Manufacture of optical waveguide

申请号 JP2000570620 申请日 1999-09-14 公开(公告)号 JP4579417B2 公开(公告)日 2010-11-10
申请人 キネテイツク・リミテツド; 发明人 ガウイズ,コリン・バーリイ・エドモンド; シエプフエルド,デイビツト・ピー; スミス,ピーター・ジヨージ・ロビン; ハンナ,デイビツド・コリン; ロス,グレーム・ウイリアム;
摘要
权利要求
  • 直接界面結合によって光学材料の規則格子構造層(20)に結合された光学材料の少なくともガイド層(10)を含む光導波路であって、 前記ガイド層の領域が、 前記ガイド層(10)に沿って光ガイドパスを規定するように変更された光学的性質を有し、 導波路がさらに、直接界面結合によって 前記ガイド層に結合された第2の規則格子構造層(20)を含 み、2つの前記規則格子構造層は、該規則格子構造層に垂直な方向に前記光ガイドパスに光学的閉じこめを提供することを特徴とする光導波路。
  • 前記ガイド層(10)が強誘電体材料で形成されることを特徴とする請求項1に記載の 導波路。
  • 前記ガイド層がニオブ酸リチウムで形成されることを特徴とする請求項2に記載の 導波路。
  • 前記領域が 前記ガイド層の電気分極領域であることを特徴とする請求項2あるいは3に記載の 導波路。
  • 前記領域が、 前記ガイド層の空間的な周期的電気分極領域であることを特徴とする請求項4に記載の 導波路。
  • 前記領域(130、150)が、1つあるいはそれ以上のドーパント材料を 前記ガイド層に 内方拡散することによって形成されることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の 導波路。
  • 前記領域の少なくとも一部が 前記光ガイドパスを形成することを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載の 導波路。
  • 前記光ガイドパス(160)が 前記ガイド層の未変更領域で形成され、 前記領域が 前記光ガイドパスの境界を規定することを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載の 導波路。
  • パラメトリック装置であって、
    請求項1〜 のいずれか一項に記載の 導波路と、
    入力光信号を 前記光導波路の中に放つ手段とを備えていることを特徴とする光 パラメトリック装置。
  • 前記入力光信号の波長の構成要素を減少させるように 前記光導波路から出る光をフィルタリングする出力フィルタを含むことを特徴とする請求項9に記載の 光パラメトリック装置。
  • 光導波路を製造する方法であって、
    (a)直接界面結合によって、光学材料のガイド層(10)を光学材料の規則格子構造層(20)に結合するステップと、
    (b) 前記ガイド層に沿って光ガイドパスを規定するような 前記ガイド層の領域(130、150)の光学的性質を変更するステップとを含み、
    (c)ステップ(a)およびステップ(b)の後に、 前記ガイド層から 光学材料を 前記ガイド層(10)の厚さに垂直な方向に取り除き、 前記ガイド層(10)の厚さを減らすステップと、
    (d)ステップ(c)後に 、光導波路を形成するために、直接界面結合によって、他の規則格子構造層(20)を 前記ガイド層に結合するステップとを含 み、2つの前記規則格子構造層は、該規則格子構造層に垂直な方向に前記光ガイドパスに光学的閉じこめを提供することを特徴する方法。
  • (e)ステップ(a)前に、 前記ガイド層の領域を変更するために材料を 前記ガイド層の一方の面へ/一方の面から 内方拡散および/または 外方拡散し、この面が、ステップ(a)で規則格子構造層に結合され、
    (f)ステップ(d)前に、 前記ガイド層の領域を変更するために材料を 前記ガイド層の露出面へ/露出面から 内方拡散および/または 外方拡散し、この面が、ステップ(d)で他の規則格子構造層に結合されることを含むことを特徴とする請求項11に記載の方法。
  • 说明书全文

    【0001】
    本発明は、光導波路の製造に関する。
    【0002】
