前掛け式眼鏡

申请号 JP2015140322 申请日 2015-07-14 公开(公告)号 JP2017021265A 公开(公告)日 2017-01-26
申请人 株式会社サンレーコーポレーション; 发明人 宗像 芳一; 石部 千晴;
摘要 【課題】眼鏡本体に装着する前掛け体の着脱が容易で、眼鏡本体に装着される前掛け体の取付具を眼鏡本体のレンズに触れることなく装着できる前掛け式眼鏡を提供する。 【解決手段】前掛け体1は、前掛け用レンズを取り付けた前掛け本体2と、眼鏡本体に装着するために弾性材により形成された上部取付具4及び下部取付具5を備え、上部取付具4は眼鏡本体の上縁部に対して上方から嵌めて取り付けるための上部係合部4a,4bを設け、下部取付具5は前掛け本体2に構成された保持部6a,6bに保持し、眼鏡本体の左右レンズ部間 位置 に対応して広がり方向に弾性付与した下部左右係合部5a,5bを有するアーム部7a,7bを設けると共に、当該アーム部を弾性付与方向に逆らって狭める方向に弾性変形可能とする摘み部8を設けた構成としたものである。 【選択図】図1
权利要求

前面にサングラス等の前掛け体を装着して使用するように構成した前掛け式眼鏡であって、 前掛け体は、前掛け用レンズを取り付けた前掛け本体と、眼鏡本体に装着するために弾性材により形成された上部取付具及び下部取付具とにより構成し、 前記上部取付具は、前掛け本体に一体的に取り付けられ、眼鏡本体の上縁部に対して上方から嵌めて取り付けるための上部係合部を設け、 前記下部取付具は、前記前掛け本体に構成された保持部に保持し、前記眼鏡本体の左右レンズ部間位置に対応して広がり方向に弾性付与した下部左右係合部を有するアーム部を設けると共に、当該アーム部を弾性付与方向に逆らって狭める方向に弾性変形可能とする摘み部を設けた構成としており、 前記摘み部を押圧して弾性変形させることにより、前記アーム部に有する下部左右係合部が前記眼鏡本体の左右レンズ部間より更に内側まで変形移動可能であり、この状態で下部左右係合部を左右レンズ部間に装着して前記摘み部の押圧を解除することにより、当該下部取付具に付与されている弾性により下部左右係合部を拡開させて前記眼鏡本体左右レンズ部の内側下方縁部に弾性的に係合させ得るように構成したことを特徴とする前掛け式眼鏡上部取付具は、前掛け本体に取り付けられた中央部から、左右に伸びるアーム部を設けてその先端に当該アーム部を折り曲げてそれぞれ上部係合部を形成したことを特徴とする請求項1に記載の前掛け式眼鏡。下部取付具は、一対の保持部間において摘み部の中央部を前掛け本体から離れる方向に突出状に湾曲形成し、その両側に形成した屈曲部を前記保持部に対して移動可能に挿入保持し、更に、前記屈曲部より折り返して先端に各々下部左右係合部を有するアーム部を一体に形成しており、 当該下部取付具は、前記摘み部が突出状態では自体の弾性によりアーム部を広がり方向に保持しているものの、前記摘み部を押圧して当該摘み部が伸びる方向に作用することにより、保持部で規制されている両屈曲部が弾性変形し、当該弾性変形によってアーム部先端の下部左右係合部を狭める方向に移動させるように構成したことを特徴とする請求項1に記載の前掛け式眼鏡。下部左右係合部は、下部取付具のアーム部の先端を折り曲げて形成したことを特徴とする請求項1又は3に記載の前掛け式眼鏡。下部取付具は、突出形成した摘み部を、自体の弾性変形限界の範囲内で更に曲げることにより、両側の屈曲部を保持部に挿入又は離脱可能に構成し、当該下部取付具自体を前掛け体に対して着脱自在としたことを特徴とする請求項3又は4に記載の前掛け式眼鏡。保持部は、当該保持部に挿入された下部取付具の屈曲部を移動可能に保持する接触部に凸面を形成し、接触面積を少なくして摩擦を少なくしたことを特徴とする請求項3〜5に記載の前掛け式眼鏡。前掛け用レンズは、前掛け本体に対して着脱自在に構成し、当該前掛け用レンズを使用する用途や仕様によって取り換え可能としたことを特徴とする請求項1に記載の前掛け式眼鏡。前記前掛けレンズに、前掛け本体に具えるレンズ連結部材の挿入片を着脱可能な挿入孔が設けられた連結具本体と、当該挿入孔の開口端のレンズ側の縁には前記挿入片を当該開口端に向けてガイドするガイド片とを具えており、 前記前掛け本体に具えるレンズ連結部材の挿入片を、前掛けレンズに具えた連結具本体の挿入孔に着脱可能としたことを特徴とする請求項7に記載の前掛け式眼鏡。前掛け用レンズは、前掛け本体に対して回動自在に構成し、前掛け体を眼鏡本体に装着して使用中に、当該レンズを上方に跳ね上げて使用できるようにしたことを特徴とする請求項1に記載の前掛け式眼鏡。前記前掛け本体を貫通し両端部に前掛け用レンズを取り付けて当該前掛け本体に対して回動自在な軸片と、当該前掛け本体の一端に当接されて該軸片に対して回動不能に固定された基体当接片と、当該前掛け本体の他端に弾性体を介して当接されて該軸片に対して回動不能に固定された弾性体受け片とを備え、 前記前掛け本体と基体当接片の当接する互いの端部には、互いに噛み合う形状の山部と谷部が交互に連続して外周に沿ってそれぞれ設けられ、一方、前記前掛け本体と該弾性体受け片の間には弾性体が弾的に挟着されており、 該弾性体の弾力により、該基体当接片が、該前掛け本体の方に押圧されて、一方の該山部が他方の該谷部と噛み合うことで、安定状態となるように構成し、 前記前掛け用レンズを跳ね上げて前記軸片を回動させ、当該山谷の噛み合い状態を変化させて安定状態とすることにより、当該跳ね上げ位置で前掛け用レンズを保持するように構成したことを特徴とする請求項9に記載の前掛け式眼鏡。

