車載用ストレッチャーと担架

申请号 JP2006548692 申请日 2005-08-10 公开(公告)号 JPWO2006067889A1 公开(公告)日 2008-08-07
申请人 株式会社松永製作所; 发明人 松永 茂之; 茂之 松永; 松永 紀之; 紀之 松永; 後藤 和之; 和之 後藤;
摘要 【解決する課題】患者等搬送用自動車にストレッチャーを載置する場合に、載置する自動車等が変わっても簡単に調節して、自動車の床に固定できる固定具を備えたストレッチャーと、このストレッチャーに載置する担架に簡単に開閉できる遮板を張設した担架を提供する。【解決する手段】上部に担架を載置する上部フレーム11と、該上部フレームの前端部に担架を固定する嵌着溝14と、後端部に担架を固定する鈎状のフックを備えたストレッチャー100であって、前記上部フレームの 位置 を上下に変動させるスライド機構に定荷重バネ16と、上下に変動させた上部フレームを任意の位置で固定するピンロック機構とを有し、ストレッチャーを車に載置して、車の床面に着設されたストレッチャーを固定するためのロック片に係合する調節可能なロック受け26が着設されているストレッチャー100と、該ストレッチャーに載置することができる簡単に開閉できる遮板を張設した担架200とした。【選択図】図1
权利要求
  • 前部脚と後部脚にキャスターを有し、上部に担架を載置するための上部フレームと、該上部フレームの位置を上下に変動させるスライド機構に定荷重バネと、上下に変動させた上部フレームを任意の位置で固定するピンロック機構と、前記前端部に担架の頭部側を固定する台形の凹形状の嵌着溝と、後端部に担架の足部側を固定する鈎状のフックとを有するストレッチャーであって、救急車等の荷台に着設されたストレッチャーを固定するためのロック片に係合する調節可能なロック受けがストレッチャーの底部に着設されていることを特徴とするストレッチャー。
  • ストレッチャーの前端部に着設された嵌着溝に係合するために、斜面を有する台形の凸形状の嵌着部を有するストレッチャーに載置するための担架であって、該担架の両側のフレームの一方端に車輪を有し、該担架の両側のフレーム上に開閉可能な遮板が着設され、該遮板の開閉が遮板の内側フレームの左右と上部の三方向の何れかを持ってロックの解除が可能であることを特徴とするストレッチャーに載置するための担架。
  • 担架のフレームに点滴用の瓶やバックを吊す吊架が装着されていることを特徴とする請求項2に記載のストレッチャーに載置するための担架。
  • 担架のフレーム上に装着されたマットの横幅が胴部分よりも肩部分が広いことを特徴とする請求項2に記載のストレッチャーに載置するための担架。
  • ストレッチャーを救急車等の荷台に載置して、ストレッチャーを救急車等の荷台に固定するための金具であって、救急車等の荷台の前部床面に着設してストレッチャーの前部を固定するフロントフックと後部床面に着設してストレッチャーの後部に着設されたロック受けに係合するロック片を有するロックプレートとよりなることを特徴とする救急車等の荷台床面に着設してストレッチャーを固定するためのストレッチャーの固定具。
  • フロントフックはストレッチャーのフレームが当接する部分に緩衝部材が着設されていることを特徴とする請求項5に記載のストレッチャーの固定具。
  • ロックプレートはロック片と該ロック片の下部に多数の凹凸が設けられたレールと該レールの凹凸の凹部に係合するバネ部材が付勢されたピンと該ピンの脱抜を操作するレバーとよりなることを特徴とする請求項5に記載のストレッチャーの固定具。
  • ロックプレートのレバーを持ち上げながらロック片を片手で前後に操作することができることを特徴とする請求項5に記載のストレッチャーの固定具。
  • 说明书全文

    本発明は、救急車等に載置されるストレッチャーと該ストレッチャーに載置する担架に関する。 より詳しくはストレッチャーを救急車等の荷台に固定するための固定具と、該固定具を装着した救急車等の荷台に固定できる係止具を備えたストレッチャーと、該ストレッチャーに載置する担架であって、該担架の側面に開閉が簡単にできる落下防止用の遮板と点滴用の瓶又はバックを吊す吊架を装着したストレッチャーに載置する担架に関する。

    救急車等の荷台に載置されるストレッチャーと該ストレッチャーに載置する担架については、救急車等の荷台に載置して簡単に固定することができる事に加えて、救急救助現場に置いては救急患者の位置に合わせて高さが簡単に調節できるストレッチャーが報告されている。 さらに、救急患者を搬送するストレッチャーに載置される担架の形状等についても多くの改良点が提案されている。

    特許文献1は、ストレッチャーの上部フレームの位置を上下に変動させるためのスライド機構に定荷重バネを用い、ストレッチャーの上部フレームを任意の位置で停止させるためにメカロック機構を備え、さらに、ストレッチャーの前部脚を補助する前部脚補助フレームの摺動を固定するロック機構と、前部脚と前部脚補助フレームと後部脚を補助する後部脚補助フレームのそれぞれの支持部とセンターレールの間にスライドを滑らかにするローラと、を設けたことを特徴とするストレッチャーと、該ストレッチャーに載置する担架が開示されている。

    特許文献2には、上腿支持部と下腿支持部の屈曲度調節手段をコスト低廉なものに構成するとともに省手数、時間で調節できるようにし、さらに、膝立て式担架の足元部に装備する足止め具の位置調節を容易迅速に行えるようにし、また、膝立て式担架の左右両側に装設する保護枠の起倒操作を容易迅速に行えるようにした膝立て式担架が開示されている。

