Caster and braking system

申请号 JP2000602477 申请日 2000-03-02 公开(公告)号 JP2002538045A 公开(公告)日 2002-11-12
申请人 ヒル−ロム,インコーポレイティド; 发明人 ディー. カンニンハム,ジェームズ; ジェイ. サール,ジェームズ; チュートル,ジョン; エー. メイヤー,ブルース; エル. モブレイ,ドナルド; エス.,ジュニア ラリセイ,ウィリアム;
摘要 (57)【要約】 ベースフレーム28を有する病院用ベッド20のための制動システム30はベースフレーム28に回転可能に結合される複数のキャスタ装置44を含む。 各キャスタ装置44はキャスタフレームとキャスタフレームに回転可能に取付けられるホイール55とブレーキ48がホイール55の回転を阻止する第一 位置 とブレーキ48がホイール55を自由回転させる第二位置との間でキャスタフレームに対して作動するために取付けられるブレーキ48とを有する。 キャスタ装置44はアクチュエータ128と複数のキャスタ装置のうち異なる1つに夫々隣接しペダル56の運動に対する第一位置と第二位置との間でブレーキ48を作動させるアクチュエータに結合された複数のペダルと複数のペダル56のうち1つの作動によりアクチュエータ128の総てを作動させるように複数のキャスタ装置44のアクチュエータ128の総てに結合されたリンケージとを含む。
权利要求 【特許請求の範囲】
  • 【請求項1】 ベースフレームを有する病院用ベッドのための制動システムであって、 ベースフレームに回転可能な形で結合される複数のキャスタ装置を備え、それぞれのキャスタ装置は、キャスタフレームと、キャスタフレームに対し回転可能な形で取付けられたホイールと、ブレーキが前記ホイールの回転を阻止する第1
    の位置とブレーキが前記ホイールを自由に回転させる第2の位置の間で前記キャスタフレームと相対的に作動するように取付けられたブレーキと、アクチュエータとを有し、 さらに、複数の前記キャスタ装置のうち1つの異なる装置にそれぞれ隣接する複数のペダルを備え、複数の前記ペダルは、前記ペダルの作動に応じて第1の位置と第2の位置の間での前記ブレーキの作動のために前記アクチュエータに結合され、 さらに、複数の前記ペダルのうちのいずれか1つのペダルの作動が全ての前記アクチュエータの作動をひき起こすような形で複数の前記キャスタ装置の前記アクチュエータの全てに結合されたリンケージとを備えるシステム。
  • 【請求項2】 前記アクチュエータが、回転可能なシャフトに取付けられたカムと、前記ブレーキに結合されたフォロワとを含む請求項1に記載の器具。
  • 【請求項3】 複数の前記キャスタ装置がスリーブを有し、前記カムと前記フォロワが前記スリーブ内に配置され、前記シャフトが前記スリーブを通して延びている請求項2に記載の器具。
  • 【請求項4】 前記リンケージが前記シャフトに結合されている請求項3に記載の器具。
  • 【請求項5】 ベースフレームが第1のサイドフレーム部材と、離隔した第2のサイドフレーム部材とを有し、複数の前記キャスタ装置のうちの少なくとも2つが前記第1のサイドフレーム部材に取付けられ、複数の前記キャスタ装置のうちの少なくとも1つが前記第2のサイドフレーム部材に取付けられている請求項4に記載の器具。
  • 【請求項6】 前記リンケージが、ベースフレームの前記第1のサイドフレーム部材との相対的な作動のために取付けられ且つ前記第1のサイドフレーム部材に取付けられた前記キャスタ装置の前記アクチュエータの前記シャフトを結合させる第1のサイドリンクと、 前記ベースフレームの前記第2のサイドフレーム部材に取付けられた前記キャスタ装置のうちの少なくとも1つのもののシャフトに前記第1のサイドリンクを結合させる横断シャフトとを含む請求項5に記載の器具。
  • 【請求項7】 前記シャフトの回転が前記横断シャフトの回転を誘発する請求項6に記載の器具。
  • 【請求項8】 複数の前記キャスタ装置のうちの少なくとも1つには、前記キャスタフレームとの相対的な作動のため前記フォロワに取付けられたステアロックが含まれており、該ステアロックは、前記キャスタ装置が回旋する第1の状態と前記キャスタ装置が回旋しない第2の状態の間で可動であり、前記ステアロックとブレーキとは、第1の方向への回転可能なシャフトの回転が前記ブレーキを第1の位置に配置し、第2の方向への回転可能なシャフトの回転が前記ステアロックを第1の状態に配置するような形で前記アクチュエータに結合されている請求項2に記載の器具。
  • 【請求項9】 ベースフレームが第1のサイドフレーム部材と、離隔した第2のサイドフレーム部材とを有し、複数の前記キャスタ装置のうちの少なくとも2つが前記第1のサイドフレーム部材に取付けられ、複数の前記キャスタ装置のうちの少なくとも1つが前記第2のサイドフレーム部材に取付けられている請求項8に記載の器具。
  • 【請求項10】 前記リンケージが、ベースフレームの前記第1のサイドフレーム部材との相対的な作動のために取付けられ且つ前記第1のサイドフレーム部材に取付けられた前記キャスタ装置の前記アクチュエータの前記シャフトを結合させる第1のサイドリンクと、前記ベースフレームの前記第2のサイドフレーム部材に取付けられた前記キャスタ装置のうちの少なくとも1つのものの前記シャフトに対し前記第1のサイドリンクを結合させる横断シャフトとを含む請求項9に記載の器具。
  • 【請求項11】 回転可能な前記シャフトうちのいずれか1本の回転が前記横断シャフトの回転を誘発する請求項10に記載の器具。
  • 【請求項12】 前記カムは、中立面と、ブレーキ係合面と、前記フォロワが前記中立面と係合した時に前記ブレーキが第2の位置にあり且つ前記ステアロックが第2の状態にあるような形で設計されたステアロック面とを有する請求項11に記載の器具。
  • 【請求項13】 前記フォロワが前記カムの前記ブレーキ係合面と係合した時に、前記ブレーキが前記第1の状態にあり、前記ステアロックが前記第2の状態にある請求項12に記載の器具。
  • 【請求項14】 前記フォロワが前記ステアロック面と係合した時に前記ブレーキが前記第2の状態にあり、前記ステアロックが前記第1の状態にある請求項12に記載の器具。
  • 【請求項15】 前記フォロワが前記カムの前記ブレーキ係合面と係合した時に、前記ブレーキが前記第1の状態にあり、前記ステアロックが前記第2の状態にある請求項14に記載の器具。
  • 【請求項16】 前記ブレーキ係合面が、前記中立面から第1の方向に20
    〜40度の間のところに位置設定され、前記ステアロック面が前記中立面から第2の方向に20〜40度の間に位置設定されている請求項15に記載の器具。
  • 【請求項17】 − ベースフレームと、 − 該ベースフレームに結合された患者のサポートと、 − 筒形スリーブを各々有する複数のキャスタと、 − 前記キャスタの前記筒形スリーブを受容するように構成された内部を有する複数のキャスタ取付け用管とを備え、複数の前記キャスタ取付け用管は、4つの外部側壁により構成された矩形の外部断面を有し、前記外部側壁のうち1つは、前記ベースフレームと接触し、さらに複数の前記キャスタ取付け用管は、溶接によって前記ベースフレームに連結されている患者サポート器具。
  • 【請求項18】 複数の前記キャスタ取付け用管は、前記筒形スリーブを受容するように構成された内部の部分的筒形凹状壁区分を含む請求項17に記載の器具。
  • 【請求項19】 複数の前記キャスタが、前記キャスタ装置を位置決めするための止めネジをそれぞれ含み、前記キャスタ取付け用管は、前記止めネジを受容するためのノッチを含むように形成されている請求項17に記載の器具。
  • 【請求項20】 前記ベースフレームに接触する前記外部側壁が穴を含むように形成され、前記ベースフレームが穴を含むように形成され、前記ベースフレーム内の穴が前記外部側壁内の穴と心合せされており、前記ベースフレーム内の穴と前記外部側壁内の穴との両者は共に、溶接の間で位置設定されている請求項17に記載の器具。
  • 【請求項21】 第1のサイドフレーム部材と離隔した第2のサイドフレーム部材を有する病院用ベッドのための制動システムにおいて、 − 複数のキャスタ装置を備え、それぞれの前記キャスタ装置は、フレームと、該フレームに対し回転可能な形で取付けられたホイールと、ブレーキが前記ホイールの回転を阻止する第1の位置とブレーキが前記ホイールを自由に回転させるようにする第2の位置の間で前記フレームと相対的に作動するように取付けられたブレーキと、前記第1の位置と前記第2の位置の間で前記ブレーキを作動させるため前記ブレーキに結合されたアクチュエータとを有し、複数の前記キャスタ装置のうちの第1及び第2のキャスタ装置とが、前記ベッドの前記第1及び第2のサイドフレーム部材のうちの1つに取付けられており、第3のキャスタ装置が前記ベッドの第1及び第2のサイドフレーム部材のうちの前記第一及び第二のキャスタ装置が取付けられたサイドフレーム部材の異なる他方に取付けられ、 さらに、 − 前記第1及び第2のキャスタ装置の前記アクチュエータの間に延び且つ該アクチュエータに結合されているリンクと、 − 前記ベッドの第1のサイドフレーム部材と第2のサイドフレーム部材の間に延びる横断部材とを備え、前記横断部材は、前記リンクに結合された第1の端部と前記第3のキャスタ装置のアクチュエータに結合された第2の端部を有し、
