Bed for caring, and turning-over body posture changing method

申请号 JP35203298 申请日 1998-11-06 公开(公告)号 JP2000140036A 公开(公告)日 2000-05-23
申请人 Kiyoshi Takaura; 清 高浦; 发明人 TAKAURA KIYOSHI;
摘要 PROBLEM TO BE SOLVED: To make the height adjustment of a bed, the height adjustment of a human body lower section and a human body upper section, a sitting posture on a chair, and a turning-over body posture change possible.
SOLUTION: This bed for caring is constituted of a bed 1 on which a connecting section 5 is disposed, a base section 2 for which a foot side lift 3 and a head side lift 4 are arranged, a foot side arm 7 which is formed from the foot side lift 3, a foot side rail 8 which is slidable with the foot side arm 7, a foot side attaching arm 9 which is interlinked with the foot side rail 8, a foot side net 10 which is fitted on the foot side attaching arm 9 by a foot side net winding device 12, a head side arm 13 which is formed from the head side lift 4, a head side attaching arm 17 having a cam groove 16, which is slidable with the head side arm 13 and axially fixed to the head side rail 14 at an optional angle, a cam roller fixing bar 19 which is fitted in the cam groove 1, and a head side net 20 which is fitted on the head side attaching arm 17 by a head side net winding device 22.
COPYRIGHT: (C)2000,JPO
权利要求 【特許請求の範囲】
  • 【請求項1】 ベッド(1)よりも縦長で中央位置にベッド(1)を載置可能で床に近い高さである基台部(2)と、基台部(2)の足側に設けられ上下動自在に高さ調節が可能である足側リフト(3)と、基台部(2)の頭側に設けられ前記足側リフト(3)と連動させることも独立して操作することも可能であり上下動自在に高さ調節が可能である頭側リフト(4)と、足側リフト(3)と頭側リフト(4)の可動部の左右の4箇所に設置され両リフトの最下位置においてベッド(1)の連結部(5)との連結と切り離しが自在であり連結時にはベッド(1)を上下に移動させて高さ調節が可能である連結装置(6)と、基台部(2)中央位置の上方に配され足側と頭側の左右の4箇所に連結装置(6)により連結切り離しが可能である連結部(5)を有し連結装置(6)との連結時には上下に高さ調節が可能であり連結装置(6)との切り離し時には基台部(2)上に載置される独立構造のベッド(1)と、足側リフト(3)の可動部からベッド(1)より幅広の間隔で頭側方向に向ってベッド(1)の略3分の1の位置まで水平に突出して平行に配され内部が中空状で内面がレール用ガイドであり足側リフト(3)と連動して上下する左右2本の足側アーム(7)と、左右の足側アーム(7)の内部にスライド自在に保持され左右連動して頭方向へスライド可能である左右2本の足側レール(8)と、左右の足側レール(8)の頭側の先端から足方向に折返して足側アーム(7)の外側と平行するよう形成され足側レール(8)
