Optical nrz-rz format converter

申请号 JP2001148678 申请日 2001-05-18 公开(公告)号 JP2002031825A 公开(公告)日 2002-01-31
申请人 Alcatel; アルカテル; 发明人 SHEN ALEXANDRE; DEVAUX FABRICE; SCHLAK MICHAEL; TEKIN TOLGA;
摘要 PROBLEM TO BE SOLVED: To provide an 'all optical' converter for converting an NRZ format input signal into an RZ format output signal. SOLUTION: This is a converter of an NRZ signal with a bit duration T, which comprises an interferometer structure 10 having two pieces of arms 9, 11 provided with media 13, 15 of which the refractive indices vary according to optical power passing therethrough. The NRZ signal to be converted are inputted to the arms 9, 11, respectively. An output signal 7 of the interferometer structure is re-inputted to a piece of arm 11 via a means for delaying by T/2. Then, the signal of the output part 7 is an NRZ signal converted according to RZ format.
权利要求 【特許請求の範囲】
  • 【請求項1】 ビット持続時間TをもつNRZフォーマットの信号をRZフォーマットの信号に変換するための変換器であって、 第1のアーム(9)と第2のアーム(11)の2本のアーム(9、11)を備え、前記アームの各々が、第1の端部(26、28)と第2の端部(27、29)の2つの端部を有する干渉計構造(10)であって、前記アーム(9、11)の少なくとも1本は、通過する光パワーに応じて光屈折率の値が変化する媒体(13、15)を含んでおり、前記干渉計構造(10)は、少なくとも1
    つの入力部と少なくとも1つの出力部とを有し、前記干渉計構造(10)の前記入力部(2)の1つが、変換すべきNRZ信号を受信し、前記出力部(7)の1つが、
    前記第1のアーム(9)に存在する信号と、前記第2のアーム(11)に存在する信号との間の干渉によって生じる信号を搬送する干渉計構造(10)を備え、さらに、 光屈折率の値が光パワーに応じて変化する媒体を含んでいる前記干渉計構造(10)の前記アーム(11)に、
    前記干渉計構造(10)の前記出力部(7)を結合するための結合手段(24、24')と、 前記干渉計構造(10)の前記出力部(7)と前記結合手段(24、24')との間に置かれ、約T/2の遅延をもたらす遅延手段(19、16、14)とを備えることを特徴とする、NRZフォーマットの信号をRZフォーマットの信号に変換するための変換器。
  • 【請求項2】 通過する光パワー値に応じて光屈折率の値が変化する前記媒体(13、15)が、光増幅器(1
    3、15)の活性層から構成されることを特徴とする請求項1に記載の変換器。
  • 【請求項3】 前記干渉計構造(10)の前記出力部(7)と、前記干渉計構造の前記アームの1本(11)
    との間の前記遅延手段が、光増幅器(14、16)を備えることを特徴とする請求項1または2に記載の変換器。
  • 【請求項4】 前記結合手段(24')が、変換すべき信号が入力される端部(28)と反対側の、前記アーム(11)の一端(29)に配置されることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の変換器。
  • 【請求項5】 第1のフィルタ(17)が、前記干渉計構造(10)の前記出力部(7)の出力側と、波長変換器(19)の入力側との間に設けられ、かつ、第2のフィルタ(20)が、前記波長変換器(19)の出力部と前記結合器(24、24')との間に設けられることを特徴とする請求項4に記載の変換器。
  • 【請求項6】 前記干渉計構造(10)の出力信号と、
    変換すべきNRZ信号とが同一方向に伝搬するように、
    前記結合手段(24)は、変換すべきNRZ信号が入力される、前記干渉計構造(10)の前記アーム(11)
    の同一端部(28)に配置されることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の変換器。
  • 【請求項7】 波長変換器(19)が、前記干渉計構造の前記出力部(7)と前記結合器(24)との間に挿入されることを特徴とする請求項6に記載の変換器。
  • 【請求項8】 前記干渉計構造(10)の前記出力部(7)からの信号がない場合、前記干渉計構造(10)
    の2本の前記アーム(9、11)の光経路が等しく、それにより、前記各アームに存在する信号間に強め合うな干渉を生成することを特徴とする請求項1に記載の変換器。
  • 【請求項9】 弱め合う干渉を得るために、前記干渉計構造(10)の前記出力部(7)と、前記アーム(9、
    11)のうちの1本との間に配置された手段(14、1
    6、24'、17、30)が、前記出力部(7)の信号の光パワーレベルを調整し、前記アーム(9、11)のうちの1本の光経路を、もう一方のアームの光経路と比較して修正することを特徴とする請求項1または2に記載の変換器。
  • 【請求項10】 ビット持続時間TをもつNRZフォーマットの信号をRZフォーマットの信号に変換するための方法であって、 変換すべき信号が、それぞれ通過する光パワーに応じて屈折率の値が変化する光媒体を含んでいる、干渉計構造の各アームに入力され、 前記干渉計構造の出力部に存在する信号が、ビット持続時間の約半分の時間だけ遅延されて、前記干渉計構造の前記アームのうちの1本のアームにのみ入力され、 NRZ信号の変換によって得られるRZ信号が、前記出力部に収集されることを特徴とする、NRZフォーマットの信号をRZフォーマットの信号に変換するための方法。
  • 【請求項11】 前記干渉計構造出力部の信号が、変換すべきNRZ信号の伝搬方向と反対の方向に伝搬するように、前記アームに入力されることを特徴とする請求項10に記載の信号変換のための方法。
  • 【請求項12】 前記干渉計構造の前記出力部に存在する信号が波長に変換され、かつ、前記波長に変換された信号が、変換すべきNRZ信号の伝搬方向と同一の方向に伝搬するように、前記干渉計構造の前記アームに入力されることを特徴とする請求項10に記載の方法。
  • 说明书全文