    前記リンクと前記横断部材とは、前記第1、第2及び第3のキャスタ装置のアクチュエータのうちのいずれか1つの起動が、前記第1、第2及び第3のキャスタ装置のアクチュエータのうちの他のものの起動をひき起こすような形で構成されている制動システム。
  • 【請求項22】 第1のサイドフレーム部材と離隔した第2のサイドフレーム部材とを含むベースフレームを有する病院用ベッドのための制動システムであって、 − 複数のキャスタを備え、それぞれの前記キャスタが、ホイールとブレーキとアクチュエータとを有し、複数の前記キャスタの第1及び第2のものが、前記ベッドの第1及び第2のサイドフレーム部材のうちの1つに取付けられ、前記ベッドの第3のキャスタが、前記ベッドの第1及び第2のサイドフレーム部材のうち前記キャスタの第一及び第二のものが取付けられたものと異なる他方に取付けられ、 さらに、 − 前記第1及び第2のキャスタの前記アクチュエータの間に延び且つ該アクチュエータに結合されているリンクと、 − 前記ベッドの第1のサイドフレーム部材と第2のサイドフレーム部材との間に延びている横断シャフトとを備え、前記横断シャフトは、前記リンクに結合された第1の端部と第3のキャスタの前記アクチュエータに結合された第2の端部とを有し、前記リンクと前記横断シャフトとは、第1、第2及び第3のキャスタのアクチュエータのうちのいずれか1つの起動が該第1、第2及び第3のキャスタのアクチュエータのうちの他のものの起動をひき起こすような形で配置されている制動システム。
  • 【請求項23】 前記アクチュエータが、前記シャフトと、該シャフト上に取付けられたカムと、第1の端部で前記カムの表面と係合し且つ第2の端部で前記ブレーキに結合されたフォロワとを含み、さらに、前記アクチュエータが、前記シャフトの回転動作が前記ブレーキの作動を誘発するような形で配置されている請求項22に記載の器具。
  • 【請求項24】 前記シャフトが、前記ベースフレームとの関係において固定された回転軸を有し、前記リンクが、前記シャフトに固定され且つ前記リンクを通って延びる回旋軸を有する第1の回旋ピンの上に載っている第1の回旋ブラケットによってシャフトに回旋可能な状態で結合されており、前記横断シャフトは、前記フレームとの関係において固定された回転軸を中心として回転するように前記フレームに取付けられており、前記横断シャフトは、該横断シャフトに固定され且つ前記リンクを通って延びる回旋軸を有する第2の回旋ピン上に載っている第2のブラケットによりリ前記ンクに対し回旋可能な状態で結合されており、前記シャフトの回転軸と前記第1の回旋軸との間の変位は、前記横断シャフトの回転軸と第2の回転軸の間の変位に略等しい請求項23に記載の器具。
  • 【請求項25】 前記リンクは、前記シャフトの回転軸と横断シャフトの回転軸とが異なる垂直平面内にくるような形で第1及び第2の回旋ピンのうちの1
    本が中を通過する垂直オフセットブラケットを含む請求項24に記載の器具。
  • 【請求項26】 前記ベースフレームは、前記第1及び第2のサイドフレーム部材の間に延びる前記横断部材を含み、前記シャフトの回転軸が、第1及び第2のサイドフレーム部材との関係において固定されており、前記横断シャフトは、該横断シャフトの回転軸がシャフトの回転軸との関係において固定されているような形で前記横断部材に対し回転可能な形で取付けられている請求項25に記載の器具。
  • 【請求項27】 第2のサイドフレーム部材に取付けられた第4のキャスタと、第3及び第4のキャスタのアクチュエータの間に延び且つ該アクチュエータに結合された第2のリンクとをさらに含み、前記横断シャフトは、前記第1、第2、第3又は第4のキャスタのアクチュエータのうちのいずれか1つの起動が、
    該第1、第2、第3又は第4のキャスタのアクチュエータのうちの他のものの起動を誘発するような形で、前記第2の端部で第2のリンクに結合されている請求項22に記載の器具。
  • 【請求項28】 ベッドのベースフレームに前記筒形スリーブを有する前記キャスタを取付ける方法であって、 − 実質的に正方形の断面形状を提供するように構成された4つの側壁を有する取付け用管を提供する工程と、 − 内部に前記キャスタの筒形スリーブを受容するべく略丸い断面形状を有する前記取付け用管を通して内側開口部を形成する工程と、 − 前記ベースフレームに対して前記取付け管の第1の側壁を設置する工程と、 − 前記第1の側壁の相対する端部に前記第1及び第2の溶接が位置設定された状態で、前記ベースフレームに前記取付け用管を溶接する工程と、 − 前記取付け用管の内側開口部内に前記キャスタのスリーブを設置する工程とを含む方法。
  • 【請求項29】 前記キャスタは、該キャスタを位置決めするための止めネジを含み、前記キャスタの前記止めネジを受容するべく前記取付け用管内にノッチを形成する工程をさらに含む請求項28に記載の方法。
  • 【請求項30】 前記取付け用管の4つの側壁が、前記形成する工程に先立ち全体として正方形の断面形状を有する管を通して内側開口部を形成するように構成されている請求項29に記載の方法。
  • 【請求項31】 − ベースフレームと、 − 六角シャフトと、 − 前記ベースフレームに取付けられるキャスタ取付け管とを備え、前記キャスタ取付け管は、内部に前記六角シャフトが延びるシャフト穴を含むように形成され、 さらに、 − キャスタフォークに回転可能な形で取付けられたホイールと、上面と底面を有し且つ前記底面で前記キャスタフォークにスイベル結合されている中空スリーブと、前記中空スリーブの内部に配置されたカムと、第1の端部で前記カムと係合し且つ第2の端部で前記キャスタフォークを通って延びるフォロワと、前記カムに隣接して前記中空スリーブ内に形成され且つ前記上面よりも前記底面に近い六角シャフト受容穴とを有するキャスタと、 − 前記フォロワの第2の端部に取付けられたブレーキパッドとを備える患者サポート器具であって、 − 前記六角シャフトは、前記中空スリーブ内の前記六角シャフト受容穴を通って延び、前記カムは前記六角シャフト上に受容され、前記六角シャフトの回転は、ブレーキパッドが前記ホイールと係合し、これにより前記キャスタフォークとの関係における前記ホイールの回転を阻止するまで前記フォロワを移動させるカムの回転を誘発する患者サポート器具。
  • 【請求項32】 第2のホイールとアクスルとをさらに含み、前記アクスルが前記キャスタフォークに取付けられ、前記第1及び第2のホイールが離隔され且つ前記アクスル上に回転可能な形で取付けられている請求項31に記載の器具。
  • 【請求項33】 前記六角シャフトの回転が、ブレーキパッドの両方のホイールへの係合を誘発させ、前記ホイールの回転とキャスタフォークとの関係におけるスリーブの旋回を阻止する請求項32に記載の器具。
  • 【請求項34】 さらに止めネジを含み、前記スリーブが前記六角シャフト受容穴と前記上面との間に止めネジ穴を含むように形成され、前記キャスタ取付け用管が前記シャフト穴の上方に止めネジ穴を含むように形成され、前記止めネジが該止めネジ穴を通って延び且つ前記止めネジ受容穴の中に受容される請求項31に記載の器具。
  • 【請求項35】 ベッドのベースフレームにキャスタを取付ける方法であって、 − 実質的に正方形の断面形状を提供するように構成された4つの側壁をもつ取付け用管を提供する工程と、 − 実質的に正方形の断面形状を有する部分と、略正方形の断面形状を有する管腔と、該管腔内に受容された略正方形の断面を有する部分を有するスピンドルとを含むスリーブを有するキャスタを提供する工程と、 − 第1の側壁をベースフレームに対面して配置する工程と、 − 前記第1の側壁の両端部に位置設定された前記第1及び第2の溶接を用いて、前記ベースフレームに前記取付け用管を溶接する工程と、 − 前記取付け用管の内側開口部内に前記キャスタのスリーブを設置する工程とを含む方法。
  • 【請求項36】 提供された前記キャスタが、前記スピンドルに取付けられるブレーキを含む請求項34に記載の方法。
  • 【請求項37】 提供された前記キャスタは、前記スピンドルに取付けられるロック機構を含む請求項34に記載の方法。
  • 【請求項38】 提供された前記キャスタは、前記スピンドルに取付けられるブレーキを含む請求項36に記載の方法。
  • 说明书全文