    特許文献3には、請求項に記載の「救急車のボディ内壁に沿って固定された中空バーと、該中空バーの一端部にあってベッドの一方の脚部を引掛係止する固定フックと、中空バーの他端部にあってベッドの他方の脚部に当接する位置決め片と、該位置決め片との間に脚部を挟持する可動フックと、中空バーの他端に突出して設けられた可動フックの操作杆とを備え、該操作杆は、前記中空バーの外周部にスライド可能に装着され、かつ前記可動フックに連繋して常時可動フックを位置決め片側に接近付勢するパイプ部と、パイプ部端部に一体に設けられ、且つパイプ部を可動フックの位置決め片に対する離間位置に回動ロックする操作レバーと、操作レバーの近傍に位置し、かつベッドに当接することによりパイプ部を逆転させてロック解除� ��るロック解除用アクチュエータからなる救急車用ベッドの固定装置」が開示されている。

    特許文献4の固定具は、請求項1に「フロアパネルに設けられたストレッチャーを固定するホルダと、フロアパネルに配置され保育器を固定する第2ホルダと、前記第2ホルダが回動可能に支持し、前記第1ホルダで前記ストレッチャーを固定するときに、前記ストレッチャーが占める車内占有域から第2ホルダを回動させて待避させる保持手段と、を有することを特徴とする固定具付車両。」が開示されている。 特許文献1のストレッチャーの固定具は前方に第1ホルダと後方にバネが付勢された第2ホルダとでストレッチャーを固定するようになっている。

    特許文献5は、救急車両の内部にストレッチャーを固定させて載せるストレッチャー固定具に関する特許文献で、操作グリップに対し操作を継続的に加えなくて済む構成を採用することにより、作業者の負担の軽減を図るとともに付勢手段の付勢力の増大を通じて騒音を防止することができるストレッチャー固定具が開示されている。 その構造は、段落[0007]の2行目より「本発明のストレッチャー固定具は、車両内部に略平状態で固定される本体パイプと、前記本体パイプの前部に固着され、ストレッチャーの前後一方の脚パイプを係止する前側係止爪と、前記本体パイプの後部に固着され、前記ストレッチャーの前後他方の脚パイプの係止位置を決める位置決め片と、前記本体パイプの後端側に配され、前方への操作力が外部から加えられる操作グリップと、前記操作グリップに後端が連結されるとともに前記本体パイプの内側に前進及び後退可能に配設される作動ロッドと、前記本体パイプの内部に配設され、前記作動ロッドに対し後方への付勢力を常時加える付勢手段と、前記作動ロッドに連結され、該作動ロッドの動きに従って前進及び後退し、後退時、前� �付勢手段の付勢力により前記他方の脚パイプを前記位置決定決め片に押し付けて該他方の脚パイプを前記位置決め片に押し付けて該他方の脚パイプを係止する後側係止爪と、を備えるストレッチャー固定具において、前記位置決め片と前記後側係止爪との間にストッパーを設け、該ストッパーは、前記操作グリップに対し外部から前方への操作力が加えられると、前記本体パイプの半径外方向へ突出して前記後側係止爪をロック可能にし、また、前記ストッパーは、前記後側係止爪がロック状態にあるとき、前記他方の脚パイプによって押圧されると、前記本体パイプの半径内方向へ引っ込み前記後側係止爪の後退を許容することを特徴とする。」が開示されている。

    WO2004/078087号公報

    実開平06−75466号公報

    実公平02−33773号公報

    特開平09−327481号公報

    特願2000−217864号公報

    ストレッチャーとそれに載置する担架も種々改良が加えられているが、未だ充分なものではなく、ストレッチャーに素早く載置できて、確実にストレッチャーに固定できる担架であって、救急時に診察をしたり、点滴を施したりできるストレッチャーに載置する担架の出現が望まれている。

    また、ストレッチャーを救急車等の荷台に載置して搬送するためには、救急車等が走行中であってもストレッチャーが動かないように、ストレッチャーを救急車等の荷台に強固に固定する必要がある。 しかし、救急車等の荷台にストレッチャーを固定するについても、救急車等の走行中に動かないように強く固定するだけではなく、救急現場に到着して患者を急いで収容するためには、救急車等の荷台からストレッチャーを素早く取り出す必要がある。 患者を収容して救急車等の荷台にストレッチャーを素早く載置して固定するためには、着脱が用意で強固に固定できることが必要である。 それ故に、患者を安全に素早く収容する担架と、この担架を載置したストレッチャーを救急車等の荷台に簡単に固定する固定具などの出現が望まれている。

    本発明において救急車等とは、患者等を医療機関への入退院、通院及び転院並びに社会福祉施設等への送迎に際し、患者等を搬送するための構造をもった設備(「ストレッチャー」という。)を備えた救急車等(以下「患者等搬送用自動車」という。)をいう。

    本発明は患者等搬送用自動車の荷台にストレッチャーを載置する場合に、載置する患者等搬送用自動車が変わっても固定具を簡単に調節して、確実にストレッチャーを患者等搬送用自動車の荷台に固定できる固定具と、ストレッチャーに載置する担架の側面に簡単に開閉できる遮板を張設して患者を乗せたり、降ろしたりし易い担架を提供することである。

    上記課題を解決するために鋭意検討を重ねた結果、患者等搬送用自動車の車種が異なった場合でも、患者等搬送用自動車の荷台に固定する固定具と該固定具の高さや前後の位置に合わせて、簡単に調節できる受け具を備えたストレッチャーと、担架の側面に開閉が容易な遮板を張設したストレッチャーに載置する担架を提供する事に成功した。

