ヘッドマウントディスプレイ

申请号 JP2015550537 申请日 2014-10-08 公开(公告)号 JPWO2015079610A1 公开(公告)日 2017-03-16
申请人 ソニー株式会社; 发明人 高明 吉田; 高明 吉田;
摘要 【課題】簡素な構成で視 力 矯正用の眼鏡を保持することができるヘッドマウントディスプレイを提供する。【解決手段】本技術の一実施形態に係るヘッドマウントディスプレイは、本体と、ノーズパッドと、保持機構とを具備する。上記本体は、ユーザに画像を提示可能な表示部を有し、ユーザの頭部に装着可能に構成される。上記ノーズパッドは、上記本体に対して着脱可能に構成される。上記保持機構は、上記本体と、上記本体に装着された前記ノーズパッドとの間に、上記表示部に対向する補正眼鏡を保持することが可能に構成される。【選択図】図3
权利要求

ユーザに画像を提示可能な表示部を有し、ユーザの頭部に装着可能に構成された本体と、 前記本体に対して着脱可能に構成されたノーズパッドと、 前記本体と、前記本体に装着された前記ノーズパッドとの間に、前記表示部に対向する補正眼鏡を保持することが可能な保持機構と を具備するヘッドマウントディスプレイ。請求項1に記載のヘッドマウントディスプレイであって、 前記保持機構は、 前記本体に設けられ、前記補正眼鏡のブリッジ部と係合可能な係合部と、 前記ノーズパッドに設けられ、前記係合部と第1の軸方向に対向し、前記係合部に係合した前記ブリッジ部の少なくとも一部を被覆する装着部とを有する ヘッドマウントディスプレイ。請求項2に記載のヘッドマウントディスプレイであって、 前記ノーズパッドは、一対のパッド部をさらに有し、 前記装着部は、前記一対のパッド部の間に形成される ヘッドマウントディスプレイ。請求項2に記載のヘッドマウントディスプレイであって、 前記ノーズパッドは、前記本体に対して前記第1の軸方向と直交する第2の軸方向に沿って装着される ヘッドマウントディスプレイ。請求項4に記載のヘッドマウントディスプレイであって、 前記保持機構は、 前記本体に設けられ前記第2の軸方向に沿って形成された孔部と、 前記ノーズパッドに設けられ前記孔部に嵌合する軸部とをさらに有する ヘッドマウントディスプレイ。ユーザに画像を提示可能な表示部を有し、ユーザの頭部に装着可能に構成された本体と、 前記本体に対して着脱可能に構成されたノーズパッドと、 前記表示部に対向して配置される補正眼鏡と、 前記本体と、前記本体に装着された前記ノーズパッドとの間に、前記補正眼鏡を保持することが可能な保持機構と を具備するヘッドマウントディスプレイ。請求項6に記載のヘッドマウントディスプレイであって、 前記補正眼鏡は、2つのレンズ部と、前記2つのレンズ部を相互に連結するブリッジ部とを有し、 前記保持機構は、 前記本体に設けられ、前記ブリッジ部と係合可能な係合部と、 前記ノーズパッドに設けられ、前記係合部と第1の軸方向に対向し、前記係合部に係合した前記ブリッジ部の少なくとも一部を被覆する装着部とを有する ヘッドマウントディスプレイ。請求項7に記載のヘッドマウントディスプレイであって、 前記ブリッジ部は、前記第1の軸方向に突出する軸部を有し、 前記保持機構は、前記係合部の底部に形成され前記軸部が嵌合する孔部をさらに有する ヘッドマウントディスプレイ。請求項6に記載のヘッドマウントディスプレイであって、 前記補正眼鏡は、視矯正眼鏡である ヘッドマウントディスプレイ。請求項6に記載のヘッドマウントディスプレイであって、 前記補正眼鏡は、 前記表示部の外側に配置される2つのレンズ部と、 前記2つのレンズ部を相互に連結するブリッジ部と、 前記ブリッジ部に連結される第1の端部と、前記保持機構に保持される第2の端部と、前記第1の端部と前記第2の端部との間に設けられ前記本体を跨ぐ屈曲部とを有する懸架部と を有する ヘッドマウントディスプレイ。

