時計伝達装置

申请号 JP2016573921 申请日 2015-06-17 公开(公告)号 JP2017518507A 公开(公告)日 2017-07-06
申请人 ロレックス・ソシエテ・アノニムRolex Sa; ロレックス・ソシエテ・アノニムRolex Sa; 发明人 ジャン−ルイ ベルトラン,; ジャン−ルイ ベルトラン,; パスカル ビレ,; パスカル ビレ,; ピエール−アラン グラエミジェ,; ピエール−アラン グラエミジェ,; フェリックス グラッサー,; フェリックス グラッサー,;
摘要 本発明は、時計機構(110)用の、特に時計ムーブメント(120)の自動式巻上連鎖(5)用の、時計伝達装置(100)に関する。当該時計伝達装置は、第1装置(1)、とりわけ第1部分(1a)を第2部分(1b)に対して一方向的に接続する第1フリーホイール装置(1)と、前記第2部分に対して前記第1部分にブレーキを、とりわけ摩擦によるブレーキを、かけるよう配置されるブレーキ(2)と、を含む。【選択図】図1
权利要求

時計機構(110、310、510)用の、特に時計ムーブメント(120、320、520)の自動式巻上連鎖(5、205、405)用の、時計伝達装置(100、300、500)であって、 一方向接続装置(1、201、401)、とりわけ第1部分(1a、201a、401a)と第2部分(1b、201b、401b)との間の接続を提供する第1フリーホイール装置(1、201、401)と、 前記第2部分に対して前記第1部分にブレーキを、とりわけ摩擦によるブレーキを、かけるよう設計されるブレーキ(2、202、402)と、 を含む、時計伝達装置。前記第1部分は、第1フリーホイール装置リング(1a、201a、401a)、とりわけフリーホイール装置内側リングを含み、前記第2部分は、第2フリーホイール装置リング(1b、201b、401b)、とりわけフリーホイール装置外側リングを含む、 請求項1に記載の伝達装置。前記ブレーキは、前記第1及び第2部分と、特に前記第1及び第2リングと、接触する、 請求項2に記載の伝達装置。前記ブレーキは、前記第1リングに取り付けまたは固定される、 請求項2または3に記載の伝達装置。前記ブレーキ(2、202、402)は、前記第2部分の表面(28、228、428)上に、とりわけ前記第2部分の平面状表面(28、228、428)上に、または前記第2リングの表面上に、とりわけ前記第2リングの平面状表面(28、228、428)上に、作用するように配置される、 請求項1から4のいずれか一項に記載の伝達装置。前記ブレーキは、バネ(2、202、402)、とりわけバネ座金(2、202、402)を含む、 請求項1から5のいずれか一項に記載の伝達装置。前記ブレーキは、前記第1部分及びまたは前記第2部分により予圧される、 請求項1から6のいずれか一項に記載の伝達装置。前記第1の一方向接続装置は、少なくとも1つの封鎖要素(1d、201d、401d)、とりわけ少なくとも1つの球またはローラー型の封鎖要素を含む、 請求項1から7のいずれか一項に記載の伝達装置。回転錘(30、230、430)、香箱(41、241、441)、及び自動式巻上連鎖(5、205、405)を含む、 時計ムーブメント用の自動巻上機構(110、310、510)であって、前記自動式巻上連鎖は、請求項1から8のいずれか一項に記載の伝達装置(100、300、500)を含む、自動巻上機構。前記回転錘は、前記第1部分に、とりわけ前記第1リングに、取り付けまたは固定され、または前記第2部分に、とりわけ前記第2リングに、取り付けまたは固定される、 請求項9に記載の巻上機構。前記香箱(41、241、441)に、特に丸車(7、207、407)に、運動学的に接続されるピニオン(4、204、404)は、前記第1部分に、とりわけ前記第1リングに、取り付けまたは固定され、または前記第2部分に、とりわけ前記第2リングに、取り付けまたは固定される、 請求項9または10に記載の巻上機構。前記香箱、特に前記角丸車は、前記第1部分に、とりわけ前記第1リングに、または前記第2部分に、とりわけ前記第2リングに、運動学的に連接される、 請求項9から11のいずれか一項に記載の巻上機構。枠組(431)及び第2の一方向接続装置(421)を含み、前記第2の一方向接続装置は前記香箱、特に前記角丸車と前記枠組との間に介在され、前記第2の一方向接続装置は第3リング(421a)及び第4リング(421b)を含む、 請求項9から12のいずれか一項に記載の巻上装置。同一のリングが前記第1及び第4リングを構成する、 請求項13に記載の巻上機構。請求項1から8のいずれか一項に記載の装置(100、300、500)及びまたは請求項9から14のいずれか一項に記載の機構(110、310、510)を含む、時計ムーブメント(120、320、520)。請求項1から8のいずれか一項に記載の装置(100、300、500)及びまたは請求項9から14のいずれか一項に記載の機構(110、310、510)及びまたは請求項15に記載の時計ムーブメント(120、320、520)を含む、時計(130、330、530)、特に自動巻上腕時計。

