マルチモダリティ医療手技マットレスベースデバイス

申请号 JP2017549169 申请日 2015-12-07 公开(公告)号 JP2018501929A 公开(公告)日 2018-01-25
申请人 エッグ メディカル, インコーポレイテッド; 发明人 ウィルソン, ロバート エフ.; ゲイナー, ジョン ピー.; バレティー, ウマ エス.;
摘要 本願は、概して、患者が表面上に横たわる、医療手技(例えば、心臓カテーテル留置、外科手術、医療撮像)の間のデバイスの使用に関する。マットレスシステムが、病院設定のために最適化され、そこへの取付のために、種々の付属品を受け取るためのガイドレールシステムを含むように提供される。ガイドレールシステムは、統合されたデータライン、電 力 ライン、ガスライン、および/または 流体 ラインを有してもよい。また、提供されるのは、放射線吸収遮蔽体、トレイ、マットレスシステムとの最適併用のための設計された他の構成要素である。
权利要求

マットレスであって、 患者が前記マットレス上に横たわっているとき、前記患者の身体と適合する、軟質の快適性構成要素と、 前記快適性構成要素の少なくとも下側表面を囲繞し、それと一体型である、シェルであって、前記シェルは、前記軟質の快適性構成要素より剛性であり、 前記シェルは、汚染物質が前記シェルと前記快適性構成要素との間に蓄積しないように、前記快適性構成要素に接続される、延在部を含む、シェルと、 前記シェルに取り付けられるガイドレールシステムであって、前記ガイドレールシステムは、付属品を前記ガイドレールに取り付けるために使用可能な取付表面を提供するガイドレールを含む、ガイドレールシステムと、 を備える、マットレス。前記シェルは、前記軟質の快適性構成要素の下側表面と、少なくとも1つの側面表面の少なくとも一部とを囲繞する、請求項1に記載のマットレス。前記軟質の快適性構成要素は、増加された剛度の胸部部分を含み、蘇生のための胸部圧迫の印加の間、胸部支持を促進する、請求項1に記載のマットレス。前記ガイドレールシステムはさらに、前記ガイドレールの中に統合された電気ラインを含む、請求項1に記載のマットレス。前記ガイドレールシステムはさらに、前記ガイドレールの中に統合されたデータラインを含む、請求項1に記載のマットレス。前記ガイドレールシステムはさらに、前記ガイドレールの中に統合されたガスラインを含む、請求項1に記載のマットレス。病院において使用するためのマットレスシステムであって、 マットレスであって、 患者が前記マットレス上に横たわっているとき、前記患者の身体と適合する、軟質の快適性構成要素と、 前記快適性構成要素の少なくとも下側表面を囲繞し、それと一体型である、シェルであって、前記シェルは、前記軟質の快適性構成要素より剛性であり、 前記シェルは、汚染物質が前記シェルと前記快適性構成要素との間に蓄積しないように、前記快適性構成要素に接続される、延在部を含む、シェルと、 前記シェルに取り付けられるガイドレールシステムであって、前記ガイドレールシステムは、付属品を前記ガイドレールに取り付けるために使用可能な取付表面を提供するガイドレールを含む、ガイドレールシステムと、 を備える、マットレスと、 構成要素のキットであって、前記キットは、 アームレストと、 放射線遮蔽体と、 台と、 手首ホルダと、 ガイドワイヤおよびカテーテル等の伸長構成要素を保持するためのクリップと、 のうちの少なくとも1つを含む、キットと、 を備え、 前記キット内の少なくとも1つの構成要素は、いったん前記ガイドレールに取り付けられると、前記構成要素が、前記取付表面に沿って所望の場所に摺動され得るように、前記ガイドレールに摺動可能に取付可能な掛止および解除機構を含む、マットレスシステム。前記シェルは、前記軟質の快適性構成要素の下側表面と、少なくとも1つの側面表面の少なくとも一部とを囲繞する、請求項7に記載のマットレスシステム。前記軟質の快適性構成要素は、増加された剛度の胸部部分を含み、蘇生のための胸部圧迫の印加の間、胸部支持を促進する、請求項7に記載のマットレスシステム。前記ガイドレールシステムはさらに、前記ガイドレールの中に統合された電気ラインを含む、請求項7に記載のマットレスシステム。前記ガイドレールシステムはさらに、前記ガイドレールの中に統合されたデータラインを含む、請求項7に記載のマットレスシステム。前記ガイドレールシステムはさらに、前記ガイドレールの中に統合されたガスラインを含む、請求項7に記載のマットレスシステム。前記放射線遮蔽体は、前記掛止および解除機構が前記ガイドレールに取り付けられたときに前記掛止および解除機構から垂直に延在する側方ユニットを含む、請求項7に記載のマットレスシステム。前記放射線遮蔽体はさらに、上側ユニットと、前記上側ユニットに取り付けられる下側ユニットとを含み、前記上側および下側ユニットのうちの少なくとも1つは、前記側方ユニットに取り付けられる、請求項13に記載のマットレスシステム。前記上側ユニットは、前記下側ユニットを中心として垂直に枢動する、請求項14に記載のマットレスシステム。前記上側ユニットは、垂直分離箇所を含み、それによって、相互から独立して位置付けられ得る、複数の垂直区画を形成する、請求項14に記載のマットレスシステム。放射線吸収遮蔽体であって、 前記遮蔽体下に横たわる患者に共形化するための切り抜き部分を含む、下側ユニットと、 前記下側ユニットの上部に取り付けられる、上側ユニットと、 前記上側および下側ユニットのうちの少なくとも1つの側面に取り付けられ、ベッドへの取付のための取付機構を含む、略垂直側方ユニットと、 を備え、前記上側ユニットは、前記下側ユニットに対して垂直に回転する、放射線吸収遮蔽体。前記上側ユニットは、垂直分離箇所を含み、それによって、相互から独立して位置付けられ得る、複数の垂直区画を形成する、請求項17に記載の放射線吸収遮蔽体。前記上側ユニットは、前記下側ユニットより堅性である、請求項17に記載の放射線吸収遮蔽体。前記側方ユニットは、前記患者の腕を収容するように成形される、切り抜きを備える、請求項17に記載の放射線吸収遮蔽体。

说明书全文

(関連出願) 本願は、2014年12月5日に出願され、A Multimodality Medical Procedure Mattress−Based Deviceと題された、米国仮特許出願第62/008,495号と、2015年10月12日に出願され、Radioabsorbent Assembliesと題された、米国仮出願第62/240,409号とに対する優先権を主張するものであり、これらの両方は、それらの全体が参照により本明細書中に援用される。

(発明の分野) 本願は、概して、患者が表面上に横たわる、医療手技(例えば、心臓カテーテル留置、外科手術、医療撮像)の間のデバイスの使用に関する。

(発明の背景) 患者用台は、医療手技および患者搬送のための様々な設定において使用される。これらの手技の大部分または全てにおいて、患者は、患者用台の上部に静置し、典型的には、可撓性カバー内に含有される、軟質のパッドから成る、マットレス上に横たわる。マットレス上に居る間、患者は、多くの場合、パルスオキシメトリ、血圧、心電図トレーシング、心拍数、または他の生理学的情報を監視するために使用され得る、いくつかのモニタのうちの任意の1つに接続される。加えて、静脈内注入ポンプおよび心蘇生デバイス等の医療治療デバイスも、マットレス上の患者に接続され、担架または自立式ポール等の構造を囲繞するように取り付けられる。

マットレス設計の意図は、その上でそれが使用されるべき台に合致する形状を伴って、耐久性があり、容易に清掃可能であって、患者が手技を通して横たわるための比較的に快適な場所を提供することである。本タイプのマットレスは、病院全体を通して、全患者用台上に存在する。多少の患者快適性を提供するが、このマットレスは、患者または臨床医に価値を提供するためのなんらかの付加的特徴とともに設計されてはいない。実際、患者マットレスは、高頻度において、ある方法において、または別の方法において、患者に取り付けられる、種々の監視および治療用デバイスによって囲繞される。これは、ケーブル、管、電源、ガス源(酸素等)、およびディスプレイの混乱したアレイをもたらす。これらは全て、患者への取付または患者に伴う進行を要求し、患者の周囲に、かつそれに接続されて、複雑なデバイス網をもたらす。これらの接続は、不注意による誤用および切断を受けやすい。さらに、いくつかのデバイスにおけるバッテリ電供給源の必要性は、重量を増加させ、複数のデバイスの再充電の必要性をもたらす。

前述の付随的医療デバイスの多くは、患者マットレスを支持する、台または担架に取り付けられる。患者マットレスを支持するレールを伴うX線台が、開発されており(例えば、Philips Allura Centron台)、ストレッチャのためのレールシステムも、説明されている(出願第12/107,730号、第11/784,994号[失効]、第12/651,601号)。台に取り付けられるレールは、台レールから、患者に取り付けられる全付随的機器を移動させずに、患者移動を防止する。これは、ベッドへの患者移送を妨害し、多くの場合、電極が再取り付けされる間、患者を非監視状態にする。

マットレス内の支持構造も、説明されているが、これらは、マットレスから突出せず、医療デバイスに取り付けられるように意図されておらず、電力もしくはデータ導体またはガス管類を担持しない(第US8984690号、第US763442号、第US4676687号)。

危険な環境からの患者の摺動および退避を補助するための可撓性カバー類を伴うマットレス、ならびに搬送の間、脊髄を安定化させるためのマットレス内の一体型脊椎保護ボードと、患者を退避装置内に安定化させるためのストラップとを伴うものもまた、説明されている(第PCT/IB2011/000190号、第PCT/IB2011/003057号、第US13/452,079号、第US12/968,840号、第US11/617,061号)。患者の退避のために有用であるが、これらの製品は、ポンプ、監視デバイス、または放射線遮蔽体等の付随的医療機器を支持しない。

これまで、生命維持のために必要とされる医療機器がベッドの搬器上に常駐する、生命維持ベッドも、説明されている(第US4,584,989号)。本デバイスは、明らかに、容易に搬送され得ない、またはX線撮像のために使用され得ない。

医療手技環境では、マットレスおよび関連付けられた患者用台は、一般に使用される機器の多くの部品のうちの2つである。多くの場合、心電図トレーシング、パルスオキシメトリ、血圧、および他の目的のためのモニタが、存在する。これらのモニタ毎に、患者に接続するために使用される、関連付けられたケーブルまたは導線が、存在する。これらのケーブルは、多くの場合、絡まり、常時、そのような導線が、不適切に管理される、または患者に接続される、リスクが、存在する。ケーブル管理に関する課題は、手技遅延、他のデバイスとの絡まり、および潜在的患者誤診につながり得る。

医療手技は、多くの場合、手術台等のマットレス上に平に横たわる患者上で行われる。静脈内ポンプ、制御コンソール、および撮像ディスプレイ等の付随的機器が、多くの場合、手術台またはベッドフレーム上の側面レールに取り付けられる。これらのレールは、金属から成り、クランプまたは係止機構の取付を可能にし、機器をレールに固定するように構成される。医療機器を台に取り付ける本方法に関する1つの問題は、台が、通常、X線ユニット、ストレッチャ、または大型ベッド等の剛性構造に固定されることである。したがって、患者が移動されるとき、制御デバイスおよび患者に取り付けられる他の医療デバイスのセット全体が、取り外され、別のベッド構造に再取り付けされる、または単に、介護者もしくは患者によって保持されなければならない。加えて、レールに取り付けられるデバイスの多くは、電力、他のデバイスへの接続、または加圧ガスを要求する。これは、ベッドの周囲にワイヤおよび管の乱雑をもたらし、また、あるエリアから別のエリアへの効率的患者移送を妨害し得る。

患者マットレスの別の側面は、マットレスが、各使用後、徹底的に清掃されなければならないという事実である。患者から患者へのウイルスまたは細菌伝搬の懸念は、全患者表面の手動噴霧および払拭を含む、広範な清掃プロセスを余儀なくする。そのプロセスに続いて、UV光または他の滅菌剤等の他の潜在的消毒ステップも、汚染および疾患伝搬のリスクを低減させる試みにおいて使用されてもよい。

介入カテーテル処置室において使用される患者用台の事例では、台およびマットレスの使用に対する付加的側面が、存在する。典型的介入手技の間の標準的腕用ボード、ならびに腕の橈骨動脈がカテーテル留置のためにアクセスされる、橈骨動脈アクセス手技の間、腕を管理するように設計されたカスタム腕用ボードの両方を伴う、腕用ボードが、一般に、患者の腕を支持するために使用される。これらのボードを用いた最新技術は、単に、マットレスの縁にわたって片持ち支持し、腕を支持する、ポリマーシートを、患者の背中の下に摺動させ、ボードを安定化させるものである。これは、ボードを挿入するための操縦が困難であり得、患者の背中および肩の直下の剛性ボードは、不快であり得る。

患者の手首は、腕用ボード上にある、任意の数の支持デバイス内に設置されることができる。これらの支持デバイスは、概して、手首を延在させ、橈骨動脈へのより優れたアクセスを提供する。不利点は、支持デバイス自体が、腕用ボードに固着されなければならないことである。加えて、手技は、通常、医師が患者の右側に居る状態で行われる。橈骨動脈または上腕動脈のための患者の左腕へのアクセスは、アクセスが困難である。典型的には、手術チーム全体が、患者の左側に移動する必要があり、手術室モニタ(例えば、X線および生理学的監視)は、反対側に移動されなければならない。その結果、多くの外科医は、患者の右側から左腕動脈にアクセスするために、患者にその左腕をその腹部を横断してもたれかけさせる。本位置では、外科医のX線への暴露は、有意に増加する。いくつかのデバイスは、本位置において左腕を支持するために開発されているが、いずれも、統合されたX線遮蔽体を有していない。

患者への不快感に加え、放射線手技の間、放射線暴露に起因する医師およびカテーテル処置室スタッフへのリスクが、存在する。手技の間、撮像を提供する、蛍光透視法ユニットは、モニタに転送される画像のための画像増強装置に到達することを意図して、患者を通して通過する、X線を放出する。しかしながら、撮像のために意図される放射線の有意な部分は、患者との相互作用によって散乱され、カテーテル処置室の周囲に拡散する。本X線放射線の一部は、最終的には、医師およびスタッフによって吸収され、その全体的放射線暴露を増加させる。

X線または他の電離放射線を要求する医療手技の間の放射線保護は、医療従事者(HCW)にとって主要な健康上の懸念である。HCWを放射線から遮蔽する多数の方法が、存在する。一般に、使用される方法として、鉛または鉛の均等物材料で含浸もしくは被覆された平坦な非可撓性のクリアもしくは不透明の遮蔽体の使用が挙げられる。これらは、彼らを放射線から遮蔽するために、操作が煩わしく、HCWによる一定移動を要求する。高頻度において、それらはまた、患者の体型および輪郭に共形化しない。加えて、遮蔽体は、多くの場合、患者の適正な蛍光透視可視化または容易なアクセスもしくは監視を要求する患者の重要な面積を妨げる。既存の方法の別の主要な妨害は、HCWが、これらの重い機器を手動で移動させ、また、その身体に共形化させ、既存のデバイスによって生じる妨害物の周囲を可視化させる必要があることである。これは、慢性的な頸部や背中の損傷をもたらす、HCWの筋骨格の有病率の主要原因である。その結果、HCWは、現在の遮蔽体を邪魔にならない所に移動させ、明らかに準最適である保護位置に位置付けることによって、より良好な可視化ならびにより優れた人間工学のために、放射線保護を犠牲にすることが一般的である。加えて、多くの場合、HCWは、適正な保護のために遮蔽体を移動させることを忘れる。

放射線遮蔽のシステムも、説明されている。しかしながら、これらのシステムは、広範な重い遮蔽体を採用する、またはオペレータを制限された封入体内に閉じ込める。

本明細書に説明されるデバイスは、部分的または完全に、放射線保護プロセスを自動化し、かつ最適な患者およびHCWの人間工学を提供することによって、連続的かつ重要な放射線保護をもたらす。

X線散乱放射線遮蔽を提供するための以前の試みに関する主要な問題は、遮蔽体が、患者の身体輪郭に共形化し、また、X線撮像デバイスにも共形化可能でなければならないことである。患者は、様々な形状にある。X線ユニットは、嵩張り、医師は、多くの場合、患者の長軸に対して広範に変動する度で患者を撮像する必要がある。例えば、心臓撮像は、X線カメラが全4つの四半部に(左および右肩ならびに左および右胸郭にわたって)位置付けられることを要求する。医師は、通常、大腿動脈、橈骨動脈、または頸静脈等の具体的場所において、カテーテルを血管の中に挿入する。医師は、多くの場合、手技の間、その身体部分の隣に立つ必要がある。その結果、理想的遮蔽システムは、患者形状およびX線カメラの位置の両方に共形化可能となるであろう。

