迅速訂正器を有する計時器用表示機構

申请号 JP2016555714 申请日 2015-04-09 公开(公告)号 JP2017516977A 公开(公告)日 2017-06-22
申请人 ウーテーアー・エス・アー・マニファクチュール・オロロジェール・スイス; 发明人 メリノ,アントニオ; エルフェ,ジャン−リュック; リューフェナハト,クリスティアン; カッパドナ,ジュゼッペ;
摘要 表示車セット(3)の 位置 を迅速訂正するための機構(200)を有する表示機構(500)であって、自動駆動手段との同期を確実にする中間車セット(6)と、及びこの表示車セットの周期的な駆動の間に、この中間車セット(6)の空間体積と干渉する軌道にてこの表示車セット(3)によって駆動される、この中間車セット(6)とこの表示車セット(3)の間に挿入された安全レバー(400)とを有し、これによって、この中間車セット(6)が正しく同期しているときには、この安全レバー(400)の軌道は、この中間車セット(6)と干渉せず、この中間車セット(6)が正しく同期していないときには、この安全レバー(400)の軌道がこの中間車セット(6)と干渉して、そのときに、この安全レバー(400)は、単一の通常動作方向とは反対の方向に駆動して、この中間車セット(6)を再度同期させる。【選択図】図1
权利要求