    請求項1に記載の発明は、上部に担架を載置するための上部フレームと、該上部フレームの前端部に担架の頭部側を固定する台形の凹形状の嵌着溝と、後端部に担架の足部側を固定する鈎状のフックとを備えたストレッチャーであって、前記上部フレームの位置を上下に変動させるスライド機構に定荷重バネと、上下に変動させた上部フレームを任意の位置で固定するピンロック機構とを有し、ストレッチャーを救急車等に載置して、救急車等の荷台に着設されたストレッチャーを固定するためのロック片に係合する調節可能なロック受けが着設されていることを特徴とするストレッチャーである。 ここで救急車等とは、患者等を医療機関への入退院、通院及び転院並びに社会福祉施設等への送迎に際し、患者等を搬送するための構造をもった設備(「ストレッチャー」という。)を備えた患者等搬送用自動車をいう。 ストレッチャーを患者等搬送用自動車に載置するに当たり、患者等搬送用自動車の荷台に設けられたストレッチャーを固定するためのロック片と、このロック片に係合するストレッチャーの下部に着設されたロック受けを調節可能として、患者等搬送用自動車が異なっても簡単に調節ができて、ストレッチャーを患者等搬送用自動車の荷台に載置して安定に固定することができる。

    特許文献1のストレッチャーと本願発明のストレッチャーとは、ストレッチャーを任意の位置で固定するピンロック機構と、救急車等の荷台に着設されたストレッチャーを固定するためのロック片に係合するために、前後と高さの調節が可能なロック受けがストレッチャーの後部に着設されている点で異なっている。

    請求項2に記載の発明は、ストレッチャーの前端部に着設された嵌着溝に係合するために、斜面を有する台形の凸形状の嵌着部を有するストレッチャーに載置するための担架であって、該担架の両側のフレームの一方端に車輪を有し、該担架の両側のフレーム上に開閉可能な遮板が着設され、該遮板の開閉が遮板の内側フレームの左右と上部の三方向の何れかを持ってロックの解除が可能であることを特徴とするストレッチャーに載置するための担架である。 ストレッチャーに載置する際に、担架の先端部に着設された斜面を有する台形の凸形状の嵌着部が、ストレッチャーの前端部に着設された嵌着溝に係合し、担架の後部は鈎状フックで簡単にストレッチャーに固定することができる。 さらに、担架の側面に着設された遮板の内側フレームの左右と上部の三方向の何れかを持ってロックの解除が可能である遮板を着設することによって、緊急時に患者の乗降、または、点滴その他の処置を行うときに、遮板の内側フレームの左右と上部の三方向のどこからでも遮板のロックを解除して遮板を開閉することができる。

    請求項3に記載の発明は、担架のフレームに点滴用の瓶やバックを吊す吊架が装着されていることを特徴とする請求項2に記載のストレッチャーに載置するための担架である。 担架の側面のフレームに点滴用の瓶やバックを吊すための吊架を装着することによって、患者等搬送用自動車の車内でも車外においても、担架上で患者に点滴を施すことが可能となり、救急延命効果に役立てることができる。

    請求項4に記載の発明は、担架のフレーム上に装着されたマットの横幅が胴部分よりも肩部分が広いことを特徴とする請求項2に記載のストレッチャーに載置するための担架である。 担架の両側のフレーム上に装着するマットの形状が胴部分よりも肩部分を広くしたマットを装着することによって、患者に安定感を与えると共に、点滴、診断などの応急処置がし易くなる。

    請求項5に記載の発明は、ストレッチャーを救急車等の荷台に載置して、ストレッチャーを救急車等の荷台に固定するための金具であって、救急車等の荷台の前部床面に着設してストレッチャーの前部を固定するフロントフックと後部床面に着設してストレッチャーの後部に着設されたロック受けに係合するロック片を有するロックプレートとよりなることを特徴とする救急車等の荷台床面に着設してストレッチャーを固定するためのストレッチャーの固定具である。 ここで救急車等とは患者等搬送用自動車をい、この患者等搬送用自動車にストレッチャーを載置したときに、救急車等の荷台床面にストレッチャーの前部を固定するフロントフックと、ストレッチャーの後部下に着設されたロック受けに係合するロック片が着設されたロックプレートにより、ストレッチャーを患者等搬送用自動車の荷台に載置したストレッチャーの前後を強固に固定することができると共に、緊急時には、ロック片を解除するだけでストレッチャーを直ちに引き出すことができる。

    請求項6に記載の発明は、フロントフックはストレッチャーのフレームが当接する部分に緩衝部材が着設されていることを特徴とする請求項5に記載のストレッチャーの固定具である。 ストレッチャーを患者等搬送用自動車の後部から荷台に押し込んでゆくと前部に着設されたフロントフックに当接する。 ストレッチャーを患者等搬送用自動車の後部から押し込む操作は、気を付けていても回数が増えてくるとストレッチャーのフレームやフロントフックに傷を付けたり、ストレッチャー上に患者を載せている場合には衝撃を与えたりすることもある。 フロントフックに緩衝部材を着設することによって、フレームに傷を付けたり、患者に衝撃を与えない効果を有している。

    請求項7に記載の発明は、ロックプレートはロック片と該ロック片の下部に多数の凹凸が設けられたレールと該レールの凹凸の凹部に係合するバネ部材が付勢されたピンと該ピンの脱抜を操作するレバーとよりなることを特徴とする請求項5に記載のストレッチャーの固定具である。 ロック片の下部に多数の凹凸が設けられたレールとこのレールの凹凸の凹部に係合するバネ部材が付勢されたピンが上から下に向かって凹部に係合してロック片を固定している。 バネが付勢されたピンが上から下に向かって係合して、ピンが付勢されたバネで押さえられているので患者等搬送用自動車の走行時の振動によってもピンが抜け難い効果を有している。