ユーザに画像を提示可能な表示部を有し、ユーザの頭部に装着可能に構成された本体と、 前記本体に対して着脱可能に構成されたノーズパッドと、 前記本体と、前記本体に装着された前記ノーズパッドとの間に、前記表示部に対向する補正眼鏡を保持することが可能な保持機構と を具備し、 前記ノーズパッドは、前記本体に対して第1の軸方向と直交する第2の軸方向に沿って装着され、 前記保持機構は、 前記本体に設けられ前記補正眼鏡のブリッジ部と係合可能な係合部と、 前記ノーズパッドに設けられ、前記係合部と前記第1の軸方向に対向し、前記係合部に係合した前記ブリッジ部の少なくとも一部を被覆する装着部と、 前記本体に設けられ前記第2の軸方向に沿って形成された孔部と、 前記ノーズパッドに設けられ前記孔部に嵌合する軸部と、を有する ヘッドマウントディスプレイ。(削除)請求項1に記載のヘッドマウントディスプレイであって、 前記ノーズパッドは、一対のパッド部をさらに有し、 前記装着部は、前記一対のパッド部の間に形成される ヘッドマウントディスプレイ。(削除)(削除)ユーザに画像を提示可能な表示部を有し、ユーザの頭部に装着可能に構成された本体と、 前記本体に対して着脱可能に構成されたノーズパッドと、 前記表示部に対向して配置される補正眼鏡と、 前記本体と、前記本体に装着された前記ノーズパッドとの間に、前記補正眼鏡を保持することが可能な保持機構と を具備し、 前記補正眼鏡は、 2つのレンズ部と、 第1の軸方向に突出する軸部を有し前記2つのレンズ部を相互に連結するブリッジ部と、を有し、 前記保持機構は、 前記本体に設けられ、前記ブリッジ部と係合可能な係合部と、 前記ノーズパッドに設けられ、前記係合部と第1の軸方向に対向し、前記係合部に係合した前記ブリッジ部の少なくとも一部を被覆する装着部と、 前記係合部の底部に形成され前記軸部が嵌合する孔部と、を有する ヘッドマウントディスプレイ。(削除)(削除)請求項6に記載のヘッドマウントディスプレイであって、 前記補正眼鏡は、視力矯正眼鏡である ヘッドマウントディスプレイ。請求項6に記載のヘッドマウントディスプレイであって、 前記2つのレンズ部は、前記表示部の外側に配置され、 前記補正眼鏡は、 前記ブリッジ部に連結される第1の端部と、前記保持機構に保持される第2の端部と、前記第1の端部と前記第2の端部との間に設けられ前記本体を跨ぐ屈曲部とを有する懸架部 をさらに有する ヘッドマウントディスプレイ。ユーザに画像を提示可能な表示部を有し、ユーザの頭部に装着可能に構成された本体と、 前記本体に対して着脱可能に構成されたノーズパッドと、 前記本体と、前記本体に装着された前記ノーズパッドとの間に、前記表示部に対向する補正眼鏡を保持することが可能な保持機構と を具備し、 前記ノーズパッドは、前記本体に対して第1の軸方向と直交する第2の軸方向に沿って装着され、 前記保持機構は、 前記本体に設けられ前記補正眼鏡のブリッジ部と係合可能な係合部と、 前記ノーズパッドに設けられ、前記係合部と前記第1の軸方向に対向し、前記係合部に係合した前記ブリッジ部の少なくとも一部を被覆する装着部と、 前記本体に設けられ前記第2の軸方向に沿って形成された孔部と、 前記ノーズパッドに設けられ前記孔部に嵌合する軸部と、を有する ヘッドマウントディスプレイ。請求項1に記載のヘッドマウントディスプレイであって、 前記ノーズパッドは、一対のパッド部をさらに有し、 前記装着部は、前記一対のパッド部の間に形成される ヘッドマウントディスプレイ。ユーザに画像を提示可能な表示部を有し、ユーザの頭部に装着可能に構成された本体と、 前記本体に対して着脱可能に構成されたノーズパッドと、 前記表示部に対向して配置される補正眼鏡と、 前記本体と、前記本体に装着された前記ノーズパッドとの間に、前記補正眼鏡を保持することが可能な保持機構と を具備し、 前記補正眼鏡は、 2つのレンズ部と、 第1の軸方向に突出する軸部を有し前記2つのレンズ部を相互に連結するブリッジ部と、を有し、 前記保持機構は、 前記本体に設けられ、前記ブリッジ部と係合可能な係合部と、 前記ノーズパッドに設けられ、前記係合部と第1の軸方向に対向し、前記係合部に係合した前記ブリッジ部の少なくとも一部を被覆する装着部と、 前記係合部の底部に形成され前記軸部が嵌合する孔部と、を有する ヘッドマウントディスプレイ。請求項3に記載のヘッドマウントディスプレイであって、 前記補正眼鏡は、視力矯正眼鏡である ヘッドマウントディスプレイ。請求項3に記載のヘッドマウントディスプレイであって、 前記2つのレンズ部は、前記表示部の外側に配置され、 前記補正眼鏡は、 前記ブリッジ部に連結される第1の端部と、前記保持機構に保持される第2の端部と、前記第1の端部と前記第2の端部との間に設けられ前記本体を跨ぐ屈曲部とを有する懸架部 をさらに有する ヘッドマウントディスプレイ。