表示車セット(3)の位置を迅速訂正するための機構(200)を有する計時器(2000)のための表示機構(500)であって、当該表示機構(500)は、 自動駆動手段との同期を確実にする少なくとも1つの中間車セット(6)と、及び 前記表示車セットの周期的な駆動の間に、前記中間車セット(6)の空間体積と干渉する軌道にて前記表示車セット(3)によって駆動される、前記中間車セット(6)と前記表示車セット(3)の間に挿入された安全レバー(400)とを有し、これによって、 前記中間車セット(6)が正しく同期しているときには、前記安全レバー(400)の軌道は、前記中間車セット(6)と干渉せず、 前記中間車セット(6)が正しく同期していないときには、前記安全レバー(400)の軌道が前記中間車セット(6)と干渉して、そのときに、前記安全レバー(400)は、単一の通常動作方向とは反対の方向に駆動して、前記中間車セット(6)を再度同期させる ことを特徴とする表示機構(500)。当該表示機構(500)は、計時器用ムーブメント(1000)によって制御される自動駆動機構によって駆動されるように構成しており、 当該表示機構(500)の運動連鎖は、少なくとも第1の表示車セット(3)の周期的な駆動を確実にするように構成しており、 当該表示機構(500)は、迅速訂正機構(200)を有し、この迅速訂正機構(200)は、前記自動駆動機構を分離して、前記自動駆動機構の運動連鎖の少なくとも1つの車セットを少なくとも1つの他の車セットによって置き換えるように構成しており、この他の車セットは、少なくとも1つの表示車セット(3)を直接的又は間接的に駆動して、前記第1の表示車セット(3)の位置を変えさせるように構成しており、 前記迅速訂正機構(200)は、少なくとも1つの中間車セット(6)を有し、この中間車セット(6)は、第1の段(61)にて当該表示機構(500)の前記自動駆動手段との同期を確実にするように構成しており、 当該表示機構(500)は、前記中間車セット(6)と前記表示車セット(3)の間に挿入された安全レバー(400)を有し、この安全レバー(400)は、前記表示車セット(3)の周期的な駆動の間に、所定の軌道であって前記中間車セット(6)の空間体積と干渉する移動範囲を前記表示車セット(3)によって駆動されるように構成しており、 前記安全レバー(400)と前記中間車セット(6)は、別個の平行な軸のまわりを回転するようにマウントされており、前記安全レバー(400)と前記中間車セット(6)の相対的構成は、 前記中間車セット(6)が正しく同期しているときには、前記安全レバー(400)の軌道が、前記中間車セット(6)の第1の段(61)と干渉せず、前記安全レバー(400)が、前記中間車セット(6)と干渉せずに、前記中間車セット(6)の他のいずれかの表面から離れて通過するように構成しており、 前記中間車セット(6)が正しく同期していないときには、前記安全レバー(400)の軌道が、前記中間車セット(6)の前記第1の段(61)と干渉し、前記安全レバー(400)が、単一の通常動作方向とは反対の方向に前記中間車セット(6)を駆動して前記中間車セット(6)を再度同期させるように構成している ことを特徴とする請求項1に記載の表示機構(500)。前記中間車セット(6)は、前記第1の段(61)における同期と、及び前記第2の段(62)における前記第1の表示車セット(3)以外の表示車セットについての直接的又は間接的な駆動とを確実にするように構成しており、 前記安全レバー(400)と前記中間車セット(3)の相対的構成は、 前記中間車セット(6)が正しく同期されているときには、前記安全レバー(400)の軌道が、前記中間車セット(6)の前記第1の段(61)と干渉せず、前記安全レバー(400)が、前記中間車セット(6)の前記第2の段(62)と干渉せずに前記中間車セット(6)の前記第2の段(62)の上を離れて通過するように構成しており、 前記中間車セット(6)が正しく同期していないときには、前記安全レバー(400)の軌道が、前記中間車セット(6)の前記第1の段(61)と干渉し、前記安全レバー(400)が、単一の通常動作方向とは反対の方向に前記中間車セット(6)を駆動して前記中間車セット(6)を再度同期させるように構成している ことを特徴とする請求項2に記載の表示機構(500)。前記安全レバー(400)は、次の周期における前記表示車セット(3)との連係の開始位置である安静位置に前記安全レバーを戻す傾向が恒久的にある弾性戻し手段(403)を有する ことを特徴とする請求項2又は3に記載の表示機構(500)。当該表示機構は、日付駆動車セット(1)を有するカレンダー機構(300)であり、この日付駆動車セット(1)は、計時器用ムーブメント(1000)の車によって制御され、年車(4)を制御するように構成しており、 前記表示車セット(3)の少なくとも1つは、日付リングであり、 前記カレンダー機構(300)は、前記少なくとも1つの日付リング(3)を直接的又は間接的に駆動するように構成する制御手段を有し、 前記カレンダー機構(300)は、さらに、前記日付リング(3)の回転を直接的又は間接的に制御するように構成している迅速日付訂正機構(200)を有し、 前記迅速訂正機構(200)は、前記中間車セット(6)を有し、この中間車セット(6)は、一体化されており平行な高さレベルにて構成している、第1の中間車と、第2の中間車と、第3の中間車(63)と、及び中間訂正用車(12)を有し、 前記第1の中間車は、上側の第1の高さレベル(30)において、第1の段(61)にて、同じ高さレベルにて前記日付リング(3)に設けられたフィンガー部品(33)とも連係するように構成している前記安全レバー(400)と、又は前記年車(4)上で自由回転するようにマウントされている月星(5)と、連係するように構成しており、 前記第2の中間車は、中間の第2の高さレベル(31)において、第2の段(62)にて、毎月末にて、日付駆動車セット(1)によって、下側の高さレベル(32)にて駆動されるように構成している前記日付リング(3)が備える突起(35)と連係するように構成しており、 前記第3の中間車(63)は、下側の第3の高さレベル(32)において、前記第1の段(61)の前記第1の中間車及び前記第2の段(62)の前記第2の中間車と一体化されており同軸であり、 前記年車(4)と連係するように構成しており、 前記中間訂正用車(12)は、下側の第3のレベル(32)において、前記迅速日付訂正機構(200)において備えられ、月の訂正のために前記第2の段(62)の前記第2の中間車と連係するように構成している ことを特徴とする請求項2〜4のいずれかに記載の表示機構(500)。前記カレンダー機構(300)は、さらに、前記下側の第3の高さレベル(32)の下の第4の高さレベルにて、訂正用フィンガー部品(14)を有し、この訂正用フィンガー部品(14)は、前記迅速日付訂正機構(200)において備えられ、 日付を訂正するために、前記日付リング(3)の前記下側の高さレベル(32)に設けられた歯(34)と連係するように構成している ことを特徴とする請求項5に記載の表示機構(500)。前記日付リング(3)は、前記上側の高さレベル(30)において、前記安全レバー(400)を駆動するための29のフィンガー部品(33)を有する歯列を有し、 この歯列は、ムーブメント(1000)によって又はユーザーによって前記日付リング(3)を駆動し更新するための下側の高さレベル(32)にある31の歯を有する歯列(34)と平行であり、 前記上側の高さレベル(30)と前記下側の高さレベル(32)の間の前記中間の第2の高さレベル(31)において、月の表示の変更を制御するための単一のメイン突起(35)がある ことを特徴とする請求項5又は6に記載の表示機構(500)。請求項5〜7のいずれかに記載のカレンダー機構(300)を少なくとも1つ駆動する時車を有する ことを特徴とする計時器用ムーブメント(1000)。請求項8に記載のムーブメント(1000)を少なくとも1つ及び/又は請求項5〜7のいずれかに記載のカレンダー機構(300)を少なくとも1つ有する ことを特徴とする計時器(2000)又は腕時計。

