【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、電話の呼を被呼者の通常の場所以外の場所で被呼者に接続する方法と装置に関し、特にインテリジェント端末(即ち情報を記憶したりこのような情報を用いて論理機能を実行する能力のある端末)を使用して電話の呼を選択的に転送を実行する方法と装置に関する。 【0002】 【従来の技術】インテリジェントネットワークによる電話の呼処理は、現在では極めて一般的であり電話ネットワーク提供者例えばLEC,IXC等はよりインテリジェント機能をその電話ネットワーク内に具備しつつある。 このようなインテリジェントネットワークの詳細およびそこに提供される機能等に関してはスペシャルレポート「SR-NPL-001623, issued by Bellcore in June 19 90 and entitled "Adbvanced Intelligent Network ReL ease 1 Network and Operations Plan"」に開示されている。 さらにまた別の文献としては「Q.1200 series of recommendations prepared by the International Tel ecommunications Union TelecommunicationsStandards Sector (ITU-TSS, CCITT)」とおよび「"AT&T's Global IntelligentNetwork Architecture" by Kettler et al. in the AT&T Technical Journal,September/October 1 992, at page 30」等の文献に開示されている。 このようなインテリジェントネットワークの開発はマイクロコンピュータが電話の端末に通常使用されるようになる前から開始されていた。 このような現在の状況はインテリジェントネットワークはこれらのネットワークに接続された端末は通常の電話機、例えば、タッチトーン(DT MF)機能を有する電話機と等価のものであるという仮定のもので展開されている。 【0003】一方、インテリジェント端末業界は急速に発展してはいるがこのようなインテリジェントネットワークとは独立して発展してきている。 このようなことが起こる理由としては、インテリジェント端末業界は、大規模ネットワーク設備会社とは取り引きが必ずしも成功はしていないような小さくて動きの軽い多くの会社を含んでいるからである。 このようなインテリジェント端末の開発者の動きとしては、ネットワークを現状のあるがままにとらえ、そしてネットワークをよりユーザーフレンドリにするために様々な端末機能を開発し、そしてネットワークを単純な通信チャンネルとしてのみ用いるような端末間のサービスを実現するものである。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】本発明者によればインテリジェント端末はインテリジェントネットワーク内のサービス構成体と協力しあって呼を選択的に転送する際に、発呼者側の端末の機能を強化するものである。 今日、呼の転送機能は多くのネットワークで具備しており、通常これらは加入者にサービスする着信交換機のプロセッサで行われている。 特定の番号への発呼を他の端末へ転送させようと望む加入者はネットワークベースのプロセッサと接触して、その加入者宛の電話の番号に入るものである。 そしてこの加入者はこの選択的な転送プロセスをその電話の呼が転送されるべき発呼者のリストを識別する情報を提供することにより行う。 (このリストに載っていない他の人の電話からの呼は、アンサリングマシーンに転送されるかあるいは全く応答されない。)この加入者への呼がプロセッサに到着すると、これらの呼はこの加入者への呼として識別される。 その後、この電話の発信者はその加入者により転送用に認可されたものとして識別された人からの呼であると認識される。 このようにして選定された呼はその後特定された新たな宛先に再転送される。 しばしば、このことはトロンボーンルーティング(trombone routing)となりA地点から発信された呼は中間点B(地点AとCとの直線ラインのパスからは離れた場所)を介して宛先Cに行かなければならないことを意味する。 