いくつかの遮蔽体は、散乱X線を吸収するように開発されている。最も一般に採用されるのは、ユーザによって装着される、統合されたX線吸収材料を伴う、エプロン、ベスト、またはスカートである。X線吸収グローブ、眼鏡、および頭部キャップが、具体的身体面積のX線暴露を防止するために装着されている。これらのデバイスは、煩わしく、重く、かつ整形外科的損傷と関連付けられている。X線吸収パッドもまた、開発されている(第US6,674,087号、第US7,677,214号)。パッドを患者毎に清潔に保つ問題は、使い捨て形態におけるその使用につながっている。これは、医療コストおよび毒性廃棄物を加えることになる。最後に、固定され、耐久性があるX線遮蔽も、広範に使用されている。これらのデバイスは、主に、天井から吊架される、X線透視台のレールに取り付けられる、または自立式構造(車輪付き構造または天井から吊架された装置等)の中に設置される、平面シートにおける有鉛ガラスまたはアクリルを含む。X線を吸収する保護膜(その中に、手術の間、医師が常駐する)および大型X線吸収障壁もまた、説明されている(第US20020109107号、第US7091508号)。これらのデバイスは、実践的に使用するには煩わしすぎることが示されている。いくつかの他の固定または移動式X線遮蔽体もまた、説明されている。それらは、医師およびスタッフのための部分的X線保護を提供する。

カテーテル処置室におけるX線可視化に対する1つの課題は、患者内の治療の面積が、撮像のために適正なX線透過を防ぐ、放射線不透過性材料によって遮断されないことを確実にすることである。典型的には、患者近傍にある、任意の放射線不透過性クリップ、器具、または配線が、X線上に現れ、潜在的に、重要な生体構造の可視化を防ぐであろう。特に、患者を横断してもたらかけられ得る、ECG導線等のケーブルは、撮像難点を生じさせ得る。多くの医療手技は、身体部分の撮像と、心電図、血液オキシメトリ、呼吸数、および血圧等の生理学的機能の同時監視とを要求する。銅および金等の電気の多くの導体は、X線下で可視であって、医療撮像に干渉する。医療X線下であまり可視ではない、アルミニウムでも、ワイヤ直径が十分に大きいとき、または導体が遮蔽材料によって囲まれるとき等、複数のワイヤがともにスタックされるとき、見え得る。これらの問題は、X線検査を受けている患者の監視に干渉する。

クリップおよび配線が、患者生体構造の可視化に干渉し得るという懸念が存在するが、重要な診断情報を提供する様式において、患者への接続が必要である。パルスオキシメトリ、心電図トレース、および血圧読取値は全て、医療手技の間に非常に重要であり得る、データの実施例である。現在、本情報を集めるために使用される方法は、介入カテーテル処置室または他の医療設定において単純かつ容易な使用を促す様式で合理化または同期されていない。Solesbee(第US6,721,977号)は、患者監視ケーブルの統合を可能にするための患者マットレス内でのワイヤの使用を説明している。WilsonおよびKim(第US8,491,473号)は、患者マットレス内での導管システムを説明しており、導管は、監視および患者治療のためのワイヤを担持する。これらは、患者マットレスへの有用な追加であるが、導体および導管は、X線カメラがいくつかの方向に向けられると(X線管が、患者の左側方胸部にわたるX線検出器に照準された患者の右肩下にあるとき等)、X線撮像上で可視である。伝導性であるが、X線下でほぼ非可視である、配線は、Solesbee et al(第US6,721,977号)およびWilson et al(第US8,491,473号)の発明を改良するであろう。

その他として、ある範囲の剛度を伴う可撓性内側部材と、外側含有外被またはカバー等の可能性として考えられる構成要素を含む、複合構造物のマットレスも、説明されている。しかしながら、いずれの現在の発明も、撮像、放射線暴露、清掃、ならびに腕用ボードまたは他のデバイスおよびモニタのモジュール式取付に関連する以前に未解決の問題に対する解決策を提供し得る、剛性フレーム、患者快適性、および一連の特徴を提供するための構造物の材料を利用する、複合構造物のマットレスを想起していない。

米国特許第8984690号明細書

米国特許第6721977号明細書

米国特許第8491473号明細書

本明細書に説明される発明の側面は、概して、以下を含む。 1.その上に患者が横たわるマットレスであって、外側のより剛性シェル内に含有される、マットレス。 2.医療デバイスおよび遮蔽体を取り付けるために使用される、マットレスまたはマットレスシェルに取り付けられたレールであって、電力供給源と、医療ガスと、データおよびコンピュータ通信のための導体とを含有し得る、レール。 3.独立して、患者およびX線システムに部分的に共形化する、可撓性X線遮蔽システム。 4.X線上で最小限に可視である、平坦導体から成る、配線システム。 5.クラムシェルのような腕または脚の周囲に適用され得る、血圧カフ。 6.マットレスレールに取り付けられ、滅菌場内のカテーテルを安定化させるためのクリップおよび他のデバイスのための取付、滅菌場への誘導電力供給源、および放射線遮蔽を提供する、1つまたはそれを上回る作業表面。 7.選択的身体場所において患者を加温する、またはマットレスを熱で滅菌するために使用され得る1つまたはそれを上回る表面温度フィードバックセンサを伴う、マットレス内の1つまたはそれを上回る加熱要素。 8.マットレスレールに取り付けられ、レールまたはマットレスからの電力もしくはデータ制御を導出する、心肺蘇生のためのアタッチメント。 9.マットレスレールからの電力またはマットレスもしくはマットレスレールからのデータ制御を受信する、静脈内注入ポンプ。 10.マットレスカバーの中に埋め込まれる、またはカバーの下方に位置する、容量ECGセンサと、マットレス上に横たわる患者からのECG信号を提供するための関連付けられた電子信号処理。 11.放射線遮蔽、頭部位置の安定化、および脳の低体温を提供するために、頸部の高速円周方向冷却を可能にする、頸部の周囲への巻着を提供する、患者の頭部を保持するためのデバイス。

本発明は、マットレスおよび周縁シェルを有することによって、統合された患者監視および快適性を提供するように設計された医療手技用マットを説明する。シェルは、最小限のX線吸収を有する、独立気泡発泡体、ファイバガラス、炭素繊維、または他の剛性材料等の患者を支持する、発泡体マットレスより剛性の材料と、快適性を提供するための連続気泡またはより弾性の材料を伴う、内側挿入体とから成る。その上に患者が常駐するであろう、表面は、耐久性があって、かつ使用後に容易に清掃される、可撓性独立気泡発泡体または別の適切な織物のいずれかで被覆される。医療監視装置および監視デバイスへの接続は、剛性層と可撓性層との間に常駐し得る。

本発明は、その上にヒトが横たわる、または着座することができる、物体であって、物体は、生理学的機能を監視するためのセンサを含有する。加えて、物体は、治療を提供するための治療用デバイスを含有してもよい。加えて、デバイスは、種々のコンパートメントを有し、マットレスに直接取り付けられ、付加的監視および治療用デバイスを提供するための医療機器および周縁レール、ならびに電気電力、医療ガス、コンピュータデータ伝送を分配するためのシステム、ならびに無線受信機および送信機を格納する。

一実施形態では、物体は、炭素繊維から成る。炭素繊維は、十分な剛性を供給し、含まれるデバイスおよび患者を含む、物体の残りを支持する。炭素繊維構造は、デバイスおよび配線(随意の電磁遮蔽体を伴う、電気および光学ケーブルを含む)の貯蔵のための空洞または引き出しを有する。加えて、閉鎖炭素繊維もまた、発泡体内に、またはそれを被覆する剛性部材を有し、付加的構造完全性を提供してもよい。

一実施形態では、独立気泡発泡体1の主要空洞は、患者快適性のために、より軟質の発泡体2で充填される。一実施形態では、発泡体の1つまたはそれを上回る上部層は、快適性をさらに向上させる、または電気伝導性、磁気特性、放射線遮断剤、抗菌、抗真菌、もしくは抗ウイルス特性、もしくは光子伝送等の特殊機能を提供するために提供される。

一連の実施形態では、手技用マットは、病院または医院内に据え付けられた一般に使用される手技用台と統合するように設計される。このように、マットは、患者快適性ならびに患者監視およびケーブル管理を提供するデバイスとともに台上に着座する、単純マットレスに取って代わる。

1つのそのような実施形態では、手技用マットは、開放上部表面を伴う比較的に剛性独立気泡発泡体から成る、比較的に長方形のシェル構造である。別の実施形態では、シェルは、炭素繊維から成る。さらに別の実施形態では、シェルは、アルミニウムから成る。本シェルは、空洞を含有し、構造剛性を複合デバイスに提供するように作用し、マット全体を通したケーブルまたは配線の配索およびレールまたはモニタ等の他の構造部材が搭載され得る場所を可能にしながら、内側マットレス構成要素を格納する。内側マットレス構成要素は患者快適性を提供する、柔軟性のある材料である。マットの上側表面は、患者快適性を提供し、かつ不浸透性であって、汚れに強く、かつ容易に清掃可能な非多孔性表面を装備するであろう、可撓性の非浸透性材料によって被覆されるであろう。

本構造の本外形はまた、患者生体構造により良好に合致し、介護者から患者へ、または診断、治療、もしくは撮像機器のためのより近いアクセスを提供するように適合されてもよい。これらの構成では、マットの頭部領域は、狭小化され、マットは、仰臥位患者において、肩レベルで、可能性として、再び、臀部レベルで幅が増加する。本タイプのマット構成およびその他は、介入心臓学、放射線、外科手術、または他の使用のために生産された手技用台と幾何学形状を合致させるように寸法的に規定されてもよい。別の実施形態では、マットの可撓性部分は、マットの長軸における患者の最適位置付けを誘導するための肩上方レベルにおける突出部等、マット上の患者の位置付けを促進する、突出部またはくぼみを有する。同様に、胴体、頭部、または脚のためのくぼみまたは突出部も、これらの身体面積をマットの左右軸に位置付けることに役立つ。

手技用マットのさらに別の実施形態では、マットは、具体的使用のための機能性を改良するための他の特徴を含有する。その上に患者の胴体が静置する、マット内の領域には、マットは、患者の胸部を支持する、より剛性の支持構造を含有してもよい。このより剛性の構造の目的は、心臓蘇生のために要求される場合、胸部圧迫の有効性を改良することである。

発泡体または炭素繊維の外側のより剛性の構造の別の特徴は、患者がマットレスからずり落ちることを防止する、外側リッジを生成する能力である。一実施形態では、外側リッジは、マットレスの外側側面に折畳され、マットレスの患者のより容易な移送を可能にすることができる。さらに、ヒンジ付き区画は、いったん折畳されると、移送のための延在された表面を提供する。

マットへの構成要素の係留は、特に、マット上に常駐する患者上で行われ得る手技の範囲を考慮する際、有益であると見なされる。介入心臓学の場合、腕用ボードは、多くの場合、その上に患者がその腕を静置し得る、場所を提供するために所望される。現在の技術は、それを患者の胴体の下に設置することによって係留される、扱いにくく、かつ不快な環境である、剛性ポリマーシートを使用する。マットの係留構成要素は、発泡体または他の材料から作製される腕用ボード4が、所望に応じて、取り付けられる、または取り外され得るように、係留構成要素と統合されるように設計されることを可能にする。これは、手技のために必要であるとき、腕用ボードの単純、モジュール式、かつ快適な使用を提供する。

埋設される補強構造の蘇生側面は、最先端技術と比較して、有意な利点を提供する。本時点において、患者が、心停止を被り、蘇生を要求する場合、医師は、患者が標準的マットレス上に横たわっている間、胸部圧迫を開始するであろう。典型的マットレスは、有意な圧縮性を有し、医師によって印加される胸部圧迫毎に、実質的量のエネルギーが、胸郭、最終的には、心臓を圧迫するのではなく、マットレスの圧縮につながることを意味する。結果は、あまり効果的ではない圧迫となり、有意により高いレベルの疲労を医師に生じさせ、心拍出の低下をもたらす。マットレスの一部の代わりに、剛性構成要素を患者の胸部の下に追加することによって、マットの圧縮性は、低減される。したがって、結果は、より効果的な胸部圧迫となり、医師疲労を低下させ、より優れた臨床結果をもたらす。

マットの縁に追加され得る、モジュール式腕用ボードに加え、付加的構成要素が、マット自体に追加される、またはマットに取り付けられる腕用ボードにモジュール式に追加されてもよい。1つの特定の実施形態では、可撓性放射線遮蔽体が、垂直に、水平に、または患者の周囲に湾曲様式で延在し得るように、介入心臓学または放射線手技において使用されるマット上の腕用ボードに可逆的に添着されてもよい。これらの放射線遮蔽体は、患者から反射または後方散乱するX線放射線が医師またはカテーテル処置室スタッフに到達することを防止するように設計される。他のモジュール式放射線遮蔽体は、患者の腰部もしくはその近傍および/または患者の頸部の近傍に設置され、後方散乱放射線が撮像場から出射することを防止してもよい。これらの遮蔽体はそれぞれ、患者の周囲で回転するにつれて、c−アームまたはX線撮像ユニットの画像増強装置によって接触されると、邪魔にならない所に撓曲するであろうように設計される。

これらのモジュール式遮蔽体は、相互から独立して作用し、ある構成要素の移動または使用が他の構成要素に影響しないように設計されてもよい。代替として、それらは、クリップ、スナップ、または磁石との併用の間、相互に取り付けられるように、相互に噛合するように設計されてもよい、またはその幾何学的設計は、構成要素がその静的位置において相互内に入れ子になるようなものであってもよい。一実施形態では、構成要素の縁は、構成要素間の直接接触を通して、患者の周囲に連続放射線保護を提供するが、画像増強装置が構成要素に押圧すると、構成要素間の磁気誘引が切れ、影響を受けた放射線遮蔽体が邪魔にならない所に自由に屈曲および撓曲するように、相互に磁気的に誘引される。

別の実施形態では、マットレスに取り付けられる翼付き放射線遮蔽体が、ヒンジ、例えば、ヒンジを放射線遮蔽体が直立位置にあるような位置まで付勢するばねを伴うヒンジ上で屈曲することができる。X線カメラが、放射線遮蔽体がユーザが所望の放射線投影を得ることを妨げないであろうように位置付けられる必要があるとき、遮蔽体は、ヒンジ上で枢動する遮蔽体によるカメラの移動によって、脇に可逆的に移動されることができる。ばね荷重されたヒンジを用いて翼によって提供され得るより側方の視野が所望される場合、解除機構が、作動され、ばねを非アクティブ化し、ヒンジが、完全に下向きに回転し、翼を視野外から移動させることを可能にすることができる。

さらに別の実施形態では、放射線遮蔽体の頸部および腰部構成要素は、具体的には、血管アクセスが介入手技のために得られ得ることを確実にするように適合される。切り欠きまたは切り抜きが、大腿動脈および大腿静脈が、脚において到達され得、頸動脈および頸静脈が、頸部において到達され得るように、遮蔽体内に提供される。加えて、遮蔽体構成要素の放射線不透過性は、遠位大動脈および腸骨動脈等の可視化を要求し得る面積が遮蔽体を通して見え得るように、重要領域において低減されてもよい。

さらに別の実施形態では、デバイスの腰部構成要素は、患者の体型に共形化するための要素と、手術室の環境内の他の機器を収容するように可撓性かつ可逆的に変形するための他の要素とを伴う、「フラグ」から成る。

フラグは、フラグを患者のマットレス、患者が横たわる台、自立式デバイス、または壁もしくは天井搭載部に取り付ける要素から成る。取付機構は、アームが、水平であって、取付機構から延在するように、ある角度で接続される、1つまたはそれを上回る剛性アームを有する。アームの1つの下には、患者の身体に共形化するように構成される、放射線吸収材料がある。同一または別のアームの上方には、可逆的に変位され得る、放射線吸収材料がある。例えば、X線カメラは、遮蔽体の上側部分を押し退け、カメラが、特定のX線視野のために位置付けられることを可能にするように位置付けられることができる。

上側機能ユニットは、ある程度の内部可撓性/弾性を有し、下側機能ユニットとの水平関節運動と、側方機能ユニットとの垂直関節運動とを有する。これは、画像増強装置等の部屋内の機器が、それを押動し、最適撮像条件を有効にするとき、上側ユニットが、水平軸上で自由に移動し、かつある程度の弾性伸長を有することを可能にする。これは、下側機能ユニットが、患者上の定位置に留まり、患者の身体からの放射線散乱を遮断し続けることを可能にする一方、上側ユニットは、離れるように屈曲し、画像増強装置に共形化する。加えて、フラグは、全体を通して垂直支持体を有することができる。支持体は、ヒンジまたはばね装置を含有し、フラグが、垂直平面に屈曲することを可能にする。これは、フラグが、他の放射線吸収材料に共形化し、フラグが、患者の周囲にシェルを形成し続け、放射線散乱を遮断し続けることを可能にすることを可能にする。フラグは、弾性特性を有するため、画像増強装置が干渉位置から離れるように移動すると、フラグは、その初期位置に戻り、放射線がHCWに向かって放出され得る遮蔽体内の間隙を防止する。