    【発明の詳細な説明】

    【0001】

    【発明の属する技術分野】本発明の分野は、NRZフォーマットの入信号をRZフォーマットの出力信号に変換する「全光学式」変換器である。 本発明はまた変換方法に関する。

    【0002】

    【従来の技術】全光学式伝送システム、特に、波長分割多重化WDMネットワークは、異なる変調方式、異なるデータフォーマットを用いている。 非ゼロ復帰(NR
    Z)フォーマットおよびゼロ復帰(RZ)フォーマットの2種類の標準データフォーマットが広く普及している。 1983年EYROLLES発行の、A. COZA
    NET等による「Optique et Telecommunication - Tra
    nsmission et traitement optique de 1'information
    (光学と通信- 伝送と光情報処理)」という名称のマニュアルの359ページに説明されているように、非ゼロ復帰システムにおいては、ビット伝送時間の継続中、高レベルによってレベル「1」が伝送され、また、このビット伝送時間の継続中、低レベルによって「ゼロ」が伝送される。 ゼロ復帰システムでは、ビット伝送時間の一部分、通常、前半部分で、高レベルによってレベル「1」
    が伝送され、その後低レベルが続き、ビットの継続期間中、低レベルによって「ゼロ」が伝送される。

    【0003】この簡単な記述は、つまり、1つのデータセットに対して伝送されるパルスの数は、NRZフォーマットの場合よりもRZフォーマットの場合の方が多くなることを意味している。 NRZフォーマットでは、
    「1」の列が連続する場合、この列を伝送している間、
    高レベル信号、すなわち1つの長いパルスが必要になる。

    【0004】ゼロ復帰フォーマットの場合、パルス列によって「1」の列が表される。 同様に、ビット時間の持続期間が、RZとNRZの2つのフォーマットに対して同一であると仮定すると、RZフォーマットにおける単独の「1」は、NRZフォーマットにおけるパルスの半分の長さのパルスを作り出すことになり、したがって、
    RZフォーマットの伝送には、より広い通過帯域幅が必要になる。

    【0005】このような理由により、同一のデータを伝送する場合に必要な通過帯域は、RZフォーマットの場合、NRZフォーマットの場合における2倍の広さが必要になる。

    【0006】したがってNRZフォーマットは、同一伝送速度に対し、より広い帯域幅を必要とする他のフォーマットと比較した場合、疑う余地のない利点を有していることが分かる。

    【0007】しかし、RZフォーマットも、例えば、多重化、受動時分割による多重化解除、ソリトン生成およびブリュアン誘導分散の消去など、いくつかの用途には有効である。

