Optical limiter

申请号 JP2004115104 申请日 2004-04-09 公开(公告)号 JP2004310120A 公开(公告)日 2004-11-04
申请人 Kilolambda Ip Ltd; キロランダ・アイピー・リミテッド; 发明人 FARBER ALLAN; DONVAL ARIELA; NEVO DORON; ORON MOSHE; ORON RAM;
摘要 PROBLEM TO BE SOLVED: To provide an optical power limiter and a method of limiting power transmission such that defects of the conventional device and method are improved. SOLUTION: An optical power limiter includes an input optical transmitting element, an output optical transmitting element, and a power limiting element which is arranged between the input element and output element and transmits a light signal from the input element to the output element. The power limiting element includes an optical-limiting solid mixture containing particles of at least one material that produces reversible thermal changes in response to light alone a predetermined optical power level to change the optical transmission characteristics of the power-limiting element. COPYRIGHT: (C)2005,JPO&NCIPI
权利要求
  • 入力光伝送要素と、
    出力光伝送要素と、
    前記入力光伝送要素と前記出力光伝送要素の間に配置され、前記入力光伝送要素から前記出力光伝送要素へ光信号を伝送する強度制限要素とを含む光強度リミッタであって、前記強度制限要素が、所定の光強度レベルを超える光に応答して可逆的熱変化を生じ、これによって前記強度制限要素の光伝送特性を変化させる、少なくとも1種の材料の粒子を含有する光制限固体混合物を含む、光強度リミッタ。
  • 前記光制限固体混合物が、光透明母材に分散した光吸収粒子を含む、請求項1に記載の光強度リミッタ。
  • 前記光透明母材が高分子材料である、請求項2に記載の光強度リミッタ。
  • 前記光透明母材が、ポリメタクリル酸メチルおよびその誘導体、エポキシ樹脂、ガラス、ゾルゲル材料およびスピンオンガラスから構成される群から選択される、請求項2に記載の光強度リミッタ。
  • 前記光透明母材が無機ガラス材料である、請求項2に記載の光強度リミッタ。
  • 前記光吸収粒子が、Ag、Au、Ni、Va、Ti、Co、Cr、C、Re、SiおよびSmO から構成される群から選択される少なくとも1種の材料である、請求項2に記載の光強度リミッタ。
  • 前記固体混合物が、限られた開口数の光学系に配置されている、請求項1に記載の光リミッタ。
  • 前記固体混合物が、2つの物理接触接合コネクタのフェルール先端間に充填されている、請求項7に記載の光リミッタ。
  • 前記固体混合物が、2つの裸ファイバの間に一列に充填されている、請求項7に記載の光リミッタ。
  • 前記裸ファイバが、V字状溝を使って整合されている、請求項9に記載の光リミッタ。
  • 前記裸ファイバが、孔を有するフェルールを使って整合されている、請求項9に記載の光リミッタ。
  • 前記裸ファイバが、それぞれ後方反射を低下させるように傾斜した対向する端面を形成している、請求項9に記載の光リミッタ。
  • 前記裸ファイバが対向する端面を形成し、前記端面間に所定の距離を設けるために、対向する前記端面の間にスペーサを含む、請求項9に記載の光リミッタ。
  • 前記固体混合物が導波管のコア材料となる、請求項1に記載の光リミッタ。
  • 閾値を超える所定の強度に露光すると、前記光制限混合物が永久的に不透明になる、請求項1に記載の光強度リミッタ。
  • 入力光伝送要素と強度制限要素を通過して、出力光伝送要素へ光信号を伝送する工程と、
    所定の光強度レベルを超える光に応答して、前記強度制限要素に可逆的熱変化を生じ、これによって前記強度制限要素の光伝送特性を変化させる工程とを含む、光強度制限方法。
  • 前記強度制限要素が、所定の光強度レベルを超える光に応答して可逆的熱変化を生じる少なくとも1種の材料の粒子を含有する光制限固体混合物を含む、請求項15に記載の光強度制限方法。
  • 前記光制限固体混合物が、光透明母材に分散した光吸収粒子を含む、請求項16に記載の光強度制限方法。
  • 前記光透明母材が高分子材料である、請求項17に記載の光強度制限方法。
  • 前記光透明母材が、ポリメタクリル酸メチルおよびその誘導体、エポキシ樹脂を基にしたもの、ガラス、誘導ゾルゲルおよびスピンオンガラスから構成される群から選択される少なくとも1種の材料である、請求項17に記載の光強度制限方法。
  • 前記光透明母材が無機ガラス材料である、請求項17に記載の光強度制限方法。
  • 前記光吸収粒子が、Ag、Au、Ni、Va、Ti、Co、Cr、C、Re、SiおよびSmO から構成される群から選択される少なくとも1種の材料である、請求項16に記載の光強度制限方法。
  • 前記固体混合物が、限られた開口数の光学系に配置されている、請求項16に記載の光強度制限方法。
  • 前記固体混合物が、2つの物理接触接合コネクタのフェルール先端間に充填されている、請求項22に記載の光強度制限方法。
  • 前記固体混合物が、2つの裸ファイバの間に一列に充填されている、請求項22に記載の光強度制限方法。
  • 前記裸ファイバが、V字状溝を使って整合されている、請求項24に記載の光強度制限方法。
  • 前記裸ファイバが、孔を有するフェルールを使って整合されている、請求項24に記載の光強度制限方法。
  • 前記裸ファイバが、それぞれ後方反射を低下させるように傾斜した対向する端面を形成している、請求項24に記載の光強度制限方法。
  • 前記裸ファイバが対向する端面を形成し、前記端面間に所定の距離を設けるために、対向する前記端面の間にスペーサを含む、請求項24に記載の光強度制限方法。
  • 前記固体混合物が導波管のコア材料となる、請求項16に記載の光強度制限方法。
  • 閾値を超える所定の強度に露光すると、前記光制限混合物が永久的に不透明になる、請求項16に記載の光強度制限方法。
  • 说明书全文

