Improved wheelchair

申请号 JP52060296 申请日 1995-12-27 公开(公告)号 JPH10513066A 公开(公告)日 1998-12-15
申请人 ノー・リミット・デザインズ・インコーポレイテッド; 发明人 ソープ,ジェイムズ,シー; テイラー,ロバート,エイ; ロビンソン,ウィリアム,ジー;
摘要 (57)【要約】 駆動輪車軸アセンブリ(34、34A)とキャスター輪アセンブリ(94、252)が、車いすのフレーム(4、222)に取付けられる。 一方の車軸アセンブリ(34)は、フレームに取け付けられた車軸調節チューブ(40)と、車軸アセンブリに取け付けられた駆動輪(36)のキャンバを決定するいくつかの回転方向のいずれかで車軸調節チューブに工具なしで取付けられる、車軸孔(58)を形成した車軸ハウジング(56)とを有する。 車軸ハウジングの前後 位置 も、クイックレリーズピン(66)を用いて工具なしで調節できる。 使用者を、スピンドル(120)やベアリング(121)のオイルやグリスにさらすことなく、工具なしで、キャスタースプールハウジング(100)内の種々の垂直姿勢にキャスター輪(98)を取付けることによって、キャスター輪ピボット軸心(96)が垂直に確実に維持されるように、フレームの前端(10)の高さを変更される。 他の車軸アセンブリ(34A)は、工具を使わずに駆動輪(254)の高さの変更を可能にする。 シート背もたれ 角 度も、車いすに座ったままの使用者が工具を用いずに変更できる。
权利要求
  • 【特許請求の範囲】 1. 車いすのフレームに車いす駆動輪を取付けるために使用され、以下の構成を備えた車いす車軸アセンブリ、 車いすフレームに取付け可能、かつ外面を有する車軸調節部材、 車軸孔を形成し、車軸調節部材に取付けられた車軸ハウジング、車軸孔は駆動輪軸心を形成する、 車軸調節部材に車軸ハウジングを工具なしで取付ける手段、そして 前記工具なしの取付け手段が、車いすフレームに対する車軸ハウジングの角度姿勢を変更することによって、駆動輪軸心の角度姿勢、従って駆動輪のキャンバ、 を変更する手段を含む。 2. 車軸ハウジングが、車軸調節ブロックと前記車軸孔を形成した車軸ラグとを含み、さらに、車軸調節ブロック内の駆動輪軸心に沿う複数の選ばれた位置のうちの選択されたものに車軸ラグを工具なしで位置決めする手段を備え、その工具なし位置決め手段が、 車軸ラグの外面に形成された軸方向に間隔をおいた複数の溝と、 車軸調節ブロックに取付けられ、ロックされた状態で、位置合わせされた前記溝の1つと係合し、調節状態で前記溝から離脱する構成のクイックレリーズピンアセンブリと、 を備えた請求項1記載の車軸アセンブリ。 3. 車軸調節部材はチューブ状部材であり、車軸ハウジングが車軸調節部材を収納する大きさの主孔を含み、角度姿勢変更手段が主孔を少なくとも部分的に形成しているスプライン付き内面と、車軸調節部材の外面の少なくとも一部においてスプライン付き内面と結合する大きさのスプライン付き外面とを含んでいる請求項1に記載の車軸アセンブリ。 4. 工具なしの取付け手段が、車軸ハウジングを前記車軸調節部材に沿う複数の位置に工具なしに位置決めすることによって、前後方向に駆動輪の位置を変更する手段を含む請求項3記載のの車軸アセンブリ。 5. 車いすのフレームに車いす駆動輪を取付けるために使用される、以下の構成を備えた車いす車軸アセンブリ、 車いすフレームに取付け可能な、外面を持った車軸調節部材、 車軸孔を形成し、車軸調節部材に取付けられた車軸ハウジング、車軸孔は駆動輪軸心を形成する、 車軸ハウジングと車軸調節部材が補完係合面を含み、これによって、車軸調節部材に対する複数の回転位置のうちの選択されたものに前記車軸ハウジングが位置決めできる、そして 車軸ハウジングと車軸調節部材の選択された一方に取付けられて、車軸ハウジングと車軸調節部材の選択された方の他方と係合することにより、前記選択された回転位置で前記車軸ハウジングを前記車軸調節部材に取付ける手動取付け装置。 6. 補完係合面がスプライン付き表面を含む請求項5記載の車軸アセンブリ。 7. 以下の構成を備えた車いすフレームアセンブリ、 それぞれ前端および後部を持ち、間隔をおいて配置れた1対の下フレーム部を含むフレーム、 各下フレーム部の後端付近に取付けられた車軸アセンブリ、各車軸アセンブリは以下を備える、 車いすフレームに取付け可能な、外面を持った車軸調節部材、 車軸孔を形成し、車軸調節部材に取付けられた車軸ハウジング、車軸孔は駆動輪軸心を形成する、 車軸調節部材に車軸ハウジングを工具なしで取付ける手段、そして 前記工具なしの取付け手段が、駆動輪軸心の角度姿勢、従って駆動輪のキャンバ、を変更する手段を含む、そして 各下フレーム部の後端付近に取付けられたキャスター輪アセンブリ、各キャスター輪アセンブリは以下を備える、 下フレーム部に取付けられたキャスタースプールハウジング、前記ハウジングはキャスタースプール穴を含む、 キャスタースプール穴内に係合する大きさの上端を持ち、大体垂直のキャスター輪ピボット軸心を形成するキャスタースプールと、大体水平の軸心を持った車輪と、車輪の水平軸心がキャスター輪ピボット軸心から側方へオフセットすようにキャスタースプールに車輪を枢着する車輪マウントとを備えたキャスター輪、そして キャスター車輪ピボット軸心に沿う選択された位置でキャスタースプールをキャスタースプールハウジングに工具なしで取付ける手段、 これにより、キャスター輪軸心を実質的に垂直に維持することによって、駆動輪のキャンバ変更を可能にするために、車輪と下フレーム部の間隔が変更できる。 8. 車いすのフレームに車いす駆動輪を取付けるために使用される、以下の構成を備えた車いす車軸アセンブリ、 車いすフレームに取付け可能な、外面を持った車軸調節部材、 車軸孔を形成し、車軸調節部材に取付けられた車軸ハウジング、車軸孔は駆動輪軸心を形成する、 車軸ハウジングを車軸調節部材に工具なしで取付ける手段、そして 前記工具なしの取付け手段が、車いすフレームに対する車軸ハウジングの位置を変更することによって、駆動輪軸心の位置を変更する手段を含む。 9. 車いすのフレームに車いす駆動輪を取付けるために使用される、以下の構成を備えた車いす車軸アセンブリ、 車いすフレームに取付け可能な、外面を持った車軸調節部材、 車軸孔を形成し、車軸調節部材に取付けられた車軸ハウジング、車軸孔は駆動輪軸心を形成する、 車軸ハウジングと車軸調節部材が補完係合面を含み、これによって、車軸調節部材に対する複数の位置のうちの選択されたものに車軸ハウジングが位置決めできる、そして 車軸ハウジングと車軸調節部材の選択された一方に取付けられて、車軸ハウジングと車軸調節部材の選択された方の他方と係合し、前記選択された位置で車軸ハウジングを車軸調節部材に取付ける手動取付け装置。 10. 