Module type mechanical timepiece having function module

申请号 JP2014079985 申请日 2014-04-09 公开(公告)号 JP2014142358A 公开(公告)日 2014-08-07
申请人 Eta Sa Manufacture Horlogere Suisse; ウーテーアー・エス・アー・マニファクチュール・オロロジェール・スイス; 发明人 ROLAND KERIN; JEAN-BERNARD PETERS;
摘要 PROBLEM TO BE SOLVED: To provide a mechanical module type unit that warrants accuracy of an operation parameter, and can be assembled in inexpensive fabrication costs.SOLUTION: A function timepiece module is composed of a sub assembly carrying a constituent for a specific timepiece function of converting a movement between an input wheel set 3 and an output wheel set 4, and after an adjustment of the specific timepiece function and a function check thereof are performed with respect to an independent sub assembly at a test bench, the sub assembly includes an adjustment constituent and/or an assembly constituent to be irreversibly fixed. A pre-adjusted module 1 formed by converting the sub assembly due to irreversible fixing of the adjustment constituent includes at least one bearing face 5, and arrangement means 6 for recognizing and positioning the module 1 by making a first bearing face 5 abut against a different element of a mechanical module type unit 100 or a supplemental bearing face provided with a plate with respect to the different element thereof or the plate.
权利要求
  • 機能不可逆的固定事前調整機能モジュール(1)を複数備え、
    各機能不可逆的固定事前調整機能モジュール(1)は、機能モジュールの調整後の構成要素及び/又は組み立て構成要素(9)の不可逆的な固定によって不可逆的に事前調整されることと、
    前記機能不可逆的固定事前調整機能モジュール(1)は、各前記機能不可逆的固定事前調整機能モジュール(1)の第1の軸受け面(5)に一対になって又はそれぞれ当接して、前記機能不可逆的固定事前調整機能モジュール(1)からなる機械モジュール式ユニット(100)が備えるプレート(10)又はブリッジと恊働することと 前記機械モジュール式ユニット(100)が備える前記機能不可逆的固定事前調整機能モジュール(1)は全て、互いに不可逆的に組み立てられていることを特徴とする、機械モジュール式ユニット(100)。
  • 前記機能不可逆的固定事前調整機能モジュール(1)の少なくとも一つは、モータモジュール(11)であり、少なくとも1つのバレル(110)を含み、
    前記機能不可逆的固定事前調整機能モジュール(1)の前記入力ホイールセット(3)はバレルアーバ(111)で形成され、
    前記バレルアーバ(111)はラチェット(12)と恊働し、
    前記ラチェット(12)は前記モータモジュール(11)に一体化されていてもいなくてもよく、
    前記ラチェット(12)は、前記モータモジュール(11)の前記出力ホイールセット(4)を形成する少なくとも1つのドラム(113)中の少なくとも1つのバネ(112)を巻き上げるために、手動巻き上げ機構若しくは巻き上げ及び時刻設定機構(15)又は自動巻き上げ機構若しくは自動巻き上げモジュール(18)によって枢動可能に配設され、
    前記ドラム(113)は歯車列又は歯車列モジュール(13)の入力ピニオン(131)を駆動するように配設されることを特徴とする、請求項1に記載の機械モジュール式ユニット(100)。
  • 前記機能不可逆的固定事前調整機能モジュール(1)の少なくとも一つは、歯車列モジュール(13)であり、
    前記機能不可逆的固定事前調整機能モジュール(1)の前記入力ホイールセット(3)は、ドラム(113)と恊働するよう配設される入力ピニオン(131)によって形成され、
    前記機能不可逆的固定事前調整機能モジュール(1)の第1の出力ホイールセット(4A)は、脱進機構又は規制モジュール(16)が備える脱進機(160)に接続された脱進ピニオン(161)と恊働するよう配設される第4のホイール(132)によって形成されることを特徴とする、請求項1に記載の機械モジュール式ユニット(100)。
  • 前記機能不可逆的固定事前調整機能モジュール(1)は、前記歯車列モジュール(13)が備えるディスプレイ手段(13A)又は前記歯車列モジュール(13)の外部にあるディスプレイモジュール(14)と協働するように配設されるディスプレイ列(133)によって形成される第2の出力ホイールセット(4B)を含むことを特徴とする、請求項3に記載の機械モジュール式ユニット(100)。
  • 前記機能不可逆的固定事前調整機能モジュール(1)の少なくとも一つは、ディスプレイモジュール(14)であって、
    前記機能不可逆的固定事前調整機能モジュール(1)の前記入力ホイールセット(3)は、歯車列機構又は歯車列モジュール(13)が備えるディスプレイ列(13)によって形成され、
    前記機能不可逆的固定事前調整機能モジュール(1)の前記出力ホイールセット(4)は、前記ディスプレイモジュール(14)又は前記モジュールと一体化する時計のいずれかが備える、補完的なインジケータ(141)又は文字盤と協働するように配設される少なくとも1つのインジケータ(140)によって形成されることを特徴とする、請求項1に記載の機械モジュール式ユニット(100)。
  • 前記機能不可逆的固定事前調整機能モジュール(1)の少なくとも一つは、時刻設定モジュール(15)であり、
    前記機能モジュール(1)の前記入力ホイールセット(3)は、ユーザが動かせるように配設されるステム(150)によって形成され、
    前記機能不可逆的固定事前調整機能モジュール(1)の第1の入力ホイールセット(4C)は、動作制御トレイン(151)によって形成されることを特徴とする、請求項1に記載の機械モジュール式ユニット(100)。
  • 前記時刻設定モジュール(15)は、時刻設定及び巻き上げモジュール(15A)であり、巻き上げ制御トレイン(152)によって形成される第2の出力ホイールセット(4D)を含むことを特徴とする、請求項6に記載の機械モジュール式ユニット(100)。
  • 前記機能不可逆的固定事前調整機能モジュール(1)の少なくとも一つは、規制ユニットを備える規制モジュール(16)であり、 前記機能不可逆的固定事前調整機能モジュール(1)の前記入力ホイールセット(3)は、歯車列又は歯車列モジュール(13)が備える第4のホイール(132)によって動かされるように配設される脱進機(160)によって形成され、
    前記機能不可逆的固定事前調整機能モジュール(1)の前記出力ホイールセット(4)は同じ前記脱進機(160)によって形成されることを特徴とする、請求項1に記載の機械モジュール式ユニット(100)。
  • 前記機能不可逆的固定事前調整機能モジュール(1)の少なくとも一つは、自動巻き上げモジュール(18)であり、
    前記機能不可逆的固定事前調整機能モジュール(1)の前記入力ホイールセット(3)は、ユーザ又は外部ツールの動作によって動かされる発振錘(180)によって形成され、
    前記機能不可逆的固定事前調整機能モジュール(1)の前記出力ホイールセット(4)は、モータ機構若しくはモータモジュール(11)が備えるラチェット(12)、又は、前記モータ機構若しくは前記モータモジュール(11)が備えるバレルアーバと噛み合うラチェット(12)の、駆動トレインによって形成されることを特徴とする、請求項1に記載の機械モジュール式ユニット(100)。
  • 請求項1から9のいずれかに記載の機械モジュール式ユニット(100)を少なくとも1つ含む、時計ムーブメント(1000)。
  • 請求項1から9のいずれかに記載の機械モジュール式ユニット(100)を少なくとも1つ含む、時計(2000)。
  • 说明书全文

