Electronic watch

申请号 JP2012017050 申请日 2012-01-30 公开(公告)号 JP2013156158A 公开(公告)日 2013-08-15
申请人 Seiko Instruments Inc; セイコーインスツル株式会社; 发明人 KATO KAZUO; TAKAKURA AKIRA; IHASHI TOMOHIRO; HASEGAWA TAKANORI; FUKUSHIMA TOSHITAKA;
摘要 PROBLEM TO BE SOLVED: To provide an electronic watch capable of avoiding an erroneous shift to an energy saving mode due to erroneous determination that light is prevented from being made incident on a solar panel by output voltage decrease of the solar panel caused when an overcharged state of a secondary battery is detected and an output voltage of the solar panel is decreased.SOLUTION: An electronic watch 1 having a solar panel 111 for receiving light to generate electric power is operated by electric power supplied from a secondary battery 112 charged by an electromotive voltage Vsc of the solar panel 111 and stops display operation of a display part 151 by being shifted into a power-saving mode under a predetermined condition. This watch includes a control part (mode control part 103) which avoids shifting from an ordinary mode to the power-saving mode when a voltage of the secondary battery 112 is a predetermined voltage value or more.
权利要求
  • 光を受けて発電を行なうソーラパネルを有し、当該ソーラパネルの起電圧により充電される二次電池から供給される電力により動作するとともに、表示部に時刻表示を行う通常モードと、前記ソーラパネルへの入射光が得られない状態を検出して前記表示部の時刻表示を停止する省電力モードとを有する電子時計であって、
    前記二次電池の電圧が所定の第1電圧値以上の場合に、前記通常モードから前記省電力モードへ移行することを回避する制御部を備える ことを特徴とする電子時計。
  • 前記二次電池の電圧が、前記所定の第1電圧値と同じか、または前記第1電圧値を超える所定の第2電圧値以上の場合に前記ソーラパネルの出力電圧を低下させる過充電保護回路を備え、
    前記制御部は、
    前記過充電保護回路が動作することにより前記ソーラパネルの出力電圧が低下した状態において、前記通常モードから前記省電力モードへ移行することを回避する ことを特徴とする請求項1に記載の電子時計。
  • 前記ソーラパネルの出力電圧を検出することにより、当該ソーラパネルに入射光が得られているか否かを示す照度有無信号を出力する照度検出回路と、
    前記二次電池の電圧を検出し電池電圧信号として出力する電池電圧検出回路と、
    前記照度有無信号を基に前記ソーラパネルへの入射光が得られない無照度継続時間を計測する無照度時間検出部と、
    前記無照度継続時間を所定の移行時間と比較し、前記無照度継続時間が前記移行時間を経過したときに前記省電力モードに移行して前記表示部の時刻表示を停止させる前記制御部と、
    を備え、
    前記制御部は、
    前記二次電池の電圧が前記所定の第2電圧値以上となり前記過充電保護回路が動作する場合に、前記無照度時間検出部における前記無照度継続時間の計測動作を停止させることにより前記通常モードから前記省電力モードへ移行することを回避する ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の電子時計。
  • 前記省電力モードに移行した状態において、
    前記制御部は、
    前記二次電池の電圧が前記第1電圧値以上になるか、
    前記ソーラパネルへの入射光が得られる状態になったか、
    または、当該電子時計を操作するための操作部が操作されたか、
    のいずれかの状態が検出された場合に、
    前記省電力モードから前記通常モードに移行させる ことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の電子時計。
  • 前記過充電保護回路は、
    前記ソーラパネルの出力端子を短絡させることにより、当該ソーラパネルの出力電圧を低下させる ことを特徴とする請求項2から4のいずれか1項に記載の電子時計。
  • 说明书全文

    本発明は、ソーラパネルを備える電子時計に関する。

    関連する太陽電池付デジタル電子腕時計がある(例えば、特許文献1を参照)。 この特許文献1に記載の太陽電池付デジタル電子腕時計は、太陽電池の出が所定値以下となった時に、ドライバー回路からの表示出力を遮断する。

    また、関連する電子時計がある(例えば、特許文献2を参照)。 この特許文献2に記載の太陽電池付デジタル電子腕時計は、一定時間以上、継続して入射光が得られない時、時刻表示動作を停止する。

    実開昭56−97795号公報

    特開昭61−77788号公報

    ところで、ソーラパネルを備える電子時計では、二次電池電圧が満充電まで充電された場合に、二次電池が過充電されることを防ぐために、過充電保護回路によりソーラパネルの出力電圧を低下させる方法、例えば、出力側をショートさせる方法が用いられることがある。

    しかしながら、このソーラパネルの出力側をショートさせる過充電保護方法を、そのまま特許文献1や特許文献2に記載の電子時計に用いると、このソーラパネルの出力側をショートした状態において出力電圧を検出することになり、ソーラパネルに受光照度があるにもかかわらず、ソーラパネルへの入射光がないものとして省電力モード(パワーセーブモード)に入ってしまう。

    本発明は、斯かる実情に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、二次電池の過充電状態を検出してソーラパネルの出力電圧を低下させる際に、このソーラパネルの出力電圧低下により当該ソーラパネルへの入射光がないと誤判定し、この誤判定により電子時計が誤って省電力モードへ移行することを回避できる、電子時計を提供することにある。

