車体後部構造

申请号 JP2013085897 申请日 2013-04-16 公开(公告)号 JP2014207941A 公开(公告)日 2014-11-06
申请人 本田技研工業株式会社; Honda Motor Co Ltd; 发明人 NAKAMURA JUN; MIYAMOTO WATARU; WATANABE UMON;
摘要 【課題】キックアップ部が形成されている車両において、車室内をより広く活用することができる技術を提供すること。【解決手段】車両10は、前部フロアパネル13と、前部フロアパネル13の後端から立ち上げられているキックアップ部16と、キックアップ部16の上端から後方に延びている後部フロアパネル17と、を有している。前部フロアパネル13にボード支持フレーム30が固定され、ボード支持フレーム30にエクステンションボード40が取付けられている。エクステンションボード40は、後部フロアパネル17と同等の高さに 位置 している。エクステンションボード40の上方において車幅方向に延び、エクステンションボード40上に搭載される搭載物91の前後方向への移動を規制するストッパ50を備え、ストッパ50は、前後方向の位置を調整可能に取付けられている。【選択図】図2
权利要求
  • 前部フロアパネルと、この前部フロアパネルの後端から立ち上げられているキックアップ部と、このキックアップ部の上端から後方に延びている後部フロアパネルと、を有している車体後部構造において、
    前記前部フロアパネルに固定されているボード支持フレームと、
    このボード支持フレームに取付けられ、前記後部フロアパネルと同等の高さに位置しているエクステンションボードと、
    このエクステンションボードの上方において車幅方向に延び、前記エクステンションボード上に搭載される搭載物の前後方向への移動を規制するストッパと、を備え、
    前記ストッパは、前後方向の位置を調整可能に取付けられていることを特徴とする車体後部構造。
  • 前記ストッパには、前記搭載物が載置される載置プレートが取付けられていることを特徴とする請求項1記載の車体後部構造。
  • 前記ボード支持フレームは、車幅方向に延びて前記エクステンションボードの前後の縁をそれぞれ支持する前後の横ビームと、前後方向に延びて前記エクステンションボードの左右の縁をそれぞれ支持する左右の縦ビームと、により井桁状に構成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の車体後部構造。
  • 前記前後の横ビームの少なくとも一方には、前記エクステンションボードの前後方向への移動を規制する前後位置規制部材が取付けられ、又は、
    前記左右の縦ビームの少なくとも一方には、前記エクステンションボードの左右方向への移動を規制する左右位置規制部材が取付けられていることを特徴とする請求項3記載の車体後部構造。
  • 前記横ビーム又は前記縦ビームのいずれか1つのビームには、前記エクステンションボードの上下方向への移動を規制する上下位置規制部材が取付けられていることを特徴とする請求項3又は請求項4に記載の車体後部構造。
  • 前記ボード支持フレームの下部には、前記ボード支持フレームと前記前部フロアパネルとの間を塞ぐ閉塞部材が取付けられていることを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれか1項記載の車体後部構造。
  • 前記前部フロアパネルの上面部には、車幅方向に延びているクロスメンバが取付けられ、
    このクロスメンバと、前記前部フロアパネルの上面部とによって閉断面が形成され、
    前記ボード支持フレームの少なくとも一部が、前記クロスメンバに取付けられていることを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれか1項に記載の車体後部構造。
  • 前記搭載物を前記エクステンションボード上に牽引するウインチ装置を有し、
    前記ボード支持フレームの少なくとも一部は、前記ウインチ装置と共に前記前部フロアパネルに共締めされていることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の車体後部構造。
  • 说明书全文

    本発明は、車いす等の大きな搭載物が搭載される車両の車体後部構造に関する。

    車いすを搭載することのできる車両が広く知られている(例えば、特許文献1(図4)参照。)。

    特許文献1に示されるような車両は、車体の床部を形成するフロアパネルを有し、このフロアパネルに車いすを牽引するためのウインチが取り付けられ、このウインチの後方に車幅方向に渡って車いすの前進を規制するストッパが取り付けられ、車体の後端から車外に向かって下り勾配に形成されるスロープが着脱可能に設けられている。

