Heat of the support apparatus for the sick

申请号 JP51355097 申请日 1996-09-24 公开(公告)号 JPH10512039A 公开(公告)日 1998-11-17
申请人 ヒル−ロム,インコーポレイティド; 发明人 オルソン,ウィリアム; ガットウィリング,アラン; ゴールドバーグ,チャールズ; エム. ドネリー,マイケル; シー. ニューカーク,デビッド; ジー. モール,ロバート;
摘要 (57)【要約】 病人用の支援と環境との管理装置(10)が提供される。 この装置(10)は、枠体(16)と、この枠体(16)によって支えられた上方に面している病人−支持表面(40)とを含んでいる。 病人−支持表面(40)は、周囲を有している。 エアカーテン発生器(74)が、枠体(16)に設置され、かつ第1と第2のエアカーテン(26,28)を与えている。 第1と第2のエアカーテン(26,28)の各々は、表面の周囲の近くから発生し、かつ第1と第2のエアカーテン(26,28)は、病人−支持表面(40)の上方の集中点に集中する。 第1と第2のエアカーテン(26,28)は、病人−支持表面(40)と協 力 し、病人の空間を区画形成している。
权利要求
  • 【特許請求の範囲】 1. 病人用の支援と環境との管理装置が、 枠体と、 周囲を有し、枠体に支えられている上方に面している病人−支持表面と、かつ 枠体に取り付けられ、第1と第2のエアカーテンを与えるエアカーテン発生器であって、第1と第2のエアカーテンの各々が、周囲近くから発生し、病人−支持表面の上方の集中点に集められ、病人−支持表面と協力して病人の空間を区画形成しているエアカーテン発生器と、 を具備する管理装置。 2. エアカーテン発生器が、病人−支持表面の周囲近くから発生し、病人の空間に向けられた第3のエアカーテンを与えるところの請求項1に記載の管理装置。 3. エアカーテン発生器が、第3のエアカーテンに対向していて、病人−支持表面の周囲近くから発生し、病人の空間に向けられた第4のエアカーテンを与えるところの請求項2に記載の管理装置。 4. 病人−支持表面の周囲が、2つの対向する側部を含み、かつ第1のエアカーテンが第1の側部の近くから発生し、第2のエアカーテンが第2の側部の近くから発生しているところの請求項1に記載の管理装置。 5. 病人−支持表面の周囲が、更に頭端部と、この頭端部に対向している足端部とを含み、かつエアカーテン発生器が、頭端部の近くから発生し、病人の空間に向けられた第3のエアカーテンを与えるところの請求項4に記載の制御装置。 6. エアカーテン発生器が、足端部の周囲近くから発生し、病人の空間に向けられた第4のエアカーテンを与えるところの請求項5に記載の管理装置。 7. 病人−支持表面の周囲が、更に頭端部と、この頭端に対向している足端部を含み、かつエアカーテン発生器が、足端部の近くから発生し、病人の空間に向けられた第3のエアカーテンを与えるところの請求項4に記載の管理装置。 8. エアカーテンからの空気を移動させるために、枠体に連結された排出手段を更に具備していて、この排出手段が病人−支持表面の上方にある排気口を含んでいる請求項1に記載の管理装置。 9. 排出手段が、排気口と連通している対流の戻り口を含むように形成された対流の戻りを含んでおり、この対流の戻り口が、エアカーテン発生器とも連通しているところの請求項8に記載の管理装置。 10. 対流の戻りが、排出手段によりエアカーテンから移動した空気をエアカーテン発生器まで戻すために、排気口と対流の戻り口とを接続している導管を含んでおり、かつエアカーテン発生器が、対流の戻り口からの空気を用いてエアカーテンを与えるような構造とされているところの請求項9に記載の管理装置。 11. 排気口が病人−支持表面に対して可動であるところの請求項8に記載の管理装置。 12. エアカーテンが、速度を有する空気を含んでおり、かつエアカーテン発生器が病人−支持表面に対する排気口の位置に応じて、空気の速度を変えるところの請求項11に記載の管理装置。 13. エアカーテン発生器が、空気を加温するための空気加熱器を含んでおり、 かつエアカーテン発生器が、空気加熱器によって加温され、病人の空間に向けられた空気流を与えるところの請求項1に記載の管理装置。 14. 枠体に連結され、病人−支持表面の上方にある赤外線加熱器を更に具備していて、この赤外線加熱器が病人の空間に赤外線輻射を発生し、向けている請求項13に記載の管理装置。 15. 空気加熱器に接続された第1の出力と、赤外線加熱器に接続された第2の出力とを有する制御器を更に具備していて、空気加熱器と赤外線加熱器のそれぞれの出力の電力レベルを変えることができ、かつ制御器へのフィードバックを与えるために、制御器に接続された出力を有する温度検出器を具備していて、制御器が支持表面上の病人を実質的に予め選択された温度に保てるようにしている請求項14に記載の管理装置。 16. 病人を加温するための対流熱を供給する対流加熱器と、 病人を加温するための輻射熱を供給する輻射加熱器と、 支持表面に隣接する空気に湿分を加える加湿器と、 対流加熱器に接続された第1の出力と、輻射加熱器に接続された第2の出力とを有する制御器であって、支持表面上の病人を実質的に予め選択された温度に保つために、対流加熱器と輻射加熱器のそれぞれの出力の電力レベルを変えることができる制御器と、 加湿器からの出力を調整するために、加湿器に接続された第3の出力を有する前記制御器と、 制御器にフィードバックを与えるために、制御器に接続された出力を有する温度検出器であって、制御器が支持表面上の病人を実質的に予め選択された温度に保つようにされている温度検出器と、かつ 制御器に接続された出力を有する湿度検出器であって、制御器が実質的に予め選択されたレベルに湿度を維持できるように、制御器が湿度検出器からの出力に基づいて加湿器を調整する湿度検出器と、 を更に具備している請求項1に記載の管理装置。 17. 頂部面と底部面とを有する台であって、この台が枠体によって支持されており、かつ台の頂部面が病人−支持表面である台と、 周囲に隣接する空気を含む空気供給路を区画形成する壁部と、空気供給路内の空気を加熱する空気加熱器とを含んでいるエアカーテン発生器であって、前記壁部が空気供給路と連通する開口を含むように形成されており、かつ前記開口が台を加温するために、台の底部面に対して空気供給路からの加温された空気を向けるような構造とされているエアカーテン発生器と、 を更に具備する請求項1に記載の管理装置。 18. エアカーテン発生器が病人の空間に向けられた加温された空気流を与え、 それにより病人−受け入れ空間に受け入れられた病人が、加温された空気流からの対流熱伝達により、暖められるところの請求項17に記載の管理装置。 19. 枠体に連結され、病人−支持表面の上方にある赤外線加熱器を更に具備していて、この赤外線加熱器が病人の空間内に赤外線輻射を発生させ、向けている請求項18に記載の管理装置。 20. エアカーテン発生器がエアカーテンに湿分を加える加湿器を含んでいるところの請求項1に記載の管理装置。 21. 病人用の支援と環境との管理装置が、 第1と第2の間隔をあけられた側部と、第1と第2の間隔をあけられた端部とで区画形成された周囲を有する上方に面しているほぼ平坦な病人−支持表面と、 第1の側部と病人−支持表面の上方の集中点との間の第1のエアカーテンと、 第2の側部とこの集中点との間の第2のエアカーテンとを与えるエアカーテン発生器であって、第1と第2のエアカーテンが前記表面と協力して病人の空間を区画形成し、かつ第1と第2 のエアカーテンが、病人の空間の外側の環境から発生する不安を、病人の空間の内部では最少にするエアカーテン発生器と、 第1の端部から病人の空間に向けられた第3のエアカーテンを与える前記エアカーテン発生器と、 を具備する管理装置。 22. エアカーテンからの空気を受け入れるために、枠体に連結された排出手段を更に具備していて、この排出手段が集中点にほぼ隣接する排気口を含んでいる請求項21に記載の管理装置。 23. 排出手段が、排気口とエアカーテン発生器とに連通する対流の戻り口を含むように形成された対流の戻りを含んでいて、この排出手段がエアカーテンから移動した空気をエアカーテン発生器に戻しており、かつエアカーテン発生器が、 対流の戻り口からの空気を用いてエアカーテンを与えているところの請求項22に記載の管理装置。 24. エアカーテン発生器が第2の端部と集中点との間に第4のエアカーテンを更に与えるところの請求項21に記載の管理装置。 25. 第1、第2、第3及び第4のエアカーテンの各々が、病人−支持表面から0〜90度の角度で上方に傾けられ、かつ表面から離れているところの請求項21に記載の管理装置。 26. 第1、第2、第3及び第4のエアカーテンの各々が、病人−支持表面から0〜45度の角度で上方に傾けられ、かつ表面から離れているところの請求項25に記載の管理装置。 27. 第1と第2のエアカーテンの各々が、病人−支持表面から0〜90度の角度で傾けられ、かつ離れており、及び第3と第4のエアカーテンの各々が、病人− 支持表面から0〜45度の角度で傾けられ、かつ離れていて、かつ第1と第2のエアカーテンの下に向けられているところの請求項21に記載の管理装置。 28. 第1、第2及び第3のエアカーテンの各々が、速度を有する空気を含んでおり、かつエアカーテン発生器が、空気の速度を変えることができるファンを含んでいるところの請求項21に記載の管理装置。 29. 第1、第2及び第3のエアカーテンの各々が、温度を有する空気を含んでおり、かつエアカーテン発生器が、空気の温度を変えるための空気加熱器を含んでいるところの請求項21に記載の管理装置。 30. 第1、第2及び第3のエアカーテンの各々が、湿分を含有している空気を含んでおり、かつエアカーテン発生器が空気の湿分含有量を変えるための加湿器を含んでいるところの請求項21に記載の管理装置。 31. 第1、第2及び第3のエアカーテンのうちの少くとも1つが、病人−支持表面から0〜90度の角度で傾けられ、かつ離れているところの請求項21に記載の管理装置。 32. 第1、第2及び第3のエアカーテンの各々が、病人−支持表面から0〜45 度の角度で傾けられ、かつ離れているところの請求項31に記載の管理装置。 33. 病人用の支援と環境との管理装置が、 上方に面している病人−支持表面を支えている枠体と、 この枠体に設置され、かつ病人が居る空間内の空気の動きを制御するために、 表面上に支えられた病人の上に少くとも1つのエアカーテンを与えるエアカーテン発生器と、かつ この枠体に設置され、かつ病人−支持表面の上方にある開口を含んでいる対流空気の戻り装置であって、この対流空気の戻りが、開口を通る少くとも1つのエアカーテンからの空気を受け入れている対流空気の戻り装置と、 を具備している管理装置。 34. この枠体に結合され、かつそこから上方に延びている天蓋物−支持腕と、 この天蓋物−支持腕に連結され、病人−支持表面の上に延びている天蓋物とを更に具備していて、対流空気の戻りの開口が、天蓋物の下の天蓋物−支持腕に隣接して設けられている請求項33に記載の管理装置。 35. 天蓋物が、病人−支持表面に対して、病人−支持表面から離れた上昇位置と病人−支持表面近くの降下位置との間で動くことができ、かつ対流空気の戻りの開口が、天蓋物と一緒に上方及び下方に動くことができる請求項34に記載の管理装置。 36. 少くとも1つのエアカーテンに湿分を加えるための加湿器と、病人−支持表面を囲んでいて、天蓋物が降下位置にあるときに天蓋物に係合する側壁部とを更に具備していて、これにより、病人−受入れ空間が側壁部と天蓋物とによって包囲されている請求項35に記載の管理装置。 37. 少くとも1つのエアカーテンが、速度を有する空気を含んでおり、かつエアカーテン発生器が、病人−支持表面に対する開口の位置変化に応じて空気の速度を変えることができるファンを含んでいるところの請求項35に記載の管理装置。 38. 天蓋物が、2つの延長され、間隔をあけられた側部材と、それらの間の延長された支持体とを含んでいて、この支持体が天蓋物−支持腕に結合されており、かつ天蓋物の側部材の各々が、病人−支持表面にほぼ平行な下方位置と病人の空間に更に接近できる上方位置との間で動くために、延長された支持体に回動可能に結合されているところの請求項34に記載の管理装置。 39. 対流空気の戻りが少くとも1つのエアカーテンから空気を吸引しており、 かつエアカーテン発生器が、エアカーテンを構成している空気を圧縮し、対流空気の戻りの開口によって区画形成された空間を非圧縮にする両者を兼ねるファンを含んでいる請求項33に記載の管理装置。 40. エアカーテン発生器が対流空気の戻り装置からの空気を受け入れ、かつ対流空気の戻り装置とエアカーテン発生器との間に置かれたフィルターを具備しており、これにより対流空気の戻り装置からの空気が、エアカーテン発生器によって受け入れられる前に、フィルターを通過するようになっているところの請求項33に記載の管理装置。 41. 病人用の支援と環境との管理装置が、 底部面と、上方に面している病人−支持表面とを含む台を支えている枠体と、 この枠体に設置され、病人−支持表面上に支えられている病人の上に少くとも1つのエアカーテンを与えるエアカーテン発生器であって、このエアカーテン発生器が、空気を加熱する空気加熱器と台に隣接する空気供給マニホールドとを含んでおり、この空気供給マニホールドが空気加熱器によって加熱された加熱空気を含む内部領域を有しているエアカーテン発生器と、 前記マニホールドが台と協力して、このマニホールドの内部領域と連通する開口を区画形成して、これにより加熱空気の一部が、台を加温するために、台の底部面に係合している開口を通ってマニホールドの内部領域から流れ出ることができる前記マニホールドと、を具備する管理装置。 42. 少くとも1つのエアカーテンが、病人−支持表面と協力して病人の空間を区画形成しており、かつエアカーテン発生器が、病人の空間に向けられた加温された空気流を与え、これにより病人の空間内の病人が、加温された空気流からの対流熱伝達によって暖められるところの請求項41に記載の管理装置。 43. 枠体に連結され、病人−支持表面の上方にある赤外線加熱器を更に具備していて、この赤外線加熱器が病人の空間に赤外線輻射を発生し、向けている請求項42に記載の管理装置。 44. 空気加熱器が、病人の空間内に受け入れられた病人の温度に応じて、加温された空気温度を変えることができ、かつ赤外線加熱器が、病人の温度に応じて病人の空間に向けられた赤外線輻射量を変えることができて、赤外線加熱器が空気加熱器と協力して、病人の温度を予め決められた温度に維持するようにしているところの請求項43に記載の管理装置。 45. 病人加温装置が、 病人−支持表面と、 病人が居る制御された空気の空間を提供するために、前記表面とその上の病人との上にエアカーテンを与えるためのエアカーテン発生器と、 前記支持表面の上方に設置された天蓋物と、かつ 天蓋物に設けられ、かつ作業位置に置くことが出来る携帯可能な付属品と、 を具備する病人加温装置。 46. 天蓋物が、病人−支持表面の上方にある窓を含んでおり、かつ付属品が、 作業位置にある場合、窓の上方に置かれるところの請求項45に記載の病人加温装置。 47. 付属品が光学的な放射源であるところの請求項46に記載の病人加温装置。 48. 付属品が、窓を露出し、窓に接近できるようにするために、作業位置から離れた位置まで回動軸のまわりを回動できるところの病人の加温装置。
  • 说明书全文