    と連動してスライドする左右2本の足側取付アーム(9)と、左右の足側取付アーム(9)に取付けられ左右独立して操作することが可能であり外側に回転させることにより足側ネット(10)を巻き取り内側に回転させることにより足側ネット(10)を緩めることが可能である足側ネット巻取ドラム(11)を有した左右2個の足側ネット巻取装置(12)と、両横端が左右の足側ネット巻取ドラム(11)に着脱自在に固定され左右の足側ネット巻取ドラム(11)の間隔よりも横巾が長く形成され左右の足側ネット巻取ドラム(11)を調節し外側に回転させてピンと張らせることも内側に回転させてだらりと緩めることも可能であり中間部分はベッド(1)と人体下部の間に配されてベッド(1)上面を覆うことも人体下部を持ち上げることも可能である1枚の足側ネット(10)と、頭側リフト(4)の可動部からベッド(1)より幅広の間隔で足側方向に向ってベッド(1)の略3分の1の位置まで水平に突出して平行に配され内部が中空状で内面がレール用ガイドであり頭側リフト(4)と連動して上下する左右2本の頭側アーム(13)と、左右の頭側アーム(13)の内部にスライド自在に保持され左右連動して足方向のスライドが可能である左右2本の頭側レール(14)と、左右の頭側レール(14)の足側部分に一端が角度自在に軸留されその軸(15)周辺の下回りには軸(15)からの頭側の距離が長く足側の距離が短い円弧状のカム溝(16)が形成され前記軸(15)を中心にして略垂直角度から頭方向に頭側アーム(13)の外側と平行するよう折畳まれた状態となる水平まで左右連動して角度調節可能である左右2本の頭側取付アーム(17)と、左右の頭側アーム(13)に頭側方向部分を固定し足側方向部分の足側方向に突出させた先端にカムローラー(18)を設け前記軸(15)から見て頭方向の位置でカムローラー(18)を前記カム溝(16)に装着させ前記軸留めされた頭側レール(14)と頭側取付アーム(17)の角度を大きくするほどカム溝(16)が回転しカムローラー(18)と軸(15)との距離が短くなりその分の距離だけ頭側レール(14)を頭側方向に自動的にスライドさせる左右2個のカムローラー固定バー(19)と、
    左右の頭側取付アーム(17)に取付けられ左右独立して操作することが可能であり外側に回転させることにより頭側ネット(20)を巻き取り内側に回転させることにより頭側ネット(20)を緩めることが可能である頭側ネット巻取ドラム(21)を有した左右2個の頭側ネット巻取装置(22)と、両横端が左右の頭側ネット巻取ドラム(21)に着脱自在に固定され左右の頭側ネット巻取ドラム(21)の間隔よりも横巾が長く形成され左右の頭側ネット巻取ドラム(21)を左右独立して調節し外側に回転させてピンと張らせることも内側に回転させてだらりと緩めることも可能であり中間部分はベッド(1)と人体上部の間に配されベッド(1)上面を覆うことも人体上部を持ち上げることも人体上部を背起しすることも可能である1枚の頭側ネット(20)とから構成されたことを特徴とする介護用ベッド。
  • 【請求項2】 左右2個のカムローラー固定バー(1
    9)の頭側方向部分を左右の頭側アーム(13)に固定する位置が前後方向に調節可能であり、それにより頭側ネット(20)で人体上部を背起しする位置を前後に調節可能であることを特徴とする請求項1記載の介護用ベッド。
  • 【請求項3】 請求項1又は2に記載された介護用ベッドを用いた寝返り体位変換方法において、まずベッド(1)を基台部(2)に載置し足側リフト(3)と頭側リフト(4)からベッド(1)を切り離し足側ネット(10)と頭側ネット(20)の間隔を調節して左右にピンと張りった状態にしておき、つぎに足側リフト(3)と頭側リフト(4)でベッド(1)の上方に足側ネット(10)と頭側ネット(20)に支持した人体を仰向け状態で持ち上げ、つぎに人体の下方のベッド(1)の上に長い枕状クッション(23)を縦置きに設置し、つぎに足側リフト(3)と頭側リフト(4)で足側ネット(10)と頭側ネット(20)に支持された仰向け状態の人体を長い枕状クッション(23)に接するところまで下し、つぎに左右の足側ネット巻取ドラム(11)と左右の頭側ネット巻取ドラム(21)のうち寝返りさせたい右又は左の片方だけを内側に回転させて足側ネット(10)と頭側ネット(20)の寝返りさせたい側だけを緩めることにより、自動的に人体が長い枕状クッション(23)の上から横にゆっくりと転がるようにして体位を横向きに変換しつつベッド(1)上に着地し、つぎに長い枕状クッション(23)を取り除くことを特徴とする寝返り体位変換方法。
  • 说明书全文

