Lighting regulation systems that use a photochromic filter

申请号 JP21206895 申请日 1995-08-21 公开(公告)号 JP2986077B2 公开(公告)日 1999-12-06
申请人 インターナショナル・ビジネス・マシーンズ・コーポレイション; 发明人 JEEMUSU AREN BURUUSU; JOOZEFU GOOTEITSUKU; MAIKERU SUTOREETO HITSUBUSU;
摘要
权利要求 (57)【特許請求の範囲】
  • 【請求項1】第1波長の光によって活性化されるフォトクロミック・フィルタと、 前記第1波長の光によって前記フォトクロミック・フィルタを活性化するための第1光源と、 前記活性化されたフォトクロミック・フィルタを通過する、前記第1波長と異なる第2波長の光を、結像面に供給するための第2光源とを含む、前記結像面に光を供給する装置。
  • 【請求項2】前記フォトクロミック・フィルタが、前記第1波長の光への露出の際に暗く、または明るくなることを特徴とする、請求項1に記載の装置。
  • 【請求項3】前記第1光源が、前記フォトクロミック・
    フィルタを選択的に活性化することを特徴とする、請求項1に記載の装置。
  • 【請求項4】前記第1光源が、可変強度光源を含むことを特徴とする、請求項1に記載の装置。
  • 【請求項5】第1波長の光によって活性化されるフォトクロミック・フィルタと、 前記第1波長の光によって前記フォトクロミック・フィルタを選択的に活性化するための第1光源と、 前記選択的に活性化されたフォトクロミック・フィルタを通過する、前記第1波長と異なる第2波長の光を用いて、感光材料を露光するための第2光源とを含む、結像面に置かれた前記感光材料を露光するための装置。
  • 【請求項6】さらに、前記結像面の選択された位置での前記第2波長の前記光の強度分布を測定するため、前記結像面に置かれた検出器を含む、請求項5に記載の装置。
  • 【請求項7】第1波長の光によって活性化されるフォトクロミック・フィルタと、 前記第1波長の光によって前記フォトクロミック・フィルタを選択的に活性化するための、第1可変強度光源と、 前記フォトクロミック・フィルタを通過する、前記第1
    波長と異なる第2波長の光によって、感光材料を露光するための、第2光源と、 前記感光材料に微細形状を結像するためのマスクと、 前記結像面の選択された部分で光強度分布を測定するため、前記結像面に一時的に置かれる複数の検出器と、 前記測定された光強度分布に基づいて前記第1可変強度光源の光強度を制御するためのコントローラとを含む、
    前記感光材料によってコーティングされた、前記結像面に置かれた半導体ウエハ上に前記微細形状を結像するための装置。
  • 【請求項8】感光材料を露光するための光経路に置かれたフォトクロミック・フィルタを、第1波長の光によって活性化するステップと、 前記活性化されたフォトクロミック・フィルタを通過する、前記第1波長と異なる第2波長の光によって、前記感光材料を露光するステップとを含む、結像面にある前記感光材料を露光するための方法。
  • 【請求項9】感光材料を露光するための光経路に置かれた第1波長の光によってフォトクロミック・フィルタを選択的に活性化するステップと、 前記選択的に活性化されたフォトクロミック・フィルタを通過する、前記第1波長と異なる第2波長の光によって前記感光材料を露光するステップと、 を含む、結像面にある前記感光材料を露光するための方法。
  • 【請求項10】第1波長の可変強度光によってフォトクロミック・フィルタを選択的に活性化するステップと、 前記選択的に活性化されたフォトクロミック・フィルタを通過する、前記第1波長と異なる第2波長の光によって、感光材料を露光するステップと、 結像面上の光強度分布を測定するステップと、 微細形状タイプ均一性を維持するため、前記測定された光強度分布に基づいて、前記可変強度光の強度を自動的に変更するステップとを含む、前記結像面にある前記感光材料によってコーティングされた半導体ウエハ上に均一な微細形状タイプを結像するための方法。
  • 说明书全文

