Modular low air loss patient support apparatus, as well as automatically patient rotation and pressure point removal method

申请号 JP5518990 申请日 1990-03-08 公开(公告)号 JP3004304B2 公开(公告)日 2000-01-31
申请人 エス・エス・アイ・メデイカル・サービスイズ・インコーポレーテツド; 发明人 ウイリアム・トーマス・サツトン; ジエイムズ・ジヨン・ロマノ; ジエイムズ・ミルトン・チエリー・トーマス; ジエイムズ・ロバート・ストルプマン;
摘要
权利要求 (57)【特許請求の範囲】
  • 【請求項1】患者を支持するための装置において、 (a)剛性の支持部材と、 (b)それぞれが前記支持部材を横切る方向に延在するように配置された複数個の細長い膨張可能な袋体とを備え、 (c)前記細長い膨張可能な袋体のうちの少なくとも1
    つの袋体が、 (i)それぞれが前記袋体の両端部に配置されて個別に加圧可能な一対の端部室と、 (ii)それぞれが前記細長い膨張可能な袋体の中心に面する対角表面を備えた正五面体形状を有し前記端部室間に配置された一対の中間室と、 (iii)前記端部室の1つを前記隣接の中間室に接続する第1の制限性流れ通路と、前記一対の端部室のうち第2の端部室を前記一対の中間室のうちの前記第2の中間室に接続する第2の制限性流れ通路を有することを特徴とする患者支持装置。
  • 【請求項2】前記各袋体に気体を供給するための手段を備えている請求項1に記載の装置。
  • 【請求項3】前記各袋体に気体を供給するための前記手段が、前記剛性の支持部材を備え、該剛性の支持部材は底部表面に対向する平坦な頂部表面と、2つの対向する端部と、該端部間に接続された2つの対向する側縁部とを有する板を画成し、前記気体供給手段は更に、前記側縁部の1つを貫通して形成された少なくとも2つの入口開口と、他方の側縁部を貫通して形成された少なくとも2つの出口開口と、少なくとも2つの互いに分離され密閉されている通路とを備え、前記各通路は、前記出口開口の1つを前記入口開口の1つと接続し、更に前記頂部表面を貫通して形成された少なくとも2つの空気袋体供給開口を有し、前記各空気袋体供給開口が前記通路の1
    つと連通している請求項2に記載の装置。
  • 【請求項4】各細長い膨張可能な袋体の各端部室内に同じ所定の圧力を維持するための手段を更に備えている請求項1に記載の装置。
  • 【請求項5】各袋体内に所定の圧力を維持するための手段が、少なくとも1つの圧力制御弁と、各袋体に供給される圧力を検知するように配置された圧力検知装置と、
    前記圧力検知装置に接続されて該検知装置からの信号を受けるマイクロプロセッサとを備え、前記マイクロプロセッサは前記圧力制御弁を制御するように接続されている請求項4に記載の装置。
  • 【請求項6】患者を支持するための装置において、 (a)少なくとも1つの屈伸区分を有するフレームと、 (b)前記フレームにより担持された剛性の支持部材と、 (c)前記支持部材を横切って延在するようにそれぞれが配置されている複数個の細長い膨張可能な袋体とを含み (d)前記細長い膨張可能な袋体のうちの少なくとも1
    つの袋体が、 (i)それぞれが前記袋体の両端部に配置されて個別に加圧可能な端部室と、 (ii)それぞれが前記細長い膨張可能な袋体の中心に面する対角表面を備えた正五面体形状を有し前記端部室間に配置された一対の中間室と、 (iii)前記端部室の1つを前記隣接の中間室に接続する第1の制限性流れ通路と、前記一対の端部室のうち前記第2の端部室を前記一対の中間室のうちの前記第2の中間室に接続する第2の制限性流れ通路を有し、更に (e)前記各細長い膨張可能な袋体の各端部室に同じ所定の圧力を維持するための手段とを含むことを特徴とする患者支持装置。
  • 【請求項7】所定の袋体圧力を、支持部材の屈伸可能な区分の傾斜角度に従って設定するための手段を含む請求項6に記載の装置。
  • 【請求項8】患者を支持するための装置において、 (a)袋体の両端にそれぞれ配置されて空気袋体入口開口を有する一対を個別に加圧可能な端部室と、 (b)前記端部室間に配置されて、それぞれが、支持装置の中心に面する対角表面を有する正五面体形状を有している一対の中間室と、 (c)前記端室の1つを隣接の中間室に隣接する第1の制限性流れ通路及び前記一対の端部室の内の第2の端部室を前記一対の中間室のうちの前記第2の中間室に接続する第2の制限性流れ通路とを含むことを特徴とする患者支持装置。
  • 【請求項9】中間室の各々が、基底壁、高さ壁、対角壁及び2つの対向する三角形状の側壁を有し、前記基底壁、高さ及び対角壁はそれぞれ、ほぼ矩形の周辺を有し、前記基底壁は前記高さ壁に直角に連結され、前記対角壁は1つの縁部で前記基底壁に接続されると共に対向縁部で前記高さ壁に接続され、前記各三角の側壁の縁部は、前記基底壁、前記対角壁及び前記高さ壁の縁部に接続されている請求項8に記載の装置。
  • 【請求項10】複数個の細長い膨張可能な袋体を有し、
    各袋体が患者支持部の長手方向の中心線を横切って横方向に延在し、各袋体に対して前記中心線の左方に延在する個別に加圧可能な左側部並びに前記中心線の右方に延びる個別に加圧可能な左側部が画成され、前記各袋体は、左から右に、左側端室と左側中間室と、右側中間室と、右側端室を含む4つの個別に加圧可能な室を有し、
    総ての左側の室は主に、袋体の中心線の左側に配置され、総ての右側の室は主に袋体の中心線の右側に配置され、左側の中間室の小部分は袋体の中心線の右側に配置され、そして右側の中間室の小部分は袋体の中心線の左側に配置されている低空気損失の患者支持装置上の患者を回動する方法において、 (a)各袋体の2つの側部の各々に供給される空気圧を個別に制御し、 (b)各袋体の一方の側部内の圧力を低下して患者を水平線下方鋭角で前記一方の側部に向け傾斜し、そして (c)各袋体の他方の側部内の圧力を上昇して、袋体の前記一方の側部内の低下した圧力に対し補償を行い、患者を袋体上で水平線下方前記鋭角で支持し続ける段階を含むことを特徴とする方法。
  • 【請求項11】(a)袋体を、少なくとも2つの別個の身体領域に群別化し、その際各身体領域は該身体領域の袋体により支持されている患者の身体の相異なる部分にそれぞれ対応するようにし、 (b)袋体の一方の側部内の圧力を各身体領域の各袋体群毎に個別に制御し、そして (c)袋体の他方の側部内の圧力を各身体領域における各袋体群毎に個別に制御する請求項10に記載の方法。
  • 【請求項12】患者を患者支持装置上で回動する方法において、 (a)各袋体が患者支持部の縦方向中心線を横切って横在し、各袋体が一対の個別の加圧可能な室を有し、該室の一方は少なくとも部分的に他方の室の上方に配置され、前記室の一方は主に前記中心線の左側に配置されて前記中心線の右側に小部分を有し、前記室の他方は主に中心線の右側に配置されておって該中心線の左側には小部分を有している複数個の細長い膨張可能な袋体上に患者を支持し、 (b)患者が水平の姿勢で支持され且つ袋体内の圧力が第1の圧力プロファイルになるまで各袋体の各側部の空気圧を個別に制御し、 (c)各袋体の一方の側部内の圧力を予め定められた第2の圧力プロファイルに低下して患者を水平線下方鋭角で前記一方の側部に向けて傾斜し、そして (d)各袋体の他方の側部内の圧力を予め定められた第3の圧力プロファイルに上昇して前記袋体の一方の側部内の圧力低下分を補償し、それにより患者を水平線下方前記鋭角で袋体上に支持し続ける段階を含むことを特徴とする方法。
  • 【請求項13】患者を水平姿勢で支持するために各袋体の各側部内の空気圧を個別に制御する段階が、 (a)頭部分流弁を介して患者の頭部を支持している袋体に加圧空気を供給し、 (b)袋体の中心線の主に左側に配置されて患者の頭部を支持している室に対し、左側頭部圧力制御弁を介して加圧空気を供給し、 (c)袋体の中心線の主に右側に配置されて患者の頭部を支持している室に、右側の頭部圧力制御弁を介し加圧空気を供給し、 (d)胸部分流弁を介し、患者の胸部を支持している袋体に加圧空気を供給し、 (e)袋体の中心線の主に左側に配置されて患者の胸部を支持している室に、左側胸部圧力制御弁を介し加圧空気を供給し、 (f)袋体の中心線の主に右側に配置されて患者の胸部を支持している室に、左側胸部圧力制御弁を介し加圧空気を供給し、 (g)患者の臀部を支持している袋体に臀部分流弁を介して加圧空気を供給し、 (h)袋体の中心線の主に左側に配置されて患者の臀部を支持している室に、左側臀部圧力制御弁を介して加圧空気を供給し、 (i)袋体の中心線の主に右側に配置されて患者の臀部を支持している室に、左側臀部圧力制御弁を介して加圧空気を供給し、 (j)患者の上脚部を支持している袋体に脚部分流弁を介して加圧空気を供給し、 (k)袋体の中心線の主に左側に配置されて患者の上脚部を支持している室に、左側脚部圧力制御弁を介して加圧空気を供給し、 (l)袋体の中心線の主に右側に配置されて患者の上脚部を支持している室に、右側脚部圧力制御弁を介して加圧空気を供給し、 (m)患者の足部を支持している袋体に足部分流弁を介して加圧空気を供給し、 (n)袋体の中心線の主に左側に配置されて患者の足部を支持している室に、左側足部圧力制御弁を介して加圧空気を供給して、そして (o)袋体の中心線の主に右側に配置されて患者の足部を支持している室に、右側足部圧力制御弁を介し加圧された空気を供給する段階を含む請求項12に記載の方法。
  • 说明书全文

    【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、患者支持システムもしくは装置に係わり、
    特に、低空気損失患者支持装置に関する。

    従来の技術 長期間に亙ってベッドに閉じ込められる患者は、床擦れの発生を回避したり或るいはそれに伴う不快感を和らげるために、身体の異なった部位で支えられるようにしばしば寝返りさせなければならない。 このように患者の身体を回動することにより、内における流体の累積も回避される。 従来、患者を回動するもしくは寝返らせる作業は、病院の職員にとって大きな労を伴う仕事であった。 また、病院の職員に支払われる費用も上昇しているところから、この仕事は病院にとって一層大きな費用を齎らし最終的には患者の負担を大きくしている。

    低空気損失型のベッドではないが、患者を寝返らせるもしくは回動する1つの装置及び方法が、フォンテイン(Fountain)の米国特許第3,485,240号明細書に開示されている。 この装置は、実質的に、患者の身体全体を各パッドにより収容することができるように互いに実質的に重なり合うクッション11、12を有している。 患者がベッド上に平位に横たわっている時には、各クッションは通常膨張されない。 各クッションは、膨張された場合に傾かせることができる表面を有している。 クッション
    11、12を個別に膨張したり排気する機構30が設けられておって、この機構30は、出口スイッチ31、タイマ32及び四路弁33を備えている。 1つの位置において、弁33は、
    クッション11を減圧側に接続して該クッション11を排気すると共にクッション12をポンプ側に接続して該クッション12を膨張する。 第2の位置においては、クッション
    12がポンプに接続されクッション11が減圧側に接続される。 タイマは、弁33の2つの位置間の切換シケースを制御する。 各クッションは、異なった部分を異なった程度もしくは輪郭に膨張することができるように区画することが可能である。

    上記クッションの傾斜表面上での患者の滑りもしくは滑動を阻止するためには、患者を、例えば脚部にストラップ41、42を巻き付けて固定することが要求される。 このような拘束は、患者が脚部を失っている者である場合には用を為さず、また患者がストラップにより拘束される脚部や身体の他の部分に痛みや傷を有している場合には、このような拘束は治癒過程に悪影響を与える。 更にまた、このようなストラップは不快であり、患者がゆったりと休む能力を妨げる。 更に、膨張及び排気機構30はクッション11、12の定常状態での部分的排気を可能にせず、定常動作状態中完全な収縮か完全な膨張が要求され、従って定常状態においては完全に膨張されているか或るいは完全に排気されているかの何れかである。

    低空気損失型ベッドに乗せられている患者を自動的に寝返らせるための別の装置及び方法がブルザリック(Vr
    zarik)のヨーロッパ特許願公報第0 260 087 A2に開示されている。 固定ストラップ(帯状物)の必要性を除くために、この装置は、フレームもしくは枠上に横切方向に取付けられる空気バッグの袋体の形状を特殊な形態にすることにより係止手段を備えている。 この装置の1つの実施例においては、この係止手段は、各空気バッグもしくは袋体と一体で膨張された時に上向きに突出して空気バッグの端部及び隅部を形成する柱の形態を有している。 実質的に直方体の空気バッグ(袋体)を膨張させて患者をフレームの一側に移動するための手段は、空気バッグの頂部に設けられてバッグの中心とバッグの1つの端との間に配置されている台形切除部(カットアウト部)を備えている。 バッグは、隣接するバッグが、カットアウト部がフレームの反対側を向くようにしてフレーム上に配置される。 フレームの一側にカットアウト部を有する総てのバッグが第1のバッグ群を構成し、他方、
    フレームの反対側にカットアウト部を有するバッグが第2のバッグ群を構成している。 従って、第2のバッグ群を収縮しながら第1のバッグ群を膨張すれば、患者はベッドの一側に移動する。

    また上記ヨーロッパ特許願公報に記載の装置は、気体供給源から、空気バッグに接続されている複数個の気体マニホルドに至る空気の流路に介設されている空気制御ボックスを備えている。 この空気制御ボックスもしくは箱は、各気体マニホルドに供給される気体の量を変えるための個別に調節可能な弁を有している。 各弁は、気体供給源から空気制御箱を介して各気体マニホルドに流れる流量を変えるように個別に調整可能である。 また、空気制御箱は、通流する気体を加熱するための手段をも備えている。 気体マニホルドの内の1つには、熱センサが配設されておって、該熱センサからの信号により加熱手段を制御することができるようになっている。