表示車セット(3)の位置を迅速訂正するための機構(200)を有する計時器(2000)のための表示機構(500)であって、当該表示機構(500)は、 自動駆動手段と運動連結するように構成している少なくとも1つの中間車セット(6)と、及び 前記表示車セットの周期的な駆動の間に、前記中間車セット(6)の空間体積と干渉する軌道にて前記表示車セット(3)によって駆動されるように構成している、前記中間車セット(6)と前記表示車セット(3)の間に挿入された安全レバー(400)とを有し、これによって、 前記中間車セット(6)が前記自動駆動手段と正しく同期しているときには、前記安全レバー(400)の軌道は、前記中間車セット(6)と干渉せず、 前記中間車セット(6)が迅速訂正に関して前記自動駆動手段と正しく同期していないときには、前記安全レバー(400)の軌道が前記中間車セット(6)と干渉して、そのときに、前記安全レバー(400)は、単一の通常動作方向とは反対の方向に駆動して、前記中間車セット(6)を再度同期させる ことを特徴とする表示機構(500)。当該表示機構(500)は、計時器用ムーブメント(1000)によって制御される自動駆動機構によって駆動されるように構成しており、 当該表示機構(500)の運動連鎖は、少なくとも第1の表示車セット(3)の周期的な駆動を確実にするように構成しており、 当該表示機構(500)は、迅速訂正機構(200)を有し、この迅速訂正機構(200)は、前記自動駆動機構を分離して、前記自動駆動機構の運動連鎖の少なくとも1つの車セットを少なくとも1つの他の車セットによって置き換えるように構成しており、この他の車セットは、少なくとも1つの表示車セット(3)を直接的又は間接的に駆動して、前記第1の表示車セット(3)の位置を変えさせるように構成しており、 前記迅速訂正機構(200)は、少なくとも1つの中間車セット(6)を有し、この中間車セット(6)は、第1の段(61)にて当該表示機構(500)の前記自動駆動手段との同期を確実にするように構成しており、 当該表示機構(500)は、前記中間車セット(6)と前記表示車セット(3)の間に挿入された安全レバー(400)を有し、この安全レバー(400)は、前記表示車セット(3)の周期的な駆動の間に、所定の軌道であって前記中間車セット(6)の空間体積と干渉する移動範囲を前記表示車セット(3)によって駆動されるように構成しており、 前記安全レバー(400)と前記中間車セット(6)は、別個の平行な軸のまわりを回転するようにマウントされており、前記安全レバー(400)と前記中間車セット(6)の相対的構成は、 前記中間車セット(6)が正しく同期しているときには、前記安全レバー(400)の軌道が、前記中間車セット(6)の第1の段(61)と干渉せず、前記安全レバー(400)が、前記中間車セット(6)と干渉せずに、前記中間車セット(6)の他のいずれかの表面から離れて通過するように構成しており、 前記中間車セット(6)が正しく同期していないときには、前記安全レバー(400)の軌道が、前記中間車セット(6)の前記第1の段(61)と干渉し、前記安全レバー(400)が、単一の通常動作方向とは反対の方向に前記中間車セット(6)を駆動して前記中間車セット(6)を再度同期させるように構成している ことを特徴とする請求項1に記載の表示機構(500)。前記中間車セット(6)は、前記第1の段(61)における同期と、及び前記第2の段(62)における前記第1の表示車セット(3)以外の表示車セットについての直接的又は間接的な駆動とを確実にするように構成しており、 前記安全レバー(400)と前記中間車セット(3)の相対的構成は、 前記中間車セット(6)が正しく同期されているときには、前記安全レバー(400)の軌道が、前記中間車セット(6)の前記第1の段(61)と干渉せず、前記安全レバー(400)が、前記中間車セット(6)の前記第2の段(62)と干渉せずに前記中間車セット(6)の前記第2の段(62)の上を離れて通過するように構成しており、 前記中間車セット(6)が正しく同期していないときには、前記安全レバー(400)の軌道が、前記中間車セット(6)の前記第1の段(61)と干渉し、前記安全レバー(400)が、単一の通常動作方向とは反対の方向に前記中間車セット(6)を駆動して前記中間車セット(6)を再度同期させるように構成している ことを特徴とする請求項2に記載の表示機構(500)。前記安全レバー(400)は、次の周期における前記表示車セット(3)との連係の開始位置である安静位置に前記安全レバーを戻す傾向が恒久的にある弾性戻し手段(403)を有する ことを特徴とする請求項2に記載の表示機構(500)。当該表示機構は、日付駆動車セット(1)を有するカレンダー機構(300)であり、この日付駆動車セット(1)は、計時器用ムーブメント(1000)の車によって制御され、年車(4)を制御するように構成しており、 前記表示車セット(3)の少なくとも1つは、日付リングであり、 前記カレンダー機構(300)は、前記少なくとも1つの日付リング(3)を直接的又は間接的に駆動するように構成する制御手段を有し、 前記カレンダー機構(300)は、さらに、前記日付リング(3)の回転を直接的又は間接的に制御するように構成している迅速日付訂正機構(200)を有し、 前記迅速訂正機構(200)は、前記中間車セット(6)を有し、この中間車セット(6)は、一体化されており平行な高さレベルにて構成している、第1の中間車と、第2の中間車と、第3の中間車(63)と、及び中間訂正用車(12)を有し、 前記第1の中間車は、上側の第1の高さレベル(30)において、第1の段(61)にて、同じ高さレベルにて前記日付リング(3)に設けられたフィンガー部品(33)とも連係するように構成している前記安全レバー(400)と、又は前記年車(4)上で自由回転するようにマウントされている月星(5)と、連係するように構成しており、 前記第2の中間車は、中間の第2の高さレベル(31)において、第2の段(62)にて、毎月末にて、日付駆動車セット(1)によって、下側の高さレベル(32)にて駆動されるように構成している前記日付リング(3)が備える突起(35)と連係するように構成しており、 前記第3の中間車(63)は、下側の第3の高さレベル(32)において、前記第1の段(61)の前記第1の中間車及び前記第2の段(62)の前記第2の中間車と一体化されており同軸であり、 前記年車(4)と連係するように構成しており、 前記中間訂正用車(12)は、下側の第3のレベル(32)において、前記迅速日付訂正機構(200)において備えられ、月の訂正のために前記第2の段(62)の前記第2の中間車と連係するように構成している ことを特徴とする請求項2に記載の表示機構(500)。前記カレンダー機構(300)は、さらに、前記下側の第3の高さレベル(32)の下の第4の高さレベルにて、訂正用フィンガー部品(14)を有し、この訂正用フィンガー部品(14)は、前記迅速日付訂正機構(200)において備えられ、 日付を訂正するために、前記日付リング(3)の前記下側の高さレベル(32)に設けられた歯(34)と連係するように構成している ことを特徴とする請求項5に記載の表示機構(500)。前記日付リング(3)は、前記上側の高さレベル(30)において、前記安全レバー(400)を駆動するための29のフィンガー部品(33)を有する歯列を有し、 この歯列は、ムーブメント(1000)によって又はユーザーによって前記日付リング(3)を駆動し更新するための下側の高さレベル(32)にある31の歯を有する歯列(34)と平行であり、 前記上側の高さレベル(30)と前記下側の高さレベル(32)の間の前記中間の第2の高さレベル(31)において、月の表示の変更を制御するための単一のメイン突起(35)がある ことを特徴とする請求項5に記載の表示機構(500)。請求項5に記載のカレンダー機構(300)を少なくとも1つ駆動する時車を有する ことを特徴とする計時器用ムーブメント(1000)。請求項8に記載のムーブメント(1000)を少なくとも1つ及び/又は請求項5に記載のカレンダー機構(300)を少なくとも1つ有する ことを特徴とする計時器(2000)又は腕時計。