    【発明の詳細な説明】

    【0001】 発明の要約本発明は、病院用及び長期治療用ベッド、より特定的には、ベッドを1つの場所から他の場所に転がして移動するためにベースフレームに取付けられた4つのホイール又はキャスタ及びベッドを所望の場所に維持するための制動機構を有する病院用ベッドに関する。

    【0002】 病院用ベッドは、標準的には、1つの場所からもう1つの場所まで移動させられるように設計されており、従って、病院用ベッドを複数の場所の間で転がし操できるようにするホイール又はキャスタを有している。 作動中はホイールが自由に転がることが望ましいが、所望の場所に到着した時点で、ベッドを所望の場所に維持するためにホイールに対し通常ブレーキが適用される。

    【0003】 単数又は複数のキャスタホイールの回転をブロックするための機構すなわち制動機構及びキャスタホイールフォークのスイベル作動をブロックするための機構すなわちスイベル防止又は方向ロック機構を内含するブレーキ/ステアキャスタを病院用ベッドに備えることは周知である。 4つのキャスタ式ホイールを伴う一部のベッドは、各キャスタ内の制動及びスイベル防止機構を制御する、ベッドの相対する側面にあるペダルを内含している。 かかるベッドの一例は、Rudol
    f氏その他に付与された米国特許第5,377,372号の中で示されている。
    Rudolf氏その他に付与された特許の中のペダルは、現在ベッドを押している介護者が容易にアクセスできない可能性がある。

    【0004】 かかるブレーキ/ステアキャスタの備わったその他の病院用ベッドは、各ブレーキペダルが付随するキャスタ上のブレーキとのみ係合し、各ステアペダルが付随するキャスタ上のスイベル防止機構のみを起動している状態で、4つのキャスタのうちの1つだけに各々結びつけられた4つの個別のブレーキ及び/又はステアペダルを内含している。 4つの連結されていないブレーキ機構を伴う4つのキャスタをもつ、かかる病院ベッドでは、ベッドの作動に先立ち、介護人は4つのペダル全てを操作することによりその4つのブレーキ全てを係合解除させ、ベッドの作動の後再び4つのペダル全てを操作してその全てを係合させなければならない。

    【0005】 介護人は、ホイールに結びつけられた4つのペダルのうちのいずれか1つを操作することにより4つのキャスタ式ホイールの全てでブレーキを係合させることができるれば、それを高く評価するはずである。 又介護人は、選択されたキャスタがスイベル防止機構を内含しているか否かに関わらず、4つのキャスタのうちのいずれか1つの上でステアペダルを操作することによってスイベル防止機構をもつキャスタ上のかかる機構の全てを係合させることができればそれも高く評価するはずである。

    【0006】 本発明に従うと、ベースフレームを有する病院用ベッドのための制動システムは、ベースフレームに対し回転可能な形で結合された複数のキャスタ装置を内含する。

    【0007】 各々のキャスタ装置は、キャスタフレーム、キャスタフレームに対し回転可能な形で取付けられたホイール、ブレーキがホイールの回転を阻止する第1の位置とブレーキがホイールを自由に回転させる第2の位置の間でキャスタフレームと相対的に作動するように取付けられたブレーキ及びアクチュエータを有する。 各々が複数のキャスタ装置のうちの異なる装置に隣接し、そのペダルの作動に応答した第1の位置と第2の位置の間でのブレーキの作動のためにアクチュエータに結合されている複数のペダルが具備されている。 複数のペダルのうちのいずれか1つのペダルの作動が全てのアクチュエータの作動をひき起こすような形で複数のキャスタ装置のアクチュエータの全てにリンケージが結合されている。 アクチュエータは、回転可能なシャフトに取付けられたカム及びブレーキに結合されたフォロワを内含している。 各々のキャスタ装置は、スリーブを有し、カム及びフォロワはスリーブ内に配置され、シャフトはスリーブを通して延びている。 リンケージはアクチュエータのシャフトに結合されている。

    【0008】 ベースフレームは、第1のサイドフレーム部材及び離隔した第2のサイドフレーム部材を有し、複数のキャスタ装置のうちの少なくとも2つは第1のサイドフレーム部材に取付けられ、複数のキャスタ装置のうちの少なくとも1つは第2のサイドフレーム部材に取付けられている。 リンケージは、ベースフレームの第1
    のサイドフレーム部材との相対的作動のために取付けられかつ第1のサイドフレーム部材に取付けられたキャスタ装置のアクチュエータのシャフトを結合させる第1のサイドリンク、及びベースフレームの第2のサイドフレーム部材に取付けられたキャスタ装置のうちの少なくとも1つのもののシャフトに対し第1のサイドリンクを結合させる横断シャフトを内含している。 シャフトの回転は、横断シャフトの回転を誘発する。

    【0009】 複数のキャスタ装置のうちの少なくとも1つには、キャスタフレームとの相対的作動のためフォロワに取付けられたステアロックが含まれていてよい。 該ステアロックは、キャスタ装置が旋回する第1の状態及びキャスタ装置が旋回しない第2の状態をとり得る。 ステアロックとブレーキは、両方とも、第1の方向への回転可能シャフトの回転がブレーキを第1の位置に置き第2の方向への回転可能シャフトの回転がステアロックを第1の状態に置くような形でアクチュエータに結合されている。

    【0010】 本発明に従った患者サポート器具は、ベースフレーム、ベースフレームに結合された患者のサポート、スリーブを各々有する複数のキャスタ、及び複数のキャスタ取付け用管を内含する。 キャスタ取付け用管は、キャスタの筒形スリーブを受容するように構成された内部及び4つの外部側壁により構成された矩形の外部断面を有する。 外部側壁のうち1つは、ベースフレームと接触されており、これらの複数のキャスタ取付け用管は、ベースフレームに溶接されている。 複数のキャスタ取付け用管の各々には、キャスタの筒形スリーブを受容するように構成された内部の部分的に筒形の凹状壁区分が内含されていてよい。 各々のキャスタには、キャスタを位置決めするための止めネジが内含され、キャスタ取付け用管は、止めネジを受容するためのノッチを内含するように形成されている。 ベースフレームに突合わせられる側壁は、ベースフレームと同様に穴を内含するように形成され、ベースフレーム内の穴は側壁内の穴と心合せされており、両方の穴共、
    溶接の間に位置設定されている。

    【0011】 本発明に従った第1のサイドフレーム部材及び離隔した第2のサイドフレーム部材を内含するベースフレームを有する病院用ベッドのための制動システムには、各々がホイール、ブレーキ及びアクチュエータを有する複数のキャスタが内含されている。 複数のキャスタのうちの第1及び第2のキャスタは、ベッドの第1
    及び第2のサイドフレーム部材のうちの1つに取付けられており、第3のキャスタはベッドの第1及び第2のサイドフレーム部材のうちのもう1方に取付けられている。 リンクが、第1及び第2のキャスタのアクチュエータの間に延び、これに結合されており、一方、ベッドの第1のサイドフレーム部材と第2のサイドフレーム部材の間には横断シャフトが延びている。 横断シャフトは、リンクに結合された第1の端部と第3のキャスタのアクチュエータに結合された第2の端部を有する。 該リンクと横断シャフトは第1、第2及び第3のキャスタのアクチュエータのうちの1つの起動が第1、第2及び第3のキャスタのアクチュエータのうちのその他のものの起動をひき起こすような形で配置されている。 アクチュエータは、シャフト、該シャフト上に取付けられたカム、及び第1の端部でカムの表面と係合し、第2の端部でブレーキに結合されたフォロワを内含している。 アクチュエータは、シャフトの回転動作がブレーキの作動を誘発するような形で配置されている。

    【0012】 シャフトは、ベースフレームとの関係において固定された回転軸を有する。 リンクはシャフトに固定され、リンクを通って延びる回旋軸をもつ第1の回旋ピンの上に載っている第1の回旋ブラケットによってシャフトにピボット結合されている。 横断シャフトはフレームとの関係において固定された回転軸を中心として回転するようにフレームに取付けられており、それに固定されリンクを通って延びる回旋軸をもつ第2の回旋ピン上に載っている第2のブラケットによりリンクに対しピボット結合されている。 シャフトの回転軸と第1の回旋軸の間の変位は横断シャフトの回転軸と第2の回旋軸の間の変位に実質的に等しい。 リンクには、シャフトの回転軸と横断シャフトの回転軸が異なる垂直平面内にくるような形で第1及び第2の回旋ピンのうちの1本が中を通過する垂直オフセットブラケットが内含されている。 横断シャフトは、その回転軸がシャフトの回転軸との関係において固定されているような形で第1及び第2のサイドフレーム部材の間に延びる横断部材に対し回転可能な形で取付けられている。 通常第4のキャスタがフレームの第2の側面に取付けられており、第2のリングが、第3及び第4のキャスタのアクチュエータの間に延びこれに結合されている。 横断シャフトは、第1
    、第2、第3又は第4のキャスタのアクチュエータのうちの1つの起動が、第1
    、第2、第3又は第4のキャスタのアクチュエータのうちのその他のものの起動を誘発するような形で、第2の端部で第2のリンクに結合されている。