    車いす搭載車両は、一般的に、通常の車両の車体にストッパやウインチを取り付けることによって製造される。 通常の車両には、運転席や助手席の後方に2列目シートが取り付けられる。 2列目シートとトランクルームの高さを調節するために、フロアパネルには、上方向に立ち上げられるキックアップ部が形成されることがある。

    キックアップ部が形成されている車両を車いす搭載車両として用いる場合には、段差となるキックアップ部よりも後に車いすを取付ける必要がある。 この場合、キックアップ部よりも前方がデッドスペースとなる。 車室内をより広く活用する点において改善の余地がある。

    特許第3570577号公報

    本発明は、キックアップ部が形成されている車両において、車室内をより広く活用することができる技術の提供を課題とする。

    請求項1に係る発明は、前部フロアパネルと、この前部フロアパネルの後端から立ち上げられているキックアップ部と、このキックアップ部の上端から後方に延びている後部フロアパネルと、を有している車体後部構造において、
    前記前部フロアパネルに固定されているボード支持フレームと、
    このボード支持フレームに取付けられ、前記後部フロアパネルと同等の高さに位置しているエクステンションボードと、
    このエクステンションボードの上方において車幅方向に延び、前記エクステンションボード上に搭載される搭載物の前後方向への移動を規制するストッパと、を備え、
    前記ストッパは、前後方向の位置を調整可能に取付けられていることを特徴とする。

    請求項2に係る発明は、前記ストッパには、前記搭載物が載置される載置プレートが取付けられていることを特徴とする。

    請求項3に係る発明は、前記ボード支持フレームは、車幅方向に延びて前記エクステンションボードの前後の縁をそれぞれ支持する前後の横ビームと、前後方向に延びて前記エクステンションボードの左右の縁をそれぞれ支持する左右の縦ビームと、により井桁状に構成されていることを特徴とする。

    請求項4に係る発明は、前記前後の横ビームの少なくとも一方には、前記エクステンションボードの前後方向への移動を規制する前後位置規制部材が取付けられ、又は、
    前記左右の縦ビームの少なくとも一方には、前記エクステンションボードの左右方向への移動を規制する左右位置規制部材が取付けられていることを特徴とする。

    請求項5に係る発明は、前記横ビーム又は前記縦ビームのいずれか1つのビームには、前記エクステンションボードの上下方向への移動を規制する上下位置規制部材が取付けられていることを特徴とする。

    請求項6に係る発明は、前記ボード支持フレームの下部には、前記ボード支持フレームと前記前部フロアパネルとの間を塞ぐ閉塞部材が取付けられていることを特徴とする。

    請求項7に係る発明は、前記前部フロアパネルの上面部には、車幅方向に延びているクロスメンバが取付けられ、
    このクロスメンバと、前記前部フロアパネルの上面部とによって閉断面が形成され、
    前記ボード支持フレームの少なくとも一部が、前記クロスメンバに取付けられていることを特徴とする。

    請求項8に係る発明は、前記搭載物を前記エクステンションボード上に牽引するウインチ装置を有し、
    前記ボード支持フレームの少なくとも一部は、前記ウインチ装置と共に前記前部フロアパネルに共締めされていることを特徴とする。

    請求項1に係る発明においては、後部フロアパネルと同等の高さにエクステンションボードが取付けられ、このエクステンションボードの上方に搭載物の前後方向への移動を規制するストッパが取付けられている。 これにより、キックアップ部よりも前方に搭載物を搭載することができる。 キックアップ部よりも前方のスペースを活用することができ、車室内をより広く活用することができる。 例えば、搭載物として車いすを搭載する場合には、車いすを前部シートに近づけて搭載することができる。 これにより、車いすの乗員は、前部シートの乗員の近傍に着座することができる。 このため、前部シートの乗員との間においてコミュニケーションを取りやすくなる。

    加えて、ストッパは、前後方向の位置を調整可能に取付けられている。 これにより、搭載物の大きさに合わせてストッパを調整することができる。 例えば、搭載物として車いすを搭載する場合には、車いすの乗員の身体の大きさに合わせてストッパの位置を調整することができる。 これにより、様々な乗員が、前部シートに対して程良い位置に着座することができる。

