Body movement system

申请号 JP2004510679 申请日 2003-06-10 公开(公告)号 JP2006507027A 公开(公告)日 2006-03-02
申请人 クリストファー・ティー・マクナルティ; 发明人 クリストファー・ジェイ・マクナルティ;
摘要 実質的に身体を揺り動かさずに、身体を第1の表面から第2の表面に移動させるシステムを提供する。 このシステムは、身体を支持するように構成された実質的に平坦な上面部、及び第1又は第2の表面と係合するように構成された実質的に平坦な底面部を有するハウジングを備える。 第1の移動手段は上面部に操作可能に配設され、第2の移動手段は底面部に操作可能に配設される。 第2の移動手段は、身体とともに、又は身体なしでシステムを表面の間で移動させるように構成される。 第1の移動手段は、第1の表面と身体の間に潜り込むように構成される。
权利要求
  • 身体を第1の表面から第2の表面に移動させるシステムであって、
    A. 身体を支持するように構成された実質的に平坦な上面部を有し、かつ実質的に平坦な底面部を有するハウジングと、
    B. 前記底面部に配設され、前記第1の表面及び前記第2の表面に係合し、かつ前記システムを前記第2の表面と前記第1の表面との間で往復移動させるように構成された底面部移動機構と、
    C. 前記上面部に配設され、前記底面部移動機構が前記システムを前記第2の表面から前記第1の表面に移動させるときに、前記システムを前記第1の表面と前記身体との間に潜り込ませるように構成された上面部移動機構とを備えるシステム。
  • 前記上面部移動機構が、前記身体を前記上面部に対して回転させるように構成される、請求項1に記載のシステム。
  • 前記上面部移動機構が、第1の移動手段及び第2の移動手段を備え、第1の移動手段の速度及び方向が第1の駆動機構によって制御され、第2の移動手段の速度及び方向が第2の駆動機構によって制御される、請求項1に記載のシステム。
  • 前記第1の駆動機構が第1のモータを備え、前記第2の駆動機構が第2のモータを備える、請求項3に記載のシステム。
  • 前記第1の移動手段が、前記第1の駆動機構によって駆動される第1組のベルトを備える、請求項3に記載のシステム。
  • マットが前記身体と前記第1の表面の間に配設され、前記システムが、前記第1の表面と前記マットとの間に潜り込み、かつ前記マット上の前記身体を前記第2の表面に移動させるように構成される、請求項1に記載のシステム。
  • 前記底面部移動機構が、前記第1又は第2の表面に対して前記底面部を回転させるように構成される、請求項1に記載のシステム。
  • 前記底面部移動機構が第3の移動手段及び第4の移動手段を備え、第3の移動手段の速度及び方向が第3の駆動機構によって制御され、第4の移動手段の速度及び方向が第4の駆動機構によって制御される、請求項1に記載のシステム。
  • 前記第3の駆動機構が第3のモータを備え、前記第4の駆動機構が第4のモータを備える、請求項8に記載のシステム。
  • 前記第3の移動手段が、前記第3の駆動機構によって駆動される第3組のベルトを備える、請求項8に記載のシステム。
  • D. 前記上面部移動機構及び前記底面部移動機構を制御するように構成され、操作者が選択可能な複数の制御部を有する制御デバイスをさらに備える、請求項1に記載のシステム。
  • 前記操作者が選択可能な複数の制御部は、潜り込みモード制御部、位置合せモード制御部、又は移動モード制御部の少なくとも一つを備える、請求項11に記載のシステム。
  • 前記操作者が選択可能な複数の制御部は、前記システムを第1の方向に移動するように構成された第1の方向制御部と、前記システムを第2の方向に移動するように構成された第2の方向制御部とを備え、前記第2の方向が前記第1の方向に対して実質的に反対方向である、請求項11に記載のシステム。
  • 前記操作者が選択可能な複数の制御部は、前記システムを時計回りの方向に回転させるように構成された時計回りの方向制御部と、前記システムを反時計回りの方向に回転させるように構成された反時計回り制御部とを備える、請求項11に記載のシステム。
  • 前記底面部移動機構に対し操作可能に結合され、前記第1の表面又は前記第2の表面の端部の検出に呼応して、前記システムの移動を停止するように構成された移動監視部をさらに備える、請求項1に記載のシステム。
  • 記憶部を備え、前記底面部移動機構に操作可能に結合されるとともに、前記第2の表面から前記第1の表面までの移動に対応する第1の移動距離を測定し前記記憶部に格納し、前記第1の移動距離とほぼ等しいかそれよりも長い第2の移動距離の検出に呼応して、前記システムの前記第1の表面から前記第2の表面の移動を停止させるように構成された移動監視部をさらに備える、請求項1に記載のシステム。
  • 前記上面部移動機構又は底面部移動機構の少なくとも一つが、一つ又は複数のベルト、ローラ、又はホイールを備える、請求項1に記載のシステム。
