Optical switch device

申请号 JP8508597 申请日 1997-04-03 公开(公告)号 JP2964984B2 公开(公告)日 1999-10-18
申请人 日本電気株式会社; 发明人 SHIRAGAKI TATSUYA;
摘要
权利要求 (57)【特許請求の範囲】
  • 【請求項1】複数の光分岐分離手段と、光を出力するモードと光を出力しないモードとに切替え設定の可能な複数の波長変換手段と、複数の光結合手段と、複数の入力端と、複数の出力端とを備え、前記入力端が前記光分岐分離手段に接続され、前記光分岐分離手段が前記波長変換手段に接続され、前記波長変換手段が前記光結合手段に接続され、前記光結合手段が前記出力端に接続され、
    同一の前記光結合手段の複数の入力端のそれぞれに接続
    される複数の前記波長変換手段の出力光の波長がそれぞ
    れ異なる波長となるように調整可能な前記波長変換手段
    の制御手段を有することを特徴とする光スイッチ装置。
  • 【請求項2】複数の光分岐分離手段と、光を出力するモードと光を出力しないモードとに切替え設定の可能な複数の波長変換手段と、複数の入力端と、複数の出力端とを備え、前記入力端が前記光分岐分離手段に接続され、
    前記光分岐分離手段が前記波長変換手段に接続され、前記波長変換手段が前記出力端に接続され、 前記光分岐分
    離手段は波長多重された入力光を空間的に異なる前記光
    分岐分離手段の出力端に異なる波長の光として出力する
    機能を有することを特徴とする光スイッチ装置。
  • 【請求項3】光を出力するモードと光を出力しないモードとに切替え設定の可能な複数の波長変換手段と、複数の光結合手段と、複数の入力端と、複数の出力端とを備え、前記入力端が前記波長変換手段に接続され、前記波長変換手段が前記光結合手段に接続され、前記光結合手段が前記出力端に接続され、 同一の前記光結合手段の複
    数の入力端のそれぞれに接続される複数の前記波長変換
    手段の出力光の波長がそれぞれ異なる波長となるように
    調整可能な前記波長変換手段の制御手段を有することを特徴とする光スイッチ装置。
  • 【請求項4】 前記光分岐分離手段は波長多重された入力
    光を空間的に異なる前記光分岐分離手段の出力端に異な
    る波長の光として出力する機能を有することを特徴とす
    る請求項1記載の光スイッチ装置。
  • 说明书全文

    【発明の詳細な説明】

    【0001】

    【発明の属する技術分野】本発明は、光通信用の光スイッチ装置に関する。

    【0002】

    【従来の技術】光通信ネットワークにおいて、波長多重を行うことにより1本の光伝送路中の容量を大きくすることができる。 ただし、同一の光伝送路中に同じ波長の光信号を多重することは許されないので、同じ波長の光信号を多重したい場合には、各ノードにおいて波長変換(波長スイッチ)を行う必要がある。 また、各ノードにおいては、需要に応じて柔軟にノード間の容量を変更したり、光伝送路の障害時には、光スイッチを切り替えて障害回復を行う必要があることから、各ノードには空間スイッチ機能が必要である。 以上説明したように、光通信ネットワーク・ノードに、空間スイッチ機能と波長スイッチ機能とが必要なことは、例えば、文献(T.Sh
    iragaki et al. ,“Optical C
    ross−connect System using
    Fixed−Wavelength Convert
    ers to Avoid Wavelength B
    locking,”First Optoelectr
    onics and Communications
    Conference (OECC'96) Tech
    nical Digest PD1−5,pp. 10−
    11,1996. )に記載されている。

    【0003】従来、空間スイッチ機能と波長スイッチ機能とを実現する方法としては、空間スイッチ部と波長スイッチ部を別個に設ける必要があった。 図6は従来例の光スイッチ装置のブロック構成図であり、図中符号60
    1は入端、602は出力端、603は光分岐器、60
    4は半導体光アンプのゲート・スイッチ(以下SOAG
    と略す;SOAG:Semiconductor Op
    tical Amplifier Gate Swit
    ch)、605は光結合器、606は波長変換器、60
    7は空間スイッチ部、608は波長スイッチ部を表す。
    図6に示されるのは3入力3出力の例であるが、空間スイッチ部607と波長スイッチ部608とは別個に設けられている。

