自動化簡易ベッド制御システムを有する動付き救急車用簡易ベッド

申请号 JP2017525518 申请日 2015-02-25 公开(公告)号 JP6417044B2 公开(公告)日 2018-10-31
申请人 ファーノ−ワシントン・インコーポレーテッド; 发明人 ブリッケンズデルファー,コリーン・キュー; マギル,ブライアン・エム; ウェルズ,ティモシー・アール; サー,プリーティ; ロビンソン,デリック・シー; ヴァレンティノ,ニコラス・ヴイ; クラーク,マイケル・ディー;
摘要
权利要求

表面上で患者を搬送するための動付き救急車用簡易ベッドであって、 支持枠と、 4つの脚であって、各脚が前記表面上で前記簡易ベッドを支持するための車輪を有する、脚と、 簡易ベッド駆動システムの駆動装置であって、前記支持枠と前記脚の対とを相互接続し、前記脚のそれぞれの前記車輪に対して前記支持枠の高度の変化をもたらす、駆動装置と、 簡易ベッド制御システムであって、前記簡易ベッド駆動システムの作動を制御するために、前記簡易ベッド駆動システムに動作可能に接続され、かつ、前記駆動装置が前記支持枠に対して第1の位置にあることであって、各車輪から遠隔にある前記駆動装置の末端を前記支持枠のより近くに据え置く、第1の位置にあることと、前記脚のそれぞれの前記車輪に対する前記支持枠の高度の変化を要求する信号が存在することと、の両方を検出して、前記簡易ベッド駆動システムが、前記脚の前記対を前記支持枠に対して第1の速度で運動させるようにし、前記第1の速度は、前記駆動装置の前記末端が前記第1の位置から遠隔にある第2の位置にあるときに前記簡易ベッド駆動システムが前記脚の前記対を前記支持枠に対して運動させる第2の速度とは異なる、簡易ベッド制御システムと、を備える、動力付き救急車用簡易ベッド。前記簡易ベッド制御システムが、少なくとも1つのコントローラと、センサと、ユーザディスプレイユニットと、電池ユニットと、前記少なくとも1つのコントローラ、センサ、前記ユーザディスプレイユニット、及び前記電池ユニットの間でメッセージを搬送するように構成される有線通信ネットワークと、を備え、前記メッセージの各々は通信プロトコルに従っている、請求項1に記載の動力付き救急車用簡易ベッド。前記有線通信ネットワークが、コントローラエリアネットワーク(CAN)、LONWorksネットワーク、LINネットワーク、RS−232ネットワーク、Firewireネットワーク、及びDeviceNetネットワークから選択される、請求項2に記載の動力付き救急車用簡易ベッド。前記電池ユニットが、前記簡易ベッドに可搬電力を提供する電池パックと統合された電池管理システムであり、その電池管理システムが、前記電池パックの充電及び放電を制御し、かつ前記通信ネットワークを介して前記少なくとも1つのコントローラと通信する、請求項2に記載の動力付き救急車用簡易ベッド。前記少なくとも1つのコントローラが第1のコントローラであり、かつ前記簡易ベッド制御システムが第2のコントローラを備え、前記第1のコントローラが、各車輪に対する前記支持枠の上昇及び下降を制御するためのモータコントローラであり、かつ前記第2のコントローラが、操作者から入力を受信し、操作者に出力を提供するためのグラフィカルユーザインターフェースコントローラである、請求項2に記載の動力付き救急車用簡易ベッド。前記簡易ベッド制御システムが、無線通信を送受信するための無線コントローラ、前記動力付き救急車用簡易ベッドの全ての動力付き構成要素に電力を供給する電池を制御するための電池コントローラ、及びこれらの組み合わせのうちいずれか一つである第3のコントローラを備える、請求項5に記載の動力付き救急車用簡易ベッド。前記モータコントローラが、前記簡易ベッド駆動システムの作動を制御して、前記脚の各車輪に対して前記支持枠を上昇及び下降させるように、プログラム論理のスクリプトによってプログラムされる、請求項5に記載の動力付き救急車用簡易ベッド。前記簡易ベッド制御システムが、前記脚のそれぞれの前記車輪に対する前記支持枠の前記高度の変化を要求する前記信号を前記簡易ベッド制御システムに提供するための手動操作可能なユーザインターフェースデバイスを含み、前記簡易ベッド制御システムが、前記駆動装置の前記末端が前記第2の位置で検出されることに応答して、かつ前記信号が前記ユーザインターフェースデバイスの手動操作を介して存在することに応答して、最大電力での脚の運動をもたらすように構成される、請求項1に記載の動力付き救急車用簡易ベッド。前記駆動装置が、第1の駆動装置であり、前記脚の前記対が、前記脚の第1の対であり、前記第1の駆動装置が、前記脚の前記第1の対と前記支持枠とを相互接続し、前記簡易ベッド駆動システムが、前記脚の第2の対と前記支持枠とを相互接続する第2の駆動装置を備え、前記簡易ベッド駆動システムが、前記第1及び第2の駆動装置の独立した操作を介して、前記脚のそれぞれの前記車輪に対して前記支持枠の高度の変化をもたらすように構成され、前記簡易ベッド駆動システムが、前記信号が前記ユーザインターフェースデバイスの手動操作を介して存在することに応答して、かつ前記第1の駆動装置の前記末端が前記第1の位置にある間に、前記第1及び第2の駆動装置を前記独立して操作することによって、前記簡易ベッドの積載末端と制御末端との間で前記支持枠の前記高度を均等にする、請求項8に記載の動力付き救急車用簡易ベッド。前記簡易ベッド制御システムが、いくつかの直接電力モード間で周期的に切り替わり、それらから1つの直接電力モードを選択するためのモード選択ボタンを更に備え、直接電力モードの選択により、前記簡易ベッド駆動システムが、前記直接電力モードの前記選択を前記簡易ベッド制御システムのディスプレイ上にグラフィカルに表示させるようにし、かつ前記信号が前記ユーザインターフェースデバイスの手動操作を介して存在することに応答して、前記第1及び第2の駆動装置を前記独立して操作することによって、前記簡易ベッドの前記積載末端と前記制御末端との間で前記支持枠の前記高度を不均等にする、請求項9に記載の動力付き救急車用簡易ベッド。前記直接電力モードのうちの1つが、両脚直接電力モードであり、その前記選択により、前記信号が前記ユーザインターフェースデバイスの前記手動操作を介して存在することに応答して、前記簡易ベッド制御システムが、前記積載末端と前記制御末端との両方で前記支持枠の前記高度を変化させる、請求項10に記載の動力付き救急車用簡易ベッド。前記直接電力モードのうちの別の1つが、積載末端脚のみの直接電力モードであり、その前記選択により、前記信号が前記ユーザインターフェースデバイスの前記手動操作を介して存在することに応答して、前記簡易ベッド制御システムが、前記積載末端でのみ前記支持枠の前記高度を変化させる、請求項11に記載の動力付き救急車用簡易ベッド。前記直接電力モードのうちの更に別の1つが、制御末端脚のみの直接電力モードであり、その前記選択により、前記信号が前記ユーザインターフェースデバイスの前記手動操作を介して存在することに応答して、前記簡易ベッド制御システムが、前記制御末端でのみ前記支持枠の前記高度を変化させる、請求項12に記載の動力付き救急車用簡易ベッド。前記簡易ベッド制御システムが、前記直接電力モードの選択後に開始されたカウントダウンタイマの満了後に前記信号が前記ユーザインターフェースデバイスの前記手動操作を介して存在することと、前記カウントダウンタイマの前記満了前に前記信号が存在しないこととに応答して、前記第1及び第2の駆動装置を前記独立して操作することによって、前記簡易ベッド制御システムが、前記簡易ベッドの前記積載末端と前記制御末端との間で前記支持枠の前記高度を均等にする通常の動作状態に戻る、請求項13に記載の動力付き救急車用簡易ベッド。請求項1に記載の動力付き救急車用簡易ベッドを利用することを含む、表面上で患者を搬送する方法。

说明书全文

本開示は一般に、緊急患者搬送具に関し、特に自動化簡易ベッド制御システムを有する動付き救急車用簡易ベッドに関する。

現在使用されている緊急患者搬送具には、様々なものが存在する。そのような緊急患者搬送具は、肥満患者を搬送し、救急車内に積載するように設計され得る。例えば、Wilmington,Ohio U.S.A.のFerno−Washington,Inc.によるPROFlexX(登録商標)簡易ベッドは、約700ポンド(約317.5kg)の荷重のための安定性及び支持を提供することができる手動駆動簡易ベッドとして具現化された、そのような1つの患者搬送具である。PROFlexX(登録商標)簡易ベッドは、車輪付き車台に取り付けられる患者支持部分を含む。車輪付き車台は、9つの選択可能な位置間で移行され得るX枠の幾何学的形状を含む。そのような簡易ベッド設計の認識されている1つの利点は、X枠が、選択可能な位置の全てで、最小の屈曲及び低い重心を提供することである。そのような簡易ベッド設計の認識されている別の利点は、選択可能な位置が、肥満患者を手動で持ち上げ、積載する上で、より良好なてこの力を提供し得ることである。

肥満患者のために設計された緊急患者搬送具の別の例は、Ferno−Washington,Inc.によるPOWERFlexx+Powered Cotである。POWERFlexx+Powered Cotは、約700ポンド(約317.5kg)の荷重を持ち上げるのに十分な動力を提供することができる電池動力付き駆動装置を含む。そのような簡易ベッド設計の認識されている1つの利点は、簡易ベッドが、低い位置からより高い位置へと肥満患者を持ち上げ得ること、すなわち、操作者が、患者を持ち上げることを必要とする状況が減少され得ることである。

緊急患者搬送具の更なる一種は、車輪付き車台または搬送具に取り外し可能に取り付けられる患者支持担架を有する、多目的転動式緊急簡易ベッドである。別個の使用のために搬送具から取り外されるとき、患者支持担架は、含まれる車輪のセット上で平方向に左右に動かすことができる。そのような簡易ベッド設計の認識されている1つの利点は、担架が、空間及び軽量化が追加の特典となる、ステーションワゴン、バン、モジュラー救急車、航空機、またはヘリコプターなどの緊急車両内に別個に転動され得ることである。そのような簡易ベッド設計の認識されている別の利点は、分離された担架が、不整地上で、及び完全な簡易ベッドを使用して患者を移送するのが非実用的である場所から、より容易に運搬され得ることである。そのような簡易ベッドの例は、米国特許第4,037,871号、同第4,921,295号、及び国際公開第WO01701611号に見出すことができる。

前述の緊急患者搬送具は一般に、それらの意図される目的にとっては適切であったものの、それらは、全ての側面において満足の行くものとはなっていない。例えば、前述の緊急患者搬送具は、それぞれの積載プロセスの一部分について少なくとも1人の操作者が簡易ベッドの積載を支持することを必要とする積載プロセスに従って、救急車内に積載される。

本明細書に記載される実施形態は、救急車、バン、ステーションワゴン、航空機、及びヘリコプターなどの様々な種類の救出車両に転動されることによって積載される一方で、簡易ベッド重量の管理の改善、平衡の改善、及び/またはあらゆる簡易ベッド高さでのより容易な積載を提供することによって、多目的転動式緊急簡易ベッド設計に対して改善された多用途性を提供する、自動化簡易ベッド制御システムを有する動力付き救急車用簡易ベッドを対象とする。

本開示の実施形態によって提供されるこれら及び追加の特徴は、図面と組み合わせて、以下の発明を実施するための形態を考慮することで、より完全に理解されるだろう。

本開示の特定の実施形態の以下の発明を実施するための形態は、以下の図面と組み合わせて閲読されるときに最良に理解することができ、これらの図面において、同様の構造は同様の参照番号によって示される。

本明細書に記載される1つ以上の実施形態に従う、転動式で自己駆動型の動力付き救急車用簡易ベッドを描写する透視図である。

本明細書に記載される1つ以上の実施形態に従う、転動式で自己駆動型の動力付き救急車用簡易ベッドを描写し、切断線A−Aを示す、上面図である。

本明細書に記載される1つ以上の実施形態に従う、転動式で自己駆動型の動力付き救急車用簡易ベッドを描写する側面図である。

図4A〜4Cは本明細書に記載される1つ以上の実施形態に従う、転動式で自己駆動型の動力付き救急車用簡易ベッドの一連の上昇及び/または下降を描写する側面図である。

図5A〜5Eは本明細書に記載される1つ以上の実施形態に従う、転動式で自己駆動型の動力付き救急車用簡易ベッドの一連の積載及び/または荷卸を描写する側面図である。

本明細書に記載される1つ以上の実施形態に従う、転動式で自己駆動型の動力付き救急車用簡易ベッドの駆動装置システムを模式的に描写する。

本明細書に記載される1つ以上の実施形態に従う、転動式で自己駆動型の動力付き救急車用簡易ベッドによって利用される、本明細書に記載される1つ以上の実施形態に従う、油圧回路を模式的に描写する。

本明細書に記載される1つ以上の実施形態に従う、転動式で自己駆動型の動力付き救急車用簡易ベッドによって利用される、本明細書に記載される1つ以上の実施形態に従う、油圧回路を模式的に描写する。

本明細書に記載される1つ以上の実施形態に従う、転動式で自己駆動型の動力付き救急車用簡易ベッドによって利用される、本明細書に記載される1つ以上の実施形態に従う、油圧回路を模式的に描写する。

本明細書に記載される1つ以上の実施形態に従う、転動式で自己駆動型の動力付き救急車用簡易ベッドによって利用される、本明細書に記載される1つ以上の実施形態に従う、油圧回路を模式的に描写する。

本明細書に記載される1つ以上の実施形態に従う、電気系統を有する転動式で自己駆動型の動力付き救急車用簡易ベッドを模式的に描写する。

本明細書に記載される1つ以上の実施形態に従う、説明の容易さのために切断された、転動式で自己駆動型の動力付き救急車用簡易ベッドの後部末端の一部分を模式的に描写する。

本明細書に記載される1つ以上の実施形態に従う、転動式で自己駆動型の動力付き救急車用簡易ベッドによって利用される、車輪組立体を模式的に描写する。

本明細書に記載される1つ以上の実施形態に従う、転動式で自己駆動型の動力付き救急車用簡易ベッドによって利用される、車輪組立体を模式的に描写する。

本明細書に記載される1つ以上の実施形態に従う、転動式で自己駆動型の動力付き救急車用簡易ベッドによって利用される、上りエスカレータ機能を模式的に描写する。

本明細書に記載される1つ以上の実施形態に従う、転動式で自己駆動型の動力付き救急車用簡易ベッドによって利用される、下りエスカレータ機能を模式的に描写する。

本明細書に記載される1つ以上の実施形態に従う、転動式で自己駆動型の動力付き救急車用簡易ベッドによって利用される、エスカレータ機能を実行するための方法を模式的に描写する。

本明細書に記載される1つ以上の実施形態に従う、着席積載位置または椅子位置にある転動式で自己駆動型の動力付き救急車用簡易ベッドの透視図を模式的描写する。

本明細書に記載される1つ以上の実施形態に従う、着席積載位置または椅子位置にある転動式で自己駆動型の動力付き救急車用簡易ベッドの側面図を模式的描写する。

本明細書に記載される1つ以上の実施形態に従う、転動式で自己駆動型の動力付き救急車用簡易ベッドによって利用される、簡易ベッド制御システムを模式的に描写する。

本明細書に記載される1つ以上の実施形態に従う、図15の簡易ベッド制御システムのモータコントローラによって送信される通信メッセージを説明する図表である。

本明細書に記載される1つ以上の実施形態に従う、図15の簡易ベッド制御システムの電池コントローラによって送信される通信メッセージを説明する図表である。

本明細書に記載される1つ以上の実施形態に従う、図15の簡易ベッド制御システムのグラフィカルユーザインターフェースコントローラによって送信される通信メッセージを説明する図表である。

本明細書に記載される1つ以上の実施形態に従う、図15の簡易ベッド制御システムのモータコントローラを説明する図表である。

本明細書に記載される1つ以上の実施形態に従う、図15の簡易ベッド制御システムによって自動的に確認される条件及び実行される動作のプログラムフローチャートである。

入力コード信号と、本明細書に記載される1つ以上の実施形態に従う、図19の簡易ベッド制御システムのモータコントローラによって実行される、モータ状態選択とに対する相関関係を説明する図表である。

本明細書に記載される1つ以上の実施形態に従う、第1の位置にある転動式で自己駆動型の動力付き救急車用簡易ベッドの枢動プレートの、図3の切断線A−Aに沿って取得された断面図を模式的に描写する。

本明細書に記載される1つ以上の実施形態に従う、第2の位置にある転動式で自己駆動型の動力付き救急車用簡易ベッドの枢動プレートの、図3の切断線A−Aにそって取得された断面図を模式的に描写する。

図24A〜24Dはそれぞれが、転動式で自己駆動型の動力付き救急車用簡易ベッドの異なる選択動作モードを表す画像を示す、グラフィカルユーザインターフェースの描写である。

図面に説明される実施形態は、本来例示説明的であり、本明細書に記載される実施形態を制限することは意図されない。更に、図面及び実施形態の個々の特徴は、発明を実施するための形態を考慮することで、より完全に明らかとなり、理解されるだろう。

図1を参照すると、その上で患者を搬送し、緊急搬送車両内に積載するための、転動式で自己駆動型の動力付き救急車用簡易ベッド10が示される。簡易ベッド10は、前部末端17を含む支持枠12と、後部末端19とを備える。本明細書で使用される場合、前部末端17は、「積載末端」という用語、すなわち、積載表面上に最初に積載される簡易ベッド10の末端と同義である。逆に、本明細書で使用される場合、後部末端19は、積載表面上に最後に積載される簡易ベッド10の末端であり、本明細書に論じられるいくつかの操作者制御を提供する末端である「制御末端」という用語と同義である。更に、簡易ベッド10に患者が積載されるとき、患者の頭部が前部末端17に最も近くなるように配向され得、患者の足部が後部末端19に最も近くなるように配向され得ることに留意されたい。したがって、「頭部末端」という語句は「前部末端」という語句と互換的に使用され得、「足部末端」という語句は「後部末端」という語句と互換的に使用され得る。更に、「前部末端」及び「後部末端」という語句には、互換性があることに留意されたい。したがって、これらの語句は、明瞭さのために終始一貫して使用される一方で、本明細書に記載される実施形態は、本開示の範囲を逸脱せずに反転され得る。一般に、本明細書で使用される場合、「患者」という用語は、例えば、ヒト、動物、及び死体などの、任意の生物または死んだ生物を指す。

図2を参照すると、前部末端17及び/または後部末端19は、伸縮式であり得る。一実施形態において、前部末端17は、伸展及び/または収縮され得る(矢印217によって図2に一般的に示される)。別の実施形態において、後部末端19は、伸展及び/または収縮され得る(矢印219によって図2に一般的に示される)。したがって、前部末端17と後部末端19との間の全長は、様々な大きさの患者を収容するように増加及び/または減少され得る。

図1及び2を合わせて参照すると、支持枠12は、前部末端17と後部末端19との間に伸展する実質的に平行な側面部材15を備えてもよい。側面部材15には、様々な構造が企図される。一実施形態において、側面部材15は、離間配置された金属トラックの対であり得る。別の実施形態において、側面部材15は、アクセサリクランプ(描写せず)に係合され得るアンダーカット部分115を含む。そのようなアクセサリクランプを利用して、静脈内点滴用のポールなどの患者ケアアクセサリを、アンダーカット部分115に取り外し可能に結合することができる。アンダーカット部分115は、アクセサリが、簡易ベッド10上の多くの異なる位置に取り外し可能にクランプされることを可能にするように、側面部材の全長に沿って提供され得る。

図1を再び参照すると、簡易ベッド10はまた、支持枠12に結合された収縮可能かつ伸展可能な積載末端脚の対20と、支持枠12に結合された収縮可能かつ伸展可能な制御末端脚の対40とも備える。簡易ベッド10は、例えば、金属構造または複合体構造などの任意の強固な材料を含んでもよい。具体的には、支持枠12、積載末端脚20、制御末端脚40、またはこれらの組み合わせは、炭素繊維及び樹脂構造を含んでもよい。本明細書により詳細に記載されるように、簡易ベッド10は、積載末端脚20及び/もしくは制御末端脚40を伸展させることによって複数の高さに上昇されてもよく、または簡易ベッド10は、積載末端脚20及び/もしくは制御末端脚40を収縮させることによって複数の高さに下降されてもよい。本明細書において、「上昇」、「下降」、「上」、「下」、及び「高さ」などの用語は、基準(例えば、簡易ベッドを支持する表面)を使用して、重力に対して平行な線に沿って測定される物体間の距離の関係性を示すために使用されることに留意されたい。

特定の実施形態において、積載末端脚20及び制御末端脚40はそれぞれ、側面部材15に結合されてもよい。図4A〜5Eに示されるように、積載末端脚20及び制御末端脚40は、簡易ベッドを側面から見たとき、特に積載末端脚20及び制御末端脚40が支持枠12に結合されるそれぞれの位置(例えば、側面部材15(図1〜3))で、互いに交差してもよい。図1の実施形態に示されるように、制御末端脚40は、積載末端脚20の内向きに配設されてもよく、すなわち、積載末端脚20は、制御末端脚40が互いから離間配置されるよりも互いから更に離れて離間配置されることで、制御末端脚40がそれぞれ、積載末端脚20の間に位置してもよい。更に、積載末端脚20及び制御末端脚40は、簡易ベッド10の回転を可能にする前部車輪26及び後部車輪46を備えてもよい。

一実施形態において、前部車輪26及び後部車輪46は、旋回キャスタ車輪または旋回ロック車輪であってもよい。簡易ベッド10が上昇及び/または下降されるにつれて、前部車輪26及び後部車輪46は同調して、簡易ベッド10の側面部材15の平面と、車輪26、46の平面とが実質的に平行であることを確保し得る。

図1〜3及び6を参照すると、簡易ベッド10はまた、積載末端脚20を運動させるように構成された前部駆動装置16と、制御末端脚40を運動させるように構成された後部駆動装置18とを備える簡易ベッド駆動システム34も備えてもよい。簡易ベッド駆動システム34は、前部駆動装置16及び後部駆動装置18の両方を制御するように構成された1つのユニット(例えば、集中型モータ及びポンプ)を備えてもよい。例えば、簡易ベッド駆動システム34は、弁及び制御論理などを利用して、前部駆動装置16、後部駆動装置18、またはその両方を駆動することができる1つのモータを有する、1つの収容部を備えてもよい。あるいは、図1に描写されるように、簡易ベッド駆動システム34は、前部駆動装置16及び後部駆動装置18を個々に制御するように構成された別個のユニットを備えてもよい。この実施形態において、前部駆動装置16及び後部駆動装置18はそれぞれ、前部駆動装置16及び後部駆動装置18のそれぞれを駆動するための個々のモータを有する別個の収容部を含み得る。

前部駆動装置16は、支持枠12に結合され、積載末端脚20を駆動し、簡易ベッド10の前部末端17を上昇及び/または下降させるように構成される。更に、後部駆動装置18は、支持枠12に結合され、制御末端脚40を駆動し、簡易ベッド10の後部末端19を上昇及び/または下降させるように構成される。簡易ベッド10は、任意の好適な電源によって動力供給され得る。例えば、簡易ベッド10は、その電源に名目上約24Vまたは名目上約32Vなどの電位を供給することができる電池を備えてもよい。

前部駆動装置16及び後部駆動装置18は、積載末端脚20及び制御末端脚40を、同時にまたは独立して駆動するように動作可能である。図4A〜5Eに示されるように、同時及び/または独立した駆動によって、簡易ベッド10を様々な高さに設定することが可能となる。本明細書に記載される駆動装置は、約350ポンド(約158.8kg)の動的力、及び約500ポンド(約226.8kg)の静的力を提供することが可能であり得る。更に、前部駆動装置16及び後部駆動装置18は、集中型モータシステムまたは複数の独立モータシステムによって操作され得る。

図1〜3及び6模式的に描写される一実施形態において、前部駆動装置16及び後部駆動装置18は、簡易ベッド10を駆動するための油圧駆動装置を備える。一実施形態において、前部駆動装置16及び後部駆動装置18は、二重積重油圧駆動装置であり、すなわち、前部駆動装置16及び後部駆動装置18はそれぞれ、マスタースレーブ油圧回路を形成する。マスタースレーブ油圧回路は4つの油圧シリンダを備え、4つの伸展ロッドが対になって互いに積重される(すなわち、機械的に結合される)。したがって、二重積重後部駆動装置は、第1のロッドを有する第1の油圧シリンダと、第2のロッドを有する第2の油圧シリンダと、第3のロッドを有する第3の油圧シリンダと、第4のロッドを有する第4の油圧シリンダとを備える。本明細書に記載される実施形態は、4つの油圧シリンダを備えるマスタースレーブシステムに頻繁に言及する一方で、本明細書に記載されるマスタースレーブ油圧回路は、任意の偶数の油圧シリンダを含み得ることに留意されたい。

