Patient support equipped with a general-purpose energy supply system

申请号 JP2010503122 申请日 2008-04-01 公开(公告)号 JP2010523269A 公开(公告)日 2010-07-15
申请人 ストライカー コーポレイションStryker Corporation; 发明人 コンウェイ、ケヴィン; ストライカー、マーティン; デイヴィス、スコット;
摘要 患者支持器であって、患者支持面と、患者支持器に設けられた 流体 移動システムと、患者支持器に取り付けられ、流体移動システムと選択的に流体連通する複数のポートと、を有する患者支持器。 ポートのうちの少なくとも1つは、1つの装置に結合し、その装置がそのポートに結合されると、流体移動システムから装置に流体を給送するか、または装置を介して流体を吸引するために流体移動システムから装置に 真空 圧を給送するように適合される。
权利要求
  • 患者支持器であって、
    患者支持面と、
    前記患者支持器に設けられる流体移動システムと、
    前記流体移動システムに選択的に流体連通された、前記患者支持器に取り付けられた複数のポートであって、前記患者支持面とは異なる位置に支持され、使用者が、前記流体移動システムを移動させるための支持なしで、患者の周囲のいくつかの位置から前記流体移動システムを使用することができる、複数のポートと、
    を具備し、
    前記複数のポートのうちの少なくとも1つのポートが、1つの装置に結合し、前記装置が前記少なくとも1つのポートに結合されると、前記流体移動システムから前記装置に流体を給送するか、または前記装置を介して流体を吸引するために前記流体移動システムから前記装置に真空圧を給送するように適合される、患者支持器。
  • 制御システムをさらに具備し、
    前記制御システムは、
    前記装置が前記ポートのうちのそれぞれのポートに結合されるかまたは極めて近接するとき、前記装置を検出するセンサを有し、
    前記装置の検出に応じて、前記制御システムが前記それぞれのポートにおける流体の流れを制御する、請求項1に記載の患者支持器。
  • 前記装置がタイプを有し、
    前記センサが、前記装置の前記タイプを検出するように構成され、
    前記センサによる前記装置のタイプの検出に基づいて、前記制御システムが前記それぞれのポートにおける流体の流れを制御する、請求項2に記載の患者支持器。
  • 前記少なくとも1つのポートが、膨張式装置、導管、空気作動式装置、アクチュエータ、人工呼吸器およびチャンバからなる群から選択される装置に結合される、請求項1〜3のいずれか一項に記載の患者支持器。
  • 前記患者支持面が枠およびマットレスを備え、前記ポートが前記枠に設けられる、請求項1に記載の患者支持器。
  • 前記流体移動システム内の前記流体を加熱または冷却する加熱または冷却装置をさらに具備する、請求項1、2、3および5のいずれか一項に記載の患者支持器。
  • 前記流体移動システム内の前記流体を加圧する圧縮機をさらに具備する、請求項1〜3および5のいずれか一項に記載の患者支持器。
  • 前記流体移動システムが、前記複数のポートと選択的に流体連通する真空ラインを有し、前記真空ラインが、それぞれのポートと流体連通すると、前記それぞれのポートにおいて吸引を提供する、請求項1に記載の患者支持器。
  • 前記流体移動システムが、前記ポートのうちの1つにおいて高圧/低容量流体を提供することにより高圧/低容量ポートを形成し、前記ポートのうちの別のものにおいて高容量/低圧を提供することにより高容量/低圧ポートを形成するように構成される、請求項1〜3、5および8のいずれか一項に記載の患者支持器。
  • 前記流体移動システムにおける前記流体を加熱または冷却する、加熱または冷却装置をさらに具備する、請求項9に記載の患者支持器。
  • 前記流体移動システムが、2つのポートにおいて高容量/低圧流体を提供することにより2つの高容量/低圧ポートを形成し、
    前記高容量/低圧ポートのうちの一方が加熱流体を給送し、
    前記高容量/低圧ポートのうちの他方が冷却流体を給送する、請求項10に記載の患者支持器。
  • 患者支持器であって、
    患者支持面と、
    前記支持器に取り付けられた流体移動システムであって、流体給送システムと、真空システムと、前記流体給送システムおよび前記真空システムと選択的に流体連通する複数のポートと、を有し、前記ポートが、前記患者支持面の周囲の異なる位置で支持され、使用者が、前記患者支持器の周囲の異なる位置で前記流体移動システムを使用することができる、流体移動システムと、
    前記ポートと前記流体給送システムと前記真空システムとの間の前記選択的連通を制御する制御システムと、
    を具備し、
    前記ポートが、1つの装置に結合し、前記装置が前記ポートのうちのそれぞれのポートに結合されると前記装置に流体または真空圧を給送するように適合され、
    前記制御システムは、前記装置が前記それぞれのポートに結合されるかまたは極めて近接するとき、前記装置を検出するように構成される、患者支持器。
  • 前記流体移動システムが、外部流体供給システムに結合するように構成される、請求項12に記載の患者支持器。
  • 前記流体移動システムが、外部真空システムに結合するように構成される、請求項12または13に記載の患者支持器。
  • 前記装置の検出に基づいて、前記制御システムが前記それぞれのポートにおける前記流体の圧力を選択的に調整する、請求項14に記載の患者支持器。
  • 前記ポートのうちの少なくとも1つが、膨張式装置、導管、空気作動式装置、アクチュエータ、人工呼吸器およびチャンバからなる群から選択される装置に結合するように適合される、請求項12または13に記載の患者支持器。
  • 前記流体給送システムが治療流体供給源を含む、請求項12に記載の患者支持器。
  • 前記治療流体供給源からの前記治療流体を霧化する噴霧器をさらに具備する、請求項17に記載の患者支持器。
  • 前記患者支持面が膨張式ブラダを有し、
    前記複数のポートのうちの選択されたポートが、前記ブラダと選択的に流体連通し、
    前記制御システムが、前記選択されたポートを介して前記流体移動システムを前記膨張式ブラダに選択的に結合する、請求項12に記載の患者支持器。
  • 枠および患者支持面を有する患者支持器において装置を動作させる方法であって、
    前記患者支持器に流体導管を備えた流体移動システムを提供するステップと、
    前記患者支持器に複数のポートを提供するステップと、
    前記複数のポートのうちのそれぞれのポートを、1つの装置に結合しかつそれと流体連通するように適合させるステップと、
    前記流体導管を通る流体の流れを制御するステップと、
    前記流体導管と前記それぞれのポートとの間に流体連通を選択的に提供するステップであって、装置が、前記それぞれのポートに結合されると、前記流体移動システムと流体連通する、ステップと、
    を含む、方法。
  • 装置が、前記ポートのうちのそれぞれのポートに結合されるかまたは極めて近接するとき、前記装置の存在を検出するステップと、
    前記装置の存在の検出に応じて、前記ポートを開放し、前記装置と前記流体移動システムとの間の流体連通を可能にするステップと、
    をさらに含む、請求項20に記載の方法。
  • 前記装置のタイプに基づいて、前記それぞれのポートにおける圧力を調整するステップをさらに含む、請求項21に記載の方法。
  • 说明书全文

    関連出願の相互参照 本出願は、2008年3月28日に出願された、出願人マーティン・ストライカー(Martin Stryker)、ケヴィン・コンウェイ(Kevin Conway)およびスコット・デーヴィス(Scott Davis)による「汎用エネルギー供給システムを備えた患者支持器(PATIENT SUPPORT WITH UNIVERSAL ENERGY SUPPLY SYSTEM)」と題する米国特許出願第12/057,941号明細書の利益を主張し、2007年4月13日に出願された、出願人マーティン・ストライカー(Martin Stryker)、ケヴィン・コンウェイ(Kevin Conway)およびスコット・デーヴィス(Scott Davis)による「汎用エネルギー供給源(UNIVERSAL ENERGY SUPPLY)」と題する米国仮特許出願第60/923,501号明細書の利益を主張し、2007年8月29日に出願された、出願人マーティン・ストライカー(Martin Stryker)、ケヴィン・コンウェイ(Kevin Conway)およびスコット・デーヴィス(Scott Davis)による「汎用エネルギー供給源(UNIVERSAL ENERGY SUPPLY)」と題する米国仮特許出願第60/968,780号明細書の利益を主張し、これらの出願は開示内容がすべて参照により本明細書に援用される。

    本発明は、患者支持器に関し、特に、患者の治療またはケアのために患者支持器の1つまたは複数の装置にエネルギーまたは治療流体を給送する汎用エネルギー供給システムを組み込んだ、患者支持器に関する。