    【0004】半導体光アンプは電流が注入されている時は、利得を持つが、電流を注入しないと利得を持たなくなり、入力光は吸収される。 従って、半導体光アンプによりゲート・スイッチ動作(On,Off動作)を行うことができる。 SOAG604のこの特性を用いて以下のように空間スイッチは構成されている。 入力端601
    に入力される光信号は光分岐器603により、3分割されて、3個のSOAG604のそれぞれに接続される。
    同じ光分岐器と接続されている3個のSOAG604の出力端は図6に示すようにそれぞれ異なる3個の光結合器605に接続される(直交接続)。 SOAG604をOn、Offすることにより、1個の光結合器605
    に、任意の1つの光信号しか入力させなくすることができる。 SOAG604が入力端と出力端とを結ぶ組合せの全ての経路に挿入されているので、全ての組合わせのスイッチング状態を作り出すことができ、空間スイッチ部607は、3×3の空間スイッチとしての機能を持っている。 SOAG、及び、それを用いた空間スイッチについては、例えば、文献(S.Takahashiet
    al. ,”10Gb/s/ch Space−Div
    ision Optical Cell Switch
    ing with 8×8 Gate Type Sw
    itch Matrix Employing Gat
    e Turn−on−Delay Compensat
    or,”1996 International To
    pical Meeting on PHOTONIC
    S IN SWICHING Technical D
    igest Vol. 2,PThC1,pp. 12−1
    5,1996)に記載されている。

    【0005】次に、波長多重伝送を行う場合は、1本の光フアイバ中に多重する光信号は異なる波長でなければならない。 従って、空間スイッチ部から出力された光信号を波長多重して伝送するためには、同一の波長が多重されないように波長変換を行う必要がある。 従って、図6において、空間スイッチ部607の出力を波長スイッチ部608に入力し、波長変換を行う必要がある。 波長変換器606としては、4光波混合を用いる構成(例えば、文献;J.Zhou et al.,“Four−
    Wave Mixing Wavelength Co
    nversion Effciency in Sem
    iconductor Traveling−Wave
    Amplifiers Measured to 6
    5nmof Wavelength Shift,”I
    EEE Photon Technol. Lett. ,
    vol. 6,no. 8,pp. 984−987,199
    4. を参照)、相互利得変調を用いる構成(例えば、文献;D.D.Marcenac et al.,“Ba
    ndwidth enhancement ofwav
    elength conversion via cr
    oss−gain modulation by se
    miconductor optical ampli
    fier cascade,” Electron.L
    ett. ,vol,31,no. 17,pp. 1442
    −1443,1995. を参照)、相互位相変調を用いる構成(例えば、文献;B.Mikkelsen et
    al. ,“All−optical noise re
    duction capability of Int
    erferometric wavelength c
    onverters,”Electron Let
    t. ,vol. 32,no. 6,pp. 566−56
    7,1996. を参照)等を用いることが可能である。
    波長スイッチ部608の出力端602の出力光を、波長多重器に入力して波長多重することにより、波長多重された光信号を他ノードへと伝送することが可能である。

    【0006】

    【発明が解決しようとする課題】上述のように、図6の光スイッチ装置の構成を用いることにより、各ノードに波長変換機能とスイッチ機能を実現することが可能である。 ところが、この構成では空間スイッチ部と波長スイッチ部を別個に準備しなければならないため、光スイッチ装置の実装体積も大きくなり、高コストとなるという問題点があった。

    【0007】本発明の目的は、空間スイッチ部と波長スイッチ部とが一体となり、実装体積も小さく低コストの光スイッチ装置を提供することにある。

    【0008】

    【課題を解決するための手段】 請求項1記載の光スイッ
    チ装置は、複数の光分岐分離手段と、光を出力するモー
    ドと光を出力しないモードとに切替え設定の可能な複数
    の波長変換手段と、複数の光結合手段と、複数の入力端
    と、複数の出力端とを備え、前記入力端が前記光分岐分
    離手段に接続され、前記光分岐分離手段が前記波長変換
    手段に接続され、前記波長変換手段が前記光結合手段に
    接続され、前記光結合手段が前記出力端に接続され、同
    一の前記光結合手段の複数の入力端のそれぞれに接続さ
    れる複数の前記波長変換手段の出力光の波長がそれぞれ
    異なる波長となるように調整可能な前記波長変換手段の
    制御手段を有することを特徴とする。