    本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、本発明の電子時計は、光を受けて発電を行なうソーラパネルを有し、当該ソーラパネルの起電圧により充電される二次電池から供給される電力により動作するとともに、表示部に時刻表示を行う通常モードと、前記ソーラパネルへの入射光が得られない状態を検出して前記表示部の時刻表示を停止する省電力モードとを有する電子時計であって、前記二次電池の電圧が所定の第1電圧値以上の場合に、前記通常モードから前記省電力モードへ移行することを回避する制御部を備えることを特徴とする。

    また、本発明の電子時計は、上記電子時計において、前記二次電池の電圧が、前記所定の第1電圧値と同じか、または前記第1電圧値を超える所定の第2電圧値以上の場合に前記ソーラパネルの出力電圧を低下させる過充電保護回路を備え、前記制御部は、前記過充電保護回路が動作することにより前記ソーラパネルの出力電圧が低下した状態において、前記通常モードから前記省電力モードへ移行することを回避することを特徴とする。

    また、本発明の電子時計は、上記電子時計において、前記ソーラパネルの出力電圧を検出することにより、当該ソーラパネルに入射光が得られているか否かを示す照度有無信号を出力する照度検出回路と、前記二次電池の電圧を検出し電池電圧信号として出力する電池電圧検出回路と、前記照度有無信号を基に前記ソーラパネルへの入射光が得られない無照度継続時間を計測する無照度時間検出部と、前記無照度継続時間を所定の移行時間と比較し、前記無照度継続時間が前記移行時間を経過したときに前記省電力モードに移行して前記表示部の時刻表示を停止させる前記制御部と、を備え、前記制御部は、前記二次電池の電圧が前記所定の第2電圧値以上となり前記過充電保護回路が動作する場合に、前記無照度時間検出部における前記無照度継続時間の計測動作を停止させることにより前記通常モードから前記省電力モードへ移行することを回避することを特徴とする。

    また、本発明の電子時計は、上記電子時計において、前記省電力モードに移行した状態において、前記制御部は、前記二次電池の電圧が前記第1電圧値以上になるか、前記ソーラパネルへの入射光が得られる状態になったか、または、当該電子時計を操作するための操作部が操作されたか、のいずれかの状態が検出された場合に、前記省電力モードから前記通常モードに移行させることを特徴とする。

    また、本発明の電子時計は、上記電子時計において、前記過充電保護回路は、前記ソーラパネルの出力端子を短絡させることにより、当該ソーラパネルの出力電圧を低下させることを特徴とする。

    本発明によれば、電子時計は、二次電池の電圧が所定の第1電圧以上の場合に、省電力モードに移行することを回避するようにした。 これにより、二次電池の過充電状態を検出してソーラパネルの出力電圧を低下させる際に、このソーラパネルの出力電圧低下により当該ソーラパネルへの入射光がないと誤判定し、この誤判定により電子時計が誤って省電力モードへ移行することを回避できる、電子時計を提供することができる。

    電子時計1の概観構成を示す図である。

    電子時計1の内部構成を示すブロック図である。

    二次電池電圧に応じた照度検出動作と省電力モードへの移行動作との関係を示す図である。

    電子時計1における通常モードと省電力モードとの間の移行動作について説明するためのフロー図である。

    以下、本発明の一実施形態について、図面を参照しつつ説明する。

    図1は、本発明の実施の形態に係る電子時計の概観を示す図である。
    この図1に示すように、本実施形態の電子時計1は、本体ケース11を備え、この本体ケース11の正面側には4隅が面取りされた方形状の風防ガラス等の透明板12の下に、LCD(液晶ディスプレイ)153及びソーラパネル111を有している。 LCD153は透明板12の中央に設けられる。 ソーラパネル111は、平面視においてLCD153を囲むように、透明板12の周辺部に配置される。

    また、本体ケース11の側面に、使用者が操作可能な操作ボタンAと、操作ボタンBと、操作ボタンCと、操作ボタンDが設けられている。 また、本体ケース11の表面に、操作ボタンEが設けられている。
    操作ボタンAは、電子時計1の動作モードを変更するための信号であるモードチェンジ信号を出力する。 この操作ボタンAを押すごとに、モードチェンジ信号が、後述するCPU101内のモード制御部103(図2を参照)に出力される。 モード制御部103は、図1(B)に示すように、上記モードチェンジ信号に応答して、順次、時刻表示モード、クロノグラフモード、タイマモード、アラームモードに移行する、また、モード制御部103は、後述する所定の条件下で、電子時計1を省電力モードに移行させる。

    ここで、時刻表示モードは、通常の時刻表示を行うモードであり、例えば、図1(A)に示すように、LCD153に、日付と、現在時刻と、曜日とを表示する。
    クロノグラフモードは、スポーツ競技等における記録の時間計測と表示に使用されるモードであり、例えば、ラップタイムやスプリットタイムを計測して表示するモードである。
    タイマモードは、予めタイマにタイマ時間を設定し、このタイマに設定された時間をカウントダウンすることにより時間を計測し、カウントゼロでアラーム音を鳴らすモードである。 また、アラームモードは、予め時刻を設定し、計時時刻が設定した時刻になるとアラーム音を鳴らすモードである。

    省電力モードは、ソーラパネル111に光があたらない状態が一定時間以上続いた場合に、二次電池の無駄な電量消費を防ぐために、LCD153の表示を消すモードである。 この省電力モードにおいては、電子時計1は、図1(C)に示すようにLCD153に「PS」の表示のみを表示する。 なお、上記動作モードは、上述した動作モードの他に、例えば、ワールドタイム表示モード(世界の主要都市の時刻を表示するモード)や、リコールモード(計測したデータを呼び出す機能)等が含まれる場合がある。