    本発明によれば、患者支持器は、患者支持面と、患者支持器に設けられた流体移動システムと、複数のポートと、を有しており、ポートは、患者支持器において、流体移動システムと選択的に流体連通するように設けられている。 ポートのうちの少なくとも1つは、1つの装置に結合し、その装置がその少なくとも1つのポートに結合されると、装置に流体を給送するかまたは装置から流体を吸引するように適合されている。

    本発明の別の形態では、患者支持器は、患者支持面と患者支持器に設けられたエネルギー供給システムとを有している。 エネルギー供給システムは、制御システムおよび流体移動システムと、さらに、流体移動システムと選択的に流体連通する複数のポートと、を有している。 制御システムは、流体移動システムを通してポートへのまたはポートからの流体の流れを制御する。 ポートのうちの少なくとも1つは、1つの装置に結合し、その装置がその少なくとも1つのポートに結合されると、装置にまたは装置から流体を移動させるように適合されている。

    これら患者支持器のいずれにおいても、患者支持器は、ポートのうちの1つに極めて近接するかまたはそれに結合される装置を検出するように構成される。 たとえば、患者支持器を、装置のタイプまたは装置に関する情報を検出するように構成することができる。 好適な流体には、治療流体を含む、空気もしくは他の気体または液体、たとえばまたは処理液がある。 用途によっては、流体は薬物を含むことができる。

    患者支持器のいずれかの別の態様では、ポートは、膨張式装置、導管、空気作動式装置、アクチュエータ、人工呼吸器およびチャンバ等の装置に結合される。 たとえば、膨張式装置には、膨張式チャンバ、膨張式サイドレール、膨張式カフ、膨張式バッグ、または膨張式マットレスまたはパッドがあり得る。 膨張式マットレスまたはパッドには、床ずれを防止するため、呼吸器治療を提供するため、褥瘡の発症を抑制するため等、患者に振動または衝撃治療を施す、患者を体位交換するように構成された膨張式マットレスまたはパッドがある。

    さらなる態様では、患者支持面は各々、枠およびマットレスを有することができ、ポートは枠に設けられる。 さらに、ポートは、患者支持器の周囲に間隔を空けた位置に設けられ、それにより、介護者がベッドのいずれの側またはいずれの端からも流体移動システムを利用することができる。

    さらなる態様によれば、患者支持器は、任意に、流体移動システムにおける流体を加熱または冷却する加熱または冷却装置を有する。

    他の態様では、患者支持器は、流体移動システムにおける流体を加圧する圧縮機を有することができ、それにより流体移動システムは加圧流体を給送することができる。 任意に、流体移動システムは、1つまたは複数のポートにおいて高圧/低容量流体を提供し、1つまたは複数の他のポートにおいて高容量/低圧流体を提供することができる。

    さらに、流体移動システムは、ポートと選択的に流体連通する真空ラインを有することができ、真空ラインは、それぞれのポートと流体連通すると、そのそれぞれのポートにおいて吸引を提供する。

    本発明のさらに別の形態では、患者支持器は、患者支持面と支持器に設けられた流体移動システムとを有し、流体移動システムは、流体給送システムと、真空システムと、流体給送システムおよび真空システムと選択的に流体連通する複数のポートと、を有する。 ポートのうちの少なくとも1つは、1つの装置に結合し、その装置がその少なくとも1つのポートに結合されると装置に流体または真空圧を給送するように適合される。

    一態様では、流体移動システムは外部流体供給源に結合するように構成される。 任意に、患者支持器に搭載型流体供給源が設けられ、それにより、制御システムが、外部流体供給源または搭載型流体供給源のいずれかから流体を給送することができる。 さらに、流体移動システムを、外部真空源に結合するように構成することができる。 この場合もまた、患者支持器は、任意に、搭載型真空源を有することができる。 このように、患者支持器は、外部真空源または流体供給源に結合されてもされなくても、患者の継続的なケアを提供することができる。

    一態様では、支持器は、装置のタイプを検出するように構成される制御システムを有する。 たとえば、ポートにRFIDリーダ等のセンサを設けることができる。 RFIDリーダは、エネルギー供給システムに結合される装置に関連付けられたRFIDタグを検出する。 RFIDタグは、装置を識別しかつ/または装置に関する情報を提供する。 さらに、制御システムは、RFIDリーダが受け取る情報に基づいて装置に適応するように、流体移動システムにおける流体の圧を制御するように構成される。 このように、患者支持器は、患者支持器に結合される装置に適応するようにそのエネルギー供給システムを適合させることができる。

    他の態様では、少なくとも1つのポートは、膨張式装置、導管、アクチュエータもしくは器具等の空気作動式装置、人工呼吸器またはチャンバ等の装置に結合される。

    別の態様では、患者支持面は枠およびマットレスを備え、ポートは枠に設けられる。

    さらに別の実施形態によれば、患者支持器は、患者支持器が選択的に膨張させることができる膨張式装置を有する。 たとえば、膨張式装置は、チャンバ、カフ、創傷カバー、患者昇降移送装置、マットレスまたは枕等を含むことができる。

    一態様では、患者支持器は、膨張式装置の補給品を格納する仕切りまたはハウジングを組み込むことができる。 たとえば、仕切りまたはハウジングを、患者支持器の患者支持面の真下、たとえば患者支持面を支持する枠の真下か、または、フットボード板、ヘッドボードまたはサイドレールの一方に取り付けることができる。

    本発明の別の形態では、患者支持器は治療チャンバに結合され、治療チャンバは、格納位置から、患者を治療することができる配備位置まで移動するように構成される。

    本発明のエネルギー供給システムを用いて、種々の装置またはシステムにエネルギーを供給することができることが理解されるべきである。 それらには、たとえば、DVT装置、空気膨張式マットレスまたは枕、空気膨張式サイドレール、入浴または不測の排尿後に患者を乾かすために温度制御された空気を給送するホース、空気作動式血圧測定カフ、快適さまたは他の理由(たとえば褥瘡ケア)のために身体のさまざまな部位(たとえば足)をマッサージする、一体型または外部装置を含む、空気作動式マッサージ装置、戦闘機等における、尿収集用の吸引ホース、回転のための空気膨張体、患者の落下を低減する「エアバッグ」型システム、吸引作動式創傷ドレナージ装置、創傷の灌注用装置、吸引作動式排液装置、他の目的に対する空気駆動式機器(空気圧器具、空気作動式ポンプ等)、他動運動訓練(たとえばギャッチ)アクチュエータ、ろ過され圧力制御された空気が完備した患者の人工呼吸器、患者の運動検知システム、空気チャンバ、区画された患者離床システム、空気膨張式ファウラー装置等の身体昇降装置、創傷ケアを行えるようにする(たとえば床ずれ)空気膨張式分割式身体昇降装置(回転)、X線フィルム挿入のために昇降を可能にする空気マットレスシステム、空気作動式蠕動患者移送/再配置(持ち上げる)システム、空気充填重力補助(傾斜)患者移送支援装置、ろ過空気取入口/排出口を備えた生物学的危険物質隔離チャンバ等の用途のための膨張式患者チャンバ、治療気体用チャンバ、治癒を促進するための高濃度酸素送達用膨張式患者チャンバ(高圧チャンバ)、ビーズ充填患者固定化装置、小型の使い捨て流体容器、空気浮上患者移送を行うことができる空気充填パッド(エアホッケー)、(参照により開示内容がすべて本明細書に援用される、2007年8月14日に出願された、「薬物送達システム(DRUG DELIVERY SYSTEM)」と題する米国仮特許出願第60/955,735号明細書(代理人整理番号STR03N P−215)に開示されているような)高酸素含有空気等の治療気体、または霧化薬物もしくは他の治療薬等の他の有益な物質を、治癒を促進するために送達する空気充填パッド、患者を暖めるかまたは冷やすために温度制御された空気を用いる空気充填パッド、褥瘡を防止するかもしくは治療するため、身体温度制御または単に快適さのために、患者に向かって温度制御された(高温/低温)空気が漏出する空気充填パッド、清拭のため、化学除染のため、または他の専門治療のための膨張式浴槽システム、および小型/使い捨て流体収納容器がある。

    したがって、本発明は、患者支持器に対し、患者の状態または患者支持器の位置に関わらず患者に対して継続的なケアを提供するために、種々の装置に動力を供給しまたは通電するか、装置にまたは患者に流体を給送することができる汎用的な適用を提供する。