    【発明の詳細な説明】

    【0001】

    【発明の属する技術分野】本発明は、全般的には結像システムに関する。 具体的には、本発明は、フォトリソグラフィ技法を使用する結像システムに関する。

    【0002】

    【従来の技術】光学投影システムは、多くの科学および産業の応用例に使用されており、後者の一例が、半導体基板またはウエハ上の微細回路の製造であり、この処理を「フォトリソグラフィ」と称する。 リソグラフィでは、通常はガラス上の不透明のクロムであるマスク・パターンが、しばしば「フォトレジスト」または「レジスト」と呼ばれる感光材料でコーティングされた半導体ウエハに結像される。 その後、このウエハは、フォトレジストの現像と、さまざまな回路構造を作成するためのウエハのエッチングを含む、さまざまな処理ステップを受ける。 微細回路性能の達成に成功するには、結像システムが、フォトレジスト内にマスク・パターンを忠実に再生しなければならない。 ますます減少する寸法制約が原因で、これらの結像システムの多くが、しばしばその解像度の限界またはその付近で動作する。 光学的に完璧な投影システムを用いる場合であっても、たとえば、場の曲率、コマ収差、非点収差、球面収差などの光収差または不均一なマスクが原因で、結像された微細形状の寸法および形状の変動が発生し得る。 これらが発生すると、
    結像面上の物体の結像(すなわち、微細形状寸法または線幅)がかなり変化する可能性がある。 また、収差がなく、均一なマスク照明を有する完全な光学系を用いても、たとえばマスクを照らす光が正しく映写レンズの瞳に向けられていない場合には、像平面上の特定の微細形状の寸法が変動する可能性がある。 したがって、不均一な結像の問題が存在する。

    【0003】過去には、光源とマスクの間の特定の位置にフォトクロミック・ガラスを挿入して、均一なマスク照明が達成された。 これは、フォトクロミック・ガラスの自己均一化作用によって達成されると言われる。 しかし、レジスト露光波長(「化学線波長」とも称する)
    は、フォトクロミック・ガラスを活性化する波長と同一である。 これは、感光材料を露光するビームの50%までの全体的減少をもたらし、システムが時宜を得た形でウエハを露光する能が大幅に減少する。 フォトリソグラフィ・システムのスループットは、チップあたりの全体コストを決定する大きな要因である。 もう1つの欠点は、フォトクロミック・ガラスの自己均一化作用という性質のために、ウエハ平面での所望の最終結果を達成するためのビーム強度の調整ができないことである。 リソグラフィ結像の均一性を最終的に決定するものは、結像面での露光の均一性であって、必ずしもマスクを通る照明の均一性ではない。

    【0004】たとえばウエハ全体にわたる所与の微細形状の均一な結像など、結像面での所望の結果を作成する形でマスクを照らすための柔軟性を有する照明システムは、マスクの均一な照明だけをもたらす照明システムに対して、多くの長所を有するはずである。

    【0005】したがって、感光材料を露光するための改良された方法、具体的に言えば、露光時間を増加させずに、半導体ウエハ上のレジストを露光する改良された方法が必要である。

    【0006】

    【発明が解決しようとする課題】手短に言えば、本発明は、感光材料を活性化する波長と異なる波長の光によって活性化されるフォトクロミック・フィルタを使用することによって、露光時間を増加させずに感光材料を露光する改良された方法の必要を満足する。

    【0007】したがって、本発明の目的は、感光材料を露光する改良された方法を提供することである。

    【0008】本発明のもう1つの目的は、ある波長の光によって活性化されたフォトクロミック・フィルタを通過するもう1つの波長の光を用いて感光材料を露光する方法を提供することである。

    【0009】本発明のもう1つの目的は、集積回路微細形状の一貫した結像のための方法および装置を提供することである。

    【0010】本発明のもう1つの目的は、集積回路微細形状の露光強度を調節するための方法および装置を提供することである。

    【0011】

    【課題を解決するための手段】本発明は、第1の態様で、結像面に置かれた感光材料を露光するための装置を提供する。 この装置には、第1波長の光によって活性化されるフォトクロミック・フィルタと、第1波長の光によってフォトクロミック・フィルタを活性化するための第1光源と、第1波長と異なりフォトクロミック・フィルタを通過する第2波長の光によって感光材料を露光するための第2光源とが含まれる。 第1光源には、可変強度光源を含めることができる。 この装置には、さらに、
    光強度を測定するため結像面に置かれた検出器と、測定された光強度に基づいて可変強度光源を制御するためのコントローラを含めることができる。

    【0012】本発明は、第2の態様で、結像面内の感光材料を露光する方法を提供する。 この方法には、第1波長の光によってフォトクロミック・フィルタを活性化する第1ステップが含まれる。 フォトクロミック・フィルタは、感光材料を露光するための光経路に置かれる。 この方法には、活性化されたフォトクロミック・フィルタを通過する第2波長の光によって感光材料を露光する第2ステップが含まれる。 活性化のステップには、フォトクロミック・フィルタを第1波長の可変強度の光に露光するステップを含めることができる。 この方法にはさらに、結像面で光強度を測定するステップと、測定された光強度に基づいて第1波長の光の強度を変更するステップを含めることができる。