    操作ボタンBは、表示の切替ボタンであり、例えば、クロノグラフモード(時間計測モード)において、ラップタイム(LAP)とスプリットタイム(SPL)の表示の切り替えを行うボタンである。
    操作ボタンCは、スタート/ストップボタンであり、例えば、クロノグラフモードにおいて、時間計測動作の開始と終了を指示するボタンである。
    操作ボタンDは、ライト(内部照明)の点滅ボタンであり、この操作ボタンDを押下した場合、例えば、ライトとして使用されているエレクトロルミネッセンス(EL)パネルを発光させる。
    操作ボタンEは、例えば、クロノグラフモードにおいて、ラップタイム(LAP)を保存するとともに、計測値をリセットするボタンである。

    また、LCD153には、電池残量表示153Aが表示される。 この電池残量表示153Aは、電池残量(より正確には二次電池電圧)に応じて表示態様が変化する。 この電池残量表示153Aは、例えば、図3に示すように、電池残量がH(十分)の場合と、電池残量がM(中)の場合と、電池残量がL(少)の場合と、電池残量がCHG(極小)の場合のそれぞれの場合に応じて、表示態様が変化する。 そして、電池残量がCHG(極小)の場合は、図1(D)に示すように、二次電池の充電が必要であることを示す表示「CHARGE」が行われる。

    図2は、本発明の実施の形態に係る電子時計の内部構成を示すブロック図であり、ソーラパネル111を備える電子時計の例を示している。 図2において、電子時計1は、CPU(Central Processing Unit)101、ソーラパネル111、二次電池112、照度検出回路113、過充電保護回路121、電池電圧検出回路122、BOR回路123、電源回路131、発振回路141、分周回路142、操作部143、記憶部144、及び表示部151を備えている。
    また、CPU101は、入力受付部102、モード制御部103、計時部104、及び無照度時間検出部105を有している。 なお、このCPU101は、入出力ポートを備えるとともに、内部に、タイマやカウンタを有している。

    以下、電子時計1を構成する各部分について詳細に説明する。
    ソーラパネル111は、複数の太陽電池セルから構成されており、このソーラパネル111の起電圧Vsc(出力電圧)により二次電池112を充電する。 電子時計1は、ソーラパネル111から二次電池112を介して供給される電源電圧Vddにより各部が動作するとともに、LCD153に時刻表示等の各種の表示を行う。

    照度検出回路113は、ソーラパネル111の起電圧Vscが十分な電圧であるか否かを判定する照度検出動作を定期的に、例えば、毎秒、または毎分ごとに行う。 照度検出回路113は、ソーラパネル111の起電圧Vscが十分な電圧ではなく、所定の閾値電圧以下の場合に、ソーラパネル111を構成するソーラセルが遮光されており、受光照度なし(入射光なし)と判定する。 また、照度検出回路113は、ソーラパネル111の起電圧Vscが十分な電圧であり、所定の閾値電圧以上の場合に、ソーラパネル111を構成するソーラセルが遮光されておらず、受光照度あり(入射光あり)と判定する。 照度検出回路113は、「照度有り」または「照度無し」を示す照度有無信号を、CPU101内の無照度時間検出部105と、モード制御部103に出力する。

    過充電保護回路121は、過充電防止スイッチとして動作するMOSトランジスタTr1と、MOSトランジスタTr1をオンにするゲート信号を出力する過充電検出回路121Aと、で構成される。 過充電検出回路121Aは、二次電池112が過充電となり所定の電圧、例えば、2.6V(第2電圧値)以上になったときに、MOSトランジスタTr1をオンにするゲート信号を出力する。 トランジスタTr1は、過充電検出回路121Aから出力されるゲート信号によりオン状態となり、ソーラパネル111の両端をショート状態にする。 これにより、ソーラパネル111から出力される起電力は、二次電池112に充電されなくなり、二次電池112への過充電が防止される。 また、ソーラパネル111に光があたっていないときは、逆流防止ダイオードD1により、二次電池112からソーラパネル111に電流が逆流することを防いでいる。

    電池電圧検出回路122は、二次電池112の出力電圧Vddを検出するための回路であり、二次電池112の出力電圧Vddの電圧値をデジタル信号に変換し、電池電圧信号としてCPU101内のモード制御部103に出力する。
    BOR回路123は、ブラウンアウトリセット回路であり、二次電池電圧Vddがあらかじめ定められた電圧以下になると、リセット信号RSTを生成してCPU101に出力する回路である。

    電源回路131は、二次電池電圧Vddを基に、各部の動作に必要な電源を供給する回路である。 この電源回路131は、降圧回路132、発振定電圧回路133、ロジック定電圧回路134、及びLCD昇圧電源回路135を有して構成される。 降圧回路132は、電池電圧Vddを所定の電圧まで一旦降圧させるための回路である。 発振定電圧回路133は、発振回路141を駆動するために必要な電源を生成する回路であり、降圧回路132から出力される電圧を、発振回路141を駆動するために必要な一定の電圧に変換して出力する。
    ロジック定電圧回路134は、電子時計1内のCPU101を含むロジック回路(論理演算を行う電子回路)を駆動するために必要な電源を生成する回路であり、降圧回路132から出力される電圧を、ロジック回路を駆動するために必要な一定の電圧に変換して出力する。
    LCD昇圧電源回路135は、LCD153を駆動するため必要な電源を生成する回路であり、降圧回路132から出力される電圧を、LCD153を駆動するため必要な一定の電圧に変換して出力する。

