Tilting mechanism for infant care device

申请号 JP18218499 申请日 1999-06-28 公开(公告)号 JP2000024058A 公开(公告)日 2000-01-25
申请人 Datex Ohmeda Inc; デーテックス オーメダ インコーポレイテッド; 发明人 JONES THOMAS C; SWEENEY STEPHEN J; DYKES CHRISTOPHER A; JORDAN PATRICK;
摘要 PROBLEM TO BE SOLVED: To prevent cross contamination of an infant by equipping a tilting mechanism to make an infant bed into a desired tilt angle against the bed and an actuator mechanism thereof and placing the actuator mechanism in an infant isolation chamber.
SOLUTION: An infant isolation chamber 22 is formed in between a hood 14 and a base 12 and an infant bed 20 equipped with an infant mattress 23 is placed therein. The infant bed 20 is attached on a pivot point 24 and enabled to tilt right and left around the pivot point 24. A fast pitch parent screw 26 is connected to the infant bed 20 and extended downward through a screw nut 28 attached on the base 12. Thus the infant bed 20 can be easily tilted to a desired position by a small force. An inner actuator mechanism 30 is equipped to enable the tilting mechanism to be energized to be re-positioned into a desired angle and re-fixed by a user. Thus a user can operate the tilting mechanism without putting hands out from the infant isolation chamber 22 to prevent contamination of the half aseptic condition.
COPYRIGHT: (C)2000,JPO
权利要求 【特許請求の範囲】
  • 【請求項1】 ベースと、該ベースに取り付けられた、
    幼児を支持するための幼児ベッドと、前記ベース上に配置されかつベースと協働して幼児を収容するための制御された環境をもつ幼児隔室を形成する保育器フードと、
    使用者が前記幼児ベッドを前記ベースに対して所望の傾斜角に配置することを可能にする傾動機構と、使用者により操作されて幼児ベッドを所望の傾斜角に傾動させるアクチュエータ機構とを有し、該アクチュエータ機構が幼児隔室内に配置されていることを特徴とする、幼児を収容するための幼児保育器。
  • 【請求項2】 前記傾動機構は、幼児ベッドに対して回転可能に取り付けられた親ねじおよび前記ベースに取り付けられたねじナットとを有し、親ねじはねじナットに通されており、前記アクチュエータ機構は親ねじの回転を制御すべく使用者により操作されることを特徴とする請求項1に記載の幼児保育器。
  • 【請求項3】 前記幼児ベッドに対して回転可能に取り付けられた親ねじは、前記幼児ベッドに取り付けられる、直径の大きな端部を有していることを特徴とする請求項2に記載の幼児保育器。
  • 【請求項4】 前記直径の大きな端部は球状ボールであることを特徴とする請求項4に記載の幼児保育器。
  • 【請求項5】 ベースと、該ベースに取り付けられた、
    幼児を支持するための幼児ベッドと、前記ベース上に配置されかつベースと協働して幼児を収容するための制御された環境をもつ幼児隔室を形成する保育器フードと、
    使用者が前記幼児ベッドを前記ベースに対して所望の傾斜角に配置することを可能にする傾動機構とを有し、該傾動機構は、幼児ベッドに対して回転可能に取り付けられかつベースに取り付けられたナットに螺合する親ねじと、前記幼児ベッドに対する回転から親ねじを係止および係止解除すべく使用者により操作されて、前記幼児ベッドの傾斜角の調節および所望の傾斜角での幼児ベッドの保持を可能にするブレーキ機構とを備えていることを特徴とする、幼児を収容するための幼児保育器。
  • 【請求項6】 ブレーキパッドは前記親ねじに対して押圧され、前記ブレーキ機構は、前記押圧力に抗してブレーキパッドを親ねじから離れる方向に移動させるべく使用者により操作されるレバーを有することを特徴とする請求項5に記載の幼児保育器。
  • 【請求項7】 ベースと、該ベースに取り付けられた、
    幼児を支持するための幼児ベッドと、前記ベース上に配置されかつベースと協働して幼児を収容するための制御された環境をもつ幼児隔室を形成する保育器フードと、
    使用者が前記幼児ベッドを前記ベースに対して所望の傾斜角に配置することを可能にする傾動機構とを有し、該傾動機構は親ねじを備え、該親ねじはその一端に幼児ベッドに対して回転可能に取り付けられるボールを備え、
    他端は前記ベースに取り付けられたナットに螺合しており、前記傾動機構は更に、前記幼児ベッドに対する回転から前記ボールを係止および係止解除すべく使用者により操作されて、前記幼児ベッドの傾斜角の調節および所望の傾斜角での幼児ベッドの保持を可能にするブレーキ機構と、前記ボールに係合およびボールから離脱させてボールを幼児ベッドに捕捉および解放させるべく移動可能なボール解放スライドからなる係止機構とを備えていることを特徴とする、幼児を収容するための幼児保育器。
  • 【請求項8】 前記ボール解放スライドは、前記ボールを捕捉する2股端部を有していることを特徴とする請求項7に記載の幼児保育器。
  • 【請求項9】 ベースと、該ベースに対して傾動できるように枢着点でベースに取り付けられた、幼児を支持するための幼児ベッドと、使用者が前記幼児ベッドを前記ベースに対して所望の傾斜角に配置することを可能にする傾動機構とを有し、該傾動機構は、幼児ベッドに対して回転可能に取り付けられた親ねじおよびベースに取り付けられたねじナットを備え、前記親ねじは、ねじナットに螺合しかつ幼児ベッドが前記ベースに対して一傾斜角から他の傾斜角に移動するときに回転し、前記幼児ベッドとほぼ同じレベルで幼児ベッドに近接して配置されたアクチュエータ機構を有し、該アクチュエータ機構は、親ねじを係止および係止解除して、幼児ベッドに対する親ねじの回転を防止および許容すべく使用者により操作され、これにより幼児ベッドを所望の傾斜角に傾動させかつ該所望位置に係止できることを特徴とする、幼児を支持するための幼児ケア装置。
  • 说明书全文

