Optical a/d converter

申请号 JP18484491 申请日 1991-07-24 公开(公告)号 JPH0527290A 公开(公告)日 1993-02-05
申请人 Ricoh Co Ltd; Ricoh Res Inst Of Gen Electron; リコー応用電子研究所株式会社; 株式会社リコー; 发明人 KONDO HIROSHI; SATO SHIRO;
摘要 PURPOSE:To concrete a neural network type optical A/D converter which is conventionally known only as a model and has no initial value dependence as an optical A/D converter. CONSTITUTION:A feedback system consists of an optical arithmetic means 1 and a comparator device 2 and this feedback system performs the arithmetic of the right-hand member of an arithmetical equation Ui=[(SIGMAWijj+Hi)V+A]Si, where is 0 when i>j>=0 or -2**(**j: raised to (j)th power) when j>i
权利要求
  • 【特許請求の範囲】 【請求項1】アナログ信号:Aをnビット(n≧2)のデジタル信号に変換するA/Dコンバータであって、 光演算手段と、この光演算手段とともにフィードバック系を構成するコンパレータ装置とを有し、 上記コンパレータ装置は、上記光演算手段のn個の出力の個々に対応して設けられたn個のコンパレータ回路を含み、 上記フィードバック系は、演算式: U i ={(ΣW ijj +h i )V+A}S i [ここに、 W ijは、i>j≧0に対して:0,j>i≧0に対して:−2**j (記号:**jは、j乗を意味する) h iは:−2**iもしくは:−{(2**i)−ε}
    (|ε|≦1) V,Siは任意の正数右辺第1項の和は、jに就き0からn−1までとる]の右辺の演算を行うように構成され、 上記光演算手段は、少なくとも演算: {(ΣW ijj )V}S iを光演算し、 上記コンパレータ装置は、上記演算式の左辺に対して所定の閾値値処理を行うことを特徴とする光A/Dコンバータ。 【請求項2】請求項1において、 アナログ信号A:は、A'=θ−A{θ=(2**n)
    −1}と補数演算されてA'として光演算手段に入力され、 光演算手段が、演算: U i ={(Σ|W ij |X j +|h i |)V+A'}S iの右辺を光演算し、 コンパレータ装置が、θ・S iを閾値として閾値処理を行うことを特徴とする光A/Dコンバータ。 【請求項3】請求項1において、 アナログ信号:Aは光演算手段に入力され、 光演算手段が、演算: U i ={(Σ|W ij |X j +|h i |)V+A}S iの右辺を光演算し、 コンパレータ装置が、θ・S iを閾値として閾値処理を行い、 各ビットの出力を反転するNOT回路手段を有することを特徴とする、光A/Dコンバータ。 【請求項4】請求項1において、 アナログ信号:Aが、電気信号としてコンパレータ装置に入力されることを特徴とする、光A/Dコンバータ。 【請求項5】請求項1または4において、 h i VS iが、電気信号としてコンパレータ装置に入力されることを特徴とする、光A/Dコンバータ。 【請求項6】請求項1または2または3または4または5において、 各ビットの出力を光出力に変換する出力手段を有することを特徴とする、光A/Dコンバータ。 【請求項7】請求項1または2または3または4または5または6または7において、 光演算手段が、1次元の発光素子アレイと、2次元のマスク手段と、1次元の受光素子アレイとを有することを特徴とする、光A/Dコンバータ。 【請求項8】請求項1または2または3または4または5または6または7において、 光演算手段が、2次元の発光素子アレイと、1次元の受光素子アレイとを有することを特徴とする、光A/Dコンバータ。
  • 说明书全文

    【発明の詳細な説明】

    【0001】

    【産業上の利用分野】この発明は、光A/Dコンバータ、より詳細にはニューラルネット方式の光A/Dコンバータに関する。

    【0002】

    【従来の技術】光A/Dコンバータでニューラルネット方式のものとしては、従来から、文献:IEEE Tr
    ans. Circuits Syst. CAS−33,
    533(1986)に開示された、ホップフィールド等の提案に係るものが良く知られているが、このコンバータは、A/D変換の結果がニューラルネット演算の初期値に応じて変動する所謂初期値依存性の問題があって、
    これを除くためシミュレーテッドアニーリングなる方策を施す必要があり、このため結果的に変換速度が遅いという問題がある。

