時計用装置

申请号 JP2016567820 申请日 2015-05-13 公开(公告)号 JP2017519201A 公开(公告)日 2017-07-13
申请人 パテック フィリップ ソシエテ アノニム ジュネーブ; パテック フィリップ ソシエテ アノニム ジュネーブ; 发明人 アントニー クリュトリ; アントニー クリュトリ; ダヴィド シャブローズ; ダヴィド シャブローズ;
摘要 本発明は、詳細には、係合 位置 と係合解除位置とをとることができるクラッチホイール(2)と、上記クラッチホイールを保持するクラッチ部材(1)と、上記クラッチ部材(1)と係合して、クラッチホイール(2)の係合位置及び係合解除位置を定めるクラッチカム(6)とを備えた、時計用衝撃吸収クラッチ装置に関する。本発明によれば、装置はまた、クラッチカム(6)に剛直に取り付けられるロック部材(12)と、クラッチ部材(1)により制御される中間部材(9)とを備える。上記中間部材(9)は、クラッチ部材(1)及びロック部材(12)と係合して、クラッチホイール(2)が係合位置にあるときに衝撃の作用によるクラッチ部材(1)の移動を阻止又は制限し、従ってクラッチホイール(2)が係合位置から離脱するのを回避することを目的としている。【選択図】図1
权利要求

少なくとも2つの特定の位置をとることができる可動要素(1)と、前記可動要素(1)と連動して前記少なくとも2つの特定の位置を定める制御カム(6)と、を備えた時計用装置であって、前記装置が更に、前記制御カム(6)と一体化されたロック要素(12)と、前記可動要素(1)によって制御され且つ前記ロック要素(12)と連動して、前記可動要素(1)が前記特定の位置のうちの1つにあるときに衝撃の作用による前記可動要素(1)の移動を阻止又は制限し、従って前記可動要素(1)が前記特定の位置から離脱するのを阻止するよう設計された中間要素(9)と、備えることを特徴とする、時計用装置。前記可動要素は、カップリング要素(1)である、請求項1に記載の時計用装置。前記可動装置(1)は、連結位置と非連結位置とをとることができるカップリングホイール(2)を保持する、請求項1又は2に記載の時計用装置。前記制御カムは、前記可動要素(1)と連動して前記カップリングホイール(2)の前記連結位置及び前記非連結位置を定めるカップリングカム(6)である、請求項3に記載の時計用装置。前記中間要素(9)は、前記可動要素(1)によって保持されるとともに、前記カップリングホイール(2)が連結位置にあるときに衝撃の作用による前記可動要素(1)の移動を阻止又は制限して、従って前記カップリングホイール(2)が前記連結位置から離脱するのを阻止するため前記ロック要素と連動する、請求項3又は4に記載の時計用装置。前記カップリングカムは、カラムホイール(6)である、請求項4または5に記載の時計用装置。前記ロック要素(12)は、フックホイール(12)である、請求項4から6の何れかに記載の時計用装置。前記フックホイール(12)は、前記カップリングカム(6)と同軸上にある、請求項7に記載の時計用装置。前記フックホイール(12)は、前記カラムホイール(6)上のコラム(6b)と同数のフック(11)を有する、請求項6から8の何れかに記載の時計用装置。前記中間要素は、端部に前記フック(10)の形状を有するアーム(9)である、請求項7から9の何れかに記載の時計用装置。前記アーム(9)のフック(10)及び前記フックホイール(12)のフック(11)は、前記カップリングホイール(2)が前記連結位置にあるときに衝撃の作用による前記カップリング要素(1)の移動を制限する際に、連動時に前記フックの間に作動遊びが存在するような形状にされている、請求項10に記載の時計用装置。前記アーム(9)のフック(10)及び前記フックホイール(12)のフック(11)は各々、前記フックが連動するときに基本的に平行な内部フランク(101、111)を有する、請求項11に記載の時計用装置。前記アーム(9)のフック(10)及び前記フックホイール(12)のフック(11)は各々、前記フックが連動して衝撃の作用による前記カップリング要素(1)の移動を阻止する際に前記フックの間に作動遊びが存在しないような傾斜した内部フランク(102、112)を有する、請求項10に記載の時計用装置。前記中間要素は、その位置が前記可動要素(1)の位置に関連して調整されるよう構成される、請求項1から13の何れかに記載の時計用装置。前記中間要素(9)は、2つのガイドピン(16)によって誘導されるとともに、前記カップリングホイール(2)の連結位置を調整できるように、前記可動要素(1)の開口(15)を貫通する少なくとも1つの保持スクリュー(13)によって前記可動要素(1)に取り付けられる、請求項3から14の何れかに記載の時計用装置。前記カップリングホイール(2)の連結位置を精密に調整できるように、前記可動要素(1)に関連して中間要素(9)の位置を調整する偏心部(14)を更に備える、請求項3から15の何れかに記載の時計用装置。請求項2から16の何れかに記載のカップリング装置を備えたクロノグラフ機構。請求項1から16の何れかに記載の時計用装置を備えた時計。