  • 前記底面部移動機構は前記第1の表面及び前記第2の表面と係合するように構成された底面部移動機構インターフェースを備え、前記システムはガード部材をさらに備え、当該ガード部材は、前記底面部移動機構インターフェースに配設され、かつ前記第1の表面又は前記第2の表面のいずれかに配設された一つ又は複数の柔軟な材料のための障壁として構成される、請求項1に記載のシステム。
  • 前記上面部移動機構が、身体又は当該身体を置くマットと係合するように構成された上面部移動機構インターフェースを備え、前記ガード部材が、前記上面部移動機構インターフェースにさらに配設され、かつ身体又は当該身体を置くマットに配設された一つ又は複数の柔軟な材料用の障壁として構成される、請求項18に記載のシステム。
  • 身体を第1の表面から第2の表面に移動させるシステムであって、
    A. ヒンジ機構によって下部に結合された上部を有するハウジングであって、前記上部は上半身を支持するように構成された平坦な上部上面部と平坦な上部底面部とを備え、前記下部は下半身を支持するように構成された平坦な下部上面部と平坦な下部底面部とを備えたハウジングと、
    B. 前記ハウジングの前記下部底面部に配設された下部底面部移動機構、及び前記ハウジングの前記上部底面部に配設された上部底面部移動機構であって、協働して前記システムを前記第1の表面と前記第2の表面との間で往復移動させる下部底面部移動機構及び上部底面部移動機構と、
    C. 前記ハウジングの前記下部上面部に配設された下部上面部移動機構、及び前記ハウジングの前記上部上面部に配設された上部上面部移動機構であって、前記下部底面部移動機構及び前記上部底面部移動機構が協働して前記システムを前記第2の表面から前記第1の表面に移動させるときに、前記システムを前記第1の表面と前記身体との間に潜り込ませるように構成されている下部上面部移動機構及び上部上面部移動機構とを備えるシステム。
  • 前記第1の表面が、隣接する第1の上面に対して約90〜180°の角度をなす第1の下面から構成され、前記第2の表面が、隣接する第2の上面に対して約90〜180°の角度をなす第2の下面から構成される、請求項20に記載のシステム。
  • 前記ヒンジ機構が、前記上部を前記下部に対して角度を付けて固定するように構成された係止機構を備える、請求項20に記載のシステム。
  • 前記下部上面部移動機構が第1のモータによって駆動され、前記上部上面部移動機構が第2のモータによって駆動される、請求項20に記載のシステム。
  • 前記下部底面部移動機構が第3のモータによって駆動され、前記上部底面部移動機構が第4のモータによって駆動される、請求項20に記載のシステム。
  • 身体を第1の表面から第2の表面に移動させる方法であって、
    A. 身体を支持するように構成された実質的に平坦な上面部を有し、実質的に平坦な底面部を有するハウジングを提供するステップと、
    B. 前記底面部で底面部移動機構を使用して前記ハウジングを前記第2の表面から前記第1の表面に移動させ、同時に、上面部移動機構を使用して前記ハウジングを前記身体の下に潜り込ませるステップと、
    C. 前記ハウジング及び身体を前記第2の移動機構を使用して前記第2の表面から前記第1の表面に移動させるステップとを含む方法。
  • 前記上面部移動機構を使用して、前記上面部に対して前記身体を回転させるステップを含む、請求項25に記載の方法。
  • 前記上面部移動機構が第1の移動手段及び第2の移動手段を備え、前記方法が、第1の移動手段の速度及び方向を前記第1の駆動手段で制御し、第2の移動手段の速度を第2の駆動機構で制御するステップをさらに含む、請求項25に記載の方法。
  • マットが前記身体と前記第1の表面との間に配設され、前記方法が、前記第1の表面と前記マットとの間に潜り込み、前記マット上の前記身体を前記第2の表面に移動させるステップをさらに含む、請求項25に記載の方法。
  • 前記底面部移動機構を使用して、前記第1の表面又は第2の表面に対して前記底面部を回転させるステップをさらに含む、請求項25に記載の方法。
  • 前記底面部移動機構が、第3の移動手段及び第4の移動手段を備え、前記方法が、第3の移動手段の速度及び方向を第3の駆動機構で制御し、第4の移動手段の速度及び方向を第4の駆動機構を使用して制御するステップをさらに含む、請求項25に記載の方法。
  • 前記底面部移動機構を監視し、前記第1の表面又は前記第2の表面の端部の検出に呼応して移動を停止するステップをさらに含む、請求項25に記載の方法。
  • 移動中に柔軟な材料が前記底面部移動機構を妨げないようにするためのガード部材を提供するステップをさらに含む、請求項25に記載の方法。
  • 潜り込み中に柔軟な材料が前記上面部移動機構を妨げないようにするためのガード部材を提供するステップをさらに含む、請求項25に記載の方法。
  • ヒンジを前記ハウジングに提供し、前記第1の表面及び第2の表面の少なくとも一つが着席面を形成するステップをさらに含む、請求項25に記載の方法。
  • 说明书全文