    【0003】上記の初期値依存性を除去し、変換速度を高め得るニューラルネットワーク方式のA/Dコンバータモデルが提案されている(中島・早川 信学技報 N
    C89−27(1989)49)。

    【0004】しかしこのA/Dコンバータは現段階ではモデルに止まり、具体的な装置としては実現していない。 上記モデルを具体的に実現する方法として、集積化電子デバイスで実現することが考えられるが、このためには精度の良い固定抵抗または電界効果型トランジスタによる可変抵抗をコンパレータとともにモノリシック化する必要があり、実現は必ずしも容易でない。

    【0005】

    【発明が解決しようとする課題】この発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであって、上記ニューラルネットワーク方式のA/Dコンバータモデルを、光A/D
    コンバータとして具体的に実現することを目的とする。

    【0006】

    【課題を解決するための手段】この発明の光A/Dコンバータは、「アナログ信号:Aをnビット(n≧2)のデジタル信号に変換するA/Dコンバータ」であって、
    図1に示すように、光演算手段1とコンパレータ装置2
    を有する。 光演算手段1とコンパレータ装置2とはフィードバック系を構成し、コンパレータ装置2は、光演算手段1のn個の出の個々に対応して設けられたn個のコンパレータ回路を含む。

    【0007】上記フィードバック系は、演算式: U i ={(ΣW ijj +h i )V+A}S i (1) [ここに、 W ijは、i>j≧0に対して:0,j>i≧0に対して:−2**j (記号**jはj乗を意味する) h iは:−2**iもしくは:−{(2**i)−ε}
    (|ε|≦1) V,Siは任意の正数 右辺第1項の和は、jに就き0からn−1までとる]の右辺の演算を行うように構成され、光演算手段1は、少なくとも演算: {(ΣW ijj )V}S iを光演算する。 またコンパレータ装置2は、上記演算式の左辺に対して所定の閾値値処理を行う。

    【0008】デジタル信号に変換されるべきアナログ信号:A(上記演算式の第3項)は、図1(A)に示すように、光演算手段1に入力させても良いし、図1(B)
    に示すようにコンパレータ装置2に入力させても良い(請求項4)。

    【0009】上記のように、W ijの非0要素およびh i
    は何れも負の値であり、アナログ信号:Aは正の値であるから、上記演算式は正負の演算を含んでいる。 そこで、図1(A)のように、アナログ信号Aを光演算手段に入力させる場合は、アナログ信号Aを、A'=θ−A
    {θ=(2**n)−1}と補数演算してA'として光演算手段1に入力し、光演算手段1により、演算: U i ={(Σ|W ij |X j +|h i |)V+A'}S i (2) の右辺を光演算し、コンパレータ装置2により、「θ・
    i 」を閾値として閾値処理を行うようにする(請求項2)。 あるいは、アナログ信号Aを光演算手段1に入力し、光演算手段1により、演算: U i ={(Σ|W ij |X j +|h i |)V+A}S i (3) の右辺を光演算し、コンパレータ装置により「θ・
    i 」を閾値として閾値処理を行い、各ビットの出力をNOT回路手段により反転させるようにしてもよい(請求項3)。

    【0010】演算式(1)中の第2項:h i VS iは、請求項2,3のように光演算手段1において光演算してもよいが、電気信号としてコンパレータ装置2に入力することもできる(請求項5)。 A/D変換の結果は電気信号として出力することもできるが、各ビットの出力を光出力に変換して出力することもできる(請求項6)。

    【0011】光演算手段1の具体的構成としては、従来から知られたものを適宜利用でき、例えば、「光演算手段が、1次元の発光素子アレイと、2次元のマスク手段と、1次元の受光素子アレイとを有する」ように構成することもできるし(請求項7)、請求項8のように、
    「光演算手段が、2次元の発光素子アレイと、1次元の受光素子アレイとを有する」ように構成することもできる。

    【0012】

    【作用】演算式(1)の右辺において、S iは任意の整数であり、添字:iごとに異なっていても良いが、以下では説明の簡単のためにS i =1とする。 またVは、アナログ入力に対するデジタル出力のスケールを決定するレファレンス入力であり、このVの値も前述のとおり任意に選べる。

    【0013】上記のように、S i =1とすると演算式(1)は U i =ΣW ijj V+h i V+A (1') となる。

    【0014】Vによりアナログ入力のレンジを変えるには、結合荷重:W ijを固定して、各X iの出力レベルを{0,V}とするか、あるいは、各X iの出力レベルを{0,1}とし、W ijをV倍すれば良い。