図6を参照すると、前部駆動装置16及び後部駆動装置18はそれぞれ、実質的に「H」形である(すなわち、2つの垂直部分が交差部分によって接続される)強固な支持枠180を備える。強固な支持枠180は、2つの垂直部材184のそれぞれのおよそ中央で2つの垂直部材184に結合される交差部材182を備える。ポンプモータ160及び流体貯留部162は、交差部材182に結合され、流体連通している。一実施形態において、ポンプモータ160及び流体貯留部162は、交差部材182の反対側に配設される(例えば、流体貯留部162は、ポンプモータ160よりも上に配設される)。具体的には、ポンプモータ160は、約1400ワットのピーク出力を有するブラシ双方向回転電気モータであり得る。強固な支持枠180は、更なる強固性を提供し、駆動中、交差部材182に関する垂直部材184の湾曲または側方運動に抵抗するための追加の交差部材またはバッキングプレートを含んでもよい。

各垂直部材184は、積重油圧シリンダの対(すなわち、第1の油圧シリンダ及び第2の油圧シリンダ、または第3の油圧シリンダ及び第4の油圧シリンダ)を備え、第1のシリンダはロッドを第1の方向に伸展させ、第2のシリンダはロッドを実質的に反対の方向に伸展させる。シリンダが1つのマスタースレーブ構成で配置されるとき、垂直部材184のうちの一方は、上部マスターシリンダ168と、下部マスターシリンダ268とを備える。垂直部材184のうちの他方は、上部スレーブシリンダ169と、下部スレーブシリンダ269とを備える。マスターシリンダ168、268はともに積重され、ロッド165、265を実質的に反対の方向に伸展させる一方で、マスターシリンダ168、268が、交互の垂直部材184内に位置しても、かつ/またはロッド165、265を実質的に同一の方向に伸展させてもよいことに留意されたい。

ここで、図6A〜6Dを参照すると、シリンダ収容部122は、上部シリンダ168と、下部シリンダ268とを備えてもよい。上部ピストン164は、上部シリンダ168内に閉じ込められ、油圧流体によって作用されるとき、上部ピストン164全体を通して移動するように構成され得る。上部ロッド165は、上部ピストン164に結合され、上部ピストン164とともに運動し得る。上部シリンダ168は、ロッド伸展流体路312、及び上部ピストン164の反対側のロッド収縮流体路322と流体連通していてもよい。したがって、油圧流体が、ロッド収縮流体路322よりも大きな圧力でロッド伸展流体路312を介して供給されるとき、上部ピストン164は伸展し得、ロッド収縮流体路322を介して流体を上部ピストン164の外へと駆り立て得る。油圧流体が、ロッド伸展流体路312よりも大きな圧力でロッド収縮流体路322を介して供給されるとき、上部ピストン164は収縮し得、ロッド伸展流体路312を介して流体を上部ピストン164の外へと駆り立て得る。

同様に、下部ピストン264は、下部シリンダ268内に閉じ込められ得、油圧流体によって作用されるとき、下部ピストン264全体を通して移動するように構成され得る。下部ロッド265は、下部ピストン264に結合され、下部ピストン264とともに運動してもよい。下部シリンダ268は、下部ピストン264の反対側のロッド伸展流体路314及びロッド収縮流体路324と流体連通していてもよい。したがって、油圧流体が、ロッド収縮流体路324よりも大きな圧力でロッド伸展流体路314を介して供給されるとき、下部ピストン264は伸展し得、ロッド収縮流体路324を介して流体を下部ピストン264の外へと駆り立て得る。油圧流体が、ロッド伸展流体路314よりも大きな圧力でロッド収縮流体路324を介して供給されるとき、下部ピストン264は収縮し得、ロッド伸展流体路314を介して流体を下部ピストン264の外へと駆り立て得る。

いくつかの実施形態において、油圧駆動装置120は、上部ロッド165及び下部ロッド265を自己平衡様式で駆動して、上部ロッド165及び下部ロッド265の異なる速度での伸展及び収縮を可能にする。本出願者らは、上部ロッド165及び下部ロッド265が自己平衡するとき、油圧駆動装置120が、より大きな信頼性及び速度をもって伸展及び収縮し得ることを発見している。理論に拘束されるものではないが、上部ロッド165及び下部ロッド265の駆動の示差速度が、油圧駆動装置120が様々な積載条件に対して動的に応答することを可能にすると考えられる。例えば、ロッド伸展流体路312及びロッド伸展流体路314は、いかなる圧力調節デバイスもその間に配設されることなく、互いに直接流体連通していてもよい。同様に、ロッド収縮流体路322及びロッド収縮流体路324は、いかなる圧力調節デバイスもその間に配設されることなく、互いに直接流体連通していてもよい。したがって、油圧流体がロッド伸展流体路312及びロッド伸展流体路314を通して同時に駆り立てられるとき、上部ロッド165及び下部ロッド265は、上部ロッド165及び下部ロッド265のそれぞれに作用する抵抗力(例えば、適用される荷重、転置される体積、または連鎖運動など)の差によって示差的に伸展し得る。同様に、油圧流体がロッド収縮流体路322及びロッド収縮流体路324を通して同時に駆り立てられるとき、上部ロッド165及び下部ロッド265は、上部ロッド165及び下部ロッド265のそれぞれに作用する抵抗力の差によって示差的に収縮し得る。

尚図6A〜6Dを参照すると、油圧回路収容部150は、伸展流体路310及び収縮流体路320を通して流体を送るための油圧回路300を形成し得る。いくつかの実施形態において、油圧回路300は、ポンプモータ160の選択的操作が、伸展流体路310及び収縮流体路320のそれぞれにある油圧流体を押すか、または引くように構成されてもよい。具体的には、ポンプモータ160は、流体供給路304を介して流体貯留部162と流体連通していてもよい。ポンプモータ160はまた、ポンプ伸展流体路326を介して伸展流体路310と、ポンプ収縮流体路316を介して収縮流体路320と流体連通していてもよい。したがって、ポンプモータ160は、流体貯留部162から油圧流体を引き、ポンプ伸展流体路326またはポンプ収縮流体路316を通して油圧流体を駆り立てて、油圧駆動装置120を伸展または収縮させることができる。図6A〜6Dに関して本明細書に記載される油圧回路300の実施形態は、ソレノイド弁、逆止弁、カウンタバランス弁、手動弁、または流動調節器などの特定の種類の構成要素の使用を詳述する一方で、本明細書に記載される実施形態は、任意の特定の構成要素の使用に制限されないことに留意されたい。実際、油圧回路300に関して記載される構成要素は、組み合わせにおいて本明細書に記載される油圧回路300の機能を実行する等価物によって置換されてもよい。

図6Aを参照すると、ポンプモータ160は、伸展経路360に沿って油圧流体を駆り立てて(矢印によって一般的に示される)、上部ロッド165及び下部ロッド265を伸展させることができる。いくつかの実施形態において、伸展流体路310は、ロッド伸展流体路312及びロッド伸展流体路314と流体連通していてもよい。収縮流体路320は、ロッド収縮流体路322及びロッド収縮流体路324と流体連通していてもよい。ポンプモータ160は、流体供給路を介して、流体貯留部162から油圧流体を引くことができる。油圧流体は、ポンプ伸展流体路326を介して、伸展流体路310に向かって駆り立てられ得る。

ポンプ伸展流体路326は、油圧流体が伸展流体路310からポンプモータ160へと流動するのを防止し、油圧流体がポンプモータ160から伸展流体路310へと流動するのを可能にするように構成された逆止弁332を備えてもよい。したがって、ポンプモータ160は、伸展路を通して、ロッド伸展流体路312及びロッド伸展流体路314へと油圧流体を駆り立てることができる。油圧流体は、伸展経路360に沿って、上部シリンダ168及び下部シリンダ268へと流動し得る。上部シリンダ168及び下部シリンダ268へと流動する油圧流体は、上部ロッド165及び下部ロッド265が伸展するにつれて、ロッド収縮流体路322及びロッド収縮流体路324へと油圧流体を流動させ得る。その後、油圧流体は、伸展経路360に沿って、収縮流体路320へと流動し得る。

油圧回路300は、収縮流体路320及び流体貯留部162のそれぞれと流体連通している伸展戻り流体路306を更に備えてもよい。いくつかの実施形態において、伸展戻り流体路306は、油圧流体が流体貯留部162から収縮流体路320へと流動するのを可能にし、パイロット線328を介して適切な圧力が受信されない限り、油圧流体が収縮流体路320から流体貯留部162へと流動するのを防止するように構成された、カウンタバランス弁334を備えてもよい。パイロット線328は、ポンプ伸展流体路326及びカウンタバランス弁334の両方と流体連通していてもよい。したがって、ポンプモータ160がポンプ伸展流体路326を通して油圧流体をポンピングするとき、パイロット線328は、カウンタバランス弁334を調節し、油圧流体の収縮流体路320から流体貯留部162への流動を可能にさせ得る。

任意で、伸展戻り流体路306は、油圧流体が流体貯留部162から収縮流体路320へと流動するのを防止し、油圧流体が伸展戻り流体路306から流体貯留部162へと流動するのを可能にするように構成された逆止弁346を備えてもよい。したがって、ポンプモータ160は、収縮流体路320を通して、流体貯留部162へと油圧流体を駆り立てることができる。いくつかの実施形態において、逆止弁346を開放するために必要とされる比較的小さな量の圧力と比較して、逆止弁332を開放するためには比較的大きな量の圧力が必要とされ得る。更なる実施形態において、逆止弁332を開放するために必要とされる比較的大きな量の圧力は、逆止弁346を開放するために必要とされる比較的小さな量の圧力のおよそ2倍よりも大きくあってもよく、例えば、別の実施形態において約3倍以上の圧力、更に別の実施形態において約5倍以上の圧力であってもよい。

いくつかの実施形態において、油圧回路300は、油圧流体が収縮流体路320から伸展流体路310へと直接流動するのを可能にするように構成された再生流体路350を更に備えてもよい。したがって、再生流体路350は、ロッド収縮流体路322及びロッド収縮流体路324から供給された油圧流体が、再生経路362に沿って、ロッド伸展流体路312及びロッド伸展流体路314に向かって流動するのを可能にし得る。更なる実施形態において、再生流体路350は、再生経路362に沿った油圧流体の移動を選択的に可能にするように構成された論理弁352を備えてもよい。論理弁352は、プロセッサまたはセンサに通信可能に結合され、簡易ベッドが所定の状態にあるときに開放するように構成されてもよい。例えば、ある脚に関連付けられる油圧駆動装置120が、第1の位置に対して第2の位置にあるとき(本明細書に記載される場合、荷卸状態を示し得る)、論理弁352は開放され得る。油圧駆動装置120の伸展中、伸展速度を増加させるために、論理弁352を開放することが望ましくあり得る。再生流体路350は、油圧流体が収縮流体路320から伸展流体路310へと流動するのを防止するように構成された逆止弁354を更に備えてもよい。いくつかの実施形態において、逆止弁332を開放するために必要とされる圧力の量は、逆止弁354を開放するのに必要とされる圧力の量とおよそ同一である。

図6Bを参照すると、ポンプモータ160は、収縮経路364に沿って油圧流体を駆り立てて(矢印によって一般的に示される)、上部ロッド165及び下部ロッド265を収縮させることができる。ポンプモータ160は、流体供給路304を介して、流体貯留部162から油圧流体を引くことができる。油圧流体は、ポンプ収縮流体路316を介して、収縮流体路320に向かって駆り立てられ得る。ポンプ収縮流体路316は、油圧流体が収縮流体路320からポンプモータ160へと流動するのを防止し、油圧流体がポンプモータ160から収縮流体路320へと流動するのを可能にするように構成された逆止弁330を備えてもよい。したがって、ポンプモータ160は、収縮流体路320を通して、ロッド収縮流体路322及びロッド収縮流体路324へと油圧流体を駆り立てることができる。

油圧流体は、収縮経路364に沿って、上部シリンダ168及び下部シリンダ268へと流動し得る。上部シリンダ168及び下部シリンダ268へと流動する油圧流体は、上部ロッド165及び下部ロッド265が収縮するにつれて、ロッド伸展流体路312及びロッド伸展流体路314へと油圧流体を流動させ得る。その後、油圧流体は、収縮経路364に沿って、伸展流体路310へと流動し得る。

油圧回路300は、伸展流体路310及び流体貯留部162のそれぞれと流体連通している収縮戻り流体路308を更に備えてもよい。いくつかの実施形態において、収縮戻り流体路308は、油圧流体が流体貯留部162から伸展流体路310へと流動するのを可能にし、パイロット線318を介して適切な圧力が受信されない限り、油圧流体が伸展流体路310から流体貯留部162へと流動するのを防止するように構成された、カウンタバランス弁336を備えてもよい。パイロット線318は、ポンプ収縮流体路316及びカウンタバランス弁336の両方と流体連通していてもよい。したがって、ポンプモータ160がポンプ収縮流体路316を通して油圧流体をポンピングするとき、パイロット線318は、カウンタバランス弁336を調節し、油圧流体の収縮流体路310から流体貯留部162への流動を可能にさせ得る。

図6A〜6Dを合わせて参照すると、油圧駆動装置120は、典型的にはポンプモータ160によって動力供給される一方で、油圧駆動装置120は、ポンプモータ160をバイパスした後、手動駆動されてもよい。具体的には、油圧回路300は、手動供給流体路370と、手動収縮戻り流体路372と、手動伸展戻り流体路374とを備えてもよい。手動供給流体路370は、流体を上部シリンダ168及び下部シリンダ268に供給するように構成され得る。いくつかの実施形態において、手動供給流体路370は、流体貯留部162及び伸展流体路310と流体連通していてもよい。更なる実施形態において、手動供給流体路370は、油圧流体が手動供給流体路370から流体貯留部162へと流動するのを防止し、油圧流体が流体貯留部162から伸展流体路310へと流動するのを可能にするように構成された逆止弁348を備えてもよい。したがって、上部ピストン164及び下部ピストン264の手動操作によって、逆止弁348を通して油圧流体を流動させることができる。いくつかの実施形態において、逆止弁346を開放するために必要とされる比較的大きな量の圧力と比較して、逆止弁348を開放するためには比較的小さな量の圧力が必要とされ得る。更なる実施形態において、逆止弁348を開放するために必要とされる比較的小さな量の圧力は、逆止弁346を開放するために必要とされる比較的大きな量の圧力の約1/2以下であってもよく、例えば、別の実施形態において約1/5以下、更に別の実施形態において約1/10以下であってもよい。

手動収縮戻り流体路372は、上部シリンダ及び下部シリンダ268からの油圧流体を、流体貯留部162に、再び上部シリンダ168及び下部シリンダ268に、またはその両方に戻すように構成され得る。いくつかの実施形態において、手動収縮戻り流体路372は、伸展流体路310及び伸展戻り流体路306と流体連通していてもよい。手動収縮戻り流体路372は、通常閉鎖した位置から開放位置へと駆動され得る手動弁342と、手動収縮戻り流体路372を通して流動し得る油圧流体の量、すなわち、単位時間当たりの体積を制限するように構成された流動調節器344とを備えてもよい。したがって、流動調節器344を利用して、簡易ベッド10の制御された下降を提供することができる。図12A〜12Dにおいて、流動調節器344は、手動弁342と伸展流体路310との間に位置するものとして描写される一方で、流動調節器344は、油圧回路300全体を通して、上部ロッド165、下部ロッド265、またはその両方が収縮し得る速度を制限するのに好適ないかなる位置に位置してもよいことに留意されたい。

手動伸展戻り流体路374は、上部シリンダ168及び下部シリンダ268からの油圧流体を、流体貯留部162に、再び上部シリンダ168及び下部シリンダ268に、またはその両方に戻すように構成され得る。いくつかの実施形態において、手動伸展戻り流体路374は、収縮流体路320、手動収縮戻り流体路372、及び伸展戻り流体路306と流体連通していてもよい。手動伸展戻り流体路374は、通常閉鎖した位置から開放位置へと駆動され得る手動弁343を備えてもよい。

いくつかの実施形態において、油圧回路300はまた、手動弁342及び手動弁343を駆動して、ポンプモータ160を使用せずに上部ロッド165及び下部ロッド265の伸展及び収縮を可能にする手動解放構成要素(例えば、ボタン、緊張部材、スイッチ、連鎖部、またはレバー)も備えてもよい。図6Cの実施形態を参照すると、手動弁342及び手動弁343は、例えば、手動解放構成要素を介して開放することができる。例えば、上部ロッド165及び下部ロッド265の重力繋合または手動繋合などの力が油圧回路300に作用して、上部ロッド165及び下部ロッド265を伸展させることができる。手動弁342及び343が開放されると、油圧流体は、手動伸展経路366に沿って流動して、上部ロッド165及び下部ロッド265の伸展を促進することができる。具体的には、上部ロッド165及び下部ロッド265が伸展されるにつれて、油圧流体は、上部シリンダ168及び下部シリンダ268からロッド収縮流体路322及びロッド収縮流体路324へと転置され得る。油圧流体は、ロッド収縮流体路322及びロッド収縮流体路324から収縮流体路320へと移動することができる。

油圧流体はまた、手動伸展戻り流体路374を通して、伸展戻り流体路306及び手動収縮戻り流体路372に向かって移動することもできる。上部ロッド165及び下部ロッド265の伸展速度、または適用される力によって、油圧流体は、伸展戻り流体路306を通して、逆止弁346を超えて流体貯留部162へと流動し得る。油圧流体はまた、手動収縮戻り流体路372を通して、伸展流体路310に向かって流動し得る。油圧流体はまた、手動供給流体路370を介して、流体貯留部162から伸展流体路310へと供給され得るが、これはすなわち、手動操作が、油圧流体が逆止弁348を超えて流動するのに十分な圧力を生成する場合である。伸展流体路310にある油圧流体は、ロッド伸展流体路312及びロッド伸展流体路314に流動し得る。上部ロッド165及び下部ロッド265の手動伸展は、ロッド伸展流体路312及びロッド伸展流体路314から、上部シリンダ168及び下部シリンダ268へと油圧流体を流動させ得る。

図6Dを再び参照すると、手動弁342及び手動弁343が開放されるとき、油圧流体は、手動収縮経路368に沿って流動して、上部ロッド165及び下部ロッド265の収縮を促進し得る。具体的には、上部ロッド165及び下部ロッド265が収縮されるにつれて、油圧流体は、上部シリンダ168及び下部シリンダ268からロッド伸展流体路312及びロッド伸展流体路314へと転置され得る。油圧流体は、ロッド伸展流体路312及びロッド伸展流体路314から伸展流体路310へと移動することができる。

油圧流体はまた、手動収縮戻り流体路372を通して、油圧流体が流動し得る速度、ならびに上部ロッド165及び下部ロッド265が収縮し得る速度を制限するように動作する流動調節器344に向かって移動することもできる。その後、油圧流体は、手動伸展戻り流体路374に向かって流動し得る。その後、油圧流体は、手動伸展戻り流体路374を通して収縮流体路320へと流動し得る。上部ロッド165及び下部ロッド265の収縮速度、ならびに流動調節器344の許容可能な流量によって、いくらかの油圧流体は、逆止弁346を超えて流体貯留部162へと漏出し得る。いくつかの実施形態において、流動調節器344の許容可能な流量の速度、及び逆止弁346の開放圧力は、油圧流体が手動収縮中に逆止弁346を超えて流動するのを実質的に防止するように構成され得る。本出願者らは、逆止弁346を超える流動を禁止することで、手動収縮中、上部シリンダ168及び下部シリンダ268に減少した空気侵入が与えられ続けることが確保され得ることを発見している。

収縮流体路320にある油圧流体は、ロッド収縮流体路322及びロッド収縮流体路324に流動し得る。上部ロッド165及び下部ロッド265の手動収縮は、ロッド収縮流体路322及びロッド収縮流体路324から、上部シリンダ168及び下部シリンダ268へと油圧流体を流動させ得る。図6C及び6Dに関して記載される手動実施形態が、伸展及び収縮を別個の動作として描写する一方で、手動伸展及び手動収縮は、単一動作において実行され得ることが企図されることに留意されたい。例えば、手動弁342及び手動弁343の開放時、上部ロッド165及び下部ロッド265は、適用される力に応答して、伸展、収縮、または連続的にその両方をすることができる。

図1及び2を再び参照すると、簡易ベッド10が水平であるかどうかを決定するために、センサ(描写せず)を利用して、距離及び/または度を測定してもよい。例えば、前部駆動装置16及び後部駆動装置18はそれぞれ、各駆動装置の長さを決定するエンコーダを備えてもよい。一実施形態において、エンコーダは、簡易ベッドが動力供給されるか、駆動装置の全長の運動、または動力供給されない(すなわち、手動制御)ときの駆動装置の長さの変化を検出するように動作可能である実時間エンコーダである。様々なエンコーダが企図される一方で、商業的な一実施形態において、エンコーダは、Watertown,MN U.S.A.のMidwest Motion Products,Inc.によって生産される光学エンコーダであってもよい。他の実施形態において、簡易ベッドは、例えば、電位差計回転センサ及びホール効果回転センサなどの、実際の角度または角度の変化を測定する角度センサを備える。角度センサは、積載末端脚20及び/または制御末端脚40の枢動可能に結合された部分のうちのいずれかの角度を検出するように動作可能であり得る。一実施形態において、角度センサは、積載末端脚20及び制御末端脚40に動作可能に結合されて、積載末端脚20の角度と制御末端脚40の角度との間の差(角度デルタ)を検出する。積載状態の角度は、約20°などの角度、または一般に簡易ベッド10が積載状態にあることを示す(積載及び/または荷卸を示す)任意の他の角度に設定され得る。したがって、角度デルタが積載状態の角度を超える場合、簡易ベッド10は、それが積載状態にあることを検出し、積載状態にあることに依存する特定の措置を実行し得る。

ここで、図7を参照すると、一実施形態における制御ボックス50が、1つ以上のプロセッサ100に通信可能に結合されている(矢印付きの線によって一般的に示される)。1つ以上のプロセッサ100のそれぞれは、例えば、コントローラ、集積回路、またはマイクロチップなどの、機械可読命令を遂行することができる任意のデバイスであり得る。本明細書で使用される場合、「通信可能に結合される」という用語は、構成要素が互いに、例えば、導電媒体を介した電気信号、空気を介した電磁気信号、及び光導波路を介した光学信号などのデータ信号を交換することができることを意味する。

1つ以上のプロセッサ100は、機械可読命令を保存することができる任意のデバイスであり得る1つ以上のメモリモジュール102に通信可能に結合され得る。1つ以上のメモリモジュール102としては、例えば、リードオンリーメモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、二次メモリ(例えば、ハードドライブ)、またはこれらの組み合わせなどの任意の種類のメモリを挙げることができる。ROMの好適な例としては、プログラム可能リードオンリーメモリ(PROM)、消去可能プログラム可能リードオンリーメモリ(EPROM)、電気的消去可能プログラム可能リードオンリーメモリ(EEPROM)、電気的変更可能リードオンリーメモリ(EAROM)、フラッシュメモリ、またはこれらの組み合わせが挙げられるが、これらに限定されない。RAMの好適な例としては、静的RAM(SRAM)または動的RAM(DRAM)が挙げられるが、これらに限定されない。

本明細書に記載される実施形態は、1つ以上のプロセッサ100で機械可読命令を遂行することによって、方法を自動的に実行することができる。機械可読命令は、例えば、プロセッサによって直接遂行され得る機械言語、または機械可読命令へとコンパイルもしくはアセンブルされ、保存され得る、アセンブリ言語、オブジェクト指向プログラミング(OOP)、スクリプト言語、マイクロコードなどの、任意の世代(例えば、1GL、2GL、3GL、4GL、もしくは5GL)の任意のプログラミング言語で書かれた論理もしくはアルゴリズム(複数可)を含み得る。あるいは、機械可読命令は、フィールドプログラム可能ゲートアレイ(FPGA)構成または特定用途向け集積回路(ASIC)のいずれか、あるいはこれらの等価物によって実装される論理などの、ハードウェア記述言語(HDL)で書かれていてもよい。したがって、本明細書に記載される方法は、事前にプログラムされたハードウェア要素として、またはハードウェア構成要素とソフトウェア構成要素との組み合わせとして、任意の従来のコンピュータプログラミング言語で実装され得る。