このことはネットワークの資源を無駄に使用することになり、電話の呼のコスト高の原因となる。 そして特に同一の機能が端末を利用した解決法によってより効率的に実行されるときには当てはまるものである。 従って本発明の目的は、中央の交換機のプロセッサを利用せず端末側に付与したインテリジェント機能を利用して電話の呼を効率良く転送しようとするものである。 【0005】 【課題を解決するための手段】本発明によれば、特定の組の発呼者からの電話の呼を転送したいと望むその電話加入者は、(a)転送電話番号を(b)その特定の発呼者の組をサービス構成体と称する中央処理装置に転送する。 そしてこのサービス構成体はこの転送電話番号を特定の発呼者の組のインテリジェント端末に転送するが、 そしてこのインテリジェント端末はその端末が具備するローカルメモリ内に記憶するために非活性状態にある(オンフック)。 その後、電話加入者の通常使用する番号がこのインテリジェント端末のいずれか1つでダイヤルされる(例えば、キーボードから入力される)と、この登録された宛先番号がそのローカルメモリから取り出されてダイヤルされた番号の代わりに通信ネットワークに出力される。 【0006】本発明の一実施例によれば、このインテリジェント端末にはISDN装置を具備してこのISDN 装置がオンフック状態(未使用)の間には情報をこの端末に転送してそこに記憶する、これにより情報を端末に送信その中に蓄えることができる。 具体的には、標準のX. 25ネットワークを用いてサービス構成体とインテリジェント端末との間でデータの伝送を行う。 これはI SDNの使用と一致するもので、その理由はベーシックレートインターフェイス接続(BRI)のDチャネルはX. 25プロトコールの使用をサポートしているからである。 本発明の他の実施例においては、情報はサービス構成体からインテリジェント端末にネットワークSS7 設備を介して転送され、ローカル交換機でQ. 931型の信号処理メッセージに変換される。 本発明のさらに他の実施例によれば、情報はX. 25あるいはSS7のいずれかを用いてローカル交換機に転送され発呼者の識別情報を電話が非活性状態(オンフック)の間でも被呼者側に伝送できるよう今日用いられているのと同様なアナログ信号処理を用いてダウンロードされる。 後者の二つの実施例においては、ローカル中央局で変換する必要がある。 【0007】 【発明の実施の形態】図1には本発明の1実施例のブロック図が示されており同図においてはインテリジェント端末101はインテリジェントネットワーク110として示されたインテリジェント通信ネットワーク内のサービス構成体111と協同して、選択的に電話の呼を転送する。 このインテリジェントネットワーク110は数個の中央交換局112を有し、これらは直接的あるいは間接的にX. 25データネットワーク126および音声トランク127を介して、サービス構成体111に接続されている。 インテリジェント端末101−1は中央交換局112−1に接続されており一方インテリジェント端末101ー2は中央交換局112−2に接続されている。 また通常の電話端末125−1は、通常のプッシュボタンの電話装置であり、これはまたそれぞれ中央交換局112−1,112−2に接続されている。 【0008】サービス構成体111は音声応答装置12 2を有しこれは内部制御バス124と中央交換局112 に音声チャネルを介して接続されている。 この音声応答装置122は、例えば、音声でもって個人識別番号「Pe rsonal Identification Number (PIN)」のような情報を入力するように発呼者に促すことにより、発呼者と通信をしこのPINにより加入者(被呼者)への呼が転送されるべき所望の宛先番号を識別する。 別法として、発呼者識別情報を提供するよう促されることもある。 この発呼者識別情報は、加入者への呼を発生するようなインテリジェント端末およびその呼が転送されるべきインテリジェント端末およびこれら発呼者および被呼者に対するディレクトリあるいはルーティング情報等を識別するものである。 ここに記載した機能を実現するために、音声応答装置122は(a)様々なデータベースルックアップを実行し、(b)発呼者による情報に関しおよびデータルックアップから得られた情報に関し、論理的走査を実行し、そして(c)電話の呼管理機能を実行するよう構成されている。 