Watch Movement

申请号 JP2009548685 申请日 2008-02-05 公开(公告)号 JP5048082B2 公开(公告)日 2012-10-17
申请人 コンプリタイム エスアー; 发明人 グリュベル,ロベール; フォーシー,ステファン;
摘要
权利要求
  • 平行な第一の平面と第二の平面とによって定められる枠(10、11、20、22、24)を有し、該第一の平面と第二の平面とは第一及び第二の参照面(A、B)を定め、該第二の参照面(B)は、ムーブメントの、着用者の手首に近い方に来るように設計された側にあり、
    ・前記枠(10、11、20、22、24)に固定された複数の軸受に支持されて枢軸回転する 軸を有する少なくとも1つの天府(30)、
    ・該天府(30)を維持する少なくとも1つの脱進機(26、28)、
    ・動力源(12)、及び・該動力源を前記脱進機(26、28)と日の裏装置(42)の車組立体とに接続する調速輪列(14)の車組立体を有する腕時計のムーブメントであって、
    前記天府(30)が、前記2つの参照面(A、B)に対して傾斜して該参照面と交差している回転軸(YY)を中心として振動し、該回転軸(YY)と前記第一の参照面(A)との交点(PA)は、該回転軸(YY)と前記第二の参照面(B)との交点(PB)よりもムーブメントの中心に近いことを特徴とする腕時計のムーブメント。
  • 前記枠(10、11、20、22、24)が、前記天府(30)と前記脱進機(26、28)とが取り付けられる部材(20、22、24)を有し、該部材と共に脱進機支持体(16)を形成することを特徴とする、請求項1に記載のムーブメント。
  • 前記調速輪列(14)の前記車組立体も前記2つの参照面(A、B)に対して傾斜していることを特徴とする、請求項1及び2のいずれか一項に記載のムーブメント。
  • 前記動力源が香箱(12)で作られており、前記天府(30)と該香箱(12)とが前記2つの参照面(A、B)に対して、且つ、相互に傾斜していることを特徴とする、請求項1〜3のいずれか一項に記載のムーブメント。
  • 前記ムーブメントが、前記天府(30)の上方を通過する錘(32)を有する自動巻上機構も含んでいることを特徴とする、請求項1〜4のいずれか一項に記載のムーブメント。
  • 前記天府( 30 )の回転軸 (YY)が前記2つの参照面(A、B)に対して15°〜30°の角度をなしていることを特徴とする、請求項1〜5のいずれか一項に記載のムーブメント。
  • ぜんまい及び針回し用巻真(18)をさらに有し、前記天府の回転軸を含んで前記2つの参照面に垂直である平面が、該巻真(18)の中心軸に対して30°〜60°の角度をなしていることを特徴とする、請求項6に記載のムーブメント。
  • 前記調速輪列(14)の前記車組立体が、前記2つの参照面(A、B)に対して垂直であることを特徴とする、請求項1及び2のいずれか一項に記載のムーブメント。
  • 前記ムーブメントが2つの天府(301、302)を有し、該2つの天府の各々は、前記2つの参照面(A、B)に対して傾斜して該参照面と交差している回転軸(YY)を中心として振動し、該回転軸(YY)と前記第一の参照面(A)との交点(PA)は、該回転軸(YY)と前記第二の参照面(B)との交点(PB)よりもムーブメントの中心に近いことを特徴とする、請求項1に記載のムーブメント。
  • 前記調速輪列(14)が差動歯車(15)を有していることを特徴とする、請求項9に記載のムーブメント。
  • 说明书全文

    本発明は腕時計のムーブメントに関し、より詳しくは、ヒゲゼンマイ付き天府を有する型のムーブメントに関する。 この型のムーブメントは枠を有している。 ムーブメントは、平行な第一の平面と第二の平面との間に装着される。 この第一の平面は、一般に、文字盤用の支持体の役割を果たす。 一方、第二の平面は、複数の受若しくは回転錘の上面、又は機構をなす複数の部品の上面によって定められる。 この面は、通常、腕時計の着用者の手首の近くにあることが意図されている。

    前記枠は、回転軸が相互に平行であると共に前記2つの平面に垂直であるように通常配設されている、複数の車組立体を支持する。 平円盤状であるこれらの車組立体は、前記枠に対するそれらの位置に応じて、多少なりとも積み重ねられている。 時刻指示部材を支持するように配置されている、それらの車組立体の内の1つは、前記第一の平面の近傍に配置されている。