    本発明は、機械モジュール式ユニット内に組み込むことができる機能時計モジュールに関し、この機能モジュールは、少なくとも1つの入ホイールセットと少なくとも1つの出力ホイールセットとの間で運動を変換する特定の時計の機能を実行するために必要な構成要素を担持する堅固なブリッジを備えるサブアセンブリからなる機械モジュールである。

    本発明は更に、上述の機能モジュールを複数備える時計ムーブメント又は時計のための機械モジュール式ユニットに関する。

    また、本発明は、このタイプの機械モジュール式ユニットを組み立てる方法にも関する。

    また、本発明は、このような機械モジュール式ユニットを少なくとも1つ含む時計ムーブメントにも関する。

    また、本発明は、このタイプの機械モジュール式ユニットを少なくとも1つ備える時計にも関する。

    本発明は時計学の分野、より詳細には腕時計の分野に関する。

    モジュール式の時計が知られている。 モジュール式時計は、電子的な時計製作法では非常に広く知られているが、機械的な時計製作法で使用される頻度は高くなく、概して、同じ基本的なムーブメントを、異なる機能を備えた、または異なる見映えを有するいくつかの種類(calibres)へと分類するように工夫されるモジュールでの構築は、通常、従来の製作方法よりも費用がかかる。 追加のプレート上に作られるいくつかの追加の機構だけが、比較的普及しているに過ぎない。

    モジュール式の構築には、従来、モジュール間で組立クリアランスが累積されるため、ユニット全体で満足できる結果を保証するように、各モジュールに対して非常に厳しい許容差が必要となる機械加工の高精度のインターフェース制約が課せられている。

    モジュールで製作することはまた、ムーブメントの全体厚に対して好ましくないことが極めて多く、非常に平坦に製作すること、または単に平坦なムーブメントを製作することさえ困難である。

    しかし、モジュール式の構築は、組立作業を分割可能にするので、時計製作者には依然として興味のある対象として残されている。 モジュール間のクリアランスの累積により必要となる厳しい製作許容差の引き換えとして、最終的な組立作業は、複雑さが低下するため、熟練度の劣る人員により実行することができる。 しかし、最終的な組立作業は、依然として、時計製作者の知識と感性を必要としている。

    出願人ETA社のEP特許出願第1079284号は、構成要素の半分をそれぞれが含む2つの主モジュールを備えた携帯時計を開示する。

    出願人VOSS社のEP特許出願第0862098号は、モジュール全体を形成するタイミング機構を備えたモジュール式携帯時計を開示する。

    ETA社出願に係るEP特許出願第1211578号は、組立要素の厚さの変動を補償する管状要素を実装する、積み重ねたモジュールを備えた非常に薄い電気機械式ムーブメントを開示する。

    JOUVENOT FREDERIC氏発明に係るWO特許出願第2009/056498A1号は、追加の自動巻き機構を開示しており、一方で、針の主な組の間に、他方で、クロノグラフとオフセンタ秒針との間に回転錘のベール(veil)が取り付けられる。 この追加の機構は、主ムーブメントの構成要素の間に挟まれており、ムーブメントの様々な軸およびパイプがそれを通っているので、モジュールではない。

    DUBOIS & DEPRAZ社出願のCH特許出願第647125A3号は、モータ・モジュールを備えたクロノグラフを開示しており、それは、その筒かなと一体の第1の動力取出し装置と、秒軸と一体の第2の動力取出し装置とを含む。 クロノグラフ・モジュールは、取外し可能に取り付けられ、その輪列は、第2の動力取出し装置により駆動される。 2つの動力取出し装置は同心であり、モータ・モジュールの同じ側からアクセスできる。 クロノグラフ・モジュールは、文字板と、モータ・モジュールの上面との間に固定される。 針は、クロノグラフ・モジュールの一部を形成する。