说明书全文

本発明は、時計伝達装置に関し、ここで伝達は、運動または動の伝達を意味する。本発明はまた、当該装置を含む時計機構に関する。本発明はまた、当該装置または当該機構を含む時計ムーブメントに関する。本発明は最後に、当該装置または当該機構または当該ムーブメントを含む時計、とりわけ腕時計に関する。本発明は特に、一方向巻上げまたは自動式巻上連鎖を有する自動式巻上装置に関する。

既知の一方向巻上げの自動式巻上げ装置において、回転錘の回転の第1方向では、運動学的連鎖によって、回転錘が主ゼンマイの巻上げを可能にするように香箱に接続される。回転錘の回転の第2方向では、錘と香箱との間の運動学的連鎖がクラッチ装置により切断されることにより、錘の回転は香箱になんら影響を及ぼさない。当該自動式巻上げ装置の既知の問題の一つは、回転錘が回転の第2方向で著しい加速が生じる場合があり、これは不必要な騒音を生じ、特に腕時計にノックが生じる場合には自動式巻上げ装置の要素の早期の摩耗の危険につながる。

特許文献1は、クラッチレバー上で旋回する中間伝達要素が、回転錘の回転の方向に応じて2つの位置間で往復可能である、一方向巻上装置 を開示する。特許文献1の図1によれば、回転錘の回転の第1方向において、中間伝達要素は、主ゼンマイが巻き上げられるように、回転錘と香箱との間の運動学的連鎖を確立可能に配置される。回転錘の第2回転方向において、中間伝達要素と香箱との間の接続は、クラッチレバーの解放の影響により、切断される。当該文献の実施形態は、このため、上述の不利益を示す。

非特許文献1は、回転錘に直接支持される弾性手段と協働するよう設計された爪により確立される、一方向接続を開示する。回転錘の回転の第1方向において、爪は、場合によっては非対称の歯を有する車を介して、回転錘と香箱との間の運動学的連鎖を確立可能なように構成され配置される。錘の回転の第2方向において、爪は、自動式巻上連鎖の歯車列から解放され、回転錘は自由に回転可能になる。

回転錘と香箱との間の一方向接続はまた、特許文献2に開示されるような、または特許文献3に開示されるような、球やローラーを用いたラジアルクラッチといったフリーホイールによっても確立できる。このようなクラッチは、内側と外側リングを含み、内側及び外側リングは、戻りトルクの影響または影響の欠如の下、2つのリングの境界に配置されるケージ内の少なくとも1つの球またはローラーの楔止めによって、回転時に共にロックされることができる。これを達成するために、ケージは、球またはローラーを楔止めするよう構成される傾斜平面を有する少なくとも一部分から形成される。当該クラッチまたはフリーホイールは、本明細書の図9a、図9bに例示的に図示される。

フリーホイールは、通常、例えば特許文献3に開示される二方向巻上げの自動式巻上装置を実施するために連結され使用される。これは、小型の自動式巻上装置を実施するのは難しいことを意味する。

スイス国特許出願書第595653号明細書

スイス国特許出願書第330891号明細書

スイス国特許出願書第694025号明細書

B. Humbert 、“La montre suisse a remontage automatique”(スイス自動巻き時計)、第5ページ、図7

本発明の目的は、上述の欠点を克服し、既知の伝達装置の向上を可能とする、伝達装置を提供することにある。特に、本発明は、自動式巻上連鎖用の単純で強固な伝達装置であり、特に回転錘が香箱に作用しないときに、回転錘が過度の速度及び過度の加速を受けることを防止可能な、伝達装置を提案する。

