Danka apparatus and method to save the cooked food |
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申请号 | JP53427196 | 申请日 | 1996-05-10 | 公开(公告)号 | JPH11505456A | 公开(公告)日 | 1999-05-21 |
申请人 | レストラント テクノロジー,インコーポレイテッド; | 发明人 | ティー. エワールド,ヘンリー; エル. コッフィー,ジミー; エイ. ベネタッチ,パトリシア; | ||||
摘要 | (57)【要約】 調理済み食品を保存する段架装置と方法を提供する。 この段架装置により、調理済み食品、特にサンドイッチ用詰め物、例えばハンバーガパティ、魚のフィレ、ビスケット、カナディアンベーコン、ポークソーセージ、タマゴ、チキンパティ、チキンフィレ、チキンナゲット等を、高温で長時間にわたり保存でき、しかも食品の外観、味、感触に有意な悪影響は与えられない一方、細菌による汚染の危険も防止される。 この食品を保存する段架装置は、上方の加熱区画面64A〜Gと下方の加熱区画面66A〜Gとにより仕切られた複数の別個の区画40A〜Eにより構成されている。 食品は、これらの区画内にトレー54A〜Fに載せられて保存される。 トレーの側壁高さ68は、トレーの頂部と上方区画面との間に間隙76が形成されるように選定され、これによって、保存食品からの液体の蒸発が制限され、制御される。 | ||||||
权利要求 | 【特許請求の範囲】 1. 複数食分の調理済み食品を高温で保存する装置において、 該食品を保存するための少なくとも1つの個別の区画が備えられ、この区画が、一定の高さを有し、かつ上方の加熱区画面と下方の加熱区画面とによって仕切られており、 前記少なくとも1つの区画を取囲む一定容積を画定するキャビネットが備えられ、該キャビネットが、前記区画へ食品を装入するための少なくとも1つの入口扉と、前記少なくとも1つの区画に保存されている食品を取出すための、前記入口扉と反対側に設けられた出口扉とを有しており、前記入口扉と出口扉とが、前記キャビネットの両側に配置されていることを特徴とする、複数食分の調理済み食品を高温で保存する装置。 2. 少なくとも2区画が備えられ、これらの区画が、垂直方向に間隔を置いて仕切られており、更に、垂直方向に間隔をおいた複数の入口扉及び複数の出口扉が備えられ、それによって前記各区画が、両側で1つの入口扉と1つの出口扉とによって仕切られていることを特徴とする、請求項1に記載された装置。 3. 前記入口扉及び出口扉のそれぞれが、扉の両端のところで前記キャビネットに取付けられ、扉を上方へ旋回運動させ得るようにされていることを特徴とする、請求項2に記載された装置。 4. 連続する前記複数の入口扉対が、前記入口扉の少なくとも厚さにほぼ等しい開放間隙を画定し、該開放間隙のすぐ下に空気通路が得られることを特徴とする、請求項2に記載された装置。 5. 複数食分の調理済み食品を保存するための少なくとも1つのトレーが備えられ、該トレーが、トレー底部とトレー側壁とを有し、該トレー側壁がトレー底部から上方へ延在して、上縁で終わっており、しかも前記トレーの高さが、前記区画の高さより0〜約6.35mmだけ低い高さであり、このため前記トレーが前記区画内へ装入された場合に、トレー内に保存されている複数食分の調理済み食品からの水分蒸発が制限されることを特徴とする、請求項1に記載された装置。 6. 前記トレーの高さが、前記区画の高さより約4.06mmだけ低いことを特徴とする、請求項5に記載された装置。 7. 前記区画の高さが約25.4mm〜69.8mmであることを特徴とする、請求項6に記載された装置。 8. 少なくとも1つのトレーの長さが、前記区画の奥行きと等しいか、又はそれ以下であることを特徴とする、請求項5に記載された装置。 9. 前記下方の加熱区画面が、各下方電気抵抗加熱素子によって加熱され、前記上方の加熱区画面が、各上方電気抵抗加熱素子によって加熱されることを特徴とする、請求項1に記載された装置。 10. 前記上下の加熱区画面が、事実上平面的かつ水平であることを特徴とする請求項1に記載された装置。 11. 複数食分の調理済み食品を高温で保存する装置において、 キャビネットが備えられ、該キャビネットが、キャビネット前面と、キャビネット後面と、互いに間隔をおいた第1と第2の両側壁と、頂部と、底部とを有しており、 最上部の棚と最下部の棚とが備えられ、該最上部の棚が下方の加熱面を有し、 該最下部の棚が上方の加熱面を有しており、 前記上方及び下方の加熱面を加熱する手段が備えられ、 前記最下部の棚の上方、かつ前記最上部の棚の下方に、少なくとも1つの内部の棚が備えられ、該内部の棚が、上方の加熱面と、垂直方向に上方の加熱面から間隔をおいて位置する下方の加熱面と、前記上方の加熱面及び下方の加熱面を加熱するための加熱手段とを有しており、該加熱手段が、前記内部の棚の前記上方の加熱面と前記下方の加熱面との間のスペースに配置されており、 