一実施形態では、フラグは、下側機能ユニット内において患者体型に象られ、HCWに対する放射線保護を最大限にする、非対称曲線を有する。

本新規発明は、現在のデバイスと対照的であって、画像増強装置またはHCWによって邪魔にならない所に押動され、HCWの邪魔になることを防止し、カテーテル等を用いて作業可能にする。

本発明は、離れるように移動せずに、フラグの下側部分が、定位置に留まることを可能にし、また、放射線保護をもたらし続けるための上側機能ユニットの能力を追加する。本組み合わせは、HCW作業フローへの干渉を最小限にするかまたは排除し、彼らがその手技が中断されずに継続し続けることを可能にする。

現在の実施形態における第3の機能ユニットは、フラグの上側および下側ユニットとの垂直関節運動を有する、象られた側方ユニットを含む。側方ユニットは、患者に向かって湾曲し、現在、時として、HCWによって使用される、浮動式天井搭載遮蔽体と側方遮蔽体との間の広間隙に起因して、HCWに到達し得る、放射線を遮断する。垂直関節運動はまた、フラグが、前述の側方翼と共形化することを可能にする。加えて、また、側方および下側機能ユニットの下側境界に沿って切り抜き面積が存在し、患者前腕および鼠径部面積に象られ、最大可視化を可能にする。

フラグの上部または底部上の放射線吸収性障壁は、材料のある部片を変位させる物体が隣接する区分を変位させないであろうように、複数の重複材料から成ることができる。これは、放射線保護を改良するであろう。

フラグユニットは、放射線吸収性の完全もしくは部分的に透明材料から構築されることができる、または最適患者可視化を可能にするために、放射線吸収性クリア窓を部分的に有し得る。フラグはまた、画面が設置され得る、患者命令および/または娯楽用窓を保持することができる。

別の実施形態では、放射線遮蔽体の上側部品の可撓性部分は、ヒンジを用いて遮蔽体に取り付けられる、複数の剛性要素から成る。要素は、X線を吸収し、X線検出器がそれらを押動するにつれて、ヒンジ点において受動的に撓曲することができる。ヒンジは、ある平面において回転する単純ばねヒンジまたは2つの平面において回転するボールヒンジであることができる。多くのタイプのヒンジが、回転機構を提供し得ることを認識されたい。複数のヒンジ付き遮蔽体の利点は、遮蔽体の一部のみが、変位され、オペレータの放射線保護を改良し、また、X線検出器を妨害する遮蔽体の部分を移動させるために必要とされる力を低減させるであろうことである。付加的利点は、本質的に非可撓性である、透明遮蔽材料が、遮蔽体の中に組み込まれることができることである。これは、医師に可撓性遮蔽体を通して患者が見えるという利点を有する。

別の実施形態では、複数の剛性要素が、可撓性と非可撓性材料の混合物から成る。例えば、有鉛ガラスが、個々の要素の一部が可撓性であって、一部が剛性であるように、可撓性ポリマー材料と組み合わせられることができる。

別の実施形態では、複数要素遮蔽体が、要素が作業台から回転し、支持部材としての役割を果たすように、作業台に取り付けられることができる。

フラグは、マットレスもしくは患者用台、別の自立式機構、または高速載荷を可能にする特徴を伴う壁もしくは天井に係留される。フラグは、3−軸上で回転する自由度を有し、また、HCWが、最小限の力を使用してフラグを移動させることを補助し、フラグが、中立位置にまたは中立位置と可能な限り近接するように患者および部屋内の機器に象られる極限撓曲もしくは延在部との間の別の位置に戻ることを可能にするように構築されたばね荷重機構を有する。

侵襲性血管造影ならびに他の医療手技および手術は、多くの場合、手術台として知られる支持構造上に横たわる患者上で行われる。一部の患者では、上肢、特に、手首内の橈骨動脈は、計器につながれる。腕は、通常、手術台に取り付けられる、腕用ボード上に静置する。腕は、多くの場合、手首または肘前窩へのより良好なアクセスを可能にするように外転される。外転された腕を保持する腕用ボードは、多くの場合、手術台から離れるように枢動し、外転された腕を支持する。

カテーテルまたは他の医療器具が腕から尾方方向に延在する手技では、その上にカテーテルまたは器具が置かれ得る支持表面が、存在しない。その結果、医師は、カテーテルを手動で保持するか、またはカテーテルもしくは器具を湾曲させることによって、それを手術台にもたれかけるかのいずれかである。これは、カテーテルもしくは器具が台から落下することにつながる、またはカテーテルもしくはデバイスを操作する医師の能力を低下させる。問題は、特に、複数のカテーテルおよびガイドワイヤが長さ1メートルにわたって橈骨動脈から延在し得る場合、橈骨動脈カテーテル留置を受けている患者に生じる。

手術台に取り付けられる、またはマットレスと手術台との間に部分的に位置付けられる、支持表面が、存在する。有用であるが、取付点は、マットレスの表面の下方にあって、台は、患者搬送の間、除去されなければならない。加えて、これらの台は、単純表面であって、いくつかは、X線吸収能力を伴うが、患者またはデバイスの取付部から出るカテーテルおよびワイヤを管理し、誘導電力を滅菌場に供給する付随的能力を伴わない。

本明細書に説明される発明は、通常、マットレス上のレールに取り付けることによって、手技用マットレスに取り付けられ得る、略長方形の台である。本ボードの1つの特徴は、クリップに取り付けられ、カテーテルまたはワイヤを保持する能力である。別の特徴は、電力を滅菌場内のデバイスに伝達するための誘導コイルの存在である。さらに別の特徴は、迅速解除機構である。別の特徴は、台を手術台に対して折畳または回転させ、手術台およびマットレス上へのおよびそこからの患者の搬送を可能にするための機構である。

別の実施形態では、外側シェルの外側リッジは、マットレスの外側にわたって折畳され、マットレスから外向きに延在する平坦構造を生成し得るように蝶着される。本平坦表面は、次いで、医師が手技の間に使用するための台としての役割を果たすことができる。

カテーテルおよびガイドワイヤを定位置にクリップ留めまたは保持する能力は、手技安全性を改良し、外科医の手を他のタスクのために自由にし、ガイドワイヤにわたるより高速なカテーテル交換を促進するであろう。クリップに関する問題は、手術台が、典型的には、滅菌ドレープで被覆されることである。ドレープは、緩嵌合し、移動する。本問題を解決するために、2つの方法が、ワイヤまたはカテーテルを保持するためのデバイスの取付について説明される。一実施形態では、磁石(NdFeB等)が、ボード上のあるスポットにおいて、表面またはその中に設置される。滅菌ドレープの上部のワイヤまたはカテーテルホルダは、磁石と噛合する。ホルダは、反対極性の磁石または磁気誘引材料(鋼鉄または鉄等)のうちのいずれかを有する。これは、それらをドレープ材料を通して定位置に保持する。加えて、片側における2つの反対極性の磁石の使用は、さらなる移動を防止する。別の実施形態では、クリップホルダは、磁石を有し、ボードは、磁気誘引材料の面積(離散面積、トラック、またはボード全体のいずれか)を有する。代替として、ワイヤホルダは、患者マットレスの表面内に埋設される磁石と噛合するように設計される、単純磁石または磁気材料であり得る。ワイヤまたはカテーテル等の血管内デバイスは、磁石の上部のドレープ上に設置され、シリコーン等の軟質のポリマー内に被覆される磁石または磁気材料は、ワイヤまたはカテーテルの上部に設置される。2つの構成要素間の磁気誘引は、圧力をワイヤまたはカテーテル上に印加し、圧力とポリマー材料の摩擦係数の組み合わせは、介入デバイスの移動を防止するであろう。軟質のポリマー材料はまた、時として脆弱な介入デバイスへの損傷を防止するであろう。

滅菌場から台へのコネクタの別の実施形態は、クリップである。クリップは、典型的には、台に取り付けられる。開口部は、ドレープがクリップ内に置かれることを可能にするために十分に広い。ワイヤまたはカテーテルホルダは、次いで、ドレープの上部に着座する。これは、下層ホルダと噛合し、上側ホルダを台に取り付けるように可逆的に係止する構成を有する。

別の実施形態では、ドレープの下面または台の表面に取り付けられる接着剤パッドが、ドレープを台に保持する。ワイヤまたはカテーテルホルダは、取り付けられたドレープに接着するように取り付けられる。

単純取付および解除を提供する、クリップ機構の別の実施形態は、前述のように、台表面に添着するためのベース内の磁気構成要素とともに、シリコーンゴムまたは発泡体等の高柔軟性材料から構築されてもよい。本柔軟性構成要素は、その中に保持されるべき介入デバイスが常駐するであろう、切り欠きまたは空間を有する。デバイスの縁の手動圧縮は、切り欠きを圧縮し、デバイスを把持する。圧縮の作用によるデバイスの変形は、非圧縮軸の片側または両側のいずれかに搭載されるクリップをデバイスの一端を越えて延在させ、デバイスを閉鎖構成に係止させる。デバイスの非取付側のクリップの端部は、デバイスの圧縮性構成要素を越えて延在する。これらのクリップ端部の圧縮は、クリップの係止端部をてこで動かし、圧縮を解除する。このように、係止は、2本の指を使用して、柔軟性材料を圧縮することでもたらされることができ、係止解除は、2本の指を使用して、クリップ端部を圧縮することでもたらされることができる。単純取付および解除機構の使用と高柔軟性材料の組み合わせは、介入手技において使用される潜在的に脆弱なデバイスを保護する構成要素の非常に効果的かつ容易な使用を提供する。

取付機構の組み合わせも併用され得ることを認識されたい。

滅菌場内のデバイスへの電力の送達は、常時、困難である。典型的には、電力は、滅菌バッテリによって、または滅菌ドレープ内に巻着されたワイヤによって提供される。本発明の本側面では、誘導コイルは、手術台またはサイドテーブル内に位置する。誘導コイルは、場の非滅菌部分内に着座し、一端において電源に、他端においてコイルに取り付けられる。典型的には、コイルは、平面において、かつ台の表面またはその近傍において、台上に搭載される。滅菌受信コイルは、滅菌ドレープの上方においてコイルにわたって設置される。受信コイルの位置を下層コイルに対して固定するための機構が、存在する。これらの機構は、ドレープへの受信コイルの接着および台へのドレープ接着、前述のような磁気コネクタ、ならびに前述のようなクリップコネクタを含む。

別の実施形態では、誘導電源が、送達される電力の変化を通して医療デバイスを制御するために使用される。例えば、超音波プローブを駆動させ、カテーテル内でスピンさせるために使用されるモータへの電力は、スピン率および患者内のカテーテルの長軸内の超音波発生要素の位置を制御するために調節されることができる。

前述の台は、患者が手術台上に乗るために、邪魔にならない所に移動されることが可能でなければならない。本明細書に説明される台は、迅速接続を通して取り付けられることができる。加えて、台を手術台側に対して折畳させ得ることが予期される。

マットレスと併用され得る、別のタイプの作業表面は、台上の患者にわたって、特に、患者の下肢にわたって常駐する、作業台である。本デバイスは、放射線保護を提供し、作業フローを改良し、機器保管を提供し、滅菌バッグで容易に覆われることができる、血管カテーテルアクセスのためのアクセスを提供し、術場から容易かつ迅速に除去されることができる。加えて、一実施形態は、身体への圧力の印加を促進し、出血を低減させる。

本デバイス構成要素は、オペレータに面する端部で下向きに湾曲する、水平トレイから成る。トレイは、患者の身体を横断して位置付けられる。トレイは、x−放射線を遮断する、放射線不透過性材料から成る。放射線不透過性材料は、患者がX線撮像手技を受けている間、患者から放出されるX線光子を吸収する。トレイの曲線は、患者の側面または脚から放出される放射線を遮断する。オペレータ放射線暴露は、したがって、低減される。

トレイは、取付装置に接続され、次いで、デバイスを支持構造(ベッドまたはX線台等)に接続する。取付装置は、患者が横たわるマットレスもしくは台または側面レールに締結される。取付装置内の機構は、トレイが、取付装置の軸の周囲を回転し、取付装置に向かって跳ね上がり、患者により近接するように、またはそこからより離れるように、トレイの片縁とともに傾斜することを可能にする。取付機構自体は、垂直上下運動において進行し、トレイを患者の上方に移動させ、トレイを患者の身体に降下させることができる。これは、トレイが、患者を横断して、かつその直上に容易に位置付けられることを可能にし、これは、デバイスが、異なる身体形状の患者を収容することを可能にする。これはまた、トレイが、緊急の場合、上方および邪魔にならない所に迅速に除去されることを可能にする。

別の実施形態では、トレイは、1つまたはそれを上回る層の放射線不透過性材料と、最小限のX線吸収を伴う1つまたはそれを上回る層の材料とを伴う、積層構造体である。別の実施形態では、トレイは、高含有量のX線吸収材料(ホウ素、ベリリウム、バリウム等)を伴う、クリアなプラスチックポリマー等のクリアなX線吸収材料から成る。別の実施形態では、トレイは、取付装置およびトレイに接続する部片等、X線を吸収しない取付部を有する。別の実施形態では、トレイは、上向きに湾曲し、患者の腹部に対してより快適に静置し、身体からの放射線をさらに遮断する、前方縁を有する。

別の実施形態では、トレイは、自立式デバイスに取り付けられる。

別の実施形態では、トレイの寸法は、異なる患者サイズに適合するように調節可能である。トレイは、取付デバイスに接続されるため、取付デバイスと解剖学的目印(大腿動脈等)との間の距離は、機能側面(大腿動脈へのアクセスのための切り抜き等)が適切な身体場所にわたって位置し得るように、調節可能である必要がある。加えて、トレイ機能側面は、2つまたはそれを上回る身体面積にわたって設置される必要があり得る。トレイはまた、患者の身体寸法に適合するように、複数の摺動または回転調節可能表面を有することができる。機構上には、1つまたはそれを上回る摺動要素がある。別の機構は、スイベルヒンジ上の2つの要素の回転である。

トレイは、X線透過を最小限にしながら、大腿動脈および静脈等の身体の部分へのアクセスを促進するための切り抜きを有する。加えて、アクセス部位に取り付けられる、放射線不透過性フラップまたは障壁は、X線がオフであるとき、アクセスを可能にするように開閉されることができる。加えて、アクセス部位近傍のリッジは、オペレータの位置に指向される、X線光子を遮断する。

トレイは、滅菌外科手術用器具、撮像デバイス、または消耗品を保持するための取付デバイスを有する。これらの取付部は、取付部が、超音波プローブを保持し、皮膚を通して動脈を可視化しながら、オペレータが、動脈の穿通等、他のタスクのために手を自由にすることを可能にする。一実施形態では、取付部は、滅菌障壁または外科手術用ドレープ真下のトレイに接続され、別の実施形態では、器具は、滅菌障壁または外科手術用ドレープにわたって取り付けられる。

トレイはまた、針、ガイドワイヤ取付部、ガーゼ、縫合糸、および滅菌流体等の外科手術用デバイスおよび消耗品のための保管面積を提供する、くぼみを有する。加えて、トレイは、ばねクリップおよび他の取付デバイスを有し、身体から出るカテーテルおよびワイヤを保持する。これは、カテーテルまたはワイヤの位置を安定化させ、オペレータの手を自由にする。

照明具が、トレイに取り付けられ、外科手術面積を照明してもよい。照明具は、トレイ上のスイッチによって、または遠隔デバイス(無線デバイス等)によって制御されてもよい。照明具は、全般的光を手技面積に、または集束光を特定の着目面積上に提供することができる。白色光は、オペレータの手技モニタの視認に干渉し得るため、光は、多くの場合、X線撮像室内では薄暗くされる。一実施形態では、異なる色の光が、X線およびバイタルサインモニタの視認を最適化する照明具を提供するために使用される。

