Iteration absorption threshold Holding optical quantizer

申请号 JP2000193751 申请日 2000-06-28 公开(公告)号 JP3481562B2 公开(公告)日 2003-12-22
申请人 ティーアールダブリュー・インコーポレーテッド; 发明人 エリザベス・ティー・クンキー; エリック・エル・アプトン; ジュアン・シー・カリロ,ジュニアー; スティーヴン・アール・パーキンズ; デイヴィッド・エル・ロリンズ; ブルース・エイ・ファーガソン; マーク・キンティス; リチャード・エイ・フィールズ; ローレンス・ジェイ・レムボ;
摘要
权利要求
  • (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 光入力ビームを量子化する光学デバイスであって、 該デバイスは複数の光学段から成り、各段が所定のスレッシュホールド・レベルを有する光学スレッシュホールディング・デバイスを含み、各光学スレッシュホールディング・デバイスを、前記光入力ビームの伝搬方向によって規定される光路に沿って配置し、前記光入力ビームの強度が十分に高く、スレッシュホールディング・デバイスのスレッシュホールド・レベルを超過する場合、前記スレッシュホールディング・デバイスは透明になって指示信号を発生し、前記光ビームは前記スレッシュホールディング・デバイスを通過し、該スレッシュホールディング・デバイスは、前記光ビームがそれを通過する際に、該光ビームを減衰させ、前記スレッシュホールディング・デバイスからの指示信号の数が、前記光入力ビームの強度の指示である、光学デバイス。 【請求項2】 請求項1記載のデバイスにおいて、前記光学スレッシュホールディング・デバイスは可飽和アブソーバであり、前記光ビームの強度が前記可飽和アブソーバのスレッシュホールド・レベルよりも高い場合、前記光ビームは前記アブソーバを飽和させ、それを透明にする、デバイス。 【請求項3】 請求項2記載のデバイスにおいて、前記可飽和アブソーバは、前記光入力ビームが当該アブソーバを飽和させる場合、光指示ビームを与える、デバイス。 【請求項4】 請求項3記載のデバイスにおいて、更に、制御ビームを発生する少なくとも1つの光源を備え、前記可飽和アブソーバの各々が前記制御ビームに応答し、前記可飽和アブソーバが飽和する場合、別個の指示ビームとして前記制御ビームを出力する、デバイス。 【請求項5】 請求項4記載のデバイスにおいて、前記少なくとも1つの光源は単一の光源であり、前記デバイスは、更に、前記制御ビームを複数の制御ビームに分割し、別個の分割制御ビームを前記アブソーバの各々に指向させるビーム・スプリッタを備える、デバイス。 【請求項6】 請求項2記載のデバイスにおいて、前記可飽和アブソーバは、前記入力ビームに応答して電荷キャリアを発生する半導体可飽和アブソーバであり、該半導体可飽和アブソーバは、前記光ビームに応答して、電気指示信号を与える、デバイス。 【請求項7】 請求項6記載のデバイスにおいて、各半導体可飽和アブソーバが逆バイアスp−i−n構造として構成される、デバイス。 【請求項8】 光入力ビームを量子化する光学デバイスであって、 制御ビームを発生する少なくとも1つの光源と、 複数の光学段から成り、各段が所定のスレッシュホールド・レベルを有する光学スレッシュホールディング・デバイスを含み、該光学スレッシュホールディング・デバイスの各々は前記制御ビームを受光し、前記光学スレッシュホールディング・デバイスを前記光入力ビームの伝搬方向によって規定される光路に沿って配置し、前記光入力ビームの強度が十分に高く、スレッシュホールディング・デバイスのスレッシュホールド・レベルを超過する場合、前記スレッシュホールディング・デバイスは飽和し透明になって、前記制御ビームが光指示ビームとして当該スレッシュホールディング・デバイスを通過し、
    前記光入力ビームは前記スレッシュホールディング・デバイスを通過し、該スレッシュホールディング・デバイスは、前記光ビームがそれを通過する際に、該光ビームを減衰させ、前記スレッシュホールディング・デバイスを通過する光指示信号の数が、前記光入力ビームの強度の指示である、光学段と、 を備える光学デバイス。 【請求項9】 請求項8記載のデバイスにおいて、前記光学スレッシュホールディング・デバイスは可飽和アブソーバである、デバイス。 【請求項10】 光入力ビームを量子化する光学デバイスであって、該デバイスは複数の光学段から成り、各段は半導体可飽和アブソーバと電気測定システムとを含み、各半導体可飽和アブソーバは、所定のスレッシュホールド・レベルを有し、前記光入力ビームの伝搬方向によって規定される光路に沿って配置され、前記可飽和アブソーバは前記入力ビームに応答して電荷キャリアを発生し、前記光入力ビームの強度が十分に大きく半導体可飽和アブソーバのスレッシュホールド・レベルを超過する場合、前記可飽和アブソーバは飽和し透明になって、