    【発明の詳細な説明】

    【0001】

    【産業上の利用分野】本発明は、マットや布団等の寝床の交換、人体上部の背起し、寝返り体位変換、ベッドの高さ調節、高さ調節可能なハンモック、人体下部と人体上部の高さ調節、椅子座姿勢変換ができる介護用ベッドに関するものである。

    【0002】

    【従来の技術】従来、本願出願人が平成6年5月20日に出願した平成6年特許願第140650号の「療養用ベッド」があり、特許請求の範囲の請求項1には「床台(1)と、シリンダー(2)又はモーター等の動で床台(1)以上の高さ調節可能に床台(1)の足方と頭方に配された2つの可動部(3)と、マット又は布団等の寝床(4)を上面に敷き頭方と足方の左右に固定孔(5)を有し床台(1)中央に位置する独立構造のベッド台(6)と、足方の可動部(3)にベッド台(6)より幅広の左右に頭方に向い突出して配された足方アーム(7)と、左右の足方アーム(7)の全体又は腰の部分を除く等の所要範囲に着脱自在に張って配されたフレキシブルで通気性のよいメッシュ状又は布状の下肢支持部材(8)と、頭方の可動部(3)にベッド台(6)より幅広の左右に足方に向い突出して配された頭方アーム(9)と、左右の頭方アーム(9)に配されシリンダー(2)又はモーター等の動力で度調節可能な左右の背もたれアーム(10)と、左右の背もたれアーム(1
    0)の全体又は腰の部分を除く等の所要範囲に着脱自在に張って配されたフレキシブルで通気性のよいメッシュ状又は布状の上体支持部材(11)と、足方アーム(7)と頭方アーム(9)の左右に配されて固定孔(5)を介しベッド台(6)を固定解除可能なノックピン等の固定装置(12)とから成り、固定装置(12)
    により左右の足方アーム(7)と頭方アーム(9)の間にベッド台(6)を固定したときに下肢支持部材(8)
    と上体支持部材(11)が寝床(4)の上面を覆うよう配されたことを特徴とする療養用ベッド。 」とある。

    【0003】

    【発明が解決しようとする課題】上記した「療養ベッド」には5つの問題点があった。 第1は、ハンモック状態にする場合、「下肢支持部材」と「上体支持部材」との間に腰が入るほどの空間が設けられているため、ハンモックにしたときにこの間から腰がズリ落ちてしまうことがある。 苦しい姿勢になるばかりでなく、落下する危険がある。 このような構造であるため、長時間のハンモック状態はできなかった。

    【0004】第2は、背起しする場合、「背もたれアーム」の角度調節は固定された軸を中心におこなわれるため、「上体支持部材」の傾斜が大きくなるにつれて人体上部(特に背中と腰)を強く前方に押し出す形となり、
    その結果、座姿勢になりつつ体全体がズルズルと前に移動してしまう。 逆に、その状態から「背もたれアーム」
    の角度を元に戻し「上体支持部材」の傾斜を小さくする背倒しの場合、体を移動した位置に残したまま、「上体支持部材」は体から離れつつ寝姿勢になる。 自分では動けない患者は寝る位置を元に戻すことができないため、
    介護人が患者の体を頭方向に動かさなくてはならなくなる。

    【0005】第3は、体形や体調によって背持たれの位置を前後に変えたい場合でも、「頭方アーム」と「背もたれアーム」と「上体支持部材」の位置関係が固定的であるため、背起しする位置を調節することができなかった。

    【0006】第4は、ハンモック時や背起し時に、「下肢支持部材」と「上体支持部材」の張具合を変えたい場合でも、「下肢支持部材」は「足方アーム」に「上体支持部材」は「背起しアーム」に直接それぞれ着脱自在に固定されているため、きつく張ったり緩めたりの調節を自在にすることはできなかった。 「下肢支持部材」と「上体支持部材」の張具合を変えるには、固定するときにあらかじめ長さを調節する以外なかった。

    【0007】第5は、普段の仰向け状態から横向きの体位に変換する場合、普通とまったく同じ作業が必要であり、介護人にとっては体を傷めるリスクを伴うほどの重労働である。