    【発明の詳細な説明】

    【0001】

    【発明の属する技術分野】本発明は幼児のケアを行なう装置に関し、より詳しくは、幼児隔室の内部で、または幼児が置かれる幼児ベッドのレベルにおいて該幼児ベッドに近接して、使用者により調節される機構を用いて、
    幼児保育器または幼児ウォーマ内に配置される幼児マットレスまたはベッドの傾斜を設定および調節する手段に関する。

    【0002】

    【従来の技術】幼児保育器は、多様な方法で、幼児ケア装置内のマットレス上に横たわる幼児の傾斜角を変化させかつ設定している。 このような機構の1つが、本件出願人の所有する米国特許第5,531,663 号に開示されており、ここには、幼児保育器自体の外部に配置された或る機構によりアクセスされる傾動機構を備えた幼児マットレスが説明されている。 この米国特許に開示されているように、種々の傾動機構の使用は所望の傾斜角範囲に幼児を位置決めするのに有効であり、現在入手できる殆どの保育器は傾斜角を調節する何らかの手段を有している。 もちろん、傾動機構は操作が比較的簡単で、比較的安価かつ簡単な構造で、かつ保育器の幼児隔室内で多様の姿勢位置に幼児を置くことができることが有効である。 また、傾動機構は、幼児マットレスを円滑かつ静かに傾動でき、更に、所望の傾斜角に容易に停止しかつこの位置に係止できるように制動(dampen) されることが重要である。