说明书全文

本発明は、制御カムの作用により複数の特定の位置をとることができる可動要素を備えた時計用装置に関する。より詳細には、本発明は、特にクロノグラフ用のカップリング装置に関する。

クロノグラフにおいて、カップリング装置は、時回り輪列の可動体の運動を、クロノグラフの針を保持するクロノグラフホイールに伝達することを可能にする。カップリング装置は、カップリングホイールを備え、該カップリングホイールは、クロノグラフの作動位置に相当し且つクロノグラフホイールがカップリングホイールを介して時回り輪列の可動体によって駆動される連結位置と、クロノグラフの停止位置に相当し且つクロノグラフホイールがカップリングホイールを介して時回り輪列の可動体によって駆動されない非連結位置と、を占めることができる。

カップリングホイールを保持するカップリングレバーは、制御要素と連動して、カップリングホイールを連結位置及び非連結位置に移動させる。ジャンパー、スプリング、及び止め具により、特にクロノグラフが作動状態であるときにカップリング装置の要素が連結位置又は非連結位置にあることが確保される。

しかしながら、カップリングレバーの制御スプリングによって作用する復元よりも大きな力を生じる突発的な運動又は衝突は、カップリングレバーの運動及びカップリングホイールの運動を引き起こす可能性がある。その結果、クロノグラフホイールの同調が少しの間中断されて、計測に歪みが生じる可能性がある。

本発明の目的は、少なくとも2つの特定の位置をとることができる可動要素を備え、衝撃の作用によりこの可動要素が特定の位置の1つから離脱するのを防ぐことを可能にする時計用装置を提供することである。詳細には、本発明の目的は、時計用カップリング装置、及び詳細には、上述の問題を解決し、衝突又は突発的運動を生じたときに意図せずにカップリング装置が離脱するのを防止し、結果として計測を保証することを可能にするクロノグラフ用カップリング装置を提供することである。

このため、本発明は、この目的として、少なくとも2つの特定の位置をとることができる可動要素と、可動要素と連動して少なくとも2つの特定の位置を定める制御カムと、を備えた時計用装置であって、装置が更に、制御カムと一体化されたロック要素と、可動要素によって制御され且つロック要素と連動して、可動要素が特定の位置のうちの1つにあるときに衝撃の作用による可動要素の移動を阻止又は制限し、従って可動要素が特定の位置から移動するのを阻止するよう設計された中間要素と、備えることを特徴とする時計用装置を有する。

本発明は、その目的として、請求項17に記載のクロノグラフ機構並びに請求項18に記載の時計を有する。

本発明の他の特徴及び利点は、添付図面を参照した本発明の実施形態に関する以下の詳細な説明を読むことにより明らかになるであろう。

連結位置にある本発明の実施形態によるカップリング装置の上面図である。

非連結位置にある本発明の実施形態によるカップリング装置の上面図である。

非結合位置にある本発明の実施形態による装置のコラムホイール及びカップリングレバーを詳細に示した図である。

非結合位置に戻る直前の結合位置における本発明の実施形態による装置のコラムホイール及びカップリングレバーを詳細に示した図である。

本発明による装置のフックの形状の変形形態を示す図である。

本発明による装置のフックの形状の変形形態を示す図である。

図1から図6に例示された実施形態において、本発明による時計用装置は、クロノグラフ用カップリング装置である。

本発明の例示の実施形態によるカップリング装置は、点A(例えば、ブリッジ、又はクロノグラフ機構を備えたムーブメントプレート上にある)を中心に枢動し、カップリングホイール2を保持するカップリングレバー1を備える。カップリングホイール2は、時計のベースムーブメントの可動体と恒久的に噛合する。この実施形態では、ベースムーブメントによるカップリングホイール2の駆動は、同様に点Aにて枢動するドライビングホイール3を介して行われる。このドライビングホイール3は、従来の方法でムーブメントの時回り輪列に(例えば、第2ホイールに)接続される。

