選択された場合は、膨張された寝返り補助袋2262、2264は収縮され、もう一方の寝返り補助モードへほぼ即刻移行する。 圧力緩和モード又は最大膨張モードが選択された場合は、プロセス3060はポスト寝返り補助動作に直ちに進み、ポスト寝返り補助モードが終了次第、新たに選択されたモードに進む。 しかし、CPR機能が動作中の場合、プロセス3060は直ちに寝返り補助袋2262、2264を収縮させ、CPRモードにほぼ即刻移行する。 寝返り補助の途中でモードが選択されない場合、プロセス3060は前述の通り、ポスト寝返り補助モードが終了次第、圧力緩和モードに進む。

    ステップ3068において、プロセス3060は上述の通り、頭部38の角度が最大頭角度を超えて増大したかを検出する。 頭角度が最大頭角度を超えると、ステップ3069でエラーメッセージが、例えば可聴又は可視信号の形で、発生される。 本実施例において、頭角度が最大角度を超えると、寝返り補助プロセス3032は中断される。 他の実施例では、寝返り補助プロセス3032は中断されない。

    <頭部持ち上げ>
    上記及び本開示の他の箇所で説明される他の機能に加え、圧力制御システム3000は、頭部38の位置に応じて座部空気領域2304の膨張を制御するための、別のプロセス3070を有する。 このような手法の一実施例を図128に示し、下記で説明する。

    頭部38が持ち上げられた場合、患者の体重の一部は自然と頭部38から座部40へと移動する。 この体重移動を予想し、「底打ち」を防ぐために、頭部38の位置の移動に応じて座部空気領域2304の膨張圧力が調節される。

    下記の表4には、患者サイズと頭部38の持ち上げ角度の両方に依存する座部空気領域2304の圧力範囲を示す。

    図128のステップ3072において、頭部38の姿勢又は頭角度は、姿勢検出器606によって測定される。 実施例では、頭角度に対応する電位差計の測定値が論理モジュール512によって判定され、プロセス3070で利用されるようネットワーク510を介して動的表面モジュールに伝えられる。 実施例において、電位差計の測定値は0から255の範囲の値である。 実施例では、10の値変化が頭角度変化の約3度の変化を表すものと決める。 頭部38を上下させるアクチュエータ48cのモータ収納部の電位差計624は、アクチュエータ48c動作中において、モータ駆動シャフト172cの移動に比例して変化する。 論理モジュール512は分圧器回路の電位差計624の両端の電圧の変化を計測し、該変化をA/D変換器620を利用してデジタル値に変換する。 対応する頭角度は、メモリ3010に格納される参照テーブルを参照して、プロセス3070で決定される。

    下記の表5には、頭角度値とこの値に対応する電位差計の測定値の例を示す。 本実施例では、電位差計624が利用されるが、タコメータ又は頭角度を計測するための他の方法も同等に適用できることは知られている。

    判定ステップ3074において、プロセス3070は論理モジュール512から受信した入力を評価し、現在の頭角度をその前の頭角度と比較し、頭部38が3度以上姿勢変化したか否かを判定する。 頭角度が約3度以上変化していた場合、プロセス3070はステップ3076へと進む。 変化が無い場合又はいずれかの方向に約3度未満の変化があった場合、プロセス3070はステップ3072に戻る。 3度とは例としての値であり、頭角度の変化は必要に応じてこの値より大きい又は小さい値であってもよい。 当然ながら、この期間中、圧力制御システム3000は、座部空気領域2304の圧力が所期範囲内にあることを確認するために、該圧力を定期的に測定し続ける。

    判定ステップ3076において、頭部38の姿勢変化が上方又は下方のいずれの方向に起きたかを判定する。 この判定は、現在の頭角度をその前の頭角度と比較して導かれる。 表5に示すように、頭角度評価にヒステリシスを考慮するために、頭部持ち上げの変化を表す値の範囲は重なる。

    例えば、プロセス3070が約52の電位差計値を受信した場合、頭部38は領域0から領域1に移動したと見なされる(頭角度1〜10度に相当する)。 しかし、一度頭部38が領域1に入ると、電位差計の測定値が領域1に規定している範囲外の値、例えば約40以下、を受信しない限り、該頭部は領域0に戻ったと見なされない。

    下方向に姿勢が変化した場合、例えば頭部38が下げられた場合、ステップ3078で、患者のサイズと現時点での頭角度に応じて、座部空気領域2304の膨張圧力を低下させる。 所期圧力範囲は、メモリ3010に格納される参照テーブルを参照して決定される。 表4はこのテーブルの一例である。

    上方向に姿勢が変化した場合、例えば頭部38が持ち上げられた場合、ステップ3080で、座部空気領域2304の膨張圧力が増加される。 まず、上述の体重移動に対して補償するために、最初に座部空気領域2304を短時間、過剰膨張することを意味する、「座ブースト」を座部空気領域2304に加える。 初期「座ブースト」圧力の例を上記の表2に示す。 本実施例での座ブーストの期間は約15秒である。 座ブースト期間が終了すると、プロセス3070は、上記の参照テーブルに規定されている、患者サイズ及び頭角度に基づいた所期レベルに座部袋2304の圧力を調節する。

    <第2の例としての実施形態のマットレスシステム>
    本発明の第2の例としての実施形態のマットレスシステム4014は、図129に示すように、図57に例示する患者支持体10'の台26'に支持されるよう構成されている。 図130、図131において、マットレスシステム4014は、頭端4018aと足端4018bとの間の、縦方向の中心軸4019にほぼ平行に延びる第1及び第2の側面4017a、4017bを有する。 モジュール式マットレスシステム4014は、底面カバー部2104と上面カバー部2106(図146)とを有し、発泡体受容ベース4208を含む複数の内部部品を受容するよう構成された外部カバー2102を備える。 受容ベース4208は、発泡足部4210と、例えば足部固定基板4340(図138)によって足部4210に結合された発泡胴体部4212を有す。 部品装着基板4214、4216は、それぞれベース4208の足部4210と胴体部4212に結合されている。 足又は踵袋システム4215は、装着基板4214に結合される。 発泡充填材又はパネル4218は、装着基板の上で支持され、ベース4208内に受容される。 寝返り補助システム4220は、発泡充填材4218の上に受容され、装着基板4216に結合される。 上部空気袋4222は、寝返り補助システム4220の上に受容され、同様に装着基板4216に結合される。 火底又は障壁2124は、足部4210及び胴体部4212と装着基板4214、4216と踵袋システム4215と発泡充填材4218と寝返り補助袋システム4220と上部空気袋システム4222とを含む受容ベース4208を囲うよう構成されている。 ずりカバー2125は火障壁2124上を覆うよう構成されている。 上面カバー部2106は、底面カバー部2104と結合し、これにより外部カバー部2102を画定しその他のマットレス部品を受容するよう構成されている。 マットレス流体コネクタ4068は、底面カバー部2104に結合され、ポンプ4064に結合された多岐管4063とマットレス4014との間の流体連通を提供する。

    <マットレス足部システム>
    上記で台26の脚部42について詳細に説明したように、台26'の脚部42'も同様に伸長・引込み可能である。 図132、図133においてマットレス4014の足部4210は、関節曲げ伸ばし可能な台26'の長さ調節が可能な脚部42'の動きに伴い、伸長・引込みするように構成されている。 足部4210は、ベース部4228とベース部4228の上に支持され対向する一対のフランジ部4230、4232を有す。 ベース部4228は、台26'の傾斜した側壁291、300に一致する傾斜した側壁4234、4236を有す。 フランジ部4230、4232は、台部26'の傾斜した側壁291、300を超えて突き出るように構成されている。 例えば、足部4210は弾力性のあるポリウレタンフォームで作られている。

    足部4210は、縦方向の伸長・引込みを容易にするために孔が空けられている。 詳細には、足部4210は複数の開口例えば、台部4228又はフランジ部4230、4232を通りおおよそ垂直方向に延びる横方向に長い孔4238を有するように形成され、台26'の脚部42'の引込みに対応して足部4210が圧縮されるのを容易にする。 さらに詳細には、複数の長い孔4238は、複数の横方向の行4240を成すように配置され、各行4240の各孔4238は、縦方向に隣接する行4240の対応する孔4238から横方向にずれて配置されている。 各孔4238が、脚部42'の伸長に対応するために拡がり、台26'の脚部42'の引込みに対応するために狭められることは容易に理解できる。

    この実施形態において、足部4210の引込み・伸長を容易にする複数の横及び縦方向に離隔した個別の孔4238が示されているが、当然ながら該孔の代わりに他の構成を容易に代用することができる。 具体的には、足部4210は足部4210のフランジ部4230、4232の互いに反対の側の端間の幅いっぱいに広がる複数の長い孔又は蛇行したチャンネルを含む形態とすることができる。

    足部支持プレート4242は、例えば接着テープ4245により足部4210の底面4244に固定されている。 下記にかなり詳細に説明するように、足部支持プレート4242は、台26'の足部42'に結合させて連携して動くことを容易にする足部アンカー4246の固定台を提供する。

    足部4210はさらに、足部のフット・エンド4252の台部4228の上面4250から下方向に伸びる受け陥凹4248を有する。 踵袋システム4215は、踵圧力緩和領域4254を画定し、足装着基板4214に結合されて凹部4248内に受容される。 足装着基板4214の対向する第1及び第2の端部は、一組の足取付けストラップ4256に結合する。 足取付けストラップ4256は、それぞれ中央装着孔4257を有し、ボタン4258等の従来の留め具を介して足部支持部材4242に結合される。 同様に、足取付けストラップ4256の反対側の端部に装着孔4259を有し、ボタン4258等の従来の留め具を介して足装着基板4214に結合される(図133及び図136)。

    <踵袋システム>
    上述の通り、踵袋システム4215は、凹部4248内に支持され、足装着基板4214に結合される。 図132、図134、図135に示す通り、踵袋システム4215は合計4つの横方向に延びる空気袋4264を有する。 しかし当然のことながら、踵圧緩和領域4254に必要な面積により、足部4210には袋4264をいくつでも備えることができる。 各袋4264は、例えばシート4265によって画定される流体チャンバを有する。 該シートはほぼ半分に折られて筒形部材を形成し、該筒形部材は開放された側端及び底端が高周波(RF)溶接等の従来の方法で封止されて前記流体チャンバを形成する。 袋4264は例えば、ポリオレフィン等のポリマー材料からできている。 複数の空気袋4264は互いに流体連結する。 具体的には、第1袋4264aはU形流体コネクタ4266aを介して第2空気袋4264bに流体連結し、第2袋4264bはU形流体コネクタ4266bを介して第3袋4264cに流体連結し、第3袋4264cはU形流体コネクタ4266cを介して第4袋4264dに流体連結する(図130及び図134)。

    さらに図130、図133〜図135を参照すると、複数の外側及び内側ファスナ4268、4270、例えばスナップが、足装着基板4214の互いに反対の側端に近接して固定されている。 足装着基板4214は、ウレタン加工綾織物等の柔軟なシート材料から形成されている。 各袋4264は互いに反対の端部に、足装着基板4255の外側ファスナ4268及び内側ファスナ4270と連携する、例えばスナップ等の上方ファスナ4272及び下方ファスナ4274を有する。

    足部センサチューブ4278は第4流体袋4264dと流体連結すると同時に、足部給気チューブ4276は第1袋4264aと流体連結する。 図134、135に示すように、足給気チューブ4276及び足センサチューブ4278は踵袋システム4215から受容ベース4208の胴部4212に向けて、またマットレス4014の第1側4017aに近接する位置からマットレス4014の第2側4017bに近接する位置へと延びる。 言い換えると、チューブ4276、4278の各部分は、ベース4208の足部4210の底面4244の下を斜めに延び、これにより該チューブがねじれたり引っ張られたりすること無く該足部の伸長・引込みに対応できる。 続いてチューブ4276、4278は、マットレス4014の第2側4017bに近接したベース4208の胴部4212と装着基板4216との間を通って、マットレス4014の頭端4018aに向けて延びる。 チューブ4276、4278は装着基板4216に形成された細長い孔4275を通り抜け、装着基板4216と寝返り補助袋システム4220との間を通ってマットレスコネクタ4068へ延びる。

    チューブ4276、4278は、従来のケーブル・タイ(図示せず)を介して足部支持部材4242に結合される。 チューブ4276、4278は更に装着基板4216に結合されたループ4338によって装着基板4216に保持されてもよい。

    踵袋システム4215は、患者の足とマットレスとの間の高められた圧力を低下させることによって、踵圧力緩和を可能にするよう構成されている。 詳細には、踵袋システム4215は患者の踵の下に圧力を低減した領域を提供する。 足部4210は、これがなければ患者の踵によって支えられるであろう患者の体重部分を支え、患者の踵とマットレス4014間の接触面圧を減少させる、ふくらはぎ部4279を有す。 マットレス4014のふくらはぎ部4279は、足部4210の材料の剛性が概ねマットレス4014の頭部端4018aから足部端4018bへの縦方向にそって減少する遷移帯を有してもよい。

    <マットレス胴体部システム>
    さらに図138、140に、縦方向に延びる第1及び第2側壁又はボルスタ4281、4282に固定された底部層4280を有する、受容ベース4208の胴体部4212を示す。 同様に、端部壁又はボルスタ4283は第1及び第2側壁4281、4282及び底部層4280に結合されている。 上記のように、胴体部4212は、マットレス4014のさまざまな構成材を受容するよう構成された縦方向に延びるチャンネルまたはバケット4284を画定する。 下記にかなり詳細に説明するように、流体コネクタ凹部4285は、胴体部4212の頭部端4286近くに形成され、マットレス流体コネクタ4068を受容するように構成されている。

    側壁4281、4282はそれぞれフランジ部4290に結合された傾斜した部位4288を有す。 角形部位4288は、台26'の角形側壁260、262に一致するように構成されている。 一方、フランジ部4290は台26'の側壁260、262を超えて突き出るよう構成されている。 受容ベース4208の胴体部4212は、横方向に延びるスリット4296によって分けられた頭部4292と座部4294を有する(図130)。 スリット4296の両端には、側壁4281、4282に形成された応力除去開口(図示せず)を有す。 下記にかなり詳細に説明するように、スリット4296は、台26'の頭部4038と座部4040の関節曲げ伸ばしの際の、胴体部4212の頭部4292と座部4294の相対的な動きを容易にする。

    <マットレス装着基板>
    図130、図137、図138には、受容ベース4208の胴体部4212によって画定されたチャンネル4284内に受容される部品装着基板4216を示す。 部品装着基板4216の両端の第1及び第2端部4302、4304は、第1及び第2上方装着基板4306、4308に結合される。 次に、上方装着基板4306、4308は、例えばそれぞれ両面粘着テープ4307、4309を介して、受容ベース4208の上面に固定される。 複数の留め具、例えばボタン4312が上方装着基板4306、4308に固定されている。 ボタン4312は、装着基板4216に形成された複数の基板固定用開口4314内に開放可能な状態で受容され、上方装着基板4306、4308を介して装着基板4216を受容ベース4208に接続する。 頭部装着基板4316は、例えば両面粘着テープ4318を介して、受容ベース4208の底面に固定される。 下記に詳細に説明するように、頭部装着基板4316は、台26'の頭部4038に受容ベース4208の胴体部4212を結合する頭部アンカー片4320の結合プラットフォームとして提供される。

