Transport-type self-contained life support system

申请号 JP50330798 申请日 1997-06-17 公开(公告)号 JP2000512531A 公开(公告)日 2000-09-26
申请人 ノースロップ グラマン コーポレイション; 发明人 エム. ガルシア、ロバート; ウォルター ディ. クラーク; シェリル、デビッド; イー. シュルツ、ダグラス; エム. スタンレイ、デビッド; アール. ソブコ、ウィリアム; エス. トス、ルイス; ディ. ニール、トッド; ハンクス、ドナルド; ジョン アール. ブレイトン; エル. ベリー、マーク; デビッド ディ. ホッド; ビー. モーア、ジーン;
摘要 (57)【要約】 患者の蘇生、安定化および搬送用の搬送式自給型生命維持システム(10)は、患者を受容して支持する為に環境制御されたハウジング(22,26)と、該ハウジング(22,26)内に配設された複数の医療供給設備と、を有する。 ハウジング(22,26)に取付けられた制御回路(46)の少なくとも一部分は、監視された患者の生命維持条件に応じてハウジング内の医療装置の作用と環境条件とを調節すべくハウジング(22,26)の外側表面まで延在する。
权利要求
  • 【特許請求の範囲】 1. a)患者を受容かつ支持する環境制御ハウジングと、 b)上記ハウジング内に配設された複数の医療装置と、 c)上記ハウジングに取付けられると共に、監視された患者の生命維持条件に応じて上記ハウジング内の医療装置の作用および環境条件を調節すべくその少なくとも一部分が上記ハウジングの外側表面まで延在する制御回路と、 を備えて成る、患者を蘇生、安定化かつ搬送する搬送式自給型生命維持システム。 2. 前記制御回路は、操作者の介在から独立して医療装置の作用および患者の生命維持条件を調節すべくプログラマブルに制御可能である、請求項1記載の搬送式自給型生命維持システム。 3. 前記制御回路は、操作者の介在から独立して前記ハウジング内の環境維持条件を調節すべくプログラマブルに制御可能である、請求項1記載の搬送式自給型生命維持システム。 4. 前記複数の医療装置は、 a)人工呼吸器、 b)吸引装置、 c)流体点滴装置、 d)細動除去器、 e)酸素補給/発生器、 f)心電計、 g)血圧モニタ、 h)温度センサ、 i)呼吸体積および速度モニタ、 j)pO 2およびpCO 2を監視する人工呼吸器ガスモニタ、 k)O 2飽和モニタ、 I)心拍、心拍出量および局部血流モニタ、 m)血液化学分析を行う装置、および、 n)脳波計 から成る、請求項1記載の搬送式自給型生命維持システム。 5. 前記ハウジング内に配設されると共に、ハウジング内の環境条件を調節すべく制御回路と電気接続された少なくとも一個の環境制御装置を更に備えて成る、請求項1記載の搬送式自給型生命維持システム。 6. 前記環境制御装置は、所定最低温度以上に前記ハウジングの内部を保持すべく該内部を加熱するヒータを備えて成る、請求項5記載の搬送式自給型生命維持システム。 7. 前記環境制御装置は、所定最高温度以下に前記ハウジングの内部を保持すべく該内部を冷却する冷却器を備えて成る、請求項5記載の搬送式自給型生命維持システム。 8. 前記環境制御装置は、前記ハウジング内から化学的および細菌的汚染を排除すべく該ハウジング内の空気を濾過する空気濾過システムを備えて成る、請求項5記載の搬送式自給型生命維持システム。 9. 前記医療装置は、 a)患者の少なくとも一種類の生命維持条件を監視する少なくとも一個の医療監視装置と、 b)患者に対して医療処理を提供すると共に、上記医療監視装置からの信号に応じて前記制御回路により調節され得る少なくとも一個の医療処理装置と、 を備えて成る請求項1記載の搬送式自給型生命維持システム。 10. 前記制御システムは閉ループ制御システムから成る、請求項1記載の搬送式自給型生命維持システム。 11. 前記制御回路と遠隔局との間の通信を行うべく前記ハウジングに取付けられた通信回路を更に備えて成る、請求項1記載の搬送式自給型生命維持システム。 12. 前記通信システムは、 a)患者の生命維持条件を表す情報を送信する送信器と、 b)外部的に生成された遠隔制御信号を受信する受信器と、を備え、 c)前記制御回路は、上記遠隔制御信号に応じて前記ハウジング内の前記医療装置の作用および環境条件を調節すべく応答する、 請求項9記載の搬送式自給型生命維持システム。 13. 前記制御回路は、 a)汎用マイクロプロセッサと、 b)患者データ、医療装置データ、環境データおよびシステムデータを記憶するデータ記憶装置と、 を備えて成る、請求項1記載の搬送式自給型生命維持システム。 14. 前記ハウジングは、担架を受容して係合すべく配置構成された内側部分と、移動体に搭載された担架支持部材を受容して係合すべく配置構成された外側部分とを有する、請求項1記載の搬送式自給型生命維持システム。 15. 前記ハウジングは、該ハウジング内に担架を受容して係合すべく該ハウジング内に配設された4個の担架保持部材を備えて成る、請求項1記載の搬送式自給型生命維持システム。 16. 前記担架保持部材の各々は、当該担架係合機構上への担架の載置に応じてのみ担架を固定係合すべく作用する担架係合機構を備えて成る、請求項13記載の搬送式自給型生命維持システム。 17. 前記制御回路は、 a)第1および第2のバッテリ区画と、 b)該第1および第2のバッテリ区画のいずれか一方を選択的に充電する充電回路とを備えて成り、 c)上記制御回路は交互的に、外部電源から第1バッテリ区画を充電する一方、 外部電源の中断の間に第2バッテリ区画が医療装置に電力供給を行える様に維持し、次に、外部電源から第2バッテリ区画を充電する一方、外部電源の中断の間に第1バッテリ区画が医療装置に電力供給を行える様に維持すべく作用する、 請求項1記載の搬送式自給型生命維持システム。 18. 前記医療装置は、 a)患者の体温を監視すべく患者に接続可能な温度監視装置と、 b)患者の体温を制御すべく患者に接続可能な温度制御装置と、 を備えて成る請求項1記載の搬送式自給型生命維持システム。 19. 前記温度制御装置は、前記温度監視システムに応答して患者の血液温度を調節する体外式血液温度制御器を備えて成る、請求項16記載の搬送式自給型生命維持システム。 20. 前記温度制御装置は、温度制御式ウォータジャケットを更に備えて成る、請求項16記載の搬送式自給型生命維持システム。 21. 前記温度監視装置は、 a)直腸内在温度プローブ、 b)赤外線式鼓膜温度センサ、 c)腋窩温度センサ、および、 d)食道内温度センサ、 の内の少なくともひとつを備えて成る、請求項16記載の搬送式自給型生命維持システム。 22. 前記温度制御装置は、患者の温度を所望範囲に維持すべく、前記温度監視装置に応じて患者の回りに温度制御済空気を導く、請求項16記載の搬送式自給型生命維持システム。 23. 前記ハウジングは、該ハウジング外部の化学的および生物学的条件から該ハウジング内部に患者を隔離すべく密閉可能である、請求項1記載の搬送式自給型生命維持システム。 24. 前記ハウジング内に配設され、該ハウジング内部の圧力を調節すべく前記制御回路と電気接続された圧力調節装置を更に備えて成る、請求項1記載の搬送式自給型生命維持システム。 25. 前記制御回路は、少なくともその一部分が前記ハウジングの外部に配設されて患者の生命維持条件を表す情報を伝えるべく上記制御回路と電気接続された音響/視覚装置を備えて成る、請求項1記載の搬送式自給型生命維持システム。 26. 前記音響/視覚装置は、医療装置の作動状態に応じて処置命令を表示する、請求項23記載の搬送式自給型生命維持システム。 27. 前記制御回路は前記医療装置の割当優先順位に従い、医療装置に対する電力の付与を調節する電力調節回路を備えて成る、請求項1記載の搬送式自給型生命維持システム。 28. 前記制御回路は、患者の生命維持条件に応じて、医療装置の割当優先順位を変更すべく作用する、請求項25記載の搬送式自給型生命維持システム。 29. 前記制御回路は、複数の生命維持条件をシミュレートし、シミュレートされた生命維持条件に応じた操作者の医療装置活用を監視し、且つ、操作者の医療装置活用の実効性を評価すべく作用する、請求項1記載の搬送式自給型生命維持システム。 30. 前記ハウジングは、少なくとも一個の高圧チャンバおよび低圧チャンバを備えて成る請求項1記載の搬送式自給型生命維持システム。 31. 前記高圧チャンバはポリマ材料から成る、請求項28記載の搬送式自給型生命維持システム。 32. 前記制御回路は医療データ記憶装置から医療データを受信する医療データ読取器を備え、該制御回路は受信された医療データに応じて前記医療装置の作用を調節すべく作用する、請求項1記載の搬送式自給型生命維持システム。 33. 前記医療データ記憶装置は、 a)内部に医療データが記憶された認識票、 b)内部に医療データが記憶された身分カード、および、 c)患者の皮膚下に植設された記憶装置、 から成る群から選択される、請求項30記載の搬送式自給型生命維持システム。 34. a)患者を受容かつ支持すべく配置構成された搬送可能ハウジング内の環境を制御する段階と、 b)ハウジング内に複数の医療装置を配備して患者の蘇生および安定化を促進する段階と、 c)監視された患者の生命維持条件に応じて、ハウジング内の医療装置の作用および環境条件を調節する段階と、 を備えて成る、生命維持を提供し乍ら患者を搬送する方法。 35. 同時的な操作者の介在から独立して、医療装置の作用および患者の生命維持条件を調節すべく前記制御回路をプログラマブルに制御する段階を更に備えて成る、請求項32記載の方法。 36. 複数の医療装置を配備する前記段階は、 a)人工呼吸器、 b)吸引装置、 c)流体点滴装置、 d)細動除去器、 e)酸素補給/発生器、 f)心電計、 g)血圧モニタ、 h)温度センサ、 i)呼吸体積および速度モニタ、 J)pO 2およびpCO 2を監視する人工呼吸器ガスモニタ、 k)O 2飽和モニタ、 l)心拍、心拍出量および局部血流モニタ、 m)血液化学分析を行う装置、および、 n)脳波計 を配備する段階を備えて成る、請求項32記載の方法。 37. 前記ハウジングの内側部分を所定最低温度以上に保持すべく該内側部分を加熱する段階を更に備えて成る、請求項32記載の方法。 38. 前記ハウジングの内側部分を所定最高温度以上に保持すべく該内側部分を冷却する段階を更に備えて成る、請求項32記載の方法。 39. 前記ハウジング内の空気を濾過する段階を更に備えて成る、請求項32 記載の方法。 40. 複数の医療装置を配備する前記段階は、 患者の少なくとも一種類の生命維持条件を監視する少なくとも一個の医療監視装置を配備する段階と、 患者に対して医療処理を提供する少なくとも一個の医療処理装置を配備する段階と、を備え、 上記医療処理装置は、前記医療監視装置からの信号に応じて前記制御回路により調節され得る、請求項32記載の方法。 41. 前記医療装置の作用を調節する前記段階は、閉ループ制御システムを介して上記医療装置の作用を調節する段階を備えて成る、請求項32記載の方法。 42. 前記制御回路と遠隔箇所との間を通信する段階を更に備えて成る、請求項32記載の方法。 43. 前記通信段階は、 a)患者の生命維持条件を表す情報を送信する段階と、 b)外部的に生成された遠隔制御信号を受信する段階と、 c)患者の生命維持条件が上記遠隔制御信号に応じて調節可能となる如く、前記制御回路が上記遠隔制御信号に応答する段階と、 を備えて成る請求項40記載の方法。 44. 前記医療装置の作用を調節する段階は、汎用マイクロプロセッサにより上記医療装置の作用を調節する段階を備えて成る、請求項32記載の方法。 45. 前記ハウジング内に担架を受容かつ係合する段階と、移動体に搭載された担架支持部材に対して上記ハウジングを係合する段階と、を更に備えて成る、 請求項32記載の方法。 46. 前記ハウジング内に担架を受容して係合する段階を更に備えて成る、請求項32記載の方法。 47. 担架を係合する前記段階は、当該担架係合機構上への担架の載置に応じてのみ担架を固定係合すべく作用する担架係合機構を配備する段階を備えて成る、請求項44記載の方法。 48. 前記医療装置の作用を調節する段階は、 a)第1および第2のバッテリ区画を介して前記医療装置に電力を供給する段階と、 b)該第1および第2のバッテリ区画のいずれか一方を選択的に充電する段階と、 c)交互的に、外部電源から第1バッテリ区画を充電する一方、外部電源の中断の間に第2バッテリ区画が医療装置に電力供給を行える様に維持し、次に、外部電源から第2バッテリ区画を充電する一方、外部電源の中断の間に第1バッテリ区画が医療装置に電力供給を行える様に維持する段階と、 を備えて成る、請求項32記載の方法。 49. a)患者の体温を監視する段階と、 b)患者の体温を制御する段階と、 を更に備えて成る、請求項32記載の方法。 50. 患者の体温を制御する前記段階は、 温度監視システムに応答して患者の血液温度を調節する体外式血液温度制御器を介して患者の体温を制御する段階を備えて成る、請求項47記載の方法。 51. 患者の体温を制御する前記段階は、 温度制御式ウォータジャケットを介して患者の体温を制御する段階を備えて成る、請求項47記載の方法。 52. 患者の体温を監視する前記段階は、 a)直腸内在温度プローブを介して患者の体温を監視する段階、 b)赤外線式鼓膜温度センサを介して患者の体温を監視する段階、、 c)腋窩温度センサを介して患者の体温を監視する段階、および、 d)食道内温度センサを介して患者の体温を監視する段階、 の内の少なくともひとつの段階を備えて成る、請求項47記載の方法。 53. 患者の体温を制御する前記段階は、 患者の温度を所望範囲に維持すべく、温度監視システムに応じて患者の回りに温度制御済空気を導く段階を備えて成る、請求項47記載の方法。 54. 前記ハウジング外部の化学的および生物学的条件から該ハウジング内部に患者を隔離すべく上記ハウジングを密閉する段階を更に備えて成る、請求項3 2記載の方法。 55. 前記ハウジング内部の圧力を調節する段階を更に備えて成る、請求項3 2記載の方法。 56. 患者の生命維持条件を表す段階を更に備えて成る、請求項32記載の方法。 57. 患者の生命維持条件に応じて処置命令を表示する段階を更に備えて成る、請求項54記載の方法。 58. 前記医療装置の作用を調節する前記段階は、上記医療装置の割当優先順位に従い、医療装置に対する電力の付与を調節する段階を備えて成る、請求項3 2記載の方法。 59. 患者の生命維持条件に応じて、前記医療装置の割当優先順位を変更する段階を更に備えて成る、請求項56記載の方法。 60. 前記制御回路を介して複数の生命維持条件をシミュレートすると共に、シミュレートされた生命維持条件に応じた操作者の医療装置活用を監視し、 且つ、操作者の医療装置活用の実効性を評価する段階を更に備えて成る、請求項32記載の方法。 61. 前記環境制御ハウジング内に患者を受容する前記段階は、高圧チャンバおよび低圧チャンバの一方の内部に患者を受容する段階を備えて成る、請求項3 2記載の方法。 62. 高圧チャンバ内に患者を受容する前記段階は、ポリマ材料から成る高圧チャンバ内に患者を受容する段階を備えて成る請求項59記載の方法。 63. 医療データ読取器を介して医療データ記憶装置から医療データを受容する段階と、 受信された医療データに応じて前記医療装置の作用を調節すべく前記制御回路が作用する段階と、を更に備えて成る請求項32記載の方法。 64. 医療記憶装置から医療データを受信する前記段階は、 a)内部に医療データが記憶された認識票、 b)内部に医療データが記憶された身分カード、および、 c)患者の皮膚下に植設された記憶装置、 から成る群から選択された医療記憶装置から医療データを受信する段階を備えて成る、請求項61記載の方法。
  • 说明书全文