    【0008】そのため、両方のフォーマットの利点を利用するために、一方のフォーマットから他方のフォーマットへの変換器が必要となる。

    【0009】例えば、この種の変換器として知られている第1の例が、1992年2月13日付け「Electronic
    s Letters」(vol. 28, No. 4, 405および406ページ)の、A. D. EllisおよびD. A. Clel
    andの著による「Commutation tout optique ultra r
    apide dans un miroir boucle optique non lineaire(N
    OLM) (非線形光ループミラーにおける超高速全光交換)」という名称の論文の中に、簡単に記載されている。 この論文の図1に示されているように、この論文の装置はSAGNAC反共振干渉計を備えている。

    【0010】干渉計の入力は、第1に、規則的なパルスストリーム、第2に、データ信号を表す非ゼロ復帰フォーマットの信号からなっている。

    【0011】上記2種類の信号の強さは、一方の信号のみが存在する場合、つまり高レベルにあるとき、ファイバの複屈折の性質に起因する、順方向信号と逆方向信号間の位相遅延を考慮して、干渉計の出力部の信号を、S
    AGNAC干渉計の正規の動作に対応する低にするような弱め合う干渉が生じるように選択される。 しかし、これら2種類の信号が、総光パワーを2倍にする効果を有する、共に高レベルの場合、逆方向に伝搬する高出力信号の変調により、干渉計の出力部に強め合うな干渉がもたらされることにより、位相πが付加される。

    【0012】したがって上記装置は、「AND」ゲートのような挙動をしている。

    【0013】干渉計の出力部に設けられるフィルタの通過帯域に応じて、パルスストリームを搬送する波長の搬送波上に、あるいは、NRZ信号を搬送する波長で、N
    RZ信号を変換したRZ信号を得ることができる。

    【0014】NRZ−RZ変換器の第2の実施形態が、
    1994年6月9日付け定期刊行物「Electronics Lett
    er」(vol. 30, No. 12, 984〜985ページ)に発表されている、S. BIGO、E. DESURVIR
    E、S. GAUCHARD、およびE. BRUN著の「Amelioration de debit par conversion optique NRZ
    -RZ et multiplexage par division temporelle passiv
    e pour les systemes a transmission soliton (NRZ-RZ
    光変換によるフローの改善とソリトン伝送システム用受動的時分割多重)」という名称の論文に記載されている。 以下では、この論文に記載されているNRZ−RZ
    変換の考察に留める。 上述の場合と同様に、非線形光ループミラーが使用されている。 これも上述の場合と同様であるが、2種類の信号がループに入力され、SAGN
    AC干渉計を形成している。 先ず、制御信号が、波長λ
    cで入力され、次に、NRZ信号が、波長λsで入力される。 干渉計偏光制御装置は、SAGNAC干渉計を得るために、制御信号が低の時、出力信号を最小にするように調整されている。 制御信号は増幅された後、ループに入力され、順方向波と逆方向波間の共有点近くに設けられた80/20結合器を介して、干渉計を形成している。

    【0015】著者等は、この受動ループを用いて、つまり、上述の例における場合と同様、ループ内に光増幅器を含まないループを用いて入力NRZ信号を変換した後、RZ信号を得ることができることを報告している。

    【0016】RZ信号のパルス幅も、波長λcの制御パルスの幅より、僅かに短くなっている。

    【0017】しかし、低レベルと高レベル間のレベル差は20dBより大きく、活性ループを有する上述の例と比較して、10倍改善されていることを示している。

    【0018】上述の2つの例においては、ファイバループミラーは、光の偏光および温度変動に極めて敏感であることを指摘しておく。

    【0019】第3の実施形態例が、「IEEE photonics t
    echnology Letters」(1996年5月、vol. No. 8, N
    o. 5,712〜714ページ)に掲載されている、Da
    vid. NORTEおよびAllan. E. WILLN
    ERの著による「Demonstration experimentale d'une
    conversion tout optique entre des donnees aux form
    ats RZ et NRZ incorporant des changements non inve
    rseurs de longueur d'onde et conduisant a une tran
    sparence du format (反転のない波長変更とフォーマットの透明性を含むデータのRZ、 NRZ 間フォーマット全光変換の実験的デモンストレーション)」という名称の論文に言及されている。