    【0003】同様に、幼児ウォーマにも、オペレータが幼児ベッドを所望位置に傾動できる機構が設けられ、このような1つの傾動機構が米国特許第4,628,553 号に開示されている。 この傾動機構では、油圧システムがベッドを所望の傾斜角に移動させ、次に簡単に機構を解放して油圧システム内の油圧流体の流れを停止させることによりベッドを前記傾斜角に維持できる。 いずれにせよ、
    傾動機構は、迅速に所望の傾斜角に到達させることができ、かつ付添人によって幼児に何らかの処置を行なっている間に幼児マットレスが不意に移動されないように、
    何らかの確実な係止構造によって前記傾斜角に確実に保持できることが非常に有効である。 しかしながら、幼児保育器用の現在の傾動機構のもつ1つの問題は、傾動機構が、幼児が置かれる幼児隔室およびマットレスの外部から操作されることである。 幼児隔室の外部から操作されるシステムには望ましい特徴があるが、マットレスに近接して幼児隔室内に実際に配置される或る機構によって幼児の傾斜角を変化できることも有効である。 一例として、幼児の世話をする付添人が外部機構により傾斜角を変えたいとき、付添人は殆どの場合に保護手袋を着用している。 従って、傾斜角を変えたい場合には、使用者は、手袋を着用した手を、幼児隔室の半無菌環境から出して、外部の傾動機構を操作する必要があり、このため、幼児の世話をすべく手袋を着用した手の半無菌状態に影響を与える。 従って、マットレス領域の外部およびベッドレベルの下からの他の外部感染源により幼児がクロス汚染される可能性が存在する。

    【0004】従って、幼児の処置を続けるべく戻るためには、付添人は、手または手袋を着用した手を再び洗浄して世話を続ける必要があり、このため、幼児の処置が中断されかつ煩わしい手の洗浄作業が発生する。 また、
    幼児ウォーマの場合、傾動アクチュエータ手段が幼児に近接した位置にあれば、使用者は、手袋を再着用することなく幼児の世話が続けられる。

    【0005】

    【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的は、従来の幼児ケア装置のもつ上記問題を解消できる幼児ケア装置を提供することにある。

    【0006】

    【課題を解決するための手段】本願は、幼児隔室の内部すなわち幼児を保護環境内に収容するための隔室内でまたは幼児ベッドに近接しおよび幼児ウォーマの幼児ベッドのレベルで完全に使用できる幼児ケア装置用ベッド傾動機構を開示する。 本発明の機構は、付添人が、幼児隔室または幼児ベッドの半無菌状態を損なうことなく、迅速かつ容易におよび幼児に与える悪影響を最小にして傾斜角を変えることを可能にする。 このため、看護人は、
    彼または彼女の手が幼児隔室内にあるか、または幼児に何らかの世話を行なっている幼児ベッドに近接した位置にあるときに傾斜角を変えることができ、かつ位置の変更に対する良いフィーリングを得ることができる。 本発明の傾動機構は、移動範囲内の任意の所望傾斜角への幼児マットレスの円滑で、抑制された移動を与え、かつ外部傾動機構のように世話を中断することなく、幼児の世話を行なっている間に傾斜角の制御を瞬時に行なうことができる。

    【0007】従って、本発明の実施により、幼児が置かれる幼児マットレスを支持する幼児ベッドは、枢動により種々の位置に傾動される。 幼児ベッドには、回転可能なねじが回転可能に取り付けられ、該ねじは、保育器のベースの固定部に可撓的に取り付けられたねじナットを通って下方に延びている。 使用者が、幼児ベッドを所望位置に固定したいときに、ねじの回転を防止するための係止機構が設けられている。 従って、回転可能なねじとナットとの嵌合により、幼児ベッドを、係止解除し、所望の傾斜角に移動しかつこの位置に再係止することができる。 ねじとナットとの相互作用により抑制効果が得られるだけでなく、付添人は、幼児ベッドを容易に移動させまたは所望位置に傾動させることができる。 傾斜角を変えるべく使用者により操作される係止機構は幼児隔室内に完全に収容され、従って付添人は、幼児隔室からまたは幼児ベッドのレベルから彼または彼女の手を引き出すことなく、容易に角度を変えることができる。 従って、幼児隔室の外部の何らかの機構に触れることにより、または幼児ベッドのレベルから離れることによって半無菌環境が汚染されることはない。

