Optical heterodyne scanning holography device

申请号 JP3198091 申请日 1991-01-31 公开(公告)号 JP2772148B2 公开(公告)日 1998-07-02
申请人 チャン プーン ティン; 浜松ホトニクス株式会社; 发明人 SHINODA KAZUNORI; MIN SHEN UU; SUZUKI YOSHIJI; TEIN CHAN PUUN;
摘要
权利要求 (57)【特許請求の範囲】
  • 【請求項1】光ビームを発生する光源と、この光ビームを時間的に振動数が異なる2つの光ビームにする周波数シフターと、これらの光ビームの一方を球面波、他方を平面波として合成する干渉計と、該合成された光ビームにより物体を走査するためのスキャナーと、該光ビームの、物体からの散乱波を受けとるフォトディテクターと、このフォトディテクターからの信号をコヒーレント変換するための空間光変調器と、を有してなる光ヘテロダイン走査型ホログラフィ装置。
  • 【請求項2】請求項1において、前記空間光変調器は、
    電子ビームアドレス空間光変調器である光ヘテロダイン走査型ホログラフィ装置。
  • 【請求項3】請求項1又は2において、前記空間光変調器は、前記スキャナーと同期して電子を偏向する偏向手段を備えた光ヘテロダイン走査型ホログラフィ装置。
  • 【請求項4】請求項1、2又は3において、前記フォトディテクターの出力電流をホモダイン変調するコントローラを設けてなる光ヘテロダイン走査型ホログラフィ装置。
  • 【請求項5】請求項1乃至4のいずれかにおいて、前記干渉計はマッハツェンダー干渉計である光ヘテロダイン走査型ホログラフィ装置。
  • 说明书全文

    【発明の詳細な説明】

    【0001】

    【産業上の利用分野】本発明は、実時間で光学ホログラムを再生できる光ヘテロダイン走査型ホログラフィに関する。

    【0002】

    【従来の技術】従来、被ホログラム物体からの反射波の位相及び振幅情報を蓄える手段として

    【0003】は、例えばJournal of the Optical Socie
    ty of America A, Vol.2,page 521,April 1985に、Ting
    -Chung Poon が発表したものがある。

    【0004】これは、時間周波数が僅かに異なる平面波と球面波からなるレーザ光を合成して、フレネルゾーンプレートを形成し、このフレネルゾーンプレートにより被ホログラフィ物体の表面を走査するものである。 被ホログラフィ物体からの散乱光は、被ホログラフィ物体表面の反射強度及び位相情報を含んでいて、フォトディテクターにより捕捉され、光電変換され、前記の走査と同期した蓄積管のターゲット上で、被ホログラム物体の像が再構成される。 この像をフィルム上に記録し、これにフラットなレーザ光を照射することにより、ホログラム像が再現されることになる。

    【0005】

    【発明が解決しようとする課題】上記のようなホログラム像再生技術では、ホログラムを一度写真フィルムにする必要があることから、実時間の検出ができないという問題点がある。

    【0006】従ってテレビジョン伝送ホログラムの再生は実質的に不可能であった。

    【0007】この発明の目的は、実時間でホログラム像の再生を可能とする光ヘテロダイン走査型ホログラフィ装置を提供することにある。

    【0008】

    【課題を解決するための手段】この発明による光ヘテロダイン走査型ホログラフィ装置は、光ビームを発生する光源と、この光ビームを時間的に振動数が異なる2つの光ビームにする周波数シフターと、これらの光ビームの一方を球面波、他方を平面波として合成する干渉計と、
    該合成された光ビームにより物体を走査するためのスキャナーと、該光ビームの、物体からの散乱波を受けとるフォトディテクターと、このフォトディテクターからの信号をコヒーレント変換するための空間光変調器と、を含んで構成されるものである。