    【0009】 請求項2記載の光スイッチ装置は、複数の
    光分岐分離手段と、光を出力するモードと光を出力しな
    いモードとに切替え設定の可能な複数の波長変換手段
    と、複数の入力端と、複数の出力端とを備え、前記入力
    端が前記光分岐分離手段に接続され、前記光分岐分離手
    段が前記波長変換手段に接続され、前記波長変換手段が
    前記出力端に接続され、前記光分岐分離手段は波長多重
    された入力光を空間的に異なる前記光分岐分離手段の出
    力端に異なる波長の光として出力する機能を有すること
    を特徴とする。

    【0010】 請求項3記載の光スイッチ装置は、光を出
    力するモードと光を出力しないモードとに切替え設定の
    可能な複数の波長変換手段と、複数の光結合手段と、複
    数の入力端と、複数の出力端とを備え、前記入力端が前
    記波長変換手段に接続され、前記波長変換手段が前記光
    結合手段に接続され、前記光結合手段が前記出力端に接
    続され、同一の前記光結合手段の複数の入力端のそれぞ
    れに接続される複数の前記波長変換手段の出力光の波長
    がそれぞれ異なる波長となるように調整可能な前記波長
    変換手段の制御手段を有することを特徴とする。

    【0011】 請求項4記載の光スイッチ装置は、前記光
    分岐分離手段は波長多重された入力光を空間的に異なる
    前記光分岐分離手段の出力端に異なる波長の光として出
    力する機能を有することを特徴とする。

    【0012】

    【0013】

    【0014】以下、本発明の作用について説明する。 波長変換器として、半導体光アンプに光を入力し、半導体アンプ中で四光波混合、相互利得変調、相互位相変調等を起こすことにより波長を変換するものを用いる。 それらは、電流を注入している時のみ波長変換器として動作し、電流が注入されなくなると光を出力しなくなる。 従って波長変換器中の半導体光アンプの注入電流をOn/
    Offすることにより、波長変換器にゲート・スイッチとしての役割を担わせることが可能である。 波長変換器を光分岐器と光結合器の間に配置して、ゲート動作させることにより、波長変換機能と空間スイッチ機能を合わせ持ったスイッチ装置を構成することが可能となった。

    【0015】

    【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。 図1は本発明の第1の実施の形態の3×3の空間スイッチ機能と、波長変換機能とを持つ光スイッチ装置のブロック構成図であり、図中符号101〜103は入力端、111〜113は出力端、
    121〜129は波長変換手段である波長変換器、13
    1〜133は光分岐分離手段である光分岐器、141〜
    143は光結合手段である光結合器である。

    【0016】波長変換器121〜129は半導体光アンプの四光波混合、相互利得変調、相互位相変調を用いた波長変換器である(これらの構成例は、従来例に引用されている文献を参照)。 半導体光アンプを用いた波長変換器を用いると、半導体光アンプに電流を注入し利得を持っている状態では、波長変換が起こって変換光が波長変換器から出力され、光が出力されるモードとなっている。 一方波長変換器の半導体光アンプの電流を注入しないことにより、波長変換器から光を出力しないモードに設定することが可能である。

    【0017】波長変換器121の構成例について図2を用いて説明する。 図2は第1の実施の形態で用いられた相互利得変調による波長変換器のブロック構成図であり、図中符号201は波長変換器の入力端、202は出力端、203は電気スイッチ、204は電流供給手段、
    205は半導体レーザ、206は光カップラ、207は半導体光アンプ、208は波長フイルタ、209はグランドである。

    【0018】半導体光アンプ207は電流を注入することにより利得を持つ。 半導体光アンプ207への電流供給手段204は、電流源または電圧源と半導体レーザの駆動回路から構成される。 電流供給手段204は、電気的スイッチ203により電流を供給する状態(On状態)と供給しない状態(Off状態)とに切り替えることが可能である。 電気スイッチ203としては、リレーのような電磁石によるスイッチや、半導体のアナログ・
    スイッチ等を用いることが可能である。 また、駆動回路中の抵抗値等を変化させることにより電流を流さなくすることによっても電気スイッチ機能は実現可能である。
    2つの入力光を1つに結合する光カップラ206は半導体レーザ205からの光と入力光とを結合させ、半導体光アンプ207に入力する。 可変波長フィルタ208はある波長のみを選択して出力し、干渉膜フィルタにより構成することが可能である。