図2及び7を合わせて参照すると、前部駆動装置センサ62及び後部駆動装置センサ64は、前部及び後部駆動装置16、18がそれぞれ、各駆動装置を交差部材の対63、65のそれぞれ1つの下側に比較的より近く据え置く第1の位置(図2)、または第1の位置と比較して、各駆動装置を交差部材63、65のそれぞれ1つからより遠く離れて据え置く第2の位置のいずれかに位置しているかどうかを検出し、そのような検出を1つ以上のプロセッサ100に通信するように構成される。一実施形態において、前部駆動装置センサ62及び後部駆動装置センサ64は、交差部材63、65のそれぞれ1つに結合されるが、しかしながら、本明細書において、支持枠12上の他の位置または構成が企図される。センサ62、64は、距離測定センサ、ストリングエンコーダ、電位差計回転センサ、近接性センサ、リードスイッチ、ホール効果センサ、これらの組み合わせ、あるいは前部駆動装置16及び/もしくは後部駆動装置18が、第1の位置及び/もしくは第2の位置にあるか、かつ/または通過するかのいずれかであるときを検出するように動作可能な、任意の他の好適なセンサであり得る。更なる実施形態において、簡易ベッド10上に配設される患者の重量を(例えば、歪みゲージを介して)検出するために、前部及び後部駆動装置16、18ならびに/または交差部材63、65とともに他のセンサが使用されてもよい。本明細書で使用される場合、「センサ」という用語は、物理的量、状態、または特質を測定し、それを、物理的量、状態、または特質の測定された値に相関する信号に変換するデバイスを意味することに留意されたい。更に、「信号」という用語は、ある位置から別の位置へと送られ得る、電流、電位、流束、DC、AC、正弦波、三角波、及び矩形波などの、電気、磁気、または光導波形を意味する。

図3及び7を合わせて参照すると、簡易ベッド10は、1つ以上のプロセッサ100に通信可能に結合された前部角度センサ66及び後部角度センサ68を備えてもよい。前部角度センサ66及び後部角度センサ68は、例えば、電位差計回転センサ及びホール効果回転センサなどの、実際の角度または角度の変化を測定する任意のセンサであり得る。前部角度センサ66は、積載末端脚20の枢動可能に結合された部分の前部角度αfを検出するように動作可能であり得る。後部角度センサ68は、制御末端脚40の枢動可能に結合された部分の後部角度αbを検出するように動作可能であり得る。一実施形態において、前部角度センサ66及び後部角度センサ68は、それぞれ積載末端脚20及び制御末端脚40に動作可能に結合される。したがって、1つ以上のプロセッサ100は、機械可読命令を遂行して、前部角度αfと後部角度αbとの間の差(角度デルタ)を決定することができる。積載状態の角度は、約20°などの角度、または一般に簡易ベッド10が積載状態にあることを示す(積載及び/または荷卸を示す)任意の他の角度に設定され得る。したがって、角度デルタが積載状態の角度を超える場合、簡易ベッド10は、それが積載状態にあることを検出し、積載状態にあることに依存する特定の措置を実行し得る。あるいは、距離センサを利用して、前部角度αf及び後部角度αbを決定する角度測定に類似した測定を実行することができる。例えば、角度は、積載末端脚20及び/または制御末端脚40の位置付けから、かつ側面部材15に対して決定することができる。例えば、積載末端脚20と、側面部材15に沿った基準点との間の距離を測定することができる。同様に、制御末端脚40と、側面部材15に沿った基準点との間の距離を測定することができる。更に、前部駆動装置16及び後部駆動装置18が伸展される距離を測定することができる。したがって、本明細書に記載される距離測定または角度測定のうちのいずれかを互換的に利用して、簡易ベッド10の構成要素の位置付けを決定することができる。

更に、距離センサは、下部表面と構成要素(例えば、前部末端17、後部末端19、前部積載車輪70、前部車輪26、中間積載車輪30、後部車輪46、前部駆動装置16、または後部駆動装置18など)との間の距離を決定し得るように、簡易ベッド10の任意の部分に結合されてもよいことに留意されたい。

図3及び7を合わせて参照すると、前部末端17は、積載表面(例えば、救急車の床部)への簡易ベッド10の積載を補助するように構成された前部積載車輪の対70を備えてもよい。簡易ベッド10は、1つ以上のプロセッサ100に通信可能に結合された積載末端センサ76を備えてもよい。積載末端センサ76は、積載表面(例えば、検出表面から前部積載車輪70までの距離)に対する前部積載車輪70の位置を検出するように動作可能な距離センサである。好適な距離センサとしては、超音波センサ、タッチセンサ、近接性センサ、または物体に対する距離を検出することができる任意の他のセンサが挙げられるが、これらに限定されない。一実施形態において、積載末端センサ76は、前部積載車輪70から、前部積載車輪70の実質的に直下にある表面までの距離を直接的または間接的に検出するように動作可能である。具体的には、積載末端センサ76は、表面が前部積載車輪70から定義可能な距離範囲内にあるとき(例えば、表面が第1の距離よりも大きいが、第2の距離よりも小さいとき)、表示を提供することができ、これはまた、本明細書において、積載末端センサ76が積載表面を「認識」または「認識する」とも呼ばれる。したがって、定義可能な範囲は、簡易ベッド10の前部積載車輪70が積載表面と接触するとき、積載末端センサ76によって正の表示が提供されるように設定され得る。両方の前部積載車輪70が積載表面上にあることを確保することは、特に簡易ベッド10が傾斜して救急車内に積載される状況において重要であり得る。

積載末端脚20は、積載末端脚20に取り付けられた中間積載車輪30を備えてもよい。一実施形態において、中間積載車輪30は、前部駆動装置16が下部末端にマウントされる(図6)前部交差梁22(図2)に隣接する、積載末端脚20上に配設され得る。図1及び3によって描写されるように、制御末端脚40には、後部駆動装置18が下部末端にマウントされる(図6)後部交差梁42に隣接するいかなる中間積載車輪も提供されない。簡易ベッド10は、1つ以上のプロセッサ100に通信可能に結合された中間積載センサ77を備えてもよい。中間積載センサ77は、中間積載車輪30と積載表面500との間の距離を検出するように動作可能な距離センサである。一実施形態において、中間積載車輪30が積載表面から設定距離以内にあるとき、中間積載センサ77は、1つ以上のプロセッサ100に信号を提供し得る。図面は、中間積載車輪30を積載末端脚20上のみに描写するものの、中間積載車輪30はまた、制御末端脚40上、または中間積載車輪30が前部積載車輪70と協働して、積載及び/または荷卸を促進するような、簡易ベッド10上の任意の他の位置(例えば、支持枠12)上に配設されてもよいことが更に企図される。例えば、中間積載車輪は、本明細書に記載される積載及び/または荷卸プロセス中に支点または重心である可能性がある、任意の位置に提供されてもよい。

簡易ベッド10は、1つ以上のプロセッサ100に通信可能に結合された後部駆動装置センサ78を備えてもよい。後部駆動装置センサ78は、後部駆動装置18と積載表面との間の距離を検出するように動作可能な距離センサである。一実施形態において、後部駆動装置センサ78は、制御末端脚40が実質的に完全に収縮される(図4、5D、及び5E)とき、後部駆動装置18から、後部駆動装置18の実質的に直下にある表面までの距離を直接的または間接的に検出するように動作可能である。具体的には、後部駆動装置センサ78は、表面が、後部駆動装置18から定義可能な距離範囲内にあるとき(例えば、表面が第1の距離よりも大きいが、第2の距離よりも小さいとき)、表示を提供することができる。

尚図3及び7を参照すると、簡易ベッド10は、1つ以上のプロセッサ100に通信可能に結合された前部走行ライト86を備えてもよい。前部走行ライト86は、前部駆動装置16に結合され、前部駆動装置16と繋合するように構成され得る。したがって、前部駆動装置16が伸展、収縮、またはそれらの間の任意の位置にある状態で、簡易ベッド10が回転されるとき、前部走行ライト86は、簡易ベッド10の前部末端17の直前の領域を照明することができる。簡易ベッド10はまた、1つ以上のプロセッサ100に通信可能に結合された後部走行ライト88も備えてもよい。後部走行ライト88は、後部駆動装置18に結合され、後部駆動装置18と繋合するように構成され得る。したがって、後部駆動装置18が伸展、収縮、またはそれらの間の任意の位置にある状態で、簡易ベッド10が回転されるとき、後部走行ライト88は、簡易ベッド10の後部末端19の直後の領域を照明することができる。簡易ベッド10はまた、1つ以上のプロセッサ100に通信可能に結合された周囲ライトの対89も備えてもよい。周囲ライト89のそれぞれは、実質的に平行な側面部材の対15のうちのそれぞれ1つに結合され得るため、簡易ベッド10の直側の領域を照明することができる。1つ以上のプロセッサ100は、本明細書に記載される操作者制御部のうちのいずれかから入力を受信し、前部走行ライト86、後部走行ライト88、周囲ライト89、またはこれらの任意の組み合わせを作動させることができる。

いくつかの実施形態において、前部走行ライト86、後部走行ライト88、及び周囲ライト89はともに、簡易ベッド10の安全照明システムを画定する。簡易ベッド10のそのような安全照明システムにおいて、前部走行ライト86、後部走行ライト88、及び周囲ライト89は、同時にはオンまたはオフのいずれかであり、それぞれが異なる照明パターンを定義する2つのボタン(ボタンアレイ52に提供されるものなど)によって制御することができる。例えば、ボタンアレイ52内のボタンのうちの1つは、押下したときに、前部走行ライト86、後部走行ライト88、及び周囲ライト89がオン/オフされ、かつ周囲ライト89がオン時に定常白色光で照明する「シーン」ライトパターンを定義し得る。ボタンアレイ52内のボタンのうちの別の1つは、押下したときに、前部走行ライト86、後部走行ライト88、及び周囲ライト89がオン/オフされ、かつ周囲ライト89がオン時に一連の赤色−赤色−白色のライトの閃光で照明する「緊急」ライトパターンを定義し得る。

図1及び7を合わせて参照すると、簡易ベッド10は、1つ以上のプロセッサ100に通信可能に結合された線インジケータ74を備えてもよい。線インジケータ74は、例えば、レーザー、発光ダイオード、またはプロジェクタなどの、表面上に直線状の表示を投射するように構成された任意の光源であり得る。一実施形態において、線インジケータ74は、簡易ベッド10に結合され、線が中間積載車輪30と整列するように、簡易ベッド10下の表面上に線を投射するように構成されてもよい。線は、簡易ベッド10の真下またはそれに隣接する点から、簡易ベッド10の側面からオフセットされる点まで延び得る。したがって、線インジケータが線を投射するとき、〜の後部末端19の操作者は、線の視認を維持し、積載、荷卸、またはその両方の間、簡易ベッド10の重心の位置(例えば、中間積載車輪30)の基準として線を利用することができる。

後部末端19は、簡易ベッド10のための操作者制御部57を備えてもよい。本明細書で使用される場合、操作者制御部57は、操作者からコマンドを受信する入力構成要素と、操作者に表示を提供する出力構成要素とを備える。したがって、操作者は、積載末端脚20、制御末端脚40、及び支持枠12の運動を制御することによって、簡易ベッド10の積載及び荷卸において、操作者制御部を利用することができる。操作者制御部57は、簡易ベッド10の後部末端19に配設された制御ボックス50を含み得る。例えば、制御ボックス50は、1つ以上のプロセッサ100に通信可能に結合されてもよく、これが転じて、前部駆動装置16及び後部駆動装置18に通信可能に結合される。制御ボックス50は、操作者に、前部及び後部駆動装置16、18が作動しているか、または非作動であるかを通知するように構成された視覚的表示構成要素またはグラフィカルユーザインターフェース(GUI)58を備えてもよい。視覚的表示構成要素またはGUI58は、例えば、液晶ディスプレイまたはタッチスクリーンなどの、画像を発光することのできる任意のデバイスを備え得る。

図2、7、及び8を合わせて参照すると、操作者制御部57は、簡易ベッド機能を実行する希望を示すユーザ入力を受信するように動作可能であり得る。操作者制御部57は、操作者制御部57によって受信された入力が、1つ以上のプロセッサ100によって受信される制御信号に変換され得るように、1つ以上のプロセッサ100に通信可能に結合され得る。したがって、操作者制御部57は、例えば、ボタン、スイッチ、マイクロフォン、またはノブなどの、物理的入力を制御信号に変換することができる任意の種類の触覚入力部を備えてもよい。本明細書に記載される実施形態が、前部駆動装置16及び後部駆動装置18の自動化された動作に言及する一方で、本明細書に記載される実施形態は、前部駆動装置16及び後部駆動装置18を直接制御するように構成される操作者制御部57を含み得ることに留意されたい。つまり、本明細書に記載される自動化されたプロセスは、ユーザによって無効化されてもよく、前部駆動装置16及び後部駆動装置18は、制御部からの入力とは独立して駆動されてもよい。

いくつかの実施形態において、操作者制御部57は、簡易ベッド10の後部末端19上に位置し得る。例えば、操作者制御部57は、視覚的表示構成要素またはGUI58に隣接して、かつその真下に位置するボタンアレイ52を備えてもよい。ボタンアレイ52は、例えば、これによって限定はされないが、ライト及び照明モード(例えば、シーンライト、緊急ライトなど)をオン/オフするため、簡易ベッドの特定の動作モード、例えば、後に本明細書後節で説明されるいくつかの「直接電力」モードのうちの1つを選択するため、及び簡易ベッドの所定の位置付け/配置、例えば、関連するボタンの押下時に自動的に構成され、後に本明細書後節で説明される「椅子位置」を選択するために使用される複数のボタンを備えてもよい。ボタンアレイ52の各ボタンは、ボタンの作動時、光学エネルギーの可視波長を発光することのできる光学要素(すなわち、LED)を備えてもよい。あるいはまたは更に、操作者制御部57は、視覚的表示構成要素またはGUI58に隣接して、かつその上に位置するボタンアレイ52を備えてもよい。各ボタンアレイ52は、4つのボタンからなるものとして描写される一方で、ボタンアレイ52は、任意の数のボタンを備え得ることに留意されたい。更に、操作者制御部57は、中央ボタンの周りに同心円状に配置された複数の弧形ボタンを備える、同心円状ボタンアレイ54(図8)を備えてもよい。いくつかの実施形態において、同心円状ボタンアレイ54は、視覚的表示構成要素またはGUI58の上に位置してもよい。更に他の実施形態において、ボタンアレイ52及び/または54内のボタンのうちのいずれかと同一及び/またはそれに追加した機能を提供し得る1つ以上のボタン53が、制御ボックス50の片側または両側に提供され得る。操作者制御部57は、簡易ベッド10の後部末端19に位置するものとして描写される一方で、操作者制御部57は、支持枠12上の代替的な位置、例えば、前部末端17上または支持枠12の側面に位置付けられ得ることが更に企図されることに留意されたい。尚更なる実施形態において、操作者制御部57は、簡易ベッド10への物理的な取り付けなしで簡易ベッド10を制御し得る、取り外し可能に取り付け可能な無線遠隔制御部内に位置してもよい。

操作者制御部57は、簡易ベッド10を上昇させる希望(「+」)を示す入力を受信するように動作可能な上昇ボタン56と、簡易ベッド10を下降させる希望(「−」)を示す入力を受信するように動作可能な下降ボタン60とを更に備えてもよい。他の実施形態において、上昇及び/または下降コマンド機能は、ボタン56、60に加えて、ボタンアレイ52及び/または54のボタンなどの他のボタンに割り当てられてもよいことを理解されたい。本明細書でより詳細に説明されるように、上昇ボタン56及び下降ボタン60のそれぞれは、簡易ベッド機能を実行するために、積載末端脚20、制御末端脚40、またはその両方を駆動する信号を生成することができる。簡易ベッド機能は、簡易ベッド10の位置及び配向によって、積載末端脚20、制御末端脚40、またはその両方の上昇、下降、または解放を必要とし得る。いくつかの実施形態において、下降ボタン60及び上昇ボタン56のそれぞれは、アナログであり得る(すなわち、ボタンの圧力及び/または転置は、制御信号のパラメータに比例し得る)。したがって、積載末端脚20、制御末端脚40、またはその両方の駆動速度は、制御信号のパラメータに比例し得る。あるいはまたは更に、下降ボタン60及び上昇ボタン56のそれぞれは、バックライト付きであってもよい。

図8の説明される実施形態において、ボタン56、60を提供する2つのボタンセット161、163もまた、示される。第1のボタンセット161は、支持枠12上の固定位置(末端枠部材165に対して、またはそれに隣接してなど)に提供される。第2のボタンセット163は、第1のボタンセット161に隣接して据え置かれ得る伸縮式ハンドル167上に提供される。図8中の矢印によって示されるように、伸縮式ハンドル167は、第2のボタンセット163が第1のボタンセット161の比較的近く、またはそれに近接して位置付けられる第1の位置と、第2のボタンセット163が第1のボタンセット161から比較的離れて、またはそれから遠隔に伸展される第2の位置との間で運動可能である。一実施形態において、第1の位置と第2の位置との間の距離は、225mmであり、及び他の実施形態において、この距離は、120〜400mmの範囲から選択される距離であり得る。伸縮式ハンドル167は、第1の位置と第2の位置との間で、及びそれらの間のいくつかの位置において運動可能かつロック可能であることを理解されたい。第2のボタンセット163が第1のボタンセット161に対して伸展または収縮され得るように、解放ボタン169が押下されて、伸縮式ハンドリング167がロック解除される。別の実施形態において、図14Aによって最良に描写されるように、末端枠部材165は、下向きに角度を付け、かつ伸縮式ハンドルの対167が伸展及び収縮する平面から歪んで提供され得る。更に他の実施形態において、末端枠部材165の側面の一方または両方のいずれか、及び伸縮式ハンドル167の一方または両方のいずれかは、第1及び第2のボタンセット161、163のうちのそれぞれ1つとともに提供される(図8)。

ここで、同時に駆動されている簡易ベッド10の実施形態を見ると、図2の簡易ベッド10は、伸展したものとして描写されるため、前部駆動装置センサ62及び後部駆動装置センサ64は、前部駆動装置16及び後部駆動装置18が第1の位置にあること、すなわち、前部及び後部駆動装置16、18がそれらそれぞれの交差部材63、65に接触及び/または最近接していること(積載末端脚20及び制御末端脚40が下部表面と接触しており、積載されているときなど)を検出する。前部及び後部駆動装置センサ62、64が、前部及び後部駆動装置16及び18の両方がそれぞれ第1の位置にあり、操作者によって下降ボタン60及び上昇ボタン56を使用して下降または上昇され得ること検出するとき、前部及び後部駆動装置16及び18はともに作動中である。

図4A〜4Cを合わせて参照すると、同時駆動を介して上昇(図4A〜4C)または下降(図4C〜4A)される簡易ベッド10の一実施形態が、模式的に描写される(明瞭さのために、図4A〜4Cには前部駆動装置16及び後部駆動装置18は描写されないことに留意されたい)。描写される実施形態において、簡易ベッド10は、積載末端脚の対20及び制御末端脚の対40に摺動可能に係合された支持枠12を備える。積載末端脚20のそれぞれは、支持枠12に回転可能に結合される前部蝶番部材24に回転可能に結合される。制御末端脚40のそれぞれは、支持枠12に回転可能に結合される後部蝶番部材44に回転可能に結合される。描写される実施形態において、前部蝶番部材24は、支持枠12の前部末端17に向かって回転可能に結合され、後部蝶番部材44は、後部末端19に向かって支持枠12に回転可能に結合される。

図4Aは、最低搬送位置にある簡易ベッド10を描写する。具体的には、後部車輪46及び前部車輪26は表面と接触しており、積載末端脚20は支持枠12に摺動可能に係合されて、積載末端脚20が後部末端19に向かって支持枠12の一部分に接触するようにし、制御末端脚40は支持枠12に摺動可能に係合されて、制御末端脚40が前部末端17に向かって支持枠12の一部分に接触するようにする。図4Bは、中間搬送位置にある簡易ベッド10を描写し、すなわち、積載末端脚20及び制御末端脚40は、支持枠12に沿った中間搬送位置にある。図4Cは、最高搬送位置にある簡易ベッド10を描写し、すなわち、積載末端脚20及び制御末端脚40は、支持枠12に沿って位置付けられて、本明細書により詳細に記載されるように、前部積載車輪70が簡易ベッドを積載するのに十分な高さに設定され得る所望される最大高さになる。

本明細書に記載される実施形態を利用して、車両への患者の積載(例えば、地表から救急車の積載表面よりも上へ)を準備する上で、車両よりも下の位置から患者を持ち上げることができる。具体的には、簡易ベッド10は、積載末端脚20及び制御末端脚40を同時に駆動し、それらを支持枠12に沿って摺動させることによって、最低搬送位置(図4A)から中間搬送位置(図4B)または最高搬送位置(図4C)へと上昇され得る。上昇時、駆動により、積載末端脚が前部末端17に向かって摺動し、前部蝶番部材24の周りを回転し、制御末端脚40が後部末端19に向かって摺動し、後部蝶番部材44の周りを回転する。具体的には、ユーザは、操作者制御部57(図8)と相互作用し、(例えば、上昇ボタン56を押下することによって)簡易ベッド10を上昇させる希望を示す入力を提供してもよい。簡易ベッド10は、その現在の位置(例えば、最低搬送位置または中間搬送位置)から、それが最高搬送位置に到達するまで上昇される。最高搬送位置に到達すると、駆動は自動的に終了し得、すなわち、簡易ベッド10をより高く上昇させるには、追加の入力が必要とされる。入力は、電子工学的、音声的、または手動などの任意の様式で、簡易ベッド10及び/または操作者制御部57に提供され得る。

簡易ベッド10は、積載末端脚20及び制御末端脚40を同時に駆動し、それらを支持枠12に沿って摺動させることによって、中間搬送位置(図4B)または最高搬送位置(図4C)から最低搬送位置(図4A)へと下降され得る。具体的には、下降時、駆動により、積載末端脚が後部末端19に向かって摺動し、前部蝶番部材24の周りを回転し、制御末端脚40が前部末端17に向かって摺動し、後部蝶番部材44の周りを回転する。例えば、ユーザは、(例えば、下降ボタン60を押下することによって)簡易ベッド10を下降させる希望を示す入力を提供してもよい。入力を受信すると、簡易ベッド10は、その現在の位置(例えば、最高搬送位置または中間搬送位置)から、それが最低搬送位置に到達するまで下降する。簡易ベッド10がその最低高さ(例えば、最低搬送位置)に到達すると、駆動は自動的に終了し得る。いくつかの実施形態において、制御ボックス50は、運動中に積載末端脚20及び制御末端脚40が作動中であるという視覚的表示を提供する。

一実施形態において、簡易ベッド10がその最高搬送位置(図4C)にあるとき、積載末端脚20は、前部積載指針221で支持枠12と接触しており、制御末端脚40は、後部積載指針241で支持枠12と接触している。図4Cにおいて、前部積載指針221及び後部積載指針241は、支持枠12の中央近くに位置するものとして描写される一方で、前部積載指針221及び後部積載指針241が支持枠12に沿った任意の位置に位置する、追加の実施形態が企図される。例えば、最高搬送位置は、簡易ベッド10を所望される高さに駆動し、最高搬送位置を設定する希望を示す入力を提供する(例えば、「+」及び「−」ボタン56、60を同時に10秒間押下し、長押しする)ことによって、設定することができる。

別の実施形態において、簡易ベッド10が、設定期間(例えば、30秒間)、最高搬送位置を超えて上昇されるときはいつも、制御ボックス50は、簡易ベッド10が最高搬送位置を超え、簡易ベッド10が下降される必要があるという表示を提供する。この表示は、視覚的、音声的、電子工学的、またはこれらの組み合わせであり得る。

簡易ベッド10が最低搬送位置(図3A)にあるとき、積載末端脚20は、支持枠12の後部末端19の近くに位置する前部平坦指針220で支持枠12と接触していてもよく、制御末端脚40は、支持枠12の前部末端17の近くに位置する後部平坦指針240で支持枠12と接触していてもよい。更に、本明細書で使用される場合、「指針」という用語は、例えば、側面部材15内に形成されるチャネル内の妨害物、ロック機序、またはサーボ機序によって制御される止め部などの、機械止め部または電気止め部に対応する、支持枠12に沿った位置を意味することに留意されたい。

前部駆動装置16は、後部駆動装置18とは独立して、支持枠12の前部末端17を上昇または下降させるように動作可能である。後部駆動装置18は、前部駆動装置16とは独立して、支持枠12の後部末端19を上昇または下降させるように動作可能である。前部末端17または後部末端19を独立して上昇させることによって、簡易ベッド10は、簡易ベッド10が不整表面(例えば、階段または坂)上で移動されるとき、支持枠12を水平にまたは実質的に水平に維持することができる。具体的には、前部駆動装置16または後部駆動装置18のうちの1つが、第1の位置に対して第2の位置にある場合、表面と接触していない脚のセット(すなわち、簡易ベッドが一方または両方の末端で持ち上げられるときなどのように、緊張状態にある脚のセット)が、簡易ベッド10によって作動される(例えば、簡易ベッド10を縁石の外に移動させる)。簡易ベッド10の更なる実施形態は、自動的に水平化されるように動作可能である。例えば、後部末端19が前部末端17よりも低い場合、「+」ボタン56の押下により、簡易ベッド10の上昇前に後部末端19が上昇されて水平になり、「−」ボタン60の押下により、簡易ベッド10の下降前に前部末端17が下降されて水平になる。