    本発明のこれらおよび他の目的、利点、用途および特徴は、図面とともに以下の説明を検討することによってより明確になろう。

    詳細な説明は、特に添付図面を参照する。

    本発明の汎用エネルギー供給システムを組み込んだ病院ベッドの形態の患者支持器の斜視図である。

    図1の患者支持器の第2斜視図である。

    明確にするために患者支持面を取り除いた、汎用エネルギー供給システムを示す、図1および図2の患者支持器の斜視図である。

    図3の汎用エネルギー供給システムの斜視図である。

    図4のエネルギー供給システムの別の斜視図である。

    図1の患者支持器の第2底面斜視図、及び汎用エネルギー供給システムの加熱および冷却部を示す、第2底面斜視図の拡大部分斜視図である。

    図1の患者支持器の第2底面斜視図、及び汎用エネルギー供給システムの加熱および冷却部を示す、第2底面斜視図の拡大部分斜視図である。

    本発明の汎用エネルギー供給システムの概略図である。

    本発明の汎用エネルギー供給システムの制御システムの概略図である。

    本発明の流体移動システムを備えた手術台の斜視図である。

    仕切りまたはテント等の膨張式装置を組み込んだ患者支持器の概略斜視図である。

    使い捨て高圧装置、膨張式真空補助閉鎖装置、使い捨て患者移送パレットまたは薬物送達装置等、使い捨て膨張式装置を保持する仕切りまたはハウジングを組み込んだ、本発明の患者支持器の斜視図である。

    使い捨て高圧装置の一実施形態の斜視図である。

    使い捨て高圧装置の別の実施形態の斜視図である。

    患者支持器に取り付けられたチャンバを組み込んだ本発明の患者支持器の概略斜視図である。

    未配備位置にあるチャンバを示す図14に類似する図である。

    配備位置と格納位置との間で移動可能な可動チャンバを組み込んだ、本発明の患者支持器の別の概略図である。

    患者支持器に組み込まれた第2チャンバを示す、図16の患者支持器の端立面図である。

    ベッドのフットボードに組み込まれたチャンバを組み込んだ、本発明の患者支持器の部分斜視図である。

    配備位置にあるチャンバを示す。

    チャンバ内に除染を提供する1つまたは複数の装置を組み込んだ、本発明のチャンバを示す。

    膨張式チャンバを補強するために用いることができるハウジングの斜視図である。

    ハウジングを形成するブランクの斜視図である。

    本発明の患者支持器と用いることができる携帯型チャンバの斜視図である。

    携帯型チャンバのうちの2つによって治療されている、患者支持器上の患者を示す、患者支持器の斜視図である。

    患者を体位交換するのを支援するために用いることができる昇降装置の概略図である。

    部分的に伸張した位置にある昇降装置を示す、図25に類似する図である。

    完全に伸張した位置にある昇降装置を示す、図25および図26に類似する図である。

    患者を体位交換するために用いることができる昇降装置を備える枠を組み込んだ、本発明の患者支持器の斜視図である。

    図1を参照すると、数字10は、全体として、本発明の患者支持器を示している。 以下により完全に説明するように、患者支持器10は、汎用エネルギー供給システム12を組み込んでいる。 それは、患者支持器に設けられている複数の別個の位置に流体または真空圧を給送し、それにより、患者支持器において流体または真空によって、さまざまな装置に対し動力を供給し、それらを作動させ、導管として使用する等が可能になり、または患者を治療するかもしくは患者に対処するために流体または真空を提供することが可能になる。 さらに、汎用エネルギーシステム12は、高圧/低容量流体または高容量/低圧流体、さらには加温または冷却流体を提供することができる。 真空または流体供給源は、患者支持器の外部であってもよく、その場合、エネルギー供給システムは、単に、流体または真空圧に対する導管および制御システムとして作用する。 あるいは、またはさらに、汎用エネルギー供給源12は、それ自体の真空圧または流体供給源を有していてもよい。 それは、内蔵エネルギー供給システムを提供するように患者支持器に設けられ、それにより、患者支持器によって支持される患者が、患者支持器が流体または真空の外部供給源から切り離されている場合であっても、継続的なケアを受けることができる。 さらに、本システムの電動部品を、患者支持面の真下にまたは患者支持面の下側に配置することができ、その際、たとえばいくつかを患者支持器の基部に配置し、一方で、ポートを患者支持面に配置することができ、それにより、電力に関連する付随的な危険なしに動力が供給される。 さらに、したがって、汎用エネルギーシステムは、後に機械または空気エネルギー等の別の形態のエネルギーに変換されることが可能な一形態で、エネルギーを提供することができる。

    図示する実施形態では、患者支持器10はベッドを構成しているが、たとえばストレッチャー、コット、手術台、治療用リクライニングチェア等の椅子、理学療法テーブル、車椅子等を含む、他の患者支持器を構成してもよい、ということが理解されるべきである。 説明を容易にするために、以下の説明はベッドに関して行うが、本発明はそのように限定されないことが理解されるべきである。 さらに、本発明を、病院ベッド、長期療養施設ケアベッドまたは家庭のベッドを含む、異なるタイプのベッドに組み込むことができる。

    図1および図2に最もよく示すように、患者支持器10は、基部16に取り付けられる支持面14を有している。 図示する実施形態では、基部は、複数のキャスタに支持される車輪付き基部であるが、患者支持器は、たとえば手術室(OR)台の場合、固定基部を有していてもよいということが理解されるべきである。 支持面14が、連接デッキ20を有しており、それは、中間枠22によって支持される足部20a、座部20bおよび頭部20cを有している。 支持面14はさらにマットレス23を有しており、それは、フォームマットレスかまたはブラダを備えたマットレスかまたはそれら両方の組合せを含むことができる。 デッキに支持され得る好適なマットレスの例として、米国特許第5,179,142号明細書および2008年2月15日に出願された、「患者支持装置で用いられる可動サイドレール装置(MOVEABLE SIDERAIL APPARATUS FOR USE WITH A PATIENT SUPPORT APPARATUS)」と題する同時係属米国特許出願第12/063,970号明細書(代理人整理番号STR03A P−164A)、2007年11月15日に出願された、「体位交換補助を備えた患者支持面(PATIENT SUPPORT SURFACE WITH TURN-ASSIST)」と題する同第11/940,995号明細書(代理人整理番号STR03A P−105A)、2007年11月14日に出願された、「体位交換補助を備えた患者支持面(PATIENT SUPPORT SURFACE WITH TURN-ASSIST)」と題する同第11/939,829号明細書(代理人整理番号STR03A P−105B)、および2006年5月4日に出願された、「共振基準衝撃装置を備えた振動式患者支持装置(VIBRATING PATIENT SUPPORT APPARATUS WITH A RESONANT REFERENCING PERCUSSION DEVICE)」と題する同第11/381,631号明細書(代理人整理番号STR03A P−166A)を参照されたい。 これらは、ミシガン州カラマズーのストライカー・コーポレイション(Stryker Corporation(Kalamazoo, MI))によって権利が共有されており、開示内容がすべて参照により本明細書に援用される。 さらに、出産用ベッドの場合、好適なマットレスは、2007年3月28日に出願された、「出産用ベッドおよびそのための患者横臥面(MATERNITY BED AND PATIENT LYING SURFACE THEREFOR)」と題する米国仮特許出願第60/920,381号明細書(代理人整理番号STR03B P−165)に記載されているマットレスを含むことができ、上記出願は、ミシガン州カラマズーのストライカー・コーポレイション(Stryker Corporation(Kalamazoo, MI))によって権利が共有されており、開示内容がすべて参照により本明細書に援用される。

    中間枠22は、一対の昇降機構24によって基部16に移動可能に取り付けられており、それにより、要求に応じて支持面を上昇させるか下降させることができる。 枠に対して好適な昇降装置は、米国特許第5,172,442号明細書、同第6,820,294号明細書および同第7,150,056号明細書に開示されているような、ねじリフトまたは油圧ジャックもしくはシリンダを含む、機械式昇降装置を含む。 上記特許は、ミシガン州カラマズーのストライカー・コーポレイション(Stryker Corporation(Kalamazoo, MI))によって権利が共有されており、開示内容がすべて参照により本明細書に援用される。 さらに、頭デッキ部および足デッキ部を、以下の出願に開示されているようなアクチュエータを用いて上昇または下降させることができる。 すなわち、2006年12月18日に出願された、「病院ベッド(HOSPITAL BED)」と題する、同時係属米国特許出願第11/612,428号明細書(代理人整理番号STR03A P−102A)、2006年12月18日に出願された、「病院ベッド(HOSPITAL BED)」と題する、同第11/612,405号明細書(代理人整理番号STR03A P−102B)、2006年12月19日に出願された、「病院ベッド(HOSPITAL BED)」と題する、同第11/642,047号明細書(代理人整理番号STR03A P−102C)および2006年12月18日に出願された、「病院ベッド(HOSPITAL BED)」と題する、同第11/612,361号明細書(代理人整理番号STR03A P−102D)であり、それらはすべてミシガン州カラマズーのストライカー・コーポレイション(Stryker Corporation(Kalamazoo, MI))によって権利が共有されており、開示内容がすべて参照により本明細書に援用される。 上述したように、エネルギー供給システム12を、固定基部とともに固定患者面を有する患者支持器に組み込むことができる、ということが理解されるべきである。