    本発明は、光強度制限装置に関し、より具体的には、光強度制限受動装置、および光強度の伝送を制限する方法に関する。

    光リミッタは、低レベルの光入に対して透過率が高く、高い強度に対して透過率が低くなるように設計された装置である。 最初のレーザの開発以来、受動光リミッタの研究が行われ、レーザの最高強度が誘起する損傷から光センサを保護する構想が試験されてきた。 CWレーザ(連続発振レーザ)用の最初の光リミッタは、吸光性バルク液体の熱レンズ作用に基づくものであった。 すなわち、撮像系を局部加熱すると屈折率が低下し、「熱焦点ぼけ」が引き起こされ、光線は焦点が合わなくなった。 パルスレーザ源を制限するために、逆可飽和吸収、2光子自由キャリア吸収、自己焦点合わせ、非線形屈折および誘起散乱など、他の方法も提案されている。 この装置自体も、損傷に対する閾値(スレッショルド)が高くなければならず、「抜ける(bleached-out)」すなわち透明な状態になってはならない。

    医療、工業および遠隔検出用途における通信やその他の系では、単一のファイバ即ち導波管で、マイクロワットから数ワットまでの比較的高い光強度を取扱う可能性がある。 これらの系に高強度(単位面積当たりの強度)が導入されると、多くの薄い塗膜、光接着剤、および材料全体さえ、その損傷閾値を超える光強度にさらされることになる。 他の問題としてはレーザの安全性がある。 ファイバから空中へ放出可能な強度の上限は明確に規定されている。 これらの2つの問題は、ファイバ/導波管を伝搬するエネルギー量を許容可能なレベルに制限する受動装置を必要としている。

    主として高出力レーザ放射、高出力パルス放射、および眼の安全装置について、光リミッタを実現するために多くの試みがなされてきた。 これらの装置に用いられた技術には、主として次のものがある。

    1)例えば撮像系において光線の焦点はずれをおこさせるための、負のdn/dTを有する液体の屈折率nの熱変化。
    2)光材料の3次磁化率項、ここではn=n +n (ただし、n は電界ゼロ(光なし)での屈折率であり、n は非線形屈折率変化であり、Eは光線の電界強度である)を介する高電界誘起屈折率n変化による、自己焦点合わせまたは自己焦点はずれ。
    3)誘起散乱によって制限を行う、極性および非極性溶媒中のカーボンブラックなどのコロイド分散液。

    上記技術のNo. 1および2の両方とも、意味のある制限を生じるためには、非常に高エネルギーのレーザ光線または光強度を必要とする。 第1の技術では、加熱すべき液体の量が多く高い強度が必要である。 この方法の別の問題は、この液体が優れた光媒体ではなく、光線を歪ませることである。 第2の技術では、使用できる材料の係数n が非常に小さく、非常に高い電界が必要となる。