    本発明の概念は、身体を移動させるシステム及び方法に関する。 より詳細には、本発明は、個人が持ち上げあるいは引き寄せるが必要なく、又は複雑な持ち上げあるいは滑車機構を必要とせずに、身体を移動させるシステム及び方法に関する。

    患者を病院のベッドとストレッチャとの間で移動させることは、健康管理分野において介護者の筋骨格系障害(MSD)を招く重大な原因となっている。 かなり多くの従来技術でこの仕事を行う補助となる機械的手段が開示されているが、なお大抵の介護者は、病院のベッドとストレッチャ又は台車付き担架との間で患者を肉体的に持ち上げることに頼っている。 したがって、効果がなく時間がかかる機器はあまり頻繁に使用されず、手で周囲を抱える簡単な背板がよく用いられる(米国意匠特許第329,216号)。 患者の移動中、ストレッチャは病院のベッドに隣接して設置される。 患者を横向きにし、背板を患者の下に滑り込ませる。 患者を背板の上に押し返す。 介護者は、ベッドに手を伸ばし、両手を差し出して持ち上げ、引き寄せなければならず、それによって背中及び肩に過剰な圧迫が生じる。 時間が経過すると、介護者が突然又は進行性のMSD傷害を負うことがある。

    米国意匠特許第329,216号

    患者の移動は障害を受けやすいだけでなく、大きい労働を要する。 老人ホームにおけるMSD障害を低減させるための最近の米国労働安全衛生局(OSHA)指針では、2人以上の介護者がベッドからベッドへの移動をさせることを奨励している。 体格の大きい歩行できない患者には6人の介護者が必要とされることもある。 非常に肥満した肥満症の患者は、通常、患者の移動で傷害を負う危険性が大きすぎると考えられるため、病院のベッドで移動され、ストレッチャに移されない。

    移動中には、介護者の傷害に加えて、患者が傷害を負う可能性もある。 高齢の脆弱な患者は、静脈が引っ張られたり、床ずれによる剪断傷害、挫傷又は骨折を負う可能性もある。

    また、患者をある表面上での座った姿勢から別の表面上の横たわった姿勢に、又はその逆に移動させることはさらに複雑である。 ましてこうした状況に対処することを試みるシステム及び方法はあまりない。 介護者は通常、患者を肉体的に持ち上げて移動させる際は、協力してできるだけ注意深く行う。

    理解されるように、患者の移動の他に、かなりの体重の身体を移動させる同様の問題がある。 例えば死体の移動は、死体を移動させることを試みる人に同様の傷害の危険性をもたらすことがある。 他の応用例では、こうした身体には動物又は大きい物体が含まれる。

    身体を第1の表面から第2の表面に移動させるシステムであって、身体を支持するように構成された実質的に平坦な上面部を有し、実質的に平坦な底面部を有するハウジングと、底面部に配設され、第1の表面及び第2の表面と係合し、システムを第2の表面と第1の表面との間で往復移動させるように構成された底面部移動機構と、上面部に配設され、底面部移動手段がシステムを第2の表面から第1の表面に移動させるときに、システムを第1の表面と身体との間に潜り込ませるように構成された上面部移動機構とを備えるシステムである。

    上面部移動機構は、身体を上面部に対して回転させるように構成され、第1の移動手段及び第2の移動手段を備えることができ、第1の移動手段の速度及び方向は第1の駆動機構によって制御され、第2の移動手段の速度及び方向は第2の駆動機構によって制御される。 第1の駆動機構は第1のモータを備えることができ、第2の駆動機構は第2のモータを備えることができる。 第1の移動手段は、第1の駆動機構によって駆動される第1組のベルトを備えることもできる。 第2の移動手段も、第2の駆動機構によって駆動される第2組のベルトを備えることができる。

    底面部移動機構は、第1の表面又は第2の表面に対して底面部を回転させるように構成することができる。 底面部移動機構は、第3の移動手段及び第4の移動手段を備えることができ、第3の移動手段の速度及び方向は第3の駆動機構によって制御され、第4の移動手段の速度及び方向は第4の駆動機構によって制御される。 第3の駆動機構は第3のモータを備えることができ、第4の駆動機構は第4のモータを備えることができる。 第3の移動手段は、第3の駆動機構によって駆動される第3組のベルトを備えることもでき、第4の移動手段も、第4の駆動機構によって駆動される第4組のベルトを備えることができる。

    このシステムは、上面部移動機構及び底面部移動機構を制御するように構成された操作者が選択可能な複数の制御部を有する制御デバイスを備えることもできる。 操作者が選択可能な複数の制御部は、潜り込みモード制御部、位置合せモード制御部、又は移動モード制御部の少なくとも一つを備えることができる。 この操作者が選択可能な複数の制御部は、システムを第1の方向に移動させるように構成された第1の方向制御部、及びシステムを第2の方向に移動させるように構成された第2の方向制御部を備えることもでき、第2の方向は第1の方向に対して実質的に反対方向である。 操作者が選択可能な複数の制御部は、システムを時計回りの方向に回転させるように構成された時計回り方向制御部、及びシステムが反時計回りの方向に回転するように構成された反時計回り制御部を備えることもできる。

    上面部移動機構又は底面部移動機構の少なくとも一つは、一つ又は複数のベルト、ローラ、又はホイールを備えることができる。 マットを身体と第1の表面との間に配設することができ、システムは、第1の表面とマットとの間に潜り込み、マット上の身体を第2の表面に移動させるように構成される。

    本発明による他の形態では、身体を第1の表面から第2の表面に移動させるシステムは、ヒンジ機構によって下部に結合された上部を有するハウジングを備えることができ、上部は、上半身を支持するように構成された平坦な上部上面部と平坦な上部底面部とを備え、下部は、下半身を支持するように構成された平坦な下部上面部と平坦な下部底面部とを備える。

    このシステムは、ハウジングの下部底面部に配設された下部底面部移動機構、及びハウジングの上部底面部に配設された上部底面部移動機構を備えることもでき、下部底面部移動機構及び上部底面部移動機構は協働してシステムを第1の表面と第2の表面の間で往復移動(前後に移動)させる。 また、ハウジングの下部上面部に配設された下部上面部移動機構及びハウジングの上部上面部に配設された上部上面部移動機構を備えることもでき、下部上面部移動機構及び上部上面部移動機構は、当該下部底面部移動機構及び上部底面部移動機構が協働してシステムを第2の表面から第1の表面に移動させるときに、システムを第1の表面と身体との間に潜り込ませるように構成されている。

    第1の表面は、隣接する第1の上面に対して、約90〜180°の度をなす第1の下面から構成され、第2の表面は、隣接する第2の上面に対して角度約90〜180°の角度をなす第2の下面から構成される。

    ヒンジ機構は、上部を下部に対して角度を付けて固定するように構成された係止機構を備えることができる。 下部上面部移動機構を第1のモータで駆動し、上部上面部移動機構を第2のモータで駆動することができる。 下部底面部移動機構を第3のモータで駆動し、上部底面部移動機構を第4のモータで駆動することができる。 各移動機構は、例として、一つ又は複数のベルト、ローラ、又はホイールを備えることができる。