そしてこの電話呼管理機能は、電話の受領あるいは呼の進展具合のモニタリングおよび呼の切断(中断)である。 【0009】このサービス構成体111はまた内部制御バス124に接続されたデータベース123を有し、加入者により入力された情報を記録し、本発明の電話の呼の選択的転送に使用されるものである。 そしてまたこのサービス構成体111は同じく内部制御バス124に接続された制御プロセッサ121を有し、以下に説明するような様々な処理を管理する。 全ての必要な情報が音声プロンプトにおいて加入者により入力されると音声応答装置122はこの情報を発呼者に確認し、そして発呼者の呼を中断しその後データベース123を内部制御バス124を介して、この加入者に対して新たな宛先情報でもって更新する。 このデータベース123は、前述のように更新された後更新がなされた制御プロセッサ121 に情報を提供する。 その後制御プロセッサ121はデータベース123に対しこの新たな宛先情報と新たな宛先番号に必要とされるインテリジェント端末のアドレスとをダウンロードするよう要求する。 このダウンロードはX. 25パケットデータメッセージを介して実行され、 制御プロセッサ121からX. 25データネットワーク126と中央交換局112の1つを介して、インテリジェント端末101に転送されこのインテリジェント端末101のアドレスはネットワーク提供システム128を介して入力されたかあるいは加入者により提供されたものである。 【0010】本発明の実施例によれば、中央交換局11 2は5ESSスイッチでAT&T社から市販されているプログラム蓄積制御型の交換システムである。 そしてサービス構成体111はコンバーサント(CONVERSANT登録商標)音声応答装置で汎用AINet TM (商標)サービス制御ノードからなり、この両者ともAT&T社から市販されている。 ISDNサービスを提供できるような機能を有する中央交換局112は、サービス構成体111 に音声チャネルおよびX. 25パケットデータ接続の両方により接続されている。 この音声チャネルは呼が受信されるべき宛先番号を更新するためにそこと加入者と対話するために加入者がサービス構成体111に対し要求したときに用いられる。 その後このX. 25パケットデータ接続がサービス構成体111により用いられてメッセージを特定の加入者に送られる呼に関して更新された宛先番号を必要とするインテリジェント端末101に転送される。 このX. 25データ接続はインテリジェント端末101まで延びている標準のISDNデータ通信サービスを介して接続される。 【0011】図2はインテリジェント端末101の代表的な構成例を示す。 同図においてインテリジェント端末101は標準的な電話装置の構成要素を有しその例としては電話回線205と、マイク202とスピーカ203 と、ダイヤルボタン204と、機能制御ボタン209からなる。 インテリジェント端末101はまた長期ベースによる図8に示すようなタイプのレコードを記録する電話番号変換メモリ208と、プログラムメモリ207内に記録されたプログラムインストラクションの制御下で動作するよう構成されたマイクロプロセッサ206とを有する。 そしてこのマイクロプロセッサ206は様々な構成要素の動作を制御し図5,6に関して記載されたプログラムプロセスを実行する。 またインテリジェント端末101は無線ワイヤレス電話でも良い。 【0012】図3は加入者がインテリジェントネットワーク110内のサービス構成体111に対し、加入者の通常の電話番号に入った呼を異なる場所に選択的に転送するためのプロセスを示している。 このプロセスはいかなる場所からも開始でき、例えば通常の電話端末125 から開始することができる。 ステップ301では加入者は電話の呼をサービス構成体111に無料電話番号あるいは本発明による転送サービスを有するような他の電話番号をダイヤルすることにより入力する。 この電話の呼は通常の電話端末125に関連した、(地方)ローカル中央局内の交換機により、中央交換局112−1により、音声パスを介して、サービス構成体111内の音声応答装置122に配送する(ステップ303)。 そしてVRUは、ステップ305で発呼者に対し自分自身をこのサービスの利用ができる特定の加入者であるよう識別するPINを入力することにより本発明の利点を享受できる。 このPINがステップ307で有効であると見なされた場合には。 