別の実施形態では、身体にわたるトレイの位置が、利用される。いくつかのタイプの外科手術手技の間、圧力が、例えば、出血を停止させる、または血腫を圧迫するために、身体に印加される必要がある。これは、出血が外科手術部位の隣で生じるとき、困難であり得る。オペレータは、カテーテルまたは外科手術用デバイスを操作する必要があり、同時に、身体を押圧することができない。場内の助手の手は、オペレータの手を妨害する。トレイ下のバルーンまたはアクティブデバイスが、膨張される、またはアクティブ化され、圧力を身体上に産生させることができる。バルーンが採用されるとき、バルーンは、電気ポンプ、滅菌場外で助手によって動作される手動ポンプ、オペレータによるドレープを通して圧送される手動ポンプによって、膨張されることができる。代替として、単純幅広フットが、トレイの下側表面または側面から下方に機械的に(ラチェット機構等で)延在され、定位置に機械的に係止されることができる。

他のバルーン圧迫または機械的圧迫デバイスも、存在する。あるバルーンデバイスは、患者を囲繞するバンド内で採用される。機械的C−クランプが、患者下のC−クランプの一部分と併用され、圧迫フットが、身体にわたってある。これらのデバイスは、滅菌手技の間、採用することが困難であって、患者の後方および前方側面との接触を要求する。

本デバイスの重要な特徴は、滅菌手技の間に使用されることである。取付デバイスへの非対称接続は、トレイの上側側面(手袋をはめたオペレータが触れる場所)および患者の滅菌して準備された皮膚または患者を被覆する滅菌ドレープに衝合するトレイの下側側面の両方を被覆する、滅菌パウチまたはカバーで容易に覆うことを可能にする。代替実施形態では、トレイ全体が、滅菌状態で運ばれ、手袋をはめたオペレータによって取付機構に取り付けられる。さらに別の実施形態では、取付機構およびトレイは、滅菌され、手袋をはめたオペレータによって、マットレス、レール、台、または自立式デバイスに取り付けられる。

別の実施形態は、そこにIVポールまたは他のデバイス(注入ポンプ等)が搭載され得る、ベッドまたはトレイに取り付ける、専用搭載部を含む。デバイスは、必要に応じて、複数の位置に枢動される、または邪魔にならない所に別様に移動され得る、位置の柔軟性を有する。

カテーテル、ワイヤ、または他の医療デバイスを手術台に取り付けるために使用可能なデバイスが、説明される。本デバイスは、取付機構を有し、それによって、ホルダは、前述のように、ドレープまたは手術台に添着されることができる(滅菌ドレープの有無にかかわらず)。ホルダは、クリップデバイスのタイプであって、クリップの内側表面は、エラストマー材料または摩擦嵌合による医療デバイスへの取付を促進するように処理された材料で被覆される。エラストマーの1つの実施例は、発泡体材料である。別の実施例は、シリコーンである。別の実施例は、ゲル材料である。摩擦増強材料の実施例は、シリコーン、あるゴム、および材料であって、その表面は、処理される。表面処理は、グリット、リブ、および溝を含む。

臨床環境における血圧の測定は、典型的には、腕を囲繞するカフと、圧力ゲージとを使用して、行われる。カフは、ポンプを使用して可逆的に加圧され得る、空気袋を含有する。空気袋は、圧力ゲージに接続される。空気袋を含有するカフは、典型的には、腕または脚の周囲に巻着され、種々の締結具(Velcro(登録商標)、フック、またはバックル等)で締結され、空気袋を腕のサイズに近似させ得る、細片、すなわち、長い長方形形状である。空気袋は、典型的には、腕への動脈血流が腕を包囲する袋の圧力によって妨害されるレベルまで加圧される。圧力が、袋から解放されるにつれて、血液は、包囲圧力が収縮期血圧を下回って低下するとき、腕の中に断続的に流動するであろう。流動は、圧力が拡張期血圧を下回って低下するとき、連続的となるであろう。断続および連続流の発生は、いくつかの方法を使用して、多くの場合、聴診器を使用してコロトコフ音を聴取することによって、またはオシロメトリック法を使用して、判定されることができる。

カフを使用した血圧の測定に関する1つの問題は、カフが腕の周囲に円周方向に設置されなければならないことである。これは、人が、カフを腕に適用するために、両手を使用してカフを適用することを要求する。加えて、自動的に腕に取り付けるカフの生成は、困難である。

提供されるのは、腕または脚に可逆的に取り付けられる、空気袋を含有する、クラムシェル状デバイスである。本デバイスの利点は、血圧カフが、腕または脚の周囲に袋を円周方向に巻着する必要なく、片手を使用して容易に取り付けられることができることである。加えて、クラムシェルデバイスは、表面に取り付けられ、開放クラムシェルの中への腕の運動によって、自動取付を提供することができる。クラムシェルの中への腕の押進は、機械的手段によって、または二次的に閉鎖を生じさせる(モータ式閉鎖を使用して等)、スイッチをトリガすることによって、クラムシェルの閉鎖をアクティブ化する。

オシロメトリック法による圧力測定に影響を及ぼす要因は、空気袋の周囲の筐体、包囲空気袋の完全性、および包囲空気袋の弾性である。試験時、剛性外側拘束デバイスがより不快感を生じさせ、血圧に対して圧力の発振変化を変化させることが見出された。本発明の一実施形態では、空気袋の外側筐体は、剛性の半円筒形であって、剛性外側筐体と空気袋との間に介在されるのは、空気袋が加圧されるにつれて圧縮される、弾性材料である。これは、血圧測定の間、圧力が、収縮期未満であるが、拡張期圧力より高くなるまで低減されるにつれて、空気袋が拍動することを可能にする。本材料は、発泡体であり得る、または単に、袋がその縁に沿って剛性構造に取り付けられる、空隙であり得る。

包囲筐体の2つの縁は、円周方向圧力を四肢に印加するためにしっかりと取り付けられてもよい。クラムシェルを腕の周囲の閉鎖位置に固定する1つの方法は、ばね機構を採用し、クラムシェルを閉鎖位置に付勢することである。本タイプの構成は、2つの短所を有することが見出された。1つ目は、効果的閉鎖のために要求されるばね定数が、非常に高く、ユーザがクラムシェルを片手で開放するために問題を呈することである。2つ目は、ばねが、実際の血圧に対して空気袋圧力の発振を改変し、血圧の測定をあまり正確なものではないものにすることである。分割線におけるクラムシェルの閉鎖は、はるかに効果的であった。これは、磁気取付、フックもしくは留め具、解除可能ラチェット機構、またはピンおよびレセプタクル解除可能ロック等のいくつかの方法を使用して遂行されることができる。一実施形態では、取付および解除は、片手で行われる。

空気袋のための筐体は、金属またはポリマー等の剛性シェルから成ってもよい。これは、デバイスの最も容易な操作を提供する。代替として、外側筐体は、鋼鉄、ニチノール、または剛性ポリマー等のより剛性材料から成る支持骨格を伴う、可撓性材料(布、ポリマー、または発泡体等)から作製されることができる。別の実施形態では、剛性発泡体材料が、内部支持の必要なく、使用されることができる。本実施形態の利点は、袋の膨張があまり不快感を生じさせないことである。

一実施形態では、クラムシェルデバイスは、医療手技用マットレス、腕用ボード、椅子、または他の表面に取り付けられる。実施形態の一側面では、空気袋と圧力ゲージを接続するための空気管類は、その上にカフが搭載される表面と一体型である、すなわち、管類は、マットレス、腕用ボード、もしくは椅子、または支持デバイス内のチャネル内に取り付けられる。

別の実施形態では、空気袋から出る管は、弁付きまたは非弁付きプラグ差込式接続を用いて、支持構造に取り付けられる。

別の実施形態では、分割線は、血圧の測定のために閉鎖されない(図4d)。クラムシェルは、ばねタイプ機構(ばねまたは圧縮性空気リザーバを含む)によって付勢閉鎖される。センサが、クラムシェルのヒンジ点における角度を測定し、これは、クラムシェルの内径によって説明される断面積に変換されることができる。四肢中の血液の拍動は、角度を変動させるであろう。別の実施形態では、検出器は、分割線上に搭載され、クラムシェル寸法の変動を検出することができる。ホール効果センサは、実施例である。別の実施例は、距離を検出するためのレーザセンサである。

別の実施形態では、経時的に測定される種々の手段(レーザ等)のいずれかによって測定される、クラムシェルに取り付けられた2つのレバー間の距離が、クラムシェル断面積の変化を説明する。クラムシェル内の空気袋は、流入血液が停止したため、内側断面積がもはや変動しなくなるまで、膨張される。空気袋のサイズが増加するにつれて、クラムシェルは、ヒンジ点近傍において、ばねタイプデバイスに対して開放するように拡張され、四肢の中への血流が停止するまで、四肢の周囲の略円周方向圧力を増加させる。空気袋内の圧力は、次いで、ゆっくりと低下される。クラムシェル寸法の変動が現れると、空気袋内の圧力は、収縮期血圧であると仮定される。圧力がさらに低下されるにつれて、袋内の圧力が拡張期圧力未満になると、血流が連続的となるため、拍動が低下するであろう。これは、表示され得る、拡張期血圧となるであろう。別の実施形態では、空気袋は、存在しない。代わりに、ばね圧力が、増加され、クラムシェルの閉鎖圧力を増加させる。ばね圧力は、いくつかの機構によって増加されることができる。例えば、ばねは、手動で、またはモータを使用して、ばね張力を増加させるように調整されることができる。空気袋は、ばね下でまたはそれにわたって膨張されることができる。電磁力が、磁石を励起させる、またはそれを反対極性の磁石と反対にすることによって、印加されることができる。代替として、拘束ケーブルが、ばね上に設置されることができ、ケーブル(または拘束デバイス)の長さが、増加され、ばねの閉鎖力を「解放」することができる。

医療搬送または手技を受けている患者は、多くの場合、マットレス上に横たわっている。前述は、医療ワイヤまたは他のセンサ導管が患者マットレスを通して配索されるケーブル類を伴う、マットレスである。個々の患者のために必要とされる具体的タイプの監視機器は、人それぞれ異なる。加えて、取付部位も、人それぞれ異なり得る。例えば、血圧は、患者の傷害または生体構造に応じて、腕または脚のいずれかから得られ得る。同様に、パルスオキシメトリも、手指、足指、、または他の身体部分に取り付けられてもよい。心電図導線は、2〜12を超える場所に取り付けられてもよい。

本明細書に説明されるのは、患者が、横たわる、着座する、または立つことができる、支持構造から成る、医療デバイスであって、心電図導線、パルスオキシメータ導線、超音波変換器配線、または血圧カフ空気管類チャネル等のセンサ導線のための複数の取付部が、存在する。本発明では、導線は、取り付けられていないポートが、センサ入力取付部を有していない受容ポートによって自動的に非アクティブとなるであろうように、2つまたはそれを上回るポートのうちの1つまたはそれを上回るものから可逆的に取り付けられることができる。

血圧測定システムの場合、支持構造内の少なくとも2つのポートが、センサ取付のために利用可能である。例えば、オシロメトリック法用血圧カフでは、センサは、カフ内の圧力の発振が測定され得、血圧が計算され得るように、管類によって圧力ゲージに取り付けられる。血圧カフは、右または左腕もしくは脚に取り付けられ得るため、支持構造内の複数の点に受容ポートを有することが有利となるであろう。複数の開口部を伴う開放管類システムは、システムを周囲気圧に通気させ、血圧カフ内の空気袋からの信号を排除するであろう。一端において、管類は、空気センサに接続される。他端において、管類は、複数の出口に分岐する。第1の実施形態では、付勢閉鎖される、弁付きシステムが、提供され、それによって、血圧カフからレセプタクルの中への管の挿入が、弁を開放させ、カフ袋をセンサに接続する。他のポートは、付勢閉鎖弁のため、閉鎖されたままである。一実施形態では、弁は、受動的である。別の実施形態では、弁は、一方の弁の開放が他方を閉鎖するように能動的である。能動弁は、電気によって駆動されることができ、無線でまたは導体によって、相互に通信することができる。

複数のポートに接続された管類システムに関する1つの潜在的問題は、管類システムの空気体積が増加することである。これは、オシロメトリック血圧検出をより困難にし得る。本問題は、受容ポートがアクティブ化されない限り未使用ポートをセンサへの主要管から閉鎖する、内部弁システムを生成することによって解決される。アクティブ受容ポートと管類システムの残りとの間の接続は、固定されたワイヤによって、または無線信号を通して遂行されることができる。別の実施形態では、全ての管類は、管類が相互接続されないように、直接、個々のセンサにつながり、発振空気圧の存在が感知されると、センサがアクティブ化される。

代替方法では、本システムは、全管類ラインが多ポート回転弁を通して延設されるように、弁付きであってもよい。本弁は、1つのみの圧力カフが一度にアクティブ化され、その他が閉止され得るように制御されてもよい。本弁の配向は、手動で制御される、または弁配向を選択するためにどのポートが使用中であるかを示す、センサによって自動化されてもよい。

種々の医療手技を受けている患者は、心臓の除細動、外科手術のための電気焼灼器、または心律動問題のための組織の高周波アブレーション等の診断または治療用目的のために、電流を身体を通して通過させる。殆どの場合、接地ワイヤが、患者に取り付けられる。ワイヤは、通常、幅広伝導性部材に搭載され、伝導性ゲルを使用して、患者に結合される。本発明では、付加的接地が要求されないように、手技用マットと一体型である、伝導性要素が、説明される。患者は、デバイス上に着座する、または横たわることに応じて、接地に結合される。

同様に、心電図または脳波図のための電極も、伝導性ゲルおよび接着剤を使用して、皮膚に取り付けられる。電極は、手技用マットレス、椅子、または頭部カバー類の一部の中に埋め込まれてもよく、それによって、結合は、外部ワイヤまたはケーブルを必要とせずに生じる。代替実施形態では、電気信号は、マットレス、椅子、または頭部カバー類と一体型である容量導線を使用して、感知される。導線は、マットレスに取り付けられるケーブルを用いて、無線周波数もしくは他の形態の無線伝送を通して、または監視デバイスがマットレスの一部である場合、監視デバイスもしくはディスプレイに接続される。

別の実施形態では、マットレスは、折畳可能である。折畳可能マットレスは、緊急患者搬送におけるその使用を促進し、救助者は、マットレスを患者の場所に迅速に搬送し、それを広げ、直ちに、生理学的情報を患者から得て、療法の適用を開始することができる。

治療用低体温は、心停止または循環虚脱を被っている患者の転帰を改良するために使用されている。代謝および酸素消費を遅らせることによって臓器摘出および生存が、向上される。1つの問題は、現場での冷却が困難であって、病院での冷却が、多くの場合、冷却機器を適用するためにかかる時間によって遅延されることである。加えて、低酸素症を非常に受けやすい重要な臓器である、脳の冷却は、放熱板となる、頭蓋骨によって遅らされる。頭部装置が、頭蓋骨の皮下温度を感知するための1つまたはそれを上回るサーミスタを具備する。加えて、装置の本体は、1つまたはそれを上回る空洞を含有する。空洞は、加圧ガスリザーバおよび排気管に接続される。加圧弁が、作動されることができ、それによって、加圧ガスが、空洞の中に流動し、高速圧力低下に起因して、空洞は、高速で冷却される。

一実施形態では、サーミスタは、個々に、またはフィードバックループの使用とともに、空洞へのガスの流動を制御し、それによって、ガスは、設定温度を達成するように制御される。これは、最大冷却を達成しながら、頭皮の凍結を防止するであろう。別の実施形態では、深部体温を感知するサーミスタはまた、フィードバックをレギュレータ弁に提供し、設定レベルの深部または脳体温が達成されると、流動を低減させるであろう。深部体温サーミスタは、直腸、血管、外耳道(鼓膜センサとして)、眼(網膜温度センサとして)、食道、または他の場所に位置することができる。

別の実施形態では、頭部カバー類はまた、頸部も被覆するであろう。頸部は、脳につながる、かつそこから生じる、血管を含有する。頸部の冷却は、脳冷却を補助する。

別の実施形態では、ガス流チャンバが、サーミスタフィードバックループによる類似制御を用いて、深冷された流体で灌流され得る。

その支持構造にではなく、患者マットレスに直接取り付けられる、ガイドレールが、説明される。本ガイドレールは、患者がある台から別の台に移送されるとき、マットレスが、導線またはモニタを移行させる必要なく、関連付けられた機器とともに移動され得るように、機器が移動式マットレスに固定されることを可能にする。一実施形態では、レール自体が、レールへの取付部を通してアクセスされ得る、電力、加圧ガス、およびデータ通信/制御アクセスを含有する。これは、手術台面積外の点への長いケーブルを通して大型バッテリまたは電気への接続を有する必要なく、付随的デバイスの展開を可能にする。さらに、電力の共通基準(例えば、24ボルト直流電流)の生成は、患者介護ベッドに取り付けられる医療デバイスを標準化することに役立つであろう。データ通信ケーブルへのアクセスは、遠隔デバイスの制御またはレールに搭載されるデバイスの遠隔制御を可能にするであろう。