    【発明の詳細な説明】 病人用の熱の支援装置本発明の背景と要約 本発明は、病人用支持体で、特に病人のために持ち上げられ、保護される支持表面を提供し、かつ病人の極く周囲の環境の破壊を防ぎかつ最少にする病人用の熱の支援装置に関する。 そのうえ特に、本発明は、病人自身の身体の保温が病人を暖かく保つことができるように、対流や蒸発による病人からの熱損失を最少にするために、病人の極く周囲の環境をコントロールする支援装置に関する。 本発明は、さらに加えて、もし望むなら、対流と輻射の両者による暖房技術を用いて病人を暖めるような構造とされている。 保育器と輻射加温器は、小さい又は早産の児の適切な体温を維持するのに用いられる。 保育器は、病人の熱損失を最少にするために、加熱空気がその中を循環する、一般的には透明な包囲体をもっている。 加えて、熱は対流熱伝達により病人へと伝達される。 保育器は、保育器と幼児とからの熱損失を最少にする一方で、幼児への定例の世話が出来るように、手の出入口又は小さな入口扉のような補足の入口手段と同時に、保育器内の幼児を置き換えたり又は移転させたりするための大きな入口扉とが、典型的には設けられている。 輻射加温器は、幼児が看護者によってひんぱんに関与を受けられるように、連続し、開口した入口が設けられている。 輻射加温器は、典型的には、病人に吸収される赤外線エネルギーを放出する赤外線加熱器からの輻射熱伝達により、病人に熱を伝達する。 赤外線加熱器は、輻射加温器の病人の支持表面の上に吊り下げられた支持体に典型的には取り付けられている。 輻射加温器は、幼児からの蒸発による損失を最少にするために、幼児支援装置に通常は役に立っている天蓋物又は他の囲い物を典型的には含んでいない。 なぜならば、そのような天蓋物又は囲い物は、看護者が幼児に接するに邪魔になるからである。 病人は、病人の皮膚と、毛布のようなものを含む物との接触でさえも最少にすることが望ましい状態を受けることができる。 加えて、看護者が、危急の世話をする状態にある場合に病人に絶えずかつ即座に接することができることが、ときどき必要である。 必要とされるのは、病人がそのような加温を望まれている場合に病人に対し連続的かつ開口している入口を提供し、病人からの蒸発による水損失とその結果である蒸発による熱損失を最少にするようにされた病人の支援装置であり、それにより、病人はその装置によって支援されている間は、覆いをする必要がない。 本発明によれば、病人の支援と環境とを管理できる装置が提供される。 この装置は、枠体と、その枠体によって支えられた上を向いた病人−支持表面とを具備している。 加えて、エアカーテン発生器が枠体に取り付けられている。 エアカーテン発生器は、第1と第2のエアカーテンを与える。 病人−支持表面は、周囲を有し、第1と第2のエアカーテンが、その周囲に隣接して発生し、病人の支持表面の上方にある一点に集められる。 第1と第2のエアカーテンは、病人の空間を区画形成するのに、病人−支持表面と協力している。 病人の身体からの湿分の蒸発から起る蒸発による熱損失と同様に、伝導、対流、輻射のいずれの熱伝達による熱損失をも、病人は経験する。 伝導による熱損失は、病人の熱損失では非常に少ない量であり、輻射による熱損失は、病人を囲っている台や壁のような表面を加熱することによって最少にすることができる。 蒸発と対流による熱損失は、病人の近くの空気を調節することによって制御することができる。 蒸発と対流による熱損失の程度に影響を及ぼすのに作用する因子は、病人の近くの空気の流速と、病人の近くの空気の湿度と、病人の近くの空気の温度とである。 エアカーテンは、病人−支持表面と協力し、病人の空間の外側からの妨害を防ぐ病人の空間を区画形成している。 エアカーテンは、病人の空間の外側の大気の影響に対する有効な障壁となっており、これにより病人の空間は、病人用の熱の支援装置を取り囲んでいる環境の変化に、ほぼ影響されない。 同時に、病人用の熱の支援装置は、病人と看護者との間の身体上の障壁がないように作動され、エアカーテンがされる場合でさえも看護者の病人に対する連続的な、開口した入口を提供している。 好ましい実施の形態においては、本発明による病人用の熱の支援装置は、病人を覆うため、かつ病人を熱損失から保護し、病人が発生した暖かさが、病人を暖かにする“熱−中立”の環境を創るためにエアカーテンを用いている。 この装置は、病人を覆う又は他のどんな方法による接触物の必要なしに、台上に支持されている病人に、看護者が妨害なしに接することができるようにしている。 “乾燥”物は、対流による熱伝達を生じさせるために、目的物の上に乾燥した加温空気を送風することによって、加温される。 同様に、湿った物は目的物の上に加温空気を送風することによって加温される。 湿った物の加温は、送風空気が、目的物による正味の湿分損失がない十分な湿度がある場合には、最大となる。 しかしながら、病人は、現在の公知の技術により病人に送給されるどんな空気よりも、もっと湿分を含んでいる。 その結果、病人を包んでいる空気の速度が増加すると、病人からの蒸発による湿分損失が増し、病人が受ける蒸発による熱損失が増加する。 換言すると、加温空気が病人に送られると、蒸発による熱損失である否定的な加熱効果と、対流による熱伝達の肯定的な加熱効果とを含む競合している加熱効果がある。 例えば、湿分が補充されていない38℃の空気を、約0.15 m/s(0.49ft/s)以下の速度で病人に送る場合、対流熱伝達による加熱は、 蒸発の湿分損失による熱損失よりも大きく、それにより病人への正味の確実な熱伝達が起きる。 しかしながら、病人に送られる空気が、約0.15m/s(0.49ft/ s)以上である場合、蒸発による熱損失が、対流によって病人に熱を供給するよりも速い割合で、病人から熱を奪い、それにより、しきい値速度以上に空気速度を上げることは、病人から正味の熱を奪ってしまう。 エアカーテンの当初の目的は、病人を囲んでいる空気の覆いを妨害するのを最少にすることにあるが、この装置は、少くとも1つの付加のエアカーテンからの空気を病人の方に向けることによって、いくらかの対流による加熱を与えている。 このように病人用の熱の支援装置の目下の好ましい実施の形態では、病人の空間の外側からエアカーテンを通して病人の空間への空気の進入に抵抗する病人の上方のエアカーテンの“テント”を形成するために、病人−支持表面の側面に沿って上方に向けられた2つの対向するエアカーテンを提供している。 また、病人−支持台の端部で病人に向けて発生している2つの付加的なエアカーテンが、病人を対流加熱するために提供されている。 加えて、病人への介入を少くするために、病人用の熱の支援装置は、病人−支持表面の上方の天蓋物が病人の空間を囲っている側壁を引っ込めて低くされた包囲様式に作動させることもできる。 病人と、病人を囲んでいる周囲の覆いとの間の湿分の勾配を最少にするために、湿分をエアカーテンに加えることができる。 典型的には、病人と覆いとの間に大きな湿分の勾配があるが、この勾配は、エアカーテンと覆いとの間の湿分の勾配を形成することによって最少にすることができ、それにより湿分はエアカーテンから覆いへと移る。 覆いの湿度を最大にすることは、病人と覆いとの間の湿分の勾配を最少にし、病人から覆いへの伝達量を最小にする。 このようにして、蒸発による湿分損失とその結果の蒸発による熱損失とが、病人と病人を囲んでいる空気の覆いとの間の湿分の勾配を最少にすることによって、最少にされる。 このことは、エアカーテンに湿分を加えるという本発明により達成される。 好ましい実施の形態では、この装置はいくつかの付加的な特徴をも含んでいる。 例えば、支持表面から離れている点で、開口している排気口が、エアカーテンからの空気を吸引するのに設けられ、こうしてエアカーテン全体の価値を高めている。 この装置が包囲様式で作動されている場合、排気口は、エアカーテンによって区画形成された包囲体の“頂点”近くに好ましくは設けられる。 排気口は、病人の上方にある天蓋物に隣接している。 天蓋物と排気口は、支持表面の上方で垂直方向に隣接しており、それにより天蓋物と支持表面との間隔が看護者によって変えることができる。 この装置は、排気口と表面との垂直方向の間隔を検出するための位置検出器をも設けられる。 エアカーテン発生器が、エアカーテンを形成している空気速度が支持表面と排気口との間隔によって自動的に変えられるようにされており、これによりエアカーテンの価値を一層高められる。 エアカーテン発生器は典型的には加熱空気を供給する通路又はマニホールドを含んでいる。 マニホールドは、病人−支持表面を保持している台の下側に隣接して配置されている。 マニホールドは、加熱空気の一部を逃がし、かつその台の底部表面に向けられるようにしている開口する又は排口用の穴を含んでいる。 加熱空気から台の底部表面への熱伝達は、台及びマットレスを通して病人−支持表面をも加熱し、 こうして病人に対する付加的な暖房源を提供している。 好ましい実施の形態ではまた、この装置は、輻射熱伝達により病人に熱を伝達する天蓋物に結合された赤外線輻射加熱器を含んでいる。 赤外線輻射加熱器は、 病人自身の暖気と、病人−支持表面を加温するマニホールドから逃げた加温空気と、病人に送給されるエアカーテンの加温空気とで協力し、病人のために望ましい熱環境を維持する。 いくらかの状況では、病人は望ましい熱環境を達成するのに十分な暖気を発生しない。 また予め決められたしきい値温度を越えて加温空気を加温することは、望ましくないかも知れない。 輻射加熱器は、病人でも加温空気でも望ましい病人の温度を達成し、維持するのにどちらも十分でない場合には、望ましい病人の温度を達成し、維持するのを助けることができる。 本発明による装置は、病人の温度を調節する主制御器が設けられている。 主制御器に用いられるアルゴリズムは、エアカーテンに供給される加温空気の温度と、赤外線輻射器に供給される電力とを制御することができる。 好ましい実施の形態では、輻射加熱器によって供給されるエネルギーは、病人に供給される赤外線エネルギーによる湿分損失を最少にするために、最少とされる。 このアルゴリズムはまた、エアカーテンを形成する加温空気の温度が、予め決められた最高温度を越えないような構成とされている。 加温空気の温度がこの予め決められた最高温度に近づいた場合、輻射加熱器は病人へのエネルギーの供給を開始する。 もっと多くのエネルギーが必要とされるならば、主制御器は、加温空気の温度が予め決められた最高温度に到達するまで、加温空気の温度と輻射加熱器によって与えられるエネルギーとの両方を増加する。 この点で、更なる温度上昇が輻射加熱器によって与えられる。 このようにして、主制御器は、病人の空間を操作するためにエアカーテンと輻射加熱器を制御し、最終的には望ましい温度に病人の温度を保っために、病人への対流と輻射熱伝達を調節している。 本発明の別の形態によれば、装置は、病人を支持している支持表面と、病人を暖めるための対流熱を供給する対流加熱器と、病人を暖めるための輻射熱を供給する輻射加熱器と、支持表面に隣接する空気に湿分を加える加湿器とを含んでいる病人の加温装置の作動を制御するようにしている。 この装置は、支持表面上の病人を実質的に予め選択された温度に保つために、対流加熱器と輻射加熱器のそれぞれの出力電力のレベルを変える、対流加熱器に接続した第1の出力と輻射加熱器に接続した第2の出力とを有する制御器を含んでいる。 この制御器は、加湿器からの出力を調整するための加湿器に接続した第3の出力を有している。 この装置は、制御器へのフィードバックを与える、制御器に接続した出力を有している温度検出器をも含んでおり、これにより制御器は、支持表面上の病人を実質的に予め選択された温度に保っている。 更にこの装置は、制御器に接続した出力を有している湿度検出器をも含んでいる。 制御器は、湿度検出器からの出力に基づき加湿器を調整し、制御器が実質的に予め選択されたレベルに湿度を保つようにしている。 好ましい実施の形態においては、温度検出器は病人に接続されるようにされている。 この装置は、制御器に接続した警報器を含んでいる。 制御器は、もし温度検出器からの出力が、予め選択された又は望ましい温度からの予め決められたレベル以下又は以上に変わるならば、警報信号を発生する。 更にこの装置は、制御器に接続した入力装置を含んでおり、看護者が予め選択された温度及び予め選択された湿度レベルに調整することが出来るようにしている。 病人の温度を調節するのに加えて、本発明による装置は、病人が照らされている光度レベルを監視することも出来るし、病人が望ましい予め決められた最高騒音レベル以上の音にさらされている場合には、看護者に指示することも出来る。 光度監視装置と騒音監視装置とは、主制御器により制御される。 本発明の他の目的、特徴及び利点は、明らかに分かるように本発明を実行する上での最もよい態様を例示している、以下に詳細に説明された好ましい実施の形態を考慮することにより、当業者であれば明らかになるであろう。 