以下の構成を備えた車いす車軸アセンブリ、 それぞれ前端および後部を持ち、間隔をおいて配置された1対の下フレーム部を含むフレーム、 各下フレーム部の後端付近に取付けられた車軸アセンブリ、各車軸アセンブリは以下を備える、 フレーム部に取付け可能な、外面を持った車軸調節部材、 駆動輪軸心を形成する車軸孔を形成し、駆動輪の複数のキャンバに対応する複数の角度姿勢で車軸調節部材に取付けられる車軸ハウジング、そして 車輪を備え、上方へ延びたキャスター輪軸心を形成するキャスター輪アセンブリ、キャスター輪アセンブリは複数の高さ位置で各フレーム部の前端付近に調節可能に取付けられ、これにより、車輪と下フレーム部の間隔を変更してキャスター輪軸心を実質的に垂直に維持することによって、駆動輪のキャンバ変更を可能にする。 11. 車軸ハウジングと車軸調節部材が、互いに係合するスプライン付き表面を備え、それによって複数の角度姿勢で車軸ハウジングが車軸調節部材に取付けられる請求項10記載のアセンブリ。 12. 前記車軸調節部材の前記スプライン付き表面が複数の凹部を持ち、さらに、前記車軸ハウジングに取付けられ、前記凹部に選択的に係合およびそれから離脱する可動凹部係合部材を備え、これにより駆動輪軸心の前後位置を選択・変更可能である請求項11記載のアセンブリ。 13. 車軸ハウジングを車軸調節部材に工具なしで取付ける手段をさらに備えた請求項10記載のアセンブリ。 14. 各キャスター輪アセンブリは以下を備える請求項10に記載のアセンブリ、 フレーム部に取付けられたキャスタースプールハウジング、前記ハウジングはキャスタースプール穴を含む、 キャスタースプール穴内に係合する大きさの上端を持ち、大体垂直のキャスター輪ピボット軸心を形成するキャスタースプールと、前記車輪は大体水平の軸心を持ち、車輪の水平軸心がキャスター輪ピボット軸心から側方へオフセットすようにキャスタースプールに車輪を枢着する車輪マウントとを備えたキャスター輪、そして キャスタースプール内で前記キャスター輪ピボット軸心まわりに回転可能に、車輪マウントから上方へ延びたスピンドル。 15. キャスタースプールをキャスタースプールハウジングに工具なしで取付ける手段をさらに備えた請求項14記載のアセンブリ。 16. 以下の構成を備えた車いす用のキャスター車輪アセンブリ、 孔を形成するキャスタースプールハウジング、そして 以下を備えたキャスター車輪、 車輪マウント、 車輪マウントに回転可能に取付けられた車輪、 車輪マウントから上方へ延びたスピンドル、 スピンドルの少なくとも一部を受け入れる大きさの中空内部と、キャスタースプールハウジングの孔内に受け入れられる大きさの外部を持ったキャスタースプール、そして、 キャスタースプール内でスピンドルが自由に回転することを可能にするためにキャスタースプールとスピンドルの間に保持されるベアリング。 17. キャスタースプールがある長さと、その長さに沿って形成された複数の位置決め凹部を持ち、キャスタースプールハウジングが前記位置決め凹部と係合するよう位置づけられた可動ロック要素を備え、これにより穴内のキャスタースプールの位置を調節する請求項16記載のキャスター輪アセンブリ。 18. 前記キャスタースプールを前記孔内の複数位置に工具なしで取付ける手段をさらに備えた請求項16記載のキャスター輪アセンブリ。 19. 車いすのフレームに取付け可能な調節可能シート背もたれアセンブリであって、フレームが上方へ延びた後フレーム部を備え、シート背もたれアセンブリは以下の構成を備える、 第1および第2の方向の間で移動可能に前記フレームに連結されたシート背もたれ支持部、 シート背もたれ支持部と後フレーム部の一方に取付けられた第1角度調節部材、 シート背もたれ支持部と後フレームアセンブリの他方に取付けられた使用者による操作が可能な調節アセンブリ、前記調節アセンブリは以下を備える、 シート背もたれ支持部が前記第1および第2の方向の間で移動する際に第1調節部材と協働する大きさの第2角度調節部材、そして 第2調節部材に対する複数の位置のうちの選ばれたものに第1調節部材を取付けるための工具なしの、使用者により操作される調節部材ロック、そして 第1調節部材と調節アセンブリの一方をシート背もたれ支持部または後フレーム部にスライド可能に取付けるスライドマウント。 20. シート背もたれ支持部が前記フレームに枢着された下端を持っている請求項19記載のアセンブリ。 21. 調節アームがシート背もたれ支持部に比較的固定的に取付けらた請求項1 9記載のアセンブリ。 22. スライドマウントが調節アセンブリを後フレーム部にスライド可能に取付ける請求項19記載のアセンブリ。 23. 調節アームロックがスプリング付勢された引きレリーズ部材を備え、調節アセンブリが引きレリーズ部材に取付けられたランヤードを備える請求項19記載のアセンブリ。 24. 使用者によって操作可能な調節アセンブリが、車いすに座った使用者によって操作可能である請求項19記載のアセンブリ。 25. 調節アームが複数の凹部を備え、調節アームロックが前記凹部のうちの選択された1つと解放可能に係合する大きさと配置のスプリング付勢レリーズピンを備える請求項19記載のアセンブリ。 26. 車いすのフレームに取付け可能な調節可能シート背もたれアセンブリであって、フレームが上方へ延びた後フレーム部を備え、調節可能シート背もたれアセンブリは以下の構成を備える、 シート背もたれ支持部、 第1および第2方向間で移動可能にシート背もたれ支持部をフレームに取付ける手段、そして 前記シート背もたれ支持部が前記第1および第2の方向の間で移動する際に、選択された位置でシート背もたれ支持部を後フレーム部に工具なしで取付ける使用者によって操作可能な手段。 27. 可動取付け手段が、シート背もたれ支持部をフレームに枢着する手段を含む請求項26記載のアセンブリ。 28. 工具なし取付け手段が、車いすに座った使用者がシート背もたれ支持部を前記選択された方向に設定することを可能にする手段をさらに備える請求項26 記載のアセンブリ。 29. 前記可能にする手段が、引きレリーズピンに接続されたランヤードを備える請求項28記載のアセンブリ。
  • 说明书全文

    【発明の詳細な説明】 改良車いす 発明の背景 最近の2、30年の間に、バスケットボール、テニス、その他の活動など、アクションまたはスポーツに適した車いすが使用されるようになった。 そのような椅子は軽量であり、調節可能な車輪を持っていることが特徴である。 キャンバが0°、つまり駆動後輪が垂直面にある状態から、車輪の上部が車輪の下部より椅子に近い状態の12°以上に変更できるように車輪は調節できる。 駆動輪のキャンバを変更することによって、駆動輪のトーインまたはトーアウトを調節しつつ、各キャスター輪の主ピボット軸を垂直に維持するために、前部のキャスター輪の高さを変更する必要もある。 従来のスポーツまたはアクション用のいすは、キャンバの調節が使用者にとって相当な時間がかかるものであった。 キャンバの調節は、適切な度を得るために多くの部品を取り外し、ワッシャ等のスペーサを加えたり取り除いたりすることを必要とする場合が多い。 訓練された技術者が行うときでも、そのプロセスにはかなりの時間を費やす。 それは面倒で時間のかかる仕事であり、適当な堅さにナットをねじるためにスパナの使用を必要とする。 この作業時に、2個のワッシャが通常3°のキャンバを与えるが、そのワッシャを失ったり、取付けボルトに間違った数のワッシャを取付けたりし易く、 その場合仕事をやり直さなければならない。 