    【0019】図2を用い、相互利得変調の効果を用いた波長変換について、簡単に説明する。 電気スイッチ20
    3をOn状態にし半導体光アンプ207に電流を流し利得を持たせる。 半導体光アンプ207に半導体レーザ2
    05からの連続発振光を注入して、半導体光アンプ20
    7を飽和させておき、そこへデジタルで強度変調された入力信号光を注入する。 入力信号光マーク(ビツト論理値が1である)時には、入力信号光による誘導放出により半導体レーザ205からの波長に対する利得が減少し、半導体光アンプ207から、半導体レーザ205の波長の光が出力されなくなる(減少する)。 入力信号スペース(ビツト論理値が0である)時、半導体レーザ2
    05の光が半導体光アンプ207で飽和したものが出力される。 従って、波長フィルタ208として、半導体レーザ205の発振波長のみを透過させるものを用いると、入力信号光の波長が入力光の波長から半導体レーザ205の波長に変換され、且つ、入力信号光のビット論理が反転された光信号が、波長フィルタ208から出力端202へ出力される。

    【0020】次に、図2を用いて、波長変換器をゲート・スイッチとして動作させる方法について説明する。 ゲートをオープン(On状態)にして、光信号を出力させたい場合は、電気スイッチ203をOnにし半導体光アンプ207に利得を持たせ、波長変換が行われるようにする。 また、ゲートをクローズ(Off状態)して、光信号を出力させたくない場合は、電気スイッチをOff
    にし、半導体光アンプ207への入力光を半導体光アンプ207中に吸収させ、半導体光アンプ207からは光が出力されない状態とする。

    【0021】波長変換器121について図2を用いて説明したが、波長変換器122〜129も同様の構成を用い、同様の波長変換動作、ゲート・スイッチ動作を行う。

    【0022】次に、ゲート・スイッチとして機能する波長変換器を用いた図lの構成での、3×3空間スイッチの動作について説明する。 各入力端101〜103に入力される光信号を、それぞれに接続した光分岐器131
    〜133によって3分割し、それぞれを波長変換器12
    1〜129に接続する。 同じ光分岐器と接続されている波長変換器の出力端、例えば光分岐器131と接続されている波長変換器121〜123はそれぞれ異なる光結合器141〜143に接続される。 (直交接続:図1参照)。 同様に光分岐器132に接続されている波長変換器124を光結合器141に接続し、波長変換器125
    を光結合器142に接続し、波長変換器126を光結合器143に接続し、光分岐器133に接続されている波長変換器127、128、129についても同様の接続を行い、波長変換器129を光分岐器143に接続する。

    【0023】そうすると、各波長変換器の電気スイッチ203をOn、Offすることにより、各光結合器に、
    1つの光信号しか入力させなくすることができる。 波長変換器が全ての経路に対して挿入されているので、各スイッチング状態(入力端と出力端の全ての組み合わせによる接続)を作り出すことができる。 以下、図1を用いて具体的に説明する。 光結合器141には、入力端10
    1からの光信号が入力される波長変換器121、入力端102からの光信号が入力される波長変換器124、入力端103からの光信号が入力される波長変換器l27
    が接続されている。 従って、出力端111に入力端10
    2からの光信号を波長変換したものを出力させたい場合は、波長変換器121と波長変換器127をOff状態として、波長変換器124をOn状態とすればよい。 以下同様に、ある出力端に出力させたい入力端と接続されている波長変換器のみをOn状態にし、出力させたくない入力端と接続されている波長変換器出力をOff状態にすれば良い。

    【0024】以上のように、半導体光アンプを用いた波長変換器を空間スイッチとして用いることが可能である。

    【0025】従って、波長変換器をゲート・スイッチとして用いて空間スイッチを構成することが可能であり、
    図1のように、光分岐器と光結合器との間に波長変換器を配置することにより、空間スイッチの機能と波長変換機能との両方の機能を持ち合わせた光スイッチ装置を構成することが可能である。