カップリングレバー1は、図1に例示され、カップリングホイール2がクロノグラフ機構のクロノグラフホイール4と噛合する連結位置にある第1の位置と、図2に例示され、カップリングホイール2がクロノグラフホイール4と噛合しない非連結位置にある第2の位置との間で点Aにて枢動する。従って、カップリングレバー1が第1の位置にあるときには、クロノグラフは作動状態にあり、他方、カップリングレバー1が第2の位置にあるときには、クロノグラフは停止している。

カップリングレバー1は、その両端の一方において、上記カップリングレバー1の位置決めのためカップリング装置の制御カム6と連動するように設計されたビーク5(図3及び図4)を有する。例示の実施形態において、制御カムはカラムホイール6である。従来の方式では、カラムホイール6は、歯6aと、歯6aに対して同心状に垂直に配列されたカラム6b(図3及び図4)と、を備える。カラムホイールジャンパー8は、歯6aと連動して、カラムホイール6の安定した正確な位置を決定付ける。クロノグラフはまた、カラムホイール6を駆動するために歯6aと連動するクロノグラフ制御装置(図示せず)を備える。

カップリングレバー1は、レバースプリング7の作用を受けて、レバー1を移動可能にし、カラムホイール6との接触状態を維持する傾向がある。図1及び図4に示される連結位置では、カップリングレバー1のビーク5は、カラムホイール6の2つのカラム6b間に係合される。

本発明の本質的な態様によれば、カップリングレバー1はまた、アーム9を制御する。例示の実施形態において、アーム9はカップリングレバー1に取り付けられる。アーム9の自由端部は、第1のフック10の形状を有する。アーム9及び第1のフック10は、カラムホイール6と一体化されたロック要素と連動するよう構成される。例示の実施形態において、ロック要素は、円周上に半径方向に分散されたフック11を有するフックホイール12である。

図1及び図4に例示される連結位置において、カップリングレバー1のビーク5は、カラムホイール6の2つのカラム6b間に係合される。すなわち、カップリングホイール2は、クロノグラフホイール4と噛合する。フックホイール12及びアーム9は、この連結位置において、アーム9の第1のフック10が、フックホイール12の第2フック11と連動して、衝撃によりレバースプリング7の作用に抗してレバー1が移動使用するときに、カップリングホイール2が連結位置にあり且つクロノグラフホイール4と噛合している第1の位置にあるカップリングレバー1の移動を阻止又は制限するような形状にされる。加えて、この連結位置において、アーム9の第1のフック10はまた、フックホイール12の2つのフック11間に当接し、クロノグラフホイール4と正しく噛合するようにカップリングホイール2を正確に位置決めする。

図2及び図3に例示される非連結位置において、カップリングレバー1のビーク5は、カラムホイール6のカラム6bに寄りかかっている。カップリングホイール2は、もはやクロノグラフホイール4と噛合していない。この位置において、フックホイール12及びアーム9は連動していない。

例示の実施形態において、フックホイール12は、カラムホイール6上のカラム6bと同数の第2のフック11を有する。

図1及び図4に例示されるカップリングホイール2の連結位置から、クロノグラフの制御装置(図示せず)の作動により、カラムホイール6の時計回りの枢動が引き起こされる。フックホイール12はカラムホイール6と一体化されているので、従って、フックホイール12はカラムホイール6と同時に枢動し、第1のフック10をカップリングレバー1のアーム9から解放した後、カラムホイール6のカラム6bがカップリングレバー1のビーク5と接触して、従来の方式で非連結位置に戻るように枢動させる。

図2及び図3に例示される非連結位置から、クロノグラフの制御装置(図示せず)の作動により、カラムホイール6の時計回りの枢動が引き起こされる。その結果、カップリングレバー1のビーク5は、カラムホイール6の2つのカラム6b間の所定スペースに入り込む。このようになることによって、アーム9の第1のフック10は、カラムホイールと同時に枢動するフックホイール12の第2のフック11と当接する。第1及び第2のフック10、11は各々、第1の傾斜フランク100、110を有する。フックが接触状態になったときに、傾斜フランク100、110は、互いに滑動するような形状にされ、第1のフック10が、第2のフック11と連動してカップリングレバー1を保持する位置に戻るまで、アーム9の弾性変形により第1のフック10の移動が引き起こされる。