    再び図1および図2を参照すると、エネルギー供給システム12は、複数のポート26、28a、28b、28cおよび28dを有し、1つまたは複数のポートにおいて流体または真空圧を提供する。 ポート26、28a、28b、28cおよび28dは、患者支持器10の4つの隅またはその近く等に、患者支持器10の別個の位置に取り付けられている。 このように、ポートは、患者支持面の周囲の間隔が空けられた場所に設けられ、それにより、介護者または患者等の使用者は、患者支持器のいずれの側またはいずれの端からもエネルギー供給システムを利用することができる。 さらに、流体給送のためにかつ真空圧のために別個のポートを提供するように、各場所に複数のポートを設けることができることが理解されるべきである。

    ポート26、28a、28b、28cおよび28dは、さまざまな装置に結合するように適合されており、それらの装置は、流体または真空によって動力が供給されるかもしくは作動されるか、または、流体または真空を、患者および/または患者支持面を含むベッド上の別の場所に給送するために、流体または真空用の導管を提供する。 たとえば、後に、より十分に説明するように、可撓性ホース等の導管を、ポートのうちのいずれか1つに結合することにより、流体または真空を、ノズル、DVT装置、創傷のデブリードマンに用いられる、洗浄装置等の灌注器具等の別の装置に、またはマットレス等に給送することができる。

    図3〜図7を参照すると、エネルギー供給システム12は、流体移動システム30および制御システム32(図8B)を有している。 制御システム32は、流体移動システム30を通して流体移動を、さらにそれぞれのポートにおいて流体移動を制御する。 流体移動システム30は、配管または導管30aを有しており、それは、流体供給源(搭載型供給源または外部供給源または両方)と流体連通し、かつそれぞれのポート26、28a、28b、28cおよび28dと選択的に流体連通して、流体または真空圧をそれぞれのポートに選択的に給送する。 図示する実施形態では、配管30aは、3カニューレ管を備え、3つの導管またはライン、すなわち圧力ライン(38)、膨張/収縮ライン(40)および真空ライン(52)(図8A)を提供する。 第4導管またはラインを設けることにより、液体または霧状液体等の治療流体をポートのうちのいずれか1つまたはすべてのポートに給送して、治療流体が装置または患者に給送され得るようにすることも可能であり、これについても、後に、より十分に説明する。 各ラインに対して別個の管を走らせることができ、さらに、追加のラインまたはカニューレを設けることにより、たとえば、上述したように治療流体または気体ライン、たとえば酸素ラインを含む、気体ライン等の追加の導管を提供することも可能であることが理解されるべきであり、それについては、後に、より十分に説明する。

    図3に最もよく示すように、配管30aが患者支持器を通して走っており、さまざまな箇所において、たとえば基部16において支持され、さらにそれぞれの昇降アセンブリ24内に延在し、その後それぞれのポート28a〜28dおよび26まで延在する。 患者面の基部に対する垂直移動に適応するために、配管30aは複数のコイル状部分30bを有することができ、それらは、患者支持面の基部16に対して任意の高さ調整をすることができるので、配管の上部部分に対する配管の下部部分の相対移動に対応する。

    図示する実施形態では、流体移動システム30は、高圧/低容量または高容量/低圧を含む、流体給送システムとして、かつ/または真空システムとして動作することができる。 本明細書で使用する「流体」という用語は、液体および/または空気等の気体を含み、治療気体、たとえば酸素またはその混合物等の気体を含むことができ、それについては、後に、より十分に説明する。 たとえば、図示する実施形態では、ポート28a〜28dを、高圧/低容量流体または真空圧を給送するように構成することができ、ポート26を、低容量/高圧流体を給送するように構成することができる。

    再び図3を参照すると、流体移動システム30は、任意に圧縮機/真空ポンプ34を有しており、それは、加圧空気を圧力アキュムレータ(蓄圧器)36に給送する。 圧縮機/真空ポンプは、上述したように搭載型であってもよく、または加圧空気(または後述するように真空)を圧力アキュムレータ36に給送する、外部圧縮機/真空ポンプを含んでもよい。 圧力アキュムレータ36は、圧力ライン38および膨張/収縮ライン40と流体連通しており、それらはそれぞれのポート28a〜28dとそれぞれ流体連通している。 ライン38および40を通る流体の流れは、それぞれ圧力調整器38aおよび40aによって制御されかつ調整され、圧力調整器38aおよび40aもまた、制御システム32に制御される。 さらに、圧力調整器またはタンク36は、逆止弁44を介して壁供給圧力(a wall supply pressure)に結合する導管またはライン42を有している。 上述したように、圧縮機は、患者支持器の外部であってもよく、壁供給圧力に結合されていてもよい。

    圧縮機/真空ポンプ34は、逆止弁46を介して圧力アキュムレータ36と流体連通しており、導管またはライン49を介してかつ逆止弁50を介して、第2タンクすなわち真空アキュムレータ48とも流体連通している。 タンク48は、真空ライン52と流体連通しており、真空ライン52は、それぞれのポート28a〜28dと選択的に流体連通して、それぞれのポートにおいて真空圧を提供し、それにより、真空圧をそれぞれのポートにおいて選択的に提供することができる。 この場合もまた、上述したように、圧縮機/真空ポンプは搭載型であってもよく、または患者支持器の外部であってもよい。

    さらに、真空アキュムレータ48は、任意に外部真空ライン54を有しており、それは、逆止弁56を介して壁供給真空(a wall supply vacuum)と流体連通している。 このように、流体給送システムおよび真空システムをともに、ベッドの外部の供給源に結合することができ、それにより、たとえば患者支持器10が病室にある時、エネルギー供給システムを、たとえば壁圧力供給源(a wall pressure supply)または壁真空供給源(a wall vacuum supply)に接続することができる。 後に、より十分に説明するように、搭載型流体供給源(タンク36)に加えて、患者支持器は、搭載型真空発生器を組み込むことも可能である。

    上述したように、真空圧を、壁真空供給源または搭載型供給源によって供給することができる。 図8に最もよく示すように、真空アキュムレータ48は、ライン59および逆止弁59aを介してベンチュリ真空発生器58と流体連通することができる。 真空発生器58は、タンク36から延在する排出ライン60によって生成されるベンチュリ効果を用いて真空圧を生成する。 このように、患者支持器10は、一般に病室で見られる壁真空供給源等、外部真空供給源にアクセスすることができない場合、移動中であるかまたは外部供給源の近くに位置してない可能性があっても、依然として患者に継続したケアを提供するために必要な真空圧を提供することができる。

    したがって、理解されるように、ポート28a〜28dは、負圧流体(真空圧等)の形態かまたは正(高または低)圧流体の形態で、流体を提供することができ、上述したように、それを用いて、患者支持器10において支持されている患者のケア、対処、治療または監視のために、患者支持器の1つまたは複数の装置に動力を供給することができる。 さらに、流体移動システム30のそれぞれのラインにおける圧力を制御するために、制御システム32は、センサ、たとえば圧力トランスデューサTを有しており、それは、タンク36、48に、ライン38、40および52に、また供給タンク90およびライン92に(図8)等、さまざまな場所に設けることができる。 センサ(T)は制御システム32のコントローラ80と通信し、制御システム32は、さまざまな場所の圧力を監視することにより、システム32に対する圧力フィードバックを提供する。

    さらに、エネルギー供給システム12は、流体移動システム30内の流体を加熱するかまたは冷却する加熱および/または冷却装置70を組み込むことができる。 図示する実施形態では、流体は、圧縮機34から導管72を通って送風機74まで給送され、送風機74は流体を加熱および/または冷却装置70内で循環させ、加熱および/または冷却装置70は流体を加熱するかまたは冷却する。 流体移動システムのこの部分では、導管は、径が増大していることにより、流体に対する熱の伝達を容易にし、これが、高容量/低圧流体供給源を形成する。 温流体または冷流体のこの低圧/高容量供給源にアクセスするために、枠22にポート26が設けられ、温ラインおよび冷ラインそれぞれに結合されかつ流体連通しており、それらのラインもまた、患者支持器のさまざまな装置に対して接続を提供する。 送風機も同様に、患者支持器の外部に設けることができる、ということが留意されるべきである。