    【0013】本発明は、既存の結像システムに対する複数の長所を提供する。 長所の1つは、画像平面にわたって露光を調節できることである。 もう1つの長所は、システム要素に対する公差をゆるくすることができ、したがって、より安価な構成要素を使用できることである。
    一般に、均一な照明をもたらすために、結像システム内のレンズおよび鏡の配置とコーティングにかなりの労力が費やされる。 本発明で提供される「フィードバック」
    によれば、システム構成要素の不完全性が効果的に補償される。

    【0014】本発明の上記その他の目的、特徴および長所は、添付図面と共に下記の本発明のさまざまな態様の詳細な説明を読めば明らかになる。

    【0015】

    【発明の実施の形態】図1は、半導体ウエハ上にコーティングされた感光材料内に集積回路微細形状を結像するための従来技術のリソグラフィ・システム10を示す図である。 リソグラフィ・システム10には、光源12、
    レンズ14、フォトクロミック・ガラス16、レンズ1
    8、マスク20、レンズ22および半導体ウエハ24が含まれる。 フォトクロミック・ガラス16は、次の複数のタイプのうちの1つとすることができる。 基本タイプの1つは、特定の波長の光に露出された際に暗くなり、
    もう1つの基本タイプは、特定の波長の光に露出された際に透明になる。 他のより複雑なタイプのフォトクロミック材料も存在するが、議論の目的のために、フォトクロミック・ガラス16は、特定の波長の光に露出された際に暗くなるタイプであると仮定する。 フォトクロミック・ガラス16は、自己均一化作用を提供する。 すなわち、このガラスは、入射光の強度が高い(明るい)区域で暗くなる。 ガラスが暗くなればなるほど、そのガラスに入る光がより多く減衰され(すなわち、より暗くまたは強度が低くなる)、したがって、フォトクロミック・
    ガラスから出る光は、相対的に均一の強度を有するようになる。 リソグラフィ・システム10の背景となる理論は、マスクに均一な強度の光ビームを与えることによって、均一に露光されたウエハがもたらされ、たとえば半導体ウエハ24上の線幅の差など、望ましくない微細形状の差が減少または除去されるというものである。 困ったことに、この理論は、実際にはその通りには動作しない可能性がある。

    【0016】光源12は、半導体ウエハ24にコーティングされた感光材料を活性化する光を提供する。 この感光材料は、フォトレジストと称するが、次の2つのタイプのうちのどちらかである。 第1のタイプは、特定の波長の光(「化学」波長とも称する)に露光された時に溶剤耐性を有するようになり、第2のタイプは、化学波長光に露出された時に溶剤に敏感になる。 光源12から出る光は、レンズ14によってフォトクロミック・ガラス16に集光される。 フォトクロミック・ガラス16は、
    それに入る光を自己均一化し、マスク20を介する集光のためにレンズ18に比較的均一な強度の光を提供する。 当業者に既知の通り、マスク20は、半導体ウエハ24のレジスト内に微細形状を作成するため、光を遮るパターンを提供する。 光パターンは、マスク20を出、
    レンズ22によって集光され、半導体ウエハ24上のフォトレジストを露光して、そこに微細形状を作成する。
    半導体ウエハ24は、後程詳しく説明するように、リソグラフィ・システム10の「結像面」内にあると言われる。

    【0017】多くの理由から、リソグラフィ・システム10は、しばしば均一な微細形状の作成に失敗する。 たとえば、レンズ18に入る光が、正しい向きではない場合、マスク20に入る光は、正しい向きにならず、レンズ22を通過する光に影響し、したがって、半導体ウエハ24上のレジストの不正な露光を引き起こす。 もう1
    つの例として、レンズ18または22の収差が、フォトクロミック・ガラス16を出る光の強度がどれほど均一であるかに無関係に、光強度変動を引き起こす可能性がある。 もう1つの例として、一部の結像システムは、ウエハを走査するが、異なる位置で走査速度が異なるという性質を有し、したがって、ウエハ平面にまたがって不均一な露光時間をもたらす。 これらの状況の下では、ウエハに達する光が均一な強度を有する場合であっても、
    露光が変動する。 さらに、ウエハ平面の部分的な照明だけが望まれ、他の部分をブロックすることが望まれる状況がある。 したがって、ウエハの均一な照明は、必ずしも究極の目標ではない。 リソグラフィ・システム10のもう1つの短所は、フォトクロミック・ガラス16を活性化する波長が、半導体ウエハ24にコーティングされたレジストを露光する化学波長と同一であるという事実が原因で、半導体ウエハ24にコーティングされたレジスト内の微細形状の作成に必要な露光時間が、非常に長くなることである。 一般に、特定のフォトクロミック・
    ガラスの活性化波長の光は、フォトクロミック・ガラス内で、吸収のために大きく減衰する。 したがって、フォトクロミック・ガラス活性化波長と等しい化学波長のレジスト露光光の使用は、単位時間当たりに製造可能なウエハの数が減少するので、望ましくない。

