電気コネクタ |
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申请号 | JP2015089646 | 申请日 | 2015-04-24 | 公开(公告)号 | JP2015222716A | 公开(公告)日 | 2015-12-10 |
申请人 | 日本航空電子工業株式会社; | 发明人 | 伊藤 安一; | ||||
摘要 | 【課題】コンタクトを電線に確実に固定しつつ、電線の長手方向の中途部に電気コネクタを取り付けるための技術を提供する。 【解決手段】ベースコネクタ12は、正極側ベース電線3の長手方向における中途部3Aに対してバッテリーユニット2を電気的に接続するために中途部3Aに取り付けられ、バッテリーユニット2に取り付けられたバッテリーコネクタ13と嵌合可能なものである。ベースコネクタ12は、正極側ベース電線3に対して圧着される圧着部30と、バッテリーコネクタ13に対して電気的に 接触 する接触部33と、を有するベースコンタクト20と、ベースコンタクト20を収容するベースハウジング21と、を備える。図19に示すように、ベースハウジング21は、正極側ベース電線3がベースハウジング21を貫通するための電線貫通空間75を有する。 【選択図】図19 | ||||||
权利要求 | 電線の長手方向における中途部に対して接続対象物を電気的に接続するために前記中途部に取り付けられ、前記接続対象物に取り付けられた接続対象物側コネクタと嵌合可能な電気コネクタであって、 前記電線に対して圧着される圧着部と、前記接続対象物側コネクタに対して電気的に接触する接触部と、を有するコンタクトと、 前記コンタクトを収容するハウジングと、 を備え、 前記ハウジングは、前記電線が前記ハウジングを貫通するための電線貫通空間を有する、 電気コネクタ。請求項1に記載の電気コネクタであって、 前記圧着部は、前記電線に向かってカシメられる一対のカシメ片を有するオープンバレル型に構成されている、 電気コネクタ。請求項1又は2に記載の電気コネクタであって、 前記コンタクトは、前記圧着部から前記電線の長手方向に延びる延長部を有し、 前記接触部は、前記延長部から突出して形成されている、 電気コネクタ。請求項3に記載の電気コネクタであって、 前記延長部及び前記接触部は平板状であり、 前記延長部の板厚方向と前記接触部の板厚方向は、実質的に平行である、 電気コネクタ。請求項4に記載の電気コネクタであって、 前記延長部と前記接触部は、前記延長部の板厚方向においてズレており、 前記コンタクトは、前記延長部と前記接触部を連結する段差部を有する、 電気コネクタ。請求項5に記載の電気コネクタであって、 前記接触部は、前記延長部から見て前記電線貫通空間の中心軸側に位置している、 電気コネクタ。請求項3〜6の何れかに記載の電気コネクタであって、 前記コンタクトは、前記延長部から、前記延長部の板厚方向に突出して、前記電線と対向可能な規制部を有し、 前記電線は、前記接触部と前記規制部の間に位置する、 電気コネクタ。請求項4〜7の何れかに記載の電気コネクタであって、 前記ハウジングは、前記接続対象物側コネクタの前記電気コネクタからの抜け止めとしての一対のロック部を有し、 前記一対のロック部は、前記接触部の板厚方向に対して直交する方向で前記接触部を挟むように配置されている、 電気コネクタ。請求項1〜8の何れかに記載の電気コネクタであって、 前記ハウジングは、 前記コンタクトを保持する第1ハウジング分割体と、 前記第1ハウジング分割体に対して着脱可能な第2ハウジング分割体と、 を有し、 前記第1ハウジング分割体に対して前記第2ハウジング分割体を取り付けることで、前記電線貫通空間が形成される、 電気コネクタ。請求項9に記載の電気コネクタであって、 前記第2ハウジング分割体は、前記電線貫通空間の長手方向において互いに離れた第1の取付位置と第2の取付位置において前記第1ハウジング分割体に対して取り付けられており、 前記電線貫通空間の長手方向において、前記第1の取付位置は、前記第2の取付位置と比較して、前記圧着部から遠くに位置しており、 前記第2ハウジング分割体は、 第2ハウジング分割体本体と、 前記第1の取付位置において前記第1ハウジング分割体に引っ掛かる第1のツメ部と、 前記第2の取付位置において前記第1ハウジング分割体に引っ掛かる第2のツメ部と、 を有し、 前記第1のツメ部は、前記第2ハウジング分割体本体に対して弾性変位不能に、前記第2ハウジング分割体本体に支持されており、 前記第2のツメ部は、前記第2ハウジング分割体本体に対して弾性変位可能に、前記第2ハウジング分割体本体に支持されている、 電気コネクタ。請求項1〜10の何れかに記載の電気コネクタであって、 前記電線貫通空間の長手方向における一対の開口のうち少なくとも何れか一方を閉塞する閉塞具を有する、 電気コネクタ。請求項1〜3の何れかに記載の電気コネクタであって、 前記接触部は、接触バネ片と、前記接触バネ片を支持する保持部と、を有する、 電気コネクタ。請求項12に記載の電気コネクタであって、 前記保持部は、前記電線の長手方向に対して直交する方向に延びている、 電気コネクタ。請求項13に記載の電気コネクタであって、 前記保持部は、 前記電線の長手方向において対向する2つの第1の板部と、 前記電線の長手方向に対して直交する方向において対向する2つの第2の板部と、 を有して角筒状に形成されており、 前記2つの第1の板部の間の距離は、前記2つの第2の板部の間の距離よりも小さい、 電気コネクタ。請求項3に記載の電気コネクタであって、 前記接触部は、接触バネ片と、前記接触バネ片を支持する保持部と、を有する、 電気コネクタ。請求項15に記載の電気コネクタであって、 前記保持部は、前記延長部の板厚方向と平行な方向に延びている、 電気コネクタ。請求項16に記載の電気コネクタであって、 前記保持部は、 前記電線の長手方向において対向する2つの第1の板部と、 前記電線の長手方向に対して直交する方向において対向する2つの第2の板部と、 を有して角筒状に形成されており、 前記2つの第1の板部の間の距離は、前記2つの第2の板部の間の距離よりも小さい、 電気コネクタ。 電線の長手方向における中途部に対して接続対象物を電気的に接続するために前記中途部に取り付けられ、前記接続対象物に取り付けられた接続対象物側コネクタと嵌合可能な電気コネクタであって、 前記電線に対して圧着される圧着部と、前記接続対象物側コネクタに対して電気的に接触する接触部と、を有するコンタクトと、 前記コンタクトを収容するハウジングと、 を備え、 前記ハウジングは、前記電線が前記ハウジングを貫通するための電線貫通空間を有し、 前記コンタクトは、前記圧着部から前記電線の長手方向に延びる延長部を有し、 前記接触部は、前記延長部から突出して形成されており、 前記延長部及び前記接触部は平板状であり、 前記延長部の板厚方向と前記接触部の板厚方向は、実質的に平行である、 電気コネクタ。電線の長手方向における中途部に対して接続対象物を電気的に接続するために前記中途部に取り付けられ、前記接続対象物に取り付けられた接続対象物側コネクタと嵌合可能な電気コネクタであって、 前記電線に対して圧着される圧着部と、前記接続対象物側コネクタに対して電気的に接触する接触部と、を有するコンタクトと、 前記コンタクトを収容するハウジングと、 を備え、 前記ハウジングは、前記電線が前記ハウジングを貫通するための電線貫通空間を有し、 前記コンタクトは、前記圧着部から前記電線の長手方向に延びる延長部を有し、 前記接触部は、前記延長部から突出して形成されており、 前記コンタクトは、前記延長部から、前記延長部の板厚方向に突出して、前記電線と対向可能な規制部を有し、 前記電線は、前記接触部と前記規制部の間に位置する、 電気コネクタ。電線の長手方向における中途部に対して接続対象物を電気的に接続するために前記中途部に取り付けられ、前記接続対象物に取り付けられた接続対象物側コネクタと嵌合可能な電気コネクタであって、 前記電線に対して圧着される圧着部と、前記接続対象物側コネクタに対して電気的に接触する接触部と、を有するコンタクトと、 前記コンタクトを収容するハウジングと、 を備え、 前記ハウジングは、前記電線が前記ハウジングを貫通するための電線貫通空間を有し、 前記コンタクトは、前記圧着部から前記電線の長手方向に延びる延長部を有し、 前記接触部は、前記延長部から突出して形成されており、 前記接触部は、接触バネ片と、前記接触バネ片を支持する保持部と、を有し、 前記保持部は、前記延長部の板厚方向と平行な方向に延びている、 電気コネクタ。 |