従って、フックホイール12、アーム9及びその第1のフック10は、カップリングレバー1が第1の連結位置にあるときに、非連結位置に戻そうとすることになる衝撃の作用によりレバースプリング7の動きに抗したレバー1のあらゆる移動を制限又は阻止するように連動するような形状にされる。よって、レバースプリング7の力よりも大きな力をもたらす衝撃が生じた場合でも、カップリングレバー1は、フックホイール12により第1の位置に保持され、カップリングホイール2は、計測を中断することなくクロノグラフホイール4と噛合したままである。加えて、カラムホイール6がカップリングホイール2の連結位置に相当する第1の安定位置から、カップリングホイール2の非連結位置に相当する第2の安定位置まで枢動すると、フックホイール12がカラムホイール6と同時に枢動して第1のフック10を解放するようにした後、カラムホイール6がカップリングレバー1を引き上げ、従って、カップリングホイール2が非連結位置にある第2の位置にカップリングレバー1が戻ることが可能になる。

図5に例示される第1の変形形態において、フックホイール12の第2のフック11は、第1のフック10が装置の連結位置において連動するときに、フック11とアーム9の第1のフック10との間に作動遊びJAが存在するような形状を有する。衝撃が生じたときにカップリングホイール2とクロノグラフホイール4の係合解除を阻止するため、当該部品は、作動遊びJAによりカップリングホイール2の歯がクロノグラフホイール4の歯に対して侵入するのを保証できるようなサイズにされている。図5に例示されるこの第1の変形形態において、フックホイール12の第2のフック11及びアーム9の第1のフック10のそれぞれの内部フランク111、101は、基本的に平行である。

図6に例示される第2の変形形態において、フックホイールの第2のフック11は、フック11及びアーム9のフック10が装置の連結位置において連動するときに、第2のフック11とフック10との間に作動遊びが存在しないような形状を有する。図6例示するように、この変形形態において、フックホイール12の第2のフック11及びアーム9のフック10は各々、レバー1の第1の連結位置における2つの点にて第1及び第2のフック10、11間が常に接触しているような傾斜した内部フランク112、102を有する。この変形形態において、装置の耐衝撃性は、第1及び第2のフック10、11の傾斜した内部フランク102、112の斜面によって決まる。

例示の実施形態において、アーム9は、2つのガイドピン16によってカップリングレバー1上に位置付けられ、対応する溝15を通ってカップリングレバー1内に各々ネジ留めされる2つの保持スクリュー13によって保持される。偏心部14は、カップリングレバー1に対してアーム9の第1のフック10を移動させることを可能にする。カップリング装置の調整及び、特にクロノグラフホイール4の歯に対するカップリングホイール2の歯の侵入の調整は、以下のように行われる。カップリングホイール2の連結位置において、カップリングレバー2のビーク5は、カラムホイール6の2つのカラム6b間に配置され、アーム9の端部は、フックホイール12に当接しており、保持スクリュー13は最初に緩められており、次いで、偏心部14が回転すると、必要に応じてアーム9の移動を引き起こし、レバー1の位置及びカップリングホイール2の位置を調整する。所望の位置が見つかると、保持スクリュー13が再度締結される。その後、カップリングレバー1及びそのアーム9が完全に調整される。

上記の実施形態は、単に例証として説明した。特に、クロノグラフ機構は、当業者には周知であり、本発明に関連しない他の何れかの従来の装置(制御装置、リセット装置、その他)を備えることができる。同様に、本発明は、クロノグラフ用のカップリング装置にもカップリング機構にも限定されない。

上述の実施形態において、アーム9は、弾性変形可能であり、カップリングレバーにより保持される。変形形態として、上記アームは、回転方向で移動可能でありスプリングなどの好適な弾性力の作用を受ける剛体のフィンガーとすることができる。上記フィンガーは、カップリングレバー上で枢動することができる。上記フィンガーは、ムーブメント上の他の場所で枢動することができ、上記レバーにより制御され、上記レバー及びフックホイールと連動して、レバーがその連結位置にあるときに、上記フィンガーが衝撃の作用によるレバーのあらゆる移動を阻止又は制限するように構成することができる。

一般的には、本発明は、少なくとも2つの特定の位置をとることができる可動要素と、上記可動要素と連動して少なくとも2つの特定の位置を定める制御カムとを備えた時計用装置に関する。本装置はまた、制御カムと一体化されたロック要素と、可動要素によって制御された中間要素とを備える。中間要素は、ロック要素と連動して、可動要素が特定の位置のうちの1つにあるときには、衝撃の作用による上記可動要素の移動を阻止又は制限し、従って、上記可動要素が特定の位置から離れるのを阻止するように設計される。 以上のことから、例えば、衝撃に耐え、以前として調整が簡潔且つ容易なまま作動上の安定性及び精度が改善されるカップリング装置のような、複数位置付け可能装置が提供される。

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