    複数の部位に設けられ、手首を包み込み、ドーム型の腕時計を作ることのできるムーブメントも知られている。 このような形状によって可能となる曲線によって、特に美しい比較的薄型の時計を作ることができる。 このようにして実現されたムーブメントは、比較的大きな容積を占める。 この型のムーブメントを収容することのできるシールされたケースを実現するのは、残念ながら難しい。 このようなムーブメントは、例えば、 EP 1 394 638としても公開されているCH 60 360号特許出願に記載されている。

    また、例えば、WO 03/017009、WO 2005/043257及びEP 1 564 608に記載されている、ムーブメントの面に対して傾斜した天府を支持する籠を有するトゥールビヨンを備えたムーブメントも知られている。 これらのムーブメントにおいては、この籠の回転によって天府の軸は円錐の包絡線をなす。 このような方法は、姿勢に対する感度を低減するという効果を有しているが、大きな体積の空間を必要とする。

    CH 60 360

    EP 1 394 638

    WO 03/017009

    WO 2005/043257

    EP 1 564 608

    本発明の主要な目的は、シールされたケースに収容することができ、及び/又は天府の最適な動作環境を提供することのできる、小さな体積の空間を占めるムーブメントの実現を可能にすることである。

    この目的のために、本発明によるムーブメントは、平行な第一の平面と第二の平面とによって定められる枠を有し、該第一の平面と第二の平面とは第一の参照面と第二の参照面とを定め、前記第二の参照面は、ムーブメントの、着用者の手首に近い方に来るように設計された側にあり、
    ・前記枠に固定された複数の軸受に支持されて枢軸回転する軸を有する天府、
    ・該天府を維持する脱進機、
    ・動源、及び・該動力源を前記脱進機に一般的に接続する調速輪列の車組立体であって、該動力源によって該調速輪列の第一車組立体に与えられるトルクを確実に低減し、また、表示手段を補正手段に一般的に接続する日の裏装置の車組立体に前記動力源を一般的に接続する調速輪列の車組立体を有する。



    本発明によると、前記天府が、前記2つの参照面に対して傾斜して該参照面と交差している回転軸を中心として振動する。 該回転軸と前記第一の参照面との交点は、該回転軸と前記第二の参照面との交点よりもムーブメントの中心に近い。 このように、天府の傾斜によって、時刻指示部材を支持する車組立体が通常収容される、ムーブメント中央の文字盤に近い部分の空間の利用を可能にする。

    腕時計のこの部分に配設される複数の部品を分散させるのは難しいものである。 このように空間の利用を可能にすることによって、占有される空間の体積をより大きくすることなく、部品組立の確実性を増すことができる。

    前記枠が、前記天府と脱進機とが取り付けられる部材を有し、該部材と共に脱進機支持体を形成すると好ましい。

    前記参照面に対して前記調速輪列の車組立体の全部を傾斜させることによって、複数の部品を異なった方式で分散させることが可能になり、特に美的創作の新しい可能性を提供することができることが判明した。

    香箱によって動力源が形成されているタイムピースにおいては、前記2つの参照面に対して、且つ、相互に傾斜させて天府と香箱とを配置することも可能である。

    ムーブメントが、天府の上方を通る慣性質量体を有する自動巻上機構を備えている場合は、請求項1に記載されているように、天府が傾斜しているという事実によって、慣性質量体の扇形部分用の体積を増やすために空間を利用することが可能になり、特に大きさの小さいムーブメントに対して巻上の状態を改善することができる。

    十分に大きな直径を有し、その慣性モーメントがムーブメントに良好な緩急品質を与えることのできる天府を有しつつ、時計の異なる姿勢の間での動作のふれを可能な限り小さくするために、天府の軸は前記2つの参照面に対して15°〜30°の度をなしている。

    ぜんまい及び針回し用巻真も有するムーブメントにおいては、天府の回転軸を含んで前記2つの参照面に垂直である平面が、該巻真の中心軸に対して30°〜60°の角度をなしていると、都合がよい。

    ムーブメントは2以上、例えば2個の天府を有していてもよく、複数の天府の各々は、前記2つの参照面に対して傾斜して該参照面と交差する回転軸を中心として振動する。 複数の天府の各回転軸と前記第一の参照面との交点は、該回転軸と前記第二の参照面との交点よりも、ムーブメントの中心部に近い。