    光導波路を製造する1つの公知の技術は、いわゆる直接結合(直接界面結合)である。
    【0003】
    直接結合(DB)は、2つの原子的に平坦な本体が本体間の結合を形成するために互いに接近する場合に示されるファンデルワールスを使用する製造技術である。 この本体が適切な屈折率を有する光学材料の層である場合、材料層は導波境界を形成するために結合できる。
    【0004】
    このような結合を形成するための1つの確立された方法では、2片の光学材料は、非常に平坦に(すなわち、原子ディメンジョンでほぼ平坦である)なるように研磨される。 2つの研磨面の結晶構造は、好ましくは、互いに整列され、この研磨面は一緒に押される。 加熱処理は、2つの表面間のパイロ電気効果および電子の交換を促進するのに役立ち得る。 これは、2つの表面間からいかなる残りの空気あるいは液体をも放出するのに役立つ、2つの表面間に静電引力を生じる。
    【0005】
    DB結合は、当該本体の格子定数および配向にかかわりなく形成でき、結晶微構造あるいはいずれかの材料の劣化を全く生じない。 このような非破壊的な方法で表面に接触させることによって、DBは、各結合材料のバルク特性を保持すると同時に増加された伝搬損失および光学損失のような格子欠陥によって引き起こされるかもしれない問題を避ける。
    【0006】
    ヨーロッパ特許第0598395号は、支持基板および低屈折率層をガラス基板上に直接結合し、次にガラス基板をエッチングすることによって光導波路装置を形成することを記載している。
    【0007】
    本発明は、直接界面結合によって光学材料の規則格子構造層に結合された光学材料のガイド層を含み、このガイド層の領域がガイド層に沿って光ガイドパスを規定するように変更された光学的性質を有する光導波路を提供し、この導波路は、直接界面結合によってガイド層に結合された第2の規則格子構造層をさらに含むことを特徴とする。
    【0008】
    本発明は、光導波路でのDB構造の使用に関する前述の提案の欠点を認識し、検討する。 このような前述の提案では、高屈折率を有する材料の平坦な層(導波路「コア」を形成する)は、低屈折率を有する材料の2つの層(導波路「規則格子構造」を形成する)間で結合される。 これはバルクガイド構造を提供するが、平坦な「コア」層の大きな横の寸法は、この装置が多数の導波用途に対してあるいは単一モード導波路として役立たないことを意味する。
    【0009】
    それに反して、本発明では、コア層の領域は、コア層に沿って光ガイドパスを規定するように変更された光学的性質を有する。 これによって使用の融通性が非常に高まり、ガイドパスを、前述の装置よりもさらに厳密に規定できるようになる。
    【0010】
    この方法はガラスのような多数の種類の材料と併用するのに適しているが、コア層は変更領域が電気分極によって生成されることを可能にする強誘電体であることが好ましい。
    【0011】
    十分に研究された光学的性質および電気特性を有する特に有用な強誘電体材料は、周期的に分極されたニオブ酸リチウム(PPLN)である。 PPLNは、大きい非線形係数、幅広く制御可能な位相整合波長、および理想的な材料が非線形周波数変換のための準位相整合(QPM)を得るようにするゼロウォークオフ特性を結合する。 PPLN基板内の二次高調波生成の効率に関して最新の改良を行い、本発明を使用して形成される適切な形状の導波路にこのような材料を使用すれば、高調波生成あるいはパラメータの生成に基づいて様々なコンパクトな非線形装置の実現が可能になることが本発明で認識される。
    【0012】
    本発明の方法は、PPLNと併用されるのに特に適切であり、その両方が単PPLN結晶に作用し、光学的閉じこめに対してより大きい屈折率の領域を形成するために表面近くの結晶を変更する、いわゆる「アニ−ルプロトン交換」技術および「チタン内拡散」のようなPPLNを使用する導波路を製造する他の技術に比べるといくつかの長所を有する。
    【0013】