複数食分の調理済み食品を保存するための上方の保存室と下方の保存室とが備えられ、該上方の保存室が、前記内部の棚の上方加熱面により形成される下方の保存室加熱面と、最上部の棚の下方加熱面によって形成される上方の保存室加熱面とにより仕切られ、かつ加熱され、また前記下方の保存室が、最下部の棚の前記上方加熱面によって形成される下方の保存室加熱面と、前記内部の棚の前記下方加熱面によって形成される上方の保存室加熱面とにより仕切られ、かつ加熱され、 前記キャビネット内へ複数食分の食品を装入するために、前記キャビネットに設けた第1の入口扉が備えられ、 前記キャビネットから複数食分の調理済み食品を取出すために、前記第1の入口扉と反対側のキャビネット後面に設けられた第1出口扉が備えられていることを特徴とする、複数食分の調理済み食品を高温で保存する装置。 12. 前記第1入口扉に垂直方向で隣接し、かつ前記第1入口扉から間隔をおいて位置する第2入口扉と、前記第1出口扉に垂直方向で隣接し、かつ前記第1出口扉から間隔をおいて位置する第2出口扉とが備えられ、これにより前記下方の保存室と前記上方の保存室とが、1つの入口扉と1つの出口扉とによって、それぞれ仕切られることを特徴とする、請求項11に記載された装置。 13. 前記下方の保存室を仕切る前記入口扉が、前記上方の保存室を仕切る前記入口扉から、前記下方の保存室を仕切る前記入口扉の少なくとも厚さにほぼ等しい開放間隙によって隔てられ、それにより空気通路が得られることを特徴とする、請求項12に記載された装置。 14. 前記下方の保存室を仕切る前記入口扉が、前記上方保存室を仕切る前記入口扉から、6.35mmにほぼ等しい間隙により隔てられていることを特徴とする、請求項13に記載された装置。 15. 複数食分の調理済み食品を載せるための少なくとも1つのトレーが備えられ、該トレーが、底部と、底部から上方へ延在する側壁を有し、該側壁がトレー高さを決定しており、このトレー高さが、前記複数保存室のうちの1つ保存室の高さより約0〜約6.35mmだけ低いことを特徴とする、請求項11に記載された装置。 16. 前記トレーの高さが、前記複数保存室のうちの1つの保存室の高さより約4.06mm低いことを特徴とする、請求項15に記載された装置。 17. 前記トレーの長さが、前記複数保存室のうちの1つの保存室の奥行きと事実上等しいか、それ以下であることを特徴とする、請求項15に記載された装置。 18. 前記内部の棚を加熱する前記手段と、前記最上部及び最下部の棚を加熱する手段とが、それぞれ、少なくとも1つの電気式抵抗加熱素子を有することを特徴とする、請求項11に記載された装置。 19. 上下の加熱区画面により仕切られた少なくとも1つの食品保存用加熱区画と、前記区画を内包するための取囲まれた容積を画定するキャビネットとを有する装置内に、複数食分の調理済み食品を保存する方法であって、前記キャビネットが、前記区画への食品の装入・取出しのための少なくとも1つの扉を有しており、また前記区画が一定の区画高さと一定の区画幅とを有している形式のものにおいて、次の段階、すなわち、 複数食分の調理済み食品を、前記区画高さより0〜6.35mmだけ低い高さのトレーに載せる段階と、 調理済み食品を載せたトレーを加熱区画内へ装入する段階とが含まれており、 前記加熱区画面が約62.7℃〜水の沸点未満の温度を有しており、更に、トレー内の食品からの水分蒸発を制限するために、トレー上縁と上方加熱区画面との間に、0〜6.35mmの間隙を形成する段階が含まれており、次いで、 扉を閉じる段階と、 所望時間の間、区画内のトレー上に食品を保存する段階とが含まれることを特徴とする、複数食分の調理済み食品を保存する方法。 20. トレー内に複数食分の調理済み食品を載せる段階が、トレー容積の少なくとも5%を満たすだけの複数食分の食品をトレーに載せる段階から成ることを特徴とする、請求項19に記載された方法。 21. トレー内に複数食分の調理済み食品を載せる段階が、トレー容積の少なくとも17%を満たすだけの複数食分の食品をトレーに載せる段階から成ることを特徴とする、請求項19に記載された方法。 22. 区画内に複数食分の食品が保存されている間、加熱区画面を約62.7℃ 〜水の沸点未満に維持する段階を含むことを特徴とする、請求項19に記載された方法。 |
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说明书全文 | 【発明の詳細な説明】 調理済み食品を保存する段架装置と方法 発明の分野 本発明は、複数食分の調理済み食品を高温で保存する装置と方法、より具体的には、複数食分の調理済み食品を高温で保存する段架装置に関するものである。 発明の背景 クイックサービスのレストランで、美味かつ安全なファーストフードを用意しようとする場合、いくつかの厄介な問題に直面する。 第1は、客が食品を早く受け取ることを期待し、しかも最短の待ち時間で、予想通りの、一定の高い品質の食品を期待することである。 また、客の要求の程度が、時間帯によって変わり、 例えばランチの時間帯と、極めて客の要求程度の高いディナーの時間帯とでは、 異なっている。 