    【0015】演算式(1')の右辺を演算し、演算の結果として得られる各U iに対して、U i <0のとき、X i
    =0,U i ≧0のときX i =1なる閾値処理を行ない、閾値処理の結果得られる一連のX iを(1')式の右辺に入れて演算を行なうプロセスを繰り返すと、アナログ信号:Aに応じて、X iは一定の値に集束する。 このように演算式(1')と閾値処理とをフィードバック演算して、最後に安定した「X i 」はアナログ信号Aに対応するデジタル信号の個々のビットの値を表す。

    【0016】結合荷重:W ijは、対要素および左下の要素が0である非対称行列であり、このような結合荷重を用いることにより、従来問題となっていた初期値依存性を除去することができる。

    【0017】上記演算式(1')の第1項の「W ij 」および第2項の「h i 」は共に負であり、アナログ入力信号Aは正であるから、演算式(1')の右辺は正負の演算が混在しており、この演算を光演算で行なうには工夫を要する。

    【0018】説明の簡単のためにV=1として、式(1')を U i =−(Σ|W ij |X j +h i +θ−A)+θ (2') と変形する。 θは{(2**n)−1}である。

    【0019】このとき、A'=θ−Aと補数処理を行ない、演算: U i =(Σ|W ij |X j +h i +A') (2”) を行ない、U iに対して、U i ≦θのとき、X i =1,U i
    >θのときX i =0なる閾値処理を行なうと、この演算過程により「演算式(1')でV=1とし、U i <0のとき、X i =0,U i ≧0のときX i =1という閾値処理を行なう」のと等価な演算を光演算で実行できる。

    【0020】アナログ信号Aを用いて、演算: U i =(Σ|W ij |X j +h i +A) (2”) を行ない、U iに対して、U i ≦θのとき、X i =1,U i
    >θのときX i =0なる閾値処理を行っても、アナログ信号Aに対応するデジタル信号を得られる。 ただしこの場合の出力は、各ビットの出力は、本来のデジタル信号と「1」「0」が反転したものとなる。 従って、通常の信号を得る必要があれば、各ビット出力をノット回路で反転させてやれば良い。

    【0021】図2(A)は、上記演算式(2”)を光演算で行なう場合の光演算手段の概念図である。符号10
    は、N+2個の発光素子を1列に配列した発光素子アレイを示し、符号11は、2次元のマスク手段、符号12
    は、n個の受光素子を1列に配列した受光素子アレイを示している。

    【0022】2次元のマスク手段11は、方形状の領域をn行・(n+2)列に配列し、各方形状領域に所定の光透過率を割り振ったものである。 各方形状領域の光透過率は、図2(B)において、各方形状領域内に記載した数字の如くである。 この図は発光素子アレイ10の側からみた図である。 図2(B)の左から第n行までの部分が「W ij 」に対応し、左から第n+1列目は、
    「h i 」に対応する。 即ち、マスク11に発光素子アレイの側から均一な光を強度「1」として照射した場合、
    各方形状領域を透過した光の強度は、|W ij |,|h i
    |を与えることになる。

    【0023】発光素子アレイ10は、入力:X i用の発光素子L 0 ,L 1 ,L 2 ,. ,L n-1とレファレンス入力:
    V用の発光素子L Vとアナログ信号:A用の発光素子L A
    を密接して1列に配列したもので、各発光素子には対応する電気信号が印加され、各発光素子は印加される電気信号に応じて、左側からそれぞれ発光する。 発光素子L
    1 ,L 2 ,. ,L n-1の発光強度はX 0 ,X 1 ,. ,X n-1に対応し、発光素子L Vの発光強度は式(2”)の第2
    項、発光素子L Aの発光強度はアナログ信号:Aに対応する。 発光素子L Aに代えて、外部から直接光信号を入力しても良い。

    【0024】受光素子アレイ12は、n個の受光素子D
    0 ,D 1 ,D 2 . . ,D n-1を密接して1列に配列してなる。 図2(A)のように、発光素子アレイ10の長手方向をマスク手段11の行方向に対応させ、受光素子アレイ12の長手方向をマスク手段11の列方向に対応させれば、各受光素子D 0 ,D 1 ,D 2 ,. . D n-1の出力は演算式(2”)の左辺のU 0 ,U 1 ,..U n-1に対応することになる。

