アナログ標示機構を駆動するデバイスを有する計時器用ムーブメント

申请号 JP2016054882 申请日 2016-03-18 公开(公告)号 JP2016176941A 公开(公告)日 2016-10-06
申请人 ウーテーアー・エス・アー・マニファクチュール・オロロジェール・スイス; 发明人 ダニエル・グリューニッヒ; ダヴィド・クレーエンビュール; パスカル・ヴィンクラー; ティエリ・アルテンホーフェン;
摘要 【課題】耐衝撃性を有するアナログ標示機構を駆動するデバイスを提供する。 【解決手段】計時器用ムーブメント2は、歯列5を有する標示ディスク4によって形成された日付標示駆動デバイスを有する。この駆動デバイスは、駆動手段6と駆動源8を有する。駆動手段6は、ピンを有するピン車セット10と、及び歯車12と係合している係合車18とを有し、このピン車セット10は、歯車12と、及びピンを有するピンピニオン14とによって形成されている。ピンピニオン14は、歯列5のいずれの歯の両側にも2つのピンが配置されるように構成するピン対を有する。ピン車セット10の歯車12と係合車18はそれぞれ、互いに対して相補的な非円形の輪郭を有する。2つのピンが歯列に対して接線方向に向いている場合、歯車12と係合車18は、接線方向に向いているときの第1のギヤ比が、直交して配置されているときの第2のギヤ比よりも低いように構成している。 【選択図】図1
权利要求

歯列(5)が設けられた標示ディスク(4)によって形成されるアナログ標示機構を駆動する駆動デバイスを有する計時器用ムーブメント(2)であって、 前記駆動デバイスは、駆動源(8)と、及び前記駆動源(8)を前記歯列(5)につなぐ駆動手段(6)とを有し、 前記駆動手段(6)は、ピンを有するピン車セット(10)と、及び前記歯車と係合している係合車(18)とを有し、このピン車セット(10)は、歯車(12)と、及びピンを有するピンピニオン(14)とによって形成されており、 前記ピンピニオンは、特定の距離(d16)離れている直径方向にて反対側の2つのピン(16a、16b)を有し、前記歯列(5)のいずれの歯の両側にも前記2つのピンが配置されるように構成し、 前記歯車(12)は、第1の非円形の輪郭(13a)を有し、 前記係合車(18)は、前記第1の非円形の輪郭に対して相補的な第2の非円形の輪郭(13b)を有し、 前記歯車(12)と前記係合車(18)は、前記2つのピンが前記歯列に対して接線方向(T)に向いているときの第1のギヤ比が、前記2つのピンが前記接線方向を向いているときに対して直交して配置されているときの第2のギヤ比よりも低いように、互いに対して構成している ことを特徴とする計時器用ムーブメント。前記2つのピンが前記標示ディスクの歯列に対して実質的に接線方向を向いている場合に、当該計時器用ムーブメントが前記歯列に対して接線方向のを及ぼす衝撃を受けたときに、前記2つのピンは、自動ロックシステムをはたらかせるように構成している ことを特徴とする請求項1に記載の計時器用ムーブメント。前記ピンピニオンは、前記標示ディスクの歯列に対して、前記標示ディスクの駆動のための遊び領域(+/−α)を有するように構成しており、 前記遊び角領域の角距離は、10°よりも大きい(5°<│α│) ことを特徴とする請求項1又は2に記載の計時器用ムーブメント。前記ピンピニオンの前記角度位置が前記遊び角領域内にある場合に、衝撃を受けたときに、前記ピンピニオンの前記2つのピンは、前記標示ディスクの回転をブロックする ことを特徴とする請求項3に記載の計時器用ムーブメント。前記係合車(18)と前記ピン車セット(10)の間の減速ギヤ比は、前記遊び角領域の外よりも前記遊び角領域内の方が大きい ことを特徴とする請求項3又は4に記載の計時器用ムーブメント。前記駆動機構(6)の少なくとも1つの付加的な標示車(20a)は、付加的な標示要素(24)を有し、 前記付加的な標示要素は、前記標示ディスク(4)の位置を変えずに前記遊び角領域(−/+αの領域)内で動作することができる ことを特徴とする請求項3〜5のいずれか1項に記載の計時器用ムーブメント。前記付加的な標示車(20a)は、前記遊び角領域内で角運動をしているときに、少なくとも360°の回転をすることができるように構成している ことを特徴とする請求項6に記載の計時器用ムーブメント。前記付加的な標示要素は、前記付加的な標示車(20a)のアーバーにマウントされている針(24)である ことを特徴とする請求項6又は7に記載の計時器用ムーブメント。前記付加的な標示車は、クロノグラフ機構を形成する ことを特徴とする請求項8に記載の計時器用ムーブメント。当該計時器用ムーブメントは、さらに、前記標示ディスクを位置合わせするためのジャンパーを有し、 このジャンパーは、前記標示ディスクを複数の別個の標示位置にて保持するように構成している ことを特徴とする請求項3〜9のいずれか1項に記載の計時器用ムーブメント。前記標示ディスクが前記複数の別個の標示位置のいずれの位置にあっても、接線方向を向いている前記2つのピンとその2つのピンの間に挿入されている前記歯列の歯との間で実質的に同じ接線方向のギヤバックラッシがある ことを特徴とする請求項10に記載の計時器用ムーブメント。前記駆動源は、当該計時器用ムーブメントの電子ユニットによって制御される双方向性の電気モーターによって形成されている ことを特徴とする請求項1〜11のいずれか1項に記載の計時器用ムーブメント。前記標示ディスクは、日付リングである ことを特徴とする請求項1〜12のいずれか1項に記載の計時器用ムーブメント。