    【0008】

    【発明の実施の形態】ここで図1〜図3の概略図を参照すると、本発明の傾動機構が組み込まれた幼児保育器1
    0が種々の傾斜角にあるところが示されている。 本発明の傾動機構を採用できる典型的な保育器がKoch等の米国特許第4,936,824 号に開示されており、該米国特許を本願に援用する。 本発明の幼児ベッド傾動機構は種々の幼児ケア装置に使用できるが、本願は、幼児ウォーマおよび幼児保育器に組み合わされる傾動機構の使用者に焦点を合わせて説明する。 基本的に、図1〜図3に示す保育器は、ベース12(概略的に示されている)を有している。 しかしながら、ベース12は、ヒータおよび幼児に所望の環境を提供すべく加熱空気を供給する種々のダクトを備えた保育器10を作動する種々の機器を包囲するように構成することもできる。

    【0009】保育器10のベース12上にはフード14
    が座着されている。 一般にフード14は、付添人が、保育器10内に収容された幼児を容易に観察できるように透明材料で形成される。 一般に、かつ前述の米国特許により完全に説明されているように、フード14には、幼児にアクセスするための前扉16および1つ以上のハンドホール18を設けることができる。 従って、フード1
    4とベース12との間には幼児隔室22が形成される。
    幼児に快適性を与える幼児マットレス23を備えた幼児ベッド20が、幼児隔室22内、従って、幼児ベッド2
    0上に置かれた幼児を保護すべく入念に制御される環境内に配置される。 従って、幼児隔室22は、幼児のための制御された環境を形成しかつ半無菌状態、すなわち、
    或るきれいな物質および或る個体(item)のみが幼児隔室22内に入ることを許容するが、他の患者または外部源からの汚染物質は幼児隔室22内に入ることを許容されない状態になることを意図していることが分かるであろう。

    【0010】また、図1〜図3から理解されようが、これらの概略図は、幼児ベッド20が枢着点24(該枢着点24はベース12に固定されている)の回りで両方向に傾動できるように枢着点24に取り付けられた幼児ベッド20を示している。 従って、幼児ベッド20は枢着点24の回りで任意の種々の傾斜角に傾動でき、使用者は幼児の傾斜角を所望位置に設定できる。 幼児ベッド2
    0には親ねじ26が連結されており、該親ねじ26はベース12に取り付けられたねじナット28を通って下方に延びている。 親ねじ26は後述のファストピッチ形親ねじ(fast pitch lead screw)であるのが好ましく、ねじナット28もこの好ましい特定形式からなる。 ねじナット28とこれを通るファストピッチ形親ねじ26との組合せにより、小さい努でかつ優れた安定性で、幼児ベッド20を所望位置に容易に傾動できる。 本発明の親ねじおよびねじナットの1つの供給業者として、Ball S
    crew & Actuators Co. Inc. (San Jose 、カリフォルニア州)がある。 親ねじ26は好ましい態様で幼児ベッド20に連結されるが、使用者は傾斜角が変化させるときに、親ねじ26がねじナット28を通るときに常時自由に回転できるように幼児ベッド20に対して回転可能に取り付けられることに留意することが重要である。 また、ベース12に対するねじナット28の取付けも重要である。 なぜならば、幼児ベッド20の傾動が連続的に行なわれ、かつ傾動に要する力を比較的円滑かつ一定にするには、ねじナット28およびベース12に或る程度の可撓性がなければならないからである。

    【0011】幼児隔室22内には内部アクチュエータ機構30が設けられている。 理解されようが、内部アクチュエータ機構30は、使用者が、幼児ベッド20を所望の傾斜角に再位置決めしかつ当該選択位置に再固定すべく傾動機構を付勢することを可能にする。 前に説明したように、使用者が手を幼児隔室22から出すことなく傾動機構を使用でき、従って幼児隔室22内の半無菌状態を汚染(cross contamination) させないようにする上で、幼児隔室22の内部にアクチュエータ機構を設けることは非常に有効である。 かくして、本発明では、内部アクチュエータ機構30は、図示のように完全に幼児隔室22内にあり、幼児ベッド20を解放するのに使用者がアクセスでき、これにより、使用者は、幼児ベッド2
    0を所望のままに再調節し、次に新しい傾斜角位置に再係止することが可能になる。