    患者の世話もしくは保護に携わる分野の者は、生命維持機械の環境に対する患者の心理的反応に対し敏感になっている。 従って、上記ヨーロッパ特許願公開公報の第1図及び第6図に示してあるような複雑な機械仕掛は、
    患者をして、患者の危険な健康状態並びに患者の生命を維持するために要求される高価な並々ならぬ技術力を必要とすることを想起させる傾向を有する。 従って、同上特許願公報の第6図に示されているような接続管やホース類を可能な限り見えないようにし、患者支持装置が通常家庭で眠る際のベッドに極く相似するようにすることが望ましい。

    低空気損失患者装置は、技術者並びに病院の職員双方による保守を必要とする。 このような保守を行うための費用は、それに要する時間に直接比例する。

    発明の目的及び概要 本発明の主たる目的は、隣接する袋体の組合せで、異なった袋体圧力で患者の異なった領域もしくは部位を支持する身体支持領域が画定される複数個の個別に加圧可能な複室可膨張性袋体を備える改良患者支持装置もしくはシステムを提供することにある。

    本発明の他の主たる目的は、患者支持部が屈曲されている場合でも、予め定められた時間間隔で、自動的に患者を1つの横臥状態から他の横臥状態に寝返りさせ且つ水平位もしくは仰臥状態に戻すことを可能にする改良された患者支持装置及び方法を提供することにある。

    本発明の更に他の主たる目的は、患者支持部が屈曲している場合でも、患者と支持装置間の圧迫点を自動的に且つ周期的に除去する改良された患者支持装置及び方法を提供することにある。

    本発明の他の主たる目的は、使用、修理及び保守を容易にするモジュール型構造及び配列を有する改良された低空気損失の患者支持システムもしくは装置を提供することにある。

    また、本発明の主たる目的は、患者を自動的に寝返らせるのを容易にする共に低空気損失患者支持装置上の圧迫箇所を取除くのを容易にする複室可膨張性袋体を提供することにある。

    本発明の更に他の主たる目的は、低空気損失患者支持装置の屈伸可能なフレームにより担持された改良モジュール型支持部材並びに該モジュール型支持部材の上表面に取外し可能に接続された1つまたは2つ以上の可膨張性袋体に空気を供給するための内部流路構造を提供することにある。

    本発明の更に他の主たる目的は、低空気損失患者支持装置の可膨張性袋体を、該袋体を手作業で接続したり取外すことができ然も接続されている状態において気密係合が維持されるようにして低空気損失患者支持装置の可膨張性袋体をモジュール型支持部材に取り付けるための迅速切離し接続手段を提供することにある。

    本発明の更に他の主たる目的は、マニホルド上に取付けられ、然も保守や手入れを容易にするための手動操作で容易に接続したり取外したりすることができる複数個の圧力制御弁を介して、低空気損失患者支持装置の袋体に加圧空気を分配するためのモジュール型マニホルドを提供することにある。

    本発明の更に他の主たる目的は、低空気損失患者支持装置の可膨張性袋体に加圧空気を供給する2モードシステムを提供することにある。

    本発明の付加的目的並びに利点は以下の説明からも明らかになるであろうし、また本発明を実施することにより知ることができよう。 本発明の上記の目的や利点は、
    特許請求の範囲に記載されている装置構成及び組合せにより実現され達成することができる。

    本明細書において実施例を示し広汎に亙って説明する本発明による目的を達成するために、本発明のモジュール型低空気損失患者支持装置は、装置の他の構成要素を担持するフレーム(枠組)を具備するのが有利である。
    このフレームは、移動が容易なように脚車上に取付けられ、好適な実施例においては、慣用の油圧ジャッキ機構により持上げたり慣用の屈伸装置により屈伸することができる複数個の屈伸可能な部分もしくは区分を有する。

    本発明によれば、複数個の細長い可膨張性複室袋体は、患者支持装置を横切って横在するように配置される。 各袋体は、2つの対向端部室と2つの中間室を含め、4つの個別に画定された室を有するのが有利である。 各端部室の底部には個別の袋体入口開口が貫通して形成される。 各中間室は、直五面体として形成するのが有利であり、袋体の中心に面する対角壁と、隣接の端部室の垂直に配置された内部側壁と共に共通の壁を形成するのを可とする基底壁を有する。 2つの中間室の対角壁は単一のウェブで形成するのが有利である。 中間室の形状からして、1つの室は、その大部分が患者支持装置の左側に配置され、他方の室は、その大部分が患者支持装置の右側に位置する。 各端部室及び各隣接中間室間の共通壁を貫通して制限性の流れ通路が形成される。 この制限性の流れ通路は、中間室の基底壁並びに該中間室に隣接する端部室の垂直に配置された内側壁双方を形成するウェブに取付けられて貫通開口を有する縁当てにより形成される孔を有するのが有利である。 この縁当ては、
    端部室が中間室よりも高い充填優先路を有するように定寸される。 特に、患者が、中間室を含む袋体の部分の上部に支持されている場合には、端部室は中間室よりも前に空気で充填され、そして空気を抜かれる時には中間室よりも後に収縮する。

    更に本発明によれば、空気を各袋体に供給するための手段が設けられる。 好適な実施例において、各袋体に空気を供給するための手段は、電動機によって電気的に駆動されるブロワを備え、このブロワで、水柱3インチ(7.62cm)の圧力で加圧空気を袋体に供給することができるように駆動される。

    各袋体に空気を供給するための手段は、更に、フレームにより担持した支持部材を具備するのが有利である。
    この支持部材は、袋体が配置される剛性の担体となるように剛性とし、各支持部材区分と各屈伸可能なフレーム区分との間に1対1の対応が存在するように複数個の別個の一体でない部分から構成するのが有利である。 この剛性の支持部材の各区分は、上部層、下部層とこれら2
    つの層間に存在する中間層を有する多層板を形成するモジュール型支持部材から構成するのが有利である。 上記三層板は、頂部表面と、底部表面と、2つの対向する端部と、2つの対向する側縁部を有する。 少なくとも1つの側縁部には、該側縁部を貫通して複数個の入口開口を形成する。 好適な実施例においては、反対側の側縁部に複数個の出口開口を形成する。 例えば、患者支持部の各端部の板だけに、その側縁部の1つに入口開口を形成する。 頂部表面から好ましくは板の3つの層を完全に貫通するようにして複数個の空気袋体供給開口を形成する。
    上記板の内の少なくとも1つ、好ましくは臀部が位置する板には、該板の底部表面を貫通する複数個の圧力制御弁開口を形成する。 上記板の頂部表面と、底部表面との間には複数個の通路を囲繞されるようにして形成し、該通路で、各種入口開口、出口開口、袋体空気供給開口及び圧力制御弁開口を接続して、上記の板の頂部表面上に位置する各袋体に対する所望の空気供給構造を実現するのが有利である。

    更に本発明によれば、袋体に気体を供給するための手段はまた、空気袋体に固着される1つの構成要素と、モジュール型支持部材に固着される第2の構成要素を含む手で分離可能な気密の接続部を具備するのが有利である。 これら構成要素の接続及び分離に要する力は、困難を伴うことなく、病院の職員により手動で達成することができるように充分に小さくすべきである。 上記2つの構成要素は、弾力性のあるプラスチック材料から形成するのが有利である。 上記構成要素の内の1つは、モジュール型支持部材に形成された袋体空気供給開口に気密に係合するような形態の外部を有する細長い雌型接続嵌合部材から構成される。 この嵌合部材の一端には固定ナットがねじ込まれ底板を貫通し、該嵌合部材をモジュール型支持部材の袋体空気供給開口に固定する。 該嵌合部材は軸方向に配置された円筒状の結合開口を有し、この円筒状結合開口の一端部近傍で内部を完全に取巻く嵌合溝を形成するのが有利である。 該嵌合溝内には弾性変形可能な撓み性のOリングが保持される。 結合円筒状部の軸線に対して垂直の方向に、通路開口が形成されて、当該嵌合部と係合する袋体空気供給開口に接続された支持部材の通路と整列するように配置される。 円筒状の結合開口内部にはばね荷重されたポペットを配置し、結合開口を密封するように偏倚される。

    接続部の他の構成要素は、一端が、袋体の入口開口に固着された細長い継手を具備し、該入口開口から外向きに延出する。 継手は、該継手を介して袋体内に空気を流入するための軸方向の開口を有する。 継手の外面は、接続嵌合部材の円筒状結合開口の内部に受けられるような形態に形成される。 継手を嵌合部材の内部に挿入すると、ポペットが押下げられて、通路開口は継手の軸方向の開口と連通する。 継手の外部表面には溝が形成され、
    この溝は、継手を接続嵌合部内に挿入した時に、該接続嵌合部の変形可能なOリングを受けて該Oリングで密封されるように形成される。 該Oリングは密封作用をなすと共に、継手を嵌合部と気密係合関係に保持する機械的鎖錠力を与える。

    継手は、縁当及び係止リングを用いて、空気袋体の空気入口開口から突出するように固定するのが有利である。 縁当は、空気入口開口を取巻くようにして空気袋体の内面で該空気袋体の織布に加熱密封するのが有利である。 継手は、縁当及び空気入口開口を貫通する。 継手の上方には引張りタブを取付け空気袋体の外部表面上に当接するようにする。 継手上に係止リングを通して、継手を、空気袋体と気密係合関係に機械的に固定する。 引張りタブは、嵌合部材から継手分離しようとする人の手で掴むことができる。 このようにして、空気袋体の材料を、嵌合部材から継手を引離す過程で引張る必要がなくなる。 これにより、空気袋体が、継手を嵌合部から分離する過程で、空気入口開口近傍で裂開する可能性が阻止される。

    更に本発明によれば、各袋体に空気を供給するための手段は、ブロワから袋体に空気を分配するためのモジュール型マニホルドを具備するのが有利である。 このモジュール型マニホルドは、少なくとも2つの圧力制御弁をその上に取付けるための手段をなすと共に、これら弁を、加圧空気源並びに電源に接続する機能を果たすようにするのが有利である。 本明細書に開示する実施例においては、モジュール型マニホルドは、内部に中空の室を形成している細長い本体を有する謂わゆる丸太マニホルドから構成するのを有利とする。 マニホルドの本体には空気供給ホースが接続され、該ホースはブロワからの加圧された空気を該本体の中空室に搬送する。 本体の狭端部には端壁が形成されて、この端壁には、技術者が上記本体の中空室内部の圧力を測定することができるように慣用の圧力逆止弁が設けられる。

    上記本体の一部には取付け壁が形成され、この取付け壁には、弁心棒を、該取付け壁に形成された複数個のポートの内の1つに挿入することにより複数個の圧力制御弁を取付けることができる。 なお、上記ポートは、圧力制御弁の並置配列での取付けを可能にするように互いに充分な間隔で離間して形成される。 各ポートは、各弁の弁心棒に設けられている1つまたは2つ以上のOリングと係合するように取付けられたブシュを有する。 これにより、各弁を丸太形マニホルドに容易に挿入したり該マニホルドから容易に取外すことができる。

    丸太形マニホルドは更に回路板を備えるのが有利であり、そしてこの回路板は、上記取付け壁に隣接して上記本体の外部に取付けられ、マイクロプロセッサと、丸太形マニホルド上に取付けられた弁との間における電気信号の伝送を行うための電子回路を具備する。 この回路板には複数個の電気接続部材が配置され、各部材は、取付け壁に形成されたポートの1つと適宜整列関係で配置される。 これら電気接続部材は、各圧力制御弁の電気コネクタを受けるように設けられる。 回路板には、該回路板を保護し且つ該回路板に取り付けられている回路素子を保護するために1つまたは複数のヒューズが設けられる。 これらヒューズは、故障の修理及びヒューズの交換を容易にするために技術者が比較的簡単に接近することができるようにマニホルドの外部に取付けるのが有利である。

    更に本発明によれば、袋体内に予め定められた圧力を維持するための手段が設けられる。 ここに開示する実施例において、袋体内に所定の圧力を維持するためのこの手段は、圧力制御弁から構成される。 好適な実施例においては、複数個の圧力制御弁が設けられ、各圧力制御弁は2つ以上の袋体或るいは袋体の2つ以上の室に供給される圧力を制御する。 ここに開示する実施例においては、各圧力制御弁は、一端に入口が形成され他端に出口が形成されているハウジングを有する。 このハウジング内には細長い弁通路が形成されて、この通路は好ましくは、入口と軸方向に整列した関係で配置される。 通路の縦軸線は、該通路に接続される弁出口の軸線に対して垂直に配置される。 更に、ハウジングは弁通路の入口と第1の端部との間に室を画成し、この室は円筒状であって、その円筒軸線は通路の軸線に対し垂直に配置される。 弁は更に、室内に配置されたピストンを具備し、こピストンは、弁入口と弁通路との間に許容される上記室を介しての連通度を変えることができるように回転自在に変位可能にするのが有利である。 弁は更に、ハウジングの外部で上記室の近傍に取り付けられている電動機もしくはモータを具備する。 このモータは、該モータの回転軸に非回転的に固着された1つの端部と、やはり円筒状のピストンに非回転的に接続された反対側の端部を有する連結軸を介しピストンに接続される。 このピストンは、該ピストンの中心に半径方向に延びるスロットを有しており、従って、入口及び上記出口に対するこのスロットの位置に依存して流量が異なる空気流が、上記入口と出口との間の孔を通流することができる。 従って、上記室内のピストンの位置が、上記室を介して許容される連通度従って弁通路と弁入口との間に許容される連通度を決定する。 そして、この連通度が実効的に弁を流れる空気の圧力を調整もしくは制御する。 上記ピストンのスロットは、ピストンの回転に伴い圧力が線形的に変化するように形成するのが有利である。

    更に圧力制御弁は、弁通路と連通して該弁通路内の圧力を検知する圧力変換器を具備する。 この圧力変換器は、弁通路内で検知された圧力を電気信号に変換し、該電気信号は、弁の回路カード上に取付けられた電子回路に伝送される。 回路カードは、弁通路で検知された圧力に対応する変換器から伝送されてくる電気信号を受ける。 回路カードは、変換器からの信号を、丸太形マニホルドの回路板を介してマイクロプロセッサから受取った基準電圧信号と比較する比較回路を有している。 弁回路は、マイクロプロセッサ及び変換器から受取ったこれら信号の比較結果に従って圧力を増加または減少するように弁を開弁または閉弁するべく弁モータを制御する。 制御弁は、弁回路カードに接続されている電気導体を有しており、この電気導体は、丸太形マニホルドに設けられている出口接続レセプタクルに接続される。