    前記光入力ビームが当該アブソーバを通過するのを可能にし、前記可飽和アブソーバは、前記光ビームがそれを通過する際に、該光ビームを減衰させ、前記電気測定システムは、前記半導体可飽和アブソーバが発生する電荷キャリアの電気測定値を与え、電気測定値の組み合わせが前記光入力ビームの強度指示となる、光学デバイス。 【請求項11】 請求項10記載のデバイスにおいて、
    各半導体可飽和アブソーバが逆バイアスp−i−n構造として構成される、デバイス。 【請求項12】 光入力ビームを量子化する光学デバイスであって、該デバイスは複数の光学段から成り、各段は所定のスレッシュホールド・レベルを有する光学スレッシュホールディング・デバイスを含み、各光学スレッシュホールディング・デバイスは、前記光入力ビームの伝搬方向によって規定される光路に沿って配置され、前記光入力ビームの強度が十分に大きくスレッシュホールディング・デバイスのスレッシュホールド・レベルを超過する場合、当該スレッシュホールディング・デバイスは透明 になって光ビームがそれを通過するのを可能にす
    るとともに 、指示信号を発生し、前記スレッシュホールディング・デバイスからの指示信号の数が前記光入力ビームの強度指示となる、光学デバイス。 【請求項13】 光入力ビームを量子化する方法であって、 前記光入力ビームの伝搬方向によって規定される光路に沿って複数の光学スレッシュホールディング・デバイスを配置するステップであって、各光学スレッシュホールディング・デバイスが所定のスレッシュホールド・レベルを有する、ステップと、 前記光入力ビームの強度が前記スレッシュホールディング・デバイスのスレッシュホールド・レベル以上である場合、前記入力ビームが入射する各スレッシュホールディング・デバイスを飽和させるステップであって、前記光入力ビームの強度が前記スレッシュホールディング・
    デバイスのスレッシュホールド・レベル以上である場合には、スレッシュホールディング・デバイスは飽和し、
    透明になって、前記光入力ビームがいくらかの減衰を伴ってそこを通過するのを可能にするステップと、 前記光入力ビームによって飽和させられた各スレッシュホールディング・デバイスに対して指示信号を与えるステップと、 を含む方法。
  • 说明书全文

    【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、一般的に、光学量子化器に関し、更に特定すれば、光入ビームの伝搬路内に配置し、入力ビームの強度を示す一連の指示信号を与える、連鎖状光学閾値化(スレッシュホールディング:thresholding)デバイスを用いた光学量子化器に関するものである。 【0002】 【従来の技術】処理の高速化、チャネル帯域幅の拡大、
    および伝送信頼性の向上に対する必要性を含む、信号処理技術における進歩の結果、光学領域およびそこに存在するこれらのパラメータに対する大きな潜在的可能性が次第に注目されることとなった。 しかしながら、電気および無線周波数に基づく技術と比較して、光学技術は、
    多くの分野において必要な技術的高度性に欠けている。
    即ち、ディジタル光学部品を用いた高速、広帯域幅処理素子に対する要望は、多くの基本的な光学素子や、RF
    領域では容易に利用可能な技術が欠如することによって、満たされていない。 【0003】光学アナログーディジタル(A/D)変換器は、このように基本的な設計要件を未だに満たしていないデバイスの1つである。 現在のディジタル光学システムは、電気/RF領域におけるディジタル変換が不可欠である。 このため、光学領域およびRF領域間での変換および逆変換が必要となるが、これらは光学領域のみにおける変換よりも低速であり、損失が大きく、しかもノイズが多くなる。 RF技術には殆どまたは全く頼らずに光アナログ信号を光ディジタル信号に変換する光学デバイスがあれば、システムの複雑性を緩和し、高速および広帯域幅処理の発展をもたらすであろう。 アナログ光入力信号を取り込み、その入力信号の強度に対応する符号化した量子化出力を発生する光学量子化器は、光学A
    /D変換器の必要かつ重要な部分である。 【0004】1998年8月11日に出願された、「U