    PELLATON LOIC氏発明に係る(出願人ETA社)米国特許出願第2008/112273A1号は、支持体に固定された中心バーと、中心バー周りで自由に回転し、固定された支持体に当接する環状の表示部材とを備える表示モジュールを備えた固定支持体を備えるムーブメントを開示する。 表示部材は接触面を有する。 中心バーは、固定支持体上で軸方向に表示部材を配置するように前記接触面と協動する3つの突き出た部分により形成された3つの位置決め面を含む。 中心バーは、位置決め面に対して軸方向に、かつ度的にシフトされた3つの組立面を含む。 表示部材は3つのラグを有する。 接触面、位置決め面、組立面、およびラグは、表示部材をバー上に取り付けるためのバヨネット組立システムを共に形成するように配置される。

    GIRARDIN FREDERIC氏の発明に係る米国特許出願第2011/110199A1号は、ムーブメントのフレーム上に取り付けるように意図された、ムーブメントの1つの要素を作動させるためのモジュールを開示する。 このモジュールは、軸方向位置の間を移動する枢動制御ステムと、制御ステムと回転可能に一体な制御ピニオンと、ステムの軸方向位置の1つで制御ピニオンと協動するように配置された少なくとも1つの作動部材とを備える機構を含む。 制御ピニオンは、ステムが、1つの軸方向位置から他の位置に移動したとき、ステムと一体に平行移動する。 モジュールは、その機構を含む独立したケースと、ケースから出ており、作動すべきムーブメントの要素に作動部材を運動学的に接続するように配置される接続部材とを備え、したがって、作動部材は、ムーブメント・フレーム上のモジュールの位置にかかわらず、前記要素を作動させることができる。

    EP特許出願第1079284号

    EP特許出願第0862098号

    EP特許出願第1211578号

    WO特許出願第2009/056498A1号

    CH特許出願第647125A3号

    米国特許出願第2008/112273A1号

    米国特許出願第2011/110199A1号

    EP特許出願第11005713号

    EP特許出願第11177840号

    EP特許出願第11177839号

    EP特許出願第11170180号

    EP特許出願第11177838号

    EP特許出願第11179181号

    EP特許出願第11194061.5号

    EP特許出願第11188261号

    本発明は、動作パラメータの正確さを保証しながら、技術者(operator)を用いることなく、試行かつ試験された調整を用いて、かつ従来の製作法と比較して低い生産コストで組み立てることのできる機械モジュール式ユニットを提案することにより、いくつかの従来技術の問題を克服することを提案する。

    従って、本発明は、機械モジュール式ユニット内に組み込むことができる機能時計モジュールであって、この機能モジュールは、少なくとも1つの入力ホイールセットと少なくとも1つの出力ホイールセットとの間で運動を変換する特定の時計の機能を実行するために必要な構成要素を担持する堅固なブリッジを備えるサブアセンブリからなる、機能時計モジュールに関し、サブアセンブリは自律性を有し、また、入力ホイールセットをこのモジュールの外部にある手段によって始動する結果である特定の時計の機能のために必要な全ての構成要素を含むことを特徴とし、更に、サブアセンブリは、特定の時計の機能の調整及び機能チェックを単独のサブアセンブリに対してテストベンチで行った後、不可逆的に固定される、調整及び/又はアセンブリ構成要素を含むこと、及び、調整及び/又はアセンブリ構成要素の不可逆的固定によるサブアセンブリの変換からなるモジュールは、少なくとも1つの第1の軸受け面と、機械モジュール式ユニットの別の要素に対して、又はプレートに対して、第1の軸受け面がこの別の要素又はプレートが備える補完的な軸受け面に当接することによって、モジュールを認識及び位置決めするための配置手段と、を含むことを特徴とする。

    本発明は更に、上述の機能モジュールを複数備える、時計ムーブメント又は時計のための機械モジュール式ユニットであって、機能モジュールの各々は、その調整及び/又はアセンブリ構成要素の不可逆的固定によって不可逆的に調整されることと、機能モジュールは、各機能モジュールの第1の軸受け面に一対になって又はそれぞれ当接して、機械モジュール式ユニットが備えるプレート又はブリッジと恊働することと、を特徴とする、機械モジュール式ユニットに関する

    本発明は更に、このタイプの機械モジュール式ユニットを組み立てる方法であって、
    -機械モジュール式ユニットのアセンブリパーツのリストであって、機械モジュール式ユニットに必要な各特定の時計機能のための少なくとも1つの機能モジュールと、機械モジュール式ユニットの組み立て順序と、リストの構成要素間の相対組み立て位置を含むリストと、緩く保持するか不可逆的に固定して保持するかに関する指示とを、制御手段に記憶し、
    -特定の時計機能の調整及び機能チェックがテストベンチで行われた後、各機能モジュールについて、各機能モジュールのサブアセンブリを、使用準備済み機能モジュールに不可逆的に変換し、
    -機械モジュール式ユニットに必要な各特定の時計機能のための少なくとも1つの機能モジュールを含む、機械モジュール式ユニットのアセンブリリストに必要な構成要素を記憶場所に記憶し、各機能モジュールは、特定の時計機能の調整及び機能チェックがテストベンチで行われた後で既に不可逆的に調整され、
    -機械モジュール式ユニットの各アセンブリリストに固有の所定のシーケンスで、組み立てるべき各構成要素又は機能モジュールを探索するために、制御手段によって制御されるマニピュレータをプログラムし、
    -マニピュレータを作動させて、各機能モジュールを、そこに含まれる配置手段によって探索するための形状認識手段をプログラムし、モジュールを、機械モジュール式ユニットの別の機能モジュール、又はプレート若しくはブリッジに対する組み立て位置において、形状認識手段が収集したデータによって制御手段が設定した正確な位置に配設し、
    -各場合において、正確な位置に配設された機械モジュール式ユニットの要素を、互いに不可逆的に組み立てる方法に関する。