    請求項8に記載の発明は、レバーを持ち上げながらロック片を片手で前後に操作することができることを特徴とする請求項5に記載のストレッチャーの固定具である。 ロックプレートに着設されたロック片の上からレバーを持ち上げるとピンがレール上の凹部から抜けてロック片が前後に可動となり、片手でストレッチャーを支えながら、他方の手でレバーを持ち上げながらロック片を解放して、ロック片をレール上の支持部から離して左右どちらかに倒すと、ストレッチャーを患者等搬送用自動車の荷台から引き出すことができる。 レール上の凹凸の凹部に係合するバネが付勢されたピンでロック片を固定することによって、ピンの脱抜を行うレバー操作とロック片の前後の操作が片手で行うことができ、他方の手でストレッチャーを支えることができ、坂道などでロック状態から解放されたストレッチャーが飛び出すような、不測の事故を防止することができる。

    ストレッチャーの上部フレームの位置を上下に変動させるスライド機構に定荷重バネと、上下に変動させた上部フレームを任意の位置で固定するピンロック機構とを採用することによって、ストレッチャーの高さの調節が静かに素早く行うことができる。

    患者等搬送用自動車の荷台に設けられたストレッチャーを固定するロック片に合わせて、ストレッチャーの底部に高さと前後の調節が可能なロック受けを着設することによって、患者等搬送用自動車の車種が変更になってもそれに併せて、ロック受けの高さや前後の位置を簡単に調節することができる。

    担架の側面に左右と上部の三方向のどこからでもロックを解除することができる遮板を設けたことによって、遮板を閉じて担架上の患者の安全性が保てると共に、左右と上部の三方向のどこからでもロックを解放して、患者の乗降または、聴診、点滴などの医療行為を簡単に行うことができる。

    救急車等の荷台の前部に着設するフロントフックと、荷台の後部に着設するロックプレートとよりなる固定具は、フロントフックでストレッチャーの前部を優しく受け止め、後部に着設されたロックプレートのロック受けに係合するロック片によって救急車等へ載置したストレッチャーの後部を確実に固定すると共に、固定具は解除し易くストレッチャーが取り出しやすい構造である。

    本発明の患者等搬送用自動車に載置するストレッチャーと該ストレッチャーに載置する担架について、以下に図面を用いて詳細に説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。 また、本発明のストレッチャー及び担架を載置する患者等搬送用自動車は、緊急時に患者を収容して搬送する救急車に限定されるものではなく、患者等を医療機関への入退院、通院及び転院並びに社会福祉施設等への送迎に際し、患者等を搬送するための設備(「ストレッチャー」という。)を備えた救急車の他、例えば、霊柩車等のストレッチャーを載置し得る車両をも含むものである。

    本発明のストレッチャー100は図1に示すように、上部に担架を載置するための上部フレーム11と、該上部フレーム11の前端部に担架の頭部側を固定する台形の凹形状の嵌着溝14と、後端部に担架の足部側を固定する鍵状フック39(図示せず)とを備えている。 また、上部フレーム11には複数本の内部フレーム13が着設されている。 この内部フレーム13にセンターレール12が着設されており、センターレール12の両側に前脚部補助フレームと前脚部の摺動管23,及び後脚部補助フレームの摺動管24が着設されている。 本発明のストレッチャー100は、患者や担架を載置するためにストレッチャーを上下させて、適当な位置で固定して、患者や担架をストレッチャー上に載置するために、前記上部フレーム11の位置を上下に変動させるためのスライド機構として定荷重バネ16と、上下に変動させた上部フレームを任意の位置で固定するためのピンロック機構(図5、図6)とを有している。

    緊急時に使用されるストレッチャー100は患者等搬送用自動車に載置された患者に苦痛を与えないために、振動をさせないように、しかも速やかに載置しなければならない。 本発明のストレッチャー100は、前脚部補助フレーム17,前脚フレーム18、後脚部補助フレーム22のそれぞれの上部はロックピン25、27、27で固定されている。 それぞれのロックピン25、27、27はストレッチャーの前後のレバー36(図5)とワイヤ30で接続されている。 緊急に際しては、ストレッチャー上に担架を速やかに載置すると共に、担架をストレッチャー上に安全に固定しなければならない。

    担架をストレッチャー上に安全に固定するために、本発明のストレッチャー100は、図2及び図3に示すように、センターフレーム12の上部にストレッチャーの後方から載置される担架を受け止めるための嵌着溝14が着設されている。 この嵌着溝14は図3に示す担架の嵌着部32が嵌着して、担架の頭部側がストレッチャーに安定に保持される。 嵌着溝14の入口は広く、奥は狭い三角形状をしている。 このため担架の先端部に着設された嵌着部32が嵌着溝14に嵌合し易く、奥まで押し込むと嵌着部32が狭い部分に収まって、頭部側が安定に保持される。 担架の足部側は、ストレッチャーの後部に着設された担架を固定する担架固定用鈎状フック39(図示せず)によってストレッチャ上に足部側が固定される。 このように本発明の担架200は本発明のストレッチャー100上で頭部側と足部側の2箇所を強固に固定して、安定に保持される。