说明书全文

本発明は、アナログ標示機構を駆動するデバイスを有する計時器用ムーブメントに関し、特に、カレンダー標示用のアナログ標示機構を駆動するデバイスを有するものに関する。

本発明は、さらに、同じ単一の駆動源、特に、電磁式モーター、によって2つの独立したアナログインジケーターを駆動するデバイスを有する計時器用ムーブメントに関する。

本発明は、通常耐衝撃性を有する、アナログ標示機構、特に、計時器用ムーブメントにおける日付リング、を駆動するデバイスを提供することを目的とする。

また、本発明は、単一のモーターによる、単一の駆動源を有する多機能のアナログ標示機構のための駆動デバイス、特に、日付リングを駆動し単一のモーターによってクロノグラフ針の駆動機構を駆動するもの、を提供することをも目的とする。これは、標示機構の各機能に対して効率がよく、また、標示機構の第2の機能に対して少なくとも1つの機能を独立して発動させることを可能にする。

製造が経済的な計時器用ムーブメントのための標示機構駆動デバイスを提供することは有利である。

小型である計時器用ムーブメントのための標示機構駆動デバイスを提供することは有利である。

本発明の目的は、請求項1に記載のアナログ標示機構駆動デバイスを有する計時器用ムーブメントによって達成される。従属請求項において、本発明の有利な態様が記載されている。

本発明において、計時器用ムーブメントは、歯列を有する標示ディスクと、駆動源と、及び駆動源を歯列につなぐ駆動手段とを有するアナログ標示機構駆動デバイスを有する。駆動手段は、ピンを有するピン車セットと、及びピン車セットの歯車と係合している係合車とを有し、このピン車セットは、歯車と、及びピンを有するピンピニオンとによって形成されている。前記ピンを有するピンピニオンは、特定の距離離れた直径方向にて反対側の2つのピンを有し、これらの2つのピンは、前記歯列の歯のいずれにおいてもその歯の両側に配置されるように構成する。前記歯車は、第1の非円形の輪郭を有し、前記係合車は、前記第1の非円形の輪郭に対して相補的な第2の非円形の輪郭を有し、前記歯車と前記係合車は、前記2つのピンが前記歯列に対して接線方向(T)に向いているときの第1のギヤ比が、前記2つのピンが前記接線方向を向いているときに対して直交して配置されているときの第2のギヤ比よりも低いように、互いに対して構成している。

好ましい実施形態によると、2つのピンが標示ディスクの歯列に対して接線方向を向いている場合に、衝撃が歯列に対して接線方向のを及ぼしたときに、前記2つのピンは、自動ロックシステムをはたらかせるように構成している。