    【0008】本願発明は、上記した従来の介護用ベッドの問題を全て解決した介護用ベッドを提供することを目的とするものである。

    【0009】

    【課題を解決するための手段】この発明は、ベッドよりも縦長で中央位置にベッドを載置可能で床に近い高さである基台部と、基台部の足側に設けられ上下動自在に高さ調節が可能である足側リフトと、基台部の頭側に設けられ前記足側リフトと連動させることも独立して操作することも可能であり上下動自在に高さ調節が可能である頭側リフトと、足側リフトと頭側リフトの可動部の左右の4箇所に設置され両リフトの最下位置においてベッドの連結部との連結と切り離しが自在であり連結時にはベッドを上下に移動させて高さ調節が可能である連結装置と、基台部中央位置の上方に配され足側と頭側の左右の4箇所に連結装置により連結切り離しが可能である連結部を有し連結装置との連結時には上下に高さ調節が可能であり連結装置との切り離し時には基台部上に載置される独立構造のベッドと、足側リフトの可動部からベッドより幅広の間隔で頭側方向に向ってベッドの略3分の1
    の位置まで平に突出して平行に配され内部が中空状で内面がレール用ガイドであり足側リフトと連動して上下する左右2本の足側アームと、左右の足側アームの内部にスライド自在に保持され左右連動して頭方向へスライド可能である左右2本の足側レールと、左右の足側レールの頭側の先端から足方向に折返して足側アームの外側と平行するよう形成され足側レールと連動してスライドする左右2本の足側取付アームと、左右の足側取付アームに取付けられ左右独立して操作することが可能であり外側に回転させることにより足側ネットを巻き取り内側に回転させることにより足側ネットを緩めることが可能である足側ネット巻取ドラムを有した左右2個の足側ネット巻取装置と、両横端が左右の足側ネット巻取ドラムに着脱自在に固定され左右の足側ネット巻取ドラムの間隔よりも横巾が長く形成され左右の足側ネット巻取ドラムを調節し外側に回転させてピンと張らせることも内側に回転させてだらりと緩めることも可能であり中間部分はベッドと人体下部の間に配されてベッド上面を覆うことも人体下部を持ち上げることも可能である1枚の足側ネットと、頭側リフトの可動部からベッドより幅広の間隔で足側方向に向ってベッドの略3分の1の位置まで水平に突出して平行に配され内部が中空状で内面がレール用ガイドであり頭側リフトと連動して上下する左右2本の頭側アームと、左右の頭側アームの内部にスライド自在に保持され左右連動して足方向のスライドが可能である左右2本の頭側レールと、左右の頭側レールの足側部分に一端が角度自在に軸留されその軸周辺の下回りには軸からの頭側の距離が長く足側の距離が短い円弧状のカム溝が形成され前記軸を中心にして略垂直角度から頭方向に頭側アームの外側と平行するよう折畳まれた状態となる水平まで左右連動して角度調節可能である左右2本の頭側取付アームと、左右の頭側アームに頭側方向部分を固定し足側方向部分の足側方向に突出させた先端にカムローラーを設け前記軸から見て頭方向の位置でカムローラーを前記カム溝に装着させ前記軸留めされた頭側レールと頭側取付アームの角度を大きくするほどカム溝が回転しカムローラーと軸との距離が短くなりその分の距離だけ頭側レールを頭側方向に自動的にスライドさせる左右2個のカムローラー固定バーと、左右の頭側取付アームに取付けられ左右独立して操作することが可能であり外側に回転させることにより頭側ネットを巻き取り内側に回転させることにより頭側ネットを緩めることが可能である頭側ネット巻取ドラムを有した左右2個の頭側ネット巻取装置と、両横端が左右の頭側ネット巻取ドラムに着脱自在に固定され左右の頭側ネット巻取ドラムの間隔よりも横巾が長く形成され左右の頭側ネット巻取ドラムを左右独立して調節し外側に回転させてピンと張らせることも内側に回転させてだらりと緩めることも可能であり中間部分はベッドと人体上部の間に配されベッド上面を覆うことも人体上部を持ち上げることも人体上部を背起しすることも可能である1枚の頭側ネットとから構成されたことを特徴とする介護用ベッドに関するものである。

    【0010】この発明は、左右2個のカムローラー固定バーの頭側方向部分を左右の頭側アームに固定する位置が前後方向に調節可能であり、それにより頭側ネットで人体上部を背起しする位置を前後に調節可能であることを特徴とする上記の介護用ベッドに関するものである。

    【0011】この発明は、上記の介護用ベッドを用いた寝返り体位変換方法において、まずベッドを基台部に載置し足側リフトと頭側リフトからベッドを切り離し足側ネットと頭側ネットの間隔を調節して左右にピンと張った状態にしておき、つぎに足側リフトと頭側リフトでベッドの上方に足側ネットと頭側ネットに支持した人体を仰向け状態で持ち上げ、つぎに人体の下方のベッドの上に枕状の長い枕状クッションを縦置きに設置し、つぎに足側リフトと頭側リフトで足側ネットと頭側ネットに支持された仰向け状態の人体を長い枕状クッションに接するところまで下し、つぎに左右の足側ネット巻取ドラムと左右の頭側ネット巻取ドラムのうち寝返りさせたい右又は左の片方だけを内側に回転させて足側ネットと頭側ネットの寝返りさせたい側だけを緩めることにより、自動的に人体が長い枕状クッションの上から横にゆっくりと転がるようにして体位を横向きに変換しつつベッド上に着地し、つぎに長い枕状クッションを取り除くことを特徴とする寝返り体位変換方法に関するものである。