    図6および図7に最もよく示すように、送風機74ならびに加熱および/または冷却装置70を、患者支持面14の真下に支持することができ、図3から最もよく理解されるように、圧縮機/真空ポンプ34、圧力アキュムレータ36ならびに圧力調整器38aおよび40aはすべて、基部16において支持されている。 このため、高電圧部品は、患者支持面の真下または下方に位置している。 エネルギー供給システムの電気部品は、110ボルト電源、たとえば従来のコンセントから電力が供給されるように構成されるが、充電式電池を含む電池等のベッド電源から、さらに2006年12月18日に出願された、同時係属出願、米国特許出願第11/612,428号明細書(代理人整理番号STR03A P−102A)に開示されているようなトロイドを用いて、電力が供給されることも可能である。 したがって理解されるように、エネルギーシステムは電気によって動力が供給されるが、患者支持面に提供される動力は、非電気形態であってもよく、これにより、依然として動力を提供しながら、患者を電気接触に晒す危険が低減する。

    それぞれのポートに結合することができる装置には、空気膨張式ファウラー、患者を回転させて創傷の手当てができるようにする空気膨張式分割身体昇降装置、X線フィルム挿入のために昇降を可能にする空気マットレスシステム、患者の移送を補助する空気充填重力補助傾斜台、ろ過空気取入口/排出口を備えた生物学的危険物質隔離チャンバとして用いることができる膨張式患者チャンバ、創傷を治療するか、または単に、皮膚または傷口等の組織を通して局所的に薬剤または薬物を投与するか、治療気体(高圧チャンバにおけるように、治癒を促進するための高濃度酸素等)または真空または薬物等の他の有益な物質を患者に施すための、膨張式患者チャンバ、空気浮上患者移送装置を作成するための空気充填パッド、治癒を促進するために、(高圧チャンバのように)治療気体、たとえば酸素または他の有益な物質または真空を給送しまたは施すことにより創傷または他の状態を治療するために用いることができる空気充填パッド、患者を暖めるかまたは冷やすために温度制御された空気を用いる空気充填パッド、空気作動式カフ、褥瘡を防止するかもしくは治療するため、身体温度制御または単に快適さのために患者に温度制御された空気が漏出する空気充填パッド、清拭のため、化学除染のためまたは他の専門治療のための空気膨張式浴槽システム、洗浄装置による等、患者の創傷を清浄にするために用いられる膨張式チャンバ、または空気膨張式サイドレール等がある。

    上述したように、本発明のエネルギーシステムを用いて、供給空気の形態で患者面に動力を供給することができる。 たとえば、エネルギー支持システム12は、連続弁システムに、またはDVT装置等、面を連続的に膨張または収縮させる圧力マッピングフィードバックシステムに、加圧空気を供給することができる。 さらに、これを、手動で行うことも自動的に行うことも可能である。 上述したように、患者面は、複数区分マットレスを備え、かつ/または、米国特許第5,179,142号明細書および2008年2月15日に出願された、「患者支持装置で使用される可動サイドレール装置(MOVEABLE SIDERAIL APPARATUS FOR USE WITH A PATIENT SUPPORT APPARATUS)」と題する同時係属米国特許出願第12/063,970号明細書(代理人整理番号STR03A P−164A)、2007年11月15日に出願された、「体位交換補助を備える患者支持面(A PATIENT SUPPORT SURFACE WITH TURN-ASSIST)」と題する、同第11/940,995号明細書(代理人整理番号STR03A P−105A)、2007年11月14日に出願された、「体位交換補助を備える患者支持面(A PATIENT SUPPORT SURFACE WITH TURN-ASSIST)」と題する、同第11/939,829号明細書(代理人整理番号STR03A P−105B)、2006年5月4日に出願された、「共振基準衝撃装置を備えた振動式患者支持装置(VIBRATING PATIENT SUPPORT APPARATUS WITH A RESONANT REFERENCING PERCUSSION DEVICE)」と題する同第11/381,631号明細書(代理人整理番号STR03A P−166A)および米国特許第5,325,551号明細書に開示されているように、患者を体位交換するため、床ずれを防止するために振動/衝撃治療を施すため、呼吸治療を提供するため、褥瘡の発症を抑えるため、または米国特許第5,251,347号明細書に開示されているように、表面に組み込まれている患者加温装置に暖かさを供給するために等、1つまたは複数の膨張式ブラダを有することができる。 上記特許および特許出願は、すべてミシガン州カラマズーのストライカー・コーポレイション(Stryker Corporation(Kalamazoo, MI))によって権利が共有されており、開示内容がすべて参照により本明細書に援用される。

    たとえば、エネルギー供給システム12を用いて、上述した振動/衝撃治療面における説明した膨張式ブラダに空気を供給する場合、高容量/低圧空気または高圧/低容量を面に向けることができる。 したがって、高圧/低容量空気が供給される場合、エネルギー供給システム12によって十分な空気圧が、それをそれぞれのブラダに給送するマニホルドに供給されるならば、参照した特許および特許出願に記載されているポンプをなくすことができる。 同様に、十分な空気圧を供給することができるならば、米国特許第5,325,551号明細書におけるポンプもなくすことができる。 患者加熱装置に関して、エネルギー供給システム12によってたとえばポート26を介して提供される空気流・温度制御が十分である場合、送風機および/または加熱器をなくすことができる。

    上述したように、エネルギー供給システム12を、薬物を含む流体等、治療流体を供給するように構成することも可能である。 「薬物」という用語は、鎮静剤またはステロイド等、鎮痛剤を含む医薬、アンドロゲンおよびエストロゲン、インシュリン等のペプチドホルモン、ならびにステロイドホルモン等の運動能力向上剤等のホルモン、bmp−2およびbmp−7等の形態形成たんぱく質を含むたんぱく質、栄養剤、たとえばテトラサイクリン、ペニシリン、アモキシシリン、エリトロマイシン等の抗生物質、漢方薬、ビタミンまたは他の治療薬を含むように広く用いられていることが理解されるべきである。 さらに、「(1つの)薬物」または「(複数の)薬物」という用語を用いる場合、これはまた、薬物の送達を支援するとともに薬物の浸透または効力を強化するように薬物に追加することができる、溶剤または賦形剤等の任意の担体も含むことが理解されるべきである。 局所パッドまたはチャンバを用いて薬物をいかに送達しかつ施すことができるかのさらなる詳細については、参照により開示内容がすべて本明細書に援用される、2007年8月14日に出願された、「薬物送達システム(DRUG DELIVERY SYSTEM)」と題する同時係属特許出願第60/955,735号明細補を参照されたい。

    ポートに取り付けるかまたは結合することができる他の装置には、導管等の給送機構か、または空気駆動式器具または空気作動式ポンプ等の空気駆動式機器がある。 たとえば、エネルギー供給システム12によって供給される高圧/低容量空気を用いて、器具等の空気駆動式装置のインペラを駆動するか、またはピストン駆動式装置を駆動し、それによって装置に動力を供給することができる。 このように、エネルギー供給システム12からのエネルギーは、機械エネルギーに変換される。 これら装置を、ポートに直接結合することができ、または導管を介してポートに結合することができる。 導管をポートに結合して、流体または真空圧を別の装置に給送するか、もしくは単に、流体または真空を、洗浄装置を含む、ノズル等の塗布具に向けるか、または流体または真空を治療またはケアのために患者に直接向けることができる。 たとえば、治療液体または気体(抗菌特性または細胞再生特性を有する液体または気体を含む、薬剤または薬物を含む液体または気体等)を、導管を用いて患者に向けることができる。 他の用途には、尿収集用の吸引ホース、入浴または不測の排尿後に患者を乾かすために温度制御された空気を給送する導管、快適さおよび他の理由(たとえば褥瘡ケア)のための身体のさまざまな部位に対する空気作動式外部メッセージ装置、廃棄物を吸引する導管、創傷の灌注用の動力源として用いられる導管、患者換気システムとして用いられる、空気を送達する導管等がある。