主として使用者の種々の脚の長さに対応するために、車いすは種々の高さに設定されている。 これは、車いすレンタル会社、病院、看護施設など、車いすを複数の個人に供給しなければならない組織にとって問題となる。 異なる高さの必要性のため、種々の使用者に対応するために多くの車いすを保管しなければならない。 いくつかの車いすは、主駆動輪の高さが種々の方法で調節できるように設計されている。 しかし、これらの設計は一般的に、工具を使用した取付け部材のなんらかの分解を必要とし、それは面倒で時間がかかるプロセスである場合が多い。 発明の要約 本発明は、従来のスポーツ用車いすの問題の多くを解決する。 駆動輪のキャンバと前部キャスター輪の高さのすべての調節が、工具なしで、部品の交換または追加を必要とせずに、完全に人手で行われる。 同様な工具なし調節の概念は、比較的安価で高さ調節可能な、望ましくは折りたたみ式の車いすにも適用される。 この発明の1つの特徴による車いすフレームアセンブリは、駆動輪車軸アセンブリとキャスター輪アセンブリが取付けられる間隔をおいて配置された下部を有するフレームを含む。 各車軸アセンブリは、フレームに取付けられた、通常はチューブからなる車軸調節部材と、車軸孔を形成し、選択された回転方向で車軸調節チューブに取付けられた車軸ハウジングとを含む。 選択された回転方向は、車軸アセンブリに取付けられた駆動輪のキャンバを決定する。 車軸ハウジングの取付けは工具なしで行え、これにより使用者は、駆動輪のキャンバをごく簡単に手で変更できる。 1つの好適実施形態では、車軸ハウジングの前後位置を工具なしで、通常は車軸調節チューブに形成された種々の凹部に対して係合・離脱するよう設計されたクイックレリーズピンを使用して調節できる。 後部車軸を前方へ動かすことによって車いすは応答性がよくなるが、そうすると倒れ易くもなる。 車軸ハウジングは、車軸調節ブロックと、車軸調節ブロックに形成された横孔内に取付けられた調節可能な車軸ラグを含んでいることが望ましい。 車軸ラグは、駆動輪を貫通したクイックレリーズ車軸を収納する車軸孔を形成する。 個人的な好みに対応し、駆動輪のキャンバーが変更されたとき、車輪がフレームを擦らないように、 駆動輪ハブをフレームに対する遠近方向に動かすために、調節可能な車軸ラグの位置を変更できる。 駆動輪キャンバの変更は、駆動輪のトーインまたはトーアウトを調節するとともに、キャスター輪ピボット軸心が実質的に垂直に維持されることを保証するために、フレームの前端と支持面の間隔が変更されることを必要とする。 これは、 キャスタースプールハウジングを使用して、工具なしで、種々の垂直位置でキャスター輪のキャスタースプールをフレームに取付けることによって達成するのが望ましい。 工具を使用せずに、望まれる高さでキャスタースプールをキャスタースプールハウジングにロックするために、クイックレリーズピンがキャスタースプールの選択された刻みまたは凹部に係合する。 この発明の別の特徴は、キャスター車輪アセンブリの構成にある。 キャスター車輪アセンブリは、孔と、車輪マウントを含むキャスター輪とを持ったキャスタースプールと、車輪マウントに回転自在に取付けられた車輪と、車輪マウントからキャスタースプールの孔内へと上方に延びたスピンドルとを含む。 スピンドルは、1つ以上のベアリングによりキャスタースプールの孔内に回転可能に取付けられる。 ベアリングがキャスタースプールとスピンドルの間に保持され、キャスター輪アセンブリ全体が取り外されて交換されるので、その取り外しと交換はオイルやグリス使用者の手や衣服につくことなく行われ、もしスピンドルとベアリングがそのように閉じ込められなければ、そのようなことが起り得る。 また、この構成は、不良ベアリングの修理または交換も、そのような修理が車いすとは別に行えるので助けになる。 この発明の別の特徴は調節可能なシート背もたれアセンブリと関連する。 シート背もたれ支持部は、異なる前後角度方向に位置するようフレームの下端に枢着され得る。 シートもたれ支持部の角度方向は、使用者が車いすに座ったまま簡単に変更でき、それは1つの好適な実施形態では、単にランヤード(lanyar d)を引いて、スプリング付勢されたレリーズピンをはずすことによって行え、 これによって使用者の要望またはニーズに従ってシート背もたれ支持部を前方または後方へ回動できるようになる。 この工具なしの調節は工具の必要性を取り除くだけではなく、使用者がシート背もたれの角度を、必要に応じて1日に何回も簡単、迅速かつ容易に調節すること可能にする。 この特徴は、使用者の快適さを保証するのに役立っているだけではなく、シート背もたれ角を変更することによって圧痛の発生を減らすよう圧力点を変更するのに役立つ。 この発明の主な利点は、要求された位置調節すべてが工具を必要とせずに簡単に行える点にあり、そのような調節を容易かつ迅速にできる。 駆動輪またはキャスター輪のキャンバー、高さ等の位置または方向を変更するために、シムやワッシャなどの付加的な部材はまったく必要としない。 これにより、そのような余分な部品を携行する必要性と、それら必要部品を紛失する可能性を取り除く。 この発明の別の利点は、設計の単純性と組み立ての容易さがメーカーにとって組立コストを低下させることになる。 これは、使用者のための低価格のいすを実現することになる。 この発明の他の特徴と利点は、添付図面を参照して詳細に記載された好適実施形態の以下の説明から明らかになるであろう。 図面の簡単な説明 図1は、この発明に基づく車いすのフレームアセンブリを示す全体側面図、 図2は、図1に示されたシート背部支持なしだが、フットレストを含む図1の車いすのフレームアセンブリの分解等測図、 図3は、図1および2の車軸アセンブリの拡大図、 図3Aは、図3の車軸アセンブリの分解等測図、 図4は、図1と2のキャスター輪アセンブリの拡大図、 図4Aは、図4のキャスター輪アセンブリの分解等測図、 図5A−5Cは、それぞれ駆動輪が4°キャンバ、8°キャンバ、および12 °キャンバである場合の車軸アセンブリとキャスター輪アセンブリを示す部分横断面図、 図6は、図3A、4Aおよび5Aに示されたクイックレリーズピンアセンブリの別実施形態の分解等測図、 図7Aおよび7Bは、図6のアセンブリの断面側面図で、図7Aは押しボタンが図5Aのクイックレリーズピンアセンブリに対応する外へ延びた状態を、図7 Bは押しボタンが押し下げられた状態を示す、 図8は、シート背部が複数の前後回動位置に位置づけられるように使用者によって使用される調節アセンブリの分解等測図、 図9は、図8の調節アセンブリを使用した図1の車いすフレームの等測図、 図9A−9Dは、図9のフレームの一部と図8の調節アセンブリを示す概略側面図で、図9A−9Cは異なる角度方向のシート背部支持部を示し、図9Dはフレームアセンブリのシート部の方へ下方に回動された状態を示す、 図10は、この発明の別の特徴による高さ可変の、折りたたみ式車いすの概略側面図、 図11は、車軸アセンブリを示す、図10の車いすの一部の拡大図、 図11A−11Cは、図10の車いすの折りたたみリンクアセンブリを示し、 図11Aは完全に開かれロックアウトされた状態を、図11Bは中間的なたたまれた状態を、図11Cは完全に折りたたまれた状態を示す、 図12は図11の車軸アセンブリの横断面図、 図13は、図10の車いすの上前部分の拡大図で、回動式フットレスト支持部が車いすフレームの車輪前フレーム部分にどのように取付けられるかを示す、そして 図14は、図13の構造の分解等測図である。 