    また、本発明は、このような機械モジュール式ユニットを少なくとも1つ含む時計ムーブメントにも関する。

    また、本発明は、このタイプの機械モジュール式ユニットを少なくとも1つ備える時計にも関する。

    本発明の他の特徴および利点は、添付の図面を参照し、以下の詳細な説明を読めば明らかになろう。

    図1は、本発明による機械モジュール式ユニットを含むムーブメントを備える時計の概略ブロック図であり、この機械モジュール式ユニットは本発明によるいくつかの機能モジュールを備える。

    本発明による機械モジュール式ユニットで形成される時計ムーブメントを備える時計の部分概略展開図であり、本発明によるいくつかの機能モジュールを備え、いくつかのモジュールは透視図で描かれたり、部品を削除して描かれていたりする。

    本発明による機械モジュール式ユニットの概略部分展開側面図であり、本発明によるいくつかの機能モジュールを組み合わせている。

    サブアセンブリの変換の3つの連続するステップの概略図であり、第1の図ではサブアセンブリを組み立て、第2の図ではサブアセンブリをチェック及び調整し、第3の図ではサブアセンブリを、本発明による機能モジュールの中へ不可逆的に変換し、ここで調整は恒久的に固定される。

    本発明は、機械的な時計製作法の分野に関し、より詳細には、携帯時計の分野に関する。

    本発明は、機械モジュール式ユニット100に組み込むことができる機能時計モジュール1と、モジュールによって特定の方法で形成され、場合によっては他の構成要素によって完成される機械モジュール式ユニット100との両方に関する。

    本発明による機能モジュール1は、サブアセンブリ1Aからなる機械モジュールである。 このサブアセンブリ1Aは、少なくとも1つの入力ホイールセット3と少なくとも1つの出力ホイールセット4との間でムーブメントを変換する特定の時計の機能を実行するために必要な構成要素を担持する堅固なブリッジ2を備える。

    本発明によると、このサブアセンブリ1Aは自律性を有し、また、入力ホイールセット3をこのモジュール1の外部にある手段によって始動する結果である特定の時計の機能のために必要な全ての構成要素を含む。

    本発明によると、このサブアセンブリは、特定の時計の機能の調整及び機能チェックをこの単独のサブアセンブリ1Aでテストベンチで行った後、不可逆的に固定される、調整及び/又はアセンブリ構成要素9を含む。

    実際の機能モジュール1は、このタイプのサブアセンブリ1Aの変換からなる、その調整及び/又はアセンブリ構成要素9の不可逆的な固定によって予備調整済みのモジュールである。 図4は、パンチマーク又はレーザ微細溶接等によって固定ネジ9を筐体等に固定することによる、サブアセンブリ1Aの予備調整済み機能モジュール1への変換の例を示す。

    特定のモジュールに対応する各機能は、したがって、可能な限り早期に、かつ低価格で試験が行われるので、事前に調整される機能モジュール1の組合せは、本発明の基本的な側面である。 調整は、各モジュールに対してただ一度に限り行われるだけである。 各モジュール1における調整構成要素9を不可逆的に固定することは、各保管されるモジュール1で前に行われた調整が時間の経過と共に悪化しないことを保証する。 最終的な組立リストはより少数の構成要素を含むので、最終的な組立作業の管理が簡単化される。

    このモジュール1は、少なくとも1つの第1の軸受け面5と、機械モジュール式ユニット100の別の要素に対して、又はユニット100が備えるプレートに対して、第1の軸受け面5がこの別の要素又はプレートが備える補完的な軸受け面に当接することによって、モジュール1を認識及び位置決めするための配置手段6と、を含む。

    「支持面」の概念は、最も広い意味で理解される。 「支持面」は、同様に、穴もしくは軸、または平坦な面、または他の要素により形成することもできる。
    配置手段は、接触させて、または接触せずに配置するように作ることができ、また互いに組み合わせることのできるいくつかの形態をとることができる。 すなわち、
    − 自動化された製作のための有利な変形形態では、配置手段6は、モジュール1の光学的な認識および位置決めのための光学的な配置手段を含む、

    -別の変形例では、配置手段6は、モジュール1の認識及び位置決めのための誘導性、容量性、音響式又は超音波式の非接触配置手段を含む。
    -別の変形例では、又はより有利には上述の変形例のいずれかに加えて、配置手段6は、例えばセンサ、停止部材等、モジュール1の機械的認識及び位置決めのための機械的配置手段を含む。
    好ましい実施形態では、第1の軸受け面5は平坦であり、挿入方向Dに対して垂直である。

    機能モジュール1は、第1の支持面5に平行な少なくとも第2の支持面7を含むことが好ましい。 この構成は、いくつかの構成要素またはモジュールが、互いに接触して挿入方向Dに対して直角なその支持面で積み重ねられた状態で、挿入方向Dに対して近軸配置することにより自動化された組立を容易にする。

