Patient support assembly for thermal support device

申请号 JP2000510410 申请日 1998-09-09 公开(公告)号 JP2001515756A 公开(公告)日 2001-09-25
申请人 ヒル−ロム,インコーポレイティド; 发明人 ジー. スピロウ,フロイド; プロウズ,ディー.スコット;
摘要 (57)【要約】 患者支持装置(20)は、基部(22)と、前記基部(22)の上方に支持された患者支持アセンブリ(32)とを含む。 前記患者支持アセンブリ(32)は、長手方向に離間された端部(86,88) を含む患者支持デッキ(84)と、前記患者支持デッキ(84)の前記端部(86,88) の一方を前記端部(86,88) の他方および前記基部(22)に対して移動する高さ調節機構(90)とを含む。 前記高さ調節機構(90)は、横方向に延びる螺子付きシャフト(92)と、前記シャフト(92)に螺着連結された一対のブロック(94)と、前記一対のブロック(94)に連結されると共に其処から上方に延びて前記患者支持デッキ(84)の端部(86,88) を支持するリンク機構(96)とを含む。 前記一対のブロック(94)は前記螺子付きシャフト(92)の回転に応じて横方向に移動する。 前記リンク機構(96)は、前記ブロック(94)の横方向移動に応じて前記患者支持デッキ(84)の前記端部(86,88) を前記基部(22)に対して移動すべく配置構成される。
权利要求 【特許請求の範囲】
  • 【請求項1】 基部と、 前記基部の上方に支持された患者支持アセンブリであって、長手方向に離間された両端部を有する患者支持デッキと、前記患者支持デッキの前記両端部の一方を前記両端部の他方および前記基部に対して移動する高さ調節機構とを含む患者支持アセンブリと、を備え、 前記高さ調節機構は、横方向に延びる螺子付きシャフトと、前記シャフトに螺着連結された一対のブロックと、前記一対のブロックに連結されると共に前記ブロックから上方に延び、当前記高さ調節機構により移動されるべき前記患者支持デッキの端部を支持するリンク機構と、を含み、 前記一対のブロックは前記螺子付きシャフトの回転に応じて横方向に移動し、
    且つ、 前記リンク機構は前記各ブロックの横方向移動に応じて前記基部に対して前記患者支持デッキの前記端部を移動させるように配置構成される、患者支持装置。
  • 【請求項2】 前記リンク機構は第1 リンク、第2 リンクおよびデッキ係合リンクを含み、 前記第1 および第2 リンクの各々は、前記一対のブロックの夫々に枢動可能に連結された下端と、前記デッキ係合リンクに連結された上端と、夫々の上下端の間の中央部分とを有し、 前記第1 リンクの前記中央部分は前記第2 リンクの前記中央部分に枢動可能に連結され、且つ、 前記デッキ係合リンクは前記高さ調節機構により移動されるべき前記患者支持デッキの前記端部を支持する、請求項1に記載の患者支持装置。
  • 【請求項3】 前記デッキ係合リンクは第1 および第2 スロットを含むように形成され、 前記高さ調節機構は第1 ピンおよび第2 ピンを更に含み、 前記第1 ピンは前記第1 リンクの前記上端に連結されると共に摺動移動の為に前記第1 スロット内に受容され、且つ、 前記第2 ピンは前記第2 リンクの前記上端に連結されると共に摺動移動の為に前記第2 スロット内に受容される、請求項2に記載の患者支持装置。
  • 【請求項4】 前記高さ調節機構は、前記デッキ係合リンクに枢動可能に連結された上端と前記第1 リンクに枢動可能に連結された下端とを有する制御リンクを含み、且つ、 前記制御リンクは、前記第1 リンクおよび前記第2 リンクが移動するときに前記第1 および第2 リンクに対して前記デッキ係合リンクを中央に維持する、請求項3に記載の患者支持装置。
  • 【請求項5】 前記第1 ピンは前記第1 リンクに固定され且つ前記第2 ピンは前記第2 リンクに固定される、請求項3に記載の患者支持装置。
  • 【請求項6】 前記患者支持デッキは、下向きで横方向に延びる凸状表面を有すべく形成され、 前記デッキ係合リンクは上向き表面を含むように形成され、且つ、 前記患者支持デッキの前記凸状表面は前記デッキ係合リンクの前記上向き表面と接触することにより前記デッキと前記デッキ係合リンクとの間の枢動かつ摺動的な軸受係合を提供する、請求項2に記載の患者支持装置。
  • 【請求項7】 前記第1 および第2 リンクの各前記下端は、前記螺子付きシャフトを貫通通過して横方向に延びる垂直基準平面の両側において夫々のブロックに連結される、請求項2に記載の患者支持装置。
  • 【請求項8】 前記一対のブロックの各ブロックは開孔を含むように形成され、 前記高さ調節機構は第1 ピンおよび第2 ピンを更に含み、 前記第1 ピンは前記第1 リンクの前記下端に連結されると共に枢動移動の為に前記各ブロックの一方の前記開孔内に受容され、且つ、 前記第2 ピンは前記第2 リンクの前記下端に連結されると共に枢動移動の為に前記ブロックの他方の前記開孔内に受容される、請求項7に記載の患者支持装置。
  • 【請求項9】 前記第1 ピンは前記第1 リンクに固定されると共に前記第2
    ピンは前記第2 リンクに固定される、請求項8に記載の患者支持装置。
  • 【請求項10】 前記螺子付きシャフトの第1 部分は右回転螺子を含むように形成され、 前記螺子付きシャフトの第2 部分は左回転螺子を含むように形成され、 前記一対のブロックの一方は前記螺子付きシャフトの前記第1 部分に連結され、且つ、 前記一対のブロックの他方は前記螺子付きシャフトの前記第2 部分に連結される、請求項1に記載の患者支持装置。
  • 【請求項11】 前記一対のブロックの各ブロックは、駆動ブロック部分と、右回転螺子を有する第1 開孔および左回転螺子を有する第2 開孔を含むように形成されたナット・プレートとを含み、且つ、 前記ナット・プレートは夫々の駆動ブロック部分に連結されることにより前記螺子付きシャフトの第1 および第2 部分を適切に合致係合させる、請求項10に記載の患者支持装置。
  • 【請求項12】 前記高さ調節機構は前記螺子付きシャフトの各端部に連結されたノブを含み、且つ、 前記ノブの各々は、ノブ本体と、前記ノブ本体に連結されると共に収納位置と当前記クランク・ハンドルが前記螺子付きシャフトを回転すべく使用され得る使用位置との間で移動する外方折返し用クランク・ハンドルとを含む、請求項1に記載の患者支持装置。
  • 【請求項13】 各ノブは前記螺子付きシャフトに対して軸心方向に移動可能であり、 前記高さ調節機構は、各ノブと前記螺子付きシャフトとの間に介設されたスプリングを更に含み、且つ、 各スプリングは前記ノブと前記螺子付きシャフトとの間に軸心方向緩衝を提供する、請求項12に記載の患者支持装置。
  • 【請求項14】 前記高さ調節機構は、前記ノブ本体に連結されると共に前記クランク・ハンドルに係合すべく配置されて前記クランク・ハンドルを収納位置に付勢するスプリングを更に含む、請求項12に記載の患者支持装置。
  • 【請求項15】 前記高さ調節機構は上向き表面を有するベース・プレートを含み、且つ、 前記一対のブロックの各ブロックは、前記ベース・プレートの前記上向き表面と摺動軸受係合的に接触すべく配置された下向き表面を含む、請求項1に記載の患者支持装置。
  • 【請求項16】 各ブロックは長手方向に離間された一対の案内突起を含み、 前記ベース・プレートは、前記各案内突起の間にあるように位置せしめられ、 前記ベース・プレートは、前記上向き表面から下方に延びると共に長手方向に離間された一対の横方向側縁部を含み、且つ、 前記ベース・プレートの前記各側縁部は前記ブロックの前記案内突起と協働して前記各ブロックの横方向移動を案内する、請求項15に記載の患者支持装置。
  • 【請求項17】 前記ベース・プレートは一対の停止フランジを含むように形成され、 前記一対のブロックは前記各停止フランジの間にあるように位置せしめられ、
    且つ、 前記各停止フランジは前記各ブロックが相互から離間する横方向移動を制限する、請求項15に記載の患者支持装置。
  • 【請求項18】 前記一対の停止フランジの各停止フランジは、開放上端と湾曲下端とを有するスロットを画成するU 形状縁部を含み、 前記螺子付きシャフトの一部は前記スロットの各々に受容され、且つ、 前記螺子付きシャフトは前記スロット内において前記ベース・プレートに対して回転する、請求項17に記載の患者支持装置。
  • 【請求項19】 前記基部はプラットフォームを含み、 前記高さ調節機構は前記ベース・プレートを前記プラットフォームに連結する少なくとも一個の丸頭ねじを更に含み、 前記丸頭ねじは前記ベース・プレートの前記上向き表面の上方の停止部分を含み、且つ、 前記停止部分は前記各ブロックの相互に対する横方向移動を制限する、請求項15に記載の患者支持装置。
  • 【請求項20】 前記高さ調節機構は、前記リンク機構に連結された部材と、前記基部に連結されたスプリングとを有するスプリング式上動アセンブリを更に含み、且つ、 前記部材は、前記高さ調節機構により移動されるべき前記患者支持デッキの前記端部を移動させるように前記ブロックが移動されたときに前記スプリングを圧縮する、請求項1に記載の患者支持装置。
  • 【請求項21】 基部と、 前記基部の上方に支持された患者支持アセンブリであって、長手方向に離間された両端部を有する患者支持デッキと、前記患者支持デッキの前記両端部の一方を前記両端部の他方および前記基部に対して移動する高さ調節機構とを含む患者支持アセンブリと、を備え、 前記高さ調節機構は、第1 リンク、第2 リンク、デッキ係合リンクおよびドライバを含み、 前記第1 および第2 リンクの各々は、下端、上端、および、前記上端および下端の間の中央部分を含み、 前記第1 リンクの前記中央部分は前記第2 リンクの前記中央部分に枢動可能に連結され、 前記デッキ係合リンクは前記第1 および第2 リンクに連結されると共に前記高さ調節機構により移動されるべき前記患者支持デッキの前記端部を支持すべく配置され、 前記第1 および第2 リンクの前記下端は前記ドライバに連結され、 前記ドライバは前記第1 および第2 リンクの前記各下端を相互に向けて同時に移動することにより前記デッキ係合リンクを上昇すべく作動可能であり、且つ、 前記ドライバは前記第1 および第2 リンクの前記各下端を相互から離間して同時に移動することにより前記デッキ係合リンクを下降すべく作動可能である、 患者支持装置。
  • 【請求項22】 前記ドライバは第1 および第2 ブロックを含み、 前記第1 および第2 リンクの前記下端は夫々の第1 および第2 ブロックに枢動可能に連結され、且つ、 前記各ブロックは横方向に移動して前記第1 および第2 リンクを移動する、請求項21に記載の患者支持装置。
  • 【請求項23】 前記ドライバは横方向螺子付きシャフトを含み、 前記各ブロックは前記螺子付きシャフトに対して螺着連結され、且つ、 前記各螺子付きブロックは前記螺子付きシャフトが回転するときに前記螺子付きシャフトに沿って移動する、請求項22に記載の患者支持装置。
  • 【請求項24】 前記ドライバは前記基部に固定されたベース・プレートを含むと共に、前記ブロックは前記螺子付きシャフトが回転するときに前記ベース・プレート上を摺動する、請求項23に記載の患者支持装置。
  • 【請求項25】 前記デッキ係合リンクは前記第1 および第2 リンクに対し、各リンクが前記デッキ係合リンクに対して横方向に移動するように枢動可能に且つ摺動可能に連結される、請求項21に記載の患者支持装置。
  • 【請求項26】 前記デッキ係合リンクは横方向軸心の回りにおける枢動移動の為に前記デッキ係合リンク上に取付けられる、請求項25に記載の患者支持装置。
  • 【請求項27】 前記高さ調節機構は、前記第1 および第2 リンクに連結された部材と、前記基部に連結されたスプリングとを有するスプリング式上動アセンブリを更に含み、 前記第1 および第2 リンクが相互に向けて移動されたときに前記部材は前記スプリングを圧縮し、且つ、 前記スプリングは、前記部材および前記基部の間に作用して前記デッキ係合リンクの下降に抵抗する、請求項21に記載の患者支持装置。
  • 【請求項28】 基部と、 前記基部の上方に支持された患者支持アセンブリであって、長手方向に離間された両端部を有する患者支持デッキと、前記患者支持デッキの前記両端部の一方を前記両端部の他方および前記基部に対して移動する高さ調節機構とを含む患者支持アセンブリと、を備え、 前記高さ調節機構は、第1 リンク、第2 リンク、デッキ係合リンクおよびドライバを含み、 前記第1 および第2 リンクの各々は、下端、上端、および前記上端と下端との間の中央部分を含み、 前記第1 リンクの前記中央部分は前記第2 リンクの前記中央部分に枢動可能に連結され、 前記デッキ係合リンクは前記高さ調節機構により移動されるべき前記患者支持デッキの前記端部を支持すべく配置され、 前記第1 および第2 リンクは前記ドライバに連結され、 前記ドライバは前記第1 および第2 リンクを移動させるように作動可能であり、 前記デッキ係合リンクは第1 スロットおよび第2 スロットを含むように形成され、 前記高さ調節機構は、前記第1 スロット内に受容されると共に前記第1 リンクの前記上端に連結された第1 ピンと、前記第2 スロット内に受容されると共に前記第2 リンクの前記上端に連結された第2 ピンとを含み、 前記第1 および第2 ピンは前記第1 および第2 リンクが移動するときに夫々の第1 および第2 スロット内で移動する、患者支持装置。
  • 【請求項29】 前記デッキ係合リンクは、前記第1 スロットを画成する第
    1 縁部と、前記第2 スロットを画成する第2 縁部とを含み、且つ、 前記第1 および第2 縁部の各々は、前記高さ調節機構が所定位置に在るときに夫々の第1 および第2 ピンを受容するノッチを含むように形成される、請求項2
    8に記載の患者支持装置。
  • 【請求項30】 前記高さ調節機構は、前記デッキ係合リンクに枢動可能に連結されると共に前記第1 リンクに枢動可能に連結された制御リンクを更に備え、且つ、 前記制御リンクは前記第1 および第2 リンクが静止しているときに前記第1 および第2 リンクに対する前記デッキ係合リンクの横方向移動を防止する、請求項28に記載の患者支持装置。
  • 【請求項31】 前記制御リンクは、前記第1 および第2 スロットから等距離の位置にて前記デッキ係合リンクに枢動可能に連結される、請求項30に記載の患者支持装置。
  • 【請求項32】 前記第1 リンクは前記第2 リンクに対して中央軸心回りで枢動し、且つ、 前記制御リンクは前記中央軸心および前記第1 リンクに対して等距離の位置で前記第1 リンクに枢動可能に連結される、請求項30に記載の患者支持装置。
  • 【請求項33】 前記制御リンクは、前記中央軸心の垂直上方の位置にて前記デッキ係合リンクに枢動可能に連結される、請求項32に記載の患者支持装置。
  • 【請求項34】 前記デッキ係合リンクは、底部表面と、前記底部表面に付加されると共に其処から下方に延びる第1 スロット・ブロックと、前記底部表面に付加されると共に其処から下方に延びる第2 スロット・ブロックとを含み、 前記第1 スロットは前記第1 スロット・ブロックに形成され、且つ、 前記第2 スロットは前記第2 スロット・ブロックに形成される、請求項28に記載の患者支持装置。
  • 【請求項35】 前記第1 および第2 スロットは夫々の第1 および第2 スロット・ブロック内において水平に延びる、請求項34に記載の患者支持装置。
  • 【請求項36】 前記第1 スロット・ブロックは前記第2 スロット・ブロックと横方向に整列され、且つ、 前記第1 および第2 リンクの前記上端は、前記第1 および第2 スロット・ブロックを貫通通過する横方向に延びる垂直基準平面の両側において夫々の第1 および第2 スロット・ブロックの近傍にあるように位置せしめられる、請求項34に記載の患者支持装置。
  • 【請求項37】 前記高さ調節機構は、前記第1 および第2 リンクに連結された部材と、前記基部に連結されたスプリングとを有するスプリング式上動アセンブリを更に含み、 前記ドライバが前記第1 および第2 リンクを移動することにより前記デッキ係合リンクを前記基部に対して下降するときに、前記部材は前記スプリングを圧縮し、且つ、 前記スプリングは、前記部材と前記基部との間で、前記デッキ係合リンクの下降に抵抗すべく作用する、請求項28に記載の患者支持装置。
  • 【請求項38】 基部と、 前記基部の上方に支持された患者支持アセンブリであって、長手方向に離間された両端部を有する患者支持デッキと、前記患者支持デッキの前記両端部の一方を前記両端部の他方および前記基部に対して移動する高さ調節機構とを含む患者支持アセンブリと、を備え、 前記高さ調節機構は、第1 リンク、第2 リンク、デッキ係合リンク、制御リンクおよびドライバを含み、 前記第1 および第2 リンクの各々は、下端、上端、および、前記上端および下端の間の中央部分を含み、 前記第1 リンクの前記中央部分は前記第2 リンクの前記中央部分に枢動可能に連結され、 前記デッキ係合リンクは、前記高さ調節機構により移動されるべき前記患者支持デッキの前記端部を支持すべく配置され、 前記第1 および第2 リンクは前記ドライバに連結され、 前記ドライバは前記第1 および第2 リンクを移動させるように作動可能であり、 前記第1 および第2 リンクの各上端は前記デッキ係合リンクに摺動可能に連結され、 前記制御リンクは、前記第1 リンクに枢動可能に連結された第1 端部と前記デッキ係合リンクに枢動可能に連結された第2 端部とを含み、且つ、 前記制御リンクは、前記第1 リンクおよび前記第2 リンクが移動するときに前記第1 および第2 リンクに対して前記デッキ係合リンクを中央に維持する、患者支持装置。
  • 【請求項39】 前記デッキ係合リンクは横方向に離間された第1 および第