好適実施形態の説明 図1は車いすのフレームアセンブリ2を示し、その構成要素のほとんどは図2 にも示されている。 大まかに、アセンブリ2は、互いに間隔をおいて配置され、 それぞれ後端8と前端10を有する1対の下フレーム部6を備えたフレーム4を有する。 後フレーム部12が下フレーム部6の後端8から上方へ延び、前フレーム部1 4が下フレーム部6の前端10から上方へ延びている。 前後フレーム部分14、 12の上端は、シート部16によって連結される。 シート部16のそれぞれは、 ピボット18において前フレーム部14の上端に枢着され、後フレーム部12に沿ったいくつかの位置20のうちの1つに、クイックレリーズピン22の使用によって調節可能に取付けられる。 フレーム4の各側は、横ブレース24とフットレスト26により接続されている。 調節可能なシート背もたれ支持部28(図1 だけに示されている)は、シート部16の後端30と、スライダー32を使用した後フレーム部12とに取付けられている。 シートと背もたれは、使用時にフレームアセンブリ2に取付けられるが、簡略化のため図示されていない。 車軸アセンブリ34が、各下フレーム部6の後端8付近に取付けられている。 車軸アセンブリ34は、駆動輪36のハブ39を貫通する公知のクイックレリーズ車軸38を使用した典型的な公知の駆動輪36を取付けるために使用される。 図3と3Aは、下フレーム部6に取付けられ、典型的には接着剤または他の接合剤でそれに固定される大きさの孔42を有する車軸調節部材またはチューブ40を有する車軸アセンブリ34を示す。 チューブ40は、軸方向に延びたスプライン46を備える外面44と、スプライン付き外面44内に形成された、軸方向に延びた一連の周溝48とを有する。 車軸アセンブリ34は車軸調節ブロック50も備え、それは、ほぼ円筒形で、 調整可能な車軸ラグ54を収納する大きさの横孔52を有する。 車軸調節ブロック50と調整可能な車軸ラグ54は、車軸ハウジング56を構成する。 ラグ54 は、その内部にクイックレリーズ車軸38が収納される車軸孔58を形成している。 車軸調節ブロック50は、チューブ40の表面44のスプライン46と係合するスプライン付き内面62を持った主孔60をも備える。 好適な実施形態において、スプライン付き内面62および表面44のスプライン46は、4°ごとに間隔をおいた90個の等間隔スプラインを有する。 チューブ40が下フレーム部6に固定されているので、チューブ40に対するブロック50の回転位置が、車軸孔58により形成される駆動輪軸心64の傾き、従って車輪36の傾きを決定する。 ブロック50とチューブ40の適当な回転位置に関し、使用者を助けるために、車軸調節ブロック50の適切なインデックスマーカーと整列するよう、車軸調節チューブ40の表面44に例えば0°、4°、8°、12°というように適切な整合ラインを引き、ラベルを付けることができる。 ブロック50は、図5A〜5Cに示すように、主孔60を横切る盲穴68内に取付けられるクイックレリーズピン66の使用によって、チューブ40の表面4 4に沿う前後位置にロックされる。 ピン66は大径部分70と小径部分72を持ち、大径部分70の端部が、通常ピン66を盲穴68の外部へ付勢する圧縮コイルスプリング74を押圧する。 ピン66を盲穴68内に保持するために、盲穴6 8を横切る方向に形成されたロールピンホール78にロールピン76が押し込まれ、盲穴と交差して、部分70および72の間のピン66の段部80に係合する。 従って、クイックレリーズピン66が図3のロックつまり使用位置にあるとき、大径部分70は部分的に主孔60内にあり、チューブ40の表面48に形成された溝48の1つの内部に位置する。 駆動輪36の前後位置を調節するには、使用者は、大径部分70を溝48から離すようにクイックレリーズピン66を押すだけでよく、これによって車軸ハウジング56が車軸調節チューブ40に沿ってスライドできるようになる。 所望の前後位置が得られたら、クイックレリーズピン66を放すと、 大径部分70がそれと位置が合った溝48へ嵌まる。 車輪36のキャンバの変更も同様だが、スプライン付き内面62がスプライン46から完全に離脱するまで車軸ハウジング56を前方へ移動させ、これによってチューブ40に対して車軸ハウジング56が回転できるようになり、適切な回転位置つまり適切なキャンバが得られたら、チューブ40上の後方へスライドさせる。 フレーム4からの車輪ハブ40の距離は、使用者の個人的な好みに基づき、又12°等の大きいキャンバが採用されるときに、駆動輪36の上部がフレーム4 を擦ることを防ぐために変更できる。 そのために、調整可能な車軸ラグ54の外面に1組みの周溝84が形成されている。 溝84は、クイックレリーズピン66 と同様に、盲穴88内に収納されて、圧縮コイルスプリング90によって外側へ付勢されたクイックレリーズピン86と係合する。 ピン86が完全に孔88の外に出るまで付勢されることを、ロールピン92が防止する。 クイックレリーズピン86を押し付けることにより、使用者は駆動輪軸心64に沿って車軸ラグ54 の位置を調整し、従ってフレーム4に対する駆動輪ハブ40の位置を変更できる。 駆動輪36のキャンバの調節は、駆動輪36の適切なトーインまたはトーアウトを維持するため、そしてキャスター輪98の適切な動作のために、キャスター輪アセンブリ94のピボット軸96が実質的に垂直であることを保証するために、キャスター輪アセンブリ94の調節を必要とする場合が多い。 図4および4A はキャスター輪アセンブリ94を示し、それは盲穴102を持ったツーピースのキャスタースプールハウジング100を含み(図5A〜5Cを参照)、その中にキャスター輪98のほぼ円筒形のキャスタースプール104が収納される。 ハウジング100は主部106とクランプ部108を有し、それらは、下フレーム部6の前端10付近を囲む大きさの円筒形開口110を形成し、例えば、ねじまたはボルト(図示せず)を用いてキャスタースプールハウジング100を下フレーム部6に堅く固定すること可能にする。 キャスター輪98は、Uリンク部118と、ピボット軸96と同心で、スリーブベアリングでもよいが望ましくはボールベアリングからなる1対のベアリング121により、キャスタースプール104内に回動可能に収納されたスピンドル部120とを有するフォーク状の車輪マウント116に取付けられた、ほぼ平の軸心114 を持つ車輪112を有する。 キャスター輪アセンブリ94は、ハウジング100 に形成された盲穴126内に収納されたクイックレリーズピン122と圧縮バネ124をも有し、ピン122はロールピン128により盲穴内に保持される。 クイックレリーズピン122は、通常外方へ付勢された図4の位置で、キャスタースプール104の外面に形成された3つの溝130の1つと係合し、盲穴102 内でのキャスタースプール104の位置、従って車輪112と下フレーム部6の間の距離を調節する。 