    請求項2に係る発明においては、ストッパには、搭載物が載置される載置プレートが取付けられている。 載置プレートは、ストッパに一体的に形成される。 ストッパの位置を調整することにより一義的に載置プレートの位置が決められる。 ストッパと載置プレートとを別々に位置決めする場合に比べて、位置決めの調整作業が容易になる。

    請求項3に係る発明においては、ボード支持フレームは、前後の横ビームと左右の縦ビームとにより井桁状に構成されている。 横ビーム及び縦ビームにより構成した井桁によって、エクステンションボードを支持する。 強度の高い井桁状とすることにより、エクステンションボードの支持安定性が高まる。

    請求項4に係る発明においては、ボード支持フレームには、エクステンションボードの前後方向への移動を規制する前後位置規制部材、又は、左右方向への移動を規制する左右位置規制部材が取付けられている。 前後位置規制部材若しくは、左右位置規制部材によって、エクステンションボードの移動を規制することができる。 エクステンションボードの支持安定性がより高まる。

    請求項5に係る発明においては、ボード支持フレームには、エクステンションボードの上下方向への移動を規制する上下位置規制部材が取付けられている。 エクステンションボードの上下方向の移動を規制することができる。 エクステンションボードの支持安定性がより高まる。

    請求項6に係る発明においては、ボード支持フレームの下部には、ボード支持フレームと前部フロアパネルとの間を塞ぐ閉塞部材が取付けられている。 閉塞部材により、ボード支持フレームと前部フロアパネルとの間を閉塞する。 エクステンションボードと前部フロアパネルとの間に物が入り込むことを防ぐことができる。

    請求項7に係る発明においては、クロスメンバと、前部フロアパネルの上面部とによって閉断面が形成されていると共に、クロスメンバにボード支持フレームの少なくとも一部が取付けられている。 閉断面に形成された強度の高い部位に、ボード支持フレームを取付ける。 ボード支持フレームの取付剛性及び強度が向上する。

    請求項8に係る発明においては、ボード支持フレームの少なくとも一部は、ウインチ装置と共に前部フロアパネルに共締めされている。 ボード支持フレームをウインチ装置とともに共締めすることにより、ボード支持フレームの取付剛性及び強度が向上する。

    本発明による車体後部構造が採用された車両の斜視図である。

    図1に示された車両に載置プレート、上下位置規制部材及びストッパが取付けられた状態の斜視図である。

    図2に示されたボード支持フレーム、エクステンションボード、上下位置規制部材、保護マット、ストッパ及び載置プレートの分解斜視図である。

    図1の4矢視図である。

    図1の5矢視図である。

    図1に示されたボード支持フレーム及びウインチ装置の関係を説明する斜視図である。

    図2に示された車両の作用を説明する図である。

    本発明の実施の形態を添付図に基づいて以下に説明する。 なお、説明中、左右とは車両の乗員を基準として左右、前後とは車両の進行方向を基準として前後を指す。 また、図中Frは前、Rrは後、Lは乗員から見て左、Rは乗員から見て右、Upは上、Dwは下を示している。

    実施例による車体後部構造が採用された車両について説明する。 図1には、左斜め前方から見た状態の車体11が示されている。

    図1に示されるように、車両10の骨格をなす車体11は、床部分を構成する前部フロアパネル13と、この前部フロアパネル13の左右両端に形成され前後方向に延びている左右のサイドシル14,14と、前部フロアパネル13の後端から立ち上げられているキックアップ部16と、このキックアップ部16の上端から後方に延びている後部フロアパネル17とからなる。 本発明における車体後部構造は、このようなキックアップ部16を有する車体11を前提としている。

    前部フロアパネル13の上面部13aには、載置物を牽引するウインチ装置20,20、井桁状のボード支持フレーム30及び車幅方向に延びているクロスメンバ18が取付けられている。 クロスメンバ18は、トンネル形状を呈する。 クロスメンバ18と、前部フロアパネル13の上面部13aとによって閉断面が形成されている。 ウインチ装置20,20には、公知のウインチ装置を採用することができる。

    図2に示されるように、ボード支持フレーム30の上部には、エクステンションボード40が取り付けられている。 エクステンションボード40の上面と、キックアップ部16の上端とは、同じ高さに位置している。