    2 端部を含み、且つ、 前記制御リンクは、前記デッキ係合リンクの前記第1 および第2 端部から等距離の位置にて前記デッキ係合リンクに枢動可能に連結される、請求項38に記載の患者支持装置。
  • 【請求項40】 前記第1 リンクは前記第2 リンクに対して中央軸心の回りで枢動し、且つ、 前記制御リンクは前記中央軸心の垂直上方の位置にて前記デッキ係合リンクに枢動可能に連結される、請求項38に記載の患者支持装置。
  • 【請求項41】 基部と、 前記基部の上方に支持された患者支持アセンブリであって、長手方向に離間された両端部を有する患者支持デッキと、前記患者支持デッキの前記両端部の一方を前記両端部の他方および前記基部に対して上昇かつ下降する高さ調節機構とを含む患者支持アセンブリと、を備え、 前記高さ調節機構は、上向き表面を有するデッキ係合リンクを含み、 前記患者支持デッキは下向き表面を含むように形成され、 前記下向き表面は前記デッキ係合リンクの前記上向き表面に係合することにより前記上向き表面に対する枢動かつ摺動を提供する、患者支持装置。
  • 【請求項42】 前記患者支持デッキは、当前記第1 および第2 側の間において下方かつ横方向に延びるリブにより第1 距離だけ横方向に離間されて下向き表面を提供する第1 および第2 側を含み、且つ、 前記デッキ係合リンクは略々前記第1 距離だけ離間された第1 および第2 端部を含む、請求項41に記載の患者支持装置。
  • 【請求項43】 前記下向き表面は凸状である、請求項42に記載の患者支持装置。
  • 【請求項44】 前記デッキ係合リンクは前記上向き表面から上方に延びる外側横方向リムを含み、 前記デッキ係合リンクは前記横方向リムと離間関係にて前記上向き表面から上方に延びる横方向唇部を含み、且つ、 前記リブは前記横方向リムおよび前記横方向唇部の間にあるように位置せしめられる、請求項41に記載の患者支持装置。
  • 【請求項45】 前記デッキ係合リンクは、前記患者支持デッキの前記第1
    側の近傍で前記横方向唇部に前記横方向リムを接続する第1 端部リムを含み、 前記デッキ係合リンクは、前記患者支持デッキの前記第2 側の近傍で前記横方向唇部に前記横方向リムを接続する第2 端部リムを含み、且つ、 前記リブは前記第1 端部リムおよび前記第2 端部リムの間にあるように位置せしめられる、請求項44に記載の患者支持装置。
  • 【請求項46】 前記デッキ係合リンクは下向き底部表面を含み、且つ、 前記患者支持アセンブリは、前記患者支持デッキに連結されると共に前記デッキ係合リンクの前記底部表面に係合すべく配置されることにより前記患者支持デッキと前記デッキ係合リンクとの分離を防止するリテイナを更に含む、請求項4
    1に記載の患者支持装置。
  • 【請求項47】 前記リテイナは上向き凸状表面を有する湾曲部分を含み、 前記リテイナの前記上向き凸状表面は前記デッキ係合リンクの前記下向き底部表面に係合し、且つ、 前記高さ調節機構が前記患者支持デッキを移動するときに前記リテイナの前記上向き凸状表面は前記デッキ係合リンクの前記下向き底部表面に対して枢動かつ摺動する、請求項46に記載の患者支持装置。
  • 【請求項48】 前記リテイナの前記上向き凸状表面は前記リブの前記下向き凸状表面から水平かつ垂直にオフセットされる、請求項47に記載の患者支持装置。
  • 【請求項49】 前記デッキ係合リンクは下向き底部表面を含み、且つ、 前記患者支持アセンブリは、前記デッキ係合リンクの前記底部表面に係合することにより前記患者支持デッキと前記デッキ係合リンクとの分離を防止する第1
    位置と、前記デッキ係合リンクの前記底部表面から離間されることにより前記患者支持デッキと前記デッキ係合リンクとの分離を許容する第2 位置と、の間で枢動すべく前記患者支持デッキに連結されたリテイナを更に含む、請求項41に記載の患者支持装置。
  • 【請求項50】 前記リテイナは、上向き凸状表面を有する湾曲部分を含み、 前記リテイナの前記上向き凸状表面は、前記リテイナが前記第1 位置に在るときに前記デッキ係合リンクの前記下向き底部表面に係合し、且つ、 前記リテイナの前記上向き凸状表面は、前記リテイナが前記第2 位置に在るときに前記デッキ係合リンクの前記下向き底部表面から離間される、請求項49に記載の患者支持装置。
  • 【請求項51】 前記リテイナの前記上向き凸状表面は前記リブの前記下向き凸状表面から水平かつ垂直にオフセットされる、請求項50に記載の患者支持装置。
  • 【請求項52】 前記デッキ係合リンクは、前記上向き表面と前記下向き底部表面との間に延びる縁部を含み、 前記縁部はノッチを含むように形成され、且つ、 前記リテイナの前記湾曲部分は前記リテイナが前記第2 位置に在るときに前記ノッチと整列される、請求項50に記載の患者支持装置。
  • 【請求項53】 基部と、 前記基部の上方に支持された患者支持アセンブリであって、第1 および第2 側を有する患者支持デッキと、前記患者支持デッキの上方に支持されたマットレスと、前記マットレスの下方で摺動移動すべく前記患者支持デッキに連結されたX
    線トレイと、前記X線トレイを前記患者支持デッキに連結するリンクとを含む患者支持アセンブリと、を備え、 前記X線トレイは、前記マットレスの下側に位置する使用位置と、前記X線トレイの一部が前記患者支持デッキの前記第1 側を越えて延びる第1 装填位置と、
    前記X線トレイの一部が前記患者支持デッキの前記第2 側を越えて延びる第2 装填位置と、の間で移動可能であり、 前記患者支持デッキは第1 停止部および第2 停止部を含むように形成され、 前記X線トレイは前記リンクが前記第1 停止部に係合するときに前記第1 装填位置に在り、且つ、 前記X線トレイは前記リンクが前記第2 停止部に係合するときに前記第2 装填位置に在る、患者支持装置。
  • 【請求項54】 前記患者支持デッキは前記第1 および第2 停止部の間に延びるスロットを含み、且つ、 前記リンクは、前記患者支持デッキに対する摺動移動の為に前記スロット内に受容される第1 端部ディスクを含むように形成される、請求項53に記載の患者支持装置。
  • 【請求項55】 前記X線トレイは開孔を含むように形成され、且つ、 前記リンクは、前記X線トレイに対する枢動移動の為に前記開孔内に受容される第2 端部ディスクを含むように形成される、請求項54に記載の患者支持装置。
  • 【請求項56】 前記X線トレイが前記第1 および第2 装填位置の各々に在るときに前記第1 端部ディスクは前記第2 端部ディスクと横方向に整列され、且つ、 前記X線トレイが前記使用位置に在るときに前記第1 端部ディスクは前記第2
    端部ディスクと長手方向に整列される、請求項55に記載の患者支持装置。
  • 【請求項57】 前記X線トレイに形成された前記開孔は、前記X線トレイが前記使用位置から前記第1 装填位置へと移動されるときに前記第1 停止部上を通過し、且つ、 前記X線トレイに形成された前記開孔は、前記X線トレイが前記使用位置から前記第2 装填位置へと移動されるときに前記第2 停止部上を通過する、請求項5
    5に記載の患者支持装置。
  • 【請求項58】 前記第1 停止部は前記第2 停止部と横方向に整列される、
    請求項54に記載の患者支持装置。
  • 【請求項59】 前記スロットは実質的に鐘状の経路に沿って前記第1 および第2 停止部の間に延びる、請求項58に記載の患者支持装置。
  • 【請求項60】 前記リンクは、前記X線トレイに連結された上方延在部分と、前記患者支持デッキに連結された下方延在部分とを含む、請求項53に記載の患者支持装置。
  • 【請求項61】 前記X線トレイが前記使用位置から前記第1 および第2 装填位置の夫々へと移動されるときに、前記リンクの前記上方延在部分は前記第1
    および第2 停止部の上方を通過し、且つ、 前記X線トレイが前記第1 および第2 装填位置の夫々に在るときに、前記リンクの前記下方延在部分は前記第1 および第2 停止部と係合する、請求項60に記載の患者支持装置。
  • 【請求項62】 前記患者支持デッキは前記第1 および第2 停止部の間に延びるスロットを含むように形成され、 前記リンクの前記下方延在部分は前記患者支持デッキに対する摺動移動の為に前記スロット内に受容され、且つ、 前記スロットは、前記X線トレイが前記第1 および第2 装填位置の間で移動されるときに前記リンクが前記X線トレイに対して約180 °に亙り枢動する如き形状とされる、請求項60に記載の患者支持装置。
  • 【請求項63】 前記リンクは可撓リンクであり、且つ、 前記X線トレイが前記第1 および第2 装填位置のいずれかに在るときに前記リンクを前記X線トレイから手動で撓曲すると、前記X線トレイが前記患者支持デッキから離間するのが許容される、請求項53に記載の患者支持装置。
  • 【請求項64】 上向きのプラットフォーム表面と、前記プラットフォーム表面から上方に延びると共に前記プラットフォーム表面の上方に内部領域を画成する4個の壁部と、を有するプラットフォーム・タブを含む基部と、 前記プラットフォーム表面により支持された患者支持アセンブリであって、第
    1 および第2 側を有する患者支持デッキと、前記患者支持デッキの上方に支持されたマットレスと、前記マットレスの下方において摺動移動すべく前記患者支持デッキに連結されたX線トレイと、前記患者支持デッキを前記プラットフォームに連結する高さ調節アセンブリと、を含む患者支持アセンブリと、を備え、 前記高さ調節アセンブリは、前記患者支持デッキおよび前記X線トレイが前記プラットフォーム・タブの前記内部領域内にあるように位置せしめられることから前記X線トレイがアクセス不能となる下降位置を有し、且つ、 前記高さ調節アセンブリは、前記患者支持デッキおよび前記X線トレイが前記プラットフォーム・タブの前記内部領域の上方にあるように位置せしめられることから、前記X線トレイが、前記マットレスの下側に位置する使用位置と、前記X線トレイの一部が前記患者支持デッキの前記第1 側を越えて延びる第1 装填位置と、前記X線トレイの一部が前記患者支持デッキの前記第2 側を越えて延びる第2 装填位置との間で移動されるべくアクセス可能となる上昇位置を有する、患者支持装置。
  • 【請求項65】 基部と、前記基部により支持された患者支持アセンブリとを有する患者支持装置であって、 前記患者支持アセンブリは、 横方向に離間された第1 および第2 側と、長手方向に離間された一対の高位端部と、低位中央部分と、前記高位端部の夫々を前記低位中央部分に接続する一対のトレイ案内壁と、を含む単一片構造の患者支持デッキと、 前記患者支持デッキの前記各高位端部により担持されたマットレス支持部材と、 前記マットレス支持部材に担持されたマットレスと、 前記マットレス支持部材の下方かつ前記各トレイ案内壁の間において前記患者支持デッキの前記中央部分により担持されたX線トレイであって、前記患者支持デッキの前記中央部分の上方に位置する第1 位置と、当前記X線トレイの少なくとも一部が前記第1 および第2 側の一方を越えて延びる第2 位置との間で前記患者支持デッキに対して摺動可能であるX線トレイと、を備える、患者支持装置。
  • 【請求項66】 前記マットレス支持部材は、大寸中央開口と前記開口を埋めるX線ウィンドウガラスとを有するX線ウィンドウ・フレームを含む、請求項65に記載の患者支持装置。
  • 【請求項67】 前記患者支持デッキの前記高位端部の各々は、タブを含むように形成され、 前記マットレス支持部材は一対のノッチを含むように形成され、且つ、 前記各タブは前記各ノッチに受容されることにより、前記患者支持デッキに対する前記マットレス支持部材の横方向摺動移動を防止する、請求項65に記載の患者支持装置。
  • 【請求項68】 前記患者支持デッキの前記トレイ案内壁の各々は、前記X
    線トレイの上方に位置する少なくとも一個のタブを含むように形成され、且つ、 前記タブは前記X線トレイに係合して前記X線トレイを前記第2 位置に支持するのを助力する、請求項65に記載の患者支持装置。
  • 【請求項69】 前記X線トレイは、前記X線トレイにより担持された装置の支持パッドを受容し得る一群のパッド凹所を含むように形成される、請求項6
    5に記載の患者支持装置。
  • 【請求項70】 前記X線トレイはケーブル・ノッチを含むように形成され、 前記患者支持デッキはケーブル・ループ・トラフを含むように形成され、且つ、 前記ケーブル・ノッチは前記X線トレイが前記第1 位置に在るときに前記ケーブル・ループ・トラフと整列されることから、前記X線トレイにより担持される装置に連結されたケーブルは前記ケーブル・ノッチおよび前記ケーブル・ループ・トラフを介してルーティングされ得る、請求項65に記載の患者支持装置。
  • 【請求項71】 前記X線トレイは前記ケーブル・ループ・トラフから延びるケーブル溝を含むように形成されることから、前記X線トレイにより担持された装置のケーブルは前記ケーブル・ループ・トラフから前記ケーブル溝を介してルーティングされ得る、請求項70に記載の患者支持装置。
  • 【請求項72】 前記X線トレイを前記患者支持デッキの前記中央部分に連結するリンクを更に備えて成る、請求項65に記載の患者支持装置。
  • 【請求項73】 前記リンクは前記X線トレイに枢動可能に連結されると共に前記X線トレイの前記中央部分に摺動可能に連結される、請求項72に記載の患者支持装置。
  • 【請求項74】 前記リンクは、前記X線トレイの下方かつ前記患者支持デッキの前記中央部分の上方にあるように位置せしめられる、請求項72に記載の患者支持装置。
  • 【請求項75】 前記X線トレイは実質的に平坦な上面を含み、 前記患者支持デッキの前記中央部分は、前記X線トレイの前記上面と実質的に平行である実質的に平坦な支持表面を含み、且つ、 前記リンクは、前記X線トレイの前記上面および前記中央部分の前記支持表面と実質的に平行な平面内を枢動する、請求項72に記載の患者支持装置。
  • 【請求項76】 前記患者支持デッキの前記中央部分は、前記第1 および第
    2 位置の間で前記X線トレイが移動する間に前記患者支持デッキに対する前記リンクの摺動および枢動移動を案内するスロットを含むように形成される、請求項72に記載の患者支持装置。
  • 【請求項77】 前記患者支持デッキの前記中央部分は、前記スロットの近傍にて前記患者支持デッキの所定領域内にリンク受容凹所を含むように形成されると共に、前記第1 および第2 位置の間における前記X線トレイの移動の間に前記リンク受容凹所内で移動する、請求項76に記載の患者支持装置。
  • 【請求項78】 基部と、 前記基部の上方に支持さらプラットフォームと、 前記プラットフォームの上方に支持された患者支持アセンブリであって、長手方向に離間された両端部を有する患者支持デッキと、前記患者支持デッキの前記両端部の一方を前記両端部の他方および前記基部に対して移動する高さ調節機構とを含む患者支持アセンブリと、を備え、 前記高さ調節機構は、前記患者支持デッキに連結された少なくとも第1 および第2 リンクと、枢動移動の為に前記第1 および第2 リンクを相互に連結する枢動ピンと、前記第1 および第2 リンクを起動して前記患者支持デッキを移動させるように配置構成されたドライバと、前記枢動ピンに連結された部材および前記プラットフォームにより支持されたスプリングを有するスプリング式上動アセンブリと、を有するハサミ状リンク機構を含み、 前記部材は前記第1 および第2 リンクが起動されたときに前記スプリングを圧縮することにより、前記高さ調節機構により移動されるべき前記患者支持デッキの前記端部を下降する、患者支持装置。
  • 【請求項79】 前記部材は水平プレートを含み、 前記スプリングは頂端部を含み、且つ、 前記プレートは前記スプリングの前記頂端部に係合して前記スプリングを圧縮する、請求項78に記載の患者支持装置。
  • 【請求項80】 前記スプリング式上動アセンブリは、前記水平プレートに連結されたスプリング・ガイドを更に含み、 前記スプリングは内部領域を有するコイル・スプリングであり、且つ、 前記スプリング・ガイドは前記水平プレートから前記内部領域内に下方延びる、請求項79に記載の患者支持装置。
  • 【請求項81】 前記スプリング式上動アセンブリは、前記プラットフォームから前記スプリングの前記内部領域内に上方に延びるスタッドを含み、 前記スプリング・ガイドはスタッド受容ボアを含むように形成され、且つ、 前記スタッドの一部は、前記高さ調節機構により移動されるべき前記患者支持デッキの前記端部を下降すべく前記第1 および第2 リンクが起動されたときに前記スタッド受容ボア内に受容される、請求項80に記載の患者支持装置。
  • 【請求項82】 前記高さ調節機構が上昇位置に在るときに前記水平プレートは前記スプリングの前記頂端部から離間される、請求項79に記載の患者支持装置。
  • 【請求項83】 前記スプリング・ブラケットは前記枢動ピンに連結された垂直プレートを更に含み、且つ、 前記水平プレートは前記垂直プレートに付加される、請求項79に記載の患者支持装置。
  • 【請求項84】 前記スプリング式上動アセンブリは前記部材に連結されたスプリング・ガイドを更に含み、 前記スプリングは内部領域を有するコイル・スプリングであり、且つ、 前記スプリングは前記部材から前記内部領域内に下方に延びる、請求項78に記載の患者支持装置。
  • 【請求項85】 前記スプリング式上動アセンブリは、前記プラットフォームから前記スプリングの前記内部領域内に上方に延びるスタッドを含み、 前記スプリング・ガイドはスタッド受容ボアを含むように形成され、且つ、 前記スタッドの一部は、前記高さ調節機構により移動されるべき前記患者支持デッキの前記端部を下降すべく前記第1 および第2 リンクが起動されたときに前記スタッド受容ボア内に受容される、請求項84に記載の患者支持装置。
  • 【請求項86】 前記スプリングは垂直に配向されたコイル圧縮スプリングである、請求項78に記載の患者支持装置。
  • 说明书全文