    弁室の近傍で弁ハウジングを貫通するようにしてダンプ(落し)出口孔が形成される。 また、弁ピストンを貫通するダンプ通路が形成され、このダンプ通路はピストンの変位に際して、上記ダンプ孔がピストンのダンプ通路と整列するようにダンプ孔を弁通路に接続する形態で実現される。 ダンプ孔がピストンのダンプ通路と整列すると、弁入口と弁通路との連通関係を完全に遮断される。 マイクロプロセッサの適当なオペレータ制御で、ダンプ孔は、ピストンのダンプ通路を介して弁通路に接続され、それにより、迅速な収縮サイクルで、袋体から空気が大気に逃げることができる。

    圧力制御弁のハウジングに形成された手操作による圧力チェック開口内には慣用の圧力逆止弁が取付けられる。 これにより、圧力制御弁内部の圧力を、例えば、圧力変換器の較正の目的で手動操作によりチェックすることが可能となる。

    所定の圧力を維持するための手段は更に、プログラマブルなマイクロプロセッサを具備するのが有利であり、
    そしてこのマイクロプロセッサは、特定の基準圧力で袋体を加圧するように圧力制御弁及びブロワを作動するように予めプログラムしておくのが好ましい。 該マイクロプロセッサは、患者の身長及び体重並びに各圧力制御弁に接続されている袋体により支持されている患者の身体部分に従って各袋体基準圧力を計算する。 例えば、患者の頭部及び胸部を支持している袋体は、患者の足部を支持している袋体とは異なった圧力を必要とし得る。 また圧力は、患者が横臥しているか或るいは仰臥しているかに依存して異なってくる。 取扱者が、この情報をマイクロプロセッサに与えることを可能にするために制御パネルが設けられ、そして該マイクロプロセッサは、各圧力制御弁に対し、患者支持装置の各動作モード毎に、個別の基準圧力を計算するようにプログラムされている。 上記マイクロプロセッサは、袋体基準圧力の計算を行うためにアルゴリズムを用いるが、このアルゴリズムは、患者の高さ、支持されている患者の部分並びに患者が横臥しているか或るいは仰臥しているかに従って変化する定数を有する。

    ブロワ(66)の出力は、マイクロプロセッサから制御電圧信号を受けるブロワ制御回路により制御するいのが有利である。 圧力変換器は、好ましくはブロワの出口における圧力を測定し、この測定圧力は、マイクロプロセッサに供給されてそのメモリの1つに記憶される。 このメモリは、過渡現象がブロワに対する制御に影響しないように測定圧力における短期間の過渡的圧力変化を取り除く目的で、連続的に更新されるのではなく、予め定められた期間の経過毎に更新される。 マイクロプロセッサは、最大袋体圧力よりも水柱3〜4インチ(7.62cm〜1
    0.16cm)高いブロワに対する基準圧力を計算するために袋体内の最大圧力を利用する。 マイクロプロセッサは、
    基準圧力と測定圧力とを比較するように予めプログラムされている。 この比較で、水柱約1インチ(2.54cm)の予め定められた不一致量より大きい偏差が生じた場合には、マイクロプロセッサはこの差を減少するように、ブロワ制御回路に供給される制御電圧を変化させる。

    支持装置の袋体は、患者を支持するのに異なった圧力レベルを要求する患者の身体の異なった部位に対応する個別の身体領域に分割される。 各身体領域は、1つの動作モードにおいて2つの圧力制御弁、即ち袋体の1つの側の室に対する圧力制御弁と袋体の他側の室のための圧力制御弁によって制御される。 別の動作モードにおいては、上記2つの圧力制御弁は、身体領域における1つ置きの交互の袋体の両側にある室の加圧をそれぞれ制御するように接続される。 マイクロプロセッサは、各身体領域で患者を支持するための最適な基準圧力を計算するように予めプログラムされている。 この基準圧力は、各圧力制御弁の圧力変換器が圧力を検知する弁通路において決定される。 この基準圧力は、患者の身長及び体重に基づいて計算される。 特定の患者に対し且つ患者支持装置の特定の動作モード、例えば特定の姿勢での回動(寝返り)モード、特定の減圧レベルでの脈動モード、標準動作モード等々に対して上記基準圧力が計算されると、マイクロプロセッサは回路板に信号を送り、この回路板はこの信号を圧力制御弁の回路カードに伝送する。 弁の回路カードは、各弁通路内で変換器により測定された圧力と、特定の動作状態に対してマイクロプロセッサが計算した基準圧力とを比較する。 測定圧力が計算基準圧力よりも高いか或るいは低いかに依存して、回路カードは弁モータに対し弁の開弁または閉弁の指令を出し、圧力を増減して目標基準圧力に達するようにする。 回路カードはこの比較を連続的に監視して、それに応じて弁を制御する。

    マイクロプロセッサは並列処理能力を有するものが好ましく、そしてテープ ケーブル電気コネクタを介し丸太形マニホルドの回路板に電気的に接続される。 マイクロプロセッサの並列処理能力により、直列処理能力を有する場合とは異なり、総ての圧力制御弁を同時に監視し制御することが可能となる。 これにより、支持装置内での患者の運動に対する圧力制御の応答性が高められる。

    更に本発明によれば、袋体の異なった加圧モード間で切換を行うための手段が設けられる。 ここに開示する実施例においては、このモード切換手段は、少なくとも1
    つの分流弁を備える。 分流弁の数は、患者支持装置に対して望まれる異なった圧力領域の数に依存する。 身体領域とも称する各圧力領域は、同じ圧力特性で維持すべき1つまたは2つ以上の袋体或るいは袋体室を有する。 例えば、或る種の事例においては、袋体の両側部を異なった圧力に維持するのが望ましい場合がある。 また、例えば他の例においては、予め定められた期間1つ置きの袋体内の圧力を同時に増加し次いで予め定められた期間1
    つ置きの袋体の圧力を減少するのが望まれる場合がある。

    各分流弁は、モジュール型支持部材内に取付け、第1
    の流路と第2の流路を有する。 各流路の端部は、モジュール型支持部材に形成されている2つの個別の通路対の端部と接続するように形成される。 流路は、2つの流路の端部が接続される通路を切換えるように回転可能な回転円板上に設けられる。 これにより、ブロワから個々の袋体及び袋体室に至る流路の構成もしくは流れパターンが切換えられる。 回転円板の1つの位置においては、或る身体領域の袋体の1つの側に位置する総ての室が、1
    つの圧力制御弁を介してブロワに接続され、他方、上記身体領域内の袋体の他側に在る総ての室は、第2の圧力制御弁を介してブロワに接続される。 回転円板の第2の位置においては、上記身体領域における1つ置きの交互の袋体の両側の室が1つの圧力制御弁に接続され、そして上記身体領域の他の1つ置きの袋体の両側の室が第2
    の圧力制御弁を介してブロワに接続される。 このようにして、回転円板の2つの位置間の切換で、ブロワから袋体の個々の室への流れパターンが切換えられる。 これにより、本発明を、最小数の弁及び接続路で、2つの明確に異る動作モードで動作することが可能になる。

    本明細書において用いられる術語「圧力プロファイル」とは、任意所与の支持状態における患者支持装置の袋体内の圧力の範囲を記述するのに用いられている。 支持装置の1つの身体領域の袋体内の圧力は、他の身体領域の袋体内の圧力と異なり得る。 と言うのは、患者の異なった部位の異なった重量で、各特定の身体領域に対し相応に異なった支持要件が課せられるからである。 総ての身体領域の袋体内の個々の圧力を、患者支持装置の長さに沿う袋体の線形位置の関数として棒グラフで表すとするならば、棒グラフの頂点を結ぶ線が或るプロファイルを描出するであろう。 従って、所与の時点における総ての袋体内の圧力状態を記述する「圧力プロファイル」
    なる術語は、圧力が変化している場合でも或るいは定常状態にある場合でも妥当する。

    本発明の支持装置により可能になる本発明の方法の内の1つによれば、患者を自動的に、予め定められた時間間隔シーケンスで側部から側部に傾かせる(寝返らせる)ことができる。 この患者の回動もしくは傾斜(寝返らせ)方法は、各袋体の1つの側にある2つの室が1つの圧力制御弁により制御され、そして各袋体の他側にある2つの室が他の圧力制御弁により制御されるように各身体領域においてブロワから袋体への流路を設定する段階を含む。

    各身体領域の各袋体の各側部に供給される空気圧力を個別に制御する段階は、分流弁を適正に設定することにより達成される。 患者を傾斜または回動する上の次の段階では、患者を傾斜すべき袋体の側部の圧力が低下される。 この場合、上記圧力は、水平位置で患者を支持するために予め設定されている第1の圧力プロファイルから、患者の身長及び体重並びに患者を傾かせる角度に依存する予め定められた第2の圧力プロファイルになるまで低下しなければならない。 患者を傾かせる方法もしくは回動する方法における次の段階では、患者が傾かされつつある側とは反対側の袋体の側部内の圧力が上昇される。 そのためには、各袋体の非傾斜側部内の圧力を予め定められた第3の圧力プロファイルに昇圧する必要がある。 この昇圧で、袋体の傾いた側部内の低圧力プロファイルに対する補償が行われる。 従って、患者を支持するために供給される総合圧力は、傾斜位置で患者を支持するのに充分なレベルに留どまる。

    袋体の1つの側部における圧力を低下する段階は、袋体の他の側部内の圧力を上昇する段階と関連し且つ同時に実施するのが有利である。 圧力の変化はマイクロプロセッサの制御下で実施される。 該マイクロプロセッサは、患者の身長及び体重に基づいて傾斜状態に対する所望の基準圧力を計算し、対応の基準電圧を圧力制御弁の回路カードに伝送し、該圧力制御弁は所望の圧力に達成するまで弁開口を閉じる。 そして所望の圧力に達したか否かは、各圧力制御弁を監視する圧力変換器からの信号で判定される。 マイクロプロセッサは、所定の時間長に亙り傾斜位置で患者を維持するようにプログラムすることができる。 この期間の終時に、マイクロプロセッサは、患者を傾かせるのに用いた手順を逆に実行することにより、患者を徐々に水平位置に戻すようにプログラムすることができる。 言換えるならば、患者が傾斜された袋体の側部に対する圧力を増加し、袋体の他側の側部に対する圧力を減少して、袋体の両側の圧力が第1の予め定められた圧力プロファイルになるようにする。

    患者を傾斜もしくは回動する方法はまた、傾斜した状態で、患者が袋体から滑り落ちるのを制止する段階を含む。 この段階は、複室袋体の特殊な構造並びに袋体が減圧され収縮される仕方により達成される。 各中間室を各端部室と接続する孔を形成する縁当は、傾斜中、患者が袋体から滑り落ちるのを制止する各袋体の能力において特に重要な役割を演ずる。 患者を傾かせるべき袋体の側部を制御する圧力制御弁が閉じ始めると、これら袋体のこの側部に供給される圧力が減少する。 従って端部室及び該端部室に、縁当により画定される流れ制限通路を介して接続された中間室に供給される圧力は双方共に減少される。 ここで、マイクロプロセッサは、患者の身長及び体重に依存して袋体内の圧力を予め設定していることを想起されたい。 この予め設定された圧力から圧力が減少すると、中間室上部の患者の体重で、該中間室から空気が縁当を介し端部室へと押出される。 この圧力減少で中間室は収縮し、他方端部室は、接続されている中間室と同じ減少圧力にあるにも拘わらず完全に膨張した状態に留どまり続ける。 この端部室が膨張した状態に留どまるので、該端部室は袋体の端部で垂直状態に位置し、その結果、膨張している端部室は、患者が該端部室上を転動して患者支持装置の袋体から滑り落ちるのを阻止する拘束手段としての働きをなす。

    更に本発明によれば、患者支持装置を脈動動作モードで働かせることにより、袋体と患者との間の圧迫箇所を除去するように本発明の患者支持装置を使用するための方法が提案される。 ここに開示する実施例においては、
    上記の圧迫点もしくは圧迫箇所除去方法は、各身体領域において、1つ置きの交互の袋体を1つの圧力制御弁を介して加圧し、他の1つ置きの交互の袋体を第2の圧力制御弁を介して加圧するように患者支持装置を構成する段階を含むようにするのが好ましい。 この段階は、各領域における1つ置きのに隣接する袋体を個別の圧力制御弁に接続するように流路を再設定することが可能なように分流弁を構成することにより達成される。 この方法の次の段階においては、圧力制御弁の内の1つに接続されている袋体に第1の圧力プロファイルで空気圧を供給し、他の圧力制御弁に接続されている袋体に同じ第1の圧力プロファイルで圧力を供給する。

    袋体内の圧力を脈動する方法は更に、第1の期間中、
    圧力制御弁の1つを介して袋体に供給されている圧力を減少する段階を含む。 この圧力は、1つ置きの交互の袋体を含むこの第1の群内の袋体に対して予め定められた第2の圧力プロファイルで圧力が供給されるまで減圧される。

    袋体内の圧力を脈動する方法はまた、同じ第1の期間中、他方の圧力制御弁を介して袋体に供給されている圧力を増加する段階をも含む。 この圧力は、他の1つ置きの袋体からなる群である第2の群内の袋体に予め定められた第3の圧力プロファイルで圧力が供給されるまで増加される。 この第3の圧力プロファイルは、第2の及び第3の圧力プロファイルの平均値が第1の圧力プロファイルに等しくなるように決定するのが好ましい。

    袋体内の圧力を脈動する方法の次の段階では、交互する袋体の第1の群は第2の圧力プロファイルに維持され、他方交互する袋体の第2の群内の袋体は第3の圧力プロファイルに維持される。 この維持段階は約1秒の期間に亙って行われる。