    さらに、図1に示すように、本発明のストレッチャー100の上部フレーム11の前部に患者等搬送用自動車に載置するときに患者等搬送用自動車の荷台上をスムーズに押して載せられるように、ストレッチャーの前部に固定キャスター15が着設されている。 固定キャスター15によって患者等搬送用自動車の荷台上を押していくと、前脚部補助フレーム17が荷台に触れて後方に押され、ロックピン25が抜けて、前脚部18が後方に押しやられて前脚部18が折り畳まれる。 前脚部18が折り畳まれていくと、前脚部補助フレーム17に着設された振動吸収部材17aに着設された小車輪17bが荷台上に乗って、荷台上を小車輪17bによってスムーズに進み、前脚部が折り畳まれると、前部キャスター15によって荷台上を静かに押されて行き、最後に、後脚部21が折り畳まれて、ストレッチャー100を患者等搬送用自動車の荷台に静かに載置することができる。 ここで使用する小車輪17bの代わりに、振動吸収部材17aの床に接触する面に複数本の溝等を設けることによって、振動吸収部材17aの滑りを良くすれば、特に小車輪17bを着設する必要はない。

    患者等搬送用自動車の荷台上に載置されたストレッチャー100は、患者等搬送用自動車の荷台に着設されたストレッチャー100を固定するためのロック片(図示せず)とストレッチャー100の底部に着設されているロック受け26とが係合する。 ストレッチャー100のロック受け26が患者等搬送用自動車の荷台に着設されたロック片と係合することによって、荷台上にストレッチャー100を安定に保持することができる。

    本発明のストレッチャー100のロック受け26は、図4に示すように、載置する患者等搬送用自動車が変更されて患者等搬送用自動車の荷台上の担架を固定するロック片の前後の位置や高さが変わっても、それに合わせてロック受け26を前後、上下に調節可能であることを特徴としている。 図(4−1)はロック受けの上面、図(4−2)は前面、図(4−3)は側面からの図面である。 担架のロック受け26はストレッチャーの下部に着設されたロック受け着設部にネジ26aで固定し、担架のロック受け26の調節はネジ孔26aによりロック受け着設部に穿設された長孔を上下させて高さの調節を行い、前後の位置の調節はネジ孔26dを長孔26eの間を動かして前後の調節を行う。 溝26cは担架のロック受け26の強度を高めるために設けられた凹部である。

    図5はストレッチャー100の下面を示している。 センターレール12の上に定荷重バネ16が3箇とロックピン25が1カ所とロックピン27、27の2カ所の計3カ所が設けられている。 ロックピン25は前脚部補助フレーム17に着設されており、ロックピン27は前脚部フレーム18と後脚部補助フレーム22に着設されている。 それぞれのロックピン25、27、27は前後のレバー36にワイヤ30で繋がっており、前部のレバー36を引くと前脚部フレーム18のロックピン27がロック溝29から解除される。 後部のレバー36を引くと前脚部補助フレーム17のロックピン25と後脚部補助フレーム22のロックピン27がロック孔25(ロックピン25が係合する孔、図示せず。)とロック溝29から解除される。 患者をストレッチャーに載置する場合は、前後のレバー36を引くと全てのロックが解除される。 前後のレバー36を引いた状態で、ストレッチャーを適当な位置まで押さえていくと、前脚部フレーム17は定位置に当接した状態で、前脚部フレーム18と後脚部フレーム21が前後に開いて、ストレッチャーを任意の位置に下げることができる。 ストレッチャーの上下の位置での固定は、前脚部フレーム18と後脚部補助フレーム22の2カ所のロックピン27、27が摺動管23、24に穿設されたロック溝29、29の任意の位置で係合してストレッチャー100を任意の高さで固定することができる。 担架用レバー38は担架200の足部側を固定するストッパー(図示せず)を解除するための担架用レバー38で、この担架用レバー38を引くことによって、担架の足部側を固定している担架固定用鍵状フック39が解除されて、担架200をストレッチャー100から降ろすことができる。

    患者等搬送用自動車等に載置する場合は、ストレッチャーの後部のレバー36を引きながら押していくと、前脚部補助フレーム17と後脚部補助フレーム22のストッパーが解除されて、患者等搬送用自動車等の荷台に当接した前脚部フレーム18と後脚部フレーム21がそれぞれ後方に押されて、前後の脚部が後方に折り畳まれて患者等搬送用自動車等の荷台に載置される。

    ストレッチャーを載置された患者等搬送用自動車等からストレッチャー100を降ろす場合は、後部レバー36を引きながら、後方からストレッチャーを引き出せば、定荷重バネによって、後脚部フレーム21、前脚部フレーム18の順に脚部が広がり、ストレッチャー100が直ちに使用できる状態になる。 ここで、ロックピン27が抜ける側のロック溝29の角度を深くするとストレッチャーの後部のレバー36操作をしなくても、後脚部フレーム21、前脚部フレーム18の順に脚部が広がり、ストレッチャー100を引き下ろすようにすることができる。