    【0025】一例として、n=4(従ってθ=15)の場合につき図2の構成で式(2”)の光演算を行ない、
    iに対して、U i ≦θのとき、X i =1,U i >θのときX i =0なる閾値処理を行なうと、演算が安定集束した状態で図3(B)のように反転出力による4ビットのデジタル信号が得られる。 もしこのとき、アナログ信号::Aがθ−Aにより補数処理されていれば、図3
    (A)のような反転していないデジタル信号が得られる。

    【0026】

    【実施例】以下具体的な実施例を説明する。

    【0027】図4は、アナログ信号:Aを4ビットのデジタル信号に変換する光A/Dコンバータの概念図を示している。 図4(A)中、符号10は発光素子アレイ、
    符号12は受光素子アレイ、符号14はコンパレータ装置、符号15は2次元のマスク手段を示している。 発光素子アレイ10とマスク手段15と受光素子アレイ12
    とは光演算手段を構成している。

    【0028】発光素子アレイ10は、素子サイズ5φでレンズ付の発光ダイオードを6個、密接して1列に配列してなり、受光素子は、素子サイズ5φで可視領域で受光可能なフォトダイオードを4個、密接して1列に配列したものである。

    【0029】図4(B)は、光演算手段を受光素子アレイ12の素子配列方向から見た図であり、同図(C)
    は、光演算手段を発光素子アレイ10における素子配列方向から見た図である。 2次元のマスク手段15は、遮光板11Aと、レンズ51,52,53,54により構成されている。

    【0030】レンズ51はシリンダーレンズ、レンズ5
    2は球面レンズで、これらはアナモフィックな結像倒立結像系を構成し、発光素子アレイ10を、受光素子アレイ12の長手方向へ引き延ばし、且つ発光素子アレイ1
    0の長手方向には反転させて遮光板11A上に結像させる。 上記倒立性を考慮して、発光素子アレイ10における素子の配列は、遮光板11Aにおける対応要素の配列と逆になっている。

    【0031】一方、レンズ53はシリンダーレンズ、レンズ54は球面レンズで、これらもアナモフィックなレンズ系を構成するが、こちらは正立系であり、遮光板1
    1Aを、受光素子アレイ12の長手方向に長い像に縮めて受光素子アレイ12に結像する。

    【0032】遮光板11Aは、図4(D)に示すように矩形形状の開口部(ハッチを施した部分)を有する。 これらの開口部に就いて説明すると、先ず、結合荷重:W
    ijの非0要素および、アナログ信号:Aに対応する要素では、一律に縦幅を2mm、横幅を4mの長方形の孔とし、レファレンス入力用のVに対応する開口部は縦幅を2mm、横幅は第1行から第4行に向かって順次、4m
    m,2mm,1mm,0.5mmとした。 各開口部の横方向即ち行方向の配列間隔は10mmピッチとし、列方向の間隔はフォトダイオードの配列間隔5mmにし、受光素子アレイの各素子への入射光のクロストークを防止するようにした。

    【0033】遮光板11Aとしては、例えば、光リソグラフィー用の遮光マスクの黒地に透明な窓を開けたものとして実現できる。

    【0034】結合荷重:W ijの非0要素は、同一のjに対しては同じ値であり、異なるiに対しては異なる値をもつので、異なるiに対応する発光素子は、論理値「1」に対応して発光するとき、その強度が「W ijに比例する」ようにし、発光強度により「重み付け」を行なう。 勿論、遮光板の開口部の面積をW ijに比例するようにし、X iに対応する各発光素子の発光強度を一定にしても良い。

    【0035】レファレンス入力:Vに対応する発光素子の発光強度を1とすれば、上記光演算手段により演算式(2”)の右辺の演算が行なわれることは容易に理解されるであろう。

    【0036】コンパレータ装置14は、受光素子アレイ12の各受光素子の出力U i (i=0,1,2,3)に対応して、コンパレータ回路4−0,4−1,4−2,
    4−3を有し、これらが対応する入力:U iに対して、
    図5(B)に示すような閾値処理、即ち、U i ≦θ(=
    15)のときX i =1,U i >θのときX i =0なる閾値処理を行なって、その結果:X iを出力する。 これらの各出力:X iは、発光素子アレイ10に印加されて光信号に変換される。 なお、この演算ではA/D変換の結果は「X iの初期値」によらないから、演算開始時のX iの値は、論理値としては任意であり、各X iの論理値として、例えばX i =1(i=0〜3)とすることができる。