    【発明の詳細な説明】 搬送式自給型生命維持システム発明の分野本発明は、集中治療患者を処置する為に活用される医療装置に関し、より詳細には、心臓発作発生者、脳卒中発生者、事故遭遇者および戦場負傷兵などの医療患者(medical patient)の蘇生、安定化および搬送に活用される搬送式自給型生命維持システムに関する。 発明の背景医療患者、および、心臓発作、脳卒中などの種々の緊急医療状態に苦しむ人々を搬送する必要があることは知られている。 医療担当者は“重要時間(golden ho ur)”という表現を用いるが、これは、斯かる医療患者が適切な治療を受けられる様に、医療施設に搬送されるべき制限時間を表している。 もし、重要時間内に医療患者が医療施設に搬送されたとすれば、斯かる医療患者の生存率は大幅に高くなる。 しかし乍ら当業者には理解される様に、遠方に位置する医療施設に対して適時に、特に重要時間内に、患者を搬送することは困難なことが多い。 また、多くの場合に事故は辺鄙な場所で起きることから、離れた病院に医療患者を搬送するには相当の時間が必要とされる。 同様に、戦地状況においても、負傷兵を直ちに搬送することは不可能なことが多い。 いずれの場合にも、病院は数千マイルとは言わずとも数百マイルも離れた箇所に在ることもあり、数時間の搬送時間を必要とする。 従って、医療問題が生じた現場において種々の医療処置を行ってから、搬送の間に継続的な治療を試みるのが好都合なことが多い。 斯かる早期の緊急治療を与えると共に、遠隔地の病院への搬送の間に医療処理を継続すれば、その様にして搬送された医療患者の死亡率は相当に低くなる。 一方、現場、即ち、医療施設から離間した箇所において多様な種々の医療装置を使用して医療患者の生存可能性を高めることは知られている。 例えば、 心臓発作発生者の状態を監視すると共に現場で医療処理を提供すべく、ECGおよ細動除去器(defibrillator)を使用することは公知である。 典型的には、医療患者は担架上に載せられてから、必要に応じて多様な種々の医療装置が使用される。 搬送の間に医療装置は、患者から一時的に取り外され、 または、付添人により患者と共に運ばれる。 しかし乍ら、患者から医療装置を取り外すと、医療監視およびそれに対する処理が不都合に中断される結果となる。 また、患者とともに医療装置を手動で運ぶには余分な人員が必要とされるが、これは実現できないか、または、搬送車両内に適切な余裕空間が無いこともある。 従って、医療装置が担架と共に運ばれる、という医療患者搬送システムを提供することが望まれる。 医療患者に対する医療装置の継続的使用を容易なものとする如き医療患者搬送システムを提供せんとして、英国豪州軍医療法人(Royal Aus tralian Army Medical Corp.)により移動式集中看護救助設備(MIRF)が開発された。 このMIRFは、集中治療病棟の能を有する十分な医療装置を提供することを企図している。 MIRFはまた、メンテナンスの為にそれ自体からの種々の医療装置の取り外しおよび交換を容易なものとすべく設計されている。 而して、MIRFは2つの主要役割に対処すべく設計されている:病棟からX線室へ、または、ひとつの病院から他の病院などの、ひとつの箇所から他の箇所への重病人の搬送;および、事故または他の緊急医療事態の現場に対する生命維持システムの迅速な運搬;である。 MIRFは、患者の医療監視を容易なものとすべく、血圧測定用カフ、侵襲式血圧監視器、体温センサ、心拍(heart rate)センサ(フィンガクリップセンサ)、 酸素飽和センサ、吐出空気/二酸化炭素センサ、および、心電計を含むべく配置構成され得る。 更に、MIRFは医療処理を容易なものとすべく、人工呼吸システム、容量点滴ポンプ、注入ポンプ、吸引ユニット、および細動除去器を含み得る。 しかし乍ら、MIRFの種々の医療装置はそのハウジングと一体化(integrated)されていないことから、全ての医療装置を含ませると相当の重量を有するシステムに帰着する。 更に、MIRFの種々の医療装置はそのハウジングと一体化されていないことから、それにより占有される体積およびその医療装置の電力消費は最適なものでは無い。 従って、重量、体積および電力消費の相当な減少を達成すべく、単一電源を活用すると共に冗長構成要素を排除する一体化システム(integrated system)を提供することが望まれる。 現在における別のシステムは、1990年9月18日にIcenogle et al.に対して発行された米国特許第4,957,121号に記述されたMOBIである。 このMOBIは、概念的にMIRFと類似している。 即ち、MIRFと同様にMOBIは、そのハウジングに取付収納されてそれと共に搬送され得る既製の医療装置を活用することにより、搬送の間にそれにより提供される治療が中断されるのを回避している。 しかし乍らMIRFと同様に、MOBIもまた一体化システムで無いことから、重量、体積および電力消費は所望のものよりも相当に大きいものである。 現在における斯かる生命維持システムとしては、米国特許第4,584,989号、米国特許第4,352,991号、米国特許第4,691,397号、米国特許第3,304,116号、および米国特許第3,341,246号に開示されたものが挙げられる。 上記米国特許第4,584,989号は、病院内における集中治療もしくは心臓治療ユニットにおいて患者を収容する生命維持担架ベッドを開示している。 この生命維持担架ベッドは、電気的医療装置、および医療補給器に広く適合すると共に、支持構造、車輪、マットレスを備えた患者ハウジング、電源、および、医療装置を取付ける支持部を含む車台を特徴としている。 上記米国特許第4,352,991号は、動力を利用し得る車両において現場使用され得ると共に、電気作動し得る生命維持ユニット、該生命維持ユニットを支持する手段、およびバッテリもしくは遠隔電源に適合したDC電源を含む生命維持システムを教示している。 上記米国特許第4,691,397号は、ベッドに寝た患者の生命維持装置を担持する装置であって、当該装置を支持するテーブル状手段、静脈内(IV)ホルダ、車輪付き搬送手段、および、病院ベッド踏み板固定手段を含む装置を教示している。 上記米国特許第3,304,116号は、患者を担持する担架を支持し得ると共に、4 個のキャスタ輪、第5の車輪、矩形フレーム、上下調節用の流体圧力式起動手段、操作および制御手段、ならびに、患者支持手段により改良された車輪付き多目的搬送台を教示している。 上記米国特許第3,341,246号は、嵌合式支柱要素と、患者を種々の位置に操作する為の別手段とを有する担架構造に広範囲に適合した病院用担架を教示している。 医療患者を医療施設に搬送する間、医療患者を周囲から隔離することが望ましいことが多い。 また、医療患者を医療提供者および他の人員から隔離することが望ましいことも多い。 医療患者を医療提供者および他の人員から隔離することは、医療患者が抑制免疫系(suppressed immune system)、開放負傷を有するとき、 または、医療提供者および/または他の人員との間に感染病原体が疑われるときに望ましいこともある。 また、医療患者に対して悪影響を与え得る物質が周囲環境に含まれるときには、周囲環境から患者を隔離することが望ましい。 例えば、 もし患者が深刻な出血を蒙り、または、呼吸困難であれば、患者が塵埃、エンジン排気、煙などを吸込まない様にするのが望ましい。 同様に、戦地状況において生じ得る如く、細菌的、化学的および/または放射能的な危険性が存在するときにも、周囲環境から医療患者を隔離するのが望ましい。 一方、医療患者が伝染病に掛かっていると疑われ、または、細菌的、化学的および/または放射能的な汚染に晒された場合には、医療患者から医療提供者を隔離することが望ましい。 従って、周囲環境および医療提供者から患者を隔離すると共に、患者から医療提供者を隔離する手段を提供することが望ましい。 上述の如く、輸送時間の増大は、医療患者に対する初期準備を相当に厳しいものとする。 これには蘇生も含まれ得るが、いずれにしても、搬送の間に医療患者に対する更なる負傷が引き起こされることを十分に回避せねばならない。 また、 一般的には、輸送の間に患者に対して連続的な治療すなわち安定化を提供することが必要とされる。 輸送の間における適切な治療は、人工呼吸、吸引、流体点滴、およびおそらくは細動除去を含むことが多い。 更に、血液の圧力、温度および呼吸作用を監視することは極めて望ましい。 また、pO 2およびpCO 2に対して人工呼吸気体を監視すると共に、O 2飽和、心拍出量および局部血流を監視すること望ましいこともある。 斯かる治療および監視を提供することにより、医療患者の生存の可能性は大幅に高められる。 監視されたパラメータの変化は、提供されつつある治療の即時の変更の必要性を表し得る。 更に、輸送時間が長くなれば、医療患者を周囲環境から保護することが更に望ましいものとなる。 例えば、輸送時間が長くなると体熱の喪失が大きな問題となる。 従って、寒気および雨から保護することが望ましい。 上記で論じた如く、多様な種々の移動式集中治療システムが提案されているが、斯かる現在の移動式集中治療システムは、標準NATO担架ホルダを有する軍用車両を介した搬送には適していない。 斯かる軍用車両は、医療患者がその上に載置される担架または他のハウジングが医療患者と共に、回りの車両構造および/または他の患者および担架と干渉しない様に良好に形成された堅固な包被体(e nvelope)内に嵌め込まれることを要求する。 この包被体に適合する移動式集中治療システムは、現在のところ知られていない。 従って、斯かる先行技術の移動式集中治療システムは、上述の如き軍用車両により効果的に搬送され得ない。 このことは、現在の移動式集中治療システムを用いた場合には戦場負傷兵を特定の軍用車両で搬送することが殆ど出来ず、従って、搬送において不都合な遅延が本質的に引き起こされて死亡の危険性が不当に高くなることを意味している。 UH-60 Blackhawkヘリコプター、UH-1 Hueyヘリコプター、HumVee救急車、 C-130固定翼航空機、およびC-141固定翼航空機は全て標準NATO担架ホルダを使用し、戦場負傷兵が横臥するNATO担架が効率的に搬送される様になっている。 例えば、UH-60 Blackhawkヘリコプターにおいて斯かる担架は、積層配置構成の垂直隔壁回転コンベヤ(vertical bulkhead carousel)に積載され、その様に担持される戦場負傷兵の人数を最大のものとしている。 戦地から遠隔病院への医療患者の撤退を容易なものとすべく、通常は斯かる軍用車両が多数使用される。 例えばHumVeeは、医療患者を簡易ヘリコプター発着場に搬送し、次に其処から医療患者はUH-60 BlackhawkもしくはUH-1 Hueyヘリコプターにより飛行場まで搬送される様に使用され得る。 医療患者は次に飛行場から、典型的にはC-130またはC-141固定翼航空機により遠隔病院の近傍の空港まで搬送される。 上述の如く、これらの軍用車両は全て、NATO標準担架を保持すべく特別に配置構成された担架ホルダを現在は有している。 斯かる軍用車両により担持される為に、生命維持システムは斯かる車両の標準担架ホルダ内に適合すると共に、その上に横臥する医療患者に対して十分な余裕空間も依然として残さねばならない。 勿論、維持システムは、近傍の例えば積み重ねられた医療患者および/または生命維持システムと干渉してはならない。 しかし乍ら、今日までは、斯かる標準担架ホルダに適合すべく特別に配置構成された生命維持システムは知られていない。 現在の移動式集中治療システムは、標準NATO担架台座を使用する軍用車両により搬送されるべく配置構成されていないことから、斯かる搬送を容易なものとすべく医療患者をそれから離脱させる必要があることが多い。 その様に、現在の移動式集中治療システムから医療患者を離脱させる上では、所望の医療処理から切り離しもしくはそれを中断することが必要になることもあり、死亡の危険性が高まる。 更に、当業者であれば理解される様に、標準NATO担架台座を使用する軍用車両内で搬送を行うべく担架上に医療患者が載置され得る如く移動式集中治療システムから医療患者を離脱させると、既存の負傷を悪化させ易いことから、斯かる戦場負傷兵の死亡率が更に高まる傾向がある。 従って、戦地において医療患者が載置されると共に、遠隔病院までの全行程を通して医療患者をその上に維持する一人用移動式集中治療システムを提供することが望ましい。 更に、斯かる現在の移動式集中治療システムは、医療患者に対する適切な医療の提供を確実なものとすべく、相当の訓練を重ねた熟練操作者を必要としている。 斯かる相当の訓練を要求する移動式集中治療システムは民間用途であれば一般的には適切であるが、戦地状況で使用する為には技術および訓練の量を最小限のものとすることが強く望まれる。 これにより、看護兵または医療提供者は最小限の時間で訓練され得る様になる。 その様にすれば、(戦地状況では頻繁に生じ得る如く)訓練人員がいないときでも生命維持システムの使用が容易なものとされる。 従って、斯かる戦地用途に対して最小限の技術および訓練を要する移動式集中治療システムを提供することが望ましい。 更に、現在の移動式集中治療システムの個々の医療装置は相互に一体化されていないことから、それにより提供される治療は最適化されていない。 この一体化の欠如は更に、訓練された人員の必要性を増大する。 これに加え、斯かる一体化の欠如は、搬送の間における医療患者の定常的な監視を必要とする。 医療患者を定常的に監視することは困難または不可能である、と言うのも、斯かる撤退作業の間において熟練医療担当者は通常は手が空いていないかさもなければ相当の負担を負わされているからである。 従って、長時間の搬送に対して医療患者に備える、即ち、医療患者を安定化すると共に、斯かる搬送の間に必要な治療を与える手段を提供することが望ましい。 また、一体化された医療装置を提供し、その適切な操作に対して必要とされる技術および訓練を緩和すると共に、その自動化操作を容易なものとし、搬送の間に必要とされる医療提供者の注意を最小限のものとすることも望ましい。 更に、その医療装置が相互に協働し、最適な治療を提供する、という移動式集中治療システムを提供することも望ましい。 更に、周囲環境の悪影響を緩和すべく医療患者を周囲環境から保護する移動式集中治療システムを提供することが望ましい。 発明の要約本発明は特に、先行技術に伴う上述の欠点に取り組むと共にこれを緩和するものである。 より詳細には、本発明は、患者の蘇生、安定化、および搬送用の搬送式自給型生命維持システムを包含する。 本明細書中で使用された如く、医療患者(medical patient)および患者(patient)という語句は、緊急治療を要する結果になる一切の事故および/または医療状態の患者および/または発生者(Victim)を包含するものと定義される。 従って、医療患者という語句は、心臓発作および脳卒中の発生者、並びに、事故および戦時負傷兵を包含する。 当該システムは、患者を受容かつ支持する環境制御ハウジングと、該ハウジング内に配設された複数の医療装置とを備えて成る。 ハウジングには、その少なくとも一部がハウジングの外側表面まで延在する制御回路が取付けられる。 該制御回路は、監視された患者の生命維持条件に応じて、医療装置の作用およびハウジング内の環境条件を調節する。 上記制御回路は、操作者の介在から独立して、医療装置の操作および患者の生命維持条件を調節すべくプログラマブルに制御可能である。 上記制御回路は好適には、閉ループ制御システムから成る。 上記医療装置は好適には、人工呼吸器、吸引装置、流体点滴器、細動除去器、 酸素補給器/発生器、心電計、脳波計、血圧モニタ、温度センサ、呼吸体積/速度モニタ、人工呼吸器気体モニタ、O 2飽和モニタ、心拍(cardiac rate)/心拍出量/局部血流モニタ、および、血液化学分析を行う装置、を備えて成る。 ハウジング内にはヒータが好適に配設されて制御回路と電気接続され、ハウジングの内側部分を加熱して該内側部分を所定最低温度以上に維持する。 同様に、ハウジング内には冷却器が好適に配設されて制御回路と電気接続され、ハウジングの内側部分を所定最高温度以下に維持する。 ハウジング内には空気濾過システムが好適に配設されて制御回路と電気接続され、ハウジング内の空気を濾過する。 上記医療装置は、患者の少なくともひとつの生命維持条件を監視する少なくとも一個の医療監視装置と、患者に対して医療処理を提供する少なくとも一個の医療処理装置とを備えて成る。 処置を提供する医療装置は、医療監視装置からの信号に応じて制御回路により調節される。 ハウジングに取付けられた通信回路は、制御回路と遠隔箇所との間の通信を提供する。 該通信回路は好適には、患者の生命維持条件および患者の生理学的状況を表す情報を送信する送信器と、外部で生成された遠隔制御信号を受信する受信器とを備えて成る。 上記制御回路は、患者の生命維持条件が遠隔制御信号に応じて調節可能となる如く、上記遠隔制御信号に応答する。 上記制御回路は好適には、汎用マイクロプロセッサから成る。 上記ハウジングは、担架を受容してこれに係合する形状とされた内側部分を有する。 外側部分は、車両に搭載された担架支持部材に係合する形状とされている。 上記ハウジングは好適には、ハウジング内の担架を受容して係合すべく、ハウジング内に配設された4個の担架保持部材を備えて成る。 担架保持部材の各々は、担架係合機構上への担架の載置に応じてのみ担架に対して固定係合を提供すべく作用する担架係合機構を備えて成る。 上記制御回路は好適には、第1および第2のバッテリ区画を備えて成る。 充電回路は、第1および第2のバッテリ区画のいずれかを選択的に、または、両区画を同時に充電する。 上記制御回路は交互的に、外部電源から第1バッテリ区画を充電する一方、外部電源の中断の間に第2バッテリ区画が医療装置に電力供給を行える様に維持すべく作用する。 次に充電制御回路は、外部電源から第2バッテリ区画を充電する一方、外部電源の中断の間に第1バッテリ区画が医療装置に電力供給を行える様に維持すべく作用する。 従って、いずれかのバッテリ区画が充電されている間、他方のバッテリ区画は待機モードとなってバックアップ電源の役割を果たすと共に、医療装置に電力を提供している外部電源が故障した場合には医療装置の作用を支配する。 上記医療装置は好適には、患者に接続可能とされて患者の体温を監視する温度監視システムと、患者に接続可能とされて患者の体温を制御する温度制御システムとを備えて成る。 上記温度制御システムは代替的に、温度監視システムに応じて患者の血液温度を調節する体外式血液温度制御器を備えて成る。 上記温度制御システムは代替的に、温度制御式ウォータジャケットを備えて成る。 上記温度監視システムは好適には、直腸内在温度プローブ、赤外線式鼓膜温度センサ、腋窩温度センサ、または、食道内温度センサ、のいずれかから成る。 好適には2個の侵襲式圧力センサが配備され、例えば、血圧および頭蓋内圧力の同時測定を容易なものとする。 本発明のひとつの好適な配置構成に依れば、患者の温度を所望範囲に維持すべく、温度制御システムは温度監視システムに応答して患者の回りに温度制御済空気を導く。 