    【0012】ここで図4の断面図を参照すると、本発明により構成された傾動機構の詳細が示されている。 図示のように、ベース12は、幼児を載せるマットレス23
    の下に横たわることにより、幼児ベッド20を支持している。 留意すべきは、幼児ベッド20は、使用者が望むときに枢着点24のまわりで左右に傾動できる。 親ねじ26は幼児ベッド20に対して回転可能に取り付けられかつねじナット28に通されていて、使用者が幼児ベッド20の傾斜角を調節するときにはねじナット28内で自由に回転できる。 親ねじ26の端部にはボール32が取り付けられており、該ボール32は、図示のように、
    幼児ベッド20が傾動されるときに自由に回転できるが、後述のように、アクチュエータ機構30の使用時には非回転位置に係止できる。 従って、幼児ベッド20が使用者により特定傾斜角に調節されるときに親ねじ26
    が自由に回転される間、ボール32は自由に回転し、従って親ねじ26も自由回転できるため傾斜角の調節が行なえる。 しかしながら、所望の傾斜角に到達したならば、内部アクチュエータ機構30により作動される係止機構がボール32をクランプして、ボール32が更に回転することを防止する。 ボール32および親ねじ26はもはや回転できないので、幼児ベッド20は特定傾斜角でその位置に固定される。 従って、幼児隔室22の内部に配置された内部アクチュエータ機構30(図1〜図3)を単に使用するだけで、使用者は、幼児ベッド20
    をアン係止し、その傾斜角を変化させ、かつ新しい位置に再係止することができる。

    【0013】好ましい実施形態としてボール32を使用するのは、多くの理由があるためである。 第1の理由は、ソケット内に保持できかつ種々の位置に移動できるという幾何学的形状にある。 すなわち、ボール32は捕捉された状態でも大きいフレキシビリティを有し、幼児ベッド20が種々の傾斜位置に移動するときに、幼児ベッド20に対する親ねじ26の角度を変えることができる。 第2の理由は、ボール32の付加によって親ねじ2
    6の直径を増大でき、このため幼児ベッド20に対する非回転位置に親ねじ26を係止する場合に機械的利益が得られる。 係止機能を高めるため、係止機構によって作動される親ねじの部分の直径が大きければよく、親ねじ26自体は比較的小さい直径にすることができる。 図5
    の断面図について簡単に説明すると、ここには、本発明により構成された傾動機構、および親ねじ26がねじナット28を通って完全に伸長され、幼児ベッド20の左側がその最低傾斜位置にあるところが示されている。 この傾斜角では、親ねじ26は、これがねじナット28を通るときの迎え角(attack angle)が図4の位置におけるよりも大きく異なっていることに留意されたい。 これが、ねじナット28をベース12に対して可撓的に取り付ける必要があることの理由である。 ねじナット28
    は、幼児ベッド20の傾動時に親ねじ26の角度が変化するとき、ねじナット28が或る程度自由に回転できるように、ジンバル継手を介してベース12に連結するのが好ましい。 また、これも明白であるが、角度の変化が可能でかつ抵抗なく行なえるようにするには、ボール3
    2と幼児ベッド20との間の連結にはある程度のフレキシビリティが要求される。 また、図4および図5から理解されようが、内部アクチュエータ機構30は使用者がボール32の回転の解放および保持を行なうことにより作動され、これにより親ねじ26の回転、およびもちろん幼児ベッド20の傾動可能性を制御できる。