    pper−Folding Successive−A
    pproximation Optical Anal
    og−To−Digital Converter a
    nd Method ofPerforming Co
    nversion(上方折返し連続近似光アナログーディジタル変換器および変換を行なう方法)」と題し、本願の譲受人に譲渡されている米国特許出願第09/13
    3,138号は、光信号を減算する必要なく、光学領域内においてアナログーディジタル変換を行なう光学A/
    D変換器に関する。 更に、本願と同時に出願された、
    「Delayed Pulse Saturable
    Absorber−Based Downward−F
    olding Optical A/D(遅延パルス可飽和アブソーバを用いた下方折返し光A/D)」と題し、同様に本願の譲受人に譲渡されている米国特許出願は、光学スレッシュホールディング・デバイスおよび可飽和アブソーバの使用を採用し、同様に光学領域内におけるアナログーディジタル変換を行なう光学A/D変換器に関する。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】効率的で費用効果が高く、しかも信頼性があり、光学A/D変換器に使用するのに適した光学量子化器が求められている。 したがって、本発明の目的は、かかる光学量子化器を提供することにある。 【0006】 【課題を解決するための手段】本発明の教示によれば、
    量子化する光入力ビームの伝搬経路内に配置した、連鎖状光学スレッシュホールディング・デバイスを採用した光量子化器を開示する。 各光スレッシュホールディング・デバイスは、それに入射する光ビームの強度が、当該デバイスに設計された所定のスレッシュホールド・レベルを超過する場合に、飽和し透明となる。 入力ビームが光学スレッシュホールディング・デバイスを飽和させた場合、デバイスは、飽和を識別する指示信号を出力する。 すると、入力ビームは、この飽和によって発生するいくらかの減衰を伴って伝搬し、光学スレッシュホールディング・デバイスを通過し、連鎖内にある後続の光学スレッシュホールディング・デバイスに入射する。 最終的に、多数回の飽和によって生ずる入力ビームの減衰が、次の光学スレッシュホールディング・デバイスのスレッシュホールド・レベル未満にビーム強度を低下させる。 指示信号の数が、入力ビームの強度指示を与える。 【0007】特定の一実施形態では、光学スレッシュホールディング・デバイスは、光制御ビームを受光する可飽和アブソーバ(saturable absorbe
    r)である。 可飽和アブソーバが飽和して透明になると、制御ビームはスレッシュホールディング・デバイスを通過し、光指示ビームとなる。 望ましければ、光検出器を備え、光指示ビームを電気的表現に変換することができる。 代替実施形態では、光学スレッシュホールディング・デバイスは、逆バイアスp−i−nレイアウトに構成した半導体可飽和アブソーバであり、この場合入力ビームは、可飽和アブソーバ内において電子/ホール電荷キャリアを発生し、電流を発生し、これを指示信号として測定することができる。 半導体可飽和アブソーバが飽和すると透明となり、最大数の電荷キャリアが発生される。 【0008】本発明の更に別の目的、利点および特徴は、添付図面と関連付けた以下の説明および添付した特許請求の範囲から明らかとなろう。 【0009】 【発明の実施の形態】以下に論ずる反復吸収スレッシュホールディング光学量子化器に関する好適な実施形態は、性質上単なる一例に過ぎず、本発明あるいはその用途または使用を限定することを意図するものでは決してない。 【0010】図1は、本発明の一実施形態による、反復吸収光学量子化器10の概略ブロック図である。 量子化器10は、最小値、例えば0(ゼロ)と、何らかの既知の最大値、例えば正規化した1との間の強度を有するアナログ光入力ビーム12を、適当な光源(図示せず)から受光する。 一実施形態では、入力ビーム12は、アナログRF信号で変調される。 ビーム12の変調は、アナログおよびディジタル双方の適当な信号であれば、そのいずれでも可能である。 量子化器10の出力は、複数の指示ビームであり、光ビーム12の強度指示を与える。
    この強度指示は、以下で論ずるように、量子化器10における段14の数に直接関係する分解能を有する。 段1
    4の数がMである場合、量子化器10は、0と各段のスレッシュホールド強度のM倍との間で、入力ビーム12