    【0026】次に本発明の第2の実施の形態について説明する。 第1の実施の形態の光スイッチ装置において、
    同一の光結合器に接続されている波長変換器の出力波長が互いに異なるような波長変換器を用いることにより、
    光スイッチ装置は波長多重の機能を持つ。 例えば、図1
    において、光結合器141に接続されている波長変換器は、波長変換器121、124、127であるが、波長変換器121の出力光信号がλ1の波長であり、波長変換器124の出力光信号の波長がλ2の波長であり、波長変換器127の出力光信号の波長がλ3の波長である波長変換器を用いると、それらが光結合器141で結合され、出力端111には、λ1、λ2、λ3が波長多重されて出力される。 以上述べたように、出力端で波長多重される時に同じ波長が多重されないように、同一の光結合器の入力端に接続する各波長変換器に、変換後の波長が異なった波長で固定された波長変換器を用いれば、
    1つの出力端に同じ波長の光信号同士が合波されることはない。 ある特定の波長の光のみを出力する波長変換器としては、図2の波長変換器121中で用いる半導体光レーザとして、固定発振波長の半導体レーザ(分布帰還型レーザ等)を用いて相互利得変調により波長変換を行えば良い(固定発振波長の波長変換器としては、例えば、文献:T.Shiragaki et al.,
    “OpticalCross−connect Sys
    tem using Fixed−Wavelengt
    h Converters to Avoid Wav
    elength Blocking,”First O
    ptoelectronicsand Communi
    cations Conference(OECC'9
    6)Technical Digest,PD1−5,
    pp. 10−ll,l996を参照)。 この光スイッチ装置は、空間的なスイッチと、波長スイッチ機能と、波長多重機能とを持つスイッチであるといえる。

    【0027】次に、第3の実施の形態について説明する。 第2の実施の形態において、光結合器として、回折格子やアレー導波路型回折格子(AWG:Arraye
    d Waveguide Grating)等の波長多重器を用いる。 波長多重器の各入力端において最も光ロスが少なく出力端に出力される波長を、以下、「透過波長」(対応する波長)と呼ぶ。 波長変換器には波長多重器の入力端に接続される波長変換器の出力波長が、波長多重器の透過波長と一致するような出力波長を持つ波長変換器を用いる。 このような構成を用いることにより、
    空間スイッチ機能と波長スイッチ機能の他に、波長多重機能を持つことができる。 更に、上述の波長多重器を用いることにより、光スイッチ装置を低ロスで構成することができる上、光結合器の持つフィルタ作用により、光雑音が少なくなる。 波長多重器は、ある入力端を透過する波長が決まっているので、光雑音となるその他の波長が遮断されたものが光結合器に出力されるからである。

    【0028】次に、第4の実施の形態例について図3を用いて説明する。 図3は本発明の第4の実施の形態の3
    ×3の空間スイッチ機能と、波長変換機能とを持つ光スイッチ装置のブロック構成図であり、図中符号301〜
    303は入力端、311〜313は出力端、321〜3
    29は波長変換器、330は波長変換器の制御手段である制御装置、331〜333は光分岐器、341〜34
    3は光結合器である。

    【0029】第4の実施の形態は、第lの実施の形態の各波長変換器として、波長変換器の出力光の波長が可変であるものを用いたものである。 各波長変換器の出力波長を制御する制御装置330が各波長変換器321〜3
    29に付加され、光スイッチ装置の出力端311〜31
    3に同じ波長の光信号が入力されないようにする。 各波長変換器の出力波長を可変にするには、図2の波長変換器121中の半導体レーザ205として、可変波長の半導体レーザを用いれば良い。 可変波長の半導体レーザとしては、例えば、文献(H.Yasaka et a
    l. ,“Broad−range wavelengt
    h conversion of 10Gb/s si
    gnal using a super struct
    uregrating distributed Br
    agg reflectorlaser,”Elect
    ron Lett. ,vol. 30,pp. 133−1
    34,1994. )で述べられているSSG・DBRレーザを用いることが可能である。 第4の実施の形態を用いることにより、空間スイッチ機能と波長スイッチ機能を低コストに、省スペースに実現できることは勿論、波長多重機能を実現することが可能である。

    【0030】次に、第5の実施の形態について説明する。 本発明の第5の実施の形態は、第4の実施の形態で説明した構成において、光分岐器として第3の実施の形態で説明した回折格子、アレー導波路型回折格子等の波長多重器の入出力端が逆になった波長多重分離器を用いる。 このような構成を用いることにより、波長多重された光信号を入力端に入力し、光分岐器で波長多重分離し、波長変換器により同じ光結合器に同一の波長が入力されないように波長を変換し、出力端に入力端とは異なる波長の波長多重された光を出力させることが可能である。 この時、本発明で用いる波長変換器のゲートスイッチ機能により、波長変換器から光が出力されない状態にすることができ、出力光の波長多重数の増減を行うことが可能である。