    さらに、制御システム32は、ポートに結合されるかまたはポートに極めて近接している装置の存在を検出するように適合される。 たとえば、ポートに極めて近接している場合には、装置がポートに対して0〜12インチ(約30.48センチメートル)または0〜6インチ(約15.24センチメートル)または0〜3インチ(約7.62センチメートル)の範囲内にあることが含まれ得る。 各ポート28a〜28dは、それぞれの装置に貼り付られたRFIDタグを読み取るRFIDリーダ78等のセンサを有することができる。 RFIDタグは、装置の識別コードを含むか、または装置に関する情報、たとえば最小圧力要件および/または最大圧力要件等、装置を作動するための圧力要件を含むことができる。 このように、RFIDタグによって伝達される情報に基づいて、制御システム32は、装置に必要な、適当な圧力を確定し(複数の装置に対する1つまたは複数のパラメータを含んでもよい、制御システムメモリデバイスに格納されたルックアップテーブルにより、または単にタグによって提供される情報に基づいて等)、その後、システムの圧力を調整し、適当な圧力を、装置が取り付けられているポートに給送することができる。 あるいは、制御システム32を、脈動流体または一定の流れの流体を供給するように構成してもよく、それにより、単に装置に加圧流体の形態のエネルギーを提供し装置が流体の使用を制御するのではなく、制御システム32を用いて装置を制御することができる。 したがって、制御システム32を、装置を制御し、装置がいかに動作するかを確定するように構成することができる。 言い換えれば、装置をエネルギー供給システムに結合し、その出力を制御システム32が制御することができる。

    上述したように、制御システム32は、流体移動システム30内の圧力のレベルを制御する。 上述したように、正圧ライン38および膨張/収縮ライン40の各々はそれぞれの調整器38a、40aを有しており、それは、中央コントローラまたは中央処理装置80を有する制御システム32と通信し、それによって制御される。 コントローラ80は、調整器と、ポートに設けられているそれぞれのRFIDリーダ78と通信する。 このように、RFIDリーダがそれぞれの装置のRFIDタグを読み取る時、中央処理装置80と通信しているRFIDリーダは、装置の識別かまたはそれぞれの装置が必要な圧力範囲もしくは圧力を示す信号を生成する。 それにより、コントローラ(80)は、調整器38aおよび40aを通して適当なライン(38または40)における圧力を調整して自動システムを提供する。 たとえば、コントローラ80をポートのうちの1つに隣接して取り付けることができ、または、基部、サイドレール、フットボードまたはヘッドボードに取り付けることができる。

    代替的に、また追加的にに、制御システム32は、手動入力を提供することができる。 たとえば、コントローラ80を、キーパッド、タッチスクリーン等のユーザ入力装置に接続することができ、それにより、ヘルスケア提供者等の使用者が、いずれのポートを用いるか選択し、そのポートに結合される装置のタイプを入力することができる。 これを、アイコン、たとえば各ポートに対するアイコンを用いて、かつ/またはメニュー、たとえばポートのメニューおよび/またはポートに結合することができる装置のメニューを用いて、達成することができる。 さらに、ユーザ入力装置は、使用者が圧力、流れのタイプ、たとえば脈流または一定流、脈流の周波数、または脈流の形状を選択することができるように、キーパッド等のボタンを含むことができる。 さらに、ユーザ入力装置により、使用者は、流体の流れの持続時間または流体の温度を選択することができてもよい。 たとえば、ユーザ入力を、ポートのうちの1つにまたはその近くに配置することができ、かつ/またはサイドレール、ヘッドボードまたはフットボードに配置することができる。 好適なユーザ入力装置の例、およびユーザインタフェースを提供するために用いることができる好適なボタン、メニューおよびタッチスクリーンディスプレイの例については、2006年12月18日に出願された、「病院ベッド(HOSPITAL BED)」と題する同時係属特許出願第11/612,428号明細書(代理人整理番号STR03A P−102A)、2006年12月18日に出願された、「病院ベッド(HOSPITAL BED)」と題する同第11/612,405号明細書(代理人整理番号STR03A P−102B)、2006年12月19日に出願された、「病院ベッド(HOSPITAL BED)」と題する同第11/642,047号明細書(代理人整理番号STR03A P−102C)、2006年12月18日に出願された、「病院ベッド(HOSPITAL BED)」と題する同第11/642,361号明細書(代理人整理番号STR03A P−102D)、2007年11月16日に出願された、「制御が改善された患者支持器(PATIENT SUPPORT WITH IMPROVED CONTROL)」と題する同第11/941,338号明細書(代理人整理番号STR03A P−199)を参照されたい。 これらはすべて、ミシガン州カラマズーのストライカー・コーポレイション(Stryker Corporation(Kalamazoo, MI))によって権利が共有されており、開示内容がすべて参照により本明細書に援用される。

    あるいは、空気圧ベースのユーザインタフェースを用いることができる。 たとえば、「息操作(sip & puff)」コントロール等、空気を用いてスイッチを作動させる空気ボタンを用いて、機能を選択するか、またはコントローラを介してポートに結合された装置の動作を制御することができる。 これらコントロールは、単純なオン/オフ機能を提供してもよく、または、機能のメニューの選択を提供してもよい。 さらに、音声駆動コントロールをコントローラ80に組み込んでもよく、それにより、使用者は、何の機能が行われるべきかをコントローラに簡単に指示することができる。 さらに、リモートコントロールを用いてコントローラ80を制御することができる。 たとえば、コントローラ80を、遠隔のナースステーションに、または病院もしくは患者支持器が位置している施設から離れた遠隔地を含む遠隔地に、リンクを用いて接続することができる。 リンクは、RS232ケーブル等の配線リンクであっても、無線周波数または赤外線周波数無線送信を含む無線リンクであってもよく、その場合、コントローラ80は、無線通信を可能にするように受信器または送受信器を有する。 たとえば、エネルギー供給システムが流体をたとえば人口呼吸器に供給する場合、人工呼吸器への流体の供給を、コントローラ80を介して遠隔で制御することができる。 さらに、人工呼吸器とコントローラとの間のデータリンクを設けることができ、それは、人工呼吸器からのデータをコントローラ80に送信し、それにより人工呼吸器を遠隔で監視し制御することができる。

    上述したように、患者支持器に含むことができる装置には、高圧または真空補助閉鎖チャンバを含む、高圧治療装置または真空補助閉鎖装置があり、それは膨張式装置であってもよく、さらに、後に、より十分に説明するように患者支持器に組み込まれてもよい。 たとえば、好適な高圧または真空補助閉鎖装置は、米国特許第5,154,697号明細書、同第5,636,643号明細書、同第4,969,880号明細書および同第5,645,081号明細書に記載されており、それらの開示内容はすべて参照により本明細書に援用される。

    図8Bを参照すると、圧力調整器38a、40aおよびRFIDリーダ78と通信する中央処理装置80はまた、圧縮機34とも通信する。 さらに、中央処理装置80は、弁40b、60aおよび49aと通信して、それぞれのラインを通る流体の移動を制御する。 さらに、中央処理装置80は、LCDディスプレイ等のディスプレイ82(図5)と通信する。 ディスプレイ82を、ポート28a〜28dにまたはその近くに設け、それぞれのポートに結合される装置のタイプ、システムによってそれぞれのポートに供給される圧力、またはポートに関連する情報を表示するために用いることができる。 さらに、中央処理装置80は、送風機74および加熱/冷却モジュール70と通信することにより、流体移動システム30における流体の加熱および冷却を制御する。

    任意に、システム12はまた、酸素濃縮器を含む酸素供給源90も有することができる。 それは、ライン92およびソレノイド制御弁等の制御弁94を通してそれぞれのポート28a〜28dと流体連通している。 任意に、酸素をライン92内に注入することにより、酸素レベルを上昇させることができ、またはライン92に注入することにより、たとえば人工呼吸器を通して患者に送達するように、もしくは患者の創傷の治療のために高圧治療チャンバで用いるために、選択されたポートにおいて100%または約100%酸素を提供することができる。 これについては、後に、より十分に説明する。 したがって、コントローラ80はまた、弁94と通信することによりライン92における酸素の流れも制御する。 さらに、システム12は、ライン38、40および92のうちの任意の1つに加湿器を組み込むことができ、これは、高圧治療装置または薬物送達装置で使用するために特に好適であり得る。

    動作時、制御処理装置80は、調整器38aおよび40aを通る圧力を調整することにより、それぞれのポートに給送される流体の圧力を制御する。 さらに、制御装置80は、それぞれのポートにおける制御装置84と通信し、制御装置84は、それぞれのポートに一定の加圧流体またはオン/オフ加圧流体または酸素のいずれかが給送されるか否か、または、それぞれのポートに真空圧が供給されるか否かを制御する。 たとえば、好適な制御装置は、3ラインシステムの場合は三方弁、4ラインシステムの場合は四方弁を有することができる。 好適な三方弁または四方弁にはソレノイド弁またはソレノイドマニホルドがある。 このように、中央処理装置は、装置がそれぞれのポートにおいて一定の圧力を必要としていることを検出すると、制御装置は、流体移動システムがそれぞれのポートにおいて適当な圧力または真空を供給するように構成する。 任意に、各ポートは圧力計86を有することができ、それは、それぞれのポートにおいて圧力を検出しそれを示す。