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说明书全文 | 本発明は、電気コネクタに関する。 この種の技術として、特許文献1は、本願の図38及び図39に示すように、樹脂成形されたコネクタハウジング100と、コネクタハウジング100に内装されて固定支持される電気ターミナル101を備えた電気コネクタ102を開示している。電気ターミナル101は、導電性の金属片103の両側部104を内面側に向けてJ字状に曲げて形成されている。金属片103の一端部105は、被覆電線106の端部にカシメ固定されている。コネクタハウジング100は、電気ターミナル101が挿入可能な角筒107が形成された本体部108と、角筒107の基部を閉じるための蓋部109と、本体部108及び蓋部109を一体化させるヒンジ部110と、を有する。 特開平10−247540号公報
上記特許文献1は、電気ターミナル101を圧着により被覆電線106に取り付けているので、電気ターミナル101が確実に被覆電線106に固定される。しかしながら、上記特許文献1の構成では、電気ターミナル101を被覆電線106の長手方向の中途部に取り付けることができない。 本発明の目的は、コンタクトを電線に確実に固定しつつ、電線の長手方向の中途部に電気コネクタを取り付けるための技術を提供することにある。 本願発明の観点によれば、電線の長手方向における中途部に対して接続対象物を電気的に接続するために前記中途部に取り付けられ、前記接続対象物に取り付けられた接続対象物側コネクタと嵌合可能な電気コネクタであって、前記電線に対して圧着される圧着部と、前記接続対象物側コネクタに対して電気的に接触する接触部と、を有するコンタクトと、前記コンタクトを収容するハウジングと、を備え、前記ハウジングは、前記電線が前記ハウジングを貫通するための電線貫通空間を有する、電気コネクタが提供される。 前記圧着部は、前記電線に向かってカシメられる一対のカシメ片を有するオープンバレル型に構成されている。 前記コンタクトは、前記圧着部から前記電線の長手方向に延びる延長部を有し、前記接触部は、前記延長部から突出して形成されている。 前記延長部及び前記接触部は平板状であり、前記延長部の板厚方向と前記接触部の板厚方向は、実質的に平行である。 前記延長部と前記接触部は、前記延長部の板厚方向においてズレており、前記コンタクトは、前記延長部と前記接触部を連結する段差部を有する。 前記接触部は、前記延長部から見て前記電線貫通空間の中心軸側に位置している。 前記コンタクトは、前記延長部から、前記延長部の板厚方向に突出して、前記電線と対向可能な規制部を有し、前記電線は、前記接触部と前記規制部の間に位置する。 前記ハウジングは、前記接続対象物側コネクタの前記電気コネクタからの抜け止めとしての一対のロック部を有し、前記一対のロック部は、前記接触部の板厚方向に対して直交する方向で前記接触部を挟むように配置されている。 前記ハウジングは、前記コンタクトを保持する第1ハウジング分割体と、前記第1ハウジング分割体に対して着脱可能な第2ハウジング分割体と、を有し、前記第1ハウジング分割体に対して前記第2ハウジング分割体を取り付けることで、前記電線貫通空間が形成される。 前記第2ハウジング分割体は、前記電線貫通空間の長手方向において互いに離れた第1の取付位置と第2の取付位置において前記第1ハウジング分割体に対して取り付けられており、前記電線貫通空間の長手方向において、前記第1の取付位置は、前記第2の取付位置と比較して、前記圧着部から遠くに位置しており、前記第2ハウジング分割体は、第2ハウジング分割体本体と、前記第1の取付位置において前記第1ハウジング分割体に引っ掛かる第1のツメ部と、前記第2の取付位置において前記第1ハウジング分割体に引っ掛かる第2のツメ部と、を有し、前記第1のツメ部は、前記第2ハウジング分割体本体に対して弾性変位不能に、前記第2ハウジング分割体本体に支持されており、前記第2のツメ部は、前記第2ハウジング分割体本体に対して弾性変位可能に、前記第2ハウジング分割体本体に支持されている。 前記電線貫通空間の長手方向における一対の開口のうち少なくとも何れか一方を閉塞する閉塞具を有する。 前記接触部は、接触バネ片と、前記接触バネ片を支持する保持部と、を有する。 前記保持部は、前記電線の長手方向に対して直交する方向に延びている。 前記保持部は、前記電線の長手方向において対向する2つの第1の板部と、前記電線の長手方向に対して直交する方向において対向する2つの第2の板部と、を有して角筒状に形成されており、前記2つの第1の板部の間の距離は、前記2つの第2の板部の間の距離よりも小さい。 前記接触部は、接触バネ片と、前記接触バネ片を支持する保持部と、を有する。 前記保持部は、前記延長部の板厚方向と平行な方向に延びている。 前記保持部は、前記電線の長手方向において対向する2つの第1の板部と、前記電線の長手方向に対して直交する方向において対向する2つの第2の板部と、を有して角筒状に形成されており、前記2つの第1の板部の間の距離は、前記2つの第2の板部の間の距離よりも小さい。 本発明によれば、前記電線の長手方向における前記中途部に対して前記接続対象物を電気的に接続することができる。また、前記コンタクトが前記電線に対して圧着されるので、前記コンタクトを前記電線に対して確実に固定することができる。 バッテリーユニット集合体の斜視図である。(第1実施形態) コネクタ組立体の嵌合後の状態を示す斜視図である。(第1実施形態) コネクタ組立体の嵌合前の状態を示す斜視図である。(第1実施形態) ベースコネクタの分解斜視図である。(第1実施形態) ベースコンタクトの斜視図である。(第1実施形態) ベースコンタクトの別の角度から見た斜視図である。(第1実施形態) 図6に示すベースコンタクトの一部切り欠き斜視図である。(第1実施形態) ベースコンタクトの側面図である。(第1実施形態) ベースハウジングのメイン分割体の斜視図である。(第1実施形態) ベースハウジングのメイン分割体の別の角度から見た斜視図である。(第1実施形態) ベースハウジングのメイン分割体の一部切り欠き斜視図である。(第1実施形態) ベースハウジングのメイン分割体の一部切り欠き斜視図である。(第1実施形態) 図10のA部拡大図である。(第1実施形態) 図10のB部拡大図である。(第1実施形態) ベースハウジングのカバー分割体の斜視図である。(第1実施形態) ベースコネクタのベース電線への取り付け手順を示す斜視図である。(第1実施形態) ベースコネクタのベース電線への取り付け手順を示す斜視図である。(第1実施形態) ベースコネクタのベース電線への取り付け手順を示す斜視図である。(第1実施形態) ベースコネクタのベース電線への取り付け手順を示す斜視図である。(第1実施形態) ベースハウジングのメイン分割体に終端キャップを取り付けた状態を示す斜視図である。(第1実施形態) 終端キャップの斜視図である。(第1実施形態) バッテリーコネクタの斜視図である。(第1実施形態) バッテリーコネクタの一部切り欠き斜視図である。(第1実施形態) バッテリーコネクタの分解斜視図である。(第1実施形態) バッテリーコネクタの別の角度から見た分解斜視図である。(第1実施形態) ベースコンタクトとバッテリーコンタクトの斜視図である。(第1実施形態) ベースコンタクトの斜視図である。(第2実施形態) ベースコンタクトとバッテリーコンタクトの斜視図である。(第3実施形態) バッテリーユニット集合体の斜視図である。(第4実施形態) コネクタ組立体の嵌合前の状態を示す斜視図である。(第4実施形態) コネクタ組立体の嵌合後の状態を示す斜視図である。(第4実施形態) ベースコネクタの分解斜視図である。(第4実施形態) ベースコンタクトの斜視図である。(第4実施形態) バッテリーコネクタの分解斜視図である。(第4実施形態) バッテリーコンタクトの斜視図である。(第4実施形態) 嵌合前におけるベースコンタクトとバッテリーコンタクトの斜視図である。(第4実施形態) 嵌合後におけるベースコンタクトとバッテリーコンタクトの斜視図である。(第4実施形態) 特許文献1の図3に相当する図である。 特許文献1の図1に相当する図である。