    【0031】以上の第1から第5の実施の形態を応用した他の実施の形態について説明する。 波長多重の機能を用いると異なる入力端の光信号を波長多重し、全ての出力端に波長多重された光信号を分配することも可能である。 例えば、図1において、各入力端に1波の光信号のみを入力して光分岐器131〜133で分岐し、全ての出力端に光信号を分配する。 波長変換器121の出力光の波長をλ1、波長変換器122の出力光の波長をλ
    2、波長変換器123の出力光の波長をλ3、波長変換器124の出力光の波長をλ2、波長変換器125の出力光の波長をλ3、波長変換器126の出力光の波長をλ1、波長変換器127の出力光の波長をλ3、波長変換器128の出力光の波長をλ1、波長変換器129の出力光の波長をλ2とすることにより、各入力端の光信号全てを波長多重したものを各出力端へ分配して出力することが可能である。

    【0032】また、その場合、波長変換器をゲート・スイッチとして用いることにより、3波全てを多重するのではなく、2波のみの波長多重光を出力端に出力させることが可能である。 例えば、波長変換器121からλ1
    の波長の光信号を出力させ、波長変換器124からλ2
    の波長の光信号光を出力させ、波長変換器127をOf
    f状態とすることにより、出力端111には、入力端1
    01、102からの光信号が波長変換されたものが波長多重されたものを出力することが可能である。 次に、本発明の第6の実施の形態について図4を用いて説明する。 図4は本発明の第6の実施の形態の3×9の空間スイッチ機能と、波長変換機能とを持つ光スイッチ装置のブロック構成図であり、図中符号401〜403は入力端、411〜419は出力端、421〜429は波長変換器、431〜433は光分岐器である。

    【0033】第6の実施の形態は、図4に示すように、
    第1の実施の形態を示す図1から光結合器を削除し、出力端の数を増やし、3入力9出力のスイッチを構成しており、各波長変換器421〜429の出力がそのまま出力端411〜419に接続されており、出力側の光結合は行われていない。

    【0034】光分岐器として第5の実施の形態で用いた回折格子等の波長多重分離器を用いると、入力端401
    〜403に波長多重された光信号を入力し、出力側に空間分割させて異なるフアイバに出力させることが可能である。 このように波長多重系から空間分割系への変換を行うことが可能で、それぞれの出力波長を変換したり、
    On/Off動作させることも可能である。

    【0035】次に、第7の実施の形態について図5を用いて説明する。 図5は本発明の第7の実施の形態の9×
    3の空間スイッチ機能と、波長変換機能とを持つ光スイッチ装置のブロック構成図であり、図中符号501〜5
    09は入力端、511〜513は出力端、521〜52
    9は波長変換器、541〜543は光結合器である。

    【0036】第7の実施の形態は、図5に示すように、
    第1の実施の形態を示す図1から光分岐器を削除し、入力端の数を増やし、9入力3出力のスイッチを構成している。 この構成によって多数の入力端からの入力を直接波長変換して光結合させ少数の出力端に出力させることができる。

    【0037】次に、第8の実施の形態について説明する。 第7の実施の形態の波長変換器として、第2の実施の形態で説明した、固定発振波長の波長変換器を用い、
    同一の光結合器に接続される波長変換器の出力波長は互いに異なるように接続する。 このよう構成を用いることにより、1つの出力端に同一波長の光信号が重畳されて出力されることはなく、空間スイッチ機能と波長スイッチ機能の他に、波長多重機能を持たせることが可能である。

    【0038】次に、第9の実施の形態について説明する。 第8実施の形態で示した構成において、光結合器として第3の実施の形態で説明した回折格子や、アレー導波路型回折格子を用いる。 このよう構成を用いることにより、1つの出力端に同一波長の光信号が重畳されて出力されることはなく、空間スイッチ機能と波長スイッチ機能の他に、波長多重機能を持たせることが可能である。 更に、上述の波長多重器を用いることにより、低ロスに構成することができる上、光結合器の持つフィルタ作用により、光雑音が少なくなる。 波長多重器は、ある入力端を透過する波長が決まっているので、光雑音となるその他の波長が遮断されたものが光結合器に出力されるからである。

    【0039】次に第10の実施の形態について説明する。 第8の実施の形態で示した構成において、波長変換器として第4の実施の形態で説明した出力波長が可変である波長変換器を用い、各波長変換器の出力波長を制御する制御装置を付加し(図3の制御装置330と同様)、光スイッチ装置の出力端に同じ波長の光信号が入力されないようにする。 空間スイッチ機能と波長スイッチ機能を低コストに、省スペースに実現できることは勿論、波長多重機能を実現することが可能である。