    【発明の詳細な説明】

    【0001】 発明の背景 本発明は患者支持装置用の患者支持アセンブリに関し、特に、乳児用保温装置などの熱的支援装置(thermal support apparatus) に関する。 より詳細には、本発明は、患者支持アセンブリに含まれるチルト用機構及びX線トレイに関する。

    【0002】 未熟児の発育を促進すべく、チャンバと、前記チャンバを制御済温度に維持する種々のシステムとを有する乳児用保温器および保育器などの熱的支援装置は公知である。 従来の熱的支援装置は、チャンバ内に乳児を支持するマットレス、および、熱的支援装置の残部に対するマットレスの高さおよび傾斜を調節する装置を含んでいる。 マットレスの高さおよび傾斜を調節する装置はそれを円滑に行うのが望ましい。 また、マットレスの高さおよび傾斜を調節する装置は、少数の基本構成要素から作成されることによりコストを最小化すると共に必要なときには清掃および保守を簡素化するのも望ましい。

    【0003】 従来の熱的支援装置は、レントゲン写真を取るときに乳児の下方にX線フィルムのカセットを支持することにより、レントゲン写真を取るべく乳児を別の支持装置に移動する必要性を排除するX線トレイを含むものがある。 X線トレイは、
    熱的支援装置の各側からX線トレイにX線フィルムのカセットが装填され得るように、熱的支援装置のいずれの側からでもアクセス可能であれば望ましい。

    【0004】 本発明に依れば、患者支持装置は、基部と、前記基部上に支持された患者支持アセンブリとを含んでいる。 前記熱的支援アセンブリは、長手方向に離間された各端部を有する患者支持デッキと、前記患者支持デッキの各端部の一方を前記患者支持デッキの各端部の他方および前記基部に対して移動する高さ調節機構(ele
    vation mechanism) とを含んでいる。 好適実施例において前記高さ調節機構は、
    横方向に延びる螺子付きシャフトと、前記シャフトに螺着連結された一対のブロックと、前記一対のブロックに連結されると共に前記ブロックから上方に延びることにより、前記高さ調節機構により移動される前記患者支持デッキの端部を支持するリンク機構とを含んでいる。 前記一対のブロックは前記螺子付きシャフトの回転に応じて横方向に移動すると共に、前記リンク機構は前記各ブロックの横方向移動に応じて前記基部に対して前記患者支持デッキの端部を移動させるように配置構成される。

    【0005】 好適実施例において、前記熱的支援装置は斯かる高さ調節機構を前記患者支持デッキの各端部に含んでいる。 前記高さ調節機構は独立的に作動し、前記患者支持デッキをトレンデレンブルグ位置および逆トレンデレンブルグ位置へと移動する。 これに加えて前記高さ調節機構は、前記トレンデレンブルグ位置および逆トレンデレンブルグ位置の間における無限数の位置に前記患者支持デッキを位置決めすべく作動可能である。