    【0020】この論文の中で言及されている装置は、論文中の図1に示されている線図に従ったRZ−NRZ変換器に適用されている。 装置およびその動作の説明については、テキストの中で言及されている光増幅器SOA
    1が図に示されていないため、極めて不明瞭である。 しかし、第1のステップが、RZ信号からクロック信号を回復することであることは理解できる。 また、この論文の説明によれば、記述されていない装置を用いて、2つのフォーマットのどちらかを使用することができるように、NRZフォーマットからRZフォーマットに変換している。

    【0021】上記各論文の中で説明され、あるいは言及されている装置の各々は、いくつかの光学電子装置あるいは電子装置を含み、かつ、組立て作業を必要とするサブシステムである。

    【0022】

    【発明が解決しようとする課題】上述のように、SAG
    NAC干渉計に基づく装置は、温度および光偏光の変動に敏感である。 上記各論文の中で説明されている装置は全て、クロック信号またはクロック回復が必要である。

    【0023】したがって、設計および製作が容易なNR
    Z−RZ変換装置が必要である。

    【0024】

    【課題を解決するための手段】本発明の基本概念は、干渉計構造、例えば、2本のアーム(第1のアームおよび第2のアーム)を備えたマッハ−ツェンダー構造を用いることである。 第1のアームまたは第2のアームは、少なくとも、例えば半導体光増幅器(SOA)などの素子を備え、その素子に存在する光パワーに応じて光屈折率を変化させることができる。

    【0025】NRZ信号(Se)は、このNRZ信号がバランスよく各干渉計アームに分散されるように、干渉計の入力の1つに注入される。 光パワーに応じて屈折率が変化するアームに制御信号(Sc)が入力されていない場合、入力信号(Se)は変化することなく干渉計の出力部の一方に現れる。 しかし、干渉計の上記アームに制御信号(Sc)が入力されており、かつ、制御信号(Sc)のレベルが適切に選択されている場合、干渉計の2本のアームから出力される光信号を位相対立させる、すなわち、互いに(2k+1)πの位相ずれを持たせるために必要な量に匹敵する屈折率変化を、存在する光パワーに応じて光屈折率が変化する素子内に得ることができる。 この瞬時構成においては、干渉計の各アームに存在する入力信号(Se)から出力される2つの信号は、干渉計の出力部で互いに相殺される。 したがって、
    入力信号(Se)に対する干渉計の挙動は、制御信号(Sc)によって開かれる光ゲートに類似している。 本発明によれば、この現象を利用することにより、光クロック信号を用いることなく、NRZフォーマットの信号がRZフォーマットの信号に変換される。 この変換は、
    干渉計の出力部の信号を、干渉計構造のアームのうちの1本に入力し、かつ、NRZ信号の時間ビットのほぼ半分の遅延を、その信号に与えることによって実行される。 したがって遅延出力信号は、上述の光ゲートを開閉するための制御信号として使用される。 遅延させることにより、干渉計の出力信号中の光パワーが、しばらくの間、除去される。 後でさらに詳細に考察するが、成果は、入力信号に対応し、かつ、RZフォーマットの出力信号を得ることである。

    【0026】したがって、本発明は、ビット持続時間T
    をもつNRZフォーマットの信号をRZフォーマットの信号に変換する変換器であって、第1のアームと第2のアームの2本のアームを備え、アームの各々が、第1の端部と第2の端部の2つの端部を有する干渉計構造であって、干渉計の上記アームの少なくとも1本は、通過する光パワーに応じて光屈折率の値が変化する媒体を含んでおり、少なくとも1つの入力部と少なくとも1つの出力部とを有する干渉計構造と、変換すべきNRZ信号を受信する1つの入力部、および上記第1のアームに存在する信号と、第2のアームに存在する信号との間の干渉によって生じる信号を搬送する1つの出力部とを備え、
    さらに、干渉計構造の出力部に結合するための結合手段と、光パワーに応じて光屈折率の値が変化する媒体を含んでいる、前記構造のアームと、前記干渉計構造の出力部と前記結合手段との間に置かれ、約T/2の遅延をもたらす遅延手段とを備えることを特徴とする変換器に関している。