说明书全文

本発明は、前面にサングラス等の前掛け体を着脱自在に取り付けて使用するように構成した前掛け式眼鏡に関するものである。

近視用或いは遠視用眼鏡を必要とする使用者が、サングラスを使用したい場合は、高価な度付きのサングラスに代え、通常の度付き眼鏡に着脱自在な前掛け式のサングラスが広く使用されている。この前掛け式のサングラスは、着脱自在に構成すると共に、必要に応じて視界から外せるように跳ね上げ式に構成したものもある。このようなサングラスは、使用者が、室内やトンネル内など暗い場所に入ったとき、一時的にその使用を中止することが可能であるという長所を有している。

このような前掛け式の眼鏡の先行技術としては、前掛け部材の中央部にクリップ状のレンズ挾持部材を設けたものがある(特許文献1)。この文献1のものは、前掛け用のサングラスを有する本体に設けた足と挟持杆とによって、眼鏡のレンズを挟んで保持するものである。そして、サングラスを跳ね上げ可能に構成している。また、同様にクリップ状に構成したものとして、特許文献2のように構成されたものもある。この文献のものは、押圧部が眼鏡用レンズ部の後面に付勢状態で押圧された押圧状態と、該押圧部が後方に回動された拡開状態との度範囲で回動可能である。拡開状態で、レンズ押圧部材の押圧片と前記補助レンズ部との間に形成された間隙に、眼鏡用レンズ部の上縁部分を嵌入させ得る。補助レンズ部と押圧部25との間で、眼鏡用レンズ部を弾性的に挾持できる。

これらの先行技術は、前掛け体の中央の上方という目立つ場所に挟持用のレンズ押圧部材が突出しているため、外観の見栄えが良いものではなかった。また、挟持杆あるいは押圧部によって、眼鏡のレンズ表面に触れて押圧するので、場合によってはレンズ表面を損傷するという問題があった。