    エクステンションボード40の上方において、搭載物の前後方向への移動を規制するストッパ50が、車幅方向に渡って取り付けられている。 ストッパ50は、エクステンションボード40の上方に所定の高さを有して配置される棒状の部材である。 搭載物が前方に移動すると、ストッパ50に当接する。 これにより、搭載物のストッパ50より前方への移動が規制される。 このようなストッパ50は、前後方向の位置を調整可能に取付けられている。 ストッパ50には、搭載物が載置される載置プレート60,60が一体的に取付けられている。

    後部フロアパネル17は、後方に向かって下がり勾配に形成されている。 この後部フロアパネル17の後端は、テールゲートによって開閉される後部開口17aの一部を形成している。

    図3に示されるように、ボード支持フレーム30は、車幅方向に延びてエクステンションボード40の前後の縁をそれぞれ支持する前後の横ビーム31,32と、前後方向に延びてエクステンションボード40の左右の縁をそれぞれ支持する左右の縦ビーム33,33と、により井桁状に構成されている。 横ビーム31,32及び縦ビーム33,33により構成した井桁によって、エクステンションボード40を支持する。 強度の高い井桁状とすることにより、エクステンションボード40の支持安定性が高まる。

    このようなボード支持フレーム30の上部に取り付けられるエクステンションボード40は、略矩形の剛性が高いボード本体41と、このボード本体41の上面に載せられボード本体41を保護する保護マット42とからなる。 保護マット42が載せられていることにより、ボード本体41への汚れの付着を抑制することができる。 保護マット42は、低コストで取替可能な部品である。

    エクステンションボード40の左右の端部には、それぞれ略L字状のボード固定部材70,70が取り付けられる。 ボード固定部材70は、前後の横ビーム31,32に掛け渡される縦壁部71と、この縦壁部71の上端から車幅内側に延びエクステンションボード40の上面に接触する平壁72とからなる。 縦壁部71には、前後の横ビーム31,32に固定するための縦壁固定孔71a,71bが形成されている。

    エクステンションボード40の取付状態において、エクステンションボード40は、左右の縦ビーム33,33の上面と、ボード固定部材70の水平壁72,72とによって挟み込まれている。 このことによって、エクステンションボード40は、上下方向への移動を規制される。 即ち、ボード固定部材70は、上下位置規制部材ということができる。 エクステンションボード40の上下方向の移動を規制することにより、エクステンションボード40の支持安定性がより高まる。

    また、ボード固定部材70の水平壁72には、前後方向の異なる位置に複数(例えば4つ)のストッパ固定孔72aが形成されている。 これらのストッパ固定孔72aは、ストッパ50を固定するための孔である。

    ストッパ50は、任意のストッパ固定孔72aに取り付けることができる。 これにより、ストッパ50は、前後方向の位置を調整可能とされている。 即ち、ボード固定部材70は、ストッパ50の位置調整機構を兼ねている。 ストッパ50の両端には、ストッパ固定孔72aに固定される固定部50a,50aが形成されている。

    固定部50a,50aには、例えば、ストッパ固定孔72aと同じ径の孔が開けられている。 固定部50a,50aを任意のストッパ固定孔72aに合わせて、ピンを挿入することにより、ストッパ50を固定することができる。 ストッパ50を前後方向に調整可能な構成であれば、この他にも任意の構成を採用することができる。

    載置プレート60は、略矩形を呈し上面に載置物が載置されるプレート本体61と、このプレート本体61の左右から立ち上げられている壁部62,62とからなる略コ字状の部材である。 これらのプレート本体61及び壁部62,62の前端がストッパ50に溶接されている。 壁部62,62を形成することにより、載置物の左右への移動を規制することができる。 また、壁部62,62も含めてストッパ50に溶接することにより、接合面積を広くすることができ、載置プレート60を高い強度によってストッパ50に取り付けることができる。

    載置プレート60,60は、ストッパ50に一体的に形成される。 これにより、ストッパ50の位置を調整することにより一義的に載置プレート60,60の位置が決められる。 別々に位置決めを行う場合に比べて、位置決めの調整作業が容易になる。