    【0006】 前記高さ調節機構の各々の螺子付きシャフトの第1 部分は右回転螺子を含むように形成され、且つ、高さ調節機構の各々の螺子付きシャフトの第2 部分は左回転螺子を含むように形成される。 これに加え、一対のブロックの各々は、右回転螺子を有する第1 開孔と左回転螺子を有する第2 開孔とを含むように形成された駆動ブロックおよびナット・プレートを含んでいる。 夫々の駆動ブロック部分に対する各ナット・プレートの配向は、夫々のブロックの螺子付きシャフトのどの部分が取付けられるかに依存する。 この「可逆的」なナット・プレート配置により、各駆動ブロックおよび各ナット・プレートは同一的に構築されてから適宜な手法で相互に組み立てられる。

    【0007】 前記高さ調節機構の各々のリンク機構は、第1 リンク、第2 リンクおよびデッキ係合リンクを含んでいる。 前記第1 および第2 リンクの各々は、夫々の駆動ブロック部分に枢動可能に連結された下端と、前記デッキ係合リンクに対して枢動可能に且つ摺動可能に連結された上端とを有している。 前記第1 リンクは前記第
    2 リンクに対して交差状もしくは「ハサミ状」の配置構成で枢動可能に連結される。 各デッキ係合リンクは、夫々の高さ調節機構により移動されるべき前記患者支持デッキの端部を支持する。 これに加え、各デッキ係合リンクは第1 および第
    2 スロットを含むように形成されると共に、夫々のリンクの上端は夫々のスロットにて各デッキ係合リンクに連結される。 高さ調節機構の各々はアイドラ・アームを含むが、前記アイドラ・アームは、夫々のデッキ係合リンクに連結された上端と、夫々の第1 リンクに枢動可能に連結された下端とを有することにより、夫々の第1 および第2 リンクに対するデッキ係合リンクの横方向移動を防止する。

    【0008】 各高さ調節機構は、一対のノブを含むと共に、各ノブは夫々の螺子付きシャフトの端部に連結される。 各ノブは、ノブ本体と、ノブに連結されたクランク・ハンドルとを含む。 使用に際して各ノブは前記高さ調節機構に対して僅かな調節を行うべく回転されると共に、前記クランク・ハンドルは、前記クランク・ハンドルが前記ノブ本体および螺子付きシャフトを迅速に回転することにより前記高さ調節機構に対して大きな調節を加えるという使用位置へと前記ノブ本体に対して外方に折り返される。 各ノブと夫々の螺子付きシャフトとの間にはスプリングが介設され、それらの間に緩衝を提供する。 前記スプリングは各ノブに対し、前記ノブが偶発的に衝突されたとすれば前記ノブが夫々のシャフトに向けて横方向に内方に移動するのを許容する。 特定のノブが衝突された後、夫々のスプリングはノブをその通常位置に向けて外方に戻し付勢する。

    【0009】 本発明に依れば前記熱的支援装置は、前記患者支持デッキにより担持されたマットレスの下方における摺動移動の為に前記患者支持デッキに連結されたX線トレイを含む。 リンクは、前記X線トレイを前記患者支持デッキに連結する。 前記X線トレイは、前記マットレスの下側に位置する使用位置と、X線トレイの一部が前記患者支持デッキの第1 側を越えて延びるという第1 装填位置と、前記X線トレイの一部が前記患者支持デッキの第2 側を越えて延びるという第2 装填位置と、の間で移動可能である。 前記患者支持デッキは、前記第1 側の近傍の第1 停止部と、前記第2 側の近傍の第2 停止部とを含むように形成される。 前記X線トレイが前記第1 装填位置に在るときに前記リンクは前記第1 停止部に係合し、且つ、前記X線トレイが前記第2 装填位置に在るときに前記リンクは前記第2 停止部に係合する。

    【0010】 前記患者支持デッキは略々鐘状の経路に沿って前記第1 および第2 停止部の間で延びるスロットを含み、且つ、前記X線トレイは開孔を含むように形成される。 前記リンクは、前記患者支持デッキに対する摺動移動の為に前記スロット内に受容された下方延伸第1 端部ディスクと、前記X線トレイに対する枢動移動の為に前記開孔内に受容された上方延伸第2 端部ディスクとを含むように形成される。 前記スロットの前記鐘状経路は、前記X線トレイが前記第1 および第2 装填位置の間で移動されるときに前記X線トレイに対して前記リンクを約180 °に亙り枢動せしめる。 前記リンクの第1 端部ディスクと前記第1 および第2 停止部との間の係合は、前記X線トレイが夫々の第1 および第2 装填位置を越えて移動するのを防止する。

    【0011】 前記熱的支援装置の前記基部は、上向きのプラットフォーム表面と、前記プラットフォーム表面から上方に延びると共に前記プラットフォーム表面の上方に内部領域を画成する4個の壁部と、を有するプラットフォーム・タブを支持する。
    前記患者支持アセンブリは、前記プラットフォーム表面により支持される。 前記患者支持デッキおよびX線トレイが前記プラットフォーム・タブの前記内部領域の内側にあるように位置せしめられたとき、前記X線トレイはアクセス不能である。 前記患者支持デッキおよびX線トレイが前記プラットフォーム・タブの前記内部領域の上方にあるように位置せしめられたとき、前記X線トレイは前記使用位置と第1 および第2 装填位置の各々との間で移動されるべくアクセス可能である。

    【0012】 故に本発明の実施例は、基部と、前記基部の上方に支持された患者支持アセンブリとを備えて成る。 前記患者支持アセンブリは、患者支持デッキと、前記患者支持デッキの両端部の一方を移動する高さ調節機構とを含む。 前記高さ調節機構は、それらの中央部分にて相互に連結された第1 および第2 リンクと、前記第1
    および第2 リンクの各上端に連結されると共に前記患者支持デッキの前記端部を支持すべく配置されたデッキ係合リンクと、前記第1 および第2 リンクの各下端に連結されたドライバとを含む。 前記ドライバは、前記第1 および第2 リンクの前記下端を、相互に向けて移動することにより前記デッキ係合リンクを上昇し、
    且つ、相互から離間して移動することにより前記デッキ係合リンクを下降すべく作動可能である。 前記デッキ係合リンクは上向き表面を含み、且つ、前記患者支持デッキは、前記上向き表面と係合することにより前記デッキ係合リンクに対する当前記患者支持デッキの枢動かつ摺動運動を提供する下向き表面を含む。 前記患者支持デッキに対してはリンクによりX線トレイが連結される。 前記患者支持デッキは、第1 および第2 停止部を含むように形成される。 前記リンクが前記第
    1 停止部に係合するときに前記X線トレイは前記患者支持デッキの第1 側を越えて延びる第1 装填位置に在り、且つ、前記リンクが前記第2 停止部に係合するときに前記X線トレイは前記患者支持デッキの第2 側を越えて延びる第2 装填位置に在る。

    【0013】 本発明のさらなる特徴および利点は、本発明を実施する上で現在において理解される最適な手法を例証する好適実施例の以下の詳細な説明を考慮すれば当業者には明らかであろう。

    【0014】 図面の詳細な説明 詳細な説明は特に添付図面を参照する。 図1に示されたように、乳児用保温装置もしくは保育器などの熱的支援装置すなわち患者支持装置20は、基部22と、前記基部22から下方に延びる複数のキャスタ24と、基部22の上方に支持された乳児支持部分もしくは患者支持部分26とを含んでいる。 乳児支持部分26は、垂直移動の為に基部22に連結された台座28と、前記台座28により支持されたプラットフォーム・タブ30と、前記プラットフォーム・タブ30により支持された患者支持アセンブリ32とを含んでいる。 患者支持装置20はまた、垂直嵌合アーム36および平オーバヘッド・アーム38を含むキャノピー支持アーム34も含んでいる。 キャノピー40はオーバヘッド部分38に連結されると共にプラットフォーム・タブ30の上方にあるように位置せしめられる。 キャノピー40は、図1に示された下降位置と(
    不図示の) 上昇位置との間で枢動移動すべくオーバヘッド部分38に連結された一対のキャノピー半体42を含んでいる。

    【0015】 図1に示されたようにプラットフォーム・タブ30からは上方に向けて一対の透明側部ガード44および一対の透明端部ガード46が延びる。 側部ガード44および端部ガード46はキャノピー半体42およびオーバヘッド部分38と協働して、隔離チャンバを備えた患者支持装置20を提供する。 側部ガード44は、アクセス・ポート・
    カバー48により通常的に閉成される一対のアクセス・ポートを含むように形成され得る。 アクセス・ポート・カバー48は、前記隔離チャンバ内において患者支持装置20により支持された乳児などの患者に対するアクセスを許容すべく開成され得る。 各端部ガード46は少なくとも一個のU 形状ウィンドウを含むように形成されると共に、各U 形状ウィンドウ内に存するべく通過グロメット50が位置せしめられる。 ( 不図示の) ワイヤおよびチューブは前記通過グロメット50を通して前記隔離チャンバ内にルーティングされ得る。

    【0016】 前記患者支持装置20は、前記隔離チャンバの温度および湿度を制御する種々のシステムを監視すると共に前記患者支持装置の制御システムのメモリ内に種々の制御パラメータを看護奉仕者が入するのを許容するユーザ・インタフェース・
    パネル52を含む。 患者支持装置20はまた、水が充填されると共にプラットフォーム・タブ30の加湿器区画室内に挿入され得る加湿器モジュール54も含んでいる。
    加熱された空気は加湿器モジュール54を介して前記隔離チャンバ内に導かれる。
    前記隔離チャンバ内にあるように縦長ケース56が位置せしめられる。 前記縦長ケース56は、患者環境センサおよび光センサならびにノイズセンサなどの種々のセンサ58を支持すると共に、前記隔離チャンバを介して循環されつつある空気に対する空気戻り経路も提供する。

    【0017】 患者支持装置20により支持された乳児に対するアクセスを増大すべく前記各側部ガード44とひとつの端部ガード46がキャノピー40から下方に離間枢動し得るように、ヒンジ60が配備される。 ( 不図示の) 上動および下動ボタンが押圧されて前記キャノピー支持アーム34の垂直嵌合アーム36を伸張かつ収縮することにより、キャノピー支持アーム34のオーバヘッド部分38およびキャノピー40は上昇かつ下降され得る。 患者支持装置20は、基部22に対して乳児支持部分26を上昇すべく踏み込まれ得る上昇用ペダル62と、基部22に対して乳児支持部分26を下降すべく踏み込まれ得る下降用ペダル64とを含んでいる。 患者支持装置20はまた、ペダル
    62、64と、基部22および台座28などの他の構成要素とを偶発的な衝撃から保護する側部バンパ66を含んでいる。 プラットフォーム・タブ30は、キャノピー支持アーム34の各側で取手68を含むように形成される。 各取手68は、搬送の間に看護奉仕者が患者支持装置20を操作すべく把持され得る。

    【0018】 図1に示されたように、プラットフォーム・タブ30は外側端壁70および外部側壁72を含んでいる。 また図2に示されたようにプラットフォーム・タブ30は、内側端壁74および内部側壁76も含んでいる。 外側端壁70、外部側壁72、内側端壁74
    および内部側壁76は全て、プラットフォーム・タブ30の底部パネル78から上方に延びる。 底部パネル78は、上向きのプラットフォーム表面80を含んでいる。 内側端壁74および内部側壁76は協働して、プラットフォーム表面80の上方に内部領域もしくはマットレス用凹所82を画成する。 図2に示されたように、患者支持アセンブリ32は内部領域82内に受容されてプラットフォーム・タブ30の底部パネル78
    に連結される。

    【0019】 患者支持アセンブリ32は、第1 端部86と、前記第1 端部86から長手方向に離間された第2 端部88とを有するデッキ・アセンブリ84を含んでいる。 患者支持アセンブリ32はまた一対の高さ調節機構90も含んでおり、前記高さ調節機構90の各々は独立的に作動して夫々の上方に位置するデッキ・アセンブリ84の第1 および第
    2 端部86、88を上昇かつ下降する。 高さ調節機構90は、デッキ・アセンブリ84がトレンデレンブルグ位置への第1 方向および逆トレンデレンブルグ位置への第2
    方向に傾斜されるのを許容する。 これに加え、各高さ調節機構90は、トレンデレンブルグ位置と逆トレンデレンブルグ位置との間における無限数の位置にデッキ・アセンブリ84を載置すべく作動可能である。 図3には、デッキ・アセンブリ84
    のひとつの可能な位置が示されている。