図面の簡単な説明 詳細な説明は、特に添付の図番を参照している。 図1は、本発明による病人用の熱の支援装置の斜視図であり、キャスター上に支持された基台と、基台上に支持され、病人−支持表面を支えている病人支持部分と、天蓋物支持腕によって病人−支持表面上に支持された回転ディスプレイ画面と、病人−支持表面上に天蓋物支持腕によって支持された天蓋物とを示している。 図2は、図1の病人−支持表面と天蓋物支持腕との斜視図であり、病人−支持表面の周囲から天蓋物支持腕の対流の戻りに形成された排気口に延びているエアカーテンと、病人−支持表面上にある排気口と、病人の空間を区画形成するために病人−支持表面と協力しているエアカーテンとを示している。 図3は、図1の線3−3に沿って切断した概略断面図であり、上昇した位置にある天蓋物と、下方位置に回動された回動可能な側壁部と、病人の支持表面上で、エアカーテンと病人−支持表面との間に定められた病人の空間内に横たわっている病人とを示している。 図4は、図3と同様の図であり、病人用の熱の支援装置内の病人を取り囲むために、病人−支持表面上の下降位置にある天蓋物と上方位置にある回動可能な壁部とを有する包囲位置にある病人用の熱の支援装置を示している。 図5は、病人用の熱の支援装置の第2の実施の形態の図3と同様の図であり、 上昇した位置にある天蓋物と、上方に回動された回動可能な天蓋物の側部部材と、看護者が病人に接するのを最大にするために下方位置に動かされた摺動可能な側壁部とを示している。 図6は、図5と同様の図であり、病人−支持表面上の降下位置にある天蓋と、 下方に回動された天蓋物の側部部材と、病人を囲むために上方位置に動かされた摺動可能な側壁部とを有する包囲位置にある病人用の熱の支援装置を示している。 図7は、図1の病人用の熱の支援装置の病人−支持部分を分解した分解斜視図であり、タンク状のマットレスの窪みと、このマットレスの窪みの回りに形成された空気を操作する組立体とを含むように形成されたおけ状の槽(タブ)と、床板上に形成された台の回りに多数の排出口を有するおけ状の槽上の床板と、おけ状の槽に結合された天蓋物支持腕に連結された可動な天蓋物とを示している。 図8は、おけ状の槽の足端部の分解拡大斜視図であり、空気を操作する組立体の構成要素を示している。 図9は、おけ状の槽の足端部の部分平面図であり、空気を操作する組立体の構成要素を示している。 図10は、図9の線10−10に沿って切断された断面図であり、空気を操作する組立体の構成要素を示している。 図11は、おけ状の槽の足端部の分解拡大斜視図であり、空気を操作する装置と加湿器の構成要素を示している。 図12は、天蓋物及び天蓋物に連結している携帯可能な付属品との分解斜視図であり、付属品は、天蓋物のソケットに電気的に接続するために後方に突出している取付用ピンとプラグとを有する回動可能な連結具を含んでいる。 図13は、天蓋物と携帯可能な付属品の第2の実施の形態の図12と同様の図であり、天蓋物は、回動可能な連結具と、この回動可能な連結具に結合されたピン( 図示されない)とプラグ(図示されない)とを含む付属品とを含んでおり、この付属品は、天蓋物から放射X線の窓を露出している外方向の位置まで回動できる。 図14は、おけ状の槽の斜視図であり、おけ状の槽のマットレスの窪みに設置されたマットレスの位置付け用組立体によって支えられたマットレスを示している。 図15は、マットレスとマットレスの位置付け用組立体の分解斜視図であり、マットレスを支えている台と、その台に設置された負荷セルと、ロードセルの下に設置された伸縮組立体とを示している。 図16は、寝床面上の幼児を加温するために、対流加熱器と輻射加熱器の作動を制御するための制御器を示しているブロック図である。 図17は、制御器と、使用者のインターフェースと、本発明の幼児用の熱の支援装置の残りの構成要素との情報の流れを示す図である。 図18は、本発明の空気様式の作動のための制御ブロック図である。 図19は、加熱器の制御回路のブロック図である。 図20は、空気様式の作動中の制御器によって行われる段階を示しているフローチャート図である。 図21は、本発明の制御器の制御ブロック図である。 図22は、乳児様式の作動における対流加熱器と輻射加熱器の制御を示す線図である。 図23は、乳児様式の作動中の制御器によって行われる段階を示しているフローチャート図である。 図24は、処置様式の作動中の本発明の制御器によって行われる段階を示すフローチャートである。 図25は、本発明の付加的な特徴を示すブロック図である。 図面の詳細な説明 本発明による病人用の熱の支援装置10は、図1に例示として示されている。 装置10は、病人14を支持するための病人−支持部分12を含んでいる。 この明細書の目的に対しては、病人14は、医師の医学上の管理下にある人なら誰れでも含めるように広く定義されている。 キャスター18と、キャスター18に連結した制動/操縦ペダル20と、天蓋物24を支えている天蓋物支持腕22とを有している基台部分16は、病人−支持部分12に取り付けられている。 天蓋物支持腕22は、図1に示されるように病人−支持部分12 の頭端部88で、病人−支持部分12の足端部84に取り付けられるか、又は図5と6 に概略的に示されているように病人−支持部分12の側部に取り付けられている。 基台部分16は、装置10の両側部に使用のために基台部分16を通って摺動する引き出し(図示されていない)を設けることもでき、この引き出しは、調節可能な箱(図示されていない)をもつ可動のトレイ(図示されていない)を有している。 基台部分16は、伸縮自在の部材62,64をも含んでおり、それにより基台部分16 と病人−支持部分12との高さを調節できる。 基台部分16と病人−支持部分12とは、枠体を区画形成するのに協力している。 好ましい病人用の熱の支援装置10は、エアカーテン26,28を通って装置10の外側からの空気の流れを妨げるために、図2と3に概略的に示されているように病人−支持部分12の側部から上方に向けられた第1と第2の加熱されたエアカーテン26,28とを与えている。 加えて、装置10は、病人− 支持部分12の頭部又は足部のどちらかに沿って、好ましくはエアカーテン26,28 の下方近くに向けられた第3の加熱されたエアカーテン30を与えることができ、 かつ装置10は、図2に示されるように第3のエアカーテン30に対向する第4の加熱されたエアカーテン32を与えるようにされている。 病人用の熱の支援装置10の病人−支持部分12は、図3−6に概略的にかつ図14 と15に示されているように、台36を支えている床板34を含んでいる。 上を向いている病人−支持表面40を有するマットレス38は台36に載っており、多数の空気吹出口42が図2−6に示されるようにマットレス38の周囲を囲んでいる。 天蓋物− 支持腕22が、病人−支持表面40から垂直方向に離れている排気口44を含むように形成されている。 エアカーテン26,28が、その下に病人の空間46を区画形成するために、マットレス38の周囲からほぼ排気口44に向って延びている。 好ましくは、エアカーテン26,28は、空気吹出口42から吹き出した 0.2〜0.5 m/s(0.66〜1.6 ft/s)間の空気速度と42℃の温度、又はそれ以下の空気速度を有している。 また、エアカーテン26,28は、好ましくは病人14上にエアカーテンの“テント”を形成するために病人−支持表面40上に、例えば図3に示される45度の度48で向けられている。 有効なエアカーテンのテントは、角度48が図5に示されるように、病人14上のエアカーテン26,28の直接の衝突を起さないどのような角度にまで低くされても、維持され、角度48は、テントの中へ外部の空気流が入るのを妨害するというエアカーテン26,28の効力を落とすことなしに、 病人−支持表面40上に90度と同様な高さまで上げられる。 好ましくは、エアカーテン26,28は一般には病人14に向けられない。 しかしながら、好ましい実施の形態においては、エアカーテン30,32からの空気は、エアカーテン26,28の下の病人の空間46の中の病人14に送給される。 エアカーテン30 ,32は、病人14に送給される空気の速度が約0.15m/s(0.49ft/s)より大きくはないように形成されている。 好ましい実施の形態は前述のように構成されるが、エアカーテン26,28,30, 32は、4つのエアカーテン26,28,30,32のどれかが上方に向けられ、かつ4つのエアカーテンの別のどれかが病人の空間46に向けられるように形成されている。 加えて、各々のエアカーテン26,28,30,32と病人−支持表面40との間に形成される、図3に示される角度48のような角度が、各々のエアカーテン26,28,30 ,32に対して異なっており、これにより4つのエアカーテン26,28,30,32の全てが、病人−支持表面40に対し異なる角度である。 この明細書中に参考文献としてあげる、1993年12月17日に出願されたドンネリイ外による米国特許第 5,453,0 77号によれば、加熱されたエアカーテンを設けている幼児用の熱の支援装置が開示されている。 病人14への及び病人14からの熱伝達は、病人14からの湿分の蒸発に伴う蒸発による熱損失と同様に、主として伝導、対流、輻射の熱伝の機構のいづれかによって起きる。 伝導による熱損失は、病人14からの熱損失の内で非常に低い量であり、輻射による熱損失は、病人14を取り囲む台や壁のような表面を加熱することによって最少限におさえられる。 蒸発と対流による熱損失は、病人の空間46内の空気を調節することによって制御できる。 蒸発と対流による熱損失の程度に影響を及ぼす因子は、病人14に向けられる空気の温度と速度、及び病人14を囲んでいる病人の空間46の空気の湿度である。 最初は加熱空気の温度以下の温度である目的物に加熱空気を向けることは、2 つの競合する熱伝達効果を起こす。 加熱空気は、対流により目的物の温度を上げる。 同時に、加熱空気は目的物の湿分を蒸発させ、蒸発による湿分損失を起こし、結果として蒸発による熱損失をもたらす。 空気の速度を増すと、対流による加温効果と蒸発の熱損失による冷却効果の両者が増大するが、それは異なる割合で増大する。 例えば、病人14に向けられる、38℃で何の補充の湿分を有しない空気は、その空気が病人14に対して約0.15m/s(0.49ft/s)以下である限り、病人14を実質的に加温するであろう。 病人14に送給される空気が、約0.15m/s(0.49ft/ s)以上である場合、蒸発による熱損失が、対流による利益に対向して働き始め、いくらかしきい値より高い空気速度では、病人14への対流による熱供給よりももっと速い割合で、蒸発による熱損失が病人14から熱を奪い、それにより、しきい値速度以上に空気速度を上げることは、病人14から正味の熱の引き出しを起こす。 エアカーテン26,28は、病人の空間46の外側からエアカーテン26,28を通して病人の空間46への空気の動きを減少させる。 エアカーテン26,28は、病人の空間の外側からの空気の進入を最少にし、それにより病人の空間46を調整する。 このようにエアカーテン26,28は、病人の空間46の外側の空気から病人を隔離し、“ 熱−中立”の環境を区画形成し、病人14より発生した暖気が病人14の温度を望ましい温度に保たせる毛布のような役目をしている。 典型的には病人14は、病人14を囲んでいる病人の空間46の空気に見られるよりもはるかに高い湿度を有している。 この湿分の勾配が、病人14に空気の流れを向けられていないときでさえも、図3−6に矢印52で示されているように、病人14 からの重要な蒸発による湿分損失と熱損失とを起こす。エアカーテン26,28は、病人14の空間内の病人14による湿分損失を抑えることによって蒸発による湿分損失を最少にし、病人14と病人の空間46との間の湿分の勾配を最少にしている。加えて、病人用の熱の支援装置10は、図4と6に概略で示されるように、エアカーテン26,28,30,32の湿度を増加するために加湿されたエアカーテン26,28 ,30,32を有する包囲様式で作動される。エアカーテン26,28,30,32の湿度の増加は、エアカーテン26,28,30,32と病人の空間46との間の第2の湿分の勾配を作る。この第2の湿分の勾配は、図4と6に矢印54で示されるエアカーテン26 ,28,30,32から病人の空間46への湿分の移動をもたらす。さらに病人の空間46 への湿分の移動は、病人の空間46と病人14との間の湿分の勾配を減少し、その結果、さらに病人14からの蒸発による湿分損失と熱損失を少なくしている。エアカーテン30,32は、図2に示されるように、好ましくは約0.15m/s(0. 49ft/s)の速度又はそれ以下の速度で、病人14に空気を向けるようにされており、それによりこの空気が病人14を暖める。後述するように、エアカーテン26, 28,30,32内の空気は加熱され、それによりエアカーテン30,32からの対流熱伝達が、病人14から発生した暖気が病人の空間46内に隔離された病人14を暖めるのを増大させる。