说明书全文

本発明は、表示車セット用の迅速位置訂正機構を有する計時器用の表示機構に関する。

本発明は、さらに、この種の表示機構を少なくとも1つ有する計時器用ムーブメントに関する。

本発明は、さらに、このようなムーブメントを少なくとも1つ及び/又はこのような表示機構を少なくとも1つ有する計時器又は腕時計に関する。

本発明は、計時器用表示機構の分野に関し、より詳細には、迅速訂正機構を有する計時器用表示機構の分野に関する。

本発明は、特定の機能、具体的には、カレンダー(年暦、万年暦、日/日付など)、月の位相、潮、AM/PM表示又は他のインジケーターのような特定の表示機能、のために(日、月などの)迅速な訂正機構を必要とする腕時計に関する。ETA SA名義の欧州特許EP1666991B1には、年暦のカレンダー機構の特定の例が記載されている。

月を設定するために、ユーザーは、一般的に、カレンダー機構を用いて訂正をする必要がある。この操作は、最も悪い場合には、結局、時間の無駄で退屈になる。1年全体を訂正しなければならないようなものである。また、ユーザーが訂正中に誤操作をすると、操作をやり直さなければならない。訂正機構を操作するためにカレンダー機構を用いると、過剰使用となって故障してしまうことがある。