    【0012】上記介護用ベッドの高さ調節は、4個の連結装置で足側リフトと頭側リフトをベッドに連結し(図4(A)(B)参照)、ベッドの足側と頭側を連動させて上下方向に移動させることで可能である(図6、図1
    0(A)(B)(C)参照)。

    【0013】人体上部の背起しは、頭側レールに対する頭側取付アームの角度を大きくするほどカムローラーで固定されているカム溝の位置と頭側レールに軸留めしている軸との距離が短くなり、その分の距離だけ頭側レールが頭側方向に自動的にスライドすることにより、頭側ネットを頭方向にスライドさせつつの背起しとなるため、背起し時に体が前方に押し出されることはない(図1(A)、図2参照)。 逆に、頭側レールに対する頭側取付アームの角度を小さくするほどカムローラーで固定されているカム溝の位置と頭側レールに軸留めしている軸との距離が長くなり、その分の距離だけ頭側レールが足側方向に自動的にスライドすることにより、頭側ネットを足方向にスライドさせつつの背倒しとなるため、背倒し時に体と頭側ネットが離れてしまうことはない。

    【0014】人体をベッド上方へ持ち上げてハンモック状態にするには、ベッドとの連結を切り離した足側リフトと頭側リフトを操作し、足側ネットで人体下部を支持し頭側ネットで人体上部を支持して持ち上げることができる(図7、図8参照)。 また、ハンモック状態で、足側リフトと頭側リフトを独立して操作することにより、
    足側ネットと頭側ネットの高さを別々に調節することもできる。 足側ネットと頭側ネットの間隔は、体格や体力や体調によって調節する。

    【0015】足側ネットと頭側ネットの間隔は、足側レールと連動してスライドする足側ネットの移動により調節可能であり、間隔を狭めることで腰を足側ネットで支持することもできるし(図7参照)、間隔を開けて腰周りの空間をフリーにすることもできる(図8参照)。

    【0016】ベッドの上で椅子又はトイレに座るには、
    まず足側ネットと頭側ネットの間隔を調節してベッドを基台部に載置して連結装置を切り離し(図1(A)
    (B)参照)、つぎにベッドの上方でハンモック状態に人体を支持し(図7、図8参照)、つぎにベッドの上に椅子又はトイレを設置し、つぎに腰が椅子又はトイレに載るまで足側ネットと頭側ネットを下げ、つぎに足側ネットと頭側ネットの間隔が狭くて椅子又はトイレにかかる場合は足側方向にスライドさせて頭側ネットとの間隔を開き、つぎに頭側ネットで背起しし、つぎに足側ネットをベッド表面まで下すことで、椅座姿勢にすることができる(図9参照)。 この逆の操作をすれば普段のベッドに戻すことができる。 足側ネットと頭側ネットの間隔は、体格や体力や体調によって調節する。

    【0017】ハンモック時や背起し時などに足側ネットや頭側ネットの張具合を自在に調節するには、足側巻取ドラムや頭側巻取ドラムを外側に回転させればきつく張らせることができるし(図14(A)参照)、内側に回転させれば緩ませることができる(図14(B)参照)。

    【0018】背持たれの前後方向の位置は、左右のカムローラー固定バーの頭側アームに固定する位置を前後に変更することにより、頭側ネットで人体上部を背起しする位置を前後に調節できる(後側位置は図1(A)と図2参照。前側位置は図11(A)(B)参照。)。 背持たれの前後方向の位置は、体格や体力や体調によって調節できる。

    【0019】右か左に寝返り体位変換させるには、まず足側ネットと頭側ネットの間隔を調節してピンと張った状態で(図12(A)参照)ベッドの上方へ人体をハンモック状に持ち上げ(図7、図8、図12(B)参照)、つぎにベッドの上に長い枕状クッションを縦向きに設置し(図12(B)参照)、つぎに長い枕状クッションに人体が接するまで下し(図12(C)参照)、寝返りさせたい側の足側ネット巻取ドラムと頭側ネット巻取ドラムだけを内側に回転させて寝返りさせたい側の足側ネットと頭側ネットを緩めることにより人体を横向きに寝返りさせることができる(図12(D)参照)。 さいごに、長い枕状クッションを取り除いて終了する。

    【0020】背起こし、着替え、椅子やトイレの使用、
    寝返り体位変換などをしても、足側ネットと頭側ネットがベッド表面を覆うか患者を支持して浮かしているので、シーツ等が乱れることはない。