    【0020】 各高さ調節機構90は、リンク機構96と、前記リンク機構96を移動することにより、夫々の上方に位置するデッキ・アセンブリ84の第1 および第2 端部86、88を上昇かつ下降すべく作動可能なドライバ95とを含んでいる。 尚、現在において理解される本発明の範囲を越えること無く、リンク機構96を移動する種々の機械的および電気機械的なアクチュエータおよびドライバが使用され得ることは理解されよう。 病院患者支持技術においては、リードスクリュー駆動を含む種々のタイプの伝達要素を備える電気駆動モータおよび種々のタイプのリンク機構が、病院の担架、ベッド、椅子などの各部分の相対移動を引き起こすべく使用され得ることは公知である。 結果として、本明細書および請求の範囲における「ドライバ(d
    river)」という語句は、特定のドライバ実施例が詳細に言及されるのでなければ、前記リンク機構96を起動してデッキ・アセンブリ84の端部86、88を上昇かつ下降する全てのタイプの手動クランク機構および前記要素の組合せなどの、全てのタイプの機械的、電気機械的、油圧的、および空気的な機構を包含することが企図される。

    【0021】 たとえば、図4および図5に示されたように好適なドライバ95は、横方向に延びる螺子付きシャフト92と、前記シャフト92に螺着連結された一対のブロック94
    と、前記螺子付きシャフト92を回転する一対のノブ99と、各ノブを螺子付きシャフト92の端部に連結するシャフト・エクステンダ97とを含んでいる。 斯かるドライバ95の実施例において、リンク機構96は各ブロック94に連結されると共に前記ブロック94から上方に延びて、夫々の高さ調節機構90により移動されるべきデッキ・アセンブリ84の端部86、88を支持する。 高さ調節機構90のドライバ95は、横方向に延びるとともに上向き表面110 を備えた中央部分100 を有するベース・プレート98を含んでいる。

    【0022】 ベース・プレート98は、中央部分100 の各端部にて上方に延伸する停止フランジ112 を含んでいる。 図2に示されたように各停止フランジ112 は、開放上端および湾曲下端を有するスロット116 を画成するU 形状縁部114 を含んでいる。 螺子付きシャフト92の部分はスロット116 内に受容されると共に、螺子付きシャフト92はベース・プレート98に対して回転すべく支持される。 ベース・プレート98
    はステンレス鋼から形成されるが、他の材料でも十分である。

    【0023】 前記螺子付きシャフト92が回転されたときにブロック94は上向き表面110 上を横方向に摺動する。 停止フランジ112 は、各ブロック94が相互から離間する横方向移動を制限する。 図4に示されたように、ベース・プレート98の中央部分100
    は複数の開孔118 を含むように形成されると共に、各開孔118 を貫通して丸頭ねじ120 が延伸してプラットフォーム・タブ30の底部パネル78と螺着係合する。 底部パネル78に対する丸頭ねじ120 の螺着係合は、高さ調節機構90をプラットフォーム・タブ30に対して連結する。 これに加え、各丸頭ねじ120 はベース・プレート98の中央部分100 の上方に停止部分122 を含んでいる。 各丸頭ねじ120 の各停止部分122 は、各ブロック94の相互へ向けた横方向移動を制限する。 好適実施例において、各丸頭ねじ120 の停止フランジ112 および停止部分122 は、螺子付きシャフト92が回転されるときに各ブロック94がベース・プレート98上で約1インチ(2.54cm)だけ移動し得るように配置される。

    【0024】 螺子付きシャフト92のひとつの部分には右回転螺子124 が形成されると共に、
    螺子付きシャフト92の別の部分には左回転螺子126 が形成される。 これに加え、
    図6に示されたように、各ブロック94は駆動ブロック部分128 およびナット・プレート130 を含んでいる。 各ナット・プレート130 は、右回転螺子を有する第1
    開孔132 と、左回転螺子を有する第2 開孔134 とを含むように形成される。 各高さ調節機構80の組み立ての間において各ナット・プレート130 は夫々の駆動ブロック部分128 に連結されることから、第1 開孔132 は右回転螺子124 を有する螺子付きシャフト92の部分に合致係合すると共に、第2 開孔134 は左回転螺子126
    を有する螺子付きシャフト92の部分に合致係合する。 この様に各ナット・プレート130 は「可逆的」であることから、各駆動ブロック部分128 およびナット・プレート130 が同一的に構築されてから適切な手法で相互に組み立てられて螺子付きシャフト92と適切に合致係合することが許容される。

    【0025】 好適実施例において各螺子124 、126 および各開孔132 、134 に形成された螺子は、5/16(0.794cm) 螺子である。 これに加え螺子付きシャフト92はステンレス鋼で形成されると共に5/16インチ(0.794cm) 直径を有している。 ナット・プレートは真鍮で形成されると共に、各開孔132 、134 に形成された螺子の方向を示すべく刻印される。 駆動ブロック部分128 の各々はCelcon( 登録商標)M90などのアセタール・プラスチック材料から射出成形されて、駆動ブロック部分128 とリンク機構96との間、および、駆動ブロック部分128 と上述のように前記駆動ブロック部分128 が摺動するベース・プレート98との間、に低摩擦の軸受面を提供する。

    【0026】 図5および図6に示されたように各駆動ブロック部分128 は、長手方向に離間されると共に横方向に延びる一対の案内突起136 を含むように形成される。 ベース・プレート98の中央部分100 は、上向き表面110 からプラットフォーム・タブ
    30の底部パネル78に向けて下方に延伸する側縁部138 を含んでいる。 ベース・プレート98の中央部分100 は、各案内突起136 の間にあるように位置せしめられる。 各案内突起136 は、各ブロック94の横方向移動を案内すべく各側縁部138 の近傍にあるように位置せしめられる。 故に、螺子付きシャフト92が回転するときに、各案内突起136 は各ブロック94がベース・プレート98上で横方向に摺動するのを確かなものとする。

    【0027】 前記ノブ99はシャフト・エクステンダ97により螺子付きシャフト92に連結されると共に、上述のように螺子付きシャフト92を回転すべく使用される。 たとえば図4、図5および図8乃至図10に示されたように、各ノブ99はノブ本体140 および外方折返し用クランク・ハンドル142 を含んでいる。 以下における一つのノブ99およびその作動の記述は、特に注記しなければ全てのノブ99に適用される。

    【0028】 図8に最も良く示されるように、ノブ本体140 はL 形状凹所144 を含むように形成される。 図9および図10に示されたように、枢動ピン146 はクランク・ハンドル142 をノブ本体140 へと連結する。 クランク・ハンドル142 は枢動ピン14
    6 上で、図9に示されたようにクランク・ハンドル142 がノブ本体140 の凹所14
    4 内にあるように位置せしめられる収納位置と、図10に示されたようにクランク・ハンドル142 が実質的に凹所144 の外側である使用位置との間で枢動され得る。 クランク・ハンドル142 は使用位置にあるときに、螺子付きシャフト92を回転すべく使用され得る。 好適実施例においてクランク・ハンドル142 およびノブ本体140 は両者ともに、Santoprene( 登録商標) エラストマにより被覆鋳造(ove
    rmold)されたガラス充填ナイロンコアで形成される。

    【0029】 クランク・ハンドル142 は実質的にL 形状であると共に、取手部148 および取出アーム部分150 を含んでいる。 ノブ本体140 は凹所144 により中断される湾曲端部表面152 を含むと共に、取出アーム部分150 は湾曲端部表面152 の外郭面と合致する湾曲表面154 を含んでいる。 図5に示されたようにクランク・ハンドル
    142 が収納位置に在るときに、湾曲表面154 は湾曲端部表面152 と協働して、ノブ99に対して実質的に中断の無い端部表面152 、154 を提供する。 ノブ本体140
    はまた、前記ノブ本体140 の周縁部の周りで円周方向に離間された複数のリブ15
    8 を有するリブ付把持面156 を含んでいる。 凹所144 は、前記凹所144 がノブ本体140 に形成されないときにひとつのリブ158 が配置されるであろう位置にてリブ付把持面156 を中断する。 クランク・ハンドル142 の取手部148 は、リブ160
    を含むように形成される。 クランク・ハンドル142 が収納位置に在るとき、リブ
    160 は、ノブ本体140 のリブ158 の円周方向間隔に一致する位置に配置される。
    故に、収納位置に在るときにクランク・ハンドル142 はノブ本体140 内に「埋め込まれる」と共に、ノブ本体140 の全体形状に合致する。

    【0030】 クランク・ハンドル142 が収納位置に在るとき、協働するノブ99の回転は螺子付きシャフト92に沿ったブロック94の位置の僅かな調節に帰着することから、デッキ・アセンブリ84の夫々の端部86、88の垂直位置に対する僅かな調節に帰着する。 クランク・ハンドル142 が使用位置に在るとき、取手部148 は無拘束的に把持されると共に「クランク状」とされることにより、協働ノブ本体140 、シャフト・エクステンダ97および螺子付きシャフト92を迅速に回転し得る。 取手部148
    のクランク運動は螺子付きシャフト92に沿ったブロック94の大きな調節に帰着することから、デッキ・アセンブリ84の夫々の端部86、88の垂直位置に対する大きな調節に帰着する。 故にクランク・ハンドル142 が使用位置に在るとき、螺子付きシャフト92を回転し得る看護奉仕者の回転速度は増大されることから、デッキ・アセンブリ84の位置に対する更に急進的な調節が短時間内に行われ得る。

    【0031】 図9に示されたようにノブ本体140 は、内部領域162 およびスプリング受容通路164 の両者を含むように形成される。 ワイヤ・スプリング166 は一対のネジ17
    0 によりノブ本体140 の前壁168 に連結されるが、前記ネジ170 は、内部領域16
    2 内においてノブ本体140 の前壁168 に付加された螺子ボス174 に対して前記ワイヤ・スプリング166 のループ状自由端172 を固定する。 前記ワイヤ・スプリング166 は、スプリング受容通路174 内にあるように位置せしめられた端部176 を含んでいる。 クランク・ハンドル142 の取出アーム部分150 は、前記クランク・
    ハンドル142 が収納位置に在るときにワイヤ・スプリング166 の端部176 により係合される尖端178 を含んでいる。 端部176 と尖端178 との係合は、クランク・
    ハンドル142 を収納位置へと付勢する。 図9に示されたようにクランク・ハンドル142 が収納位置に在るとき、取出アーム部分150 の平坦表面180 は前壁168 の平坦表面182 に対してスプリング付勢されると共に、取手部148 の平坦表面184
    はノブ本体140 の平坦表面186 に対してスプリング付勢される。

    【0032】 図9および図10に示されたようにノブ99は、ノブ本体140 の前壁168 に付加されると共に其処から軸心方向に延伸する円筒状ハブ188 を含んでいる。 円筒状ハブ188 の末端にはスロット190 が形成される。 図7、図9および図10に示されたように、スロット190 を貫通してピン192 が延伸すると共に、シャフト・エクステンダ97の端部に取付いている。 円筒状ハブ198 のスロット190 内へのピン
    192 の受容により、ノブ99とシャフト・エクステンダ97との間のトルク伝達が提供される。 シャフト・エクステンダ97の端部表面195 とノブ本体140 の前壁168
    との間にはコイル・スプリング194 が圧縮されることから、ノブ99は通常的に軸心方向外側位置に付勢される。 故に、スプリング194 およびシャフト・エクステンダ97はノブ99と螺子付きシャフト92との間に介設される。

    【0033】 スロット190 は円筒状ハブ188 に沿って軸心方向に延びることから、図9に示されたように( 仮想線) 、ノブ99はシャフト・エクステンダ97に対して軸心方向内方に移動するのが許容される。 たとえばノブ99が偶発的に衝突されたとしてもスロット190 はノブ99が軸心方向内方に移動してスプリング194 を更に圧縮するのを許容する。 ノブ99が衝突された後、スプリング194 はノブ99をその軸心方向外方位置に戻すべく作用する。 故に、スプリング194 はノブ99と患者支持装置20
    の残部との間の軸心方向緩衝を提供する。

    【0034】 好適実施例において、各シャフト・エクステンダ97はステンレス鋼から形成された対称的なネジ加工部材である。 図7に示されたように、シャフト・エクステンダ97の各端部にはシャフト受容ボア196 が形成される。 一方のシャフト受容ボア196 には右回転螺子が形成されると共に、他方のシャフト受容ボアには左回転螺子が形成される。 各シャフト受容ボア196 内に形成された螺子の方向を示すべくシャフト・エクステンダ97の各端部には目印199 が配備される。 シャフト受容ボア196 の螺子は5/16螺子であると共に、螺子付きシャフト92の外端は夫々のシャフト受容ボア196 内に螺着受容される。 螺子付きシャフト92と係合すべく径方向延伸する止めネジ202 がシャフト・エクステンダ97に螺着貫通されて、螺子付きシャフト92およびシャフト・エクステンダ97を一体的に固定する。

    【0035】 図4および図5に示されたように、シャフト・エクステンダ97は螺子付きシャフト92よりも大きな直径を有している。 図7に示されたように各シャフト・エクステンダ97は内側端面198 を含み、各シャフト・エクステンダ97は螺子付きシャフト92の端部に取付けられることから、各内側端面198 は夫々の停止フランジ11
    2 の外側面200 に当接する。 夫々の停止フランジ112 の外側面200 に対する内側端面198 の当接は、ベース・プレート98に対して螺子付きシャフト92が横方向にシフトするのを防止する。