上記ハウジングは好適にはその内部の患者を、外部に存在する化学的、生物学的、および、放射線学的な条件から隔離すべく密閉可能である。 また、ハウジング内に配設されると共に制御回路と電気接続された圧力調節機構は、斯かる隔離を容易なものとすべくハウジング内の圧力を調節する。 上記制御回路は好適には、ハウジングの外部に配設されると共に制御回路と電気接続され、患者の生命維持条件を表示する音響/視覚装置を備えて成る。 この音響/視覚装置は好適には、患者の生命維持条件に応じて処置命令を表示する。 上記制御回路は好適には、医療装置の割当優先順位に従って医療装置への電力の付与を調節する電力調節器を備えて成る。 上記制御器は好適には、患者の維持条件に応じて医療装置の割当優先順位を変更し、限りあるバッテリ資源をする維持すべく作用する。 上記制御回路は好適には、複数の生命維持条件をシミュレートし、シミュレートされた生命維持条件に応じて操作者の医療装置使用を監視し、かつ、操作者の医療装置活用の実効性を評価する。 上記ハウジングは好適には、軽量で耐久性のあるポリマまたは複合材料により好適に形成された高圧チャンバおよび低圧チャンバを備えて成る。 上記制御回路は好適には、医療データ記億装置から医療データを受信する医療データ読取器を備えて成る。 上記制御回路は、受信した医療データに応答して医療装置の作用を調節すべく作用する。 上記医療装置は好適には、医療データが内部に記憶された“認識票(dog tag)”、医療データが内部に記憶された身分カード、または、患者の皮膚下に植設されたデータ記憶装置を備えて成る。 本発明のこれらの利点および他の利点は以下の記述および図面から更に明らかとなろう。 図示かつ記述された特定構造の変更は、本発明の精神から逸脱することなく、特許請求の範囲の範囲内で為され得る。 図面の簡単な説明図1は、戦場負傷兵を収納すると共にヘリコプターへの搬送の準備ができた本発明の2個の搬送式自給型生命維持システムを示す斜視図である。 図2は、上側ハウジング部分および医療患者をそのハウジングから分解して示す図1の搬送式自給型生命維持システムの斜視図である。 図3は、本発明の下側ハウジング部分上に配設されると共に複数の医療装置が取付けられた患者の概略図である。 図4は、本発明の搬送式自給型生命維持システムのヘッドエンドのひとつの好適な配置構成の斜視図である。 図5は、使用の為に展開された点滴装置を示す図4の搬送式自給型生命維持システムのヘッドエンドの斜視図である。 図6は、収納した医療装置およびシステム構成要素を示す本発明の開放下側ハウジング部分の斜視図である。 図7は、図6の開放下側ハウジング部分の上部平面図である。 図8は、下側ハウジング部分の分解図である。 図9は、通信、制御および表示のグラフィックインターフェースのブロック図である。 図10は、通信、制御および表示のハードウェア・アーキテクチャの概略図である。 図11は、通信、制御および表示のインターフェースのブロック図である。 図12は、制御および表示のサンプルアルゴリズムである。 図13は、細動除去器がオフであることを示すべく使用される記号である。 図14は、細動除去器がオンであり電気付与中であることを示すべく使用される記号である。 図15は、電力管理システムの機能的ブロック図である。 図16は、自律モードにある電力管理システムを示すブロック図である。 図17は、再充電モードにある電力管理システムを示すブロック図である。 図18は、予備電力モードにある電力管理システムを示すブロック図である。 図19は、再充電による予備電力モードにある電力管理システムを示すブロック図である。 図20は、電力管理システムを更に詳細に示すブロック図である。 図21は、バッテリパックシステムの斜視図である。 図22は、バッテリセグメントの概略図である。 図23は、環境制御システムの全体システム概略図である。 図24は、環境制御システムの機能的ブロック図である。 図25は、環境制御システムの装置冷却用サブシステムのブロック図である。 図26は、環境制御システムの患者冷却用サブシステムのブロック図である。 図27は、環境制御システムの環境制御システムの空気サブシステムのブロック図である。 図28は、熱負荷相互作用の概略表示である。 図29は、人工呼吸器のブロック図である。 図30は、人工呼吸器および機上酸素発生システムのブロック図である。 図31は、通信システムおよび外部インターフェースのブロック図である。 図32は、担架保持部材の斜視図である。 図33は、本発明の電気配線図である。 図34は、種々のディスプレイ表示を示す流れ図である。 図35は、本発明のソフトウェア・アーキテクチャを示す機能図である。 図36は、血圧を示す画面表示例である。 図37は、複数の制御を示す表示例である。 図38は、呼吸速度および一回呼吸気量のグラフを示す画面表示例である。 図39は、患者状況を示す画面表示例である。 図40は、組込テスト(BIT)の実行結果を示す画面表示例であり、組込テストに合格したサブシステムはシステムBIT記号とサブシステム記号とを連結する緑色ラインにより表され、且つ、テストに不合格のサブシステムはシステムB IT記号とサブシステム記号とを連結する赤色ラインにより表されている。 図41は、制御回路の作用を示す簡略ブロック図である。 図42は、制御回路を更に詳細に示す詳細ブロック図である。 好適実施例の詳細な説明添付図面に関して以下に示される記述は現時点における本発明の好適実施例の記述として意図されており、且つ、本発明が構成もしくは活用され得る唯一の形態を表すことを企図するものではない。該記述は、図示実施例に関し、本発明を構成且つ作動せしめる機能および段階順序を示すものである。但し、異なる実施例により達成され得る同一のまたは同等の機能もまた、本発明の精神および範囲内に包含されることが企図されていることは理解されよう。また、本明細書中においては戦地状況における特定の用途が論じられ且つ示されているが、当業者であれば、本発明の搬送式生命維持システムは緊急救助および医療的避難(medical evacuation)などの多様な種々の民間用途にも活用され得ることは理解し得よう。従って、戦地用途に対する本発明の記述および図示は例示的なものであり、限定的なものでは無い。本発明の搬送式生命維持システムは、現在における好適実施例を示す図1乃至図42に示されている。図1を参照すると、本発明の2個の搬送式自給型生命維持システム10は、撤退用移動体、即ちヘリコプター14での搬送の準備ができた戦場負傷兵即ち医療患者12を収納している。兵士16は、医療患者12の医療状態を監視する携帯監視装置18 を見ている。監視装置18は、搬送式自給型生命維持システム10内に収納された各患者12の状況の表示を提供する。選択的に、監視装置18は、どの医療患者12が最初に避難せしめられるべきかの表示を提供すべく、各患者の医療状態の厳しさに従って患者を優先付ける。これに加えて監視装置18は、医療患者12の身分、その医療状態、避難時刻、および、医療患者12の搬送先を含む記録を提供すべく、データ記録機能を実行する。医療患者12の各々には、その生存性を高めるべく複数の医療装置が使用されている。これらの医療装置は、戦地から遠隔地に位置する病院までの搬送を十分に許容すべく重要時間(golden hour)を延長する為の医療監視および医療処理を提供するものである。一体化された制御器およびディスプレイは、 患者に対する適切な治療を提供すべく看護兵もしくは他の最小限の訓練を受けた人員が必要とする努力を最小眠のものとする。本発明の搬送式自給型生命維持システムは、該システムに対する下降嵌合取付け(drop-in attachment)による標準NATO担架(Stanag)の取付けを容易なものとすべく特別に配置構成されており、担架保持部材は、その上に標準NATO担架が載置されたときにのみ、これに応じて該担架の取手を受容して係合する。従って、使用に際して担架は上記搬送式自給型生命維持システムに対して単に載せるだけで自動的に取付が促進される。担架が一旦取付けられれば、所望の医療監視装置および医療処理装置が利用されて、医療患者に対して所望の治療が提供される。図2を参照すると、医療患者12は標準NATO担架20上に配設されている。該担架は4個の担架保持部材24を介して搬送式自給型生命維持システムの下側ハウジング部分22に取付けられており、該担架保持部材24は、担架が下側ハウジング部分22上に載置されたときに担架20を自身に対して自動的に取付ける。選択的な上側ハウジング部分26は医療患者12上の天蓋を形成すると共に、下側ハウジング部分22と協働して、医療患者12を隔離する為のハウジングを画成する。好適には、医療患者12の視認を容易なものとすべく透明窓27が配備される。斯かる隔離を強化すべく、上側ハウジング部分26は選択的に加圧される。正圧、即ち大気以上の圧力が上側ハウジング部分26に付与され、医療患者12は医療提供者および/または周囲環境から隔離される。上側ハウジング部分26の斯かる正圧は、それからの空気の漏出を引き起こす。従って、上側ハウジング部分26内への空気の漏入は防止される。従って、空気により上側ハウジング部分26を加圧する以前に空気を濾過することにより、医療患者12に対する生物学的、化学的および放射線学的な隔離が提供され得る。また、上側ハウジング部分26には負圧すなわち大気より低い圧力が提供され、医療患者から医療提供者を隔離すべく周囲環境から空気が容器内に漏入しても良い。この場合、上側ハウジング部分内に引き込まれる空気は、其処から排出される前に濾過される。上側ハウジング部分26は好適には、軽量で剛性のあるポリマまたは複合材料から形成される。代替的に、上側ハウジング部分26は、その所望の形状を保持する為の支持ストラップまたは環帯を有する織地から成り得る。いずれの場合にも、 上側ハウジング部分26は下側ハウジング部分22に対する実質的な気密シールを提供すると共にそこからの空気の漏出もしくは漏入を最小化すべく好適に配置構成され、隔離能力を改善する。但し、絶対的な気密シールが必要でないことは理解される、と言うのも、所望の隔離を提供すべく上側ハウジング部分26は上記で論じた如く加圧され得るからである。各医療装置は好適には、重量および体積を最小化する様に下側ハウジング部分22内に一体化される。重量は、電源などの複数の医療装置に共通の構成要素を排除することにより最小化される。体積は、斯かる共通構成要素を排除すると共に、既製装置により為され得るよりも更に経済的に医療装置を組合せることにより、最小化される。更に、斯かる医療装置の一体化は更に効率的な電力消費を提供する、と言うのも、各装置は共通電源により電力供給されると共に共通制御下に置かれてそれらの更に効率的な作用を促進するからである。本発明の好適実施例によれば、使用前は下側ハウジング部分22の貯蔵区画室内に貯蔵される流体点滴器28は担架上に載置されて、医療患者12に対する流体点滴を提供する。担架20は2本の棒状部材30を備え、各棒状部材は各端に形成された2個の取手32を有している。 2本の棒状部材30の間には、厚布34が延伸する。各棒状部材30からは、2個の脚部31が垂下する。下側ハウジング部分22は、該下側ハウジング部分22内に形成されたチャネル39内に脚部31を受容し、下側ハウジング部分22に関する担架20の長手方向移動を防止する如く配置構成されている。担架保持部材24は、下側ハウジング部分22に対する担架20の横方向ならびに垂直方向の移動を防止する。図3を参照すると、本発明の搬送式自給型生命維持システム上に配設された患者に対して配備された医療監視装置および医療処理装置が概略的に示されている。患者12に対しては、人工呼吸器50を介して医療等級空気すなわち酸素過剰空気70または酸素72が提供される。斯かる酸素過剰空気または酸素は、機上酸素発生システム、加圧酸素ボトル、または外部供給源のいずれかを介して人工呼吸器に提供され得る。吸引ユニット44は、気道を清浄に保つ為に吸引を行うべく、または、所望に応じて負傷を吸引すべく、使用され得る。生理学的モニタ74は、血圧、心拍、ECGなどの医療パラメータを監視する。細動除去器76は、生理学的モニタ74によりもしくは患者状況に対する細動除去器の自動評価により必要性示唆されたときに、使用され得る。血液化学評価器78は、血液化学評価を提供する。データ記録は、監視された患者の医療パラメータおよび医療処理の吟味を容易なものとする。尚、図3に示された医療装置は、実際には本発明の下側ハウジング部分22内に一体化されており、図示された様に既製品で別体の独立ユニットでないことを銘記することが重要である。上記医療装置は明瞭化の為にのみ、且つ、本発明に一体化された医療装置の種類を概略的に示すべく、別体の独立した既製ユニットとして示されている。図4および図5を参照すると、下側ハウジング部分22のヘッドエンドの一好適形態が示されている。この好適形態に依れば、下側ハウジング部分22のヘッドエンド26は、人工呼吸器の作用に関する情報を表示する視認用ディスプレイ84を備えて成る。人工呼吸器の作用を制御する制御部86は、医療提供者が呼吸速度および一回呼吸気量を変更するのを許容する。生理学的モニタはモニタ88により容易なものとされるが、該モニタ88は、血圧、温度、ECGなどの表示を容易なものとすると共に、血圧、温度、ECG などを監視する医療監視装置の制御を提供する。生理学的モニタ88の制御部は医療提供者に対し、血圧、温度、ECGなどの生理学的パラメータに対して所定アラーム限界を予設定するのを許容する。斯かるアラーム限界を越えると、可聴アラームが鳴り渡る。静脈内への治療薬投与は、大容量点滴ポンプから成り得る点滴ポンプ90により容易なものとされる。本発明の好適実施例に依れば、点滴ポンプ90により3種類の別個の流体入力が受入れられ、それにより3種類の別体の出力が提供される。 3種類の出力は、所望の任意の組合せで単一出力に結合され得る。吸引物溜92は、一個以上の吸引装置による流体の収集を容易なものとする。図6および図7を参照すると、本発明の好適実施例に依れば、下側ハウジング部分22は、遠隔医療施設までの長時間搬送の間に患者の生存性を高めるに十分な程度まで重要時間を延長するに必要な医療監視装置および医療処理装置を収納している。下側ハウジング部分22は好適には、医療監視装置および医療処理装置を収納すべく配置構成された軽量ポリマまたは複合構造を備えて成る。而して、医療装置は、下側ハウジング部分22の体積を減少する様に下側ハウジング部分22と一体化されている。斯かる一体化はまた、標準NATO担架台座を有する軍用車両における使用を許容すべく本発明を構成することを容易なものとするが、標準NATO担架台座内に受容される機器の寸法は、近傍の担架および/または他の積載物すなわちNATO担架上の戦場負傷兵との干渉を回避すべく厳密に制約されている。下側ハウジング部分22のヘッドエンド26には、モニタまたはタッチスクリーン25が形成されている。タッチスクリーンディスプレイ26は好適には、それを保護する為の閉塞カバー29を備えて成る。所望であれば、カバー29の内面に第2のモニタおよび/またはタッチスクリーンを形成し得る。下側ハウジング部分22の脚部端32には環境制御システムファンアセンブリ30が配設され、該アセンブリ30は、上側ハウジング部分26内に空気を吸引する為の少なくとも一個のファンと、この空気を濾過するフィルタとを備えて成る。同様にして、機器ファンアセンブリ34は下側ハウジング部分22の機器区画36内に空気を吸引する為の少なくとも一個のファンと、吸引された空気を濾過する為のフィルタとを含んでいる。本発明の好適実施例に依れば、システムファンアセンブリ34のフィルタは、上側ハウジング部分26内に配設された患者12を隔離すべく、化学的、生物学的および放射線学的な濾過を提供する。ファンアセンブリ34のフィルタは、下側ハウジング部分22内に収納された医療装置の汚染を阻止すべく、粒子濾過を提供する。上側ハウジング部分26および下側ハウジング部分22の空気経路は別体であると共に相互から隔離され、各経路内の空気は混合されない。本発明の搬送式自給型生命維持システムが最初に通電されたとき、医療装置への電力の付与に先立ち機器ファンは短時間だけ作動し、下側ハウジング部分22内に蓄積された一切の酸素および/または素が当該システムに完全に電力供給する前に排気され、それらにより引き起こされ得る一切の爆発または火災が防止される。給電回路36はバッテリパック38または電力変換器44から電力を受けて、医療装置に電力を提供する。バッテリパック38は、搬送式自給型生命維持システムの種々の医療装置に対して電力を提供すべく協働する第1および第2のバッテリ区画を画成する。好適には、制御器は、搬送式自給型生命維持システムに対して他方のバッテリ区画が電力を提供している間に一方のバッテリ区画の充電を促進し、 次に、2個のバッテリ区画の役割を切り換え、第1のバッテリ区画が充電を行う間に第2のバッテリ区画が搬送式自給型生命維持システムに対して電力を提供する如く、配置構成される。吸引ポンプ40は、気道の間隔を維持すると共に、負傷部分などから血液および/または他の体液を除去する為の吸引を提供すべく使用され得る。吸引ポンプ40 により除去された体液は、機外に廃棄され、または、後で分析する為に吸引ボトル42内に投入される。電力変換器44は、建造物、搬送車両などからの電力を、搬送式自給型生命維持システムの医療装置を作動せしめると共に該システムのバッテリ38を充電し得る電力に変換する。制御回路46は、医療処理装置が医療監視装置に応じると共に各医療処理装置が協働して患者に対して有用な医療処理を提供する如く、本発明の各医療装置の制御を促進する。