(第1実施形態) 以下、図1〜図26を参照して、第1実施形態を説明する。 図1には、バッテリーユニット集合体1を示している。バッテリーユニット集合体1は、複数のバッテリーユニット2(接続対象物)と、正極側ベース電線3(電線、第1の電線)及び負極側ベース電線4(電線、第2の電線)と、複数のコネクタ組立体5と、を有する。 正極側ベース電線3及び負極側ベース電線4は、鉛直方向に沿って並べられた複数のバッテリーユニット2を並列接続するための電線である。正極側ベース電線3及び負極側ベース電線4は、鉛直方向に沿って延びており、互いに若干離れて配置されている。図2及び図3に示すように、正極側ベース電線3は、撚り線である導体6と、導体6を被覆する絶縁被覆7と、を有する。負極側ベース電線4についても同様である。 図1に戻り、各バッテリーユニット2は、直方体状のバッテリー本体8と、正極側バッテリー電線9及び負極側バッテリー電線10と、を有する。バッテリー本体8は、正極側ベース電線3及び負極側ベース電線4と対向するベース電線対向面11を有する。正極側バッテリー電線9及び負極側バッテリー電線10は、ベース電線対向面11から水平に延びている。図2及び図3に示すように、正極側バッテリー電線9は、撚り線である導体14と、導体14を被覆する絶縁被覆15と、を有する。負極側バッテリー電線10についても同様である。 そして、図1〜3に示すように、各コネクタ組立体5は、バッテリーユニット2の正極側バッテリー電線9の導体14を正極側ベース電線3の長手方向における中途部3Aの導体6に対して電気的に接続するために用いられている。具体的には、図2及び図3に示すように、コネクタ組立体5は、正極側ベース電線3の中途部3Aに取り付けられるベースコネクタ12(電気コネクタ)と、バッテリーユニット2の正極側バッテリー電線9に取り付けられるバッテリーコネクタ13(接続対象物側コネクタ)と、を有する。そして、ベースコネクタ12にバッテリーコネクタ13を嵌合させることで、バッテリーユニット2の正極側バッテリー電線9の導体14が正極側ベース電線3の中途部3Aの導体6に対して電気的に接続する。 同様に、図1に示すように、各コネクタ組立体5は、バッテリーユニット2の負極側バッテリー電線10の導体14を負極側ベース電線4の長手方向における中途部4Aの導体6に対して電気的に接続するために用いられている。即ち、負極側ベース電線4の中途部4Aにベースコネクタ12が取り付けられ、バッテリーユニット2の負極側バッテリー電線10にバッテリーコネクタ13が取り付けられている。そして、ベースコネクタ12にバッテリーコネクタ13を嵌合させることで、バッテリーユニット2の負極側バッテリー電線10の導体14が負極側ベース電線4の中途部4Aの導体6に対して電気的に接続する。 バッテリーユニット2の正極側バッテリー電線9の導体14を正極側ベース電線3の中途部3Aの導体6に対して電気的に接続するために用いられるコネクタ組立体5と、バッテリーユニット2の負極側バッテリー電線10の導体14を負極側ベース電線4の中途部4Aの導体6に対して電気的に接続するために用いられるコネクタ組立体5は、誤接続を防止するために若干形状が異なるものの、実質的には同一形状である。従って、以下、バッテリーユニット2の正極側バッテリー電線9の導体14を正極側ベース電線3の中途部3Aの導体6に対して電気的に接続するために用いられるコネクタ組立体5のみを説明し、他方のコネクタ組立体5の説明は省略する。 ここで、図1〜図3を参照して、「コネクタ挿抜方向(第1方向)」「ベース電線方向(第2方向)」「コネクタ幅方向(第3方向)」を定義する。コネクタ挿抜方向及びベース電線方向、コネクタ幅方向は互いに直交する方向である。コネクタ挿抜方向は、ベースコネクタ12に対してバッテリーコネクタ13を挿抜する方向である。コネクタ挿抜方向は、コネクタ嵌合方向とコネクタ抜去方向を有する。コネクタ嵌合方向は、ベースコネクタ12に対してバッテリーコネクタ13を嵌合させる方向である。コネクタ抜去方向は、ベースコネクタ12からバッテリーコネクタ13を抜き去る方向である。従って、コネクタ嵌合方向は、コネクタ抜去方向と反対の方向である。本実施形態においてコネクタ挿抜方向は水平方向に等しい。ベース電線方向は、正極側ベース電線3及び負極側ベース電線4が延びる方向である。本実施形態において正極側ベース電線3及び負極側ベース電線4は鉛直方向に沿って延びているから、ベース電線方向は鉛直方向に等しい。ベース電線方向は、上方向と下方向を有する。上方向は、下方向と反対の方向である。コネクタ幅方向は、コネクタ挿抜方向及びベース電線方向に対して直交する方向である。コネクタ幅方向は、正極方向と負極方向を有する。正極方向は、負極側ベース電線4から正極側ベース電線3を見る方向である。即ち、正極方向は、負極側バッテリー電線10から正極側バッテリー電線9を見る方向である。負極方向は、正極側ベース電線3から負極側ベース電線4を見る方向である。即ち、負極方向は、正極側バッテリー電線9から負極側バッテリー電線10を見る方向である。従って、正極方向は、負極方向と反対の方向である。本実施形態において、コネクタ幅方向は水平方向に等しい。 図1に示される複数のバッテリーユニット2は、例えばバッテリー収納棚などを用いてベース電線方向に所定ピッチで並べられる。 (ベースコネクタ12) 次に、図4〜図19を参照して、ベースコネクタ12を説明する。 図4には、ベースコネクタ12の分解斜視図を示している。ベースコネクタ12は、ベースコンタクト20(コンタクト)と、ベースハウジング21(ハウジング)と、を有する。ベースハウジング21は、メイン分割体22(第1ハウジング分割体)と、カバー分割体23(第2ハウジング分割体)と、を有する。 図5〜図8には、ベースコンタクト20を示している。ベースコンタクト20は、板厚が約3mmの金属板Mを折り曲げて一体的に形成されている。ベースコンタクト20は、圧着部30と延長部31、段差部32、接触部33、移動規制部40を有する。 図4〜図6に示すように、圧着部30は、正極側ベース電線3の中途部3Aの導体6に対して圧着される部分である。図4に示すように、正極側ベース電線3の中途部3Aの導体6に対して圧着部30を圧着するために、正極側ベース電線3の中途部3Aにおいて、絶縁被覆7が局所的に除去されている。図5に示すように、圧着部30は、一対のカシメ片34と、カシメ片連結部35と、を有する。圧着部30は、正極側ベース電線3の中途部3Aの導体6に対する圧着前において、ベース電線方向で見ると略U字状に形成されている。図7に示すように、カシメ片連結部35の板厚方向は、コネクタ幅方向に等しい。一対のカシメ片34は、コネクタ挿抜方向においてカシメ片連結部35を挟むように配置されている。一対のカシメ片34は、カシメ片連結部35から負極方向に向かって突出している。そして、一対のカシメ片34の間に正極側ベース電線3の中途部3Aの導体6を挿し込み、一対のカシメ片34を正極側ベース電線3の中途部3Aの導体6に向かってカシメることで(曲げることで)、圧着部30は、正極側ベース電線3の中途部3Aの導体6に対して圧着される。即ち、本実施形態において、圧着部30は、オープンバレル型であると言える。圧着部30がオープンバレル型であるので、圧着部30がクローズドバレル型である場合と比較して、圧着部30を正極側ベース電線3の中途部3Aの導体6に圧着する際の作業が容易である。図8では、圧着部30に圧着される前の正極側ベース電線3を二点鎖線で描いている。また、図8では、圧着部30に圧着される前の正極側ベース電線3の中心軸Cを一点鎖線で描いている。 図7に戻り、延長部31は、圧着部30から正極側ベース電線3の長手方向に延びる部分である。即ち、延長部31は、圧着部30からベース電線方向に延びている。