ところが、多くのクイックサービスのレストランの厨房は、寸法及び/又は設備能力に制限があり、したがって食品調理設備・器具の数も制限されている。 最も好まれる典型的な食品の一つはサンドイッチである。 これらのサンドイッチは、バンその他の、製パン所で焼かれたパン製品と、クイックサービスのレストランで調理された詰め物とから成っている。 典型的なサンドイッチの詰め物は、例えばハンバーガーパティ、パン粉をまぶした魚のフィレ、カナディアンベーコン、ポークソーセージ、タマゴ、パン粉をまぶしたチキンパティ等である。 そのほかの食品には、例えばチキンナゲット、ビスケット、マフィン、ホットケーキなどが含まれる。 従って、レストランの調理食品の供給能力は、そのレストランに備えられた設備・器具の寸法と数とによって制限される。 迅速なサービスと一貫した高い品質という競争要因に対処するため、クイックサービスのレストランにとって好ましいのは、複数食分のサンドイッチ詰め物を頻繁に調理して、それらをほとんど直ちにサンドイッチに挟み、包んでから、客の注文があるまで、比較的短い所定時間の間、開放された保存棚に保存できることである。 所定時間内に売れなければ、一定の高品質を保証するために、そのサンドイッチは廃棄される。 調理済みのサンドイッチ用詰め物を挟んで、予め調製し、包んだサンドイッチを保存しても、その利用には限界がある。 クイックサービスのレストランのなかには、極めて多量の食品を販売するレストランがあり、そのようなレストランでは、調理済みサンドイッチ用詰め物その他の食品の取扱い効率が、少しでも向上することが望まれている。 その場合、必要とされるのは、サンドイッチ用詰め物の調理段階の比較的固定的かつ限られた生産能力と、極めて変動の大きいサンドイッチ需要との間の緩衝手段として、サンドイッチの品質又は食品の安全性に有意な悪影響を与えることなしに、働く装置と方法とである。 加えて、必要とされるのは、食品取扱いとレストラン厨房内の空間利用とに役立つ食品段架装置である。 発明の要約 本発明によれば、調理済み食品を高温で保存する改良食品段架装置及び方法が得られる。 この装置は、例えばハンバーガパティ、魚のフィレ、カナディアンベーコン、 ポークソーセージ、タマゴ、チキンのフィレ等のサンドイッチ用調理済み詰め物や、その他の食品、例えばビスケット、マフィン、ホットケーキ等を、長時間にわたり保存するのに、特に適している。 この段架装置用に特に構成されたトレーと組合わせて使用することにより、調理済み食品の外観、味、感触が、長い保存時間(食品の種類に応じて最大約2時間余)にわたり、細菌による汚染なしに維持できる。 本発明の別の態様によれば、調理済み食品を保存する方法が得られる。 この方法は、複数食分のサンドイッチ用詰め物を、外観、味、感触を含む食品品質に有意の悪影響なしに、かつまた細菌による汚染の危険なしに、長時間にわたり保存するのに特に適している。 本発明による食品段架装置は、複数の別個の区画を有するキャビネットを有している。 各区画は、上方の加熱区画面と、下方の加熱区画面とによって仕切られている。 上下の区画面は、熱伝導性の高い材料製、好ましくはアルマイト製である。 複数食分の調理済み食品は、これらの区画内に、販売されるか又は廃棄されるまで、保存される。 キャビネットを貫流する空気流は、存在するにしても、制限されている。 区画のそれぞれは、他の区画とは隔離されており、上下の加熱区画面には間隙がなく、側壁も閉じられており、扉の出入口も限られているため、 これらが組合わされて、区画内の空気の流れが制限される。 加えて、区画内の空気の流れは、上下の区画面が加熱されることにより、区画内で熱勾配を有する区域が最少化されるため、制限される。 食品段架装置は、装置の1つの側に、区画内へ複数食分の食品を装入するための少なくとも1つの入口扉を有し、装置の反対側には、区画内に保存されている食品を取出すための1つの対応取出し口を有している。 食品を一方の扉から他方の扉まで通過させるこの構成により、この装置を配置する厨房の空間の効率的な利用が促進される。 なぜなら、例えば、この装置は、食品調理区域と調理済み食品調製区域との中間の配置でき、それによって、調理員と調製員とが別々に装置に接近することが可能になるからである。 1つの入口扉と対応する出口扉とが、 1つ以上の区画への出し入れ用に備えられている。 本発明の別の態様によれば、段架装置には、区画のそれぞれが各自に出入口扉を備えるように、両側に複数の対応する出入口扉が設けられている。 加えて、出入口扉は、扉の高さにほぼ等しい間隔だけ垂直方向に互いに間隔をおいて位置し、ほぼ上方へ旋回することで開くことができ、隣接する扉と扉との間には、キャビネット内部を外部から隔てる構造部材は設けられていない。 したがって、装置の区画と大気との間には、限られた空気流の出入する比較的狭く細長いスロットが形成される。 通常、このスロット高さは約6.35mm(0.25インチ)以下とする。 