キャスター輪アセンブリ94の利点の1つは、ベアリング121がキャスター輪98の一部としてスピンドル部120とハウジング100の間に保持されることである。 これは、キャスター車輪98の迅速な高さ調節を可能にするだけでなく、キャスター輪の取り外しと交換をよりクリーンなものにする。 つまり、キャスター輪98を取り外す人が、キャスター輪の調節または取り外し・交換時に、 スピンドル部とベアリングを潤滑する汚れたグリスやオイルにさらされない。 また、ベアリング121を取り替える必要があれば、キャスター輪98が車いすの残り部分から容易に取り外すことができ、スピンドル部120からスプリングクリップ131を取り除き、ベアリング121内からスピンドル部120を取り外して分解することにより、ベアリング121へアクセスできるようになるので、それは容易に行える。 他の利点は、長さの異なるキャスタースプール104及び/または径の異なる車輪112を持ったキャスター輪98を容易、迅速に取付けられることである。 これにより、使用者は、一般的使用に便利な大径の車輪から、最大限の操作性が要求されるバスケットボールなどの活動に便利なより小さい径の車輪に交換できる。 図5Aは、4°のキャンバの駆動輪36を示す。 この状態では、キャスター輪のピボット軸96を垂直に維持するよう、クイックレリーズピン122は一番上の溝130と係合している。 この一番上の溝130は、駆動輪36が0°のキャンバに調節されるときも使用できることが判明している。 0°のキャンバのときと4°のキャンバのときの、下フレーム部6の後端8の支持面132上の高さの差は非常に小さく(0.25%)、0°のキャンバと4°のキャンバ用に別々の溝130を必要としない。 図5Bおよび5Cは、それぞれ、8°のキャンバと1 2°のキャンバの駆動輪36を示す。 (クイックレリーズ車軸38が、図5A〜 5Cに示されないことに注意。)このように大きくなったキャンバ角でも、それぞれクイックレリーズピン122は下の溝130と係合したままであり、これらの異なるキャンバ角それぞれにおいて、下フレーム部6の後端8が下げられる距離と実質的に等しい量だけ下フレーム部6の前端10を下げることになる。 図5A〜5Cで、調節可能な車軸ラグ54の溝84の1つの内部のクイックレリーズピン86の位置は、変更されない。 必要に応じて、使用者の個人的な好みに対応するために、そして駆動輪36の上端がフレーム4を擦るなどして干渉しないように、ハブ40と下フレーム部分6の間の距離を変更するために、横孔52内のラグ54の位置を変更できる。 使用において、先ず、クイックレリーズ車軸38を取り外して駆動輪36を車軸アセンブリ34から取り外すことにより、各駆動輪36のキャンバを調節する。 車軸アセンブリ34の回転位置、つまり駆動輪36のキャンバは、クイックレリーズピン66を押し、車軸ハウジング56を前方へ、すなわちキャスター輪アセンブリ94の方向へ、スプライン46がスプライン付き内面62から離れるまでスライドさせることによって調節する。 そして、車軸ハウジング56を適当量回転させ、スプライン46をスプライン付き内面62に再係合させるよう後方へスライドさせる。 車軸ハウジング56の適当な位置が得られたら、クイックレリーズピン66を離して大径部分72を適切な溝48に係合させることによって、車軸ハウジング56を所定位置にロックする。 駆動輪ハブ39と下フレーム6の間の距離を変更する場合は、クイックレリーズピン86は押し下げて、調節可能な車軸ラグ54を横孔52 内で適切な位置まで動かし、ピン86を離してラグ54を所定位置にロックする。 そして、駆動輪ハブ39を貫通するクイックレリーズ車軸38を使用して、駆動輪36を車軸ハウジング56に再び取付けることができる。 必要に応じて、クイックレリーズピン122を押してキャスタースプール104を盲穴102内で動かし、適切な溝130と位置合わせされたらクイックレリーズピン122を離すことによって、下フレーム部6の前端10の支持面132上の高さを調節できる。 図6、7Aおよび7Bは、上記クイックレリーズピンアセンブリの代わりに使用できるクイックレリーズピンアセンブリ136の別実施形態を示す。 アセンブリ136は、大径端部140と小径端部142を持つクイックレリーズ係合ピン138を有する。 また、そのアセンブリは、通常のブロック148に形成された多径孔146の一端に収納されたブッシュ144も含んでいる。 係合ピン138 の端部142には、コイルスプリング150が取付けられている。 スプリング1 50の一端は、孔146 に形成された環状の段部152に接当し、スプリング150の他端は、押しボタン158に形成されたカウンターボア156の基部154に接当している。 ピン138の端部142は、接着剤または摩擦フィットによって軸方向孔159内に取付けられる。 図7Aの状態で、スプリング150はわずかに圧縮され、ピン1 38の大径端部140が環状の段部152に押し付けられている。 この状態で、 大径端部140は、例えば車軸ラグ54、車軸調節チューブ40またはキャスタースプール104に形成された種々の溝の1つと係合できる。 押しボタン158 を押すと、スプリング150が圧縮されて端部138を図7Bの位置へ移動させ、ピン138が係合していた溝から離れ、種々の部材の適当な取り外しまたは調節を可能にする。 図6〜7Bに示されたクイックレリーズピンアセンブリ136 は、上記クイックレリーズピンアセンブリより小さいスペースを必要とし、製造と組立てが容易なので、一般的により好ましい。 本発明の他の特徴は、車いすに座っている使用者が後フレーム部12に対するシート背もたれ支持部28の角度を工具の使用なしで調節できる点に関する。 次に、図8〜9Dを参照して、車いすに座っている使用者がシート背もたれ支持部28の角度を工具の使用なしで調節できる調節アセンブリ160を説明する。 各シート背もたれ支持部28 は、ピボット164まわりで回動するように、フレーム4のシート部16にヒンジ162により取付けられる。 シート背もたれ支持部を要求された方向に維持するために、あるいはシート背もたれ支持部28が下に折りたたまれることを可能にするために、角度調節アーム166を用いてシート背もたれ28が後フレーム部12に連結されている。 調節アーム166は、その前端で調節アーム取付けブラケット170に取付けられている。 ボルト174がブラケット170の孔とシート背もたれ支持部28の穴を融通をもって貫通し、ナット175と係合している。 シート背もたれ支持部28に沿うブラケット170 の位置を調節または変更できるが、実際は、なんらかのクイックレリーズファスナーではなくボルト1 74が使用され、通常1つの位置に設定されたままである。 アーム166は座ぐり端178を持った交差方向の平行ないくつかの孔176 を備え、孔176はレリーズピン182又はテーパ端部180を受け入れる大きさになっている。 レリーズピン182は、圧縮バネ184によって孔176と係合するように付勢されている。 