    有利には、アセンブリ構成要素間、特に歯付きホイールの間、若しくはホイールとラック、ラチェット等の間の伝動装置の確実な恊働のために、又はカム、ジャンパバネ、クリック、フィンガー、プッシャ等の確実な位置決めのために、機能モジュール1は、ある程度の枢動の自由を持たせつつ予備にこれを組み立てることができる、少なくとも1つの枢動ガイド手段8を含む。 従って、モジュール1の最終的な枢動動作における上述の恊働を確実なものとすることができる。 好ましい、ただし非限定的な実施形態では、この枢動ガイドは、特にこれが本出願と同一の出願人による欧州特許第11005713号の特徴に従って達成される場合に、上述の挿入方向Dに対して平行である方向に関して行われる。

    変形形態では、モジュール1は、他のモジュール1、または機械モジュール式ユニット100の構成要素、もしくは前記ユニットのプレートに含まれる相補的な案内手段と協動して、1つの平面内で、平行移動により、または平行な調整により同様の協動を達成するように配置された案内手段を含む。 これらの案内手段は、挿入方向Dに対して直角な方向に作られることが好ましい。

    機能モジュール10の第1のタイプは、モータ・モジュール11であり、それは、少なくとも1つの香箱110を備える完全な香箱であり、その入力車セットは、香箱真111により構成され、前記モータ・モジュール11中に組み込むことも、組み込まないこともできるラチェット12と協動し、かつ前記モータ・モジュール11の出力車セット4を構成する少なくとも1つのドラム113における少なくとも1つのばね112を巻くために、手動の巻き機構により、または巻きおよび時間設定機構15により、または自動巻き機構もしくは自動巻きモジュール18により枢動されるように配置される。 このドラム113は、輪列または輪列モジュール13の入力ピニオン131を駆動するように配置される。

    他のタイプの機能モジュール1は、輪列モジュール13であり、その入力車セットは、入力ピニオン131により構成され、ドラム113と協動するように配置されており、またその第1の出力車セット4Aは、逃げ機構または調速モジュール16に含まれるガンギ車に接続された逃げピニオン161と協動するように配置された四番車132により構成される。

    有利には、機能モジュール1及び特に歯車列モジュール13は、第2の出力ホイールセット4Bを含み、この第2の出力ホイールセット4Bは、トレインモジュール13のディスプレイ手段13Aと、又はトレインモジュール13の外部にあってディスプレイ手段14を備えるディスプレイモジュール14と恊働するよう配設されるディスプレイ歯車列133によって形成される。

    よって、ディスプレイモジュール14は別のタイプの機能モジュール1であって、その入力ホイールセット3は、歯車列機構又は歯車列モジュール13が備えるディスプレイ列133によって形成され、その出力ホイールセット4は、相補的インジケータ141と、又はディスプレイモジュール14若しくはこのモジュールと一体である時計が備える文字盤と恊働するよう配設される、少なくとも1つのインジケータ140によって形成される。

    有利には、この輪列モジュール13または表示モジュール14は、本出願人によるEP特許出願第11177840号で開示された、輪列に摩擦接続された日の裏車機構を含み、また本出願人によるEP特許出願第11177839号の主題である、中心管上で事前に組み立てられた四番車セットを含む。

    さらに他のタイプの機能モジュール1は、時間設定モジュール15であり、その入力車セット3は、ユーザが動かせるように配置したステム150により構成され、その第1の出力車セット4Cは、日の裏車制御列151により構成される。

    好ましくは、時間設定モジュール15Aはまた、時間設定および巻きモジュールであり、巻き制御列152により構成される第2の出力車セット4Dを含む。

    有利には、このモジュール15は、本出願人によるEP特許出願第11170180号による巻真機構を用いて作られる。 それはまた、本出願人によるEP特許出願第11177838号によるステムに圧力を加えることにより手動で巻くためのデバイスを統合することができる。

    特定の実施形態では、このモジュール15は、プラスチック材料、好ましくは高い耐性を備えたプラスチック、例えば、30%または40%のポリフェニレンスルフィド(PPS)、またはpolylauromide(PA12)などのポリアミドから作られ、最大厚がほぼ2.5mmのブリッジに基づいており、これらの材料の選択は、前記ブリッジ15で大きな断面差がある場合でも、良好な剛性が維持されることを保証する。

    このステム機構モジュール15は、ロボット方式のアセンブリ及び試験のために考案されている。 ブリッジの上へ、及び有利にはブリッジを貫通してその両側から突出するようにスタッドを駆動する。 スタッド上に、ホイール、レバー、スライドギア及び引き抜き片が設置されており、カメラによってトレインの第1の部分の光学的チェックが行われる。 トレインの第1の部分は、トレインの第1の部分が保持プレートによって恒久的に拘束される前に、特に、時刻設定機能を制御するものと巻き上げ機能を有するものとの2つのホイールの間で選択を行うためのスライドギアを備え、好ましくは拘束は、枢軸アーバとして動作するスタッドの端部表面のすぐ下に、又はカバープレートを通して、いくつかの点でカバープレートをレーザ溶接することによって達成される。 この不可逆的アセンブリによって、レバー保持プレートを正しい位置に設定し、数箇所で溶接する前に、もう一方の側の構成要素を組み立てるために、このアセンブリを、カメラでチェックしつつ、完璧に安全な状態でマニピュレータによってひっくり返すことができることになる。 ステム150から始まる動力学的連鎖はここで完了し、ステムの3点T1、T2、T3において、両回転方向について機械機能チェックが行われる。 上で引用した欧州特許第11170180号に記載されているように、モジュール15は有利にはステムを保持するための枢動レバーを備える。 このレバーの動作を、一時的にステムを引き抜くことで機械的に試験し、これをムーブメントの最終的な組み立てまで保全する。