    上記のいずれでも、システムはさらに、底面部移動機構に操作可能に結合され、第1の表面又は第2の表面の端部の検出に呼応してシステムの移動を停止するように構成された移動監視部をさらに備えることができる。 代替又は別法で、システムは、第2の表面から第1の表面までの移動距離を測定し、第1の表面から第2の表面に戻る移動距離を測定する手段を備えることができる。 その場合に移動監視部は、第2の移動距離が第1の移動距離と等しいかそれより長い場合に、移動を停止するように構成することができる。

    また、上記のいずれでも、柔軟な(ゆるみのある)部材(アイテム)が様々な移動機構に引き込まれないようにする物理的障壁として一つ又は複数のガード部材を備えることもできる。

    図面の図は限定的ではなく例として好ましい実施形態を示すものである。 図中、同様な参照符号は、同一又は同様な要素を参照している。

    本発明によると、身体移動システム及び方法は、個人が重いものを持ち上げ、もしくは引き寄せる必要がなく、又は厄介な滑車あるいは上昇システムを必要とせずに、身体を第1の表面から第2の表面への移動を可能にするものである。 第1及び第2の表面は、それぞれ実質的に平坦な表面であり、又は第1と第2の表面のうちの一つあるいは両方が、複数の実質的に平坦な表面又は湾曲した表面で構成されてもよい。 こうした表面に対応するため、身体移動システムは、一つ又は複数の枢軸、湾曲部、又は屈曲点を含むことができる。

    図1A及び図1Bは、本発明による身体移動システム100の実施形態を示す。 一例であって限定するものではないが、身体移動システム100は、人間の身体の移動に対応する大きさ及び形状であり、図では長さが約1.7m(5.5フィート)〜2.0m(6.5フィート)など、幅が約0.5m(1.5フィート)〜0.8m(2.5フィート)として示してある。 正確な寸法は、移動すべき身体の大きさに応じて、本明細書で提供した例示の範囲を超えて変えることができる。 例えば、非常に背が高い又は幅が広い身体では、長さ又は幅あるいはその両方をさらに大きくすることができる。 また、他の例として、移動すべき身体の大きさが比較的小さい場合は、この寸法を本明細書で提供する大きさよりも小さくすることができる。 当然、身体移動システムで、人間の身体ではないもの、例えば動物、重い装置などの移動が意図される場合は、それに応じて寸法が選択される。

    図1の斜視図から分かるように、身体移動システム100はその上面110に、実質的に平坦な長手方向の中央部分102を備え、2つの勾配が付けられた長手方向の外側部分104A、104Bも備える。 図で示した実施形態では、身体移動システムは、その長さに対して概ね垂直(又は直交する)方向に移動するように構成されている。 即ち、この身体移動システムの運動は概ね平面的で矢印X及びYの方向である。 さらに、以下により詳細に記載するように、身体移動システム100は同じ平面内で回転するように構成することもできる。 外側傾斜縁部104A、104Bによって、身体移動システムが概ね矢印X及びYの方向に移動する場合に、身体移動システム100が身体の下に潜り込むことができるようになる。 しかし、他の実施形態では、身体移動システムの輪郭が十分薄い場合は、傾斜縁部を省くことができる。

    身体移動システム100は、第1の端部140及び第2の端部150を備え、主ハウジング部分142がその間に配設されたハウジングを含む。 好ましくは、第1の端部140は1対のハンドル140A、140Bを備えて、身体移動システムを簡単に持ち運ぶことができるようにする。 同様に、第2の端部150も1対のハンドル150A、150Bを備える。 少なくとも一つの移動手段が上面110に配設されている。 上面110の移動手段は、移動すべき身体に対して身体移動システム100を動きやすくさせる。 図で示した形態では、移動手段は、一連のベルト(帯状体)の形態を取っている。 一連のベルトが上面110で露出されて、ベルトが、その上に身体を置く本体又はマットあるいはマットレスと係合可能とされている。 移動すべき身体に対して、一連のベルトが、身体移動システム100を矢印Xの方向など前方向に、かつ矢印Yの方向など反対又は逆方向に移動させる。

    この実施形態では、一連のベルトは、第1組のベルト120、及び第2組のベルト130を含む。 他の実施形態では、一連のベルトではなく、単一のベルトを使用することができる。 他の実施形態では、移動手段は、ベルトではなく、一連のローラ、ホイール、又は振動板で構成することができる。 図1Aの実施形態では、各組のベルト120及び130は3本のベルトを含む。 当業者には理解されるように、様々な数のベルトを使用することができ、第1組のベルト120のベルトの数と第2組のベルト130のベルトの数が同じである必要はない。 例えば、第1組のベルト120は、例えば第1組のベルト120に含まれる3本のベルトを合わせた長さとほぼ等しいハウジング142の長さを覆うことができる単一のベルトでもよい。 他の実施形態では、ベルトとローラの組合せを使用することができ、ベルトとホイールの組合せを使用することができ、ホイールとローラの組合せを使用することができ、又はベルト、ホイール、及びローラの組合せを使用することもできる。 当業者には理解されるであろうが、本発明から逸脱することなく、ベルト、ホイール、ローラ、振動板の様々な組合せ、又は単独あるいは組合わせて使用することができる他の移動手段がある。