圧縮バネ184はピン182に取付けられ、調節アーム受け板186に形成された座ぐり開口(図示せず)の端部とピン182の端部180付近の段部188の間に保持される。 レリーズピン182の外端部190は、ランヤード194が取付けられた引きノブ192に固定されるようにねじが切られている。 車いすに座ったままの多くの車いす使用者が行えるように、ランヤード1 94を引くと、それがスプリング184を圧縮し、レリーズピン182のテーパ端180を位置合わせされた孔176から離すように引きノブ192を引っ張る。 調節アーム166は、調節アーム受け本体198の二重テーパ面196の間に保持される。 好適な実施形態において、本体198はスライドマウント本体20 0の一体延長部分である。 受け本体198は板186とともに調節受け部を形成し、両者はキャップねじ202により互いに固定される。 スライドマウント本体200は、引っかき防止ライナー206を収納する中心孔204を含む。 ライナー206の外面208は、適当な接着剤によって孔20 4の壁に接着される。ライナー206は比較的柔らかく、スライドマウント本体200を後フレーム部12にぴたりと嵌める。好適な実施形態において、ライナー206は商標VELCROが付されて販売される1本のループ状の布材料である。図9Aは、前から後ろへ約1インチ(2.5センチメートル)落した、シート背もたれ支持部28が大体垂直である最上位置にあるシート部16を示す。シート背もたれ支持部28の方向を後方へ6.5°変更して図9Bの位置へ動かすために、ランヤード194を握って上方へ引くと、各調節アセンブリ160の引きノブ192が引かれる。これにより各レリーズピン182のテーパ端180が、 調節アーム受け本体198に形成された開口210と、少なくとも部分的に孔1 76から引き戻され、シート背もたれ支持部28が後方へ押されて、別の孔17 6がレリーズピン182と整合することが可能になる。適切な位置が得られると、ランヤード194を離すことにより、レリーズピン182のテーパ端180が開口210と適切に位置づけられた孔176に再び収まり、従って、調節アセンブリ160が調節アーム166に対する所定の位置にロックされる。図9Cは、反対側端にある、つまり垂直軸心から後ろへ6.5°と傾斜している図9Bの位置に対して、垂直軸心から前へ12°傾斜したシート背もたれ支持部28を示す。これも同じ方法で達成される、つまりランヤード194を引き、 望ましい方向、この場合前方へシート背もたれ支持部28を付勢するのである。図9Bおよび9Cのスライドマウント200の位置を比較することによって明らかになるが、シート背もたれ支持部2 8の回動は、後フレーム部12に沿うスライドマウント本体200の移動によって可能になる。シート背もたれ支持部28を所期の位置に維持するために、後フレーム部12にスライドマウント本体200をロックする必要はない。これは、 いったんレリーズピン182が孔176内に完全に収まれば、ピボット点164 、ボルト174およびレリーズピン182の間に堅固な三角形が作り出されるからである。三角形の各辺の長さが固定される結果、堅固な構造が生じる。調節アセンブリ160は、調節アーム166がシート背もたれ支持部28から延びている状態で示されている。必要に応じて、調節アーム166は後フレーム部12から延設されてもよい。また、調節アーム166がシート背もたれ支持部28と後フレーム部12のどちらから延設されているかにかかわらず、スライドマウント本体200と調節アーム取付けブラケットは取り替えでき、その場合、 スライドマウント本体200がシート背もたれ支持部28上でスライド可能になり、調節アーム取付けブラケット170は後フレーム部12に固定される。また、ランヤード194の使用により、シート背もたれ支持部を前後に回動させるため、レリーズピンをはずす簡単で安価な手段が得られる。必要に応じて、 ランヤード194の代わりに別の種類のアクチュエーターを使用できる。また、 シート背もたれ支持部28は、ピボット点164におけるトーションスプリングのようなもので前方へ付勢してもよい。図9Dは、典型的には保管または搬送用として、シート背もたれ支持部28がシート部6付近のほぼ水平の姿勢になるまで下方へ折りたたまれることを可能にするため、調節アーム受け本体198から角度調節アーム166を完全に取り外した状態を示す。テーパ面196が、角度調節アーム166を受け本体198へ誘導することを助ける。受け本体198はその各側にテーパ面196を備え、従って単一部品、この場合スライドマウント本体200と受け本体198とが車いすのどちらの側のシート背もたれ支持部にも使用できる。本発明の工具なしの迅速な調節が可能な点は、比較的低価格で高さ調節可能な車いす、特に図10〜14に示された折りたたみ式の車いすにも有用である。図10は、従来の布シートまたは背もたれを取り除いた車いす220を示す。車いす220は左右のサイドフレーム部材222 を有し、右側フレーム部材が図10に示され、左側フレーム部材は鏡像である。フレーム部材222は、下フレーム部224、上フレーム部226、後フレーム部228および前フレーム部230を有し、ほぼ矩形になるように、全てが溶接などで互いに固定されている。各後フレーム部228は、上フレーム部226を越えて上方へ延出し、図外の手押しハンドルを受入れ、図外の布製背もたれが通常その間に取付けられる。フレーム部材222は、図11A〜11Cに最もよく示された折りたたみ式のリンクアセンブリ232を使用して互いに大体平行に維持されている。このリンクアセンブリ232は、中心領域でピボット238により互いに枢支連結された1対の折りたたみ式のクロスバー234、236を有する。クロスバー234および236の下端は、回転ピボットスリーブ240を介して下フレーム部224と連結している。各ピボットスリーブ240は下フレーム部224まわりに回動自在であるが、ピボットスリーブ240の両端の止め具242の使用によって下フレーム部224に沿う軸方向移動が阻止されている。上フレーム部226は、リンク244、246によってクロスバー234および236にそれぞれ連結されている。リンク244、246は、その下端で上フレーム部226まわりに回動自在であり、更に、ピボット接続部248によりクロスバー234および236と枢支連結している。クロスバー234、2 36の上端は、2本の水平方向のシートチューブ250に取付けられている。シートチューブ250は、従来と同様に、折りたたまれたリンクアセンブリ232 が図11Aと図10の完全に広げられた、またはロックアウトされた状態になると、布シートを相互間で伸展させるために使用される。また、車いす220は、前フレーム部230に取付けられた1対の前部キャスター輪アセンブリ252も有する。前部キャスター輪アセンブリ252は、クイックレリーズピンアセンブリ135を使用したキャスター輪アセンブリ94とほぼ同じであり、両者とも既に説明したので詳述しない。車いす220は、上記駆動輪36と同様な構成の1対の後輪つまり駆動輪25 4を有する。各駆動輪254は、車軸アセンブリ34Aに取付けられる。各車軸アセンブリ34Aは、図2に示されたクイックレリーズ車軸38と同様な(図1 0〜14に示されない)クイックレリーズ車軸を受ける大きさの車軸受け256 (図12を参照)を備える。