    エクステンションボード40の上下位置規制機能を有するボード固定部材70は、ストッパ50の位置調整機構を兼ねている。 1つの部材によって、エクステンションボード40の上下位置規制及びストッパ50の位置調整を行うことができ、有益である。

    ボード支持フレーム30を構成する前の横ビーム31は、ボード固定部材70を固定するための固定部31a,31aが両端に形成され、中央に下方に向かって湾曲される湾曲部31bが形成されている。 前の横ビーム31には、湾曲部31bを挟むようにして、2箇所に前ビーム取付ブラケット81,81の一端が固定されている。

    後の横ビーム32は、ボード固定部材70を固定するための固定部32a,32aが両端に形成され、中央に下方に向かって湾曲される湾曲部32bが形成されている。 湾曲部32bには、エクステンションボード40の後方向への移動を規制する前後位置規制部材84が取付けられている。 即ち、前後位置規制部材84は、後ろ方向にの加わったエクステンションボード40に当接することにより、後への変位を規制する部材である。 また、固定部32a,32aの近傍には、後ビーム取付ブラケット82,82が取り付けられている。

    前後位置規制部材84は、前の横ビーム31に取り付けることもできる。 この場合には、エクステンションボード40の前方向への移動を規制することができる。 また、前後の横ビーム31,32の両方にそれぞれ前後位置規制部材84を取り付けることもできる。 前後位置規制部材84によって、エクステンションボード40の移動を規制することができる。 エクステンションボード40の安定性がより高まる。

    図1に戻り、前ビーム取付ブラケット81の他端は、前部フロアパネル13の上面部13aに固定されている。 また、後ビーム取付ブラケット82は、前端がクロスメンバ18に固定され、後端が前部フロアパネル13に固定されている。 後ビーム取付ブラケット82は、前端と後端の間が上方に湾曲しており、この湾曲している部位に後の横ビーム32が固定されている。

    後ビーム取付ブラケット82は、前端がクロスメンバ18に固定されている。 前部フロアパネル13とクロスメンバ18とによって閉断面に形成された強度の高い部位に、後ビーム取付ブラケット82を介してボード支持フレーム30を取付ける。 ボード支持フレーム30の取付剛性及び強度が向上する。

    図4に示されるように、左の縦ビーム33は、前後の端部33a,33bが下方に向かって折り曲げられていると共に潰されている。 このような端部33a,33bが前後の横ビーム31,32の下部に連結されている。 右の縦ビーム(図1、符号33)も同様である。

    このような構成とすることにより、横ビーム31,32及び縦ビーム33の上面は同一の高さに位置することができる。 これにより、エクステンションボード40を4本のビーム31,32,33によって支持することができ、各ビーム31,32,33に加わる負荷を軽減することができる。 このため、各ビーム31,32,33を小型化でき、ボード支持フレーム30全体としても小型化することができる。

    左の縦ビーム33には、エクステンションボード40の左方向への移動を規制する左右位置規制部材85が取付けられている。 即ち、左右位置規制部材85は、左方向(図面手前側)に力の加わったエクステンションボード40に当接することにより、左への変位を規制する部材である。

    左右位置規制部材85は、右の縦ビーム33に取り付けることもできる。 この場合には、エクステンションボード40の右方向への移動を規制することができる。 また、左右の縦ビーム33の両方にそれぞれ左右位置規制部材85を取り付けることもできる。 左右位置規制部材85によって、エクステンションボード40の移動を規制することができる。 エクステンションボード40の支持安定性がより高まる。

    左右位置規制部材85は、板状の部材であり、下端部85aが縦ビーム33に取り付けられ、この下端部85aの上方においてエクステンションボート40に当接し得る当接部85bの一部には、上下に向かってビード85cが形成され、この当接部85bの上方の上端部85dは、車幅方向外側に向かって折り曲げ形成されている。

    ビード85cが形成されていると共に上端部85dが折り曲げられていることにより、左右位置規制部材85は、板状の部材でありながら高い曲げ剛性を有する。 安価な板状の部材に簡単な加工を施すことによって高剛性の左右位置規制部材85を製造することができ、有益である。 前後位置規制部材(図1、符号84)も同様の構成とすることができる。 この場合、下端部は横ビームに取り付けられ、上端部は前後方向に折り曲げられる。