    移動手段は、一連のベルトを駆動する少なくとも一つのモータを備える。 即ち、第1組のベルト120及び第2組のベルト130は、単一のモータで駆動することができる。 その場合、単一のモータを使用して身体移動システム100を回転させることは不可能であろう。 好ましい形態では、第1組のベルト120は第1のモータで駆動され、第2組のベルト130は第2のモータで駆動される。 第1組のベルト120及び第2組のベルト130に追加のベルトが上面110に備えられる場合は、一例として、追加の一つ又は複数のモータを加えることができる。 上面の移動手段用に単一のモータが存在する一実施形態では、一連のベルトは、例えば第1及び第2組のベルト120、130、即ち図で示した6本のベルトで覆われる範囲とほぼ等しいハウジング142の長さを覆うことができる単一のベルトでもよい。

    図1Aの実施形態では、第1組のベルト120及び第2組のベルト130を異なるモータで駆動することによって、身体又はその上に身体を置くマットあるいはマットレスに対する身体移動システム100の回転が可能になる。 回転は、各組のベルトを異なる速度で、又は異なる方向に、あるいはその両方で駆動することによって生じる。 当然、移動手段がローラ、ホイール、振動板、又は他の移動手段を備える場合、モータの数及び構成は、同様の移動の結果が生じるように選択される。

    一例として、ベルトは、継目なしの半弾性ポリウレタンのベルトでもよい。 この実施形態では、人体を移動すべき場所は、ベルトの内側部分は摩擦係数約0.1、ベルトの露出される外側部分は摩擦係数約0.3で、ベルトの引張強さを約89.3kg/cm(500ポンド/インチ)幅に選択されている。 しかし、同様の特性を有する他のタイプのベルト、例えば所定量のゴム又は織物を含むベルトを使用することもできる。 また、引張強さ及び摩擦係数は、例えば身体移動システムを下に潜り込ませることが意図されたマット又はマットレスの期待摩擦係数、移動すべき身体の体重の範囲、ベルトの幾何形状など任意の多様な要因に基づいて変更することができる。 ベルトは、場合によっては、身体、マット、又はマットレスを把持しその下に潜り込むのに十分な輪郭であれば、平滑でもよく、又は突起を含んでもよい。

    図1Bは、身体移動システム100の底面190を示す。 この実施形態では、底面190は、第1及び第2の表面、例えばその上に身体移動システム100及び移動すべき身体を載せるテーブルの表面又はベッドの表面などに対して身体移動システム100を移動させるように構成された第2の移動手段を備える。 図1Bの実施形態では、第2の移動手段は、身体移動システム100の長さ、即ち上面110の一連のベルトがわたる長さと同様の一部にわたる第2の一連のベルトを備える。 上面110の一連のベルトと同様に、図で示した実施形態では、底面190の第2の一連のベルトは、2組のベルト、即ち第3組のベルト160及び第4組のベルト170を含む。 上面110の移動手段と同様に、底面190の移動手段は、他の実施形態では、ベルト、ローラ、ホイール、振動板などの異なる配置で構成することもできる。

    第3組のベルト160及び第4組のベルト170は、第1組のベルト120及び第2組のベルト130と同様の特性を有する材料で構成することができる。 即ち、第3組のベルト160及び第4組のベルト170は、ベルトの内側部分の摩擦係数が約0.1、ベルトの露出される外側部分の摩擦係数が約0.3でベルトの引張強さが約89.3kg/cm(500ポンド/インチ)幅である、継目のない半弾性ポリウレタンのベルトでもよい。 第1組のベルト120及び第2組のベルト130のように、第3組のベルト160及び第4組のベルト170は、第3のモータ及び第4のモータで駆動されるが、他の実施形態では異なるモータ構成を使用することができる。 それぞれ第3及び第4組のベルトが別々のモータを有することによって、第1組のベルト120及び第2組のベルト130に関して上記で論じたように、その上に身体移動システム100が配置される表面に対して身体移動システム100を回転させることができるようになる。

    第3組のベルト160と第4組のベルト170の別々の制御を望まない場合は、単一のモータを使用して両組のベルトを駆動することができる。 したがって、簡素化された実施形態では、一つのモータで上面のベルトを駆動し、異なるモータで底面のベルトを駆動することができる。

    他の実施形態では、単一のモータで上面110のベルト及び底面190のベルトを駆動することができる。 こうした実施形態では、身体、マット、又はマットレスの下に又はその下から潜り込む場合に、モータはそれぞれ上面のベルト及び底面のベルトと係合する。 その場合、上面のベルトは、第1の方向(例えば反時計回り)に移動し、底面のベルトは反対方向(例えば時計回り)に移動して、身体、マット、又はマットレスの下に又はその下からの潜り込みが行われる。 これは、任意の数の通常の歯車構成で行うことができる。 身体を第1の表面から第2の表面に移動させる場合、底面のベルトだけをモータと係合させる。

    身体移動システム100は、底面190の外縁部の長さに沿って配設されたシートガード180A及び180Bも含む。 このシートガード180A及び180Bは、シート又は他の材料が移動及び移動に使用される様々なベルトの組に引き込まれることを阻止する。 図1Aと図1Bの両方から分かるように、第1組のベルト120及び第2組のベルト130は、身体移動システム100の最も外側の縁部まで延長されて、身体又はその上に身体を載せるマットあるいはマットレスと簡単に係合し、その下に、又はその下から潜り込むことができる。

    図2は、図1Bの身体移動システムを示す分解図である。 この実施形態では、身体移動システム100の第1の端部140は、第1の端部リブ260に結合される第1の片140A及び第2の片140Bを備える。 第1の片140A及び第2の片140Bは、成形プラスチック又は他の比較的剛性の材料から形成することができる。 2つのベルト駆動機構が第1の端部140内に配設されている。 駆動機構の一つは上面110で第1組のベルト120を駆動させ、一つは底面190で第3組のベルト160を駆動させるものである。 各駆動機構は、モータ組立体の形態を取っている。 例えば、第1組のベルト120を駆動させるように構成された第1のモータ組立体は、モータ210及びモータ制御装置212からなる。 第3組のベルト160を駆動させるように構成された第3のモータ組立体は、モータ230及びモータ制御装置232からなる。 この実施形態では、電源202も第1の端部140内に配設され、それぞれ第1及び第3のモータ組立体に電力を供給する。