訂正機構がレバーを有することが多い。このレバーは、計時器用ムーブメントにおける極めて重要な部品であり、レバーによって、いくつかの異なるモードの間で、一般的には、2つの別個の位置の間で、機構が切り替わることが可能になる。場合に応じて、適切な運動の伝達や継続的な支持を確実にするように、計時器用レバーには戻しばねが設けられていることが多い。

月表示の迅速訂正によって、システムの同期ずれが発生することがある。この際、ユーザーには、システムが同期されているかどうかを確認する手段がない。

このことは、誤動作をもたらすことがある。

本発明は、カレンダー又は日付の機構のこのような同期ずれを防ぐことを提案するものであり、本発明によって、カレンダー機構を自動同期させることが可能になる。

本発明は、上記の従来技術の課題を克服して、当該機構のいずれの同期ずれをも防ぐことを提案するものである。

このために、本発明は、請求項1に記載の計時器用表示機構に関する。

本発明は、さらに、このような表示機構を少なくとも1つ有する計時器用ムーブメントに関する。

本発明は、さらに、このようなムーブメントを少なくとも1つ及び/又はこのような表示機構を少なくとも1つ有する計時器又は腕時計に関する。

添付図面を参照しながら下記の詳細な説明を読むことで、本発明の他の特徴及び利点を理解することができるであろう。

年暦のカレンダー機構に対する特定アプリケーションにおける本発明に係る表示機構を有する腕時計の部分的な概略斜視図を示している。

2つの異なる位置におけるものを示している迅速カレンダー訂正手段を備えた図1の詳細を示している図である。

図1の迅速自動訂正機構を有するカレンダー機構を有する腕時計用ムーブメントの概略平面図を示している。

メイン車セットの回転軸を通り抜けるいくつかの概略断面図を示している。図4Aは、カレンダー機構が備える中間車セットと特定の日付リングの間の連係を示している。図4Bは、適切に同期されている位置にある中間車を備える日付リングと、及び中間車との本発明に係る安全レバーの連係を示している。図4Cは、日付リング及び中間車との迅速訂正機構の連係を示している。

本発明に特有な安全レバーと日付リングとの間の連係位置にある図1と同様な細部の概略斜視図を示している。

通常の日付リング駆動位置における同じ機構の図1と同様な概略斜視図を示している。

本発明に特有な特定の日付リングの概略斜視図を示している。

前の図の年暦のカレンダー機構の部分的な概略平面図を示しており、これは、月星が支持する月ディスクと、及び日付リングが支持する日付インジケーターリングとを備えており、7月29日、7月30日、7月31日及び8月1日に変わる4つの連続位置のうちの1つを示している。

前の図の年暦のカレンダー機構の部分的な概略平面図を示しており、これは、月星が支持する月ディスクと、及び日付リングが支持する日付インジケーターリングとを備えており、7月29日、7月30日、7月31日及び8月1日に変わる4つの連続位置のうちの1つを示している。

前の図の年暦のカレンダー機構の部分的な概略平面図を示しており、これは、月星が支持する月ディスクと、及び日付リングが支持する日付インジケーターリングとを備えており、7月29日、7月30日、7月31日及び8月1日に変わる4つの連続位置のうちの1つを示している。

前の図の年暦のカレンダー機構の部分的な概略平面図を示しており、これは、月星が支持する月ディスクと、及び日付リングが支持する日付インジケーターリングとを備えており、7月29日、7月30日、7月31日及び8月1日に変わる4つの連続位置のうちの1つを示している。

本発明に係る表示機構と連係するムーブメントを有する腕時計を示しているブロック図である。

本発明は、計時器用機構の分野に関し、より詳細には、制御及び運動伝達の機構の分野に関する。本発明の好ましいアプリケーションとして、表示機構の訂正及び更新があり、より詳細には、ステムなどの制御手段17を介してユーザーによって制御される迅速訂正機構200を有する表示機構500がある。

表示機構500は、統合表示機構500を内蔵する、計時器2000、特に、腕時計、が備えるムーブメント1000によって制御される自動駆動機構によって伝統的な手法で駆動される。通常の動作時において、駆動手段1を介しての表示機構の運動連鎖によって、少なくとも1つの表示車セット3の周期的な駆動が確実になる。このような周期的な駆動は、24時間で1回転するように構成していることが好ましいムーブメント1000によって駆動される歯車列の下流の車セット1Cによって直接行われることが好ましい。

計時器用表示機構は、一般的に、少なくとも1つの自由にマウントされている車セットを有し、これは、摩擦ばねによって、又はジャンパーばねのような弾性戻し手段によって、適切な位置に保持される。