また、前掛け部材を眼鏡に装着する手段として、レンズ表面を挟んで保持する前述のクリップ式のもの以外にも、嵌め込んで取り付けるなど、種々のもが提案されている。その中で、前掛け体を眼鏡に装着する際の保持を、前述のクリップ式のようにレンズ表面に触れることなく行うことができるものがある(例えば、特許文献3)。この文献のものは、眼鏡の枠やリム部又はレンズの縁部に係合して保持するものである。

この特許文献3のものは、第1実施例に開示されているように、弾性に優れた棒状の部材(金属線材等)によって略V字形に形成された一対の棒状クリップで形成され、その端部を屈曲加工して形成された引掛部を有している。そして、上部の2か所と下部の2か所の4か所で係合保持される構成となっている。

この例における装着は、同特許文献3の、図9に示すように、棒状クリップを内側に向かって弾性変形させた状態で下方の引掛部をメガネ内側面に引掛け、メガネ内側面に沿って上方にスライドさせる。このとき、上方の引掛部は、メガネと反対側に引いた状態でスライドさせる。そして、上方の引掛部をメガネ上側面に引掛けるために、左右の棒状クリップを下方に押し下げる。このようにして、内側に弾性変形された棒状クリップが、復元して外側へ向けて働く付勢によって、メガネに弾力的に掛着されることとなる。また、本実施例に係るサングラスをメガネから取り外すときには、以上と逆の動作を行うことにより取り外すことができる。

この特許文献3のものは、前述のレンズ表面を挟んで保持するものに対して、レンズ表面の触れる機会は少なく、前掛け体の装着動作による損傷は減少させることができる。しかしながら、左右の棒状クリップの下部は広がり方向への付勢力で保持するものであり、装着に際しては、下部引掛部を眼鏡の内側面に沿って上方にスライドさせるという動作が必要で、眼鏡のサイズによっては、その保持の付勢力を一定に保つことができず、装着がしにくい場合や装着が困難である場合もある。

公開実用昭和58−91721号公報

実用新案登録第3158051号

特許第4139379号公報

このように、従来の前掛け式眼鏡は、特許文献1,2のクリップ式のものは、着脱は容易であるものの、眼鏡のレンズを直接押圧したり、挟持するためにその表面を損傷することがあり、挟持の付勢力が緩んでずれたりする場合もある。また、一方の特許文献3のものは、装着時にスライドさせるための位置決めが必要であり、更に、付勢力によっては眼鏡のサイズ対応することができないというものであった。

本発明の課題は、第一には眼鏡本体に装着する前掛け体の着脱が容易である前掛け式眼鏡を提供することである。また、眼鏡本体に装着される前掛け体の取付具を眼鏡本体のレンズに触れることなく装着でき、更に、取付具を眼鏡枠のサイズに合わせて取り替えできる前掛け式眼鏡を提供することである。

本発明は、前記課題を解決するために、前面にサングラス等の前掛け体を装着して使用するように構成した前掛け式眼鏡であって、 前掛け体は、前掛け用レンズを取り付けた前掛け本体と、眼鏡本体に装着するために弾性材により形成された上部取付具及び下部取付具とにより構成し、 前記上部取付具は、前掛け本体に一体的に取り付けられ、眼鏡本体の上縁部に対して上方から嵌めて取り付けるための上部係合部を設け、 前記下部取付具は、前記前掛け本体に構成された保持部に保持し、前記眼鏡本体の左右レンズ部間位置に対応して広がり方向に弾性付与した下部左右係合部を有するアーム部を設けると共に、当該アーム部を弾性付与方向に逆らって狭める方向に弾性変形可能とする摘み部を設けた構成としており、 前記摘み部を押圧して弾性変形させることにより、前記アーム部に有する下部左右係合部が前記眼鏡本体の左右レンズ部間より更に内側まで変形移動可能であり、この状態で下部左右係合部を左右レンズ部間に装着して前記摘み部の押圧を解除することにより、当該下部取付具に付与されている弾性により下部左右係合部を拡開させて前記眼鏡本体左右レンズ部の内側下方縁部に弾性的に係合させ得るように構成したものである。