制御回路46は、タッチスクリーン26、別体の携帯監視装置を介した操作者の入力、並びに、遠隔医療施設における医療担当者からの遠隔制御指示に応答するものである。人工呼吸器空気制御器48は、医療患者に対して人工呼吸を提供すべく人工呼吸器/コンプレッサ50を制御する。閉ループ人工呼吸器は、外部供給源または機上の酸素発生器/圧縮酸素ボトル/補給システムのいずれかから酸素を受入れる。人工呼吸器はまた、麻酔の投与にも使用され得る。酸素発生器52は酸素または酸素過剰空気を提供し、これは人工呼吸器を介して患者に提供され得る。チャネル39は、下側ハウジング部分22に対する担架の長手方向および横方向の移動を防止すべく、担架20の脚部31を受容する。担架保持部材24は下側ハウジング部分22に対する下降嵌合取付けを促進し、担架の取手30は担架保持部材24上に単に載置され、次に該部材は担架の重量に応じて開くと共にその取手の回りに自動的に閉じ、下側ハウジング部分22に対する担架の堅固な取付けを提供するものである。代替的に、担架保持部材24は手動で開放されてから、それに対する担架取手30の下降に応じて閉塞されても良い。担架保持部材24は、下側ハウジング部分22に対する担架の横方向および垂直方向の移動を防止する。酸素供給源56は、酸素発生器52により生成された酸素を一時的に蓄積する。機上酸素発生器52の使用により、高重量で嵩ばるボトル詰めまたは液体酸素を担持する必要性が排除される。機上酸素発生器は好適には、医療患者に対して酸素または酸素過剰空気を提供すべく、搬送可能なメンブレンを利用する。熱交換器58は、患者に対して温度制御済空気または温度制御済水を提供することにより、患者の温度制御を促進する。環境制御システムは好適には、蒸気圧縮冷却器およびヒータおよび空気温度制御器を備えて成る。本発明の好適実施例に依れば、空気温度制御器は、呼吸の為に上側ハウジング部分26に提供される空気の加熱および冷却の両方に使用され得る。これに加え、環境制御システムは、上側ハウジング部分に対する呼吸用空気を濾過する為の空気濾過システムを備えて成る。呼吸用空気は、現在のガスマスクと類似した手法で生物学的、化学的および放射線学的な汚染を除去すべく濾過される。図8を参照すると、下側ハウジング部分22は概略的にスレッドすなわち橇(そり)100から成り、該スレッド100上にはパッド102が配設され、患者は下側ハウジング部分22に載置されたときに該パッドにより支持される。下側ハウジング部分22は、担架20の厚布34がパッド102上に係止し、パッド102が患者の全体重を受容すべく配置構成される。フィルタハウジング104は、上述の如く医療装置に対する冷却を提供するファンおよびフィルタアセンブリを収納する。受入ドア支持強化材106は、受入ドアに対して構造的剛性を提供する。前方受入ドア108は下側ハウジング部分22のヘッド区画11に対するアクセスを提供し、中央受入ドア110は下側ハウジング部分2 2の中央区画13へのアクセスを提供し、且つ、後方受入ドア112は下側ハウジング部分22の脚部区画へのアクセスを提供する。中央受入ドアの強化材113は中央受入ドアに取付けられ、それに対して構造的剛性を提供する。また、環境制御システム機器排気ハウジング30は、上述の如く上側ハウジング部分26に対して濾過空気を提供すべく、環境制御システムファンおよびフィルタを収納する。次に図9を参照すると、ディスプレイ24は、低レベルデジタル/アナログ入出力チャネル204と協働するシステム管理アルゴリズム202を介して制御される。上記低レベルデジタル/アナログ入出力チャネルは、患者医療管理アルゴリズム206と協働し、その状況はディスプレイ24上に表示される。装置通信およびインターフェース208は患者医療管理アルゴリズム206およびシステム管理アルゴリズム202と協働する。図10を参照すると、ディスプレイ25は好適には、少なくとも8メガバイトのRAM 304と少なくとも100メガバイトのハードディスクもしくは同等の不揮発性記憶装置305を有するCPU302の制御下に置かれる。本発明の好適実施例に依れば、48チャネルのデジタル入出力306が配備される。入出力チャネルは、装置状況、すなわち、オン/オフ、充電設定、リレーオン/オフ、およびデジタルセンサに関する情報を提供する。デジタル入出力306はまた、細動除去器の制御も促進する。 32チャンネルのアナログ入出力308は、圧力検知、温度検知、速度検知、ガス検知などを提供する。 6チャンネルのシリアル入出力チャンネルは、外部通信、データ記憶装置通信、生理学的センサ、人工呼吸器、およびタッチスクリーンを提供する。図11を参照すると、中央制御器の制御回路46は、機上酸素発生器52、人工呼吸器制御器48、環境制御システム49、配電システム51、吸引ユニット40、ディスプレイ25、細動除去器29、点滴ポンプ28、生理学的モニタおよび静脈内ポンプ制御器55、患者センサ57および通信ユニット88、の作用を制御する。図12を参照すると、例示的な制御および表示アルゴリズムが示されている。このサンプルアルゴリズムに依れば、高いCO 2レベルが検知されたとき、もし未だ作動されていなければファン154を始動することにより、上側ハウジング部分26から劣化空気を廃棄する。所望であれば、時的遅延を以て排気弁が開成される。空気移動を確認することが好適である。次に、CO 2が適切に排出されていることを確認すべく、患者に対する傾向分析が開始される。ハウジングのCO 2レベルが受入可能レベルであれば、システムは通常の作動状態に戻る。もしCO 2がタリアされなければ、アラームが鳴り渡り、医療提供者に対して警告する。図13は、細動除去器がオフであることを表示する為に使用される好適な記号を示し、且つ、図14は、細動除去器がオンであり電気付与中であることを示す好適な記号を示している。図14の記号の点滅は、細動除去器が放電の準備ができたことを表す。タッチスクリーン25上で図14の点滅記号を押圧すると、細動除去器が放電を行う。図15を参照すると、電力変換器44は、医療避難用Blackhawkヘリコプター(Bl ackhawk Medevac helicopter)350、Hum Vee352および標準本土電力(STD CO NUS POWER)354からの電力を受入れるべく配置構成される。電力調整器6 1は、上記電力が本発明の搬送式自給型生命維持システムのメインバス63に適合することを確かなものとする。バッテリ38は、メインバス63から電力を受けて自身の充電を促進すると共に、搬送式自給型生命維持システムの作動に対して使用されている間はメインバス63に対して電力を提供する。無雑音検知負荷81はバス63から直接的に電力を受けると共に、検知負荷83は精密電力供給器85を介して電力を受ける。図15乃至図19を参照すると、電力管理システムの作動モードが示されている。特に図16を参照すると、自律モードの作動においてバッテリ38は、環境制御システム49、機上酸素発生器システム52、人工呼吸器およびコンプレッサユニット48、制御部およびディスプレイユニット25、通信ユニット88、細動除去器29 、データ記憶ユニット55(医療パラメータおよび提供された医療処理の記録を保持するデータ記憶装置)、および点滴ポンプ53に対し、電力を提供する。特に図17を参照すると、再充電モードにいおて、電力変換器44はバッテリ群38に対して電力を提供する。特に図18を参照すると、予備電力モードにおいて、電力は外部電源により提供される。斯かる電力は、400ヘルツ500、交流120ボルト502および直流25ボルト504から成り得る。電力変換器44は、400ヘルツ500および/または交流120ボルト502を受けると共に、ECSシステム49、機上酸素発生器システム52、人工呼吸器およびコンプレッサユニット48、吸引ユニット40、制御部およびディスプレイユニット25、通信ユニット88、細動除去器29、データ記憶ユニット55および点滴ポンプ53に対して、最大21.2アンペアおよび最大534ワットを提供する。特に図19を参照すると、再充電モードによる予備電力の間、バッテリ電力群38は充電される一方、図18の予備電力モードにおけるのと同様の作動を提供する。図20を参照すると、電力管理システムの全体的な概略図が与えられている。この概略図は、電源すなわち400ヘルツ500、交流120ボルト502、直流25ボルト50 4の種々の関係を示している。バッテリ電力群38は、図19に示された如く充電され得る。電力は、図16、図18および図19に示された如く種々の負荷に提供されていた。図21を参照すると、各バッテリ区画は好適には複数のバッテリパック600から成り、各バッテリパックは、負電極支持体604および正電極支持体606を介して搬送式自給型生命維持システムの電気システムに接続可能な複数の独立バッテリ602を備えて成る。従って、負電極支持体604および正電極支持体606は、バッテリパックの電気的接続およびその機械的取付の両者を提供する。負極リレー制御器608および正極リレー制御器610は、バッテリパックが故障した場合には残りのバッテリパックからの特定のバッテリパックの選択再構築を促進し、保護ダイオード612は、再構築されたバッテリ電池を隔離してバッテリ602の過充電を防止する。従って、特定の電池が適切に作動しない場合、その電池を含むバッテリパックは自動的に残りのバッテリパックから切り離され、医療装置に対する所望の電力の保持を容易なものとする。各バッテリパックは好適には、42個の独立電池を備えて成る。図22を参照すると、図21に示された如き複数のバッテリパックが、電力バスに対して約25.2ボルトの直流を提供すべく配置構成されている。特に、環境制御システムの全体的システム概略が提供された図23を参照すると、核/生物学的/化学的(NBC)フィルタ150およびファン152は、上側ハウジング部分ファンアセンブリ30内に配設されている。ファン152は冷却ファン154に対して濾過空気を提供し、冷却ファン154は濾過空気を患者12に導く。ブロワ152 を介して上側ハウジング部分内にもたらされた空気の一部は、漏出分156として其処から排出される。ブロワ152を介して上側ハウジング部分26内にもたらされた空気の別の部分は、吸引ユニット40に提供される。ブロワ152を介して上側ハウジング部分内にもたらされた空気の別の部分158、残り160は、上側ハウジング部分内を再循環せしめられ、好適には、気水熱交換器162を通過せしめられる。該熱交換器は好適には、冷却ユニット164から約20 psidで温度制御済水を1ガロン/分で提供する。冷却ユニット164は好適には、公知の冷却原理に従って冷却剤を気化器170および凝縮器172に循環させるべく圧縮器/ポンプユニット168を駆動するモータドライブ166を備えて成る。逆止弁174は、空気が吸引ユニット内に逆流するのを防止する。同様に、逆止弁176は、人工呼吸器/コンプレッサ50 内への逆流を防止する。人工呼吸器/コンプレッサ50および吸引ユニット40の吐出物は、機外に廃棄されるかまたは所望に応じて容器内に廃棄され得る。特に図24を参照すると、環境制御システムの機能的ブロック図が与えられている。本発明の好適実施例に依れば、清浄空気経路400および開ループ冷却システム402の両者が配設される。大気404はNBC濾過406される。選択的に、加圧ユニット408は、所望の手法により上側ハウジング部分の患者区画410を加圧する。上側ハウジング部分の患者区画410は、大気よりも僅かに高いレベルまで加圧され、周囲環境および医療提供者から患者を隔離しても良い。代替的に、上側ハウジング部分26の患者区画410は、大気よりも僅かに低いレベルまで加圧され、患者から医療提供者を隔離しても良い。閉ループ冷却システム412は、患者区画410の所望の温度制御を容易なものとする。患者区画が大気圧力よりも僅かに高く加圧されたとき、機外漏出414が生ずる。呼吸排出物416もまた、患者区画から排出される。吸引ユニット40は廃棄物418を機外に放出する。上記開ループ冷却システム402においては、大気404は粒子濾過420を受ける。粒子濾過された空気は次に、酸素発生システム422、医療用電子機器424、制御用電子機器426、および機械的/電気的機器428に提供されるが、これらは全てバッテリ群430から電力を受けるものである。バッテリ群430は種々の空気発動機432 に対して電力を提供し、これは次に高温空気434をシステムから排出する。この高温排気は、その熱を閉ループ冷却システム熱排除ユニット436から受けるものである。図25を参照すると、粒子フィルタ17は、粒子濾過済空気を、ヘッド区画11、 中央区画13および脚部区画15に、この順で提供する。ヘッド区画11の内部で、センサボード、精密電力供給器、細動除去器ボードおよびバッテリ、および吸引ポンプは粒子濾過済空気により冷却される。中央区画13内においては、電力変換器44、中央制御器46、人工呼吸器/コンプレッサ50、人工呼吸器制御器48、機上酸素発生器システム52、コンプレッサ51、ならびに、その中に配設された他の電気装置が粒子濾過済空気により冷却される。脚部区画内では、バッテリパック78が粒子濾過済空気により濾過される 図26を参照すると、患者冷却用サブシステムは概略的に空気再循環システムを備えて成り、ファン154は、上側ハウジング部分内に画成された患者区画410内の患者12に対し、温度制御済空気を好適には100立方フィート/分かつ0.20インチ水柱で提供する。該空気は患者に対し、約72°F(22℃)で提供される。患者区画410からは、その内部の排出温度を約84°F(29℃)に保持すべく、約379ワットの熱が除去されねばならない。再循環空気は患者区画410から排出されると共に気水熱交換器162に提供され、これは水を好適に冷却ユニット164に対して20psid で約1ガロン/分で循環させる。水は好適に冷却ユニット164を退出すると共に、約65°Fの温度で気水熱交換器1 62に入り、2個の冗長なギヤポンプ180および182により圧送される。気水熱交換器162を出た後、水は約69°Fであるが、冷却ユニット164の気化器170により冷却されて約65°Fに戻される。特に図27を参照すると、空気サブシステムが示されている。機上酸素発生器52は、好適には、平均で約0.7立方フィート/分、最高で2.1立方フィート/分の速度で、酸素または酸素過剰空気53を人工呼吸器/コンプレッサ50に提供する。人工呼吸器/コンプレッサからの排出空気55は、逆止弁176を介して患者12に引渡されると共に、好適には機外に廃棄される。代替的に、排出空気は後の分析の為に濾過され得る。 NBCフィルタ150は好適には、最小約1.2インチ水柱にて、最大3.5立方フィート/分、平均1.7立方フィート/分、最小1立方フィート/分を提供する。 N BCフィルタ150およびブロワ152からの空気は、人工呼吸器/コンプレッサ50および患者12の両者に対する空気を提供する。図28を参照すると、熱負荷相互作用図が与えられている。上側ハウジング部分26は、太陽光源(すなわち、太陽)、大気502、空504および周囲構造506から熱を受ける。制御済環境508は、太陽光源500、上側ハウジング部分26、循環ファンおよび加圧ブロワ510、点滴用装置(IV)およびデータ記憶装置などの動力オブジェクトの挿入512、および患者12から熱負荷を受ける。これに加え、機上熱発生器518は、バッテリ、電子機器、電力変換器、環境制御システム加熱側機器、人工呼吸器、および吸引ユニットを含んでいる。而して、下側ハウジング部分は、 地面接触520、周囲構造522の影響、地層大気524、および地面反射太陽放射526を介して加熱および/または冷却に晒される。制御済環境はまた、加圧空気漏出51 4および機上空気消費516に晒される。図29を参照すると、人工呼吸器の概略作動が与えられている。大気はファン152によりNBCフィルタ150を介して吸引される。電動機702により駆動されるコンプレッサ700は、水分離フィルタ704を介して空気溜706に空気を提供する。レギュレータ712に対しては、コネクタ710により壁部空気が提供される。レギュレータ712の出力は、空気溜706に供給される。大気は機上酸素発生器52にも供給されるが、その出力は、選択的なバッファリザーバ714に供給される低圧の酸素または酸素過剰空気である。選択的なバッファリザーバからは、酸素が酸素コンプレッサ716を介して酸素リザーバ718へ流れ、そこで約20乃至30psiで蓄積される。酸素はまた、コネクタ720およびレギュレータ722を介して壁部吹出口から酸素リザーバ718に供給され得る。酸素リザーバ718からの酸素は、高圧力(20〜30psi)出力を有する混合機724を介して、空気溜7 06からの空気と混合される。次に人工呼吸器制御器726は、患者12に対する酸素または酸素過剰空気の供給を促進する。図30を参照すると、人工呼吸器および機上酸素発生システムの一体化およびそれらのインターフェースが示されている。吸引は、気道清浄化を促進すべく吸引チューブ800を介して提供される。吸引チューブ800を介して吸引された流体は吸引リザーバ802内に収集される。好適には、0mmHg乃至200mmHgの吸引が提供される。人工呼吸は、患者の気管内に延仲すると共にpCO 2カプノグラフセンサ808に接続された人工呼吸チューブ804により促進される。人工呼吸チューブ804からの排出は、呼気チューブ806を介してpCO 2カプノグラフセンサ808から促進される。 pCO 2カプノグラフ信号データは、カプノグラフ電子機器を介してシステム制御回路に送信される。