    さらに他のタイプの機能モジュール1は、調速ユニットを備える調速モジュール16であり、その入力車セット3は、輪列または輪列モジュール13に含まれる四番車132により動かされるように配置されたガンギ車160により構成され、またその出力車セット4は、前記同じガンギ車160により構成される。

    このプラットフォーム逃げ調速モジュール16は、有利には、本出願人によるEP特許出願第11005713号、および第11179181号の特徴に従って作られた。 この規制モジュール16は有利には、バランスバネの外的保護のために、バーに接合されたスタッドを含み、このスタッドの幅は、スタッドが恒久的に接合されるまで認識するのに十分である。 有利には、この規制モジュール16は、本出願と同一の出願人による欧州特許第11194061.5号による、小型鋳造ローラーを備えた平衡器を含む。 この規制モジュール16の組み立ては、このモジュールが恒久的に調整及び保護される前に、光学的カメラチェック並びに軸間及び距離計測を含む。 クランプタイプの把持手段によって、規制モジュール16を正しい位置に保持することができ、これによって、時計のユーザから見えない側にいくつかの溶接点を設けるためにこのモジュールをひっくり返すことができる。

    特定の機能モジュール1は、自動巻きモジュール18であり、その入力車セット3は、ユーザの動きまたは外部ツールにより動かされる回転錘180により構成され、またその出力車セット4は、モータ機構、またはモータ・モジュール11、またはモータ機構もしくはモータ・モジュール11に含まれる香箱真とかみ合うラチェット12に含まれるラチェット12の駆動列183により構成される。

    この回転錘180は、有利には、本出願人によるEP特許出願第11188261号の特徴に従って作られる。

    本発明の特定の実施形態では、機能モジュール1は、入力ホイールセット3及び/又は出力ホイールセット4を除いて、挿入方向Dに対して垂直な第1の平坦な軸受け面5と、第2の軸受け面7とを形成する、2つの平行な平面内にある。 従って、機能モジュール1を並べて配置することによってカードのように積み重ね、一揃いのカードのような状態に形成することが容易となる。 当然、入力ホイールセット3及び/又は出力ホイールセット4がモジュールから突出する場合、隣接するモジュールに切断部や通路を設けて、恊働及び積み重ねを可能にする。

    モジュール1を認識及び位置決めするための配置手段6は、様々な形態を取ることができる。 好ましくは、配置手段6を、モジュールの特定の構成要素の機械加工中に作成される、特に第1の平坦な軸受け面5及び第2の軸受け面7上の1つ以上のマークとして形成する。 バーの回転によって作製される構成要素の場合には特に、配置手段は中心決め溝を形成することができ、マシニングセンタで作製する構成要素と同様、配置手段は、作成コストが低くカメラでの識別も容易な掘削溝又は肩部として形成することができる。 この配置手段は又、シルクスクリーン印刷等によっても形成することができる。

    特定の実施形態では、機能モジュール1はその構成要素の少なくとも1つに、穿孔などの雌タイプ機械加工部分、及び/又は軸首若しくは打ち出し部などの雄タイプ機械加工部分を少なくとも1つ有してもよく、これは広範囲の許容誤差を有し、モジュールを格納パレットに格納したり、コンベヤベルトに保持したり、又は、モジュール1を含む機械モジュール式ユニット100の組み立てサイクル中におけるモジュールの取り扱いに必要な同様の方法で保持したりすることを容易にする。

    有利には、これらの機械加工部分は低コストで、時計学的調整と関係のない、約0.05〜0.10mm以上の許容誤差で作製される。 機械モジュール式ユニット100の2つの隣接するモジュール1がこのように、雌タイプの機械加工部分を有するものと雄タイプの機械加工部分を用いるものとして配設されている特定の実施形態では、これら各々の許容誤差のために不可能である正確なセンタリングのためではなく、接合、溶接、鑞接、ヘッディング又は他の方法でこれらを互いに不可逆的に固定するために、これらを組み立て中に組み合わせることが有利であり、雌タイプの機械加工部分と雄タイプの機械加工部分との間の隙間は約0.05〜0.10mm以上になるよう選択し、接着剤、鑞等を挿入するために利用する。 雌タイプの機械加工部分及び雄タイプの機械加工部分の少なくとも1つは、局所変換のために使用される物質のタンクを形成してもよく、例えば、軸首を局所的に溶解させて、軸首と恊働する穿孔との溶接を形成することができる。

    特定の変形例では、機能モジュール1の予備調整は、より大きなユニットを形成する他のモジュール又は構成要素との組み立て応力を考慮する。

    特に、機能モジュール1はブリッジ等に予備応力を有してもよい。

    有利な変形形態では、機能モジュール1は、いくつかの軸に加わる可能性のある高いけん引応力に耐えるために、例えば、PPS30、またはPPS40、または同様のものなど、高い耐性を備えるプラスチック材料から作られた支持体を含む。 同じ耐性要件に答えるために、機能モジュールの構成要素は、剪断抵抗が不十分である可能性のある、支持体と共に成形されたスタッドではなく、支持体中に打ち込まれるスルーホール金属ピンに取り付けられる。 これらの構成要素は、次いで、前記ピンの第1の端部で溶接することにより、第1の側で固定される。 このタイプの支持体を用いることの利点は、構成要素を組み立てるために、両側からアクセス可能であることである。 自動化された組立中に、構成要素が一方の側で組み立てられた後、中間の組立段階で支持体を反転させることが可能であり、その場合、第2の側に構成要素を取り付け、各ピンの第2の端部を溶接することにより、それらを固定することは容易である。 当然であるが、その場合、何らかの構成要素を紛失する危険はないので、所望に応じて何回も支持体を反転させることも可能である。