    【0013】 本発明に従った、ベッドのベースフレームに対して筒形スリーブをもつキャスタを取付ける方法は、実質的に正方形の断面形状を提供するように構成された4
    つの側壁をもつ取付け用管を提供する工程と、内部にキャスタの筒形スリーブを受容するべく一般に丸い断面形状をもつ取付け用管を通して内側開口部を形成する工程と、ベースフレームの第1の側壁をベースフレームに対して設置する工程と、第1の側壁の相対する端部に第1及び第2の溶接が位置設定された状態で、
    ベースフレームに対し取付け用管を溶接する工程と、取付け用管の内側開口部内にキャスタのスリーブを設置する工程とを内含する。 キャスタには、それを位置決めするための止めネジが内含され、キャスタの止めネジを受容するべく取付け用管内にノッチが形成される。

    【0014】 本発明に従った患者サポート器具は、ベースフレーム、六シャフト及びベースフレームに取付けられたキャスタ取付け用管を内含する。 キャスタ取付け用管は、内部に六角シャフトが延びるシャフト穴を内含するように形成されている。
    患者サポートは同様に、キャスタフォークに対して回転可能な形で取付けられたホイール、上面と底面をもち底面でキャスタフォークに対しスイベルする形で連結されている中空スリーブ、中空スリーブの内部に配置されたカム、第1の端部でカムと係合し、第2の端部でキャスタフォークを通って延びるフォロワ、カムに隣接して中空スリーブ内に形成された六角シャフト受容穴を有するキャスタを内含する。 六角シャフト受容穴は、上面よりも底面に近い。 フォロワの第2の端部に取付けられているのは、ブレーキパッドである。 六角シャフトは、中空スリーブ内の六角シャフト受容穴を通って延び、カムは六角シャフト上に受容され、
    六角シャフトの回転は、ブレーキパッドがホイールと係合しかくしてキャスタフォークとの関係におけるホイールの回転を阻止するまでフォロワを移動させるカムの回転を誘発する。 患者サポート器具は、第2のホイールとアクスルをさらに含んでいてよく、アクスルはキャスタフォークに取付けられ、第1及び第2のホイールは離隔され、六角シャフトの回転がブレーキパッドによる両方のホイールの係合を誘発させ、かくしてホイールの回転及びキャスタフォークとの関係におけるスリーブのスイベルを阻止するようにアクスル上に回転可能な形で取付けられている。 患者サポート器具は同様に、シャフト受容穴とスリーブ上面の間に形成された止めネジ受容穴、取付け用管の中でシャフト穴より上に形成された止めネジ穴、及び、止めネジ穴の中を延び止めネジ受容穴の中に受容される止めネジをも内含している。

    【0015】 本発明に従った、ベッドのベースフレームに対してキャスタを取付ける方法は、実質的に正方形の断面形状を提供するように構成された4つの側壁をもつ取付け用管を提供する工程と、実質的に正方形の断面形状をもつ部分を内含するスリーブを有するキャスタを提供する工程と、第1の側壁をベースフレームに対面して配置する工程と、第1の側壁の相対する端部に位置設定された第1及び第2の溶接を用いて、ベースフレームに対し取付け用管を溶接する工程と、取付け用管の内側開口部内にキャスタのスリーブを設置する工程とを内含している。

    【0016】 本発明のさらなる特長及び利点は、現在考慮されているような本発明の最良の実施形態を例示する実施例についての以下の詳細な説明を考慮することによって、当業者には明白になることだろう。

    【0017】 図面の詳細な説明ここで図1〜3を参照すると、医療施設において使用するための病院用ベッド20は、ベースフレーム28に連結された秤量フレーム27との関係において垂直方向に調整可能である中間フレーム26に対し回旋するような形で取付けられたヒンジ留めデッキ24上に位置設定されたマットレス22を標準的に内含する。 ベースフレーム28には、側方に延びる横断部材68、70によって連結された2つの離隔された長手方向に延びるサイドフレーム部材32が内含されている。 各々のサイドフレーム部材32の頭側端部34及び足側端部36では、図5〜
    6で、溶接ビード40によって示されているように、キャスタ取付け用管38がサイドフレーム部材32に対して標準的に溶接されている。 キャスタ装置44のスリーブ42が、キャスタ取付け用管38の各々の中に受容される。

    【0018】 現在好まれている例示された実施形態においては、ベッド20に付随させて2
    つのタイプのキャスタ装置44が利用される。 一般にブレーキ/ステアキャスタ46と呼ばれる第1のタイプのキャスタ装置44は、例えば図4に破線で概略的に示されているように、キャスタホイールの回転を阻止するためのその内部にある機構(すなわちブレーキ機構48)及びキャスタフォークのスイベルを防ぐための機構(すなわち、スイベル防止又は方向ロック機構)を内含している。 一般にブレーキキャスタ52と呼ばれる第2のタイプのキャスタ装置44は、ブレーキ機構48のみを内含している。 スイベル防止機構50及びブレーキ機構48は、六角シャフト54の回転を通して起動される。 六角シャフト54は、片持ち式のブレーキ/ステアアクチュエータ128の支点として作用する。 六角シャフト54の相対する側面上に配置されているのは、共に介護人が足で操作できるブレーキペダル56とステアペダル58である。 各キャスタ装置44は好ましくは、
    例えば図2〜3に示されているように特定的キャスタ装置44がブレーキ/ステアキャスタ46であるかブレーキキャスタ52であるかにかかわらず、その独自の六角シャフト54、ブレーキペダル56及びステアペダル58を内含する。

    【0019】 例示された実施形態では、ベースフレーム28は、ベッド20の各側面に沿って長手方向に延びる一対の離隔されたサイドフレーム部材32及び、サイドフレーム部材32の間で横方向に延びこれらの部材を連結する一対の横断部材68、
    70を内含する。 例示的には、サイドフレーム部材32は、上面60、底面62
    、内側面64、外側面66、頭側端部34及び足側端部36をもつ矩形の管である。 サイドフレーム部材32の外側面66に対し頭側端部34及び足側端部36
    近くで溶接されているのは、キャスタ装置44のスリーブを受容するための正方形のキャスタ取付け用管38である。

    【0020】 底面62に溶接されサイドフレーム部材32の間に延びているのは、頭側端部横断部材68及び足側端部横断部材70である。 例示的には、頭側端部横断部材68及び足側端部横断部材70は、上方壁74から下向きに延びる2つの離隔した側壁72を形成するように曲げられた金属プレートから形成されている。 かくして横断部材68、70は、第1の端部76、第2の端部78、上方壁74及び2つの離隔した下向きに延びる側壁72を内含している。 横断部材68、70の第1の端部76にある上方壁74は、サイドフレーム部材32の底面62に溶接され、横断部材68、70の第2の端部78の上方壁74は、第2のサイドフレーム部材32の底面62に溶接されている。

    【0021】 正方形断面のキャスタ取付け用管38は、外側壁80、内側壁82、前方壁8
    4、後方壁86、上縁部88、下縁部90、内部及び外部を内含する。 例えば図5及び6に示されているように、キャスタ取付け用管38の内側壁82は、サイドフレーム部材32の外側面66と接触して係合する。 取付け用管38は、前方壁84と内側壁82で形成されたコーナー92においてサイドフレーム部材32
    に溶接され、後方壁86と内側壁82で形成されたコーナー94ではサイドフレーム部材32の外側表面に溶接されている。 取付け用管38の垂直軸はサイドフレーム部材32の長手方向軸に対し実質的に垂直に延びている。 キャスタスリーブ42は標準的に円形断面を有することから、内側壁82、外側壁80、前方壁84及び後方壁86の各々の内部表面は、例えば図5〜6に示されているようにキャスタのスリーブ42を受容するための部分的に筒形の凹状区分93を内含するべく穿孔、機械加工、中ぐり加工又はその他の形で形成される。 例示されたキャスタ取付け用管38においては、コーナーのノッチは、部分的に筒形の凹状区分93を形成するべく中空の正方形を穿孔した後に残された内部正方形管の残留部分である。

    【0022】 正方形断面の取付け用管38は、標準的な管の取付けに必要とされるよりも少ない部品及び少ない作業数で、ベースフレーム28に取付けることができる。 標準的な管は、円形の断面をもち、サイドフレーム部材32に直接しっかりと溶接することはできない。 かくして、中間ブラケットが標準的に2カ所で標準管に溶接され、次にこのブラケットは2カ所でサイドフレーム部材32に溶接される。
    正方形の取付け用管38をベッド20に具備することで、4つのコーナーをもつベッドのアセンブリから8ヶ所の溶接と4個の部品が削除される。