選択的な気化アセンブリ810は、麻酔ガスの気化を促進する。気化アセンブリ8 10は、所望に応じてバイパスされ得る。上記人工呼吸器は、20〜50psiの高圧力でガス混合を行う。而して、気道圧力および一回呼吸気量は、手動によりまたはシステム制御回路を介して制御可能である。タイミングもまた、手動によりまたはシステム制御回路により制御され得る。図31を参照すると、データ通信および関連外部インターフェースが示されている。囲繞体、すなわち上側ハウジング部分21は患者12を収納する。生理学的モニタおよび点滴用ポンプ制御器55は、患者12および制御ポンプ28に取付けられたセンサの出力を記憶する。ローカル制御モジュール762はスクンドアロン装置であり、これは、図1に示された本発明の搬送式自給型生命維持システム内に収納された患者の状況を監視する医療担当者により担持され得るものである。従って、単一個のローカル制御モジュール762を使用して、複数の別個の搬送式自給型生命維持システムを監視し、その適切な作動およびその中に収納された医療患者の状態を確認することが出来る。個人状況モニタ18は、患者の状況を監視すると共に、点滴ポンプ763を制御し、更に、生理学的モニタと通信し得るものである。該ポンプ763は、搬送式自給型生命維持システムの外部の携帯点滴でも良い。斯かる通信は、搬送式自給型生命維持システムの無線754、または同等の外部無線を介して行われるのが好適である。データ記憶装置90は無線750と通信し、遠隔医療担当者との通信を容易なものとする。通信は選択的なものであると共に、地上局752にて負傷人員に関するロジスティックスを行う管理要員により行われ得る。外部装置との通信は、RS-2 32リンク、または、イーサーネットリンタのいずれかを介して行われ得る。図32を参照すると、本発明に係る担架保持部材34が示されている。保持部材構造は好適には、担架に対する下側ハウジング部分の取付けが、担架を担架保持部材54上に単に落下または降下すると担架20の取手32が担架保持部材54に接触してそれにより捕捉されて促進される如く配置構成されるのが好適である。選択的に、担架保持部材34は、それに対する担架20の載置に先立ちその手動開放を必要とする如く配置構成され得る。次に担架20が担架保持部材34に一旦載置されたなら、担架保持部材34は担架20の取手32の回りに閉塞してそれを繋止する。保持部材34の一好適形態に依れば、下部連結部122は基部120上に形成される。基部120は、本発明の下側ハウジング部分22に対する保持部材34の取付けを容易なものとする。上部連結部124は下部連結部122に枢着されると共に、開放位置および閉塞位置に配設可能である。図32に示された開放位置において、上部連結部124からは起動バー126が略々直に延在し、担架20が下側ハウジング部分22上に載置されたときに、そのひとつの取手32が起動バー126と係合して該起動バーを下方に押圧することにより上部連結部124をその閉塞位置まで回転させる。上部連結部124がその閉塞位置まで回転されたとき、上部連結部124は所定位置に繋止され、従って、下側ハウジング部分22から担架20を離脱させる為にはそれを手動で解除せねばならない。図33を参照すると、本発明の概略が与えられている。本発明に依れば、その医療装置を作動させ且つ/又は同時にそのバッテリを充電すべく、多様な種々の電力入力が使用され得る。本発明の好適実施例に依れば、斯かる外部電力は、40 0Hzの交流115/200ボルト;60Hzの交流120ボルト;直流25ボルトから成り得る。この電力は電力変換器44に供給され、該電力変換器44は公称25.2ボルト直流を提供し、医療装置の作動および/またはバッテリ38の充電を促進する。制御回路46は、患者の特定の医療的問題に依存して該患者に適切な治療を提供すべく、 種々の医療監視装置および医療処理装置の協働を促進する。図34を参照すると、タッチスクリーンモニタ24は種々の医療パラメータ790 、791、792、793および794、並びに表示制御部分795を表示し、医療装置の所望の作動を容易なものとする。本発明の医療監視装置および医療処理装置は、好適には汎用マイクロプロセッサである制御回路46の制御下に置かれるのが好適であり、該制御回路46はアルゴリズムプログラムを実行し、医療装置に対する所望の監視および制御を促進する。図35に示された如く、ソフトウェア・アーキテクチャは、システム入出力90 0、通信902およびグラフィカルユーザインターフェース904を備えて成る。本発明の好適実施例に依れば、システム管理機能906および患者医療機能908は、適宜な任意のオペレーティング・システムの下で動作するアプリケーションを備えて成る。上記システム入出力は、装置入出力、データ記憶装置、人工呼吸器、タッチスクリーン、細動除去器、無線周波通信、点滴ポンプおよび生理学的センサを含むものである。また、環境制御システム、電力、ガス監視、汚染、細動除去器および機器に対する画面入出力も配備される。システム入出力はまた、電力管理、環境制御システム管理、すなわち患者区画ならびに機器区画も含んでいる。好適には、組込テスト機能が配備される。上記グラフィカルユーザインターフェースは、人工呼吸器管理、機上酸素発生システム管理、細動除去器管理、吸引ユニット制御、患者温度管理、およびセンサ監視を含んでいる。該グラフィカルユーザインターフェースはまた、看護兵インターフェース、医師インターフェース、アラーム通知、システム診断、およびシステムメンテナンスも促進する。図36を参照すると、血圧を表示する画面の表示例が与えられている。収縮期血圧は上段曲線940により示されると共に、弛緩期血圧は下段曲線942により示されている。図37を参照すると、医療装置すなわち細動除去器および人工呼吸器の状況、 ならびに、患者医療パラメータを表示する表示例が与えられている。タッチスクリーンモニタが使用されていることから、本発明の搬送式自給型生命維持システムの医療装置はタッチスクリーンモニタ25から監視および制御を行い得る。例えば、心臓形状記号750を押圧することにより細動除去器は、停止され、充電を開始すべく起動され、且つ、放電を起こし得る。図38を参照すると、医療装置状況および患者医療パラメータを更に示すサンプル画面が与えられている。医療装置の制御は、タッチスクリーンインターフェースを介して与えられる。例えば、呼吸速度に関する上向矢印950を押圧することにより、人工呼吸器により提供される呼吸速度は増加され得る。同様に、所望に応じて酸素濃度および一回呼吸気量も容易に変更され得る。図39を参照すると、患者状況を示すサンプル画面が与えられている。示された如く、心拍960は毎分80拍であり、血圧926は120/80であり、且つ、患者温度96 4は98°Fである。このサンプル画面は、細動除去器がオフであると共に吸引がオンであり、且つ、人工呼吸器は、20呼吸/分、780ccの一回呼吸気量、および9 7%の酸素飽和で人工呼吸を提供していることを示している。図40を参照すると、システム自己テストの結果となる画面表示が示されている。中央980における記号は、システム組込テスト(BIT)を表している。システムBIT記号980からは、人工呼吸器記号981、ECS記号982、吸引ユニット記号983、機上酸素発生器システム記号984、細動除去器記号985、通信ユニット記号986、ディスプレイ記号987および電力記号988のラインが延伸している。特定のサブシステムおよびその通信チャンネルに対するシステム組込テストが好首尾に終われば、システムBIT記号980からそのサブシステムおよびサブシステム記号へのラインは緑色となる。サブシステムの障害は、システム組込テスト記号980から該当サブシステムへの緑色ラインを表示することにより表され、 且つ、サブシステム記号は赤色となる。システムからサブシステムへの通信チャンネルの障害は、システム組込テスト記号980から、そのサブシステム記号へ赤色ラインを表示することにより表され、且つ、そのサブシステム記号は赤色となる、と言うのも、その状況は確認され得ないからである。例えば、もし通信ユニット986がシステム組込テストに不合格であれば、システム組込テスト記号980と通信ユニット記号986とを結ぶラインは緑色となり、且つ、通信ユニット記号は緑色の代わりに赤色となる。これに加え、もし人工呼吸器981に対する通信チャンネルがシステム組込テストに不合格であれば、システム組込テスト記号980を人工呼吸器記号981に結合するラインは緑色の代わりに赤色となり、且つ、人工呼吸器記号981は緑色の代わりに赤色となる、と言うのも、その状況は確認され得ないからである。以下に更に詳細に記述される如く、上記搬送式自給型生命維持システムは、生命維持システムの機能装置および回路を監視し、制御し、優先付け、且つ、それらに対する電力を調節する制御回路を組込んでいる。当業者であれば理解される様に、これらの機能を実行する制御回路の特定の手法は、実質的に本発明の広範囲な特徴から逸脱すること無く変更され得るものである。制御回路の機能の実現は、制御回路と協働する特定のおよび他の装置の作動特性、並びに、実現されるべき所望の洗練レベルに従って変更されるものである。一実施例において、制御回路は単一冗長データバスを介して機能し、一個以上の電気バスにより機能装置および回路との間で情報を通信し、該電気バスには医療装置および他の回路が作用的に接続される。斯かる場合、制御回路との間の情報はデジタルパケットでフォーマットされることにより、各機能装置および回路は別個にアドレスされて制御およびデータ信号を通信しても良い。別の実現例において制御回路は、実質的に専用の回路経路を介して他の機能装置および回路に別個に接続される構造で実現され得る。いずれの場合にも、制御回路は機能装置および回路に対して適合制御を与え、患者に対する所望の生命維持条件を維持するものである。制御回路の機能を実現するに適したプログラム命令は、本出願と共に提出されている。しかし乍ら、これらの命令は例示を意図しており、制御回路により実現される適合制御の広範囲な特徴から逸脱すること無しに、これらの命令を補足し、変更し、且つ、再配置することができる。その適合制御は、操作者の介在から独立して生命維持システムが機能することを許容するものであるが、これは、患者の搬送期間の間に必要とされ、または、適切な医療担当者により提供され得る即時の従事が他の患者要求により制限される場合に必要となる処である。患者がハウジング内に一旦載置されると共にハウジングが密閉されたなら、制御回路は自動モードとされることにより、監視および治療機能は操作者の介在無しに、選択的に実行され、変更され、順序付けされ、且つ、終了せしめられ得る。制御回路はまた、手動により、または部分的に手動モードにより作動可能とされ、制御回路の一定のまたは全ての機能は、制御回路のプログラムに優先して操作者により手動で調節され得る。他の実施例において制御回路は、医療監視装置、医療処理装置または環境制御装置の機能を選択する為だけの手動操作を促進すべく機能する。更に、斯かる手動操作は、生命維持システムと無線通信する遠隔局の医療担当者により行われることにより、患者の生命維持条件およびハウジング内の環境条件は、遠隔的に監視および調節され得る。その機能が手動で制御される特定の代表例、および、斯かる手動制御に対する制御回路の応答は、本発明の広範囲な特徴から逸脱すること無く、制御システムの所望の洗練性に従って変更され得るものである。図41は、相互連結された機能装置および回路の適合制御を提供する制御回路の作用を示す簡略化ブロック図である。該図中に示された如く、制御回路46は、 医療監視装置805および医療処理装置807を含む医療装置803と双方向通信を行い、制御回路はこれにより、医療監視装置805から情報を受信すると共に該情報に応じて医療処理装置807の作用を調節する。例えば、医療監視装置は心電計として実現すると共に、医療処理装置807は細動除去器として実現しても良い。例えば、医療監視装置805からの情報はこれにより、患者の心臓状態に関する情報を提供しても良い。また、予設定閾値条件に従い、監視された生命維持条件を受入可能パラメータへともたらす為に必要なプログラムを実行すべく、制御回路は医療処理装置を起動すべく作用する。制御回路46は、隔離におけるひとつの条件だけでなく、複数の生命維持条件の評価およびそれらの相互関係に基づいて、医療処理装置の適合制御を提供すべく作用する。斯かる評価の結果として、制御回路46は、医療監視装置805、医療処理装置807および環境制御装置809の作動を調節し得る。制御回路46は、適合プログラム制御に応じ、医療監視装置805の監視機能および/または一個以上の医療処理装置807の処理機能を、監視し、実現し、変更し、順序付けし、且つ/又は、終了させることができる。環境制御装置809は、ハウジング内の環境条件を検知且つ/又は調節すべく作用する監視装置且つ/又は調節装置として実現しても良い。斯かる条件は、温度、音響、光、圧力、湿度、患者傾斜、および他の環境条件を含み得る。従って、 例えば、環境制御装置809は、ハウジング内の化学的または細菌的条件を検知し、且つ、任意の化学的、生物学的または放射線学的な汚染を排除すべく作用し得る。現時点での好適実施例においては、斯かる空気濾過機能は連続的に行い、ハウジング内の環境条件がハウジングの外部の環境条件から確実に隔離される様にするのが通常である。入力装置811および/または音響/映像装置813は好適にはハウジングの外側表面に接続され、ハウジング内の患者の環境隔離を犠牲にすることを必要とせずに制御回路へのアクセスを許容する。入力装置811は、制御回路46への情報に対する指示または要求を入力すべく作用する。斯かる情報指示または要求に応じて制御回路46は、適合制御に従って機能装置および回路の作動を調節すべく作用する。音響/映像装置813は操作者に対し、制御回路46に対して通信された情報の視認およびその作用の監視を可能とする。ひとつの実現例において、音響/映像装置813は、チャンバ内の患者および/または遠隔局815における操作者との音響的通信を許容する。遠隔局815は、通信回路817への無線周波数リンクを介して熟練医療担当者が生命維持システムの作用を監視および調節し得る病院または他の医療業務施設に配置され得る。通信回路817は、送信回路819および受信回路821を備えて成る。送信回路819および受信回路821は集合的に作用し、遠隔局815と制御回路46との間の情報および指示の通信を行う。遠隔局815から通信された遠隔制御信号は制御回路46により解読され、医療監視装置805、医療処理装置807および/または環境制御装置809 の作動が調節される。ハウジング内に配設されたマイクロフォンおよびスピーカは、患者および/またはローカル医療提供者と遠隔局815の操作者との間の音響的通信を容易なものとする。これにより患者は、自身の状熊および治療要求を言葉により遠隔局815に対して知らせ、遠隔局815は制御回路46を介して医療監視装置805から患者の生命維持条件情報をアクセスし得る。遠隔局815における操作者は医療監視装置805を更に調節し、操作者が有用と考える更なる情報を獲得しても良い。斯かる情報を評価したなら、遠隔局815における操作者はそれに関して制御回路46に対し、所望の処理プランに従って医療処理装置807の作動を調節させても良い。そのプランの実効性は、医療監視装置805からの情報をアクセスすると共に、ハウジング内に配設されたマイクロフォンおよびスピーカまたはモニタを介して患者と直接的に会話することにより、定常的に監視され得る。上記生命維持システムは更に、医療記憶装置825に配設された情報を読取ると共に斯かる情報を制御回路46に通信すべく作用する読取器823を備えても良い。読取器823は例えば、患者の医療履歴に関する情報を制御回路46に入力すべく作用する。すると制御回路46は斯かる情報に応じ、医療監視装置805、医療処理装置807および環境制御装置809の作用を調節すべく作動する。前述の如く制御回路46は、複数の生命維持条件を操作者に対してシミュレートし、斯くシミュレートされた生命維持条件に応じた操作者の医療装置の活用を監視し、且つ、医療装置に対する操作者の活用の実効性を評価する為にも作動するのが好適である。これにより制御回路46は、ハウジング内に何ら患者が存在しなくとも、訓練モードまたはシミュレートモードで作動し得る。図42に関して示された如く、制御回路46はまた、医療装置に対する電力の付与および配分を調節する電力調節器としても機能し得る。同図中に示された如く、制御回路46は更に、電力調節回路827、充電回路829、および、第1および第2 のバッテリ区画831、833を備えて成る。この実施例において電力調節回路827は、電力を他のバッテリ区画から導入し乍ら第1バッテリ区画831および第2バッテリ区画833の一方を交互に充電する充電回路829の作動を調節すべく作用する。これにより、充電回路829に対して配備された外部電力は、第1バッテリ区画831 を充電すべく導かれる一方、第2バッテリ区画833は生命維持システムの医療装置803および他の機能構成要素に対して電力を出力する。次に、電力調節回路827 は所定のパラメータに従い、外部電力は第2バッテリ区画833を充電すべく適用される一方で第1バッテリ区画831からの電力は医療装置803に付与される如く、 充電回路829の作動を調節し得る。制御回路46は更に、上記生命維持システムにおける医療装置、環境制御装置および他の回路に割当てられた所定の優先順位に従い、第1および第2のバッテリ区画831、833からの電力の配分を調節すべく作用し得る。