    装着基板4216は、ベース部4322と、ベース部4322の互いに反対側の縦方向側端に沿って延びる第1及び第2装着部4324、4326を有する。 各装着部4324、4326は、外側装着部材4328及び、ヒンジ4329を介して外側装着部材4328にヒンジ接合する内側装着部材4330を有する。 装着部材4328、4330は、複数の縦方向に離隔された外側及び内側ファスナ4332、4334、例えばスナップを有し、下記の詳細な説明の通り、上方袋システム4222の対応するファスナに結合するよう構成されている。 複数の寝返り補助袋システム固定用開口4336は、装着基板4216の互いに反対側の縦方向に延びる側端に近接して形成されている。 下記に詳細に説明するように、開口4336は、寝返り補助袋システム4220を装着基板4216に固定するためのボタン4337等の留め具を受容するように構成されている。 第1及び第2固定ループ4338、4339は、ベース部4322に結合され、種々の流体チューブを受容し保持するように構成されている。

    <足部固定基板>
    図138により、足部4210は足部固定基板4340を利用して受容ベース4208に固定する。 足部固定基板4340は、受容ベース4208の座部の上方装着基板4308に固定された第1部4342と足部4210の底面4277に固定された第2部4344とを有する。 具体的には、足部固定基板4340の第1部4342は、ボタン4312等の留め具を受容するよう構成された複数の装着用開口を有する。 ボタン4312は、上記の説明の通り、受容ベース4208の上面に結合された上方装着基板4308に固定される。 固定基板4340の第2部4344は、例えば粘着剤を介して、直接足部4210の底面に結合されている。 第2部4344は、足部4210内に形成された横孔4238に平行な状態で受容するよう構成された複数の横孔4350を有す。
    例えば、足部固定基板4340は、荷造り用布又はウレタン加工綾織物等のように柔軟なシート材料から形成されている。 シート材料は柔軟なため、足部固定基板4340は、受容ベース4208の底部層4280の水平な第1面から、受容ベース4208の足側端4352の近くを垂直に降り、次に足部4210の底面4277の水平面に沿う折れ曲がった経路を延びる。

    <発泡充填材>
    発泡充填材又はパネル4218は、受容ベース4208の胴体部4212の側壁4281、4282によって画定されたチャンネル4284内に受容される。 例えば、発泡充填材4218は、弾力性を示すインデンション・フォース・デフレクション(IFD)が約23ポンドから約29ポンドの間のウレタンフォームから作られている。 IFDは当技術分野では一般的に、8インチの円板を厚さ4インチ、15インチ角の発泡体サンプルにその25パーセントまで圧入するのに必要な力の大きさと定義されている。 さらに例示すると、発泡充填材4218は、受容ベース4208の傾斜した側壁4281、4282と一致するように傾斜させた側壁4354、4355を有する。 留め具、例えば従来のマジックテープのループ部4356は、発泡充填材4218の底面に固定され、受容ベース4208の上面の一体化フック部4357と結合するように構成されている。 ファスナ部4356、4357の結合を可能にするよう、装着基板4216に隙間口4359が形成されている。

    <寝返り補助袋システム>
    図130、図139〜図141に示す寝返り補助袋システムは、第1又は右の膨らまし式寝返り補助袋4358と第2又は左の膨らまし式寝返り補助袋4360を有し、発泡充填材4218の上に位置する。 下記のかなり詳細な説明では、各右及び左寝返り補助袋4358、4360を、マットレス4014に支えられる患者の寝返りを補助するよう、選択的にまた個別に膨らませることができる。 図140には、空気を抜いた状態の右及び左の両寝返り補助袋4358.4360を示し、図141には、空気を抜いた状態の左寝返り補助袋4360と膨らんだ状態の右寝返り補助袋4358を示す。

    各寝返り補助袋4358、4360は、上部層4362と上部層4362に結合した下部層4364を有する。 右及び左寝返り補助給気チューブ4366及び4368は、多岐管システム4063に結合するよう構成されている。 多岐管システム4063は、次に各寝返り補助袋4358、4360の上部層4362、下部層4364の間に画定されたチャンバを膨らませるために加圧空気を供給するポンプ4064に結合する。 右及び左寝返り補助センサチューブ4370、4372も、各寝返り補助袋4358、4360の上部層4362、下部層4364の間に画定されたチャンバと流体連通するように設けられている。 同様にセンサチューブ4370、4372は、多岐管システム4063と流体連通となるような配置に構成され、また、袋4358、4360内の空気圧を検出する圧力センサ566とも流体連通する。 給気チューブ4366、4368は、それぞれ袋4358、4360の頭端に隣接する位置から、ほぼ縦方向に、受容ベース4208の頭端に隣接するマットレスコネクタ4068まで延びる。 センサチューブ4370、4372は、それぞれ袋4358、4360の足端から横方向に、マットレス4014の第1側面4017aに隣接する位置まで、寝返り補助袋システム4220と装着基板4216との間を通って延びる。 センサチューブ4370、4372は、続いて、固定ループ4339を通り、マットレスコネクタ4068に結合される。

    右及び左装着フランジ4376、4378は、それぞれ右及び左寝返り袋4358、4360の向かい合う端部から外側に向けて延びる。 例えば、装着フランジ4376、4378は、高周波(RF)溶接を介して袋4358、4360の下部層4364に固定される。 装着フランジ4376、4378は、それぞれの外側端4382、4384に隣接して複数の装着開口4380を有する。 開放可能な留め具、例えばボタン4337は、装着フランジ4376、4378の開口4380内に受容され、同様に装着基板4216の開口4336内に受容される。 上記のように、寝返り補助システム4220を装着基板4216に固定する。 寝返り補助袋システム4220はポリウレタン膜で作ることができる。

    <上方袋システム>
    上方袋システム4222は、寝返り補助袋システム4220の上に位置し、寝返り補助袋システム4220は発泡充填材4218と上方袋システム4222に挟まれている(図130、図140、図141)。 図142、図143において、上方袋システム4222は、頭部又は空気領域4390及び座部又は空気領域4392を画定し、各空気領域4390、4392はそれぞれ、空気袋部4394、4396を有す。 両空気袋部4394、4396はそれぞれ、複数の横方向に延びる袋4398、4400を有す。 各袋4398、4400は、他のすべての袋4398、4400から独立して動かすことができ、別々に装着基板4216に結合される。 本実施例では、合計9つの袋4398a〜4398iが頭部4390を画定し、さらに合計6つの袋4400a〜4400fが座部を画定する。 しかし、当然のことながら、マットレス4014の各部分又は領域4390、4392は、袋4398、4400をいくつ有してもよい。

    各袋4398、4400は、踵袋システム4215の袋4264とほぼ同一である。 従って、類似した又は同一の符号を用いて、袋4264、4398、4400の類似又は同一の構成要素を表す。 袋4398、4400は各々、上方及び下方の膨張可能中央部4402、4404及び互いに反対側の膨張可能な端部4406、4408を有する。 上方の膨張可能中央部4404は、ヒンジ部4403、4405によって端部4406、4408から分離される。 端部4406、4408は、ヒンジ部4403、4405の回りに、袋4398が動くためのすき間を提供するように構成された第1及び第2切欠き又は空間4407、4409を画定する。 ウェブ4415、4417はそれぞれ切欠き4407、4409に位置して下方中央部4404を端部4406、4408に接続する。

    各袋4398、4400は、上方ファスナ4272及び下方ファスナ4274、例えばスナップを有し、装着基板4216の外側及び内側ファスナ4332、4334と連携するよう構成されている。 図17及び図18に示すように、内側装着部材4330は、ヒンジ4329を介して外側装着部材4328に対して垂直に動くよう構成され、これにより袋4398の中央部4402、4404に対する、袋4398の端部4406、4408の動きを容易にする。 詳細には、内側装着部材4330は、ヒンジ4329を軸にして外側装着部材4328と相対的に旋回するよう構成されている。 この一体構造は袋4398の端部4406、4408が、寝返り補助袋システムの4220の動作中に旋回して動くことを可能にし、端部4406、4408の好ましくない持ち上げ又は装着基板4216からの離脱を防ぐ。

    さらに、上方袋システム4220の袋4398と装着基板4216との間の結合は被せ上面4410を画定する。 詳細には、システム4220の縦方向中心軸4019に隣接する、袋システム4220の上面4410は、袋システム4220の互いに反対側の側端4412、4413に隣接する上面4410より垂直方向において高い位置にある。 例えば、被せ上面4410の中心軸4019から各側端4412、4413までの垂直距離は、図140の符号「d」で表し、約2インチである。 上面4019は、弓状に中心軸4410から側端4412、4413まで延びる。

    被せ面4410は、介護者が患者をマットレス4014の横方向に移動する際に、傾斜した面を作りわずかに重力アシストすることによって、患者のベッド4010からベッド4010に隣接して位置する他の患者支持体への移動を容易にするよう構成されている。 さらに、側端4412、4413における面4410が中心軸4411に隣接する位置より低いため、サイドレール4020、4022の高さをより低くしても、最低高さ要求を満たす。

    図141には、右寝返り補助袋4358を膨らませる右寝返り補助モードの動作を示す。 右寝返り補助袋4358は、マットレス4014の縦方向中心軸4019から横方向にずれているため、袋4358を膨らますことによって、上方袋システム4222の側端4413が反対側の側端4412より上がる。 端部4406、4408と上方袋システム4222の袋4398、4400の中央部4407との間のヒンジ部4403、4405は、マットレス4014が寝返り補助袋4358、4360のいずれかを膨らますことによってできる形にほぼ一致することを可能にする。 一つの実施例では、寝返り補助袋4358、4360の片方を膨らますことによって、マットレス4014に支えられた患者は水平面から約20度だけ回転する。 寝返り補助動作が終了すると、制御システム44は膨らんだ寝返り補助袋4358、4360の空気を外気へ放出する。 同時に、上方袋システム4222は、制御装置44によって、最高膨張動作モードとしても知られている、最高圧まで膨らむように指示される。 寝返り補助システム4220は、上方袋システム4222と充填材4218との間に挟まれているため、上方袋システム4222を膨らますことは寝返り補助袋4358、4360内の空気を外気へ素早く放出することを容易にする。

    1組の座部取付けストラップ4425は、座部袋システム4396の選択された空気袋4440、例えば袋4440a〜4440c、を結合するよう構成されている。 ストラップ4425は、例えば、袋4440a〜4440cに巻き付き、ボタン4427等の従来の留め具を用いて端部どうしが結合される。

    <流体管の配管>
    頭部給気チューブ4414と頭部センサチューブ4416は頭部4390に結合される。 具体的には、給気チューブ4414は頭部4390の縦方向の中心位置に隣接した空気袋4398eに流体連結し、センサチューブ4416は座部4392に隣接した空気袋4398iに流体連結する。 給気チューブ4414とセンサチューブ4416は、両方ともほぼ縦方向に、それぞれ袋4398e、4398iから受容ベース4208の頭端のマットレスコネクタ4068まで、袋4398と寝返り補助システム4220の間を通って、延びる。 チューブ4414、4416は両方とも固定ループ4338に受容される。 頭部接続システム4418は、各袋4398を流体連結し、例えば、複数の従来の流体T型コネクタ4420及びL型コネクタ4422より構成される。

    座部給気チューブ4424と座部センサチューブ4426は座部4392に結合する。 具体的には、給気チューブ4424は座部接続システム4428に流体連結し、次に座部接続システムは座部袋システム4396の各空気袋4400に流体連結する。 座部接続システム4428は、例えば、複数の流体T型コネクタ4420及びL型コネクタ4422より構成される。 座部センサチューブ4426は、座部4392の縦方向の中心位置に隣接した空気袋4400dと結合する。 給気チューブ4424とセンサチューブ4426は、両方ともほぼ縦方向に、座部袋システム4396から受容ベース4208の頭端のマットレスコネクタ4068まで延びる。 給気チューブ4424は、受容ベース4208の側壁4282に沿って、上方袋システム4222と寝返り補助袋システム4220の間を通り、装着基板4216の固定ループ4339に受容される。 同様に、センサチューブ4426は、受容ベース4208の側壁4281に沿って、上方袋システム4222と寝返り補助袋システム4220の間を通り、装着基板4216の固定ループ4338に受容される。

    <火障壁>
    図130を参照すると、火障壁2124は受容ベース4208と装着基板4214、4216と発泡充填材4218と寝返り補助袋システム4220と上方袋システム4222と踵袋システム4215とを含むマットレス内部構成要素を受容する。 火障壁2124は、火障壁2124が他のマットレス構成要素を収容するよう構成された開放端2356を有する。 組み立て時には、火障壁2124の開放端2356をファスナなどの従来の留め具等で閉じる。 火障壁2124は、ガラス繊維編物等の従来の耐火メッシュ材料から作られる。

    <ずりカバー>
    ずりカバー2125は、上述のマットレス構成要素が火障壁2124内に受容された時にそれらの上に適合するように構成されている。 ずりカバー2125は、上面カバー部2106が火障壁2124上を容易にスライドし内部マットレス構成要素に対して動くことを可能にし、患者の体とマットレス4014の間のずり応力と仙骨損傷の可能性を低減するよう火障壁2124と外部カバー2102の間に位置するように構成されている。
    ずりカバー2125は、マットレス外部カバー2102が他のマットレス構成要素と相対的に動くよう、摩擦係数の小さい材料から形成されている。 マットレス4014が関節曲げ伸ばしされる時、又は患者が動く時、ずりカバー2125は、マットレス上面カバー部2106と患者の体の間のずり応力を最小限にする。 ずりカバー2125は、ナイロン織物又はパラシュート生地から作られる。 例えば、ずりカバー2125は、厚さ約0.002インチのディアフィールド・ウレタンPT611OS等のポリウレタン材料から作られる。 ポリウレタン材料は、安価なずり材料を提供し、マットレス4014の上に置かれた患者の体に与えるずり応力を低減する。
    ずりカバー2125及び上面カバー部2106の追加の詳細は、上述されている。

    <外部カバー>
    図57、図146を参照すると、底面カバー部2104は底面壁2366と側壁2368を有する。 側壁2368は、例えば布団地から形成され、例えばRF溶接を介して上面カバー部2106の側壁2364に結合される。 例えば、底面カバー部2104の底面壁2366は、耐摩耗性を高め、またマットレス4014の他の構成要素の汚染を防ぐために、ウレタン加工綾織物から形成されている。 底面壁2366は、ファスナ2372によって画定されるアクセスパネル2370を有する。 マットレス4014の組み立て時にアクセスパネル2370を利用し、アクセスパネルはマットレス4014の構成要素モジュールの取替えを容易にする。 例えば、ファスナ2372は底面壁2366にRF溶接される。 本発明の別の実施例では、ファスナ2372は、底面カバー部2104の側壁2368を上面カバー部2106の側壁2364に結合する際に利用される。