    図6(6−1)は、担架200を載置するためにストレッチャー100の高さを上下させて、適当な位置で固定して、担架200をストレッチャー100上に載置する。 このために、本発明のストレッチャー100は上部フレーム11の位置を上下に変動させるためのスライド機構として定荷重バネ16を着設したことによって、振動もなく、力を入れることもなく、軽く上下動させることができる。 また、ストレッチャー100を上下動させた後、ストレッチャー100を任意の位置で固定するために、図6に示すようなピンロック機構28を有している。 このピンロック機構28は、ストレッチャー100の一方端のレバー36とワイヤー30で繋がれている。 前後のレバー36を引くことによってワイヤー30が引っ張られて、ロックピン25、27、27がロック孔25とロック溝29、29から開放されてストレッチャー100は上下に可動な状態となる。 任意の位置で前後のレバー36を放すとロックピン27、27がロック溝29、29に係合してストレッチャー100が任意の位置で固定される。 ロックピン27、27を受けてロックするためのロック溝29、29は、図(6ー1)に示すように摺動管24、又は23(図示せず)に穿設されている。 摺動管24、又は23(図示せず)に穿設されたロック溝29、29は荷重がかかる側は、荷重を充分に受けられるように鋭角29aとなっている。 また、ロックピン27が抜ける側はテーパ29bをかけてロックピン27が抜けやすくなっている。 ロックピン27が抜ける側の角度を深くするとストレッチャーの前後のレバー操作をしなくても、ストレッチャーを上に上げるだけでロック溝29にロックピン27が係合する構造とすることもできる。 また、ロック溝29は溝ではなく、ロックピンが係合する孔でも良く、ロックピンの脱抜が容易で、不測の荷重に対して抜けにくい形状であれば良く、ロックピンの係合する形状は溝に限定されるものではない。 図(6−2)は摺動管23、または24に嵌挿された状態のピンロック機構28の側面を示している。 ロックピン27のローラ28dはセンターフレーム12を受けており、ローラー28eは摺動管23、または24を受けている。 ローラー28eを設けることによって、ピンロック機構28の振動を和らげている。

    ピンロック機構28の側面は図7に示すように、両側の孔28aは摺動管23又は24が挿入される孔28aで、ここに両側の摺動管23、24が嵌挿されてピンロック機構28が前後に摺動する。 ピンロック機構28の下部中央に非常用のレバー28bを着設し、非常の場合にロックピン27を解除することができる。 側面のワイヤ接続部28cはストレッチャーの端部に着設されたレバー36にワイヤ30で接続されている。 上部ローラー28dはセンターレール12を受けており、下部ローラー28eは摺動管23又は24を受けて、ピンロック機構28を安定に保持している。

    図8は本発明ストレッチャー100に載置する本発明の担架200の側面を示す。 担架200の頭部側末端にストレッチャーの嵌着溝14に係合する嵌着部32が着設されている。 ストレッチャーに載置可能な担架200は、患者の状況に応じて担架200の形状を変えたり、現場の状況に応じて即座に担架200の形状を変える必要が生じることがある。 このために本発明の担架200は、背部の下に設けられた背部のレバー35を引くことによって、背部34を平面から上部に起こすことが可能であり、患者の上半身を起こした状態にすることができる。 また、足部40は担架の下のレバー41を起こして膝から上を上げて椅子の状態にして、足部のレバー41を元に戻すと、患者を椅子に座らせた状態で搬送することができる。 担架200を椅子の状態にすると、担架の両側面のフレームの端部に着設された担架のキャスター46によって移動可能となり、患者を担架200に座らせた状態で、狭い通路でも救急隊員が一人でもストレッチャーの待機場所や、患者等搬送用自動車の停車地まで素早く搬送することができる。

    図9は担架200の上面を示す。 担架200の上面には弾力性のあるクッション材を入れた防水性のシートを張ったマット45を使用する。 担架の頭部側にはストレッチャーの嵌着溝14に嵌着する嵌着部32が着設されている。 さらに頭部側の背面下に設けられたレバー33は担架200の背もたれを起こすために設けられている。 担架200の中ほどに患者を安定に保持するために開閉可能な遮板37が担架の両側面に着設されている。

    図10は担架の両側のフレーム上に着設するためのクッション材を入れた防水性のシートを張ったマットの形状を示している。 本発明の担架に装着するマットは、図(10−1)のマット45の上面図に示すように胴部分45cよりも肩部分45bを広くした形状となっている。 胴部分45cよりも肩部分45bを広くすることによって、担架上に収容された患者に窮屈な感じを与えないで、また、点滴、診察等の医療行為も行いやすい形状となっている。 図(10−2)はマットの側面図を、図(10−3)はマットの裏面図を示している。 裏面図に示すようにマットは面ファスナー45fによって、担架のフレームに装着されている。

    本発明のストレッチャーに載置するための担架は、図11に示すように立てて、椅子形状として使用することが出来る。 担架のフレーム端部に着設された担架のキャスター46は、一人で担架を移動させる場合に、把持部47を持って担架を後方に倒して、患者をやや寝かせる様な状態で担架のキャスター46を利用して搬送する。 担架を椅子形状にしたときの前部フレーム33aに緩衝部材33bとして弾力性のある合成樹脂や、ゴムを着設する。 緩衝部材33bを着設することによって、患者を乗せて搬送した後、担架を立てた場合に、前部フレーム33aが強く床面に接触して患者に衝撃を与えない効果を有している他、床面、フレーム等に傷を付けない効果もある。 さらに、取り外しを可能とすることによって、緩衝部材33bが摩耗すれば交換することもできる。

    担架200の両側に着設された遮板37、37は図12に示すように、外側フレーム37aと内側フレーム37bの2本のフレームからなり左右同形状である。 外側37aのフレームにはプラスチック又はアルミ等の軽量で強いボードが張られている。 内側フレーム37bは倒れないようにボードに固定された支持部37dで左右に回動可能な状態で支えられており、内側フレーム37bの一方端は遮板37を開閉するためのロック用のピン37cと繋がっている。 内側フレーム37bを左右の一方向に引くとピン37cが抜けて遮板を開閉することができる。

    従来の遮板59のロックの仕方は図25に示すように、左右の垂直部分59fのみを左右どちらかに引くとロックが解除されるようになっていた。 従来の遮板のロックを解除する際に摘む部分は、垂直部分59fのみで小さく、かつ限定されているために、緊急の際に手間取ることがあった。 そこで、本発明の遮板のロックの解除の方法は、図12に示すように内側のアーム37bが繋がっているので、内側のアーム37bの左右と上部の三箇所のいずれかを摘んで一方側に引くとロック用の孔37eからピン37cが抜けて、ロックが解除されて遮板が倒れるようになっている。 担架200に救急患者を乗せたり降ろしたり、あるいは担架上に寝かされた救急患者を診察をする場合、点滴を行う場合等、遮板が邪魔になるときに、摘む場所を探す必要がなく、内側フレーム37bの左右、あるいは上部の手近なところを摘んで引くと遮板37のロックが解除されて、遮板を倒しておくことができる。