    【0040】第7から第10の実施の形態においては、
    入力端側を異なるフアイバによる空間分割多重で入力し、出力側に波長多重されたものを出力させることが可能である。 このように空間分割系から波長多重系への変換を行うことが可能で、多重する波長を変えたり、消光したりして波長多重することが自由にできる本発明の実施の形態では光分岐分離手段、光結合手段である光分岐器、光結合器として、回折格子や、導波路型アレー回折格子等の波長多重器、波長多重分離器を用いることに限定しているものもあったが、特に限定していない発明に対しては、光のパワーを均一に分岐、結合する分岐器、
    結合器を用いても、波長多重器、波長多重分離器を用いても、偏波多重器、偏波多重分離器を用いても、光の時分割多重器、時分割多重分離器を用いても、それらが光を分岐・分離する手段、結合・多重する手段であれば本発明が実施可能であることは明らかである。

    【0041】本発明の実施の形態では、光分岐器、光結合器として1入力n出力、n入力1出力の構成のものを用いたがn入力n出力(スターカップラ状)m入力n出力等他の構成の光分岐器、光結合器を用いても本発明が、実施できることは明らかである。

    【0042】本発明の実施の形態では、光分岐器を3分岐する場合について示したが、光レベル、ノイズ等が許せば、3分岐に限定するものではなく、n分岐器を用いてn×nのスイッチを構成することが可能である。

    【0043】本発明の実施の形態では、n分岐器をn個用いたが、光分岐器の分岐数と光分岐器の個数は一致する必要はない。 例えば、m分岐器をn個用いて、n結合器をm個用いて、ジャンクタ接続(直交接続)を行えば、m×nの構成にすることが可能である。

    【0044】本発明では、ジャンクタ接続(直交接続)
    を行っているが、接続方法は、図1図3、図4、図5の例のようなジャンクタ接続でなくても、本発明が実施可能であることは明らかである。

    【0045】本発明の実施の形態では、ある入力端からの光信号が光分岐器によりn分割された後は、全て波長変換器に接続され、光結合器に接続されたが、一部、接続されていないものがあっても本発明が実施可能であることは明らかである。

    【0046】本発明の実施の形態では、波長変換手段である波長変換器を、半導体光アンプにより構成したが、
    On/Off比の良い光増幅器を用いた波長変換器であれば、半導体光アンプによる構成に限定するものではない。 例えば、波長変換器として、半導体レーザを用いた波長変換器でも本発明は支障なく実施できる(例えば、
    文献:T. Shiragaki et al. ,“Op
    tical Cross−connect Syste
    m using Fixed−Wavelength
    Converters to Avoid Wavel
    ength Blocking,”First Opt
    oelectronics and Communic
    ations Conference(OECC'9
    6)Technical Digest,PD1−5,
    pp. 10−11,1996参照)。 半導体レーザを用いても、電流を注入しないモードと電流を注入して半導体レーザを発振させるモードとを切り替えることにより、ゲート・スイッチ動作を行うことが可能だからである。

    【0047】本発明の実施の形態では、半導体光アンプの相互利得変調の効果を用いたが、半導体光アンプの相互位相変調や、四光波混合等の半導体光アンプを用いる波長変換器を用いても実施可能である(これらの参照文献は、従来例を説明する部分に記載されている)。 これらはいずれも、半導体光アンプからの出力光を波長変換器の出力としているので、半導体光アンプは電流を注入しなくするモードと電流を注入して利得を持たせたモードとを切り替えることにより、ゲート・スイッチ動作ができるからである。

    【0048】本発明のうち、変換先の波長が可変であると限定していない発明は、波長変換器の出力波長が、固定されていても可変であっても、本発明が実施できることは自明である。

    【0049】本発明の実施の形態では、ゲート・スイッチ機能を持つ波長変換器として、光のまま波長を変換する波長変換器を用いているが、一旦、光信号を電気信号に変換し、再び光信号に変換するような波長変換器において、光信号を電気信号に変換する部分、または、電気信号を光信号に変換する部分に電気的スイッチを付加し、ゲート動作を行うようにしても、本発明が実施可能なことは明らかである。

    【0050】本発明の実施の形態では、光結合器、光分離器をそれぞれ一段しか用いていないが、それらがカスケード(縦続)接続された構成でも本発明が実施可能なことは明かである。