    図146において、底面カバー部2104は、台26'の座部4040に対する台26'の頭部4038の動きに対応するために、例えば折り畳まれた余分な材料で作られたストレス緩和領域2374を有する。 詳細には、頭部4038が座部4040に対して持ち上げられる際、受容ベース4208の頭部4292は受容ベース4208の座部4294に対して動く。 該動きの際、スリット4296及び接続するストレス解放開口は、受容ベース4208に与えられる応力を軽減する。 同様に、底面カバー部2104のストレス緩和領域2374は、マットレス4014の外部カバー2102内のストレスを軽減する。 デッキ26'の輪郭に沿うようマットレス4014が屈曲する際、ストレス緩和領域2374の余分な材料は、頭部4292と座部4294間の底面カバー部2104近くでの距離の増加に対応する。

    <マットレスアンカー>
    さらに図130、図132、図133、図146に示すように、足部アンカー4246は、例えば、足部装着プレート4242に螺合して受容されるファスナ4247を介して、底面カバー部2104の下で受容ベース4208の足部4210に結合される。 同様にして、頭部アンカー4320は、例えば、頭部装着プレート4316に螺合して受容されるファスナ4247を介して、底面カバー部2104の下で受容ベース4208の頭部4292に固定される。 図129に示すように、足部アンカー4246及び頭部アンカー4320はそれぞれ、例えば、マットレス4014の底面カバー部2104から曲げて離すことのできる互いに反対の第1及び第2端部4430、4431を持つ弾力性のあるタブ又は材料片4429から構成されている。 アンカー4246、4320はデッキ26'の頭部38'と足部42'内に形成された固定ブラケット4082、4080の下にそれぞれ配置される。

    <多岐管システム及びマットレスコネクタ>
    図130、図138、図148〜図150に示すように、マットレス流体コネクタ4068は、底面カバー部2104に固定され、受容ベース4208内に形成されたコネクタ凹部4285内に受容される。 マットレスコネクタ4068は、柔軟な管内に密封状態に受容される複数の凸設部4432、4434を有し、例えば、踵袋システム4215と、右寝返り補助袋4358と、左寝返り補助袋4360と、上方袋システム4222の頭部4390と、上方袋システム4222の座部4392とのいずれかに接続する。 詳細には、取付け部4432aは右寝返り補助給気チューブ4366に流体結合し、取付け部4432bは左寝返り補助給気チューブ4368に流体結合し、取付け部4432cは足部給気チューブ4276に流体結合し、取付け部4432dは座部給気チューブ4424に流体結合し、取付け部4432eは頭部給気チューブ4414に流体結合する。 同様にして、取付け部4434aは足部センサチューブ4278に流体結合し、取付け部4434bは頭部センサチューブ4416に流体結合し、取付け部4434cは座部センサチューブ4426に流体結合し、取付け部4434dは左寝返り補助センサチューブ4372に流体結合し、取付け部4434eは右寝返り補助センサチューブ4370に流体結合する。

    本発明の多岐管システム4063への空気接続を図147に例示する。 多岐管システム4063はポンプ4064と空気マットレス4014間の流体連通を提供するよう構成されている。 多岐管システム4063はマットレス4014の空気制御領域への空気の供給と該空気制御領域からの空気の排出を制御するように構成されている。 空気はポンプ4064を用いて多岐管4063に供給され、また空気は多岐管4063を介して大気2405へ排出される。 詳細には、多岐管システム4063は右寝返り補助袋4358内の、左寝返り補助袋4360内の、上方袋システム4222の頭部領域内の、上方袋システム4222の座部領域内の空気圧を制御する。 下記の詳細な説明には一つの多岐管4063が利用されているが、当然のことながら、他の実施例では複数の多岐管で代用することができる。

    図147に示すように、ポンプ4064から供給される空気は供給チューブを介して多岐管4063に送られる。 バルブシステム2406に関して詳細に記述したように、供給される空気は、多岐管4063に入った後、種々のバルブシステムへ導かれる。

    マットレス4014の空気制御領域のセンサ線4278、4370、4372、4416、4426は、多岐管4063と流体連通するよう結合する。 実施例では、各センサ線4278、4370、4372、4416、4426は、マットレスコネクタ4068に空気を供給し、次に該マットレスコネクタは多岐管コネクタ4070に空気を供給する。 空気は多岐管コネクタ4070からセンサチューブ2440を介して排出される。 各チューブ2440は、バルブ制御サーキット板2444に支持された圧力センサ566に結合する。 サーキット板2444は制御システム44と通信し、またこれにより、マットレス4014の各種空気領域の圧力を示す信号を制御システム44に供給する。 別の実施例では、各センサ線4278、4370、4372、4416、4426は、多岐管4063内に形成された流体センサ口(図示せず)を通り抜けてから、圧力センサチューブ2440を通って排出される空気を供給する。

    マットレスコネクタ4068は、多岐管4063と流体連通する多岐管コネクタ4070に結合するよう構成されている。 台26'に結合する仕切り壁272は、多岐管コネクタ4070と多岐管4063の中間に位置する。 多岐管コネクタ4070は、マットレスコネクタ4068と密封状態で一体となるよう構成されている。 多岐管コネクタ4070は、マットレス一体化コネクタ4068のプラグ4440、4442をそれぞれ密封状態に受容するように構成された複数の排気口4436、4438を有する。 多岐管コネクタ4070の排気口4436は、多岐管4063のバルブシステムと流体連通し、また上述のようにプラグ4440a、4440b、4440c、4440d、4440eは、それぞれの取付け部4432と給気チューブ4366、4368、4276、4424、4414を介してマットレス4014の空気制御領域4358、4360、4254、4392、4390と流体連通する。 多岐管コネクタの排気口4438は、多岐管4063を介して圧力センサ566と流体連通し、プラグ4442a、4442b、4442c、4442d、4442eは、取付け部4434及びセンサチューブ4278、4416、4426、4372、4370を介して、マットレス4014の空気制御領域4358、4360、4254、4392、4390と流体連通する。 容易に理解できるように、別の実施例においては、センサチューブは、多岐管4063を通らず直接、圧力センサ566に接続されてもよい。

    各プラグ4440、4442は、例えば、従来のO−リングガスケット4444を有し、接合排気口4436、4438とのシールを助ける。 マットレスコネクタ4068は、多岐管コネクタ4070の周辺外フランジ4448内に受容されるよう構成された周辺内フランジ4446を有する。 例えば、複数のファスナ4450は周辺フランジ4446と4448とを係止する。 例えば各ファスナ4450は、マットレスコネクタ4068から外側に延出し開口4454を有するばね付勢されたU字形タブ4452から構成され、タブ4452は多岐管コネクタ4070に支持された係止タブ4456に受容されるよう構成されている。 U字形の保持部材4457は、係止タブ4456から離間して配置される多岐管コネクタ4070に支持され、これによりマットレスコネクタ4068のタブ4452がこれらの間に受容されるようになっている。 図148の実施例では、コネクタ4068、4070の開放および移動を補助するために、上方ファスナ4450の係止タブ4456が取除かれている。 当然のことながら、マジックテープ、クランプ又は止め釘等その他の従来の留め具を代用することができる。

    上記の通り、多岐管コネクタ4070はそれぞれ、仕切り壁272を通って多岐管4063に結合する。 ねじ4058等の従来の留め具を用いて、多岐管コネクタ4070と多岐管4063とを仕切り壁272に固定することができる。 別の実施例では、円筒ガスケットを多岐管受容コネクタ4070及び多岐管4063の各排気口4436、4438の中間に配置し、この間をシールする。 さらに別の実施例において、ガスケット2502'(図151)を多岐管コネクタ4070と仕切り272との中間に配置する。 図122、123に示すように、ガスケット2502'はガスケット2502とほぼ同じ構成とすることができる。

    <マットレスセンサ>
    図35A、図150、図151に示すように、マットレスコネクタ4068と多岐管コネクタ4070との接続は、マットレスセンサ4462によって検出される。 マットレスコネクタ4068の多岐管コネクタ4070への結合による、マットレス4014の制御システム44への接続が、センサ4462によって検出されない場合、制御システム44は空気マットレスの機能の動作を許可しない。

    実施例によると、センサ4462は、マットレスコネクタ4068によって発生される動的な磁場の特性を検出するホール効果磁場センサ4464により構成される。 詳細には、磁石4466がマットレスコネクタ4068の受容突起4468内に配置される(図151)。 多岐管コネクタ4070は開口4470を有し、この開口はマットレスコネクタ4068が多岐管コネクタ4070と流体連結すると、突起4468と磁石4466とを受容するように構成されている。 このようにして、ホール効果磁場センサ4464は、磁石4466によって発生された磁場を検出する。 所定の磁場の検出に基づいて、センサ4464は制御システム44に関連マットレス4014を表す信号を送る。 その後、制御システム44は空気マットレス機能の動作を許可する。

    図152に例として、センサ4464に関連する回路を示す。 回路にはセンサ4464に結合した演算増幅器4474と、オープンコレクタ4476と、トランジスタ4478と、抵抗4480とを有す。 センサ4464と、演算増幅器4474と、オープンコレクタ4476と、トランジスタ4478とは、アース4482に結合する。 センサ4464と、演算増幅器4474と、オープンコレクタ4476と、抵抗4480とは、例えば5ボルトの電源に結合する。 トランジスタ4478と抵抗4480とは回路の出力端子に結合する。 例えば、抵抗4480は470オームで、センサ4464はイリノイ州のCherry Corporationの販売するCherry MP1013スナップ式近接センサである。 当然のことながら、所期制御特性に基づいて抵抗4480の値及び近接センサ4464は変わってよい。

    さらに、多岐管コネクタ4070に接続する空気マットレス4014の種類と機能は、ホール効果磁場センサ4464の所期感度又は磁石4466の磁力と関係する。 あるいは、多数の磁石4466及び関係するホール効果磁場センサ4464を用いて異なる種類のマットレス4014を区別することができる。 特定のマットレス4014を感知すると、制御システム44は、選択された機能を停止及び/又は始動することができる。 例えば、制御システム44がマットレスセンサ4462から、マットレス4014には寝返り補助袋システム4220が無いことを表す信号を受信した場合、左及び右寝返り補助機能は停止する。

    別の実施例では、マットレス4014の流体コネクタ4068の存在が圧力センサ、例えば、制御装置44と通信する圧力変換器566によって、検出される。 詳細には、制御システム44は多岐管コネクタ4070の排気口4436に圧力を供給することによって、所定の間隔で診断ルーチン又はプロセスを開始することができる。 多岐管コネクタ4070にマットレス4014が接続されていない場合、センサ端4438に接続する圧力変換器566は大気圧(すなわち、逆圧はない)を測定することになる。 しかし、マットレス4014が接続されている場合、給気口4436から流体を通すと、センサ端4438は一定量の逆圧を測定することになる。 このような診断ルーチンを通じて、制御システム44はマットレス4014が多岐管4063に接続しているかを、またどの給気口4436が関連する空気領域4254、4358、4360、4390、4392に接続しているかを判断することができる。 先と同様に、制御システム44が、圧力センサ566の動作を通して、特定の空気領域4254、4358、4360、4390、4392のみが多岐管4063に結合していると判断した場合、特定の機能を動作させて他の機能を停止させることができる。

    さらに、本開示に記すマットレス検出装置又はセンサは他のマットレス検出装置又はセンサで容易に代用できることに注意されたい。 例えば、機械スイッチ、導電ピン、その他の近接センサで容易に代用することができる。

    <圧力制御システム>
    図124に関して上記で説明したように、制御システム44は動的表面モジュール518を有する。 動的表面モジュール518は、他の機能に加え、圧力制御システム3000を有する。 図124に示す通り、圧力制御システム3000は、複数のバルブソレノイド564と、複数の圧力センサ又は変換器566と、アナログ・デジタル変換器3002と、マイクロコントローラ3004と、電源3006と、ポンプ4064とを有す。 マイクロコントローラ3004は、メモリ3010及び中央演算ユニット3012を有す。

    圧力センサ、例えば変換器566は、マットレス4014の空気制御領域4254、4358、4360、4390、4392の内の一箇所以上の圧力を定期的に検知し、検知された圧力値に比例した電圧を出力する。 アナログ・デジタル変換器3002は、電圧をデジタル化し、デジタル値をマイクロコントローラ3004に送る。 マイクロコントローラ3004は、送風圧力を分析し、空気制御領域4254、4358、4360、4390、4392内の送風圧力が所期圧力と比較して的確か、又は高すぎるか、又は低すぎるかを判断する。 メモリ3010は、例えば本分析に利用される参照テーブル又はアルゴリズムの形式でデータを記憶する。 例えば、空気領域4254、4358、4360、4390、4392の所期圧力は、システム3000の特定の動作モード(例えば、圧力緩和、最大膨張、CPR、寝返り補助、左寝返り補助後)、頭部4038が持ち上げられたかどうか、またその持ち上げ度合い、及び/又は患者のサイズに依存する。 マイクロコントローラ3004は、マットレス4014の所期調節を可能にするために、圧力変換器566から送られるフィードバック信号に応じてバルブソレノイド564動作する。 バルブソレノイド564は、マットレス4014への空気の流れ及び該マットレス内に生じる圧力を制御する。 バルブソレノイド564に関する詳細は上述の通りである。

    <バルブセンサ>
    図153に示すように、バルブセンサ4484は、空気弁2406の用途又は技術形態を判断するために、バルブソレノイド564に動作可能に結合する。 詳細には、バルブセンサ4484は、(1)直動式電磁弁又は(2)パイロット操作電磁弁又はパイロット補助電磁弁、のいずれが存在するかを判定する。 これらの2種類のバルブの操作条件は異なる。 直動式電磁弁はソレノイド電源4486からより多くの電流を引き出すため、電流のパルス変調を使用している。 パイロット操作電磁弁は、パイロット圧の印加と維持が必要である。

    バルブ2406の種類の特定は、各接続ソレノイド564に個別に電圧を印加することによって行われる。 バルブ制御リレー4488の閉鎖によってバルブ2406が作動すると、対応するソレノイド564によって流される電流は電流変換器4490によって計測される。 計測値は、アナログ・デジタル変換器4492に送られ、次にその測定値は該アナログ・デジタル変換器からマイクロコントローラ、例えば圧力制御システム3000のマイクロコントローラ3004に送られる。 あるいは、このマイクロコントローラはマイクロコントローラ3004とは別であってもよい。 マイクロコントローラ3004は、測定値を直動式電磁弁及びパイロット操作電磁弁を代表する既知の動作電流値と比較する。 この比較はバルブ2406の種類(すなわち、直動式電磁弁又はパイロット操作電磁弁)を決定するための根拠となる。