    の強度を量子化することができる。 当業者には明らかであろうが、量子化器10は、アナログーディジタル(A
    /D)変換器に直接用いるのに適している。 2進検出および変換回路のようなその他の処理回路だけでなく、量子化器10と共にサンプル・ホールド回路(図示せず)
    も用いて、A/D変換器を完成させることも可能である。 しかしながら、当業者には理解されようが、量子化器10はA/D変換器に限定される訳ではなく、光強度表現を必要とするその他のデバイスにも別の用途がある。 【0011】量子化器10は、複数の段14を含み、各段14は、光学スレッシュホールディング・デバイス(OTD:optical thresholding
    device)として作用する可飽和アブソーバ(吸収体)16を含む。 これらは、光ビーム12の伝搬経路に沿って配置されているので、ビーム12は各段14における各可飽和アブソーバ16に導かれる。 可飽和アブソーバは公知の光学デバイスであり、通常状態では全体的に不透明であるが、アブソーバのスレッシュホールド・レベルを超過する強度を有する光ビームがそれに入射すると、アブソーバは飽和し透明になる。 このような特性を呈するこの種の可飽和アブソーバは、当技術分野では、そのモード・ロック・レーザ(mode−lock
    laser)において使用することが、公知である。
    可飽和アブソーバの論述は、米国特許第5,303,2
    56号に見出すことができる。 【0012】アブソーバ16は、ビーム12の強度を測定し、当該アブソーバ16に設計された所定のスレッシュホールド・レベルを超過する場合、ビーム12は次の段14に進む。 したがって、光ビーム12がある段14
    におけるアブソーバ16に入射したときの強度が十分に大きい場合、図示のように、続いて次の段14におけるアブソーバ16等に入射する。 ビーム12が次のアブソーバ16を飽和させるのに十分高い強度を有していない場合、アブソーバ16によって吸収され通過しない。 当業者には認められるように、ここに記載する特性を有する光学スレッシュホールディング・デバイスであればそのいずれでも使用可能であることから、可飽和アブソーバを非限定的な一例として用いたものである。 米国特許第5,337,180号および第4,934,782号は、適用可能な別の種類の光学スレッシュホールディング・デバイスを開示する。 【0013】更に、量子化器10は、レーザ・ビーム2
    0を発生する制御レーザ18を含む。 レーザ・ビーム2
    0は、スプリッタ24によって、複数の指示ビーム22
    に分割され、図示のように、別々の分割指示ビーム22
    が各段14内のアブソーバ16に向かって導かれる。 スプリッタ24は、ここに記載する目的に適していれば、
    当技術分野において公知の光スプリッタのいずれでも可能である。 あるいは、各段14毎に、別個の指示ビームを発生する別個の制御レーザを備えることも可能である。 指示ビーム22は、ビーム12の伝搬方向に対してある方向からアブソーバ16に入射するので、ビーム2
    2はビーム12と結合せず、ビーム12の信号強度を不明確にしない。 この例では、指示ビーム22および入力ビーム12は、アブソーバ16において互いに対してほぼ90°に配向されている。 また、効率的な動作のためには、ビーム12およびレーザ・ビームの波長は同一またはほぼ同一とすべきであろうが、これは全ての用途にとって必須という訳ではない。 可飽和アブソーバにはある波長範囲でのみ動作するものもあるので、入力ビーム12および指示ビーム22の波長をほぼ同一とする必要がある場合もあり得る。 【0014】ビーム12の強度がアブソーバ16を飽和させこれを透明にするのに十分高い場合、指示ビーム2
    2は、吸収されることなく、アブソーバ16を通過する。 しかしながら、入力ビーム12がアブソーバ16を飽和させない場合、指示ビーム22はアブソーバ16によって吸収され、通過しない。 指示ビーム22の強度は、それ自体ではアブソーバ16を飽和させる程高くなく、一実施形態では、指示ビーム22の強度は、入力ビーム12の強度が0よりも大きい場合、それよりも遥かに小さい。 したがって、実用的な目的では、指示ビーム22の強度は、アブソーバ16を飽和させることに関しては無視することができる。 【0015】ビーム12の強度がアブソーバ16を飽和させるのに十分大きい場合でも、ビーム12内の光は、