「車の非円形の輪郭」とは、円ではない概略的な曲線を描く歯列が設けられた車、又は実質的に概略的な円を描くが回転軸がその概略的な円の中心から外れているような歯列が設けられた車を意味する。特定の実施形態によると、ピン車セットの歯車の非円形の輪郭は、楕円状又は実質的に楕円状である。

本発明の特定の実施形態によると、前記ピンピニオンは、標示ディスクの歯列に対して、標示ディスクの駆動のために遊び領域を有するために形成される。遊び角領域の角距離は、10°よりも大きいように構成している。好ましい変種によると、ピンピニオンの角度位置が遊び角領域内にある場合に、衝撃を受けたときに、ピンピニオンの2つのピンは、標示ディスクの回転をブロックする。

主要な実施形態によると、係合車とピン車の間の減速ギヤ比は、前記遊び角領域の外よりも前記遊び角領域内で大きい。

好ましい一実施形態によると、駆動機構の車の少なくとも1つは付加的な標示要素を有する。前記付加的な標示要素は、前記標示ディスクとは独立に遊び角領域において動作することができる。

一実施形態によると、前記付加的な標示車は、前記ピンピニオンが遊び角領域内にて角運動を行う場合に、少なくとも360°の回転をするように構成している。前記付加的な標示要素は、例えば、前記付加的な標示車のアーバーにマウントされた針であることができる。特定の変種において、前記付加的な標示車は、クロノグラフ車である。

一実施形態において、前記駆動源は、当該計時器用ムーブメントの電子ユニットによって制御される電気モーターを有する。この電気モーターは、双方向性であることができる。

請求の範囲及び下の実施形態の詳細な説明を読むことによって、本発明の他の目的及び有利な態様を理解することができるであろう。

添付図面(例であってこれに制限されない)を参照して、下に詳細に説明する。

本発明の一実施形態に係る計時器用ムーブメント用の標示機構駆動デバイスの概略斜視図である。この図は、1つの停止位置から次の停止位置へと動く日付ディスクを示している。

図1の実施形態の平面図であるが、日付ディスクが、停止位置、すなわち、静止ないし非駆動位置、にある。

図3Aは、図2の部分拡大図である。

図3Bは、図3Aと同様な部分拡大図だが、駆動デバイスが遊び角領域制限位置にあり、この遊び角領域制限位置では、日付ディスクは不動のままである。

図3Cは、図3Aと同様な部分拡大図だが、日付ディスクが1つの停止位置から次の停止位置まで動いているような図1の位置を示している。

図面を参照すると、計時器用ムーブメント2は、本発明の一実施形態に係る標示機構を駆動する駆動デバイスを有する。この標示機構は、標示ディスク4によって形成され、標示機構駆動デバイスは、駆動手段6と駆動源8を有する。駆動源8は、例えば、電子的な計時器用ムーブメントの電子ユニット(図示せず)によって制御される電気モーターを有することができる。本発明の範囲内で、駆動源8は、さらに、機械的なモーターを駆動する機械的なエネルギー源又はハイブリッドシステムを有することもできる。本発明は、アイドルトルクが比較的小さい電気モーターを有する駆動源8であって、衝撃を受けた場合に駆動手段6をブロックする機構が必要であるようなものに対して特に有用である。図示した実施形態において、電気モーターは、駆動手段6の車20c、20b、20aの列につながれた出力ピニオン22を有する。車20c、20b、20aの列は、ピン車セット10とピン車セット10の係合車18とによって、標示ディスク4につながれている。係合車18は、車20a、20b、20cの列につながれた別の歯車19に固定マウントされている。

図示した実施形態において、標示ディスク4は、内周上に歯列5を有するリングの形態である。歯列5は、ピン車セット10と係合している。変種の1つ(図示せず)では、標示ディスクの外周上に歯列5を配置することができ、標示ディスクは、中実のディスク又はリングのいずれの形態であってもよい。変種の1つ(図示せず)において、標示ディスクは、リング又はディスクの角区画であることができる。この場合、標示デバイスは双方向性である。一実施形態において、標示ディスクは、日付標示ディスク、すなわち、日付(月の日)を示すディスクである。本発明の範囲内の他の実施形態において、例えば、以下のような、他の任意の非連続的な機能も標示するために標示ディスクを用いることができる。すなわち、「AM/PM」、クロノグラフを意味する「CHR」、「GMT」、タイマーを意味する「TMR」、アラームのオン/オフに対応する「AL On/AL Off」である。