    本発明によるモジュール式構成は、特に中間支持体に対して両側からアクセスできるようになるが、それは、作業が行われているときに反転させることのできない、プレートの同じ側にすべての構成要素が取り付けられる従来の組立では不可能であることは明らかである。 モジュール式構成は、この組立および両側溶接を実行させるためには必須のものであると言うこともできる。

    好ましい変形形態では、ムーブメント100は、ムーブメントが回転錘を有する場合、回転錘180上に最大で1つのねじを含む。 他の接続はすべて、ねじを用いることなく達成される。

    回転錘のない特定の変型形態では、ムーブメント100は、ねじを全く有しない。

    ねじの数を制限すること、またはねじを除外することは、調整不良または故障を阻止するための重要な因子である。

    本発明は更に、複数の機能モジュールを備える、時計ムーブメント1000又は時計2000のためのこのタイプの機械モジュール式ユニット100に関する。

    本発明によると、この機械モジュール式ユニット100は、これら上述の機能モジュール1を複数含む。

    第1の実施形態では、機能モジュール1の少なくとも1つは、極めて特有の動作パラメータをモジュールに与えることを意図したテストベンチでのチェック及び調整の後、その調整及び/又は組み立て構成要素9の不可逆的な固定によって不可逆的に調整される。

    別の実施例では、各機能モジュール1は、極めて特有の動作パラメータをモジュールに与えることを意図したテストベンチでのチェック及び調整の後、その調整及び/又は組み立て構成要素9の不可逆的な固定によって不可逆的に調整される。

    これらの機能モジュール1は、各機能モジュールの第1の軸受け面5に一対になって又はそれぞれ当接して、機械モジュール式ユニット100が備えるプレート10又はブリッジと恊働する。

    特定の実施形態では、この機械モジュール式ユニット100は、このユニットが備える、互いに不可逆的に組み立てられた全ての機能モジュール1と組み立てられる。

    本発明による機械モジュール式ユニット100の構成は、構成要素がプレート上に一つ一つ組み立てられ、ムーブメントの動作を最後に試験する(即ち、全ての調整は最後に行われ、最終的な改変及び調整動作を行うためには部分的な分解を必要とすることがある)従来の時計構造とははっきりと異なっている。

    機能モジュール1を互いに、又は同一のプレート10に不可逆的に固定することも、従来の時計の実施形態に反するものである。 本発明によるモジュール式ユニット100は、アフターサービスの必要をなくすことを意図している。 実際、不可逆的に組み立てられており、各機能モジュール及び完全に組み立てられた機械モジュール式ユニット100の両方について、行った調整は永続的なものである。 モジュール1の固定の目的は、正確には、使用中に故障の原因となり得る構成要素の緩みや構成要素間の相対的な動きを回避することである。 よって、この設計は故障を回避し、機械モジュール式ユニット100は一度不可逆的に組み立てて完成すれば分解することはできない。

    有利な実施形態において、不可逆的に予備調整し、プレート10又は別の予備調整した機能モジュール1に固定した各機能モジュールは、機械モジュールである。

    また、本発明は、このタイプの機械モジュール式ユニット100を組み立てる方法であって、
    -機械モジュール式ユニット100のアセンブリパーツのリストであって、機械モジュール式ユニット100に必要な各特定の時計機能のための少なくとも1つの機能モジュール1と、機械モジュール式ユニット100の組み立て順序と、リストの構成要素間の相対組み立て位置と、各構成要素を緩く保持するか不可逆的に固定して保持するかに関する指示と、を含むリストを、制御手段に記憶し、
    -特定の機能モジュール1が実行する特定の時計機能の調整及び機能チェックがテストベンチで行われた後、各機能モジュール1について、各機能モジュール1のサブアセンブリ1Aを、使用準備済み機能モジュールに不可逆的に変換し、
    -機械モジュール式ユニット100に必要な各特定の時計機能のための少なくとも1つの機能モジュール1を含む、機械モジュール式ユニット100のアセンブリリストに必要な構成要素を記憶場所に記憶し、ここで各機能モジュール1を、特定の時計機能の調整及び機能チェックがテストベンチで行われた後で既に不可逆的に調整し、よって、機械モジュール式ユニット100を形成する全ての構成要素及びモジュール1は既に使用準備済みであり、改変又は調整がもはや不要であり、
    -機械モジュール式ユニット100の各アセンブリリストに固有の所定のシーケンスで、組み立てるべき各構成要素又は機能モジュール1を探索するために、制御手段によって制御されるマニピュレータをプログラムし、
    -マニピュレータを作動させて、各機能モジュール1を、そこに含まれる配置手段によって見つけ出すための形状認識手段をプログラムし、モジュールを、機械モジュール式ユニット100の別の機能モジュール1、又はプレート10若しくはブリッジに対する組み立て位置において、形状認識手段が収集したデータによって制御手段が設定した正確な位置に配設し、
    -各場合において、正確な位置に配設された機械モジュール式ユニット100の要素を、互いに不可逆的に組み立てる方法にも関する。 この不可逆的な組み立てにより、後の分解はできなくなる。 この不可逆的な組み立ては、接合、溶接、鑞接、リベット留め、ヘッディング又は他の手段で行うことができる。