一実施形態において、図2に描写されるように、簡易ベッド10は、前部駆動装置センサ62から、前部駆動装置16の検出位置を示す第1の位置信号と、後部駆動装置センサ64から、後部駆動装置18の検出位置を示す第2の位置信号とを受信する。第1の位置信号及び第2の位置信号は、簡易ベッド10によって受信された入力に対する簡易ベッド10の応答を決定するために、制御ボックス50によって遂行される論理によって処理され得る。具体的には、ユーザ入力が制御ボックス50に入力されてもよい。ユーザ入力は、制御ボックス50によって、簡易ベッド10の高さを変化させるコマンドを示す制御信号として受信される。一般に、第1の位置信号が、前部駆動装置が第1の位置にあることを示し、第2の位置信号が、後部駆動装置が第1の位置とは比較的異なる第2の位置にあることを示す場合、第1及び第2の位置は、距離、角度、または2つの所定の相対的位置間の場所を示して、前部駆動装置は、積載末端脚20を駆動し、後部駆動装置18は、実質的に静的なまま(例えば、駆動されない)である。したがって、第1の位置信号のみが第2の位置を示す場合、積載末端脚20は、「−」ボタン60を押下することによって上昇され得、かつ/または「+」ボタン56を押下することによって下降され得る。一般に、第2の位置信号が第2の位置を示し、第1の位置信号が第1の位置を示す場合、後部駆動装置18は、制御末端脚40を駆動し、前部駆動装置16は、実質的に静的なまま(例えば、駆動されない)である。したがって、第2の位置信号のみが第2の位置を示す場合、制御末端脚40は、「−」ボタン60を押下することによって上昇され得、かつ/または「+」ボタン56を押下することによって下降され得る。いくつかの実施形態において、駆動装置は、比較的素早く駆動する前に、初期運動時に比較的緩徐に駆動して(すなわち、緩徐な始動)、支持枠12の急速な衝突を軽減することができる。

図4C〜5Eを合わせて参照すると、本明細書に記載される実施形態は、独立した駆動を利用して、患者を車両内に積載することができる(明瞭さのために、図4C〜5Eには前部駆動装置16及び後部駆動装置18は描写されないことに留意されたい)。具体的には、簡易ベッド10は、後述されるプロセスに従って積載表面500上に積載され得る。第1に、簡易ベッド10は、最高搬送位置(図3)、または前部積載車輪70が積載表面500よりも高い高さに位置する任意の位置に設置され得る。簡易ベッド10が積載表面500上に積載されると、簡易ベッド10は、前部及び後部駆動装置16及び18を介して上昇されて、積載表面500上への前部積載車輪70の配設を確保し得る。いくつかの実施形態において、前部駆動装置16及び後部駆動装置18を同時に駆動して、簡易ベッドの高さが所定の位置になるまで簡易ベッドを水平に保持してもよい。所定の高さに到達すると、簡易ベッド10がその最高積載位置に角度付けされるように、前部駆動装置16は前部末端17を上昇させ得る。したがって、簡易ベッド10は、後部末端19が前部末端17よりも低い状態で積載され得る。その後、簡易ベッド10は、前部積載車輪70が積載表面500に接触するまで下降され得る(図5A)。

図5Aに描写されるように、前部積載車輪70は、積載表面500上にある。一実施形態において、積載車輪が積載表面500に接触した後、前部末端17は積載表面500の上にあるため、積載末端脚の対20は、前部駆動装置16とともに駆動され得る。図5A及び5Bに描写されるように、簡易ベッド10の中央部分は、積載表面500から離れている(すなわち、簡易ベッド10の十分な大部分は積載縁部502を超えては積載されていないため、簡易ベッド10の重量のほとんどは、車輪70、26、及び/または30によって片持ちされ、支持され得る)。前部積載車輪が十分に積載されると、簡易ベッド10は、減少した量の力で水平に維持され得る。更に、そのような位置において、前部駆動装置16は、第1の位置に対して第2の位置にあり、後部駆動装置18は、第2の位置に対して第1の位置にある。したがって、例えば、「−」ボタン60が作動されると、積載末端脚20が上昇される(図5B)。一実施形態において、積載末端脚20が積載状態をもたらすのに十分に上昇された後、前部駆動装置16及び後部駆動装置18の動作は、自己駆動簡易ベッドの位置に依存する。いくつかの実施形態において、積載末端脚20の上昇時、制御ボックス50の視覚的表示構成要素またはGUI58上に視覚的表示が提供される(図2)。視覚的表示は、色分けされてもよい(例えば、作動している脚は緑色、非作動の脚は赤色)。この前部駆動装置16は、積載末端脚20が完全に収縮されたときに、自動的に動作を終了し得る。更に、積載末端脚20の収縮中、前部駆動装置センサ62が、第1の位置に対して第2の位置を検出し得、その時点で、前部駆動装置16は、積載末端脚20をより速い速度(例えば、約2秒間以内に完全に収縮)で上昇させ得ることに留意されたい。

図3、5B、及び7を合わせて参照すると、前部積載車輪70が積載表面500上に積載された後、後部駆動装置18は、1つ以上のプロセッサ100によって自動的に駆動されて、積載表面500上への簡易ベッド10の積載を補助し得る。具体的には、前部角度センサ66が、前部角度αfが所定の角度未満であることを検出するとき、1つ以上のプロセッサ100は、後部駆動装置18を自動的に駆動して、制御末端脚40を伸展させ、簡易ベッド10の後部末端19を元の積載高さよりも高く上昇させ得る。所定の角度は、積載状態または伸展のパーセンテージ(例えば、一実施形態において積載末端脚20の約10%未満の伸展、または別の実施形態において積載末端脚20の約5%未満の伸展など)を示す任意の角度であり得る。いくつかの実施形態において、1つ以上のプロセッサ100は、後部駆動装置18を自動的に駆動して、制御末端脚40を伸展させる前に、積載末端センサ76が、前部積載車輪70が積載表面500に接触していることを示すかどうかを決定することができる。

更なる実施形態において、1つ以上のプロセッサ100は、後部角度センサ68を監視して、後部角度αbが後部駆動装置18の駆動に従って変化していることを検証してもよい。後部駆動装置18を保護するために、後部角度αbが不適切な動作を示す場合、1つ以上のプロセッサ100は、後部駆動装置18の駆動を自動的に中止することができる。例えば、後部角度αbが所定量の時間(例えば、約200ミリ秒)変化しない場合、1つ以上のプロセッサ100は、後部駆動装置18の駆動を自動的に中止することができる。

図5A〜5Eを合わせて参照すると、積載末端脚20が収縮した後、簡易ベッド10は、中間積載車輪30が積載表面500上に積載されるまで、前方に駆り立てられ得る(図5C)。図5Cに描写されるように、前部末端17及び簡易ベッド10の中央部分は、積載表面500の上にある。結果として、制御末端脚の対40は、後部駆動装置18とともに収縮され得る。具体的には、中央部分が積載表面500の上にあるときを検出するために、超音波センサが位置付けられてもよい。積載状態(例えば、積載末端脚20及び制御末端脚40が、積載状態角度よりも大きい角度デルタを有する)中、中央部分が積載表面500の上にあるとき、後部駆動装置が駆動され得る。一実施形態において、制御末端脚40の駆動を可能にするために、中間積載車輪30が積載縁部502を十分に超えたとき、制御ボックス50(図2)によって表示が提供されてもよい(例えば、音声的ビープが提供されてもよい)。

支点としての役割を果たし得る簡易ベッド10の任意の部分が、積載縁部502を十分に超えて、制御末端脚40が収縮され得、後部末端19を持ち上げるのに減少した量の力が必要とされる(例えば、積載され得る簡易ベッド10の重量の半分未満が、後部末端19で支持される必要がある)とき、簡易ベッド10の中央部分は、積載表面500の上にあることに留意されたい。更に、簡易ベッド10の位置の検出は、簡易ベッド10上に位置するセンサ、及び/または積載表面500上もしくはそれに隣接するセンサによって達成され得ることに留意されたい。例えば、救急車は、積載表面500及び/または積載縁部502に対する簡易ベッド10の位置付けを検出するセンサと、簡易ベッド10に通知を送るための通信手段とを有し得る。

図5Dを参照すると、制御末端脚40が収縮された後、簡易ベッド10は、前方に駆り立てられ得る。一実施形態において、後部脚収縮中、後部駆動装置センサ64は、制御末端脚40が荷卸されたことを検出し得、その時点で、後部駆動装置18は、制御末端脚40をより速い速度で上昇させ得る。制御末端脚40が完全に収縮すると、後部駆動装置18は、自動的に動作を終了し得る。一実施形態において、簡易ベッド10が積載縁部502を十分に超えた(例えば、完全に積載されたか、または後部駆動装置が積載縁部502を超えるように積載された)とき、制御ボックス50(図2)によって表示が提供されてもよい。

簡易ベッドが積載表面上に積載されると(図5E)、前部及び後部駆動装置16、18は、救急車に解放可能にロック/結合されることによって、その時点から非作動となってもよい。救急車及び簡易ベッド10はそれぞれ、例えば、雌雄コネクタなどの結合のために好適な構成要素を装備し得る。更に、簡易ベッド10は、簡易ベッドが救急車内に完全に配設された時点を登録し、駆動装置16、18のロックをもたらす信号を送信するセンサを備えてもよい。更に別の実施形態において、簡易ベッド10は、駆動装置16、18をロックする簡易ベッド留め具に接続されてもよく、簡易ベッド10を充電する救急車の電力システムに更に結合される。そのような救急車充電システムの商業的な一例は、Ferno−Washington,Inc.によって生産されるIntegrated Charging System(ICS)である。

図5A〜5Eを合わせて参照すると、本明細書に記載される実施形態は、上述される独立した駆動を利用して、簡易ベッド10を積載表面500から荷卸することができる。具体的には、簡易ベッド10は、留め具からロック解除され、積載縁部502に向かって駆り立てられ得る(図5E〜図5D)。後部車輪46が積載表面500から解放されると(図5D)、後部駆動装置センサ64が制御末端脚40が荷卸されたことを検出し、制御末端脚40の下降を可能にする。いくつかの実施形態において、例えば、簡易ベッドが正しい位置にない(例えば、後部車輪46が積載表面500の上にあるか、または中間積載車輪30が積載縁部502から離れている)ことをセンサが検出する場合、制御末端脚40の下降は防止され得る。一実施形態において、後部駆動装置18が作動される(例えば、中間積載車輪30が積載縁部502の近くにある、かつ/または後部駆動装置センサ64が第1の位置に対する第2の位置を検出する)とき、制御ボックス50(図2)によって表示が提供されてもよい。

図5D及び7を合わせて参照すると、線インジケータ74は、1つ以上のプロセッサによって自動的に駆動されて、積載表面500上に簡易ベッド10の重心を示す線を投射することができる。一実施形態において、1つ以上のプロセッサ100は、中間積載センサ77から、中間積載車輪30が積載表面と接触していることを示す入力を受信することができる。1つ以上のプロセッサ100はまた、後部駆動装置センサ64から、後部駆動装置18が第1の位置に対して第2の位置にあることを示す入力も受信することができる。中間積載車輪30が積載表面と接触しており、後部駆動装置18が第1の位置に対して第2の位置にあるとき、1つ以上のプロセッサは、線インジケータ74に線を自動的に投射させることができる。したがって、線が投射されるとき、操作者には積載表面上に視覚的表示が提供され得、これは、積載、荷卸、またはその両方のための基準として利用され得る。具体的には、線が積載縁部502に接近するにつれて、操作者は、積載表面500からの簡易ベッド10の取り外しを緩徐にすることができ、これは、制御末端脚40の下降に追加の時間を許容し得る。そのような動作は、操作者が簡易ベッド10の重量を支持することが必要とされる時間量を最小化することができる。

図5A〜5Eを合わせて参照すると、簡易ベッド10が積載縁部502に対して適切に位置付けられるとき、制御末端脚40は伸展され得る(図5C)。いくつかの実施形態において、後部駆動装置センサ64が第1の位置に対する第2の位置を検出するとき、制御末端脚40は、論理弁352を開放して、流体路350を作動させることによって、比較的素早く伸展され得る(図12A〜12D)。例えば、制御末端脚40は、「+」ボタン56を押下することによって伸展され得る。一実施形態において、制御末端脚40の下降時、制御ボックス50の視覚的表示構成要素またはGUI58上に視覚的表示が提供される(図2)。例えば、簡易ベッド10が積載状態にあり、制御末端脚40及び/または積載末端脚20が駆動されるときに、視覚的表示が提供されてもよい。そのような視覚的表示は、駆動中に簡易ベッドが移動される(例えば、引かれる、押される、または回転される)べきではないという信号を送ることができる。制御末端脚40が床部に接触する(図5C)とき、制御末端脚40は積載され、後部駆動装置センサ64は後部駆動装置18を非作動にする。

センサが、積載末端脚20が積載表面500から離れた(図5B)ことを検出すると、前部駆動装置16が作動される。いくつかの実施形態において、前部駆動装置センサ62が、第1の位置に対する第2の位置を検出するとき、積載末端脚20は、論理弁352を開放して、再生流体路350を作動させることによって、比較的素早く伸展され得る(図12A〜12D)。一実施形態において、中間積載車輪30が積載縁部502にあるとき、制御ボックス50(図2)によって表示が提供されてもよい。積載末端脚20は、積載末端脚20が床部に接触するまで伸展される(図5A)。例えば、積載末端脚20は、「+」ボタン56を押下することによって伸展され得る。一実施形態において、積載末端脚20の下降時、制御ボックス50の視覚的表示構成要素またはGUI58上に視覚的表示が提供される(図2)。

図7及び8を合わせて参照すると、操作者制御部57のうちのいずれかの駆動は、1つ以上のプロセッサ100による制御信号の受信をさせ得る。制御信号は、操作者制御部のうちの1つ以上が駆動されていることを示すようにコードされ得る。コードされた制御信号は、事前にプログラムされた簡易ベッド機能と関連付けられてもよい。コードされた制御信号を受信すると、1つ以上のプロセッサ100は、自動的に簡易ベッド機能を遂行し得る。いくつかの実施形態において、簡易ベッド機能は、車両にドア開放信号を送るドア開放機能を含み得る。具体的には、簡易ベッド10は、1つ以上のプロセッサ100に通信可能に結合された通信回路82を備えてもよい。通信回路82は、例えば、救急車などの車両と、通信信号を交換するように構成され得る。通信回路82は、パーソナルエリアネットワークトランシーバ、ローカルエリアネットワークトランシーバ、無線周波数識別(RFID)、赤外線送信機、または携帯用トランシーバなどであるが、これらに限定されない、無線通信デバイスを備えてもよい。

操作者制御部57のうちの1つ以上の制御信号が、ドア開放機能と関連付けられてもよい。ドア開放機能と関連付けられた制御信号を受信すると、1つ以上のプロセッサ100により、通信回路82が、ドア開放信号の範囲内にある車両にドア開放信号を送ることができる。ドア開放信号を受信すると、車両は、簡易ベッド10を受容するためにドアを開放することができる。更に、ドア開放信号は、簡易ベッド10を識別するために、例えば、分類または特有の識別子などを介してコードされてもよい。更なる実施形態において、操作者制御部57のうちの1つ以上の制御信号は、ドア開放機能と類似して動作し、車両のドアを閉鎖させるドア閉鎖機能と関連付けられてもよい。

図3、7、及び8を合わせて参照すると、簡易ベッド機能は、簡易ベッド10の前部末端17及び後部末端19を重力に関して自動的に水平化する自動水平化機能を含み得る。したがって、前部角度αf、後部角度αb、またはその両方は、不整地に対する埋め合わせのために自動的に調節され得る。例えば、後部末端19が重力に関して前部末端17よりも低い場合、後部末端19が自動的に上昇されて、重力に関して簡易ベッド10を水平化し得るか、前部末端17が自動的に下降されて、重力に関して簡易ベッド10を水平化し得るか、またはその両方が行われ得る。逆に、後部末端19が重力に関して前部末端17よりも高い場合、後部末端19が自動的に下降されて、重力に関して簡易ベッド10を水平化し得るか、前部末端17が自動的に上昇されて、重力に関して簡易ベッド10を水平化し得るか、またはその両方が行われ得る。

図2及び7を合わせて参照すると、簡易ベッド10は、地上基準座標系を示す重力基準信号を提供するように構成された重力基準センサ80を備えてもよい。重力基準センサ80は、加速度計、ジャイロスコープ、または傾斜計などを備えてもよい。重力基準センサ80は、1つ以上のプロセッサ100に通信可能に結合され、重力に関して簡易ベッド10の水準を検出するのに好適な位置(例えば、支持枠12)で簡易ベッド10に結合され得る。

操作者制御部57のうちの1つ以上の制御信号は、自動水平化機能と関連付けられてもよい。具体的には、操作者制御部57のいずれかは、自動水平化機能の有効化または無効化に関連付けられた制御信号を送ることができる。あるいはまたは更に、他の簡易ベッド機能が、簡易ベッド水平化機能を選択的に有効化または無効化してもよい。自動水平化機能が有効化されるとき、1つ以上のプロセッサ100によって重力基準信号が受信される。1つ以上のプロセッサ100は、重力基準信号を、地上の水準を示す地上基準座標系と自動的に比較することができる。比較に基づいて、1つ以上のプロセッサ100は、地上基準座標系と、重力基準信号によって示される簡易ベッド10の現在の水準との間の差を自動的に定量化することができる。この差は、簡易ベッド10の前部末端17及び後部末端19を重力に関して水平化するのに所望される調節量へと変換され得る。例えば、この差は、前部角度αf、後部角度αb、またはその両方の角度調節へと変換され得る。したがって、1つ以上のプロセッサ100は、所望される調節量が達成されるまで(すなわち、前部角度センサ66、後部角度センサ68、及び重力基準センサ80がフィードバックに使用され得る)、駆動装置16、18を自動的に駆動し得る。

図1、9、及び10を合わせて参照すると、前部車輪26及び後部車輪46のうちの1つ以上は、自動的駆動のための車輪組立体110を備えてもよい。したがって、図9において、車輪組立体110は連鎖部27に結合されるものとして描写される一方で、車輪組立体は連鎖部47に結合されてもよい。車輪組立体110は、車輪114の配向を簡易ベッド10に関して方向付けるための車輪操モジュール112を備えてもよい。車輪操舵モジュール112は、操舵のための回転軸118を画定する制御シャフト116と、制御シャフト116を駆動するための転向機序90と、車輪114のための回転軸123を画定するフォーク121とを備えてもよい。いくつかの実施形態において、制御シャフト116が回転軸118の周りを回転するように、制御シャフト116は連鎖部27に回転可能に結合されてもよい。回転運動は、制御シャフト116と連鎖部27との間に位置する軸受け124によって促進され得る。

転向機序90は、制御シャフト116に動作可能に結合され得、制御シャフト116を回転軸118の周りで推進するように構成され得る。転向機序90は、サーボモータと、エンコーダとを備えてもよい。したがって、転向機序90は、制御シャフト116を直接駆動することができる。いくつかの実施形態において、簡易ベッド10の運動が駆り立てられるにつれて、制御シャフト116が回転軸118の周りで旋回することを可能にするために、転向機序90は、自由に転向するように構成され得る。任意で、転向機序90は、定位置でロックし、回転軸118の周りでの制御シャフト116の運動に抵抗するように構成され得る。

図7及び9〜10を合わせて参照すると、車輪組立体110は、フォーク121を実質的に固定された配向にロックするための旋回ロックモジュール130を備えてもよい。旋回ロックモジュール130は、キャッチ部材134と係合するためのボルト部材132、ボルト部材132をキャッチ部材134から離れて偏向させる偏向部材136、及びロック駆動装置92とボルト部材132との間に機械エネルギーを送るためのケーブル138を備えてもよい。ロック駆動装置92は、サーボモータと、エンコーダとを備えてもよい。

ボルト部材132は、連鎖部27を通して形成されるチャネルによって受容され得る。ボルト部材132がキャッチ部材134を離れ、チャネルを出てキャッチ部材134内の干渉位置に入るように、ボルト部材132はチャネル内へと移動し得る。偏向部材136は、ボルト部材132を干渉位置に向かって偏向させることができる。ケーブル138は、ボルト部材132に結合され、ロック駆動装置92に動作可能に係合され得るため、ロック駆動装置92は、偏向部材136を克服するのに十分な力を送り、ボルト部材132を干渉位置から移動させて、ボルト部材132をキャッチ部材134から離すことができるようになる。

いくつかの実施形態において、キャッチ部材134は、フォーク121内に形成されても、それに結合されてもよい。キャッチ部材134は、ボルト部材132に対して無料であるオリフィスを形成する強固な体部を含み得る。したがって、ボルト部材132は、オリフィスを介してキャッチ部材を出入りして移動することができる。強固な体部は、回転軸118の周りでの制御シャフト116の運動によって引き起こされるキャッチ部材134の運動と干渉するように構成され得る。具体的には、推測位置にあるとき、ボルト部材132は、キャッチ部材134の強固な体部によって制約され得るため、回転軸118の周りでの制御シャフト116の運動は実質的に軽減されることとなる。

図7及び9〜10を合わせて参照すると、車輪組立体110は、回転軸123の周りでの車輪114の回転に抵抗するためのブレーキモジュール140を備えてもよい。ブレーキモジュール140は、ブレーキパッド144にブレーキ力を送るためのブレーキピストン142と、ブレーキピストン142を車輪114から離れて偏向させる偏向部材146と、ブレーキピストン142にブレーキ力を提供するブレーキ機序94とを備えてもよい。いくつかの実施形態において、ブレーキ機序94は、サーボモータと、エンコーダとを備えてもよい。ブレーキ機序94は、ブレーキカム148に動作可能に結合され得るため、ブレーキ機序94の駆動により、ブレーキカム148が回転軸151の周りで回転することとなる。ブレーキピストン142は、カム従動部としての役割を果たし得る。したがって、ブレーキカム148の回転運動は、ブレーキカム148の回転の方向によって、ブレーキピストン142を車輪114に向かって、及びそれから離れて運動させるブレーキピストン142の直線運動に変換され得る。

ブレーキパッド144は、ブレーキピストン142に結合され得るため、車輪114に向かう、及びそれから離れるブレーキピストン142の運動により、ブレーキパッド144が車輪114に係合、及びそれから係脱することとなる。いくつかの実施形態において、ブレーキパッド144は、ブレーキ中にブレーキパッド144が接触する車輪114の部分の形状に適合するように輪郭形成され得る。任意で、ブレーキパッド144の接触表面は、突起及び溝を含んでもよい。

図7を再び参照すると、転向機序90、ロック駆動装置92、及びブレーキ機序94のそれぞれは、1つ以上のプロセッサ100に通信可能に結合され得る。したがって、操作者制御部57のうちのいずれも、転向機序90、ロック駆動装置92、ブレーキ機序94、またはこれらの組み合わせの動作のうちのいずれかを自動的に実行するように動作可能である制御信号を提供するようにコードされ得る。あるいはまたは更に、いかなる簡易ベッド機能も、転向機序90、ロック駆動装置92、ブレーキ機序94、またはこれらの組み合わせの動作のうちのいずれかを自動的に実行させることができる。

図3及び7〜10を合わせて参照すると、操作者制御部57のうちのいずれかは、転向機序90が、フォーク121を本体外位置(図10に破線として描写される)に駆動させるように動作可能である制御信号を提供するようにコードされ得る。あるいはまたは更に、簡易ベッド機能(例えば、椅子機能)は、転向機序90が、フォーク121を本体外位置に選択的に駆動させるように構成され得る。本体外位置に配置されるとき、フォーク121及び車輪114は、簡易ベッド10の長さ(前部末端17から後部末端19までの方向)に関して直角に配向され得る。したがって、前部車輪26、後部車輪46、またはその両方は、前部車輪26、後部車輪46、またはその両方が支持枠12に向かって方向付けられるように、本体外位置に配置され得る。

図8及び11〜12を合わせて参照すると、簡易ベッド機能は、簡易ベッド10がエスカレータによって支持される間、患者支持部14によって支持される患者を水平に維持するように構成されたエスカレータ機能を含み得る。したがって、操作者制御部57のうちのいずれかは、エレベータ機能を作動させるか、非作動させるか、またはその両方をさせるように動作可能である制御信号を提供するようにコードされ得る。いくつかの実施形態において、エスカレータ機能は、上りエスカレータ504または下りエスカレータ506に乗る間、患者がエスカレータの勾配に関して同一の方向を向くように簡易ベッド10を配向するように構成され得る。具体的には、エスカレータ機能は、簡易ベッド10の後部末端19が、上りエスカレータ504及び下りエスカレータ506の下向きの勾配を向くことを確保することができる。換言すると、簡易ベッド10は、簡易ベッドの後部末端19が上りエスカレータ504または下りエスカレータ506上に最後に積載されるように構成され得る。