    袋体内の圧力を脈動する方法の次の段階においては、
    第3の圧力プロファイルに達するまで、交互する(1つ置きの)袋体からなる第1の群の袋体内の圧力が増加され、他方1つ置きに交互する袋体の第2の群内の袋体に供給される圧力は、該第2の群に対して第2の圧力プロファイルが達成されるまで減少される。 従って、交互する袋体からなる2つの群の圧力プロファイルは逆転する。

    最後に、袋体内の圧力を変動する方法は、交互する袋体からなる第1の群内の袋体を第3の圧力プロファイルに維持し、他方、交互する袋体の第2の群に含まれる袋体を第2の圧力プロファイルに維持する段階を含む。 この維持段階は第4の期間中に生起する。 これにより、1
    完全脈動サイクルが完結し、このサイクルは、治療上有効と考えられる限りにおいて繰返すことができる。

    上記時間間隔は互いに等しく選択するのが好ましい。
    しかしながら、上記の時間間隔を所望に応じて選択することも可能である。 例えば、袋体内の圧力が変動する第1及び第3の期間を互いに等しく且つ非常に短く選択することができる。 他方、交互する袋体からなる2つの群を異なった圧力プロファイルに維持する第2及び第4の期間も互いに等しく選択し、第1及び第3の期間よりも長い期間とすることができる。 また、第1及び第3の期間を長く選択し、そして第2及び第4の期間を短く選択することも可能である。

    本明細書の一部を構成する添付図面は、本発明の一実施例を図解するものであり、以下の説明と相俟って本発明の原理を理解する上に有用である。

    実施例 以下、添付図面に示した本発明の好適な実施例に関し詳細に説明する。 なお、本明細書中で用いている術語「気密」とは、本発明による動作空気圧力で空気の漏洩が本質的に生じないことを表す相対的な意味での表現である。

    モジュール型の低空気損失患者支持装置の好適な実施例が第1図に示してあり、参照数字20で総括的に表されている。

    本発明の患者支持装置は、少なくとも1つの屈伸可能な部分32を有し第1図に参照数字30で総括的に示してあるフレームもしくは台架を具備するのが好ましい。 該フレームは、患者支持装置の構成要素を担持し、典型例においては、2つ以上の屈伸可能な部分を有しておって、
    病院の環境内で容易に移動が可能なように脚車に取り付けるのが有利である。 屈伸可能な部分を含むフレームの部分を昇降するための油圧リフト機構は慣用のものであり、この種の適当なリフト機構としては、「HILL−RO
    M」商品名で市販されている米国インジアナ州バテスビル(Batesville)所在のヒレンブランド・インダストリーズ(Hillenbrand Industries)社から入手可能なものが挙げられる。

    本発明によれば、複数個の、図示の実施例(第12図第
    13図参照)においては好ましい17個の細長い膨張可能な袋体が設けられる。 例えば第2図に示してあるように、
    本発明の袋体34の各々は、複室内部構造を有するのが有利であり、4つの室を設けるのが好ましい。 図面に示してある1つの実施例においては、膨張可能な各袋体の形状は概略的に矩形をしており、好ましくは長さが32インチ(81.28cm)、高さが10.5インチそして厚さが4.5インチ(11.43cm)の外寸を有するのが有利である。 各袋体の患者支持表面には、4.5インチ(11.43cm)×32インチ(81.28cm)の頂部36が設けられており、底部38(第3
    図)も同様の寸法にある。 患者支持部上の位置に依存し、袋体は、小量の空気を袋体から逃がすことが可能なように複数個のピン ホール(図示せず)を備えることができる。 これらピンホールの直径は、約1インチ(2.
    54cm)の5000分の1台とするのが有利であるが、1/1800
    0インチ(1.41111μ)乃至1/90000インチ(0.28222μ)
    の範囲内の直径にすることができる。 各袋体の各外端部
    40は、10.5インチ(26.67cm)×4.5インチ(11.43cm)
    の寸法を有し、各外側部42は10.5インチ(26.67cm)×3
    2インチ(81.28cm)である。 各袋体は、気密で熱封可能とすべき同一の材料から一体的に形成するのが有利である。 袋体は、ナイロン製の綾織り物から形成し、袋体の内部を画成する表面にウレタンを被覆したものが有利である。 このウレタン被覆の厚さは、1/30000インチ(0.8
    4667μ)乃至1/2000インチ(12.7μ)台の範囲にある。
    また、ビニルまたはビニル被覆ナイロンもこの袋体もしくはザックにとり適当な材料であろう。 袋体が使い捨て可能なように設計されていない場合には、材料は洗濯可能なものとすべきである。

    袋体もしくはザックの内部には、4つの個別に画成された室が設けられている。 例えば、第2図に示してあるように、各袋体の内部ウェブ44は各袋体の外壁と一体にするのが有利であり、そして少なくとも該外壁と気密係合関係で接合すべきである。 各袋体の両端部には端部室
    46が配置されている。 各端部室は概略的に矩形の形状をしておって、袋体の頂部の一部分により形成された狭隘な端部48の1つと、袋体の底部の一部分により形成された反対側の狭隘な端部50を有する。 例えば第5図に示してあるように、袋体底部の一部分を形成する各端部室の狭隘端部には、袋体の底部を貫通する袋体空気入口開口
    52が設けられている。

    例えば第2図に示してあるように、各複室袋体は、端部室間に配置された一対の中間室54を備えている。 各中間室は、直角三角形状の五面体としての形状を与えられている。 各中間室54は、底辺壁56、高辺壁58、対角辺壁
    60及び2つの対向する三角形状の側壁62を有している。
    各底辺壁、高辺壁及び対角辺壁は、ほぼ矩形形状の周縁を有している。 各底辺壁56は、各高辺壁58に直角に接続されている。 各対角辺壁60は、一方の縁で各底辺壁に接続され対向縁で高辺壁に接続されている。 各三角形側壁の縁部は底辺壁、高辺壁及び対角辺壁の対向して位置する縁部に接続されている。 例えば第2図に示してあるように、各袋体内部には各中間室が配置されておって、その対角辺壁は袋体の中心並びに他方の中間室に面している。 中間室の1つが、他方の中間室の上部に配置されており、従って前者は便宜上、上部中間室と称し、他方、
    後者は下部中間室と称することにする。 上部中間室の高辺壁は袋体34の頂部36の中間部分によって形成するのが好ましい。

    例えば第1図に示してあるように、各袋体は、患者支持部の縦方向の中心線を横切って延在するように配置し、そして中間室は各袋体の中心部に配置するのが有利である。 従って、中間室も、患者支持部の長手方向の中心線を横切って延在するように配置されることになる。
    例えば第2図に示してあるように、中間室の1つは少なくとも部分的に他の中間室の上方に配置し、そして更に有利には、完全に他方の中間室の上方に配置する。 患者支持装置の縦軸方向の中心線に対し各袋体が対称位置にあるので、中間室の1つは殆どが、中心線の左側に配置されておって小さい部分が中心線の右側に配置されることになる。 同様にして、他方の中間室の大部分は、患者支持装置の縦軸方向の中心線の右側に配置され、その小部分が上記中心線の左側に配置されることになる。

    各袋体は、一対の流れ制限通路を有しており、その内の1つの通路は、端部室の各々を隣接の中間室に連通する。 例えば、第2図に示してあるように、単一のウェブを、端部室並びに隣接の中間室の底辺壁の共通壁として用いるのが有利である。 例えば第2図に示してあるように、各流れ制限通路は、中間室及び隣接の端部室に対して共通であるウェブを貫通する孔64により形成することができる。 この孔64は、貫通する開口を有し且つ中間室の底辺壁及び該中間室に隣接する端部室の垂直に配置された内部側壁双方を形成するウェブに取付けられた縁当により形成するのが有利である。 この縁当は、端部室が中間室よりも充填優先を有し、従って、該端部室が最初に空気で充填されしかも抜気に際して最後に萎むことを可能にするように定寸されている。 例えば、上述のような寸法を有する袋体の場合、1/4インチ(0.635cm)直径の開口を有する縁当が、所望の充填及び抜気優先を達成するのに適当であることが判明した。

    更に本発明によれば、ガス、好ましくは空気を、本発明の患者支持装置の各袋体に供給するための手段が設けられる。 例えば、第12図に略示した実施例の場合、各袋体に空気を供給するためのこの手段は、例えば24ボルトのような低い直流電圧で走転するモータにより電気的に駆動される送風機66を具備するのが有利である。 この送風機もしくはブロワは、水柱30インチ(76.2cm)ほど高い圧力が加圧された空気を袋体に供給することが可能でなければならないが、送風機の最適性能範囲内での動作中に、好ましくは水柱0乃至18インチ(45.72cm)の範囲内の圧力を供給することが可能であるようにすべきである。

    例えば第12図に示してあるように、圧力変換器246が送風機の出口圧力を測定する。 測定された圧力信号は、
    ブロワ制御回路67及び回路板150(後述する)を介してマイクロプロセッサ(後述する)に伝送される。 ブロワ
    66は、回路板150を介してマイクロプロセッサから制御電圧信号を受けるブロワ制御回路67により供給される電圧で制御するのが有利である。 該マイクロプロセッサは、圧力変換器246から受信した圧力信号を、マイクロプロセッサにより算出された所望の圧力信号と比較するように予めプログラムされている。 比較の結果に依存して、マイクロプロセッサはブロワ制御回路に対する電力供給を調整する。 しかしながら、算出圧力と測定圧力とを比較するのにマイクロプロセッサで用いられる手順には、遅延(好ましくは約3秒)が含まれ、従って、測定ブロワ圧力における変化に対する応答は瞬時的ではない。 このように、測定ブロワ圧力に対する応答に時間遅延を持たせることにより、制御ループの安定性が確保され、袋体内の望ましからざる圧力変動が阻止される。 このようにしなげれば、ブロワ出力圧及び制御弁出力圧に応答して瞬時的に実時間圧力補正が行われてしまい装置に圧力振動を生ぜしめることになりかねない。

    第4図、第5図及び第14図に示し更に第12図及び第13
    図に略示してあるように、各袋体に空気を供給するための手段は、更に、フレームにより担持される支持部材を具備するのが有利である。 この支持部材は、袋体34がその上に配置される剛性の担体としての働きをなすように剛性であるのが有利であり、各支持部材部分と各屈伸可能なフレーム部分との間に1:1の対応が存在するように複数個の個別の一体化されていない部分から構成することができる。 例えば第14図に示してあるように、剛性の支持部材の各部分は、モジュール型式の支持部材68から構成して多層板70を形成するようにするのが有利である。 各板70は薄く、平坦な上部表面72及びやはり平坦である対向底部表面を有するようにするのが有利である。
    例えば第14図に示してあるように、各板は、上部層74と下部層76と上記上部層及び下部層間に配置された中間層
    78を有する。 例えば第4図に部分的に示してあるように、これら3つの層は縁部に沿って密封されておって2
    つの対向する端部80及びこれら端部間で連接する2つの対向側縁部82を形成している。

    例えば第4図及び第13図に示してあるように、側縁部
    82の少なくとも1つを貫通して複数個の入口開口84が形成されている。 例えば第13図に示すように、モジュール支持部材の相対位置に依存してモジュール支持部材のうちの或るものは、対向側縁部82に形成された複数個の出口開口86を有する。 例えばゾーン(帯域)IVのモジュール型支持マニホルドも、他の側縁部を貫通して形成された複数個の出口開口86を有しているが、他方、ゾーンもしくは帯域Vのモジュール型の支持マニホルドは、1つの側縁部82を貫通して形成された入口開口84だけしか有しておらず開口側縁部に出口開口を備えていない。 例えば第4図に部分的に示すように、1つの板70の取付開口
    84は撓み性のホース90及び取付け具88と係合して隣接のモジュール型支持部材の出口開口に接続されるように適応されている。

    第5図及び第14図に示し、そして例えば第13図に略示してあるように、上部層には、各板70の上部表面そして好ましくは板70の3つの総ての層を貫通する複数個の空気供給開口92が形成されている。 例えば第5図に示してあるように、これら空気供給開口92は、空気袋体を、制御された加圧空気供給源に接続する特殊な接続具もしくは装置(後述する)を保持するのに使用される。

    例えば、第13図に略示してあるように、少なくとも1
    つのモジュール型支持部材は臀部袋体支持部材94(ゾーンIII)を画成しており、そして下部層76を貫通して形成され板70の底部表面を貫通する複数個の圧力制御弁開口96を備えている。 各圧力制御弁開口96は、圧力制御弁(後述する)に接続されるように構成されている。 第13
    図に示してある10個の圧力制御弁開口96の各々は、縁を四角形で囲んだ記号で略示してある。 なお、第13図では不必要な錯綜を回避するために、圧力制御開口のうち3
    個だけを参照数字96で示すに留どめた。 剛性のエルボ98
    (第7図及び第8図)の一端部は、各圧力制御弁開口96
    に接続された撓み性のベロー(図示せず)を有しており、エルボの他端は圧力制御弁の出力端に接続されている。 臀部袋体支持部材は、患者支持装置の特定の形態により要求される各圧力制御弁に対し少なくとも1個の圧力制御弁開口を有するのが好ましい。 各圧力制御弁開口は、空気袋体を空気に供給するための通路(後述する)
    と交差する。

    第5図及び第14図に示し、第11図乃至第13図に略示してあるように、例えば、各板70の層を、複数個の個別の包入された通路が画成されるように組み合わせるのが有利である。 別の実施例において、これら通路は、個別のもしくは独立した撓み性の管により形成することもできる。 これら通路は機密であって、加圧空気源から加圧空気を空気袋体に移送するための導管としての機能を果たす。 板70のこのような多層構造により、空気の流れ形態に応じ必要ならば、幾つかの通路を、直接連通することなく互いに交差することが可能である。 例えば第13図に略示してあるように、幾つかの通路100は、板70の入口開口84のうちの1つを、板70の反対側の側縁部82に形成された出口開口86の1つに接続する。 また、他の幾つかの通路102は、側縁部82のうちの1つに形成された入口開口84のうちの1つを、モジュール型の支持部材の板70
    の上部表面に形成されている袋体供給開口92のうちの1
    つまたは2つ以上の開口92に接続している。 各空気袋体供給開口92は、少なくとも1つの通路と連通している。
    他の通路104は、圧力制御弁開口96のうちの1つを具備する。