    第3の方法では、大部分の用途で液体の使用が問題となる。 例えば、通信系では、受動装置に液体を使用すると、光路中の液体の乱流により雑音と歪みを引き起こす。 コロイド液を光制限媒体として使用した際の別の問題として報告されているのは、活性炭素材料の消滅、または超音波解凝集でしか分解しない緩く結合した炭素粒子凝集塊の形成による、老化現象である。 主として高出力パルス用に、液晶を制限材料として使う試みも行われたが、導波器変動のために、この材料は普通の液体よりひどい騒音と歪みを引き起こす。

    したがって、本発明の基本的な目的は、従来技術の装置および方法の欠点を改良した、光強度制限装置および強度伝送を制限する方法を提供することである。

    したがって、本発明によれば、限られた開口数の光学系に光制限固体混合物を含む、光強度制限装置が提供される。 この光制限固体混合物は、光エネルギーを受けるとその光特性に影響を与える手段を含んでおり、光エネルギーが通過するときに前記光制限固体混合物に熱または電界誘起変化を引き起こす。

    本発明は、光制限固体混合物が置かれた導波管内または導波管間の間隙の、光学系のレンズまたは鏡の焦点に伝送された強度を制限する方法をさらに提供する。 この光制限固体混合物は、固体母材に分散した、可視光の波長より小さい(0.5ミクロンより小さい)、好ましくは0.1ミクロンより小さい(ナノ粉体)光吸収粒子から構成されている。 光吸収粒子には、Ag、Au、Ni、Va、Ti、Co、Cr、C、Re、Si、SmO およびこうした材料の混合物から構成される群から選択される少なくとも1種の金属または非金属材料が含まれる。 固体母材としては、透明または光学高分子または無機ガラス材料、例えば、ポリメタクリル酸メチル(「PMMA」)およびその誘導体、エポキシ樹脂、ガラス、スピンオンガラス(「SOG」)、または他のゾルゲル材料を挙げることができる。

    光制限機能は、それぞれその吸収スペクトルに従って分散した粉体粒子に光が吸収されて始まる。 吸収された光によって粒子が加熱されると、粒子は周囲へ熱を伝導し、囲まれた容積内に熱点と、その周囲に低下してゆく温度勾配とを生じる。 これらの熱容積は、いくつかの機構で光制限固体混合物を通過する光伝送を減少させることができる。 その1つは、所与の、正または負の、屈折率温度変化(dn/dT)を有する、熱粒子とその周囲の媒体によって作られる屈折率の空間変動による散乱である。 α(ここで、開口数がsinαである)より大きい度の散乱光は、この光学系の光路から離れる。 後方反射光の若干の増加も観察することができる。 散乱しない光は、より低い、「制限された」強度で、光路に沿って進む。 入射強度が低くなると、それぞれの吸収粒子を取り囲む散乱容積が次第に減少する。 光制限固体混合物の透過率は元の値に戻り、散乱プロセスは無視できる値に減少する。 伝送強度限界より一桁以上大きいエネルギーまでは、どんな永久的損傷もなしに、このプロセスを多数回繰り返すことができる。

    母材または吸収粒子を様々に選択することによって、他の光散乱機構が同時に働くようにも、あるいはこれが主として働くようにもできる。 これらの機構には、光が熱誘起分子振動で非弾性散乱する誘導ラマン散乱、または光が局部熱誘起音波で非弾性散乱する誘導ブリユアン散乱が含まれる。

    光吸収粒子は、その後重合させる単量体などの透明母材に分散させる。 分散剤および解こう剤(解凝集剤)を単量体混合物に添加して使用するなど、こうした分散液を調製する多くの技術がある。 高分子およびコロイド科学の技術者なら、広範囲の粒子および単量体についてこうした材料を調製することができる。 同様に、無機ガラス母材にサブミクロン粒子を分散させて複合材料を調製する技術はよく知られている。