音声応答装置122はステップ309 でその加入者に対し加入者が呼を転送しようとしている宛先の電話番号を入力するよう促す。 この番号はDTM Fダイヤルパッドを用いて、入力されるか、あるいは、 音声応答装置122が音声認識装置を具備している場合には音声で入力される。 【0013】次に、ステップ311においては、(a) 加入者(被呼者)が自分への呼が転送されるべき宛先の電話番号を受信できるようなインテリジェント端末を追加するあるいは削除するような新たな情報を提供するか否か、あるいは(b)以前に提供された宛先情報を更新するか否かの決定が成される。 この応答が状況(a)を表した場合には、加入者はステップ313で識別情報(端末のX.25アドレスあるいはこの選定されたインテリジェント端末の電話番号あるいは他の識別情報)を提供するようプロンプト(促され)される。 そしてこれらの全ての情報はデータベース123に登録されている。 またこの応答が状況(b)を表す場合には、データベース123内に登録された情報はステップ315で更新される。 【0014】ステップ313あるいは315が終了した場合には、図3のプロセスは次の317のステップに進み、そこで音声応答装置122は制御プロセッサ121 に信号を出してこの選定されたインテリジェント端末に宛先番号情報をダウンロードさせる。 これは図4に示したように行われる。 次にこのプロセスはステップ319 に移り、そこで音声応答装置122は加入者を切断する。 発呼者により入力されたPINがステップ307において有効ではないと決定された場合には、この加入者は直接ステップ319に進むことにより切断される。 【0015】次に、ステップ321において、制御プロセッサ121はデータベース123から更新されるべき選定されたインテリジェント端末101の識別情報を確保し、ステップ323において、(a)加入者に関連するダイアルされた番号を識別する情報、および(b)その加入者に対する新たな宛先番号を 他の端末に送信する。 かくして、インテリジェント端末101−1と10 1−2は(908)949−7503の電話番号は(2 12)987−7767の電話番号に置き代わるべきである、ということを表す情報を受信し記憶する。 図6に示された表の、最初のエントリーを以下にさらに説明する。 【0016】情報がサービス構成体111からインテリジェント端末101に送信される方法はいくつかのアプローチがある。 まず、ベーシックレートインタフェース「Basic Rate Interface (BRI)」接続のDチャネルはX. 25のプロトコールの使用をサポートしている。 3 種類のX. 25のデータ通信技術のいずれをも用いてサービス構成体111内の制御プロセッサ121をインテリジェント端末101−xの各々にリンクする事ができる。 その1つの技術は切換え仮想回路でありこの回路においては制御プロセッサは呼設定メッセージをデータネットワーク126に送信し、この呼要求が端末101で受領された後データは適当な仮想回路番号のラベルを付された後続のパケットで送信されそしてその後仮想回路は両端でもって切断される。 永久仮想回路も同様であるが、しかし仮想回路はデータが送信された後切断されることはない。 同一の仮想回路番号は制御プロセッサが特定のインテリジェント端末101を更新する毎に用いられる。 【0017】3番目の技術は、高速選択サービス(Fast Select Service) と称するものであるが、これは仮想回路を設定するのために用いられた同一のパケットでもって最大128オクテットのデータまで伝送することができる。 この技術ではインテリジェント端末101はデータとともに呼設定パケットを受領しこの呼からすぐに中断する。 これら3種類の技術はX. 25の技術分野の当業者には公知のものである。 【0018】他の構成においては、情報はサービス構成体111からインテリジェント端末101にネットワークSS7設備を介して、Q. 931の信号処理メッセージの1部として送信される。 この種の実施例においては、本発明はX. 25ネットワーク126に置き代わるものとして信号処理システム(Signaling System)7 (SS7)ネットワークを用いる。 このSS7を用いるために、制御プロセッサ121は中央交換局112に標準のSS7リンクを介して接続される。 