    PPLNの結合特性を研究する前述の実験は、大きな物理的開口に対する材料の厚い多積層スタックを製造する方へ、つまり高電力用途を指向して行われてきた。 それに反して、PPLNの十分薄い層を形成することは、ドメイン反転構造に光学的閉じこめを介して加えられた平均ポンプ強度を増加させ、したがって低ポンプパワーであっても有効なSHGを可能にする。 このような装置の製造は、高精度研磨をして導波路の寸法にする前に、適当な基板上にPPLNを結合し、電気光学用途のためのLiNbO3平面導波路の製造で既に実証された方法を用いて可能になる。
    【0014】
    この技術のもたらす主要な魅力の1つは、結合後のPPLN構造の非線形性およびドメイン特性が、バルク材料と変わらないことであろう。 アニ−ルプロトン交換方法およびTi内拡散方法は達成に近づいているが、完全な理論的効率ではまだ達成されない組み合わせである。 異なった材料特性を持つ多数の層の組み合わせがここで可能であるので、本発明の更なる利点は、装置を設計する際に非常に柔軟に利用できることである。
    【0015】
    第2の態様から見れば、本発明は、光導波路を製造する方法を提供し、この方法は、
    (a)直接界面結合によって光学材料のガイド層を光学材料の規則格子構造層に結合するステップと、
    (b)ステップ(a)前に、あるいはステップ(a)中に、あるいはステップ(a)後、ガイド層に沿って光ガイドパスを規定するようにガイド層の領域の光学的性質を変更するステップ、この方法は、さらに(c)ステップ(a)およびステップ(b)後、材料をガイド層から取り除き、ガイド層(10)の厚さを減らすステップと、
    (d)ステップ(c)後、直列界面結合によって、他の規則格子構造層(20)をガイド層に結合するステップとを含むことを特徴とする。
    【0016】
    次に、本発明の実施形態を添付図面を参照して例を挙げて説明する。
    【0017】
    下記の説明では、二次高調波発生器としての導波路の例の準備および使用を、図1〜図3を参照して最初に説明する。 次に、本発明の実施形態を形成する他の導波路も記載されている。
    【0018】
    図1は、タンタル酸リチウム(LiTaO3)の2つの層20間のPPLNの層10の直接結合サンドウィッチとして形成された導波路の概略を示している。
    【0019】
    PPLN層10は、ニオブ酸リチウム(LiNbO3)材料が周期的な「ストリップ」配置で分極されるという点でPPLN格子の形である。 実際には、周期的な分極構造は人間の目によってほぼ検出不可能であることが理解されるが、ニオブ酸リチウム材料の交互に分極された領域のこれらのストリップは、交互に並ぶ白黒のストリップとして図1に概略が示されている。
    【0020】
    PPLN格子の製造は、約15mm×15mmの表面積の0.5mmの厚さの単一ドメインのzカットのLiNbO3のサンプルで開始する。 フォトレジストパターンは、フォトリソグラフィによって結晶のz面上に形成された。 これは、電気絶縁体によって被覆される結晶面上の領域およびそのように被覆されない領域を形成した。 したがって、液体電極は部分的に絶縁された面に塗布され、z軸のドメイン反転は、液体電極を通して〜11kVの単一の高電圧パルスを加えることによって室温で実行される。 これは、1mmの間隔でLiNbO3のサンプルの中心に置かれた3つの5.5mmの長いPPLN格子を生じる。 6.58、6.50、および6.38μmの格子周期が形成され、この最初の2つは、1064nmで作動するNd:YAGレーザの周波数倍加に適している。
    【0021】
    LiTaO3は、LiNbO3と良く調和する熱特性と組み合わせる基板および規則格子構造層の両方に適している材料として選択され、アニ−ルする場合、重要な前もっての必要条件は、LiNbO3の屈折率よりも小さい屈折率と共に高温で結合することである。
    【0022】
    各LiTaO3基板は、0.5mmの厚さであり、2つの光学的に平坦な表面間に約12mm×10mmの結合面積を与えるようにPPLNサンプルに対して成形された。 LiTaO3基板とPPLN格子との間の結合を形成するために、2つの材料は、最初に洗浄され、次にH2O2‐NH4OH‐H2O(1:1:6)の混合物が、両方の材料に塗布され、その後この材料を親性にするために脱イオン水で数分すすがれた。
    【0023】