図12から明らかなように、車軸受け256 は本質的に、クイックレリーズ車軸を受けるための貫通孔258を形成した大きいボルトである。車軸受け256のねじ切り端部260が、第1車軸調節ブラケット264に形成されたクリアランスホール262と、第2車軸調節ブラケット268に形成されたねじ孔266を貫通している。ブラケット264の車軸端部274、276の間に適切な調節ギャップ272が得られると、車軸受け256 を第2車軸調節ブラケット268にロックするためのジャムナット270が使用される。ブラケットの他端264、268はほぼC形で、六角形の開口278をその間に形成している。六角形の開口278は、後フレーム部228に取付けられた車軸調節チューブ280の六角形の形状に対応している。車軸調節チューブ280 は、車軸受け256を種々の高さに位置決めするために使用され、その長さに沿って形成された一連の環状の位置決め溝282を持っている。これは、図6−7 Bを参照して説明したクイックレリーズピンアセンブリ136を使用して達成される。押しボタン158を押すと、大径端部140が位置決め溝282から離れ、車軸調節ブラケット264、268と車軸受け256が車軸調節チューブ28 0に沿って共に移動可能になり、地面に対するシートチューブ250の高さが変更される。車軸高さの変更は、キャスター輪アセンブリ252の高さの調節またはキャスター輪98のサイズの変更またはその両方と同時に行われることが望ましい。チューブ280の六角形の横断面形状は、車軸受け256とフレーム部材22 2の間の望ましい回転または角度関係を維持するために用いられる。 D形の車軸調節チューブ、または一方のブラケット264、268または車軸調節チューブ280から延びたピンが他方のブラケット264、268またはチューブ280 の垂直スロットと係合する構成のピン・スロット形態を使用した他の方法も使用できる。図10で、車軸受け256が後フレーム部228の前側に示されている。必要に応じて、車軸調節ブラケット264、268を逆にして、クイックレリーズピンアセンブリ136をフレーム部228の前に置くことにより、車軸受け256 を後フレーム部228の後ろに置くことができる。図外のフットレストは、フットレスト支持部286の下端284に取付けられる。フットレスト支持286は、前フレーム部230の中心を上に延びる軸心2 87まわりに回動する。図13および14を参照。フットレスト支持部286はほぼ水平の上部288を持ち、それは回転可能なプラスチック製のサドルプラグ289により前フレーム部230の上端に枢支されている。下外側へ延びたフットレスト支持部286の下部290は、 それに溶接されたほぼ水平のブラケット292により支えられる。ブラケット2 92の内方端294は前フレーム部230に近接し、ねじ297によりレリーズハウジング296に固定されている。レリーズハウジング296は、前フレーム部230を部分的に囲み、支持部286が軸心287まわりに回動すると、それに対してスライドするC形部分298を持っている。この動きは、四分円ブロック300と係合したクイックレリーズピンアセンブリ136Aによりガイドされる。ブロック300は、前フレーム部230に対して通常はボルトで固定される。ブロック300は、両端に拡大領域304、305を有する弧状スロット302 を持っている。領域304、305は、フットレスト支持286をそのどちらの移動端でも固定させるために、ピン138Aの大径端140Aを受け入れる大きさである。つまり、使用者の足がフロアの上方で支えられるとき、フットレスト支持部286は前方へ突出した図10および13の位置にロックできる。ある種のリハビリ訓練の際など、邪魔にならないようにフットレストを動かすことが望ましい場合は、使用者は、単に(図13に示すような)押しボタン158 を押して大径端140Aを拡大領域304から解放し、小径端142Aがスロット302に沿って移動できるようにすればよい。ピン138Aがスロット302 の他端の拡大領域305と位置合わせされると、スプリング150が大径端14 0Aのヘッド306を領域305に係合させ、フットレスト支持部286を側方へ延びる位置(図示せず)にロックする。領域305は、フットレスト支持部2 86、ブラケット292、クイックレリーズピンアセンブリ136Aおよびレリーズハウジング296からなるフットレストアセンブリ308を持ち上げ、車いす220の残り部分から取り外すために、ヘッド306が領域305を通過できるに十分な大きさとなっている。好適な実施形態において、周溝と係合するクイックレリーズピンは、車軸アセンブリ34とキャスター輪アセンブリ94の人手による調節の多くを可能にするための工具なし手段である。必要に応じて、スプリング付勢されたピンの端部を所定位置にロックされる対象物の穴などの凹みと係合させるなどの、他の種類の工具なし係合装置を使用できる。対象物を移動させるかロックするかによって、 種々の溝と係合・離脱するために、クイックレリーズピンの代わりに、種々のちょうねじ式の回転止め付きツイストロックファスナを使用できる。車軸調節チューブ40を下フレーム部6に固定する代わりに、最初に開示された実施形態で得られる4°ごとの増加量以外のキャンバ調節を可能にするため、例えば1°ごとのシフトのチューブ回転位置を可能にするため、チューブ40の両端をピンで止めることもできる。もちろん、より微細なあるいは大まかなキャンバ調節が可能なスプラインや他の同様な係合要素も使用できる。キャスタースプール104と車軸ラグ54はほぼ円筒形として示したが、 それらの対応する孔にあわせて円筒形以外の、例えばD形でもよい。スピンドル部120と車軸38が、軸心96および軸心64まわりの必要な回転をそれぞれ与えるから、キャスタースプール104と車軸ラグ54はそれらの孔内で回転する必要がない。以下の請求の範囲に記載された発明の主題から逸脱せずに、開示された実施形態に対してその他の改変や変更を実施できる。例えば、フットレスト26の代わりに個々のフットレストを使用できる。