中央交換局11 2へのメッセージはトゥランザクションケーパビリティアプリケーションパート「Transaction Capabilities A pplication Part (TCAP)」のプロトコールの形態で伝送し得る。 そしてこのプロトコールは回路に関連しないメッセージ、例えばサービス制御ポイントの800(被呼者課金システム、日本で言う0120番号)に対しSS 7ネットワークで現在用いられている。 中央交換局11 2内において、このようなTCAPメッセージはQ. 9 31ISDN信号処理メッセージに変換される。 このようなインターワーキングは現在地方電話局内で指示されISDN信号処理メッセージをSS7ネットワークを介して伝送する。 これに関してはITU勧告Q. 699タイトル「Interworking Between Digital Subscriber Si gnaling System No.1 and Signaling System No.7」 を参照のこと。 例えば、ISDNQ. 931の設定メッセージはSS7ISDNユーザーパート(ISUP)のイニシャルアドレスメッセージに割り付けられ、そしてI SDNの接続メッセージはSS7のアンサーメッセージに割り付けられる。 これらの技術の本発明への適用は、 単純であるが地方電話局の修正を必要とする。 【0019】本発明の他の実施例においては、情報は中央交換局112からインテリジェント端末101に呼が応答される前に発呼者の発呼者識別を被呼者に送信するために今日用いられているのと同様なアナログ信号処理を用いてダウンロードされる。 このような構成においては、地方電話局において変更する必要がある。 アナログデータを呼出信号に関連しない適宜機能を具備したオンフック電話機に送信することに関する規定は「Bellcore Technical Reference TR-NWT-000030 Issue 2dated Oc tober 1992 "Voiceband Data Transmission Interface Generic Requirements"」に記載されている。 この勧告された技術はオンフックの伝送パスが必要なループ伝送装置に信号を与えるために150から350ミリ秒のオープンスイッチングインターバル(OSI)を用いている。 その300ミリ秒経過後1200/2200Hzにおいて二重周波数シフトキーイング(BFSK)でもって送信されるデータが続く。 本発明においては、この中央局はX. 25データネットワークあるいはSS7データネットワークのいずれかを介してこのデータを受領しその後このデータをアナログ形式に変換しそれを呼び出し信号なしにオンフックのアナログ端末に送信する。 【0020】インテリジェント端末101が無線端末の場合には、データベース123からの更新情報は信号チャネルを介して受信されるがその間この無線端末は活性状態であるがオンフック状態である。 【0021】図3に示されたプロセスは米国特許第5, 222,125号の図1に示されたベーシックサービス付属設備250内で実行されるプロセスの1部に極めて類似している。 【0022】図4はインテリジェント端末101で用いられるプロセスを表しサービス構成体111から、例えば、X. 25のデータメッセージの形態で情報を受信することに応答して、電話番号変換メモリ208内の情報を更新するものである。 このプロセスはステップ401 で端末がオンフック状態、あるいはアイドル状態の時にダイアルされた番号、およびその関連宛先番号を含むX. 25のメッセージを受領する。 このメッセージの受領に応答して、インテリジェント端末101はプログラムメモリ207内に記憶されたプログラムの制御下で電話番号変換メモリ208をチェックし、このメッセージ内に示されたダイアル番号に対するエントリーが存在するか否かを決定する(ステップ403)。 エントリーが存在する場合には、ステップ405で、このメッセージ内の宛先番号はそのダイアルされた番号に関連するものとして、電話番号変換メモリ208内に記憶され以前に記憶されていた宛先番号を置換する。 【0023】一方、この被呼者番号が電話番号変換メモリ208内に存在しない場合にはディスプレイ215上でメッセージにより、例えば新たな電話番号が受信されるために宛先番号を指示するような指示が与えられる(ステップ407)。 