    【0018】図2は、本発明によるリソグラフィ・システム26を示す図である。 リソグラフィ・システム26
    には、ウエハ光源28と、レンズ30と、フォトクロミック・フィルタ32と、光源アレイ36、レンズ38およびビーム・スプリッタ40を含むフォトクロミック・
    フィルタ活性化システム34と、レンズ42と、マスク44と、レンズ46と、半導体ウエハ48(以下、ウエハと呼称する)およびCCDアレイ50がその上に置かれるウエハ・ステージ55と、ウエハ・ステージ・スライダ53と、コンピュータ制御システム52とが含まれる。

    【0019】リソグラフィ・システム26の動作を、これから詳細に説明する。 ウエハ光源28は、ウエハ48
    にコーティングされたレジストを活性化するための第1
    波長の光を供給する。 フォトクロミック・フィルタ32
    は、ウエハ48上のレジストを活性化する波長と異なる第2波長の光によって活性化される。 フォトクロミック・フィルタ32の活性化は、フォトクロミック・フィルタ活性化システム34によってもたらされる。 本実施例でのフォトクロミック・フィルタ活性化システム34の目的は、ウエハ48のレジスト内での微細形状作成に干渉せずに、フォトクロミック・フィルタ32を選択的に活性化することである。 本明細書で使用する用語「選択的活性化」は、フォトクロミック・フィルタ32が、フォトクロミック・フィルタ32の平面上での可変強度の光によってその異なる部分で異なる度合に活性化されることを意味する。 しかし、フォトクロミック・フィルタ32は、単一強度のビームを用いて活性化され、なおかつ本発明の目的に役立つことができることを理解されたい。 もう1つの例として、アドレス可能空間光変調器を用いて変調される単一供給源を使用することができる。
    もう1つの例として、アレイの上にディフューザを置いて、強度を変化させることができる。

    【0020】フォトクロミック・フィルタ活性化システム34は、それぞれが可変強度を有する複数の個々の光源37を含む光源アレイ36の使用を介して選択的活性化を達成する。 レンズ38およびビーム・スプリッタ4
    0と共に使用される可変強度の光源37は、フォトクロミック・フィルタ32の選択的活性化のため、その平面にわたって変化する強度の光を提供する。 ビーム・スプリッタ40は、光源アレイ36からの光の反射と、ウエハ光源28からの光の透過を可能にする適切な多層誘電スタックをコーティングされる。 当業者であれば、ビーム・スプリッタに精通しているであろう。 その代わりに、フォトクロミック・フィルタ活性化システム34
    は、ウエハ光源28の結像経路に割り込まずにフォトクロミック・フィルタ32を活性化するように配置することができる。 結像経路の外に置かれる場合、ビーム・スプリッタ40は不要である。 代替案として、フォトクロミック・フィルタ活性化システム34に、光源アレイ3
    6の代わりに、レンズ38を横切って周期的にまたは、
    結像経路の外にある場合にはフォトクロミック・フィルタ32上に直接に、可変強度の光ビームを走査するラスタ・スキャナを含めることができる。 当業者であれば、
    そのようなラスタ・スキャナに精通しているであろう。