病人用の熱の支援装置10は、図1に示されるように、付加として輻射加温器56 が設けられている。輻射加温器56は、病人14を加温するために赤外線放射を発生し、病人14に供給する。好ましい実施の形態においては、エアカーテン26,28, 30,32中の加熱空気は、空気吹き出し口42から起きる場合の42℃よりも高い温度ではない。病人14から発生した暖気と加熱空気とが、病人14を望ましい温度にするのに不十分である場合に、輻射加温器56が用いられ、病人14に追加の加温を与える。要するに、輻射加温器56は、病人14を望ましい温度に加温するために、病人14から発生した暖気とエアカーテン30,32からの加熱空気によって与えられた対流加熱の両者を増大させる第2の追加手段である。病人用の熱の支援装置10の床板34は、図2に示されるように、床板34から排気口44まで上方に延在している対流戻り60と、内部床板 158を区画形成するために対流戻り60と協働している側壁部146と、病人14に用いられる品目(アイテム) の貯蔵(図示されていない)のために病人−支持表面40に隣接する内部床板158 上の加温貯蔵領域164とを有する構造とされている。例えば、アルコールの拭きもの、消息子及び食塩びん等の全てが、この加温貯蔵領域に貯えられる。加温貯蔵領域が天蓋物24の下にあるので、貯蔵された品目が、かなり暖かいままで、病人14を囲んでいる空気の温度に近い温度のままであろう。病人14を囲んでいる空気温度又はそれに近い温度に、そのような品目を保つことは、病人14の皮膚とその品目との始めの接触において、病人14の“冷ショック”の経験を少くする。病人−支持部分12には、図1と2に示されるように、回転するディスプレイ 1 60もまた設けられている。ディスプレイ 160は、ディスプレイ 160の垂直方向の位置が基台部分16の高さの変化と共に調整できるけれども、成人の看護者のほぼ腰の高さに設置されている。好ましい実施の形態では、回転するディスプレイ 1 60は、装置10の左右に回動するように天蓋物−支持腕22に回動可能に取り付けられ、内部床板 158の外側に置かれている。病人−支持部分12は、図7−11と13に示されるように、エアカーテン発生器又は空気操作組立体74によって囲まれたマットレスの窪み72を有するおけ状の槽( タブ)70を含んでいる。床板34は、おけ状の槽70の上に支えられ、天蓋物−支持腕22が床板34とおけ状の槽70の両者によって支持されている。空気操作組立体74は、図7−11に示されるように、加熱器74と、ファン78と、ファンモータ79と、フィルタ80と、仕切り82と、おけ状の槽70内に形成された様々の通路又は小道とを含んでいる。おけ状の槽70は、図7に示されるように、壁部86を有する足端部84と、壁部90 を有する頭端部88と、それらの間に延在する2つの側部92,94とを含んでいる。横断する隔壁96が、側部92,94間に延在し、かつ隔壁96と壁部86との間の空気の仕立区画室98と空気混合空間 126とを含む空間を区画形成するために、壁部86, 90から間隔をあけられている。更におけ状の槽70は、図7に示されるように、マットレスの窪み72を区画形成している内部壁 112を含んでいる。内部壁 112は隔壁96と側部92,94と協力して、図8と9に示されるように、隔壁96内に形成された開口 116と連通するマニホールド又は空気供給路 110を区画形成している。床板34は、空気供給路 110と連通する開口又は吹出口42を含むように形成されている。空気供給路 110は、空気の仕立区画室98から空気を受け入れ、隔壁96内の開口 116を通って、吹出口42に空気を送給する。吹出口42は、供給路96からの空気がエアカーテン26,28,30, 32を形成するように向けている。空気供給路 110が隔壁96と側部92,94とに隣接して延びているのが示されているが、おけ状の槽70は、空気供給路97が壁部90と内部壁 112との間の頭端部88上の壁部90に隣接してさらに延びているように形成されており、それにより供給路96は空気の仕立区画室98からエアカーテン26,28,30,32まで空気を供給するために、マットレスの窪み72を囲んでいる。加えて、空気供給路 110と吹出口42とは、全てのエアカーテン26,28,30,32が利用できないような構造とされている。例えば、供給路 110と吹出口42とは、台36の側部170,172に沿ったエアカーテン26,28のみは、台36の側部170,172にのみ沿って形成している吹出口42によって現われるような構造とされている。他の可能な構造は、台36の端部174,176に沿うエアカーテン30,32のみは、例えば台36の端部174,176にのみ沿って形成している吹出口42によって現われるような構造とされた空気供給路 1 10と吹出口42とを有している。しかしながら、病人14の上に空気を向けている台36の側部170,172に沿うエアカーテン26,28と、病人14に暖い空気を送給している台36の端部174,176に沿うエアカーテン30,32を含む、4つのエアカーテンが存在することが、目下のところ好ましい。好ましい実施の形態では、病人−支持部分12の内部壁 112の頂部は、それらの間に排出穴(図示されていない)を形成するために、台36の底部から間隔をあけられている。排出穴は、空気供給路 110からマットレスの窪み72に少量の加熱空気を排出することが出来るような構造とされている。この加熱空気は台36の底部面を加熱し、この結果、台36とマットレス38を通り熱伝導により病人−支持表面40を加熱する。壁部 112の頂部は、排出穴を形成するために、台36から間隔をあけられているが、排出穴は壁部 112内に形成された開口でもよい。排出穴は、加熱空気が台36の下のマットレスの窪み72に入るようなどんな開口、通路又は導管でもよい。空気の仕立区画室98は、図7−10に最もよく示されるように、加熱器76、ファン78、フィルタ80及び仕切り82とを保持している。空気の仕立区画室98は、ファン用区画室 122を区画形成し、かつ空気の仕立通路 124を区画形成するために隔壁96と協力している第1と第2の壁部118,120を含んでいる。第1と第2の壁部118,120は、壁部86と、側部92,94及び隔壁96よりも短かい。仕切り82は、壁部118,120の頂部上に載っている。仕切り82の底部は、空気の仕立通路 124の頂部を区画形成しており、仕切り82の頂部は、壁86と、側部92,94及び隔壁96と協力して、空気混合空間 126を区画形成している。おけ状の槽70の足端部84に沿う壁部86は、図8に示されるように、空気混合空間 126と連通する新鮮な空気の入口 128を含むように形成される。加えて、天蓋物−支持腕22内に形成され、エアカーテン26,28,30,32からの空気を受け入れるための病人−支持表面40の上にある排気口44が、対流の戻り60を通る対流の戻り口 130と連通し、かつ図7−10に示されるように空気混合空間 126と連通している。この結果、エアカーテン26,28,30,32からの空気は、排気口44を通り、 対流の戻り60を通り、対流の戻り口 130を通って移動し、仕切り82上の空気混合空間 126内で空気入口 128からの新鮮な空気と混合する。ファン78は、ファン区画室 122内に回転可能に受け入れられており、ファンモータ79が図10に示されるように、ファン78の下のおけ状の槽70内に配置されている。ファン78の回転により、新鮮な空気と再循環空気との混合空気が、空気混合空間 126から吸引され、フィルタ80を通り、仕切り82に形成された開口131を通り、ファン区画室 122へと行く。ファン78は、ファン区画室 122内で空気を圧縮し、圧縮された空気を空気の仕立通路 124に送り込む。隔壁96は、空気の仕立通路 124と空気供給路 110とに連通する開口 116を含むように形成される。空気の仕立通路 124内の圧縮空気は、隔壁96内の開口 116を通って空気供給路 110へと移動し、それから吹出口42を通ってエアカーテン26,28,30,32を形成する。加えて、ファン78は、図2に示されるようにエアカーテン26,28,30,32から空気と一緒の戻り空気を排気口44に引き込む。それから戻り空気は、図8−10に示されるように、対流の戻り60と対流の戻り口 130を通って空気混合空間 126へと移動する。戻り空気を空気混合空間 126に吸引するのに加えて、ファン78は、図8に示されるように、新鮮な空気を空気入口 128を通して空気混合空間 126に吸引する。新鮮な空気入口 128には、新鮮な空気入口 128の有効な大きさを調節するためのダンパー(図示されていない)が設けられ、こうして、空気混合空間 126内へ吸引され、その結果エアカーテン26,28,30 ,32の中に循環される戻り空気に対する新鮮な空気の割合を調整する。空気混合空間 126内の空気が、対流の戻り60からの約80%の戻り空気と、新鮮な空気入口 128からの20%の新鮮な空気を含む場合に、満足すべき結果が得られる。好ましい実施の形態では、病人−支持部分12は、吹出口42の1つ又はそれ以上が封鎖された場合を検出するための検出器(図示されていない)を含んでいる。例えば、吹出口42での空気の速度が、典型的には要素が異なる温度であるような2つの異なる電力レベルでバイアスされている2つの間隔を置かれた要素(図示されていない)によって検出される。要素への電力は、空気が要素間を流れている間は、取り除かれ、要素間の温度差が測定される。 2つの要素間の温度差の変化は、1つの要素による空気流が、例えば、吹出口42を閉鎖するつまらぬ物又は毛布によって乱されることを意味している。病人用の熱の支援装置10は、この可能性のある問題に対して看護者に警告するように構成されている。空気の仕立区画室98は、図7−10に示されるように、空気の仕立通路 124内の第1と第2の壁部118,120間に置かれている加熱器76を付加的に含んでいる。ファン78からの空気が加熱器76のフィン 132の間を通るときに、空気が加温される。加熱器76を通過した後の空気の温度は、加温器のフィン 132の温度を変えることよって変えられる。空気の仕立区画室98には、図9−11に示されるように、空気の仕立通路 124内の空気に湿分を加えるために加湿器 134もまた設けられている。加湿器 134は、 図9と10に示されるように、加熱器76を通る空気流路に沿った空気の仕立通路 1 24内にあるように置かれている。好ましい実施の形態では、加湿器 134は、図11 に示されるように、おけ状の槽70内に形成された開口 136を通り空気の仕立区画室98から、簡単に設置でき、かつ除去できるモジュール体である。空気操作組立体74には、図11に示されるように、スプリングで付勢され、閉鎖位置に柔軟に片寄らせることができる揺動ドア 138が設けられている。ドア 138が閉鎖位置にあるとき、ドア 138は、空気の仕立通路 124の端部を区画形成している。加湿器 1 34が空気の仕立区画室98に設置されるとき、加湿器 134とドア 138とのカム係合が、ドア 138を開口位置に動かし、それにより加湿器の室 141が、空気の仕立通路 124と連通し、その一部を区画形成する。例示した加湿器 134は、加熱器(図示されていない)を有する蒸発トレイ 143 を含んでおり、加熱器とトレイ 143は、図11に示されるように基台 145によって支えられている。トレイ 143は、頂部 149と、頂部 149の周囲の壁 151とを有するキャビネット 147と協力し、室 141を区画形成している。壁 151は入口 153と出口 155を含むように形成されている。ドア 157は、入口 153を覆うために入口 153に隣接する壁 151に回動可能に連結されており、ドア 159は、出口 155を覆うために出口 155に隣接する壁 151に連結されている。加湿器 134が空気の仕立区画室98内に設置されたとき、空気操作組立体74とドア157,159との上のタブ 1 39のカム係合が、ドア157,159を開口位置に動かし、それにより、加湿器 134の室 141が、空気の仕立通路 124と連通し、その一部を区画形成する。加湿器 134は、図11に示されるように、貯水槽 161と、加湿器 134のための供給水を含むキャビネット 147の上に例示的に置かれている貯水槽の蓋 163とを含んでいる。キャビネット 147の頂部 149は、開口 165を含むように形成され、貯水槽 161は、流量調節器 167を通って開口 165と連通するもう片方の開口(図示されていない)を含んでいる。例示した貯水槽 161は、空気の仕立区画室98の内部のキャビネット 147上に置かれたタンクであるが、貯水槽 161は、トレイ 143 と連通するどのような水源でもよく、おけ状の槽70の内部又は外部に置かれてもよい。例えば、貯水槽 161は、水で満たされ、おけ状の槽70の側部から吊り下げられた袋(図示されていない)でもよい。