    【0009】又、前記空間光変調器を、電子ビームアドレスとしてもよい。

    【0010】更に又、前記空間光変調器に、前記スキャナーと同期して電子を偏向する偏向手段を設けるようにしてもよい。

    【0011】又、前記フォトディテクターの出電流をホモダイン変調するコントローラを設けるようにしてもよい。

    【0012】更に、前記干渉計をマッハツェンダー干渉計としてもよい。

    【0013】

    【作用及び効果】物体を、干渉計により形成された平面波と球面波によるフレネルゾーンプレートによりヘテロダイン走査し、物体からの散乱波をフォトディテクターで受光し、このフォトディテクターからのヘテロダイン電流出力を空間光変調器においてコヒーレント変換して、リアルタイムで物体のホログラフィ像を再生することができる。

    【0014】

    【実施例】以下本発明を図面を参照して詳細に説明する。

    【0015】図1に示されるように、レーザ10から発振される周波数ωのレーザビームは、音響光学光変調器12により周波数ωとω+Ωの2つのレーザビーム10
    A、10Bに変調される。

    【0016】これら2つのレーザビーム10A、10B
    は、集光レンズ14を通ってマッハツエンダー干渉計1
    6に入射される。

    【0017】前記音響光学光変調器12は集光レンズ1
    4の前側焦点面に置かれている。

    【0018】前記マッハツエンダー干渉計16は、一対のコリメータレンズ18A、18Bと、コリメータレンズ18Aを通ったレーザビーム10Aをその光軸に対して直方向に反射するミラー20と、コリメータレンズ18Bを通って直進するレーザビーム10Bとミラー2
    0で反射されたレーザビーム10Aの光軸の交叉点に、
    各々の光軸に対して45°に配置されたハーフミラー2
    2と、前記2つのレーザビームが、ハーフミラー22によって合成されることによって形成されたレーザビームを集光するためのレンズ24と、から構成されている。

    【0019】前記マッハツエンダー干渉計16におけるコリメータレンズ18B側のアームには、前記レンズ2
    4の前側焦点面にピンホールアパーチャ26が配置されている。

    【0020】前記コリメータレンズ18A側のアームとコリメータレンズ18B側のアームによって形成された平面波と球面波は、前記レンズ24によって、被ホログラフィ物体(以下物体という)28上にフレネルゾーンプレートを形成する。

    【0021】前記レンズ24の直後には、駆動回路30
    によって駆動されるX−Yスキャナ32が配置され、このX−Yスキャナ32により、前記フレネルゾーンプレートが物体28上を走査するようにされている。

    【0022】物体28上を走査したレーザビームの、該物体28表面による反射散乱光は、フォトディテクター34により受光されるようになっている。

    【0023】このフォトディテクター34は、前記散乱光を受光し、これを光電変換し、ヘテロダイン電流を出力する。

    【0024】周波数ωとω+Ωにて変調された信号は、
    差信号Ωで変調された強度信号I(x ,y ,t )
    (x ,y ) cos〔π/λz ・( x 2 + y 2 )+Ωt 〕となる。

    【0025】ここで、奥行方向、例えばZ軸の座標の原点は、前記レンズ24の後側焦点とされる。

    【0026】上式において、A(x ,y )は、物体28
    の(x ,y )点での反射係数、 cos〔π/λz ・( x 2
    + y 2 )〕は、z 即ち奥行方向の情報をそれぞれ含んでいる。

    【0027】このような情報を含むヘテロダイン電流の振幅及び位相を引き出すために、電流はホモダイン変調される。

    【0028】具体的には、フォトディテクター34からの出力ヘテロダイン電流をコントローラ36に送り、レーザ光10A、10Bの周波数ω、ω+Ωの差周波数Ω
    を有する局部発振波を前記ヘテロダイン電流に加え、ローパスフィルターによりΩを除いたI(x ,y ,t )
    A(x ,y ) cos〔π/λz ・( x 2 + y 2 )〕を取出す。

    【0029】コントローラ36の出力電流は、インコヒーレント・コヒーレント変換器、例えば電子ビームアドレス空間光変調器(Electron Beam Addressed Spatial
    Light Modulator ;EBSLM)38に供給される。