マットレスに取り付けられる本レールは、マットレスへの専用ブリッジまたは構造取付部のいずれかを通して、マットレスとの連通を有し得ることが予期される。マットレス本体は、バッテリ、発電機、またはマットレス外側の電源への接続からの電源を含有することができる。典型的には、そのような接続は、直流電流である。レール上またはその近傍に位置する電源コンセントは、心臓ポンプ、蘇生デバイス(胸部圧迫を与えるデバイス等)、除細動器、および静脈内注入ポンプを含む、種々の医療デバイスのための接続のための場所を提供する。加えて、レール内に位置するコンピュータ処理ユニットは、生理学的信号のための信号処理の電子手段、マットレス内またはそれに取り付けられる医療デバイスの制御、およびレールまたはマットレス内の電子または光学信号の経路指定を提供する。処理ユニットをレール内に設置する利点は、容易にアクセス可能であること、レール上に制御表面を有することができる、かつレール内に近接して関連付けられたバッテリが存在することができることである。

同様に、マットレスは、マットレス本体内にガス供給源またはマットレス外側の源からのガス供給源を有することができる。ガス源は、ベッドマットレス内にある、レール内にあるもしくはそこに取り付けられる、または管もしくは他の導管によってレールに取り付ける外部源からのものである。ガスのための出口もまた、レール上に位置付けられる。出口の実施例は、管類および迅速接続弁類の取付のための単純ニップルである。ガス流の制御は、標準的レギュレータおよびガス制御弁を使用して、流出部位、流入部位、またはレール内のいずれかにおいて生じる。一実施形態では、弁類装置は、モータまたは磁石によって制御され、無線で、またはレール内の遠隔スイッチへの制御ケーブルを使用して、作動されることができる。

レール内へのケーブル取付のためのデータ通信は、レール内の送信機を通してレール上にない制御ユニットに無線で、またはマットレスに(マットレスに取り付けられるワイヤによって、または無線で)伝送されることができる。別の実施形態では、電力およびデータケーブルは、直接、外部源(電力供給源および分離源の有無にかかわらず、病院線電流等)もしくは病院コンピュータネットワークからレールに、または直接、レール上に搭載されないデバイスに取り付けられ得る。加えて、レール上に搭載されるデバイス間のデータ伝送は、レール通信システムを通して通信されることができる。

また、レールは、人々または機械が、患者をある支持構造から別の支持構造に移送ことに役立つために使用されるであろうことが予期される。特に、レールは、自動化された患者搬送デバイスと噛合するように設計されることができ、機械的取付部は、搬送デバイス構成に合致される。加えて、無線電波信号もしくは複数の信号、またはレールもしくは取り付けられたマットレス内に位置する、他の位置付け装置(磁場等)もしくは無線周波数識別デバイス(RFID)は、マットレスへの搬送システムの機械的取付の局所化および具体的マットレスの識別を促進し得ることが予期される。マットレスレールの幾何学形状は、モニタまたは他の機器の迅速接続および切断を可能にするように構成されるようなものであってもよい。

本発明では、放射線検査を受けている患者の部屋内の人員の放射線保護を提供するためのシステムが、説明される。医療手技(血管造影、経カテーテル療法、および整形外科手術等)のために、患者にまたはそれを通して指向されるX線は、X線が患者の骨および組織によって偏向されるにつれて、後方散乱放射線を生じさせる。本後方散乱放射線は、その環境内の人員に危険である。遮蔽システムが、人員のために開発されているが、その使用または有効性が限定されるという有意な短所を有する。装着式身体遮蔽体は、重く、被覆される身体部分の保護のみを提供する。腕、下肢、頭部、および頸部は、多くの場合、暴露される。頭蓋用キャップおよび眼鏡は、有効性が限定される。X線台または手技室天井に搭載される固定された遮蔽体は、嵩張り、不便である。装着式または固定式遮蔽体等の前述の遮蔽システムは、一般に使用されているが、患者の身体の効率的解剖学的遮蔽によって人員暴露に対処するシステムは、わずかしか存在しない。これらは、患者の身体のいくつかの部分上に位置付けられ、散乱放射線を低減させる、種々のサイズのマットを含む。しかしながら、これらの使い捨てマットは、限定された散乱保護をもたらし、台または患者移動の間、手技用台から高頻度において落下し、患者生体構造の大面積を被覆するために使用するには非実践的である。

遮蔽は、医師が異なる角度から身体を検査するために、患者の周囲のX線管および検出器を全て移動させる必要性によって、幾分限定されている。ここでは、システムがX線システムによって容易に脇に押動され得るように、患者が乗る台または手技用マットにもしくはその上に搭載される、放射線減衰特性を伴う弾性部材から成る、X線遮蔽システムが、説明される。

一実施形態では、本システムは、その自然状態における形状保定を可能にするが、最小限の力で歪曲を可能にする、支持層の有無にかかわらず、発泡体材料から成る。発泡体は、BaSO4またはホウ素種等の放射線減衰材料で装填される。

一実施形態では、放射線保護遮蔽体が、患者用台またはマットレスの腕用ボードに可逆的に取り付けられる。別の実施形態では、これは、垂直様式で隆起する反射部材を伴う、患者にわたるドレープの形態をとる。これらの2つの実施形態の組み合わせは、患者の肩の下方に位置するオペレータが放射線後方散乱をあまり受けないであろうように、放射面積の周囲に放射線遮断ボックスを提供する。

別の実施形態では、放射線減衰遮蔽体が、マットもしくは手技用台、レール、または患者に隣接する別の物体の片側に沿って搭載されるローラの中に統合される。複数のローラは、患者の身体の種々の部分を被覆するために使用される、複数の幅および放射線保護特性であることが想定される。一実施形態では、いったん患者がマットまたは手技用台上に位置付けられると、適切な所望のレベルにおける放射線遮蔽体が、患者の身体に被せられる。本ローラシートの遊離縁は、磁気接触またはフックもしくは意図的に容易に取り外されるであろう別の機構を含み得る、固着機構を介して、マットもしくは台またはレールもしくは患者に隣接する別の物体の反対側と噛合することが予期される。これらのローラは、より広いバンドが患者の四肢および腹部を被覆し得、より狭いバンドが頸部等の他の面積において使用され得るように、患者の生体構造に応じて、幅が異なり得る。ローラはまた、患者に容易に被せられ、また、手技の終了時、またはローラによって被覆される面積を可視化する必要性が生じる場合、手技の間でも、容易に後退され得るように、水平または垂直もしくは斜面に配向され得る。別の実施形態では、放射線遮蔽体は、異なる放射線減衰特性の面積を有する。可視化のために要求されることが予期される身体の部分にわたる、最小限または低放射線減衰特性の面積と、概して手技の間に可視化を要求しない身体の面積に対して高放射線減衰特性を有する、遮蔽体上の隣接する面積とがある。減衰のレベルをカスタマイズする本能力は、臨床実践において現在使用されているより高い程度の散乱放射線保護を達成するという利点をもたらす。加えて、放射線遮蔽体は、患者の生体構造(経皮的血管手技のための大腿動脈等)の面積へのオペレータアクセスを可能にするためにある面積内に位置する、開口部を有し得る。これらの開口部は、要求されないとき、放射線遮蔽体内に開口部を生成するための容易な再位置付けを可能にするであろう、放射線減衰フラップまたは別の類似機構によって被覆され得る。図1および2は、ローラシステムによってもたらされる、2つのバージョンの放射線保護を示す。これらのローラの適用の一実施形態では、患者は、心臓手技を行うオペレータによってマット上に位置付けられる。ローラは、患者の腹部を被覆するように展開され、大腿動脈にアクセスするための2つの円形開口部を示す。右開口部にわたる着脱可能フラップが除去されると、オペレータは、本開口部を使用して、右大腿動脈にアクセスし、左大腿動脈を覆う左開口部は、放射線減衰フラップを除去されずに定位置に有する。

別の実施形態では、オペレータは、患者の頭部端において、頸部から心臓へのアクセスを要求する手技を行う。アクセス面積および可視化を要求する心臓の面積を暴露されたままにしながら、右および左胸部ならびに上腹部を被覆する、2つの垂直ローラおよび水平ローラが、存在する。本着脱可能ローラシステムはまた、滅菌場外で使用され、視覚化されることを要求しない患者の生体構造からの放射線を排除または劇的に低減させながら、オペレータによって見られることを要求するであろう患者の生体構造の面積をカスタマイズすることによって、非常に効率的放射線保護をもたらすように適用されるという利点を有する。

別の実施形態では、ローラシートの中空化された外側部材と、オペレータによって要求される放射線保護被覆の程度に基づいて、外側部材の中に延在および後退され得る、別個の放射線減衰移動式内側部材とが、存在する。本明細書に示される一実施形態では、ローラの外側部材は、患者の腹部および骨盤を横断して牽引されるが、放射線減衰内側部材は、オペレータが左側大腿動脈にアクセスする際、腹部および骨盤の右半分にわたってのみ延在される。いったん動脈にアクセスする必要性が完了されると、オペレータは、内側部材を完全に延在させ、散乱保護のために、腹部および骨盤にわたって完全放射線減衰を提供することができる。内側部材は、種々の機構を介して、外側部材の内側で移動されることができる。1つのそのような実施形態は、外部磁力の印加によって外側部材内で前方または後方に容易に移動され得るように、磁気特性を有する内側部材を想起する。同様に、内側部材はまた、モータ方式を介して延在され得る。本システムは、滅菌遮蔽体を分断するだけではなく、同時に、内側部材を動かすことによって、カスタマイズ可能な放射線保護をもたらすことが可能であるという利点をもたらす。

別の実施形態では、台から床に降下し得、かつ必要に応じて、X線装置の邪魔にならない所に避けられるように、引き戻され得る、ばね荷重されたローラシートが存在し得る。

ローラ内に格納される放射線遮蔽体の清掃は、それらを再使用し、ある患者から別の患者への感染病原体の潜在的拡散を防止可能にするために要求される。一実施形態は、各使用前および/または後に筐体内外に回転されるにつれて、放射線遮蔽体を滅菌するであろうように、ローラの開口部内に格納されるUVC光の印加を想起する。UVC光は、同時に、筐体内外に回転される間、遮蔽体の上部および底部表面にも指向されるであろう。別の実施形態は、ローラ筐体内における滅菌用液体の使用を想起する。

心電図導線は、典型的には、身体上の具体的場所において、患者に接続される。最も一般的ECGでは、合計10本の導線が、身体に接続され、そのうち6本は、解剖学的目印(具体的には、胸骨、肋骨、および鎖骨)によって画定された胸部上の具体的場所にある。典型的には、使い捨て伝導性パッチが、導線取付のために所望される各場所において、患者の皮膚に可逆的に接着される。伝導性導線は、次いで、スナップおよび留め具を含む、種々の機構によって、パッチに取り付けられる。これらの場所へのワイヤ導線の取付は、ややこしく、ワイヤが誤った導線に取り付けられ得るため、エラーを被りやすい。加えて、複数の導線を取り付ける労力は、コストを追加することになる。

説明される以前の解決策は、全電極を1つの単一のより大きい細片またはパッド状構造の中に統合することを含み、これは、次いで、単一部片として患者の身体に取り付けられ、統合されたケーブルまたは導線接続は、接続エラーを最小限にし、また、設置を容易にする。しかしながら、これらのシステムは、大型かつ扱いにくい、または患者の身体へのパッチの接着不良に関して提示されている問題を克服しない、もしくは患者の生体構造のばらつきを完全に考慮していないため、あまり受け入れられていない(より小柄もしくはより大柄の患者を収容するための複数のサイズの必要性、または電極場所を改変し、患者生体構造に対して個人化する必要性等)。

説明されるのは、ECG導線を有するように所望される場所において患者の皮膚上に設置される使い捨て伝導性パッチと、放射線保護のために説明されるものに類似するローラとを使用して、導線を取り付けるための方法であって、ローラの内側表面は、ECG機械または電子処理ユニットへの電気伝導性経路に取り付けられる、電気伝導性材料のグリッドを含有する。一実施形態では、電気伝導性パッチは、ECG導線が所望される点(典型的には、左および右腕、左および右脚、ならびに胸部上の6本の導線)において、患者の皮膚に接着されるであろう。皮膚側に周囲接着剤材料を伴う伝導性ゲルは、1つのタイプの伝導性パッチである。巻回された導線アレイは、スプール上に巻回された第1の端部と、導線アレイをスプールから巻回解除するように引動され得る、第2の端部とを有する。巻回された導線アレイおよび封入体は、典型的には、患者の右または左に位置し、台レール等の固定された物体に添着される。第2の端部は、胸部または身体を横断して巻回解除される。第2の端部は、患者の他側の固定された物体、典型的には、反対台レールに取り付けられる。ローラは、近接して離間される、伝導性の面積(電気伝導性金属またはポリマーの層等)を有する。各伝導性面積(またはセル)は、伝導性材料の第2または第3の層によって電気的に遮蔽され得る、分離されたトラック内で接続される。ローラシートの他端は、台の反対端に固着され得る、または電極を固着させるための軽度の圧縮力を提供しながら、それを電極上に静置することを可能にする、ある程度の重量またはばね力を有することが想定され得る。代替として、電極とケーブルとの間の磁気取付機構が、存在し得る。

一実施形態では、トラックの反対端は、電気処理ユニットに接続される。電気処理ユニット(EPU)は、各導線のセルが身体と実質的に電気接触しているかどうかを検出し、これは、セルが伝導性である胸部パッチと接触して設置されるときに生じる。各セルの電気接触は、セルがECG信号と一貫した変動電圧を有する場合、検出される。代替として、導線と患者への接地導線接続との間の抵抗は、電気的にアクティブな接触を有するセルを識別することができる。電気処理ユニットは、次いで、ローラグリッド上のセル位置を使用して、アルゴリズムによって各導線の識別を判定する。例えば、右腕胸部導線は、常時、患者の最も右上側の導線である。導線V1は、グリッド上の中央位置の左に隣接する導線である等となる。識別された導線は、次いで、ECG処理および/またはディスプレイデバイス上の適切な導線接続に配索される。

1つを上回るセルが、伝導性パッドと接触し得ることが予期される。その場合、EPUは、身体と実質的電気的に接続する、隣接するパッドからの信号を群化するであろう。代替として、最大電圧変動、接地への最低抵抗を伴うセル、または他の接続検出方法が、連続的面積内で使用される、一次または唯一の導線セルとして選択され得る。

ローラシートは、窓用ブラインドと同様に、ばね荷重されることができる。ローラシートは、標準的接続を使用して、または無線で、ディスプレイシステムに接続される。本システムは、X線の使用を要求する手技においてEKG監視の使用を要求する用途のために、放射線透過性電極と、放射線透過性集積導線とをローラシート内に含むように修正されることができる。放射線透過性導線の一実施例は、アルミニウム箔または伝導性材料で装填もしくはコーティングされた布もしくはポリマー等の放射線写真上均質なグリッドである。

また、ローラ導線アレイは、患者に有線接続された標準的ECG導線と組み合わせられ得ることも予期される。

別の実施形態では、ローラシートは、患者の胸壁の可動域に基づいて、または気道を通る気流を検出する音響センサを介して、呼吸数および呼吸の質または呼吸の質の変化を監視する、統合された伸長または運動センサを有する。オペレータは、患者が、あまりに低速で、高速で、あまりに浅く呼吸している、または無呼吸発作を有し得るとき、アラートされ得る。

大部分の現代のX線ユニットは、自動輝度制御と称されるものを有し、X線用量(光子数およびエネルギーの観点から)は、用量が、検出器において設定レベルのX線強度を提供するよう増加されるように、検出器からX線源へのフィードバックループによって制御される。これの重要性は、X線を均質に吸収するX線場内の要素が、オペレータに可視となって現れ得ないことである。したがって、放射線場を均質に被覆する、放射線不透過性電気導体は、オペレータに非可視となって現れるであろう。そのような材料がX線源と患者との間に介在される場合、患者への用量は、影響されないであろう。

導電剤中の電気の伝導性は、特に、高周波数電気信号が伝導されるとき、コア内より導体の周縁上においてより多く生じる(いわゆる「表皮効果」)。したがって、導体表面積対総断面の比率を最大限にすることは、有利であり得る。本明細書に説明される発明は、低放射線不透性および超高表面積対断面積比率をもたらす、非常に平坦な外形を有する、X線放射線場内の均質導体の原理を組み込む。加えて、説明されるのは、説明される属性を伴う一式の遮蔽された導体を作製するための単純製造方法である。これらの導体は、医療監視のための信号を伝導するために使用される。それらは、X線撮像に対してほぼ非可視であって、広帯域幅を伴う高電流負荷を搬送する。