本実施形態において、延長部31は、圧着部30のカシメ片連結部35から下方向に延びている。延長部31は、傾斜延長部36と直線延長部37を有する。傾斜延長部36は、カシメ片連結部35の下方向の端部35Aから突出する部分である。傾斜延長部36は、下方向へ向かうにつれて正極方向に向かうように傾斜している。即ち、図8に示すように、傾斜延長部36は、下方向へ向かうにつれて正極側ベース電線3の中心軸Cから離れるように傾斜している。図7に戻り、直線延長部37は、傾斜延長部36の下方向の端部36Aから下方向に突出する部分である。図8に示すように、直線延長部37の板厚方向は、コネクタ幅方向に等しい。 図6に示すように、段差部32は、延長部31から負極方向に延びる部分である。即ち、段差部32は、延長部31の直線延長部37のコネクタ抜去方向の端部37Aから負極方向に延びている。本実施形態において、段差部32の板厚方向は、コネクタ挿抜方向と等しい。即ち、段差部32の板厚方向と、延長部31の直線延長部37の板厚方向は、互いに直交する関係にある。 接触部33は、バッテリーコネクタ13に対して電気的に接触する部分である。接触部33は、略長方形の板状に形成されており、段差部32の負極方向の端部32Aから抜去方向に突出して形成されている。接触部33の板厚方向は、コネクタ幅方向に等しい。図5に示すように、接触部33は、コネクタ抜去方向の末端である先端33Aと、上方向の末端である上端33Bと、下方向の末端である下端33Cと、コネクタ嵌合方向の末端である後端33Dと、を有する。図5及び図8に示すように、接触部33は、負極方向を向く負極側接触面33Gと、正極方向を向く正極側接触面33Hと、を有する。図8に示すように、コネクタ幅方向において、接触部33は、延長部31から見て正極側ベース電線3の中心軸C側に配置されている。換言すれば、コネクタ幅方向において、接触部33と、正極側ベース電線3の中心軸Cは、延長部31を基準として同じ側に位置している。 図5に示すように、接触部33は、第1対向部分38と、一対の第2対向部分39と、を有する。一対の第2対向部分39は、ベース電線方向で隣り合い、コネクタ幅方向で第1対向部分38と対向する。上方向側の第2対向部分39は、上端33Bにおいて第1対向部分38と連結している。下方向側の第2対向部分39は、下端33Cにおいて第1対向部分38と連結している。このように金属板Mを折り返して接触部33を二重構造としているので、接触部33の実質的な厚みが金属板Mの厚みの約2倍となっている。 移動規制部40は、接触部33の後端33Dから負極方向に突出して形成されている。移動規制部40の板厚方向は、コネクタ挿抜方向に等しい。移動規制部40は、一対の移動規制片41を有する。一対の移動規制片41は、接触部33の後端33Dにおいて一対の第2対向部分39から夫々突出している。 次に、図9〜図15を参照して、ベースハウジング21を説明する。 図9〜図12に示すように、メイン分割体22は、メイン分割体本体50(図11及び図12参照)と、内側カバー51と、外側カバー52と、一対の電線対向壁53と、を有する。メイン分割体22は、絶縁樹脂製であって、一体的に形成されている。 図11及び図12に示すように、メイン分割体本体50は、平板状であって、その板厚方向はコネクタ挿抜方向に等しい。図12に示すように、メイン分割体本体50には、ベースコンタクト20の接触部33がコネクタ抜去方向で挿入される挿入孔54が形成されている。 図11及び図12に示すように、内側カバー51は、メイン分割体本体50から抜去方向に向かって突出して形成されている。図11に示すように、内側カバー51は、先端カバー部55、上端カバー部56、下端カバー部57、一対の補強ビーム部58を有する。 先端カバー部55は、図5のベースコンタクト20の接触部33の先端33Aを覆う梁体である。先端カバー部55は、図5のベースコンタクト20の接触部33の先端33Aに沿って延びている。即ち、先端カバー部55は、ベース電線方向に延びている。上端カバー部56は、図5のベースコンタクト20の接触部33の上端33Bを覆う梁体である。上端カバー部56は、図5のベースコンタクト20の接触部33の上端33Bに沿って延びている。即ち、上端カバー部56は、コネクタ挿抜方向に延びている。詳しくは、上端カバー部56は、メイン分割体本体50からコネクタ抜去方向に突出し、先端カバー部55の上端に至るまで延びている。下端カバー部57は、図5のベースコンタクト20の接触部33の下端33Cを覆う梁体である。下端カバー部57は、図5のベースコンタクト20の接触部33の下端33Cに沿って延びている。即ち、下端カバー部57は、コネクタ挿抜方向に延びている。詳しくは、下端カバー部57は、メイン分割体本体50からコネクタ抜去方向に突出し、先端カバー部55の下端に至るまで延びている。一対の補強ビーム部58は、先端カバー部55を補強するための梁体である。一対の補強ビーム部58は、図5のベースコンタクト20の接触部33の負極側接触面33G及び正極側接触面33Hに沿って夫々延びている。即ち、一対の補強ビーム部58は、コネクタ挿抜方向に延びている。詳しくは、一対の補強ビーム部58は、メイン分割体本体50からコネクタ抜去方向に突出し、先端カバー部55の長手方向の中央に至るまで、夫々延びている。そして、図11及び図12に示すように、内側カバー51内には、図5のベースコンタクト20の接触部33が挿入される接触部挿入空間59が形成されている。 図9及び図12に示すように、外側カバー52は、内側カバー51の外側に配置されて、図3に示すバッテリーコネクタ13が挿入されるコネクタ挿入空間60を形成する部分である。外側カバー52は、コネクタ挿抜方向に延びる角筒状に形成されている。図12に示すように、外側カバー52は、メイン分割体本体50からコネクタ抜去方向に突出して形成されている。図9に示すように、外側カバー52は、扁平状に形成されている。詳しくは、外側カバー52のコネクタ幅方向の寸法は、外側カバー52のベース電線方向の寸法よりも小さい。外側カバー52は、コネクタ幅方向に対向する一対の大側壁61と、ベース電線方向に対向する一対の小側壁62と、を有する。一対の大側壁61は、コネクタ挿入空間60をコネクタ幅方向で区画する。一対の小側壁62は、コネクタ挿入空間60をベース電線方向で区画する。一対の小側壁62は、ベース電線方向において、図11の上端カバー部56及び下端カバー部57と夫々対向している。即ち、一対の小側壁62のうち上方向側の小側壁62は、図11の上端カバー部56に対してベース電線方向で対向している。一対の小側壁62のうち下方向側の小側壁62は、図11の下端カバー部57に対してベース電線方向で対向している。図9に示すように、一対の小側壁62には、一対のベースロック部63(ロック部)が夫々形成されている。一対のベースロック部63は、ベースコネクタ12と嵌合したバッテリーコネクタ13のベースコネクタ12からの抜け止めとして機能する部分である。そして、一対のベースロック部63が一対の大側壁61ではなく一対の小側壁62に夫々形成されていることで、外側カバー52のコネクタ幅方向における寸法が抑えられている。付言すれば、一対のベースロック部63は、一対の小側壁62に夫々形成されているので、図5のベースコンタクト20の接触部33の板厚方向に対して直交する方向で接触部33を挟むように配置されると言及することができる。一対のベースロック部63は、ベース電線方向において接触部33を挟むように配置されている。 図12に示すように、一対の電線対向壁53は、平板状であって、メイン分割体本体50からコネクタ嵌合方向に突出して形成されている。図10に示すように、一対の電線対向壁53の板厚方向は、コネクタ幅方向に等しい。一対の電線対向壁53は、コネクタ幅方向において互いに対向している。一対の電線対向壁53は、コネクタ幅方向において若干離れて配置されている。図12に示すように、メイン分割体22は、メイン分割体本体50と、一対の電線対向壁53と、によって形成される電線貫通溝64を有している。電線貫通溝64は、ベース電線方向に延びており、コネクタ嵌合方向及びベース電線方向に開口している。