迅速訂正機構200は、一般的に、自動駆動機構を分離し、また、自動駆動機構の運動連鎖の少なくとも1つの車セットを、少なくとも1つの表示車セット3を直接的又は間接的に駆動するように構成している少なくとも1つの他の車セットによって置き換え、これによって、表示車セットの位置を変えるように構成している手段を有する。

本発明は、このような機構を改善して、アセンブリーの同期ずれを不可能にすることを提案するものである。

本発明によると、迅速訂正機構200は、表示車セット3のすぐ近くに少なくとも1つの中間車セット6を有する。この中間車セット6は、通常モードにおいて単一方向Sに回転する。いくつかの変種によると、中間車セット6は、異なる平行な段において、異なる機能を行うことができる。

この中間車セットによって、少なくとも、第1の段61における表示機構500との同期が確実になる。これによって、表示機構の自動駆動機構に対しての中間車セット6の度方向が正しくなる。

本発明によると、中間車セット6と表示車セット3の間に挿入された表示機構500は、同期レバーとも呼ばれる安全レバー400を有する。

この安全レバー400は、表示車セット3が周期的に駆動される場合に、所定の軌道であって中間車セット6の空間体積と干渉するような移動範囲を、表示車セット3によって駆動されるように構成している。別個の平行な軸のまわりを回転するようにマウントされている安全レバー400と中間車セット6との相対的構成は、以下の通りである。

−中間車セット6が正しく同期しているときには、安全レバー400の軌道は、中間車セット6の第1の段61に位置する第1の中間車セットと干渉せず、安全レバー400は、中間車セット6と干渉せずに、中間車セット6のいずれの他の表面からも離れて通過するように構成している。

−中間車セット6が正しく同期していないときには、安全レバー400の軌道は、中間車セット6の第1の段61における第1の中間車セットと干渉し、安全レバー400は、単一の通常動作方向Sとは反対の方向Rにて中間車セット6を駆動して、中間車セット6を再度同期させるように構成している。

図に示す特定の変種において(これに限定されない)、中間車セット6は以下のことを確実にするように構成している。 −第1の段61における表示機構500の自動駆動手段との同期 −第2の段62における第1の表示車セット3以外の表示車セットの直接的又は間接的な駆動

このとき、中間車セット6と安全レバー400の相対的構成は、以下のようになる。 −中間車セット6が正しく同期していれば、安全レバー400の軌道は、中間車セット6の第1の段61における第1の中間車セットと干渉せず、安全レバー400は、中間車セット6の第2の段62に位置する第2の中間車セットの上を離れて干渉せずに通過するように構成している。 −中間車セット6が正しく同期していないときには、安全レバー400の軌道は、中間車セット6の第1の段61における第1の中間車セットと干渉し、安全レバー400は、単一の通常動作方向Sとは反対の方向Rにて中間車セット6を駆動して、中間車セット6を再度同期させるように構成している。

第1の段61における第1の中間車セット及び第2の段62における第2の中間車セットは、一体的に回転する。特定の実施形態において、中間車セット6は、一体化されている。

両方の場合において、表示車セット3がレバーを駆動するのを止めたときに安全レバー400の移動が完了する。好ましいことに、安全レバー400は、弾性戻し手段403を備え、これは、安全レバー400を安静位置に戻す傾向が恒久的にある。安静位置は、次の周期における表示車セット3との連係位置の開始位置である。

好ましくは、中間車セット6は、第1の段61における第1の中間車と、及び第2の段62における第2の中間車セットとを有する。

第1の中間車の歯は、第2の中間車における他の歯とで交互配置になっている。好ましいことに、平面上への射影において、第1の中間車の歯及び第2の中間車の歯は、同じ輪郭を有しており、歯の一部は整列している。より詳細には、第1の中間車は、第2の中間車の歯の数の半分の数の歯を有する。歯は同一であり、2つのうち1つは整列している。結果的に、整列した歯は、第1の段61上及び第2の段62において二重の厚みにわたって延在しており、第1の中間車には対応する歯がないような第2の中間車の歯は、第2の段62においてのみ延在している。図示した特定の変種において、第2の中間車は、10の歯を有し、第1の中間車は5の歯を有する。

好ましくは、安全レバー400は、第1の段においてのみ延在しているブレード部分404を有する。このブレード404は、同期ずれの場合に、第1の段61における第1の中間車セットの歯列に抗するように構成する止め面402を有する。回転軸Bの反対側においては、レバー400には、好ましくは、くちばし部401が設けられており、これは、表示車セット3と連係して、この表示車セットを介して安全レバー400を駆動するように構成している。