その実施例において電力調節回路837は、第1および第2のバッテリ区画831、833から利用し得る電力を監視すべく作用する。而して、制御回路46は、生命維持システム内の医療装置、環境制御装置および他の回路の電力要件を監視すると共に、これらの装置および回路に付随する割当優先順位に従ってこれらの装置および回路に利用可能電力を配分すべく作用する。更に、制御回路46は、生命維持システムの監視条件または手動制御に応じ、生命維持システム内の個々の医療装置、環境制御装置および他の回路の割当優先順位を変更すべく作用する。他の種々の手順も実現され得るものであり、それによれば制御回路は、生命維持システムで生じ得る緊急の医療状態に従い、個々の医療装置、環境制御装置および他の回路への電力配分を調節する。当業者であれば理解される様に、制御回路46の特徴は、本発明の広範囲な特徴から逸脱すること無しに、特定の用途に従って変更、簡素化または強化され得る。本発明の搬送式生命維持システムは、戦場負傷兵、医療患者、隔離を必要とする化学的/生物学的汚染患者、および、任意の医療環境において治療施設もしくは持続的ICU医療への緊急搬送を必要とする他の人々に対し、別体的に個人化された集中治療を提供するものである。これに加え、本発明の搬送式生命維持システムは、柔らかみのない設備を、蘇生的、作動的かつ術後的な治療施設に迅速かつ容易に再構築する手段を提供する。従って、船舶、飛行機、学校、事務所、家庭、診療所などの種々の非医療現場環境も、本発明の搬送式生命維持システムを使用することにより迅速に集中治療環境に転換され得る。該搬送式生命維持システムは、斯かる集中治療用途に対して必要とされる医療監視および治療装置を提供する。更に、本発明の搬送式生命維持システムは、必要であれば外科手術に対する無菌環境としても使用され得る。また、医療患者を、戦地または事故現場の現場環境から、例えば事故現場または戦地から離間して位置せしめられた典型的には従来の病院などの更に良好な治療施設を有する箇所まで搬送する上で、医療の継続性は極めて重要である。本発明の搬送式生命維持システムは、集中治療状況で一般的に使用される医療装置を備え、これは特に下側ハウジング部分として配置構成され、これは2人の人員により手動担持され得ると共に、標準的な軍事撤退用移動体に取付けられるべく配置構成され、且つ、民間の緊急治療車両へ積載されもしくは病院での使用に適合されている。本発明の搬送式生命維持システムを使用することにより、蘇生および搬送の間に必要とされる医療提供者の人数が最小化されると共に、斯かる医療提供者が有すべき技術程度も最小限ものとされる。本発明の好適実施例に依れば、 閉ループ制御を使用したスタンドアロン作動を促進すべく、搬送式生命維持システムには知能(intelligence)が提供される。機上センサは生理学的パラメータ処理に対して入力を提供するが、これは、取入れられた種々の集中治療医療装置の作用を行う知的決定をサポートする。生理学的パラメータ処理はまた、患者の医療要求に関して熟練者または非熟練者に対して指示を与えることにより、処置適用を容易なものとする。患者および生命維持システムの状況報告および管理もまた容易なものとされる。本発明の搬送式生命維持システムにおいて斯かる閉ループ自動化を提供することにより、安定化した医療患者が、付添無しで放置され、または、機上の監視および制御システムのみの医療下に置かれるという時間を最大化し得る。これは特に、医療提供者が所望の定常的監視を簡単には行い得ないという、戦地負傷兵または民間負傷者の厳しい環境から遠隔病院までの搬送を促進する上で有用である。これに加え、本発明の配置構成に依れば、遠隔医療提供者は機上センサを監視すると共に、医療患者に対して強化医療を提供すべく搬送式生命維持システムに対して命令を与える。電気通信能力は、斯かる遠隔報告、照会、および命令/制御作用をサポートする。従って、本発明の搬送式生命維持システムは、スタンドアロン能力を有する一体化医療装置または集中治療ユニット(ICU)を提供する。本発明の好適実施例に依れば、複数レベルの作用および通信能力が提供される。上記搬送式生命維持システムは、スタンドアロンで、ローカルで、インターフェース付きで、または、遠隔のいずれかの作動モードで作用すべく配置構成され得る。スタンドアロンモードでの作動は、医療患者からのセンサ入力を利用した医療装置の最も洗練された自律制御を提供する。また、インターフェースモードでの作動は、例えば、撤退用移動体、補助維持システムなどの、搬送式生命維持システムが作動している環境に対する電気、酸素およびデータのインターフェースを許容し、搬送式生命維持システム自体の資源の負担を最小化し、それらの寿命を増大する。遠隔モードでの作動においては、 典型的には、搬送式生命維持システムからのデータを監視かつ評価すると共に生命維持医療装置に対して外傷用処置入力を与える医療専門家である遠隔サイトに対してデータ通信が行われる。本発明の搬送式生命維持システムに係るデータ蓄積および通信の設備により、 本発明は、種々の戦地、民間緊急ロジスティックス、および資源割当システムに容易に一体化され得る。例えば、戦場負傷兵およびそれらの医療状態に関する情報は、中央処理基地で容易にデータ収集かつ評価され得る。斯かるロジスティックス考察はまた、特に地震、洪水、竜巻などの天災の間における民間用途においても有用であり得る。 UH-60 Blackhawkヘリコプター、UH-1 Hueyヘリコプター、HumVee、C-13 0翼付航空機および/またはC-141固定翼航空機などの標準軍事撤退用移動体の機上搬送に適合すべく本発明の搬送式生命維持システムの医療装置は、約6インチの高さを有する下側ハウジング部分内に嵌合すべき構成形とされている。斯かる構成形状は、上記の如き軍事撤退用移動体の機上において戦場負傷兵を担持する標準NATO担架と同一の手法で単純に本発明の搬送式生命維持システムが担持される如く、標準NATO担架取付と互換性を有している。より詳細には、本発明の搬送式生命維持システムは、標準軍事撤退用移動体上での搬送を容易なものとすべく特に配置構成されている。斯かる搬送に適合すべく、上記搬送式生命維持システムの身体包被体は、高さ20インチ、幅22.75インチおよび長さ85.5インチに制限されている。医療患者が載置されると共に、医療装置が存在する下側ハウジング部分は、高さ6インチに制限されている。斯かる構造により、本発明の搬送式生命維持システムが取付けられた標準NATO担架の担架取手を介して斯かる標準軍用車両に本発明の搬送式生命維持システムが取付けられることが確実なものとされる。本発明の制御および監視装置の全ては、医療患者の搬送の聞にも完全に作動し得るものである。上記環境制御システムもまた、快適な温度を維持することにより患者の快適な管理を促進する。而して、下側ハウジング部分は、担架および医療患者が載置される身体用ベッドを提供すると共に、それに対する繋留を促進することにより、 搬送の間の上下反転を回避する。環境容器(チャンバ)は、悪影響のある化学的/ 生物学的環境からの隔離を提供すると共に、医療患者が化学的または生物学的物質により汚染されたときに必要となり得る逆隔離を容易なものとする。本発明の搬送式生命維持システムは、内部電力、環境制御、機上酸素生成機能および自律通信などのスタンドアロン・ユーティリティ機能を利用して完全に自律的なものである。本発明の通信機能としては、患者ならびに搬送式生命維持システム自体の状況の報告が挙げられる。ローカルおよび遠隔通信によるアラームは両者共に、医療もしくはシステムのパラメータが所望限界を越えたことを警告する。患者の状況に関して記録された情報は、搬送式生命維持システムの機内に保持されると共に、別のサイトに通信され得る。この情報の通信は特に、医療患者に対して適切な医療処理を行う為に先決準備が必要な場合に有用である。例えば医療担当者は予め、医療患者の到着および該患者の特定の問題および必要事項を警告され得ることから、医療患者の到着時には適切な装置および人員が配置され得る。これに加え、処理データ、患者データおよびシステムデータの記録は、医療研究調査において価値を有するものである。本発明の好適実施例に依れば、上記通信システムは、遠隔箇所に対して搬送式生命維持システムの位置を与える為の位置検出および通信機器を含んでいる。それは好適には、世界測位衛星システム(GPS)を利用して実現される。これに加え、搬送式生命維持システムに対するメンテナンス要件は、特定要件の通知、並びに、必要であれば斯かるメンテナンスを実行する指示がそのディスプレイ上に提供される如く、好適にはシステム内に自動化且つ一体化される。機上での修復助言およびメンテナンス手順もまた、選択的に配備され得る。本発明の搬送式生命維持システム上の戦場負傷兵または民間災害負傷者の地理的位置を提供することにより、戦場負傷兵または民間負傷者を処置する為の医療担当者、医療装置、サプライ、医薬品などの急送は、所望に応じて促進される。ローカル監視は、搬送の為に医療患者を適切に準備し、すなわち医療患者を安定化させる為に必要とされる訓練および技術を最小限のものとする為に提供される。斯かるローカル監視は、機上センサおよび診断ソフトウェアを利用した生命維持システムの自律作動、または代替的に、機上電気通信能力を利用した遠隔通信コンサルティングのいずれかにより提供される。本発明の好適実施例に依れば、訓練モードも利用することができるが、これは、多様な種々のタイプの外傷負傷兵をシミュレートすべきユーザの使用を許容し、従って、本発明の搬送式生命維持システムを適切に使用すべく医療提供者を上達させ得るものである。本発明の搬送式生命維持システムの使用は、移動性の機敏な戦闘を容易なものとする、と言うのも、これにより手術室内で戦場負傷兵を処置する要件が相当に緩和されるからである。従って、戦場負傷兵は遠隔病院に即時に搬送されるという一般原則に依り、斯かる負傷者の避難および新たな人員すなわち兵士の交換が容易に促進される。更に、適切な医療サポートを受けられるということが、敵との交戦を行う兵士の意気に相当に影響を与えることは広く立証されている。従って本発明は、斯かる戦場負傷兵の医療処理および斯かる負傷兵の避難および交換に伴うロジスティックスを強化するだけでなく、兵士の戦闘能力をも高めるものである。本発明は、外傷医療を数分以内に提供し得るものである。その軽量かつコンパクトな構造により、それは容易に、負傷兵が一般的に生じ得る戦地前線、 民間災害地域に容易に展開され、または、潜在的災害地域に容易に予備配置され得る。同様に、その堅固で一体的な構造の故に、本発明は遠隔の接近不能な位置に空中投下され得ると共に、空中回収に対しても適合構成されている。斯かる配置構成は更に、急勾配、荒れ地、船舶および小船、および極寒条件などの遠隔かつ接近不能な箇所における救助活動での本発明の使用を望ましいものどする。本発明は寒冷気候環境において格別の適用性があり、其処では、斯かる寒冷から医療患者を隔離する環境チャンバの能力が有用である。戦場負傷兵の地理的出所および現在位置に関する斯かるロジスティックス情報は更に、戦闘計画のリアルタイム変更に関して実際の命令判断決定を容易なものとする。例えば、共通する前線位置に由来する過剰数の戦場負傷兵は、その位置における強化の必要性を表す傾向がある。本発明の搬送式生命維持システムは好適には、個々の兵士により担持されることが予期される如きコンピュータ化医療記録を受入れるべく配置構成される。当業者であれば理解される如く、現在では、認識票、身分カードなどに軍事医療記録を取入れ、斯かるデータの自動検索を容易なものとすべき試みが行われつつある。従って、個々の兵士の医療履歴は迅速に搬送式生命維持システムの制御システムに転送され、その中に含まれた適切な情報は戦場負傷兵の診断および処置に活用され得る。本発明の環境チャンバは更に、制御済圧力または高圧用途にて利用し、戦場負傷兵に対して所望の医療処理を提供し得ることも企図している。例えば、潜函病を処置する為には、環境チャンバ内の圧力を大気圧力よりも相当に高い値まで高めてから、制御し乍ら経時的に圧力を減少させることが望ましい。これに加え、戦場負傷兵の所定身体部分に対する血流を制御すべく加圧スーツを使用し、ショックの可能性および/または激烈さを減少すると共に其処からの内出血を緩和しても良い。例えば、再加圧可能なズボンを利用して血流を下限まで制限し、そこからの内出血を緩和すると共に不都合なショックの影響を緩和しても良い。また、(心蘇生の訓練に一般的に使用される)ResusiAnnie、および、公知の心臓血管蘇生ダミーであるHarveyなどの公知の訓練用ダミーを特に収納することにより、訓練は促進される。訓練は、3種類のモードが提供される。第1のモードにおいては、人体対象物が本発明の搬送式生命維持システム内に載置されると共に、医療提供者の入力により所望の身体的問題が指定される。システムは次に患者からのセンサ入力をシミュレートすると共に、特定の行動を行うことを医療提供者に指示する。第2の訓練モードにおいては、訓練用ダミーが人間の代わりに利用される。第3の訓練モードにおいては、本発明の搬送式生命維持システムはスタンドアロンモー-ド、すなわち、戦場負傷兵または民間負傷者をシミュレートする為の人間またはダミーが使用されないモードで使用される。負傷のタイプは指定されまたは訓練システムによりランダムに選択されると共に、医療提供者はそれに対して如何に医療を提供するかを指示される。心臓補助も行い得る。心臓補助は、機械的な胸部押圧装置、大動脈内バルーンポンプ、または、体外ポンプのいずれかから成る。心臓補助、血液酸素供給、および体芯温度の制御を促進すべく、体外ポンプ、 酸素発生器、および暖熱器/冷却器が配備され得る。また、不都合なショックの影響を緩和し、血流およびそれに伴う内出血を減少し、且つ、酸素に対する身体の要件を減少することにより、死亡率を低下せしめるべく、体外の冷却器を利用して体温降下を誘起しても良い。本発明の搬送式生命維持システムはまた、緊急医療手術手続を実行する為の多様な種々の非滅菌環境において使用され得る携帯作動式下側ハウジング部分をも提供する。上側ハウジング部分26および濾過システムは、外部汚染/伝染からの隔離を提供する。選択的な隔離手袋は戦場負傷兵に対するアクセスを提供する一方、それに対する無菌環境を維持する。環境チャンバを高圧適用に配置構成することにより、酸素供給の増大が示される種々の典型的な処理状態での使用も促進される。高圧チャンバとしての使用もまた、好適に促進される。本発明の搬送式生命維持システムの一好適形態に依れば、モジュラ構造を提供すべく医療装置は搬送可能な下側ハウジング部分と一体化される。斯かるモジュラ構造は、各医療装置の取外しおよび交換を容易なものとし、それらのメンテナンスを容易なものとする。斯かるモジュラー性はまた、特定の用途に対して特に配置構成された搬送式生命維持システムの配置構成を容易なものとする。特定のタイプの医療条件が予期される用途に対しては、斯かる医療条件の処置に対して必要な医療装置のみが収納される。これにより、搬送式生命維持システムの重量ならびにそれに伴うコストも減少される。例えば、本発明がマラソンなどの非接触スポーツ行事で使用されるものとすれば、心臓機能を監視およびサポートする医療装置が必要とされる、と言うのも、斯かる行事では心臓発作が一般的だからである。しかし乍ら、外傷の処理に伴う一般的な人工呼吸器などの医療装置は必要とされない。斯かるモジュラ構造はまた、多様な種々の用途に対する搬送式生命維持システムの迅速な再構築を促進する。斯かるモジュラ構造により種々の医療装置の迅速な取外しおよび/または交換が許容されることから、搬送式生命維持システムは、種々の斯かる医療装置が貯蔵されると共に所望に応じて特定の用途に対して迅速に再構築され得る中央処理場に送付され得る。本発明の医療処理装置は、その医療監視装置に応答する。しかし乍ら、斯かる相互作用は、それにより処置されつつある医療患者の特定の医療条件に基づくものである。従って、特定の医療処理装置だけが特定の医療監視装置に応答するのでは無く、医療患者の状態を表す特定の医療監視装置に対して各医療処理装置が応答するのである。従って、本発明の好適実施例に依れば、コンピュータが全ての医療監視装置の状況を監視し、次に、制御アルゴリズムに基づいて、医療患者の適切な処置に対して必要とされる医療処理装置を起動する。斯くして、医療監視装置および医療処理装置の間の種々の複雑な相互作用が可能となる。バッテリ電力が減少するときに本発明の種々のシステムおよび/または医療装置をシャットダウンすべく使用される優先付けスケジュールは好適には、医療患者の特定の状態に基づく動的スケジュールである。従って、医療患者の適切な治療に対して最も必要とされる医療装置が、最も長く起動されたままとされる。例えば、呼吸困難である医療患者に対しては人工呼吸器が最高の優先度を与えられると共に、停止される最後の医療装置となる。この様にして、医療患者を病院に搬送するに必要とされる時間は延長されると共に、斯かる搬送を医療患者が生き抜く可能性は高くなる。本発明の好適実施例に依れば、目的地に到達する見積時間が入力される。搬送の見積時間および医療患者の医療状態に基づいて優先付けスケジュールが生成されるが、これは、医療患者の適切な医療処理に必要な医療装置が搬送の間に駆動されたままとされることを確実にするものである。従って、医療患者が人工呼吸を必要とすると共に搬送の見積時間が2時間であれば、人工呼吸器が確実に2時間起動されたままとされる様に電力が管理される。搬送可能な下側ハウジング部分の上側面には約2分の1インチのパッドが形成され、その上に担架が配設されたときにパッドは医療患者を緩衝する。