本発明に係る時計装置は、請求項1に規定される。

当該装置の様々な実施形態は、従属請求項2から8に規定される。

本発明に係る機構は、請求項9に規定される。

当該機構の様々な実施形態は、従属請求項10から14に規定される。

本発明に係るムーブメントは、請求項15に規定される。

本発明に係る携帯時計は、請求項16に規定される。

添付の図面は、本発明に係る伝達装置を組み込む時計のいくつかの実施形態を例示するものである。

図1は、本発明に係る時計の第1実施形態を示す図である。

図2は、本発明に係る時計の第1実施形態を示す図である。

図3は、本発明に係る時計の第1実施形態を示す図である。

図4は、本発明に係る時計の第2実施形態を示す図である。

図5は、本発明に係る時計の第2実施形態を示す図である。

図6は、本発明に係る時計の第3実施形態を示す図である。

図7は、本発明に係る時計の第3実施形態を示す図である。

図8は、本発明に係る時計の第3実施形態を示す図である。

図9aは、本発明に係る装置に使用可能な一方向接続装置の一例を示す図である。

図9bは、本発明に係る装置に使用可能な一方向接続装置の一例を示す図である。

本発明に係る時計の第1実施形態を、図1から図3を参照して以下に説明する。時計130は例えば小型時計であり、特に腕時計である。時計は、時計ムーブメント120、例えば機械式ムーブメントを含む。時計ムーブメントは、自動巻機構110を含む。機構は、回転錘30から香箱41へ延伸する巻上連鎖または 自動式巻上連鎖5を含むが、これらの要素は巻上連鎖または自動式巻上連鎖から除外される。巻上連鎖は、伝達装置100を含む。

伝達装置は、以下を含む。 伝達装置の第1部分1aと伝達装置の第2部分2aとを接続する、第1の一方向接続装置1と、 伝達装置の第1部分と伝達装置の第2部分との間で、特に摩擦により、相対的に作用するよう設計される、ブレーキ2。

ブレーキは、伝達装置の第1部分 と伝達装置の第2部分との間に位置してもよい。代替的に、ブレーキまたは第1ブレーキ部分は、伝達装置の第1部分にまたは伝達装置の第2部分に含まれてもよい。

第1の一方向接続装置は、フリーホイール装置または一方向クラッチ装置、特に一方向ラジアルクラッチを含んでもよい。フリーホイール装置は、少なくとも1つの封鎖要素1d、特に球またはローラー型の少なくとも1つの封鎖要素を含んでもよい。

第1部分は、第1フリーホイール装置リング1a、特にフリーホイール装置内側リングを含んでもよく、第2部分は、第2フリーホイール装置リング1b、特にフリーホイール装置外側リングを含んでもよい。

ブレーキは、摩擦ブレーキを提供するために、第2摩擦ゾーン28と協働可能な第1摩擦ゾーン29を含む、弾性要素またはバネを特に含んでもよい。バネの弾性または剛性により、第1及び第2摩擦ゾーンが互いに押圧される負荷を定義することが可能になる。この押圧力と、第1及び第2ゾーン間の摩擦係数を結合することで、ブレーキトルクを定義することが可能になる。第1及び第2ゾーンは、2つの平面または実質的に平面の表面、特にバネの平面状表面29と第2リングの平面状表面28であってもよい。

バネは、弾性座金、特にバネ座金、例えばベルビルタイプのものを含んでもよい。このため、バネは第1部分及びまたは第2部分によって予圧されてもよい。

このように、ブレーキトルクは、ムーブメントを巻き上げない方向に回転錘がその軸周りに生成する機械式トルクに適切に対抗するように定義される。ムーブメントを巻き上げない方向は、ここでは、錘と香箱間の運動学的連鎖が切断され、錘の回転が香箱になんら影響を与えない、回転錘の回転方向を意味する。加速がない場合、回転錘はその回転軸周りに、最大のトルクを発揮してよく、特にその回転軸周りに、最大の静的トルクを発揮してよい。例えばブレーキトルクは、錘の回転を止めないように、また自動式巻上装置の性能、特にその巻上げ能力、を促進するため、回転錘が生成する最大静的トルクよりも小さい。ブレーキトルクは、最大静的トルクの75%未満、さらに最大静的トルクの70%未満であってもよい。ブレーキトルクは、最大静的トルクの20%より大きく、さらに最大静的トルクの25%より大きくてもよい。ブレーキトルクは香箱41の非巻上げ方向に、すなわちリング1aとリング1bが非結合時に、回転錘3の運動に対して抵抗を与える。選択的に、ブレーキトルクは、特に回転錘の加速に応じて、可変でもよい。加速は使用または装着者により異なる。これを達成するため、バネの予圧に調整機構を作用してもよい。

