計時器用のパワー貯蔵量インジケーター

申请号 JP2015141825 申请日 2015-07-16 公开(公告)号 JP2016024196A 公开(公告)日 2016-02-08
申请人 ウーテーアー・エス・アー・マニファクチュール・オロロジェール・スイス; 发明人 イヴァン・ヴィラール;
摘要 【課題】中間ギヤ列を備えた別個の入 力 を有する差動機構よりも少ない空間しか必要としないような、信頼性がありコンパクトなエネルギーアキュムレーター列のパワー貯蔵量に対する表示機構を提供する。 【解決手段】複数のエネルギーアキュムレーターのパワー貯蔵量指示を表示する計時器用パワー貯蔵量インジケーター1である。エネルギーアキュムレーターはそれぞれ、当該パワー貯蔵量インジケーター1が備える差動機構の1つのアキュムレーター入力と連係しており、この差動機構の1つの出力66は、複数のエネルギーアキュムレーターの合計パワー貯蔵量を表示する機構7と連係し、アキュムレーター入力の少なくとも2つが共軸である。 【選択図】図1
权利要求

第1のバレル(2A)及び第2のバレル(2B)を含む複数のエネルギーアキュムレーター(2)のパワー貯蔵量指示を表示する計時器用パワー貯蔵量インジケーター(1)であって、 前記第1のバレル(2A)及び前記第2のバレル(2B)はそれぞれ、第1の出(3A)及び第2の出力(3B)を有し、 前記第1の出力(3A)及び前記第2の出力(3B)は、二重のトランスミッション駆動列の第1のアキュムレーター入力(4A)及び第2のアキュムレーター入力(4B)とそれぞれ連係しており、 この二重のトランスミッション駆動列は、当該パワー貯蔵量インジケーター(1)が備える差動機構(6)の2つの差動入力(61、62)につながっており、 これらの2つの差動入力(61、62)は、第1の入力板(61)及び第2の入力板(62)によってそれぞれ形成されており、 前記差動機構(6)の出力車(66)は、前記複数のエネルギーアキュムレーター(2)の合計パワー貯蔵量を表示する機構(7)と連係し、 前記第1のアキュムレーター入力(4A)及び前記第2のアキュムレーター入力(4B)はともに、ボールベアリング差動機構である前記差動機構(6)の同じ第1の入力車セット(8)の一部であり、 同じ第1の軸(D1)を軸とする共軸であり、互いと独立に前記第1の軸(D1)のまわりを回転運動可能であり、 前記第1のアキュムレーター入力(4A)は、第2のピボット軸(D2)のまわりを回転する前記第1の入力板(61)と噛み合っており、 前記第2のアキュムレーター入力(4B)は、前記差動機構(6)の前記第2の入力板(62)を駆動する第3のピボット軸(D2)のまわりを回転する中間車(5)と噛み合う出力車(41)と一体的に回転し、この第2の入力板(62)も、前記第2のピボット軸(D2)のまわりを回転し、 前記差動機構(6)は、前記出力車(66)及び支持板(63)の両方を駆動するハブ(67)を有し、このハブ(67)は、前記第2のピボット軸(D2)のまわりを回転し、 この支持板(63)は、前記第1の入力板(61)及び前記第2の入力板(62)の両方に接する一又は複数のボールベアリング(64)を支え、 前記第1の入力板(61)及び前記第2の入力板(62)の両方は、一又は複数のばね(65)によって与えられる摩擦の作用の下で、自由回転するように前記ハブ(67)にマウントされている ことを特徴とするパワー貯蔵量インジケーター(1)。前記ハブ(67)と一体的な前記出力車(66)は、第4のピボット軸(D4)のまわりを回転する第2の入力車セット(9)が備える中間板(91)と噛み合っており、 前記中間板(91)は、前記表示機構(7)の入力板(71)と係合するピニオン(92)と共軸であってこのピニオン(92)と一体的に回転し、 この入力板(71)は、表示要素、針又は板を支えるように構成するアーバー(72)と共軸であってこのアーバー(72)と一体的に回転する ことを特徴とする請求項1に記載のパワー貯蔵量インジケーター(1)。請求項1又は2に記載のパワー貯蔵量インジケーター(1)を少なくとも1つ有する ことを特徴とする計時器用ムーブメント(10)。請求項1又は2に記載のパワー貯蔵量インジケーター(1)を少なくとも1つ有する ことを特徴とする計時器(20)。