    【0051】本発明の光スイッチ装置を光クロスコネクト・ノード装置の光スイッチ部(空間スイッチ部、波長スイッチ部)に適用可能であることは自明である。

    【0052】なお、光ハイウェイスイッチへの応用として、例えば、特開昭60−263596号公報中の図4
    に示されるように、ゲート型光スイッチと波長変換器と光分岐器、光結合器を用いた構成があるが、図4中の波長変換器T11〜T1n、T21〜T2nには波長変換器の光出力をOn、Offする装置が付加されておらず、本発明とは目的、構成が異なり、また、本発明のように、空間スイッチ機能と波長スイッチ機能を実現することは不可能であり、作用、効果も異なる。

    【0053】

    【発明の効果】以上説明したように本発明では、従来、
    空間スイッチ部と波長スイッチ部が必要であった光スイッチ装置が、それらが統合されることにより、空間スイッチ部に必要とされていたSOAGが不要となる。 従来のSOAGに相当する機能として波長変換器を用いるが、従来必要であった波長スイッチ部が不要となるので、コストが低減し、実装体積も低減するという効果がある。

    【0054】また、同一の光結合器に接続される波長変換器の出力波長を互いに異なるようにすることによって、本発明の光スイッチ装置は、空間スイッチ機能と波長スイッチ機能の他に、波長多重機能を持つことができ、波長変換器のゲート動作により波長多重する光信号の波長数を増減することが可能であるという効果もある。 さらに出力端に入力端の光信号を波長多重したものを分配するような使い方も可能である。

    【0055】光結合器を除いて波長変換器の出力を直接出力端に接続することによって出力側に空間分割させて異なるフアイバに出力させることができる。 光分岐器として回折格子等の波長多重分離器を用いると、入力端に波長多重された光信号を入力し、出力側に空間分割で出力させることが可能である。 このように波長多重系から空間分割系への変換を行うことが可能で、それぞれの出力波長を変換したり、On/Off動作させることが可能となるという効果が得られる。

    【0056】光分岐器を用いず多数の入力端から直接波長変換器に入力し光結合器を経由して出力することにより、入力端側を異なるフアイバにより空間分割多重で入力し、出力側に波長多重されたものを出力させることが可能である。 このように空間分割系から波長多重系への変換を行うことが可能で、多重する波長を変えたり、消光したりして波長多重することが自由にできるという効果がある。

    【0057】即ち、本発明を適用するならば、光通信ネットワーク・ノード内で、光スイッチ装置を空間スイッチ部と波長スイッチ部に分けることなしに、波長変換機能と空間スイッチ機能を準備することが可能であり、コストが低減し、実装体積が小さくなる。 また、波長変換器と波長結合器が接続されたものが出力されるので、波長多重機能を持つ。 また、本発明中の波長多重機能を用いて波長多重を行うに当り、波長変換器がゲート・スイッチ動作を行うことにより、波長多重を行うか行わないかの設定を自由に行うことが可能である。 また、本発明中の波長多重機能を用いて波長多重を行うに当り、波長変換機能があるので、同じ波長が波長多重されないように波長多重を行うことが可能である。

    【図面の簡単な説明】

    【図1】本発明の第1の実施の形態の3×3の空間スイッチ機能と、波長変換機能とを持つ光スイッチ装置のブロック構成図である。

    【図2】第1の実施の形態で用いられた相互利得変調による波長変換器のブロック構成図である。

    【図3】本発明の第4の実施の形態の3×3の空間スイッチ機能と、波長変換機能とを持つ光スイッチ装置のブロック構成図である。

    【図4】本発明の第6の実施の形態の3×9の空間スイッチ機能と、波長変換機能とを持つ光スイッチ装置のブロック構成図である。

    【図5】本発明の第7の実施の形態の9×3の空間スイッチ機能と、波長変換機能とを持つ光スイッチ装置のブロック構成図である。

    【図6】従来例の光スイッチ装置のブロック構成図である。

    【符号の説明】

    101〜103、201、301〜303、401〜4
    03、501〜509、601 入力端 111〜113、202、311〜313、411〜4
    19、511〜513、602 出力端 121〜129、321〜329、421〜429、5
    21〜529、606波長変換器 131〜133、331〜333、431〜433、6
    03 光分岐器 141〜143、341〜343、541〜543、6
    05 光結合器 203 電気スイッチ 204 電流供給手段 205 半導体レーザ 206 光カップラ 207 半導体光アンプ 208 波長フイルタ 209 グランド 330 制御装置 604 半導体光アンプのゲート・スイッチ 607 空間スイッチ部 608 波長スイッチ部

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