    縦ビーム33(ボード支持フレーム30)の下部には、縦ビーム33と前部フロアパネル13との間を塞ぐ縦閉塞部材87(閉塞部材87)が取付けられている。 縦閉塞部材87は、縦ビーム33の前後に渡って取り付けられている。 縦閉塞部材87により、縦ビーム33と前部フロアパネル13との間を閉塞する。 乗員が落とした落下物が、エクステンションボード40と前部フロアパネル13との間、即ち、井桁状のボード支持フレーム30によって囲われた領域に入り込むことを防ぐことができる。 なお、前部フロアパネル13の上面にカーペット93が敷設されている場合には、縦閉塞部材87は、縦ビーム33とカーペット93との間を塞いでいればよい。

    図5に示されるように、前の横ビーム31(ボード支持フレーム30)の下部には、横ビーム31と前部フロアパネル13との間を塞ぐ横閉塞部材88(閉塞部材88)が取付けられている。 横閉塞部材88は、縦閉塞部材87の前端部から車幅中央に向かって延びている。 横閉塞部材88により、横ビーム31と前部フロアパネル13との間を閉塞する。 エクステンションボード40と前部フロアパネル13との間に物が入り込むことを防ぐことができる。

    図6に示されるように、前ビーム取付ブラケット81と前部フロアパネル13との間には、板状の連結板89が挟み込まれている。 この連結板89は、ウインチ装置20に向かって延び、ウインチ装置20の取付部20aに取り付けられている。 前ビーム取付ブラケット81は、前の横ビーム31に取り付けられている。 このため、ボード支持フレーム30を構成する前の横ビーム31は、前ビーム取付ブラケット81及び連結板89を介して、ウインチ装置20に連結されている。

    即ち、ボード支持フレーム30の少なくとも一部は、ウインチ装置20と共に前部フロアパネル13に共締めされている。 ボード支持フレーム30をウインチ装置20とともに共締めすることにより、ボード支持フレーム30の取付剛性及び強度が向上する。 右側のウインチ装置(図1、符号20)も同様である。

    図7に示されるように、後部フロアパネル17の前端と同等の高さにエクステンションボード40が取付けられ、このエクステンションボード40の上方に車いす91(搭載物91)の前後方向への移動を規制するストッパ50が取付けられている。 これにより、キックアップ部16よりも前方に車いす91を搭載することができる。 キックアップ部16よりも前方のスペースを活用することができ、車室内をより広く活用することができる。

    キックアップ部16よりも前方に車いす91を搭載することができるため、車いす91を前部シート92に近づけて搭載することができる(従来は、一点鎖線によって示される車いす100を参照。)。 これにより、車いす91の乗員Mn1は、前部シート92の乗員Mn2の近傍に着座することができる。 このため、前部シート92の乗員Mn2との間においてコミュニケーションを取りやすくなる。

    加えて、ストッパ50は、前後方向の位置を調整可能に取付けられている。 これにより、車いす91の大きさや車いす91の乗員Mnの大きさに合わせてストッパ50及び載置プレート60の位置を調整することができる。 これにより、様々な乗員Mn1が、前部シート92に対して程良い位置に着座することができる。

    尚、本発明による搭載物は、車いすを例に説明したが、その他の大きな載置物を載置することもできる。 即ち、実施例の形式のものに限られるものではない。

    本発明の車体後部構造は、車いす搭載車両に適用するのに好適である。

    10…車両、11…車体、13…前部フロアパネル、13a…(前部フロアパネルの)上面部、16…キックアップ部、17…後部フロアパネル、18…クロスメンバ、20…ウインチ装置、30…ボード支持フレーム、31…(前の)横ビーム、32…(後の)横ビーム、33…縦ビーム、40…エクステンションボート、50…ストッパ、60…載置プレート、70…ボード固定部材(上下位置規制部材)、84…前後位置規制部材、85…左右位置規制部材、87…縦閉塞部材(閉塞部材)、88…横閉塞部材(閉塞部材)、91…車いす(搭載物)。

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