    【0023】 例示された正方形断面のキャスタ取付け用管38はベッド20の矩形サイドフレーム部材に連結されているが、ベッド、ストレッチャ、椅子などといったような患者サポート器具のあらゆる矩形フレーム部材に対しキャスタ取付け用管38
    を取付けることも本発明の教示の範囲内に入る。 矩形フレーム部材に対するキャスタ取付け用管38の取付けは、フレーム部材に対し標準管及び中間ブラケットを溶接するのに必要とされる4軸溶接機よりも実質的に安価なものである2軸溶接機を用いて達成可能である。

    【0024】 本発明の制動システム30は、介護人がキャスタ装置44のいずれかのブレーキペダル56又はステアペダル58を起動し、かくして全てのキャスタ装置44
    のブレーキ機構48又はスイベル防止機構50を同時にそれぞれ係合させることを可能にする。 かくして、「制動システム」と呼ばれてはいるものの、制動システム30はブレーキ制御とステア制御の両方を提供するということを理解すべきである。 例示された制動システム30は、全てのキャスタ装置44のブレーキ/
    ステアアクチュエータ128を機械的にリンクすることによって、全ての制動機構48又は操舵機構50の同時係合を達成する。 例示されたキャスタ装置44には、六角シャフト54の回転によって起動されるブレーキ機構48及びステア機構50が内含されることから、例示された制動システム30は、各々のキャスタ装置44の六角シャフト54を機械的にリンクし、かくして1つの六角シャフト54の回転が全ての六角シャフト54の回転を誘発するようになっている。

    【0025】 シャフトアクセス穴96が、取付け用管の外側壁80及び内側壁及びサイドフレーム部材32の外側面66及び内側面64を貫通して穿孔又はその他の形で形成され、かくしてキャスタ装置44のスイベル防止機構50及び/又はブレーキ機構48を起動するのに用いられる六角シャフト54は取付け用管38の外部からサイドフレーム部材32の内部を通って延びることができるようになっている。 各々のキャスタ44の場所でサイドフレーム部材32の内側面64に、キャップブシュ111が溶接されている。 六角シャフト54がキャップブシュ111の中に延びている。 六角シャフト54を受容することによりキャップブシュ111
    は、ブレーキ/ステアシステムシステム30内のあそびを最小限におさえるべく六角シャフト54を安定化するように作用する。 例えば図3、4、7、8及び破線で図2〜3に示されているように、サイドフレーム部材32の内部には、ブレーキ/ステアリンク98が配置され長手方向に延びている。 例示的には、頭側端部100、足側端部102、上方壁104、外側側壁106、内側側壁108及び底部壁110をもつブレーキ/ステアリンク98が正方形の金属管状材料で形成されている。 ブレーキ/ステアリンク98の頭側端部100及び足側端部10
    2の近くで回旋軸114を中心として回旋する形でブレーキ/ステアリンク98
    に対しブレーキ/ステアブラケット112が取付けられている。 例えば図7、8
    に示されているように、ブレーキ/ステアリンク98は、ブレーキ/ステアブラケット112の回転に対応するべく充分な距離117にわたり頭側端部100及び足側端部102から長手方向に延びる底部壁110を通るスロット115を内含するように形成されている。 例示的には、距離117はおよそ1.5”である。

    【0026】 ブレーキ/ステアブラケット112のための回旋ピンとして作用するリベット118を受容するため頭側端部100及び足側端部102に隣接してブレーキ/
    ステアリンク98の内側壁108及び外側壁106の中には、リベット穴116
    が形成されている。 例示的には、ブレーキ/ステアブラケット112は、リベット118が中に延びている回旋穴及びブレーキ/ステアアクチュエータ128の六角シャフト54が中に受容される六角形のシャフト受容穴126が中に形成されている2本の離隔したアーム122の間に延びる底面部材120を有するU字形をしている。

    【0027】 ブレーキ/ステアリンク98は、サイドフレーム部材32の内部に配置され、
    部材との関係において長手方向及び平方向に自由に動くことができる。 六角シャフト54の回転軸130の場所は、その中を通ってシャフトが延びているシャフトアクセス穴96によって固定される。 従って、六角シャフト54の回転は、
    ブレーキ/ステアブラケット112をリベット118上で回転させ、図8に湾曲した矢印132で示されているように六角シャフト54の回転方向に円弧の形で下向きにブレーキ/ステアリンク98を移動させる。 各々のサイドフレーム部材32の頭側端部34及び足側端部36にあるブレーキ/ステアアクチュエータ1
    28の六角シャフト54は、同じブレーキ/ステアリンク98にピボット結合されたブレーキ/ステアブラケット112内に受容されることから、1本の六角シャフト54の回転はベッド20の同じ側にあるもう1つの六角シャフト54の回転を誘発することになる。 かくして、ベッドの頭側端部にある六角シャフト54
    の反時計回り方向の回転を誘発するべくベッド20の頭側端部にあるブレーキペダル56(標準的にオレンジ色でカラーコードが付いている)を介護人が踏んだ時点で、ベッド20の足側端部36にある六角シャフト54も、図8に破線で示されているように、時計回りに回転することになる。 同じことは、図8に実線で示されているベッド20の頭側端部にあるステアペダル58(標準的には緑色でカラーコードがついている)を踏むことによって誘発される時計回りの回転にもあてはまる。 ベッド20の足側端部36にある六角シャフト54の時計まわり又は反時計回りの回転がベッド20の頭側端部にある六角シャフト54の時計まわり又は反時計まわりの回転をそれぞれに誘発することになるということを理解すべきである。 かくして、ベッド20の片側の頭側端部34又は足側端部36にあるブレーキ/ステアアクチュエータ128のいずれかを操作することにより、キャスタ装置44のブレーキ機構及びスイベル防止機構50が起動されることになる。

    【0028】 ブレーキ/ステアアクチュエータ128のいずれか1つを操作することでキャスタ装置44のブレーキ機構48又はスイベル防止機構50の全てを起動できるようにするために、横断シャフト134がブレーキ/ステアリンク98の各々の間に延びている。 溶接その他の形で適切にブレーキ/ステアリンク98の底面に連結されているのは、離隔した内側アーム140と外側アーム142の間に延びる上部プレート138をもつU字形の下向き開放したアームブラケット136である。 内側アーム140及び外側アーム142は、リベット146を受容するためのリベット穴144を内含するように形成されている。 各々のアームブラケット136は、例えば図7で示されているように、サイドフレーム部材32内の六角シャフトアクセス穴96と横断部材68、70の中心の間の距離150に等しい距離だけ、ブレーキ/ステアリンク98の端部にあるリベット穴116から移動させられる。

    【0029】 筒形ハウジング154及びそこから上向きに延びる回旋フランジ156を有する横断シャフトリンク152が、回旋軸158を中心にしてアームブラケット1
    36に回旋する形で取付けられている。 回旋軸158を中心とした回旋穴160
    を内含するように回旋フランジ156が形成されている。 リベット穴144と回旋穴160を通ってリベット146が延び、アームブラケット136との関係において横断シャフトリンク152が回旋できるようにする要領でアームブラケット136に対して横断シャフトリンク152を結合させる。 例示的には、横断シャフトリンク152がアームブラケット136との関係において回旋するような形で、アームブラケット136の外側アーム138、第1の筒形スペーサ162
    、回旋フランジ156の回旋穴160、第2の筒形スペーサ164及びアームブラケット136の内側アーム140内のリベット穴144を通ってリベット14
    4が挿入されている。

    【0030】 筒形ハウジング154は、例えば図4に示されているように、横断シャフト1
    34の外径68を受容するようにサイズ決定された内径166をもつ。 直径方向に相対するピンホール170が、回転ピン172を受容する目的で横断シャフトリンク152のハウジング154内に形成される。 横断シャフト134の回転軸174は、変位176の分だけ回旋穴160の中心を通過するリベット146の回旋軸158から移動させられる筒形ハウジング154の中心を通過する。 変位176は、回旋穴124の中心を通過するリベット118の回旋軸114とブレーキ/ステアブラケット112内の六角シャフト受容穴126の中心を通る六角シャフト54の回転軸130の間の変位178に等しい。 六角シャフト54の回転軸130及び横断シャフトの回転軸174は互いに間隔をとって固定されていることから、六角シャフト54を特定の度数だけ回転させることによって、図8
    に湾曲した矢印132及び湾曲した矢印181を通ってスラッシュマーク177
    及び179によって示されているように横断シャフトの回転が同じ度数だけ誘発されることになる。

    【0031】 横断シャフト134は、ベッド20の1方の側面の横断シャフトリンク152
    ともう1方の側面の付随する横断シャフトリンク152の間に延びている。 横断シャフト134は、その外径168を受容するようにサイズ決定された内径18
    6をもつ筒形の穴184を内含するべく形成されたがっセットを内含するように形成されている横断部材68の内部180の中に受容される。 横断部材68、7
    0及びベースフレーム28との関係において横断シャフト134の回転軸174
    を固定するのは、これらのガセット182の中への横断シャフト134の受容である。