薄いアルミニウム細片は、表面積/断面積比率および伝導性のための「表皮」効果を増加させる。アルミニウム細片(典型的には、0.003インチ厚未満であって、任意の幅であるが、典型的には、2〜10mm)は、放射線透過性絶縁材料上に搭載される。材料は、細片の両側に適用される。遮蔽が要求されるとき、薄いアルミニウム材料(典型的には、0.003インチ厚未満)の第2の層が、絶縁された細片上の各側に搭載される。遮蔽体は、360度遮蔽体を提供するように接続される。複数の導体リボンが、絶縁層と平行に搭載されることができる。絶縁層は、各導体間で継合される、または開放されたまま残されることができ、導体間の絶縁は、絶縁材料への固定に起因して、接触の欠如によって得られる。同様に、遮蔽体は、各導体の側面上に、または導体リボンアレイの側面上にのみ、接続されることができる。

導体は、典型的には、1,000分の10インチ厚未満の箔のシートから開始する。導体は、低放射線不透性を有するので、アルミニウムであってもよいが、任意の導体が、充足するであろう(銅、鉄合金、金、白金、伝導性ポリマー、および炭素ベースの導体等)。箔のロールが、ナイフ、レーザ、または他の手段を用いて箔を切断することによって、その長軸に沿って伝導トラックに分割される。トラックは、若干分離され、ポリプロピレン等の非伝導性材料上に搭載される。これは、連続自動化プロセスとして生じ得る。次いで、非伝導性材料が、導体の両側に搭載され、トラックを相互および隣接導体から電気的に絶縁する。これもまた、自動化プロセスとして、また、切断および非伝導性材料の第1の側の適用とほぼ同時に生じ得る。次いで、伝導材料、理想的には、アルミニウムの箔が、封入された導体リボンの上部および底部の両方に適用され、縁において継合され、電気遮蔽体を生成する。本作用もまた、自動化プロセスとして、切断および非伝導性材料の適用と同様の時間に生じ得る。最後に、絶縁材料の層が、必要に応じて、遮蔽体にわたって適用されてもよい。そのような材料は、ポリマー、布、または任意の可撓性絶縁材料から成り得、自動化プロセスの一部として生じ得る。

代替製造プロセスでは、所望の寸法に事前に切断された薄い箔の細片が、切断された箔の代わりに、非伝導性表面に継合され得る。加えて、遮蔽体材料は、導体部材間に継合され、各導体または導体のセットを個々に遮蔽し得る。加えて、箔の単一シートが、絶縁された伝導性リボンの周囲に設置され、継合され、遮蔽体を生成し得る。

別の実施形態では、微細ワイヤが、同一平面に沿って配列され、相互に接触して位置付けられる、または平坦ワイヤが、導体として使用され得る。

別の実施形態では、絶縁材料は、非伝導性の塗装可能または噴霧材料であり、例えば、コーティングされ、次いで、直接、遮蔽体材料上に設置され得る、平坦導体のアレイ等である。

別の実施形態では、導体が、接続のために、またはその中にそれが設置される筐体の輪郭に嵌合するために、角を曲がるように、パターンが、導体箔の中に切り込まれることができる。さらなる実施形態では、トラックの幅は、導体によって搬送されることが予期される電気信号に基づいて、変動し得る。さらなる実施形態では、分割された箔導体の1つを上回る層が、相互の上部に搭載され、X線吸収の相対的均質性を保存し得る。

さらなる実施形態では、1つの箔内の導体間または箔間の接続は、1つの伝導性トラックが別の伝導性トラックに接続される、電気回路の作成を可能にする。1つのシートから別のシートへの導体間の接続は、箔導体を通して遂行することができる。X線またはMRI手技を受けている患者を監視するときに遭遇される1つの問題は、ワイヤがX線上で可視であること、または電磁場が、ワイヤ内で加熱もしくは電流を誘発し得ることである。カーボンナノチューブまたは変形例が、そのような環境内で電気接続を提供するために開発されている。しかしながら、これらの導体は、非常に高価であって、電磁場からの不良遮蔽を提供する。加えて、それらは、不良伝導性を有する傾向にあり、これは、伝導される信号が低電力であるときに重要である。

さらに別の実施形態では、導体は、放射線透過性絶縁材料上にアレイとして印刷されてもよい、または放射線透過性材料および導体の両方が、絶縁層、伝導性層、および遮蔽層を敷設し、クロストークを防止し、単一配線アレイ構造体を生成するように印刷されてもよい。

再使用可能なデバイスに関する1つの問題は、細菌、菌類、またはウイルス等の生物学的活性物質による汚染である。生物学的活性物質の重荷を低減させる1つの方法は、紫外線光等のある周波数の光子の印加である。本発明では、マットレスの内側の光源が、光を光透過カバーを通して当てることによって、マットレス表面を滅菌するために使用される、マットレスが、説明される。

一実施形態では、光エミッタは、カバーの中に織り込まれた光ファイバストランドである。ストランドは、マットレスが滅菌されることを必要とする面積において、クラッディングの除去を有する。一実施形態では、クラッディングは、側面上で優先的に除去され、側方光子分散を提供するが、光子が、損傷し得るマットレス発泡体またはマットレスの外側に逃散することを可能にしない。別の実施形態では、光ファイバの半径方向移動を限定し、耐久性を改良するために、2つまたはそれを上回るファイバの束が、外被内に含有され、マットレスの中に織り込まれる、またはそこに接着される。別の実施形態では、光ファイバの周囲の外被は、UVC光が、滅菌を要求する面積に指向されるが、UVCに敏感なマットレスの面積または傍観者を損傷し得るマットレスの外側には遮断され得るように、異なる光子通路を可能にする。

UVCは、組織に対して非常に毒性であり得、本発明は、一体型センサを有し、人または物体がマットレス上に存在するかどうかを判定する。そのようなセンサは、圧電検出器等の重量もしくは歪曲検出器、表面歪曲を測定する光ベースの検出器、体熱を検出する赤外線検出器、またはマットレス表面上の物体の存在を検出する表面レーザ光デバイスであることができる。別の実施形態では、運動センサが、室内の人々を検出し、光子放出を中断するために使用される。運動検出器は、一実施形態では、マットレスに取り付けられる。別の実施形態では、運動検出器は、マットレスから遠隔にあって、無線で、または導体によって通信する。運動検出器は、音または光反射を含む、いくつかの前述の方法のいずれかを採用することができる。

患者マットレスの表面を滅菌するための別の手段は、乳製品の加熱殺菌に類似する、短時間周期の間の高熱の印加である。本発明では、マットレスの表面は、相互に近接して位置する抵抗加熱ワイヤで装填される。ワイヤを通した電流の印加を用いることで、マットレス表面は、高速で加熱される。マットレス内に位置する1つまたはそれを上回るサーミスタが事前に規定された温度に到達すると、電流は、低減または中断される。代替として、温度および時間の組み合わせが、最大効果が達成されたことを信号伝達し、さらなる加熱の低減または排除をもたらすために使用され得る。

代替実施形態では、加熱要素は、熱伝導性カバーに取り付けられる、またはその下に層化される。本カバーは、アルミニウム等の金属、または熱導体で装填されたポリマー、ガラス、もしくは布から成ることができる。熱源は、熱エネルギーを提供し、導体は、より均一な熱の拡散を促進する。これは、熱分布の不均質性が低減されるため、処理するために必要とされるピーク温度および時間を低減させる。

代替として、加熱された流体または空気および発熱性化学反応等の他の熱源も、使用されることができる。

UVC滅菌と併用するために説明されるものに類似する安全手段もまた、採用され、患者またはオペレータがマットレスと接触しているとき、熱マットレス除菌のアクティブ化を防止してもよい。

組織酸素化および血流の判定が、説明されており、パルスオキシメトリおよびレーザドップラー方法論を含む、種々の方法を使用して行われている。医療および非医療環境におけるその用途は、病院および医院内における患者の監視ならびに睡眠時無呼吸および運動遂行の監視を可能にしている。監視は、ユーザが、センサを皮膚に取り付けることを要求する。センサは、通常、携帯式である、または接着剤を用いて皮膚に固定される。

本実施形態では、センサは、人々が着座する、または横たわる、マットレスまたは他のデバイス内に搭載される。センサは、対象の身体上のデバイス内の透明窓を通して、その信号を送受信する。

関連デバイスでは、対象はまた、信号が、マットレスまたは他のデバイスを通して、次いで、装着式衣類を通して伝送され得るように、信号の伝送および受信のための窓もまた含有する、特殊衣類を装着する。

別の実施形態は、横たわっている、または着座している間の皮膚および筋肉の長期圧迫に関連する、床ずれおよび褥瘡を防止することを対象とする。血流の欠如は、組織虚血および最終的に壊死につながる。本実施形態は、酸素濃度および/または組織血流のための多数のセンサを含有する、マットレスを含む。センサは、デバイスの表面の下方に位置するが、患者と接触するデバイスの表面を通して、その信号を送受信する。これらのセンサからの出力は、モニタ上に視覚的に表示される。一実施形態では、ディスプレイは、支持構造のカラーまたはグレースケール符号化ピクチャであって、カラーまたはグレースケールは、センサからの値の範囲に対応する。さらなる実施形態では、類似ディスプレイは、複数の患者値から導出された計算された値を示す。例えば、血流および酸素飽和の積である。別の実施例では、患者のヘモグロビン濃度または体表面積等のユーザまたはコンピュータ入力値が、表示される、計算された値において使用されるであろう。別の実施例では、計算された値は、1つまたはそれを上回るユーザまたはコンピュータ入力値の計算(身長および体重等)および1つまたはそれを上回る感知された値から生じ得る。

医療手技または外科手術を受けている患者は、通常、マットレス上に横たわる、または椅子に着座する。彼らは、高頻度において、手技の間、深い鎮静状態または完全に無意識である。頭部は、多くの場合、センサ(EEG導線、温度プローブ、およびパルスオキシメータ導線等)の設置、気管内または鼻内管を使用した呼吸の制御、ならびに胃または食道にカニューレ挿入する種々のデバイス(内視鏡検査カテーテル、経食道超音波変換器、または経鼻胃管等)のために、計器につながれる。ある場合には、頭部は、滅菌ドレープによって被覆され、頭部へのアクセスおよび患者との通信を煩わしくさせる。さらに、頭部は、良好に支持されず、医師が頭部を手術台またはマットレスに留めることになる。

本明細書に説明される発明は、頭部および頸部を安定化させる一方、同時に、センサ(EEG、体温、パルスオキシメトリ、ECG、眼および気道のビデオ観察、呼気CO2等)の搭載、プローブおよび管(気管内管、内視鏡下デバイス、超音波デバイス、および医療ガスのための管類等)の取付、ならびに患者との通信(スピーカおよびマイクロホン)のためのプラットフォームを提供する、成形された頭部支持体である。センサへのワイヤまたはファイバ光学接続は、頭部支持体を通して通過される。一実施形態では、外部デバイスへのケーブルは、頭部支持体に取り付けられる。別の実施形態では、頭部支持体は、センサ信号を遠隔ディスプレイデバイスに伝送する、無線送信機を含有する。別の実施形態では、頭部支持体は、ケーブルまたは光ファイバによって、マットレス、手術台、または手術台もしくはマットレスに取り付けられるレールに取り付けられる。

治療用低体温は、心停止または循環虚脱を被っている患者の転帰を改良するために使用されている。代謝および酸素消費を遅らせることによって臓器摘出および生存が、向上される。1つの問題は、現場での冷却が困難であって、病院での冷却が、多くの場合、冷却機器を適用するためにかかる時間によって遅延されることである。加えて、低酸素症を非常に受けやすい重要な臓器である、脳の冷却は、放熱板となる、頭蓋骨によって遅らされる。一実施形態は、頭蓋骨の皮下温度を感知するための1つまたはそれを上回るサーミスタを伴う、頭部装置を含む。加えて、装置の本体は、1つまたはそれを上回る空洞を含有する。空洞は、加圧ガスリザーバおよび排気管に接続される。加圧弁が、作動されることができ、それによって、加圧ガスが、空洞の中に流動し、高速圧力低下に起因して、空洞は、高速で冷却される。

一実施形態では、サーミスタは、個々に、またはフィードバックループの使用とともに、空洞へのガスの流動を制御し、それによって、ガスは、設定温度を達成するように制御される。これは、最大冷却を達成しながら、頭皮の凍結を防止するであろう。別の実施形態では、深部体温を感知するサーミスタはまた、フィードバックをレギュレータ弁に提供し、設定レベルの深部または脳体温が達成されると、流動を低減させるであろう。深部体温サーミスタは、直腸、血管、外耳道(鼓膜センサとして)、眼(網膜温度センサとして)、食道、または他の場所に位置することができる。

別の実施形態では、ガス流チャンバが、サーミスタフィードバックループによる類似制御を用いて、深冷された流体で灌流され得る。

本発明の実施形態が可能なこれらおよび他の側面、特徴、ならびに利点は、付随の図面を参照して、本発明の実施形態の以下の説明から明白となり、かつ解明されるであろう。

図1は、単一腕用ボードおよび放射線遮蔽体が据え付けられている、マットレス構成要素の構成を示す、患者マットレスの画像である。

図2は、内側の快適な発泡体構成要素が除去され、剛性胸部支持構成要素を露見させる、患者マットレスの画像である。

図3は、両腕用ボードが据え付けられている、患者マットレスの画像である。

図4は、構成要素アセンブリの一実施形態を実証する、患者マットレスの断面端面図である。

図5は、ヒンジ付き放射線遮蔽体を含む、構成要素アセンブリの別の実施形態を実証する、患者マットレスの断面端面図である。

図6は、頸部および腰部放射線遮蔽体構成要素を説明する、患者マットレスの代替実施形態である。

図7は、台上に設置されるデバイスに給電するために使用される、統合された誘導コイルの画像である。

図8は、滅菌場内で使用されるような統合された誘導コイルの画像である。

図9は、デバイスを滅菌場内に保持するために使用される磁石構成を伴う、作業台の画像である。

図10は、半径方向台を患者マットレスに接続するために使用される取付機構を実証する、マットレスの断面端面図である。

図11は、回転可能半径方向台を患者マットレスに搭載するために使用される取付機構を実証する、マットレスの断面端面図である。

図12は、患者落下を防止するための隆起縁を実証する、マットレスアセンブリの断面端面図である。

図13は、患者移送を補助するために使用され得る偏向可能隆起縁を実証する、マットレスアセンブリの断面端面図である。

図14は、ガイドワイヤまたはカテーテルを台上の定常位置に保持するために使用され得る、変形可能クリップの画像である。

図15は、クリップを台上のガイドワイヤまたはカテーテル上で閉鎖して保持するための機械的ラチェットを使用する、クリップの代替実施形態の画像である。

図16は、患者マットレスまたは作業台に搭載するために、ボールソケット取付機構と磁石を併用する、クリップの代替実施形態の画像である。

図17は、ガイドワイヤまたはカテーテルを台上に保持するために、圧縮性ブロックと保定クリップを併用する、クリップの代替実施形態の画像である。

図18は、ガイドワイヤ上で開放されて示される、ガイドワイヤまたはカテーテルを台上に保持するために、圧縮性ブロックと保定クリップを併用する、クリップの代替実施形態の画像である。

図19は、ガイドワイヤ上で閉鎖されて示される、ガイドワイヤまたはカテーテルを台上に保持するために、圧縮性ブロックと保定クリップを併用する、クリップの代替実施形態の画像である。

図20は、腕用ボードまたは台上の統合された血圧カフの画像である。

図21は、腕用ボードまたは台上の管類接続を伴う統合された血圧カフの画像である。

図22は、開放、閉鎖、および膨張された血圧カフの端面図画像である。

図23は、使用の間の血圧カフの端面図画像である。

図24は、直列方式で説明される血圧カフ位置を伴う、患者マットレスの上面図である。

図25は、並列方式で説明される血圧カフ位置を伴う、患者マットレスの上面図である。

図26は、ECG使用のための電気伝導性領域または導体を伴う、マットレスの画像である。

図27は、患者マットレスの周縁の周囲のレール構成の画像である。

図28は、患者マットレスの周縁の一部の周囲の代替レール構成の画像である。

図29は、ガス、データ、および電力を搬送するラインを実証する、レールの断面図である。

図30は、代替レール構成を実証する、マットレスの断面図である。

図31は、電力接続および分離場所を示す、レールを伴うマットレスの上面図を示す、画像である。

図32は、レール内の再充電可能バッテリを示す、レールを伴うマットレスの上面図を示す、画像である。

図33は、マットレス内の再充電可能バッテリを示す、レールを伴うマットレスの上面図を示す、画像である。

図34は、レールへのガスライン接続を示す、レールを伴うマットレスの上面図を示す、画像である。

図35は、レールの中に統合されたガスシステムを示す、レールを伴うマットレスの上面図を示す、画像である。

図36は、マットレスの中に統合されたガスシステムを示す、レールを伴うマットレスの上面図を示す、画像である。

図37は、レールの中に統合されたデータおよび処理システムを示す、レールを伴うマットレスの上面図を示す、画像である。

図38は、レールの中に統合されたデータおよびマルチ処理システムを示す、レールを伴うマットレスの上面図を示す、画像である。

図39は、レールの中に統合されたデータおよび処理システムとともに、マットレスの中に統合された無線通信およびCPUを示す、レールを伴うマットレスの上面図を示す、画像である。