    本光強度制限装置は、以下の利点および特性を提供することができる。
    1. 本リミッタの動作は受動的であり、外部動力は必要ない。
    2. 本装置は、高入力で制限を行い、入力が低下または遮断されると元の非制限状態に戻る周期を、多数回(例えば、数千回)動作する。
    3. 本装置は、広範囲の波長、例えば、可視、800、980、1065、1310、1550nmで活性化させることができる。 所望のスペクトル範囲に適合させるには、材料と寸法が少し異なる可能性がある。
    4. 本装置は、制限閾値より数倍(例えば、x10)高い高強度に耐える。
    5. 本装置は、応答が比較的速い(例えば、マイクロ秒領域以下)。 この応答は、微小容積の間接加熱時間に制約される。
    6. 本装置は、限界強度より十分低い強度で、スペクトル伝送が高い(例えば、挿入損失1〜2dB)。
    7. 本装置は、単一または多重モードファイバ用、またはファイバレーザ用のインライン・ファイバ・インサート(パッチコードに類似)としての使用に適している。

    リミッタは、光通信領域において、例えば、検出器保護、スイッチおよびラインの保護、増幅器入力信号の制限および等化、ならびに強度サージ保護などにも使用することができる。 また、ネットワークにおいて、部品への入力またはそれからの出力における強度の調節も可能である。 医療、軍用およびレーザ加工の領域では、光強度リミッタは、サージ保護および安全用途に使うことができる。 撮像系において保護装置として使う場合は、リミッタは、高輝度光またはレーザ源が見える画像点に作用し、残りの画像を妨害することなく、これらの供給源から入る光の量を制限する。

    以下、より完全に理解できるように、以下の図面を参照していくつかの好ましい実施形態について本発明を説明する。
    以下、詳細に図を具体的に参照するが、強調すべきことは、細部は、単に例として、かつ本発明の好ましい実施形態の例示的説明を目的として図示したものであり、本発明の原理および概念的側面の最も有用で容易に理解できると思われる説明を提供するために提示したものである。 この点に関しては、本発明の基本的理解に必要である以上に詳細に、本発明の構造的詳細を図示する試みは行わない。 図面についてなされた説明は、いかにすれば本発明の種々の形態を実際に具体化することができるかを、当分野の技術者に明らかにしている。

    図1aおよび図1bに示したリミッタの構成および動作において、光は、コア4および被覆6を有するファイバ即ち導波管2(例えば、米国コーニング社のSMF28)に入り、コア4の出口に配置された光制限固体混合物10に衝突する。 光制限固体混合物10は、屈折率が負に大きく温度変化する(dn/dT)固体材料、例えばポリマーに、可視光波長より小さい(0.5ミクロンより小さい)、好ましくは0.1ミクロンより小さい(ナノ粉体)光吸収粒子が均一に分布または分散した分散液から構成されている。

    吸収材料には、Ag、Au、Ni、Va、Ti、Co、Cr、C、Re、Siおよびこうした材料の混合物から構成される群から選択される少なくとも1種の金属または非金属材料が含まれる。 大きな(dn/dT)を有するポリマー母材としては、PMMAまたはその誘導体、エポキシ樹脂系のポリマー、ガラス、スピンオンガラス(SOG)、または他のゾルゲル材料を挙げることができる。

    光制限機能は、その吸収スペクトルに従って懸濁した微小粒子に光が吸収されて始まる。 粒子が加熱されると、粒子は周囲へ熱を伝導し、容積内に、周囲を低下してゆく温度勾配によって囲まれた熱点を生じる。 これらの熱容積は、いくつかの機構で光制限固体混合物10を通過する光伝送を減少させることができる。 その1つは、熱粒子とその周囲の媒体によって作られる屈折率の空間変動による散乱である。 他の非支配的な機構については既に述べた。 ファイバ6の開口数より大きい角度の散乱光12は、ファイバコア8を通って伝搬することなく、最後は被覆(クラッディング)6に入って外部に吸収される。 あらゆる方向に散乱が増加するとき、後方反射光の若干の増加も認められる。

    散乱しない光は、光路に沿って進み、より低い「制限された」強度を有する。 入射強度が低くなると、それぞれの吸収粒子を取り囲む散乱容積が次第に減少する。 光制限固体混合物10の透過率は元の値に戻り、散乱プロセスは無視できる値に減少する。 伝送強度限界より一桁以上大きいエネルギーまでは、どんな永久的損傷もなしに、このプロセスを多数回繰り返すことができる。 強度が閾値より一桁を超えて大きい場合は、リミッタは永久的に不透明になり、リミッタ以降の構成要素を永久的な損傷から保護する。