また、上部取付具は、前掛け本体に取り付けられた中央部から、左右に伸びるアーム部を設けてその先端に当該アーム部を折り曲げてそれぞれ上部係合部を形成したものである。

また、下部取付具は、一対の保持部間において摘み部の中央部を前掛け本体から離れる方向に突出状に湾曲形成し、その両側を屈曲変形させて前記保持部に対して移動可能に挿入保持し、更に、前記屈曲部より折り返して先端に各々下部左右係合部を有するアーム部を一体に形成しており、 当該下部取付具は、前記摘み部が突出状態では自体の弾性によりアーム部を広がり方向に保持しているものの、前記摘み部を押圧して当該摘み部が伸びる方向に作用することにより、保持部で規制されている両屈曲部が弾性変形し、当該弾性変形によってアーム部先端の下部左右係合部を狭める方向に移動させるように構成したものである。

また、下部左右係合部は、下部取付具のアーム部の先端を折り曲げて形成したものである。

また、下部取付具は、突出形成した摘み部を、自体の弾性変形限界の範囲内で更に曲げることにより、両側の屈曲部を保持部に挿入又は離脱可能に構成し、当該下部取付具自体を前掛け体に対して着脱自在としたものである。

また、保持部は、当該保持部に挿入された下部取付具の屈曲部を移動可能に保持する接触部に凸面を形成し、接触面積を少なくして摩擦を少なくしたものである。

また、前掛け用レンズは、前掛け本体に対して着脱自在に構成し、当該前掛け用レンズを使用する用途や仕様によって取り換え可能としたものである。

また、前記前掛けレンズに、前掛け本体に具えるレンズ連結部材の挿入片を着脱可能な挿入孔が設けられた連結具本体と、当該挿入孔の開口端のレンズ側の縁には前記挿入片を当該開口端に向けてガイドするガイド片とを具えており、 前記前掛け本体に具えるレンズ連結部材の挿入片を、前掛けレンズに具えた連結具本体の挿入孔に着脱可能としたものである。

また、前掛け用レンズは、前掛け本体に対して回動自在に構成し、前掛け体を眼鏡本体に装着して使用中に、当該レンズを上方に跳ね上げて使用できるようにしたものである。

また、前記前掛け本体を貫通し両端部に前掛け用レンズを取り付けて当該前掛け本体に対して回動自在な軸片と、当該前掛け本体の一端に当接されて該軸片に対して回動不能に固定された基体当接片と、当該前掛け本体の他端に弾性体を介して当接されて該軸片に対して回動不能に固定された弾性体受け片とを備え、 前記前掛け本体と基体当接片の当接する互いの端部には、互いに噛み合う形状の山部と谷部が交互に連続して外周に沿ってそれぞれ設けられ、一方、前記前掛け本体と該弾性体受け片の間には弾性体が弾力的に挟着されており、 該弾性体の弾力により、該基体当接片が、該前掛け本体の方に押圧されて、一方の該山部が他方の該谷部と噛み合うことで、安定状態となるように構成し、 前記前掛け用レンズを跳ね上げて前記軸片を回動させ、当該山谷の噛み合い状態を変化させて安定状態とすることにより、当該跳ね上げ位置で前掛け用レンズを保持するように構成したものである。

本発明前掛け式眼鏡は、眼鏡本体への前掛け体の装着を、下部取付具に設けた摘み部を押圧して装着するという簡単な操作で行うことができ、その着脱を容易に行うことができるものである。

また、前掛け体の眼鏡本体への装着を、弾性材により形成した下部取付具のアーム部に設けた下部左右係合部により、眼鏡本体左右レンズ部の内側下方縁部に弾性的に係合させ得るように構成したので、当該取付具を眼鏡本体のレンズに直接触れることなく装着することができ、眼鏡本体のレンズを損傷させることが無いものである。

また、下部左右係合部を拡開させて眼鏡本体左右レンズ部の内側下方縁部に弾性的に係合させ得るように構成した下部取付具を、前掛け体に着脱自在に構成したので、眼鏡のサイズに合わせたサイズ又は弾性力を有する下部取付具を準備することにより、取り替えて使用できるものである。