    第2の端部150も、第1の端部140の第1の片140A及び第2の片140Bと同様の方法で形成され、第2の端部リブ(図示せず)に結合された第1の片150A及び第2の片150Bを備える。 2つのベルト駆動機構も第2の端部150内に配設されている。 一つは上面110で第2組のベルト130を駆動させる、一つは底面190で第4組のベルト170を駆動させるものである。 各駆動機構は、モータ組立体の形態を取っている。 例えば、第2組のベルト130を駆動するように構成された第2のモータ組立体は、モータ220及びモータ制御装置222からなる。 第4組のベルト170を駆動するように構成された第4のモータ組立体は、モータ240及びモータ制御装置242からなる。 この実施形態では、第2の電源204を第2の端部150内に配設することもでき、それぞれ第2及び第4のモータ組立体に電力を供給する。 他の実施形態では、単一の電源から駆動機構全てに電力を供給することができる。 電源202、204は標準の120VAC(ボルトAC)源(図示せず)から電力を受けるが、他の実施形態では、DC電源、例えば電池から電力を受けることもできる。

    主制御装置を備えて、それぞれモータ制御装置212、222、232、242に命令を出すことができる。 又はモータ制御装置212、222、232、あるいは242の一つが主制御装置として働くことができる。 制御盤、遠隔制御(図5を参照)、パーソナルコンピュータ、又は他のこうしたデバイスが、運動、移動、及び移動命令を各モータ制御装置に有線又は無線手段を介して提供することができる。

    図2には、身体移動システム100のハウジング142の外縁部に沿って配置された2組のローラ250A及び250Bも含まれている。 図3Bで理解されるように、これらのローラは数組のベルトの動作を容易にするものである。 ハウジング142はさらに、身体移動システム100に剛性及び強度を提供する中間支持部を備える。 この実施形態では、中間支持部は、例えばリブ262など、身体移動システム100の幅にわたる1組の交差部材又はリブの形態を取っている。 この実施形態のリブは、ハウジング142内でベルトの間に配設されている。 リブは、アルミニウム合金など比較的剛性の材料から作成することができる。 他の実施形態では、異なるタイプの中間支持部を使用することができ、又はより少ないリブを使用することができる。 各組のローラ250A、250Bとは別のローラがリブの間に配設される。

    図3A、図3B、及び図3Cは、様々な点における身体移動システム100の断面図を示す。 図3Aは、図1Aの線A−Aで切り取られた断面を示す。 断面A−Aは、第1の端部140のリブ260、即ち図1Aの第1の端部とハウジング142が結合されているところが見えるように切り取られたものである。 リブ260は、それぞれモータ210及び230へのインターフェースを備える。 モータ210用第1のインターフェースは、第1の歯車312と係合する第1の回転可能な継手310を備える。 第1の歯車312は、その中心で第1のロッド314に結合される。 第1のロッド314は、モータ210による第1の継手310を介した第1の歯車312の作動に呼応して回転される。 図3Bで理解されるように、第1のロッド314の回転によって、上面110で第1組のベルト120の回転が生じる。

    第3のモータインターフェースは、第1のモータインターフェースと同様であるが、底面190で第3組のベルト160を駆動するために使用される。 したがって、第3のモータインターフェースは、第3の歯車332と係合する第3の回転可能な継手330を備える。 第3の歯車332は、その中心で第3のロッド334に結合される。 第3のロッド334は、モータ230による第3の継手330を介した第3の歯車332の作動に呼応して回転される。 図3Bで理解されるように、第3のロッド334の回転によって、底面190で第3組のベルト160の回転が生じる。

    図3Bは、図1Aの線B−Bに沿って切り取られた断面B−Bを示す。 断面B−Bは、ハウジング142内で第1の端部リブ260と中間リブ262の間で切り取られたものである。 上面パネル142A及び底面パネル142Bも示されている。 この実施形態では、パネル142A及び142Bは、構造的支持を追加し、その上に様々なベルトが移動する輪郭を画定するように選択される。 一例として、パネル142A及び142Bは、アルミニウム合金など比較的剛性の材料から作成することができる。 パネル142A及び142Bは、一連のリブと第1の端部140と第2の端部150に結合されてハウジング142を形成する。

    第1のロッド314は、第1の端部リブ260からハウジング142を通って延在し、第1組のベルト120と第2組のベルト130の間に配設され、また第3組のベルト160と第4組のベルト170の間に配設されたリブで終端する。 駆動ローラ316は、第1の端部リブ260とリブ262の間で第1のロッド314に固定されて、第1のロッドの回転によって駆動ローラ316の回転が生じる。 自由に回転するローラ318は、ローラ316と318の間に配設された第1組のベルト120の第1のベルト121とともに駆動ローラ316に対抗する。 駆動ローラ316によってベルト121上に加えられる力は、自由回転ローラ318によって対抗され、駆動ローラ316によって第1のベルト121を移動させるのに十分な牽引力が生じる。 さらに、案内ローラ340、350Aと350B、及び352Aと352Bは、第1のベルト121を案内する働きをする。 案内ローラ350A及び352Aは一つの外縁部でベルト121を案内し、案内ローラ350B及び352Bは他方の外縁部でベルト121を案内する。 ローラ及びロッドのこの構成は、第1組のベルト120のベルトごとになされている。 同様に、ローラ及びロッドのこのタイプの構成は、第2の端部150から始まる第2組のベルトのベルトごとになされている。 図2のローラ250Aは、図3Bのローラ350A、352A、及び354Aを備える。 同様に、図2のローラ250Bは、図3Bのローラ350B、352B、及び354Bを備える。