図10及び図13に示すように、各電線対向壁53の上方向の端部53Aには、上終端キャップ取付溝65と、上取付ツメ66と、が形成されている。同様に、図10及び図14に示すように、各電線対向壁53の下方向の端部53Bには、下終端キャップ取付溝67と、下取付窪み68と、が形成されている。下取付窪み68は、上方向に開口する窪みである。図12に示すように、一対の電線対向壁53のうち負極方向側の電線対向壁53には、メイン分割体22に挿入されたベースコンタクト20のメイン分割体22からの抜け止めとして機能するコンタクトロックバネ片Rが設けられている。 図15には、カバー分割体23を示している。カバー分割体23は、カバー分割体本体70と、一対の上弾性ロックユニット71と、一対の下固定ロックツメ72と、を有する。カバー分割体23は、ベース電線方向に細長く形成されている。カバー分割体23は、絶縁樹脂製であって、一体的に形成されている。 カバー分割体本体70は、平板状に形成されており、その板厚方向はコネクタ挿抜方向に等しい。 一対の上弾性ロックユニット71は、カバー分割体本体70の上方向の端部70Aの近傍に配置されている。各上弾性ロックユニット71は、弾性梁73と、弾性ロックツメ74と、を有する。各弾性梁73は、ベース電線方向に延びる梁であって、カバー分割体本体70によって両端支持されている。各弾性ロックツメ74は、各弾性梁73に設けられており、コネクタ幅方向に突出して形成されている。各弾性ロックツメ74は、各弾性梁73を介して間接的にカバー分割体本体70に支持されることで、カバー分割体本体70に対してコネクタ幅方向で弾性変位可能となっている。 一対の下固定ロックツメ72は、カバー分割体本体70の下方向の端部70Bに形成されている。各下固定ロックツメ72は、下方向に突出して形成されている。各下固定ロックツメ72は、カバー分割体本体70によって直接的に支持されているので、カバー分割体本体70に対して弾性変位不能である。 (ベースコネクタ12の正極側ベース電線3への取り付け方) 次に、ベースコネクタ12の正極側ベース電線3の中途部3Aへの取り付け方を説明する。 先ず、ベース電線方向において所定の間隔で、図1〜図3に示す正極側ベース電線3の絶縁被覆7を部分的に除去し、導体6を局所的に露出させる。具体的には、前述したバッテリー収容棚などを用いてベース電線方向に並べられた複数のバッテリーユニット2に対してコネクタ挿抜方向で対向する位置で、正極側ベース電線3の絶縁被覆7を部分的に除去する。 次に、図6に示すベースコンタクト20の圧着部30を、露出した導体6に対して圧着する。図16には、ベースコンタクト20の圧着部30が、露出した導体6に対して圧着された状態を示している。 次に、図5に示すベースコンタクト20の接触部33を、図11及び図12に示すメイン分割体22の挿入孔54に挿入し、更に、メイン分割体22の内側カバー51の接触部挿入空間59に挿入する。すると、図5に示すベースコンタクト20の移動規制部40が、図12に示すメイン分割体22のメイン分割体本体50に対して突き当り、ベースコンタクト20の接触部33の、接触部挿入空間59へのそれ以上の挿入が禁止される。また、このとき、図5のベースコンタクト20の移動規制部40が、図12のメイン分割体22のコンタクトロックバネ片Rに引っ掛かり、ベースコンタクト20のメイン分割体22からの抜けが防止され、ベースコンタクト20がメイン分割体22に固定される。図17には、ベースコンタクト20がメイン分割体22に固定された状態を示している。図17の状態では、接触部33は、図11の内側カバー51によって覆われつつ、図11の内側カバー51の隙間から部分的に露出した状態となる。また、図17の状態で、正極側ベース電線3の中途部3Aは、電線貫通溝64内に収容される。また、図17に示すように、各電線対向壁53が有する上取付ツメ66及び下取付窪み68は、ベース電線方向において離れて配置されている。下取付窪み68は、上取付ツメ66と比較して、ベースコンタクト20の圧着部30から遠い位置に配置されている。上取付ツメ66が配置されている位置を上ロック位置87(第2の取付位置)と定義する。下取付窪み68が配置されている位置を下ロック位置88(第1の取付位置)と定義する。ベース電線方向において、下ロック位置88は、上ロック位置87と比較して、ベースコンタクト20の圧着部30から遠くに位置している。 次に、図18及び図19に示すように、メイン分割体22に対してカバー分割体23を取り付ける。具体的には、先ず、図15に示すカバー分割体23の一対の下固定ロックツメ72を、図14に示すメイン分割体22の一対の電線対向壁53の下取付窪み68に挿入する。図18には、一対の下固定ロックツメ72を一対の下取付窪み68に挿入した状態を示している。次に、図15に示すカバー分割体23の一対の弾性ロックツメ74を、図13に示すメイン分割体22の一対の電線対向壁53の上取付ツメ66に引っ掛ける。これにより、メイン分割体22に対するカバー分割体23の取り付けが完了する。なお、図15の一対の弾性ロックツメ74を図13の一対の上取付ツメ66に引っ掛ける際、図15の一対の弾性ロックツメ74は、コネクタ幅方向に若干弾性変位するので、小さな力で、図15の一対の弾性ロックツメ74を、図13の一対の上取付ツメ66に引っ掛けることができる。図19には、メイン分割体22に対してカバー分割体23を取り付けた状態を示している。図19に示すように、メイン分割体22に対してカバー分割体23を取り付けて、図10に示すメイン分割体22の電線貫通溝64のコネクタ嵌合方向の開口をカバー分割体23で閉塞することで、図19に示すように、ベースハウジング21には、正極側ベース電線3がベースハウジング21をベース電線方向に貫通するための電線貫通空間75が形成される。電線貫通空間75は、図10に示すメイン分割体22の電線貫通溝64と同様、ベース電線方向に延びるように形成されている。図19に示すように、電線貫通空間75は、上方向及び下方向に開口している。換言すれば、電線貫通空間75は、上開口76及び下開口77を有する。上開口76は、電線貫通空間75から見て上方向に位置する、電線貫通空間75の開口である。下開口77は、電線貫通空間75から見て下方向に位置する、電線貫通空間75の開口である。電線貫通空間75のコネクタ抜去方向側は、図12のメイン分割体本体50によって区画されている。電線貫通空間75のコネクタ幅方向側は、図12の一対の電線対向壁53によって区画されている。電線貫通空間75のコネクタ嵌合方向側は、図19のカバー分割体23によって区画されている。従って、図12のメイン分割体本体50及び一対の電線対向壁53と図19のカバー分割体23は、図19に示すように、電線貫通空間75を囲む電線貫通筒体89を構成している。電線貫通筒体89は、ベース電線方向に延びる筒体である。電線貫通空間75の中心軸は、図8に示す正極側ベース電線3の中心軸Cに一致している。即ち、電線貫通筒体89の中心軸は、図8に示す正極側ベース電線3の中心軸Cに一致している。 なお、図20及び図21には、終端キャップ78(閉塞具)を示している。即ち、ベースコネクタ12は、終端キャップ78を更に有している。終端キャップ78は、ベースコネクタ12を正極側ベース電線3の中途部3Aではなく、正極側ベース電線3の上端又は下端に取り付ける場合に用いられる。ベースコネクタ12を正極側ベース電線3の上端に取り付ける場合は、図20に示すように、終端キャップ78を上終端キャップ取付溝65に取り付けて、電線貫通溝64の上方向の開口を閉塞しておく。すると、メイン分割体22にカバー分割体23を取り付けた状態で、図19に示す電線貫通空間75の上開口76が終端キャップ78によって閉塞されることになり、電線貫通空間75への異物侵入を防止することができる。ベースコネクタ12を正極側ベース電線3の下端に取り付ける場合は、終端キャップ78は、下終端キャップ取付溝67に取り付ければよい。 (バッテリーコネクタ13) 次に、図22〜図25を参照して、バッテリーコネクタ13を説明する。 図22及び図23には、バッテリーコネクタ13の斜視図を示している。図24及び図25には、バッテリーコネクタ13の分解斜視図を示している。