    【0036】 プラットフォーム・タブ30の外部および内部側壁72、76は、夫々のシャフト・
    エクステンダ97と整列されて前記シャフト・エクステンダ97を貫通受容する( 不図示の) 開孔を含んでいる。 各ノブ99は、プラットフォーム・タブ30の外部側壁
    72を越えたところでシャフト・エクステンダ97に取付けられる。 ( 不図示の) 既製の軸受スリーブを備えると共に45ジュロメータの一群のSantoprene( 登録商標
    ) ブッシュは、シャフト・エクステンダ97とプラットフォーム・タブ30との間の回転軸受支持を提供する。 シャフト・エクステンダ97とプラットフォーム・タブ
    30との間に軸受支持を提供することにより螺子付きシャフト92はベース・プレート98の縁部114 と離間関係に保持され、螺子付きシャフト92の螺子124 、126 に対する損傷が防止される。

    【0037】 上述のように、ノブ99、シャフト・エクステンダ97および螺子付きシャフト92
    の回転に応じたブロック94の横方向移動はリンク機構96を起動することにより、
    上方に位置するデッキ・アセンブリ84の夫々第1 および第2 端部86、88を上昇かつ下降する。 以下における一方のリンク機構96およびその作用の記述は、特に注記されなければ両方のリンク機構96に適用される。

    【0038】 図4および図5に示されたように、高さ調節機構90のリンク機構96は第1 リンク210 、第2 リンク212 およびデッキ係合リンクすなわち端部支持部材214 を含んでいる。 第1 および第2 リンク210 、212 は各々、上端216 、中央部分218 および下端220 を含んでいる。 図5Aに示されたように、第1 リンク210 の中央部分218 は枢動ピン222 および一群のナイロン・ワッシャ223 により第2 リンク21
    2 の中央部分218 に枢動可能に連結される。 故に、第1 および第2 リンク210 、
    212 は交差状もしくは「ハサミ状」配置で構成される。

    【0039】 各リンク210 、212 の下端220 に固定された( 不図示の) 下側ピンは前記下端から横方向に延びて夫々の駆動ブロック部分128 に形成されたピン受容開孔内に至ると共に、ネジおよび鋼ワッシャ・アセンブリ224 は各下側ピンを夫々の駆動ブロック部分128 内に固定する。 夫々の駆動ブロック部分128 内における下側ピンの受容は、第1 および第2 リンク210 、212 を夫々のブロック94へと枢動可能に連結する。 図4および図5に示されたようにデッキ係合リンク214 は、その底部表面290 に付加されると共に横方向に離間された一対のスロット・ブロック22
    6 を含む。 各スロット・ブロック226 は、スロット230 を画成する縁部231 を含むように形成される。 各リンク210 、212 の上端216 に固定された( 不図示の)
    上側ピンは其処から横方向に延びてスロット・ブロック226 の夫々のスロット23
    0 内に至り、且つ、( 不図示の)O- リングが各上側ピン上の所定位置に巻回されてリンク210 、212 の各上端216 を夫々のスロット・ブロック226 に固定する。
    夫々のスロット・ブロック226 の各スロット230 内における上側ピンの受容により、第1 および第2 リンク210 、212 は各スロット・ブロック226 内に摺動可能に且つ枢動可能に連結される。 故に、第1 および第2 リンク210 、212 の各下端
    220 は夫々のブロック94に枢動可能に連結されると共に、第1 および第2 リンク
    210 、212 の各上端216 はデッキ係合リンク214 に対して枢動可能に且つ摺動可能に連結される。

    【0040】 図2に示されたように螺子付きシャフト92が第1 方向234 に回転されたときに各ブロック94は図4に示されたように相互に向けて方向236 に移動されることから、第1 および第2 リンク210 、212 の各下端220 は相互に向けて同時に方向23
    6 に移動される。 第1 および第2 リンク210 、212 の各下端220 が方向236 に移動されるときに第1 および第2 リンク210 、212 は枢動ピン222 の回りにおいて相互に対して上方に枢動され、これにより、リンク210 、212 の夫々の上端216
    を上昇すると共に各上端216 を同時に相互に向けて移動せしめる。 リンク210 、
    212 の各上端216 が相互に向けて移動するにつれ、リンク210 、212 に付加された各上側ピンは夫々のスロット230 を相互に向けて摺動すると共にデッキ係合リンク214 をプラットフォーム・タブ30から離間揚動する。 故に、第1 方向234 における螺子付きシャフト92の回転は、デッキ係合リンク214 を上方に揚動せしめる。

    【0041】 図2に示されたように螺子付きシャフト92が第2 方向238 に回転されるとき、
    図4に示されたように各ブロック94は方向240 において相互から離間移動することから、第1 および第2 リンク210 、212 の各下端220 は相互から離間する方向
    240 に同時に移動される。 第1 および第2 リンク210 、212 の各下端220 が方向
    240 に移動するにつれ、第1 および第2 リンク210 、212 は枢動ピン222 の回りで相互に下方に枢動することから、リンク210 、212 の夫々の上端216 を下降すると同時に各上端216 を相互から離間移動せしめる。 リンク210 、212 の各上端
    216 が相互から離間移動するときにリンク210 、212 に付加された上側ピンは相互から離間摺動すると共にデッキ係合リンク214 をプラットフォーム・タブ30に向けて下降する。 故に、第2 方向238 における螺子付きシャフト92の回転はデッキ係合リンク214 を下方に降下せしめる。

    【0042】 リンク機構96が上昇位置においてデッキ係合リンク214 を支持するとき、リンク210 、212 は水平より更に垂直に配向されると共に、デッキ・アセンブリ84およびリンク機構96の重量により引き起こされた力は各ブロック94を介して殆どベース・プレート98の上向き表面110 へと伝達される。 デッキ係合リンク214 がリンク機構96に向けて下降されるにつれ、第1 および第2 リンク210 、212 は枢動ピン222 の回りで枢動すると共に次第に水平になる。 リンク210 、212 が次第に更に水平になるにつれ、リンク210 、212 を介してブロック94に作用している力は次第に更に水平になる。 故に、リンク210 、212 がデッキ係合リンク214 を下降すべく枢動するにつれ、ブロック94に作用するの方向は変化して、ナット・プレート130 は増大する量のスラスト力により螺子付きシャフト92の夫々の螺子12
    4 、126 に対して押圧される。 デッキ係合リンク214 の下降に依り螺子124 、12
    6 に対するナット・プレート130 のスラスト力が増加するにつれ、リンク機構96
    を起動すべくノブ99に対して看護奉仕者が付与すべきトルクの量は増大する。

    【0043】 前記高さ調節機構90は、デッキ係合リンク214 の下降の間においてリンク210
    、212 が次第に更に水平になるときにナット・プレート130 と螺子付きシャフト
    92との間に作用するスプリング式上動アセンブリ241 を含んでいる。 図4、図5
    および図5Aに示されたようにスプリング式上動アセンブリ241 は、ベース・プレート98から上方に延びるスプリング243 と、枢動ピン222 に連結されたスプリング・ブラケット245 とを含んでいる。 スプリング・ブラケット245 は、枢動ピン222 に連結する実質的に垂直なプレート247 と、前記垂直プレート247 から離間延びてスプリング243 上に至る実質的に水平なプレート249 とを含んでいる。

    【0044】 リンク機構96が完全上昇位置においてデッキ係合リンク214 を支持するとき、
    水平プレート249 はスプリング243 の頂端部から離間される。 好適実施例において水平プレート249 は、デッキ係合リンク214 が完全上昇位置に在るときにスプリング243 の頂端部から1インチ(2.54cm)だけ離間される。 デッキ係合リンク21
    4 を完全上昇位置からベース・プレート98に向けて下降すべく高さ調節機構90が起動されたとき、水平プレート249 はスプリング243 の頂端部に向けて移動される。 デッキ係合リンク214 を下降する高さ調節機構90の更なる起動は、スプリング・ブラケット245 の水平プレート249 をスプリング243 と係合させて前記スプリング243 を圧縮せしめる。 圧縮されたときにスプリング243 はベース・プレート98と水平プレート249 との間で作用することにより枢動ピン222 を、故にリンク210 、212 を上方に付勢する。 故に、水平プレート249 がスプリング243 を圧縮する程度までリンク機構96が下降されたとき、スプリング243 は、デッキ・アセンブリ84とリンク機構96との重量により生成された力に対抗する付勢力を提供することにより、ナット・プレート130 と螺子付きシャフト92の螺子124 、126
    との間に生成されたスラスト力を減少する。

    【0045】 図4、図5および図5Aに示されたようにスプリング式上動アセンブリ241 は、スプリング・ブラケット245 の水平プレート249 に連結されて前記プレートから下方に延びるスプリング・ガイド251 と、ベース・プレート98に連結されて前記プレートから上方に延びるスタッド・ボルト253 とを更に含んでいる。 図5A
    に最も良く示されるようにスタッド・ボルト253 は、ベース・プレート98の頂上に載置されて前記スタッド・ボルト253 をベース・プレート98に固定するナット
    255 に螺着連結される。 スプリング243 は、内部領域を有するコイル圧縮スプリングである。 スタッド・ボルト253 およびスプリング・ガイド251 の各部分は、
    スプリング243 の内部領域内に受容される。 好適実施例においてリンク機構96が完全上昇位置に在るデッキ係合リンク214 を支持するとき、スプリング・ガイド
    251 の約1/2 インチ(1.27cm)がスプリング243 の内部領域に受容される。 図5A
    に示されたように、スプリング・ガイド251 はスタッド受容ボア259 を含むように形成される。 デッキ係合リンク214 を下降すべく高さ調節機構90が下降されるときにスプリング・ガイド251 は下方に移動することから、スタッド・ボルト25
    3 はスプリング・ガイド251 のスタッド受容ボア259 内に受容される。 スプリング・ガイド251 はスタッド・ボルト253 と協働し、スプリング243 と水平プレート249 との間の垂直整列を保持すると共にスプリング243 が座屈するのを防止する。

    【0046】 図4および図5に示されたように、リンク機構96は、枢動ピン246 によりデッキ係合リンク214 の中央フランジ244 に連結されると共に枢動ピン248 により第
    1 リンク210 に連結されたアイドラ・アームもしくは制御リンク242 を含んでいる。 制御リンク242 は、第1 および第2 リンク210 、212 が静止しているときに第1 および第2 リンク210 、212 に対してデッキ係合リンク214 が横方向にシフトするのを防止する。 枢動ピン246 は枢動ピン222 と垂直方向で整列されると共に、枢動ピン246 と枢動ピン248 との間に距離は、枢動ピン248 と枢動ピン222
    との間の距離と実質的に等しい。 この制御リンク242 および枢動ピン222 、246
    、248 の配置は、第1 および第2 リンク210 、212 に対してデッキ係合リンクを中央に保持すると共に、デッキ係合リンク214 の垂直移動の間においてデッキ係合リンク214 が横方向移動するのを制約する。

    【0047】 好適実施例において、制御リンク242 および枢動ピン222 、246 、248 はステンレス鋼から形成されると共に、枢動ピン222 、246 、248 は各々従来のE クリップにより所定位置に保持される。 これに加えデッキ係合リンク214 は、軽量構造一体性および寸法再現性の為に、1/4 インチ(0.635cm) のNoryl(登録商標) 射出成形された構造発泡体で形成される。 好適実施例において第1 および第2 リンク210 、212 は亜鉛アルミニウム合金から圧力鋳造されることから、リンク210
    、212 は寸法一体性および再現性を維持し乍ら高い強度特性を有する。 第1 および第2 リンク210 、212 の各々は、保護および清浄性強化の為にパウダコート仕上げを有している。 リンク210 、212 の上下のピンは、夫々の第1 および第2 リンク210 、212 の残部と一体的に鋳造される。 これに加え、第1 および第2 リンク210 、212 は本質的に同一形状で鋳造されるが、組み立ての間において逆方向を向くべく配置される。 故に、第1 および第2 リンク210 、212 の上側ピンは夫々の第1 および第2 リンク210 、212 から逆方向に離間延びると共に、第1 および第2 リンク210 、212 の下側ピンは夫々の第1 および第2 リンク210 、212 から逆方向に離間延びる。

    【0048】 図5に示されたように、第1 および第2 リンク210 、212 の各中央部分218 の間にはナイロン・ワッシャ233 のひとつが挟持される。 第1 および第2 リンク21
    0 、212 は、ブロック94の幅に対処するに十分な量まで各リンク210 、212 の下端220 が夫々の中央部分218 からオフセットされるように屈曲される。 これに加え、第1 および第2 リンク210 、212 は、スロット・ブロック226 の幅に対処するに十分な量まで各リンクの上端216 が中央部分218 からオフセットされるように屈曲される。 第1 および第2 リンク210 、212 が屈曲される手法の故に、且つ、第1 および第2 リンク210 、212 は組み立ての間に逆方向に向くべく配置されることから、第1 および第2 リンク210 、212 の各下端220 は、図3に示されたように螺子付きシャフト92およびスロット・ブロック226 を通る仮想的に横方向に延びる垂直基準平面250 の各側にて夫々のブロック94に連結される。 これに加え、第1 および第2 リンク210 、212 の各上端216 は、垂直基準平面250 の各側にて夫々のスロット・ブロック226 に連結される。