ここで、図13を参照すると、エレベータ機能は、方法301に従って実装され得る。図13において、方法301は、複数の列挙されるプロセスを含むものとして描写される一方で、方法301のプロセスのうちのいずれも、本開示の範囲を逸脱せずに、任意の順序で実行されても、省略されてもよいことに留意されたい。プロセス303で、簡易ベッド10の支持枠12は、収縮され得る。いくつかの実施形態において、簡易ベッド10は、エレベータ機能に進む前に、支持枠12が収縮されることを自動的に検出するように構成され得る。あるいはまたは更に、簡易ベッド10は、支持枠12を自動的に収縮させるように構成され得る。

図7、8、11、及び13を合わせて参照すると、簡易ベッドが、上りエスカレータ504上に積載され得る。上りエスカレータ504は、上りエスカレータ504の直前の着地に関してエレベータ勾配θを形成し得る。プロセス305で、前部車輪26が、上りエスカレータ504上に積載され得る。上りエスカレータ504上への前部車輪26の積載時、上昇ボタン56が駆動され得る。エスカレータ機能が作動中である間、上昇ボタン56から送られる制御信号は、1つ以上のプロセッサ100によって受信され得る。上昇ボタン56から送られる制御信号に応答して、1つまたはプロセッサは、機械可読命令を遂行して、ブレーキ機序94を自動的に駆動し得る。したがって、前部車輪26は、前部車輪の回転を防止するためにロックされ得る。上昇ボタン56が作動中のまま維持されると、1つ以上のプロセッサは、視覚的表示構成要素に、積載末端脚20が作動中であることを示す画像を自動的に提供させることができる。

プロセス307で、上昇ボタン56は、作動中のまま維持され得る。上昇ボタン56から送られる制御信号に応答して、1つまたはプロセッサは、機械可読命令を遂行して、簡易ベッド水平化機能を自動的に作動させ得る。したがって、簡易ベッド水平化(均等化)機能は、積載末端脚20を動的に駆動して、前部角度αfを調節することができる。したがって、簡易ベッド10が上りエスカレータ504上に徐々に駆り立てられるにつれて、支持枠12を実質的に水平に保持するように、前部角度αfが変化され得る。

プロセス309で、上昇ボタン56は、後部車輪46が上りエスカレータ504上に積載されたときに非作動となり得る。上昇ボタン56から送られる制御信号に応答して、1つまたはプロセッサは、機械可読命令を遂行して、ブレーキ機序94を自動的に駆動し得る。したがって、後部車輪46は、後部車輪46の回転を防止するためにロックされ得る。前部車輪26及び後部車輪46が上りエスカレータ504上に積載されると、簡易ベッド水平化機能が、前部角度αfをエスカレータ角度θに適合するように調節し得る。

プロセス311で、上昇ボタン56は、前部車輪26が上りエスカレータ504の末端に接近したときに作動され得る。上昇ボタン56から送られる制御信号に応答して、1つまたはプロセッサは、機械可読命令を遂行して、ブレーキ機序94を自動的に駆動し得る。したがって、前部車輪26は、前部車輪26の回転を可能にするためにロック解除され得る。前部車輪26が上りエスカレータ504を出るにつれて、簡易ベッド水平化機能は、簡易ベッド10の支持枠12を水平に保持するように、前部角度αfを動的に調節し得る。

プロセス313で、積載末端脚20の位置は、1つ以上のプロセッサ100によって自動的に決定され得る。したがって、簡易ベッド10の前部末端17が上りエスカレータ504を出るにつれて、前部角度αfは、積載末端脚20の完全な伸展に対応する角度などであるが、これらに限定されない所定の角度に到達し得る。所定の水準に到達すると、1つまたはプロセッサ100は、機械可読命令を遂行して、ブレーキ機序94を自動的に駆動し得る。したがって、後部車輪46は、後部車輪46の回転を可能にするためにロック解除され得る。したがって、簡易ベッド10の後部末端19が上りエスカレータ504の末端に到達すると、簡易ベッド10は、上りエスカレータ504から遠ざかり得る。いくつかの実施形態において、操作者制御部57のうちの1つを駆動することによって、エスカレータモードは非作動となり得る。あるいはまたは更に、エレベータモードは、後部車輪46がロック解除されてから所定の期間(例えば、約15秒間)後に非作動となり得る。

図7、8、12、及び13を合わせて参照すると、簡易ベッド10が、上りエスカレータ504上に積載するのと類似した様式で、下りエスカレータ506上に積載され得る。プロセス305で、後部車輪46が、下りエスカレータ506上に積載され得る。下りエスカレータ506上への後部車輪46の積載時、下降ボタン60が駆動され得る。エスカレータ機能が作動中である間、下降ボタン60から送られる制御信号は、1つ以上のプロセッサ100によって受信され得る。下降ボタン60から送られる制御信号に応答して、1つまたはプロセッサは、機械可読命令を遂行して、ブレーキ機序94を自動的に駆動し得る。したがって、後部車輪46は、後部車輪46の回転を防止するためにロックされ得る。下降ボタン60が作動中のまま維持されると、1つ以上のプロセッサは、視覚的表示構成要素に、積載末端脚20が作動中であることを示す画像を自動的に提供させることができる。

プロセス307で、下降ボタン60は、作動中のまま維持され得る。下降ボタン60から送られる制御信号に応答して、1つまたはプロセッサは、機械可読命令を遂行して、簡易ベッド水平化機能を自動的に作動させ得る。したがって、簡易ベッド水平化機能は、積載末端脚20を動的に駆動して、前部角度αfを調節し得る。したがって、簡易ベッド10が下りエスカレータ506上に徐々に駆り立てられるにつれて、支持枠12を実質的に水平に保持するように、前部角度αfが変化され得る。

プロセス309で、下降ボタン60は、前部車輪26が下りエスカレータ506上に積載されたときに非作動となり得る。下降ボタン60から送られる制御信号に応答して、1つまたはプロセッサ100は、機械可読命令を遂行して、ブレーキ機序94を自動的に駆動し得る。したがって、前部車輪26は、前部車輪26の回転を防止するためにロックされ得る。前部車輪26及び後部車輪46が下りエスカレータ506上に積載されると、簡易ベッド水平化機能が、前部角度αfをエスカレータ角度θに適合するように調節し得る。

プロセス311で、下降ボタン60は、後部車輪46が下りエスカレータ506の末端に接近したときに作動され得る。下降ボタン60から送られる制御信号に応答して、1つまたはプロセッサは、機械可読命令を遂行して、ブレーキ機序94を自動的に駆動し得る。したがって、後部車輪46は、後部車輪46の回転を可能にするためにロック解除され得る。後部車輪46が下りエスカレータ506を出るにつれて、簡易ベッド水平化機能は、簡易ベッド10の支持枠12を実質的に水平に保持するように、前部角度αfを動的に調節し得る。

プロセス313で、積載末端脚20の位置は、1つ以上のプロセッサ100によって自動的に決定され得る。したがって、簡易ベッド10の後部末端19が下りエスカレータ506を出るにつれて、前部角度αfは、積載末端脚20の完全な伸展に対応する角度などであるが、これらに限定されない所定の角度に到達し得る。所定の水準に到達すると、1つまたはプロセッサ100は、機械可読命令を遂行して、ブレーキ機序94を自動的に駆動し得る。したがって、前部車輪26は、前部車輪26の回転を可能にするためにロック解除され得る。したがって、簡易ベッド10の前部末端17が下りエスカレータ506の末端に到達すると、簡易ベッド10は、下りエスカレータ506から遠ざかり得る。いくつかの実施形態において、エレベータモードは、前部車輪26がロック解除されてから所定の期間(例えば、約15秒間)後に非作動となり得る。

図4B、7、及び8を合わせて参照すると、簡易ベッド機能は、心停止の場合に医療関係者が効果的な心蘇生(CPR)を実行するために、簡易ベッド10を人間工学的な位置に自動的に調節するように動作可能であるCPR機能を含み得る。操作者制御部57のうちのいずれかは、CPR機能を作動させるか、非作動させるか、またはその両方をさせるように動作可能である制御信号を提供するようにコードされ得る。いくつかの実施形態において、CPR機能は、簡易ベッドが救急車内にある、簡易ベッド留め具に接続される、またはその両方であるときに自動的に非作動となり得る。

CPR機能の作動時、1つ以上のプロセッサ100によって制御信号が送受信され得る。制御信号に応答して、1つまたはプロセッサは、機械可読命令を遂行して、ブレーキ機序94を自動的に駆動し得る。したがって、前部車輪26、後部車輪46、またはその両方は、簡易ベッド10の回転を防止するためにロックされ得る。簡易ベッド10は、CPR機能が作動しているという音声的表示を提供するように構成され得る。更に、簡易ベッド10の支持枠12の高さは、CPRを与えるための実質的に水平な高さ(例えば、椅子高さ、高さ、診察用椅子高さ、約12インチ(約30.5cm)〜約36インチ(約91.4cm)の間、またはCPRを与えるのに好適な任意の他の所定の高さなど)に対応する、中間搬送位置(図4B)に緩徐に調節され得る。いくつかの実施形態において、操作者制御部57のうちの1つ以上は、前部車輪26、後部車輪46、またはその両方をロックまたはロック解除するように構成され得る。操作者制御部57を駆動して、前部車輪26、後部車輪46、またはその両方をロックまたはロック解除すると、CPR機能が自動的に非作動になり得る。したがって、下降ボタン60及び上昇ボタン56を介した簡易ベッド10の通常の動作が再開され得る。

図3、7、及び8を合わせて参照すると、簡易ベッド機能は、簡易ベッド10の動作中、前部末端17を簡易ベッド10の後部末端19よりも高い高度に自動的に維持するように動作可能な体外式膜型人工肺(ECMO)機能を含み得る。ECMO機能の作動時、1つ以上のプロセッサ100によって制御信号が送受信され得る。制御信号に応答して、1つまたはプロセッサ100は、ロック駆動装置92を自動的に駆動するための機械可読命令を遂行し得る。したがって、前部車輪26、後部車輪46、またはその両方の旋回もしくは転向が防止され得る。更に、前部角度αf、後部角度αb、またはその両方は、支持枠12が、前部末端17から後部末端19まで所定の下向きの勾配角度にあるように調節され得る。この調節は、簡易ベッド水平化機能に実質的に類似した様式で達成することができるが、支持枠12は、重力に関して水平に調節される代わりに、重力に関して下向きの勾配角度に調節されるという例外がある。更に、ECMO機能が作動している間、下降ボタン60及び上昇ボタン56を利用して、下向きの勾配角度を自動的に維持しながら、支持枠12の平均高さを調節することができる。ECMO機能が非作動となると、簡易ベッド10の通常の動作が再開され得る。

図14A及び14Bを合わせて参照すると、簡易ベッド10の実施形態は、簡易ベッド10上に患者を支持するための患者支持部材400を備えてもよい。いくつかの実施形態において、患者支持部材400は、簡易ベッド10の支持枠12に結合され得る。患者支持部材400は、患者の背中ならびに頭部及び頸部領域を支持するための頭部支持部分402と、患者の下肢領域を支持するための足部支持部分404とを備えてもよい。患者支持部材400は、頭部支持部分402と足部支持部分404との間に位置する中央部分406を更に備えてもよい。任意で、患者支持部材400は、患者の快適さのための緩衝を提供するための支持パッド408を備えてもよい。支持パッド408は、生物学的流体及び材料とは非反応性の材料から形成された外側層を含み得る。

ここで、図14A及び14Bを合わせて参照すると、患者支持部材400は、簡易ベッド10の支持枠12に関して繋合するように動作可能であり得る。例えば、頭部支持部分402、足部支持部分404、またはその両方は、支持枠12に関して回転することができる。頭部支持部分402は、平坦な位置に関して、すなわち、支持枠12と実質的に平行に、患者の胴体を上昇させるように調節することができる。具体的には、支持枠12と頭部支持部分402との間に、頭部オフセット角度θHが画定され得る。頭部オフセット角度θHは、頭部支持部分402が支持枠12から遠ざかるにつれて増加し得る。いくつかの実施形態において、頭部オフセット角度θHは、例えば、一実施形態において約85°、または別の実施形態において約76°などの、実質的に鋭角である最大角度に制限され得る。足部支持部分404は、平坦な位置に関して、すなわち、支持枠12と実質的に平行に、患者の下肢領域を上昇させるように調節され得る。支持枠12と足部支持部分404との間に、足部オフセット角度θFが画定され得る。足部オフセット角度θFは、足部支持部分404が支持枠12から遠ざかるにつれて増加し得る。いくつかの実施形態において、足部オフセット角度θFは、例えば、一実施形態において約35°、別の実施形態において約25°、または更なる一実施形態において約16°などの、実質的に鋭角である最大角度に制限され得る。

図1及び14を合わせて参照すると、簡易ベッド10は、着席積載位置(または、本明細書で以降「椅子位置」とも呼ばれる)へと自動的に駆動するように構成され得る。具体的には、前部駆動装置16は積載末端脚20を駆動し得るか、後部駆動装置18は制御末端脚40を駆動し得るか、または前部駆動装置16及び後部駆動装置18の両方が駆動して、簡易ベッド10の後部末端19を簡易ベッド10の前部末端17に関して下降させ得る。簡易ベッド10の後部末端19が下降されると、支持枠12と実質的に水平な表面503との間に着席積載角度αが形成され得る。いくつかの実施形態において、着席積載角度αは、例えば、一実施形態において約35°、別の実施形態において約25°、または更なる一実施形態において約16°などの、実質的に鋭角である最大角度に制限され得る。いくつかの実施形態において、患者支持部材400の足部支持部分404が水平な表面503に対して実質的に平行であるように、着席積載角度αは足部オフセット角度θFと実質的に同一であってもよい。

図14A及び14Bを再び参照すると、簡易ベッド10を着席積載位置へと自動的に駆動する前に、患者支持部材400の頭部支持部分402及び足部支持部分404が、支持枠12から離れて上昇されてもよい。更に、前部車輪26及び後部車輪46が、実質的に類似した方向に配向されてもよい。整列後、前部車輪26及び後部車輪46は定位置でロックされてもよい。いくつかの実施形態において、簡易ベッド10は、簡易ベッドを着席積載位置へと駆動するためのコマンドを受信するように構成された入力部を備えてもよい。例えば、視覚的表示構成要素またはGUI58は、触覚入力を受信するためのタッチスクリーン入力部を含んでもよい。あるいはまたは更に、様々な他のボタンまたは音声入力部が、簡易ベッド10を着席積載位置へと駆動するためのコマンドを受信するように構成され得る。

制御ボックス50がコマンドを受信すると、簡易ベッド10は、着席積載位置(椅子位置)モードに設定され得る。いくつかの実施形態において、簡易ベッド10は、着席積載位置モードに入るとき、追加の入力なしで着席積載位置へと自動的に駆動し得る。あるいは、簡易ベッド10は、着席積載位置に移行する前に追加の入力を必要としてもよい。例えば、簡易ベッド10の後部末端19は、着席積載位置モードにある間、「−」ボタン60を押下することによって下降され得る(図2)。更なる実施形態において、着席積載位置モードに時間制限を適用して、このモードが作動中のままである合計時間を制限してもよい。したがって、着席積載位置モードは、この時間制限(例えば、一実施形態において約60秒間、別の実施形態において約30秒間、または更なる実施形態において約15秒間など)の満了時に自動的に非作動となり得る。尚更なる実施形態において、着席積載位置モードに入るとき、例えば、音声的表示、または視覚的表示構成要素もしくはGUI58上の視覚的表示などの、簡易ベッド10が着席積載位置モードにあることを示す確認が提供されてもよい。

ここで、図15を参照すると、別の実施形態において、簡易ベッド10(ブロック図に一般的に描写される)は、参照記号1000によって一般的に示される、本体上にあるネットワーク化された簡易ベッド制御システムを含む。簡易ベッド制御システム1000は、簡易ベッド10上に提供される電子制御回路またはデジタルコントローラへの、またはそこからの電気メッセージの送受信を可能にする。デジタルコントローラはそれぞれ、中央処理ユニット、メモリ、及び他の機能的要素(全てが単一の半導体基板上に提供される)を含むプロセッサ100(図7)、もしくは以降に開示される特殊化動作を提供する集積回路などの、マイクロプロセッサまたはマイクロコントローラであり得ることを理解されたい。更に、コントローラの特定の開示される実施形態は、プログラムされたプロセッサ及び/または特殊目的集積回路を利用する一方で、これらのデバイスは、別々のデバイス、またはこれらのデバイスのうちのいずれかの論理もしくはソフトウェア実装(例えば、エミュレーション)を含む任意のアナログもしくは複合対応物を使用して実装され得ることを理解されたい。

いくつかの実施形態において、簡易ベッド制御システム1000は、1つ以上のコントローラ、例えば、モータコントローラ1002、グラフィカルユーザインターフェース(GUI)コントローラ1004、及び/または電池ユニットもしくはコントローラ1006を有する。当業者によって、図7によって描写される1つ以上のプロセッサ100などのように、コントローラの数が図15に示されるものよりも少なくても、それよりも多くてもよいことが理解されるだろう。図15中のコントローラの番号付けは任意であること、及びコントローラのうちの様々なものについて記載される特殊化機能は、例示説明的な目的でなされているにすぎないこともまた理解されるだろう。つまり、簡易ベッド10のいくつかの実施形態において、コントローラのうちの様々なものの特殊化機能は、変更されても、かつ/または他のコントローラと組み合わされても、かつ/または除去されてもよい。例えば、一実施形態において、簡易ベッド制御システム1000は、少なくとも1つのコントローラと、センサと、ユーザディスプレイユニットと、電池ユニット1006と、少なくとも1つのコントローラ、センサ、ユーザディスプレイユニット、及び電池ユニットの間でメッセージを搬送するように構成された有線通信ネットワーク1008とを有する。一実施形態において、電池ユニット1006は、簡易ベッド10に可搬電力を提供する電池パック(すなわち、電池)と統合された電池管理システムであり、その電池管理システムは、電池パックの充電及び放電を制御し、かつ通信ネットワークを介して少なくとも1つのコントローラと通信する。

他の実施形態において、様々なコントローラ1002、1004、1006は、例えば、コントローラエリアネットワーク(CAN)、LONWorksネットワーク、LINネットワーク、RS−232ネットワーク、Firewireネットワーク、DeviceNetネットワーク、またはそのような電子制御回路間の通信のための通信システムを提供する任意の他の種類のネットワークもしくはフィールドバスなどの有線ネットワーク1008を介して通信可能に接続され得る。有線ネットワーク1008の具体的な種類に関わらず、有線リンクが、物理的ネットワークノード(すなわち、簡易ベッド制御システム1000に取り付けられ、有線ネットワーク1008を介して通知を送信、受信、もしくは転送することができる、作動中の電子デバイスまたは回路)と、電子制御回路(コントローラ)との間にあってもよく、この電子制御回路(コントローラ)は、簡易ベッドの少なくとも脚駆動装置の運動と、任意で、簡易ベッド走行ライト及び/または高さインジケータライトの照明、車輪ロックのロック及びロック解除、外部簡易ベッド留め具のロック解除、データロギング、ならびにエラー監視、補正、及び信号伝達とを制御するように、プログラムかつ/または設計されたものである。

各物理的ネットワークノードは典型的には、ユーザインターフェース、1つ以上の駆動装置、1つ以上のセンサ、及び/または1つ以上の他の電気構成要素を制御するのに必要な電子装置、ならびに簡易ベッド制御システム1000内での各ノードの通信を可能にするのに必要な関連する電子装置を収容する回路基板を含む。例えば、図15において、簡易ベッド制御システム1000内の第1のノードは、簡易ベッド10の1つ以上のモータ、駆動装置、ならびに/または各旋回キャスタロック(ブレーキ)(例えば、駆動装置16、18、転向機序90、ロック駆動装置92、及び/またはブレーキ機序94(図1及び7))を制御するためのモータコントローラ1002であり得る。モータコントローラ1002は、コントローラが、有線ネットワーク1008を使用して、任意の他のネットワーク化された電子装置と通信することを可能にするのに必要な関連する電子装置を含む。一実施形態において、1つ以上のプロセッサは、モータコントローラ1002として具現化され得る。

GUIコントローラ1004は、グラフィカルユーザインターフェース1005を制御するように構成された第2のノードであり得、一実施形態において、視覚的表示構成要素またはGUI58を備えた制御ボックス50として、すなわち、ユーザディスプレイユニットとして具現化され得る。グラフィカルユーザインターフェース1005は、ボタンアレイ52及び/もしくは54(図8)内のボタンのうちのいずれか1つなどの、1つ以上のボタンまたはスイッチなどを含んでもよく、あるいはそれは、患者または介護者による簡易ベッド10の1つ以上の態様の制御を可能にするタッチスクリーンまたは他のデバイス、ならびに簡易ベッドのステータスの視覚的/グラフィカルフィードバックを、含まれる音声及び/もしくは触覚出力生成デバイスからの対応する音声及び/もしくは触覚出力とともに提供するための出力ディスプレイを含んでもよい。GUIコントローラ1004は、GUIコントローラ1004が、任意の他のネットワーク化された電子装置と有線ネットワーク1008を使用して通信することを可能にするのに必要な関連する電子装置を含む。

簡易ベッド制御システム1000内の第3のノードは、電池ユニット、または簡易ベッド10の1つ以上の電池系電力供給源を制御するためのコントローラ1006であり得る。電池コントローラ1006は同様に、コントローラ1006が、任意の他のネットワーク化された電子装置と有線ネットワーク1008を使用して通信することを可能にするのに必要な関連する電子装置を含む。他の実施形態において、簡易ベッド制御システム1000内の他のノードは、例えば、有線ネットワーク1008に接続され得る、かつ/またはコントローラ1002、1004、及び1006のうちのいずれかに方向付けられ得る1つ以上のセンサであり得る。

説明される実施形態において、本明細書に後述されるセンサは、モータコントローラ1002の入力部に接続された、それらそれぞれの出力部を有する。1つ以上のセンサは、簡易ベッド10の構成要素の相対位置/場所(積載及び制御末端脚が、開放位置(すなわち、簡易ベッドが関連する脚によりその最低位置よりも上に上昇される)、または閉鎖位置(すなわち、関連する脚がその最低位置にあり、簡易ベッドをその最低位置に設置する)のいずれにあるかなど)を検出するための1つ以上の位置センサ1010を含んでもよい。1つ以上のセンサはまた、モータの動作温度を検出するための1つ以上の温度感知センサ1012も含んでもよい。1つ以上のセンサは、外部支持表面(地表もしくは緊急車両の搬送隔室など)に対する、ならびに/または簡易ベッドの別の構成要素(別の外表面に対する中間積載車輪の近接性、及び支持ブラケットに対する操作者(制御末端)脚駆動装置マウントの相対位置を検出するためのものなど)に対する、簡易ベッド10の第1の構成要素の位置/場所を検出するための1つ以上の近接性センサ1014及び/または1016を含んでもよい。1つ以上のセンサは、簡易ベッド10の1つ以上の構成要素の角度配向(積載及び制御末端脚の角度など)を検出するための1つ以上の角度センサ1018を含んでもよい。1つ以上のセンサは、外部簡易ベッド留め具(緊急搬送車両内に提供されるものなど)に対する近接性及び/または接続を検出するための1つ以上の検出センサ1020を含んでもよい。1つ以上のセンサは、充電電位などの電位を検出するための1つ以上の電位感知センサ1022を含んでもよい。説明される実施形態において、モータコントローラ1002は、これらのセンサ1010、1012、1014、1016、1018、1020、及び/または1022の出力を処理し、感知された通知を収容するメッセージを、有線ネットワーク1008を介して他のネットワーク化された電子装置(簡易ベッド制御システム1000内のコントローラ1004及び1006など)に転送する責任を負うことを理解されたい。