ピン車10は、非円形の輪郭13aを有する歯車12、及びピン16、特に、ピン対16a、16b、を有するピンピニオン14を有する。ピンピニオン14は、例えば、円筒状のピンの対の形態であって、歯車12の回転軸A10の両側に配置されており、歯車12又は歯車12にマウントされたプレートないしディスクに直接固定されているような形態であることができる。また、これらのピンは、直接歯車12の一部を形成することができる。これは、例えば、歯車12と一体的にされているピンを射出成形や機械加工することによってである。

図2及び3aに示す停止位置において、ピン16a、16bが、標示ディスクの任意の歯5aの両側に配置されるように構成している。この停止位置において、これらのピン16a、16bは、標示ディスク4の回転をブロックする。実際に、この位置において、ピン対16は、本質的に、これらのピンと、ピン車10の回転軸A10を通る線が、標示ディスクの回転方向に対する、係合している歯における接線方向T、すなわち、歯列5によって歯5aに対応する位置で定められる概略円の接線方向、に対応するような方向、に対応する方向を向いている。ピン対16a、16bの間の距離d16は、歯5aの幅d5といくらかの遊びとの和に対応しており、これによって、これらのピン対16a、16bが歯のまわりで回転することが可能になっている。このことによって、ピンピニオンの回転軸A10が、歯5aの自由端21に対して特定の深さまで入っているように位置することができる。これによって、ピン16a、16bが、歯5aの両側に位置し、かつ、接線方向Tに対する2つの制限角度+/−αの間で回転することを可能にし、これらの2つの制限角度−αと+αの間の角距離は、標示ディスクの駆動のための遊び角領域、すなわち、ピン車が日付ディスクを駆動しない角領域、を形成する。具体的には、ピンピニオンは、標示ディスクの歯列に対して、伝統的なギヤバックラッシよりも大きい標示ディスクの駆動のための遊び角領域(+/−α)があるように形成される。遊び角領域の角距離は一般に、10°よりも大きく(5°< │α│)、あるいは実質的に10°である。このようにして、係合車18は、ピン車セット10が1回転するごとに2回転する。歯列の輪郭は、摩擦力を最小限にするように、点接触又は線接触するように構成していることができる。これらの輪郭は、既知の方法を用いることによって定めることができる。

好ましい実施形態において、計時器用ムーブメントは、さらに、標示ディスクを位置合わせするジャンパーを有し、このジャンパーは、複数の別個の標示位置に標示ディスクを保持するように構成している。好ましい変種では、標示ディスクが複数の別個の標示位置のいずれの位置にあっても、接線方向に向いているピン16a、16bと、及び2つのピンの間に挿入されている歯列5の歯5aとの間の接線方向のギヤバックラッシは、実質的に同じである。

図示した例において、駆動ピニオン22は、3つの連続している車20c、20b、20aを介して、ピン車10と係合している係合車18がマウントされている歯車19につながれている。しかし、駆動源8の特徴、車20a、20b、20cの列を構成する車どうしの減速ギヤ比、標示ディスクの寸法、及び所望の付加的な標示機能に依存して、駆動機構6における車の数や構成を変えることも当然できる。

本発明の実施形態の利点として、標示ディスクが双方向性であること、標示ディスクがブロック位置に留まる時間が最適化することができること、部品が少ない小型な機構であること、及びこの技術を伝統的な計時器用ムーブメントのモジュール化されたプラットホームに組み入れることができることなどがある。

2 計時器用ムーブメント 4 日付標示ディスク 5 歯列 5a 歯 6 駆動手段 10 ピン車セット A10 回転軸 12 歯車 13a 非円形の輪郭 14 ピンピニオン 16 ピン(ピン対16a、16b) 18 (ピン車の)係合車 13b 非円形の輪郭 A18 回転軸 19 歯車 20a、20b、20c 車 20a 付加的な標示車(例、クロノグラフ車) 8 駆動源 22 駆動ピニオン 24 付加的な標示針 α 遊び角領域の制限角度(遊び角領域の角距離の半分) T 接線方向 d16 ピン対の間の距離 d5 1つの歯の幅

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