各区画ごと出入扉を別にすることによって、更に、装置内部と大気との間の空気の移動が制限され、そのため内部の食品の蒸気の移動が制限され、更に食品の外観、味、感触が保護される。 出入扉は、好ましくは、扉上部の両端に配置されたピンを介してキャビネットに取付けられ、ほぼ上方へ旋回させることによって扉を開くことができるようにする。 所望とあれば、扉を開いたままに保持するストッパを設けずにおく。 それにより、扉は、自重によって自動的に閉じられるので、空気の移動が最少化され、区画内の温度を比較的一定に維持するのに役立つ。 あるいはまた、各扉にストッパを設けて、開位置に扉が保持されるようにすることもできる。 本発明の更に別の態様によれば、装置には、食品を載せる複数のトレーを備えるようにする。 このトレーのひとつの形式は、上下の縁部を有する側壁と、下縁部に取付けた閉じられた底部と、上縁部により形成される開放頂部とを有する形式である。 これらのトレーの高さは、トレーが区画内へ装入された場合に、トレー上縁と上方の加熱区画面とが、垂直方向の所定間隔、すなわち約0mm〜約6 . 35mm(約0〜0.25インチ)、最も好ましくは約4.064mm(約0 .16インチ)を有するように選定する。 ビスケット及びホットケーキの場合の好適間隔は、約3.175mm(約0.125インチ)である。 通常のトレー高さは、約25.4mm〜約63.5mm(約1〜2.5インチ)である。 トレー上縁と上方の加熱区画面との間隔を制限することで、食品からの水分の蒸発が最少化され、それにより、例えば最高約2時間の長い保存時間にわたって、食品の外観、味、感触が維持される。 加えて、トレーは、その長さを、区画の奥行きに等しいか又はそれ以下に構成でき、それによって区画の出口扉からトレーを簡単に取出すことができる。 通常の保存温度は、約62.7〜93.2℃(約145〜200°F)であり、好ましくは、ビスケットの場合は約71.0℃(約160°F)、ハンバーガーパティ、あぶり焼きチキン、タマゴ、カナディアンベーコン、ポークソーセージ、マフィンの場合は約76.6℃(約170°F)、パン粉をまぶしたチキンナゲットやチキンフィレ、パン粉をまぶした魚のフィレ、ホットケーキの場合は約93.2℃(200°F)である。 底部に間隙のない、側壁を高くしたトレーは、パン粉なしの肉その他の食品、例えばハンバーガーパティ、あぶり焼きチキン、タマゴ、カナディアンベーコン、ポークソーセージ、ビスケット、ホットケーキ等に適している。 網又はグリッドを有し、側壁なしの平らなトレーは、パン粉付きの食品、例えばチキンナゲット、チキンフィレ、魚のフィレに加えて、マフィン(好ましくは、縦に半分にカットし、両半部ともカット面を上にして保存)に適している。 本発明の更に別の態様によれば、区画のそれぞれは、上方の区画面を加熱するための上方電気抵抗素子と、下方の区画面を加熱するための下方電気抵抗素子とを有している。 加熱素子が発生させる温度は、したがって、適当な制御回路によって個別に制御可能である。 このため、区画の温度は、区画毎に別の保存温度となるように、別個に制御することが可能である。 この結果、段架装置は、同時に2種類以上の温度で調理済み食品を保存するのに使用でき、したがって別個の段架装置を使用する必要がなく、厨房内の空間の効率的な利用に役立つ。 本発明の別の態様によれば、調理済み食品を保存する方法が得られる。 この方法によれば、調理済み食品(例えば複数食分のサンドイッチ用詰め物)は、複数食分の調理済み食品を保存するための、上下の加熱区画面により仕切られた少なくとも1つの区画から成る装置内に保存される。 キャビネットは、内部の区画を形成する取囲まれた容積を仕切っており、区画に対し食品を出し入れするための少なくとも1つの扉を有している。 また、区画は所定の高さと幅とを有している。 更に、本発明の方法は、調理済みのサンドイッチ用詰め物と、間隙なしの底部及び上方へ延びる側壁を有する少なくとも1つのトレーとを配置する段階を含んでいる。 これらの側壁高さによって決まるトレー高さは、区画高さより約0〜6 . 35mm(0〜0.25インチ)低くされている。 次に、調理済みサンドイッチ用詰め物を載せたトレーが、約62.7℃(145°F)〜水の沸点未満の範囲の温度を有する加熱区画面を備えた加熱区画内へ送入される。 トレー頂部と上方の加熱区画面との間隙は、サンドイッチ用詰め物からの水分蒸発を制限するために、0〜6.35mm(0〜0.25インチ)とする。 次いで、入口扉を閉じ、サンドイッチ用詰め物を所望時間の間、保存する。 好ましくは、前記方法によれば、トレー内のサンドイッチ用詰め物が、トレー容積の少なくとも約5%、最も好ましくは少なくとも17%を満たすようにされる。 図面の簡単な説明 図1は、本発明による調理済み食品段架装置の斜視図。 図2は、図1の装置の前面図。 図3は、図1の装置を部分的に破断して示した側面図で、装置内での、食品を載せたトレーの配置を示した図。 図4は、本発明による食品段架装置の第2実施例を、部分的に破断して示した前面図。 図5は、図4の装置を部分的に破断して示した側面図。 図6は、図4の装置内の加熱棚の内の2つを示した分解斜視図。 