    【0037】図5(A)はコンパレータ装置14の各コンパレータ回路の構造の1例を示している。 コンパレータ回路は増幅器71と比較器72と増幅器73とにより構成される。 受光素子D iの出力:U iは増幅器71により増幅され、比較器72の反転入力に入力される。 比較器72の非反転入力には閾値:θが入力されている。 比較器72は、入力:U iと閾値:θとを比較し、図5
    (B)に示すような出力を出力する。 この出力は増幅器73で増幅されて、発光素子アレイの対応発光素子L i
    に入力する。 一方、比較器72の出力は電気信号:X i
    を出力する。 この出力:X iは、光演算が安定したときにはデジタル信号のビット出力となる。

    【0038】光演算の出力は増幅回路71により出力電圧に換算されることになるから、発光素子の発光強度の調整や、受光素子の受光感度の調整は比較器72の入力を基準に考えれば良い。

    【0039】この実施例装置で上述の如くA/D変換を行なうと、アナログ信号Aが補数処理されている場合には、前述の図2(A)のような、また補数処理がなされていないときは図2(B)のようなデジタル信号が得られる。

    【0040】図5(A)に示した例では、A/D変換の結果は、電気信号X iの集合として得られるが、出力を一連の光信号として得ることも勿論可能である。 即ち、
    今説明している例では、発光素子L iは、入力X iが論理値「1」のときには結合強度:W ijに比例した強度で発光する。 このため増幅器73では、比較器72の出力を結合強度:W ijに比例して増幅するので、発光素子L i
    の発光強度はビット毎に異なっている。 そこで、この場合は図5(C)に示すように、比較器72の出力を引き出して増幅器91にて増幅し出力専用の発光素子L oiに印加すれば良い。 増幅器91の増幅率は全コンパレータ回路に共通とする。

    【0041】結合強度:W ijを、遮光板11Aの開口部面積により表現するようにする場合には、増幅器73の増幅率を全コンパレータ回路に共通化できるので、その場合には、図5(A)の構成で、増幅器73の出力を引き出して、出力専用の発光素子に印加するようにすれば良い。

    【0042】上に説明した実施例では、演算式(2”)
    を光演算で行っている。 従って、アナログ信号:Aは、
    発光素子アレイ10により光信号化されている。 この発明ではアナログ信号:Aを電気信号として入力することもできる(図1(B))。 図6は、このような場合の実施例を要部のみ略示している。

    【0043】この実施例を実施するには、第1に、図4
    の構成からアナログ信号:A用の発光素子L Aを除去する。 そして、図6に示すように、全てのコンパレータ回路の比較器72の非反転入力に共通して、アナログ信号:Aを入力すれば良いのである。

    【0044】図7に要部を示す実施例では、演算項:h
    i Vを電気的に入力する。 即ち発光素子L i (i=0〜
    3)に対応するコンパレータ回路の増幅器71と比較器72との間に、加算器92を配し、入力aには増幅器7
    1の出力を、入力bには、外部から演算項:h i Vを電気的に入力し、加算器92によりこれらを電気的に加算したものを、比較器72の反転入力に入力する。 このとき図5の構成における発光素子アレイ10から発光素子L Vを除去することはいうまでもない。

    【0045】また図4の構成における発光素子アレイから発光素子L VとL Aとを除去し、図7における比較器7
    2の非反転入力にアナログ信号:Aを入力させることもできる。 この実施例では、演算項:h i Vとアナログ信号:Aとを電気的に入力するので、光演算部では、演算式(1')の第1項のみを演算することになる。 このため、フィードバック系では演算式(1')を直接に演算でき、出力:U iに対する閾値は0でよく、従って、比較器72の非反転入力にはアナログ信号:Aを入力させるのみでよい。

    【0046】図6,7を参照して説明した各実施例においても、図5(C)で説明したようにして、出力を光で表示することができる。

    【0047】上に説明した、各実施例では、光演算手段を1次元の発光素子アレイと、2次元のマスク手段と、
    1次元の受光素子アレイとを有するように構成したが、
    光演算手段はまた、以下の実施例に示すように、2次元の発光素子アレイと、1次元の受光素子アレイとを有するように構成することもできる。