蒸発トレイ 143は、トレイ 143上の水を蒸発し、トレイ 143上に水蒸気を発生するように加熱される。空気の仕立通路 124内の圧縮空気は、入口 153を通り、 室 141の中に入る。それから、圧縮空気は、トレイ 143の上から水蒸気を運び、 出口 155を通って、空気の仕立通路 124の中に入り、隔壁96内の開口 116を通って、空気供給通路 110に達し、エアカーテン26,28,30,32となる。こうして、 空気の仕立区画室98内に加湿器 134を設置することによって、空気供給通路 110 は、室 141を含むまで、有効に拡張され、エアカーテン26,28,30,32の空気が、エアカーテン26,28,30,32の湿度を増加するために、加湿される。前述のように、病人用の熱の支援装置は、排気口44に吸引された病人の空間46 の外側からの空気を最少とし、エアカーテン26,28,30,32内の再循環空気の量を最大にする包囲様式で作動される。空気混合空間 126から空気の仕立区画室98 へのファン78による吸収された再循環空気の割合が増すにつれ、エアカーテン26 ,28,30,32 中の空気の湿度は増加する。好ましい実施の形態では、天蓋物−支持腕22は、伸縮自在の部材を含んでおり、それにより天蓋物24が、図1,3と5に示される上昇位置と、図4と6に示される包囲位置との間を、病人−支持表面40に対し垂直方向に動かすことができる。排気口44は、天蓋物22と一緒に動くことができる。天蓋物−支持腕22は、病人−支持表面40に対し天蓋物24の垂直方向の位置を検出する検出器 234を囲んでいる。前述したように、エアカーテン26,28,30,32は、病人−支持表面40の周囲に沿う空気吹出口42で発生し、エアカーテン26,28,30,32の空気は排気口44を通って吸引される。排気口44が、病人−支持表面40と空気吹出口42とに対し動くにつれ、ファン78の回転速度が変えられ、それによって排気口44を通るエアカーテン26,28,30,32を形成している空気を吸引する排気口44での吸引力を変えると同様に、エアカーテンを形成している空気の速度を変える。例えば、排気口44が吹出口42からさらに遠くに動かされると、ファン78の回転速度が、エアカーテン26,28,30,32を形成している空気の速度を増すため、及び排気口44での吸引力を増すために、上げられる。こうして、このファン78の回転速度の増加が、排気口44が病人−支持表面40から離れて動かされるときでさえも、エアカーテン26, 28,30,32の完全な状態を保証している。本発明による病人用の熱の支援装置10には、病人14に対して付加の保護を与えるために、図1−6に示されるように側壁部分 148,150,152,154,156を含む側壁部 146もまた設けられている。側壁部分 148,150,152,154,156は、側壁部150,154に対して図4に概略で示されているような上方に包囲された位置と、 看護者が病人14に接するのを最大にする図3に概略で示されている下方に落とされた位置との間で回動可能である。その代りに、側壁部分 148,150,152,154,156が、側壁部150,154に対して図6に概略で示されているように上方に包囲された位置と、看護者が病人14へ接するのを最大にする図5に概略で示されている下方に落とされた位置との間で摺動するために、おけ状の槽70に摺動可能に設置されてもよい。加えて、天蓋物24 は、図1,5と6に示されるように、2つの伸長され、間隔をあけられた天蓋物の側部材140,142と、それらの間に挟み込まれた伸長された支持体 144とを含んでいる。支持体14は、天蓋物−支持腕22に結合され、各々の天蓋物の側部材140 ,142は、図6に示される病人−支持表面にほぼ平行な降下位置と、図5に示されるように病人の空間46への接近を最大にする上方位置との間で、支持体44に対して回動するために、支持体44に回動可能に結合されている。このようにして、病人用の熱の支援装置10は、上方位置に動かされた側壁部分 148,150,152,154,156と病人14を完全に包囲するために降下された位置にある天蓋物24とを有する図4と6の包囲位置と、下方に落とされた位置にある側壁部分 148,150,152,154,156と看護者が病人14に接するのを最大にするために上昇された位置にある天蓋物24とを有する図3と5の位置との間で動かされる。加えて、天蓋物の側部材140,142は、図5に示されるように、看護者が病人14により接し易くするために、上方に回動される。病人用の熱の支援装置10が図4と6に示されるように包囲様式で作動される場合、戻り空気は、ほとんど完全にエアカーテンからの空気よりなる。理解されるように、この空気が装置10を循環すると、同じ空気が加湿器 134を何回も通る。結果として、エアカーテン26,28,30,32内の循環空気に加えられた湿分が増加し、エアカーテン26,28,30,32内の空気と病人の空間46との間の湿分の勾配を最大にする。エアカーテン26,28,30,32と病人の空間46との間の最大とされた湿分の勾配は、エアカーテン26,28,30,32から病人の空間46への湿分の移動を最大にし、病人14と病人の空間46との間の湿分の勾配を最少にし、こうして、病人14の蒸発による熱損失を最小にしている。病人用の熱の支援装置10が、図4と6に示されるように病人14を完全に包囲する場合、エアカーテン26,28,30,32内の空気の速度を遅くすることは、有利であろう。空気の速度を遅くするために、ファン78の回転速度が下げられる場合、 完全な包囲位置にあるときの装置10の閉鎖によって起きる病人用の熱の支援装置10内の空気圧力の増加が、ファン78を通る間の圧力降下の増大をもたらすことが見い出された。この圧力降下の増加は、ファン78の回転速度を何ら調整することなく、システム内の空気の速度を十分に下げている。天蓋物24には、透視処置中に用いるために、図7,12と13に示されるように病人−支持表面40の上に置かれたX−線透過性の窓 178もまた設けられている。 X −線の窓 178は、X−線発生器(図示されていない)を支えるような構造とされている。マットレス38が、図14と15に示されるように、X−線カセットホルダー又はトレイ 193を受け入れるために、マットレスを置く組立体 180によって吹出口42の上方に持ち上げられている。マットレス38は、トレイ 193がマットレスを置く組立体 180によって受け入れた後に、典型的には使用中、吹出口42の下方に引き戻される。 X−線窓 178の使用により、病人の空間46から病人を動かすことなく、病人14に透視処置を施こすことができる。天蓋物24には、図12と13に示されるように、支持体 144に取り付けられた天蓋物の付属品 162が付加的に設けられている。付属品 162は、例えば黄疸のような光療法の処置条件にある病人14に可視光を向ける光学的な放射源の付属品である。付属品 162は、図12に示されるように天蓋物24に結合するための回動可能な連結具 192を含んでおり、又は天蓋物24が、図13に示されるように付属品 162に結合するための回動可能な連結具 194を含んでいる。天蓋物に取り付けられたピン 195が、図7に最もよく示されるように、支持体 144の開口 197に受け入れられ、図12に示されるように、プラグ 196が、幼児用の熱の支援装置10に付属品 162 を電気的に接続している。付属品 162は、X−線窓 178と排気口44の上に取り付けられ、連結具192,194 は、付属品 162のプラグ 196を受け入れている。このように、付属品 162は天蓋物24に結合し、X−線窓 178の上に載って、図16に示されるように制御器 200によって制御される。付属品 162は、図12と13に示されるようにプラグ 196に隣接する回動軸 198のまわりを回動でき、透視処置中、図13に示されるようにX−線窓 178に近づくことができる。加えて、付属品 162は、簡単に取り外し、かつ設置することができ、1つの付属品 162が数台の病人用の熱の支援装置10の間で使用できる。病人用の熱の支援装置10には、図14と15に示されるように、マットレスを置く組立体 180もまた設けられている。加えて、好ましい実施の形態では、病人用の熱の支援装置には、計量能力をも備えている。目盛ロードセル 182が台36の下で、台36とマットレスを置く組立体 180との間に設置されている。ロードセル 182 は、台36の重量と、台36によって支えられた目的物で、マットレス38と病人14を含んでいる目的物の重量とを指示した信号を、ディスプレイ 160のような出力装置に送っている。マットレスを置く組立体 180は、図15に最もよく示されるように、ロードセル 182に連結された頂端部を有するはさみ型の伸縮器 1 84を含んでいる。送りねじ棒 186が伸縮器 184の底端部に連結されている。送りねじ棒 186は、伸縮器 184を引き伸ばしたり、引っ込めたりするために回転され、それによって、ロードセル 182を通って伸縮器 184に連結された台36の端部を上げたり、下げたりする。送りねじ棒 186は、おけ状の槽70内の開口(図示されていない)を通って延びており、つまみ 188が、図14に示されるように送りねじ棒 186に固定され、看護者が手で送りねじ棒 186を回転させることができる。台36と、従ってマットレス38の病人−支持表面40とは、病人−支持表面40の頭端部が、病人−支持表面40の足端部より低い、約10度傾けられた病人−支持表面40を有する傾斜位置に調整できる。病人−支持表面40は、病人−支持表面40の足端部が、病人−支持表面40の頭端部より低い、約10度傾けられた病人−支持表面40を有する逆傾斜位置にも動かすことができる。加えて、台36は、病人14に挿管するような処置に便利なように、吹出口42より上に病人−支持表面40を有する上方位置と、吹出口42より下方である位置との間を上げたり、下げたりでき、それにより、もし敷物(図示されていない)がより厚い有効なマットレス厚みのあるマットレス38の上に置かれるならば、マットレス38と敷物とは、マットレス38と敷物の両者の上の寝床面が吹出口42に対し望ましい高さにあるように動かされる。加えて、台36は、図14と15に示されるように台36の下にトレイ 193を受け入れるための溝 190を含むように形成されている。例えば、トレイ 193は、透視処置のためのX−線カセット 197のような備品を運ぶのに用いられる。前述したように、付属品 162は、透視処置中、X−線窓 178をさらすために回動軸 198の周りを回動できる。マットレス38と台36とは、X−線透過性の材料から作られ、それによりX−線発生装置(図示されていない)がX−線窓 178の上に置かれ、フィルムを保持しているX−線カセット 197がトレイ 193内に置かれ、病人14が病人−支持表面40上にいる間に、病人14に透視処置を行うことができる。図16は、幼児用の熱の支援装置10の制御システムを示している。図16は、幼児−支持部分又は寝床面38と、対流加熱器76と、輻射加熱器56と、加湿器 134と、制御器 200とを示している。寝床面38は、前述したように対流加熱器76又は輻射加熱器56のいずれかが、乳児14を暖めるような位置に幼児又は乳児14を支えるような構造とされている。乳児14は、対流加熱器76と輻射加熱器56との組み合わせによっても暖められる。対流加熱器76と輻射加熱器56とは、乳児14 を間接又は直接のいづれかにより暖めるのに用いられる。 “乳児”と“幼児”の用語がこの明細書で用いられているが、乳児又は幼児だけではなく、どのような病人にも本発明の装置を用いることができる。制御器 200は、内部に記憶手段を有す制御器に基づいたマイクロプロセッサである。制御器 200は、様々の入力を受け取る。乳児の温度消息子又は検出器 202 が、乳児14に取り付けられ、測定した乳児の温度の出力信号をライン 204により制御器 200に送る。加えて、空気温度の消息子又は検出器 206が乳児14の近くに置かれ、測定した空気温度の出力信号を送る。空気温度検出器 206は、ライン 2 08によって制御器 200に接続している。空気温度の設定点入力装置 210が、ライン 212によって制御器 200に接続している。空気温度の入力装置は、看護者が望ましい空気温度の設定点にセットすることができる。様式選択器 214は、以下に詳述されるように、装置10に対して看護者が、乳児様式の作動と、空気様式の作動と、処置様式の作動とを選択できるようにしている。乳児の温度の設定点入力装置 218は、ライン 220によって制御器に接続している。乳児の温度の入力装置 218は、看護者が乳児14にとって望ましい温度を選択できるようにしている。ライン 222によって制御器 200からの出力は、対流加熱器76に送られる。制御器 200からの別の出力は、ライン 224によってファン78に送られる。