    本実施例におけるように且つ例えば第2図、第3図及び第5図に示してあるように、袋体に気体を供給するための手段は、手で取り外すことが可能な気密の接続部を備えており、その一実施例が第5図において参照数字10
    6で総括的に示してある。 この接続部は、2つの構成要素からなり、そのうちの1つは、空気袋体34に固着され、他方はモジュール型支持部材70に固着されている。
    これら構成要素のうちの1つを他方の構成要素に挿入したりこれら構成要素を互いに分離するのに要求される力は困難を伴うことなく、病院の職員によって手操作で達成することができるように充分に小さい力である。 従って、手操作で切離し可能な接続部106の上記2つの構成要素は、雌型接続嵌合部108の内部に固定された弾性のOリング114を具備する半剛性のプラスチック材料から形成するのが有利である。

    例えば第5図に示してあるように、モジュール型支持部材に固着されている構成要素は、板70に形成された空気袋体供給開口92と気密に係合するような形態にある外部を有する細長い雌型接続嵌合部108を有する。 この嵌合部108の外面と空気袋体供給開口82との間にはプレナム室(中間室)93が画成される。 接続嵌合部の下端部は、空気袋体供給開口92を貫通しており、そして固定ナット95で、この嵌合部の下端部は、モジュール型支持部材の空気袋体供給開口内にねじ固定される。

    雌型接続嵌合部108は、気密係合関係で結合部材を受けるように、好ましくは円筒形の中空の軸方向に配置された結合開口110が形成されている内部を有する。 円筒状の結合開口内には、円筒状のポペット97が配置されておって、このポペット97は円筒状の結合開口内に摺動するような形態にある。 ポペット97の一端は閉じており、
    そして嵌合部108の内部の底部113とポペット97の閉端部の内面との間にはばねが配置されている。 このようにばね荷重されたポペット97は、結合開口110の入口を密封するように偏倚されている。

    接続嵌合部は更に、該嵌合部の内面の周囲に完全に形成された嵌合溝112を有しており、この嵌合溝112は、好ましくは、結合開口110の入口111の近傍に形成される。
    接続嵌合部は、嵌合溝112内に保持されている弾性変形可能な撓み性のOリング114を備えている。 例えば第5
    図に示してあるように、接続嵌合部の内部に形成された結合円筒体110は、その軸線に対して直角な方向に貫通形成された通路開口116を備えている。 プレナム室93が存在するために、接続嵌合部は常に空気袋体供給開口92
    内に配置される、その結果、通路開口116は、空気袋体供給開口92に接続されている通路102と連通関係にある。

    例えば、第2図、第3図、第5図及び第6図に示してあるように、手操作で分離可能な接続部の他方の構成要素は、袋体の空気入口開口92に一端部で固定されて袋体から外向きに延出している細長い結合部材118を備えている。 この結合部材は、該結合部材を通り袋体の内面と外面との間に空気が流れることができるように軸方向の開口120が形成されている。 結合部材118の外部は、接続嵌合部の内部に受けられるような形態にある。 結合部材の外面には、溝122が取り巻いて形成されており、この溝122は、結合部材を、嵌合部と機密係合関係で接続嵌合部内に挿入した場合に、接続嵌合部108の変形可能なOリング114を取り巻いて座着され且つ該Oリング114に対して密封される。 溝122はOリング114を機械的に固定し且つ密封するための固定手段としての機能を果たす。

    例えば第6図に示してあるように、係合部材は、縁当
    126及び係止リング125を用いて、空気袋体の空気入口開口52から延出するように固定される。 縁当126は、空気入口開口を取り囲むようにして空気袋体の内面で空気袋体の織布に加熱密封される。 結合部材は、縁当126及び空気入口開口を貫通する。 引張りタブ()124が別の結合部材の上方に設けられておって、空気袋体の外部表面上に載置されている。 引張りタブ124の別の実施例が、例えば第3図及び第6図に示してある。 係止リング
    127は結合部材上方を通されて、空気袋体と機密係合関係で該結合部材を機械的に固定もしくは鎖錠する。 係止リング127と袋体との間に挟持されている引張りタブ124
    は、嵌合部から結合部材を取り外す際に取扱い者の手で掴むことができる。 このようにして、嵌合部から結合部材を取り外す過程で、空気袋体を形成する材料が引張されることはない。 それにより、結合部材を、嵌合部から分離する過程で、空気袋体が空気入口開口の近傍で裂開することはない。

    例えば第5図に示してあるように、接続嵌合部108
    は、結合円筒体110の内部に同心関係で配置されてばね荷重された円筒状部材であるポペット97を具備し、その場合、ばね99の一端部が該ポペットの閉端部に当接し、
    上記ばねの他端部が接続嵌合部108の内部の底面113に当接するのが好ましい。 このようにした場合、結合部材11
    8を結合円筒体110内に挿入すると、該結合部材118でポペット97は下方に押されて、通路開口116が結合部材118
    の軸方向開口120に接続されることになる。 結合部材118
    が結合円筒体110内に挿入されていない場合には、ばねで、ポペットはOリング114で密封されるように強制されて、それにより、結合円筒体の開口110はその入口111
    で板70の最上層74の近傍で密封されることになる。 このようにして、結合円筒体開口110を介しての空気の漏洩を伴うことなく、他の袋体に空気を供給する間1つの袋体を取り外すことが可能となる。 また、ポペットの密封作用により、流体が板70の通路に流入することは阻止される。 これは、板70の上側表面を洗浄する際に有利である。

    本発明の患者支持装置のモジュール型構造を維持するために、各袋体に空気を供給するための手段は更に、モジュール型袋体支持部材内に詰められた袋体に対してブロワから空気を分配するためのモジュール型マニホルドを具備するのが有利である。 このモジュール型マニホルドは、少なくとも2個の圧力制御弁を取り付け、該弁を加圧空気源及び電源に接続するための手段としての働きをなす。 このモジュール型マニホルドは、「丸太」に類似している細長い形状にあるので、丸太マニホルドとも称される場合があり、その一実施例が、例えば、第10図に参照数字128で示してある。 丸太形マニホルド128は、
    中空であって、中空室132を内部に画成している細長い本体130を備えている。 例えば第10図に示してあるように、この本体130は細長い矩形の管としての形状をしており、好ましくは、アルミニウム或いは硬質のプラスチックまたは樹脂のような他の軽量な材料から形成するのが有利である。 第10図に示してあるように、直径が1.25
    インチ(3.175cm)とするのが適当である空気供給ホース134が、ブロワ66から加圧空気を本体130の室132に搬送する。 本体130の一方の狭端部には第1の端壁136が形成されており、そして本体130の反対側の端部には第2
    の端壁(図示せず)が形成されている。 室132の内部圧力を測定可能にするたに、例えば第13図に示してあるような、慣用の圧力逆止弁138が各端壁に設けられている。

    本体130の一区分は、取付け壁140を形成しており、該取付け壁上には、(例えば第7図及び第8図に示し追って詳述するような)複数個の圧力制御弁162を取り付けることができる。 圧力制御弁162を並置関係で取り付けることを可能にするために、複数個のポート142が互いに充分な間隔で離間して取付け壁に貫通形成されている。 各ポート142は、その内部に取り付けられたブシュ1
    44を有している。 このブシュは、圧力制御弁162の弁心棒146(第8図)を受けて固定するような形態にある。
    例えば第7図に示してあるように、弁心棒146は、典型的に、ブシュ144と係合せしめられる1つまたは2つ以上のOリング148を有しており、それにより、圧力制御弁の手操作による取外し及び挿入で容易に取外し及び係合が可能なような態様で気密の接続部が形成される。 このようにして、弁の取外し及び交換が容易になり修理時間並びにそれに起因する患者支持装置全体の非使用時間が低減される。

    取付け壁140に隣接する本体の外部に取り付けるのが有利である回路板150を備えている。 例えば第10図に示してあるように、該回路板150を作動するための電力を供給するべく直流電源線路を受けるための電気コネクタ
    152が設けられている。 回路板には、複数個の電気コネクタ・レセプタクルが形成されている。 各電気コネクタ・レセプタクル154もしくはプラグ・アウトレットは、
    取付け壁に形成されているポート142のうちの1つと適宜に整列するように配置するのが有利である。 電気コネクタ・レセプタクル154は、電気コネクタ、例えば圧力制御弁162のプラグ156を受けて、該圧力制御弁の各種電気的構成要素を動作させるための電力及び信号を伝送する。 更に、回路板150並びにそれに接続されている構成要素を、例えばマイクロプロセッサ160(後述する)を電気的損傷から保護するために回路板150には複数個のヒューズ158が設けられている。 例えば第10図に示してあるように、ヒューズ受部は、故障の除去及びヒューズの交換を容易にする妨害のないアクセス部を提供するように丸太形マニホルド128の外面部に取り付けられている。

    本発明の患者支持装置においては更に、袋体内に予め定められた圧力を維持するための手段が設けられる。 この予め定められた圧力は、標準の動作態様で多数の袋体群の各々に対して予め定められている一定の値に保持されるかまたは本発明の患者支持装置の更に他の動作モードにおいて予め定められたシーケンスで時間的に一定の変化率で変化させることができる。 本実施例におけるように、そして第12図(同図において電気接続は破線で示してあり、流体接続は実線で示してあり、そして矢印が電流の方向或いは流体の流れ方向を表す)に略示してあるように、例えば、予め定められた圧力を維持するための手段は、プログラマブルなマイクロプロセッサ160
    と、少なくとも1個の、そして好ましくは複数個の圧力制御弁162とから構成し、そして該弁162の各々を好ましくは圧力検知装置(第12図においては弁162と区別して示されていない)により監視するようにするのが有利である。

    本実施例におけるように、そして例えば第7図及び第8図に示してあるように、袋体内に所定の圧力を維持するための手段は圧力制御弁162を具備する。 好ましくは、複数個の圧力制御弁を設け、各制御弁162を、該圧力制御弁から各袋体に搬送する(モジュール型支持部材の通路100、102、104のような)気体マニホルドに接続することにより、複数個の袋体34内の圧力を制御できるようにするのが有利である。

    各圧力制御弁は、ハウジング164を備えており、このハウジングは、アルミニウム或るいは他の軽量の材料から形成するのが有利である。 例えば第8図に示してあるように、加圧空気源からの空気流を受けるためにハウジングの一端には入口166が形成されている。 また、圧力制御弁から空気を逃がすことができるようにハウジングには出口168も形成されている。 ハウジング内には細長い弁通路170が形成されておって、この通路170は上記入口と軸方向に整列した関係で配置するのが有利である。
    通路は、弁通路に接続されている弁出口の軸線に対し垂直方向に配置された縦軸線を有するのが有利である。 弁のハウジングは更に、室172を画成しており、この室は弁通路の入口と第1の端部174との間に位置する。 圧力制御弁は、室内に配置されているピストン176を備えている。 このピストンは室内で変位可能であって、それにより、弁入口と弁通路との間で許容される室を介しての連通路を変えることができる。 ピストンは、例えば、ポリカーボネートのような硬質の重合体材料或るいは樹脂材料から形成するのが有利である。 更に、圧力制御弁は電動機178を備えているが、この電動機178は、ハウジングの外部で上記室の近傍に取り付けるのが有利である。

    圧力制御弁は、電動機の運転でピストンが室内で変位せしめられるように、電動機をピストンに連結する手段を備えるのが好ましい。 本実施例におけるように、そして例えば第8図に示してあるように、この連結手段は、
    電動機178の回転軸182に非回転的に固着された一端を有する接続もしくは連結軸180から構成するのが有利である。 連結軸180は、ピストンの一端に非回転的に接続された他端部を有している。 例えば第9B図に示してあるように、ピストン176は、接続軸180の端部を非回転的に固着するために、ピストンの一端部に直径方向に形成された溝183を有している。 室182は、円筒形とし、その縦軸線を、弁通路の縦軸線に対して垂直になるように配置するのが有利である。 ピストンは円筒形で、しかも、空気の通路を最小にするようにピストンと室間の間隙を小さくして室内で回転変位可能にするのが好ましい。 ピストンの一端部には、ピストン176が、室172内で360゜に亙って回転するのを制限するために、室172に設けられているストッパ(図示せず)と係合するカムストッパ181
    が設けられている。 電動機軸182が回転するに伴い、接続軸180及びピストン176も室に対し回転変位される。 例えば第8図に示してあるように、ピストンは、ピストンの中心に半径方向に延びる流路スロット184を有しており、入口及び通路に対するこのスロット184の位置に依存して加減された流量が、入口166から、このスロット1
    84を経て通路170内へと通流することができる。 このように、室内におけるピストンの位置で、室を介して許容される連通度並びに弁通路と弁入口との間に許容される連通度が決定される。 この連通度で、弁により供給される空気の圧力が効果的に調整される。

    例えば、第9a図、第9b図、第9c図及び第9d図に示してあるように、ピストンのスロット184は、弁を流れる空気流とピストンの回転との間に線形関係が生ずるような形状で実現するのが有利である。 例えば第9d図に示してあるように、ピストンのスロット184は、3つの明確に異なった形状の区間から構成するのが好ましい。 参照数字185で示す区間はピストンの表面に最も近接しており、回転楕円形区間として形成されている。 中間の区間は参照数字187で示されており、半円筒体として形成されている。 ピストンの中心部に対し最も深い位置にある区間は参照数字189で示されており、球状端部を有する細長い円筒体として形成されている。

    例えば第7図及び第8図に示してあるように、圧力制御弁は、更に、弁通路内の圧力を検知するために弁通路と連通している圧力変換器186を具備するのが有利である。 この圧力変換器は弁ハウジングに取り付けるのが好ましい。 該ハウジングは、出口が形成されている位置とは反対側の位置に開口188が形成されている。 圧力変換器は、該変換器が弁通路内の圧力を検知することができるように開口に隣接して設けられているプローブ(図示せず)を備えている。 圧力変換器は、弁通路内で検知された圧力をアナログ電圧のような電気信号に変換し、この電圧は、弁の電子回路(以下、回路カードと称する)
    に伝送される。