    【0021】

    【実施例】添付図面に基づいて本発明の一実施例を説明するが、この実施例にのみ限定されるべきものでないことはうまでもない。

    【0022】本発明の介護用ベッドは、基台部2とベット1と足側リフト3と足側アーム7と足側レール8と足側取付アーム9と足側ネット巻取装置12と足側ネット10と頭側リフト3と頭側アーム13と頭側レール14
    と軸15と頭側取付アーム17とカムローラー18とカムローラー固定バー19と頭側ネット巻取装置22と頭側ネット20とから構成されている。

    【0023】図中2は、長方形の枠構造をした基台部である。 基台部2は、床に近い高さであり低い。 図中1
    は、基台部2の中央位置に載置可能な独立構造のベッドである。 ベッド1の頭側と足側の左右4箇所には、連結部5が設けられている。 基台部2の縦は、ベッドよりも長い。

    【0024】図中3は、基台部2の足側の端に設けられ上下動自在に高さ調節が可能である足側リフトである。
    図中4は、基台部2の頭側の端に設けられた頭側リフトである。 動力は特定しないが、本実施例では、足側と頭側のリフトのカバー24内に設置されたリフト用モーターを用いている。

    【0025】図中6は、足側リフト3と頭側リフト4の可動部の左右の4箇所に設置されベッド1の連結部5に連結させることのできる連結装置である。 本実施例では連結ピンで連結部5を固定する構造をしているが、これ以外の装置でも構わない。

    【0026】図中7は、足側リフト3の可動部からベッド1より幅広の間隔で頭側方向に向ってベッド1の略3
    分の1の位置まで水平に突出して平行に配され、内部が中空状で内面がレール用ガイドであり、足側リフト3と連動して上下する左右2本の足側アームである。 図中8
    は、左右の足側アーム7の内部にスライド自在に保持され左右連動して頭方向へスライド可能である左右2本の足側レールである。 図中9は、左右の足側レール8の頭側の先端から足方向に折返して足側アーム7の外側と平行するよう一体的に形成され、足側レール8と連動してスライドする左右2本の足側取付アームである。 スライドさせる動力は特定しないが、本実施例では、足側のリフトのカバー24内に設置されているスライド用モーターを用いている。

    【0027】図中12は、左右の足側取付アーム9に取付けられた左右2個の足側ネット巻取装置である。 足側ネット巻取装置12は、足側ネット巻取ドラム11を有している。 図中10は、両横端が左右の足側ネット巻取ドラム11に着脱自在に固定された足側ネットである。
    足側ネット10は、左右の足側ネット巻取ドラム11の間隔よりも横巾が長く形成されている。 足側ネット巻取ドラム11を、外側に回転させると足側ネット10を巻き取り、内側に回転させると足側ネット10が緩む。 足側ネット巻取装置12は、左右独立して操作することができる。 動力は特定しない。 図12と図14には、足側ネット巻取装置12の断面があらわされている。

    【0028】図中6は、足側リフト3と頭側リフト4の可動部の左右の4箇所に設置されベッド1の連結部5に連結させることのできる連結装置である。 本実施例では連結ピンで連結部5を固定する構造をしているが、これ以外の装置でも構わない。

    【0029】図中13は、頭側リフト4の可動部からベッド1より幅広の間隔で足側方向に向ってベッド1の略3分の1の位置まで水平に突出して平行に配され、内部が中空状で内面がレール用ガイドであり、頭側リフト4
    と連動して上下する左右2本の頭側アームである。 図中14は、左右の頭側アーム13の内部にスライド自在に保持され左右連動して足方向のスライドが可能である左右2本の頭側レールである。 図中17は、左右の頭側レール14の足側部分に一端が角度自在に軸15で軸留され、その軸15周辺の下回りには軸15からの頭側の距離が長く足側の距離が短い円弧状のカム溝16が形成され、前記軸15を中心にして略垂直角度から頭方向に頭側アーム13の外側と平行するよう折畳まれた状態となる水平まで左右連動して角度調節可能である左右2本の頭側取付アームである。 図中19は、左右の頭側アーム13に頭側方向部分を固定し、足側方向部分の足側方向に突出させた先端にはカムローラー18を設け、前記軸15から見て頭方向の位置でカムローラー18を前記カム溝16に装着させた左右2個のカムローラー固定バーである。 頭側取付アーム17の傾斜角度を大きくするにつれて、カム溝16は軸15を中心に回転し、カムローラー18はカム溝16をなぞり、カム溝16と軸15との距離が段々短くなり、その差を生じた長さは頭側レール14が頭側アーム13内にスライドすることで吸収する。 逆に、頭側取付アーム17の傾斜角度を小さくするにつれて、カム溝16は軸15を中心に回転し、カムローラー18はカム溝16をなぞり、カム溝16と軸15
    との距離が段々長くなり、その差を生じた長さは頭側レール14が足側方向にスライドすることで吸収する。 頭側取付アーム17の傾斜角度を調節する動力は特定しないが、本実施例では、頭側のリフトのカバー24内に設置されている背起し用モーターを用いて、図3(A)
    (B)に示すようなウォームギア25を回転させる構造になっている。 また、本実施例の介護用ベッドは、左右のカムローラー固定バー19の頭側アーム13に固定する位置を前後に変更できる構造である。