それ故、制御器 200は、加熱器76とファン78とを制御して、幼児用の熱の支援装置10に正確な量の対流熱を供給し、矢印 226によって概略で示されているように、乳児14を暖める。空気流は多数の吹出口42によって制御される。吹出口42は、乳児14を暖めるために空気を方向付け、かつ調節された病人の空間を設けるための1つ又はそれ以上のエアカーテンを形成するためにもまた空気を方向付けしている。制御器 200の別の出力は、ライン 228によって輻射加熱器56に送られる。それ故、制御器 200は輻射加熱器56からのIR(赤外線)出力を制御する。輻射加熱器56の位置は、天蓋物支持腕(図示されていない)を調節することによって、寝床面38に対して双方向の矢印 230で示すように調節できる。加熱器56は、乳児14を暖めるために矢印 232によって概略で示されるように、赤外線を出す。輻射加熱器56の強さは、寝床面に対しての加熱器の位置によって、制御器 200で調整される。ポテンショメーター(位置検出器)又は他の位置指示器 234が、寝床面38に対する輻射加熱器56の位置を指示する出力信号を発生するために設けられている。位置指示器 234の出力が、ライン 236によって制御器 200に送られる。それ故、制御器 200は、ライン 236による位置指示器 234からの出力信号に基づいて、 輻射加熱器56の出力を調整する。ライン 238による制御器 200からの出力は、警報音 240及び/又は警報灯 242 に送られる。警報器 240と 242は、以下に述べるように様々な立場の看護者に警報を出すのに用いられる。制御器 200からの出力は、加湿器 134をもまた制御又は調整し、対流加熱器によって供給され、エアカーテンを発生するのに用いられる空気内の湿分の量を制御する。以下に述べるように、湿度検出器 388が、寝床面38に隣接する空気内の検出された相対湿度を指示する出力信号を出す。制御器 200は湿度検出器 388からの出力信号を用いて加湿器 134を制御し、実質的に予め選択されたレベルに相対湿度を維持する。また以下に述べるように、入力装置は、看護者が予め選択された湿度レベルに調整できるように用いられる。図17は、本発明の制御器 200の情報の流れのブロック線図を示している。前述された品目に加えて、検出器 244が、温度検出器 202が乳児14から離れているのを指示するのに設けられている。検出器 244からの消息子が離れているという信号が、制御器 200に警報器 240と 242に警報信号を発生させる。加えて、吹出口の封鎖検出器 246が制御器 200に接続されている。検出器 246 は、右側吹出口の封鎖検出器と、左側吹出口の封鎖検出器と、前部吹出口の封鎖検出器と、後部吹出口の封鎖検出器とを含んでいる。空気入口の封鎖検出器 250 もまた制御器 200に接続されている。検出器 246と 250は、もし空気吹出口又は空気入口が封鎖されるならば、警報 240と 242を発生するために制御器 200に信号を送る。右側吹出口の封鎖検出器 246と左側吹出口の封鎖検出器 248とは、寝床面38に隣接する空気吹出口が封鎖される場合を検出する。検出器 246と 248は、使用者のインターフェース 160のディスプレイ 255又は警報 240又は 242による出力信号を発生する入力を制御器 200に送る。好ましい実施の態様において、一組の検出器が低い熱伝導率をもつ狭い材料上に一緒に設置される。例えば、検出器 246 と 248は、薄いカプトンの帯状物上に置かれた一組のシリコンの温度検出器である。検出器の1つは、適度に低い電力レベルで作動される。別のものは、適度に高い電力レベルで作動し、半導体ダイスが自己加熱を起こし、検出器から高くなった温度を指示する。吹出口を通り、検出器を横切る空気流が、熱を除去し、それ故効果的に温度の指示を低くする。空気流の割合が高くなればなるほど、もっと熱は奪われる。空気流の割合は、2つの検出器からの読み取り差に逆比例している。それ故、温度差が予め決められたレベルより上昇すると、出力信号が制御器 200によって発生し、警報 240又は警報 242を開始し、又はディスプレイ 255 上に指示を与える。 AC(交流)電流検出器 252もまた、制御器 200に接続されている。加えて、AC ゼロ交差(クロスィング)検出器 254が制御器に接続されている。検出器 252と 254とは、装置10が作動される前と後の電流を制御器 200が監視できるようにしている。 “非作動”期間中、制御器 200は、加熱器が実際に切られているかどうかを検出する。ゼロ交差検出器 254は、電流検出器 252の作動をチェックし、もし信号が出ていないならば、装置をリセットする。ファンの回転速度計 256は、 制御器 200に接続されている。ファンの回転速度計 256は、ファンの回転速度を指示する入力信号を制御器 200に送る。制御器 200は、ファンの回転速度計 256 からの実際のファンの回転速度と、望ましいファンの回転速度とを比較し、それに従いファン78へのファンの指令信号を調整する。使用者のインターフェース 160は、看護者が制御器 200に情報を入力できるようにしている。使用者のインターフェース 160は、装置210,214と 218のように別々の入力装置である。使用者のインターフェース 160は、看護者が制御器 200 に、作動様式、空気温度の設定点、乳児の温度の設定点、実時間の時計と警報消音装置等の情報を入力することができるようにしている。図示されているように、回転可能な制御ホイール 257が、様々のメニューの制御の選択を通じて巻くように用いられる。どのような制御入力装置が用いられてもよいことが分る。制御器 200は、使用者のインターフェース 160に警報コードと、空気温度と、乳児の温度として関する情報を出力する。使用者のインターフェース 160は、制御情報が看護者に表示されるようなディスプレイ 255を含んでいる。制御器 200と使用者のインターフェース 160との間の通信は、親−子のプロトコルを用いる一連のインターフェースによって行われる。制御器 200が親であり、使用者のインターフェース 160が子である。制御器 200は、メッセージの移送を始めることによって通信のリンクを制御する。制御器 200は、メッセージが使用者のインターフェース160(書き込み)への伝送であるかどうか、又は使用者のインターフェース160(読み取り)からのメッセージのための依頼であるかどうかを指示する開始状態や、使用者のインターフェースのアドレスや、読み取り/書き込みビットを発生する。制御器 200は、メッセージの終りを指示する停止状態をもまた発生する。使用者のインターフェース 160は、移送が親の制御器 2 00によって発信された場合にのみ応答する。他の通信のプロトコルも、本発明によって使用できることが分る。本発明の制御器 200は、乳児14を暖めるのを制御するための3つの作動様式を有している。これらの作動様式は、乳児様式、空気様式と処置様式である。空気様式においては、室の空気はサーボ−制御のもとにある。制御点は空気の設定点である。赤外線エネルギー源は、空気様式の間は使われない。乳児様式においては、制御器 200は、対流熱と赤外線エネルギーを組み合わせ、乳児の温度設定点についてサーボ−制御する。処置様式においては、赤外線エネルギーは看護者によってレベルのセットで供給される。室の空気は、対流加熱器を用いて、設定前のレベルに暖められる。この明細書においては、“空気の設定点”の用語は、空気様式のための制御温度点である。 “乳児の設定点”は、乳児様式のための制御温度点である。 “測定された空気温度”は、寝床面38近辺の検出器 206による周囲空気の較正された測定温度である。 “測定された乳児の温度”は、乳児上の消息子 202の較正された測定温度である。 “頭上の腕の状態”は、位置指示器 234から輻射加熱器56を支持している頭上の腕の相対的な位置の指示である。 “対流指令”は、対流加熱器の電力の割合を表わしている値である。 “IR指令”は、マットレス表面での望ましい電力の密度を表わしている値である。 “安定”又は“安定した”は、0.3℃ より以下の温度波動が観察される場合であり、これらの波動は、圧倒的に設定点近くに中心がある。装置10に電力が入れられたとき、2つの可能な状態が、装置10が閉じられていた時間の量によって定められ、区別される。もし装置が10分より少ない時間、閉じられていたなら、加温−開始が始まる。基本的には電力損失に先だって、作動様式と、設定点と他の条件が、元に戻される。それから制御器 200が、電力消失の丁度前の状態にある制御作用を再び始める。装置は、準備加温様式(冷−スタート)をも含んでいる。準備加温様式は、もし装置の最後の使用から10分以上も電力が入れられないならば、自動的に制御器 200によって始められる。この準備加温様式は、看護者の装置の使用の準備を助けるように意図されている。準備加温“様式”の機能は、省略(デフォルト)値(例えば35℃)に空気設定点がある空気−様式の機能である。空気様式の図像(アイコン)がディスプレイ上に表示され、乳児様式と処置様式の図像が消される。メッセージ“準備加温”が LCDディスプレイ画面上に表示される。準備加温様式の温度下では、警報は作動する状態にない。システムエラー(例えば、システムの失敗、加熱器の欠陥等)に関する警報は作動する状態にある。温度が準備加温の温度に達し、2分間安定している場合は、メッセージ“使用準備−作動様式選択”が、 LCD画面上に現われる。このメッセージは、様式が取り消されるまで、 LCD画面上に残る。準備加温様式が看護者の慎重な行為によって取り消される。このことは、準備加温様式中のいつでもできる。様式である増加又は減少キーを押すことにより、準備加温様式からの退去が始まる。空気様式においては、幼児を受け入れている空間内の空気温度は、対流加熱器76とファン78のみの使用により制御される。制御器 200は、対流加熱器76を調整し、望ましい空気温度を維持する。空気様式においては、輻射加熱器56はオフ状態である。乳児の消息子 202は、空気様式の作動では必要ない。しかしながら、 もし消息子 202が装置に接続されているなら、そのときは測定された乳児の温度が表示される。乳児の温度の設定点は、空気様式では使用されない。空気の図像(アイコン)が表示され、乳児様式と処置様式の図像が消される。システムエラー(例えばシステムの失敗、加熱器の欠陥等)に関する警報は作動する状態にある。 “過温度状態”は、検出器 206によって測定された空気温度が1℃以上空気の設定点を超えている場合である。過温度の警報は常に作動する状態にある。 “温度以下の状態”は、検出器 206によって測定された空気温度が、1℃以上空気の設定点より下にある場合である。温度以下の警報は、温度以下が起きない期間の後に、作動する状態にある。空気の設定点が上がった場合、温度以下の警報は、 空気温度が上がり、新しい設定点近くで安定するまで、無効とされる。空気温度が新しい設定点で2分間安定していた後に、そのとき温度以下の警報は、再開される。設定点の誤差(E sp )は、以下のように空気の設定点(SP air )と測定された空気温度値の差から、制御器 200により連続的に計算される。 E sp =SP air −MV air SP airは空気温度の設定点である。 MV airは検出器 206による空気温度の測定値である。 制御器 200は、E spを0にするように作動する。このことが、E spの現在の、 かつ最近の値から計算された、比例(P)と、積分(I)と微分(D)の応答を与えている“3つの項”の制御によって達成される。個々の応答は合計され、出力電力ブロックへの入力を形成する(ブロックの項は、ここでは一つの機能又は機能グループを表わすのに使われている)。電力ブロックは PIDの合計を受け入れ、E spを0にするために必要とされる加熱器の電力量を表わしている出力指令を発生する。 空気様式の制御のブロック図は、図18に示されている。E spのブロック 260は、前述のようにE spを計算する。図18のPブロック 262は、E spの量と共に増加する比例の項を示し、E spと同じような代数学上の記号を有し、かつE spが0になるときは、0である。Pの項の計算は以下のようである。 P=K p・E sp pは比例ゲイン定数である。 図18のIブロック 264は、E sp対時間の曲線領域の計算により作り出される積分の項を示している。定数の誤差で、Iがランプする。誤差が0のとき、Iは変らない。適切な数学上の方法(例えば台形の規則)が、積分の項をコンピュータで計算するのに使用される。Iは以下のように計算される。 I=K i・∫ E sp dt tは時間であり K iは積分ゲイン項である。 図18のDブロック 266は、E spの変化率の計算から作り出された微分の項を示している。定数の誤差で、Dは0である。Dは以下のように計算される。