図22〜図25に示すように、バッテリーコネクタ13は、バッテリーコンタクト80と、バッテリーコンタクト80を収容するバッテリーハウジング81と、を有する。 図24及び図25に示すように、バッテリーコンタクト80は、正極側バッテリー電線9の導体14(図2を併せて参照)に圧着される圧着部90と、8つの接触バネ片82と、8つの接触バネ片82を保持する角筒状の保持部83と、を有する。8つの接触バネ片82は、コネクタ幅方向において4つずつに分かれて配置されている。 図25に示すように、バッテリーハウジング81は、コネクタ挿抜方向に角筒状に延びるハウジング本体84と、ハウジング本体84のコネクタ嵌合方向の開口84Aを部分的に閉塞する開口制限部85と、一対のバッテリー側ロック部86と、を有する。開口制限部85は、ハウジング本体84の開口84Aを部分的に閉塞することで、ハウジング本体84の開口84Aの開口面積を必要最小限としている。ここで、「必要最小限」とは、ハウジング本体84の開口84Aに図5に示すベースコンタクト20の接触部33と、図11に示すメイン分割体22の内側カバー51と、を挿入できるために必要となる開口面積の最低限度を意味している。従って、開口制限部85は、バッテリーコンタクト80の8つの接触バネ片82とコネクタ挿抜方向で対向する複数のバネ片対向部85Aを有する。一対のバッテリー側ロック部86は、ツメ状に形成されており、ベース電線方向においてハウジング本体84を挟むように配置されている。一対のバッテリー側ロック部86は、ベース電線方向に弾性変位可能にハウジング本体84に支持されている。 (バッテリーコネクタ13の正極側バッテリー電線9への取り付け方法) 次に、バッテリーコネクタ13を正極側バッテリー電線9へ取り付ける方法を説明する。先ず、図2の正極側バッテリー電線9の先端の絶縁被覆15を除去し、導体14を露出させる。次に、バッテリーコンタクト80の圧着部90を、露出した導体14に圧着する。そして、バッテリーコンタクト80をバッテリーハウジング81内に挿入する。これにより、バッテリーコネクタ13の正極側バッテリー電線9への取り付けが完了する。 (コネクタ組立体5の使用方法) 次に、コネクタ組立体5の使用方法を説明する。 先ず、図1に示すように、正極側ベース電線3の中途部3Aにベースコネクタ12を取り付ける。同様に、負極側ベース電線4の中途部4Aにベースコネクタ12を取り付ける。 また、各バッテリーユニット2の正極側バッテリー電線9にバッテリーコネクタ13を取り付ける。同様に、各バッテリーユニット2の負極側バッテリー電線10にバッテリーコネクタ13を取り付ける。 そして、複数のバッテリーユニット2を、バッテリー収容棚等を用いて、ベース電線方向に所定ピッチで配置する。この状態で、図1及び図3に示すように、各バッテリーユニット2の正極側バッテリー電線9に取り付けたバッテリーコネクタ13は、正極側ベース電線3の中途部3Aに取り付けたベースコネクタ12とコネクタ挿抜方向で対向している。同様に、各バッテリーユニット2の負極側バッテリー電線10に取り付けたバッテリーコネクタ13は、負極側ベース電線4の中途部4Aに取り付けたベースコネクタ12とコネクタ挿抜方向で対向している。 次に、正極側ベース電線3の中途部3Aに取り付けたベースコネクタ12を、各バッテリーユニット2の正極側バッテリー電線9に取り付けたバッテリーコネクタ13に嵌合させる。同様に、負極側ベース電線4の中途部4Aに取り付けたベースコネクタ12を、各バッテリーユニット2の負極側バッテリー電線10に取り付けたバッテリーコネクタ13に嵌合させる。 バッテリーコネクタ13をベースコネクタ12に嵌合させるには、バッテリーコネクタ13を、図9のベースコネクタ12のベースハウジング21のメイン分割体22のコネクタ挿入空間60にコネクタ嵌合方向で挿入し、図24のバッテリーコネクタ13の一対のバッテリー側ロック部86を図9のベースコネクタ12のベースハウジング21のメイン分割体22の一対のベースロック部63に引っ掛ける。これにより、各バッテリーユニット2の正極側バッテリー電線9の導体14が、正極側ベース電線3の中途部3Aの導体6に対して電気的に接続する。詳しく見ていくと、各バッテリーユニット2の正極側バッテリー電線9に取り付けた図25のバッテリーコネクタ13のバッテリーコンタクト80の8つの接触バネ片82が、図5のベースコネクタ12のベースコンタクト20の接触部33の負極側接触面33G及び正極側接触面33Hに夫々接触する。負極側ベース電線4についても同様である。 以上に、第1実施形態のベースコネクタ12を説明したが、ベースコネクタ12は、以下の特長を有する。 図1〜図3に示すように、ベースコネクタ12(電気コネクタ)は、正極側ベース電線3(電線)の長手方向における中途部3Aに対してバッテリーユニット2(接続対象物)を電気的に接続するために中途部3Aに取り付けられ、バッテリーユニット2に取り付けられたバッテリーコネクタ13(接続対象物側コネクタ)と嵌合可能なものである。図5に示すように、ベースコネクタ12は、正極側ベース電線3に対して圧着される圧着部30と、バッテリーコネクタ13に対して電気的に接触する接触部33と、を有するベースコンタクト20(コンタクト)と、ベースコンタクト20を収容するベースハウジング21(ハウジング)と、を備える。図19に示すように、ベースハウジング21は、正極側ベース電線3がベースハウジング21を貫通するための電線貫通空間75を有する。以上の構成によれば、正極側ベース電線3の長手方向における中途部3Aに対してバッテリーユニット2を電気的に接続することができる。また、ベースコンタクト20が正極側ベース電線3に対して圧着されるので、ベースコンタクト20を正極側ベース電線3に対して確実に固定することができる。 図5に示すように、圧着部30は、正極側ベース電線3に向かってカシメられる一対のカシメ片34を有するオープンバレル型に構成されている。以上の構成によれば、ベースコンタクト20を正極側ベース電線3に対して一層確実に固定することができる。 ベースコンタクト20は、圧着部30からベース電線方向に延びる延長部31を有する。接触部33は、延長部31から突出して形成されている。以上の構成によれば、圧着部30と接触部33を互いに離して配置することができる。 図7に示すように、延長部31及び接触部33は平板状である。延長部31の板厚方向と接触部33の板厚方向は、実質的に平行である。以上の構成によれば、延長部31の板厚方向におけるベースコネクタ12の小型化に寄与する。 図7に示すように、延長部31と接触部33は、延長部31の板厚方向においてズレている。ベースコンタクト20は、延長部31と接触部33を連結する段差部32を有する。以上の構成によれば、延長部31の板厚方向における接触部33の位置を延長部31の位置に拘束されることなく自由に決めることができる。 接触部33は、延長部31から見て正極側ベース電線3の中心軸C側に位置している。以上の構成によれば、接触部33が延長部31から見て正極側ベース電線3の中心軸C側と反対側に位置している場合と比較して、延長部31の板厚方向におけるベースコネクタ12の小型化に寄与する。 図4に示すように、ベースハウジング21は、ベースコンタクト20を保持するメイン分割体22(第1ハウジング分割体)と、メイン分割体22に対して着脱可能なカバー分割体23(第2ハウジング分割体)と、を有する。図18及び図19に示すように、メイン分割体22に対してカバー分割体23を取り付けることで、電線貫通空間75が形成される。即ち、ベースハウジング21が一体形成されている場合は、正極側ベース電線3をベースハウジング21に貫通させるに際し、電線貫通空間75に正極側ベース電線3の端部を通す必要が生じる。これに対し、以上の構成によれば、カバー分割体23をメイン分割体22から予め取り外しておき、メイン分割体22とカバー分割体23で正極側ベース電線3の長手方向における中途部3Aを挟むようにして、カバー分割体23をメイン分割体22に取り付けるだけで正極側ベース電線3をベースハウジング21に貫通させることができるので、ベースコネクタ12を正極側ベース電線3に取り付ける作業が簡単である。 