    図面を参照してなされ、例として示されている以下の記載を読むことによって、本発明がよりよく理解されるであろう。

    本発明の第一の態様による腕時計のムーブメントの全体を示している。

    本発明の第一の態様による腕時計のムーブメントの一部を示している。

    本発明の第一の態様による腕時計のムーブメントの一部を示している。

    本発明の第一の態様による腕時計のムーブメントの一部を示している。

    本発明の第二の態様に関する。

    本発明の第二の態様に関する。

    本発明の第二の態様に関する。

    本発明の第二の態様に関する。

    本発明の第二の態様に関する。

    本発明の第二の態様に関する。

    本発明の第二の態様に関する。

    第二の態様の変形例によるムーブメント部分の斜視図である。

    該変形例によるムーブメント部分の概略線図である。

    この型のムーブメントを備えた腕時計をある角度から示している。

    この型のムーブメントを備えた腕時計を別の角度から示している。

    第二の態様の別の変形例を示している。

    第一の態様の変形例を示している。

    図1〜4に示されている腕時計のムーブメントは、特に、また従来から、地板10と、ネジ(図中参照符号なし)によって該地板10に固定されている(図1においては部分的に除去されている)背面側板11と、前記動力源をなす香箱12と、調速輪列14と、脱進機支持体16上に搭載されている緩急部材と、特に、これらの図面において見えている唯一の部品である巻真18を有する巻上及び針回し機構とを備えている。 前記地板10は略平円盤状の形であり、中心軸XX(図3)を定めている。 このムーブメントにおいて、前記香箱12と前記調速輪列14の部品は前記中心軸XXに平行な軸を中心として回転する。

    前記脱進機支持体16は基台20と、該基台にネジ(図中参照符号なし)を用いて固定されている天府受22と、前記基台20と天府受22との間に挿入されている2本の柱部材23(図1)と、脱進機受24とを有している。 腕時計の前記脱進機を共に形成しているガンギ車26とアンクル28とが、前記基台20と前記天府受24との間に枢軸回転可能に取り付けられている。 この機構によって、複数の軸受31に配設されている回転軸YY(図3)を中心として、前記基台20と前記天府受22との間に枢軸回動可能に取り付けられているヒゲゼンマイ付き天府30を確実に維持する。 前記複数の軸受は、それぞれ前記基台20と前記天府受22とに固定されており、図においては、天府受22に接続されている軸受のみが見えている。 これらの軸受は耐衝撃型のものであると好ましい。

    前記地板10、背面側板11、基台20、天府受22、及び脱進機受24が、ムーブメントの前記枠に取り付けられた主要な部品をなしている。 地板10と背面側板11との外表面によって、平行な参照面AとBとが定められる(図3)。 参照面Aを定める地板10の外表面は文字盤を支持するように設計されており、一方、参照面Bは、ムーブメントの、着用者の手首に近接する部分に存在する。

    通常、回転軸YYは、前記参照面AとBとに垂直な面に対して15°〜30°傾斜しており、この傾斜はムーブメントの特徴に応じて定められる。 前記参照面Aに平行で、天府の輪縁に近い方の位置にある軸の端部を通り抜ける面が天輪の輪縁の外側部分に接触するときに、空間的に最も好ましい状態が得られる。 このようにすると、天府の厚さは最小限になる。 この傾斜を定めるのに、他の構築パラメータを用いてもよいのは言うまでもない。

    図1〜4に示されているように、中心軸XXと回転軸YYとを含む平面に沿って、基台20は、直角三角形を形成する角部分を有している。 直角を挟む辺の内の長い方は地板10に接触支持されている。 斜辺は、天府30、アンクル28及びガンギ車26の回転軸がそれに垂直である参照面をなす平面を定めている。 これは、天府30と脱進機の部品26及び28とが、ムーブメントの参照面AとBとに対して傾斜している回転軸を中心として回転することを意味し、この傾斜は前記三角形の斜辺と直角を挟む辺の内の長い方の辺とによって形成される角度に等しい。 図3に示されているように、天府の向きは、回転軸Yと参照面Aとの交点PAが、参照面Bとの交点PBよりも中心軸XXに近くなるようになっている。

    ここまで記載してきたムーブメントの組立は、軸受と足部とを配置することから始まる。 次いで、機構と輪列とが地板に取り付けられる。 平行して、脱進機支持体16の部品が組み立てられて調節される。 そして、最後の操作として、脱進機支持体が地板の所定の位置に取り付けられる。 必要であれば、タイムピースの動作状態を再調節することもある。