    PPLNおよびLiTaO3層の接触は、同じ結晶配向に沿って整列された両方サンプルとともに室温で実行された。 120℃の熱処理は、DB界面でパイロ電気物質を誘起するために直ちに結晶接触を続行した。 結果として生じた静電引力は、2つの表面間からいかなる過剰の空気あるいは液体をも無理やり引き出すのと同時に水素結合の形成を促進するために両方の材料を十分に接近させた。 この効果は、結晶界面で大部分の接触周辺を除去することによって明らかになった。 6時間の320℃での結合されたサンプルのアニ−ルは、他の機械加工に十分な結合強度を与え、PPLN領域は、12μmの厚さの導波層を得るために下方へ折り重ねられる。
    【0024】
    LiTaO3の第2の規則格子構造層が次に上記のように加えられた。 サンプルのエッジの未結合領域の形跡は光の縞の存在によって検出されたが、最終DB構造は、PPLNコアの上下の約12mm×10mmの結合界面を含んだ。 格子を囲む不必要な材料は、後でダイシング装置を使用して取り除かれ、次に導波路端面は平行な光学的仕上げに研磨される。 結果して生じる埋め込まれたPPLN平面構造の寸法は図1に概略が示されている。
    【0025】
    導波路構造の伝搬損失の値に対する上限は、導波路の中に端部放出される1064nmのレーザビームの透過を測定することによって検出された。 これはSGHに帰因しないが、PPLN部と分極されていないLiNbO3部との間でこの透過が変化したことを示した。 顕微鏡対物レンズからのランチは、各領域に対して実験的に最適化され、最大透過の81%が、分極された領域のエッジで検出され(最適のSHGが発生した場合)、かつ分極されていないLiNbO3部の至る所で検出されるのに対して、65%の透過はPPLN領域の中心で得られた。 したがって、格子の5.5mmの長さを考慮すると、各部の伝搬損失の上限は、PPLNエッジおよびLiNbO3領域に対して1.7dBcm−1および中央PPLN領域に対して3.4dBcm−1として配置できる。 実際には、この透過数字は不完全ランチングにより所定の損失も含むので、伝搬損失は、非常に低い可能性がある。 確かに、レーザ用途のためのガーネットおよびガラスのDB導波路は、〜0.5dBcm−1およびそれよりも小さい損失を示した。
    【0026】
    埋め込まれたPPLN構造の非線形特性を試験するために、6.50μmの格子のSHG特性が調査された。 PPLN導波路の中間部を占有したこの格子は、174.1℃の位相整合温度で光屈折効果を効果的に抑圧したので、他の分析のために選択された。 1064nmポンプ源は、多軸モードで作動する連続波ダイオードポンプNd:YAGレーザ30であった。 線形分極状態は、材料の最大非線形係数(d 33 )に近づくためにPPLNのz軸と平行であるような半波プレート(図示せず)とともに回転された。 導波路の中に放つポンプ放射線の集束は、図2に示されるように、顕微鏡対物レンズおよび円柱レンズの組み合わせを使用して実行された。 特に、最初の円形ポンプビームは、x10顕微鏡対物レンズ60によって図1のPPLN導波路装置70の分極された領域上に集束される前に非ガイド方向に広がりを生じるように球面コリメーターレンズ40を通り、x2.4の円柱レンズ望遠鏡50の中に送られる。 このようなレンズの組み合わせは、水平未ガイド平面で発散を減らすのに役立っている間、良好なランチ効率を生じるように選択された。 この結果、ガイド方向に4±1μmおよび非ガイド方向に11±1μmの測定スポットサイズおよびライン焦点を有するポンプ源になる。
    【0027】
    入力面の非ガイド平面の中心部のくびれに集束することは、必ずしも最大SHG効率に対する最適条件ではないことに注目すべきである。 しかしながら、この最適条件は、より複雑にされた円柱レンズランチ装置の代わりに、集束素子として1×10対物レンズを有するこの実証で簡単にするために使用された。 さらに、この最初の実証に対して、導波路の入出力端面の両方は研磨されるが、未被覆のままであり、各面で14%の反射損失をもたらす。
    【0028】
    導波路装置70は、導波路の温度を174.1℃の位相整合温度に保持するためにオーブン80に置かれた。
    【0029】