说明书全文

本発明は、複数のエネルギーアキュムレーターのパワー貯蔵量指示を表示する計時器用パワー貯蔵量インジケーターであって、そのエネルギーアキュムレーターはそれぞれ、当該パワー貯蔵量インジケーターが備える差動機構の1つの差動入と連係しており、この差動機構の1つの出力は、複数のエネルギーアキュムレーターの合計パワー貯蔵量を表示する機構と連係するものに関する。

本発明は、さらに、このようなパワー貯蔵量インジケーターを少なくとも1つ有する計時器用ムーブメントに関する。

本発明は、さらに、このようなパワー貯蔵量インジケーターを少なくとも1つ有する計時器に関する。

本発明は、計時器用表示機構の分野に関する。

計時器用機構ないしムーブメントのパワー貯蔵量インジケーターは、いくつかのエネルギーアキュムレーターがそれらのエネルギーをその機構ないしムーブメントに伝達するように構成する場合に、複雑になる。

具体的には、パワー貯蔵量を増やすために、いくつかのアキュムレーターを直列に構成することができる。特に、バレルを直列に構成することができる。アキュムレーターないしバレル当たり1つの入力を有する差動機構を用いてパワー貯蔵量全体を見ることができる。例えば、直列にマウントされた2つのバレルの場合には、パワー貯蔵量指示には、第1のバレル(巻き)に対する第1の入力と、及び第2のバレル(下へさせて)に対する第2の入力とが必要である。別個の入力を備えたこの差動機構は、計時器用ムーブメント内で大きな体積を占め、このことによって、いくつかのアキュムレーター及び差動表示と、他の複雑な機構との両方を計時器において実現することがしばしば不可能になる。

RICHEMONT名義の欧州特許EP1582943は、少なくとも3つのバレルを備える計時器用ムーブメントを開示しており、これらのバレルはすべてベース板と棒の間で収容されており、ベース板と棒は、2つの重なり合ったバレルを支えるように構成し、第3のバレルが、第1及び第2のバレルに対して重ね合せなしで横方向に配置されており、第3のバレルの歯が他の2つのバレルの歯と噛み合っている。

PARMIGIANI名義のスイス特許出願CH694411A5は、星形車を有するパワー貯蔵量インジケーターデバイスを開示しており、この星形車は、ジャンパーによって所定位置に保持され、表示手段と一体化されている。これは、手動巻き式又は自動巻き式の2つのバレルを備えた腕時計用である。第1の巻きバレルは、第1の回転方向に星形車を駆動する巻きレバーを作動させる巻きピンと、及び第1の回転方向とは反対側の第2の方向に星形車を駆動するレティングダウン(letting-down)レバーを作動させるレティングダウンピンを有する第2のレティングダウンバレルとを有する。

本発明は、中間ギヤ列を備えた別個の入力を有する差動機構よりも少ない空間しか必要としないような、信頼性がありコンパクトなエネルギーアキュムレーター列のパワー貯蔵量に対する表示機構を提供することを提案するものである。

このために、本発明は、請求項1に記載の計時器用パワー貯蔵量インジケーターに関する。

本発明は、さらに、このようなパワー貯蔵量インジケーターを少なくとも1つ有する計時器用ムーブメントに関する。

本発明は、さらに、このようなパワー貯蔵量インジケーターを少なくとも1つ有する計時器に関する。

添付図面を参照しながら下記の詳細な説明を読むことで、本発明の他の特徴及び利点を理解することができるであろう。

本発明に係るパワー貯蔵量インジケーターを有する計時器用機構の一部分における様々なピボット軸を通る概略断面図を示す。これは、差動機構によって異なる2つのバレルのパワー貯蔵量指示を表示するように構成し、この差動機構の軸は、これらのバレルのそれぞれとの直接又は間接の連係を別々に示すために、二箇所にて示している。