    【0021】フォトクロミック・フィルタ32を活性化する光のかなりの部分が、これによって吸収される。 しかし、ウエハ光源28からの光は、レンズ30を介して集光され、活性化されたフォトクロミック・フィルタ3
    2に入り、非常に少ない吸収率でここから出て、レンズ42を介してマスク44に供給される。 マスク・パターンを形成する光が、マスク44から出て、レンズ46を介してウエハ48に集光される。 マスク44は、ウエハ48に対して「共役」と言われ、これは、マスク44
    が、そのパターンをウエハ48に結像される位置にあることを意味する。 一般に、共役平面は、結像システム内のもう1つの平面に結像される平面である。 ウエハ48
    は、リソグラフィ・システム26の結像面49内にあり、結像面49は、単に、所与の感光材料、この場合にはフォトレジストの所望の露光のために正しい焦点をもたらす、ウエハ光源28から所定の距離にある区域である。 ウエハ48の脇には、CCD(電荷結合素子)アレイ50があり、レンズ46から来る光の強度分布を測定する。 ウエハ48とCCDアレイ50の両方が、ウエハ・ステージ55上に置かれる。 CCDアレイ50は、ウエハ・ステージ・スライダ53の使用を介して結像面4
    9に移動することができるが、その詳細は、本発明に密接には関係しない。 ウエハ48およびCCDアレイ50
    を結像面49に出し入れするというウエハ・ステージ・
    スライダ53の機能は、多くの方法で達成でき、その1
    例が、ウエハ・ステージ55を左右にスライドさせる機構である。 ウエハ光源28から来る光は、光源アレイ3
    6から来る光と異なる波長であるから、レジスト活性化光のかなり少ない部分が、フォトクロミック・フィルタ32で減衰する。 CCDアレイ50は、モニタ画面の画素に類似した、複数の小さい検出器の格子と考えることができる。 この「格子」を用いると、平面(この場合、
    結像面49)上の光強度をマッピングすることができる。 CCDアレイ50からの強度測定値は、コンピュータ制御システム52に供給され、その結果、所望の強度分布が、可変強度の光源37の強度を変更することによって達成される。

    【0022】一般に、レジスト露光は、時間と光強度の積として表現することができる。 レジスト露光は、たとえば、ウエハ48のレジスト内に作成しようとする微細形状の線幅を決定する。 したがって、時間を一定に保つ場合、結像面49内にあるウエハ48にまたがる光強度を調節することによって、特定のタイプの微細形状について、均一な線幅がもたらされる。 ポジティブ・トーン・レジストの場合、露光が多い(強度が強い)ほど、所与の線幅が狭くなり、ネガティブ・トーン・レジストの場合、露光が多いほど、所与の線幅が広くなる。 議論のために、ここではポジティブ・トーン・レジストを使用すると仮定する。 したがって、結像面のうち、実際に判定されるかCCDアレイ50によって判定される線幅が広すぎる区域では、その区域に入射する光の強度を強めることによって露光を増やす。 線幅が狭すぎる場合、その区域に入射する光の強度を下げる。

    【0023】CCDアレイ50に関するサンプリングは、特定の状況に依存する。 CCDアレイ50内の画素数、その配置およびサンプリング・レートを組み合わせて、コンピュータ制御システム52に強度分布情報を提供する。 一般に、多くのリソグラフィ・システムの所与の結像面にわたる強度分布は、結像面にわたって全般的に非常に大きくはないので、サンプル数は比較的少ない。 さらに、いくつかの状況では、光源アレイ36の強度をセットするために、単一の検出器を使用し、強度分布について結像面の周囲を走査することさえ可能である。 しかし、好ましい方法は、時間の上で均一な微細形状作成を保証するために、光源37の強度を動的に変更(すなわち周期的にテスト)することである。

    【0024】結像面49にわたって約2%ないし3%以内の均一な微細形状結像をもたらすことに加えて、リソグラフィ・システム26は、マスク44上に存在するパターンと別の、これとは別にまたはこれと共に使用されるブロッキング・パターンを作成するのに使用することもできる。 図3に、リソグラフィ・システム26内でウエハ48上に作られる像54を示す。 像54には、2タイプの領域すなわち、像54内で空白区域として図示される切りみぞ領域56と、その中に繰返しパターン60
    を有するアレイ領域(たとえばアレイ領域58)が含まれる。 アレイ領域が、小さい繰返し微細形状を有し、切りみぞ領域が、たとえばウエハ48とマスク44を一列に並べるのに使用される、より大きな形状を含むと仮定する。 したがって、2つの領域の微細形状は異なる寸法を有するので、これらの領域を異なる形で露光することが有利な可能性がある。 マスク44に、両方のタイプの領域のパターンが含まれる場合、両方のパターン・タイプの適正露光は、あるタイプの領域をカバーしている間に他方を露光し、その逆を行うことによって達成できる。 本発明は、ブロッキング・パターンを作成するような形でフォトクロミック・フィルタ32を活性化するのに使用でき、その結果、特定の領域に関連するマスクの部分だけ照明することができる。