    第2のx10顕微鏡対物レンズ90は、導波路から通された光を集光するために使用される。 この後に、ポンプビームからいかなるスループットも阻止するための赤外線フィルタ100が続き、PPLNの発生された緑出力が光出力メータによって測定できるようになる。 204mWの放出されたポンプ電力(λ=1064nm)の場合、1.8mWの二次高調波(SH)電力(λ=532nm)は結晶の内部で発生された。 図3は、測定された値間の二次依存関係を示す、SH出力の平方根対放出ポンプ出力のプロットを示している。
    【0030】
    図2のシステムが光学パラメトリック装置の特定の例であることにもちろん注目すべきである。 この導波路は多数の他の装置で使用するのに適している。
    【0031】
    PPLN導波路を試験している間に使用されるポンピング形状の寸法が例外的であるために、この装置からのSHG効率のいかなる計算も複雑になる。 その代わりに行う最も興味ある比較は、格子の中心の最適集束によって同じ長さのバルクPPLNから予想されるSH電力の計算の場合である。 16pmV−1の非線形係数(同様に生成されたPPLN格子を使用するバルク実験の結果と一致する値)を仮定すると、バルク材料に1.3mWのSH電力、すなわち直列結合導波路から得られた1.8mWよりも小さい結果を発生できる。 したがって、非最適集束および唯一のガイド寸法であっても、埋め込まれたPPLN装置は、バルク材料よりも優れた改善されたSHG効率を示すことは明らかである。
    【0032】
    PPLN導波路の出力モードの特徴は、ビデオカメラおよびPC方式評価ソフトウェアの使用によって実行される。 驚くべきことには、PPLN導波路からの1064nmのスループットおよびSH生成の532nm放射の両方は、基本的な空間モードではこのような大きな屈折率差(△nc≒1%)を有する12μmの厚さのガイドに関しては予想外の値であったことが観察された。 確かに、よく考えた上の劣ったランチを使用するだけで、1064nmの基本モード以外のいずれも励起できる。 同じ埋め込まれた構造内の分極されていないLiNbO3領域からの1064nmのスループットが実際多空間モードであったという結果は、さらにいっそう珍しい。 前述の明らかに異なる透過と結合されたモード特性のこの明らかな差は、PPLN部の屈折率プロフィールが分極されていないLiNbO3部の屈折率プロフィールとは異なっていることを示している。
    【0033】
    要するに、本発明の第1の実施形態に対して、これらの実験は、DBによってLiNbO3に埋め込まれた12μmの厚さの5.5nmの長さの対称のPPLN導波路の効果的なプロトタイプ製造を実証する。 174℃の高温の6.50μm期間のPPLN格子を使用すると、連続波ダイオードポンプNd:YAGレーザの1064nmの有効準位相整合周波数倍加が実証された。 204mWの基本ポンプ電力の場合、ほぼ2mWの緑電力が532nmの出力波長で発生された。 この結果は、非最適集束条件で得られたが、同じ長さのバルク材料に対する理論的な予想より高いままである。 導波特性は、サンプルのPPLN領域および分極されていないLiNbO3領域で異なっていることが示され、PPLN部は、驚くべき単一空間モード性質を有している。 これらの結果は、溝構造を潜在的に組み込む、より長い埋め込み導波路の製造により高効率非線形装置がもたらされることを示している。 伝搬損失および屈折率プロフィールに及ぼす歪みの影響の特徴に関しては、DB技術は、非線形導波構造の選択における特別の自由、つまり新しい装置の可能性を認めるべきであろう。
    【0034】
    前述の技術は、PPLNに限定されず、LiTaO3、ドープされたLiNbO3(例えば、Mg、Tiあるいは希土類元素がドープされた)、ニオブ酸ストロンチウムバリウム、チタン酸バリウム、リン酸カルシウムチタンおよびその同形体、ガリウム砒素等のような極半導体のような光学的に役に立つ分極された強誘電体材料にも応用できる。
    【0035】
    PPLNの分極は、結合工程前、結合工程中、結合工程間および/または結合後に実行できる。 分極が結合工程前以外で実行され、強誘電体材料が他の層のために使用される場合、これらの他の層は終わりには分極されることもある。 このことは導波路のガイド特性を変えるかもしれないが、導波路としての動作を妨げることはない。 確かに、結合特性は、この対策によって(あるいは他の層を別々に分極させることによって)改善さえもできる。