このような設計により、特に小型で高い性能を有し、既知の欠点を有さない、一方向巻上装置を達成することができる。

図1から3の実施態様において、一方向接続装置は、球1を有するラジアルクラッチを含む。このようなクラッチ技術は、ローラーに関する技術と同様、非巻上げ方向から巻上げ方向に切り替わるときの死、すなわち回転錘の巻上げ方向において、逆方向から巻上げ方向に移動した直後で香箱を巻き上げない角度、を最小限にするという利点を有する。

前述の通り、クラッチ1は内側リング1aと外側リング1bを含む。例えば内側リング1aに固定されるケージ1cは、その中に封鎖要素1dが格納される各種ポケット11cが設けられる。このようなクラッチの動作は図9a及び図9bに図示されており、図9aではクラッチが切れている位置で描かれており、図9bではクラッチがつながっている位置で描かれている。

本発明の装置によれば、内側リング1a及び外側リング1bは、ブレーキ2の介入により、摩擦的に分離可能という特徴を有している。

このため、ブレーキは第1及び第2部分、特に第1及び第2リングと接触している。ブレーキは、例えば、第1リングに取り付けまたは固定される。例えば、バネ2は、自動式巻上連鎖5(または自動式巻上歯車列)の第1ピニオン4により内側リング1aに固定され、第1ピニオン4は、リング1a上に、例えばリング1aの外周の一部分に、取り付けられ、特に打ち込まれる。回転錘3の錘部分30は、外側リング1bの一部分に固定され、特に取付けられ、例えばリベット止めされる。

図2、3に図示するように、バネは、自動式巻上連鎖5と噛み合う内側リング1aの第1端部に固定され、バネの第2端部は、回転錘3に固定される外側リング1bの接触面28に押し当てられる。バネの寸法、特に直径と断面、及びバネに与えられる予圧が、要求される抵抗トルクを定義する。

装置の第1実施形態において、内側リング1aは、錘3を例えば専用のエボーシュ31、32内でムーブメントの枠組に相対的に旋回可能にするため、軸6を支持する。

回転錘3の第1回転方向において、自動式巻上連鎖5は、ピニオン4の影響の下で回転駆動され、このため香箱41の主ゼンマイ42をつめ車7経由で巻上げ可能にする。この構成において、内側リング1aは外側リング1bの影響の下、ケージ1cで、特にポケット11cで楔止めされる球1cの介在により、回転駆動される。このため、内側リング1aに取り付けまたは固定されるバネ2は、外側リング1bの影響の下、回転駆動される。ここではリング1bのブレーキ効果はない。回転錘の第2回転方向、すなわちムーブメントを巻き上げない方向において、回転錘と香箱との間の運動学的連鎖は、錘の回転が香箱になんら影響しないよう、クラッチ装置1で中断される。 この構成において、つめ車7のつめ8、特に弾性つめ8は、歯車の隙間程度の移動はあるものの、自動式巻上連鎖5をその位置に維持する。このため、 外側リング1bは、ケージ1cのポケット11c内部で自由な球1cの介在によって、つめ8によりその位置に維持される内側リング1bに対して相対的に移動する。更に詳しくは、外側リング1bはブレーキ2の介在により、内側リング1aから摩擦的に分離される。錘3と外側リング1bはこのため、内側リング1aと相対的に回転し、外側リング1bに対するバネ2の摩擦により生成される抵抗トルクに対抗して回転することができる。

巻上機構310の第2実施形態を、図4、5を参照して以下に説明する。当該実施形態の要素の参照番号は、第1実施形態で同じ機能を果たす要素に与えられた参照番号に200を足した参照番号で定義する。

第2実施形態は、クラッチ装置201及び回転錘203が、ムーブメントの枠組上に、ボールベアリング211を介して支持されるという特徴を有する。このため、内側リング201aは例えばベアリング211の外側リング211bとして作用する。ベアリング211の内側リング211aは、保持ネジ212aにより、ムーブメント枠組に固定される。当該実施形態の動作の原理は、錘がムーブメントを巻き上げない方向に回転するとき、弾性つめ208が自動式巻上連鎖205を、歯車の隙間程度の移動はあれ、その位置に保持するよう設計されるという、第1実施形態のものと同一である。このため、錘203及び外側リング201bは、バネ202が生成する抵抗トルクに対抗して、内側リング201a、211bと相対的に回転可能である。

巻上機構510の第3実施形態を、図6から8を参照して以下に説明する。当該実施形態の要素の参照番号は、第2実施形態で同じ機能を果たす要素に与えられた参照番号に200を足した参照番号で定義する。