    【手続補正書】特許法第184条の8第1項【提出日】1997年2月14日【補正内容】 請求の範囲1. 車いすのフレーム(4)に車いす駆動輪(36)を取付けるために使用され、 車いすフレーム(4)に取付け可能、かつ外面(44)を有する車軸調節部材(40)と、 車軸孔(58)を形成し、車軸調節部材(40)に取付けられた車軸ハウジング(56)とを備え、 車軸孔(58)が駆動輪軸心(64)を形成する、 車いすアセンブリ(2)であって、 車軸ハウジング(56)と車軸調節部材(40)が、車軸ハウジング(56 )の角度姿勢を変更する手段として補完係合面(46、62)を有していて、これによって、車軸調節部材(40)に対する複数の回転位置のうちの選択されたものに前記車軸ハウジング(56)が位置決めできる、 ことを特徴とする車いすアセンブリ。 2. 車軸ハウジング(56)が、車軸調節ブロック(50)と前記車軸孔(5 8)を形成した車軸ラグ(54)とを有し、さらに、車軸調節ブロック(50) 内の駆動輪軸心(64)に沿う複数の選ばれた位置の内の選択されたものに、車軸ラグ(54)を工具なしで位置決めする手段(84、86)を備え、この工具なし位置決め手段が、 車軸ラグ(54)の外面に形成された軸方向に間隔をおいた複数の溝(84 )と、 車軸調節ブロック(50)に取付けられ、ロックされた状態で、位置合わせされる際に、前記溝(84)の1つと係合し、調節状態で前記溝(84)から離脱する構成のクイックレリーズピンアセンブリ(86)と、 を備えた請求項1記載の車軸アセンブリ(2)。 3. 車軸調節部材(40)はチューブ状部材であり、車軸ハウジング(56) が車軸調節部材(40)を収納する大きさの主孔(60)を有し、角度姿勢変更手段(46、52)が主孔(60)を少なくとも部分的に形成しているスプライン付き内面(62)と、車軸調節部材(40)の外面の少なくとも一部において、スプライン付き内面(62)と係合する大きさのスプライン付き外面(46) とを備えている請求項1記載の車軸アセンブリ(2)。 4. 工具なしの取付け手段(46、48、62、66)が、車軸ハウジング( 56)を前記車軸調節部材(40)に沿う複数の位置に工具なしに位置決めすることによって、前後方向に駆動輪(36)の位置を変更する手段を有する請求項3記載の車軸アセンブリ(2)。 5. 前記工具なしの取付け手段による手動取付け装置(66)であって、車軸ハウジング(56)と車軸調節部材(40)の選択された一方に取付けられて、 車軸ハウジング(56)と車軸調節部材(40)の前記選択された方の他方と係合し、前記選択された回転位置で前記車軸ハウジング(56)を前記車軸調節部材(40)に取付けるものを備える請求項1記載の車軸アセンブリ(2)。 6. 補完係合面が、スプライン付き表面(46、62)を有する請求項5記載の車軸アセンブリ。 7. 請求項1記載の車軸アセンブリを有する車いすフレームアセンブリであって、前記フレーム(4)がそれぞれ前端(10)および後端(8)を持ち、間隔をおいて配置された1対の下フレーム部(6)を含み、 前記車軸アセンブリ(2)が各下フレーム部(6)の後端(8)付近に取付けられ、以下を備える、 キャスター輪アセンブリ(94)が各下フレーム部(6)の後端(8)付近に取付けられ、以下を備える、 下フレーム部(6)に取付けられたキャスタースプールハウジング(100 )、前記ハウジング(100) はキャスタースプール穴(102)を有し、 キャスタースプール穴(102)内に係合する大きさの上端を持ち、ほぼ垂直のキャスター輪ピボット軸心(96)を形成するキャスタースプール(104 )と、ほぼ水平の軸心(114)を持った車輪(112)と、車輪(112)の水平軸心(114)がキャスター輪ピボット軸心(96)から側方へオフセットするようにキャスタースプール(104)に車輪(112)を枢着する車輪マウント(116)とを備えたキャスター輪(98)、そして キャスター車輪ピボット軸心(96)に沿う選択された位置でキャスタースプール(104)をキャスタースプールハウジング(100)に工具なしで取付ける手段(122、130)、 これにより、車輪(112)と下フレーム部(6)の間隔を変更でき、キャスター輪ピボット軸心(96)を実質的に垂直に維持することによって、駆動輪(36)のキャンバ変更を可能にする。 8. 請求項1記載の車軸アセンブリを含む車いすフレームアセンブリであって、前記フレーム(4)がそれぞれ前端(10)および後端(8)を持ち、間隔をおいて配置された1対のフレーム部(6)を含み、 前記車軸アセンブリ(2)が各フレーム部(6)の後端(8)付近に取付けられ、以下を備える、 車輪(116)を備え、上方へ延びたキャスター輪軸心(96)を形成するキャスター輪アセンブリ(94)、キャスター輪アセンブリ(94)は複数の高さ位置で各フレーム部(6)の前端(10)付近に調節可能に取付けられ、これにより、車輪(116)とフレーム部(6)の間隔を変更でき、キャスター輪軸心(96)を実質的に垂直に維持することによって、駆動輪(36)のキャンバ変更を可能にする。 9. 車軸調節部材(2)と車軸ハウジングが、互いに係合するスプライン付き表面(46、62)を備え、それによって複数の角度姿勢で車軸ハウジング(5 6)が車軸調節部材(40)に取付けできる請求項8記載のアセンブリ。 10. 前記車軸調節部材(40)の前記スプライン付き表面(46)が複数の凹部(48)を持ち、さらに、前記車軸ハウジング(56)に取付けられ、前記凹部(48)に選択的に係合およびそれから離脱する可動凹部係合部材(66)を備え、これにより駆動輪軸心(64)の前後位置を選択・変更可能にする請求項9記載のアセンブリ。 11. 前記各キャスター輪アセンブリ(94)は、以下を備える請求項8記載のアセンブリ、 フレーム部(6)に取付けられたキャスタースプールハウジング(100) 、前記ハウジング(100)はキャスタースプール穴(102)を含む、 キャスタースプール穴(1029)内に係合する大きさの上端を持ち、ほぼ垂直のキャスター輪ピボット軸心(96)を形成するキャスタースプール(10 4)と、ほぼ水平の軸心(114)を持つ車輪(112)、車輪(112)の水平軸心(114)がキャスター輪ピボット軸心(96)から側方へオフセットすようにキャスタースプール(104)に車輪(112)を枢着する車輪マウント(116)とを備えたキャスター輪(98)、そして キャスタースプール(104)内で前記キャスター輪ピボット軸心(96) まわりに回転可能に、車輪マウント(116)から上方へ延びたスピンドル(1 20)。 12. キャスタースプール(104)を、キャスタースプールハウジング(10 0)に工具なしで取付ける手段(122、130)をさらに備える請求項11記載のアセンブリ。

    ───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M C,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF,CG ,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE,SN, TD,TG),AP(KE,LS,MW,SD,SZ,U G),AL,AM,AT,AU,AZ,BB,BG,B R,BY,CA,CH,CN,CZ,DE,DK,EE ,ES,FI,GB,GE,HU,IS,JP,KE, KG,KP,KR,KZ,LK,LR,LT,LU,L V,MD,MG,MK,MN,MW,MX,NO,NZ ,PL,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI, SK,TJ,TM,TT,UA,UG,US,UZ,V N (72)発明者 ソープ,ジェイムズ,シー アメリカ合衆国 カリフォルニア 93720 フレスノ ノース・シール・コーヴ 10709 (72)発明者 テイラー,ロバート,エイ アメリカ合衆国 カリフォルニア 93720 フレスノ ノース・メリディアン・アベ ニュー 7417 【要約の続き】 に変更できる。

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