    図13は点滴用の瓶又はバッグを吊す吊架42を担架のフレーム33の上に挟着部43aを有する支持部材43を着設し、この挟着部43aに点滴用の瓶又はバッグを吊す吊架の下部末端にボルト42aを装着した点滴用の瓶又はバッグを吊す吊架42を掛けておき、担架の遮板37の外側にはナット44aを有する接続部材44を着設する。

    図14は点滴用の瓶又はバッグを吊す吊架42を担架のフレーム33の下に挟着部43aを有する支持部材43を着設し、この挟着部43aに点滴用の瓶又はバッグを吊す吊架の下部末端にボルト42aを装着した点滴用の瓶又はバッグを吊す吊架42を掛けておき、図(14−1)に示すように担架の遮板37の外側か、あるいは図(14−2)に示すように担架の端部等にナット44aを有する接続部材44を着設することができる。 さらに、点滴用の瓶又はバックを吊す吊架を立てるためのナット44aを有する接続部材44を着設する位置は、上記のように、点滴の行いやすい位置に変えたり、あるいは担架の周りに複数個着設することによって、救急救命作業を行いやすくすることができる。

    図15に示すように、点滴用の瓶又はバッグを吊す吊架42を必要とする場合はこのナット44aを有する接続部材44に点滴用の瓶又はバッグを吊す吊架42の下部末端のボルト42aを螺着して点滴用の瓶又はバッグを吊す吊架42を使用する。 このように担架のフレーム33に着設した支持部材43に点滴用の瓶又はバックを吊す吊架42を装着しておくことによって場所を取らずに、必要なときに直ぐに使用できる効果を有している。

    図16は、固定具を構成するフロントフック48でストレッチャーの患者等搬送用自動車の荷台の前部床面に着設して載置するストレッチャーの前部を固定するための金具である。 図(16−1)はフロントプレート49でフロントフック48を患者等搬送用自動車の荷台の前部床面に着設するときに、フロントフック48の下に敷くプレートである。 図(16−2)はフロントフック48の上面図である。 フロントフック48の先端部分48aに緩衝部材として、ゴムや柔らかい合成樹脂を貼設したり、塗料等を塗装して、ストレッチャーのフレームが当接する際の衝撃を吸収すると共に、フレーム等に傷を付けることを防ぐ。 緩衝部材の貼設又は塗装はフレームが当接する位置に調節すれば良い。 図(16−3)はフロントフック48の正面図である。 図(16−4)はフロントフック48の側面図である。 フロントフック48の立ち上がり部分48bにまで緩衝部材を貼設又は塗装を施してもよい。

    図17はロックプレート50で、患者等搬送用自動車の荷台の後部荷台に着設してストレッチャーの後部に着設されたロック受けに係合するロック片51を有している。 ロックプレート50はフロントフックと共にストレッチャーを固定するためのストレッチャーの固定具300を構成する。 ロックプレート50は図(17−1)に示すようにロック片51と多数の凹凸を有するレール55とこの凹凸の凹部に係合するピン54とピンの脱抜を操作するレバー53からなっている。 レール55の中央部にはロック片51を支える支持部55aがあり、ロック片51はレール55の中央部ではこの支持部55aに支えられて垂直に立ち、ピン54で固定されている。 図(17−2)の上面図に示すように、ロック片51はピン54を抜いて支持部55aから外れると左右どちらか(点線部分)に倒すことができる。 ストレッチャーを患者等搬送用自動車の荷台に載置する場合はこのロック片51を倒した状態で載置する。 ストレッチャーを載置する場合は、ストレッチャーを患者等搬送用自動車の荷台の後方から前方に押してゆき、荷台の前部床面に装着したフロントフックにストレッチャーの前部を当設させてからロック片51を起こして、レール55上を押して、ストレッチャーの後部に着設されたロック受けに係合させてストレッチャーを患者等搬送用自動車の荷台に固定する。 図(17−3)はロックプレート50を患者等搬送用自動車の荷台の床面に固設する際にロックプレート50と荷台の床面の間に引くアンダープレート52である。

    図18は、救急車の後部荷台に着設してストレッチャーの後部に着設されたロック受けに係合する部分の形状が異なるロックプレート50である。 図18に示す形状の異なるロック片51を有するロックプレート50である。 図(18−1)はロックプレート50の上面図で、ロック片51を倒した状態を示している。 ロック片51はレール55の左右どちら側にも倒すことができる。 ストレッチャーを患者等搬送用自動車の荷台から降ろしたり、載せたりする際にロックプレート50のロック片51が邪魔になるので、ロック片51は倒した状態でストレッチャーを載せたり降ろしたりする。 図(18−2)はロック片51がレール55の端(点線部分)から支持部55aの位置に移動できることを示している。 実線で示すロック片51はストレッチャーの後部に着設されているロック受けに係合する位置である支持部55aに移動したことを示している。