    図2は、光線伝搬方向に対して垂直のリミッタを使った、コネクタカプセル型の光強度制限装置を示す。 この装置は、入力ファイバ2'と出力ファイバ2”を取り付けたフェルール16を有する2つのPC(Physical Contact:物理接触又は球面研磨)コネクタ22に対称的に充填されている。光制限固体混合物10は、2つのフェルール16を分離している数ミクロン〜数十ミクロンの間隙に配置されている。スリーブ(鞘)18が2つのファイバ2'と2”の整合を担っており、外被20が環境保護と安全性を提供する。 光制限固体混合物10の厚みおよびその組成が、光強度制限の役割を果たしている。

    図3は、図2の実施形態を改良したものを示す。 ここでは、APC(斜め球面研磨)コネクタ26を使って、光線伝搬方向に直交する平面に対して一定の角度(例えば、8°)でリミッタ10を傾斜させて、入力ファイバ2'のコア内への直接反射を回避している。 この場合は、フェルール24の表面は角度βで傾斜している。

    図4aおよび図4bは、裸ファイバでV字状溝を備え封入(カプセル化)された光強度制限装置の断面図である。 ここでは、入力ファイバ2と出力ファイバは、ファイバ間の距離を画定する2つの任意のスペーサ30を有するV字状溝の光学台28に取り付けられている。 光制限固体混合物10は、これらのスペーサによって作られた間隙に配置されている。 あるいは、ファイバの間隔は、スペーサを使用せずに顕微鏡を使って整合することもできる。

    図5aおよび図5bは、裸ファイバでV字状溝を備え封入された傾斜型の光強度制限装置の断面図である。 ここでは、入力ファイバ2と出力ファイバは、ファイバ間の距離を画定するスペーサ30を有するV字状溝の光学台28に取り付けられている。 光制限固体混合物10は、このスペーサによって作られた間隙に配置されており、この間隔は角度βをなしてコア内への後方反射を解消している。

    図6aおよび図6bは、裸ファイバでフェルール即ち案内管に封入された光強度制限装置の断面図である。 ここでは、入力ファイバ2と出力ファイバは、ファイバ間の距離を画定するスペーサ30を有するフェルール即ち案内管32に取り付けられている。 光制限固体混合物10は、側孔を通してスペーサによって作られた間隙に配置されている。

    図7aおよび図7bは、裸ファイバでフェルール即ち案内管に封入された傾斜型の光強度制限装置の断面図である。 ここでは、入力ファイバ2と出力ファイバは、ファイバ間の距離を画定するスペーサを有するフェルール即ち案内管32に取り付けられている。 光制限固体混合物10は、スペーサによって作られた間隙に配置されており、この間隔は角度βをなしてコア内への後方反射を解消している。

    図8は、この光強度制限装置の、実験に基づく典型的な入力−出力曲線を示す。 使用した装置は、図2の実施形態であった。 この場合の光制限固体混合物10は、市販のエポキシ樹脂(3M Scotch Weld DP100+)を市販のカーボンブラック粉(Alfa No.39724)に混ぜたものである。 粒子の平均粒径は0.042ミクロンである。 カーボン粒子の0.10〜0.16重量%を樹脂A部に混ぜ、次いでこれを1:1の比で樹脂B部に混ぜる。 この混合物を硬化し、図2のように組み立てる。

    このリミッタは、30±1dBmの強度に露光すると永久に不透明になる。 この値は、強度閾値よりほぼ20dB(二桁)高い。
    図9は、図8で説明した光強度制限装置の時間領域応答曲線である。 ここでは、上の曲線が装置への入力強度を示し、下の曲線が装置からの出力強度を示している。

    図10は、光が主入射光34として左側から入る、自由空間光リミッタを示す。 入射光は、集光レンズ38によって光制限固体混合物10上に焦点を結ぶ。 光制限固体混合物10を間に挟んだ光入口窓部44と光出口窓部46とが図示されている。 光制限固体混合物とその窓部は、光制限組立体40を形成している。 角度がαより大きい散乱光は、受光レンズ42によって集光されない。 射出光36は、制限された光出力を表す。

    図11は、図10に示した実施形態の変形であり、光制限組立体40は、制限組立体40上の点48からの反射光50が光学系に再入射しないよう、角度β/2で配置されている。