    図9を参照すると、数字10'は、手術台または手術室台の形態での患者支持器の別の実施形態を示す。 患者支持器10'は、同様に、基部16'に取り付けられる支持面14'を有している。 支持面14'は、台座24'によって基部16'から片持ちされる、足部20a'、座部20b'および頭部20c'を備えた複数の連接部20'を有している。 任意に、台座24'は入れ子式台座であり、それにより患者支持面を、アクチュエータ(図示せず)によって上昇または下降させることができる。 支持面14'は、さらに、脚バッド、胴パッドおよび頭パッド等、複数のパッドを有しており、それらは、フォームパッドまたはブラダを備えたパッドまたはそれらの組合せからなってもよい。

    支持面14'の周囲の間隔を空けた位置に、複数のポート28a'、28b'および26'が取り付けられており、それらは、加圧流体流を含む流体流または真空圧を、患者支持器10に関して上述したポートと同様に提供する。 ポート28a'、28b'および26は、流体移動システムおよび/または真空システムに結合されており、上述したシステムと同様の制御システムによって制御される。 したがって、患者支持器10'のエネルギー供給システムのさらなる詳細については、第1実施形態を参照されたい。 流体移動システムおよび/または真空システムのさまざまな部品を、基部16'に、さらには患者支持面14'の下方に同様に支持し配置することにより、この場合もまた、電動装置に関連する付随的な危険なしに患者支持面にまたはその近くにエネルギーを給送することができるシステムを提供することができる。

    図10を参照すると、上述したように、患者支持器10は膨張式装置に動力を供給することができる。 図10に最もよく示すように、膨張式装置の一例は、膨張式チャンバまたはテント100を含み、それを設けることによって、たとえば脈動洗浄装置102等の灌注器具から遮蔽を形成し、かつそこからのはね返しを保持することができる。 好適な洗浄装置は、米国特許第4,278,078号明細書、同第6,099,494号明細書および同第6,179,807号明細書に記載されており、それらはすべて、ミシガン州カラマズーのストライカー・コーポレイション(Stryker Corporation(Kalamazoo, MI))によって権利が共有されており、開示内容がすべて参照により本明細書に援用される。

    たとえば、脈動洗浄装置102を、患者支持器10のポート(28a〜28d)の1つに結合することができ、それを用いて、脈動流体を患者の身体の一部に、たとえばチャンバ100に形成された開口104を通して向けることができる。 任意に、チャンバ100はブーツを組み込むことができ、それは、洗浄装置の先端を受け入れるが、先端が、患者を適切に治療するために操作されるのを可能にする。 たとえば、チャンバ100を、患者の脚または患者の他の四肢もしくは胴を受け入れるように構成することができる。 さらに、上述したように、チャンバ100を、配管等の導管を通して患者支持器10の別のポートに結合して、チャンバを膨張させる加圧空気源を提供することも可能である。

    図11を参照すると、後に、より十分に説明するチャンバまたは他の膨張式装置を、患者支持器10に取り付けられるハウジング110に組み込むかまたは格納することができる。 たとえば、ハウジング110を、中間枠22の真下に取り付けることができる。 ハウジング110は、任意にアクセス開口112を有し、それは、ハウジング110内に位置する使い捨て膨張式装置に手が届くようにし、ハウジング110から膨張式装置を取り出すのを可能にする。 このように、介護者が使い捨て膨張式装置を利用したい場合、装置をハウジング110から取り出し、その後任意に患者支持器10のエネルギー供給システム12に結合して装置を膨張させるか、または外部圧力供給源に結合することができる。 さらに、開口により、膨張式装置の供給源を補充するかまたは再装填することができてもよく、またはハウジング自体が、別の貯蔵されたハウジングと交換するために取外し可能であってもよい。 ハウジングを中間枠に取り付けられるように示し図示しているが、ハウジング110を、フットボード、サイドレールまたはヘッドボード内または上を含む、患者支持器の別の場所に配置することができることが理解されるべきである。

    たとえば、図12を参照すると、膨張式マスク120として別の好適な膨張式装置を構成することができる。 マスク120は、患者の顔の少なくとも一部を覆うことにより、傷あと、たとえば手術の傷あとを治療するために、真空補助閉鎖治療または薬物治療または高圧治療等の治療を提供するように構成されている。 マスク120はカバーを有し、それは、患者の顔の少なくとも一部を覆いかつさらにはカバーの下にチャンバを形成するような形状である。 カバーに導管122が結合されることにより、カバーを膨張させる。 好適な導管122には、可撓性管等の管があり、それを患者支持器10のエネルギー供給システム12に結合してマスク120を膨張させることができる。 さらに、膨張式装置120は第2導管124を有することができ、それは、真空圧、または酸素を含む加圧霧状気体等の加圧流体をチャンバ120a内に給送して、たとえば高圧治療装置または薬物治療装置を形成するように、チャンバと流体連通している。 上述したように、酸素等の治療気体をエネルギー供給システム12、または治療気体ボトル126によって供給することができ、上述したように、エネルギー供給システム12は上述の流体移動システム30に組み込むことができる。

    図示する実施形態では、膨張式装置120は患者の顔に対するマスクを形成するように構成されているが、膨張式装置120を、患者の身体の他の部位を包むかまたは覆うように構成してもよい、ということが理解されるべきである。

    図13を参照すると、数字130は、膨張式装置の別の実施形態を示す。 膨張式装置130は、折畳み式または巻付け式チャンバを備えており、それを、患者の脚等の患者の身体の一部の周囲に配置し、たとえば高圧治療または真空補助閉鎖治療または薬物治療に用いることができる。 図示する実施形態では、膨張式装置130は2つの半体132および134を有しており、それらをたとえば患者の脚の周囲で折り重ね、その後、たとえば、チャンバの2つの半体の周縁部に沿ってジップロック式シール136によって封止する。 さらに、たとえば、接着テープまたはベルクロ(Velcro)ストリップ等のコネクタ140を用いて患者の付属肢の周囲に締結するストラップまたはカラー138を有している。 あるいは、装置130の2つの半体の周縁部は各々、封止面を備えたフランジを有していてもよく、それを合せて締め付けることにより、患者の付属肢の周囲に密閉されたチャンバを形成する。 折り畳み式または巻付け式チャンバにより、患者の付属肢の周囲でのチャンバの配置が容易になり、チャンバが患者の付属肢の周囲に配置される時の患者に対する外傷が低減する。 膨張式装置130の各半体132、134は、チャンバの各半体を膨張させるための可撓性管等の導管を組み込むことができる。 あるいは、単一導管を用いて膨張式装置全体を膨張させてもよい。 理解されるように、それぞれの導管142および144を、患者支持器10に設けられたポートに結合することができる。 さらに、上述したように、使い捨て膨張式装置130をたとえばハウジング110に格納してもよい(図11)。

    図14および図15を参照すると、数字150は、本発明に組み込むことができる治療装置の別の実施形態を示す。 治療装置150は、膨張式装置を含むことができ、または、患者支持器10を含む患者支持器に、たとえばIV支持体152において連接アーム154によって取り付けられる、半剛性または剛性装置を含むことができる。 アーム154により、装置150は、患者支持面14に配置される配備位置から、アーム154により患者支持器10のフットボード156の後方に枢動する格納位置まで移動することができる。 さらに、アーム154を、交換または修理のため、もしくは単により永久的に格納するため、患者支持器から装置150を容易に取り除くことができるように構成することができる。 図示する実施形態では、装置150は、高圧治療チャンバ等の治療チャンバを形成し、装置の一端に開口158を有しており、それにより患者の身体の一部を装置150のチャンバ160内に挿入し延在させることができ、それにより、その患者の身体の一部が、チャンバにおいて治療、たとえば、本技術分野において一般に既知である、酸素等の治療気体、または真空補助閉鎖等の真空治療、または局所薬物治療を受けることができる。 好適なチャンバの一例は、米国特許第5,060,644号明細書に開示されており、その開示内容はすべて参照により本明細書に援用される。

    さらに、装置150は、チャンバを気体、たとえば治療気体の供給源に、または真空圧に結合する導管162を組み込んでいる。 先の実施形態に関連して上述したように、治療気体または真空圧を、エネルギー供給システム12によって供給することができ、したがって、同様にポート28a〜28dのうちの1つに結合することができる。