    マイクロコントローラ3004が、バルブ2406の数と種類が所定の構成に等しいと判断すると、バルブ2406はマイクロコントローラ3004によってその種類と考えて適切として駆動される。 マイクロコントローラ3004が、バルブ2406の数とタイプが所定の構成に等しくないと判定した場合、マイクロコントローラ3004によってエラーが報告される。 一実施例において、所定の構成は、多岐管4063に結合するすべてのバルブ2406はパイロット操作電磁弁であると規定されている。 このような場合、マイクロコントローラ3004はすべてのバルブ2406がパイロット操作電磁弁であるかを検索する。 そうであれば、マイクロコントローラ3004によって、バルブ2406はパイロット操作電磁弁と考えて適切として駆動される。 バルブ2406が全体として所定の構成とは違うと判定された場合、本実施例においては、すべてのバルブ2406がパイロット操作電磁弁であるわけではないことを意味し、マイクロコントローラ3004はエラーを報告する。 当然のことながら、所定の構成は、すべて直動式電磁弁又は、すべてパイロット操作電磁弁又は、これらを組み合わせた構成とすることができる。

    図153に示すように、監視継電器4496をソレノイド電源4486と電流変換器4490との中間に配置してよい。 さらに、ソレノイド564は、バルブ制御リレー4488を介してアース4498に結合される。

    バルブセンサ4484は、異なる患者支持体におけるバルブ2406の異なる所定の構成を利用することを可能にする。 具体的には、バルブ2406の所定の構成は、費用効果を高めるためまたバルブ構成の技術的進歩を生かすために、患者支持体の種類又は型式年度で異なることがある。 例えば、第1患者支持体において、すべてがパイロット操作電磁弁であってもよく、マイクロコントローラ3004に格納されている所定の構成がこの状況を反映する。 しかし、後の第2患者支持体では、すべてが直動式電磁弁であってもよい。 この場合、マイクロコントローラ3004を、この新たな所定の構成を検出するよう修正又は再プログラムすることができる。

    <マットレス圧力決定>
    本開示に記す通り、種々の動作モードには圧力緩和モードが含まれ、これは患者の体への圧力緩和を可能にするための各空気領域の標準動作モードである。 最大膨張動作モードは、各空気領域の最大膨張を可能にする動作モードである。 CPRモードとは、患者にCPRを施す際の補助として、各空気領域に安定した圧力を提供する動作モードである。 寝返り補助動作モードとは、患者の左又は右への寝返り又は回転を補助するために各空気領域に圧力を提供する動作モードである。 最後に、ポスト寝返り補助動作モードとは、寝返り補助袋からの排気を補助するために対応する空気領域に圧力を提供する動作モードである。

    表6〜表9に、空気システム動作モード、患者体重(Patient_Weight)、及び座部空気領域4392の場合は、頭部持ち上げ(Head_Elevation)に基づいた、空気領域4254、4358、4360、4390、4392の所期圧力を例示する。

    図154を参照して、マットレスセンサ4462を内蔵した動的表面モジュール518の動作の例としてのプロセス4710は、操作者又は介護者が、空気圧力制御システム3000を停止状態にする又は切るために、コントローラ50、52、54のいずれか一つにある適切なキー又はボタンを押すことによって、ブロック4712から始まる。 例えば、一実施例において、操作者はコントーラ54の「圧力緩和」ボタン1628と「最大膨張」ボタン1622とを最低5秒間同時に押し、これにより圧力制御システム3000を停止状態又はOFFモードに移す。 圧力制御システム3000を停止状態にすることによって、操作者に、結合する空気マットレス4014の不在を警告するための警報又はエラー信号の連続発生が解消される。 言い換えると、空気マットレス4014がベッド4010の制御システム44から外れた時、圧力制御システム3000が動作中又はONモードである場合、マットレスセンサ4462は空気マットレス4014の不在を検出し、コントローラ3004はコントローラ54のパネル1242にエラーコードを表示させ、設定された時間だけ可聴警報を作動する。

    次に、ブロック4714に示すとおり、頭部と座部と右寝返り補助と左寝返り補助領域4390、4392、4360、4362の圧力は圧力制御システム3000によって規制されない。 さらに、コントローラ54のすべての空気モード表示器1518は停止状態又は切られている。 ブロック4716において、コントローラ3004は、圧力制御システム3000の動作のためのモードボタン1622、1624、1626、1628が、コントローラ54において選択されたかを問合せる。 選択されていない場合、プロセスはブロック4714に戻る。 モードボタン1622、1624、1626、1628が選択された場合、プロセスは判定ブロック4718へ進み、コントローラ3004はマットレスセンサ4462がマットレス4014を検出したかを判断する。

    ブロック4718において、マットレスセンサ4462が結合されたマットレス4014を検出しなかった場合、ブロック4720のコントローラ3004はコントローラ54の選択されたモード表示1518を設定された時間だけ点灯させ、また可聴警報を鳴らす。 その後プロセスはブロック4714に戻る。 ブロック4718において、マットレスセンサ4462が結合されたマットレス4014を検出した場合、圧力センサ3000が選択された動作モードに入る又は開始すると、プロセスはブロック4722に進む。

    上記のように、本発明のマットレスセンサ4462は、操作者に動的空気マットレス4014又は例えば、静的発泡マットレス等のその他の支持面を有するベッド10'の利用の柔軟性を提供することが理解できるであろう。 ベッド10'が静的発泡マットレスと共に利用される場合、例えば、マットレスセンサ4462はコントローラ3004に信号を送り、該コントローラは操作者によって始動することはできなくなる。 圧力制御システム3000は停止状態又はOFFモードを保ち、これにより操作者が圧力制御システム3000を起動又はON状態にして発泡マットレスのシステムを使用するのを阻止する。

    圧力制御システム3000のコントローラ3004は空気マットレス4014内の圧力を調節する。 空気領域4254、4358、4360、4390、4392の圧力が高すぎる場合、コントローラ3004は、空気が空気領域4254、4358、4360、4390、4392から空気が抜けるよう、適切なバルブシステム作動装置564を始動する。 圧力が低すぎる場合、コントローラ3004は、ネットワーク510を介して患者支持体4010の電源モジュール514(その部品が概ね電源3006として図124に示されている)にメッセージを送り、電源3006はポンプ4064を始動する。 マイクロコントローラ3004が、ポンプ4064がオン状態になったことを検出すると、各空気領域4254、4358、4360、4390、4392に空気が給気されるよう、該マイクロコントローラは適切なバルブシステム作動装置564を始動する。

    とりわけ、圧力制御システム3000の実施例は以下の一つ以上の機能を含む:患者のサイズ又は体重に応じて空気領域4254、4358、4360、4390、4392の膨張を制御するプロセス3030;寝返り補助袋4358、4360の膨張を制御するプロセス3032;台26'の頭部4038の持ち上げに応答してマットレス4014の座部4392の膨張を制御するプロセス3070及び/又は、台26'の頭部4038にわずかしか或いは全く支持されないで、患者がベッド4014上に起き上がることに応答してマットレス4014の座部4392の膨張を制御するプロセス。

    <マットレス圧の患者体重依存性>
    動的表面モジュール518の圧力制御システム3000の例としての実施例において、患者支持体4010上の患者のサイズ又は体重に従って空気領域4254、4358、4360、4390、4392の膨張を制御するプロセス4730が提供される。 プロセス4730の1つの実施例が図155に示され、下記に説明される。

    上述した例としての実施例において、オペレータ又は介護者は、適切な患者体重を選択する必要がある。 また他の実施例においては、オペレータ又は介護者が患者体重を選択しない場合は、制御部3004は自動的にデフォルトの設定、例えばMサイズを選択する。

    更に別の実施例においては、圧力制御システム3000は、荷重枠36及び/又は座部40'に支持された力センサによる測定によって自動的に患者体重を決定する。 より詳細には、図129、図156において、患者体重はマットレス4014の下の台26'上の力検知抵抗(FSR)5002、5004、5006、5008、5010と、ベッド内計量システムの一部である4つのロードセル220、222、224、226とを入力とするアルゴリズムから導出される。 ロードセル220、222、224、226は、それらロードセルの診断評価を実行し適正に機能しているかを判定する計量制御部5012に結合されている。 本実施例においては、ベッド台26'の頭部38' に支持された3つのFSR5002、5004、5006とベッド台26'の座部40'に支持された2つのFSR5008、5010とを含む全部で5つのFSRを備えている。 座部40'の2つのFSR5008、5010と頭部38'のFSR5004は計量制御部5012に結合されている。 FSR5004、5008、5010は、計量制御部5012によって操作され患者が患者支持体10'に対する位置を変えた時に介護者に通知する患者位置監視(PPM)システムにおいて使用される。 頭部38'の他の2つのFSR5002、5006は、空気制御部3004に接続される。 これら2つのFSR5002、5006は、頭部4038に追加の検出範囲と、空気制御部3004がFSR5002、5006が非接続になった又は誤動作しているかを判定できるように診断機能とを提供する。

    これらFSRの構成は従来のものであり、印加される力の量に依存して変化する抵抗値を有する。 FSRは活性面に印加される力が増加すると抵抗が減少する特性を持つポリマー薄膜(PTF)デバイスを備える。 より詳細には、ある力が印加されるとFSRの抵抗値は所定値より小さくなる。 本実施例においては、力検知抵抗(FSR)が使用されているが、マットレス4014の頭部4390及び座部4392上の患者の存在を検出するために他のセンサを代用してもよい。 例えば、FSRは米国カリフォルニア州のInterlink Electronics社から部品番号408として入手可能である。

    <患者体重の決定>
    上述のように、4つのロードセル220、222、224、226はベッド10'の荷重枠36の4角に取付けられている。 これら4つのロードセル220、222、224、226の出力が荷重に変換される時、それらの和が荷重枠36によって支えられている荷重の総量を示す。 荷重枠36と、荷重枠36によって支えられている物体、例えば台26'、マットレス4014、荷重枠36上の他のベッド部品、及び患者との荷重がロードセル220、222、224、226に伝達される。 この荷重がロードセル220、222、224、226の特性を変化させ、これが荷重の総量を決定するために検出される。 荷重枠36と、台26'と、マットレス4014と、荷重枠36上の他のベッド部品との既知の荷重を減算することで、患者支持体10上の患者の体重を決定できる。 ロードセルと、患者の体重及びベッド内位置と他の計測値とを決定する方法との追加の説明が、2000年9月26日に出願された米国特許出願第09/669,707号「ロードセル装置」、及びPCT国際特許出願第PCT/US/08189号「病院ベッド制御装置」、に開示されている。 前記特許出願の開示を本願に援用する。 1つの実施例において、ロードセルは米国マサチューセッツ州のHBM社から入手可能である。 本開示の他の実施例によれば、当業者に公知である、患者体重又は患者に関する他の情報を決定するロードセル又は他のデバイスを使用する他の構成及び方法が提供される。

    計量制御部5012からの情報は、コントローラ・エリア・ネットワーク(CAN)510を介して空気制御部3004に送信される。 その情報は、7つのデータセット(4ロードセル220、222、224、226及び3FSR5004、5008、5010)に分割され、各送信は約100ミリ秒離間される。 各データセットと一緒にロードセル220、222、224、226に関する診断情報を含むエラーバイトが送信される。

    図155のフローチャートにおいて、例としての処理は制御部3004の適切な作動によって全変数の初期化から開始する。 次に、この処理はブロック4734に進み、計量制御部5012が変数Patient_Weightで表される患者の体重を決定する。 処理4730において、Patient_Weightの値が図157、158のサブ処理5020によって決定される。

    処理5020は、ブロック5022における全変数の初期化から開始する。 下記に詳述するように、変数Load_Beam_Offsetは制御部3004の最も最近の動作における値に等しく設定される。 判定ブロック5024において、制御部3004はデータ処理が可能か否かを問い合わせる。 より詳細には、制御部3004はFSR5002、5004、5006、5008、5010及びロードセル220、222、224、226からのデータの完全な組みが入手可能か否かを判定する。 上記のように、更新されたデータの完全な組みが700ミリ秒ごとに受信される。 より詳細には、計量制御部5012から7つのデータパッケージが、100ミリ秒ごとに1つのパッケージの割合で受信される。 追加の2つの情報パッケージが、第1と第3の頭部FSR5002、5006から350ミリ秒ごとに1つの割合で受信される。 FSR5002、5004、5006、5008、5010及びロードセル220、222、224、226からのデータの新しい完全組みが入手可能でなければ、処理はブロック5026においてリターンしブロック5022を開始する。 判定ブロック5024において答えが肯定的であれば、処理は判定ブロック5028に進み、制御部3004がFSR5002、5006及び計量制御部5012からのデータを処理する。 より詳細には、制御部3004が、変数Load_Beam_Totalの値をロードセル220、222、224、226からの4入力の和に等しいと決める。 制御部3004はFSR5002、5004、5006、5008、5010からの値を分析する。 FSR5002、5004、5006、5008、5010のいずれかが患者の存在を示す抵抗値を有していると、制御部3004はフラッグPatient_Presentを真に設定する。

    処理5020は次にブロック5030に進み、制御部3004はFSR5002、5004、5006、5008、5010と計量制御部5012の両方からのデータが安定しているか否かを調べる。 より詳細には、制御部3004は患者が最小所定時間のあいだ居ることを継続して検出したか否かを調べる。 本実施例では、(1)もし患者が約3.5秒以上の間検出されると、フラッグPatient_Presentは真に設定され、(2)もし患者が約3.5秒以上の間検出されないと、フラッグPatient_Presentは偽に設定され、FSRデータは安定であると見なす。 同様に、変数Load_Beam_Totalが5ポンドを超える値だけ約3.5秒以上の間変化することがなければ、計量データは安定であると見なす。 もしブロック5030において制御部3004がデータが安定でないと判定すると、処理はブロック5026に進む。 もしデータが安定であると判定されると、処理5020はブロック5032に進む。

    1つの実施例では、FSR5002、5004、5006、5008、5010は、FSR5002、5004、5006、5008、5010の全てから構成される第1グループと、頭部FSR5002、5004、5006から構成される第2グループとの2組にグループ分けされる。 FSRデータが制御部3004によって安定であると判定されるためには、(1)第1グループと第2グループのどちらかの全てのFSRは患者を約3.5秒以上の間検出してはならない、または(2)第1グループと第2グループのどちらかのいずれかのFSRが患者を約3.5秒以上の間検出しなければならない。

    ブロック5032のおいて、制御部3004は変数Load_Beam_Adjを再計算する。 より詳細には、制御部は変数Load_Beam_Adjが変数Load_Beam_Total−変数Load_Beam_Offsetに等しくなるように設定する。 上述したように、変数Load_Beam_Offsetが制御部3004の前の動作から保存される。 変数Load_Beam_Offsetは、マットレス4014、フットボード18、及び荷重枠36によって支えられる他の器具を追加した後、患者がベッド10'に乗る前に計量制御部5012によって測定され、荷重枠36によって支えられた荷重として定義される。 変数Load_Beam_Offsetは、マットレス4014、フットボード18、及び荷重枠36によって支えられる他の器具の無い状態で計量制御部5012によって測定された荷重のゼロ合わせ又は初期化等の工場較正を考慮に入れる。 要するに、変数Load_Beam_Offsetは、製造中にベッド10'が較正された時の荷重を超える、荷重枠36に加わる患者を除く荷重に等しい。