    【0049】 各スロット・ブロック226 の縁部231 は一組のノッチ252 を含むように形成されると共に、リンク210 、212 の上端216 に付加された上側ピンは、リンク210
    、212 が所定位置に到達したときに前記ノッチ252 内に受容される。 ノッチ252
    内へのリンク210 、212 の上側ピンの受容は高さ調節機構90に対して「フィードバック抵抗」を提供することから、デッキ・アセンブリ84の高さおよび傾斜を調節すべくノブ99を使用している看護奉仕者はノッチ252 における上側ピンの受容を感知し得る。 デッキ・アセンブリ84の両端部86、88にて高さ調節機構90に組合された各ノブ99に提供されるフィードバック抵抗に基づき、看護奉仕者はデッキ・アセンブリ84が水平位置もしくは等位位置に到達した時点を決定し得る。

    【0050】 前述のように、各デッキ係合リンク214 はデッキ・アセンブリ84の夫々の端部
    86、88を支持する。 デッキ・アセンブリ84は、各デッキ係合リンク214 上に着座する図11の患者支持デッキ254 を含んでいる。 前記患者支持デッキ254 は、各高位端部256 と、各端部256 の間の低位中央部分258 と、各端部256 を中央部分
    258 に連結するトレイ案内壁260 とを含んでいる。 デッキ・アセンブリ84もまた、X線トレイ262 と、前記X線トレイ262 により担持されたX線格子テンプレート263 とを含んでいる。 X線トレイは、患者支持デッキ254 の中央部分258 により摺動可能に支持される。

    【0051】 デッキ・アセンブリ84は、患者支持デッキ254 の各端部256 により支持されるマットレス支持部材264 を含んでいる。 マットレス支持部材264 は、X線ウィンドウ・フレーム266 およびX線ウィンドウガラス268 を含んでいる。 図11に示されたようにX線ウィンドウガラス268 は、ウィンドウ・フレーム266 に形成された大寸ガラス受容開口274 を縁部囲繞する溝272 内に受容される周縁部分270
    を含んでいる。 デッキ・アセンブリ84は更に、マットレス支持部材264 により支持されたマットレス276 を含んでいる。 マットレス276 は上向きの患者支持表面
    278 を有するが、前記表面上には乳児などの患者が患者支持装置20により支持され乍ら着座し得る。

    【0052】 患者支持デッキ254 は、各端部256 に付加されると共にそれから下方に延びる横方向リブ284 を含んでいる。 リブ284 は、下向き表面286 を含むように形成される。 図12に示されたように、デッキ係合リンク214 は上向き表面288 および底部表面290 を含んでいる。 リブ284 の下向き表面286 はデッキ係合リンク214
    の上向き表面288 に係合することにより患者支持デッキ254 とデッキ係合リンク
    214 との間に枢動かつ摺動的な軸受係合を提供し、これにより、高さ調節機構90
    がデッキ・アセンブリ84の端部86、88を上昇かつ下降するときに患者支持デッキ
    254 がデッキ係合リンク214 に対して枢動かつ摺動するのを許容する。 図11に示されたように各リブ284 の下向き表面286 は凸状とされて夫々の横方向軸心29
    2 を提供することから、患者支持デッキ254 は夫々の高さ調節機構90の上昇かつ下降の間に枢動する。

    【0053】 図5に示されたように、デッキ係合リンク214 は表面288 から上方に延びるリム300 を含むように形成される。 リム300 は、外側横方向リム部分310 と、前記外側横方向リム部分310 に一体的に付加されて湾曲した第1 および第2 端部リム部分312 、314 を含んでいる。 これに加え、デッキ係合リンク214 は表面288 から上方に延びる横方向唇部316 を含むように形成される。 図5に示されたように横方向唇部316 は外側横方向リム部分310 から長手方向に離間されると共に湾曲した端部リム部分312 、314 を相互接続することにより、デッキ係合リンク214
    に対してリブ受容空間318 を提供する。

    【0054】 リブ284 はリブ受容空間318 内に受容されると共にリム300 および横方向唇部
    316 により囲繞される。 リム300 の外側横方向リム部分310 は横方向唇部316 と協働することにより、デッキ係合リンク214 でリブ284 が長手方向に摺動し得る量を制限し、これにより、高さ調節機構90に対して患者支持デッキ254 が長手方向に移動し得る量を制限する。 これに加え、第1 端部リム部分312 は第2 端部リム部分314 と協働することにより、デッキ係合リンク214 上でリブ284 が横方向に摺動し得る量を制限し、これにより、高さ調節機構90に対して患者支持デッキ
    254 が横方向に移動し得る量を制限する。

    【0055】 図11乃至図13に示されたようにデッキ・アセンブリ84は、患者支持デッキ
    254 の下方にあるように位置せしめられると共に前記デッキに対して夫々の枢動ピン282 およびワッシャ283 で連結された一対のリテイナ280 を含んでいる。 図12に最も良く示されるように、各リテイナ280 は上向き凸状表面295 を有する湾曲部分294 を含んでいる。 各リテイナ280 は、湾曲部分294 が夫々のデッキ係合リンク214 の底部表面290 に係合することによりデッキ・アセンブリ84が夫々の高さ調節機構90から離間するのを防止するという図12に示された保持位置と、湾曲部分294 が夫々のデッキ係合リンク214 の底部表面290 から離間されることによりデッキ・アセンブリ84が夫々の高さ調節機構90から離間するのを許容するという図13に示された解除位置( 仮想線) と、の間で枢動可能である。

    【0056】 各リテイナ280 が保持位置に在るとき、湾曲部分294 の上向き凸状表面295 はデッキ係合リンク214 の底部表面290 に係合することから、デッキ・アセンブリ
    84の端部86、88が高さ調節機構90により上昇かつ下降されるとき、リテイナ280
    の湾曲部分294 はデッキ係合リンク214 の夫々の底部表面290 に対して枢動かつ摺動する。 各リテイナ280 が解除位置に在るとき、各湾曲部分294 は図13に示されたように( 仮想線) 、夫々のトレイ案内壁260 の外側面261 に接触する。 図12に示されたように、各デッキ係合リンク214 は上向き表面288 と底部表面29
    0 との間に延びる横方向縁部296 を含んでいる。 図13に示されたように、各縁部296 はノッチ298 を含むように形成される。 各リテイナ280 が解除位置に在るとき、各湾曲部分294 は夫々のノッチ298 と整列されることから、デッキ・アセンブリ84が高さ調節機構90から離間されるときに各湾曲部分294 はデッキ係合リンク214 からの干渉なしにノッチ298 を貫通移動する。

    【0057】 前記患者支持デッキの各端部256 は上向き支持表面257 を含み、且つ、X線ウィンドウ・フレーム266 は、夫々の支持表面257 に係合すると共に長手方向に離間されて下方に延びる一対のリブ269 を含むように形成される。 図11および図12に示されたように患者支持デッキ254 は一対の端部リム320 を含み、前記リムの各々は夫々の端部256 から上方に延伸する。 各端部リム320 はマットレス支持部材264 の長手方向端部の直上にあるように位置せしめられて、患者支持デッキ254 に対するマットレス支持部材264 の長手方向移動を防止する。 患者支持デッキ254 は一対のタブ322 を含むように形成されるが、前記タブの各々は夫々の端部リム320 と支持表面257 とを相互接続する。 ノッチ324 はX線ウィンドウ・
    フレームの各長手方向端部に形成されると共に、各タブ322 は夫々のノッチ324
    に受容されることにより患者支持デッキ254 に対するマットレス支持部材264 の横方向移動を防止する。

    【0058】 図11に示されたように、患者支持デッキ254 は横方向に離間された第1 側および第2 側326 、328 を含んでいる。 X線トレイ262 は、図14に示された使用位置と、図15および図16に夫々示された第1 および第2 装填位置との間での摺動移動の為に患者支持デッキ254 の中央部分258 により支持される。 X線トレイ262 が使用位置に在るとき、前記X線トレイ262 は患者支持デッキの第1 側および第2 側326 、328 の間に収納される。 前記X線トレイが第1 装填位置に在るときに前記X線トレイ262 の一部は患者支持デッキ254 の第1 側326 を越えて延びると共に、X線トレイが第2 装填位置に在るときに前記X線トレイ262 の一部は患者支持デッキの第2 側328 を越えて延びる。

    【0059】 図11および図14乃至図16に示されたように患者支持デッキ254 は、各トレイ案内壁260 に付加されると共にX線トレイ262 の上端表面334 と重なり合うべく配置された複数のタブ330 を含んでいる。 X線トレイ262 は、トレイ案内壁
    260 と対面する端縁部332 を含んでいる。 X線トレイ262 は各トレイ案内壁260
    の間にあるように位置せしめられることから、X線トレイ262 の各端縁部332 と各トレイ案内壁260 との間の係合は、患者支持デッキ254 に対して長手方向にX
    線トレイ262 が移動し得る量を制限する。 X線トレイ262 が第1 および第2 位置のいずれかに在るとき、患者支持デッキ254 の夫々の第1 側および第2 側326 、
    328 の近傍の各タブ330 と、X線トレイ262 の上端表面334 との間の係合は、患者支持デッキ254 に対してX線トレイ262 が傾くのを防止する。

    【0060】 デッキ・アセンブリ84は、X線トレイ262 を患者支持デッキ254 に連結するリンク336 を含んでいる。 図11および図14乃至図16に示されたように、X線トレイ262 は中央開孔338 を含むように形成されると共に、患者支持デッキ254
    は、前記患者支持デッキ254 の第1 側および第2 側326 、328 の間で「鐘状」経路に沿って延びるスロット340 を含むように形成される。 スロット340 の一端は第1 側326 の近傍にて患者支持デッキ254 に形成された第1 停止部342 にて終端し、且つ、スロット340 の他端は第2 側328 の近傍にて患者支持デッキ254 に形成された第2 停止部344 にて終端する。 図11に示されたように、リンク336 は下方延伸端部ディスク346 および上方延伸端部ディスク348 を含んでいる。 端部ディスク346 は摺動および枢動移動の為に患者支持デッキ254 のスロット340 内に受容されると共に、端部ディスク348 は枢動移動の為にX線トレイ262 の開孔
    338 内に受容される。

    【0061】 図14に示されたように、X線トレイ262 が使用位置に在るときにリンク336
    は端部ディスク346 を端部ディスク348 と長手方向に整列させた長手方向延在位置に在る。 これに加え、X線トレイ262 が使用位置に在るとき、端部ディスク34
    6 は鐘状スロット340 の頂点に配置されると共に、端部ディスク348 は第1 および第2 停止部342 、344 から等距離にて横方向に離間される。 図15に示されたようにX線トレイ262 が第1 装填位置に在るとき、端部ディスク346 は第1 停止部342 と係合することによりX線トレイ262 が第1 装填位置を越えて患者支持デッキ254 から離間するのを防止する。 これに加え、X線トレイ262 が第1 装填位置に在るとき、リンク336 は、端部ディスク346 が端部ディスク348 と横方向に整列されるという第1 横方向延伸位置に在る。 図16に示されたように、X線トレイ262 が第2 装填位置に在るとき、端部ディスク346 は第2 停止部344 と係合することによりX線トレイ262 が第2 装填位置を越えて患者支持デッキ254 から離間するのを防止する。 これに加え、X線トレイ262 が第2 装填位置に在るとき、リンク336 は、端部ディスク346 が端部ディスク348 と横方向に整列されるという第2 横方向延伸位置に在る。

    【0062】 第1 および第2 停止部342 、344 は、X線トレイ262 に形成された開孔338 と横方向に整列されるべく患者支持デッキ254 に形成される。 故に、X線トレイが使用位置から第1 装填位置へと移動されるときに、開孔338 および端部ディスク
    348 は第1 停止部342 を通過し、且つ、X線トレイが使用位置から第2 装填位置へと移動されるときに、開孔338 および端部ディスク348 は第2 停止部344 を通過する。 これに加え、X線トレイが第1 および第2 装填位置の間で移動されるときにリンク336 はX線トレイ262 に対して180 °に亙り枢動する。 図13乃至図16に示されたように、患者支持デッキ254 の中央部分258 はスロット340 の近傍の領域においてリンク受容凹所350 を含むように形成される。 リンク受容凹所
    350 は、第1 および第2 装填位置の間でX線トレイ262 が移動する間にリンク33
    6 がX線トレイ262 に対して枢動すると共に患者支持デッキ254 に対して摺動するときにリンク336 に対する余裕空間を形成すべく配置構成される。

    【0063】 リンク336 は、X線トレイ262 が第1 および第2 装填位置のいずれかに在るときに前記リンク336 がX線トレイ262 から下方に撓曲してX線トレイ262 から離間するのを許容する弾性材料で形成される。 この様にリンク336 を撓曲すると端部ディスク348 は開孔338 から引抜かれることから、X線トレイ262 は夫々の第
    1 もしくは第2 装填位置を越えると共に患者支持デッキ254 から離間して横方向外方に移動され得る。 X線トレイ262 がマットレス支持部材264 と患者支持デッキ254 との間の空間内に戻し挿入されるとき、リンク336 は上述の様式で撓曲され得ると共にX線トレイ262 は所定位置に戻し摺動され得る。 開孔338 が端部ディスク348 と整列されたときにリンク336 を然るべく移動させることにより前記リンク336 は非撓曲とされることから、端部ディスク348 は開孔338 内へと戻される。