    発振回路141は、CPU101の動作クロック信号になるとともに各部の動作基準となる信号である基本クロック信号CLKを発生する。 分周回路142は基本クロック信号CLKを分周して、時刻計時動作および時間計測動作(クロノグラフ計測動作)において時間を計測するための信号である計時信号を発生する。 この計時信号は、計時部104、及び無照度時間検出部105に出力される。
    操作部143は、使用者が操作可能な複数の操作ボタン(図1(A)を参照)から構成されている。 この操作部143において、使用者によりボタン操作が行われることにより、ボタン操作に応じた信号がCPU101内の入力受付部102に入力される。 使用者は、この操作部143の操作ボタンを操作することにより、電子時計1における動作モードの切り替え、表示内容の切り替え、時刻合わせ、及びその他の各種の設定を行うことができる。

    表示部151は、表示駆動回路152とLCD153とで構成される。
    表示駆動回路152は、CPU101内のモード制御部103から、各動作モード(例えば、時刻表示モードやクロノグラフモード)に応じた表示データ信号を受信し、LCD153に出力する。 例えば、表示駆動回路152は、時刻表示モードのときに、時刻計時データに対応する表示データ信号をモード制御部103から受信し、LCD153に表示する。 また例えば、クロノグラフモードのときに、表示駆動回路152は、クロノグラフ計測データに対応する表示データ信号をモード制御部103から受信し、LCD153に表示する。
    また、表示駆動回路152は、電子時計1が省電力モードに移行し、モード制御部103からパワーセーブ処理信号が出力されるときに、LCD153の表示を消すようにする。 なお、省電力モードにおいてLCD153の表示を消す場合に、表示駆動回路152は、パワーセーブ状態であることを示す表示(例えば、図1(C)に示す文字表示「PS」)をLCD153に行わせる。

    液晶パネルにより構成されるLCD153は、表示駆動回路152から出力される表示データに応じた表示、例えば、各モードの表示、時刻表示、計測時間の表示を行うと共に、パワーセーブ時には時刻表示を消して、パワーセーブ状態であることを示す表示を行う。

    記憶部144は、ROM(Read Only Memory)およびRAM(Random Access Memory)等で構成されている。 ROMには、電子時計1で行われる処理に関する過程がプログラムの形式で記憶されており、CPU101がこのプログラムを読み出して実行することによって、電子時計1における各処理が行われる。 また、RAMは、CPU101が処理を実行する際の作業用のメモリとして使用される。 また、記憶部144には、電子時計で計測された各種の計測データが記憶されて保存される。 例えば、記憶部144は、クロノグラフモードの時間計測動作により計測されたラップタイムやスプリットタイムなどのデータを記憶する。 また、この記憶部144は、その内部に、予め定められた移行時間(本実施の形態では30分)の情報を記憶している。 なお、この移行時間は、使用者が操作部143の操作ボタンを操作することにより手動で設定することも可能である。 例えば、移行時間は、30分〜4時間の範囲で設定できるし、また、4時間以上の任意の時間に設定することもできる。

    また、CPU101内の入力受付部102は、操作部143から入力されるボタン操作の信号を外部割り込み要求信号として受け付け、操作部143においてボタン操作が行われたこととその内容をレジスタ(不図示)に保持するとともに、ボタン操作の内容に応じた操作信号をCPU101内の各部に出力する。 例えば、入力受付部102は、電子時計1の動作モードを変更するため、操作部143からのモードチェンジ信号を操作信号としてモード制御部103に出力する。 また、入力受付部102は、計時部104において時刻合わせや、その他の各種の設定を行うための操作信号を、計時部104に対して出力する。 また、入力受付部102は、操作部143においてボタン操作が行われた否かを示すボタン操作有無信号を、モード制御部103に出力する。

    モード制御部103は、電子時計1の動作モードを設定するとともに、計時部104及び無照度時間検出部105の動作を制御する制御部である。 例えば、モード制御部103は、無照度時間検出部105に制御信号CONTを出力し、この制御信号CONTにより、無照度時間検出部105における計測動作のオン/オフ(実行/停止)を制御する。
    このモード制御部103は、操作部143から出力される操作信号(例えば、操作部143からのモードチェンジ信号に対応する操作信号)に応答して、電子時計1における動作モードを設定する。 また、モード制御部103は、設定された動作モードに応じた表示データをLCD153で表示するための表示データ信号を表示駆動回路152に出力する。

    また、モード制御部103は、上記無照度時間検出部105から、無照度継続時間NIL(ソーラパネル111への入射光が得られない状態が継続する時間)を表す信号を入力して、所定の移行時間と比較する。 そして、モード制御部103は、無照度継続時間NILが所定の移行時間(例えば、30分)を経過したときに、電子時計1を省電力モードに移行させるとともに、表示駆動回路152に対して、LCD153における表示を消すためのパワーセーブ処理信号を出力する。

    計時部104は、分周回路142から入力した計時信号を計数して時刻計時を行い、時刻を表す信号である時刻計時データを生成する。 また、計時部104は、クロノグラフモードにおいて、分周回路142から入力した計時信号を計数して時間計測動作を行い、時間計測データを生成する。 計時部104で生成された時刻計時データおよび時間計測データはモード制御部103に出力される。 この時刻計時データおよび時間計測データは、モード制御部103を介して、表示駆動回路152に表示データ信号として出力される。 例えば、時刻表示モードの場合に、モード制御部103は、時刻計時データを表示データ信号として表示駆動回路152に出力する。