より具体的な実施形態において、中間車セット6は、さらに、安全レバー400と干渉しない第3の段において、第3の歯車63を有する。そして、この第3の歯車63は、別の表示車セットと直接的又は間接的に噛み合うように構成している。

好ましいアプリケーションにおける本発明を、より具体的に説明する(これに限定されない)。これにおいて、表示機構500は、日付駆動車セット1を有するカレンダー機構300であり、この日付駆動車セット1は、計時器用ムーブメント1000の車によって制御されるように構成しており、年車4を制御するように構成している。表示車セット3の少なくとも1つは日付リングであり、カレンダー機構300は、この少なくとも1つの日付リング3を直接的又は間接的に駆動するように構成している制御手段を有する。カレンダー機構300は、さらに、迅速日付訂正機構200を有し、これは、日付リング3の回転を直接的又は間接的に制御するように構成している。

図7は、日付リング3の特定の変種を示しており、この日付リング3は、重なり合った異なる高さレベルにて、ここでは3つの平行な平面内にて、配置された3種類の機能的な歯列33、34、35を有する。このようにして、この特定の変種では、迅速訂正機構200は、このような中間車セット6を1つ有し、この中間車セット6は、一体化されており平行な高さレベルに配置された以下のものを有する。 −第1の中間車61は、上側の第1の高さレベル30において、日付リング3が備えるフィンガー部品33と同じ高さレベルで連係するように構成している安全レバー400か、又は年車4上で自由回転するようにマウントされている月星5かのいずれかと連係するように構成している。 −第2の中間車62は、中間の第2の高さレベル31において、日付リング3が備える突起35と毎月末にて連係するように構成している。 −下側の第3の高さレベル32において、日付リング3は、日付駆動車セット1によって駆動されるように構成しており、中間の第3の車63は、第1の段61における第1の中間車と、及び第2の段62における第2の中間車と一体化されており同軸であり、年車4と連係するように構成しており、迅速日付訂正機構200が備える中間訂正用車12は、第2の段62における第2の中間車と連係するように構成しており、これによって、月を訂正する。

具体的には、このカレンダー機構300は、さらに、下側の第3の高さレベル32の下の第4の高さレベルにて、訂正用フィンガー部品14を有する。これは、迅速日付訂正機構200に備えられ、日付を訂正するために日付リング3の下側の高さレベル32に位置する歯34と連係するように構成している。

日付リング3は、一体化して作ることができ、また、互いに対して指標付けされている並置されている要素で作ることができる。

同じ出願人の欧州特許EP1666991Bに記載のように、本発明の特定のアプリケーションは、年暦のカレンダー機構300に関する。ここにおいて、表示車セット3が、日付リングの形態であるもの(これに限定されない)を説明する。この表示車セット3は、図示しない少なくとも1つの日付インジケーターリングを支えるように構成している。この日付リングは、既知の手法でジャンパーばねによって保持され、これによって、準瞬間的な変更を達成することができる。

この年暦のカレンダー機構300は、既存のムーブメントの機構に付加されるモジュールの形態であることができ、図において詳細に示していないムーブメント1000の車1C、例えば、時車、によって駆動されるように構成しており、これは、同等に機械的ムーブメント又は電子的ムーブメントであることができる。

このように、この年暦のカレンダー機構300は、以下の2つのフィンガー部品を備える日付インジケーター駆動車1を有する。 −第1の日フィンガー部品1Aは、1日当たり一度、具体的には真夜中に、日付リング3の下側の高さレベル32にて31の内側歯34からなる歯列を駆動するように構成している。 −第2の月フィンガー部品1Bは、月の日の数が31日よりも少ない月末にて、年車4と同軸に構成しているカム2を駆動するように構成している。

このカム2は、2月、4月、6月、9月、11月である31日よりも少ない月に対応する半径方向に突き出ている5つの第2の突起2Eを有し、これらは、これらの対応する月どうしの間の時間間隔の関数として、60°、60°、90°、60°、90°と角度的に分布している。カム2は、これらの第2の突起2Eの間でクリア状態である。このことは、第2の月フィンガー部品12が、これらの特定の月の最後の日のみにてカム2を駆動することを意味しており、2月には、その年に依存して、付加的な手動の訂正を必要とする。

カム2は、年車4と一体化されている。

図に示す好ましい実施形態において、この年車4は、24の歯を有する。これは、いくつかの変種の実施形態においては、月インジケーターディスク又はリング(図示せず)を支持するように構成することができる。

図に示すように、特定の変種において、年車4は、自由に回転する月星5を支持することができる。いくつかの変種の実施形態において、月星5は、月インジケーターリング又はディスク(図示せず)を支持するように構成することができる。