    【0032】 横断シャフト134の第1の端部188及び第2の端部190の近くに、横断シャフト134を通して直径方向に延びるように、取付け穴192が穿孔又はその他の形で形成されている。 横断シャフト134は、横断シャフトの端部上の取付け穴192に対して直交する横断シャフト134を通して直径方向に延びる2
    つの中間穴194を内含するように形成されている。 各々の中間穴194は、取付け中に横断シャフト134の向きが重要とならないように、変位196分だけその隣接する取付け穴192から移動させられている。 中間穴194は、ブレーキ機構48が係合わされた時点でそれを示すインジケータシステム(図示せず)
    に連結されたスイッチ又はセンサー198(図2、3)を起動できるレバーアーム(図示せず)を受容するように設計されている。

    【0033】 横断シャフトリンク152がサイドフレーム部材32の内部にあるアームブラケット136と横断シャフト134の間に延びているるために、サイドフレーム部材32の底面62内にアクセスアパーチャ191が形成されている。 同様にして、横断部材68、70の上部壁74の中には、アクセスアパーチャ193が形成されている。 アクセスアパーチャ191、193は、例えば図8に示されているように、90度にわたり阻止されることのない六角シャフト54の回転及びアームブラケット136及び横断シャフトリンク152の付随する作動を可能にするのに充分な長さ195をもつ。

    【0034】 横断シャフト134の第1の端部188は、横断シャフトリンク134内のピン受容穴170と横断シャフト134内の取付け穴192が心合せされるような形で横断シャフトリンク152のハウジング154内に受容され、その中を通ってピン172が延びて横断シャフト134を横断シャフトハウジング154に固定しかくして横断シャフトハウジング154の回転が横断シャフト134の回転を誘発するようになっている。 横断シャフト134の第2の端部190は、横断シャフトリンク134内の取付け穴192と横断シャフトハウジング154内のピンホール170が心合せされるような形で、ヘッド20の片側のブレーキ/ステアリンク98と結びつけられた横断シャフトハウジング154内に受容され、
    その中を通って回転ピン172が延びて横断シャフト134をハウジング154
    との関係において固定しかくしてシャフト134の回転がハウジング154の回転を誘発するようになっている。 かくして、単一のキャスタ装置44の制動機構48を起動させるために介護人がブレーキペダル56のうちのいずれか1つを踏んだ時点で、制動システム30のさまざまなリンクが、その他のキャスタ装置4
    4全ての中で制動機構48を起動させることになる。 同様にして、スイベル防止機構50を起動させるべく介護人が単一のキャスタ装置44と結びつけられたステアペダル58を踏んだ場合、制動システム30のリンクは、かかる機構が備わったその他のキャスタ装置44全ての中のスイベル防止機構50の起動を誘発する。 この配置により、介護人は、キャスタ装置44のいずれか1つと結びつけられたブレーキ/ステアアクチュエータのいずれか1つの操作を通して全てのキャスタ装置44上の全てのブレーキ機構48又は全てのスイベル防止機構50を起動させることができる。

    【0035】 ベッドの同じ端部の相対する側面上のキャスタ装置44のブレーキ機構48及びスイベル防止機構50は、ベッドの片側にあるキャスタ装置44からベッドの相対する側にあるキャスタ装置44まで延びる単一の六角シャフト(図示せず)
    によって連結され得る。 延長された六角シャフトの回転は、かかる回転がベッドの相対する側にあるキャスタ44に直接移され横断シャフト134の必要性をなくするような形で、両方のキャスタ装置44内のカム53を同時に回転させる。
    延長された六角シャフトは、キャスタステム42を通って延びなくてはならないことから、これは標準的にサイドフレーム部材32の底部面62より上に位置設定される。 一部のベッドでは、延長された六角シャフトは、ベッドの昇降動作を妨害する可能性がある。 例示された装置では、横断シャフト134は横断シャフト134がサイドフレーム部材32の底面62より下に位置づけされていることから、横断部材68、70の内部に受容され、従って、延長された六角シャフトほど昇降機能を妨害する確率は高くない。

    【0036】 例示的には、ベッド20の頭側端部にあるキャスタ装置44は、ブレーキ/ステアキャスタ46である。 一般に利用可能なブレーキ/ステアキャスタ46の例としては、Tente−Rollen GmbH and Company社のキャスタ、部品番号2044UAP125R36−32S30がある。 上述の通り、ブレーキ機構48及びスイベル防止機構50は、図4内で破線にて概略的に表わされている。 この概略的表示は、かかる構成要素が既知のものであることから、ブレーキ/ステアキャスタの内部構成要素を精確に描写することを意図されていない。

    【0037】 ブレーキ/ステアキャスタ46は、六角シャフト54の反時計回り回転を通して活動化されるブレーキ機構48及び六角シャフト54の時計まわり回転によって活動化されるスイベル防止機構50を内含する。 本出願全体を通して、反時計回り及び時計回りという語は、六角シャフト54の回転を記述するために使用されており、これらの用語が、ベッド20の手前側に対面してベッド20の手前側にいる介護人(図1に示される通り)を基準として定義されているということを理解すべきである。 同様に、ベッド20の手前側に対面するベッド20の手前側にいる介護人にとって時計回り回転であると思われるものが、ベッド20の向こう側に対面するベッド20の向こう側にいる介護人にとっては反時計回り回転であると思われるということも理解すべきである。

    【0038】 六角シャフト54の回転は、キャスタホイールフォーク51のスイベル軸47
    と同心に配置されているスピンドル49の移動を誘発する。 内部的には、六角シャフト54に対してカム53が取付けられている。 カム53は、六角シャフト5
    4の回転時点でフォロワとして作用するスピンドル49の移動を誘発する、中に形成されたローブ(図示せず)とくぼみ(図示せず)を有する。 例示された実施形態においては、カム53は中立位置にあり、ここで、ブレーキ/ステアアクチュエータ128のアーム129、131が図1〜4にあるように床に対して平行でブレーキ/ステアリンク98及びブレーキ/ステアブラケット112が図7に示された位置にあるとき、ホイールは自由に回転できキャスタは自由にスイベルできる。 六角シャフト54の反時計回り方向の回転は、ローブが下向きにスピンドル49を移動させてブレーキ機構48をブレーキ/ステアキャスタ46のホイール55に対し係合させるようにする形で、カム53の回転を誘発する。 六角シャフト54の時計回りの回転は、スピンドル49がくぼみの中に入りスイベル防止機構50が係合されるような形で、カムの回転をひき起こす。

    【0039】 例示的には、ベッド20の足側端部36にあるキャスタ装置44はブレーキキャスタ52である。 一般に利用可能なブレーキキャスタ52の一例としては、T
    ente−Rollen GmbH and Company社製のキャスタ、
    部品番号2046UAP125R36−32S30がある。 ブレーキキャスタ5
    2は、例示されてはいないが、ブレーキキャスタ52が、スイベル防止機構50
    を内含していないという点を除いて、図4に示されているブレーキ/ステアキャスタ46と類似したものである。 ブレーキキャスタ52の記述では、同じ参考番号が使用される。 ベッド20の輸送中、ベッド20の操舵を容易にするためブレーキ/ステアキャスタ46と合わせてブレーキキャスタ52が用いられる。 ブレーキキャスタ52が4つのキャスタ装置44全てのために使用されたとすると、
    ベッド20の操舵は非常にむずかしいものとなるだろう。 ブレーキ/ステアキャスタ26とブレーキキャスタ52を組み合わせることによって、スイベル防止機構50をブレーキ/ステアキャスタ46上で活動化させることが可能となり、かくしてベッド60は、親しみのあるショッピングカートと同じような要領で操舵できるようになる。

    【0040】 ブレーキキャスタ52は、六角シャフト54の反時計回りの回転を通して活動化されるブレーキ機構48を内含するが、これらはスイベル防止機構50を内含しないため、キャスタホイール55はつねに自由にスイベルできる。 六角シャフト54の回転は、キャスタホイールフォーク51のスイベル軸49に対して同軸的に配置されているスピンドル49の移動を誘発する。 内部的には、カム153
    は六角シャフト54に取付けられている。 カム153は、六角シャフト54の回転時点でフォロワとして作用するスピンドル49の移動を誘発する、中に形成されたローブ(図示せず)を有する。 例示された実施形態においては、カム153
    は中立位置にあり、ここで、ブレーキ/ステアアクチュエータ128のアーム1
    29、131が図1〜4にあるように床に対して平行でブレーキ/ステアリンク98及びブレーキ/ステアブラケット112が図7に示された位置にあるとき、
    ホイールは自由に回転できキャスタは自由にスイベルできる。 六角シャフト54
    の反時計回り方向の回転は、ローブが下向きにスピンドル49を移動させてブレーキ機構48をキャスタのホイール55に対し係合させるようにする形で、カム53の回転を誘発する。 六角シャフト54の時計回りの回転は、スピンドル49
    がローブから外れて載り、ブレーキ機構48の係合が解除されるような形で、カム153の回転をひき起こす。