    その少量が飽和プロセスによってアブソーバ16に吸収される。 したがって、ビーム12がアブソーバ16を通過する毎に、ビーム12の強度は連続的に減衰し、強度が低下して行く。 ビーム12の強度が量子化器10の最大分解能よりも高くないと仮定すると、ビーム12は最終的にはアブソーバ16の1つによって吸収される。 これまでの段14におけるアブソーバ16を通過する指示ビーム22の回数が、入力ビーム12の強度表現を与える。 入力ビーム12の強度が高い程、より多くの指示ビーム22が通過する。 量子化器10の出力は、「温度計コード(thermometer code)」のように活性化される1組の指示ビーム22である。 量子化器10の出力は、入力ビーム12ではなく、指示ビーム2
    2である。 【0016】各アブソーバ16毎にスレッシュホールド・レベルを注意深く設計し、いくつかの段14,例えば、16段を備えることにより、ビーム12の強度について精度の高い表現を得ることができる。 一実施形態では、段14の数は、A/Dへの適用のために2の累乗とし、量子化器10の「温度計コード」出力を2進ワード出力に容易に変換可能とする。 アブソーバ16に対するスレッシュホールド・レベルの設計選択は、量子化器1
    0の性能および有用性に影響を及ぼす。 アブソーバ16
    の各々が同じスレッシュホールド・レベルを有し、ビーム12に同じ減衰を与えるように設計した場合、量子化器10から線形な強度対量子化マッピングが得られる。
    言い換えると、強度2Iを有する入力ビームは、強度I
    を有する入力ビームよりも、2倍多くの指示ビーム22
    を活性化する。 他の用途では、線形マッピングが望ましくない場合もあり、したがって、アブソーバ16は、個々の用途に応じて非線形マッピングまたは非均一マッピングが得られるように、カスタム設計することができる。 【0017】アブソーバ16を通過した指示ビーム22
    は、別の光学素子(図示せず)に導き、量子化器10と共に使用するアナログーディジタル変換のような、個々の用途に応じた光学処理を行なうことができる。 あるいは、指示ビーム22は、各段14における別個の光検出器30に導き、指示ビーム22を対応する電気信号に変換し、電気信号を必要とする用途に対応することも可能である。 【0018】図2は、量子化器10の代替実施形態である、量子化器36の概略ブロック図である。 汎用光学スレッシュホールディング・デバイス16を使用する代わりに、量子化器36は、複数の段40の各々において、
    半導体可飽和アブソーバ38を特別に用いている。 半導体可飽和アブソーバは、光エネルギを吸収し、入射光子から電子/ホール電荷対を形成する。 半導体可飽和アブソーバ38は、逆バイアスp−i−n構造として構成し、逆バイアスが、この光子吸収プロセスによって、アブソーバ38内で光電流を誘導する。 負の電圧電位をアブソーバ38に印加して逆バイアスを与える。 一旦アブソーバ38が可能な電子/ホール対全てを発生すると、
    飽和し透明となる。 アブソーバ38が飽和すると、逆バイアスの場合その最大電流を生成する。 したがって、半導体可飽和アブソーバを用いると、それが吸収する入射光の強度に比例する電気信号を生成することができ、指示電流を生成することができる。 【0019】先に論じた量子化器10の場合と同様、アブソーバ38の各々は、ビーム42が各段40におけるアブソーバ38に入射するように、入力ビーム42の伝搬経路に沿って配置されている。 ビーム42の強度がアブソーバ38の飽和スレッシュホールド・レベルよりも高い場合、アブソーバ38は透明となり、多少の強度減衰を伴って、ビーム42を通過させる。 最終的に、減衰によって、ビーム42の強度は、次の段40におけるアブソーバ38の飽和スレッシュホールド・レベルよりも低下する。 【0020】ビーム42がアブソーバ38に入射すると、電子/ホール電荷キャリアが形成され、アブソーバ38に印加される逆バイアスによって、キャリアによって発生した電流が、アブソーバ38のn層に接続されているトランジスタ44に流れる。 これによって、トランジスタ44のエミッタ上に電圧電位が形成される。 これが、発生した電流の尺度となる。 電流または電圧スレッシュホールディング回路46を備え、可飽和アブソーバ38からの電流を測定する。 ビーム42がアブソーバ3
    8に入射しなければ、電流は発生しない。 連鎖内でビーム42を受光する最後のアブソーバ38は、飽和せず、
    飽和したアブソーバが発生する電流よりも少ない電流を発生するので、これはスレッシュホールディング回路4