この様にすれば、担架をその全高を以て下側ハウジング部分上に支持する必要が無くなる。寧ろ、担架は一層低位に、すなわち、下側ハウジング部分に近接して位置せしめられることにより、生命維持システムの全高を減少する。従って、医療患者は自身が横臥する快適な弾性表面の配備を担架に頼るのでは無く、下側ハウジング部分自体のパッドにより緩衝されることになる。また、上記取手は、それらが使用されていないときには邪魔にならない様に、 収納位置から選択的に展開可能としても良い。斯かるパッドの使用はまた、担架を使用せずに下側ハウジング部分上での医療患者の搬送を容易なものともする。この場合、医療患者は搬送可能下側ハウジング部分のパッド上に直接的に横臥する。選択的に、取手は下側ハウジング部分に直接的に形成され、担架が取付けられなくともその担持を容易なものとする。従って、下側ハウジング部分に形成されたパッドは、医療患者に対するベッドを画成する。医療患者を下側ハウジング部分に固定し、搬送および/または処置の間の不都合な移動を防止すべく、繋留装置、ベルトおよび/またはバックルが選択的に配備される。本発明の搬送式生命維持システムは好適には、飛行機輸送に耐えるべく配置構成される。従って、搬送式生命維持システムは、過剰レベルの電磁放射線を放射しない。上記搬送式生命維持システムは更に、航空機または車両により発生される如き環境電磁放射線から実質的に影響を受けない様に配置構成される。上記搬送式生命維持システムは、軍用車両および医療環境において通常的に見られる電力、酸素などのユーティリティと互換性を有すべく配置構成される。本発明の好適実施例に依れば、本発明の他の一切の電気回路に電力が付与される前に、ブラシレス排気ファンが作動を開始する。この排気ファンは下側ハウジング部分内から空気を一掃し、これにより、酸素リザーバおよび/またはラインおよび/または加圧酸索ポトルから漏出した可能性のある一切の酸素、並びに、 バッテリから漏出した可能性のある一切の水素、も同様に一掃される。従って、 ブラシレス排気ファンの起動が先ず、下側ハウジング部分内における斯かるガスの存在に伴う爆発または火災を緩和する。本発明の好適実施例に依れば、機器および患者の夫々の空気経路は相互から完全に分離される。好適には、下側ハウジング部分内の機器区画の空気経路は、その中に収納された機器上を下側ハウジング部分の一端から他端に空気が吸引される如きものである。好適には、上側ハウジング部分26内の空気並びに人工呼吸器に対して提供される空気は、軍用ガスマスクにおいて一般的に使用される如き、核、生物学的、および化学的(NBC)個人用フィルタを介して予備濾過される。医療患者に対しては、暖気ブランケットを利用してその多孔性側部から暖気を配分しでも良い。従って、暖気流は主としてブランケットから医療患者に対して導かれる。選択的に、一対の暖気ブランケットを利用し、一方には医療患者が横臥して他方により覆っても良い。暖気は上側ハウジング部分の下側に収集されてから、再暖(rewarming)を更に強化すべく再循環させても良い。代替的に、温水を袋体型ブランケットに配分すべく水ブランケットを利用しても良い。此処でも、医療患者の上下に水ブランケットを利用し得る。必要であれば、水は再循環および再加熱される。乾燥ブランケットは、医療患者自身の体熱または電気的もしくは化学的加熱パッドのいずれかを利用する。此処でも、乾燥ブランケットは医療患者の上下に載置され得る。所望に応じて医療患者の局部的加熱を促進すべく、暖気ブランケット、水ブランケット、または乾燥ブランケットのいずれかがモジュラ式に形成され得る。上側ハウジング部分の加熱は、再暖を促進すべく上側ハウジング部分内の空気を暖めるべく使用され得る。医療患者の再暖は好適には、周囲要素からの保護を行うべく上側ハウジング部分26を所定位置に置いて実行される。身体加熱は、医療患者の血液を体外で暖めることにより付加的に達成される。医療患者の再暖は漸進的にまたは最大速度のいずれかで生じ得る。漸進的再暖は好適には、約1°F/時間で実行される。体温降下している医療患者を再暖する標準的な試みは、略々110°Fを越えない流体浴内に身体全体を浸漬することである。目的は、医療患者の身体を可及的に迅速に再暖することであり、且つ、皮膚および/または組織の損傷を回避すべく、皮膚に対して加えられる温度を110°F未満に制限することである。斯かる急速な再暖は、激しく低下した心臓機能または血行により必要性示唆される。概略的には、継続血行を促進すべく適切な心臓収縮性が回復される前に、コア温度を90°F以上とする必要がある。もし、低温停止の後に細動が生じたのであれば、心臓拍動を回復するには細動除去も必要である。本発明の細動除去器は好適には医療患者が体温降下状態にあるときには非作動となる如く配置構成される、と言うのも、それの使用は体温降下医療患者に対して有用ではないだろうからである。上記暖気ブランケットは好適には、Bair-Huggerタイプのブランケットから成る。暖気は、その一側にアルミ被覆プラスチック層を有すると共に他側に高孔質材料を有するブランケットを介して吹込まれ、所望の暖気配分を促進する。この様にして暖気は、体温降下医療患者の極めて広範囲に亙り該患者に提供され得る。臨床報告は、体温降下医療患者の上側カバーのみを用いる患者再暖用の水ブランケットと同じ程度に効率的であることを暖気ブランケットに要求している。選択的に、下側ハウジング部分上に形成されたパッドは多孔性または空気チャンネルが貫通形成されたものとし、医療患者の下面に亙る暖気配分を促進する。下側ハウジング部分22は好適には、約933ワットの温度熱流を放散する為に約5 0フィート3 /分で約100°Fの空気を排出する。排出された空気の温度は、取入口空気が約95°Fの温度であれば最大で約161°Fに達し得る。機器区画に対する取入口空気は粒子に対して濾過されるが、核/生物学的/化学的(NBC)には濾過されない。機器区画からの排出空気は、体温降下医療患者の空気ブランケット再暖に利用され得る。もし機器区画の排出空気が体温降下医療患者の再暖に活用されるのであれば、機器区画の排出空気の不都合な呼吸を制限すべく、上側ハウジング部分は取外されまたは相当に開放することが推奨される。選択的に、機器区画の空気は、機器区画により暖められた後、暖気ブランケットに付与される前にNBC濾過される。この場合、所望のNBC保護を提供すべく、上側ハウジング部分は所定位置に置かれて完全に閉塞され得る。また、選択的に、体温降下再暖を促進すべく、患者の上および/または下に水ブランケットを配備しても良い。好適には、再循環水/不凍液媒体を利用し、患者区画内を循環されつつある空気を冷却する熱交換器に対するSTEPOマイクロ冷却システムからの熱伝達が促進される。選択的に、患者に対して適用される循環水ブランケットへの水経路の導向を促進すべく、加熱/冷却回路が配備され得る。そのときにヒータは、所望であれば水/不凍液媒体の混合物が水ブランケット内に流入する前に、該混合物を加熱する。選択的に、斯かるブランケットの第2のものが医療患者の下側に配備され、熱伝達を強化する。下側ハウジング部分の上側面上に形成されたパッドは選択的に、加熱用または温度制御用パッドを備えて成る。好適には、パッドの温度を制御すべく、循環水または電気加熱要素が利用される。医療患者の温度を制御すべく使用されたブランケットの外面を断熱することにより、熱損失が緩和されてその効率および実効性が増大される。但し、上側ハウジング部分26が使用されたときには、斯かる熱損失は概略的に周囲空気を加熱する役割を果たし、温度制御システムの効率を高める。温度制御は代替的に、それ自体が好適に電気的にまたは化学的に加熱されると共に自身に対して積層並置された濡れタオルを有する乾燥ブランケットによる加熱で提供され得る。濡れタオルは、乾燥ブランケットと医療患者との間の熱伝導を高めるべく機能すると共に、乾燥ブランケットからの熱の配分の更なる均等化を促進する。選択的に、典型的には更に血管が密集した、首、腋窩、鼠径部、膝裏などの領域である局部領域を選択的に加熱すべく、加熱モジュールが使用される。これらの箇所においては、血管が体表面近傍に配設されていることから、周囲組織を広範囲に加熱せずに医療患者への熱伝達が促進される。斯かる不都合な過剰加熱を行うと、人工呼吸/循環サポート医療装置が対応し得る前に、酸素要求が増大するのである。これに加え、局部加熱を促進する斯かるモジュールの使用は局部加熱を継続する一方、連続的なブランケット適用を行った場合に可能であるよりも良好な医療患者への接近を必要とする他の処置の実行を許容する。即ち、 斯かる処置を実行する為に、ブランケットであれば取外して医療患者の加熱制御を少なくとも一時的に停止しなければならないが、上記のモジュールは斯かる医療処置を行う間でも所定位置に置かれたままで有効とされ得る。上側ハウジング部分26が所定位置に置かれたとき、循環流体に暖かさを与えるべく該循環流体を加熱する電気ヒータが好適に使用される。当業者であれば理解される様に、種々の代替的な加熱方法も同様に利用され得る。例えば、上側ハウジング部分内で直接的に電気加熱要素を使用しても良い。本発明に係る搬送式生命維持システムは、有用性が見出される種々の箇所に配備することが望ましい。例えば、オフィスビルディング、工業プラント、スポーツ行事、などの多数の人々が集まる場所は、負傷、事故、または病気が起き、生命維持装置を使用し乍ら発生者を病院に即時搬送する必要のある場所と思われる。従って、斯かる用途を予期して、自治体に亙る種々の箇所に搬送式生命維持システムを貯蔵することが有用である。従って、本発明の搬送式生命維持システムは、個々の医療患者を負傷または医療的問題が生じた箇所から遠隔病院へ搬送する手段を提供する。戦地用途においては、負傷兵に対する集中治療が提供される一方、医療患者の化学的および/または生物学的な隔離が維持される。環境および/または医療提供者からの隔離もまた、促進される。これに加え、本発明の搬送式生命維持システムは、柔らかみのない設備を、蘇生、手術および術後用の医療看護施設へと再構築する手段を提供する。従って、本発明の搬送式生命維持システムの自律的特性の故に、甲板、航空機、学校、家庭、オフィス、病院、戦地などの種々の現場環境が効率的に治療施設へと変換され得る。本発明の搬送式生命維持システムは、負傷した場所から、治療が提供され得る病院または他の箇所への医療患者の搬送の間に、医療の継続性を提供する。その軽量性は手動担持を促進すると共に、その配置構成は多様な種々の軍事撤退用移動体とのインターフェースを促進する。組込まれた通信機能および知能は、戦地および民間の緊急管理の強化を促進すべく、負傷者の人数調査およびロジスティックスの報告を行う。知能および閉ループ制御は、駐留医療提供者に必要とされる技術および訓練を緩和すべく、医療処理プロセスを自動化する。また、医療監視装置および生理学的パラメータ処理は、医療処理装置の作動を制御する知能自動化意思決定、ならびに、医療提供者を介しての処置適用を促進する。医療患者およびシステムの状況は電気通信を介して自動的に報告され、提供される治療を強化すると共に、戦地および民間の緊急管理を更に容易なものとする。斯かる閉ループ自動化および自動化知能意思決定は作動を自律化し、医療提供者が付き添うこと無く長時間に亙り、医療患者を搬送式生命維持システム内に放置し得る。可聴および/または視認アラームは、医療提供者の即時の従事を必要する条件が生じた場合に医療提供者に通知を行う。従って、最小限の訓練を受けた現場人員により、先進レベルの集中治療が提供され得る。また、本発明の電気通信能力は、遠隔医療担当者が、医療患者を監視すると共に該医療患者に対して医療を提供する医療処理装置の制御を行うことを許容する。斯かる電気通信は、自動的とし即ち医療患者の医療パラメータの監視に応答して自己起動し、または、ローカル医療提供者により開始しても良い。斯かる電気通信は、医療患者の状態、ローカル医療提供者による照会および斯かる照会に対する遠隔医療担当者からの応答の報告と、斯かる遠隔医療担当者による医療処理装置の制御と、を容易なものとする。本明細書中に記述されると共に図面中に示された例示的な搬送式生命維持システムは、現在における本発明の好適実施例を示しているに過ぎない。実際、 本発明の精神および範囲から逸脱するこど無しに、斯かる実施例に対して種々の改変および付加が為され得る。例えば、本発明の多様な種々の配置構成が企図される。ハウジングは、1名を越える医療患者を収容すべく配置構成され得る。そのときには付加的な医療装置が配備され、または、1名を越える患者に対処する既存の医療装置の能力が利用され得る。これに加えて上側ハウジング部分26は、 コンバーチブル車両のルーフの手法を以て使い捨てとすべく配置構成され得る。更に、当業者であれば理解される様に、本発明に対しては種々の他の医療監視装置および/または医療処理装置が一体化され得る。従って、これらのおよび他の改変および付加は、当業者には自明であると共に、本発明を多様な種々の用途に適合せしめるべく実現され得るものである。医療処理装置が医療監視装置に応答すると共に、医療処理装置が相互に協働して患者に対して治療を提供する如く、制御回路46のマイクロプロセッサを制御するプログラムリストは、以下の如く取入れられる。

    【手続補正書】 【提出日】平成11年2月5日(1999.2.5) 【補正内容】 請求の範囲 1. a)患者を受容かつ支持する環境制御ハウジングと、 b)上記ハウジング内に配設されると共に患者に対して作用的に連結され、その 各々が、監視された患者の生理学的条件に応じて生命維持信号を生成する 複数の医療監視装置と、 c) 上記ハウジング内に配設されると共に患者に作用的に連結され、その各々が 、上記患者の特定の生理学的機能を処置すべく作動する複数の医療処理装置と、 d) 患者医療管理アルゴリズムを内部に記憶するメモリを有すると共に上記ハウ ジングに取付けられ且つ上記医療監視装置および上記医療処理装置と電気接続さ れた制御回路であって、上記患者医療管理アルゴリズムは当該制御回路を、上記 各医療監視装置により生成された生命維持信号を実質的に同時に監視して上記各 医療処理装置の作動を制御して上記医療処理装置の各々が少なくとも2個の監視 生命維持信号に応じて作動かつ調節される如く管理すべく作動する、制御回路と、 を備えて成る、患者を蘇生、安定化かつ搬送する搬送式自給型生命維持システム。 2. 前記制御回路は、操作者の介在から独立して前記ハウジング内の環境維持 条件 を調節すべくプログラマブルに制御可能である、請求項1記載の搬送式自給型生命維持システム。 3. 前記制御回路は、操作者の介在から独立して前記ハウジング内の環境維持条件を調節すべくプログラマブルに制御可能である、請求項1記載の搬送式自給型生命維持システム。 . 前記ハウジング内に配設されると共に、ハウジング内の環境条件を調節すべく制御回路と電気接続された少なくとも一個の環境制御装置を更に備えて成る、請求項1記載の搬送式自給型生命維持システム。 . 前記環境制御装置は、所定最低温度以上に前記ハウジングの内部を保持すべく該内部を加熱するヒータを備えて成る、請求項記載の搬送式自給型生命維持システム。 . 前記環境制御装置は、所定最高温度以下に前記ハウジングの内部を保持すべく該内部を冷却する冷却器を備えて成る、請求項記載の搬送式自給型生命維持システム。 . 前記環境制御装置は、前記ハウジング内から化学的および細菌的汚染を排除すべく該ハウジング内の空気を濾過する空気濾過システムを備えて成る、請求項記載の搬送式自給型生命維持システム。 . 前記制御システムは閉ループ制御システムから成る、請求項1記載の搬送式自給型生命維持システム。 . 前記制御回路と遠隔局との間の通信を行うべく前記ハウジングに取付けられた通信回路を更に備えて成る、請求項1記載の搬送式自給型生命維持システム。 10 . 前記通信システムは、 a)患者の生命維持条件を表す情報を送信する送信器と、 b)外部的に生成された遠隔制御信号を受信する受信器と、を備え、 c)前記制御回路は、上記遠隔制御信号に応じて前記ハウジング内の前記医療装置の作用および環境条件を調節すべく応答する、 請求項9記載の搬送式自給型生命維持システム。 11 . 前記制御回路は、 a)汎用マイクロプロセッサと、 b)患者データ、医療装置データ、環境データおよびシステムデータを記憶するデータ記憶装置と、 を備えて成る、請求項1記載の搬送式自給型生命維持システム。 12 . 前記ハウジングは、担架を受容して係合すべく配置構成された内側部分と、移動体に搭載された担架支持部材を受容して係合すべく配置構成された外側部分とを有する、請求項1記載の搬送式自給型生命維持システム。 13 . 前記ハウジングは、該ハウジング内に担架を受容して係合すべく該ハウジング内に配設された4個の担架保持部材を備えて成る、請求項1記載の搬送式自給型生命維持システム。 14 . 前記担架保持部材の各々は、当該担架係合機構上への担架の載置に応じてのみ担架を固定係合すべく作用する担架係合機構を備えて成る、請求項13記載の搬送式自給型生命維持システム。 15 . a) 前記医療監視装置は、患者の体温を監視すべく患者に接続可能な温度監視装置を備え、且つ、 b) 前記医療処理装置は、患者の体温を制御すべく患者に接続可能な温度制御装置を備えて成る請求項1記載の搬送式自給型生命維持システム。 16 . 前記温度制御装置は、前記温度監視システムに応答して患者の血液温度を調節する体外式血液温度制御器を備えて成る、請求項15記載の搬送式自給型生命維持システム。 17 . 