    【0014】ここで図6を参照すると、ここには、本発明に使用される傾動機構の拡大断面図が示されている。
    ねじナット28の取付け方法を図面に基づいてより明瞭に説明する。 前述のように、ねじナット28は、幼児ベッド20の特定位置に従って親ねじ26の角度が変化するにつれて移動できるように、充分なフレキシビリティをもってベース12に取り付けられる。 好ましい実施形態では、ねじナット28は、平ワッシャ38およびC形クリップ40を介して所定位置に保持される中間可撓性グロメット36によりベースフレーム34に取り付けられる。 明らかなことであるが、他の手段を用いてねじナット28とベース12との間の可撓性連結を形成することもでき、このような1つの手段としてジンバル継手連結がある。 ねじナット28は、親ねじ26がねじナット28を通るときの親ねじ26の迎え角の変化を考慮に入れて、充分に撓むことができるようにベース12に取り付けられれば充分である。 ねじナット28に全く可撓性がないとすれば、親ねじ26の角度変化によって親ねじがねじナット内で固着してしまい幼児ベッド20の移動が困難になる。 従って、本発明を実施する上で、幼児ベッド20の傾斜角を変化させるべく使用者により加えられる力は、一定であること、および使用者が幼児ベッド20を位置決めするどの位置においても幼児ベッドの運動が抑制されかつ安定した状態に留まる充分な力を必要とする。

    【0015】従って、本発明では幼児ベッド20の移動の感触は重要であり、このフィーリングは、親ねじ26
    およびねじナット28のピッチおよびねじの選択により基本的な影響を受ける。 好ましい実施形態では、ねじナット28は、前述のBall Screws & Actuators Co. Inc.
    (San Jose、カリフォルニア州)から市販されているSu
    pernutで構成でき、親ねじも同社から市販されている標準転造ねじのファスト親ねじ(fast-lead screw)、より詳しくは、ファスト親ねじおよびナットとして説明されている.500リードを備えた5/16ねじで構成できる。
    親ねじ26と幼児ベッド20との間の連結も重要であり、このような連結に組み込まれる或る可撓性を必要とする。 この連結を行なうため、ボール32はソケット4
    2内に支持されるのが好ましい。 ボール32自体は、例えば、ピン連結、圧嵌めまたは何らかの接着剤等の種々の既知の手段により親ねじ26に固定できる。 親ねじ2
    6の回転制御は、以下に明らかになるように、ボール3
    2を介して行なわれるため、重要なことは、ボール32
    が親ねじ26に固定的に取り付けられかつ親ねじ26と一緒に回転することだけである。

    【0016】図7の部分断面平面図には、本発明の傾動機構、より詳しくは、ボール32を介して親ねじ26の回転を制御するのに使用されるアクチュエータ機構30
    が示されている。 この図面に示すように、ブレーキ解放レバー44は回転点46の回りで回転でき、これにより、ブレーキ解放レバー44は、図7の実線位置と破線位置との間で移動できる。 実線位置では、耐久性のある弾性材料で作られたブレーキパッド48がボール32に直接接触し、従って、ボール32がソケット42に対して、従って幼児ベッド20に対して回転できないように保持する。 ばね50は、ブレーキ解放レバー44を実線位置、すなわちボール32が回転できないように拘束する制動位置に押圧する。 従って、通常作動時では、ボール32従って親ねじ26が回転することが防止される。
    幼児ベッド20(図6)の傾斜角を変えたい場合には、
    使用者は、幼児隔室22内に配置された上方に突出するアクチュエータ機構30を移動して、ばね50を押し、
    従ってブレーキパッド48をボール32から引き離し、
    親ねじ26を解放して自由に回転できるようにするだけでよい。 これにより、使用者は幼児ベッド20を新しい傾斜角まで移動できる。 使用者が突出アクチュエータ機構30を解放すると、ばね50の作用によってブレーキ解放レバー44が実線位置に戻り、幼児ベッド20をその新しい位置に再び係止する。