更に、前掛け体の眼鏡本体に対する着脱構成と共に、前掛け用レンズを前掛け本体に対して着脱自在に構成することにより、前掛け用レンズを使用する用途や仕様によって取り換えることができるものである。

また、同様に、前掛け体の眼鏡本体に対する着脱構成と共に、前掛け用レンズを前掛け本体に対して回動自在に構成することにより、前掛け体を眼鏡本体に装着して使用中に、当該レンズを上方に跳ね上げて使用することができるものである。

本発明の前掛け式眼鏡における第1の実施形態を示し、(a)図は前掛け体の正面図、(b)図は同前掛け用レンズを除く前掛け体の正面図、(c)図は同上面図、(d)図は同前掛け用レンズと下部取付具を除く前掛け体の背面図である。

同じくその構成部品又は部分を示し、(a)図は同下部取付具の外観を示す斜視図、(b)図は同下部取付具を保持する保持部の斜視図、(c)図は同上部取付具の上部係合部の屈曲状態を示す説明図、(d)図は下部取付具の下部係合部の屈曲状態を示す説明図である。

同じくその下部取付具の作用を示す説明図、

同じく前掛け体を眼鏡本体に装着する過程の正面図を示し、(a)図は下部取付具の摘み部を押圧して眼鏡用レンズに対向させた状態の説明図、(b)図は同状態で上部係合部を嵌めた状態の説明図、(c)図は同下部係合部を係合させた状態の説明図である。

同じく前掛け体を眼鏡に装着する過程の中央部を断面した左側面図を示し、(a)図は下部取付具の摘み部を押圧して眼鏡用レンズに対向させた状態の説明図、(b)図は同状態で上部係合部を嵌めた状態の説明図、(c)図は同下部係合部を係合させた状態の説明図である。

本発明の前掛け式眼鏡における第2の実施形態を示し、(a)図は前掛け本体に対するレンズの取り付け途中の説明図、(b)図は取り付け完了状態の説明図である。

本発明の前掛け式眼鏡における第3の実施形態を示し、(a)図は前掛け本体部分の正面図、(b)図は同断面図である。

同実施形態における跳ね上げ動作状態の説明図である。

以下、図面に基づいて、本発明前掛け式眼鏡の実施形態について詳細に説明する。

まず、第1の実施形態を示す図1〜図3において、1は前掛け体であり、その主体となる前掛け本体2に、前掛け用レンズ3a,3bを取り付けると共に、当該前掛け本体2を眼鏡本体に装着するための上部取付具4及び下部取付具5を取り付けている。ここで、上部取付具4及び下部取付具5は、弾性材により形成され、前掛け体2の眼鏡本体に対する位置決めや寸法誤差等に対して、柔軟に対応できようになっている。

前記前掛け用レンズ3a,3bは、その視野を邪魔しない上端付近において、前掛け本体2から左右に延長するアーム部2a,2bの先端部に取り付けられ固定されている。なお、この前掛け用レンズ3a,3bの前掛け本体2に対する取付は、必要に応じて、着脱自在としても良い。また、アーム部2a,2bを前掛け本体2に対して回動可能に構成することにより、前掛け用レンズ3a,3bを跳ね上げ可能としても良い。

前記上部取付具4は、図1(c)図により明らかなように、前掛け本体2にロー付け等により一体的に取り付けられ、左右に伸びる線状体により形成され、眼鏡本体フレームの上縁部に対して上方から嵌めて取り付けるための上部係合部4a,4bを設けている。ここで、上部取付具4は、前述のように弾性材により形成されており、前掛け体1を眼鏡本体に装着する際に、眼鏡本体に対して上部係合部4a,4bを強く当接することなく、柔軟性をもって係合できるようになっている。また、上部係合部4a,4bは、図2(c)図に示すように、上部取付具4自体を構成する線状体を折り曲げて形成している。

前記下部取付具5は、前掛け本体2にロー付け等により一体に構成された保持部6a,6bに嵌め込んで保持している。この下部取付具5は、前述のように弾性材により形成され、下部左右係合部5a,5bを有するアーム部7a,7bと、当該アーム部7a,7bの開き状態を変形可能とする摘み部8とを、左右の屈曲部9a,9bを介して一体的に設けた構成となっている。そして、その左右の屈曲部9a,9bを、保持部6a,6bに移動可能に嵌合保持している。