    無照度時間検出部105は、照度検出回路113から照度有無信号を入力する。 無照度時間検出部105は、ソーラパネルへの入射光が得られない状態が継続する無照度継続時間NILを計測する。 この無照度継続時間NILの計測は、分周回路142から入力した計時信号を基に生成される周期信号(例えば、1分ごとの周期信号)をパワーセーブカウンタ(PSC)106により計数することより行われる。 そして、無照度時間検出部105は、計測した無照度継続時間NILを表す信号をモード制御部103に出力する。

    以上のように構成された電子時計1では、使用者が操作部143を操作、例えば、操作ボタンA(図1を参照)を操作することにより、電子時計1における動作モードおよびLCD153における表示状態を変更するための操作信号(この場合は、操作部143からのモードチェンジ信号に対応する操作信号)が、モード制御部103に出力される。 モード制御部103は、モードチェンジ信号に対応する操作信号に応答して、電子時計1の動作モードを変更する。 この電子時計1の動作モードには、例えば、前述の図1(B)に示すように、時刻表示モード、クロノグラフモード、タイマモード、アラームモード、および所定の条件下で移行する省電力モードがある。

    計時部104は、時刻表示モードにおいて、分周回路142から出力される計時信号を計数して時刻を表す時刻計時データを生成し、この時刻計時データをモード制御部103に出力する。 また、計時部104は、クロノグラフモードにおいて、分周回路142から出力される計時信号を計数して時間計測データを生成し、この時間計測データをモード制御部103に出力する。

    モード制御部103は、電子時計1が時刻表示モードに設定されている場合に、時刻計時データを含む表示データ信号を表示駆動回路152に出力する。 表示駆動回路152は、時刻計時データを表示に適した形態に変換しLCD153に出力し、LCD153は、時刻計時データに対応する時刻をデジタルで表示する。
    また、モード制御部103は、電子時計1がクロノグラフモードに設定されている場合に、時間計測データを含む表示データ信号を表示駆動回路152に出力する。 表示駆動回路152は、時間計測データを表示に適した形態に変換してLCD153に出力し、LCD153は、時間計測データに対応する時間をデジタルで表示する。

    無照度時間検出部105は、照度検出回路113から照度有無信号を入力し、ソーラパネルへの入射光が得られない状態が継続する無照度継続時間NILをパワーセーブカウンタ(PSC)106により計測する。 この無照度時間検出部105は、分周回路142から出力される計時信号を基にして所定の周期信号(例えば、毎分ごとの信号)を生成し、この周期信号をパワーセーブカウンタ106で計数することより、無照度継続時間NILを計測する。 無照度時間検出部105は、計測した無照度継続時間NILを表す信号をモード制御部103に出力する。
    この無照度時間検出部105は、モード制御部103から出力される制御信号CONTにより動作が制御され、制御信号CONTが動作オフ(動作停止)を指示する場合に、無照度継続時間NILの計測動作を停止する。 また、無照度時間検出部105は、制御信号CONTが動作オン(動作実行)を指示する場合に、無照度継続時間NILの計測動作を実行する。

    モード制御部103は、電池電圧判定部103Aを有しており、この電池電圧判定部103Aにより、電池電圧検出回路122から入力した電池電圧信号が示す電池電圧値を、二次電池112が満充電状態であることを示す電圧値(例えば、2.5V)と比較する。
    そして、モード制御部103は、二次電池112の電圧が2.5V以上であり満充電状態であると判定した場合に、無照度時間検出部105に動作オフを示す制御信号CONTを出力し、無照度時間検出部105における無照度継続時間NILの計測動作をオフ(停止)させる。 また、モード制御部103は、二次電池112の電圧が2.5V未満であり満充電状態でないと判定した場合に、無照度時間検出部105に動作オンを示す制御信号CONTを出力し、無照度時間検出部105における無照度継続時間NILの計測動作をオン(実行)させる。

    また、モード制御部103は、上記無照度時間検出部105から、無照度継続時間NIL(ソーラパネル111への入射光が得られない状態が継続する時間)を表す信号を入力する。
    そして、モード制御部103は、上記無照度継続時間NILが所定の移行時間(例えば、30分)を経過したときに、電子時計1を省電力モードに移行させるとともに、表示駆動回路152に対して、LCD153における表示を消すためのパワーセーブ処理信号を出力する。

    図3は、二次電池電圧Vddに応じた照度検出動作と省電力モードへの移行動作との関係を示す図である。 この図3は、二次電池112の充電状態を、H(十分)、M(中)、L(小)、及びCHG(極小)の4つの状態に区分し、それぞれの充電状態に応じて、無照度時間検出部105における照度検出のオン/オフと、省電力モードへの移行の有効/無効とを表で示したものである。

    この図3において、H(十分)の状態は、二次電池電圧Vddが2.5〜2.6Vである満充電状態であり、モード制御部103は、無照度時間検出部105の照度検出をオフ(停止)にするとともに、省電力モードへの移行を無効にする。 すなわち、このH(十分)の状態において、無照度時間検出部105における無照度継続時間NILの計測検出動作が停止され、また、省電力モードへの移行が禁止にされる。
    なお、上記2.6V(第2電圧値)は、例えば、過充電保護回路121が保護動作を開始する過充電検出電圧であり、2.5V(第1電圧値)は、無照度時間検出部105における照度検出動作をオフ(停止)にする満充電検出電圧である。 この例では、過充電検出電圧(2.6V)を、満充電検出電圧(2.5V)よりも高めに設定しているが、所望の場合には、過充電検出電圧(第2電圧値)と満充電検出電圧(第1電圧値)とを、同じ電圧値にすることもできる。