    【0017】従って、理解されようが、本発明の傾動機構は比較的簡単であるが、使用者がその手を外部機構まで移動させることなく幼児隔室22の内部から操作して、幼児ベッド20を傾動させることができる。 本発明の傾動機構は円滑に作動し、かつ親ねじおよびねじナットの選択により制御されかつ使用者が傾斜角を変えるのに必要な力の大きさが比較的小さくて済む抑制効果を有している。 傾動運動自体は特徴的に円滑であり、かつ使用者が幼児ベッドの一傾斜角から他の傾斜角への移動フィーリングを容易に獲得できる。 ここで、図10〜図1
    3と一緒に図8および図9を参照されたい。 図8は洗浄の目的で幼児ベッド20を解放するための、本発明に使用される解放機構を示す平面図であり、図9は同じ機構の側面図である。 図10は図8の機構のA−A線に沿う断面図であり、図11は図9の機構のB−B線に沿う断面図である。 図12および図13は、それぞれ、図10
    および図11の同じ機構の同じ線に沿う断面図であり、
    解放機構が解放位置にあるところを示すものである。

    【0018】図8の平面図に示すように、内部アクチュエータ機構30は、使用者がボール32(図示せず)に作用する係止を解放して幼児ベッド20を所望の傾斜角に移動させるのに便利に利用できるようにするため、上方に突出して配置されている。 上方に突出するアクチュエータ機構30は図9にも示されており、図9は更に、
    ボール32(図示せず)を傾動機構の他の構成部品から解放すべく使用者により移動されるボール解放スライド52を示している。 図10にはボール解放スライド52
    が閉鎖位置すなわちボール32がボール解放スライド5
    2により捕捉された状態にあるところが側断面図で示されている。 この実施形態では、ばね54は押圧力を与え、ブレーキ解放レバー44は枢着点54の回りを枢動する。 ばね56は内部アクチュエータ機構30を移動することにより使用者によって圧縮され、これによりブレーキパッド48がボール32から離れてボール32が解放され、もちろん、親ねじ26も幼児ベッド20に対して回転できるようになる。

    【0019】ボール解放スライド52には斜面付き凹部58が形成されており、該凹部58内にはブレーキ解放レバー44の一端60(この端部60も斜面付き凹部5
    8の形状に沿って曲げられている)が配置されている。
    従って、理解されようが、ボール解放スライド52がボール32から離れる方向に移動されると、斜面付き凹部58がブレーキ解放レバー44の端部60に作用し、該ブレーキ解放レバー44をボール32に関して外方に移動させ、これによりブレーキパッド48がボール32から離れる方向に移動してボール32から解放される。 ブレーキ解放スライド52はまた、二股端部62(非解放位置にあるところが図12に最も良く示されている)を有し、該二股端部62はボール32の下を摺動してボール32をソケット42内に固定的に保持する。 ボール解放スライド52が図12および図13の解放位置に移動されると、二股端部62は、ボール32をソケット42
    内の係止位置から解放する。 従って、ボール32をソケット42から解放させ、これにより幼児ベッド20を傾動機構から自由にするには、使用者は、単に、ボール解放スライド52をボール32から離れる方向に移動させ、二股端部62をボール32の下の保持位置から自由に解放すればよい。 同時に、ボール解放スライド52
    は、ブレーキパッド48を、ボール32に対して押圧された位置から引き離してボール32がソケット42から容易に取り出されるようにする。 これにより、傾動機構が洗浄、検査等のために分解される。