    【0064】 使用に際し、看護奉仕者はノブ99を回転することによりデッキ・アセンブリ84
    をプラットフォーム・タブ30の内部領域82から上昇させることから、X線トレイ
    262 へアクセス可能となる。 次に看護奉仕者は自身が患者支持装置20のいずれの側に位置するかに依存してX線トレイ262 を使用位置から第1 もしくは第2 装填位置のいずれかへと摺動する共に、たとえば図11および図17に示されたように、X線フィルム・カセット352 をX線格子テンプレート263 上に載置する。 X
    線格子テンプレート263 は、前記X線格子テンプレート263 上にX線フィルム・
    カセット352 を位置せしめる間に看護奉仕者が対照比較し得る一群のラインを含んでいる。 X線トレイ262 はまた、種々の位置間においてトレイを移動させるように看護奉仕者が使用し得る一対の取手凹所351 も含んでいる。 X線フィルム・
    カセット352 がX線格子テンプレート263 上の所望位置とされた後、看護奉仕者はX線トレイ262 を使用位置へと戻し摺動することから、X線フィルム・カセット352 はマットレス276 上に支持された患者の下方に位置せしめられる。

    【0065】 図17に示されたX線装置354 は、患者支持装置20上に支持された患者のレントゲン写真を撮るべく使用される。 X線ウィンドウ356 は、キャノピー支持アーム34のオーバヘッド部分38により担持される。 患者のレントゲン写真が撮られるときに、X線装置354 により生成されたX線は、X線ウィンドウ356 、患者、マットレス276 、およびマットレス支持部材264 のX線ウィンドウガラス268 を通過する。 患者のレントゲン写真が撮られた後、X線トレイ262 は使用位置から第
    1 および第2 装填位置の一方へと移動されると共に、X線フィルム・カセット35
    2 は現像の為に回収される。 患者支持装置20に対してX線トレイ262 、X線ウィンドウ356 およびX線ウィンドウガラス268 などの構成要素を配備することにより、レントゲン写真を撮るべく患者を別の支持装置へと移動する必要が無くなる。 故に、患者支持装置20により支持された患者に対しては最小限量の変動を以てレントゲン写真を撮ることができる。

    【0066】 別の用法においては、X線フィルム・カセット352 の代わりに図11に示された重量計358 がX線トレイ262 により担持される。 患者支持装置20と共に使用されるに適した好適な重量計358 は、マサチューセッツのハドソンに本店を置くFl
    intec により製造された型式番号45225 である。 重量計358 がX線トレイ262 により担持されたとき、マットレス支持部材264 は重量計358 により僅かに上昇されることから、リブ269 は患者支持デッキ254 の端部256 の支持表面257 から離間される。 故に、マットレス支持部材264 、マットレス276 および患者の重量は重量計358 の上面359 上に掛けられる。

    【0067】 重量計358 は下方に延びる一群の支持パッド360 を含むと共に、X線トレイ26
    2 は、重量計358 がX線トレイ262 により担持されたときに各支持パッド360 を受容し得る一群のパッド凹所362 を含むように形成される。 重量計358 は、( 不図示の) 複数の荷重計、電気コネクタ366 、および、電気コネクタ366 に対して各荷重計を連結するケーブル364 を含んでいる。 電気コネクタ366 は患者支持装置20の( 不図示の) 電気システムに取付くことから、各荷重計により生成された重量信号は前記電気システムにより処理され、マットレス276 により担持された患者の体重を決定する。 前記患者支持装置の電気システムは、前記デッキ・アセンブリ84がトレンデレンブルグ位置と逆トレンデレンブルグ位置との間の任意の位置に在るときに患者の体重が正確に決定されるように構成される。

    【0068】 X線トレイ262 は、X線トレイ262 の各側から夫々の取手凹所351 を通り内方に延びる一対のケーブル・ノッチ368 を含むように形成される。 これに加え、患者支持デッキ254 は、第1 側および第2 側326 、328 に沿って一対のケーブル・
    ループ・トラフ370 と一組のケーブル溝372 とを含むように形成される。 X線トレイ262 が使用位置に在るときに各ケーブル・ノッチ368 は各ケーブル・ループ・トラフ370 と整列されることから、ケーブル364 は重量計358 から、ケーブル・ノッチ368 のひとつを介してケーブル・ループ・トラフ370 の一方の内部を通り、ケーブル溝372 の一方を介してルーティングされ得る。 この様にケーブル35
    4 をルーティングすることにより、ケーブル354 からの干渉を受けること無くデッキ・アセンブリ84の高さおよび傾斜の調節が許容され得る。

    【0069】 故に本発明に依れば患者支持装置20は、デッキ・アセンブリ84と、前記デッキ・アセンブリ84の端部86、88を移動する一対の高さ調節機構90とを有する患者支持アセンブリ32を含んでいる。 高さ調節機構の各々は、夫々の中央部分218 にて相互に連結された第1 および第2 リンク210 、212 と、前記第1 および第2 リンク210 、212 の各上端216 に連結されると共にデッキ・アセンブリ84の端部86、
    88を支持すべく配置されたデッキ係合リンク214 と、第1 および第2 リンク210
    、212 の各下端220 に連結されたドライバ95とを含んでいる。 ドライバ95は、第
    1 および第2 リンク210 、212 の各下端220 を相互に向けて移動することによりデッキ係合リンク214 を上昇すると共に、相互から離間するように移動することによりデッキ係合リンク214 を下降すべく作用する。 デッキ係合リンク214 は上向き表面288 を含むと共に、患者支持デッキ254 は、前記上向き表面288 と係合することによりデッキ係合リンク214 に対する患者支持デッキ254 の枢動かつ摺動移動を提供する下向き表面286 を含んでいる。 X線トレイ262 はリンク336 により患者支持デッキ254 に連結される。 患者支持デッキ254 は第1 および第2 停止部342 、344 を含むように形成される。 リンク336 が第1 停止部342 に係合するときにX線トレイ262 は患者支持デッキ254 の第1 側326 を越えて延びる第1
    装填位置に在り、且つ、リンク336 が第2 停止部344 に係合するときにX線トレイ262 は患者支持デッキ254 の第2 側328 を越えて延びる第2 装填位置に在る。

    【0070】 本発明は一定の好適実施例に関して詳細に記述されたが、記述されると共に添付の請求の範囲で定義された発明の範囲および精神内において変更および改変が存在する。

    【図面の簡単な説明】

    【図1】 本発明に係る患者支持装置の斜視図であり、基部、前記基部上に担持された乳児支持部分、前記乳児支持部分の上方であると共にキャノピー支持アームの頭上部分により囲繞された隔離チャンバと、一対の透明キャノピー半体と、一対の透明側部ガードと、一対の透明端部ガードと、を示している。

    【図2】 各部分を破断した図1の患者支持装置の斜視図であり、内部領域を画成するプラットフォーム・タブ(platform tub)と、デッキ・アセンブリと前記デッキ・アセンブリを前記内部領域内に支持する一対の高さ調節機構とを含む患者支持アセンブリと、の内壁を示している。

    【図3】 各部分を破断した図1の患者支持装置の斜視図であり、前記デッキ・アセンブリの他端の上方に上昇された前記デッキ・アセンブリの一端を示している。

    【図4】 図3の4-4 線に沿った断面図であり高さ調節機構を示しているが、前記高さ調節機構は、相互に「ハサミ状」配置で連結された第1 および第2 リンクと、各ブロックが連結された螺子付きシャフトの回転に応じて横方向に移動すべく夫々のブロックに連結された前記第1 および第2 リンクの下端と、当前記リンク機構の前記デッキ係合リンクに形成されたスロットにて前記デッキ係合リンクに連結された前記第1 および第2 リンクの上端と、前記第1 リンクを前記デッキ係合リンクの中央部分に連結する当前記リンク機構の制御リンクと、を有するリンク機構を含んでいる。

    【図5】 図2の高さ調節機構の一方の斜視図であり、前記螺子付きシャフトを回転する一対のノブと、各ノブを前記螺子付きシャフトへと連結するシャフト・エクステンダと、前記螺子付きシャフトを回転すべく前記ノブが使用されたときに前記各ブロックが自身上を摺動するベース・プレートと、前記ベース・プレートから上方に延びるスプリングと前記デッキ係合リンクが前記第1 および第2 リンクにより下降されたときに前記スプリングに係合して前記スプリングを圧縮するスプリング・ブラケットとを有するスプリング式上動アセンブリと、を示している。

    【図5A】 図5の5a−5a線に沿った断面図であり、前記スプリング・ブラケットから下方に延びて前記スプリングを貫通する前記スプリング式上動アセンブリのスプリング・ガイドと、前記ベース・プレートから上方に延びて前記スプリングを貫通することにより前記スプリング・ガイドに形成されたスタッド受容ボア内に受容される前記スプリング式上動アセンブリのスタッドとを示している。

    【図6】 図5の各ブロックの分解図であり、駆動ブロック部分および前記駆動ブロック部分の下方のナット・プレートを示している。

    【図7】 図5の高さ調節アセンブリの一部の分解図であり、前記ノブおよび前記シャフト・エクステンダの間に介設されるスプリングを示している。

    【図8】 図5の分解図であり、ノブ本体と、前記ノブ本体の前方のクランク・ハンドルと、前記ノブ本体の背後のワイヤ・スプリングとを示している。

    【図9】 図5の9−9線に沿った断面図であり、前記ノブ本体の凹所内に埋め込まれた収納位置における前記クランク・ハンドルを示している。

    【図10】 図9と類似した図であるが、前記ノブ本体、シャフト・エクステンダおよび螺子付きシャフトを迅速に回転すべく前記クランク・ハンドルが使用される、という使用位置へと前記凹所から外方に折り返された前記クランク・ハンドルを示している。

    【図11】 図2のデッキ・アセンブリの分解図であり、図面の上部から底部にかけて、マットレスと、X線用ウィンドウガラスおよびX線用ウィンドウ・フレームを含むマットレス支持部材と、X線用格子テンプレートと、X線トレイと、前記X線トレイに枢動可能に連結されたリンクと、前記リンクの一部を摺動および枢動移動のために受容するスロットを含む患者支持デッキとを示すと共に、前記X線トレイにより代替的に担持され得るX線フィルムのカセットおよび重量計を示している。

    【図12】 図4の12−12線に沿った断面図であり、前記デッキ係合リンクの上向き表面に対して係合すべく前記デッキ・アセンブリの前記患者支持デッキに形成されたリブの下向き表面と、前記デッキ係合リンクの底部表面に係合すべく前記患者支持デッキに連結されたリテイナとを示している。

    【図13】 図11の13−13線に沿った前記患者支持デッキおよびデッキ係合リンクの底部平面図であり、ノッチを有するデッキ係合リンクと、前記患者支持デッキに対して枢動されることにより前記ノッチ内に整列された前記リテイナ( 仮想線)
    とを示している。

    【図14】 各部を破断した図11の患者支持デッキおよびX線トレイの上部平面図であり、使用位置に在るX線トレイおよび長手方向延伸位置に在る前記リンクを示している。

    【図15】 図14に類似した上部平面図であり、患者支持デッキに対して第1 装填位置に摺動されたX線トレイと第1 横方向延伸位置に在る前記リンクとを示している。

    【図16】 図15と類似した上部平面図であり、患者支持デッキに対して第2 装填位置に摺動されたX線トレイと第2 横方向延伸位置に在る前記リンクとを示している。

    【図17】 図1の熱的支援装置の斜視図であり、看護奉仕者に対してX線トレイへのアクセスを提供する上昇位置に移動されたデッキ・アセンブリ、X線フィルムのカセットが当前記X線トレイに装填され得るように第1 装填位置に在るX線トレイ(
    仮想線) 、使用位置に在るX線トレイ( 実線) 、および、キャノピーにより支持されたX線ウィンドウの上方のX線カメラを示している。

    ───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SZ,UG,ZW),EA(AM ,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ,TM) ,AL,AM,AT,AU,AZ,BA,BB,BG, BR,BY,CA,CH,CN,CU,CZ,DE,D K,EE,ES,FI,GB,GE,GH,GM,HR ,HU,ID,IL,IS,JP,KE,KG,KP, KR,KZ,LC,LK,LR,LS,LT,LU,L V,MD,MG,MK,MN,MW,MX,NO,NZ ,PL,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI, SK,SL,TJ,TM,TR,TT,UA,UG,U Z,VN,YU,ZW Fターム(参考) 4C040 AA19 AA30 DD01 DD03 EE02 EE03 EE04 EE05 GG15 4C341 KK03 KL02 KL03 MM13 MQ02 MQ03 MQ07 MQ08 MQ09 MS02 MS13 MS30

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