    【0041】 取付け用管38内のスリーブ42の回転を防ぐため、ブレーキ/ステアキャスタ46及びブレーキキャスタ52には、スリーブ42とキャスタフォーク51の間の連結点近くに止めネジ57が具備されている。 止めネジ57は、六角シャフト54から90°移動させられる。 取付け用管38は、後部壁86の下縁部90
    内に形成されたノッチ59を内含するように形成されている。 キャスタ装置44
    が取付け用管38内に受容された場合、止めネジ57は、例えば図4に示されているように、ノッチ59の中に受容されている。 止めネジ57及びノッチ59は、シャフトアクセス穴96の中での六角シャフト54の束縛を妨げる取付け用管38内のスリーブ42の回転を防止する。

    【0042】 制動システム30の現在好まれている実施形態について、ベッド20の頭側端部にブレーキ/ステアキャスタ46を又ベッド20の足側端部36にブレーキキャスタ52を用いるものとして記述してきたが、本発明の範囲内では全てのキャスタ装置44がブレーキ/ステアキャスタ46か又はブレーキキャスタ52でありうるということを理解すべきである。 同様にして、制動システム30を利用するベッド20に取付けられたブレーキキャスタ52及びブレーキ/ステアキャスタ46のあらゆる組合せ及び構成が、本発明の教示の範囲内に入る。

    【0043】 中間フレーム26は、一般にベッド20の昇降機能と呼ばれるものを用いて、
    秤量フレーム27及びベースフレーム28との関係において上昇又は下降するように設計されている。 介護人がベッド20の昇降動作の下限を改善したいと考える場合には、上述のキャスタ装置44の代りに、図17〜19に示されたロープロファイルキャスタ200を制動システム30と共に組込むことができる。 制動機構48を内含する一般的に入手可能なキャスタ装置44は、例えば図4に示されているように止めネジの場所よりも上にスリーブ42を通って延びる六角シャフト54を標準的に有している。 この標準的な配置では、ホイール55が上に載っている床の表面よりも実質的に上に六角シャフト54が置かれている。 往々にして六角シャフト54及びそれを起動するペダル56、58は、ベースフレーム28との関係において中間フレーム26を上下させる昇降機構の動作と干渉する可能性がある。 昇降機能との干渉は、あったとしても高さ調整の下限においてのみ発生する。 病院用ベッド20が下をレベルに調整できるようにするためには、
    六角シャフト54が一般に利用可能であるキャスタの場合よりもキャスタスリーブ242の底面202により近くでキャスタスリーブ242内を延びるように設計されているキャスタ200を内含することが望ましい。

    【0044】 ロープロファイルキャスタ200はが、制動システム30と共に使用するように設計されている。 ロープロファイルキャスタ200は、横断シャフト134が削除され延長されたシャフトが同じ端部ではあるがベッド20の相対する側面上でキャスタ間に延びている、制動システムの一変形形態(図示せず)においても使用可能である。

    【0045】 図17を参照すると、本発明に従ったロープロファイルキャスタ200の分解立体図が示されている。 ロープロファイルキャスタ200は、2つの逆回転可能なホイール255a、255bが回転可能な形で取付けられているキャスタフォーク251との関係においてスイベルするように取付けられた2つの半シェル2
    42a、242bで形成されたスリーブ242を内含している。 半シェル242
    a、242bは、スリーブ242のベース201において外側壁206の外径2
    07と実質的に等しい内径205をもつ第1の座金204、及びスリーブ242
    の上縁部203において形成された段差212の壁210の外径211と実質的に等しい内径209をもつ第2の座金208を用いて、接合されている。

    【0046】 半シェル242a、242bは、接合された時点でそれらが、内部、外部及び高さ297をもつ1つのスリーブ242を作り上げるような形で形成されている。 スリーブの高さ297は、キャスタ取付け用管38内のスリーブの安定性及び取付け用管38内に受容された時にスリーブが耐えることのできる最大応に関係づけされる。 或る一点までは、スリーブ242の背が高ければ高いほど、キャスタ取付け用管38内に受容されたときのスリーブ242の安定性は高くなる。
    同様に、背の高いスリーブは、より高い応力に耐えることができる。 しかしながら、安定性及び応力許容度は、スリーブの高さ297がキャスタ取付け用管の高さを超えた時点で改善されなくなる。

    【0047】 スリーブ42の内部は、カム253、ネジ214、バネ215及び回旋ハウジング216の受容のためのキャビティ213をもつように形成されている。 スリーブ242は、ブレーキ/ステアアクチュエータ128の六角シャフト54を受容するためその中に延びるシャフト穴217を内含するように形成されている。
    カム253は、ローブ219を内含するように変形される実質的に筒形の外部表面218及び六角シャフト54の回転がカム253の回転を誘発するような形で六角シャフト54が中に延びる長手方向の六角開口部221を内含する。

    【0048】 キャスタフォーク253の下向きに延長されたアーム223は、アクスル穴2
    25を内含するように形成されている。 スペーサ(図示せず)によって分離されたダブルホイール225a、225bが、両方のアクスル穴225、各々のホイール255a、255b及びホイール255a、255bを分離するスペーサを通って延びるアクスル227によってキャスタフォーク253との関係において回転するように取付けられている。 ダブルホイール255a、255b及びスペーサは、各ホイールの内側229が変位231分だけもう1つのホイール255
    b、255aの内側229から移動させられるような形で配置されている。

    【0049】 キャスタフォーク251は、その上面233と下面237の間でくさび止め(
    swedge)された回旋ハウジング216のシャフトを受容するべくサイズ決定された穴235を中に有する上面233を内含する。 キャスタフォーク251
    の底面237は、六角スピンドル248が中に延びた穴295を内含するように形成される。 回旋ハウジング216は、ロック機構249の六角スピンドル24
    9が中に延びている六角形の内部管腔239を内含するように形成されている。
    ロック機構248は、係合わされた時点で同時にホイール255a及び255b
    を制動し、以下で記述するとおりキャスタ200の旋回を阻止する。 六角スピンドル249は、ネジ214を受容するべくネジ立てされた第1の端部241及びプランジャウェッジ245が取付けられている第2の端部を有する。 プランジャウェッジ245は、キャスタ200のホイール255a、255bと係合してその制動を提供するように設計されている。 スピンドル及び内部管腔の六角形状は、六角スピンドル249及びプランジャウェッジ245の回転がキャスタのスイベルに抵抗するのを妨げる。

    【0050】 回旋ハウジング216は、第1の直径265及びバネ係合面として作用する上面267を伴うフランジ263、切子になった六角形区分269及び下部フランジ271をもつ本体261を有する。 回旋ハウジングは同様に、凹んだシャフト237及び朝顔形の部分275も内含している。 凹んだシャフトは第1の直径よりも小さい第2の直径をもち、キャスタフォーク251の上面233内の穴23
    5を通って延びるようにサイズ決定されている。 凹んだシャフト273は、本体261に対し片端で連結され、回旋ハウジング216のもう1方の端部で朝顔形の部分275に連結されている。

    【0051】 スリーブ242の内部のキャビティ285は、六角形の断面をもつように形成され、回旋ハウジング216の切子になった六角区分269を受容するようにサイズ決定されている。 六角キャビティ285内に六角形部分を受容することにより、回旋ハウジング216がスリーブ242との関係において回転することが妨げられる。 取付け用管238内のスリーブ242の回転は、取付け用管238の外側壁280内の止めネジ穴の中を通りスリーブ242内のネジ立てされたネジ穴287の中に受容される止めネジ257によって妨げられる。 ネジ立てされたネジ穴287は、スリーブ242内のシャフト穴217の上に位置設定されており、止めネジ穴259は取付け用管38内のシャフトアクセス穴296よりも上に位置設定されている。

    【0052】 ネジ214は、フォロワとして作用し、カム253の表面と係合する。 ネジ2
    14が中立面218と係合した時、プランジャウェッジ245はキャスタ200
    のホイール255a、255bと係合していない。 上部フランジャ268及び底部フランジ271が、それぞれにスリーブ242の内部に形成された溝路277
    及び279内に受容され、かくして、矢印281により示されているような反時計回りのカム253の回転によりネジ214はローブ219に追従しネジ214
    と上面267の間でバネ215を圧縮することになる。 カム253の回転は、ホイール255a、255bの回転を妨げキャスタ200に対する制動を提供するべくキャスタ200のホイール255a、255bの間にプランジャウェッジ2
    45がくさび留めされるまで回旋ハウジング216内の六角形の内部管腔239
    内で矢印283によって示されているように長手方向にスピンドル249を移動させる。 ホイール255bとは反対方向に回転するホイール255aによりスイベルが容易になっていることから、図18に破線で示されているようにプランジャウェッジ245がホイール255a、255bの間に受容された時点で、キャスタ200の旋回も同様に阻止される。 ブレーキ位置からの六角シャフト54の時計回り回転により、ネジ214はバネ215の圧縮が解除されるにつれてローブ219に追従して中立面218まで戻ることになる。