    例えば第7図に示してあるように、圧力制御弁は更に、回路カード192上でハウジングの外部に取り付けられている電子回路190を備えている。 この弁回路は、例えば、電圧比較回路と電圧基準回路チップとを有する。
    弁回路は、弁電動機もしくは弁モータに供給されつつある電力を制御する。 回路カードは、弁圧力変換器に接続されておって、弁通路内の変換器により検知される圧力に対応して変換器から伝送されて来る電気信号を受信する。 回路カードは、回路板150を介して、マイクロプロセッサ(後述する)から基準電圧信号を受ける。 該マイクロプロセッサは、回路板150を介して弁回路190にアナログ電圧信号を送出する。 弁回路は、この信号を圧力変換器からの信号と比較して、差信号を演算する。 弁回路は、上記差電圧信号の大きさ及び記号(プラスまたはマイナス)に従い開弁したり閉弁するように弁モータ178
    を制御する。

    例えば第7図に示してあるように、圧力制御弁は更に、一端(図示せず)が弁回路カード192に接続され他端がプラグ156で終端している電気導体194を備えている。 該プラグ156は、丸太形マニホルド128に設けられている電気コネクタ嵌合部154のようなプラグアウトレット(レセプタクル)に接続することができる。

    例えば第7図に示してあるように、圧力制御弁には更に、弁室の近傍で弁ハウジングを貫通し落しもしくはダンプ出口孔196が形成されている。 例えば第8図に示してあるように、弁ピストンを貫通してダンプ(落し)通路194が形成されおり、この通路は、ピストンの変位に際して、ダンプ孔がピストンのダンプ通路と整列するように、ダンプ孔を弁通路に連通するように形成されている。

    例えば第1図に示してあるように、患者支持装置の高さを変える目的で、空気圧制御部の近傍にはマイクロスイッチ199が配置されている。 制御ハンドル201がCPR動作にモードに設定されると、該マイクロスイッチ199が付活され、マイクロプロセッサは、ブロワを減勢し、総ての弁に対して、ピストンのダンプ通路をダンプ孔と整列させる指令信号を発生する。 これにより、空気袋体は総て迅速に膨張して、支持体を、患者に対して心肺人工蘇生術(CPR)を施すのに適した状態に設定する。

    例えば第16図に示してあるように、本発明の制御パネルには、「臀部膨張」利用ボタンが設けられている。 取扱者がこの「臀部膨張」ボタンを押すと、マイクロプロセッサは、支持装置の臀部領域(例えば第12図及び第13
    図に示したゾーンIII)を支持する袋体内の圧力を制御する2つの圧力制御弁を付活する。 マイクロプロセッサは、臀部領域もしくはゾーンを制御する圧力制御弁に対して、それら弁のピストン・ダンプ通路を、弁ハウジングに設けられているダンプ孔と整列させる指令を送り、
    それにより、臀部領域に存在する袋体内の総ての空気を、ダンプ孔を介して大気中に逃がす。 例えば第8図に示してあるように、弁ピストンがこのようにして整列されると、弁入口はピストンによって閉塞され、弁通路及び弁出口との連通が阻止される。

    例えば第8図に示してあるように、慣用の圧力逆止弁
    138を、各入力制御弁のハウジングに形成されている圧力チェック開口200に取り付けるのが有利である。 従って、第9図に示してあるように、慣用の圧力逆止弁138
    も、丸太形マニホルド128の端壁内に挿入されている。
    例えば第15図に示してあるように、逆止弁138は、圧力測定計器(図示せず)のプローブを受けるための貫通形成されたポート204を有するヘッド202を備えている。 折り畳み可能な袋状フランジ206が該ヘッド202から逆止弁
    138の反対側の端部に延在している。 この袋状フランジは、圧力制御弁のハウジングに形成されている圧力チェック開口200を貫通して延びている。 折り畳み可能な袋状フランジには軸方向にスリット208が形成されておって、ポート204に連通している。 該袋状フランジは、空気の通流を阻止するように、スリット208を中心に弾性的に折り畳み可能である。 測定計器のプローブは中空であり、該プローブがフランジ206を分離して折り畳み可能なスリット208を開放する位置までポート204を介して挿入される。 これにより、プローブは必要に応じ、丸太形マニホルドの制御弁もしくは室内の圧力を検知することができる。 逆止弁138は、軟質のプラスチックもしくはネオプレン・ゴムのような撓み性の材料から形成するのが好ましい。 このような逆止弁は、米国オーハイオ州イエロースプリングス(Yellow Springs)所在のバーネイ ラブズ(Vernay Labs)社から入手可能である。

    本実施例におけるように、そして例えば第12図に略示してあるように、所定の圧力を維持するための手段は、
    プログラマブルなマイクロプロセッサ160から構成するのが有利である。 好適な実施態様において、このマイクロプロセッサは並列処理能力を有し、患者の身長及び体重に従って袋体を加圧するように、ブロワと関連して設けられている圧力制御弁を動作するようにプログラムされている。 身長及び体重に関する情報は取扱者によりマイクロプロセッサに与えられる。 これは、例えば、第16
    図に示すような制御パネル210を介して所望の情報を与えることにより実現できる。 患者の身長は、インチまたはセンチメートル単位でディジタル読取り装置212上に表示され、他方患者の体重はポンドまたはキログラム単位で別のディジタル読取り装置214上に表示される。

    例えば、第12図及び第13図に示してあるように、5個の圧力ゾーンもしくは身体領域は、頭部領域(ゾーン1
    またはI)、胸部領域(ゾーン2またはII)臀部領域(ゾーン3またはIII)、大腿領域(ゾーン4またはI
    V)並びに脚部及び足部領域(ゾーン5またはV)を含むのが有利である。 各身体領域には、2つの個別の圧力制御弁を介してブロワから加圧空気が供給される。 ブロワから袋体への空気流路の1つの形態においては、圧力制御弁の内の1つの弁が、各身体領域に対する患者の支持装置1つの側で各袋体の室に供給される空気を制御し、そして他の圧力制御弁は、患者支持装置の反対側において各袋体の側部に設けられている室に対する空気を制御する。 ブロワから袋体への他の空気流路形態においては、圧力制御弁の内の1つが、身体領域における1つの置きの袋体の総ての室に供給される空気を制御し、他の圧力制御弁は、身体領域における残りの1つ置きの袋体の総ての室に供給される空気を制御する。

    マイクロプロセッサは、患者の特定の部分の下側に位置する空気袋体34に供給される圧力を制御する目的で、
    患者支持装置が分割されている各身体領域の各圧力制御弁の基準圧力を設定するようにプログラムされている。
    患者の身体及び体重に基づいて、マイクロプロセッサは、各身体領域で患者を支持するための最適基準圧力を計算するように予めプログラムされている。 この基準圧力は、各制御弁の圧力変換器が圧力を検知する弁通路毎に決定される。 回路カード192は、比較機能を実行し、
    その場合、回路板150を介してマイクロプロセッサ160から該カード192に伝送される基準圧力信号を、圧力変換器から受信した圧力と比較する。 弁圧力変換器から受信したこの信号と、予め設定された基準圧力に対応する演算された目標もしくは所望信号との間の差に依存して、
    弁回路192は、圧力を増加すべきか或るいは減少すべきかに依存し、圧力制御弁を開弁または閉弁する指令を弁モータに供給する。 この過程は、圧力制御弁の圧力変換器により目標基準圧力が検知されるまで続けられる。 マイクロプロセッサは、並列処理能力を有しており、従って同時に、各圧力制御弁に対し、当該特定制御弁に対する基準圧力を供給することができる。 更に、マイクロプロセッサ及び弁回路の各々の速度は、圧力制御弁のモータが弁回路から受信した信号に応答することができる時間を大きく上回っている。 従って、実際上は、モータの応答時間が、圧力制御弁を矯正することができる頻度数を制限する。

    更に、マイクロプロセッサによって計算される基準圧力を、他の因子、例えばフレームの1つまたは2つ以上の屈伸可能な区分を水平線よりも高い角度に設定されているか或るいは水平線よりも低い角度に設定されているか等に依存せしめることができる。 特定の領域に対する基準圧力のマイクロプロセッサの演算に影響を及ぼし得る別の因子は、患者が、水平線より低い角度の傾きで支持されているか或るいはこの角度が患者支持装置の左側または右側に傾いているかが挙げられる。 更に他の因子として、患者が横臥しているか或るいは仰臥しているかが考えられる。

    マイクロプロセッサにより演算される基準圧力に影響を与え得る更に他の因子は、患者の安楽性調節ボタン21
    6が、仰角、横臥或るいは仰臥及び傾き姿勢を含む上述の他の条件下で特定領域に対し設定されるようにマイクロプロセッサが予めプログラムされている基準圧力よりも若干高いかまたは低い当該特定領域における患者の希望圧力に調整するために制御パネルを介して操作されているか否かが挙げられる。 例えば第16図に示すように、
    各身体支持領域は、上向きの三角形のボタン216と下向きの三角形のボタン216を有している。 上向きのボタン2
    16を押すと、当該特定領域に対してマイクロプロセッサが演算した基準圧力が増加する。 同様に、下向きのボタン216を押すと、当該領域に対しマイクロプロセッサが演算した基準圧力が減少する。 この増減範囲は、各特定の領域における標準の動作モードに対して演算されている基準圧力の約20%台とするのが有利である。 このようにすれば、患者は、当該領域における袋体に対し過剰膨張或るいは不足膨張となる状態を患者が発生せしめる危険を伴うことなく、圧力を相当に変化することができる。 更に、上述のような20%の制限は、第16図に示すような「無効」ボタンを押すことにより無効にすることも可能である。 この無効機能は、第16図に示してある「リセットボタン」を押すことにより取り消すことができる。

    本発明の患者支持装置の種々な形態に対する基準圧力を算出するために、マイクロプロセッサにより利用するのに適当である袋体圧力アルゴリズムの1つは、例えば下記のように記述される。

    圧力=C 1 ×体重+C 2 ×身長+C 3表1には、5つの総ての領域に対し、患者の仰臥及び横臥と関連し幾つかの適切な仰角パラメータが示してある。 例えば各領域に対し、定数C 1 、C 2 、C 3は仰臥している患者の場合、仰角0゜乃至29゜においては同じである。 また、横臥の場合の定数C 1 、C 2及びC 3の値は0゜乃至29゜の仰角範囲に亙って同じである。

    患者の体重は、空気袋体の表面張力並びに袋体内の空気圧力によって支持される。 従って、C

    1 、C

    2及びC

    3の値は、空気袋体を形成するのに用いられている材料の性質、例えば剛さ或るいは袋体の幾何学的形態に依存し変動し得る。 例えば、空気袋体の幾何学的形態が異なれば、空気袋体の剛さも多少の差こそあれ変化する。

    典型例において、扁平ケーブル281からなる電気接続部(第10図)が回路板150をマイクロプロセッサ160に接続する。 回路板150は、マイクロプロセッサ160からアナログ信号を受信して、該アナログ信号を、当該信号の着信部である各特定の圧力制御弁162の弁回路カード192に分配する。 更に、或る実施例において、回路板150は、
    個々の圧力制御弁回路190からの信号をマイクロプロセッサに戻すことができる。 マイクロプロセッサからの電圧信号は、弁回路カード192をして圧力制御弁のモータを作動せしめ、弁開口を増減して、マイクロプロセッサが演算するように予めプログラムされている基準圧力を達成する。 弁回路は、マイクロプロセッサから受信した基準信号と、圧力制御弁の圧力変換器186から受信した信号とを比較する。 実際上、この構成により、本発明の支持装置は、圧力制御弁を介して空気袋体に供給される圧力を検知するように圧力変換器の検知プローブが配置されている場所である弁の出口168の近傍で、弁通路内の空気圧力を監視することができる。

    更に本発明によれば、異なった袋体加圧モード間の切換を行うための手段が設けられる。 本実施例におけるように、そして例えば第11図、第12図及び第13図に略示してあるように、このモード切換手段は、少なくとも1個の分流弁220を具備するのが好ましく、更に、複数個の分流弁220を備えるのが有利である。 この分流弁の数は、企図せる患者支持装置の実施例に対して望まれる異なった圧力領域の数に依存する。 1つの圧力領域は、同じ圧力特性で維持するべき1つまたは複数個の袋体または袋体室を備えている。 或る種の事例においては、袋体の両側部を異なった圧力にするのが望ましい場合がある。 例えば、患者支持装置の回転モードを実施する場合には、このようにするのが望ましい。 また、他の事例においては、或る予め定められた時間区間、1つ置きの袋体を同時に、交互に増圧及び減圧するのが望ましい場合がある。 例えば、患者支持装置を、脈動動作モードで作動する場合にはこのようにするのが望ましいであろう。

    例えば第13図で示すように、分流弁は、モジュール型支持部材68内に取り付けるのが好ましく、そして2個以上の分流弁220を、臀部袋体支持部材94のようなモジュール型支持部材内に取り付けることができる。 しかしながら、例えば第13図に示してある頭部袋体支持部材のような他の支持部材68には、分流弁を設けなくてもよい。
    各分流弁は、各板70の上部表面と下部表面間に取り付けるのが有利である。 例えば第11図に略示してあるように、各分流弁は、一端に第1の入口224を有し他端に第1の出口226を有する第1の流路222を有する。 更に、各分流弁は、一端に第2の入口230を有し、反対側の端な第2の出口232を有する第2の流路228を備える。 これら流路は、中心ピボット236を中心に回転する回転円板234
    (切換円板234とも称する)上に固定的に取り付けられる。

    謂わゆる切換円板は、入口と出口によって画成される流路を切換える目的で回転可能である。 例えば第11図に実線で示すように、第1の流路222は、通路Aと通路B
    とを接続し、第2の流路は通路Cと通路Dとを連通する。 即ち、第1の流路222の第1の入口224は通路Aに接続され、第1の流路222の第1の出口226は通路Bに連通される。 同様にして、第2の通路228の第1の入口230
    は、通路Dに連通され、第2の流路228の第1の出口232
    は通路Cに連通される。 第11図に略示してある実線形態においては、1つ置きの総ての袋体の両側が、圧力制御弁開口96を介して袋体に接続されている圧力制御弁により接続し合わされて同じ圧力に維持される。 これは、謂わゆる脈動(P)動作モード形態である。