図7は、図5の7−7線に沿った断面図で、図4の装置のキャビネットへの加熱棚の取付け形式を示した図。 図8は、図1の食品段架装置の一部を示した部分斜視図。 図9は、図1の装置に使用するトレーの斜視図。 図10は、トレーの別の実施例の斜視図。 図11は、食品段架装置に使用するワイヤグリッド支持体の斜視図。 図12は、図11の12−12線に沿ったワイヤグリッド支持体の断面図で、 食品が上に載せられた状態を示した図。 図13、本発明の調理済み食品段架装置の内部の部分前面図で、装置内に加熱棚を固定するための別の手段を示した図。 図14は、図13の装置内部の部分斜視図。 図15は、図14の15−15線に沿った装置内部の一部の断面図で、内部の加熱棚を示した図。 詳細な説明 図面では、類似構成部材には等しい符号を付してある。 特に図1〜図3には、 本発明による調理済み食品段架装置20が示されている。 段架装置20は、2つの側壁24、26と、閉じられた頂面28と、閉じられた底部30とを有している。 図1に示したように、装置20は、別個の支持構造物31に支えられている。 あるいはまた、装置20は、底部30を介して直接にフロア(図示せず)上又はテーブル(図示せず)上に載せてもよい。 装置20の前面27には、また、図3に示したように、装置20の入口側Iに、垂直方向に間隔をおいて入口扉32 A〜Eと24A,Bが設けられている。 入口扉32A〜Eは、上方へ旋回させることで開けられ、大体において、すべて等しい幅と高さとを有している。 入口扉34A,Bは、しかし、入口扉32A〜Eより大型であり、図3に示したように、ビスケット36等の、より大型の調理済み食品用の保存区画への装入用である。 あるいはまた、入口扉は、すべて等しい寸法にすることもできる。 図3に示したように、装置20は、また入口扉32A〜Eとは反対側に位置する出口扉33 A 〜Eと、入口扉34A,Bと反対側に位置する出口扉35A,Bとを有している。 各入口扉32A〜E又は34A,Bに対して、図3に示したように、装置20 の外側0には、対応出口扉33A〜E又は35A,Bが設けられている。 入口扉32A〜E及び34A,Bのそれぞれは、出口扉33A〜E及び35A,B同様、扉上縁に沿ってキャビネット22にヒンジ結合され、かつまた扉上縁には補強部材38(図1〜図3、図8参照)を付加取付けしておくことができる。 補強部材38は、大体において、各扉の長さに沿って延在するU字形の溝形材である。 各扉32〜35の頂部は、各補強部材38の溝部分内に圧力ばめされている。 補強部材38のそれぞれは、図2及び図8に示したように、端部39が閉じられ、 補強部材38に取付けられ、かつ補強部材38の長手方向と平行に延在するピン39′を有している。 各ピン39′は、キャビネット22の対応穴(図示せず) 内にはめ込まれ、扉32〜35のヒンジ機構を形成している。 扉32A〜E、33A〜E、34A,B、35A,Bを旋回させて引き上げることによって、図3から最もよく分かるように、キャビネット22内の、それぞれ別個の加熱区画40A〜E及び42A,Bへの出入が可能になる。 扉32A〜E、33A〜E、34A,B、35A,Bは、区画40A〜E、4 2A,Bに接近するさい、これらの扉を開けやすいように、取手44を有している。 これらの扉は、開位置に扉を保持するストッパ部材を備えていない。 したがって、各扉は、取手を離せば、自重によって閉じ位置へ戻る。 これによって、区画40A〜E及び42A,Bからの持続的な熱損失が防止される。 各扉は、隣接する扉から、所定間隔だけ離れて配置されている。 この所定間隔は、2つの扉のうちの下方の扉の厚さとほぼ等しいか、前記厚さより僅かに大きい値である。 例えば、図2に見られるように、扉34Bは、隣接する扉34Aから間隔37だけ離れて配置されている。 この間隔37は、扉34Bの厚さとほぼ等しい。 一好適実施態様によれば、扉の厚さは、約6.35mm(0.25インチ)であり、間隔37は、約6.35mmより僅かに大である。 キャビネット22は、また、図1及び図2に見られるように、最上部の入口扉32Aの上方には、固定上部フロントパネル46を有し、最下部の入口扉34Bの下方には、固定下部フロントパネル48を有している。 同様のパネル46′、48′が、装置20の出口側0にも備えられている。 パネル46に沿って配置された制御キーボード50とディスプレイ52は、装置20の制御回路に操作接続されており、加熱区画40A〜E 及び42A,Bそれぞれの内部での温度や時間をプログラミング及びモニタリングすることが可能である。 好ましくは、制御キーボード50により、周知の形式で目標温度制御、時間制御、表示を行うようにプログラミングされたマイクロプロセッサ制御装置(図示せず)が制御されるようにする。 好ましくは、各区画40A〜E及び42A,B は、食品の種類に応じて、特定温度域内で、上下の加熱区画面64、66に対し目標設定温度をプログラミングできる。 所望とあれば、朝食、ランチ、ディナー各種の食品用に別個のディスプレイを備えることもできる。 