このような2つのバレルのパワー貯蔵量を表示するパワー貯蔵量インジケーターを装備したムーブメントを有する計時器(特に、腕時計)を示すブロック図である。

本発明は、中間ギヤ列を備えた別個の入力を有する差動機構より少ない空間しか必要としないような、エネルギーアキュムレーター列のパワー貯蔵量の表示のための信頼性がありコンパクトな機構を提供することを提案するものである。

このような表示のために差動機構を使用することは良い手法である。しかし、計時器用ムーブメント内においては複数のエネルギーアキュムレーターによって既に非常に大きな空間が占められているので、差動機構の空間を最小限にしなければならない。

本発明は、通常の2つのバレルを有するムーブメントの例(これに制限されない)を用いて、図示し、説明する。他のアキュムレーターを使用してもよく、アキュムレーターの数は制限されない。最初のアキュムレーターと最後のアキュムレーターの状態が比較されるからである。

したがって、本発明は、複数のエネルギーアキュムレーター2のパワー貯蔵量指示の表示のための計時器用パワー貯蔵量インジケーター1に関する。

パワー貯蔵量インジケーター1は、差動機構6を有する。エネルギーアキュムレーター2はそれぞれ、このアキュムレーター2の出力として、1つのインジケーター3を有し、これは、差動機構6の1つのアキュムレーター入力4と連係している。この差動機構6の1つの出力66は、複数のエネルギーアキュムレーター2の合計パワー貯蔵量を表示する機構7と連係している。

本発明によると、これらの入力4の少なくとも2つは、共軸である。

特定の実施形態において、入力4はすべて共軸である。

特定の実施形態において、エネルギーアキュムレーター2のいくつかは、互いに直列に構成する。より詳細には、それらはすべて、互いに直列に構成する。

特定の実施形態において、これらのエネルギーアキュムレーター2のいくつかは、互いに並列に構成する。

特定の実施形態において、少なくとも1つのエネルギーアキュムレーター2は、バレルである。

図1に示す特定の実施形態において、エネルギーアキュムレーター2はすべて、バレルである。

本発明は、さらに、このようなパワー貯蔵量インジケーター1を少なくとも1つ有する計時器用ムーブメント10に関する。

本発明は、さらに、このようなパワー貯蔵量インジケーター1を少なくとも1つ及び/又はこのようなムーブメント10を1つ有する計時器20、特に、腕時計、に関する。なお、パワー貯蔵量インジケーターは、自身のエネルギーアキュムレーターを有するムーブメント及び付加的な機能の両方に関連することができる。この付加的な機能は、例えば、打撃機構である。

特に、計時器用パワー貯蔵量インジケーター1は、第1のバレル2A及び第2のバレル2Bを有する複数のエネルギーアキュムレーター2のパワー貯蔵量指示を表示するように構成し、これらの第1のバレル2A及び第2のバレル2Bはそれぞれ、第1の出力3A及び第2の出力3Bを有し、これらはそれぞれ、二重のトランスミッション駆動列の第1のアキュムレーター入力4A及び第2のアキュムレーター入力4Bと連係し、この二重のトランスミッション駆動列は、パワー貯蔵量インジケーター1が備える差動機構6の2つの差動入力61、62につながっている。

これらの2つの差動入力61、62は、第1の入力板61及び第2の入力板62によってそれぞれ形成される。また、差動機構6の出力車66は、複数のエネルギーアキュムレーター2の合計パワー貯蔵量を表示する機構7と連係する。

本発明によると、第1のアキュムレーター入力4A及び第2のアキュムレーター入力4Bはともに、ボールベアリング差動機構である差動機構6の同じ第1の入力車セット8の一部であり、同じ第1の軸D1を軸として共軸であって、互いに対して独立に第1の軸D1のまわりを回転運動可能である。