その後、ステップ409において、宛先番号は電話番号変換メモリ208内に記憶登録されるが、ただしこの指示がインテリジェント端末を利用している人がこの情報を登録することを望んでいないという指示がダイヤルボタン204により受領されている場合はこの限りではない。 いずれの場合においても、 このプロセスは411で終了し、その後新たなメッセージがサービス構成体111から受領されると繰り返される。 【0024】図5は図1のインテリジェント端末101 において図2のプロセスを用いて呼の転送を以前に要求した加入者の通常の電話番号に呼が発生した場合のプロセスを表す。 このプロセスはインテリジェント端末を利用する人が、ダイヤルボタン204を用いて番号をダイアルすることによりステップ501で開始する。 各番号がダイアルされるとステップ503で1桁毎にチェックが行われ、ダイアルされた番号に適合するエントリが電話番号変換メモリ208内に存在するか否かを決定する。 ステップ505において、このダイアルするプロセスのどの時点においても、メモリの一致がもはや存在せず、既にダイアルされた数字が電話番号変換メモリ20 8内に登録された番号のいずれかに適合するので、このプロセスはステップ515に進み、このそこでダイアルされた数字の全ては続いてダイアルされた数字のいずれかに加えてインテリジェント端末からそれが接続される中央交換局112に送信される。 このことは、通常の被転送呼を行う。 一方、ステップ505でYESの場合には、ステップ507でダイアルされた数字と登録された番号との間の一致が存在するか否かの決定が成される。 もし存在しない場合には、このプロセスはステップ50 3に戻り上記のプロセスを繰り返す。 【0025】ステップ507でYESの結果が得られたときには、図5のプロセスはステップ509に進み、そこでこのダイアルされた番号に関連する以前に登録された宛先番号はインテリジェント端末からそれが接続されるべき中央交換局112に送信される。 これは加入者により、特定された宛先番号への呼の転送を行うことになる。 このインテリジェント端末と通信ネットワーク内の要素との間の相互作用は呼が発生した時点においては必要とされない、そしてそのため、呼設定時間が大幅に短縮される。 この登録された宛先番号はディスプレイ21 5上に表示され(ステップ509)、その結果呼は発呼者がこの呼をそこに表示された宛先番号につなぐことを望まない場合には終了する(中断あるいはハングアップ)。 ステップ509あるいは515が完了した後、図5のプロセスはステップ511で終了する。 【0026】図6は図1のインテリジェント端末101 内の108内に登録された一般的な情報のフォーマットを表す。 同図においては、各ラインは個別の記録として見なすことができる。 各記録は特定の加入者により開始されたダウンロードを介して得られた情報を表し、フィールド601では、ダイアルされた番号をフィールド6 02ではそのダイアルされた番号に対する現在の宛先番号を示している。 必要によってはさらに追加のフィールド603が各記録に対しフラグビットとして、含めることができる。 このフラグビットはダイアルされた番号とその関連宛先番号が新たに登録され、そしてそれが端末のディスプレーに表示され、その結果ユーザーがこの情報を記憶し続けるべきか、あるいは削除すべきかを決定することができる。 【0027】図7は図1のサービス構成体111内のデータベース123内に含まれる記録のフォーマットを表す。 同図において表示された情報は、二人の加入者に対する記録を表す。 そしてこれらの異なる加入者は異なる情報を有する記録を有することになる。 図7に示すタイプの各記録は、フィールド701に個人情報をフィールド702にそのダイアルされた番号に対する現在の宛先番号を示す。 各加入者に対しフィールド703にPIN が記憶され、上述したような目的を実行するために利用される。 この加入者に対する転送情報を受領するよう指定されたインテリジェント端末を識別する情報はフィールド704から得られ、これはX. 25パケットデータメッセージを適当なインテリジェント端末に伝送するのに必要なルーティング情報を含む。 【0028】X. 25のアドレスに対するフォーマットはITU−TS(旧CCITT)の文書X. 121で規定されている。 このアドレスは3桁のカントリーコードと1桁のネットワーク識別子と、10桁までの端末アドレスからなる。 