    処理5020は判定ブロック5034へ進み、制御部3004はベッド10'をゼロ合わせする条件が満たされたか否かを調べる。 言い換えれば、制御部3004はベッド10'のオフセット(Load_Beam_Offset)を再計算するための条件が満たされたか否かを判定する。 より詳細には、制御部3004は(1)変数Load_Beam_Adjがゼロより小さいか(2)変数Load_Beam_Adjが最大検出オフセット値より小さく、フラッグPatient_Presentが偽であるかを調べる。 変数Load_Beam_Adjが負である第1の場合は、制御部3004の直前の動作以来、器具が荷重枠36から取外された場合に発生する可能性がある。 このように、変数Load_Beam_Totalの値は、直前の動作から保存された変数Load_Beam_Offsetの値より小さい場合がある。 変数Load_Beam_Adjが最大検出オフセット値より小さくフラッグPatient_Presentが偽である第2の場合は、制御部3004の直前の動作以来、ベッド4010に器具が追加され荷重枠36によって支えられ、かつ患者が台26'上に検出されない場合に発生する可能性がある。 もしブロック5034において、制御部3004がベッド10'をゼロ合わせする条件が満たされたと判定すると、処理5020はブロック5036へ進む。 例えば、最大検出オフセット値は約50ポンドと規定される。

    処理ブロック5036では、制御部3004は新しいオフセットを計算し、フラッグNew_Offset_Pendingをクリアする。 より詳細には、制御部3004は変数Load_Beam_Offsetを変数Load_Beam_Totalに等しくし、フラッグNew_Offset_Pendingを偽に設定する。 このように、制御部3004は変数Load_Beam_Offsetを変数Load_Beam_Totalに等しくなるようにリセットする。 処理はブロック5038に進み、制御部3004は変数Load_Beam_Adjを再計算する。 より詳細には、制御部3004は変数Load_Beam_Adjを変数Load_Beam_Total−変数Load_Beam_Offsetに等しくする。

    処理5020はブロック5040に進み、制御部3004は出力フィルタと体重上下限値を適用する。 より詳細には、もし(1)変数Load_Beam_Adjが変数Patient_Weight+最小患者体重変化より大きいか、または(2)変数Load_Beam_Adjが変数Patient_Weight−最小患者体重変化より小さければ、制御部3004は変数Patient_Weightを更新する。 例えば、最小患者体重変化は約10ポンドと規定される。 もし変数Load_Beam_Adjが最大患者体重より大きいと、制御部3004は変数Patient_Weightをデフォルトの最大患者体重に等しく設定する。 例えば、最大患者体重は約350ポンドと規定され、デフォルトの最大患者体重は約400ポンドと規定される。 もし変数Load_Beam_Adjが最小患者体重より小さければ、変数Patient_Weightはデフォルトの最小患者体重に等しく設定される。 例えば、最小患者体重及びデフォルト最小患者体重は両方とも約65ポンドに設定される。 処理5020はリターンブロック5026に進み、引き続いて判定ブロック5024に進む。

    図157の判定ブロック5034において、上記のようにベッド4010をリセットするのに条件が適正でなければ、処理5020は判定ブロック5042に進む。 判定ブロック5042において、制御部3004は記録するべき大きなオフセットの候補があるか否かを調べる。 より詳細には、制御部3004は(1)変数Load_Beam_Adjが最大検出オフセット値以上でフラッグPatient_Presentが偽であるか否かを判定する。 言い換えれば、制御部3004は大きな荷重が荷重枠36によって測定され、かつ患者が台26'上に検出されないかを判定する。 上記のように、最大検出オフセット値は、例えば約50ポンドと規定される。 もし判定ブロック5042の答えが肯定的であれば、処理5020はブロック5044に進む。

    ブロック5044において、制御部3004はその未決オフセットを記録し、New_Offset_Pendingフラッグをセットする。 より詳細には、変数Pending_Offsetが変数Load_Beam_Totalに等しく設定され、フラッグNew_Offset_Pendingは真に設定される。 次に、処理5020は処理ブロック5040に進み、患者が台26'上にいるかのように動作を続ける。

    判定ブロック5042において、記録するべき大きなオフセットの候補がない場合、処理は判定ブロック5046に進む(図158)。 判定ブロック5046において、制御部3004は未決オフセットがあるか否かを調べる。 より詳細には、制御部3004はフラッグNew_Offset_Pendingが真に設定されているか否かを調べる。 もし判定ブロック5046の答えが否定的であれば、処理5020はブロック5040に進む(図34)。 もし判定ブロック5046の答えが肯定的であれば、処理5020は判定ブロック5048に進む。

    図158の判定ブロック5048において、変数Load_Beam_Adjがその未決オフセットよりずっと大きいか否かを問合せる。 より詳細には、制御部3004は変数Load_Beam_Adjが変数Pending_Offset+最小新患者体重より大きいか否かを判定する。 例えば、最小新患者体重の値は約90ポンドと規定される。 もし判定ブロック5048の答えが否定的であれば、処理5020はブロック5050に進み、フラッグNew_Offset_Pendingがクリアされるかまたは偽に設定される。 次に、処理5020はブロック5040に進む(図157)。 もし判定ブロック5048の答えが肯定的であれば、処理はブロック5052に進む。

    ブロック5052において、制御部3004はオフセットを該未決オフセットに更新する。 より詳細には、制御部3004は変数Load_Beam_Offsetを変数Pending_Offsetに等しく設定する。 患者が現在、台26'上にいて、前の未決オフセット値は荷重枠36によって支えられた器具のものであった場合が起こりうる。 次に処理はブロック5054に進む。 ブロック5054において、制御部3004は変数Load_Beam_Adjを再計算する。 再び、変数Load_Beam_Adjは変数Load_Beam_Total−変数Load_Beam_Offsetに等しくなる。 処理5020はブロック5050に進み、フラッグNew_Offset_Pendingがクリアされるかまたは偽に設定される。 次に処理5020はブロック5040(図157)に進み、制御部3004は出力フィルタと体重上下限値を適用し、適切であれば患者体重を更新する。 次に処理5020はリターンブロック5026に進み、引き続いて判定ブロック5024に進む。

    例えば上記の処理5020によって変数Patient_Weightの値が決定されると、図155の処理4730はブロック4736に進む。 ステップ4736において、空気領域4254、4358、4360、4390、4392が監視されることが決定される。 踵圧緩和部材4254内の袋、頭部4390、座部4392、及び寝返り補助袋4358、4360を、変数Patient_Weightで表される患者体重に基づいて異なる圧力に膨張させることができる。 しかし、他の実施例においては、空気領域4254、4358、4360、4390、4392の全てが患者体重に基づいて膨張させられるのではなくてもよいことは理解されるべきである。

    ステップ4736において、処理4730は患者体重に基づいて監視中の空気領域4254、4358、4360、4390、4392に対する所期の膨張圧力を決定する。 本実施例では、マイクロコントローラ3004は空気領域4254、4358、4360、4390、4392に対する所期の膨張圧力を1つ以上の参照表等のメモリ3010に格納されたデータから取得する。 所期の圧力は、個別の値又は許容値範囲であってもよいし、患者体重の関数として式又はアルゴリズムから計算されてもよい。 また、所期圧力は空気領域4254、4358、4360、4390、4392それぞれで異なっていてもよい。 また、温度及び/又は高度等の環境ファクタを含む様々な他のファクタが所期圧力値に影響する場合があり、これらのファクタが参照表のデータに反映されていてもよい。

    表7に示すように、本実施例では、座部4392の適切な圧力は、圧力緩和及び寝返り補助動作モードにおいて変数Head_Elevationで表される頭部38'の持ち上がりに依存する。 従って、座部4392に対する適切な圧力は患者体重とヘッド角度を参照して決定される。 しかし、動作モードに係わらず座部4392の圧力をこれらのパラメータのうちの1つだけに基づいて調整することも本発明の範囲に含まれる。

    <マットレス座部ブースト>
    言うまでもなく、頭部38'が持上げられると、患者体重の一部はマットレス4014の頭部4390によって支えられていたのがマットレス4014の座部4392によって支えられるように自然に移動する。 この体重移動に対して補償するために、頭部4038の姿勢の変化に応答して座部4392の膨張圧力は調整される。 本実施例では、表7に示すように、圧力緩和及び寝返り補助動作モードにおいてだけ、座部4392の圧力は頭部4390の持上げに依存する。 言い換えれば、最大膨張、CPR、又はポスト寝返り補助動作モードでは、頭部4390の持上げの変化に応答して座部4392の圧力が変わることはない。

    例えば、頭部38'の姿勢又はヘッド角度は姿勢検出器606によって検出される。 本実施例では、ヘッド角度に対応する電位差計測定値が論理モジュール512によって読取られ、処理4730で使用するために動的表面モジュール518にネットワーク510を介して送信される。 ヘッド角度を検出する電位差計の動作に関する詳細は、上述した。

    ブロック4738において座部4392の圧力を決定する時、マイクロコントローラ3004は姿勢検出器606によって検出された角度をメモリ3010に格納されたデータ、例えば下記の表10の値と比較する。 ヘッド角度評価におけるヒステリシス(システム状態のその前状態への、遅延した物理的効果として現れる依存性)を考慮して、表10におけるヘッド持上げの変化を示す近接する角度領域の値の範囲は重なっている。

    例えば、もし姿勢検出器606が約30度と40度の間のヘッド角度を計測すると、頭部38'は領域0から領域1へ移行したと見なす。 しかし、頭部38'が領域1になった後は、姿勢検出器606が領域1より小さいヘッド角度、例えば約26度以下を計測しないと領域0に戻ったとは見なされない。 また、表10に示すように、圧力計算で使用される変数Head_Elevationは、計測されたヘッド持上げの各領域に対する所定の値に設定される。 例えば、領域1では変数Head_Elevationは40度に設定され、領域2では変数Head_Elevationは50度に設定される。

    もし姿勢の変化が1つの角度領域から別の角度領域へ下向き方向に発生すると、例えば、頭部4038が表10の領域2から領域1へ下げられると、ステップ4738において、変数Patient_Weightで表される患者体重と変数Head_Elevationとして設定された現在のヘッド角度に従って座部4392の所期圧力を減少させる。 所期圧力(Pressure_Seat)範囲はメモリ3010に格納された参照表を参照して決定される。 表7はこのような表の例である。

    もし姿勢の変化が1つの角度領域から別の角度領域へ上向き方向に発生すると、例えば、頭部38'が表10の領域0から領域1へ上げられると、ステップ4738において、変数Patient_Weightで表される患者体重と変数Head_Elevationとして設定された現在のヘッド角度に従って座部4392の所期圧力を増加させる。 また、下記に詳述するように座ブーストが座部に適用されてもよい。 つまり、座部4392は、上記体重移動に対して補償するために初め短期間、過膨張される。

    ステップ4740において、マイクロコントローラ3004は上記の現在の圧力を測定し、現在の圧力が上記の所期圧力より小さいか、等しいか、大きいかを判定する。 ブロック4742において、マイクロコントローラ3004は、実際の圧力がステップ4738において決定された所期圧力より大きいか否かを問合せる。 もし大きければ、ステップ4744において、その領域は該所期圧力に収縮される。 ブロック4746においてマイクロコントローラ3004は現在の圧力が上記の所期圧力より小さいか否かを問合せる。 もし小さければ、マイクロコントローラ3004は、ステップ4738において電源3006にポンプ4064を作動し袋2304を該所期圧力まで膨張させるよう指示する。

    ブロック4744又は4748において圧力が減少又は増加された後、プロセス4730はブロック4750に進む。 ブロック4750において制御部3004は座部4392が圧力ブーストを必要としているか否かを判定する。

    上記他の機能に加えて、圧力制御システム3000は、頭部4038の持ち上がりに従って座部の膨らみを増加させるか又はブーストするための追加の処理4800、4900を実行してもよい。 この方法の1つの実施例が図160に示され、下記で説明される。

    上述のように、頭部38'が持上げられると、患者体重の一部は自然にマットレス4014の頭部4390からマットレス4014の座部4392に移動する。 同様の体重移動は、患者体重が大部分又は完全に座部4392によって支えられるように患者がベッド10'内で起き上がる時に発生する。 この体重移動を予測し「底を打つ」のを防ぐために、座部4392の膨張圧力が頭部38'の姿勢の変化に応答してブーストされる。

    表11は患者体重の範囲に依存する座部のブースト圧力範囲を示す。

    処理4800は、ブロック4802において開始し上記の方法で頭部の持ち上がり(Head_Elevation)を判定する。 判定ステップ4804において、処理4800は論理モジュール512からの入力を評価し、現在のヘッド角度と直前のヘッド角度を比較することで頭部38'が姿勢において3度以上増加したか否かを判定する。 ヘッド角度が3度以上増加すると、処理4800はステップ4806に進む。 頭部38'が3度以上持上げられなかったなら、処理4800はステップ4802に戻る。 なお、3度は例としての値であり、ヘッド角度の変化は、適切なより大きな又は小さな値であってもよい。 勿論、この間、圧力制御システム3000は、座部4392の圧力を周期的に測定し続け、所望の範囲内になることを確実にする。

    姿勢の変化が下向き方向に発生すると、すなわち頭部38'が下げられると、ステップ4804において座部4392の圧力増加は起動されない。 3度以上の姿勢の変化が上向き方向に発生すると、すなわち頭部38'が持上げられると、ステップ4806において座部4392の膨張圧力は増加される。 言い換えれば、座ブーストが座部4392に適用される。 つまり座部4392は、上記体重移動に対して補償するために初め短期間、過膨張される。 ブロック4808において、圧力ブーストが所定期間、例えば1秒〜30秒間、を越えたか否かを判定するタイミング判定が制御部3004によって行われる。 1つの実施例では、該所定期間は約15秒に設定される。 圧力ブーストが所定期間を越えていなければ、圧力ブーストはブロック4806において続行される。 所定期間が経過すれば、処理4800はブロック4810に進み、圧力ブーストは終了する。

    初期座ブースト圧力の例が表11に示されている。 座ブースト期間が終了すると、処理4800は、患者体重とヘッド角度とに基づいて座部4392の圧力を上記参照表7によって決定される所期レベルに調整する。

    図161において、座部4392の急な持上げ又は圧力ブーストのための処理4900は、同様に患者体重が大部分又は完全に座部4392によって支えられるように患者がベッド10'内で起き上がる時に起動される。 処理4900は、ブロック4902で開始され患者センサすなわちFSR5002、5004、5006、5008、5010を制御部3004が監視する。 判定ブロック4904では、制御部3004は患者センサすなわちFSR5002、5004、5006、5008、5010が頭部38'に患者の存在を検出しているか否かを問合せる。 もしブロック4904の答えが肯定的であれば、処理はブロック4902に戻り、制御部3004はFSR5002、5004、5006、5008、5010を監視し続ける。 もしブロック4904でFSR5002、5004、5006、5008、5010が患者を検出していなければ、処理はブロック4906に進む。