    図16および図17を参照すると、装置150を、あるいは、アーム164によって取り付けることができ、アーム164により、チャンバが、患者支持面14の上のまたはわずか上方の配備位置と、たとえば中間枠22の真下の格納位置と、の間で枢動することができる。 図示する実施形態では、アーム164は、U字型アームからなり、たとえば中間枠22内にまたはその下方に設けられるレセプタクルまたはソケット内に延在する、下部水平脚またはアーム164aと、下部水平アーム164aから垂直に隔置されかつ装置150が取り付けられる第2水平アーム164cを支持する、垂直部またはアーム164bと、を備えている。 このように、アーム164が下方水平アーム164aを中心に枢動すると、装置150は、枢動して、患者支持面から中間枠22の真下まで弓形経路を移動する。 同様に、先の実施形態に関して説明したように、装置150を、患者支持器10に設けられたポートのうちの1つに結合して、治療気体(酸素等)、真空圧または治療流体を装置のチャンバに供給することができる。

    さらに、図17に最もよく示すように、第2装置150'を支持面14の反対側に隣接して取り付けることにより、患者支持器10に対して2つの装置を提供することができ、装置150'は同様にアーム164'によって取り付けられ、それによって装置150'は、患者支持面14にまたは隣接して載っている配備位置から、中間枠22の真下の収容位置まで移動することができる。 図示する実施形態では、装置150は、患者の脚に治療を提供するように構成されているが、チャンバ150を、腕または患者の身体の別の部分を治療するように構成してもよいということが理解されるべきである。

    図18および図19を参照すると、治療装置250の別の実施形態が示されている。 図示する実施形態では、治療装置250は折畳み式装置であり、患者支持器10のフットボード256に対してまたはその中に折り畳まれ、その後、図19に示すような展開された位置まで延在することができる。 あるいは、治療装置250を、アコーディオン状側部を有するように構成してもよく、それにより、治療装置250を、フットボード256内に完全に格納することができ、任意に、側部を剛性にするために膨張させることができ、その場合、装置の側部を、ベッド10に設けられた空気供給源によって膨張させることができる。

    図20を参照すると、治療装置の先の実施形態の各々において、装置に、チャンバ内の空気の除染を提供するUV光等のエネルギー源270を設けることができる。 図示する実施形態では、チャンバ350は、チャンバ150および250と同様の構造である。 このように、患者の身体の一部に高圧または真空補助閉鎖治療または薬物治療を提供することに加えて、それぞれのチャンバはまた、治癒を促進するために、チャンバ内または患者にいる可能性のあるバクテリアの除染および駆除を提供することも可能である。

    図21および図22を参照すると、膨張式チャンバ等の膨張式装置の場合、任意にハウジング310を提供することができる。 ハウジング310は、それぞれの膨張式装置に補強を提供するため、膨張式装置が膨張した時、ハウジング310によって補強し支持することができる。 それは、特に、壁の厚さが非常に薄いプラスチックシート材から形成されることが好ましい使い捨て膨張式装置の場合に好適であり得る。

    図示する実施形態では、ハウジング310は、上壁312と2つの対向する端壁314および316とを有しており、端壁316は、好ましくは膨張の前に患者の付属肢および膨張式装置を受け入れる開口318を有している。 さらに、ハウジング310は、対向する側壁322および底壁324を有している。 端壁314と側壁320および322とに開口326を形成してもよく、それは、チャンバとそこで治療される患者の付属肢とを見ることができるようにする。 図22を参照すると、ハウジング310を、プラスチックブランクまたは厚紙ブランク等のブランク328から形成することができ、それは、折り畳んだ後に連結するタブ330およびフラップ332で固定される。

    図23および図24を参照すると、装置150を、あるいは、携帯型装置340として構成し、スタンド350に取り付けることができる。 これにより、装置をベッドの周囲の複数の位置に配置することができ、したがってより高い柔軟性が提供される。 スタンド350は、装置150がスタンド枠362から片持ちされるように構成されており、それにより、装置を、先の実施形態と同様に、患者支持面14にわたって、かつ任意にその上に配置することができる。 たとえば、枠352は、2つの略U字型側枠部材を備え、各々が、下部水平脚352a、垂直脚352bおよび垂直に隔置された第2水平脚352cを備える。 U字型側枠部材は、ブレースまたは横方向部材354によって相互接続され、さらに、車輪またはローラ356が設けられることにより車輪付きスタンドを形成し、装置(150)の移動をさらに容易にする。 装置150は、アーム352cに取り付けられ、上述したように片持ちされることにより、支持面14にわたって配置されることが可能である。

    霧状気体または薬物等の治療気体または真空圧が、導管358によって装置150のチャンバに給送される。 導管358を、ボトル等の外部治療気体容器360または外部真空源等の外部供給源に結合することができ、または、ポート28a〜28dのうちの1つを介してエネルギー供給システムに結合することができる。 導管は、外部流体または真空供給源、もしくは搭載型流体供給源または真空源に対する導管として作用することができる。

    図25〜図27を参照すると、数字410は、全体として、本発明のエネルギー供給システムによって動力を供給することができる昇降装置を示す。 昇降装置410は、患者が横臥しているシートSの縁を把持するクランプまたは保持具412を有している。 クランプ412は、伸長可能部材414の遠位端に取り付けられており、伸長可能部材414は、部材416により基部418に対して垂直移動するように支持されている。 たとえば、伸長可能部材414を、空気圧シリンダによって基部418および部材416に対して上昇させることができる。 空気圧シリンダは、エネルギー供給システム12によって動力が供給され、部材416内に収容されることが可能である。 シリンダの作動を、フットペダル等のペダル420を押下することにより、またはボタンもしくはスイッチにより、提供することができる。 さらに、昇降機構410は、その移動を容易にするように車輪またはローラ422を組み込むことができる。

    図26および図27に最もよく示すように、伸長可能部材414が部材415から伸長すると、クランプ412がシートの縁を持ち上げ、それによって患者が昇降機構から離れる方向に回転する。

    図28を参照すると、本発明の患者支持器10のエネルギー供給システムによって動力を供給することができる昇降装置510の別の実施形態が示されている。 昇降装置510は、ハウジング512と、ハウジング512に収容された機構によって上昇または下降する、一対の格納式昇降ストラップまたはテザー514等と、を有している。 上記機構に対し、患者支持器10のエネルギー供給システム12により、導管516を介して動力を供給することができる。 あるいは、昇降機構に対し電気によって動力を供給してもよく、電気もまた、搭載型ベッド電源によるかまたは外部電源によって提供することができる。

    各ストラップまたはテザーは、患者が横臥しているシートSの縁を把持するクランプ514aを有している。 クランプ512はストラップ514のそれぞれの遠位端に取り付けられており、ストラップ514は、上述したように、支持面14に対して垂直移動するように支持されている。 たとえば、ストラップ514を、ドラムの周囲に巻回し、ドラムが回転しストラップがドラムの周囲に巻き付けられると、面14に対して上昇させることができる。

    ハウジング512は、2つの垂直アーム510a、510cおよび水平アーム510bを備える枠によって支持器10に取り付けられており、水平アーム510bは、アーム510aとアーム510cとの間にかつ支持面14の長さにわたっている。 任意に、ハウジング512を枠に移動可能に取り付けることにより、支持器10の長手方向軸に沿ったハウジング512の位置を調整することができてもよく、それは、患者の体重が支持器の一端に対し他端より集中している場合に必要であり得る。

    理解されるように、ストラップ514がハウジング512内に格納されると、シートの縁が上昇し、それによって患者が患者支持器の一方の側に回転する。

    さらに、昇降機構の支持器10の周囲における移動を容易にするか、または別の支持器に移送するために、枠を、たとえば車輪またはローラで患者支持器から独立して支持することが可能である。

    本発明のいくつかの形態を示し説明したが、ここで、当業者には他の形態が明らかとなろう。 したがって、図面に示しかつ上述した実施形態は、単に例示の目的であり、本発明の範囲を限定するようには意図されていない。 本発明の範囲は、等価物の原則を含む特許法の原理下で解釈されるように、以下の特許請求の範囲によって定義されている。

    たとえば、エネルギー供給システムを、ポートに真空圧を提供するものとして説明したが、ポートのうちの1つに、真空発生器を介して別個の真空システムを結合してもよく、それにより搭載型システムの汚染が低減する。 このように、ポートのうちの1つからの流体の高圧流体を用いて、真空発生器のベンチュリ効果を使用して真空を生成することができ、真空発生器は導管に結合され、導管は、望ましい場所に真空圧を供給することができる。 これらおよび他の変更を、たとえば、特許請求の範囲によって定義されるような本発明の範囲から逸脱することなく行うことができる。

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