    破線で示した流路形態においては、切換円板を90゜、
    破線位置(R)へと反時計方向に回転すると、第1の流路は通路Aを通路Cに連通し、そして第2の流路は通路Bを通路Dに連通する。 従って、第1の流路222の第1
    の入口224は通路Cに接続され、第2の流路228の第2の入口230は通路Bに接続される。 第1の流路222の第1の出口226は通路Aに接続され、第2の流路228の第2の出口232は通路Dに接続されることになる。 第11図に破線で示した形態もしくは姿勢においては、総ての袋体の一側は接続し合わされて、共通の圧力に維持され、また総ての袋体の他側も接続し合わされて共通の圧力に維持することができる。 これが謂わゆる回転(R)動作モードの形態である。

    本発明による分流弁を使用することにより、支持装置を、最小限度の数の弁及び空気流導管を用いて、脈動動作モード或るいは回転動作モードの何れでも動作させることができる。 分流弁は、圧力制御弁を介して加圧空気源を患者支持装置の個々の空気袋体に接続する2つの明確に異なった接続態様間で支持装置の空気流路を切換することを可能にする。

    本発明の患者支持装置は、予め設定された時間間隔で自動的に患者を回転する。 即ち、患者を1つの側から他の側に回転もしくは移すように動作することができる。
    第16図に示してある制御パネルを参照するに、本発明の患者支持装置は、「設定」ボタンを押し、次いて、「回転」インジケータが点灯するまで「モード選択」ボタンを押すことにより回転モードで動作するように設定することができる。 そのようにした場合、制御パネルの回転選択が点灯表示されて、装置の回転を行うことができる。 取扱者は、患者を右傾き位置に維持すべき時間量或るいは水平位置に維持すべき時間量或るいは左傾き位置に維持すべき時間量を選択する。 例えば、水平位置に対して時間量を選択するためには、取扱者は水平ボタン23
    8を押し、次いで「時間」ボタンを押す。 この操作で、
    患者支持装置により、支持されている患者を水平位置に維持すべき時間長が入力される。 この時間長は、ディジタル読取り装置239上に表示される。 患者が右傾き位置で経過するべき時間を設定するためには、取扱者は「右」ボタン240を押し、次いで「時間」ボタンを押す。 この場合にも、患者を右側に傾けて維持すべき時間長が読取り装置239にディジタル的に表示される。 左傾き位置における時間長の設定にも類似の手順が取られる。

    更に、「右」ボタン240により取扱者は、患者を右傾き位置の姿勢にするように選択を行うことが可能である。 「右」ボタン上方には多数の点灯もしくは照明バーが設けられている。 各照明バーは、患者を右方に傾けることができる姿勢に対応する。 取扱者は、所望の姿勢に隣接するバーが照明もしくは点灯されるまで、「右」ボタン240の上方及び下方に位置する三角形のボタンを連続的に押すことにより所望の姿勢を選択する。 例えば、
    最大の傾き姿勢を実現するためには、取扱者は、「右」
    ボタン上方の最も下側のバーが照明もしくは点灯させるまで、「右」ボタン240の下側に位置する下向き三角形ボタンを押し続けなければならない。 「左傾き」位置に対する姿勢設定にも同じ手順がとられる。

    更に、例えば第12図に略示してあるように、患者支持における頭部及び胸部の仰角は、仰角検知装置242によって監視され、該仰角検知装置242は信号を、モジュール型弁取付けマニホルド128の回転板150に送出する。 第
    12図には、電気信号線路が破線で示されており、空気流路が実線で示してある。 破線の端の矢印は電流路に沿う電気信号の方向を表す。 仰角検知装置は、頭部及び胸部が配置されている角度を検出して対応の信号を、回路板
    150を介してマイクロプロセッサに供給する。 これと関連する適当な仰角検知装置の例は、米国特許第4,745,64
    7号及び第4,768,249号各明細書に開示されており、これら米国特許明細書の内容は本明細書において参考のために総て援用する。 検知装置242からのこの仰角情報が、
    屈折角度が30゜を越えていることを指示すると、マイクロプロセッサは、圧力プロファイルを標準動作モードに設定し、取扱い者により選択されている可能性のある回転或いは脈動モードを総て取り消す。 回転モードの取消しで、患者の身体にトルクが加わるのは回避される。 また、30゜を越える患者の仰角は、3個の袋体の脈動中臀部領域において患者を浮上する能力を減少するので、脈動モードは取り消される。 このようにして、30゜を越す仰角での脈動中の患者の「最下位置設定」は回避される。 屈折もしくは折曲げ角度が30゜以下に減少されると、マイクロプロセッサは自動的に脈動或いは回転モードを復旧することはなく、標準モード以外の他のモードのリセットを要求する。

    本発明によれば、ブロワ66を経ての制御の目的で、好ましくは、ブロワ66に供給される電力を制御するためのブロワ制御回路が設けられる。 マイクロプロセッサ160
    は、ブロワ制御回路67に、マイクロプロセッサ160から受ける当該ブロワ制御電圧信号に応じてブロワ66への電力供給を制御するブロワ制御電圧をブロワ制御回路67に供給する。 圧力変換器246は、好適には、ブロワの圧力を測定し、測定ブロワ圧力に対応する信号を、ブロワ制御回路67及び回路板150を介してマイクロプロセッサ160
    に供給する。

    マイクロプロセッサ160は、ブロワに対する目標基準圧力をマイクロプロセッサ160により演算することを可能にするブロワ制御アルゴリズムを有する。 このブロワ制御アルゴリズムは、空気袋体内の最高圧力よりも水柱3〜4インチ(7.62〜10.16cm)だけ高くなるようにブロワ基準圧力を計算するようにするのが有利である。 典型的には、臀部領域(ゾーンIII)は、頭部及び胸部の仰角もしくは高さに関係なく且つ患者が横臥しているか或いは仰臥しているかに関係なく、(取扱い者によりマイクロプロセッサに与えられる)所与の身長及び体重設定に対しこの最大圧力を与える。 しかしながら、(例えば包帯により生じ得る)異常な身体質量分布を有する患者の場合には、他の領域のうちの1つに最高袋体圧力を必要とする場合が生じ得る。 ゾーンIIIが最高袋体圧力を有している場合には、仰角の増加に伴い、ゾーンもしくは領域IIIにおける袋体圧力が増加し、そしてブロワに対する基準圧力も、ゾーンもしくは領域IIIにおける袋体圧力より水柱3〜4インチ(7.62〜10.16cm)に等しくなるように増加する。

    マイクロプロセッサ160は、被測定ブロワ圧力に対応する変換器246からの信号をマイクロプロセッサ メモリ内に格納する。 この信号もしくは情報は、3秒毎に更新するのが好ましい。 マイクロプロセッサ160は、基準ブロワ圧力を毎秒約4回計算して、その結果を毎秒約1
    度ずつ、記録されている測定圧力と比較する。 測定圧力が、マイクロプロセッサ160により算出された基準圧力よりも水柱約1インチ(2.54cm)だけ高い場合には、マイクロプロセッサ160は、ブロワ制御回路67に供給されるようにプログラムされている最大制御電圧信号の1/25
    6の増分量(減分量)だけ制御電圧を減少する。 この最大電圧は、ブロワ66の最大出力に対応する。 被測定ブロワ圧力が基準圧力よりも水柱約1インチ(2.54cm)だけ高い場合には、マイクロプロセッサ160は、最大制御電圧の4/256の増分量で制御電圧信号を増加する。 このような増減は、毎秒約1回生ずる。 圧力不足は大きな関心事であり、従って、このような圧力不足の矯正は過剰圧力の矯正よりも4倍のレートで行われる。 ブロワ制御シーケンスから生ずる圧力変動は毎秒1回以上の頻度で生ずることはなく、その変化量は、減少の場合最大圧力の
    1/256を越えず然も増圧の場合には最大圧力の4/256倍を越えることはない。 更に、計算で用いられる被測定圧力の更新におけるマイクロプロセッサの3秒の遅延で、非常に短い持続期間を有する被測定圧力変化で、圧力非安定性が生ずることはない。 と言うのは、制御ループは短時間の圧力変動しか受けないからである。 上記の3秒の時間間隔は、患者支持装置の圧力動力学的特性及び制御動特性に依存して変更することができる。

    制御パネル210における回転動作モードの選択で、マイクロプロセッサは、分流弁に対し、その流路を支持装置の回転動作に整合する指令を与える。 回転モード動作のパラメータが入力されると、マイクロプロセッサは、
    各圧力制御弁に対する最適基準圧力を再計算する。 即ち、マイクロプロセッサは、患者の身長及び体重を基に適切な傾き基準圧力並びに取扱い者により選択された傾き角を決定する。 これは、袋体の低圧側の圧力並びに袋体の高圧側の圧力が平均して、回転を伴わない通常の動作モードにおける同上袋体に対し設定される圧力となるようにすることにより達成される。 即ち、回転動作モード中の袋体全体の平均圧力は、非回転動作モードの場合と同じである。

    取扱い者は、例えば第16図に示してあるパネル210上の「実行」ボタンを押すことにより回転を開始する。 取扱い者が「実行」ボタンを押すと、マイクロプロセッサは、傾かせるべき支持装置の側における端部室及び中間室内の新規な傾き基準圧力を設定するように圧力制御弁
    162を調節する。 その結果、各身体領域における袋体の傾き側の端部室及び中間室内の圧力は減少する。 マイクロプロセッサは、この低袋体圧力が水柱1〜2インチ(2.54〜5.08cm)以下に降下するのを阻止するように制御弁を作動する。 と言うのは、この圧力が、患者の体重で中間室から空気が圧出するが、その間、端部室を膨張した状態に維持するのに必要な最低圧力であるからである。 マイクロプロセッサはまた、反対側、即ち、支持装置の袋体の非傾斜側の端部室及び中間室内の圧力を上昇する。 支持装置の非傾斜側の室内のこの圧力増加は、支持装置の傾斜側の室内の圧力損失を補償するのに必要とされるものである。 この付加圧力で、患者は、非傾斜位置におけると同様に安楽に傾斜位置で支持される。 袋体の非傾斜側の室内の圧力増加は、各袋体の両側間における平均圧力が、非傾き位置で患者が支持されている場合のこの袋体内の圧力に等しくなるように充分に大きくするのが好ましい。 言い換えるならば、袋体の高位置側の圧力と袋体の低位置側の圧力の和の1/2が、非傾き動作モードにおける、即ち袋体の両側が同じ基線圧力にある時の上記特定袋体内の通常基線圧力に等しくなるようにする。

    本発明によれば、低空気損失患者支持装置上の患者を回転もしくは旋回するための方法が提供される。 ここに示した実施例において、この回転方法は、総ての袋体39
    を、少なくとも患者の身体の2つの異なった領域に対応する少なくとも2つの身体領域に群別する段階を含む。
    好適な実施態様においては、患者の身体の各領域は、2
    つの身体領域のうちの1つにおいて1つまたは2つ以上の袋体により支持される。 5つの身体領域が含まれるようにするのが有利である。

    患者を回転する方法における次の段階は、各身体領域の各袋体にそれぞれの第1の空気圧を供給する第1の圧力プロファイルに従い総ての袋体を加圧することにある。 この第1の空気圧力は、当該身体領域において袋体により支持される患者の身体の部分に対し第1の支持レベルを与えるように選択される。 この支持レベルは、患者の身長及び体重に依存しそれに応じてマイクロプロセッサにより算出され予め決定されている。 身体及び体重データはまた、当該特定身体領域における袋体に対して選択された各第1の空気圧力にも影響を与える。

    なお、術語「圧力プロファイル」は、特定身体領域の異なった支持要件に各身体領域の圧力が異なり得るという事実を表すのに用いられている点に留意され度い。 総ての身体領域の袋体内の個々の圧力が患者支持長に沿う袋体の線形位置の関数として棒グラフで表されるとするならば、このグラフの棒もしくはバーの頂点を結ぶ線が所謂プロファイルを描くことになろう。 従って、術語「圧力プロファイル」は、圧力が変動しつつある状態であれ或いは定常状態であれ任意時点における総ての袋体内の圧力条件を記述するのに用いられている。

    患者を回転する場合の次の段階においては、各袋体の各側部に供給される空気圧が個別に制御される。 これは、第1の圧力制御弁を介して各身体領域内の袋体の一側に設けられている室に空気圧を供給し別の圧力制御弁により袋体の他側に設けられている室に空気圧を供給し、その場合に各圧力制御弁を四路分流弁に接続することにより達成することができよう。 その場合、分流弁は、各袋体の一側において室に供給されつつある空気圧が圧力制御弁の1つによって制御され、他方、特定領域の袋体の他側で室に供給される圧力が別個の圧力制御弁を介して供給されるように構成することができよう。

    患者を回転する上における次の段階においては、患者を傾斜すべき袋体の側に設けられている室内の圧力が降下される。 更に具体的に述べると、袋体の一側の室内の圧力を、予め確立されている第1の圧力プロファイルから予め定められている第2の圧力プロファイルに低下しなければならない。 この第2の圧力プロファイルは、患者の身長及び体重従って患者を傾斜すべき姿勢に従い予め決定されている。 患者を傾斜すべき水平線下方の角度が大きくなればなる程、予め定められている第2の圧力プロファイルは低くなる。

    患者を回転する方法における別のステップにおいては、患者が傾斜されつつある側とは反対の袋体の側に設けられている室内の圧力の上昇が要求される。 そのためには、各袋体の非傾斜側の室内の圧力を予め定められた第3の圧力プロファイルに上昇しなければならない。 非傾斜袋体内の上昇圧力プロファイルは患者が傾斜された袋体の側における低圧プロファイルを補償する。 患者支持のために供給されている圧力全体が、傾斜中に生ずるように、半数の袋体内で減少したならば、当該特定身体領域における患者の身体の当該部分は、袋体の非傾斜側の圧力を増加することなく所望の支持レベルには維持されないであろう。

    そこで、取扱い者は、患者が、水平線下で所望の傾き姿勢まで傾斜されるまで総ての袋体の一側の圧力を低下する。 その時点で、マイクロプロセッサは、非傾斜袋体内の圧力を、傾斜袋体内の圧力と非傾斜袋体内の圧力の和の1/2が傾斜を開始する前の袋体の基線圧力に等しくするように非傾斜袋体内の圧力を増加する。 この場合には、基線圧力は、第1の圧力プロファイルにおける袋体内の圧力に対応する。 袋体の両側の室内の圧力の昇降はほぼ同時に生起する。 好適な実施例においては、マイクロプロセッサは並列処理能力を有し、従って、圧力制御弁の各々を同時に制御することができるので、傾斜を行う速度(または袋体内の他の圧力変化)は、主として、
    流体回路内の流れ制限部により制限され、その場合の流量制限は主に、空気袋体容積並びに袋体内の圧力レベルの関数として定められる。