    【0036】
    上記の例では、分極エリアは、層10に沿って導波パスを規定するために使用されるが、他の基板の場合、分極されない層はより適切なパスをもたらすことがわかる。
    【0037】
    2つの他の層20によって層10を囲む必要はない。 その代わりに、1つの層20は、丁度2つの層の「オープンサンドウィッチ」構造を形成するために使用できる。 この場合、この構造の対称性は変更され、ガイドモードはたぶん異なるが、導波路としての動作はなお可能である。
    【0038】
    層10の厚さは変えることができ、また導波路のガイドモードの特性が変えられる。 このようにして、単一モード構造を製造できる。
    【0039】
    次に、図4および図5を参照すると、導波路パスを規定する内拡散を使用する第2の実施形態が記載されている。
    【0040】
    この第2の実施形態では、1つのPPLN100は従来の電気分極方法によって作られる。 この部品100は、例えば、500μmの厚さであってもよく、他の2つの寸法においては数mmであってもよい。 この部品100の1つの面110は、(フォトリソグラフィおよび真空蒸着あるいはスパッタリングの工程を使用することによって)酸化マグネシウムでパターン化される。 酸化マグネシウム層は、約400nm以下の薄さであり、(層によって被覆されない部分によって)部品100に沿って導波路パスを規定する。 次に、この部品100は、約600℃と約1200℃との間の温度まで加熱される。 これによって、この酸化マグネシウム材料は内拡散し、内拡散された領域130において屈折率を局部的に低下させる。
    【0041】
    この部品100は、次に、例えば4μmと約40μmとの間のほぼ均一の厚さまで薄く研磨する前に面110になされた直接結合工程によってLiTaO3基板(図5の140)に結合されている。
    【0042】
    他の酸化マグネシウムパターンは、部品100の露出(新しく研磨された)面に付着され、加熱処理が繰り返される。 これによって、酸化マグネシウムは、他の面から内拡散し、面110からの内拡散に一致する。 減少された屈折率の領域150は、このように形成され、導波コア160を規定する。
    【0043】
    この技術あるいは相補外拡散技術は、他の強誘電体材料(例えば上記を参照)に応用可能であるばかりでなく、その屈折率が様々なガラス、ポリマーおよび他の結晶のような内拡散技術によって変えることができる、いかなる基板にも応用可能である。 この技術の全用途間で共有される共通の長所は、ガイド領域160が純材料で形成できるということである。
    【0044】
    同様に、実施形態の全てにおいて、「規則格子構造」層は、分極されていないLiNbO のような様々な材料あるいは上記のリストからの他の適当な材料であってもよい。
    【0045】
    上記の技術を使用して湾曲した導波路パスを製造できる。 第1の実施形態の場合、一連の分極領域が信号分割器として分岐するトラック170を形成する、図6に概略が示されている分極パターンと同様な分極パターンを使用できる。 LiNbO の場合、結晶構造から生じる好ましい分極方向があるが、図6の配置は、この制限を避け、多数の変位された分極ストライプを使用して湾曲パスあるいは変わる方向のパスを形成する。
    【0046】
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    【図面の簡単な説明】
    【図1】 タンタル酸リチウムの2つの層間に結合されたPPLNを使用して形成された導波路の概略図である。
    【図2】 図1の導波路を使用する二次高調波発生器の概略を示す。
    【図3】 図2の装置に対する電力を放つ二次高調波電力の平方根に関するグラフである。
    【図4】 内拡散技術を使用する本発明の実施形態による導波路の製造を示す概略図である。
    【図5】 内拡散技術を使用する本発明の実施形態による導波路の製造を示す概略図である。
    【図6】 本発明の他の実施形態による導波路の概略を示す。

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