    このH状態において、モード制御部103は、無照度時間検出部105における無照度継続時間NILの計測動作を停止させることにより、その結果として、省電力モードに移行することを無効にする。 このH状態では、無照度時間検出部105における照度検出動作がオフにされるため、電子時計1は、ソーラパネル111に光が当たらない状態が継続(例えば、30分以上継続)した場合においても、省電力モードに移行することなく、表示部151における時計表示を継続することができる。

    また、M(中)の状態は、二次電池電圧Vddが2.3〜2.5Vの状態であり、モード制御部103は、無照度時間検出部105における照度検出動作をオンにするとともに、省電力モードに移行する機能を有効にする。 このM状態において、電子時計1は、通常モードにおいて時計表示を行うとともに、ソーラパネル111に光が当たらない状態が継続(例えば、30分以上継続)した場合に、省電力モードに移行して時計表示を停止する。

    また、L(少)の状態は、二次電池電圧Vddが2.2〜2.3Vの状態であり、モード制御部103は、無照度時間検出部105における照度検出動作をオンにするとともに、省電力モードに移行する機能を有効にする。 このL状態において、電子時計1は、通常モードにおいて時計表示を行うとともに、ソーラパネル111に光が当たらない状態が継続(例えば、30分以上継続)した場合に、省電力モードに移行して時計表示を停止する。

    また、CHG(極少)の状態は、二次電池電圧Vddが2.2以下の状態であり、モード制御部103は、無照度時間検出部105における照度検出動作をオフにするとともに、時計表示を消灯にする。 このCHG状態において、モード制御部103は、表示部151における時計表示を消灯にするとともに、表示部151に充電を促す表示「CHARGE」を表示する。

    このように、本実施形態の電子時計1では、二次電池112の電池電圧が2.5V以上となる満充電状態の場合に、モード制御部103が、無照度時間検出部105における無照度継続時間NILの計測動作を停止させる。 これにより、過充電保護回路121が二次電池112の過充電状態を検出してソーラパネル111の出力電圧Vscを低下させている状態において、無照度時間検出部105がソーラパネル111への入射光がない状態が所定時間継続していると誤判定し、この誤判定により電子時計1が誤って省電力モードへ移行することを回避できる。

    次に、本実施形態の電子時計1における通常モードと省電力モードとの間の移行動作につい説明する。
    上述のように、電子時計1は、ソーラパネル111に光があたらない状態が一定時間続いた場合に、二次電池112の無駄な電量消費を避けるために省電力モードに移行する。 この場合に、電子時計1は、二次電池112が満充電状態の場合に、無照度時間検出部105における無照度継続時間NILの計測動作を停止することにより、省電力モードに移行することを回避している。

    図4は、電子時計1における通常モードと省電力モードとの間の移行動作について説明するためのフロー図である。 図4(A)は、通常モードから省電力モードに移行する場合の処理の流れを示し、図4(B)は、省電力モードから通常モードに移行する場合の処理の流れを示している。

    最初に、図4(A)を参照して、通常モードから省電力モードに移行する場合の処理の流れについて説明する。 なお、この図4(A)に示す処理は、CPU101(主にはモード制御部103)において、1分ごとに繰り返して行われる処理であり、また、通常モードにおいて、ソーラパネル111の遮光時間を計測するためのパワーセーブカウンタ106は、ゼロに初期化(リセット)されているものとする。

    図4(A)を参照して、通常モードにおいて、モード制御部103は、計時部104における時刻計時処理と、表示部151における時刻表示処理とを行わせる(ステップS101)。 続いて、モード制御部103は、計時部104で計時された時刻計時データを基に、現在時刻が正分(分単位で、00秒00の時)であるか否かを判定する(ステップS102)。 モード制御部103は、ステップS102の処理において時刻が正分でないと判定された場合に(ステップS102−No)、ステップS101の処理に戻り、モード計時部104における時刻計時処理と表示部151における時刻表示処理とを継続させる。

    ステップS102の処理において時刻が正分であると判定された場合に(ステップS102−Yes)、モード制御部103は、モード制御部103内の電池電圧判定部103Aにおいて二次電池112の電池電圧Vddの電圧値を判定し(ステップS103)、電池電圧Vddが2.5V(第1電圧値)以上であるか否かを判定する(ステップS104)。

    そして、ステップS104の処理において二次電池電圧Vddが2.5V以上であると判定された場合に(ステップS104−Yes)、モード制御部103は、無照度時間検出部105における照度検出をオフにする。 すなわち、モード制御部103は、無照度継続時間NILの計測動作をオフにする制御信号CONTを出力し、無照度時間検出部105における無照度継続時間NILの計測動作を停止させる(ステップS105)。
    無照度時間検出部105は、無照度継続時間NILの計測動作を停止する際に、パワーセーブカウンタ106の計数値をリセットする(ステップS106)。 そして、このステップS104の処理の終了後にステップS101の処理に戻り、モード制御部103は、計時部104における時刻計時処理と表示部151における時刻表示処理とを継続させる。

    一方、ステップS104の処理において、二次電池電圧Vddが2.5V未満であると判定された場合に(ステップS104−No)、モード制御部103は、無照度時間検出部105における照度検出をオンにする。 すなわち、モード制御部103は、無照度継続時間NILの計測動作をオンにする制御信号CONTを出力し、無照度時間検出部105における無照度継続時間NILの計測動作を行わせる(ステップS107)。 続いて、無照度時間検出部105は、照度検出回路113から出力される照度有無信号を基に、ソーラパネル111に照度が有るか否か、すなわち、ソーラパネル111に入射光が得られているか否かを判定する(ステップS108)。