    【0025】本発明の第2の態様では、感光材料を露光する方法を提供する。 この方法を、図2のリソグラフィ・システム26と共に図4および図5を参照して説明する。

    【0026】図4は、本発明の第2の態様の方法の流れ図である。 この方法では、感光材料を含む結像面と共役なフォトクロミック・フィルタが、第1波長の光によって活性化される(ステップ62、「波長Iを用いてフォトクロミック・フィルタを活性化する」)。 リソグラフィ・システム26では、フォトクロミック・フィルタ3
    2が、上で述べたようにフォトクロミック・フィルタ活性化システム34によって活性化される。 感光材料は、
    フォトクロミック・ガラスの活性化波長と異なる波長の光を用いて活性化される(ステップ64、「波長IIを用いてレジストを活性化する」)。 リソグラフィ・システム26では、レジストをコーティングされたウエハ4
    8が、上で述べたようにウエハ光源28からの光を介して露光される。 結像面での光強度を測定して、そこでの強度分布を判定する(ステップ66、「結像面での光強度分布を測定する」)。 リソグラフィ・システム26では、ステップ66が、コンピュータ制御システム52と共にCCDアレイ50によって達成される。 最後に、波長Iの光の強度を、測定された光強度分布に基づいて変更する(ステップ68、「測定に基づいて波長Iの強度を変更する」)。 リソグラフィ・システム26では、個々の光源37の強度が、CCDアレイ50によって測定された光強度測定値に基づいて、コンピュータ制御システム52によって制御される。

    【0027】リソグラフィ・システム26に適用されるステップ68は、コンピュータ制御システム52の制御の下で、CCDアレイ50と光源アレイ36によって実行される。 図5は、ステップ68を実行するためにコンピュータ制御システム52によってもたらされる制御の流れ図である。 結像面での複数の位置の強度測定値を、
    まず取得する(ステップ70、「結像面位置Lのすべてで強度を測定する」)。 ステップ70は、実際には図4
    のステップ66の一部であるが、ステップ70は、コンピュータ制御システム52の制御の完全な説明のために必要であることに留意されたい。 図5の文脈で使用される際の「L」は、光強度測定値の数のカウンタと、特定の測定値の値の両方である。 すべての位置の強度を測定した後に、平均強度「A」を決定する(ステップ72、
    「平均強度Aを決定する」)。 その後、所与の位置の測定強度が、平均強度より大きいかどうかに関する問い合わせを行う(照会74、「L>Aか」)。 測定強度が平均より大きい場合、その位置に入射する光の強度を減らす(ステップ76、「L強度を減らす」)。 リソグラフィ・システム26に関して、この強度減少は、適切な個々の光源37の強度を増やして、ウエハ48上の位置L
    に対応する領域のフォトクロミック・フィルタ32を暗くすることによって達成される。 位置Lの強度測定値が、平均強度より大きくない場合、測定強度が平均より小さいかどうかに関する問い合わせを行う(照会78、
    「L<Aか」)。 測定強度が平均強度より小さい場合、
    位置Lに入射する光の強度を増やす(ステップ80、
    「L強度を増やす」)。 リソグラフィ・システム26では、位置Lでの光強度は、対応する個々の光源37の強度が減らされることを除いて、強度の減少の場合と同様の方法で増やされる。 強度測定値が平均値より大きい、
    小さい、等しいのいずれであっても、対象の位置測定値を変更する(ステップ82、「L=L−1」)。 その後、すべての位置を検討したかどうかに関する問い合わせを行う(照会84、「L=0か」)。 すべての位置を検討し終えた場合、結像面にまたがる強度測定を繰り返す、すなわち、ステップ70に戻る。 すべての位置を検討し終えてはいない場合、ステップ74に戻る。 図5の方法は、コンピュータ制御システム52によって使用されるソフトウェアで簡単に実施できることが理解されよう。 上で述べたように、図5の方法は、結像面にわたる光強度分布が、連続的または周期的に測定されるという点で、動的である。 しかし、リソグラフィ・システム2
    6をセットするために1回または1連のそのような測定を行う場合には、図5に示された方法は、照会84に対する肯定応答の後に単純に終了するはずである。

    【0028】本発明の複数の態様を説明し、図示してきたが、当業者であれば、同一の目的を達成するために代替態様を実施できる。 したがって、請求の範囲は、そのような代替態様のすべてを、本発明の真の趣旨および範囲に含まれるものとして包含する意図のものである。 たとえば、本発明は、紫外線光を使用する結像システムに制限されるものではない。