ディスプレイは、1連の横列と縦列とに分割し、各横列は、区画40A〜E、42A,Bの1つに対応するようにする。 また各縦列は、水平のトレー位置に対応するようにする。 例えば、図2に示したように、5つの水平のトレー位置(トレー54A〜E)が存在し、7つの区画が設けられている場合には、ディスプレイは、7横列と5縦列とを有することになる。 各縦列と横列とは、横列と縦列との数、装置20内の前記位置に保存されている食品の名前、 その特定食品に残されている保存時間の秒読みを表示するように設定できる。 前記食品に残されている最低時間を表示する縦横列ディスプレイに、ディスプレイ上でハイライトを与えることによって、係員が、そのトレーを最初に選択できるようにするのが好ましい。 ある食品に対し特定の縦横列を当てがう場合、対応する上下の加熱区画面64 、66対して、目標温度設定値を定める。 マイクロプロセッサ制御装置は、その横列(棚)の別の縦列(位置)をチェックし、既に棚に保存されている食品を考慮に入れて適温か否かを検出する。 適温でなければ、可聴ビープ音を発するようにし、インプットは受理されず、“不適製品選定”又は他の警告が、所望通りにディスプレイに表示できる。 例えばチキンナゲット(保存温度93.2℃)は、 ハンバーガーパティ(76.6℃)と同じ棚に保存すべきではない。 図2に示した装置20は、区画40B内のトレー54A〜Eに接近するために、入口扉32Bが、開けられている。 作業員による取扱いを容易にするために、 トレー54A〜Gは、好ましくは、低熱容量の材料製、例えばポリカーボネート製である。 トレー54A〜Eそれぞれは、図3のトレー54F〜G同様、区画内に2つ以上のトレーを配置できるように、区画40A〜E及び42A,Bの幅より狭い幅56を有しているのが好ましい。 加えて、トレーのそれぞれは、図3に見られるように、区画40A〜E及び42A,Bの奥行き62にほぼ等しい長さを有している。 例えば、トレー54Fは長さ60を有している。 区画40A〜E及び42A,Bのそれぞれは、図3に見られるように、上方の加熱区画面64A〜Gと、下方の加熱区画面66A〜Gとによって仕切られている。 下方の加熱区画面66A〜Gのそれぞれは、平らで、事実上水平であり、トレー54A〜Gへの一様な熱伝達を行い、これらのトレーは、下方の加熱区画面66A〜Gの面に沿って容易に滑動できる。 トレー54A〜Fのそれぞれは、側壁72の上縁70と、トレー54A〜Fの側壁72の下縁74との間隔に相当する高さを有している。 高さ68は、トレー54A〜Fが区画40A〜E内に配置された場合に、トレー54A〜Fのいずれかの上縁70が、上方の区画面64A 〜Fからの所定間隔76のところに位置するように選定される。 これによって、 トレー内部からの蒸気の搬出が最少化されることで、トレー内の食品の水分損失も最少化される。 このことは、トレー54内に保存される食品、例えばタマゴ食品、ハンバーガーパティ、あぶり焼きチキン、ポークソーセージ、カナディアンベーコン等にとっては重要なことである。 好ましくは、この種の食品の場合、複数食分の調理済み食品を、装置20に保存するさい、トレー54の容積の約5% 以上、好ましくは約17〜30%以上載置する。 間隔76が0〜6.35mmの場合、トレー内部からの蒸発は、たいていの場合最少化される。 最も好ましくは、高さ68を、間隔76が約4.06mm(ビスケットの場合は3.17mm) となるように、選定する。 図1〜図3の実施態様では、区画42A,Bは、ビスケット等の比較的大きい食品を収容するため、区画40A〜Eより高くなっている。 したがって、トレー54A〜Fを区画42A,B内へ入れた場合、上縁70 は、上方の加熱区画面66F,Gからの間隔76より、かなり大きい間隔が生じる。 トレー54Gの側壁73は、より高い高さ69を有しているので、トレー5 4Gの上縁70′と上方加熱区画面64Gとの間には、隙間77が残される。 隙間7 7は、約4.06mm(ビスケットの場合には3.17mm)である。 パン粉をまぶした調理済み食品、例えば、チキンナゲット、魚やチキンのフィレの場合、蒸発を最少化することは、カラッとしなくなるため、通常、望ましくない。 この種の食品の場合、カラッとした状態であることが、通常、好ましい。 したがって、間隔76より大きい間隙、例えば少なくとも25.4mmの間隙を設けるのがよい。 あるいはまた、パン粉をまぶした調理済み食品は、区画40A 〜E又は42A,Bの1つ以上の区画内で、ワイヤグリッド支持体上、又はワイヤグリッド支持体を有するトレー上に保存することもできる。 図11及び図12 には、区画内に40A〜E及び42A,B内にパン粉をまぶした調理済み食品を載せるのに適したワイヤグリッド支持体79が示してある。 ワイヤグリッド支持体79は、取外し可能のフレーム87を載せたポリカービネート製のトレー81を有している。 フレーム87は、図11及び図12に見られるように、ワイヤ83と、これと直交するワイヤ85とから成るグリッドに結合されている。 