    【0027】通過する光パワーに敏感な屈折率を有する活性媒体が、半導体光増幅器の活性層から構成されることが好ましい。

    【0028】高速伝送のためのビット時間は極めて短く(数十ピコ秒程度である)、例えば、アームの1本に再入力される出力信号に加えられる遅延は、干渉計の基板上に、あるいは、例えば、干渉計構造のアームの1本に再入力する前に、出力信号のレベルを調整する機能を、
    同様に、実行する光増幅器などの部品に統合された光ガイドによって実現することができる。

    【0029】干渉計構造の出力信号は、干渉計構造のアームの端部に入力され、アームの端部には、また、変換すべきNRZ信号も入力され、アーム内を2つの信号が同一方向に伝搬する。 この場合、前記アーム内に生じる、これら2つの信号間の干渉を避けるために、干渉計構造からの出力信号を波長に変換することが好ましい。

    【0030】干渉計構造の出力信号を、NRZ構造が入力される端部と反対側の、干渉計構造のアームの一端に入力することもできる。 この場合、干渉計構造の出力信号を、干渉計構造の前記アームに入力する前に波長に変換することが可能な場合と、不可能な場合とがある。

    【0031】好ましくも、干渉計構造からの出力信号がない場合、干渉計構造の2本のアームの光経路が等しく、各アームに存在する信号間に強め合う干渉が生成される。

    【0032】干渉計構造の出力部と1本のアームとの間に設けられた手段が、出力部の信号の光パワーレベルを調整し、そのアームの光経路を、もう一方のアームの光経路に対して修正することにより弱め合う干渉を得ることが好ましい。

    【0033】さらに、本発明は、ビット持続時間TをもつNRZフォーマットの信号をRZフォーマットの信号に変換するための方法にも関し、その方法は、変換すべき信号が、干渉計構造のアームの各々に入力され、各アームはそれぞれ通過する光パワーに応じて屈折率の値が変化する光媒体を含み、前記干渉計構造の出力部に存在する信号が、ビット持続時間の約半分の時間だけ遅延されて、前記干渉計構造のアームのうちの1本のアームにのみ入力され、NRZ信号の変換によって得られるRZ
    信号が、前記出力部に収集されることを特徴としている。

    【0034】次に、本発明の実施形態例について、添付の図面に照らして説明する。 図において、同一参照番号は、同一機能を実行する素子を表している。

    【0035】

    【発明の実施の形態】図1は、本発明によるNRZ−R
    Z変換器の第1の実施形態例を図解したものである。

    【0036】この変換器は、以下で記述する、知られている干渉計構造10を使用している。 この干渉計構造は対称構造であり、対称入力部5および8を持つ2つの制御入力部1および4と、出力部6および7に対称入力部をもつ2つの信号入力部2および3とを有している。 入力部2および3は、干渉計構造のアーム9および11の各々に結合されている。

    【0037】各アームは2つの端部、すなわち、それぞれ第1の端部26および28と、それぞれ第2の端部2
    7および29を有している。

    【0038】本発明の実施形態例では、入力部2および3は、先ず、互いに結合され、次に、図1、3および図4に示すように、分離され、アーム9および11の各々に結合されている。 アーム9および11の各々への入力結合を形成しているこれらの結合手段が、参照番号23
    で示されている。 これらの結合手段は、2対2の結合器を形成している。 対称的に、出力側でも結合手段は、2
    3'で示される別の2対2の結合器から構成されている。

    【0039】制御入力部1および4は、これらの入力部によってアーム9および11に入力される信号が、アームの第1の端部から第2の端部に伝搬するように、アーム9および11の1つにそれぞれ結合されている。

    【0040】同様に、制御入力部5および8も、アーム9および11の1つにそれぞれ結合されている。 例えば、制御入力部5を介して入力される信号は、アーム9
    の第2の端部27からアーム9の第1の端部26に伝搬する。 図1、3および図4に示す例においては、使用される制御入力部は4と8だけである。 この制御入力部4
    および8を、アーム11の端部28および29にそれぞれ結合している手段のみが、それぞれ24および24'
    で参照されている。

    【0041】アーム9および11の各々は、通過する光パワーに応じて屈折率が変化する光媒体13および15
    を、半導体増幅器の活性層の形で備えている。

    【0042】この種の干渉計構造の出力レベルを、信号入力部および制御入力部上に存在する信号レベルに応じて、次の表に示す。

    【表1】

    【0043】この装置の動作原理は、上記2種類の真理値表に要約される。 制御信号がない場合(つまり、制御入力部のレベルが0の場合)、入力部3における信号が、出力部6で再生される。 制御信号が高、すなわち1
    の時、レベル0またはレベル1の入力信号が、レベル0
    の出力信号に変換される。