    【0030】前記EBSLM38は、電子銃40、集束コイル42、偏向コイル44、メッシュ電極46及び電気光学結晶(例えばLi Nb O 3 、DKDP結晶)48
    から構成されている。

    【0031】コントローラ36を経てEBSLM38の電子銃40に入力した電気信号はここで電子ビームに変換される。

    【0032】電子銃40から放出された電子ビームは、
    集束コイル42によって集束される際に、偏向コイル4
    4によって、X−Yスキャナ32に同期して電気光学結晶48上を走査される。

    【0033】電子ビームが電気光学結晶48上を走査することによって、この電気光学結晶48上には、電荷によるホログラフィパターンが形成される。 この電荷に応じて電場が形成されると、ポッケルス効果により、電気光学結晶48内に屈折率変化が生じる。 屈折率変化が生じた電気光学結晶48に、ハーフミラー52を通して直線偏波した読み出しレーザ光54を入射する。

    【0034】読み出しレーザ光54の、電気光学結晶4
    8による反射波は、該電気光学結晶48の屈折率に応じて楕円偏波になり、ハーフミラー52によって反射された後、検光子56を通って、ホログラフィ像58が形成される。

    【0035】即ち、リアルタイムホログラフィ像が形成される。

    【0036】従来、一般のホログラフィ技術では、ホログラフイ情報をテレビの比較的狭帯域電気信号に変換するには、テレビでの制限された空間解像度故に、問題がある。 従って、例えばホログラフィ信号を、テレビ伝送しようとする広帯域のテレビ伝送系が必要であったので、実際には不可能であった。

    【0037】上記実施例のような光ヘテロダイン走査型ホログラフィ装置によれば、ホログラフィ信号のための伝送帯域の狭帯域化を図ることができ、これにより、上記変換の問題が軽減される。

    【0038】従って、従来のホログラフィ像を再生する手段としての、高解像度を有するフィルムが不要となる。 又、本発明の光ヘテロダイン走査型ホログラフィ装置により、有効にテレビジョン伝送ホログラムが可能となる。

    【0039】なお上記実施例において、EBSLM38
    が用いられているが、本発明はこれに限定されるものでなく、フォトディテクターからの信号をコヒーレント変換するための空間光変調器(SLM)であればよい。

    【0040】又、同一の光ビームを2つの光ビームに変換する装置は、音響光学光変調器12に限定されるものでなく、周波数シフターであればよい。 従って、電気光学変調器又は磁気光学変調器であってもよい。

    【図面の簡単な説明】

    【図1】図1は、本発明による光ヘテロダイン走査型ホログラフィ装置の実施例を示すブロック図である。

    【符号の説明】

    10…レーザ(光源)、12…音響光学光変調器(周波数シフター)、16…マッハツェンダー干渉計、28…
    物体、32…X−Yスキャナ、34…フォトディテクター、36…コントローラ、38…電子ビームアドレス空間光変調器、44…偏向コイル(偏向手段)。

    ───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ミン シェン ウー アメリカ合衆国 ニュージャージー州 07095 メイプルヒル ドライブ ウッ ドブリッジ 1106 (72)発明者 鈴木 義二 静岡県浜松市市野町1126番地の1 浜松 ホトニクス株式会社内 (72)発明者 ティン チャン プーン アメリカ合衆国 バージニア州 24060 クランウエル サークル ブラックス バーグ 515 (56)参考文献 特開 昭48−79524(JP,A) 特開 昭61−156222(JP,A) 特開 昭62−42117(JP,A) 特開 昭63−165817(JP,A) JOURNAL OF THE OP TICAL SOCIETY OF A MERICA A,VOL. 2 NO. 4 (1984−5) P. 521−P. 527 (58)調査した分野(Int.Cl. 6 ,DB名) G02F 1/03 G03H 1/04 G01J 9/04

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