図40は、腰部および鼠径部を横断する放射線保護ローラを伴う、マットレスの上部に横たわる患者の画像である。可撤性切り抜きが、大腿部アクセスのために利用可能である。

図41は、腰部および鼠径部を横断して放射線保護ローラを伴う、マットレスの上部に横たわる患者の画像である。付加的ローラは、肩および腕からの放射線後方散乱からの保護を提供する。

図42は、ローラ機構および筐体の画像である。

図43は、蛍光透視目印を提供するためにローラ内に統合されたグリッドを伴う、ローラ機構および筐体の画像である。

図44は、患者の身体を横断して12導線ECGのための接点を提供するために使用される、ローラ機構の画像である。

図45は、患者と接触する12導線ECGを伴う、ローラ機構の画像である。

図46は、平坦配線システムの第1の絶縁層である。

図47は、平坦配線システムの第2の層であって、電気干渉を防止するためのフィルム遮蔽体から成る。

図48は、平坦配線システムの第3の層であって、第2の絶縁層から成る。

図49は、平坦配線システムの第4の層であって、マットレスへのECG接続点からマットレスへのモニタ接続点への平坦リボンワイヤから成る。

図50は、平坦配線システムの第5の層であって、第3の絶縁層から成る。

図51は、平坦配線システムの第6の層であって、マットレスへのECG接続点からマットレスへのモニタ接続点への平坦リボンワイヤから成る。

図52は、平坦配線システムの第7の層であって、第4の絶縁層から成る。

図53は、平坦配線システムの第8の層であって、電気干渉を防止するためのフィルム遮蔽体の第2の層から成る。

図54は、平坦配線システムの第9の層であって、最終絶縁層から成る。

図55は、層化された構成要素の相対的位置を実証する、配線アセンブリの断面図である。

図56は、マットレス除菌のための統合された紫外線Cシステムの構成および構成要素を示す、画像である。

図57は、マットレス除菌のための統合された加熱システムの構成および構成要素を示す、画像である。

図58は、マットレスの中に統合されたパルスオキシメトリを実証する、画像である。

図59は、スピーカおよびレールを含有する、マットレスのためのヘッドレストシステムを示す、画像である。

図60は、ヘッドレスト内のパルスオキシメトリおよびEEG接続を示す、画像である。

図61は、ヘッドレストへのオーディオ、電力、およびガス接続、ならびに頭部冷却のための通気パターンを示す、画像である。

図62は、直接EEG接触および頭部冷却のためのより多くの通気暴露のための完全頭部捕捉を示す、画像である。

図63は、偏向領域を伴う、フラグ放射線保護システムを示す、画像である。

図64は、マットレスシステムの中に統合されたフラグ放射線保護システムを示す、画像である。

図65は、マットレス、患者、および後方散乱放射線に関連して、作業台を示す、画像である。

図66は、回転および傾斜特徴を実証する、マットレスに関連して作業台を示す、画像である。

図67は、患者生体構造を収容し、血管アクセス部位の圧迫を補助するための作業台の特徴を示す、画像である。

図68は、ある範囲の血管アクセス部位を収容するための幅の調節可能性を伴う作業台を示す、画像である。

図69は、放射線保護を提供するために関節運動する垂直キーを伴うフラグの別の実施形態を示す、画像である。

図70は、X線検出器に対するキーの俯瞰図および側面図を示す、画像である。

図71は、ヒンジ付きベースにおける剛性キーの撓曲を提供する機構を示す、画像である。

図72は、キーがX線検出器からの接触によって損傷されることを防止するための統合された保護システムを示す、画像である。

本発明の具体的実施形態が、ここで、付随の図面を参照して説明される。しかしながら、本発明は、多くの異なる形態で具現化されてもよく、本明細書に記載される実施形態に限定されるものとして解釈されるべきではない。むしろ、これらの実施形態は、本開示が完璧かつ完全なものとなり、本発明の範囲を当業者に完全に伝達するであろうように提供される。付随の図面に図示される実施形態の詳細な説明において使用される専門用語は、本発明の限定として意図されるものではない。図面中、同一番号は、同一要素を指す。

図1は、マットレスの一実施形態の構成を説明する。比較的に剛性の外側シェル1内に格納される、快適な発泡体構成要素2が、存在する。患者の胴体の下には、胸部圧迫を支持するために使用され得る、より剛性の構成要素3がある。構成要素3の端部はまた、付加的アイテムをマットレスに搭載するために使用されてもよい。本実施形態では、可撤性腕用ボード4が、構成要素3の端部に設置されるように設計される。放射線保護翼5が、腕用ボード4に搭載され、心臓カテーテル留置処置室内のスタッフに到達しないように、後方散乱放射線を防止してもよい。

図2は、患者快適性構成要素2が除去されている、マットレスシェル1を示す。これは、剛性胴体構成要素3の場所および配向を実証する。

図3は、剛性構成要素3に搭載される第2の腕用ボード4を伴う、患者マットレスを示す。

図4は、構成要素アセンブリの一実施形態を実証する、マットレスの断面図を示す。患者快適性構成要素2は、剛性シェル1内に常駐する。剛性胴体構成要素3は、シェル1を通して交差し、腕用ボード4をマットレスアセンブリに搭載するために使用されてもよい。放射線保護翼5は、摩擦嵌合または磁石もしくはある他の係合機構の使用のいずれかを通して翼5を定位置に保持する、受容スロット6を使用して、腕用ボード4に搭載される。腕用ボード4上の磁気敏感材料または磁石7もまた、噛合磁気表面8を用いて腕用ボードを剛性シェル1の側面に添着するために使用されることができる。

図5は、図4のものに類似するマットレスの断面図を示す。この場合、放射線保護翼5は、蛍光透視法ユニットの構成要素がそれと接触する場合、マットレスから離れるように翼の撓曲を補助するであろう、ばね荷重されたヒンジ9を含有する。

図6は、マットレスに追加され、付加的放射線保護を提供する、付加的構成要素を示す。頸部保護構成要素10は、患者の頭部近傍に設置され、頸部切り抜き12を含有し、介入心臓学手技のための頸静脈へのアクセスを提供する。腰部保護構成要素11は、患者の腰部に設置され、大腿部切り抜き13を含有し、鼠径部内の大腿動脈または静脈へのアクセスを可能にしてもよい。

図7は、マットレス、特に、作業台14上の任意の作業表面に搭載され得る、誘導コイル15を示す。誘導コイル15は、統合されたケーブル16を通して給電される。

図8は、図7のものに類似する画像を示す。デバイス電源17が、誘導コイル15にわたって滅菌ドレープ49上に設置される。本システムは、電力ケーブル17を介して、滅菌場内にあるように設計されたデバイスに給電するように設計される。

図9は、台14と併用され得る、磁石パターンを実証する。個々の磁石19は、台14内に埋設される、またはそこに固定されてもよい。磁気バー20もまた、類似様式で使用されてもよい。ダイポール磁気バー21もまた、台14に添着される類似磁石を用いてデバイスの正しい配向を確実にするために使用されてもよい。これらの磁石は全て、滅菌ドレープ49を通して滅菌構成要素を台14に保持するために設計される。

図10は、作業台14または半径方向ボード23を剛性シェル1の縁に保持するための搭載機構を説明する。剛性シェル1の縁に搭載されるレール22は、取付点として使用され得る、取付表面を提供する。掛止および解除機構24が、半径方向ボード23をレール22に可逆的に取り付けるために使用されることができる。掛止および解除機構24は、ガイドレールの取付表面とともに、一実施形態では、台、アームレスト、器具類、放射線遮蔽体、モニタ、および他の機器等、掛止および解除機構を装備する付属品が、ガイドレールに容易に取り付けられ、定位置に係止される前に、ガイドレールの長さを辿って最適位置に摺動し得るように構築および配列される。加えて、二次支持機構が、付加的支持を提供し、半径方向ボード23上の負荷を担持するために使用されてもよい。

図11は、図10のものと類似する構成を説明するが、ヒンジ機構27の追加を伴い、半径方向ボード23が、使用されないときしまい込むために、下向きに回転されることを可能にする。ヒンジ機構27は、解除機構26を押圧または引動することによってアクティブ化される。

図12は、患者移送を補助し、ベッドからの不注意による患者落下を防止するためのマットレス構成を実証する。剛性シェル1は、患者落下に抵抗するであろう、隆起縁28および29を有する。これらの縁は、可撓性材料から成り、邪魔にならない所に撓曲することが可能である、またはより剛性であって、材料がより容易に変位し得る、分割線30を有してもよい。

図13は、図12のものと類似する構成を説明するが、患者移送の間、剛性シェル1の変位される縁を保持するために使用され得る、係止機構31の追加を伴う。本係止機構31は、縁29を側方位置に保持し、患者を担架からマットレス2上にまたはそこから摺動させることを促進する。

図14は、介入手技の間、ガイドワイヤまたはカテーテルの保持を補助するために使用される、クリップの一実施形態を説明する。クリップ33の本体は、部分的に分裂される、エラストマーである。分裂および細隙51によって生成される間隙50は、ガイドワイヤまたはカテーテル54を画定された位置に保持するために使用されてもよい。磁気ベース32が、クリップの一方の表面に添着され、クリップが、カテーテル留置手技の滅菌場内で滅菌ドレープの下の作業表面に可逆的に取り付けられることを可能にする。

クリップ機構の別の実施形態は、図15に示される。本実施形態では、第1の半体35および第2の半体36が、磁気ベース32に搭載される。各半体内に埋設される、またはそこに取り付けられるのは、ベース32に搭載される、支持支柱37である。本搭載機構は、ヒンジ38を含んでもよい、または支柱は、屈曲を可能にする、可撓性材料であってもよい。ラチェット機構39が、第1の半体35と第2の半体36との間の間隙に橋架する。ガイドワイヤまたはカテーテル34は、第1の半体35と第2の半体36との間の間隙50内に設置されてもよい。第1の半体35および第2の半体36が、相互に向かって押圧されると、ラチェット機構39は、係合し、半体をともに保持し、カテーテルまたはガイドワイヤ34の位置を保持する。

図16に示されるクリップ機構のさらに別の実施形態では、二次取付機構が、クリップの磁気ベース32を補完する、またはそれに取って代わるために使用されてもよい。ボール40を含有する支柱が、磁気ベース32の下方に搭載されてもよい。本ボール40は、作業表面41上の受容カップ42の中に可逆的に挿入されることができる。本構造体は、クリップアセンブリ52全体の回転を可能にし、クリップとカテーテルを良好に整合する、または使用の間、ホルダの位置を操作する。

図17は、クリップ機構の別の実施形態を説明する。圧縮性ブロック43は、ガイドワイヤまたはカテーテル34を受容するための細隙45を含有する。2つのレバーアーム44および53が、圧縮性ブロック43の側面に搭載され、それぞれ、テーパ状ブロック表面46との係合のためのクリップ係止縁47を有する。レバーアームは、切り抜きを含有し、ガイドワイヤまたはカテーテル34が、細隙45の底部に着座することを可能にする。

図18は、レバーアームクリップの係合に先立って、細隙45内に設置されるガイドワイヤまたはカテーテル34を示す。

図19は、ガイドワイヤまたはカテーテル34上の圧迫ブロック43の係合を示す。圧縮性ブロック43の端部は、相互に向かって圧迫され、レバーアーム44および53のクリップ係止縁47が、圧縮性ブロック43のテーパ状表面に沿って摺動することを可能にする。クリップ係止縁47が、圧縮性ブロック43の端部を越えて延在すると、クリップ係止縁は、圧縮性ブロックの端部に掛止し、それを圧縮位置に保持する。本圧縮は、ガイドワイヤまたはカテーテル34を係合させ、それを固定された位置に維持する。クリップをガイドワイヤまたはカテーテル34から係脱させるために、レバーアーム44および53の端部は、相互に向かって圧迫され、クリップ係止縁47を圧縮性ブロック43の端部から解除し、細隙45を開放させる。

図20は、患者マットレスへの構成要素として追加されるように設計される、血圧カフ68を示す。カフの外側シェル60は、台または腕用ボード65に搭載され、外側シェル60が、クラムシェル方式で分割線62において開閉することを可能にし、デバイスを患者の手および腕にわたって摺動させる必要なく、患者の腕が挿入されることを可能にする、ヒンジ61を含有する。分割線62に位置する留め具または磁気取付部63は、腕挿入後、外側シェル60を閉鎖したまま保持する。空気袋64は、外側シェル60内に保定される。

図21は、血圧カフ68の側面図を示し、外側シェル60は、腕用ボード65に搭載される。血圧空気管類66は、腕用ボード65の表面に沿って延設される、またはその中に埋設され、外側シェル60から腕用ボード65の中に統合された管類接続67につながる。

図22は、血圧カフ68が使用される方法を実証する。外側シェル60は、ヒンジ61を中心として、クラムシェル方式で開放する。いったん患者の腕が、クラムシェルの中に挿入されると、外側シェル60は、閉鎖され、分割線62の反対表面は、留め具または磁気取付部63を用いて、相互に添着される。いったん閉鎖および係止されると、空気袋64は、患者血圧を得るために、膨張されてもよい。

図23は、血圧カフ68の使用の間の血圧の測定を実証する。空気袋64が完全に膨張されると、腕を通る血流が、停止される。空気袋64内の圧力が、収縮期血圧を下回って降下するにつれて、血流は、断続方式を開始するであろう。システム内の空気圧は、次いで、ピーク収縮期圧力と等しくなる。空気圧が降下し続けるにつれて、空気袋64内の空気圧は、拡張期圧力を下回って降下し、連続血流が、観察される。システム内の本空気圧は、拡張期圧力と等しくなる。

図24は、これらの血圧カフ68がマットレスの中に統合され得る場合を実証する。空気管類70が、マットレス69の中に統合され、ポンプおよびセンサに接続する接続箱72から、血圧カフ68に接続するために使用される弁付きレセプタクル71につながる。これらの血圧カフ68は、空気管類66を使用して、レセプタクル71に接続される。カフの場所は、それらが、いずれかの腕またはいずれかの脚のための使用され得るように設置されてもよい。

図25は、統合された血圧カフ68が、圧力がアクティブ場所から読み取られていることを確実にするように制御され得る方法を実証する。圧力感知制御は、接続箱72が、圧力発振を取り上げ、接合弁をアクティブ管に開放するであろうように、統合された空気管類70の中に統合されることができる。代替として、導体73が、各局所接続レセプタクル71において使用され、圧力カフ管66への接続が行われ、その圧力ライン70をアクティブ化したことを接続箱72と通信してもよい。

図26は、マットレスの中に統合された電気伝導性構成要素を示す。電極81が、マットレス69の表面の中に埋設され、伝導性ワイヤ83が、監視システムへの接続のために接続箱84まで延設される。ドレープ80が、マットレス69にわたって設置され、ドレープは、それを通して患者から電極81への電気接続が行われ得る、電気伝導性領域82を含有する。電極81への伝導性領域82の整合を確実にするために、基準マーカ86が、縁に設置され、マットレス69上のマーカと合致する。ドレープ80上の付加的基準マーカ85は、電極81が設置される面積を示し、適切な患者位置付けを確実にする。

図27は、患者マットレス69の一実施形態を実証し、その中に統合されたレール111が、両側に沿って、マットレス69の長さに延在する。翼5は、腕用ボード4とともに、患者150の右側のレール111に取り付けられる。腰部放射線保護構成要素は、患者左側のレール111に搭載される、フラグ100の形態である。患者作業台250もまた、患者左側のレール111に搭載され、患者150の腰部および鼠径部面積を横断して常駐する。

図28は、患者マットレス69の代替実施形態を実証し、その中に統合されたレール111が、外側シェル1の側面および端部に搭載される。

図29は、剛性コネクタ112を介して、外側シェル1と統合されたレール111の断面図を示す。レール111およびコネクタ112内には、患者への管類と連通し得るレギュレータ114で終端する、ガスライン113が常駐する。また、レール111およびコネクタ112内に格納されるのは、外側シェル1内から生じ、患者監視または看護のためのデバイスに給電するために使用され得る、電力接続118内で終端する、電力ライン117である。レール111はまた、患者へおよびそこからデータを転送するために使用され得るデータコネクタ116内で終端する、データライン115も格納する。