また、第1のアキュムレーター入力4Aは、第2のピボット軸D2のまわりを回転する第1の入力板61と噛み合い、第2のアキュムレーター入力4Bは、出力車41と一体的に回転する。この出力車41は、差動機構6の第2の入力板62を駆動する第3のピボット軸D2のまわりを回転する中間車5と噛み合う。この第2の入力板62も、第2のピボット軸D2のまわりを回転する。

差動機構6は、出力車66及び支持板63 の両方を駆動するハブ67を有し、このハブ67は、第2のピボット軸D2のまわりを回転する。この支持板63は、一又は複数のばね65によって与えられる摩擦の作用の下で、第1の入力板61及び第2の入力板62の両方に接する一又は複数のボールベアリング64を支える。これらの第1の入力板61及び第2の入力板62の両方は、自由回転するようにハブ67にマウントされている。

図1は、このような2つのバレル2A及び2Bのためのパワー貯蔵量インジケーター1を示す。第1のバレル2Aの出力3Aは、差動機構6の第1の入力車セット8の第1のアキュムレーター入力4Aと連係し、この第1のアキュムレーター入力4Aは、第1の軸D1のまわりを回転運動可能である。第2のバレル2Bの出力3Bは、第1の入力車セット8の第2のアキュムレーター入力4Bと連係し、第2のアキュムレーター入力4Bは、共軸である第1のアキュムレーター入力4Aと独立に、同じ第1の軸D1のまわりを回転運動可能である。

第1のアキュムレーター入力4Aは、第2のピボット軸D2のまわりを回転する差動機構6の第1の入力板61と噛み合う。

第2のアキュムレーター入力4Bは、出力車41と一体的に回転する。この出力車41は、第3のピボット軸D3のまわりを回転する中間車5と噛み合い、第2のピボット軸D2のまわりを回転する差動機構6の第2の入力板62と係合する。

差動機構6は、従来の手法によって、一又は複数のボールベアリング64を支える支持板63を駆動するハブ67を有する。このハブ67は、第2のピボット軸D2のまわりを回転する。このボールベアリング64は、第1の入力板61及び第2の入力板62の両方と接している。これらの第1の入力板61及び第2の入力板62は、一又は複数のばね65によって与えられる摩擦の作用の下で、自由回転するようにハブ67にマウントされている。また、ハブ67は、中間板91と噛み合う車の形態である出力66と一体的である。この中間板91は、第4のピボット軸D4のまわりを回転する第2の入力車セット9に設けられている。板91は、ピニオン92と共軸であってピニオン92と一体的に回転する。ピニオン92は、パワー貯蔵量表示機構7の入力板71と係合している。この入力板71は、アーバー72と共軸であってアーバー72と一体的に回転する。このアーバー72は、針、板などの表示要素を支えるように構成する。

本発明に係る機構は別個の入力を備えた差動機構よりもはるかにコンパクトであるので、本発明によって、計時器用ムーブメント内において相当な空間の節約を達成することができる。

製造時とアセンブリ時に達成されるこのような空間の節約は、相当に大きい。仮の構成において回転構成がただ1つになり、よって、機械加工が少なくなり、充填すべきジュエルホールの数が減り、アセンブリが容易になり、横方向の振動を容易に制御することができるようになる。

1 パワー貯蔵量インジケーター 2 エネルギーアキュムレーター 5 中間車 6 差動機構 7 合計パワー貯蔵量を表示する機構 8 第1の入力車セット 9 第2の入力車セット 10 計時器用ムーブメント 20 計時器 41 出力車 61 第1の入力板 62 第2の入力板 63 支持板 64 ボールベアリング 65 ばね 66 出力車 67 ハブ 71 入力板 72 アーバー 91 中間板 92 ピニオン 2A 第1のバレル 2B 第2のバレル 3A 第1の出力 3B 第2の出力 4A 第1のアキュムレーター入力 4B 第2のアキュムレーター入力 61、62 差動入力

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