パン粉をまぶした調理済み食品Pは、ワイヤグリッド支持体79 上に載せられ、食品Pの下から空気が循環する結果、カラッとした状態が維持される。 ワイヤ83、85は、約1.52mmの直径を有し、これによってトレー81の表面との間に3.04mmの間隙を設けることができる。 下方の加熱区画面66A〜Gからの間隔を最少化しながら、それでいて該加熱区画面との間に空気間隙を設けるようにするのが好ましい。 図3に戻ろう。 上方の加熱区画面64A〜Gと、下方の加熱区画面66A〜G とは、高い熱伝導性を有する材料製であり、好ましくはアルマイト製である。 複数食分の調理済み食品が、区画40A〜E及び42A,B内に、好ましくはトレー54A〜G上に、販売されるまで、もしくは廃棄されるまで、保存される。 区画40A〜E及び42A,Bは、不連続で、境界を形成する上方の加熱区画面64A〜Gと、境界を形成する下方の加熱区画面66A〜Gとを有しているため、キャビネット22内を循環する空気流は、存在するとしても、区画面64A 〜Gと区画面66A〜Gによって妨害されるため、限られている。 加えて、区画40A〜E及び42A,B内の空気の流れは、存在するとしても、上方加熱区画面64A〜Gと下方加熱区画面66A〜Gとの双方が加熱されることで、区画4 0A 〜E及び42A,B内の熱勾配が低減又は除去されるため、制限される。 キャビネット22内を貫流し、区画40A〜E及び42A,B内を流れる空気流を制限することによって、装置20は、内部に保存される食品からの水分蒸発量を低減し、食品の外観、味、感触を保護する。 食品からの水分蒸発は、更に、トレー5 4A〜Fの高さを、次のように選定することで最少化される。 すなわち、保存食品の水分蒸発を最少化するようにトレー54A〜Fを区画40A〜E内に配置する場合に、トレー54A〜Fの上縁70と、上方の区画面64A〜Eとの所定間隔が小さくなるように、好ましくは0〜約6.35mm、最も好ましくは4.0 6mmとなるように選定するのである。 蒸発量を増す場合は、間隙76を広くすればよい。 装置20は、またこの装置20を配置する厨房内での効率的な空間利用に役立つ。 クイックサービスのレストランは、通常、2つ以上の作業区域に別れている。 例えば、食品調理区域には、例えばサンドイッチ用詰め物、例えばハンバーガーパティ、魚やチキンのフィレ、タマゴ、チキンナゲット等の調理設備、例えばグリル、深いフライパン、その他の調理器具が備わっている。 調理後、複数食分の食品は、サンドイッチを調製する作業区域へ運ばれる。 この作業区域では、調理済み食品に調味料・薬味類を加え、ロールパン又はバンに詰め物を挟み、複数食分の調理済み食品を包む各作業のすべて、又はいずれかが行われる。 したがって、レストランの、調理区域及びサンドイッチ調製区域の作業員は、複数食分の調理済み食品を扱うことになる。 装置20は、厨房内の、調理区域とサンドイッチ調製区域との中間に配置することで、効率的な空間利用に役立つ。この配置の場合、調理員は、図3に見られるように、入口側Iの装置入口扉32Aから、区画40A内へ、複数食分の調理済み食品を載せたトレー54Eを装入できる。これらの食品が、サンドイッチ調製のために必要となった場合、図3に見られるように、装置出口側0の出口扉33Aを介して区画40Aからトレー54Eを取出すことができる。入口扉32A〜Eから出口扉33A〜Eへと食品を流通させることによって、 調理員とサンドイッチ調製員とが、装置20内に保存された食品に完全に別々に接近することができる。図4及び図5は、本発明による調理済み食品段架装置の第2実施態様を示したものである。この装置80は、2つの側壁84、86と、閉じられた頂部88と、閉じられた底部90と、上部フロントパネル92と、下部フロントパネル94 と、右側フロントパネル96とから成るキャビネット82を有している。右側フロントパネル96には、キーボード114とディスプレイ116とが配置され、 キャビネット82内の保存室100A〜F内部の温度をプログラミング化、モニタする。保存室100A〜Fは、上方の加熱される保存室面102と下方の加熱される保存室面104とによって仕切られている。保存室100A〜Fは、また、装置20について説明した形式で扉上縁に沿ってキャビネット82とヒンジ結合された入口扉108A〜Fと出口扉112A〜Fとによって仕切られている。扉108A〜F及び112A〜Fは、取手118を掴んで持ち上げることで開かれ、保存室100A〜Fに出し入れできる。図4では、入口扉108A及び10 8Bが開けられ、保存室100A及び100B内のトレー120が示されている。トレー120は、保存室100A〜Fのいずれかの内部に3つのトレー120 が収容されるだけの幅122を有している。また、トレー120の長さは、保存室100A〜Fの奥行きとほぼ等しい。このため、トレー120は、図5から最もよく分かるように、入口扉108A〜Fと出口扉112A〜Fとから、容易にトレー120を扱うことが可能である。キャビネット82は、また、非加熱食品を保存する区画98を有している。区画98は、入口扉106と、出口扉110 とによって仕切られている。