    第3のロッド334は、第1の端部リブ260からハウジング142を通って延在し、第1組のベルト120と第2組のベルト130の間に配設され、また第3組のベルト160と第4組のベルト170の間に配設されたリブで終端する。 駆動ローラ336は、第1の端部リブ260とリブ262の間で第3のロッド334に固定されて、第3のロッドの回転によって、駆動ローラ336の回転が生じる。 自由回転ローラ338は、ローラ336と338の間に配設された第3組のベルト160の第1のベルト161とともに駆動ローラ336に対抗する。 駆動ローラ336によってベルト161上に加えられる力は、自由回転ローラ338によって対抗され、駆動ローラ336によってベルト161を移動させるのに十分な牽引力が生じる。 さらに、案内ローラ354A及び354Bは、ベルト161を案内する働きをする。 案内ローラ350Aは一つの外縁部でベルト161を案内し、案内ローラ354Bは他方の外縁部でベルト161を案内する。 ローラ及びロッドの構成は、第3組のベルト160のベルトごとになされている。 同様に、ローラ及びロッドのこのタイプの構成は、第2の端部150から始まる第4組のベルトのベルトごとになされている。

    図3Cは、図1Aの線C−Cで切り取られた断面C−Cを示しており、それはリブ262の図である。 リブ262は、それぞれ案内ローラ350A、352A、及び354Aを保持する案内ローラロッドを支持する助けをする1組の案内開口部360Aを含む。 案内ローラロッドは、ロッド314及び334のように、第1の端部リブ260からハウジング142を通って延在し、第1組のベルト120と第2組のベルト130の間に配設され、また第3組のベルト160と第4組のベルト170の間に配設されたリブで終端する。 他の実施形態では、案内ローラロッドは、中心リブを通って延在することができ、第1の端部140から第2の端部150まで延在する。 図3Bで示したように、1組の案内ローラがベルトごとに提供されている。 同様に、1組の案内開口部360Bが、それぞれローラ350B、352B、及び354Bを保持するロッド用に設けられている。 第1の駆動ロッド支持部370は、ロッド314がリブ262を通過するときにロッド314を支持し、第3の駆動ロッド支持部380は、ロッド334がリブ262を通過するときにロッド334を支持する。

    図4A、図4B、図4C、図4D、及び図4Eは、身体移動システム100を使用した、身体400の第1の表面410から第2の表面420への移動を示す一連の図である。 例として、病院の設定では、第1及び第2の表面はいずれも固定ベッド、移動ベッド、手術台、又はX線テーブルでもよい。 図4Aでは、身体400はマット402上に安静に置かれており、即ち第1の表面410上に安静に置かれている。 身体移動システム100は、第2の表面420上に静置され、矢印Xの方向に、即ち身体400に向かって移動する準備ができている。 図4Bでは、身体移動システムは、それ自体が矢印Xの方向に移動し、マット402の下に、したがって身体400の下に潜り込み始めている。

    図4Cでは、身体移動システム100は、マット402及び身体400の下に完全に潜り込み、前の図の矢印Xに全般的に反対の矢印Yの方向に移動を開始する準備ができている。 図4Dは、身体移動システム100が、身体の第1の表面410から第2の表面420への移動を開始したところを示す。 この場合に、身体移動システム100は、マット402及び身体400をその上に載せて、矢印Yの方向に移動している。 図4Eは、身体移動システム100が、身体400の第2の表面420への移動を完了したところを示す。 身体移動システム100は、マット402及び身体400の下に留まることもでき、又はそれ自体がマット402及び身体400の下から第1の表面410に進むことができる。 当然、身体移動システム100は、身体を第3の表面、例えば手術台、X線テーブル、又は他のベッドへ移動させるのにも使用することができる。

    マット402の使用は任意選択であるが、使用する場合は、マット402はX線透過性パッドであることが好ましい。 さらに、一例として、マット402は、米国マサチューセッツ州のDavid Scott Company of Framinghamによって提供されるBlue Diamond(登録商標)ポリマーゲルパッドなど、より良い衛生状態をもたらす抗菌性、抗細菌性、ラテックスフリーの被覆を含むことができる粘弾性的ポリマーゲルパッドでもよい。 X線の設定で、マット402を患者の下に残しておくことが意図されていない場合は、マット402はX線透過性である必要はない。 本発明で記載したように身体移動システム100とともに使用する場合、マット402の寸法(高さ×幅×厚さ)は、約193.0cm×68.6cm×2.5cm(76インチ×27インチ×1インチ)である。

    身体移動システムの制御は、一つ又は複数の多様な手段でもよい。 例えば、制御盤(図1Aで示していない)は、身体移動システム100の第1の端部140又は第2の端部150内に備えることができる。 他の実施形態では、制御は、追加又は代替として遠隔制御機構によるものでもよい。 こうした遠隔制御機構は、通信ケーブルによって身体移動システム100に接続可能であり、又は赤外線信号を介して身体移動システムと通信することができる。 図4Aから図4Eを参照すると、さらに記憶部(メモリ)を提供して、第2の表面420から第1の表面410までの移動距離を格納し、身体移動システム100によってパラメータとして使用して、身体を第1の表面410から第2の表面420に戻す移動距離を自動的に決定することができる。 こうした特徴により、身体移動システムが第2の表面にはみ出さないことが保証される。 他の実施形態では、身体移動システム100は、やはりはみ出しを回避するために、第1の表面、第2の表面、又はその両方の端部を感知し、この表面の端部の検出に呼応して移動を停止させる検出器を備えることができる。