    【0020】従って、ボール解放スライド52を簡単に移動させることにより、ボール32がソケット42から解放される。 また、この逆の手順によりボール32は容易に再挿入され、ソケット42およびボール解放スライド52の二股端部62により捕捉される。 最後に図14
    の概略図を参照すると、ここには、本発明に従って構成された幼児ウォーマ64が示されており、この幼児ウォーマ64は、従前の図面に示した幼児保育器に使用したのと基本的に同じ構成部品を使用している。 従って、前述のように、この幼児ウォーマ64は米国特許第4,628,
    553 号に開示されたものと同様にベース66を有し、このベース66には、幼児ウォーマ64を容易に移動できるようにするホイール70を備えた台座68を設けることができる。 垂直ストラット72(一般に2本のストラットが使用される)がヒータユニット74を支持している。 ヒータユニット74は、マットレス76上に載せられかつ幼児ベッド78上に支持された幼児に向かって下方に熱を供給する石英管ヒータで構成できる。 この場合にも、理解されようが、幼児ベッド78はベース66に枢着されていて、枢着点80の回りでベース66に対して傾動できる。 幼児ベッド78から下方に親ねじ82が突出しており、親ねじ82は幼児ベッド78に対して回転可能に取り付けられている。 ベース66には、前述と同様にしてねじナット84が取り付けられており、これにより、ねじナット84は、幼児ベッド78が種々の傾斜角に移動するときに幼児ベッド78に対して移動できる。 ねじナット84は、前述のように、何らかのジンバル継手態様で取り付けることができる。 この場合にもアクチュエータ機構86が設けられており、該アクチュエータ機構86は、親ねじ82の回転を防止することにより、使用者が幼児ベッド78を任意の特定所望傾斜角に係止できるようにする。 理解されようが、アクチュエータ機構86の位置は幼児ベッド78のレベルでかつ幼児ベッド78に近接している。 これにより、使用者は、その手を幼児ベッド78の近傍およびもちろん幼児から離れる方向に移動させることなく、ベース66に対して幼児ベッド78を容易に係止および係止解除して、所望の傾斜角を選択および保持することができる。 従って、使用者は幼児ベッド78の傾斜角を変えるときにその手を汚染する危険がなく、従ってクロス汚染の可能性も最小になる。

    【0021】以上、本発明を特定実施形態について説明したが、当業者ならば、本願に開示する幼児保育器または幼児ウォーマの幼児隔室内の幼児ベッドの傾斜角を変化させる本発明の内部傾動機構を他の形態に修正または変更できることは理解されよう。 従って、本発明は広く理解すべきであって、特許請求の範囲に記載された範囲および精神によってのみ制限を受けるものである。

    【図面の簡単な説明】

    【図1】本発明により構成された、内部傾動機構を備えた保育器を示す概略図である。

    【図2】本発明により構成された、内部傾動機構を備えた保育器を示す概略図である。

    【図3】本発明により構成された、内部傾動機構を備えた保育器を示す概略図である。

    【図4】本発明の傾動機構の側断面図である。

    【図5】図4に示した傾動機構の、幼児ベッドが異なる位置にあるところを示す側断面図である。

    【図6】本発明の傾動機構を示す拡大側断面図である。

    【図7】本発明に使用される係止機構およびアクチュエータ機構を示す側断面図である。

    【図8】傾動機構の分解を示す平面図である。

    【図9】傾動機構の分解を示す側面図である。

    【図10】図8のA−A線に沿う断面図である。

    【図11】図9のB−B線に沿う断面図である。

    【図12】図8のA−A線に沿う断面図であり、傾動機構が解放位置にあるところを示すものである。

    【図13】図9のB−B線に沿う断面図であり、傾動機構が解放位置にあるところを示すものである。

    【図14】本発明に従って構成された幼児ウォーマを示す概略図である。

    【符号の説明】

    10 幼児保育器 12 ベース 22 幼児隔室 26 親ねじ 28 ねじナット 30 内部アクチュエータ機構 32 ボール 42 ソケット 44 ブレーキ解放レバー 48 ブレーキパッド

    ───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 スティーヴン ジェイ スウィーニー アメリカ合衆国 メリーランド州 21784 サイクスヴィル リン ウェイ 617 (72)発明者 クリストファー エイ ダイクス アメリカ合衆国 メリーランド州 21113 オーデントン キャンティーン サーク ル 2276 (72)発明者 パトリック ジョーダン アメリカ合衆国 メリーランド州 21045 コロンビア ナイトフッド レーン 6962

    QQ群二维码
    意见反馈