図30は、レール111がマットレス69に対して搭載され得る、方法を説明する。レール111は、外側シェル1に添着するレール支持体112を介して、外側シェル1に搭載されてもよく、レール111は、外側シェル1の本体の陥凹内に置かれる。また、外側シェル1の両側のレール111間を横断する、側方支持体107が、存在してもよい。代替として、レール111は、外側シェル1への二次支持体106を有してもよく、また、2つのレール111をともに接続する、外側シェル1の内側周縁に沿った剛性部材108を有してもよい。最後に、本図に示されるように、レール111は、外側シェル1の陥凹内に置かれてもよく、またはそうでなくてもよい。

図31は、レール111の中に統合されている、電力システムを詳述する。レール111は、レール支持体112によって、マットレスシステム69の外側シェル1に添着される。レール111に取り付けられるのは、外部源への電力接続109である。レール111内には、電圧、極性、または交流から直流電流への変換のために使用される、電力絶縁および調整器110がある。電力ライン117が、レールシステムを通して延設され、電源コンセント接続118が、レールシステム111内のマットレス69の周縁に沿って、必要面積内に設置される。

図32は、図31のものに類似する電力システムを説明するが、内部電力供給源を伴う。再充電可能/交換可能バッテリ136が、外部電力接続109の代わりに、レールの中に統合され、マットレスシステムをより可搬性にすることを可能にする。

図33は、図32のものに類似するポータブル電力システムを説明するが、マットレスシステム69の内側の快適性構成要素2内に格納される、バッテリ119を伴う。着脱可能充電ケーブル120が、必要に応じて、バッテリ119を再充電する能力を提供することができる。

図34は、レールシステム111が、ガスを患者に移送するために使用され得る方法を説明する。外部源からのガスが、コネクタ121を介して、レールに接続され、ガスレギュレータ122が、レール111の中に統合される。ガスライン123が、レール111を通して延設され、ガス出力弁124が、マットレスシステム69の周縁に沿って必要面積に設置される。

図35は、図34のものに類似するガスシステムを説明するが、レール111自体内に格納される、またはそこに取り付けられる、ガス供給源を伴う。ガス源125が、レール111内またはその上に搭載され、ガスレギュレータ122が、ガス圧力および流量を管理するために使用される。

図36は、図35のものに類似するガスシステムを説明するが、マットレスシステム69の内側の快適性構成要素2内に格納されるガス源125を伴う。

図37は、レールシステム111が、データを搬送するために使用され得る方法を説明する。外部源からのデータ接続126が、レール111に接続され、データ処理CPU(生理学的モニタ、病院ITへの接続、またはデバイスコントローラ)が、レール内に格納される。データライン128が、レールシステム111を通して延設され、データ出口接続129が、マットレスシステム69の周縁の周囲の必要面積に設置される。

図38は、レールの中に統合されたデータ分離、複数のプロセッサ、およびユーザインターフェースを伴う、レールデータおよび処理システムを説明する。データが、外部源126から接続され、電気絶縁130およびデータ処理CPU127が、搭載される。データは、データライン128を介して、レール111を通して搬送され、データ出口接続129が、必要とされる場所において、レール内に搭載される。ユーザインターフェース132が、医療看護スタッフによってアクセス可能な場所に搭載され、第2のCPU131もまた、レールの中に統合され、付加的コンピューティングパワーを提供してもよい。加えて、デバイスは、レールデータラインを通して、相互に直接通信してもよい。加えて、ユーザは、ユーザインターフェース132を通して、レールデータシステム上のデバイスを制御する、またはコマンドをデータライン126に接続される要素に送信してもよい。

図39は、図38のものに類似するシステムを説明するが、CPU134が、マットレス2の患者快適性構成要素内に搭載され、データライン135を介してレールに接続される、代替実施形態を伴う。外部へのデータ通信は、本実施形態では、無線データ送信機および受信機133の形態である。

図40は、マットレスシステム69の中に統合された放射線保護システムを示す。放射線保護材料155のシートは、マットレス69上に横たわる対象150を横断して覆われる。本放射線保護材料155は、使用されていないとき、ローラ154内に格納される。これは、フックまたは磁気取付であり得るコネクタ151を使用して、台を横断して添着される。大腿部脈管アクセスのための部位が、左大腿部152および右大腿部153動脈および静脈の場所において、放射線保護シート155内に設置される。手技のために使用されないアクセス部位は、アクセス部位を通して放出する放射線後方散乱を防止するために閉鎖されてもよい。

図41は、図40のものに類似する放射線保護のシステムを示すが、マットレスシステム69の頭部に搭載されたローラ156から対象150の肩にわたって覆われた放射線保護材料155のローラシートによって提供される、付加的放射線後方散乱保護を伴う。これらは、放射線保護材料155の端部の中に統合された加重パッドまたは磁石168によって、定位置に保持されてもよい。加えて、肩放射線保護シートは、フック、留め具、ジッパ、または磁石を使用して、大腿部ローラシート155に取り付けられてもよい。

図42は、ローラ154の一実施形態を示し、放射線保護材料155は、滅菌流体159の容器内に保管され、細菌またはウイルス汚染が患者から患者に伝搬することを防止する。

図43は、ローラ154の実施形態を示し、放射線保護材料155はまた、グリッドが基準場所または測定のために使用され得るように蛍光透視法を使用して可視である、グリッドおよびドットマーカマトリクス159をシート上に含有する。

図44は、ローラシステム154の実施形態を示し、ローラ上の材料は、放射線保護155ではなく、電気伝導性フィルムアレイ169である。マットレス150上の対象は、着目面積内のECGのために設置される伝導性パッチ160を有する。ローラ材料が、マットレス150上の対象を横断して覆われ、台151の向う側に接続されるにつれて、伝導性パッチ160は、伝導性フィルムアレイ169と接触する。本システムは、アクティブ信号を受信しているアレイの面積を感知し、そのデータは、ECGを生成するために送信される。別の実施形態では、ローラ遮蔽体は、電気伝導性であって、かつ放射線保護も提供する。

図45は、ECG構造体の付加的実施形態を提供する。ECG処理ユニット166が、マットレス69に搭載される。伝導性フィルムアレイ169が、処理ユニット166と通信する。伝導性アレイフィルムと接触しない伝導性パッチ162は、従来の導線165を用いて処理ユニット166と接続される。

図46は、蛍光透視場において使用するための平坦配線システムの第1の層を説明する。本層は、絶縁体175であって、隣接する材料との電気接触を防止する。一実施形態では、これは、ポリマーフィルムである。これは、マットレスシステムの外側シェル1の内側表面に嵌合するように成形される。

図47は、平坦配線システムの第2の層を説明する。本層は、電気遮蔽体176であって、一実施形態では、アルミニウムフィルムから成る。

図48は、平坦配線システムの第3の層を説明する。本層は、絶縁体175であって、遮蔽体と導体との間の接触を防止する。

図49は、平坦配線システムの第4の層を説明し、頭部側ECG導線を含む。左177、中心178、および右179導線が、絶縁体175の上部に敷設され、相互に接触しない。

図50は、平坦配線システムの第5の層を説明する。本層は、絶縁体175であって、導線層間の接触を防止する。

図51は、平坦配線システムの第6の層を説明する。本層は、付加的胸部導線および腕/脚導線を含有する。これらの導線は、相互に接触せず、マットレスシェル1内のECG場所で終端する。

図52は、平坦配線システムの第7の層を説明する。本層は、絶縁体175であって、導体と遮蔽体との間の接触を防止する。

図53は、平坦配線システムの第8の層を説明する。本層は、電気遮蔽体176であって、一実施形態では、アルミニウムフィルムから成る。

図54は、平坦配線システムの第9の層を説明する。本層は、絶縁体175であって、遮蔽体と隣接する材料との間の接触を防止する。

図55は、平坦配線システムの断面端面図であって、絶縁175、遮蔽体176、およびECG導線177−184の相対的位置を示す。

図56は、UVC滅菌を患者マットレスシステム69の中に統合するためのシステムを説明する。一実施形態では、光ファイバ190は、マットレス表面の中に織り込まれる、または埋設され、可撤性光遮蔽体191が、医療従事者をUV暴露から保護するための1つの手段として使用される。別の実施形態では、光ファイバが、遮蔽材料192でクラッディングされ、これは、UV光線から指向性遮蔽を提供するために、ファイバから部分的に除去される。

図57は、熱滅菌を患者マットレスシステム69の中に統合するためのシステムを説明する。加熱要素195が、マットレスの表面の中に統合され、熱導体196が、熱をマットレス表面全体を通して拡散させる。熱センサ197が、熱滅菌のために十分であることを確実にし、患者がマットレスシステム69上に居る場合、加熱システムのアクティブ化を防止するための安全機構を提供するために使用される。

図58は、パルスオキシメトリを患者マットレスシステム69の中に統合するためのシステムを説明する。パルスオキシメトリエミッタ−検出器200が、マットレス内に設置され、マットレスシステム69は、クリアなドレープ202で覆われる。光201が、エミッタ−検出器200によってクリアなドレープ202を通して患者の皮膚に放出され、エミッタ−検出器200によって取り上げられる応答は、血液酸素含有量を判定するために使用される。代替実施形態では、エミッタ−検出器200は、コヒーレント光を放出し、反射された光周波数の変化が、組織血流を検出するために使用される。

図59は、マットレスシステム69と併用されるための頭部構成要素210を説明する。これは、枕のタイプとして意図され、医療看護環境のための付加的機能性を伴う。一実施形態では、本頭部構成要素210は、患者と医療看護スタッフとの間の通信のために、スピーカ212およびマイクロホン213を含有する。頭部構成要素210はまた、レール211をそれに添着させ、患者の頭部近傍への機器(EEG、カメラ、パルスオキシメトリ)の搭載を可能にする。

図60は、頭部構成要素210のさらなる特徴を説明する。入力216および出力217のためのEEG導線接続部位ならびにパルスオキシメトリ入力214および出力215場所が、存在する。

図61は、頭部構成要素210のさらなる実施形態を説明する。オーディオ入力および出力221ならびに電力供給源222のための場所が、存在する。加えて、頭部構成要素210は、低体温頭部冷却のために使用されてもよく、ガスは、ガスコネクタ224を介して、頭部構成要素210に接続されることができ、冷却ガスは、通気孔223を通して駆動され、頭皮を冷却してもよい。頭部構成要素上の温度センサ225が、頭皮が好ましい温度に到達するまでガス流を自動的に駆動するために使用されてもよい。

代替として、図62に示されるように、頭部構成要素210は、直接EEG接触を提供し得る頭皮構成要素219と、頭部を拘束し得るモジュール式頸部構成要素220とを使用して、頭部を完全にカプセル化してもよい。本完全カプセル化システムは、同様に、冷却通気口223のためのより多くの表面を提供することができる。

図63は、患者にわたって常駐し、台の幅を横断して位置付けられるように設計された放射線保護フラグを説明する。下側ユニット231は、比較的に剛性であって、患者生体構造233、この場合、大腿部血管アクセスのための鼠径部のための切り抜きを伴う。上側ユニット230は、上側ユニット230の上部が、下側ユニット231に対して、頭部236に向かって、または患者の足235に向かって撓曲もしくは回転することを可能にする、ヒンジ機構234によって、下側ユニット231に取り付けられる。単独構成要素として、または上側および下側ユニットとともに作製され得る、側方ユニット232が、垂直ヒンジ238によって、患者の頭部または足に向かって外側縁の回転を可能にする、フラグの残りに取り付けられる。側方ユニット232の底部内の切り抜き237は、半径方向血管アクセスのために患者の腕を収容する。

図64は、患者マットレス69上の定位置における放射線保護フラグを示す。側方ユニット232は、患者150の右腕にわたって着座し、切り抜き233は、患者腰部または鼠径部にわたって常駐する。垂直ヒンジ238は、側方ユニット232の撓曲を可能にし、患者150の周囲により良好に巻着し、より完全な放射線保護を提供する。

図65は、マットレス69上の患者150にわたる作業台250の斜視端面図を示す。作業台250は、患者から医療介護スタッフへの後方散乱からのX線光子251を防止するための放射線保護である。作業台は、デバイスが可逆的に添着され得る垂直接続機構252を使用して、レール111に搭載される。作業台は、高さ、回転、および傾斜の調節を可能にするために、複数の自由度を提供するように設計される。

図66は、作業台の上部256および側面255図を示す。側面図255では、作業台250は、垂直支柱252を中心として回転253されることができる。上面図256では、大腿部脈管アクセスのための作業台250内の切り抜き257が、示される。本作業台250は、作業台250が、患者150へのアクセルを得る、またはマットレス69へもしくはそこからの患者移送を促進するために、オペレータ254から離れるように患者150にわたって回転253され得るように、レール111に接続される。

図67は、作業台250の側面図259を実証し、圧力を患者に印加するための(例えば、出血を停止するための)圧迫特徴258を伴う。収縮されると、圧迫特徴258は、患者150と接触しない。膨張されると、圧迫特徴258は、患者と接触し、作業台250は、能動的圧迫が患者の脚上にかけられるように、圧迫特徴258を支持する。本圧迫は、カテーテルの除去後、血管アクセス部位を通した血液損失を防止するために使用されてもよい。

図68は、作業台250のサイズが、種々のサイズの患者のために、大腿部アクセス切り抜き257の相対的位置を変化させるために拡張され得る、特徴を実証する。一実施形態では、側方作業台構成要素259および260は、広い構成262または狭い構成263を生成するために、中心構成要素261に対して延在または後退されてもよい。

図69は、フラグ280の実施形態を実証し、フラグの放射線保護構成要素は、相互に相互係止および相互作用する、一連の剛性構成要素またはキー281から成る。これらのキー281は、透明材料、不透明材料、またはその2つの組み合わせから成ってもよい。キーの多くは、相互に堅く取り付けられる、透明な放射線不透過性ガラス282の要素と、視覚的かつ放射線的に不透明な材料283の隣接する要素とを有する。これらのキー281はそれぞれ、側方バー284の軸を中心としてキー218の回転運動を可能にするヒンジ285によって、側方バー284に取り付けられる。本システムは、フラグ280が垂直支持バー287を中心として回転することを可能にする、スイベル286を含有する。患者右腕側には、垂直軸を中心とした回転を可能にし、フラグ280の形状を調節する、ヒンジ288が、存在する。高さ調節を可能にする、患者腕290のための切り抜きを伴う重複剛性プレート289が、存在する。側方バー284の下方には、可撓性放射線不透過性材料291の要素が、存在し、遮蔽体が、患者の形状を収容することを可能にする。また、付加的スイベル要素292および293も、存在し、付加的自由度を提供し、それぞれ、水平および垂直平面における回転を可能にする。

図70は、フラグ実施形態280が、使用の間機能する方法を実証する。垂直ヒンジ288は、フラグの最側方キー281が、良好な放射線保護を医療看護スタッフに提供し続けながら、台および患者生体構造を収容するように撓曲されることを可能にする。X線システム295が、フラグ280と接触するように前進されると、X線システム295によって接触されるフラグ281のキーは、側方ヒンジ285を中心として撓曲し、放射線不透過性の半透明構成要素282と、放射線不透過性かつ視覚的に不透明な構成要素283とから成り得る、キー281を偏向させる。

図71は、放射線不透過性のキー機構の一実施形態のアセンブリ詳細を説明する。透明な放射線不透過性材料282は、厚さ約7mmを伴う、有鉛ガラスであってもよい。本有鉛ガラスは、ポリマーまたは他の構造保護材料の周縁ケーシング300内に格納される。ライナ材料391が、キー281のベースにおけるガラス下に常駐し、ガラスが振動または衝撃を受けないように保護する。ヒンジ285が、止めねじ機構302を使用して、側方アーム284に搭載される。本ヒンジ285は、ガラス282を通して受容プレート304の中にボルト締めされるヒンジ掛け金303を用いて、ガラスケーシング300に搭載される。ガラス282は、軸受スリーブ306およびナイロンスペーサ307によって、ボルト305から保護される。

図72は、キー281の透明/不透明アセンブリの構造についてのある程度の詳細を説明する。アセンブリの正面図310は、ガラス282と、保護外側シェル300内に格納される不透明構成要素283とを示す。アセンブリの側面図309は、放射線不透過性材料311の内側層が、軽量充填材料312の層内に挟入され、一定厚のアセンブリを生成し得る方法を示す。

本発明は、特定の実施形態および用途の観点から説明されたが、当業者は、本教示に照らして、請求される発明の精神から逸脱することなく、またはその範囲を超えることなく、付加的実施形態および修正を生成することができる。故に、本明細書の図面および説明は、本発明の理解を促進するために一例として与えられ、その範囲を限定するものと解釈されるべきではないことを理解されたい。

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