    6によって区別することができる。 トランジスタ44およびスレッシュホールディング回路46は、アブソーバ38において電流の尺度を与えるのに適した電流検出デバイスであればそのいずれとでも置換することができる。 このことは、当業者には理解されるであろう。 したがって、電流の尺度は、先に論じた指示ビーム22と同様に作用し、ビーム42の強度指示を与える。 しかしながら、この実施形態では、光学的指示は得られない。 アブソーバ38の各々のスレッシュホールド・レベルは、
    先に論じたように、ビーム42の強度の所望の指示を与えるように設計することができる。 【0021】量子化器10,36は、サンプリングせずに入力信号に対する量子化を行なうという点で、殆どのA/D変換器の設計とは相違する。 この「量子化−アナログ」動作は、サンプリングと組み合わせ、従来型のA
    /D変換器を作成することができる。 しかしながら、本発明の量子化器は、サンプリングをせずに、光強度/空間変換も可能にする。 かかる変換により、空間光学処理環境を得ることができる。 【0022】サンプリングは、連鎖状アブソーバの前、
    または種々の指示出力上のいずれでも行なうことができる。 連鎖の前にサンプリングを行なう場合、連鎖状アブソーバは、N個の指示出力を生成するように動作し、これらの出力の内M個がオンとなる。 M対Nの比率は、入力強度サンプルの最大受容強度に対する比率の量子化値である。 指示信号を生成した後にサンプリングを行なう場合、種々の出力間で可変サンプリング・レートが可能となる。 これにより、MSB出力に対するLSB出力のサンプリングを高速化することが可能となる。 【0023】先に論じた量子化器では、量子化器に関連する有限応答時間があることを除いて、入力ビームの変調信号の具体的な周波数は重要ではない。 また、信号をサンプリングする際にも、変換器に関連する有限処理時間があり、信号を適切にサンプリングするには、光学A
    /Dに対してナイキスト条件を満たさなければならない。 【0024】これまでの説明は、本発明の例示としての実施形態を単に開示し記載したに過ぎない。 かかる説明から、および添付した図面および特許請求の範囲から、
    種々の変化、変更および変形が、特許請求の範囲に規定した本発明の精神および範囲から逸脱することなく可能であることを、当業者は容易に認めよう。

    【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の実施形態による反復吸収光学スレッシュホールディング量子化器の概略平面図である。 【図2】本発明の別の実施形態による反復吸収光学量子化器の概略平面図である。 【符号の説明】 10 量子化器12 アナログ光入力ビーム16 可飽和アブソーバ18 制御レーザ20 レーザ・ビーム22 指示ビーム24 スプリッタ30 光検出器36 量子化器38 半導体可飽和アブソーバ42 ビーム44 トランジスタ46 電圧スレッシュホールディング回路

    フロントページの続き (72)発明者 ジュアン・シー・カリロ,ジュニアー アメリカ合衆国カリフォルニア州90504, トーランス,ウエスト・ハンドレッドエ イティフォース・ストリート 4036 (72)発明者 マーク・キンティス アメリカ合衆国カリフォルニア州90266, マンハッタン・ビーチ,ヴーアヒーズ・ アベニュー 1636 (72)発明者 エリザベス・ティー・クンキー アメリカ合衆国カリフォルニア州90266, マンハッタン・ビーチ,アルマ・アベニ ュー 2801 (72)発明者 ローレンス・ジェイ・レムボ アメリカ合衆国カリフォルニア州90503, トーランス,ウエスト・ハンドレッドナ インティース・ストリート 5530,ナン バー141 (72)発明者 スティーヴン・アール・パーキンズ アメリカ合衆国カリフォルニア州90710, ハーバー・シティ,パロス・ヴァーデ ス・ドライブ・ノース 1501 (72)発明者 デイヴィッド・エル・ロリンズ アメリカ合衆国カリフォルニア州90250, ホーソーン,ガーキン・アベニュー 15000 (72)発明者 エリック・エル・アプトン アメリカ合衆国カリフォルニア州90278, リダンド・ビーチ,カーティス・アベニ ュー 2516,ナンバー1 (72)発明者 ブルース・エイ・ファーガソン アメリカ合衆国カリフォルニア州90278, リダンド・ビーチ,ヴェイル・アベニュ ー 2306エイ (56)参考文献 特開 昭57−92320(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl. 7 ,DB名) G02F 7/00

    QQ群二维码
    意见反馈