毎月の月末において、中間車セット6は、日付リング3の中間の第2の高さレベル31に位置するメイン突起35に年車4を接続するように構成している。

中間車セット6は、第2の中間車62を有する。この月の継続期間にかかわらず、毎月末において、この第2の中間車62は、メイン突起35を駆動する。

中間車セット6は、下側の第3の高さレベル32の第3の中間的な歯車63を介して、年車4と連係する。

中間車セット6は、上側の第1の高さレベル30にて整列した第1の段61における第1の中間車を有する。これは、第2の段62の第2の中間車と一体化されている。図示した変種において、第1の段61の第1の中間車は、月星5と連係している。これは、自由回転するようにマウントされており、摩擦によって保持されている

図示した変種において、第1の段61の第1の中間車及び第3の歯車63はそれぞれ、10の等間隔の歯を有する。

31日よりも少ない月の月末において、日付インジケーター駆動車1の第2の月フィンガー部品1Bは、カム2を駆動し、結果的に、年車4が、一方では、駆動車セット6及び日付リング1をその突起35によって、他方では、月星5を駆動する。

31日の月の月末では、31日から1日への変更が、月の変更とともに自然に行われる。

日付リング3は、31の歯34が配置されている下側の高さレベル32と平行な上側の高さレベル30に位置する29のフィンガー部品33を有するような特定の構成を有する。これらのフィンガー部品33は、安全レバー400が備える支持面402の反対側にて、安全レバー400の外側くちばし部401と連係するように構成しており、これによって、同期ずれの場合に第1の中間車61の歯列を押す。

日付リング3の単一のメイン突起35は、少なくとも、第2の段62の第2の中間車の上にわたって延在する。結果的に、月の30日と31日にて、システムの同期がずれることはない。なぜなら、メイン突起35が中間車セット6といまだ噛み合っているからである。

月の他の日の終わりにおいては、日付リング3が運動を行う際、29のフィンガー部品33の1つが安全レバー400を駆動して、必要ならば、上記のようにシステムの同期の確実性を向上させる。

図7は、日付リングの高さレベルの相対的構成を示している。上側の高さレベル30における29のフィンガー部品33の歯列は、31の等間隔の歯から連続する2つの歯が除去されているような歯列である。ここで、メイン突起35が、中間の第2の高さレベル31において、第2及び第3のフィンガー部品33の間に位置しており、これらは、上側の高さレベル30における歯がない空間に続いて位置している。

このように、上側の第1の高さレベル30に位置する歯列は、同期を可能にするためにのみ用いられる。その歯はアクティブであり、レバー400を駆動する。一方、日付リング30の通常駆動は、下側の第3の高さレベル32にて歯3を有する歯列4によって行われる。

好ましくは、カレンダー機構300は、少なくとも1つの迅速訂正機構200を有し、これは、一又は複数の訂正用フィンガー部品12又は14を有し、この訂正用フィンガー部品12又は14は、中間車セット6の角度的位置を変え、及び/又は日付、月、日、年、閏年を描いているディスク又はリング又は他のリングのような表示メンバーの位置に直接作用するように構成している。図面に示す特定の例において、迅速訂正機構200は、レバー100を有し、これは、第1の固定軸D1のまわりを回転し、第1の軸D1と平行な第2の軸D2にて出車セットを支持する。この出力車セットは、少なくとも2つの段を有し、2つの異なる平面において少なくとも訂正用フィンガー部品14及び訂正器中間車12を支持し、これらは、日付車セット又は日付訂正車セット、及び月表示メンバー又は月表示訂正車セットの位置を変えるように構成している。より具体的には、訂正用フィンガー部品14は、日付訂正用の日付リング3と連係し、中間訂正用車12は、月訂正用の第2の段62の第2の中間車と連係している。

本発明は、さらに、このようなカレンダー機構300を少なくとも1つ駆動する時車を有する計時器用ムーブメント1000に関する。

本発明は、さらに、このようなムーブメント1000を少なくとも1つ及び/又はこのような表示機構を少なくとも1つ及び/又はこのようなカレンダー機構300を1つ有する、計時器2000、特に、腕時計、に関する。

本発明は、迅速訂正機能を有する表示機構を用いる際して新規な確実性を提供する。実際に、ユーザーには、システムが同期されているかどうかを確認する手段がない。本発明によって、表示機構、特に、カレンダー機構、が自動同期することが可能になる。

当然、上記の年暦のカレンダーの例に限定されるものではなく、当業者であれば、これを他の同様のアプリケーションに転換する手法を知っているであろう。

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