    dは微分ゲイン項である。 P,IとDは一緒に加えられ、電力ブロック 268に送られる。 電力ブロックは、対流加熱器76を制御するために、この合計を加熱器の指令に変える。 合計に先だって、P,I,Dの項は、加熱器の応答が合理的な値に抑制されるのを保証するために制約される。 Pの条件:−P

    max <P<P

    max Iの条件:−I

    max <I<I

    max

    Dの条件:−D

    max <D<D

    max

    maxはPの低/高リミットである。 I

    maxはIの低/高リミットである。 D

    maxはDの低/高リミットである。 加熱器の出力指令の式は、以下のとおりである。 H

    cmd =(P+I+D)・K

    htr

    P,IとDは上の式の条件値である。 K

    htrは加熱器のゲイン定数である。 加熱器の出力運転の機能が、加熱器76に出力を送る。 この機能への入力は、PI Dの作動によって定期的に最新のものにされているH

    cmdである。 加熱器の回路のブロック図が、図19に示されている。 加熱器の負荷76が、ACライン 270により、 かけられ、時間比例アルゴリズムにより調節される。 どのようなときでも、加熱器76は、オン又はオフする。 可変の電力レベルが、加熱器76のオン/オフの特性を調節することによって、達成される。 予定時間の最少は、ACライン期間の半分(例えば、60/50Hzメインで 8.3/10.0ms)である。 積分期間は、100半サイクルラインである。 積分期間は、加熱器の時定数が積分期間より非常に大きいように選らばれる。 例えば、 40%電力が、40半サイクルに対して加熱器を完全にオンさせ、60半サイクルにおいてオフさせることによって達成される。 積分期間の終りに、新しいH

    cmdが受け入れられ、新しいオン/オフの特性が新しいH

    cmd値のために作り出される。 H

    cmd信号は、PID機能ブロック 262,264,266内で作られ、加熱器の電力運転 2 72に利用される。 これらの2つの機能は、非同期的に作用する。 H

    cmdは、メール箱により変えられる。 ACラインのインターフェース 273は加熱器の電力運転 2 72と加熱器76との間に接続されている。 例示の出力は、 1. 積分サイクルの開始で加熱器を作動する。 2. 指令された電力レベルにそれを維持する。 3. 加熱器を停止し、積分期間が終わるのを待つ。 電力の制限は、最大電力を超えるのを避けるために望ましい。 ACライン上の電流検出器 274は、このために役に立つ。 図20は、空気様式の作動中、制御器 200によって行われる段階を示している。 空気様式は、ブロック 276に例示されたように開始される。 制御器 200は、ブロック 278で省略(デフォルト)温度の設定点を用いるかどうかを決める。 その省略値が用いられるならば、空気温度の設定点はブロック 280で示されるように35 ℃にセットされる。 もし省略設定点がブロック 278で用いられないならば、制御器 200は、空気温度の設定点出力装置 210によって確立された前の設定点に戻す。 この段階がブロック 282で示されている。 前の設定点にブロック 282で戻されたとき、制御器はブロック 284に進み、検出器 202と 206のサンプルを行う。 制御器 200は、皮膚の消息子 202が接続されているかどうかをブロック 286で決める。 もし接続されているならば、制御器 200は、ブロック 288で示されるようにディスプレイ上に乳児の温度を表示する。 もし乳児の温度検出器 2 02が接続されていないならば、制御器 200は、ブロック 290で示されるように乳児の温度表示を空白にする。 制御器 200は次に、ブロック 292で示されるように警報状態が存在するかどうかを決める。 もし存在するならば、制御器 200は、ブロック 294で示されるように警報コードをセットし、ブロック 296で示されるように適切な警報器 240又は 242を響かせる。 もし警報状態がブロック 292で存在しないならば、制御器 200 は、ブロック 298で示されるように装置の空気温度を制御するために、前述した PID制御を用いる。 それから制御器 200は、ブロック 300で様式変更が様式選択器入力 214でなされたかどうかを決める。 もし様式変更がなされているならば、 制御器 200は、ブロック 302で示されている乳児様式か、又はブロック 304で示されている処置様式かのどちらかに移る。 もし様式変更がブロック 300でなされていないならば、制御器 200は、空気温度の設定点がブロック 206で変えられたかどうかを決める。 もし変えられていないならば、制御器 200はブロック 284へと戻る。 もし空気温度の設定点がブロック 306で変えられているならば、制御器 200は、設定点の温度を最新のものにし、ブロック 308で示されるように前述のような温度以下の警報の延期を開始する。 制御器 200は、それからブロック 284へと戻る。 乳児様式においては、制御器 200は、乳児の温度の設定点に乳児14の皮膚の温度を保つ必要がある場合には、加熱器76からの対流熱の供給と加熱器56からの輻射熱の供給をもしている両者の加熱器システムを完全に使用する。 乳児様式は、皮膚の消息子 202が乳児14に接続していることが必要である。 乳児様式においては、空気温度は表示されるが、空気温度の設定点は使用されない。 乳児の図像(アイコン)がディスプレイ上であかるくされ、空気と処置様式の図像が消される。 過温度状態は、乳児の温度が 0.5℃以上乳児の温度設定点を超える場合である。 過温度警報は常に作動待機状態にある。 温度以下警報は、空気温度が 0.5℃以上乳児の温度設定点より低い場合である。 温度以下警報は、温度以下が起きない期間の後に、作動待機状態にある。 温度以下が起きない理由については前記部分(空気様式)で記載されている。 乳児様式の設定点の誤差(E

    sp )が、以下のように乳児の設定点(SP

    baby )と乳児の温度の測定値との差から連続して計算される。 E

    sp =SP

    baby −MV

    baby

    SP

    babyは乳児の温度の設定点である。 MV

    babyは乳児の測定値である。 対流加熱器は、図21に示されるように、 PID制御ブロックで制御される。 IR( 輻射)加熱器を制御する付加のループが、乳児様式の作動の場合に加えられる。 IR加熱器は、基本的には“I”のみの制御器である。 IR加熱ループは、対流 PID ループの微分と加熱の指令(H

    cmd )項から入力を得る。 図21において、K1は対流の比例ゲイン定数である。 K2は対流の微分ゲイン定数である。 K3は対流の積分ゲイン定数である。 K4はIRの比例ゲイン定数である。 K5はIRの微分ゲイン定数である。 制御ブロック線図は、加熱器76を制御するための対流熱指令と輻射加熱器56を制御するためのIR(輻射)熱指令の両者を発生するのに用いられる。 両者の熱指令は、パルス巾の変調出力モジュールによって発生される。 しきい値比較器の出力は、H

    cmdがH

    vlより大きいときはE

    spである。 しきい値比較器の出力は、H

    cmdがH

    vlとH

    llとの間であるときは0である。 しきい値比較器の出力は、H

    cmdがH

    llより小さいときは−E

    spである。 対流ループの微分項は、E

    spの変化率に即時に応答する。 このことが、もし乳児の測定値(MV

    baby )が下がった場合に、すぐにIR加熱を行う。 対流ループのH

    cmd項は、対流加熱器に適用される電力を表わしている。 対流の電力が上限のしきい値(H

    vl )を超えるとき、IRエネルギーがランプアップし始める。 対流の電力がH

    vl以上である間、このことが続く。 対流の電力が下限のしきい値(H

    ll ) 以下に下がるとき、IRエネルギーがランプダウンし始める。 このことが図22に示されている。 IR

    ed(k)とIR

    ed(kl)とは、IRエネルギー密度(例えばmW/cm

    2 )である。 K

    irdは、微分項のIRゲイン定数である。 K

    irpは、比例項のIRゲイン定数である。 URは、IR

    edの最新の率である。 SGNは、H

    cmd >H

    vlのときは+1で、H

    cmd <H

    llのときは−1で、他の場合は0である。 エネルギー密度は、寝床面38からのIR加熱器56の距離に対して逆に変化する。 エネルギー密度の大きな変化(寝床面38での)が、輻射加熱器が昇降するにつれて、一定の電力レベルに対して観察される。 これを克服するために、電力レベルが、頭上の腕の高さを調整することによって調節される。 ポテンショメータが腕昇降機構に結合されているような位置指示器 234が、制御器 200に位置の出力信号を与える。 ポテンショメータの電圧が制御器 200によって周期的に監視され、加熱器の制御機能に用いられる。 ポテンショメータの電圧は、V

    poslからV

    poshの範囲であり、位置と共に直接に変化する。 相対位置が以下の式により与えられる。 V

    posは、位置検出器 234のA/D値である。 V

    poslは、位置A/D値の下限である。 V

    poshは、位置A/D値の上限である。 OHA

    relは、頭上の腕の相対位置である。 マットレス表面に対するIR源の絶対位置は、以下のとおりである。 OHA

    abs = OHA

    rel + OHA

    min

    OHA

    relは、頭上の腕の相対位置である。 OHA

    minは、“完全に下降”した場合の頭上の腕の位置である。 マットレス表面38上での相対的に一定のエネルギー密度を達成するために、以下の式が用いられる。 IR

    edは、マットレス表面でのエネルギー密度である。 K

    irは、定数である。 OHA

    absは、上記の式で与えられるようにマットレス表面へのIR源の絶対位置である。 nは、定数である。 IR

    cmdは、IR加熱器56の負荷サイクルである。 この一定のエネルギー密度の式は、エネルギー密度の機能としてIR源の負荷サイクルを生じるように変えることができる。 この制御アルゴリズムへの修飾子が、特定の状態に適用するのに必要である。 加熱器への出力指命は、様々の警報とシステムの失敗の条件に基き修正できる。 例えばもしシステムの失敗が起きたなら、加熱器は、0電力に指命される。 電力制限が、最大電力を超えないようにするために必要である。 ACライン上の電流検出器がこれに対して役に立つ。 乳児様式における制御器の作動が、図23に示されている。 乳児様式はブロック 310で始まる。 制御器 200は、ブロック 312で示されているように乳児の温度の省略(デフォルト)設定点を使用するかどうかを決める。 もし乳児の温度の省略設定点が用いられるなら、制御器 200は、ブロック 314で示されるように乳児の温度設定点を36.5℃にセットする。 もし省略設定点が用いられないなら、制御器 200は、ブロック 316で示されるように乳児の温度の設定点入力装置 218の前の乳児の温度設定点入力に戻る。 それから、制御器 200は、ブロック 318に進み、 検出器 202と 206からの出力信号をサンプルする。 制御器 200は、ブロック 320 で皮膚の消息子検出器 202が作動しているか、又は取り付けられているかどうかを決める。 もしなされていないならば、制御器 200は、ブロック 322で示されるようにディスプレイ上の乳児の温度出力を空白にする。 それから、制御器は、ブロック 324で受け入れ出来る状態と警報コードをセットする。 乳児の検出器 202 が、ブロック 326で示されるように取り付けられていなかったり又は機能していないことを指示するために、適当な警報 240又は 242が作動する。 もし乳児の温度検出器 202が正しく機能しているならば、制御器 200は、ブロック 328で乳児の温度を表示する。 制御器 200は、警報状態が起きたかどうかをブロック 330で決める。 もし起きたなら、制御器 200はブロック 324と 326に進む。 もし警報状態が起きていないなら、制御器 200は、ブロック 332で示されるように前述の PID制御を用いて、 対流加熱器と輻射加熱器とを制御する。 それから制御器 200は、様式変更が行われたかどうかを、ブロック 334で決める。 もし変更されているなら、制御器 200は、ブロック 336で示されるような空気様式か、又はブロック 338で示されるような処置様式かに移る。 もし様式がブロック 334で変更されていないなら、制御器 200は、乳児の温度の設定点が変えられているかどうかをブロック 340で決める。 もし変えられていないなら、制御器 200はブロック 318に進む。 もし乳児の温度の設定点がブロック 340で変えられていたなら、制御器 200は、ブロック 342で示されるように乳児の温度の設定点を最新のものにし、温度警報を延期する。 それから制御器 200 はブロック 318に進む。 処置様式は、輻射加温器の手動の様式と同様である。 看護者は、処置に必要とされるIRエネルギーを調整できる。 皮膚の消息子 202は、この様式では接続される必要がない。 もし接続されているなら、皮膚の温度が表示される。 もし接続されていないなら、皮膚の温度は、ディスプレイ上では空白である。 空気温度が表示されるが、空気温度の設定点は消されている。 処置の図像が明かるくされ、空気と乳児の図像が消されている。 IRエネルギー密度が看護者によってセットされる。 IR源の負荷サイクルが、前述のように頭上の腕の距離の機能に従い調整される。 対流エネルギーは特定のレベルで供給される。 処置様式における制御器 200の作動が、図24に示される。 処置様式はブロック 344で始まる。 制御器 200は、ブロック 346で示されるようにIRレベルの10mW/ cm