    図2は、前記ムーブメントの部品配置のような配置から得られる、1つの効果について示している。 香箱12に対して天府30を傾斜させて配置することにより、香箱のためにより多くのスペースを用いることができ、又は同じ体積の香箱に対してムーブメントの厚さを小さくすることができる。 さらに、参照面A及びBに対して天府30が傾斜しているので、天府の垂直位置間の距離と平位置間の距離とを小さくすることができる。 実際、時計が水平位置にあるとき、即ち、参照面A及びBが水平であるときには、天府の回転軸が傾斜している。 さらに、時計が垂直位置にあるときには、天府の回転軸はやはり傾斜しており、従来の時計のように水平ではない。 このようにして、測定される瞬間瞬間の歩度は、通常の着用状態の歩度に近くになる。 天府の回転軸YYを含むと共に参照面A及びBに垂直である面が巻真18の軸に対して30°〜60°の角度をなすように作られているときに、特にこのことは当てはまる。

    図3より理解されるように、調速輪列14、特にその四番車14aと、ガンギ車26のガンギかな26aとの間は、四番車14aの板部材14bが円錐状の歯部を有しているという事実によって、確実に正しく接続される。

    図4においては、先の3つの図面に示されているムーブメントは、特に、板部材32aと慣性質量体32bとを含むロータ32を有する自動巻上機構を備えて完成している。 天府30が傾斜していることによって、慣性質量体32bに使用することのできる厚さを大幅に増加させることができる。 このようにして、厚さ又は直径が低減されていても、現存のムーブメントのものに等しい巻上トルクを得ることができる。

    図5〜11は、第二の態様による腕時計のムーブメントを示している。 これらの図面において、第一の態様で示されたものと同じ部品は、第一の態様で用いられたものと同じ参照符号を有している。 このムーブメントは、調速輪列14の車組立体と香箱12とが天府30の回転軸YYに平行であるという点において、図1〜4に示されているムーブメントとは相違している。

    この態様においては、通常とは異なり、中心軸XXではなく、回転軸YYに垂直である支持面34及び36を地板10が有している(図5)。 さらに、複数の軸受38が配されている穴によって調速輪列14の車組立体が確実に枢軸回転し、足部ネジ40を収容する穴も中心軸XXに対して傾斜し、回転軸YYに平行である(図6〜10)。

    支持面36によって脱進機支持体16は確実に配置される。 図8においてよりよく見えているように、柱部材23は基台20にネジ留めされている。 天府受22は、ネジ(図中参照符号なし)を用いて柱部材23に固定されている。 柱部材23は、基台20から地板10の側部へと突出している足部23aを備えており、この足部は地板に設けられた孔に嵌合してネジによって固定されている。

    図示されていない変形例においては、脱進機支持体16の基台を除去して天府の軸受を地板10に直接固定することもできる。 天府受22も地板10に直接固定される。

    図11によって示されているように、時刻の表示は、その回転軸が参照面Aに垂直である車組立体を用いて行われる。 この目的のために、ムーブメントは、筒カナ42a、日の裏車42b及び筒車42cを有する日の裏輪列42を支持しており、筒カナ42aと筒車42cとは中心軸XXを中心として回転する。

    カナ44が枢軸回転可能に地板10に取り付けられている。 このカナは軸44aと円錐状の歯部44bとを有している。 前記筒カナ42aは、軸44aに摩擦によって留め付けられている。

    調速輪列14は、香箱12によって駆動される車と共に1時間に1回転よりも遅い速度で回転する車14cを有している。 この車は、1時間に1回転しなければならない前記カナ44aを駆動し、このカナ44aは筒カナ42aをそれと共に回転させる。 筒カナ42aは、筒車42cと咬合している日の裏車42bを駆動する。

    このようにして、カナ44の円錐状の歯部によって、参照面Aに平行な面内で時刻の表示を行う一方で、調速輪列とタイムベースとの車組立体を、相互に平行であって参照面A及びBに対して傾斜している回転軸に沿って傾斜させている。