別法として、フィールド704に含まれる情報はオンフック状態の端末に音声チャネルを介して伝送されるような本発明における選定されたインテリジェント端末の電話番号である。 【0029】本発明の変形例としては、サービス構成体111はインテリジェントネットワーク110内に含まれるよう説明したが、これにより実行される機能は電話通信ネットワークにベーシックレートインターフェースBRI接続を介して接続されるパーソナルコンピュータベースのプロセッサーにより実行することもできる。 【0030】 【発明の効果】以上述べたように本発明の方法は中央の交換機のプロセッサを利用せず端末側に付与したインテリジェント機能を利用して電話の呼を効率良く転送しようとするものである。 【図面の簡単な説明】 【図1】電話の呼を選択的に転送するためにインテリジェント端末がインテリジェント通信ネットワーク内のサービス構成体と協同するシステムの全体を表すブロック図。 【図2】電話の呼を選択的に転送するためにサービス構成体と協同するインテリジェント端末装置を表すブロック図。 【図3】加入者の通常の番号に送られた選択された呼を新たな宛先の番号に転送するために図1のサービス構成体111に加入者が指示するときおよびサービス構成体11がその後インテリジェント端末内のメモリ装置内に情報を記憶あるいは更新するときに実行されるプロセスを表すフローチャート図。 【図4】サービス構成体がインテリジェント端末に対し特定の特に使用されているダイヤルされた番号用の宛先番号を更新するよう指示する際にインテリジェント端末より実行されるフローチャート図。 【図5】ユーザーが発呼を行うために番号をダイヤルする際のインテリジェント端末101により実行されるプロセスを表すフローチャート図。 【図6】インテリジェント端末101の番号変換メモリ208内の記録の形態を表す図。 【図7】サービス構成体111内のデータベース123 内の記録の形態を表す図。 【符号の説明】 101 インテリジェント端末 110 インテリジェントネットワーク 111 サービス構成体 112 中央交換局 121 制御プロセッサ 122 音声応答装置 123 データベース 124 内部制御バス 125 通常の電話端末 126 X. 25データネットワーク 127 音声トランク 128 ネットワーク提供システム 202 マイク 203 スピーカ 204 ダイヤルボタン 205 電話回線 206 マイクロプロセッサ(電話制御装置) 207 プログラムメモリ 208 電話番号変換メモリ 209 機能制御ボタン 215 ディスプレイ 301 端末125のユーザーがサービス構成体を呼び出すためにアクセスコードをダイアルする 303 地方電話局112−2がその呼を指示されたサービス構成体に接続する 305 VRU122が加入者にPINを入力するよう促す 307 PINは有効か? 309 VRUが加入者に宛先番号を入力するよう要求する 311 加入者は最初の端末情報あるいは更新情報を提供しているか? 313 データベース123内の情報を登録する 315 データベース123内の情報を更新する 317 VRU111が制御プロセッサ121にダウンロードが必要であることを通知する 319 VRU111は発呼者を切断する 321 制御プロセッサは新たな宛先番号が通知されるインテリジェント端末のX. 25のアドレスを獲得する 323 制御プロセッサはX. 25のメッセージを新たな宛先番号情報を含む指示されたインテリジェント端末に送付する 401 端末はダイアルされた番号と現在の宛先番号の情報を含むメッセージを受信する 403 ダイアルされた番号のエントリーが存在するか? 405 対応する現在の宛先番号のフィールドを更新する 407 メッセージをディスプレイ215に送る 409 ダイアルされた番号とその関連原稿宛先を記憶する 411 終了 501 使用者がダイアルしてダイアル番号を開始する 503 電話番号変換メモリ208の桁チェックによりDOES桁をセットする 505 メモリの一致は可能か? 507 メモリの一致は発見されたか? 509 ダイアルされた番号の代わりにメモリ内の宛先番号を表示する 511 終了 515 ダイアルされた番号と後続の番号を送る 601 ダイアルされた番号 602 原稿の宛先番号 701 電話番号 703 PIN 702 原稿の宛先番号 704 原稿の宛先番号を受領する端末のX. 25アドレス |