    そして、ステップS108の処理において照度あり判定された場合に(ステップS108−No)、無照度時間検出部105は、パワーセーブカウンタ106の計数値を初期化(リセット)する(ステップS109)。 その後ステップS101の処理に移行し、モード制御部103は、計時部104における時刻計時処理と表示部151における時刻表示処理とを継続させる。

    一方、ステップS108の処理において照度なしと判定された場合に(ステップS108−Yes)、無照度時間検出部105は、ステップS110の処理に移行し、パワーセーブカウンタ106の計数値をインクリメント(+1を加算)する(ステップS110)。 無照度時間検出部105は、このパワーセーブカウンタ106の計数値を、無照度継続時間NILを表す信号として、モード制御部103に出力する。

    続いて、無照度時間検出部105から無照度継続時間NILを表す信号を入力したモード制御部103は、この無照度継続時間NILを所定の移行時間(例えば、30分)と比較する(ステップS111)。 そして、モード制御部103は、ステップS111の処理において無照度継続時間NILが所定の移行時間(例えば、30分)を超えると判定された場合に(ステップS111−Yes)、電子時計1を省電力モードに移行させる(ステップS112)。

    また、モード制御部103は、ステップS111の処理において無照度継続時間NILが所定の移行時間(例えば、30分)を超えていない判定された場合に(ステップS111−No)、ステップS101の処理に戻り、計時部104における時刻計時処理と表示部151における時刻表示処理とを継続させる。 なお、ステップS111における、無照度継続時間NILと移行時間(例えば、30分)との比較処理は、モード制御部103ではなく無照度時間検出部105で行うようにしてもよい。

    以上説明したように、モード制御部103は、二次電池112が満充電状態にある場合、例えば、電池電圧Vddが2.5V以上の場合に、無照度時間検出部105における無照度継続時間NILの計測動作を停止させることにより、電子時計1が省電力モードに移行することを回避する。 また、モード制御部103は、二次電池112の電池電圧が2.5V以下であり、かつソーラパネル111に30分以上継続して入射光がないと判定された場合に、電子時計1を省電力モードに移行させる。

    次に、図4(B)を参照して、省電力モードから通常モードへ移行する場合の処理の流れについて説明する。 この図4(B)に示す処理は、CPU101(主にはモード制御部103)において2秒ごとに繰り返して行われる処理である。

    省電力モードにおいて、モード制御部103は、計時部104における時刻計時処理を行わせる(ステップS201)。 そして、モード制御部103は、LCD153における時計表示の消灯、すなわち時刻表示を停止させるとともに、PS(パワーセーブ)マークを点滅させる(ステップS202)。
    続いて、モード制御部103は、計時部104で計時された時刻計時データを基に、現在時刻が偶数秒であるか否かを判定する(ステップS203)。 モード制御部103は、ステップS203の処理において時刻が偶数秒でないと判定された場合に(ステップS203−No)、ステップS201の処理に戻り、計時部104における時刻計時処理を継続させる。

    また、ステップS203の処理において現在時刻が偶数秒であると判定された場合に(ステップS203−Yes)、無照度時間検出部105は、照度検出回路113から出力される照度有無信号を基に(ステップS204)、ソーラパネル111に照度が有るか否か、すなわち、ソーラパネル111に入射光が得られているか否かを判定する(ステップS205)。
    そして、モード制御部103は、ステップS205の処理において照度ありと判定された場合に(ステップS205−Yes)、ステップS211の処理に移行し、表示部151に表示されたPSマークを消灯させるととともに、電子時計1を通常モードに移行させる(ステップS212)。

    一方、モード制御部103は、ステップS205において照度なしと判定された場合に(ステップS205−No)、ステップS206の処理に移行し、入力受付部102から出力される操作信号を基に、操作部143においてボタン操作(より正確には省電力モードの解除に結びつくボタン操作)が有ったか否かを判定する(ステップS207)。 そして、モード制御部103は、ボタン操作が有ったと判定された場合に(ステップS207−Yes)、ステップS211の処理に移行し、表示部151に表示されたPSマークを消灯させるととともに、電子時計1を通常モードに移行させる(ステップS212)。

    一方、モード制御部103は、ステップS207の処理においてボタン操作がなかったと判定された場合に(ステップS207−No)、ステップS208の処理に移行し、計時部104において計時された現在時刻が正分である否かを判定する(ステップS208)。 そして、モード制御部103は、ステップS208の処理において現在時刻が正分でないと判定された場合に(ステップS208−No)、ステップS201に移行し、計時部104における計時処理を継続させる。

    一方、モード制御部103は、ステップS208の処理において現在時刻が正分であると判定された場合に(ステップS208−Yes)、続いて、電池電圧検出回路122から出力される電池電圧信号を基に、二次電池112の電池電圧を検出する(ステップS209)。 なお、電池電圧検出回路122における電池電圧Vddの検出動作は、1分ごとに行われるものであり、電池電圧検出回路122から出力される電池電圧信号は、1分ごとに更新されるものである。

    そして、モード制御部103は、電池電圧判定部103Aにより二次電池電圧Vddが2.5V以上であるか否かを判定する(ステップS210)。 そして、モード制御部103は、ステップS210の処理において二次電池電圧Vddが2.5V以上であると判定された場合に(ステップS210−Yes)、ステップS211の処理に移行し、表示部151に表示されたPSマークを消灯する(ステップS211)とともに、電子時計1を通常モードに移行させる(ステップS212)。
    また、モード制御部103は、ステップS210の処理において電池電圧判定部103Aにより二次電池電圧Vddが2.5V以上でないと判定された場合に(ステップS210−No)、ステップS201に移行し、計時部104における計時処理を継続させる。