また、下部取付具5は、図2(a)に示すように、摘み部8と左右の屈曲部9a,9bは扁平状の弾性材とし、アーム部7a,7bは線状の弾性材としており、これらを一体に形成している。そして、下部左右係合部5a,5bは、図2(d)に示すように、アーム部7a,7b先端において当該線状体を折り曲げて形成している。ここで、下部取付具5は、図示するように、アーム部7a,7bは相互に先端が遠ざかるように湾曲状に形成し、摘み部8は下部に突出状に湾曲形成している。これらの湾曲状の形状は、当該下部取付具5に対する無負荷状態において保持されており、この状態から弾性変形可能となっている。

また、保持部6a,6bは、図2(b)に示すように、空洞6cと、前掛け本体2に対してロー付け等により取り付けられる上面接合部6dを形成している。そして、空洞6cに、前述した下部取付具5に形成した屈曲部9a,9bを挿入できるように構成している。また、その内部の上下壁面には凸面6e,6fを形成し、挿入された屈曲部9a,9bの接触部としている。すなわち、この凸面6e,6fにより、移動可能に挿入された屈曲部9a,9bの接触面積を少なくし、その移動する際の摩擦をより少なくすることができるようにしている。

ここで、前記下部取付具5の作用について、図3に基づいて説明する。保持部6a,6bに保持された下部取付具5は、当該下部取付具5に何らの外部圧力が加えられない無負荷状態においては、実線で示す状態にある。この状態で、アーム部7a,7bは大きく開いた状態にあり、下部左右係合部5a,5bが眼鏡本体の左右レンズ部(図3では図示せず)の内側下方縁部よりも更に開いた状態となっている。また、この状態において、摘み部8はその中央部が前掛け本体2より下方に突出した状態となっており、屈曲部9a,9bは保持部6a,6bによって規制されて多少弾性変形した状態にある。

そして、摘み部8の湾曲部を前掛け本体2の上面と共に摘んで、矢印方向に押圧して扁平状に変形させることにより、その摘み部8は延びる方向に作用し、両方の屈曲部9a,9bを押して移動させることになる。しかしながら、屈曲部9a,9bは保持部6a,6bによって規制されているため、当該屈曲部9a,9bを更に圧縮する。この圧縮により、一体に形成されているアーム部7a,7bを、無負荷時の拡開状態から狭める方向に変形させることとなる。その変形させた状態が、図3に破線で示す状態であり、この状態においては、アーム部7a,7bに有する下部左右係合部5a,5bが、眼鏡本体の左右レンズ部間より更に内側まで変形移動した状態となっている。

次に、図4及び図5に基づいて、以上のように構成した前掛け体1を、眼鏡本体に装着する手順について説明する。図4においては、前掛け体1の前掛け用レンズ3a,3bを省き、眼鏡本体はレンズ部のみを表示して示す。また、図5においては、前掛け体1の中央部で断面してその右側部分を左側面として、眼鏡本体はレンズ部のみを表示して示す。同図において、10a,10bは眼鏡本体のレンズ部であり、レンズのみの場合でもリムを有するレンズの場合でもよく、ここでは両者を含めて眼鏡用レンズ部という。

まず、図4及び図5の(a)図は、下部取付具5の摘み部8を手指Aで摘んで押圧し、アーム部7a,7bを狭める方向に弾性変形させ、下部左右係合部5a,5bを、左右の眼鏡用レンズ部10a,10bの内側下方縁部11a,11b間に対向させた状態である。この状態では、上部係合部4a,4bと下部左右係合部5a,5bを、眼鏡本体の眼鏡用レンズ部10a,10bに当接させることなく、装着可能な位置に対応させることができる。