    判定ブロック4906で、制御部3004は患者体重(Patient_Weight)が所定の値より大きいか否かを問合せる。 本実施例では、該所定の値は約100ポンドである。 もしPatient_Weightの値が約100ポンド以下であれば、処理はブロック4902に戻る。 言い換えれば、もしPatient_Weightの値が約100ポンド以下であれば、圧力ブーストは座部4392で発生しない。 もしPatient_Weightの値が約100ポンドより大きければ、処理4900はブロック4908に進み、座部4392の膨張圧力は増加される。 言い換えれば、座ブーストが座部4392に適用される。 つまり座部4392は、上記体重移動に対して補償するために初め短期間、過膨張される。 判定ブロック4904、4906の答えが肯定的である限り、座ブーストは、続行される。 勿論、この間、圧力制御システム3000は、座部4392の圧力を周期的に測定し続け、所望の範囲内になることを確実にする。

    初期座ブースト圧力の例が表11に示されている。 座ブースト期間が終了すると、処理4900は、患者体重とヘッド角度とに基づいて座部4392の圧力を上記参照表7によって決定される所期レベルに調整する。

    <患者寝返り補助>
    上記の他の機能に加えて、動的表面モジュール518の圧力制御システム3000は、寝返り補助動作モード中、寝返り補助袋システム4220の動作を制御する。 寝返り補助袋4358、4360は、例えば治療のために患者の向きを変える時に介護者を助けるために選択的に膨張されるよう構成されている。 寝返り補助袋4358、4360の動作を制御する処理3032の実施例が図159に示されている。 処理3032はマイクロコントローラ3004のメモリ3010に格納されたアプリケーションソフトウェアを使用して実行される。 寝返り補助袋4358、4360の構造は本明細書に説明されている。

    図159のステップ3034において、処理3032は寝返り補助袋2262、2264の1つを作動する要求が受信されたか否かを検出する。 本実施例では、このような要求はサイドレール制御部52、54上の寝返り補助ボタン1624、1626(図75)をオペレータ又は介護者が作動することによって開始される。 しかし、寝返り補助を作動する他の手段を使用してもよい。 例えば、制御システム44は、日中又は夜の予定の時間に寝返り補助ボタン1624、1626のうち1つ以上を自動的に作動するようにプログラムされていてもよい。

    判定ステップ3036において、寝返り補助機能を始動する前に、処理3032は、患者が向く患者支持体10'の側のサイドレール4020、4022が立った姿勢であることを確認するためにサイドレール姿勢検出器60からの信号に基づいて調べる。 患者が向く患者支持体10'の側のサイドレール4020、4022のいずれも立った姿勢にない場合、エラー信号がステップ3038において生成され、処理3032は終了する。 本実施例では、短い期間又はサイドレール4020、4022の1つ以上が立った姿勢にされるまで音又は視覚信号が生成される。 従って、本実施例では、寝返り補助機能を始動するために、患者が向くサイドレール4020、4022は立った姿勢でなければならない。 しかし、他の実施例では、介護者又はオペレータはこの制約を無効にすることができてもよいし、または、例えば特定の患者の環境に依ってこの制約を選択可能にしてもよい。

    ステップ3040において、処理3032は、頭部38'の角度(Head_Elevation)が所定の最大角度より小さいか、等しいか、又は大きいかを調べる。 本実施例では、最大ヘッド角度は約25度である。 1つの実施例では、信号は姿勢検出器606からヘッド角度を決定する動的表面モジュール518に直接送られる。 あるいは、ヘッド角度の決定は論理モジュール512によって行われ、該ヘッド角度は、処理3032において使用するためにCANネットワーク510を介して動的表面モジュール518に通知される。 もしヘッド角度が約25度より大きいと、ステップ3042でエラー信号が生成され、寝返り補助機能は続行が禁止される。

    ステップ3044において、患者支持体10'によって支えられている患者体重(Patient_Weight)は上記のようにして決定され、患者体重に基づく所期圧力が選択された寝返り補助袋4358、4360に加えられる。

    ステップ3046において、第1の寝返り補助ボタン1624が作動されると、第1の寝返り補助袋4358は膨張し患者支持体10'内の人を、頭部38'の後ろに立つ人から見て反時計回りに上方向に回転させる。 第2の寝返り補助ボタン1626が作動されると、第2の寝返り補助袋4360は膨張し患者支持体10'内の人を第1の寝返り補助ボタン1624の場合と反対回りに上方向に回転させる。 選択された寝返り補助袋4358、4360の膨張は、患者の片側を所定の角度まで持ち上げる。 本実施例では、選択された寝返り補助袋4358、4360は、患者の体重又はサイズに依って約20〜50秒で膨張しマットレス4014に対して約20度の角度に、患者を回転する。 なお、膨張の所定の角度とスピードは、必要に応じて患者を回転させることの目的を含む様々なファクタに基づいて変更してもよい。

    選択された寝返り補助袋4358、4360が膨張されると、ステップ3048において、タイマがセットされる。 選択された寝返り補助袋4358、4360は所定の期間、膨張したままであり、次に自動的にリセット又は収縮される。 該所定の期間は、患者及び介護者の必要及び要望に応じて経験的に決定され、例えば約5秒から約5分の範囲の時間である。 本実施例では、寝返り補助膨張の期間は約10秒である。 ステップ3050において、タイマはこの待ち期間をカウントする。 待ち期間(例えば約10秒)が終了後、選択された寝返り補助袋4358、4360が「ポスト寝返り補助」モード又は局面にもうすぐ入ることを患者及び介護者に示すために音又は視覚信号が生成される。

    ポスト寝返り補助モードでは、処理3032はステップ3052において、選択された寝返り補助袋4358、4360の収縮を開始する。 本実施例では、収縮は頭部4390と座部4392の袋を「ポスト寝返り補助」膨張圧力(例えば表6、7を参照)に急速に過膨張させることで迅速に行なわれる。 頭部4390と座部4392の膨張は寝返り補助袋4358、4360に圧力をかけ、寝返り補助袋4358、4360に空気をより急速に排出させる。 あるいは、真空機構を寝返り補助袋4358、4360に結合し、収縮を加速してもよい。

    行為監視ステップ3060は寝返り補助動作中に周期的に実行されるステップである。 このステップは、寝返り補助が動作中に患者又は介護者が他のベッド機能を使用しようとしているか否かを検出する。 動的表面モジュールの動作に関する追加の詳細については上述した。

    <CPR体位>
    制御システム44に指示を与えることで、患者支持体10'を好ましいCPR体位にすることができる。 この時、制御システム44はアクチュエータ48c、48d、48eを制御し頭部、座部、脚部を概ね線形の関係となるようにし、ポンプ4064を制御し上方袋システム4222を所期の圧力に膨張させ、台支持部24を制御しフット端に対してヘッド端を下げる。 本実施例では、制御システム44は、座部4392の袋システム4396をそれの所期CPR圧力に膨張させる前に、頭部4390の袋システム4394をそれの所期CPR圧力に膨張させる。 このように、頭部4390は、座部4392より前に所望の硬さに達する。 CPR手順では通常、圧力が患者の上部胴体又は胸にかかることが必要であるので、この機能は望ましい。

    <マットレス空気ポンプ>
    ポンプ64は加圧空気を多岐管62とマットレス14、4014の空気圧具に供給するよう構成されている。 図162、163の実施例に示されているように、ポンプ64は、荷重枠36のはり211に結合された支持取付け具5440と、支持取付け具5440によって支えられたポンプカバー支持板又は取付け具5444と、ハウジング支持取付け具5444によって支えられたポンプカバー5446と、同じくハウジング支持取付け具5444によって支えられたポンプユニット支持取付け具5448と、ポンプユニット支持取付け具5448によって支えられたポンプユニット5450と、ポンプカバー5446の外側に支持されたフィルタ・マフラーユニット5452とを備える。

    ポンプユニット5450等の多くのポンプユニットは、動作中にノイズと振動とを発生する。 ポンプ64の部品のいくつかはポンプユニット5450が発生するノイズと振動の伝達を削減するよう構成されている。

    図113と図162〜164に示すように、支持取付け具5440は、はり211にかかる又はこれを囲う一対のサドル形部5454と、サドル形部5454から延びる4つのアーム5456とを備える。 U字形ゴム又弾性部材5458(図163では1つだけ示す)は、ポンプ64からはり211に伝達される振動を削減するためにサドル形部5454とはり211との間に配置されている(図164)。

    サドル形部5454は取付け具5440をはり211に結合する留め具5462を受容するサイズの開口5460を備える。 同様に、はり211は留め具5462を受容するサイズの開口5464を備える。 しかし、取付け具5440とはり211との固い直接結合を避けるため、開口5464ははり211が留め具5462と接触しないよう十分に大きい(図164)。 代わりに、U字形ゴム又弾性部材5458を介して結合される。

    ポンプカバー支持取付け具5444は、留め具受容ノッチ5468を有する4つのアーム5466を備える。 ゴム又弾性グロメット5470(図163では1つだけ示す)が各ノッチ5468に受容される。 各グロメット5470は2つのヘッド部5472と、2つのヘッド部5472間に画定された環状溝5474と、留め具5476を受容するサイズの留め具受容開口(不図示)とを有する。

    グロメット5470がノッチ5468内に配置されると、ヘッド部5472はアーム5466の一部と重なり、アーム5466の該一部は溝5474内に位置する。 図162に示すように、下方ヘッド部5472が支持取付け具5440とポンプカバー支持取付け具5444との間に位置するように、グロメット5470の下部ヘッド部5472は支持取付け具5440のアーム5456の上に位置決めされる。 上方ヘッド部5472が留め具5476のヘッド部とアーム5466との間に位置するように、留め具5476はグロメット5470を通って延び、アーム5456の下面側で留め具5476の下方ネジ山部がナット(不図示)と結合される。 グロメット5470の一部は留め具5476とアーム5466、5456との間に位置するので、ポンプカバー支持取付け具5444と支持取付け具5440との間の結合は固い直接結合ではない。

    ポンプカバー5446は、複数の留め具5478によってポンプカバー支持取付け具5444に結合されている。 発泡体ガスケット5480はポンプカバー取付け具5444とポンプカバー5446の間で圧縮され、ノイズと振動の伝達を削減する。 同様に、発泡体内張り5482がポンプカバー5446の内面に設けられている。 本開示の別の実施例では、発泡体内張りが、ポンプカバー支持取付け具5444の下面にも設けられる。

    ポンプユニット支持取付け具5448が発泡体内張り5482により画定された内部領域5484内に吊り下がるように、ポンプユニット支持取付け具5448はポンプカバー支持取付け具5444の下面に溶接されるか又は固く結合される。 ポンプユニット支持取付け具5448又はポンプユニット5450が発泡体内張り5482に全く接触しないのが好ましい。

    ポンプユニット5450は、4つ以上のゴムで作られた弾力性のある脚5486(図163では1つだけ示す)によってポンプユニット支持取付け具5448上に支えられている。 図166に示すように、各脚5486は、その間に環状溝5490を画定する4つの環状ヘッド部5488と、ヘッド部5488の間に位置する支持部5492と、互いに反対の端に位置する2つのプル部5494とを有する。 図163、図166に示すように、ポンプユニット5450は、例えば複数の開口5496を有し、ポンプユニット支持取付け具5448は脚5486を受容するサイズの複数の開口5498を有する。 脚5486を取付けるために、組立て者はプル部5494を開口5496、5498に挿入し、上方ヘッド部5488と下方ヘッド部5488とがそれぞれの開口5496、5498を挿通するまでプル部5494を引っ張る。 組み立て後、図166に示すようにポンプユニット支持取付け具5448とポンプユニット5450との一部は環状溝5490に位置する。

    別の実施例の弾力性のある脚5510がポンプユニット5450とポンプユニット支持取付け具5448とに結合された状態で図167に示されている。 弾力性のある脚5510はゴム又は弾性材料で作られた本体部5512と、ナット5514と、ネジ山スタッド5516とを有する。 本体部5512はナット5514とネジ山スタッド5516の周りに形成されている。 脚5510をポンプユニット5450とポンプユニット支持取付け具5448とに結合するために、ボルト5518がナット512に螺合され、ナット5520がスタッド5516に螺合される。 本体部5512の一部がナット5514とポンプユニット5450の間及び別の一部がスタッド5516とポンプユニット支持取付け具5448の間に位置し、摩擦性の接触を増加させるのが好ましい。

    図162に示すように、フィルタ・マフラーユニット5452の下方端はポンプカバー5446の倒置されたカバー又はなべ5522の中に位置する。 なべ5522は3つの側壁5524、5526、5528と底壁5530とを有する。 側壁5524、5526、5528は一対のスリット又は入り口5532をそれらの間に形成し、側壁5526は一対の開口5534を有する。 図165に示すように、フィルタ・マフラーユニット5452の下方端は底壁5530から距離5531だけ離間され、フィルタ・マフラーユニット5452の下向き吸気口5536は底壁5530に対向している。 ケーブル結び5538はフィルタ・マフラーユニット5452の周りを回り、開口5534を通って延び、フィルタ・マフラーユニット5452を側壁5526に結合する。

    もし液体がなべ5522に噴霧されるか又は入ると、それはスリット5532から排出される。 また、吸気口5536は底壁5530に対向し、底壁5530に相対的に近くスリット5532と吸気口5536との間のパスは直線ではないので、液体がなべ5522の外側からスリット5532を通して吸気口5536内に噴霧されることはない。 従って、なべ5522は吸気口5536への直接の噴霧パスを遮断するので、液体がフィルタ・マフラーユニット5452に入ることは困難である。

    フィルタ・マフラーユニット5452は空気の多くの不純物をフィルタし、これらがポンプユニット5450、多岐管62、又はマットレス14に入らないように構成されている。 図163と図165において、フィルタ・マフラーユニット5452からの空気はフィルタ・マフラーユニット5452の排気口5542に結合されたチューブ5540を通してポンプユニット5450に連通する。 チューブ5540は、ポンプカバー支持取付け具5444のチューブ受容ノッチ5544(図103)を通って延び、ポンプユニット5450の吸気口フィティング5546に結合する。

    動作中、ポンプユニット5450は、チューブ5540を通って伝わるノイズを発生する。 フィルタ・マフラーユニット5452はこのノイズを減衰し、ノイズが患者環境内に入らないようにする。

    別のチューブ5548は、多岐管62に加圧空気を供給するポンプユニット5450の排気口接続具5550に結合されている。 チューブ5548は、図18に示すように荷重枠36の縦方向延設部材198に達するまで荷重枠36のはり211に沿って延びる。 図18に影で示したように、チューブ5548は、患者支持体10のフット端に向かって縦方向延設部材198の内側に沿って中間部に達するまで延びる。 次にチューブ5548は、患者支持体10の中心に向かって内側に向きを変える。 図13に示すようにチューブ5548は、開口5556を通って延び、台26の頭部38の2つのはり部材5558(図45に最もよく示されている)間を多岐管62のTコネクタ2412に達するまで上る(図117、118)。