    このように、電子時計1が省電力モードに移行した状態において、モード制御部103は、ソーラパネル111への入射光が得られる状態になったか、操作部143においてボタン操作が行われたか、または、電池電圧Vddが2.5V(第1電圧値)以上になったか、のいずれかの状態が検出された場合に、電子時計1を省電力モードから通常モードに移行させる。
    これにより、モード制御部103は、電子時計1が省電力モードの状態である場合においても、必要な場合には、電子時計1を速やかに通常モードに復帰させることができる。

    以上、本発明の実施形態について説明したが、ここで、本発明と上述した実施形態との対応関係について補足して説明する。 上記実施形態において、本発明における電子時計は、電子時計1が対応し、本発明における操作部は、操作部143が対応し、本発明における表示部は、表示部151が対応する。 また、本発明における無照度時間検出部は、CPU101内の無照度時間検出部105が対応し、本発明における制御部は、CPU101内のモード制御部103が対応する。 また、本発明における第1電圧値は、二次電池112の満充電状態を判定する電圧値(例えば、2.5V)が対応し、本発明における第2電圧値は、二次電池112の過充電状態を判定する電圧値(例えば、2.6V)が対応する。

    そして、上記実施形態において、電子時計1は、光を受けて発電を行なうソーラパネル111を有し、当該ソーラパネル111の出力電圧Vscにより充電される二次電池112から供給される電力により動作するとともに、表示部151に時刻表示を行う通常モードと、ソーラパネル111への入射光が得られない状態を検出して表示部151の時刻表示を停止する省電力モードとを有する電子時計1であって、二次電池112の電圧が所定の第1電圧値以上(例えば、2.5V以上)の場合において、通常モードから省電力モードへ移行することを回避するモード制御部103を備える。
    このような構成の電子時計1は、二次電池112の電圧が満充電状態を示す所定の第1電圧値以上(例えば、2.5V以上)の場合に、省電力モードに移行することを回避する。
    これにより、二次電池112の過充電状態を検出してソーラパネル111の出力電圧を低下させる際に、このソーラパネル111の出力電圧低下により当該ソーラパネル111への入射光がないと誤判定し、この誤判定により電子時計1が誤って省電力モードへ移行することを回避できる。

    また、上記実施形態において、二次電池112の電圧が、所定の第1電圧値(例えば、2.5V)と同じか、または第1電圧値を超える所定の第2電圧値(例えば、2.6V)以上の場合にソーラパネル111の出力電圧Vscを低下させる過充電保護回路121を備え、モード制御部103は、過充電保護回路121が動作することによりソーラパネル111の出力電圧が低下した状態において、通常モードから前記省電力モードへ移行することを回避する。
    このような構成の電子時計1は、二次電池112が過充電され、過充電保護回路121が動作した場合に、省電力モードに移行することを回避する。
    これにより、過充電保護回路121が二次電池112の過充電状態を検出してソーラパネル111の出力電圧Vscを低下させる際に、このソーラパネル111の出力電圧低下により当該ソーラパネル111への入射光がないと誤判定し、この誤判定により電子時計1が誤って省電力モードへ移行することを回避できる。

    また、上記実施形態において、電子時計1は、ソーラパネル111の出力電圧Vscを検出することにより、当該ソーラパネルに入射光が得られているか否かを示す照度有無信号を出力する照度検出回路113と、二次電池112の電圧を検出し電池電圧信号として出力する電池電圧検出回路122と、照度有無信号を基にソーラパネル111への入射光が得られない無照度継続時間NILを計測する無照度時間検出部105と、無照度継続時間NILを所定の移行時間(例えば、30分)と比較し、無照度継続時間NILが移行時間を経過したときに省電力モードに移行して表示部151の時刻表示を停止させるモード制御部103と、を備え、モード制御部103は、二次電池112の電圧が所定の第2電圧値以上となり過充電保護回路121が動作する場合に、無照度時間検出部105における無照度継続時間NILの計測動作を停止させることにより通常モードから省電力モードへ移行することを回避する。

    このような構成の電子時計1であれば、モード制御部103は、二次電池電圧Vddが所定の第2電圧値(例えば、2.6V)以上となり過充電保護回路121が動作する場合に、無照度時間検出部105の動作を停止させることにより通常モードから省電力モードへ移行することを回避する。
    これにより、過充電保護回路121が二次電池112の過充電状態を検出してソーラパネル111の出力電圧Vscを低下させる際に、このソーラパネル111の出力電圧低下により当該ソーラパネル111への入射光がないと誤判定し、この誤判定により電子時計1が誤って省電力モードへ移行することを回避できる。

    以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明の電子時計は、上述の図示例にのみ限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。

    1…電子時計、101…CPU、102…入力受付部、103…モード制御部、103A…電池電圧判定部、104…計時部、105…無照度時間検出部、106…パワーセーブカウンタ、111…ソーラパネル、112…二次電池、113…照度検出回路、121…過充電保護回路、121A…過充電検出回路、122…電池電圧検出回路、123…BOR回路、131…電源回路、141…発振回路、142…分周回路、143…操作部、144…記憶部、151…表示部、152…表示駆動回路、153…LCD、153A…電池残量表示

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