    【0029】まとめとして、本発明の構成に関して以下の事項を開示する。

    【0030】(1)第1波長の光によって活性化されるフォトクロミック・フィルタと、前記第1波長の光によって前記フォトクロミック・フィルタを活性化するための第1光源と、前記活性化されたフォトクロミック・フィルタを通過する、前記第1波長と異なる第2波長の光を、結像面に供給するための第2光源とを含む、前記結像面に光を供給する装置。 (2)前記フォトクロミック・フィルタが、前記第1波長の光への露出の際に暗くなることを特徴とする、上記(1)に記載の装置。 (3)前記フォトクロミック・フィルタが、前記第1波長の光への露出の際に明るくなることを特徴とする、上記(1)に記載の装置。 (4)前記第1光源が、前記フォトクロミック・フィルタを選択的に活性化することを特徴とする、上記(1)
    に記載の装置。 (5)前記第1光源が、可変強度光源を含むことを特徴とする、上記(1)に記載の装置。 (6)さらに、光強度測定のため前記結像面に置かれた検出器を含む、上記(5)に記載の装置。 (7)さらに、前記測定された光強度に基づいて、前記可変強度光源を制御するためのコントローラを含む、上記(6)に記載の装置。 (8)第1波長の光によって活性化されるフォトクロミック・フィルタと、前記第1波長の光によって前記フォトクロミック・フィルタを選択的に活性化するための第1光源と、前記選択的に活性化されたフォトクロミック・フィルタを通過する、前記第1波長と異なる第2波長の光を用いて、感光材料を露光するための第2光源とを含む、結像面に置かれた前記感光材料を露光するための装置。 (9)前記第1光源が、複数の光源を含み、前記複数の光源のそれぞれが、可変強度を有することを特徴とする、上記(8)に記載の装置。 (10)前記第1光源が、光強度を変更するためのディフューザを含むことを特徴とする、上記(8)に記載の装置。 (11)前記第1光源が、可変強度ラスタ・スキャナを含むことを特徴とする、上記(8)に記載の装置。 (12)さらに、前記結像面の選択された位置での前記第2波長の前記光の強度分布を測定するため、前記結像面に置かれた検出器を含む、上記(8)に記載の装置。 (13)さらに、前記測定された強度分布に基づいて、
    前記第1光源を制御するためのコントローラを含む、上記(12)に記載の装置。 (14)前記コントローラが、コンピュータを含むことを特徴とする、上記(13)に記載の装置。 (15)前記検出器が、電荷結合素子のアレイを含むことを特徴とする、上記(12)に記載の装置。 (16)第1波長の光によって活性化されるフォトクロミック・フィルタと、前記第1波長の光によって前記フォトクロミック・フィルタを選択的に活性化するための、第1可変強度光源と、前記フォトクロミック・フィルタを通過する、前記第1波長と異なる第2波長の光によって、感光材料を露光するための、第2光源と、前記感光材料に微細形状を結像するためのマスクと、前記結像面の選択された部分で光強度分布を測定するため、前記結像面に一時的に置かれる複数の検出器と、前記測定された光強度分布に基づいて前記第1可変強度光源の光強度を制御するためのコントローラとを含む、前記感光材料によってコーティングされた、前記結像面に置かれた半導体ウエハ上に前記微細形状を結像するための装置。 (17)前記第1可変強度光源が、複数の可変強度光源を含むことを特徴とする、上記(16)に記載の装置。 (18)さらに、前記第1光源からの光を前記フォトクロミック・フィルタに向けるためのビーム・スプリッタを含む、上記(16)に記載の装置。 (19)前記ビーム・スプリッタが、前記第2光源の光経路内にあることを特徴とする、上記(18)に記載の装置。 (20)前記ビーム・スプリッタが、前記第1波長の前記光を反射し、前記第2波長の前記光を透過させることを特徴とする、上記(19)に記載の装置。 (21)感光材料を露光するための光経路に置かれたフォトクロミック・フィルタを、第1波長の光によって活性化するステップと、前記活性化されたフォトクロミック・フィルタを通過する、前記第1波長と異なる第2波長の光によって、前記感光材料を露光するステップとを含む、結像面にある前記感光材料を露光するための方法。 (22)前記活性化のステップが、前記第1波長の可変強度光に前記フォトクロミック・フィルタを露光するステップを含むことを特徴とする、上記(21)に記載の方法。 (23)前記結像面で光強度を測定するステップと、前記測定された光強度に基づいて、前記第1波長の前記光の強度を変更するステップとをさらに含む、上記(2
    1)に記載の方法。 (24)前記フォトクロミック・フィルタが、前記第1
    波長の前記光への露光の際に暗くなることを特徴とし、
    前記変更ステップが、前記測定された光強度が所定の光強度より大きい場合に、前記フォトクロミック・フィルタ上の対応する位置に関する前記強度を減らすステップと、前記測定された光強度が所定の光強度より小さい場合に、前記フォトクロミック・フィルタ上の対応する位置に関する前記強度を増やすステップとを含むことを特徴とする、上記(23)に記載の方法。 (25)感光材料を露光するための光経路に置かれた第1波長の光によってフォトクロミック・フィルタを選択的に活性化するステップと、前記選択的に活性化されたフォトクロミック・フィルタを通過する、前記第1波長と異なる第2波長の光によって前記感光材料を露光するステップと、を含む、結像面にある前記感光材料を露光するための方法。 (26)前記選択的活性化ステップが、前記フォトクロミック・フィルタ内にブロッキング・パターンを作成するステップを含むことを特徴とする、上記(25)に記載の方法。 (27)前記選択的活性化ステップが、前記フォトクロミック・フィルタの選択された部分を、前記第1波長の可変強度光に露光するステップを含むことを特徴とする、上記(25)に記載の方法。 (28)前記結像面の選択された部分の光強度分布を測定するステップと、前記測定された光強度分布に基づいて、前記第1波長の前記光の強度分布を変更するステップとをさらに含む、上記(25)に記載の方法。 (29)前記測定ステップが、前記結像面上の複数の所定の位置で光強度をサンプリングするステップを含むことを特徴とする、上記(28)に記載の方法。 (30)前記フォトクロミック・フィルタが、前記第1
    波長の前記光への露光の際に暗くなることを特徴とし、
    前記変更ステップが、前記複数の所定の位置のそれぞれについて、前記複数の所定の位置のすべてに関する平均光強度からの前記サンプリングされた光強度の変動を決定するステップと、前記複数の所定の位置のうちの所与の1つでの前記測定された光強度が、前記平均光強度より大きい場合に、前記フォトクロミック・フィルタ上の対応する位置の光強度を減らすステップと、前記複数の所定の位置のうちの所与の1つでの前記測定された光強度が、前記平均光強度より小さい場合に、前記フォトクロミック・フィルタ上の対応する位置の光強度を増やすステップとを含むことを特徴とする、上記(29)に記載の方法。 (31)第1波長の可変強度光によってフォトクロミック・フィルタを選択的に活性化するステップと、前記選択的に活性化されたフォトクロミック・フィルタを通過する、前記第1波長と異なる第2波長の光によって、感光材料を露光するステップと、結像面上の光強度分布を測定するステップと、微細形状タイプ均一性を維持するため、前記測定された光強度分布に基づいて、前記可変強度光の強度を自動的に変更するステップとを含む、前記結像面にある前記感光材料によってコーティングされた半導体ウエハ上に均一な微細形状タイプを結像するための方法。