    別の実施例のマットレス空気ポンプ4064は、図168、図170に示すように荷重枠36のはり211に結合された支持取付け具5640と、支持取付け具5640によって支えられたポンプカバー支持板又は取付け具5644と、ハウジング支持取付け具5644によって支えられたポンプカバー5646と、同じくハウジング支持取付け具5644によって支えられたポンプユニット支持取付け具5648と、ポンプユニット支持取付け具5648によって支えられたポンプユニット5650と、ポンプカバー5646内に支持されたフィルタ・マフラーユニット5652とを備える。 ポンプユニット5650はポンプ4064の外からフィルタ・マフラーユニット5652を通して空気を引き込み、多岐管62に供給する。

    図169、図170に示すように支持取付け具5640は、はり211から吊り下がるサドル部材5654とサドル部材5654から延びる4つのアームを有する支持部材5657とを備える。 図170に示すように一対のゴム又は弾性グロメット5658がサドル部材5654のタブ5659とはり211との間に配置され、ポンプ4064からはり211に伝わる振動が削減される。 鋼スルーブ5661(図169では1つだけ示す)が、グロメット5658を受けるためにはり211内の適所に溶接されている。

    タブ5659は、取付け具5654をはり211に結合する留め具5662を受容するサイズの開口5660を有する。 同様に、はり211は鋼スルーブ5661を受容するサイズの開口5664を有する。 開口5664において、鋼スルーブ5661の一部ははり211の底部の下方を延びる(図170)。 鋼スルーブ5661は、はり211の底部と鋼スルーブ5661の間に画定された2つの線5665(図169)に沿ってはり211に溶接される。

    鋼スルーブ5663(図169では1つだけ示す)は、留め具5662を受容するためにグロメット5658の中に配置される。 グロメット5658ははり211と取付け具5654の間に挟まれるか又は位置し、取付け具5654とはり211の間の直接的な固い結合を回避する。 代わりに、グロメット5658を介して結合される。

    ポンプカバー支持取付け具5644は、留め具受容ノッチ5668を有する4つのアーム5666を備える。 弾力性ブッシング5670が各ノッチ5668に受容される。 ブッシング5670がノッチ5668内に配置されるとブッシング5670の上方ヘッド部5671はアーム5666の一部と重なり、すね部5673はノッチ5668内に位置する(図173)。 弾力性ワッシャ5675が支持取付け具5640のアーム5656上に位置する時、下方ヘッド部5671は支持取付け具5640とポンプカバー支持取付け具5644の間に位置する。 機械ネジ等の留め具5676は金属ワッシャ5677とブッシング5670とを通って延び、ワッシャ5677とブッシング5670の上方ヘッド部5671は、留め具5676のヘッド部とアーム5666の間に位置する。 ブッシング5670の一部とワッシャ5675は留め具5676とアーム5666、5656との間に位置するので、ポンプカバー支持取付け具5644と支持取付け具5640との間の結合は固い直接結合ではない。

    ブッシング5670とワッシャ5675は、米国オハイオ州のSorbothane社からSORBOTHANEの名前で販売されている熱硬化性ポリエーテル系ポリウレタン材料で作られていることが好ましい。 SORBOTHANE名の材料は粘着性と弾性を持つ材料である。 他の実施例では、ゴム等の他の弾力性又は弾性材料が前記ブッシングとワッシャに対して使用される。

    ポンプカバー5646は、複数の留め具5678によってポンプカバー支持取付け具5644に結合されている。 図171に示すように、発泡体内張り5680はポンプカバー5646とポンプカバー支持取付け具5644によって画定された内部領域5484内に配置され、ノイズと振動の伝達を削減する。 発泡体内張り5680はポンプカバー支持取付け具5644に接着された発泡体上部5682と、ポンプカバー5646の壁に接着された発泡体壁5683と、ポンプカバー5646の底面に接着された発泡体底部5683とを有する。 発泡体上部5682はポンプカバー5646とポンプカバー支持取付け具5644との間のシールを提供する。 発泡体内張り5680はポンプカバー5646に伝わるノイズを減衰するために音減衰材料から作られている。

    ポンプユニット支持取付け具5648はポンプカバー支持取付け具5644の下面に溶接又は固く結合され、ポンプユニット支持取付け具5648は発泡体内張り5680によって画定された内部領域5684内に吊り下がっている。 図171に影で示したように、ポンプユニット5650は発泡体内張り5680内に延び、その一部を圧縮する。

    ポンプユニット5650は、ゴム又は弾性材料で作られた4つ以上の弾力性の脚5686(図169では2つだけ示す)によってポンプユニット支持取付け具5648上に支持されている。 適切な弾力性の脚5686の追加の説明は、上述した。

    図171に示すように、フィルタ・マフラーユニット5652はポンプカバー5646の側壁5690に溶接されたフランジ5688によって内部領域5684内に保持されている。 組み立て前に、フランジ5688はポンプカバー5646の中心に向かって。 組み立て中、フィルタ・マフラーユニット5652はフランジ5688の近くに位置する。 次にフランジ5688は、フィルタ・マフラーユニット5652を発泡体内張り5680内へ押すために側壁5690に向けて図169に示す位置まで曲げられる(図171)。

    図171に示すように、フィルタ・マフラーユニット5652の吸気口5710は、ポンプカバー5646の開口又は吸気口5714を通って延びるチューブ又はホース5712に結合されている。 グロメット5716は開口5714に配置され、チューブ5712とポンプカバー5646の間のシールを提供する。 チューブカバー5718は3つの側壁5720、5722、5724と上部壁5726とを有する。 側壁5720、5722、5724はポンプカバー5646と共同して開口又は吸気口5728を形成する。

    もし液体がカバー5646内に噴霧されるか又は入ると、それは開口5728から排出される。 また、チューブ5712の端5713はカバー5646の壁5722に対向し相対的に近く、開口5714と開口5728との間のパスは直線ではないので、液体がなべカバー5718の外側から開口5728を通してチューブ5712の吸気口端5713内に噴霧されることはない。 従って、カバー5718はチューブ5712の端5713への直接の噴霧パスを遮断するので、液体がフィルタ・マフラーユニット4652に入ることは困難である。

    フィルタ・マフラーユニット5652の内部部品(不図示)は空気中の多くの不純物を取除き、ポンプユニット5650、多岐管62、又はマットレス4014に不純物が入らないようにする。 フィルタ・マフラーユニット5652からの空気は、フィルタ・マフラーユニット5652の排気口5642から内部領域5684を通してポンプユニット5650に連通する。 ポンプユニット5650の動作中、内部領域5684からの空気は、フィルタ・マフラーユニット5652から離間したポンプユニット5650の吸気口5730に引き込まれる。 これにより、内部領域5684内に負の圧力が生成される。 内部領域5684とポンプト5660外の環境との間の圧力差のため、空気はフィルタ・マフラーユニット5652を通して内部領域5684に引き込まれる。 この空気は、ポンプユニット5650の吸気口5730に入る前に、発泡体内張り5680によって画定された内部領域5684に入る。 従って、発泡体内張り5680はポンプユニット5650を通る空気の流路の一部を画定する。

    ポンプユニット5650の吸気口5730はフィルタ・マフラーユニット5652に直接結合されていないので、ポンプユニット5650から出るノイズはフィルタ・マフラーユニット5652に直接伝達されない。 内部領域5684からフィルタ・マフラーユニット5652の排気口5642に入るノイズはフィルタ・マフラーユニット5652によって更に減衰される。 また、ポンプユニット5650はフィルタ・マフラーユニット5652に直接結合されていないので、ポンプユニット5650で生成された振動の大部分はチューブ5712によってポンプ4064の外へ伝達されることはない。

    別のチューブ5732が、多岐管62に加圧空気を供給するポンプユニット5650の排気口接続具5734に結合されている。 チューブ5732はポンプカバー支持取付け具5644の開口5736を通って延びる。 グロメット5738は開口5736内に位置し、チューブ5732とポンプカバー支持取付け具5644との間のシールを提供する。 図172に示すように、支持部材5657は、チューブ5732が支持部材5657を通って延びるためのすき間を提供するノッチ5739を有する。 ポンプユニット5650は、ポンプカバー支持取付け具5644のコード受容ノッチ5742を通って延び、電源に結合する電力コード5740も有する。

    本発明について好ましい実施例を用いて詳細に説明したが、添付の請求項に定義した本発明の精神と範囲から逸脱することなく、変更、改造が可能である。

    台支持部と、該台支持部の上に位置しこれに結合された複数の部分を有する台と、該台に支持されたマットレスと、該台支持部に結合されたヘッドボードと、該台に結合された第1の対のサイドレールと、該台支持部に結合された第2の対のサイドレールと、該台支持部に結合されたフットペダル制御とを備える患者支持体を示す斜視図である。

    台とマットレスと第1の対のサイドレールと第2の対のサイドレールとを取外し、ヘッドボードは台支持部から離間され、台支持部は持上げられた位置にある状態の図1の患者支持体の斜視図である。 該台支持部はベース枠と、ベース枠から離間された中間枠と、中間枠のヘッド端を上げ下げする第1の対のリフトアームと、中間枠のフット端を上げ下げする第2の対のリフトアームとを備える。

    上方位置にある台支持部と、線形関係又はベッド体位にある各台部分とを示す図1の患者支持体の側立面図である。

    図3の上方位置にある台支持部と、頭部アクチュエータによって持上げられた台の頭部と、座部アクチュエータによって持上げられた台の座部とを示す図1の患者支持体の側立面図である。

    台支持部を有する患者支持体の第1の椅子状体位を示す図1の患者支持体の側立面図である。 台の頭部と座部は図4とほぼ同じ位置にあり、台の引込み可能な脚部は脚部アクチュエータによって下げられ、伸長された位置にある。

    伸長された位置にある台の脚部を示す図5とほぼ同じ側立面図である。 脚部は脚部アクチュエータによって下げられているが、障害物に接触しているために完全には下げられていない。 脚部アクチュエータが脚部と脚部アクチュエータの間の結合取付け具の長いスロットを上昇することによって脚部と障害物が損傷するのを防ぐ。

    中間枠がベース枠内に位置する下げられた位置にある台支持部を示す図2の患者支持体の部分斜視図である。

    中間枠がベース枠内に位置していることを示す図7の患者支持体の平面図である。

    トレンデレンブルグ体位にある台支持部と、線形関係にある台を示す図1の患者支持体の側立面図である。

    逆トレンデレンブルグ体位にある台支持部を有する、第2の椅子状体位にある患者支持体を示す図1の患者支持体の側立面図である。 頭部は頭部アクチュエータによって持上げられ、座部は座部アクチュエータによって持上げられ、脚部は脚部アクチュエータによって下げられ、脚部は伸長された位置にある。

    台の伸長された位置にある脚部を示す図10とほぼ同じ側立面図である。 脚部は脚部アクチュエータによって下げられているが、脚部のローラが障害物(床)に接触しているために完全には下げられていない。 該ローラが脚部を床に沿って平行移動させ、脚部が座部に対して回転することと脚部アクチュエータが脚部と脚部アクチュエータの間の結合取付け具の長いスロットを上昇することによって脚部と障害物が損傷するのを防ぐ。

    逆トレンデレンブルグ体位にある台支持部を示す図1の患者支持体の側立面図である。 台の頭部と座部は、伸長された位置にあり、脚部のローラが障害物に接触しているために頭部と座部に対してわずかに傾いた脚部とほぼ線形な関係にある。 該ローラが脚部を障害物に対して平行移動させ、脚部が座部に対して回転することと脚部アクチュエータが脚部と脚部アクチュエータの間の結合取付け具の長いスロットを上昇することによって脚部と障害物が損傷するのを防ぐ。

    脚部が取除かれ、持上げられた頭部を示す図1の患者支持体の台と荷重枠の斜視図である。

    中間枠と荷重枠を結合するロードセルの1つの、図13の線14−14に沿った側面図である。

    中間枠と荷重枠のロードセルによる結合を示す、図3の線15−15に沿った断面図である。

    伸長された位置にある足部と、座部に対して持上げられた頭部と、頭部の仕切りと該仕切りの第1の側の多岐管と、第2の側の第1及び第2の多岐管受容コネクタとを示す図1の患者支持体の台と荷重枠の上部斜視図である。

    図16の足部の端に結合されたローラの斜視図である。

    引込まれた位置にある足部と上方に傾斜された座部と上方に傾斜された頭部とを示す図1の患者支持体の台と荷重枠の下部斜視図である。

    台と足部サイドレールの1つの間のギャップを示す、図3の線19−19に沿った断面図である。

    患者支持体の伸長された位置にある足部を示す図18とほぼ同じ斜視図である。

    図1の台の脚部と座部の一部とマットレスとの斜視図である。 脚部は保持アームの下の横方向凹部を有し、座部は一対の横方向凹部を有し、マットレスは台から離間されて示され、脚部アンカーによって脚部の保持アームに結合され、座部アンカーによって座部の凹部に結合されるよう構成されている。

    線形関係又はベッド体位にある台の頭部、座部、及び脚部を示す図1の患者支持体の台と荷重枠の側面図である。

    台に回転可能に結合され、更にケーブルに結合されたハンドルとハンドル取付け具とを備えるCPRシステムの一部を示す図1の患者支持体の台の頭部の一部の詳細図である。 該ケーブルは図27、28のアクチュエータシステムに結合される。

    図22の台と荷重枠の底面図である。

    持上げられた頭部、持上げられた座部、及び持上げられほぼ水平の脚部を示す図1の患者支持体の台と荷重枠の側面図である。

    ハンドル取付け具を台(不図示)に結合するファスナを示す図23とほぼ同じ詳細図である。

    アクチュエータの円筒形ロッドに結合されたハウジングと、該ハウジングにスライド可能に結合され、ケーブルに結合されたスライド取付け具の第1の実施例と、前記ハウジング上のスイッチとを示す患者支持体のCPRシステムのアクチュエータシステムの斜視図である。 該ケーブルは図23のハンドルとアクチュエータの解放ピンとに結合される。

    スライド取付け具の第2の実施例を示す図27のアクチュエータシステムの斜視図である。 該スライド取付け具はケーブルの両端を結合する戻り止めを有する。

    第2実施例のスライド取付け具とケーブルの両端との結合の図28の線29−29に沿った断面図である。

    4つのキャスタデバイスを示す図1の患者支持体のキャスタブレーキシステムの斜視図である。 第1の対のキャスタデバイスは第1の横方向ロッドによって接続され、第2の対のキャスタデバイスは第2の横方向ロッドによって接続され、第1と第2の対のキャスタデバイスは1対の縦方向ブレーキ連結によって接続されている。

    第1の対のキャスタデバイスと、バッテリハウジングと、バッテリハウジングに結合されたバッテリ有効化スイッチ及び通信リンクとを示す図2の台支持部の一部の斜視図である。