    更に本発明によれば、患者は、予め定められた時間長に亙り選択された傾き位置に維持される。 マイクロプロセッサによって計時されることの所定の時間長の終時に、患者は、前に傾斜された側の袋体内の圧力を増加すると共に傾斜しなかった側の袋体内の圧力を減少して、
    両側の袋体内の圧力を最初の所定の圧力プロファイルに戻すことにより、水平位置に戻される。 このように、低レベルから高レベルまたは高レベルから低レベルへの圧力変化は、約3分の期間で生起するようにするのが好ましい。 このようにすれば、このような圧力の変化中に患者が不快さを経験する確率が減少される。

    更に本発明によれば、患者を回転する方法において、
    患者を所定の期間に亙り水平位置に維持することができる。 この所定の期間の終時に、患者を水平位置に維持する前に傾せた側とは反対の患者支持装置の側に傾斜することができる。 更に、特定の位置、即ち左傾き位置、水平位置及び右傾き位置で消費される時間量を、治療上有効と考えられる期間に亙り上記3つの位置の内の1つに患者を維持することができるように予め選択しておくことが可能である。

    各中間室54を各袋体34の各端室46に接続する孔64を画成する縁当が特に重要な働きをなすのは、回転動作モード中、即ち回転または傾斜もしくは傾き動作モード中である。 患者を傾かせる側の袋体を制御する圧力制御弁が閉弁し、この側の袋体に供給される圧力を減少し始めると、減圧されつつある中間室54上の患者の体重で、空気が、縁当を介して上記中間室から端室46へと押出され、
    圧力制御弁を介して端室に供給されることにより圧力減少を補償する。 このように、初期の圧力減少で中間室は収縮し、他方端室は、圧力制御弁が供給圧を減少し始める以前と同様に充分に膨張した状態に維持される。 勿論、端室内の圧力は減少する。 しかしながら、端室は、
    最初に患者を袋体の上で水平位置に維持するために設定されている第1の圧力プロファイルに従い袋体を維持していた時に存在している同じ圧力レベルにより最早や支持されていない患者の体重により収縮される接続中間室とは異なり、完全に膨張した状態に留どまる。 更に、端部室が膨張した状態に留どまることにより、患者が、患者支持装置から端部室を越えて転がり落ちるのを阻止する受動的な制限作用を端部室は果たす。

    脈動モードで本発明の支持装置を動作するためには、
    取扱者は、例えば第16図に示してある制御字パネル上の「設定」ボタンを押す。 次いで、取扱者は、「脈動」インジケータが点灯するまで、「モード選択」ボタンを押す。 「脈動」インジケータが点灯すると、制御パネルの脈動選択部も点灯される。 そこで直ちに、マイクロプロセッサは分流弁の流路を脈動動作モードと整合させる指令を発生する。 分流弁が脈動動作用に整列すると、モジュール型支持部材の通路は、交互に隣接する空気袋体を接続する。 その結果、2つの別個の且つ反対の加圧パターンで動作される2組の袋体が生ずる。 例えば第16図に示してあるように、取扱者は、「時間」ボタンを押すことにより一完全脈動サイクルに対する期間を選択する。
    各脈動サイクルに対する期間は、「時間」ボタン上方に設けられているディジタル読取り装置244に表示される。 取扱者は、交互の袋体内の圧力が減少され、他の袋体内の圧力が、交互に袋体からなる第1の群の圧力が低下した量に応じて増加される脈動サイクルの位相における減圧度を選択する。 この選択は、「最大−最小」スケールに隣接する光バーの下側の2つの三角形状のボタンの内の1つを押して所望の減圧レベルに隣接する光バーを点灯することにより達成される。 脈動モードにおける動作パラメータが入力されたならば、マイクロプロセッサは各圧力制御弁に対する脈動基準圧力を計算し始める。 この脈動基準圧力は、取扱者によって選択された減圧度並びに患者の身長及び体重に依存する。 マイクロプロセッサは、隣接の袋体内の圧力を、患者が横臥しているか或るいは仰臥しているかを考慮して、隣接の袋体内の圧力の和の2分の1の圧力が仰角での当該領域における袋体に対する基線圧力に等しくなるように隣接する袋体内の圧力を維持するのが有利である。 取扱者は、例えば第16図に示してあるパネル210上の「実行」ボタンを押すことにより袋体の脈動を開始する。

    更に本発明によれば、患者の身体に対する患者支持装置の圧力を周期的に調圧する方法が提案される。 この方法は、低空気損失形患者支持装置の長さを横切って配置された複数個の袋体を有する患者支持装置の袋体内の圧力を脈動することにより達成される。 1つ置きに交互する袋体を含む第1の群の袋体内の圧力は、増圧されている残余の袋体に対して減圧される。 これら2つの別個の袋体間の圧力差は所定の期間に亙って維持される。 この所定の期間の終時に、圧力プロファイルが切換って、交互する袋体の他の組が減圧され、他方、第1の交互する袋体の組は僅かに増圧される。 この反対の加圧状態も、
    予め定められた期間に亙り維持され、この期間の終時には、脈動動作モードが遮断されるまで上記のサイクルが繰り返される。

    脈動動作モードの開始前に、患者支持装置の総ての袋体は、患者の身体及び体重、フレームもしくは枠の屈伸区間の各種傾斜角並びに袋体に課せられる傾き角に従い第1の圧力プロファイルで維持される。 しかしながら、
    脈動方法は、患者の傾き動作と関連して実施しない方が好ましい。 従って、脈動方法の起動で自動的に傾斜動作モードは遮断される。

    低空気損失患者支持装置の袋体内の圧力を脈動するための方法の実施段階には、交互する袋体からなる2つの別個の群を画定するように患者支持装置の空気供給手段を相互接続する段階が含まれている。 第1の袋体群は、
    患者支持装置の一端から他端に向う順序で1つ置きの奇数番号で順序化された袋体かまたは1つ置きの偶数番号で順序化された袋体を含む。 説明の便宜上、2つの袋体群の内の第1の群は、奇数番号で順序化された袋体からなる群と仮定する。 好適な実施例においては、袋体は更に、身体領域内の総ての袋体に対して予め定められた圧力で患者の身体を支持するための身体領域に群別化される。 即ち、特定の身体領域にある総ての袋体は同じ第1
    の圧力で加圧され、従って個々の第1の圧力が各身体領域内の総ての袋体に加えられる。 このような袋体の相互接続段階は、身体領域内の1つ置きの交互する袋体を接続する複数個の分流弁を相応に作動することにより達成するのが有利である。

    次の段階では、第1の群内の袋体に供給されつつある空気圧が減少される。 これは、この第1の群の圧力制御弁をマイクロプロセッサにより制御して第2の圧力プロファイルにすることにより達成される。 該第2の圧力プロファイルは、取扱者により減圧度が選択された時にマイクロプロセッサにより計算された減少脈動基準圧力に対応する。 マイクロプロセッサは、第1の群内の袋体により減少脈動基準圧力が達成されるまで、第1の群内の袋体に空気を供給する圧力制御弁を制御する。

    方法の次の段階は、上述の第1の段階と、同時に行われて2つの群の内の第2の群内の袋体、即ち患者支持装置の一端から他端に向う方向で1つ置きの偶数番号で順序化された袋体を含む群内の袋体に、第3の圧力プロファイルで空気圧力を供給する。 この第3の圧力プロファイルは、各個々の身体領域に対し第2の群内の袋体を制御する各圧力制御弁に対してマイクロプロセッサが計算した増加脈動基準圧力に対応する。 なお、この増加脈動基準圧力はまた、取扱者により選択された減圧度に依存してマイクロプロセッサにより計算されている。 この第3の圧力プロファイルは、第1の群の袋体の減圧中、患者支持装置が患者を同じ水平支持レベルに維持し続けることができるように第1の群の袋体の圧力損失を補償するように設計されている。 言い換えるならば、交互する袋体の群内の圧力が変動している間、床上方の患者の垂直高さは、脈動動作モードの開始前の垂直高さから顕著に変化することはない。 このように、マイクロプロセッサは2つの袋体群内の圧力を、第2及び第3の圧力プロファイルの和の2分の1が第1の圧力プロファイルに等しくなるように維持するのである。

    2つの袋体群の加圧状態の変化をらす上述の2つの段階は、第1の期間中同時に行われる。

    袋体内の圧力を脈動する方法は更に、第2の期間中、
    2つの袋体群に供給される第2及び第3の圧力プロファイルを維持する段階を含む。 これは、取扱者によって選択された期間に亙り、それぞれの袋体群に対しマイクロプロセッサにより計算された増加または減少脈動基準圧力を維持するように圧力制御弁をマイクロプロセッサで制御することによって達成される。

    第2の期間中第1の群内の袋体に対し予め定められた低圧力が維持された後に、次の段階で、この第1の群内の各袋体が第3の圧力プロファイルイに対応する高い個々の圧力に達するまで、第3の期間中に上記第1の群の袋体に供給される圧力が増加される。 第1の袋体群内の袋体が高い個々の圧力に達成すると、それと同時に、2
    つの袋体群の内の他方の群内の袋体に供給されている圧力を、第2の圧力プロファイルに対応する低い圧力に減少する。 2つの袋体群内の他方の群の袋体圧力は、この他方の群内の各個々の袋体に所定の低圧力が与えられるまで減少される。 圧力は、この第3の期間に亙り減少する。

    最後に、第4の期間中、第1の群における第3の圧力プロファイル及び他方の群における第2の圧力プロファイルが維持される。

    上述の第1、第2、第3及び第4の期間は総て等しい時間幅とするのが有利である。 しかしながら、本発明の袋体を脈動する方法の幾つかの実施態様においては、第1の期間を第3の期間に等しくし、そして第2の期間を第4の期間に等しくするのが有利である場合がある。

    本発明の袋体脈動方法の別の実施態様においては、第1及び第3の期間を互いに等しくし且つ第2及び第4の期間を互いに等しくするばかりではなく、第1及び第3
    の期間を第2及び第4の期間より短く選択する。 言い換えるならば、袋体が交互に圧力を変えるのに消費する時間は、袋体が高いまたは低い定常状態圧力に留どまっている時間よりも短い。 同様に、本発明の袋体脈動方法の更に他の実施態様においては、第2及び第4の期間を互いに等しくし且つ同様に互いに等しくい第1及び第3の期間よりも短くすることができる。

    以上、本発明の実施例について詳細に説明したが、当業者には明らかなように、本発明の範囲及び精神から逸脱することなく種々の変形及び変更が可能であろう。 従って、本発明は、このような変形及び変更並びに均等物を包摂するものであると理解されたい。

    【図面の簡単な説明】

    第1図は、本発明の好適な実施例の斜視図、第2図は、
    本発明の構成要素の好適な実施例を切除して示す斜視図、第3図は、本発明の実施例の或る構成要素の一部分を示す部分斜視図、第4図は、本発明の実施例の構成要素の部分斜視図、第5図は、概ね第4図の線5−5における部分断面図、第6図は、本発明の構成要素の実施例の組立て斜視図、第7図は、本発明の或る構成要素の実施例の部分切除斜視図、第8図は、第7図に示したものと類似の構成要素の部分切除側面図、第9a図乃至第9d図は、本発明において使用するのに適した装置構成要素の好適な実施例を示す図、第10図は、本発明の一実施例の構成要素の斜視図、第11図は、本発明の一実施例の構成要素の概略図、第12図は、本発明の一実施例の構成要素の概略図、第13図は、本発明の一実施例の構成要素の概略図、第14図は、第13図の線14−14に沿って観察した本発明の構成要素の部分切除斜視図、第15図は、本発明の実施例において用いられる構成要素を示す図、そして第
    16図は、本発明の構成要素の一実施例を示す図である。 20……低空気損失患者支持装置、30……フレーム(台枠)、32……屈伸可能な部分、34……空気袋体、46……
    端部室、52……袋体空気入口開口、54……中間室、56…
    …底辺壁、58……高辺壁、60……対角辺壁、66……ブロワ、67……ブロワ制御回路、84……入口開口、86……出口開口、90……撓み性のホース、94……臀部袋体支持部材、95……固定ナット、96……圧力制御弁開口、97……
    ポペット、106……接続部、108……雌型接続嵌合部、11
    0……継手開口、112……嵌合溝、114……Oリング、122
    ……溝、124……引張タブ、125……係止リング、126…
    …縁当、128……マニホルド、132……中空室、134……
    空気供給ホース、138……逆止弁、140……取付け壁、14
    6……弁心棒、148……Oリング、150……回路板、152…
    …電気コネクタ、154……電気コネクタレセプタクル、1
    60……マイクロプロセッサ、162……圧力制御弁、164…
    …ハウジング、166、224、230……入口、168、226、232
    ……出口、176、178……ピストン、178……弁モータ、1
    86……圧力変換器、190……圧力制御弁回路、192……弁回路カード、194……電気導体、200……圧力チェック開口、210……制御パネル、214、239、244……ディジタル読取り装置、220……分流弁、242……仰角検知装置、24
    6……圧力変換器

    フロントページの続き (72)発明者 ジエイムズ・ロバート・ストルプマン アメリカ合衆国サウス・キヤロライナ・ チヤールストン・タウン・パーク・レイ ン 15ビー (72)発明者 ウイリアム・トーマス・サツトン アメリカ合衆国サウス・キヤロライナ・ チヤールストン・フアーマン・ロード 2314 (72)発明者 ジエイムズ・ジヨン・ロマノ アメリカ合衆国サウス・キヤロライナ・ チヤールストン・オイスター・ポイン ト・ロウ 135 (56)参考文献 特開 昭63−89156(JP,A) 特開 昭62−204745(JP,A) 米国特許3485240(US,A) 欧州公開260087(EP,A2) (58)調査した分野(Int.Cl. 7 ,DB名) A61G 7/057

    QQ群二维码
    意见反馈