    【0044】この説明の残りの部分では、信号入力は入力部2に存在し、制御入力は、アーム11の第1の端部または第2の端部にそれぞれ結合された入力部4または入力部8のいずれかに存在すると仮定することができる。

    【0045】この仮定により、図2に示すような入力信号の変換が得られる。

    【0046】図2は、A、BおよびCの3つの部分からなっている。 部分Aは、NRZ信号レベルの時間変化を示したもので、ビット持続時間はTである。 この種の信号が、入力部2に印加されていると仮定している。

    【0047】出力部7に存在する信号は、T/2の値だけ、すなわちビット持続時間の半分だけ遅延されて制御入力部4または8に入力されるものと仮定する。 図2の部分Cは、この仮想信号を示したものである。 このような条件の下で、図2の部分Bに示すように、RZ信号に変換されたNRZ信号が得られる。 したがって、NRZ
    /RZ変換は自己保持形変換である。

    【0048】図1は、NRZ信号が入力部2に入力され、アーム9および11を、それぞれ第1の端部26および28から第2の端部27および29へ通過する実施形態を示したものである。

    【0049】出力信号7は、ビット時間Tの半分の時間だけ遅延されて制御入力部8に再注入される。 例えば、
    ビットレートが10ギガビットの場合、ビット時間は1
    10秒、すなわち100ピコ秒であり、したがってT/2の遅延は50ピコ秒である。 この種の遅延は、僅か1cmの光ファイバ、あるいは長さ5mのInPガイドによって得ることができる。

    【0050】出力部7の信号レベルを適切に設定し、アーム11上に設けられた増幅器の活性光媒体15の飽和状態に近いレベルを得ることができるよう、出力部7の信号を再増幅することが好ましい。

    【0051】その場合、信号出力部7の光信号が入力される光増幅器14は、増幅器14として、かつ、T/2
    遅延手段16として使用される。

    【0052】図1に示す実施形態では、T/2だけ遅延された復帰信号は、入力部2に印加されるNRZ信号と逆の方向にアーム内を伝搬するように、制御入力部8に印加される。 したがって、この再入力信号は、アーム1
    1の第2の端部29から第1の端部28に向かって伝搬する。

    【0053】したがって、波長が同一であっても、変換すべきNRZ信号を復帰信号が干渉することはない。 復帰信号が行うのは、アーム11の光増幅器の活性媒体1
    5内の出力レベルを、適切な時点で変更するだけである。 変換されたRZ信号は、入力NRZ信号と同一波長の搬送波に乗せられる。

    【0054】図3は、光増幅器15を通過する光パワーを制御する信号の波長を変更することができる利点を有する、本発明による実施形態を示したものである。

    【0055】図3に示す装置は、参照番号1〜9、11
    〜13、15、および23〜24'で表される素子を含んでいる、図1に示す装置10を備えている。

    【0056】出力部7は、フィルタ17に導かれている。 フィルタ17の出力信号は、復帰ループ30に給電している。 復帰ループ30は、帯域通過フィルタ20を介して制御入力部4に給電することが好ましい波長変換器19を備えている。 波長変換器19は、出力レベルを調整する手段を備えていることが好ましい。

    【0057】この種の波長変換器の利点は、制御信号が入力信号を干渉しないことである。

    【0058】装置10の出力部7に設けられたフィルタ17は、NRZ信号の搬送波長を中心とする帯域通過フィルタである。

    【0059】波長変換器19の出力部に設けられたフィルタ20は、波長変換器19が生成する、あるいは受信する制御信号の波長を中心とする帯域通過フィルタである。

    【0060】図4は、波長変換器19の実施形態例を示したものである。

    【0061】制御波長の波は、例えばレーザダイオード21によって、生成される。 ダイオード21の非変調連続波の形での出力信号は、フィルタ17の出力信号に結合され、結合された2つの信号は、通過する光パワーに敏感な活性媒体を備えた半導体光増幅器22に入力されている。 これらの条件下では、増幅器22に入力される各信号の入力パワーが、フィルタ17からの変調信号の値が高い時、飽和値に達するような強さである場合、ダイオード21の連続波出力は、あたかもフィルタ17からの変調信号のように変調される。 上で記述したように、波長変換器19における通過時間は、ほぼT/2になるように調整しなければならない。