    【0053】 ロープロファイルキャスタ200は、シャフト穴217ひいては六角ロッド5
    4及びキャスタホイールが載っている床291の間の変位が5インチ未満となるように設計されている。 この位置づけの結果として、六角ロッド254は、中間フレーム26が標準的キャスタ44で達成できる最下位置よりも床に実質的に近くなるまで、ベースフレーム228との関係における中間フレーム26の調整を阻止することになる。 ベッド20の作動に対応するのに充分な直径をもつホイール255を提供しながら5インチ以下に変位289を制限するために、シャフト穴217は、スリーブ242の高さ297の半分未満である変位295分だけペース201から移動させられる。

    【0054】 本発明に従ったキャスタ444及び正方形のキャスタ取付け用管438の付加的な変形実施形態の分解立体図が、図20に示されている。 キャスタ444は、
    キャスタフォーク51(図示せず)に回転可能な形で取付けられたホイール55
    (図示せず)、ブレーキパッド445、スイベル防止又は方向ロック機構450
    、スピンドル449、六角シャフト受容穴417を内含するように形成されキャスタフォーク51との関係においてスイベルするように取付けられているスリーブ442、スリーブの内部に位置設定されたステアロック面及びブレーキ面をもつカム53(図示せず)を内含している。 キャスタスリーブは、正方形の断面をもつ中央部分541、円形断面をもつ上部部分543、及び円形断面をもつ下部部分545を内含する。 スピンドル449は、フォロワ端部547、フォロワ端部と正方形の断面をもつ中央部分551の間に延びる円形断面をもつ上部部分、
    中央部分551とコネクタ端部555の間に延びる円形断面をもつ下部部分55
    3を内含する。 取付けられたキャスタ444内では、スピンドル449の上部部分549及び中央部分551は、フォロワ端部547がカム53と係合する状態で、スリーブ442の正方形の管腔439内に受容される。 スピンドル449の下部部分553は、キャスタフォーク51の上面433を通って延びる。 スイベル防止機構50はスピンドル449の下部部分553上に受容されており、ブレーキパッド445はコネクタ端部555に連結されている。

    【0055】 正方形のキャスタ取付け用管438は、それが部分的筒形凹状区分93を内含せず、かくしてスリーブ442を受容するための正方形の断面をもつ内部管55
    7を内含するという点を除いて、正方形の取付け用管38と類似している。 正方形のキャスタ取付け用管438は、後方壁486及び内側壁482そして前方壁484及び内側壁482から成るコーナーに沿って延びる2つの溶接40により、サイドフレーム部材32に取付けられている。 正方形のキャスタ取付け用管4
    38は、外部及び内部壁482、480を通ってシャフトアクセス穴496を内含するように形成されている。

    【0056】 スリーブ442は、六角シャフト受容穴417がシャフトアクセス穴496と心合せされるような形で正方形のキャスタ取付け用管438の内部管557内に受容され、六角シャフト54は両方の穴417、496を通過し、スリーブ44
    2の内部でカム53と係合する。 ブレーキ及びスイベル防止機構448、450
    の動作は、以前に開示された動作と類似している。 取付け用管438及びスリーブ442の正方形の断面のため、スリーブ442は、取付け用管438の内部管559内に受容されたとき自動調心し、止めネジの必要性を無くする。 正方形の管腔439及びスピンドル449の中央部分551の正方形の断面が、スピンドルが管腔439内でスピンするのを妨げ、ブレーキ及びスイベル防止機構448
    、450の両方の動作を増強する。

    【0057】 本発明についていくつかの例示した実施形態を基準にして詳述してきたが、以下のクレームに記述され定義されているような本発明の範囲及び精神の範囲内に変形及び修正態様が存在する。

    【図面の簡単な説明】

    【図1】 図面を見ればわかるように左側つまりベッドの頭側端部向きにブレーキペダルを、又右側つまりベッドの足側端部向きにステアペダルをもつブレーキ/ステアアクチュエータを各々有し、かつ本発明のブレーキ/ステア装置が中に組込まれているベースフレームに取付けられた正方形の取付け用管の中に各々が受容される4つのキャスタ(うち1つは見えなくなっている)を伴う病院用ベッドの斜視図である。

    【図2】 内部にブレーキ/ステア装置の大型構成要素が破線で示されているベースフレームより上にある秤量フレームよりさらに上にある中間フレームの上にある連接デッキを示す、頭側端部が右側にくるように約150度回転させられた図1の病院用ベッドのフレームの分解立体図である。

    【図3】 ブレーキ/ステア装置のブレーキ/ステアリンクを明らかにするべく分解されたサイドフレーム部材を示す、頭側端部が左に残るように約60度回転させられた図1のベースフレームの部分分解立体斜視図である。

    【図4】 ベースフレームの横断部材の内部に受容された横断シャフト、横断シャフトとブレーキ/ステアリンクの間のリンケージ、正方形の取付け用管の中に受容されたキャスタ内に組込まれたブレーキ機構及びスイベル防止機構(破線で示されている)を活動化させるための六角シャフトとブレーキ/ステアリンクの間のリンクを示す、図7のライン4−4に沿って切取ったサイドフレーム部材とブレーキ/ステアリンクの部分横断面である。

    【図5】 キャスタを受容するための部分的筒形凹状区分を内含するように形成された取付け用管の壁の内部表面を示す。 ベースフレームのサイドフレーム部材に対し2
    カ所のみで溶接された正方形の取付け用管の上面図である。

    【図6】 キャスタの止めネジを受容するため取付け用管の中に形成されたノッチを示す図5の正方形の取付け用管の底面図である。

    【図7】 ブレーキ/ステアリンクの両方の端部近くに回旋する形で取付けられたブレーキ/ステアブラケットの中に受容された2つの異なるキャスタからの六角ロッド、及びブレーキ/ステアリンクに取付けられたアームブラケットに対し横断シャフトリンクによりそれぞれピボット結合されている2本の横断シャフトを示す、
    図2のベースフレームの部分的に分解された側面図である。

    【図8】 時計回り方向に約30度だけ六角シャフトのうちのいずれか1本を回転させることの効果を示し、かつ、破線で反時計回り方向に約30度だけ六角シャフトのうちのいずれか1本を回転させることの効果を示す、図7と類似した図である。

    【図9】 横断シャフトの両方の端部近くの取付け穴及びこれらの取付け穴に対し直交する横断シャフトを通って延びる中央穴(破線)を示す。 本発明の横断シャフトの側面立面図である。

    【図10】 長手方向軸を中心にして90度回転させた図9の横断シャフトである。

    【図11】 図7の横断シャフトリンクの前面平面図である。

    【図12】 図11の横断シャフトリンクの側面図である。

    【図13】 図7のアームブラケットの前面平面図である。

    【図14】 図13のアームブラケットの側面図である。

    【図15】 図7のブレーキ/ステアブラケットの前面平面図である。

    【図16】 図15のブレーキ/ステアブラケットの側面図である。

    【図17】 本発明の制動システムと共に使用するためのロープロファイルキャスタ、ベースフレームのサイドフレーム部材、及び正方形の取付け用管の分解立体図である。

    【図18】 図17の、キャスタ、サイドフレーム部材及び正方形の取付け用管の組立てられた部分横断面図である。

    【図19】 図18のライン19−19に沿って切取られた図である。

    【図20】 正方形の横断面部分及び正方形の管腔をもつスリーブ及び正方形の管腔内に受容されるための正方形の横断面をもつスピンドルで形成されたブレーキ/ステアキャスタ及び正方形の管材料から形成された取付け用管を示す、ベッドの制動システムと共に使用するための代替的なキャスタ取付け用管及びキャスタの斜視図である。

    【手続補正書】

    【提出日】平成13年9月13日(2001.9.13)

    【手続補正1】

    【補正対象書類名】明細書

    【補正対象項目名】特許請求の範囲

    【補正方法】変更

    【補正の内容】

    【特許請求の範囲】

    ───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,TZ,UG,ZW ),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU, TJ,TM),AE,AL,AM,AT,AU,AZ, BA,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,C R,CU,CZ,DE,DK,DM,EE,ES,FI ,GB,GD,GE,GH,GM,HR,HU,ID, IL,IN,IS,JP,KE,KG,KP,KR,K Z,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV,MA ,MD,MG,MK,MN,MW,MX,NO,NZ, PL,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI,S K,SL,TJ,TM,TR,TT,TZ,UA,UG ,UZ,VN,YU,ZA,ZW (72)発明者 チュートル,ジョン アメリカ合衆国,インディアナ 47006, ベイツビル,モーレンクレイマー ロード 2584 (72)発明者 サール,ジェームズ ジェイ. アメリカ合衆国,インディアナ 47022, ギルフォード,ノース ディアボーン ロ ード 9073 (72)発明者 カンニンハム,ジェームズ ディー. アメリカ合衆国,インディアナ 47006, ベイツビル,ノース バイン ストリート 421 (72)発明者 メイヤー,ブルース エー. アメリカ合衆国,インディアナ 47240, グリーンズバーグ,ノース カウンティー ロード 1000 イースト 1947 Fターム(参考) 4C040 AA28 BB03 BB06 DD09 EE04

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