    【0030】図中22は、左右の頭側取付アーム17に取付けられた左右2個の頭側ネット巻取装置である。 頭側ネット巻取装置22は、頭側ネット巻取ドラム21を有している。 図中20は、両横端が左右の頭側ネット巻取ドラム21に着脱自在に固定された頭側ネットである。 頭側ネット20は、左右の頭側ネット巻取ドラム2
    1の間隔よりも横巾が長く形成されている。 頭側ネット巻取ドラム21を、外側に回転させると頭側ネット20
    を巻き取り、内側に回転させるト頭側ネット20ガ緩ム。 足側ネット巻取装置22は、左右独立して操作することができる。 動力は特定しない。 足側ネット巻取装置22の断面構造は、図12と図14に示された足側ネット巻取装置の断面と基本的に同じである。

    【0031】図12は、寝返り体位変換の一実施例をあらわし、頭側から見た人体の腰あたりの端面図である。
    全図において人体は破線であらわされている。 本実施例は仰向け状態から右側に寝返り体位変換した状態を示すが、これのみに限定されるものではなくあらゆる体位変換が可能である。 右に寝返り体位変換させるには、まず足側レール8をスライドさせて足側ネット10と頭側ネット20の間隔を調節して左右にピンと張った状態で(図12(A)参照)足側リフト3と頭側リフト4でベッド1の上方へ人体をハンモック状に持ち上げる(図7、図8、図12(B)参照)。 つぎにベッド1の上に長い枕状クッション23を縦向きに設置する(図12
    (B)参照)。 つぎに長い枕状クッション23に人体が接するまで下す(図12(C)参照)。 つぎに寝返りする右側の足側ネット巻取ドラム11と頭側ネット巻取ドラム21だけを内側に回転させて右側の足側ネット10
    と頭側ネット20を緩めることにより人体を右横向きに寝返りさせることができる(図12(D)、図13参照)。 さいごに、長い枕状クッション23を取り除いて終了する。 長い枕状クッション23は、本実施例ではエアークッションを用いたが、抱き枕のようなクッションや、布団を巻いたものでもよく、長さや大きさも体位変換に利用できるものであれば何でも構わない。

    【0032】

    【発明の効果】以上説明した本発明に係る介護用ベッドによればつぎのような効果がある。

    【0033】ベッドの高さ調節は、4個の連結装置で足側リフトと頭側リフトをベッドに連結し、ベッドの足側と頭側を同時に上下方向に移動させることで可能である。

    【0034】人体上部の背起しは、頭側レールに対する頭側取付アームの角度を大きくするほどカムローラーで固定されているカム溝の位置と頭側レールに軸留めしている軸との距離が短くなり、その分の距離だけ頭側レールが頭側方向に自動的にスライドすることにより、頭側ネットを頭方向にスライドさせつつの背起しとなるため、背起し時に体が前方に押し出されることはない。 逆に、頭側レールに対する頭側取付アームの角度を小さくするほどカムローラーで固定されているカム溝の位置と頭側レールに軸留めしている軸との距離が長くなり、その分の距離だけ頭側レールが足側方向に自動的にスライドすることにより、頭側ネットを足方向にスライドさせつつの背倒しとなるため、背倒し時に体と頭側ネットが離れてしまうことはない

    【0035】人体をベッド上方へ持ち上げてハンモック状態にするには、ベッドとの連結を切り離した足側リフトと頭側リフトを操作し、足側ネットで人体下部を支持し頭側ネットで人体上部を支持して持ち上げることができる。 また、ハンモック状態で足側ネットと頭側ネットの高さを別々に調節することもできる。