    【0062】図3および図4は、波長変換器19の出力を、アーム11の第1の端部28に結合した、本発明による装置を示したものである。 当然、NRZ信号と制御信号が逆方向に伝搬するように、波長変換器19の出力を第2の端部29に結合することもできる。

    【0063】また、本発明における制御信号は出力信号でもあること、すなわち、NRZ信号の変換によって得られるRZ信号でもあることを理解しなければならない。

    【0064】変換器の設計を理解するために、付録には、半導体光増幅器の動作を説明する仮定の数式が含まれている。 付録 半導体光増幅器の動作を説明する方程式 1)飽和出力以下で動作する増幅器 増幅器が飽和する前の利得G は、次式1によって与えられる。

    【0065】

    【数1】

    ここで、g

    は係数を表し、Lは、活性媒体の光波長を表す。 飽和出力で動作する増幅器によって付加される位相Φは、次式2で表される。

    【0066】

    【数2】

    ここで、αは、増幅器の活性レーザ媒体のヘンリー係数を表し、L

    は、ネイピアの対数関数を表す。 2)飽和状態で動作する増幅器 飽和時における利得Gは、次式3によって与えられる。

    【0067】

    【数3】

    ここで、Pは、増幅器の「入力」の強さを表し、P

    は飽和出力を表し、Lは、活性媒体の長さを表す。 位相推移は、次式4によって与えられる。

    【0068】

    【数4】

    3)干渉計構造10の伝達関数 伝達関数H

    D0およびH

    D1は、次式5および6によって与えられる。

    【0069】

    【数5】

    および

    【0070】

    【数6】

    ここで、P

    D0は、アームの出力部6(図1)における光パワーを表し、P

    D1は、アームの出力部7における光パワーを表し、P

    A0は、入力部2におけるアームに印加される光パワーを表し、D

    は、出力部6における光の場を表し、D

    は、アームの出力部7における光の場を表し、A

    は、入力部2における光の場を表し、A


    は、入力部3(例えば、図1の3)における光の場を表し、G

    は、例えば増幅器13の利得を表し、G


    は、他の増幅器15の利得を表し、K

    およびK


    は、次式7によって決定される、増幅器13および1


    5の係数値を表す。

    【0071】

    【数7】

    ここで、λは、媒体を通過する波の波長を表す。 最後にΔΦは、次式8によって表される。

    【0072】

    【数8】

    この場合、通常、2つの活性媒体13および15のヘンリー係数は同じであると仮定する。

    【図面の簡単な説明】

    【図1】出力信号が、干渉計構造のアームの、NRZ信号が入力される端部と反対の端部に再入力される、本発明による第1の実施形態例を示す図である。

    【図2】時間に対する信号レベルを示す。 図は3つの部分からなる。 部分AがNRZ信号を表し、部分Cが、遅延手段がない場合に干渉計構造の出力部に存在するであろう仮想信号を表し、部分Bが、部分Aに示すNRZ信号の変換によって作り出されるRZ信号を表す。

    【図3】出力信号が波長に変換され、干渉計構造のアームの、NRZ信号が入力される端部と同じ端部に再入力される実施形態例を示す図である。

    【図4】波長変換器の実施形態例を有する、図3に示す実施形態例と同様の図である。

    【符号の説明】 1、4、5、8 制御入力部 2、3 信号入力部 6、7 出力部 9、11 アーム 10 干渉計構造 13、15 光媒体 14、16 光増幅器 17、20 フィルタ 19 波長変換器 21 レーザダイオード 22 半導体光増幅器 23、23'、24、24' 結合手段 26、28 第1の端部 27、29 第2の端部 30 復帰ループ

    ───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ミヒヤエル・シユラーク ドイツ国、デー−12107・ベルリン、ビル ンホムベーク・50 (72)発明者 トルガ・テキン ドイツ国、デー−13353・ベルリン、リユ ンアルシユトラーセ・5 Fターム(参考) 2H079 AA08 AA12 BA01 CA04 EA05 EA07 HA00 2K002 AA02 AB12 BA01 DA08 DA11 GA10 HA16

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