    【0048】図8(A)に示す実施例は、図4〜5を参照して説明した実施例において、光演算手段を2次元の発光素子アレイ16と受光素子アレイ12とを含むようにした概念図である。 具体的に実施するときには、発光素子アレイ16と受光素子アレイ12との間に、図5
    (B)(C)のレンズ53,54を用いる。

    【0049】発光素子アレイ16は20個の発光素子を図8(B)に示すように組み合わせて配列したものである。 入力:X 1 ,X 2 ,X 3に対応する各発光素子は、論理値「1」に対して、それぞれ発光強度比8:4:2で発光し、アナログ信号:Aに対応する発光素子の列は全発光素子が信号:Aに比例して発光する。 演算項:h i
    Vの列の発光素子は上から順にV,2V,4V,8Vに比例して発光する。 発光強度:0の発光素子は省略しても良い。 現に、入力X 0は、結合荷重が0であるので、
    この入力X 0に対する発光素子は省略されている。

    【0050】アナログ信号:Aおよび入力X i (i=1
    〜3)に対応する発光素子の列は列ごとに発光強度が共通しているので、図8(C)に示すように、これらの発光素子に各各に関しては、発光面が長方形の一つの発光素子にまとめ、発光強度0の部分を遮光マスク(ハッチを施した部分)で遮光してもよい。

    【0051】また、図8(A)(B)(C)に示すような2次元の発光素子アレイを用いる場合、受光素子アレイとして、図8(D)に示すような、長方形の受光面を持つ受光素子D 0 −1,D 1 −1,D 2 −1,D 3 −1を並列的に一体化した,受光素子アレイ121を用いると、
    これを発光素子アレイ16に密接させて用いることにより、発光素子アレイと受光素子アレイ間に用いる光学系を省略できる。

    【0052】図9は、発光素子アレイ10と受光素子アレイ12との間に用いられる、2次元のマスク手段として、反射型空間光変調素子を用いる例である。 反射型空間光変調素子は、ビームスプリッター100とシャッターアレイ101と反射鏡102とにより構成される。

    【0053】発光素子アレイ10からの光は、ビームスプリッター100とシャッターアレイ101とを透過し、反射鏡102により反射され、再度シャッターアレイ101を透過することにより強度分布を空間変調され、ビームスプリッター12に入射する。 シャッターアレイ101は透過型の液晶シャッターアレイや、PLZ
    Tのライトバルブを2次元にアレイ配列したのライトバルブアレイを用いることができる。

    【0054】透過型の液晶シャッターアレイやPLZT
    のライトバルブアレイは、図4の実施例における、遮光板11Aの代わりに用いることができる。 これら液晶シャッターアレイやライトバルブアレイは、各シャッターやライトバルブの透過率を調整することにより、結合荷重:W ijを透過率比として表現することもできる。

    【0055】なお、図8の実施例では、光はシャッターアレイ101を往復2度透過して空間変調されるので、
    空間変調された光のコントラストを大きくとることが可能となる。 以上の各実施例において、発光素子L Aに代えて、外部から直接光信号を入力するようにしても良い。

    【0056】

    【発明の効果】以上のように、この発明によれば新規な光A/Dコンバータを提供できる。 この発明によれば、
    上述のように、従来モデルとしてのみ知られていたニューラルネット型のA/Dコンバータを具体的な装置として実現できる。

    【0057】このコンバータは演算の少なくとも1部を光演算で行なうため、結線が簡略化され、コンパレータ回路がビット数のみで良い点とも相まって、簡単な構成で実現でき、光または電気により入力・出力を行なうことができる。

    【図面の簡単な説明】

    【図1】この発明の光A/Dコンバータの概念を説明する図である。

    【図2】この発明において、行なわれる光演算を説明するための図である。

    【図3】アナログ信号:Aを4ビットのデジタル信号に変換した場合を示す図である。

    【図4】この発明の1実施例を説明するための図で、
    (A)は概念図、(B)(C)(D)は光演算手段を説明するための図である。

    【図5】図4の実施例におけるコンパレータ装置を構成するコンパレータ回路を説明するための図である。

    【図6】別の実施例の特徴部分のみを示す図である。

    【図7】他の実施例の特徴部分のみを示す図である。

    【図8】更に他の実施例の光演算部を説明するための図である。

    【図9】更に別の実施例を説明するための図である。

    【符号の説明】

    1 光演算手段 2 コンパレータ装置 A アナログ信号

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