    ペダルと、キャスタデバイスから離間したキャスタブレーキシステムの六角形ロッドと、第1の対及び第2の対のキャスタデバイスを接続する第1及び第2のブレーキ連結とを示す図2の台支持部のベース枠の斜視図である。 該第1及び第2のブレーキ連結はベース枠の第1及び第2の縦方向部材の内側に受容されている。

    第1の横方向ロッドと第1の縦方向ブレーキ連結に結合された図32のキャスタデバイスの1つの斜視図である。

    図32のキャスタデバイスの1つの端面図である。 キャスタデバイスと、六角形ロッドと、六角形ロッドを第1のブレーキ連結に結合する取付け具と、六角形ロッドに結合された横方向ロッドとを示す。

    本発明の患者支持体の制御システムの実施例における様々なモジュールの相互接続を示すブロック図である。

    図35の制御システムの一部を詳細に示すブロック図である。 様々な制御部品と、量り/ppmモジュール、動的表面モジュール、左介護者制御モジュール、及び右介護者制御モジュールとの間の相互接続を示す。

    図35の制御システムの一部を詳細に示すブロック図である。 様々な制御部品と論理モジュールとの間の相互接続を示す。

    図35の制御システムの一部を詳細に示すブロック図である。 様々な制御部品とサイドコムモジュールとの間の相互接続を示す。

    図35の制御システムの一部を詳細に示すブロック図である。 様々な制御部品と電源モジュールとの間の相互接続を示す。

    本発明の患者支持体の実施例におけるコントローラ・エリア・ネットワーク(CAN)と関連して使用されるプロセス・データ・オブジェクト(PDO)プロトコルの複数のオブジェクト辞書エントリを示す図表である。

    本発明の患者支持体の実施例におけるコントローラ・エリア・ネットワーク(CAN)と関連して使用される通信プロトコルに従うメッセージフレームの波形図である。

    本発明に係わる駆動制御システムの実施例のブロック図である。

    本発明に係わる行程終端制御システムの実施例の部分側立面図である。

    本発明に係わる行程終端監視プロセスの実施例のフロー図である。

    本発明に係わるデューティサイクル保護プロセスの実施例のフロー図である。

    本発明に係わる熱保護プロセスの実施例のフロー図である。

    本発明に係わるバッテリ有効化スイッチ装置の実施例のブロック図である。

    バッテリ有効化プロセスのフロー図である。

    持上げられた姿勢にあるヘッド端及びフット端サイドレールを示す図1の患者支持体の荷重枠と台の一部の斜視図である。

    持上げられた位置にあるヘッド端及びフット端サイドレールを示す図45の荷重枠と台の一部の側立面図である。

    下げられた位置にあるヘッド端及びフット端サイドレールを示す図46と同様の図である。

    図1の患者支持体のヘッド端サイドレールの実施例の分解斜視図である。

    ヘッド端サイドレールの連結と保持器又はラッチとの分解斜視図である。

    カバーをとった図49のヘッド端サイドレールの連結の斜視図である。 その中を延びるコードを示す。

    図1の患者支持体のフット端サイドレールの実施例の分解斜視図である。

    ラッチド位置にあるラッチの平面図である。

    非ラッチド位置にあるラッチの図52と同様の図である。

    連結から延出しているラッチのピンを示す図49の連結の斜視図である。

    連結内に引込んだピンを示す図54と同様の図である。

    別の実施例のラッチを示す図49と同様の分解斜視図である。

    他の実施例のヘッドボードと、ヘッド端サイドレールと、フット端サイドレールと、台支持部に結合されたフットペダル制御とを備える他の実施例の患者支持体を示す図1と同様の斜視図である。

    台とフット端サイドレールの1つの間のギャップを示す、図57の線58−58に沿った断面図である。 フット端サイドレールは該ギャップを狭める突起を有する。

    共同してその間にギャップを画定するヘッドボードとヘッド端サイドレールの1つとを示す、図57の一部の拡大図である。 ヘッドボードはヘッド端サイドレールの上部近くに該ギャップを狭くする突出を有する。

    ヘッド端サイドレールのレール部材の実施例の分解斜視図である。

    図46の線61−61に沿った断面図である。

    ヘッド端サイドレールの本体とカバーの間に位置するO−リングシールを示す、図61の一部の拡大図である。

    図60のヘッド端サイドレールのレール部材のカバーの内側の部分側立面図である。 カバーに結合された回路基板と制御部から該回路基板へ延びるコードとを示す。

    図60のヘッド端サイドレールのレール部材のカバーの内側の側立面図である。 ヘッド端サイドレール近くに配置された図49の連結と該連結及びヘッド端サイドレールを通って延びるコードとを示す。

    フット端サイドレールのレール部材の分解斜視図である。

    図46の線66−66に沿った断面図である。

    フット端サイドレールの本体とカバーの間に位置するO−リングシールを示す、図66の一部の拡大図である。

    ヘッド端サイドレールに結合された制御部を示す図45の線68−68に沿った断面図である。

    図68の制御部の分解斜視図である。

    図68の制御部の保持器又はラッチの分解斜視図である。

    図68の制御部の別の実施例の保持器又はラッチの分解斜視図である。

    図68の制御部の殻の斜視図である。 該殻内へ延びるコードを示す。

    第1のインターフェイスパネルの側立面図である。

    第2のインターフェイスパネルの側立面図である。

    第3のインターフェイスパネルの側立面図である。

    本発明のフットペダル制御の実施例の側立面図である。 フットペダル制御を踏む位置にある介護者の足を影で示す。

    上げられた姿勢にあるフットペダル制御を示す図80の線77−77に沿った断面図である。

    下げられた姿勢にあるフットペダル制御を示す図77と同様の図である。

    図76のフットペダル制御の分解斜視図である。

    図76のフットペダル制御の斜視図である。

    図76のフットペダル制御のセンサと関連する回路の回路図である。

    本発明のフットペダル制御の別の実施例の斜視図である。

    本発明のフットペダル制御の更に別の実施例の部分斜視図である。

    上げられた姿勢にある図83のフットペダルを示す図83の線84−84に沿った断面図である。

    下げられた姿勢にある図83のフットペダルを示す図84と同様の図である。

    本発明のフットペダル制御の別の実施例の斜視図である。

    上げられた姿勢にある図86のフットペダルを示す図86の線87−87に沿った断面図である。

    下げられた姿勢にある図86のフットペダルを示す図87と同様の図である。

    本発明のフットペダル制御の別の実施例の斜視図である。

    上げられた姿勢にある図89のフットペダルを示す図89の線90−90に沿った断面図である。

    下げられた姿勢にある図89のフットペダルを示す図90と同様の図である。

    本発明のモジュール式マットレスシステムの実施例の分解斜視図である。

    図92のマットレスの足部の斜視図である。 外カバーとずりカバーと火障壁とを取外した踵領域容器内に受容された踵圧緩和スリーブを示す。

    本発明の踵圧緩和スリーブの斜視図である。

    本発明の踵圧緩和スリーブの別の実施例の斜視図である。

    伸長した位置にある足部を示す図93の線96−96に沿った断面図である。

    引込んだ位置にある足部を示す図96と同様の断面図である。

    図92のマットレスシステムの受容ベースの斜視図である。

    図92のマットレスシステムの装着基板の平面図である。

    装着基板と、受容ベースに結合された足部固定基板とを示す図98と同様の斜視図である。

    装着基板と、ベースに結合された足部固定基板と、足部の一部とを示す図100の線101−101に沿った断面図である。

    図92のマットレスシステムの発泡体芯材の端立面図である。

    図92のマットレスシステムの寝返り補助袋システムの斜視図である。 非活性、収縮動作モードにある袋を示す。

    図103と同様の斜視図である。 活性、膨張動作モードにある左寝返り補助袋と非活性、収縮動作モードにある右寝返り補助袋とを示す。

    図92のマットレスシステムの上方袋システムの端立面図である。

    図105の上方袋システムの平面図である。

    図105の上方袋システムの側立面図である。

    外カバーとずりカバーと火障壁とを取外した図92のマットレスシステムの斜視図である。

    図108の線109−109に沿った断面図である。

    図92のマットレスシステムのヘッド端に押し付けられたずりカバーの詳細斜視図である。

    図92のマットレスシステムの底面斜視図である。 マットレスアンカーとアクセス口とを示す。

    ほぼ平らな姿勢にある受容ベースの胴体部を示す部分側断面図である。

    座部に対してベース部が持上げられている受容ベースの胴体部を示す図112と同様の側断面図である。

    活性、膨張動作モードにある上方袋システムを示す端立面図である。

    マットレスシステム上の患者の寝返りを補助するために膨張された右寝返り補助袋を示す図114と同様の端立面図である。

    本発明のマットレスと空気制御システムの間の様々な空気接続を示すブロック図である。

    図1の患者支持体の関節付き台によって支持され、図92の空気マットレスシステムに流体を供給する本発明の多岐管システムの正面図である。

    図117の多岐管システムの底立面図である。

    通常閉バネ付勢バルブと通常開バネ付勢バルブとを示す図117の線119−119に沿った断面図である。

    本発明の多岐管受け流体コネクタと接合マットレス流体コネクタとを示す詳細斜視図である。

    図120のマットレス流体コネクタの正面図である。

    図120の多岐管受け流体コネクタと一緒に使用される本発明の封止ガスケットの斜視図である。

    仕切りと多岐管受けコネクタとの間に結合された図122の封止ガスケットを示す断面図である。

    本発明に係わる空気袋の膨張を制御する圧力制御システムの実施例のブロック図である。

    本発明に係わる空気袋の膨張を制御するプロセスの実施例のフロー図である。

    本発明に係わる寝返り補助袋の動作を制御するプロセスの実施例のフロー図である。

    本発明に係わる寝返り補助袋の動作中の行為を監視するプロセスの実施例のフロー図である。

    本発明に係わる空気袋の膨張を制御するプロセスの実施例のフロー図である。

    伸長された位置にある足部と、座部に対して持上げられた頭部と、一部切取った頭部の仕切り(仕切りの第1の側の多岐管システムと第2の側の多岐管コネクタとを示す)と、頭部と座部に支持された患者センサとを示す図57の患者支持体の台と荷重枠の上部斜視図である。

    上面カバーを取外した本発明のモジュール式マットレスシステムの実施例の分解斜視図である。

    外カバーとずりカバーと火障壁とを取外した図130のモジュール式マットレスシステムの斜視図である。

    図130のマットレスシステムの足部の部分分解斜視図である。 外カバーとずりカバーと火障壁とを取外した踵領域容器内に受容された踵圧緩和袋システムを示す。

    図132の足部の端立面図である。

    図130のマットレスシステムの足部と寝返り補助袋システムと装着基板との平面図である。 マットレスシステムのヘッド端近くから踵圧緩和袋システムの空気袋までの給気チューブとセンサチューブの経路を示す。

    図134の部分マットレスシステの側立面図である。

    図135の部分マットレスシステの断片図である。

    図130のマットレスシステムの装着基板の平面図である。

    装着基板と、図130のマットレスシステムの受容ベースに結合された足部固定基板とを示す斜視図である。

    図130のマットレスシステムの寝返り補助袋システムと装着基板との平面図である。 マットレスシステムのヘッド端近くから寝返り補助袋システムの空気袋までの給気チューブとセンサチューブの経路を示す。

    非活性、収縮動作モードにある左寝返り補助袋と右寝返り補助袋とを示す図131の線140−140に沿った断面図である。

    図140と同様の断面図である。 活性、膨張動作モードにある右寝返り補助袋と非活性、収縮動作モードにある左寝返り補助袋とを示す。

    図130のマットレスシステムの上方袋システムの空気袋の端立面図である。

    図130のマットレスシステムの上方袋システムの平面図である。

    図130のマットレスシステムの上方袋システムの頭領域と装着基板との平面図である。 マットレスシステムのヘッド端近くから頭領域の空気袋までの給気チューブとセンサチューブの経路を示す。 図示の便宜上、装着基板は空気袋と非接続である。

    図130のマットレスシステムの上方袋システムの座領域と装着基板との平面図である。 マットレスシステムのヘッド端近くから座領域の空気袋までの給気チューブとセンサチューブの経路を示す。 図示の便宜上、装着基板は空気袋と非接続である。

    図130のマットレスシステムの底面斜視図である。 マットレスアンカーとアクセス口とを示す。

    本発明のマットレス空気領域と空気制御システムの間の様々な空気接続を示すブロック図である。

    本発明の多岐管流体コネクタとマットレス流体コネクタとの実施例を示す詳細斜視図である。

    本発明のマットレスセンサを示す図148の多岐管流体コネクタの背立面図である。 多岐管と仕切りの一部を取外してある。

    図149の多岐管流体コネクタの正面図である。

    本発明の多岐管流体コネクタとマットレス流体コネクタとの間の接続を示す図150の線151−151に沿った断面図である。

    図148のマットレスセンサと多岐管流体コネクタの関連する回路の回路図である。

    図130のマットレスシステムの空気領域の膨張を制御するためにバルブの種類を検出するバルブセンサの実施例を示すブロック図である。

    図149のマットレスセンサを動作させるプロセスの実施例のフロー図である。

    図130のマットレスシステムの空気領域の膨張を制御するプロセスの実施例のフロー図である。

    図57の患者支持体の台の患者の体重を決定するシステムの実施例を示すブロック図である。

    図57の患者支持体の台の患者の体重を決定するプロセスの実施例のフロー図である。

    図157のフロー図の続きである。

    図130のマットレスシステムの寝返り補助袋の動作を制御するプロセスの実施例のフロー図である。

    空気マットレスの頭空気領域の持ち上がりに応答して座空気領域の圧力をブーストするプロセスの実施例のフロー図である。

    患者が起き上がることに応答して座空気領域の圧力をブーストするプロセスの実施例のフロー図である。

    中間枠のはりによって支持されたポンプを示す図1の患者支持体の例としてのポンプの斜視図である。

    図162のポンプの分解斜視図である。

    はりに結合されたポンプを示す図162の線164−164に沿った断面図である。

    ポンプのフィルタ・マフラーユニットを示す図162の線165−165に沿った断面図である。

    図162のポンプの弾力性のある足の断面図である。

    弾力性のある足の別の実施例を示す図166と同様の図である。

    荷重枠のはりによって支持された空気ポンプを示す別の実施例の空気ポンプの斜視図である。

    図168の空気ポンプの分解斜視図である。

    はりに結合された空気ポンプを示す図168の線170−170に沿った断面図である。

    空気ポンプのフィルタ・マフラーユニットを示す図168の線171−171に沿った断面図である。

    図168の空気ポンプの別の斜視図である。

    図172の線173−173に沿った断面図である。

    符号の説明

    10 患者支持体12 枠14、4014 マットレス(マットレスシステム)
    16 ヘッドボード18 フットボード20 ヘッド端サイドレール22 フット端サイドレール24 台支持部26 台28 ベース枠32 中間枠36 荷重枠2110 (マットレスシステムの)足部2112 胴体部2120 寝返り補助袋システム2122 上方袋システム2270、2272 流体給気チューブ

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