この摘み部8を手指Aで摘んだままの状態で、上部係合部4a,4bを眼鏡用レンズ部10a,10bの上縁又はその位置に設けられた眼鏡本体フレームに係合させて嵌めた状態を、図4及び図5の(b)図に示す。この状態では、上部係合部4a,4bを眼鏡本体の上縁部に嵌合させ、下部左右係合部5a,5bは前後方向においては左右の眼鏡用レンズ部10a,10bの側縁に対向しているものの、未だアーム部7a,7bを狭めた方向に弾性変形させた状態にある。すなわち、下部左右係合部5a,5bは左右の眼鏡用レンズ部10a,10bの内側下方縁部11a,11bに対して、未だ係合されていない状態である。

そして、摘み部8を押圧した状態から、その押圧を解除することにより、図4及び図5の(c)図に示すように、下部係合部5a,5bを眼鏡本体左右レンズ部10a,10bの内側下方縁部11a,11bに対して係合させることができる。この状態で、下部係合部5a,5bは、下部取付具5のアーム部7a,7bに付与された弾性変形により拡開され、その弾性変形によって眼鏡本体左右レンズ部10a,10bの内側下方縁部11a,11bに対して係合保持されることとなる。この状態において、前掛け体1の眼鏡本体左右レンズ部10a,10bへの装着が完了する。

次に、図4及び図5の(c)図に示すように、前掛け体1を眼鏡本体左右レンズ部10a,10bに装着した状態から、取り外す場合について説明する。その際には、まず、下部取付具5の摘み部8を手指Aで摘んで押圧し、アーム部7a,7bを狭める方向に弾性変形させ、下部左右係合部5a,5bを、左右の眼鏡用レンズ部10a,10bの内側下方縁部11a,11bへの係合状態を解除する。次に、その手指Aで摘んだ状態のままで、少し上方に持ち上げて上部係合部4a,4bによる係合を離脱させ、そのまま眼鏡本体の眼鏡用レンズ部10a,10bの後方に引くことにより、図4及び図5の(a)図に示す状態とすることができる。

以上、図4及び図5に基づいて説明した、装着動作と離脱動作は、一連の動作を連続で行うことができる。すなわち、前掛け体1の摘み部8を摘んで押圧し眼鏡本体の前方より装着し、同様に、装着状態にある前掛け体1の摘み部8を摘んで押圧し眼鏡本体の前方に離脱する。という動作により、容易に着脱させることができるものである。

ここで、下部取付具5のアーム部7a,7bに対する下部係合部5a,5bの形状について説明する。下部係合部5a,5bは、前述した図2(d)に示すように折り曲げて形成しているが、その折り曲げは、アーム部7a,7bの中心線Lの延長部が、レンズの縁部に直接接触する先端の接触部12aの寸法Hに対して、そのほぼ中央部になるように形成している。そのために、アーム部7bに最初に折り曲げ形成する折曲部12bは、先端部12aとほぼ平行に形成すると共に、その寸法をHの半分の寸法としている。この関係は、図5における、眼鏡本体左レンズ10bに対して係合させる下部係合部5bの側面図において、より明らかに示されている。このような構成により、アーム部7bによるレンズ部10bの縁部11bに対する弾性付与が、接触部12aの寸法Hのほぼ中心部に付与されることにより、全体としてバランスよく付与されるという働きをしている。

前記下部取付具5は、保持部6a,6bに対して着脱自在としている。その取付時には、例えば、図3において、左側の屈曲部9aを左側の保持部6aに挿入し、保持部6aの空洞6cで圧縮しながら摘み部8を更に湾曲方向に弾性限界の範囲内で曲げながら、右側の屈曲部9bを右側の保持部6bに挿入することにより行うことができる。

ここで、下部取付具5の保持部6a,6bに対する着脱により、眼鏡本体のサイズに合わせたサイズ又は弾性力を有する仕様の下部取付具5を準備することにより、使用する眼鏡本体のサイズや形状に対応させて、取り替えて使用することができるものである。

また、前記上部係合部4a,4bと下部左右係合部5a,5bは、それ自体が形成された弾性体に対して、より柔軟性を有する樹脂又はゴム系の素材よりなるカバーを装着しても良い。この構成により、眼鏡本体への損傷等の影響をより緩和することができる。