区画98へは、双方の扉から接近可能である。扉1 06、110は、ヒンジ結合された扉上縁に沿って扉を旋回させるための取手を有している。図6及び図7は、上方の加熱保存室面102と下方の加熱保存室面104とを、キャビネット82に取付けるための1つのシステムを示した図である。保存室面102、104は、これらの保存室面を加熱する構成部材を有する棚126、 128の部分である。好ましくは熱源は電気式抵抗加熱素子であり、この加熱素子の構成は、技術上周知である。保存室面102に加えて、棚126は、保存室面102にかぶせる中空ハウジング130を有している。加熱素子は、ハウジング130と保存室面102との間の空間内に配置されている。同じように、棚2 8 は、保存室面104と、下に当てがわれるハウジング132と、ハウジング13 2内に配置される加熱構成部材とを有している。保存室面102、104は、リベット134等により従来式にハウジング130、132に取付けてある。保存室面102、104は、ハウジング130、132から突出して、フランジ13 6、138を形成している。これらフランジには、棚126、128をキャビネット82に取付けるための穴140、142が設けられている。室面102、1 04は、2つのスペーサ144によって隔てられ、スペーサのそれぞれは、上側のフランジの穴、例えばフランジ136の穴140にはめ込まれる合いくぎ14 8を有している。棚128の下に位置するクリップ150は、フランジ138の穴142にはめ込む合いくぎ152を有している。クリップ150は、また側壁84、86に取付ける棚ブラケット156にはめ込む突起154を有している。図7から最もよく分かるように、下方の加熱保存室面104を含む棚128は、フランジ138の穴142に合いくぎ152をはめ込むことで、クリップ15 0に取付けられる。クリップ150の方は、突起154を介して棚ブラケット1 56に取付けられる。次いで、スペーサ144が、棚128とクリップ150の上に載せられ、合いくぎ152が、スペーサ144の底部の穴にはめ込まれる。最後に、棚126が、スペーサ144と整合され、合いくぎ148がフランジ1 36の穴140にはめ込まれるように、スペーサ144上に取付けられる。トレー120の高さは、装置20のところで説明したように、トレー120が保存室100A〜Fに送入された場合に、トレー120の上縁160と上方の加熱保存室面102とが所定間隔となるように、選定する。しかし、保存室100A〜F の高さは、スペーサ144の高さによって決まるので、スペーサ寸法を変えることによって、保存室寸法を変更できる。したがって、装置80では、種々の高さを有するトレーを収容し得る保存室を容易に構成することができる。図13〜図15には別の実施態様が、段架装置180として示してある。段架装置180は、外側側壁182と、図14から最もよく分かるように、外側側壁182に適当な構成手段で、例えば溶接又は固定具で取付けた内側側壁183とを有している。アングル鉄184A〜Gが、棚186A〜Gを支えるために、内側側壁183に取付けられている。アングル鉄184A〜Gの各端部には、棚1 86A〜Gを取付けた場合に、横ずれを防止するための上向きタブ184′が形成されている。棚186A〜Gは、加熱区画188A〜Hを形成する。図15は、他の棚を代表して示した棚186Cの拡大図である。棚186Cは、上方の加熱面190と、下方の加熱面192と、加熱構成部材(図示せず)が配置されるハウジング194とを有している。使用時、装置80は、クイックサービスのレストランの厨房内の、それも食品調理区域と食品調製区域との中間区域に配置できる。入口扉106及び108A 〜Fから出口扉110及び112A〜Fへ食品が通り抜ける構成にされることで、厨房内の空間を効率的に利用できる。装置80は、また内部に保存された食品の外観、味、感触を保護する。これは、別個の上下の加熱保存室面102、10 4によって、装置80内での空気の流れが制限されるためである。これによって、食品からの水分の損失が低減又は阻止される。加えて、加熱保存室面102、 104を加熱する構成部材として、電気式抵抗加熱素子を使用できる。これらの加熱素子は、装置80の制御回路によって個別に制御できる。この結果、装置8 0は、調理済み食品を同時に2種類以上の温度で保存でき、これによって、別個の段架装置を備える必要がなくなる上に、装置80を配置する厨房内での効果的空間利用が促進される。保存室内にサンドイッチ用詰め物を保存するさい、大抵の場合、加熱保存室面は、約62.7℃〜水の沸点未満の範囲に維持する。以上、本発明を特定の実施態様に付いて説明したが、当業者には、種々の変化形及び変更態様が可能であることは言うまでもない。また、本発明は、添付請求の範囲に含まれるそのような変化形及び変更態様を包含するものである。 ───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ベネタッチ,パトリシア エイ. アメリカ合衆国 60047 イリノイ州ホー ソーンウッズ,ロチャノラ ドライブ 22783 |