    【0036】足側ネットと頭側ネットの間隔は、足側レールと連動してスライドする足側ネットの移動により調節可能であり、間隔を狭めることで腰を足側ネットで支持し腰が落ないようにすることもできるし、間隔を開けて腰周りの空間をフリーにして様々な介護作業がしやすくすることもできる。

    【0037】ベッドの上で椅子又はトイレに座るには、
    まず足側ネットと頭側ネットの間隔を調節して左右にピンと張りベッドを基台部に載置して連結装置を切り離し、つぎにベッドの上方でハンモック状態に人体を支持し、つぎにベッドの上に椅子又はトイレを設置し、つぎに腰が椅子又はトイレに載るまで足側ネットと頭側ネットを下げ、つぎに足側ネットが椅子又はトイレにかかる場合は足側ネットをスライドさせて頭側ネットとの間隔を開き、つぎに頭側ネットで背起しし、つぎに足側ネットをベッド表面まで下すことで、椅座姿勢にすることができる。 この逆の操作をすれば普段のベッドに戻すことができる。

    【0038】ハンモック時や背起し時などに足側ネットや頭側ネットの張具合を自在に調節するには、足側巻取ドラムや頭側巻取ドラムを外側に回転させればきつく張らせることができるし、内側に回転させれば緩ませることができる。

    【0039】背持たれの前後方向の位置は、左右のカムローラー固定バーの頭側アームに固定する位置を前後に変更することにより、頭側ネットで人体上部を背起しする位置を前後に調節できる。

    【0040】右か左に寝返り体位変換させるには、まず足側ネットと頭側ネットの間隔を調節して左右にピンと張った状態でベッドの上方へ人体をハンモック状に持ち上げ、つぎにベッドの上に長い枕状クッションを縦向きに設置し、つぎに長い枕状クッションに人体が接するまで下し、寝返りさせたい側の足側ネット巻取ドラムと頭側ネット巻取ドラムだけを内側に回転させて寝返りさせたい側の足側ネットと頭側ネットを緩めることにより人体を横向きに寝返りさせることができる。

    【0041】背起こし、着替え、椅子やトイレの使用、
    寝返り体位変換などをしても、足側ネットと頭側ネットがベッド表面を覆うか患者を支持して浮かしているので、シーツ等が乱れることはない。

    【図面の簡単な説明】

    【図1】本発明に関わる介護用ベッドの一実施例をあらわし、(A)は側面図、(B)は平面図である。

    【図2】本発明に関わる介護用ベッドの一実施例をあらわす側面図である。

    【図3】(A)と(B)はカム溝とカムローラーとカムローラー固定バーを省略した背起し部分の内部構造をあらわす断面図である。

    【図4】本発明に関わる介護用ベッドの一実施例をあらわし、(A)は側面図、(B)は平面図である。

    【図5】(A)と(B)は足側レールと足側取付アームのスライドをあらわす断面図である。

    【図6】本発明に関わる介護用ベッドの一実施例をあらわす側面図である。

    【図7】本発明に関わる介護用ベットの一実施例をあらわす側面図である。

    【図8】本発明に関わる介護用ベッドの一実施例をあらわす側面図である。

    【図9】本発明に関わる介護用ベッドの一実施例をあらわす側面図である。

    【図10】(A)(B)(C)は本発明に関わる介護用ベッドの一実施例をあらわす足側から見た正面図である。

    【図11】(A)(B)は背起し位置を足側方向に調節した状態をあらわす側面図である。

    【図12】(A)(B)(C)(D)は頭側から見た腰あたりの端面をあらわし、寝返り体位変換をあらわした説明図である。

    【図13】寝返り体位変換時をあらわす平面図である。

    【図14】(A)(B)は足側ネット巻取装置の、足側ネットと足側ネット巻取ドラムをあらわす説明図である。

    【符号の説明】

    1 ベッド 2 基台部 3 足側リフト 4 頭側リフト 5 連結部 6 連結装置 7 足側アーム 8 足側レール 9 足側取付アーム 10 足側ネット 11 足側ネット巻取ドラム 12 足側ネット巻取装置 13 頭側アーム 14 頭側レール 15 軸 16 カム溝 17 頭側取付アーム 18 カムローラー 19 カムローラー固定バー 20 頭側ネット 21 頭側ネット巻取ドラム 22 頭側ネット巻取装置 23 長い枕状クッション

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