図17〜図19に示すように、カバー分割体23は、ベース電線方向において互いに離れた下ロック位置88(第1の取付位置)と上ロック位置87(第2の取付位置)においてメイン分割体22に対して取り付けられている。ベース電線方向において、下ロック位置88は、上ロック位置87と比較して、ベースコンタクト20の圧着部30から遠くに位置している。図15に示すように、カバー分割体23は、カバー分割体本体70(第2ハウジング分割体本体)と、下ロック位置88においてメイン分割体22に引っ掛かる下固定ロックツメ72(第1のツメ部)と、上ロック位置87においてメイン分割体22に引っ掛かる弾性ロックツメ74(第2のツメ部)と、を有する。下固定ロックツメ72は、カバー分割体本体70に対して弾性変位不能に、カバー分割体本体70に支持されている。弾性ロックツメ74は、カバー分割体本体70に対して弾性変位可能に、カバー分割体本体70に支持されている。以上の構成によれば、下固定ロックツメ72と弾性ロックツメ74が何れもカバー分割体本体70に対して弾性変位不能に支持されている場合と比較して、カバー分割体23をメイン分割体22に取り付け易い。また、圧着部30から遠ければ遠いほど正極側ベース電線3はベースハウジング21に対して相対的に大きく変位するので、下固定ロックツメ72には弾性ロックツメ74と比較して大きな外力が作用し易い。これに対し、下固定ロックツメ72がカバー分割体本体70に対して弾性変形不能に支持されているので、正極側ベース電線3が煽られても、下固定ロックツメ72がカバー分割体本体70から外れてしまうことがない。 図19及び図20に示すように、ベースコネクタ12は、電線貫通空間75の長手方向における上開口76及び下開口77のうち少なくとも何れか一方を閉塞する終端キャップ78(閉塞具)を有する。以上の構成によれば、ベースコネクタ12を正極側ベース電線3の端部に取り付けた場合に、ベースコネクタ12の電線貫通空間75に異物が混入することを防止できる。 図9に示すように、ベースハウジング21は、バッテリーコネクタ13のベースコネクタ12からの抜け止めとしての一対のベースロック部63(ロック部)を有する。一対のベースロック部63は、ベースコンタクト20の接触部33の板厚方向に対して直交する方向で接触部33を挟むように配置されている。以上の構成によれば、一対のベースロック部63が接触部33の板厚方向において接触部33を挟むように配置されている場合と比較して、接触部33の板厚方向におけるベースコネクタ12の小型化に寄与する。 参考までに、図26には、図3においてベースコネクタ12のベースハウジング21と、バッテリーコネクタ13のバッテリーハウジング81を消した様子を示している。 (第2実施形態) 次に、図27を参照して、第2実施形態を説明する。上記第1実施形態と重複する説明は省略する。 本実施形態において、ベースコンタクト20は、更に、規制部91を有する。規制部91は、延長部31から負極側ベース電線4に突出して形成されている。規制部91は、正極側ベース電線3を挟んで段差部32と反対側に配置されている。規制部91は、正極側ベース電線3とコネクタ挿抜方向において対向する。正極側ベース電線3は、接触部33と規制部91の間に位置している。 即ち、ベースコンタクト20は、延長部31から、延長部31の板厚方向に突出して、正極側ベース電線3と対向可能な規制部91を有する。正極側ベース電線3は、接触部33と規制部91の間に位置している。以上の構成によれば、ベースコンタクト20に対する正極側ベース電線3の姿勢が制限されるので、正極側ベース電線3が煽られた際にベースハウジング21に作用する外力が低減される。 (第3実施形態) 次に、図28を参照して、第3実施形態を説明する。上記第1実施形態と重複する説明は省略する。 上記第1実施形態では、図26に示すように、ベースコンタクト20をピン型に構成し、バッテリーコンタクト80をソケット型に構成した。しかし、これに代えて、図28に示すように、ベースコンタクト20をソケット型とし、バッテリーコンタクト80をピン型に構成してもよい。 (第4実施形態) 次に、図29〜図37を参照して、第4実施形態を説明する。上記第1実施形態と重複する説明は省略する。上記第1実施形態の構成要素と対応する構成要素には、原則として、同じ符号を付している。 図29には、バッテリーユニット集合体1の斜視図を示している。図30には嵌合前のコネクタ組立体5を示し、図31には嵌合後のコネクタ組立体5を示している。 図32には、ベースコネクタ12の分解斜視図を示している。図32に示すように、ベースコネクタ12は、ベースコンタクト200(コンタクト)と、ベースハウジング201(ハウジング)と、を有する。ベースハウジング201は、メイン分割体202(第1ハウジング分割体)と、カバー分割体203(第2ハウジング分割体)と、を有する。 図33には、ベースコンタクト200を示している。ベースコンタクト200は、板厚が約3mmの金属板Mを折り曲げて一体的に形成されている。ベースコンタクト200は、圧着部204と延長部205、接触部206を有する。 圧着部204は、正極側ベース電線3の中途部3Aの導体6に対して圧着される部分である。圧着部204は、オープンバレル型である。 延長部205は、圧着部204から下方向に延びている。 接触部206は、バッテリーコネクタ13に対して電気的に接触する部分である。接触部206は、ソケット型に構成されている。即ち、接触部206は、8つの接触バネ片207と、8つの接触バネ片207を保持する保持部208と、を有する。保持部208は、延長部205の下方向の端部205Aからコネクタ抜去方向に角筒状に延びている。即ち、保持部208は、ベース電線方向に対して直交する方向に延びている。保持部208は、ベース電線方向において対向する天板209(第1の板部)及び底板210(第1の板部)と、コネクタ幅方向において対向する2つの側板216(第2の板部)と、を有する。天板209と底板210の間の距離D1は、2つの側板216の間の距離D2よりも小さい。端的に言えば、保持部208は、横向きの姿勢である。8つの接触バネ片207は、何れも、保持部208によって片持ち梁状に保持されている。接触バネ片207の数は、本実施形態のように8つであることに代えて、1〜7つでもよいし、9つ以上であってもよい。 図32に戻り、メイン分割体202は、電線収容部211と、コンタクト収容部212と、2つのベースロック部213と、を有する。 電線収容部211は、正極側ベース電線3を収容可能な電線貫通溝214を有する。 コンタクト収容部212は、ベースコンタクト200を収容する部分である。 2つのベースロック部213は、コンタクト収容部212をコネクタ幅方向で挟むように配置されている。2つのベースロック部213は、コネクタ幅方向に弾性変位可能にコンタクト収容部212に保持されている。各ベースロック部213は、コネクタ挿抜方向に延びる両端支持梁によって弾性的に支持される突起である。例えば図31に示すように、コネクタ幅方向に沿って見ると、この両端支持梁の両端の間に正極側ベース電線3が位置する。 以上の構成で、正極側ベース電線3にベースコンタクト200を取り付け、ベースコンタクト200をコンタクト収容部212に収容し、カバー分割体203を電線収容部211に取り付けることで、図30に示すように、ベースハウジング201には、正極側ベース電線3がベースハウジング201をベース電線方向に貫通するための電線貫通空間215が形成される。 図34には、バッテリーコネクタ13の分解斜視図を示している。バッテリーコネクタ13は、バッテリーコンタクト300と、バッテリーコンタクト300を保持するバッテリーハウジング301と、コンタクトロック302と、を有する。 図35に示すように、バッテリーコンタクト300は、板厚が約6mmの金属板Mを打ち抜いて平板状に形成されてる。バッテリーコンタクト300は、コネクタ挿抜方向に細長く形成されている。バッテリーコンタクト300の板厚方向は、ベース電線方向に一致している。バッテリーコンタクト300は、ボルト締結部303と、接触部304と、2つのロック窪み305を有する。