更に別の実施形態において、簡易ベッド10の簡易ベッド制御システム1000はまた、無線コントローラ1024も含んでもよく、これは、有線ネットワーク1008を介して他のコントローラ1002、1004、及び1006にネットワーク化されて、少なくとも外部無線受信器に転送されたメッセージ、及び所望される場合有線ネットワーク1008を介して通信された任意の他のメッセージを提供する。例えば、病院は疼痛管理を助けるために音楽を利用し始めているため、GUIコントローラ1004には、病院ネットワークを介して送られる/放送される/ストリーミングされる同一の音楽と無線コントローラ1024を介して同期し、それを再生する音楽プレーヤアプリケーション1009が積載されてもよい。そのような一実施形態において、操作者は、GUI1005を使用して、音楽プレーヤアプリケーション1009を(所望される場合自動的に病院音楽システムと同期、停止、選択、変更などするように)操作し、簡易ベッド10上に備えられた音量制御部によって、音声スピーカ1011を通して音楽を再生することができる。所望される場合、事前に搭載された音楽の選択肢もまた、メモリ102(図7)から、音楽プレーヤアプリケーション1009によって選択及び再生され得る。無線コントローラ1024は、外部無線受信器1030に無線通信リンク1028を提供する無線トランシーバ1126を含む、かつ/またはそれに電子工学的に結合されることを理解されたい。無線通信リンク1028は、Bluetooth(登録商標)接続、ZigBee接続、RuBee接続、WiFi(IEEE802.11)接続、赤外線(IR)接続、または任意の他の好適な無線通信接続であり得る。

簡易ベッド10は、いくつかの動作モードを有し、5つ(五)が操作者選択の動力供給運動の動作モード(起動、直接電力−両脚、直接電力−積載末端脚モード、直接電力−制御末端脚モード、及び椅子位置モード)である。これらの5つ(五)のモードは、一実施形態においてGUI1005から、別の実施形態において制御ボックス50から、ボタン(複数可)53を介して、ならびに/またはボタンアレイ52及び/もしくは54を介して選択可能である。簡易ベッド10の現在の動作について、GUI1005によって視覚的及び/または音声的合図(簡易ベッドが、簡易ベッド10の上昇または下降のいずれかをする動力供給モードで動作しているとき、スピーカ1011を通して、音声により「上昇」または「下降」と述べるなど)が提供されてもよい。ここで、5つの操作者選択の動力供給運動の動作モードの議論が本明細書以下に続く。

「起動」モードは、簡易ベッド10の完全動作モードであり、制御及び積載末端脚の独立した脚の運動を可能にする。簡易ベッド10の状態によって、一方または両方の脚が、「+/上昇/伸展」及び「−/下降/収縮」操作者制御ボタン1035、1037にそれぞれ応答し得、これらは、例えば、ユーザインターフェース1039を介して提供され得る。操作者が、簡易ベッド10の簡易ベッド制御システム1000への電力をオンまたはオフにすることのいずれかをコマンドするとき、ユーザインターフェース1039はまた、「オン/電力」及び(「オフ/電力なし」)を提供するための電力制御部1041、例えば、押しボタン、トグルスイッチ、選択器などを含んでもよい。簡易ベッド制御システム1000をオンにして、作動状態(すなわち、起動モード)にするように電力制御部1041を操作すると、モータコントローラ1002に電源電位(PWR)信号が送信される。制御ボタン1035、1037はまた、図8に描写されるボタン56、60、ボタンアレイ52、及び/または54によって提供され得るように、選択器位置、または選択器もしくはトグルスイッチの投げ位置として提供されてもよい。更に、他の実施形態において、GUIコントローラ1004、GUI1005、及び/またはユーザインターフェース1039は、制御ボックス50(図1)の統合された一部分として、またはそれとは別個に提供されてもよい。

直接電力モードは、操作者が、ユーザインターフェース1039及び/またはGUI1005を介して、簡易ベッドの脚の運動を直接(かつ独立して)制御することを可能にする。例えば、直接電力モードのうちの1つの選択によって、操作者は、一方または両方の脚の組を、簡易ベッドを上昇、下降、積載、または荷卸させるように独立して制御することが可能となる。以下の直接電力モードにおいて、簡易ベッド10は、1つの操作者制御ボタン1035、1037のボタン押下(上昇ボタン56または下降ボタン60など)に応答してどの脚が運動されるべきかを決定するのに、そのセンサのうちのいずれも使用しない。「直接電力−両脚」モードによって、操作者は、直接電力モードボタン、例えば、GUI1005上のボタンアレイ52内のボタン及び/またはボタン(複数可)53によって「直接電力モード−両脚」を選択し、その後、他のセンサ値に関わらず、上昇/伸展操作者制御(「+」)ボタン1035または収縮/下降操作者制御(「−」)ボタン1037の押下によって、制御及び積載脚モータに直接電力供給することが可能となる。「直接電力−積載末端脚モード」によって、操作者は、他のセンサ値に関わらず、「+」ボタン1035または「−」ボタン1037の押下によって、積載末端(積載)脚モータに直接電力供給することが可能となる。「直接電力−制御末端脚モード」によって、操作者は、他のセンサ値に関わらず、「+」ボタン1035または「−」ボタン1037の押下によって、制御末端(操作者)脚モータに直接電力供給することが可能となる。図13及び14を参照して、前節で上記により詳細に説明したように、「椅子位置モード」によって、操作者は、簡易ベッド上での患者のより容易な着席を可能にするように患者表面が角度付けされるある位置に、簡易ベッド10を容易に運動させることが可能となる。簡易ベッド10は、簡易ベッドが外部支持表面(地表上、例えば、搬送車両の床部など)上に積載され得る高さに適合する、個々の積載高さに設定され得る。操作者が「+」ボタン1035を使用して、簡易ベッド10を上昇させるとき、それは、この高さで自動的に停止するだろう。各直接電力モードにおいて、カウントダウンタイマは、操作者が簡易ベッドを特定の直接電力モードに設定した後、所定量の時間、例えば、15秒間をカウントダウンすることを理解されたい。直接電力モードの選択後、更なる措置、すなわち、ボタン1035または1037のうちの1つの押下が操作者によって行われない場合、モータコントローラ1002は、カウントダウンタイマの満了時に、その標準動作モードに戻る。いくつかの実施形態において、カウントダウンタイマ59(図8)を示すグラフィカル画像及び対応するカウントが、GUI1005上に提供されてもよい。

「スリープモード」は、簡易ベッド10が休止状態のままの期間のための電力消費減少状態である。「手動操作」は、動力供給制御なしで簡易ベッドの脚を収縮させるために使用される。手動操作は、いかなるモータコントローラ動作または入力信号とも独立して存在する。モータコントローラ1002は、手動操作が関与していることを知らず、手動操作が関与していない場合と全く同じように挙動するだろう。このモードにおける動作は、ソフトウェア要件を有さない。簡易ベッドの電力制御部1041(ボタンアレイ52または54(図8)のうちの1つによって提供されるものなど)がオフ位置/状態(「オフモード」)にあるとき、モータコントローラ1002は、電力停止(オフ)され、GUI1005のディスプレイ、位置インジケータ、及び走行ライト1032、1034、ならびに積載及び制御末端ソレノイド駆動装置1036、1038は、電力供給されない。このモードにおける動作もまた、ソフトウェア要件を有さない。「充電モード」は、簡易ベッド10が電池の充電のために充電器1040に接続されるときに使用され、これは、充電電位センサ1022によって検出される。電池1007の対応する電位/充電水準、ならびに電池が現在充電されている場合、例えば、電池電位/充電水準グラフィカル画像61(図8)の色変化及び/または振動などを介して、視覚的表示を示すために、グラフィカル画像がGUI1005または58に提供され得る。充電器は簡易ベッド10の外部にあり、緊急搬送車両内の差込口に、または直接車両の電気系統に接続され得ることを理解されたい。他の実施形態において、簡易ベッド10が、簡易ベッド留め具(図示せず)にドッキングされるとき(これは、簡易ベッド留め具検出センサ1020によって検出することができる)、所望される場合、無線コントローラ1024を介して受信され、遂行のために有線ネットワーク1008を介してモータコントローラ1002に送信されるコマンドメッセージを介して、無線遠隔車両内制御部(図示せず)を作動させて、簡易ベッドの脚の伸展及び収縮を制御することができる。

図16を参照すると、有線ネットワーク1008を介してモータコントローラ1002から提供される通知を示して、モータコントローラ1002のための通信メッセージプロトコルが説明される。プロトコルに従う各メッセージは、発信元、及び簡易ベッド制御システム1000を介して提供されているメッセージの種類を示すヘッダ枠と、メッセージエラー検出のメッセージの長さを示すバイトカウント枠と、データ枠とで構成される。モータコントローラ1002からのメッセージ内のデータ枠は、B1ビット、B2ビット、C1床部状態ビット、C2床部状態ビット、D1ビット、D2ビット、起動ビット、ライト遮断ビット、ロギングビット、充電電位存在ビット、ライトオンビット、留め具検出ビット、USB作動ビット、A1伸展ビット、A2伸展ビット、モータ状態ビット、電位バイナリビット、及び/またはモータコントローラエラーコードビットを含み得る。

B1ビットは、モータコントローラ1002によって設定され、「+」ボタン1035が押下されている間、有線ネットワーク1008を介して放送される。B2ビットは、モータコントローラ1002によって設定され、「−」ボタン1037が押下されている間、有線ネットワーク1008を介して放送される。C1床部状態ビットは、モータコントローラ1002によって設定され、入力コード信号のC1床部状態ビットが設定されている間、有線ネットワーク1008を介して放送される。C2床部状態ビットは、モータコントローラ1002によって設定され、入力コード信号のC2床部状態ビットが設定されている間、有線ネットワーク1008を介して放送される。D1ビットは、モータコントローラ1002によって設定され、D1が設定されている間(閉鎖時)、有線ネットワーク1008を介して放送される。D2ビットは、モータコントローラ1002によって設定され、D2が設定されている間(閉鎖時)、有線ネットワーク1008を介して放送される。起動ビットは、モータコントローラ1002によって設定され、動作モードが起動中または充電中の間、または作動中の「スタックボタンエラー」が存在する場合(モータコントローラ1002がスリープモードにある時でも)、有線ネットワーク1008を介して放送される。ライト遮断ビットは、モータコントローラ1002によって設定され、電池電位がライト最小電位閾値未満である間、有線ネットワーク1008を介して放送される。一実施形態において、ライト最小電位閾値は、5ボルトであるが、構成ファイル1106またはスクリプト1100(図19)内のそのような値設定を変更することにより、任意の他の所望される電位水準に設定されてもよい。ロギングビットは、モータコントローラ1002によって設定され、モータコントローラが取り外し可能フラッシュメモリカード(例えば、メモリスティック、SDカード、及びコンパクトフラッシュなど)にログするように構成されるとき、有線ネットワーク1008を介して放送される。

充電電位存在ビットは、モータコントローラ1002によって設定され、モータコントローラが充電電位センサ1022を介して非ゼロ電位(充電+)を検出するとき、有線ネットワーク1008を介して放送される。ライトオンビットは、モータコントローラ1002によって設定され、ボタンアレイ52及び/もしくは54のあるボタンを介して、ならびに/またはライトをオンにすることをコマンドする無線コントローラ1024を介して受信される遠隔制御信号を介して、ライトがオンであることをコマンドされている間、有線ネットワーク1008を介して放送される。USB作動ビットは、モータコントローラ1002によって設定され、ソフトウェア利用ツールが(例えば、プログラミング、診断、更新などのために)コントローラに接続されるとき、有線ネットワーク1008を介して放送される。A1伸展(32ビット)は、モータコントローラ1002によって設定され、有線ネットワーク1008を介して放送されて、積載(積載末端)脚駆動装置ロッドの伸展の量を示す。A1伸展は、0〜18000の範囲でミルで表され、0ミルが完全に収縮された状態であり、18000ミルが完全に伸展された状態である。A2伸展(32ビット)は、モータコントローラ1002によって設定され、有線ネットワーク1008を介して放送されて、操作者(制御末端)脚駆動装置ロッドの伸展の量を示す。A2伸展は、0〜18000の範囲でミルで表され、0ミルが完全に収縮された状態であり、18000ミルが完全に伸展された状態である。

モータ状態ビット(一実施形態において32ビット、他の実施形態において他の所望されるビット長)は、モータコントローラ1002によって設定され、有線ネットワーク1008を介して放送されて、以下の列挙をもって現在のモータ状態を示す。0=モータ状態0;1=モータ状態1;2=モータ状態2;3=モータ状態3;4=モータ状態1−;5=モータ状態2−;6=モータ状態3−;7=モータ状態4;8=モータ状態5;9=モータ状態6;10=モータ状態7;11=モータ状態8;及び12=モータ状態9。これらのモータ状態のそれぞれが、後に本明細書後節でより詳細に論じられる。脚運動がロックされるいかなる状態についても、モータコントローラ1002は、ディスプレイ1005の表示のために、モータ状態0をGUIコントローラ1004に報告するだろう。電位バイナリビット(一実施形態において32ビット、他の実施形態において他の所望されるビット長)は、モータコントローラ1002によって設定され、有線ネットワーク1008を介して放送されて、現在の電位バイナリを示す。モータコントローラエラーコードビット(一実施形態において64ビット、他の実施形態において他の所望されるビット長)は、モータコントローラ1002によって設定され、検出されるとき、有線ネットワーク1008を介して放送される。特定のモータコントローラエラーコードを提供することをもたらす状態が、後節でより詳細に論じられる。

図17を参照すると、有線ネットワーク1008を介して電池コントローラ1006から提供される通知を示して、電池コントローラ1006のための通信メッセージプロトコルが説明される。プロトコルに従う各メッセージは、発信元、及び簡易ベッド制御システム1000を介して提供されているメッセージの種類を示すヘッダ枠と、メッセージエラー検出のメッセージの長さを示すバイトカウント枠と、データ枠とで構成される。電池コントローラ1006からのメッセージ内のデータ枠は、充電中ビット、完全充電ビット、電池エラーコードビット、高温ビット、電池温度バイト、電池電位バイト、及び/または不足電位ビットを含み得る。充電中ビットは、電池コントローラ1006によってメッセージ内に設定され、電池1007が充電器1040を介して充電されている間、有線ネットワーク1008を介して定期的に放送される。モータコントローラ1002は、この通知を使用して、電池1007が現在の充電の必要性を示す電位水準未満であることを同様に示すはずである充電電位センサ1022の値と比較されるときに、充電エラーを検出する。完全充電ビットは、電池コントローラ1006によってメッセージ内に設定され、電池1007が完全充電電位にあるとき、有線ネットワーク1008を介して定期的に放送される。モータコントローラ1002は、この通知を使用して、電池がもはや現在の充電の必要性を示す電位水準未満ではないことを同様に示すはずである充電電位センサ1022の値と比較されるときに、充電エラーを検出する。

電池エラーコードビット(一実施形態において16ビット、他の実施形態において他の所望されるビット長)は、電池コントローラ1006によって設定され、簡易ベッド10の動作を電力供給している場合、電池1007によって供給される電流及び/または電位のエラーの検出に応答して、有線ネットワーク1008を介して放送される。後節で論じられるように、モータコントローラ1002は、電池エラーコードを使用して、ディスプレイ1005のためのモータコントローラエラーコードを設定する。高温ビットは、電池コントローラ1006によってメッセージ内に設定され、電池1007が55℃超の温度にあるとき、有線ネットワーク1008を介して定期的に放送される。モータコントローラ1002は、この通知を同様に使用して、ディスプレイ1005のためのモータコントローラエラーコードを設定する。電池温度バイト及び電池電位バイトは、電池コントローラ1006によってメッセージ内に設定され、電池の温度及び電位の読み取り後、有線ネットワーク1008を介して定期的に放送される。電池コントローラ1006からのメッセージ内の最も有意ではないビットが、特定の時間後に変化しない場合、モータコントローラ1002は、充電電位センサ1022の入力から電池電位(充電V)を読み取るだろう。不足電位ビットは、電池コントローラ1006によってメッセージ内に設定され、電池1007の全電位が一実施形態において33.5Vよりも低い(所望され、構成ファイル1106に設定される場合、他の実施形態においてより高くても、低くてもよい)とき、有線ネットワーク1008を介して放送される。この電位で、かつこの電位未満のままである間、モータコントローラ1002は、電池電位(充電V)を、電池コントローラ1006からのメッセージから読み取る代わりに、充電電位センサ1022の入力から読み取るだろう。

図18を参照すると、有線ネットワーク1008を介してGUIコントローラ1004から提供される通知を示して、GUIコントローラ1004のための通信メッセージプロトコルが説明される。プロトコルに従う各メッセージは、発信元、及び簡易ベッド制御システム1000を介して提供されているメッセージの種類を示すヘッダ枠と、メッセージエラー検出のメッセージの長さを示すバイトカウント枠と、データ枠とで構成される。GUIコントローラ1004からのメッセージ内のデータ枠は、走行ライトビット、直接電力モードコードビット、ディスプレイソフトウェアバージョンビット、ディスプレイ構成バージョンビット、及びディスプレイグラフィックスバージョンビットを含み得る。

操作者が、GUI1005を介して簡易ベッド10の走行ライト1034(ライト86、88、及び89など)の作動をコマンドするとき、走行ライトビットが、GUIコントローラ1004によってメッセージ内に設定され、有線ネットワーク1008を介して放送される。モータコントローラ1002は、GUIコントローラからのメッセージの、走行ライトビットセットでの読み取りに応答して、走行ライト1034(ライト86、88、及び89など)をオンにする。後節で説明されるように、GUI1005を介した操作者入力に応答して、GUIコントローラ1004によってメッセージ内に設定され、有線ネットワーク1008を介して放送されるとき、直接電力モードコードビット(一実施形態において3ビット、他の実施形態において他の所望されるビット長さ)は、モータコントローラ1002によって読み取られ、動作モードの選択に使用される。GUIコントローラ1004によって提供する残りのデータ(ディスプレイソフトウェアバージョンビット、ディスプレイ構成バージョンビット、及びディスプレイグラフィックスバージョンビットなど)は、問い合わせに応答して、GUIコントローラ1004によってメッセージ内に設定され、モータコントローラ1002がそれを使用して、そのようなバージョン値を設定し、診断/更新目的のためにUSBを介してモータコントローラに接続された問い合わせ外部利用ツールに提供する。

モータコントローラ1002と残りのシステム1000との間の入出力信号は、表1:モータコントローラ入出力及び図15に示される。

モードは、受信された入力信号に基づいて、モータコントローラ1002によって選択される(表1及び図19を参照されたい)。説明されるこの実施形態において、モータコントローラ1002は、1つ以上のスクリプト1100を介して提供されるプログラム命令に従う。各スクリプトは、メモリ102(図7)などのモータコントローラ1002のメモリ内に保存され、そこから実行されるプログラムコードまたはバイトコードを提供する。各バイトコード(それに限定されない)は、例えば、論理表現、ステートメント、または遂行のためにモータコントローラ1002に入力された値であってもよい。例えば、一実施形態において、起動タイマ1104(図19)は、コントローラ1002の1つ以上のタイマレジスタを使用するスクリプトを介して実装される。タイマレジスタは、スクリプト1100からのスクリプトコマンドを使用して値を積載することができるカウンタである。その後、カウンタは、いかなる他のスクリプトの遂行ステータスとも独立して、毎ミリ秒をカウントダウンする。スクリプトのプログラムコード内に、タイマを積載し、その現在のカウント値を読み取り、カウントを一時停止及び再開し、カウントがゼロ(0)に到達したかどうかを確認する機能が含まれる。

コントローラのメモリ1102には、いくつかの他のスクリプト1100が提供され、これらが、簡易ベッド10が全ての上述の運動、動作、及び表示を提供することを可能にし、これらは、本明細書において後続する節でより詳細に論じられる。モータコントローラ1002もまた、メモリ(例えば、メモリ102)内に同様に保存された構成ファイル1106を使用して、そこから読み取り、また本明細書に論じられる特定のプリセット/所定のパラメータ/変数の比較及び/または設定のためにそれを使用する。本明細書に論じられるプリセットのうちのいずれも、構成ファイル1106またはスクリプト1100内に提供され、それからモータコントローラ1002によって読み取られ得ること、及びそのようなプリセットが構成ファイル1106内に提供される場合、操作者によってカスタマイズ可能であることを理解されたい。メモリ102などのコントローラのメモリ内に保存されると、特定のスクリプトは、コントローラ1002が始動される度に毎回、手動または自動のいずれかで遂行され得る。手動立ち上げは、USBポートを介してコマンドを送信することによって行われる。スクリプトは、コントローラの始動後に、例えば、ユーザインターフェース1039からのPWR信号を介して、またはコントローラの構成メモリ(例えば、ブートストラップ)を有効化する自動スクリプト構成を設定することによってリセット後に、自動的に立ち上げることができる。有効化時、リセット後にメモリ内にスクリプトが検出された場合、スクリプト遂行が有効化され、スクリプトが実行される。

図20は、フローチャートを介して、上述の入力に基づいてモータモード選択を自動的に決定し、実時間(すなわち、1秒未満以内)でモータコマンドを発するために、モータコントローラ1002によって実行されるメインスクリプト(すなわち、プログラム命令)2000を示す。プロセスステップ2002において、モータコントローラ1002は、ユーザインターフェース1039からのPWR信号が低いかどうかを確認し、低い場合、モータコントローラ1002によって維持されるモードは「オフ」モード2004である。プロセスステップ2002において、ユーザインターフェース1039からのPWR信号が高い場合、プロセスステップ2006において、モータコントローラ1002は、充電器からの充電電位(充電V)か非ゼロであるかどうかを確認し、非ゼロである場合、モータコントローラ1002によって選択されるモードは「充電」モード2008である。プロセスステップ2006において、充電V電位がゼロである場合、プロセスステップ2010において、モータコントローラ1002は、前のモードが「充電」モード2008であったかどうかを確認する。「充電」モード2008であった場合、モータコントローラ1002は、モータコントローラ1002によって実行されている起動タイマ1104がステップ2012において満了しているかどうかを確認し、満了している場合、モータコントローラ1002は簡易ベッド10を「スリープ」モード2014に設定する。モータコントローラ1002が、起動タイマ1104の起動時間がプロセスステップ2012において満了していないことを決定する場合、モータコントローラ1002は簡易ベッドを「起動」モード2016に設定する。起動時間は、構成ファイル1106を介して構成可能であるが、一実施形態において、例えば、0〜10000秒間の範囲からの選択であり得、特定の一実施形態において、600秒間であることを理解されたい。しかしながら、プロセスステップ2010において、前のモードが充電モード2008ではなかった場合、モータコントローラ1002は、プロセスステップ2018において、前のモードが「Off」モード2004であったかどうかを確認し、「Off」モード2004であった場合、モータコントローラ1002は簡易ベッドを「スリープ」モード2014に設定する。換言すると、プリセットされた不使用の時間量の後、モータコントローラ1002は、「スリープ」モード2014に入って、電力を保存する。