    図19は、ストレッチャーの固定具のロック片51の下のレール55に設けられた多数の凹凸の凹部55bに係合するピン54とピンの脱抜の操作をするレバー53を示している。 図(19−1)のピン54の側面図に示すように、ピンの先端部分の一方側に斜面54aを設けてピン54がレール上の凹部55bに係合しやすく、抜けにくくなっている。 図(19−2)はピン54の脱抜操作を行うレバー53の上面図を示している。 図(19−3)はレバー53の側面図を示している。 ピン54とレバー53の間にはバネ(図示せず)が付勢されており、常態でピン54を凹部55bに係合させてロック片51を固定し、レバー53を引き上げるとピン54を解除する。 レバー53を持ち上げた状態でロック片51が解放され、ロック片51がレール55上を前後に移動可能となる。

    図20は、ロック片51の下にある多数の凹凸を有するレール55の上面図と側面図である。 図(20−1)は患者等搬送用自動車の荷台の床面にロックプレート50を固定する固定部56とそれに接続された多数の凹凸を有するレール55の上面図である。 多数の凹凸は図(20−2)に示すようにレール55の中程にロック片51を支持する支持部55aがあり、レール55の中程の両側に設けられた支持部55aの範囲内でロック片51を立てた状態で維持することができる。 ロック片51を支持部55aの範囲内で移動させてストレッチャーのロック受けに当設させて固定する。 図(20−3)に示すように連続した凹凸の凸部55cは、フロントフックに向いた側は略直角に立ち上がりその後側はなだらかに下がる山状となっている。 これはロックプレート50のロック片51は患者等搬送用自動車の前方に向けて押すことができ、後方に動かすとき、ロック片51を解除するときはレバー53を持ち上げながら片手で後方にロック片51を引いて、支持部55aからロック片51を離間させて左右に倒すことができる。

    図21は、ロックプレート50のロック片51を立てた状態で、後方からの形状を示している。 ロック片51はロック片の下端部でレバー53を挟んでロック片の両側が軸支部51aで軸支されており、支持部55aを外れると軸支部51aを中心に左右に回動する。 ロック片51とロック片51の下端部のレバー53を持ち上げながら、ロック片51を前後に動かして、支持部55aの位置でストレッチャーのロック受けに係合させたり、ロック片51を支持部55aから離脱させて、ロック片51を左右に倒してストレッチャーを患者等搬送用自動車の荷台に載せたり降ろしたりする。

    図22は、本発明のストレッチャー固定具300の構成部品であるロックプレート50とロックプレート50を固定するアンカープレート57とフロントフック48を示している。 ロックプレート50はアンダープレート52をアンカープレート57で患者等搬送用自動車の荷台に固定してその上からロックプレート50を固定する。

    図23は、ロックプレート50のロック片51を倒した状態を示している。 レール55上の支持部55aからロック片51を離して、ロック片51を倒すとロック片51とレール55の間に着設されているレバー53が表に現れてくる。
    図24は、患者等搬送用自動車の荷台Aの前方部にフロントフック48と後方にロックプレート50を着設した状態を示している。 患者等搬送用自動車の荷台Aの前方部のフロントフック48にストレッチャーのフレームBが当接し、ロックプレート50にストレッチャーのロック受けCが当接して、フロントフック48とロックプレート50でストレッチャーを前後から挟んで患者等搬送用自動車の荷台に固定する。

    ストレッチャーの側面図を示す。

    ストレッチャーと担架の嵌着した状態を示す側面図を示す。

    ストレッチャーと担架の嵌着した状態を示す上面図を示す。

    ストレッチャーの係止具の側面図を示す。

    ストレッチャーの下面図を示す。

    ストレッチャーのピンロック機構の上面及び側面図を示す。

    ピンロックの側面図を示す。

    担架の側面図を示す。

    担架の上面図を示す。

    担架に敷設するマットの上面図と裏面図を示す。

    担架を椅子状態にした側面図を示す。

    担架の開閉可能な遮板の側面図を示す。

    担架に点滴用瓶又はバックを吊す吊架を着設した部分斜視図を示す。

    担架に点滴用瓶又はバックを吊す吊架を着設した部分側面図を示す。

    担架に点滴用瓶又はバックを吊す吊架を立てた状態の部分斜視図を示す。

    フロントフックの上面図と側面図である。

    ロックプレートの上面図と側面図である。

    ロックレバーとロックピンの上面図と側面図である。

    形状の異なるロックプレートの上面図と側面図である。

    ロックプレートのレールの上面図と側面図である。

    ロックプレートの正面図である。

    ロックプレートとフロントフックの斜視図である。

    ロックプレートを倒した斜視図である。

    救急車等の荷台にフロントフックとロックプレートを着設した状態を示す部分側面図である。

    従来の担架の開閉可能な遮板の側面図を示す。

    符号の説明

    100:ストレッチャー200:ストレッチャーに載置する担架300:ストレッチャーの固定具11:上部フレーム12:センターフレーム13:内部フレーム14:嵌着溝15:固定キャスター16:定荷重バネ17:前脚部補助フレーム18:前脚部19:前脚部キャスター20:ストッパー21:後脚部22:後脚部補助フレーム23:前脚部摺動管、前脚部補助フレーム摺動管24:後脚部補助フレーム摺動管25:ロックピン26:担架のロック受け27:ロックピン28:ピンロック機構29:ロック溝30:ワイヤ31:後脚部キャスター32:嵌着部33:担架のフレーム34:背部35:背部のレバー36:ピンロック機構のレバー37:遮板38:担架用レバー39:担架固定用鍵状フック40:足部41:足部のレ� ��ー42:点滴用瓶又はバックを吊す吊架43:吊架支持部材44:吊架接続部材45:担架のマット46:担架のキャスター47:把持部48:フロントフック49:フロントプレート50:ロックプレート51:ロック片52:アンダープレート53:レバー54:ピン55:レール56:固定部57:アンカープレート58:担架のマット59:従来の遮板

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