ボルト締結部303は、図示しないバッテリーのバッテリーポストに対してボルト締結される部分である。接触部304は、図33に示すベースコンタクト200に対して電気的に接触する部分である。接触部304の板厚方向は、ベース電線方向と一致している。2つのロック窪み305は、ボルト締結部303と接触部304の間に形成されている。 図34に戻り、バッテリーハウジング301は、内側カバー306と外側カバー307を有する。外側カバー307は、2つのバッテリーロック部308を有する。バッテリーハウジング301は、更に、バッテリーユニット2のバッテリー本体8のベース電線対向面11に対してバッテリーコネクタ13をボルト締結で取り付けるための2つのボルト締結部309を有する。 コンタクトロック302は、バッテリーコンタクト300のバッテリーハウジング301からの抜去を禁止するものである。コンタクトロック302は、バッテリーハウジング301に対してベース電線方向で着脱可能に構成されている。 この構成で、バッテリーコンタクト300をバッテリーハウジング301の内側カバー306に挿入し、バッテリーハウジング301にコンタクトロック302を取り付けると、コンタクトロック302がバッテリーコンタクト300のロック窪み305に挿入され、もって、バッテリーコンタクト300のバッテリーハウジング301からの抜去が禁止される。 図30に戻り、ベースコネクタ12をバッテリーコネクタ13に嵌合させるには、ベースコネクタ12のコンタクト収容部212をバッテリーコネクタ13の外側カバー307に挿入すればよい。すると、図30及び図31に示すように、ベースコネクタ12の2つのベースロック部213がバッテリーコネクタ13の2つのバッテリーロック部308に引っ掛かり、ベースコネクタ12のバッテリーコネクタ13からの抜去が禁止された状態となる。 図36及び図37には、説明の便宜上、ベースコンタクト200とバッテリーコンタクト300、正極側ベース電線3のみを示している。図36は、ベースコネクタ12をバッテリーコネクタ13に嵌合させる前の状態を示している。図37は、ベースコネクタ12をバッテリーコネクタ13に嵌合させた後の状態を示している。図36及び図37に示すように、ベースコネクタ12をバッテリーコネクタ13に嵌合させると、各バッテリーユニット2の図示しないバッテリーポストに取り付けたバッテリーコンタクト300の接触部304が、ベースコンタクト200の接触部206の保持部208に挿入されて、8つの接触バネ片207と電気的に接触する。 以上に、第4実施形態を説明したが、上記第4実施形態は、以下の特長を有する。 ベースコネクタ12(電気コネクタ)は、正極側ベース電線3(電線)の長手方向における中途部3Aに対してバッテリーユニット2(接続対象物)を電気的に接続するために中途部3Aに取り付けられ、バッテリーユニット2に取り付けられたバッテリーコネクタ13(接続対象物側コネクタ)と嵌合可能なものである。図32及び図33に示すように、ベースコネクタ12は、正極側ベース電線3に対して圧着される圧着部204と、バッテリーコネクタ13に対して電気的に接触する接触部206と、を有するベースコンタクト200(コンタクト)と、ベースコンタクト200を収容するベースハウジング201(ハウジング)と、を備える。図30に示すように、ベースハウジング201は、正極側ベース電線3がベースハウジング201を貫通するための電線貫通空間215を有する。以上の構成によれば、正極側ベース電線3の長手方向における中途部3Aに対してバッテリーユニット2を電気的に接続することができる。また、ベースコンタクト200が正極側ベース電線3に対して圧着されるので、ベースコンタクト200を正極側ベース電線3に対して確実に固定することができる。 図33に示すように、圧着部204は、正極側ベース電線3に向かってカシメられる一対のカシメ片204Aを有するオープンバレル型に構成されている。以上の構成によれば、ベースコンタクト200を正極側ベース電線3に対して一層確実に固定することができる。 図33に示すように、ベースコンタクト200は、圧着部204からベース電線方向に延びる延長部205を有する。接触部206は、延長部205から突出して形成されている。このように圧着部204と接触部206はベース電線方向において互いに離れて配置されている。 接触部206は、接触バネ片207と、接触バネ片207を支持する保持部208と、を有する。具体的には、接触部206は、複数の接触バネ片207と、複数の接触バネ片207を支持する保持部208と、を有する。 保持部208は、ベース電線方向に対して直交する方向であるコネクタ挿抜方向に延びている。換言すると、保持部208は、延長部205の板厚方向と平行な方向に延びている。 保持部208は、ベース電線方向において対向する天板209及び底板210(2つの第1の板部)と、ベース電線方向に対して直交する方向であるコネクタ幅方向において対向する2つの側板216(第2の板部)と、を有して角筒状に形成されている。天板209及び底板210の間の距離D1は、2つの側板216の間の距離D2よりも小さい。 1 バッテリーユニット集合体 2 バッテリーユニット(接続対象物) 3 正極側ベース電線(電線) 3A 中途部 4 負極側ベース電線(電線) 4A 中途部 5 コネクタ組立体 6 導体 7 絶縁被覆 8 バッテリー本体 9 正極側バッテリー電線 10 負極側バッテリー電線 11 ベース電線対向面 12 ベースコネクタ(電気コネクタ) 13 バッテリーコネクタ 14 導体 15 絶縁被覆 20 ベースコンタクト(コンタクト) 21 ベースハウジング(ハウジング) 22 メイン分割体(第1ハウジング分割体) 23 カバー分割体(第2ハウジング分割体) 30 圧着部 31 延長部 32 段差部 32A 端部 33 接触部 33A 先端 33B 上端 33C 下端 33D 後端 33G 負極側接触面 33H 正極側接触面 34 カシメ片 35 カシメ片連結部 35A 端部 36 傾斜延長部 36A 端部 37 直線延長部 37A 端部 38 第1対向部分 39 第2対向部分 40 移動規制部 41 移動規制片 50 メイン分割体本体 51 内側カバー 52 外側カバー 53 電線対向壁 53A 端部 53B 端部 54 挿入孔 55 先端カバー部 56 上端カバー部 57 下端カバー部 58 補強ビーム部 59 接触部挿入空間 60 コネクタ挿入空間 61 大側壁 62 小側壁 63 ベースロック部(ロック部) 64 電線貫通溝 65 上終端キャップ取付溝 66 上取付ツメ 67 下終端キャップ取付溝 68 下取付窪み 70 カバー分割体本体(第2ハウジング分割体本体) 70A 端部 70B 端部 71 上弾性ロックユニット 72 下固定ロックツメ(第1のツメ部) 73 弾性梁 74 弾性ロックツメ(第2のツメ部) 75 電線貫通空間 76 上開口 77 下開口 78 終端キャップ(閉塞具) 80 バッテリーコンタクト 81 バッテリーハウジング 82 接触バネ片 83 保持部 84 ハウジング本体 84A 開口 85 開口制限部 85A バネ片対向部 86 バッテリー側ロック部 87 上ロック位置(第2の取付位置) 88 下ロック位置(第1の取付位置) 89 電線貫通筒体 90 圧着部 91 規制部 C 中心軸 M 金属板 R コンタクトロックバネ片 200 ベースコンタクト(コンタクト) 201 ベースハウジング(ハウジング) 202 メイン分割体 203 カバー分割体 204 圧着部 204A カシメ片 205 延長部 205A 端部 206 接触部 207 接触バネ片 208 保持部 209 天板(第1の板部) 210 底板(第1の板部) 211 電線収容部 212 コンタクト収容部 213 ベースロック部 214 電線貫通溝 215 電線貫通空間 216 側板(第2の板部) 300 バッテリーコンタクト 301 バッテリーハウジング 302 コンタクトロック 303 ボルト締結部 304 接触部 305 ロック窪み 306 内側カバー 307 外側カバー 308 バッテリーロック部 309 ボルト締結部 D1 距離 D2 距離 |