プロセスステップ2018において、決定が、前のモードは「Off」モード2004ではなかったというものであると、プロセスステップ2020において、モータコントローラ1002は、「+」または「−」ボタン1035または1037の最後の押下から、起動時間によって指定された時間を超えた時間が経っているかどうかを確認し、経っている場合、モータコントローラ1002は、簡易ベッドを「スリープ」モード2014に設定する。ステップ2022において、簡易ベッドがスリープモード2014にある間に「+」または「−」ボタン1035または1037を押下すると、モータコントローラ1002が簡易ベッドを起動モード2016に設定する。プロセスステップ2020において、「+」または「−」ボタン1035または1037の最後の押下から、起動時間によって指定された時間未満の時間しか経っていなかった場合、モータコントローラ1002は、ステップ2024において、直接電力モードコードが0であるかどうかを確認(すなわち、制御ボックス50及び/またはGUI1005上での「起動」ボタンの選択を介して)する。直接電力モードコードが0である場合、モータコントローラ1002は、ステップ2026において「+」または「−」ボタン1035または1037の押下が存在するかどうかを確認し、存在しない場合、モータコントローラ1002は、簡易ベッドを「起動」モード2016に設定する。プロセスステップ2024において、直接電力モードコードが0ではない場合、モータコントローラ1002は、プロセスステップ2028において、直接電力モードコードが1であるかどうかを確認(すなわち、制御ボックス50上での「直接電力−両脚」ボタンの選択を介して、例えば、ボタンアレイ52、54のボタン、ボタン53、及び/またはGUI1005が押されていることを介して)し、1である場合、簡易ベッドを「直接電力−両脚」モードへと駆動する。プロセスステップ2028において、直接電力モードコードが1ではない場合、モータコントローラ1002は、プロセスステップ2030において、直接電力モードコードが2であるかどうかを確認(すなわち、制御ボックス50上での「直接電力−積載末端脚」ボタンの選択、ボタン53、及び/またはGUI1005を介して)し、2である場合、簡易ベッドを「直接電力−積載末端脚」モードへと駆動する。プロセスステップ2030において、直接電力モードコードが2ではない場合、モータコントローラ1002は、プロセスステップ2032において、直接電力モードコードが3であるかどうかを確認(すなわち、制御ボックス50上での「直接電力−制御末端脚」ボタンの選択、ボタン53、及び/またはGUI1005を介して)し、3である場合、簡易ベッドを「直接電力−制御末端脚」モードへと駆動する。プロセスステップ2032において、直接電力モードコードが3ではない場合、モータコントローラ1002は、プロセスステップ2034において、直接電力モードコードが4であるかどうかを確認(すなわち、制御ボックス50上での「設定積載高さ」ボタンの選択、ボタン53、及び/またはGUI1005を介して)し、4である場合、簡易ベッドを「設定積載高さ」モードへと駆動する。プロセスステップ2034において、直接電力モードコードが4ではない場合、モータコントローラ1002は、プロセスステップ2036において、直接電力モードコードが5であるかどうかを確認(すなわち、制御ボックス50上での「椅子位置」ボタンの選択、ボタン53、及び/またはGUI1005を介して)し、5である場合、簡易ベッドを「椅子位置」モードへと駆動する。プロセスステップ2036において、直接電力モードコードが5ではない場合、モータコントローラ1002は、簡易ベッドを起動モードに設定する。プロセスステップ2026において、モータコントローラ1002が「+」または「−」ボタン1035または1037の押下の存在を検出した場合、プロセスステップ2038において、モータコントローラ1002は、後に本明細書後節でより詳細に説明されるように受信された入力に基づいてモータ状態コマンドを決定し、選択する。いくつかの実施形態において、ボタンアレイ52、54のボタンのうちの1つまたはボタン53は、ユーザが、モード選択配列(それぞれが、本明細書に論じられる関連した直接電力モードコード値のうちの1つを有する)を周期的に切り替えることを可能にするモード選択ボタンとして機能し得ることを理解されたい。例えば、いくつかの実施形態において、各ボタン押下は次のモードへと周期的に切り替わり、モータコントローラ1002に選択されるモードの適合画像がGUI58または1005上に表示されるようにする。例えば、図24Aは、GUI1005上に表示される直接電力−両脚モードの選択の適合画像を描写し、図24Bは、GUI1005上に表示される直接電力−積載末端脚モードの選択の適合画像を描写し、図24Cは、GUI1005上に表示される直接電力−制御末端脚モードの選択の適合画像を描写する。図24Dは、モータコントローラ1002がGUI1005上に表示する、椅子位置モードの選択の適合画像を描写し、これは、後節で論じられる。いくつかの実施形態において、ボタン押下配列は、直接電力−両脚(直接電力モードコード=1に対応)、直接電力−積載末端脚(直接電力モードコード=2に対応)、直接電力−制御末端脚(直接電力モードコード=3に対応)、設定積載高さ(直接電力モードコード=4に対応)、及び標準(通常)動作モード(モータコントローラ1002を制御が、本明細書に論じられるように、センサ入力、及び制御ボックス50上の他のボタン(複数可)が押されること、及び/または「+」もしくは「−」ボタン1035もしくは1037の押下に基づいて、一連の脚の運動の自動動作を再び制御するように設定する)である。

オフモード及び充電モード動作 オフモード及び充電モード動作において、モータコントローラ1002は電力供給されるが、駆動装置16、18に電力は送達されず、ライト86、88、89によって照明は提供されない。モータコントローラ1002は、「+」及び「−」操作者制御ボタン1035、1037のいかなる入力も無視する。エラー検出、エラーロギング、及びエラーコードの更新は、後節において記載されるように継続する。既に上述したように、ユーザインターフェース1039からのPWR信号が高い場合、そこで充電器1040からの充電電位(充電V)が非ゼロである場合、モードは「充電」であり、これは、モータコントローラ1002から有線ネットワーク1008を介して送信されるメッセージ内の充電電位存在ビットを設定する。

スリープモード動作 スリープモード動作において、モータコントローラ1002は停止されて、電池のエネルギーの電力消費を最小化する。このモードにおいて、駆動装置に電力は送達されず、ライト1032、1034によって照明は提供されない。入力、すなわち、上昇/伸展操作者制御(「+」)ボタン1035または下降/収縮操作者制御(「−」)ボタン1037のいずれかの押下が発生するとき、ボタン1035、1037のいずれかの押下が解放されると、モータコントローラ1002は起動モード動作に設定される。その後、次の「+」/「−」ボタン押下は、起動タイマ1104が満了していない限り、簡易ベッド10を後に本明細書後節で記載されるように操作し、上記に既に論じたモータコントローラ1002を「スリープ」モードに戻す。スリープモードにおいて、モータコントローラ1002は、エラー状態の監視を継続する。いかなる検出エラーも、エラーログファイル内にログされるが、電池のエネルギーの電力消費を最小化するため、他のエラー処理は発生しない。

直接電力−両脚、積載末端脚、または制御末端脚 直接電力−両脚モード、直接電力−積載末端脚モード、及び直接電力−制御末端脚モードにおいて、モータコントローラ1002は、エラー状態の監視を継続する。いかなる検出エラーも、エラーログファイル内にログされる。いかなる検出エラーについても、関連するエラーコードビットが設定される。このモードにおいて、他のエラー処理は発生しない。これらのモードにおいて、脚の運動を制御するために、全てのセンサ(角度センサ、近接性センサ、及び脚状態センサを含む)は、モータコントローラ1002によって無視される。直接電力−制御末端脚モードについて、モータ状態は5である。直接電力−両脚モードについて、モータ状態は6である。直接電力−積載末端脚モードについて、モータ状態は7である。

椅子位置モード 椅子位置モードにおいて、モータコントローラ1002は、図24DにおいてGUI1005上に描写される画像を表示し、「+」ボタン1035を無視する。「−」ボタン1037が長押しされる間、モータコントローラ1002は、水平状態にある簡易ベッド10を、構成ファイル1106内にプリセットされた椅子位置高さパラメータへと運動させる。簡易ベッドが椅子位置高さの水準に到達すると、積載末端脚は運動を停止し、制御末端脚は制御された動力で操作者椅子高さへと収縮する。「−」ボタン1037の押下時、積載末端脚20が既に椅子位置高さの水準にある場合、モータコントローラ1002は、制御された動力速度で制御末端脚40を、構成ファイル1106内にプリセットされた操作者椅子高さへと収縮させることに直接進む一方で、積載末端脚20は運動されない。椅子位置モードについて、モータ状態は9である。

設定積載高さ 設定積載高さのモード選択が設定されている間、モータコントローラ1002は、メモリ(例えば、メモリ102)内に、構成ファイル1106内に提供されるプリセット積載高さとして現在のA1値を保存する。この設定は、ロー電位読み取りではなく駆動装置ロッド伸展に関して構成ファイル1106内に保存される。このモードにある間、モータコントローラ1002は、操作者制御ボタン1035、1037を無視する。

起動モード 起動モードは、簡易ベッドの標準(完全)動作モードである。このモードは、制御末端脚及び積載末端脚の独立した脚運動を可能にする。

図21を参照すると、プロセスステップ2038において、モータコントローラ1002は、示されるマッピングに従って入力コード信号内のビットの値を使用して、モータ状態を自動的に決定する(図20)。モータ状態コマンドは、本明細書で後に提供される後節で定義される。入力コード信号のビットは、以下のようなもの、ビット0=D1、及びビット1=D2、として定義される。図22及び23も参照すると、断面図において、上部駆動装置交差部材299(図6)が回転可能に取り付けられる交差部材64を示す(図2に描写される切断線A−Aに沿って取得)。図22及び23に描写されるように、交差部材64は、下側2203によって画定される空洞2202内に枢動プレート2200を提供する。枢動プレート2200は、第1の末端2204に隣接する交差部材64に回転可能に取り付けられ、第1の末端2204から離間配置(すなわち、遠隔)され、かつそれよりも下にある、第2の末端2206に隣接する上部駆動装置交差部材299に回転可能に取り付けられる。

図23によって描写されるように、枢動プレート2200は、第1の末端2204の周りを角度Γ回転することができ、角度Γは、一実施形態において0〜15度の範囲であり、他の実施形態において0〜30度の範囲であり、更に別の実施形態において0〜45度の範囲であり、または0〜90度の間の他のものである。図22に描写されるように、駆動装置交差部材299から離間配置(すなわち、遠隔)され、かつそれよりも上にある、枢動プレートの側面2208が、交差部材64の下側2203に最隣接(すなわち、角度Γ<3度)するか、それに対して平行であるか、またはそれに当接するとき、枢動プレート2200は、第1の位置X1にある。第1の位置X1は、例えば、リードスイッチセンサ、ホール効果センサ、角度センサ、または接触スイッチであり得る開放/閉鎖センサ1010(図15)によって検出され、モータコントローラ1002に通信される。したがって、図22によって描写されるように、積載脚の枢動プレート2200が、センサ1010によって第1の位置X1の場所にあると検出されるとき、ビットD1は1に設定され、図23によって描写されるように、枢動プレート2200が第2の位置X2の場所にあるとき、0に設定される。

一実施形態において、角度Γが3度よりも大きいとき、一実施形態において、第2の位置X2は、センサ1010によって示される。更に別の実施形態において、枢動プレート2200が第1の位置X1にある場合、上部駆動装置交差部材299が、その相対位置よりも2.5mm下に降下するとき、第2の位置X2は、センサ1010によって示される。同様に、制御末端脚(図示せず)の枢動プレートは枢動プレート2200と同一であるため、図22によって描写されるように、制御末端脚の枢動プレートが第1の位置X1にあるとき、ビットD2は1に設定され、図23によって描写されるように、第2の位置X2にあるとき、0に設定される。

更に他の実施形態において、簡易ベッド制御システム1000の自動制御下にある簡易ベッド駆動システム34が、支持枠12と、脚の対20、40のそれぞれとをともに相互接続し、脚20、40のそれぞれの車輪26、46に対する支持枠12の高度の変化をもたらすように、前節で上記に説明されるように構成されることを理解されたい。簡易ベッド制御システム1000は、簡易ベッド駆動システム34の作動を制御し、簡易ベッド駆動システム34の駆動装置16、18の一方または両方が、支持枠12に対して第1の位置または位置X1にあることを検出するように、上記に説明されるように構成され、第1の位置は、第2の位置または位置X2から遠隔にあり、車輪26、46から遠隔にある駆動装置16及び/または18の末端(すなわち、交差部材299)を、支持枠12のより近くに据え置く。脚20及び/または40のそれぞれの車輪26、46に対する支持枠12の高度の変化を要求する信号(制御ボタン56もしくは60の押下、及び/または後に本明細書後節で説明されるような、そのような高度の変化を示す入力コード信号など)が存在するとき、簡易ベッド駆動システム1000は、簡易ベッド駆動システム34の駆動装置16、18の一方または両方に、支持枠12ならびに脚20及び/または40を、1つ以上のセンサから受信される本明細書で既に論じた感知される状態の入力によって、より近くまたは更に離れてのいずれかに配向させる。

図21を戻って参照すると、入力コード信号のビット2は、モータコントローラ1002に、C1床部状態のステータスを示し、以下の等式、C1&&A1<5%(式中、積載車輪近接性センサが床部を検出しているとき、C1は1であり、それが床部を検出していないとき、0である)に従って決定される。A1<5%という表現は、(1)積載末端駆動装置ロッドが5%未満伸展されるときに真である。入力コード信号のビット3は、モータコントローラ1002に、C2床部状態のステータスを示し、以下の等式、C2&&A1<1%&&A2<5%(式中、制御末端脚マウント近接性センサが床部を検出しているとき、C2は1であり、それが床部を検出していないとき、0である)に従って決定される。A1<1%という表現は、積載末端駆動装置ロッドが1%未満伸展されるときに真である。A2<5%という表現は、制御末端駆動装置ロッドが5%未満伸展されるときに真である。入力コード信号のビット4は、モータコントローラ1002に、中間積載状態または積載角度のステータスを示し、以下の等式、A2−A1>37%&&A1<5%(式中、A2−A1>37%という表現は、制御末端駆動装置ロッド伸展が、可能な全伸展に対して、積載末端駆動装置ロッド伸展よりも37%大きいときに真である)に従って決定される。A1<5%という表現は、積載末端駆動装置ロッドが5%未満伸展されるときに真である。入力コード信号のビット5は、モータコントローラ1002に、最大での簡易ベッド高さのステータスを示し、以下の等式、A2&&A1>99%の水平化範囲(制御及び積載末端駆動装置ロッドの両方が、99%超伸展されることを示す)によってに従って決定される。

図21によって描写されるように、入力コード信号ビットが24〜63の範囲の小数値を有するとき、モータコントロール1002によってモータ状態0が自動的に選択される。入力コード信号ビットが2、6、10、14、及び18から選択される小数値を有するとき、モータコントロール1002によってモータ状態1が自動的に選択される。入力コード信号ビットが19の小数値を有するとき、モータコントロール1002によってモータ状態1−が自動的に選択される。入力コード信号ビットが1、4、5、9、17、20、及び21から選択される小数値を有するとき、モータコントロール1002によってモータ状態2が自動的に選択される。入力コード信号ビットが22及び23から選択される小数値を有するとき、モータコントロール1002によってモータ状態2−が自動的に選択される。入力コード信号ビットが3、7、11、及び15から選択される小数値を有するとき、モータコントロール1002によってモータ状態3が自動的に選択される。入力コード信号ビットが8、12、及び13から選択される小数値を有するとき、モータコントロール1002によってモータ状態3−が自動的に選択される。入力コード信号ビットが0及び16から選択される小数値を有するとき、モータコントロール1002によってモータ状態8が自動的に選択される。椅子位置モード及び直接電力モードに関して上記に既に論じたように、モータ状態5〜9は、操作者によって手動で選択されることを理解されたい。

脚状態変化による自動停止。D1またはD2状態のいずれかの変化のために、入力コード信号が変化するとき、モータコントローラ1002は、ボタン1035、1037のいずれかの再押下まで簡易ベッドの脚の運動を停止する。

位置インジケータライト。一例として、線インジケータ74(図7)としての実施形態などの位置インジケータライト1032は、簡易ベッド10が充電器1040に取り付けられておらず、かつ2つの状況の条件が満たされるとき、照明(オン)する。第1の状況について、以下の条件、入力コード信号の積載ビットが設定され、かつ制御末端脚が第1の位置X1にあること、が満たされる必要がある。積載ビットは、積載脚が5%未満伸展され、かつ積載末端脚と制御末端脚との間の差が40%以上であるときに設定される。第2の状況について、以下の条件、積載末端センサ76が積載表面を「認識する」とき、かつ制御末端脚が伸展している(>5%)こと、が満たされる必要がある。

モータ状態における運動 モータ状態0:このモータ状態において、脚20、40が伸展または収縮のいずれもしないように、積載末端ソレノイド駆動装置1036または制御末端ソレノイド駆動装置1038のいずれも作動されないように、モータコントローラ1002は、ボタン1035、1037のいかなる押下も無視する。

モータ状態1:「+」ボタン1035が押下されている間、モータコントローラ1002により、積載末端ソレノイド駆動装置1036が、開ループモードで積載末端脚20を可能な最大速度で伸展させる。制御末端脚40が運動しないように、制御末端ソレノイド駆動装置1038は、モータコントローラ1002によって作動されない。「−」ボタン1037が押下されている間、モータコントローラ1002により、積載末端ソレノイド駆動装置1036が、開ループモードで積載末端脚20を可能な最大速度で収縮させる。本明細書に後述されるキックアップモード条件が満たされない限り、制御末端脚40が運動しないように、制御末端ソレノイド駆動装置1038は、モータコントローラ1002によって作動されない。

キックアップモード:入力コード信号が2から18へと移行するとき(すなわち、積載末端脚20が十分に収縮して、中間積載状態が設定される)とき、モータコントローラ1002は、構成ファイル1106内に定義されるキックアップ高さへと制御末端脚40を自動的に伸展させるだろう。キックアップ時間(構成ファイル1106内で事前に定義されたカウントダウンタイマ時間)の満了後、制御末端脚40がキックアップ高さまで伸展していない場合、モータコントローラ1002は、制御末端脚40の伸展の試行を停止するだろう。この措置は、既にそれらの可能な最大伸展にある制御末端脚40の伸展を、モータコントローラ1002が試行し続けるのを防止する。「−」ボタン1037が押下されており、かつ積載末端脚20がそれらの最大収縮に到達していない限り、積載末端脚20は、キックアップモード中、モータコントローラ1002によって収縮され続けるだろう。キックアップ時間タイマの満了後、かつ積載末端脚20がそれらの最大収縮に到達したときに、モータコントローラ1002は、積載駆動装置18を停止する。

モータ状態1−:このモータ状態において、「+」ボタン1035を押下しても、モータコントローラ1002はソレノイド駆動装置1036、1038を作動させないが、「−」ボタン1037を押下すると、モータコントローラ1002は積載末端ソレノイド駆動装置1036を作動させて、積載末端脚20が開ループモードで可能な最大速度で収縮するようになるだろう。更に、制御末端脚40が同一の高さに留まるように、制御末端ソレノイド駆動装置1038は運動しない。

モータ状態2:このモータ状態において、「+」ボタン1035を押下すると、モータコントローラ1002は制御末端ソレノイド駆動装置1038のみを作動させて、制御末端脚40が開ループモードで可能な最大速度で伸展するようになる。「−」ボタン1037が押下されている間、モータコントローラ1002は制御末端ソレノイド駆動装置1038のみを作動させるため、制御末端脚40は開ループモードで可能な最大速度で収縮するようになる。

モータ状態2−:このモータ状態において、脚20、40が伸展されないように、積載末端ソレノイド駆動装置1036または制御末端ソレノイド駆動装置1038のいずれも作動されないように、モータコントローラ1002は、ボタン1035のいかなる押下も無視する。「−」ボタン1037が押下されている間、モータコントローラ1002は制御末端ソレノイド駆動装置1038を作動させるため、制御末端脚40は、開ループモードで、構成ファイル1106内に提供されるキックダウン電力パラメータによって指定された電力設定で収縮するようになる。

モータ状態3:「+」ボタン1035が押下されており、かつ積載末端脚20及び制御末端脚40の伸展が動作範囲の2%以内に等しい間、モータコントローラ1002により、積載末端ソレノイド駆動装置1036が、構成ファイル1106内の上り電力によって指定された電力設定で、積載末端脚20を伸展させる。更に、モータコントローラ1002は制御末端ソレノイド駆動装置1038を作動させて、制御末端脚40が追跡モード(積載脚の位置を追跡する)で伸展するようにする。モータコントローラ1002が、構成ファイル1106またはスクリプト1100内にプリセットされ、そこから読み取られる搬送高さパラメータによって決定される第1の停止位置に到達すると、モータコントローラ1002は、脚20、40の伸展を停止する。脚20、40の伸展を継続するには、「+」ボタン1035は開放され、再押下される。搬送高さ停止位置で停止した後、「+」ボタン1035の再押下時、モータコントローラ1002は、脚20、40が積載高さ停止位置に到達するまで、再びそれらを伸展させる。積載高さ停止位置を超えて、その可能な最大伸展、つまり最高水平高さ停止位置(A1=99%、A2=99%)まで脚20、40の伸展を継続するには、「+」ボタン1035は、再び解放され、再押下されなくてはならないだろう。

積載高さ停止位置が、搬送高さ停止位置の0.2インチ(5.08mm)以内(駆動装置ロッド上で測定)に設定される場合、モータコントローラ1002は、積載高さ停止位置での停止を無視することを理解されたい。この特徴は、エラーために及び/または現在のケア要件のために積載高さ停止位置を無効化することが必要となり得るとき、機側操作中に有用である。モータコントローラ1002が、ソレノイド駆動装置1036、1038の作動を介して脚20、40の運動を開始するとき、脚伸展の速度は、ソフト始動加速上りパラメータによって指定された期間をかけて、始動上り電力速度(すなわち、第1の電力設定パラメータ)から、上り電力パラメータによって設定された速度(第1の電力設定パラメータよりも大きく、簡易ベッドが第1の電力設定パラメータ下で上昇されるときと比較して、簡易ベッドをより速く上昇させる、第2の電力設定パラメータ)へと徐々に上がり、これらのパラメータの全ては、プリセットされ、モータコントローラ1002によって構成ファイル1106またはスクリプト1100から読み取られる。操作者が「+」ボタン1035を解放した後、モータコントローラ1002は、ソフト停止パラメータによって指定された期間をかけて、脚伸展の速度を始動上り電力速度(すなわち、第1の電力評点パラメータ)へと徐々に下げ、これらのパラメータの全てもまた、プリセットされ、モータコントローラ1002によって構成ファイル1106またはスクリプト1100から読み取られる。センサ1022からの(または電池通信メッセージを介して電池コントローラ1006によって報告される)充電V信号の値が、始動上り電力未満である場合、ソレノイド駆動装置1036、1038に対する出力電力は、モータコントローラ1002によってゼロ(0)ボルトに設定される。搬送高さ停止位置が接近するにつれて、モータコントローラ1002は、構成ファイル1106またはスクリプト1100内にプリセットされる上り距離補正子パラメータによって指定された距離にわたって、脚収縮の速度(すなわち、ソレノイド駆動装置1036、1038に対する電力出力)をゼロ(0)へと徐々に下げるだろう。モータコントローラ1002は、最高水平高さパラメータを超えては積載または制御末端脚を運動させないだろう。モータ状態3が入力されるとき、積載または制御末端脚が既に最高水平高さ範囲外にある場合、モータコントローラ1002は、「−」ボタン1037が押下されるまで、それらを再び水平範囲には収縮させないだろう。

「−」ボタン1037が押下されており、かつ積載末端脚20及び制御末端脚40の伸展が動作範囲の2%以内に等しい間、モータコントローラ1002は積載末端ソレノイド駆動装置1036を作動させ、積載末端脚20が、プリセットされ、構成ファイル1106またはスクリプト1100から読み取られる下り電力パラメータによって指定された電力設定で、収縮するようにする。モータコントローラ1002はまた制御末端ソレノイド駆動装置1038も作動させて、制御末端脚40を追跡モード(積載脚の位置を追跡する)で収縮させる。モータコントローラ1002が搬送高さ停止位置に到達すると、モータコントローラ1002は、脚20、40の収縮を停止し、「−」ボタン1037が解放され、再押下されるまで、搬送高さ停止位置より下には収縮を継続しないだろう。

モータコントローラ1002が、ソレノイド駆動装置1036、1038の作動を介して脚20、40の運動を開始するとき、脚収縮の速度は、ソフト下り加速下りパラメータによって指定された期間をかけて、始動下り電力速度(第3の電力設定パラメータ)から、下り電力速度によって設定された速度(第3の電力設定パラメータよりも大きく、簡易ベッドが第3の電力設定パラメータ下で下降されるときと比較して、簡易ベッドをより速く下降させる、第4の電力設定パラメータ)へと徐々に上がり、これらのパラメータの全ては、構成ファイル1106またはスクリプト1100内にプリセットされ、そこからモータコントローラ1002によって読み取られる。操作者が「−」ボタン1037を解放した後、モータコントローラ1002は、ソフト停止パラメータによって指定された期間をかけて、脚収縮の速度を始動下り電力速度パラメータへと徐々に下げるだろう。上記の通り、センサ1002または電池コントローラ1006によって報告される電力が、始動下り電力パラメータ未満である場合、ソレノイド駆動装置1036、1038に対する出力電力は、モータコントローラ1002によってゼロ(0)ボルトに設定される。最低水平高さ停止位置(プリセットされ、モータコントローラ1002によって構成ファイル1106またはスクリプト1100から読み取られる)に接近するにつれて、脚収縮の速度は、下り距離補正子パラメータによって指定された距離(これもまた、構成ファイル1106またはスクリプト1100内にプリセットされ、そこからモータコントローラ1002によって読み取られる)にわたって、モータコントローラ1002によってゼロ(0)ボルトへと徐々に下がるだろう。モータコントローラ1002は、最低水平高さ停止位置を超えては積載末端脚20または制御末端脚40のいずれも運動させないだろう。モータ状態3が入力されるとき、積載末端脚20または制御末端脚40のいずれかが既に最低水平高さ停止位置範囲外にある場合、モータコントローラ1002は、「+」ボタン1035が押下されるまで、それらを再び水平範囲には収縮させないだろう。「+」または「−」ボタン1035または1037が長押しされ、かつ脚20、40がそれぞれのソレノイド駆動装置1036、1038の動作範囲の2%よりも大きく不均等に伸展される間、脚のみ、すなわち、ボタン押下の方向に移動して、脚伸展を均等にする必要がある脚20または40のいずれかが、モータコントローラ1002によって自動的に運動される。脚20、40が、角度センサ1018によって感知される等しい伸展(A1=A2)に到達すると、前節で既に上述したように、モータコントローラ1002は、脚20、40を同時に伸展/収縮させるだろう。簡易ベッド10の水平な上昇または下降を確保するための、コントローラ1002によって実行される上記の均等化機能。最低水平高さ停止位置は設定値であり、簡易ベッド10は、角度センサ(複数可)からのフィードバックに基づいて、この高さで下降を停止することを理解されたい。簡易ベッド10がこの高さを超えて下降を停止する場合、「−」ボタン1037を押下すると、ユニットが停止位置高さまで下降される。この高さで、「−」ボタン1037を更に押下しても何も起こらない一方で、「+」ボタン1035を押下すると、本明細書に論じられる伸展条件が満たされる場合、簡易ベッド10が上昇させられる。簡易ベッド10のこの機能性は、完全に収縮され、簡易ベッド10が緊急車両内に積載される間の、ボタン1035または1037によるその運動を防止する。