    【0031】

    【発明の効果】本発明により、感光材料を活性化する波長と異なる波長の光によって活性化されるフォトクロミック・フィルタを使用することによって、露光時間を増加させずに感光材料を露光する改良された方法が可能となる。 本発明により、ある波長の光によって活性化されたフォトクロミック・フィルタを通過するもう1つの波長の光を用いて感光材料を露光する方法が可能となる。
    本発明により、集積回路微細形状の一貫した結像のための方法および装置を提供される。 本発明により、集積回路微細形状の露光強度を調節するための方法および装置を提供される。

    【図面の簡単な説明】

    【図1】フォトクロミック・ガラスを使用する従来技術のリソグラフィ・システムのブロック図である。

    【図2】本発明によるリソグラフィ・システムのブロック図である。

    【図3】図2のリソグラフィ・システムによって作られる半導体ウエハ上の結像パターンを示す図である。

    【図4】本発明による感光材料を露光する方法の流れ図である。

    【図5】図4の流れ図の一部を示す、より詳細な流れ図である。

    【符号の説明】

    10 リソグラフィ・システム(従来技術) 12 光源 14 レンズ 16 フォトクロミック・ガラス 18 レンズ 20 マスク 22 レンズ 24 半導体ウエハ 26 リソグラフィ・システム 28 ウエハ光源 30 レンズ 32 フォトクロミック・フィルタ 34 フォトクロミック・フィルタ活性化システム 36 光源アレイ 37 光源 38 レンズ 40 ビーム・スプリッタ 42 レンズ 44 マスク 46 レンズ 48 半導体ウエハ 49 結像面 50 CCDアレイ 52 コンピュータ制御システム 53 ウエハ・ステージ・スライダ 54 像 55 ウエハ・ステージ 56 切りみぞ領域 58 アレイ領域 60 繰返しパターン

    ───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ジョーゼフ・ゴーティック アメリカ合衆国05452 バーモント州エ セックス・ジャンクション スリーピ ー・ホロウ・ロード 136 (72)発明者 マイケル・ストレート・ヒッブス アメリカ合衆国05494 バーモント州ウ ェストフォード レイノルズ・ロード 1210 (56)参考文献 特開 平3−133119(JP,A) 特開 昭63−272030(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl. 6 ,DB名) H01L 21/027 G02B 5/23

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