    2にセットされる。 制御器 200は、ブロック 348で示されるように検出器 202 と 206をサンプルする。 制御器 200は、ブロック 350で乳児の皮膚の消息子が接続されているかどうかを決める。 もし接続されていないなら、制御器 200は、ブロック 352で示されるようにディスプレイに乳児の温度出力を空白にする。 それから制御器 200はブロック358へと進む。 もし皮膚の消息子がブロック 350で接続されているなら、制御器は、皮膚の消息子からの出力が、有効な読取りであるかどうかをブロック 354で決める。 もしそうでないならば、制御器 200はブロック 352に進む。 もし検出器 202の読取りが有効であるならば、制御器 200は、ブロック 356で乳児の温度を表示する。 制御器 200は、警報状態が存在するかどうかをブロック 358で決める。 もし存在するなら、制御器 200はブロック 360で、受け入れ可能な状態と警報コードをセットする。 それから制御器 200は、ブロック 362で示されるように適切な警報 240又は 242を響かせる。 もしブロック 358で警報状態が存在しないなら、制御器 200は、ブロック 364で示されるように決められた対流加熱器の電力を与える。 それから制御器 200は、ブロック 366で示されるように様式の変更が様式選択器 214から起きているかどうかを決める。 もし様式の変更が起きているなら、制御器 200は、ブロック 368で示されるような乳児様式か、又はブロック 370で示されるような空気様式かに進む。 もし様式がブロック 366で変更されているなら、制御器 200は、ブロック 372 でIRの設定点レベルが変っているかどうかを決める。 もし変っていないなら、制御器 200はブロック 348へと進む。 もしIRの設定点レベルがブロック 372で変っているなら、制御器 200は、ブロック 3 74で示されるようにこの設定点を最新のものにし、それからブロック 348に進む。 本発明の付加的な特徴が図25に示されている。 本発明の別の形態では、装置10 に隣接する領域の音を監視している。 音の監視装置は、予め決められた音のしきい値が超えられたときに、ディスプレイ 255又は警報灯 242を用いている目で見える指示を提供している。 マイクロフォン 380が装置10に極く近接して設けられる。 マイクロフォン 380は、寝床面38の近くの装置10上に置かれてもよい。 加えて、マイクロフォン 380は、温度検出器 202に沿う乳児14の上に置かれてもよい。 マイクロフォンは、音のレベルを指示するために制御器 200に出力信号を与える。 看護者は、使用者のインターフェース 160の制御に用いている、予め決められたしきい値レベルをセットする。 もし予め決められた音のしきい値レベルが超えられるなら、制御器 200は、音の指示器 382を指示するために出力信号を発生する。 制御器 200は、光度検出器 384にもまた接続されている。 光度検出器 384は、 装置10に隣接してどこにでも設置できる。 好ましくは、光度検出器 384は寝床面38の近くに設置される。 光度検出器 384は、温度検出器 202に隣接する乳児14に付けられてもよい。 看護者は、使用者のインターフェース装置 160を使用して、 予め決められた光度のしきい値レベルを与えることができる。 制御器 200は、予め決められた光度レベルが超されていることを指示する光度指示器 386に出力信号を与える。 使用者のインターフェース 160のディスプレイ 255が、光度指示器として用いられる。 制御器 200は、もし望むならば、マイクロフォン 380と光度検出器 384とからの信号を蓄えることができる。 これらの蓄積された信号は、コンピュータで処理され、看護者に表示される。 音の指示器 382と光度指示器 386は、装置10に連結されるか、又は遠くの場所に設置されてもよい。 制御器 200は、ロードセル 182からの出力にもまた接続されている。 制御器 2 00は、病人の重量の指示を与えるために、ロードセル 182からの信号を処理する。 出力は、使用者のインターフェース 160のディスプレイ 255上に表示される。 看護者は、使用者のインターフェース 160の制御に用いる目盛(スケール)で、 指令重量又は風袋の指令重量に対する入力を与える。 それから制御器 200は重量を測定し、使用者のインターフェース 160に重量の指示信号を与える。 もし望むなら、重量の信号は遠くの場所に伝送される。 寝床面38が傾斜された位置にある場合でも、目盛(スケール)は働く。 装置10は、相対湿度を検出するための湿度検出器 388をも含んでいる。 典型的には、病人用の熱の支援装置10のための加湿器 134は、水蒸気を空気流に供給するために、加熱器によって加熱される蒸発トレイを含んでいる。 本発明においては、看護者は、装置10を通って動いている空気中の望ましい相対湿度を制御することができる。 制御器 200は、検出器 388からの湿度レベルを検出し、看護者によってセットされた現在の湿度レベルと比較するか、又は制御器による自動的な省略(デフォルト)レベルと比較する。 制御器 200は、ブロック 390で示されるように加湿器の加熱器又は他の加湿器制御装置に、出力信号を送る。 例えば、もし湿度を増加することが望まれるなら、加湿器の加熱器温度は、空気中の水蒸気のレベルを増すために上げられる。 制御器 200は、使用者のインターフェース 1 60に加湿器の現状の指示である、相対湿度の率又は加湿器の蒸発トレイの水がなくなっていることを指示する出力信号を発生する。 看護者は、加湿器を作動するため、及び予め選択された湿度レベルをセットするために、使用者のインターフェース 160を使用することができる。 PID制御器が例示の実施の形態で明らかにされているが、別の型の制御システム又は技術を用いている制御器が、本発明による対流加熱器76と、輻射加熱器56 と加湿器に用いられてもよい。 例えば、もし望まれるならば、比例制御、適応制御、ファジィ理論制御、又は神経のネットワーク制御等が制御器 200に用いることができる。 本発明は、好ましい実施の形態を参照して説明されているが、請求の範囲で記載され、定められているように本発明の範囲及び精神内で、付加的な様々の変更と修正が可能である。

    【手続補正書】特許法第184条の8第1項【提出日】1997年10月7日【補正内容】 請求の範囲 1. 病人用の支援と環境との管理装置が、 枠体と、 2つの側部と、頭部と足部領域とによって区画形成された周囲とを有し、かつ該枠体によって支えられた、上方に面している病人−支持表面と、 該枠体に取り付けられ、病人−支持表面の上方に設置された天蓋物と、 該枠体に据え付けられ、第1と、第2と、第3及び第4の実質的に垂直方向で上方に向けられたエアカーテンを与えているエアカーテン発生器であって、第1 と第2のエアカーテンはそれぞれ、病人−支持表面の2つの側部で発生し、第3 と第4のエアカーテンはそれぞれ、頭部と足部領域で発生するエアカーテン発生器とを具備していて、かつ 前記天蓋物が前記実質的に垂直なエアカーテンの流れをそらして、該流れを病人−支持表面の上方の集中点に集中させており、該4つのエアカーテンが病人− 支持表面と協力して、病人の空間を区画形成しているところの病人用の支援と環境との管理装置。 2. 前記装置が、前記集中点からの空気を排出するために、病人−支持表面の上方に設けられた排気口を具備しているところの請求項1に記載の病人用の支援と環境との管理装置。 3. 前記装置が、排気口と連通する対流の戻り口を含むように形成された対流の戻りを含んでいて、該対流の戻り口もまたエアカーテン発生器に連通しているところの請求項2に記載の病人用の支援と環境との管理装置。 4. 対流の戻りが、排出手段によってエアカーテンから移動した空気をエアカーテン発生器まで戻すために、排気口と対流の戻り口とに接続している導管を含んでおり、かつエアカーテン発生器が、対流の戻り口からの空気を用いてエアカーテンを与えるような構造とされているところの請求項3に記載の病人用の支援と環境との管理装置。 5. エアカーテン発生器が空気を加温するための空気加熱器を含んでいるところの請求項1に記載の病人用の支援と環境との管理装置。 6. 該枠体に連結され、病人−支持表面の上方に設置された赤外線加熱器を更に具備していて、該赤外線加熱器が、病人の空間に赤外線輻射を発生させ、向けている請求項5に記載の病人用の支援と環境との管理装置。 7. 空気加熱器と赤外線加熱器のそれぞれの出力の電力レベルを変えるために、空気加熱器に接続された第1の出力と赤外線加熱器に接続された第2の出力とを有する制御器と、該制御器が支持表面上の病人を実質的に予め選択された温度に保つように、該制御器にフィードバックを与えるための、該制御器に接続された出力を有する温度検出器とを、更に具備している請求項6に記載の病人用の支援と環境との管理装置。 8. 病人を暖めるために対流熱を供給する対流加熱器と、 病人を暖めるための輻射熱を供給する輻射加熱器と、 支持表面に隣接する空気に湿分を加える加湿器と、 支持表面上の病人を実質的に予め選択された温度に保つように、対流加熱器と輻射加熱器のそれぞれの出力の電力レベルを変えるための、対流加熱器に接続された第1の出力と輻射加熱器に接続された第2の出力とを有する制御器と、 加湿器からの出力を調整するために、加湿器に接続された第3の出力を有する該制御器と、 制御器が、支持表面上の病人を実質的に予め選択された温度に保つように、該制御器にフィードバックを与えるために該制御器に接続された出力を有する温度検出器と、かつ 制御器に接続された出力を有する湿度検出器であって、該制御器が、湿度検出器からの出力に基づいて加湿器を調整して、該制御器が実質的に予め選択されたレベルに湿度を維持することができる湿度検出器と、 を更に具備している請求項1に記載の病人用の支援と環境との管理装置。 9. エアカーテンの各々が、速度を有する空気を含んでおり、かつエアカーテン発生器が、空気の速度を変えるファンを含んでいるところの請求項1に記載の病人用の支援と環境との管理装置。 10. エアカーテンの各々が、温度を有する空気を含んでおり、かつエアカーテン発生器が、空気の温度を変えるために空気加熱器を含んでいるところの請求項1に記載の病人用の支援と環境との管理装置。 11. 天蓋物が、2つの延長され、間隔をあけられた側部材と、それらの間の延長された支持体とを含んでいて、該支持体が天蓋物−支持腕に結合され、かつ天蓋物の該側部材の各々が、病人−支持表面にほぼ平行な降下位置と、病人の空間への更なる接近を提供する上昇位置との間の動きのために、延長された支持体に回動可能に結合されているところの請求項1に記載の病人用の支援と環境との管理装置。 12. 該枠体に連結され、病人−支持表面の上方に設置された赤外線加熱器を更に具備していて、該赤外線加熱器が病人の空間に赤外線輻射を発生し、向けている請求項1に記載の病人用の支援と環境との管理装置。 13. 空気加熱器が、病人の空間内に受け入れられた病人の温度に応じて、加温された空気の温度を変え、かつ赤外線加熱器が、病人の温度に応じて病人の空間に向けられた赤外線輻射の量を変えていて、赤外線加熱器が空気加熱器と協力して、病人の温度を予め決められた温度に保つようにしているところの請求項6に記載の病人用の支援と環境との管理装置。 14. 病人加温装置が、 病人−支持表面と、 病人が居る管理された空気の空間を提供するために、前記表面とその上の病人との上越しにエアカーテンを与えるエアカーテン発生器と、 前記支持表面の上方に設置された天蓋物と、 天蓋物に設置され、かつ作業位置内に置くことができる携帯可能な付属品と、 を具備しており、 該天蓋物が病人−支持表面の上方にある窓を含んでおり、かつ該付属品が、作業位置内にある場合、該窓の上方に置かれるところの病人加温装置。 15. 該付属品が光学的な放射源であるところの請求項14に記載の病人加温装置。 16. 該付属品が、該窓を露出し、該窓に接近できるようにするために、作業位置から離れた位置まで回動軸のまわりを回動できるところの病人加温装置。

    ───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 オルソン,ウィリアム アメリカ合衆国,オハイオ 45014,フェ アフィールド,バーガンディー プレイス 5360 (72)発明者 ドネリー,マイケル エム. アメリカ合衆国,オハイオ 45220,シン シナティー,ミドルトン アベニュー 3773 (72)発明者 モール,ロバート ジー. アメリカ合衆国,オハイオ 45140,ラブ ランド,ノース シャドー ヒル ウェイ 6221 (72)発明者 ガットウィリング,アラン アメリカ合衆国,ウィスコンシン 54915, アップルトン,ハックル ドライブ 1703

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