    図12及び13は、直前に記載した態様の変形例であって、それぞれ時と分とを表示するように設計された針46と針48とを有するムーブメントにおける車組立体の一部を示している。 これらの車組立体は、図面の情報が多くなり過ぎるのを避けるために図面には示されていない枠に配設されている。 これらの車組立体は回転軸YYに平行に配置されている。 より正確には、ムーブメントは、香箱によって駆動されて数時間で1回転する車50を支持している。 この車50は、前記枠に枢軸回転可能に取り付けられているカナ51と咬合する。 このカナ51は、摩擦によって取り付けられている筒カナ52を担っており、該筒カナは渦形タイプのカム54を備えている。 一端に歯付扇形部56aを、他端に指状体56bを備えたレバー56が、矢印によって概略的に示されているバネの効果によって、該指状体56bで前記カム54に当接している。 カナ58は前記歯付扇形部56aと咬合している。 このカナは針48を有している。 前記カム54は筒カナ52と共に回転して前記レバー56を角運動させ、これによって針48が回転する。 この針は、文字盤60に設けられた目盛付きスケール59上を動く(図14及び15)。 車50とカナ52との歯車比は、カナ52が1時間に1回転するように選択される。 その結果、針48は、1時間で目盛付きスケール59の端から端まで動く。

    カム54が一回転すると、レバー56が落ちて元の位置に戻り、針48が急にジャンプして目盛付きスケール59を反時計方向に横切る。

    日の裏装置車組立体62は前記筒カナ52と咬合する。 そのカナ62aによって、該日の裏装置車組立体は、渦形タイプのカム66を支持する筒車64を駆動する。 一端に歯付扇形部68aを有し、他端に指状体68bを有するレバー68が、矢印で概略的に示されているバネによって、カム66に当接している。 該歯付扇形部68aにはカナ70が咬合している。 このカナは、文字盤60に設けられている目盛の付いたスケール72上を動く時針46を有している。

    日の裏装置車組立体による減速によって、筒車は12時間で1回転する。 その結果、前記カムによって、目盛の付いたスケール上の端から端までの動きが12時間に1回転の速度で行われる。 その後、前記レバー68が移動の最終地点に達して落下すると、時針46は反対方向に動いて元の位置に戻る。

    図15により具体的に示されているように、針46と針48とは折り曲げ部を有している。 このようにして、2本の針が円錐扇形部を掃引すると、創意に富んだ美しい表示がなされる。

    図16に示されている変形例においては、調速輪列14の車組立体と香箱12とが参照面A及びBに対して傾斜している。 しかしながら、この変形例においては、天府の回転軸YYはこれらの輪列の回転軸と平行ではない。 天府の回転軸の傾斜の方がより大きい。 このような方法によると、円錐形の歯部による咬合をさせることなく調速輪列14をガンギ車26に接続しつつ、天府を大きく傾斜させることができる。 傾斜角の差は十分に小さく、直線的な咬合の機能状態は影響されない。

    図17に図説されているムーブメントは枠なしで示されている。 したがって、複数の車組立体のみ、より具体的には直列的に接続されている2つの香箱121と122、車261と262とを有する脱進機を駆動する2つの第二車141と142とを駆動する差動歯車15を備えた調速輪列14、及び天府301と302とをそれぞれ振動させるアンクル281と282が示されている。 このムーブメントは、概略的に参照符号42で示され、図示されていない分針を有するように設計されている筒カナ42aを有する日の裏装置車組立体も含んでいる。

    このムーブメントにおいて、前記2つの天府301と302とは、特に調速輪列の車組立体の回転軸に対して傾斜している。 傾斜は、ムーブメントの両側に2つの参照面を定めたときに、天府301の回転軸とムーブメントの着用者の手首に近い方に設計された側の参照面との交点と、天府302の回転軸と同じ参照面との交点が、もう一方の参照面とのそれぞれの交点よりもムーブメントの中心から離れているようになっている。 図示されていない態様においては、これら2つの天府の内の1つのみを傾斜させることもできる。

    このような構造によると、2つの天府が同時に水平位置にあることが決してないので、ムーブメントの様々な姿勢において動作の変動を小さくすることができる。

    本発明によるムーブメントは、本発明の範囲を超えることなく、他の多くの変形の対象とすることができる。 例えば、言うまでもなく、動力源が、相互に直列に、又は並列に連結した複数の香箱を有していてもよい。 先に説明したように、ムーブメントは1つ又は2つ、あるいはそれ以上の数の天府を有することもできる。 これらの天府は横に並べてもよいし、全体的に、又は部分的に重ね合わせてもよい。

    このように、本発明によるムーブメントの様々な変形例によって与えられる個々の特長によって、特に興味深い技術的特長を有する時計を実現することが可能である一方で、創意に富んだ美的展開ももたらすことができる。

    QQ群二维码
    意见反馈