    好ましくは、機械モジュール式ユニット100のアセンブリリストに必要な各構成要素及び/又はモジュールの形状を含むメモリは、制御手段に一体化されている。 形状認識手段は、マニピュレータを作動させ、記憶してある形状によって各構成要素及び/又はモジュール1を探索するようにプログラムされており、これによって、機能モジュール1若しくはユニット100の構成要素に対する組み立て位置、又は機械モジュール式ユニット100が備えるプレート10若しくはブリッジに対する組み立て位置を決定して、形状認識手段が収集したデータによって制御手段が設定した正確な位置に構成要素を保持して取り扱う。 緩く保持するか不可逆的に固定して保持するかに関するリストに設定された指示によって、構成要素を機械モジュール式ユニット100のサブアセンブリ上に、作製時に不可逆的に組み立てるか、又は、他の構成要素の位置決め及び固定によって自由度が減少する前に、構成要素は固定しないまま残され、後でアセンブリシーケンスのリストに挙げられる。

    よって、好ましくは、各機能モジュール1は、別の構成要素若しくは別の機能モジュール1又は機械モジュール式ユニット100が備えるプレート10若しくはブリッジに対してモジュールを分解することができないような不可逆的な固定方法、溶接方法、接合方法、又は別の方法によって、不可逆的に固定され、他の構成要素に挟まれるか、密封筐体中に閉じ込められるか、動かないように保持される。

    好ましくは、機能モジュール1の記憶領域より前のリスト上の構成要素を準備する間、少なくとも1つ、好ましくは各機能モジュールにおいて、第1の平坦な軸受け面5は挿入方向Dに対して垂直にし、少なくとも1つの第2の軸受け面は第1の軸受け面5に対して平行にする。

    また、機械モジュール式ユニット100内での機能モジュール1の組み立て中、モジュールは、別の機能モジュール1又は機械モジュール式ユニット100が備えるプレート10若しくはブリッジに、その両側の平坦な面において組み立て位置に配設され、また、形状認識手段が収集したデータによって制御手段が設定した正確な位置に配設される。

    好ましくは、マニピュレータの変換動作全ては、挿入方向Dに対して平行な方向に構成要素及び/又はモジュール1を挿入するために制御される。

    好ましくは、使用される形状認識手段は、各モジュール1の光学的認識及び位置決めのための光学的配置手段を備える。

    これらの機能モジュール1を備えるムーブメント1000も、同様の原理で組み立てる。 よって、ムーブメントのいくつかの構成要素の組み立ては、同様の使用前試験及び不可逆的固定ステップを含む。 これは特に、プレート10上の歯車列の組み立ての場合に当てはまり、これは溶接によって一度不可逆的に固定すると、歯車列モジュールを形成する。

    歯車列の自動組み立ては、エッチング、好ましくはレーザエッチングによってプレート10に、ムーブメントのアフターサービスに必要なマーク、偽造防止マーク、追跡可能な製造コードの識別を施すことから始まる。 中央チューブを特定のスタンドに準備し、プレートをこの中央チューブの肩部上に配置して駆動し、そこにリベット留めする。 スタンドには第4のアーバが準備され、先のサブアセンブリをこの第4のアーバに配置し、次にピニオンを上端に配置して、第4のアーバに固定するためにこれを駆動する。 次に中央ホイールを位置決めし、カメラ、回転マニピュレータ、及び位置決めロボットの組み合わせで、第3のホイールの位置決めを行い、中間プレート及び他のホイールを適切な噛み合わせ位置に位置決めするために同様の処置を行う。 そして、上述の歯車列の保持プレートを、いくつかの箇所で溶接する。 注油が必要な際は、特定の製造規則に従って、機械的及び/又は流体駆動で歯車列の機械機能試験を行うのに十分な量を、組み立て工程中に注油する。

    また、本発明は、このような機械モジュール式ユニット100を少なくとも1つ含む時計ムーブメント1000にも関する。

    特に好ましい実施形態では、ムーブメント100は、テンプ輪ばねが固定されるインデックス組立体を含まない。 実際に、テンプ輪に対する直接的な機械的アクションにより速度を調整することは、この機構をもはや必要としないことを意味する。 したがって、存在しないインデックス組立体を保持するための緩衝器は不要であり、それにより、防振手段の設計に関して非常に大きな自由度が得られる。

    有利には、ムーブメント1000は上部及び下部に、簡素、低コストかつコンパクトな円筒形の衝撃吸収材を含む。

    また、本発明は、このような機械モジュール式ユニット100を少なくとも1つ含む時計2000にも関する。

    本発明は、それぞれ予備調整及び予備試験済みの、機械モジュール式ユニットの最終組み立て時に更なる調整を必要としない機能モジュールを、機械モジュール式ユニット内で組み合わせるという利点を有する。 従って、このタイプのユニットの信頼性は極めて高い。

    本発明はまた、平坦なムーブメントの製作を可能にすることにより、ムーブメントの内部容積を最適化するが、それは、他のプレート上に重ねられ、次いで、底部プレートに積み重ねられるプレートをそれぞれが含む追加機構を備える従来技術の実施形態では不可能であった。

    形状認識手段が誘導する自動最終組み立てを意図した設計を選択することによって、モジュール間の境界面の寸法に関してより広範な許容誤差を設定可能である。 しかしながら、これらの境界面の軸受け面の品質は、これら軸受け面が好ましい平坦面である場合、特にその平坦性に関しては申し分のないものでなければならない。

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