    図5は、身体移動システム100とともに使用するための遠隔制御500を示す。 遠隔制御500は、「オン」の位置で身体移動システム100を使用可能にする、オン/オフ(又はパワー)ボタン502を備える。 この実施形態には、対応するベルトモードボタンの起動を伴って選択される、利用者が選択可能な3つのベルト制御モードを含むモード選択部分510がある。 3つのモードボタンは、潜り込み512、位置合せ514、及び移動516である。 各モードは、異なる組合せのベルトの使用を要求することができる。

    例えば、潜り込みモードボタン512が選択されると、身体移動システム100は、身体400及びマット402を使用の場合、その下に又はその下から移動(潜り込み)が可能になる。 潜り込みモードでは、上面部ベルト120、130、及び底面部ベルト160、170が作動される。 位置合せモードボタン514が選択されると、身体移動システム100は、身体移動システム100に対して身体404(又はマット402)の位置の比較的小さい調整を行うこと可能になる。 位置合せモードでは、上面部ベルト120、130だけが作動される。 移動モードボタン516が選択されると、身体移動システム100はそれ自体が、身体400及びマット402を使用する場合はそれとともに移動するために使用される。 位置合せモードでは、底面部ベルト160、170だけが作動される。

    遠隔制御500は、移動ボタン522及び回転ボタン524を有する移動コマンド部分520も備える。 移動ボタン522は、2つの起動デバイス、左への移動矢印526、及び右への移動矢印528を含む。 左への移動矢印526を押し下げると、身体移動システム100を左方向に、即ち図1Aの矢印Xの方向に移動させる。 同様に、右への移動矢印528を押し下げると、身体移動システム100を左の矢印ボタンの方向と反対に、即ち矢印Yの方向に移動させる。 回転ボタン524も、2つの起動デバイス、時計回りの回転矢印530及び反時計回りの回転矢印532を含む。 時計回りの回転矢印530を押し下げると、身体移動システム100を時計回りの方向に回転させる。 同様に、反時計回りの回転矢印532を押し下げると、身体移動システム100を反時計回りの方向に回転させる。 身体移動システム100の回転は、表面、即ち上面110又は底面190上の数組のベルトが異なる方向に、又は同じ方向の場合は異なる速度で移動する場合に行われる。

    図6は、図1A及び図1Bのシステムと同じであるが、その中心付近にヒンジが付けられた身体移動システム600を示す。 身体移動システム600は、ヒンジシステム660によって互いに結合された上部640及び下部(底部)650を備える。 上部640は、第1の移動機構、この図では1組のベルト620を備え、下部は第2の移動機構、この図では第2組のベルト630を備える。 図1A及び図1Bの身体移動システム100のように、身体移動システム600もその底面(図示せず)に第3組のベルト(図示せず)、及び第4組のベルト(図示せず)を備える。 図1A及び図1Bの身体移動システム100に関して記載したように、この数組のベルトはモータによって駆動される。

    身体移動システム600は、図1A及び図1Bの身体移動システム100のように、身体移動システムを完全に開いた位置又は平坦な位置に係止する一つ又は複数の係止機構を備えることができる。 他の実施形態では、身体移動システム600は、任意の多様な角度で、身体移動システム600の上部640を身体移動システム600の下部650に対して係止する一つ又は複数の係止機構を備えることができる。 こうした係止機構は、ヒンジシステム660の一部として備えることができる。 身体移動システム600は、身体を座った姿勢の第1の表面から横たわった姿勢の第2の表面に、又はその逆に移動させる場合に、特に有用である。 また、米国フロリダ州ラーゴ(Largo)のBasic American Medical Products社によるStretchair(商標)など、ベッドと椅子の姿勢を変えるいす/ベッドシステムに特に有用である。 さらに、身体移動システム600は、身体を第1の座った姿勢の表面から第2の座った姿勢の表面に移動させるのに有用である。

    上記に最良の形態及び/又は他の好ましい実施形態と考えられるものを記載したが、理解されるように、それには様々な変更を加えることができ、一つ又は複数の本発明は多様な形及び実施形態で実施することができ、それらは多数の応用例に適用することができ、それらの単に一部を本明細書に記載したに過ぎない。 本明細書で使用する用語「備える」及び「含む」は、限定されないことを指す。 特許請求の範囲により、任意の又は全ての変更形態及び変形形態が本発明の概念の範囲内にあることを主張する。

    本発明による身体移動システムを示す上面斜視図である。

    図1Aの身体移動システムを示す底面斜視図である。

    図1A及び図1Bの身体移動システムを示す分解図である。

    図1A及び図1Bの身体移動システムを示す断面図である。

    図1A及び図1Bの身体移動システムを示す断面図である。

    図1A及び図1Bの身体移動システムを示す断面図である。

    図1A及び図1Bの身体移動システムを使用した、身体の第1の表面から第2の表面への移動を示す図である。

    図1A及び図1Bの身体移動システムを使用し、身体の第1の表面から第2の表面への移動を示す図である。

    図1A及び図1Bの身体移動システムを使用し、身体の第1の表面から第2の表面への移動を示す図である。

    図1A及び図1Bの身体移動システムを使用し、身体の第1の表面から第2の表面への移動を示す図である。

    図1A及び図1Bの身体移動システムを使用し、身体の第1の表面から第2の表面への移動を示す図である。

    図1A及び図1Bの身体移動システムとともに使用することができる遠隔制御デバイスを示す正面図である。

    本発明による、ヒンジを有する身体移動システムの代替実施形態を示す斜視図である。

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