第2実施形態との比較において、第3実施形態は、ボールベアリング211を第2ラジアルボールクラッチ421で代替した点に特徴を有する。クラッチ401及び421は、ここでは、対向して搭載される。上述の実施形態の操作原理の方法の後、第1クラッチ401は、回転錘403の回転の第1方向において、回転錘403とつめ車407との間の一方向接続の確立を可能にする。当該構成において、球401dはポケット411c内に封鎖されるが、球421dはポケット431c内で自由であり、これにより香箱411の主ゼンマイ442の巻き直しを可能とするような、ムーブメントに対する錘の回転の確立を可能とする。回転錘403の回転の第2方向において、球421dはポケット411c内に封鎖され、自動式巻上連鎖405をその位置に保持し、これにより爪、特に前述の実施形態における弾性爪8、208と同一の機能を果たす。当該構成において、錘403及び外側リング401bは、バネ402により生成される抵抗トルクの作用に反して、内側リング401a、421bと相対的に回転することができる。当該構成は、死角を最小限にした単純な自動式巻上連鎖、特に死角を最低限にして弾性爪を有さない自動式巻上連鎖、の使用を可能とするという利点を有する。

上述の自動巻上機構の実施形態は、このため、回転錘、香箱、及び回転錘を香箱に接続する自動式巻上連鎖または巻上連鎖を含む。このため、香箱、特に角丸車は、第1部分に、特に第1リングに、または第2部分に、特に第2リングに、運動学的に接続される。

香箱に、特に角丸車に運動学的に接続されるピニオンは、第1部分、特に第1リングに、または第2部分、特に第2リングに、取付けまたは固定される。

前述の通り、巻上機構の第3実施形態において、機構は、枠組と、第2フリーホイール装置421を含む。第2フリーホイール装置は、香箱、特に角丸車と、枠組との間に介在する。第2フリーホイール装置は、第3リング421a及び第4リング421bを含む。第4リング及び第1リング401aは、一致してもよいし、または単一のリングを形成してもよい。有利には、第1及び第2フリーホイール装置は、同一のタイプの装置である。

つめ車への爪の作用は、本発明で定めるブレーキの作用とは見做されない。このため、爪は巻上連鎖の2つの部分間に作用するブレーキではなく、特に巻上機構の回転錘に作用するブレーキではない。

本発明の対象を形成する装置は、先行技術で既知の欠点を修正するために、ムーブメントの非巻上げ方向の回転錘に抵抗することを意図する、抵抗トルクを生成する要素を含む。本発明の対象を形成する装置は、その単純さと小型化において特に有利である。

本発明の対象を形成する装置において、ブレーキは、第1部分及び第2部分の相対的運動に抵抗し、同時に当該運動を許可するように配置される。ブレーキは、第1部分及び第2部分を相対的に阻止するための装置ではない。このため、回転の第2方向(非巻上げ方向)における特定のトルク以上で、第1及び第2部分は一方が他方と相対的に移動可能である。回転の第1方向(巻上げ方向で、回転の第2方向と反対の方向 )において、第1及び第2部分は、一方向接続装置によって一方が他方に対して阻止される。

本発明の他の態様は、機構510の香箱441、枠組 431、及び香箱441と枠組 431との間の一方向接続装置421、特にクラッチ装置、とりわけフリーホイール装置を含む、時計装置500に関する。一方向接続装置421は、第1リング421a及び第2リング421bを含む。

有利には、当該装置は、一方向接続装置と香箱の間に少なくとも1つの中間伝達要素405を含む、自動式巻上連鎖405を含む。

代替的にまたはそれに加えて、当該装置は回転錘403を含み、一方向接続装置は回転錘と同軸に配置される。

当該本発明の他の態様はまた、時計ムーブメント用の自動巻上機構510に関し、当該機構は上述の装置を含む。

当該本発明の他の態様はまた、時計ムーブメント520に関し、当該ムーブメントは上述の装置または上述の機構を含む。

当該本発明の他の態様はまた、時計530に関し、当該時計は上述の装置または上述の機構または上述のムーブメントを含む。

本文書において、「フリーホイール」または「フリーホイール装置」の用語は、「遊動輪」を意味しない。「フリーホイール」または「フリーホイール装置」の用語は、一方向機械的接続装置の種類を包含する。一方向接続装置において、第1部分は、第1方向のみにおいて、第2部分に対して自由に回転可能である。第2方向(第1方向と反対)において、場合によっては第1部分が第2部分に対して小さな角度移動した後に、第1部分は第2部分に対して阻止される。

当該角度は、回転錘の巻上げ方向において、回転錘が逆方向から巻上げ方向に移動した直後で香箱を巻き上げない角度である「死角」に依拠する。

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