次に、第2の実施形態について説明する。この形態では、前述したように、前掛け体を眼鏡本体に対して着脱自在に構成したものにおいて、更に、前掛け用レンズを、前掛け本体に対して着脱自在に構成し、当該前掛け用レンズを使用する用途や仕様によって取り換え可能としたものである。

具体的には、図6に示すように、前掛け用レンズ21の背面22において、連結具23を設け、この連結具23に挿入ガイド穴24と保持穴25を形成している。一方の前掛け本体2には、アーム部2a,2bの先端にレンズ連結用の挿入片26を形成し、その一面の中央部位に球面状の係合突部27を突設している。このような構成で、その取付に際しては、(a)図に示すように、前掛け本体2の挿入片26を連結具23の挿入ガイド穴24に対向させ、矢印方向にて挿入することにより、(b)図に示すように、係合突部27を保持穴25に保持させ、取り付けることができる。

次に、第3の実施形態について説明する。この形態では、前述したように、前掛け体を眼鏡本体に対して着脱自在に構成したものにおいて、更に、前掛け用レンズを、前掛け本体に対して回動自在に構成し、前掛け体を眼鏡本体に装着して使用中に、当該レンズを上方に跳ね上げて使用できるようにしたものである。

具体的には、図7に示すように、前掛け本体を基体31として、これに回動自在で内部を貫通する軸片32、軸片32に固着された基体当接片33、コイル状ばね34、弾性体受け片35により構成される。ここで、軸片32の両端に前掛け用レンズが取り付けられる。基体31、基体当接片33、弾性体受け片35は、図示するように、軸片32によって貫通される筒状体として構成される。また、基体31の基体当接片33と当接する端部には、山部と谷部が外周に沿って交互に連続して設けられている。同様に、基体当接片33の基体31と当接する端部にも、同一形状の谷部と山部が、交互に連続して設けられている。

また、コイル状ばね34は、軸片32にコイル状となって巻きつけられる。基体31は、コイル状ばね34を介して、弾性体受け片35と当接する。図に示されるように、基体31の一端は、基体31にコイル状ばね34の一部が内包される形状によって切欠される。一方で、弾性体受け片35の一端のコイル状ばね34と当接する面は、軸片32に貫通される部分を除いて、フラットで切欠されていない。従って、コイル状ばね34は、弾性体受け片35のフラット面と当接することとなる。ここで、基体31と軸片32とは回動自在であり、基体当接片33及び弾性体受け片35は軸片32に対して回動不能に固定し、軸片32と一体となって動くように構成されている。

この実施形態では、以上のような構成にしたことにより、前掛け用レンズは跳ね上げ式の多段階停止機構を有するものとなる。まず、図8(a)図に示すように、基体31と基体当接片33との当接端部における山部と谷部の噛み合いが安定状態にある位置で、軸片32に設けられたレンズ36は閉じた状態で安定状態となっている。この状態で、レンズ36を跳ね上げ方向に回動することにより、軸片32を介して基体当接片33及び弾性体受け片35を回動さ、基体31と基体当接片33との当接端部における山部と谷部の噛み合いがずれて、(b)図に示す山部同士が当接する回転位置となる。この山同士の当接を過ぎると、コイル状ばね34との作用により、両者間において、(c)図に示す、次の山谷の噛み合いで安定状態にある回転位置、すなわち前掛け用レンズ36の次の跳ね上げ固定位置となる。そして、更に回転させて次の噛み合いによる安定状態の位置を、同様に、次の前掛け用レンズ36の跳ね上げ固定位置とすることができる。

本発明の前掛け式眼鏡は、以上説明したように、サングラスや度付きレンズを前掛け体として、眼鏡本体に対して着脱自在に構成したものであり、その前掛け体の必要に応じて着脱して使用することができるものである。

1 前掛け体 2 前掛け本体 3a,3b 前掛け用レンズ 4 上部取付具 4a,4b 上部係合部 5 下部取付具 5a,5b 下部左右係合部 6a,6b 保持部 7a,7b アーム部 8 摘み部 9a,9b 屈曲部 10a,10b 眼鏡本体のレンズ部

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