モータ状態3−:このモータ状態にあるとき、積載末端脚20または制御末端脚40のいずれも運動しないように、モータコントローラ1002は「+」ボタン1035のいかなる押下にも応答しない。「−」ボタン1037が押下されており、かつ積載末端脚20及び制御末端脚40の伸展が動作範囲の2%以内(例えば、10mm)に等しい間、モータコントローラ1002により、積載末端ソレノイド駆動装置1036が、構成ファイル1106またはスクリプト1100内に提供される下り電力パラメータによって指定された電力設定で、積載末端脚20を収縮させる。更に、モータコントローラ1002により、制御末端ソレノイド駆動装置1038が、追跡モード(積載脚の位置を追跡する)で、制御末端脚40を収縮させるだろう。モータコントローラ1002が搬送高さ停止位置に到達すると、モータコントローラ1002は、脚20、40の収縮を停止し、「−」ボタン1037が解放され、再押下されるまで、脚20、40の収縮を継続しないだろう。「−」ボタン1037が解放され、再押下された後、脚20、40を再び運動させ始めるとき、モータコントローラ1002は、ソフト下り加速下りパラメータによって指定された期間をかけて、脚収縮の速度を、始動下り電力速度から、下り電力速度パラメータによって設定される速度へと徐々に上げるだろう。操作者が「−」ボタン1037を解放した後、脚収縮の速度は、ソフト停止パラメータによって指定された期間をかけて、モータコントローラ1002によって始動下り電力速度パラメータまで徐々に下げられる。センサ1022からの充電V信号によって示されるか、または電池コントローラ1006による通信メッセージ内に示される電力が、始動下り電力速度未満である場合、モータコントローラ1002によってソレノイド駆動装置1036、1038に提供される出力電力は、ゼロ(0)ボルトに設定される。最低水平高さ停止位置が接近するにつれて、脚収縮の速度は、下り距離補正子パラメータによって指定された距離にわたって、モータコントローラ1002によってゼロ(0)ボルトへと徐々に下がるだろう。モータコントローラ1002は、最低水平高さ停止位置を超えては積載末端脚20または制御末端脚40のいずれも運動させないだろう。

モータコントローラ1002は、最低水平高さ停止位置を超えては脚20、40を運動させないだろう。モータ状態3が入力されるとき、脚20、40の一方または両方が既に最低水平高さ範囲外にある場合、モータコントローラ1002は、「+」ボタン1035が押下されるまで、それらを再び水平範囲には収縮させないだろう。「−」ボタン1037が長押しされ、かつ脚が動作範囲の2%よりも大きく不均等に伸展される間、脚伸展を均等にするために収縮する必要がある脚の対20または40のみが、運動するだろう。脚が等しい伸展(すなわち、A1=A2)に到達すると、前節で既に上述したように、それらはモータコントローラ1002によって収縮する。

モータ状態5:このモータ状態において、「+」ボタン1035が押下されている間、制御末端脚40が、構成ファイル1106またはスクリプト1100内にプリセットされ、モータコントローラ1002によってそこから読み取られる、減少した上り電力パラメータによって設定された電力水準で伸展するように、モータコントローラ1002は、制御末端ソレノイド駆動装置1038のみを作動させることによって応答する。モータコントローラ1002が制御末端脚40の運動を開始するとき、脚伸展の速度は、ソフト始動加速上りパラメータによって指定された期間をかけて、始動上り電力速度から、減少した上り電力パラメータによって設定される速度へと徐々に上げられる。「−」ボタン1037が押下されている間、モータコントローラ1002は制御末端ソレノイド駆動装置1038のみを作動させるため、制御末端脚40は減少した下り電力パラメータによって設定された電力水準で収縮するようになる。モータコントローラ1002が制御末端脚40の運動を開始するとき、脚収縮の速度は、ソフト下り加速下りパラメータによって指定された期間をかけて、始動下り電力速度から、下り電力パラメータによって設定された速度へと徐々に上げられる。

モータ状態6:このモータ状態にあるとき、「+」ボタン1035が押下されている間、モータコントローラ1002は、両脚20、40が減少した上り電力パラメータによって設定された電力水準で伸展するように、ソレノイド駆動装置1036、1038の両方を作動させる。モータコントローラ1002が脚20、40の運動を開始するとき、脚伸展の速度は、ソフト始動加速上りパラメータによって指定された期間をかけて、始動電力速度から、減少した上り電力パラメータによって設定される速度へと、モータコントローラ1002によって徐々に上げられる。「−」ボタン1037が押下されている間、モータコントローラ1002はソレノイド駆動装置1036、1038の両方を作動させるため、両脚20、40は減少した下り電力パラメータによって設定された電力水準で収縮するようになる。モータコントローラ1002が脚20、40の運動を開始するとき、脚伸展の速度は、ソフト下り加速下りパラメータによって指定された期間をかけて、始動下り電力速度から、減少した下り電力パラメータによって設定される速度へと、モータコントローラ1002によって徐々に上げられる。

モータ状態7:このモータ状態において、「+」ボタン1035が押下されている間、積載末端脚20が、構成ファイル1106またはスクリプト1100内にプリセットされ、モータコントローラ1002によってそこから読み取られる、減少した上り電力パラメータによって設定された電力水準で伸展するように、モータコントローラ1002は、積載末端ソレノイド駆動装置1036のみを作動させることによって応答する。モータコントローラ1002が積載末端脚20の運動を開始するとき、脚伸展の速度は、ソフト始動加速上りパラメータによって指定された期間をかけて、始動上り電力速度から、減少した上り電力パラメータによって設定される速度へと徐々に上げられる。「−」ボタン1037が押下されている間、モータコントローラ1002は積載末端ソレノイド駆動装置1036のみを作動させるため、積載末端脚20は減少した下り電力パラメータによって設定された電力水準で収縮するようになる。モータコントローラ1002が積載末端脚20の運動を開始するとき、脚収縮の速度は、ソフト下り加速下りパラメータによって指定された期間をかけて、始動下り電力速度から、下り電力パラメータによって設定された速度へと徐々に上げられる。

モータ状態8:このモータ状態にあるとき、「+」ボタン1035が押下されている間、モータコントローラ1002は、脚20、40が最大電力で伸展するように、ソレノイド駆動装置1036、1038の両方を作動させる。「−」ボタン1037が押下されている間、モータコントローラ1002はソレノイド駆動装置1036、1038の両方を作動させるため、脚20、40は最大電力で収縮するようになる。

モータ状態9:このモータ状態において、「−」ボタン1037が押下されている間、制御末端脚40が、椅子位置高さパラメータの椅子位置許容距離パラメータ内にない場合(両方のパラメータは、構成ファイル1106またはスクリプト1100内にプリセットされ、モータコントローラ1002によってそこから読み取られる)、かつ積載末端脚20及び制御末端脚40の伸展が、動作範囲の2%以内に等しく、積載末端脚20が、椅子位置高さパラメータ−椅子位置許容距離の結果よりも小さく伸展である場合、モータコントローラ1002により、積載末端ソレノイド駆動装置1036が、構成ファイル1106またはスクリプト1100内にプリセットされ、モータコントローラ1002によってそこから読み取られる、上り電力パラメータによって指定された電力設定で、積載末端脚20を伸展させる。更に、モータコントローラ1002により、制御末端ソレノイド駆動装置1038が、追跡モード(積載脚の位置を追跡する)で、制御末端脚40を伸展させる。モータコントローラ1002は、脚20、40が椅子高さ位置に到達するとき、それらの伸展を停止する。他のモードにおけるように、脚が運動を開始するとき、モータコントローラ1002は、脚伸展の速度を、ソフト始動加速上りパラメータによって指定された期間をかけて、始動上り電力速度から、上り電力パラメータによって設定される速度へと徐々に上げる。操作者が「−」ボタン1037を解放した後、脚伸展の速度は、ソフト停止パラメータによって指定された期間をかけて、モータコントローラ1002によって始動上り電力速度パラメータまで徐々に下げられる。センサ1022または電池コントローラ1006によって報告される電力が、始動上り電力速度パラメータ未満である場合、ソレノイド駆動装置1036、1038に対する出力電力は、モータコントローラ1002によってゼロ(0)ボルトに設定される。

椅子位置高さが接近するにつれて、脚収縮の速度は、上り距離補正子パラメータによって指定された距離にわたって、モータコントローラ1002によってゼロ(0)ボルトへと徐々に下げられる。積載末端脚20及び制御末端脚40の伸展が動作範囲(?)の2%以内に等しく、かつ積載末端脚20が椅子位置高さ+椅子位置許容を超えて伸展される場合、モータコントローラ1002により、積載末端ソレノイド駆動装置1036が、構成ファイル1106またはスクリプト1100によって提供される下り電力パラメータによって指定された電力設定で、積載末端脚20を収縮させる。更に、モータコントローラ1002により、制御末端ソレノイド駆動装置1038が、追跡モード(積載脚の位置を追跡する)で、制御末端脚40を収縮させる。簡易ベッドの脚が椅子位置高さパラメータの位置に到達するとき、それらは収縮を停止する。

他のモードにおけるように、モータコントローラ1002が脚20、40の運動を開始するとき、脚収縮の速度は、ソフト下り加速下りパラメータによって指定された期間をかけて、始動下り電力速度から、下り電力パラメータによって設定された速度へと徐々に上げられるだろう。操作者が「−」ボタン1037を解放した後、脚収縮の速度は、ソフト停止パラメータによって指定された期間にわたって、始動下り電力速度まで徐々に下げられるだろう。センサ1022または電池コントローラ1006によって報告される電力が、始動下り電力速度によって必要とされる電力未満である場合、出力電力は、モータコントローラ1002によってゼロ(0)ボルトに設定される。椅子位置高さパラメータの位置が接近するにつれて、脚収縮の速度は、下り距離補正子パラメータによって指定された距離にわたって、ゼロ(0)へと徐々に下がるだろう。脚20、40が動作範囲(?)の2%よりも大きく不均等に伸展される場合、更なる脚運動は、制御末端脚40及び椅子位置高さに対する積載末端脚20の位置に依存するだろう。積載末端脚20が椅子位置高さよりも上にあり、制御末端脚40が積載末端脚20よりも低く、かつ椅子位置高さよりも低いような位置に、簡易ベッド10がある場合、モータコントローラ1002は、積載末端脚20をその椅子位置高さに収縮させ、その後、制御末端脚40をその操作者椅子高さに収縮させる。

積載末端脚20が椅子位置高さよりも上にあり、制御末端脚が積載末端脚20よりも低く、かつ椅子位置高さよりも上であるような位置に、簡易ベッド10がある場合、モータコントローラ1002は、積載末端脚20を制御末端脚40と水平になるように収縮させ、その後、モータコントローラ1002によって脚20、40の両方を椅子位置高さまで等しく収縮させ、その後、制御末端脚40が、モータコントローラ1002によってその操作者椅子高さまで収縮される。積載末端脚が椅子位置高さよりも上にあり、制御末端脚40が積載末端脚20よりも上にあるような位置に、簡易ベッドがある場合、制御末端脚40が、モータコントローラ1002によって積載末端脚20と水平になるように収縮され、その後、両脚が、モータコントローラ1002によって椅子位置高さまで等しく収縮され、その後、制御末端脚40が、その操作者椅子高さまで収縮される。

積載末端脚20が椅子位置高さよりも下にあり、制御末端脚が積載末端脚20よりも下にあるような位置に、簡易ベッドがある場合、制御末端脚40が、積載末端脚20と水平になるように伸展され、その後、両脚が、椅子位置高さまで等しく伸展され、その後、制御末端脚40が、その操作者椅子高さまで収縮される。積載末端脚20が椅子位置高さよりも下にあり、制御末端脚40が積載末端脚20よりも上であるが、椅子位置高さよりも下にあるような位置に、簡易ベッド10がある場合、積載末端脚20が、制御末端脚40と水平になるように伸展され、その後、両脚20、40が、椅子位置高さまで等しく伸展され、その後、制御末端脚40が、その操作者椅子高さまで収縮される。

積載末端脚20が椅子位置高さよりも下にあり、制御末端脚40が積載末端脚20よりも上、かつ椅子位置高さよりも下にあるような位置に、簡易ベッドがある場合、積載末端脚20が、椅子位置高さまで伸展され、その後、制御末端脚40が、操作者椅子高さまで収縮される。積載末端脚20が、椅子位置高さの椅子位置許容以内にある場合、制御末端ソレノイド駆動装置1038は、モータコントローラ1002によって作動されて、それにより、減少した電力水準で、制御末端脚40が制御末端脚40を操作者椅子高さまで収縮させるため、モータコントローラ1002により、積載末端ソレノイド駆動装置1036は、積載末端脚20を運動させないだろう。

モード独立動作 以下の動作モードは、いかなるモータモード動作、USBデータ移送状態、電池電位監視、データロギング、エラー検出、ならびに構成ファイル遂行及び更新からも独立する。USBデータ移送モードにある間、パーソナルコンピュータまたはスマート電子デバイス上に提供されるものなどの外部コントローラ利用ツールは、モータコントローラログファイルを読み取ることができる。そのようなコントローラ利用ツールの好適な一例は、RoboteQ(Scottsdale,AZ)からのRoboruntである。このコントローラ利用ツールから、ソフトウェアバージョン更新がコントローラに実装され、角度センサの最大高さ及び最小高さを較正し得る。コントローラ利用ツールはまた、図15に描写されるモータコントローラ1002に対するアナログ/デジタル入力及び出力の状態及び値を表示することもできる。

電池電位監視について、モータコントローラ1002は、電池の電位水準を監視する責任を負う。電位水準は、事前に定義されたアイドリング時間(「+」ボタン1035または「−」ボタン1037の押下後にカウントダウンを開始する、電位読み取りアイドリング時間パラメータによって定義される)後に読み取られる。電位読み取りアイドリング時間パラメータは、15秒間にプリセットされるが、構成ファイル1106を介して構成可能である。アイドリング電位水準が駆動装置最小電位閾値(構成ファイル1106またはスクリプト1100内にプリセットされ、そこから読み取られる)未満である場合、駆動装置は無効化される。駆動装置が低電位のために無効化されると、電池電位は、駆動装置が有効化される前に、駆動装置最小電位閾値よりも1ボルト(1V)だけ大きくならなくてはならない。アイドリング電位レベルがライト最小電位閾値(構成ファイル1106またはスクリプト1100内にプリセットされ、そこから読み取られる)未満である場合、ライト遮断ビットが設定されるだろう。ライトが低電位のために無効化されると、電池電位は、ライトが有効化される前に、ライト最小電位閾値よりも1ボルト(1V)だけ大きくならなくてはならない。

電位バイナリ:アイドリング電位がVThresh3以上である場合、バイナリは3である。アイドリング電位がVThresh3未満かつVThresh2以上である場合、バイナリは2である。アイドリング電位がVThresh2未満かつVThresh1以上である場合、バイナリは1である。アイドリング電位がVThresh1未満である場合、バイナリは0である。

データロギング テキスト可読ログファイルは、メモリ(メモリ102など)またはフラッシュメモリカード(モータコントローラのUSBに接続されたメモリスティック、SDカード、及び/もしくはコンパクトフラッシュカードなど)に書き込まれる。ログファイルは、エラーコードの発生またはクリアの各時間をキャプチャするエントリを収容する。ログファイルは、簡易ベッドステータスを50ミリ秒(50ms)毎にキャプチャする簡易ベッド動作中のエントリを収容する。ログファイルは、アイドリングログ時間によって制御される期間での、アイドリング期間中のエントリを収容する。以下の簡易ベッドステータスフィールド、電池電位、A1、A2、D1、D2、C1、C2の値、時間スタンプ、+ボタンステータスディスプレイ、−ボタンステータスディスプレイ、+ボタン伸縮式ハンドル、−ボタン伸縮式ハンドル、モータコントローラエラーコード、モータ1電流、モータ2電流、モータコマンド1、モータコマンド2、直接電力コード、モータ状態、電池メッセージ、A1速度、A2速度、モータ1温度、モータ2温度、コントローラチャネル温度、コントローラIC温度、フォールトフラグ、電池温度、及びエラー検出が、モータコントローラによってデータログファイル内に提供される。

エラー状態 モータコントローラ1002は、以下のエラー/警告状態を監視し、エラーの関連する優先度分類カテゴリによって指定された措置を取る。検出された「状態」、及び存在する場合「クリア」措置(複数可)の指定「エラーコードビット」値はまた、本明細書で後に提供される議論において提供される。同様に本明細書で後に論じられる特定のエラーについて、「追加の措置」が列挙されてもよい。関連するエラーコードビットは、メッセージ内に設定され、モータコントローラ1002によって有線ネットワーク1008を介して放送されることを理解されたい。各エラーコードについて、関連するエラーアイコン51(図8)がGUI58に提供されて、操作者に、関連するエラーコードに関連し得る機能または安全性の問題を警告する。いくつかの実施形態において、関連するエラーアイコン51は色分けされてもよく、高い優先度のエラーコードは第1の色(赤など)で表示され、他の全てのエラーコードは第2の色(黄色など)で表示され得る。エラー状態及びそれらの関連する優先度についての議論が、これより続く。

エラー状態−優先度分類:なし。 −状態:低電池(構成ファイル1106またはスクリプト1100内に指定される、電池バイナリ1電位未満の電池電位)=エラーコードビット0。クリア:電池電位が電池バイナリ1を超えたとき、クリアされる。 −状態:電位読み取りアイドリング時間のためのアイドリング後、駆動装置最小電位閾値未満の電池=エラーコードビット1。追加の措置:駆動装置を無効化する。クリア:電池電位が駆動装置最小電位+1Vを超えたとき、クリアされる。 −状態:電位読み取りアイドリング時間のためのアイドリング後、ライト最小電位閾値未満の電池=エラーコードビット2。追加の措置:ライト遮断ビットを設定する。クリア:電池電位がライト最小電位+1Vを超えたとき、クリアされる。 −状態:最大押しボタン押下を超えて検出される(閉鎖)、押しボタン=エラーコードビット3。クリア:押しボタンがオフ(開放)であると検出されたとき、クリアされる。 −状態:水平化動作中、|A1−A2|が、最大水平化時間を超えて水平動作範囲外にある=エラーコードビット4。クリア:脚伸展が水平になったとき、クリアされる。 −状態:電池充電検出の失敗(電池の充電中ビットが設定されている間、充電+ピンでゼロ電位の検出)=エラーコードビット5。 −状態:「+」及び「−」押しボタンの両方が、同時にオンであると検出される=エラーコードビット6。追加の措置:両方のボタンが無視される(モータコントローラ1002は、脚20、40の伸展または収縮をコマンドしない)。クリア:一方または両方のボタンが開放されたとき、クリアされる。

エラー状態−優先度分類:低度。エラー処理−優先度分類:低度、全ての無優先度エラー分類処理に優先する。 −状態:充電+で、不適切な充電電位が検出される(充電+での>1.48mV;>44.1Vの充電器電位に等しい)=エラーコードビット16。クリア:充電+での電位が1.48mV未満であるとき、クリアされる。 −状態:簡易ベッドが搬送高さを超える(D1及びD2がともに閉鎖される一方で、A1またはA2が搬送高さを超えて伸展される)=エラーコードビット17。クリア:簡易ベッドがもはや搬送高さよりも上ではないとき、または高優先度搬送高さ超えエラーが作動した後、クリアされる。 −状態:充電失敗(電池の充電ビットまたは完全充電ビットのいずれも設定されていない間、充電+ピンで非ゼロ電位の検出=エラーコードビット19。クリア:充電+ピン電位がなくなるか、または電池の充電ビットもしくは完全充電ビットが設定されたとき、クリアされる。 −状態:電池高温(電池充電器高温エラービットが設定される)−エラーコードビット21。クリア:電池の高温エラービットがクリアされたとき、クリアされる。

エラー状態−優先度分類:中度。エラー処理−優先度分類:中度は、全ての無及び低度優先度エラー分類処理に優先し、ソレノイド駆動装置1036、1038を(例えば、50ミリ秒以内に)非作動にし、そのようなエラー状態がクリアされるまで駆動を防止する。 −状態:モータ温度がモータ過剰温度を超えて検出される=エラーコードビット32。追加の措置:過熱エラーが発生している間、センサ温度が監視され、ログされ続ける。クリア:モータ温度がモータ再始動温度未満になったとき、このエラーはクリアされる。 −状態:モータセンサの切断=エラーコードビット33。クリア:モータ温度センサが検出されたとき、このエラーはクリアされる。

エラー状態−優先度分類:高度。エラー処理−優先度分類:高度は、全ての無、低度、及び中度優先度分類エラー処理に優先し、ソレノイド駆動装置1036、1038を(例えば、50ミリ秒以内に)非作動にし、そのようなエラー状態がクリアされるまで駆動を防止する。動力周期は、全てのエラーをクリアする。スリープモードへの移行は、全ての警告を保留する。いずれかのモータ内の電流が、500ミリ秒間を超えて40A超である場合、駆動装置は無効化される。 −状態:脚運動状態速度エラー(最大速度を超えるか、または最小速度未満となる)=エラーコードビット48。クリア:脚速度エラーのタイムアウト後、クリアされる。 −状態:脚運動状態速度エラー(最小速度未満となる)=エラーコードビット49。駆動装置及び−ボタンが、ボタン無効化時間の間無効化される。この時間、エラーアイコンが表示される。クリア:+ボタンが押下された場合、及び/または脚速度エラーのタイムアウト後、クリアされる。 −状態:角度センサの機能不全(A1もしくはA2が、0.5V〜4.5Vのセンサの評価範囲外であるCh1もしくはCh2電位を有するか、またはCh1+Ch2が5V+/−0.5Vではないかのいずれか)=エラーコードビット50。クリア:電位が予想範囲に戻った後、クリアされる。 −状態:簡易ベッドが、30秒間を超えて、搬送高さを超えている(D1及びD2がともに閉鎖される一方で、A1またはA2が搬送高さを超えて伸展される)=エラーコードビット51。追加の措置:「−」ボタン1037を無効化しない(駆動装置に収縮はさせるが、伸展はさせない)。クリア:簡易ベッドがもはや搬送高さよりも上ではなくなった後、クリアされる。

ここで、本明細書に記載される実施形態を利用して、患者支持部表面などの支持表面を支持枠に結合することによって、様々な大きさの患者を搬送することができることを理解されたい。例えば、持ち上げ担架またはインキュベータが、支持枠に取り外し可能に結合されてもよい。したがって、本明細書に記載される実施形態を利用して、乳児から肥満患者までの患者を積載し、搬送することができる。更に、本明細書に記載される実施形態は、操作者が単一のボタンを長押しして、独立して繋合する脚を駆動させることによって、救急車上に積載及び/またはそこから荷卸することができる(例えば、−」ボタン1037を押下して、簡易ベッドを救急車上に積載、または「+」ボタン1035を押下して、簡易ベッドを救急車から荷卸)。具体的には、簡易ベッド10は、操作者制御部からの入力信号を受信することができる。入力信号は、第1の方向または第2の方向(下降または上昇)を示し得る。積載末端脚の対及び制御末端脚の対は、信号が第1の方向を示すとき、独立して下降されても、信号が第2の方向を示すとき、独立して上昇されてもよい。

本明細書において、「好ましくは」、「一般に」、「通常」、及び「典型的には」などの用語は、主張される実施形態の範囲を制限するため、または特定の特徴が主張される実施形態の構造もしくは機能に対して決定的、本質的、または重要ですらあることを暗示するためには利用されないことに更に留意されたい。むしろ、それらの用語は単に、本開示の特定の一実施形態において利用されても、されなくてもよい、代替的または追加の特徴を強調することを意図されるにすぎない。

本開示を説明し、定義する目的のために、本明細書において、「実質的に」という用語は、任意の定量的比較、値、測定、または他の表現に起因し得る、固有の程度の不確定度を表すために利用されることに更に留意されたい。本明細書において、「実質的に」という用語はまた、定量的表現が、係争中の主題の基本的機能における変化をもたらさずに、述べられた基準から変動し得る程度を表すためにも利用される。

特定の実施形態に対して言及した上で、添付の特許請求の範囲において定義される本開示の範囲を逸脱せずに、修正及び変動が可能であることが明らかとなるだろう。より具体的には、本明細書において、本開示のいくつかの態様が好ましいもの、または特に有利なものとして識別されるものの、本開示は、いかなる特定の実施形態のこれらの好ましい態様にも必ずしも制限されないことが企図される。

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