    図12aおよび図12bは、図10の実施形態の光制限を介した保護機構を示している。 例えば、主光線34で示す無限距離からの光線を仮定すると、光制限固体混合物10上に像が形成される。 レーザ光線が角度δで入射すると、この光は、光制限固体混合物上の、距離Yだけ点48からずれている点54に焦点を結ぶ。 光制限は、光学系から散乱する光がある点54でのみ起こる。 残りの像は減衰しない。

    図13aおよび図13bは、光制限固体混合物10を導波管即ち光ファイバ部分56のコア材料に使う、別の実施形態を示す。 大きな角度12で散乱した光は、ファイバを伝搬することがない。 この実施形態は、吸収された熱が大きな容積にわたって分布し、ファイバ即ち導波管の間の間隙による挿入損失がないという利点を有する。

    図14aおよび図14bは、図13aおよび図13bで、後方反射を防ぐために、光制限固体混合物10のコアに対する結合および減結合を(角度θで)傾斜させた実施形態を示す。

    本発明は前述の実施形態の詳細に限らないこと、ならびに、その精神および本質的属性を逸脱することなく本発明を別の特定の形態で具現化できることは、当分野の技術者には明らかである。 したがって、本実施形態は、すべての点で例示的であり限定的ではないと見なすべきであり、本発明の範囲は、前述の説明によってではなく特許請求の範囲によって示されるものである。 したがって、特許請求の範囲の均等物の意義および範囲内に入るすべての変更は、その中に含まれることを意図している。

    本発明の具体的な実施形態および用途を例示し説明したが、本発明は本明細書に開示された厳密な構造および構成物に限るものではないとみなすべきであり、かつ、特許請求の範囲に規定された本発明の精神および範囲を逸脱することなしに、様々な修正、変更、および変動を前述の説明から明らかにすることができると考えるべきである。

    図1aは、2つの導波管部分と、本発明による光強度制限装置を構成する光制限固体混合物の断面図であり、図1bは図1aの構造の端面図である。

    本発明による、光線伝搬方向に対して垂直のリミッタを使った、コネクタが封入された光強度制限装置の断面図である。

    本発明による、光線伝搬方向対して傾斜したリミッタを使った、コネクタが封入された光強度制限装置の断面図である。

    図4aは、本発明による、裸ファイバでV字型溝を備え封入された光強度制限装置の断面図であり、図4bは図4aの構造の端面図である。

    図5aは、本発明による、裸ファイバでV字状溝を備え封入された傾斜型の光強度制限装置の断面図であり、図5bは図5aの構造の端面図である。

    図6aは、本発明による、裸ファイバで、フェルール即ち案内管に封入された光強度制限装置の断面図であり、図6bは図6aの構造の端面図である。

    図7aは、本発明による、裸ファイバで、フェルール即ち案内管に封入された傾斜型の光強度制限装置の断面図であり、図7bは図7aの構造の端面図である。

    図2に示した光強度制限装置の入力−出力曲線である。

    図8の光強度制限装置の時間応答曲線である。

    本発明による、所与の開口数の光収集レンズを有する光学系レンズの焦点に配置した光制限固体混合物の断面図である。

    本発明による、所与の開口数の光収集レンズを有する光学系レンズの焦点に配置した光制限固体混合物の断面図であり、後方反射を解消するように光制限固体混合物が傾斜して配置してある。

    図12aは、あらゆる角度からの保護が設けられた光制限系の断面図であり、図12bは図12aの構造の端面図である。

    図13aは、導波管または光ファイバのコアに配置した光制限固体混合物の断面図であり、図13bは、図13aの構造の端面図である。

    図14aは、導波管または光ファイバのコアに配置した光制限固体混合物の断面図であり、後方反射を解消するように光制限固体混合物への界面が傾斜しており、図14bは図14aの構造の端面図である。

    符号の説明

    2 ファイバ即ち導波管 2' 入力ファイバ 2” 出力ファイバ 4 コア 6 被覆 8 ファイバコア 10 光制限固体混合物 12 散乱光 16 フェルール 18 スリーブ 20 外被 22 PC(球面研磨)コネクタ 24 フェルール 26 APC(斜め球面研磨)コネクタ 28 V字状溝の光学台 30 スペーサ 32 案内管 34 主入射光 36 射出光 38 集光レンズ 40 光制限組立体 42 受光レンズ 44 光入口窓部 46 光出口窓部 48 点 50 反射光 52 無限距離からの光線 54 距離Yだけ点48からずれている点 56 光ファイバ部分

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