前記温度制御装置は、患者の温度を所望範囲に維持すべく、前記温度監視装置に応じて患者の回りに温度制御済空気を導く、請求項15記載の搬送式自給型生命維持システム。 18 . 前記ハウジングは、該ハウジング外部の化学的および生物学的条件から該ハウジング内部に患者を隔離すべく密閉可能である、請求項1記載の搬送式自給型生命維持システム。 19 . 前記ハウジング内に配設され、該ハウジング内部の圧力を調節すべく前記制御回路と電気接続された圧力調節装置を更に備えて成る、請求項1記載の搬送式自給型生命維持システム。 20 . 前記制御回路は、少なくともその一部分が前記ハウジングの外部に配設されて患者の生命維持条件を表す情報を伝えるべく上記制御回路と電気接続された音響/視覚装置を備えて成る、請求項1記載の搬送式自給型生命維持システム。 21 . 前記音響/視覚装置は、医療装置の作動状態に応じて処置命令を表示する、請求項20記載の搬送式自給型生命維持システム。 22 . 前記制御回路は前記医療装置の割当優先順位に従い、医療装置に対する電力の付与を調節する電力調節回路を備えて成る、請求項1記載の搬送式自給型生命維持システム。 23 . 前記制御回路は、患者の生命維持条件に応じて、医療装置の割当優先順位を変更すべく作用する、請求項22記載の搬送式自給型生命維持システム。 24 . 前記制御回路は、複数の生命維持条件をシミュレートし、シミュレートされた生命維持条件に応じた操作者の医療装置活用を監視し、且つ、操作者の医療装置活用の実効性を評価すべく作用する、請求項1記載の搬送式自給型生命維持システム。 25 . 前記ハウジングは、少なくとも一個の高圧チャンバおよび低圧チャンバを備えて成る請求項1記載の搬送式自給型生命維持システム。 26 . 前記高圧チャンバはポリマ材料から成る、請求項25記載の搬送式自給型生命維持システム。 27 . 前記制御回路は医療データ記憶装置から医療データを受信する医療データ読取器を備え、該制御回路は受信された医療データに応じて前記医療装置の作用を調節すべく作用する、請求項1記載の搬送式自給型生命維持システム。 28 . a)患者を受容かつ支持すべく配置構成されて内部が環境的に制御された 搬送可能ハウジングを用意する 段階と、 b) 患者に作用的に連結され得ると共に監視された患者の生理学的条件に応じて 生命非持信号を生成すべく各々が作用する複数の医療監視装置を上記ハウジング 内に配備する 段階と、 c) 上記患者に作用的に接続可能であると共に各々が上記患者の特定の生理学的 機能を処置すべく作用する複数の医療処理装置を配備 する段階と、 d) 上記ハウジングに取付けられると共に上記医療監視装置および上記医療処理 装置と電気接続された制御回路であって、当該制御回路を、上記各医療監視装置 により生成された生命維持信号を実質的に同時に監視して上記各医療処理装置の 作動を制御して上記医療処理装置の各々が少なくとも2個の監 視生命維持信号に応じて作動かつ調節される如く管理すべく作動する、患者医療 管理アルゴリズムを内部に記憶するメモリを有する制御回路、を配備する段階と e) 上記患者医療管理アルゴリズムを実行する段階と、を備えて成る、生命維持を提供し乍ら患者を搬送する方法。 29 . 同時的な操作者の介在から独立して、医療装置の作用および患者の生命維持条件を調節すべく前記制御回路をプログラマブルに制御する段階を更に備えて成る、請求項28記載の方法。 30 . 前記ハウジングの内側部分を所定最低温度以上に保持すべく該内側部分を加熱する段階を更に備えて成る、請求項28記載の方法。 31 . 前記ハウジングの内側部分を所定最高温度以上に保持すべく該内側部分を冷却する段階を更に備えて成る、請求項28記載の方法。 32 . 前記ハウジング内の空気を濾過する段階を更に備えて成る、請求項28記載の方法。 33 . 前記医療装置の作用を調節する前記段階は、閉ループ制御システムを介して上記医療装置の作用を調節する段階を備えて成る、請求項28記載の方法。 34 . 前記制御回路と遠隔箇所との間を通信する段階を更に備えて成る、請求項28記載の方法。 35 . 前記通信段階は、 a)患者の生命維持条件を表す情報を送信する段階と、 b)外部的に生成された遠隔制御信号を受信する段階と、 c)患者の生命維持条件が上記遠隔制御信号に応じて調節可能となる如く、前記制御回路が上記遠隔制御信号に応答する段階と、 を備えて成る請求項34記載の方法。 36 . 前記医療装置の作用を調節する段階は、汎用マイクロプロセッサにより上記医療装置の作用を調節する段階を備えて成る、請求項28記載の方法。 37 . 前記ハウジング内に担架を受容かつ係合する段階と、移動体に搭載された担架支持部材に対して上記ハウジングを係合する段階と、を更に備えて成る、 請求項28記載の方法。 38 . 前記ハウジング内に担架を受容して係合する段階を更に備えて成る、請求項28記載の方法。 39 . 担架を係合する前記段階は、当該担架係合機構上への担架の載置に応じてのみ担架を固定係合すべく作用する担架係合機構を配備する段階を備えて成る、請求項38記載の方法。 40 . a)患者の体温を監視する段階と、 b)患者の体温を制御する段階と、 を更に備えて成る、請求項28記載の方法。 41 . 患者の体温を制御する前記段階は、 温度監視システムに応答して患者の血液温度を調節する体外式血液温度制御器を介して患者の体温を制御する段階を備えて成る、請求項40記載の方法。 42 . 患者の体温を制御する前記段階は、 温度制御式ウォータジャケットを介して患者の体温を制御する段階を備えて成る、請求項40記載の方法。 43 . 患者の体温を制御する前記段階は、 患者の温度を所望範囲に維持すべく、温度監視システムに応じて患者の回りに温度制御済空気を導く段階を備えて成る、請求項40記載の方法。 44 . 前記ハウジング外部の化学的および生物学的条件から該ハウジング内部に患者を隔離すべく上記ハウジングを密閉する段階を更に備えて成る、請求項 記載の方法。 45 . 前記ハウジング内部の圧力を調節する段階を更に備えて成る、請求項 記載の方法。 46 . 患者の生命維持条件を表す段階を更に備えて成る、請求項28記載の方法。 47 . 患者の生命維持条件に応じて処置命令を表示する段階を更に備えて成る、請求項46記載の方法。 48 . 前記医療装置の作用を調節する前記段階は、上記医療装置の割当優先順位に従い、医療装置に対する電力の付与を調節する段階を備えて成る、請求項 記載の方法。 49 . 患者の生命維持条件に応じて、前記医療装置の割当優先順位を変更する段階を更に備えて成る、請求項48記載の方法。 50 . 前記制御回路を介して複数の生命維持条件をシミュレートすると共に、 シミュレートされた生命維持条件に応じた操作者の医療装置活用を監視し、且つ、操作者の医療装置活用の実効性を評価する段階を更に備えて成る、請求項28記載の方法。 51 . 前記環境制御ハウジング内に患者を受容する前記段階は、高圧チャンバおよび低圧チャンバの一方の内部に患者を受容する段階を備えて成る、請求項 記載の方法。 52 . 高圧チャンバ内に患者を受容する前記段階は、ポリマ材料から成る高圧チャンバ内に患者を受容する段階を備えて成る請求項51記載の方法。 53 . 医療データ読取器を介して医療データ記憶装置から医療データを受容する段階と、 受信された医療データに応じて前記医療装置の作用を調節すべく前記制御回路が作用する段階と、を更に備えて成る請求項28記載の方法。 54. a)患者を受容かつ支持する環境制御ハウジングと、 b) 上記ハウジング内に配設されると共に、 i) 人工呼吸器、 ii) 吸引装置、 iii) 流体点滴装置、 iv) 細動除去器、 v) 酸素補給/発生器、 vi) 心電計、 vii) 血圧モニタ、 viii) 温度センサ、 ix) 呼吸体積および速度モニタ、 x)pO 2 およびpCO 2を監視する人工呼吸器ガスモニタ、 xi)O 2 飽和モニタ、 xii) 心拍、心拍出量および局部血流モニタ、 xiii) 血液化学分析を行う装置、および、 xiv) 脳波計 を備えた複数の医療装置と、 c) 上記ハウジングに取付けられると共に、監視された患者の生命維持条件に応 じて上記ハウジング内の医療装置の作用および環境条件を調節すべくその少なく とも一部分が上記ハウジングの外側表面まで延在する制御回路と、 を備えて成る、患者を蘇生、安定化かつ搬送する搬送式自給型生命維持システ ム。 55. a)患者を受容かつ支持する環境制御ハウジングと、 b) 上記ハウジング内に配設された複数の医療装置と、 c) 上記ハウジングに取付けられると共に、監視された患者の生命維持条件に応 じて上記ハウジング内の医療装置の作用および環境条件を調節すべくその少なく とも一部分が上記ハウジングの外側表面まで延在する制御回路であって、 i) 第1および第2のバッテリ区画と、 ii) 該第1および第2のバッテリ区画のいずれか一方を選択的に充電する 充電回路とを備えて成り、 iii) 上記制御回路は交互的に、外部電源から第1バッテリ区画を充電する 一方、外部電源の中断の間に第2バッテリ区画が医療装置に電力供給を行える様 に維持し、次に、外部電源から第2バッテリ区画を充電する一方、外部電源の中 断の間に第1バッテリ区画が医療装置に電力供給を行える様に維持すべく作用す る、 制御回路と、 を備えて成る、患者を蘇生、安定化かつ搬送する搬送式自給型生命維持システ ム。 56. a)患者を受容かつ支持する環境制御ハウジングと、 b) 上記ハウジング内に配設された複数の医療装置であって、 i) 患者の体温を監視すべく患者に接続可能な温度監視装置と、 ii) 患者の体温を制御すべく患者に接続可能な温度制御式ウォータジャケット を備えた温度制御装置と、 を備えた複数の医療装置と、 c) 上記ハウジングに取付けられると共に、監視された患者の生命維持条件に応 じて上記ハウジング内の医療装置の作用および環境条件を調節すべくその少なく とも一部分が上記ハウジングの外側表面まで延在する制御回路と、 を備えて成る、患者を蘇生、安定化かつ搬送する搬送式自給型生命維持システ ム。 57. a)患者を受容かつ支持する環境制御ハウジングと、 b) 上記ハウジング内に配設された複数の医療装置であって、 i) 患者の体温を監視すべく患者に接続可能な温度監視装置であって、 (a) 直腸内在温度プローブ、 (b) 赤外線式鼓膜温度センサ、 (c) 腋窩温度センサ、および、 (d) 食道内温度センサ、 の内の少なくともひとつを備えて成る温度監視装置と、 ii) 患者の体温を制御すべく患者に接続可能な温度制御装置と、 を備えて成る複数の医療装置と、 c) 上記ハウジングに取付けられると共に、監視された患者の生命維持条件に応 じて上記ハウジング内の医療装置の作用および環境条件を調節すべくその少なく とも一部分が上記ハウジングの外側表面まで延在する制御回路と、 を備えて成る、患者を蘇生、安定化かつ搬送する搬送式自給型生命維持シ ステム。 58. a)患者を受容かつ支持する環境制御ハウジングと、 b) 上記ハウジング内に配設された複数の医療装置と、 c) 上記ハウジングに取付けられると共に、監視された患者の生命維持条件に応 じて上記ハウジング内の医療装置の作用および環境条件を調節すべくその少なく とも一部分が上記ハウジングの外側表面まで延在する制御回路と、を備え、 上記制御回は医療データ記憶装置から医療データを受信する医療データ読取器 を備え、 上記医療データ記憶装置は、 i) 内部に医療データが記憶された認識票、 ii) 内部に医療データが記憶された身分カード、および、 iii) 患者の皮膚下に植設された記憶装置、 から成る群から選択され、 上記制御回路は受信した医療データに応じにて上記医療装置の作用を調節すべ く作用する、 患者を蘇生、安定化かつ搬送する搬送式自給型生命維持システム。 59. a)患者を受容かつ支持すべく配置構成された搬送可能ハウジング内の環 境を制御する段階と、 b) ハウジング内に複数の医療装置を配備して患者の蘇生および安定化を促進す る段階であって、上記複数の医療装置は、 i) 人工呼吸器、 ii) 吸引装置、 iii) 流体点滴装置、 iv) 細動除去器、 v) 酸素補給/発生器、 vi) 心電計、 vii) 血圧モニタ、 viii) 温度センサ、 ix) 呼吸体積および速度モニタ、 x)pO 2 およびpCO 2を監視する人工呼吸器ガスモニタ、 xi)O 2 飽和モニタ、 xii) 心拍、心拍出量および局部血流モニタ、 xiii) 血液化学分析を行う装置、および、 xiv) 脳波計 を備えて成る、段階と、 c) 監視された患者の生命維持条件に応じて、ハウジング内の医療装置の作用お よび環境条件を調節する段階と、 を備えて成る、生命維持を提供し乍ら患者を搬送する方法。 60. a)患者を受容かつ支持すべく配置構成された搬送可能ハウジング内の環 境を制御する段階と、 b) ハウジング内に複数の医療装置を配備して患者の蘇生および安定化を促進す る段階と、 c) 監視された患者の生命維持条件に応じて、ハウジング内の医療装置の作用お よび環境条件を調節する段階と、 を備えて成り、 上記医療装置の作用を調節する段階は、 i) 第1および第2のバッテリ区画を介して上記医療装置に電力を供給する 段階と、 ii) 該第1および第2のバッテリ区画のいずれか一方を選択的に充電する 段階と、 iii) 交互的に、外部電源から第1バッテリ区画を充電する一方、外部電源の 中断の間に第2バッテリ区画が医療装置に電力供給を行える様に維持し、次に、 外部電源から第2バッテリ区画を充電する一方、外部電源の中断の間に第1バッ テリ区画が医療装置に電力供給を行える様に維持する段階と、 を備えて成る、 生命維持を提供し乍ら患者を搬送する方法。 61. a)患者を受容かつ支持すべく配置構成された搬送可能ハウジング内の環 境を制御する段階と、 b) ハウジング内に複数の医療装置を配備して患者の蘇生および安定化を促進す る段階と、 c) 監視された患者の生命維持条件に応じて、ハウジング内の医療装置の作用お よび環境条件を調節する段階と、 d) 患者の体温を監視する段階であって、 i) 直腸内在温度プローブを介して患者の体温を監視する段階、 ii) 赤外線式鼓膜温度センサを介して患者の体温を監視する段階、 iii) 腋窩温度センサを介して患者の体温を監視する段階、および、 vi) 食道内温度センサを介して患者の体温を監視する段階、 の内の少なくともひとつの段階を備えて成る、段階と、 e) 患者の体温を制御する段階と、 を備えて成る、生命維持を提供し乍ら患者を搬送する方法。 62. a)患者を受容かつ支持すべく配置構成された搬送可能ハウジング内の環 境を制御する段階と、 b) ハウジング内に複数の医療装置を配備して患者の蘇生および安定化を促進す る段階と、 c) 監視された患者の生命維持条件に応じて、ハウジング内の医療装置の作用お よび環境条件を調節する段階と、 d) 医療データ読取器を介して医療データ記憶装置から医療データを受信する段 階であって、上記医療記憶装置は、 i) 内部に医療データが記憶された認識票、 ii) 内部に医療データが記憶された身分カード、および、 iii) 患者の皮膚下に植設された記憶装置、 から成る群から選択され、且つ、上記制御回路は受信医療データに応じに上記 医療装置の作用を調節すべく作用する段階と、 を備えて成る、生命維持を提供し乍ら患者を搬送する方法。

    ───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 シェリル、デビッド アメリカ合衆国 91042 カリフォルニア 州 トゥジュンガ レベリエ ロード 9568 (72)発明者 ニール、トッド ディ. アメリカ合衆国 90631 カリフォルニア 州 ラ アブラ エス. アイダホ ストリ ート 1048 ナンバー8 (72)発明者 トス、ルイス エス. アメリカ合衆国 90623 カリフォルニア 州 ラ パルマ レモンウッド サークル 7892 (72)発明者 スタンレイ、デビッド エム. アメリカ合衆国 92808 カリフォルニア 州 アナハイム イー. メドウ リッジ 8456 (72)発明者 モーア、ジーン ビー. アメリカ合衆国 92667 カリフォルニア 州 オレンジ エヌ. メドウ グローブ ロード 2550 (72)発明者 ベリー、マーク エル. アメリカ合衆国 91709 カリフォルニア 州 チノ ヒルズ レイク テラス ドラ イブ 2344 (72)発明者 ガルシア、ロバート エム. アメリカ合衆国 92653 カリフォルニア 州 ラグナ ヒルズ オクスボウ クリー ク レーン 41 (72)発明者 ハンクス、ドナルド アメリカ合衆国 91364 カリフォルニア 州 ウッドランド ヒルズ エルビラ ロ ード 5141 (72)発明者 シュルツ、ダグラス イー. アメリカ合衆国 92821 カリフォルニア 州 ブレア オレンジウッド ドライブ 1100 (72)発明者 ブレイトン ジョン アール. アメリカ合衆国 90249 カリフォルニア 州 ガーデナ スピニング アベニュー 14980 (72)発明者 クラーク ウォルター ディ. アメリカ合衆国 92635 カリフォルニア 州 フラートン バレー ビュー 824 (72)発明者 ソブコ、ウィリアム アール. アメリカ合衆国 90505 カリフォルニア 州 トランス フォントヒル アベニュー 23022

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