说明书全文

本技術は、ユーザの頭部に装着して使用されるヘッドマウントディスプレイに関する。

ユーザの頭部に装着され、眼前に配置されたディスプレイによってユーザ個人に画像を提示するように構成されたヘッドマウントディスプレイ(以下、HMDともいう。)が知られている。

HMDは、画像の視認性や意匠性の向上あるいは小型化などのため、ユーザの装着時に、ユーザの顔とHMDとの間に大きなスペースが生じないように設計されている。したがって、例えば、視矯正用の眼鏡を使用するユーザにとっては、眼鏡の配置スペースが殆どないことから、HMDの装着性に不具合が生じていた。このため、視力を矯正するための補正レンズを取り付け可能に構成されたHMDが提案されている(特許文献1参照)。

特開2013−171224号公報

しかしながら、特許文献1に記載のHMDは、ユーザの眼前に配置される表示部周辺の体裁面に上記補正レンズのロック機構が露出しているため、デザイン的に問題があった。また上記ロック機構の部品点数が多いため、構造が複雑化し、組立性が低下するという問題があった。

以上のような事情に鑑み、本技術の目的は、簡素な構成で視力矯正用の眼鏡を保持することができるヘッドマウントディスプレイを提供することにある。

上記目的を達成するため、本技術の一形態に係るヘッドマウントディスプレイは、本体と、ノーズパッドと、保持機構とを具備する。 上記本体は、ユーザに画像を提示可能な表示部を有し、ユーザの頭部に装着可能に構成される。 上記ノーズパッドは、上記本体に対して着脱可能に構成される。 上記保持機構は、上記本体と、上記本体に装着された前記ノーズパッドとの間に、上記表示部に対向する補正眼鏡を保持することが可能に構成される。

上記ヘッドマウントディスプレイは、本体とノーズパッドとの間に設けられた保持機構によって補正眼鏡を保持することが可能に構成されているため、簡素な構成で補正眼鏡を保持することができる。

補正眼鏡としては、典型的には、視力矯正眼鏡が該当する。これ以外にも光学フィルタ等の各種光学機能を備えた眼鏡が採用可能である。

上記保持機構は、係合部と、装着部とを有してもよい。上記係合部は、上記本体に設けられ、上記補正眼鏡のブリッジ部と係合可能に構成される。上記装着部は、上記ノーズパッドに設けられ、上記係合部と第1の軸方向に対向し、上記係合部に係合した上記ブリッジ部を被覆する。 これによりユーザの眼前に配置される表示部周辺の体裁面のデザイン性を高めることができる。

上記ノーズパッドは、一対のパッド部をさらに有し、上記装着部は、上記一対のパッド部の間に形成されてもよい。 ノーズパッドは、典型的には、ユーザに応じて鼻の大きさや形によって選択可能に複数種類用意される。上記構成によれば、装着部の構成を共通としつつ、一対のパッド部の形状等がユーザに応じて最適化された複数種類のノーズパッドを作製することができる。

上記ノーズパッドは、上記本体に対して上記第1の軸方向と直交する第2の軸方向に沿って装着されてもよい。 これにより、本体に対する補正眼鏡の着脱操作性を向上させることができる。

上記保持機構は、孔部と軸部とをさらに有してもよい。上記孔部は、上記本体に設けられ、上記第2の軸方向に沿って形成される。上記軸部は、上記ノーズパッドに設けられ、上記孔部に嵌合可能に構成される。 これにより、本体に対するノーズパッドの位置決め精度を確保することができる。

本技術の他の形態に係るヘッドマウントディスプレイは、本体と、ノーズパッドと、補正眼鏡と、保持機構とを具備する。 上記本体は、ユーザに画像を提示可能な表示部を有し、ユーザの頭部に装着可能に構成される。 上記ノーズパッドは、上記本体に対して着脱可能に構成される。 上記補正眼鏡は、上記表示部に対向して配置される。 上記保持機構は、上記本体と、上記本体に装着された上記ノーズパッドとの間に、上記補正眼鏡を保持することが可能に構成される。

上記ヘッドマウントディスプレイは、本体とノーズパッドとの間に設けられた保持機構によって補正眼鏡を保持することが可能に構成されているため、簡素な構成で補正眼鏡を保持することができる。

上記補正眼鏡は、典型的には、2つのレンズ部と、上記2つのレンズ部を相互に連結するブリッジ部とを有する。この場合、上記保持機構は、係合部と、装着部とを有してもよい。上記係合部は、上記本体に設けられ、上記ブリッジ部と係合可能に構成される。上記装着部は、上記ノーズパッドに設けられ、上記係合部と第1の軸方向に対向し、上記係合部に係合した上記ブリッジ部を被覆する。 これによりユーザの眼前に配置される表示部周辺の体裁面のデザイン性を高めることができる。

上記ブリッジ部は、上記第1の軸方向に突出する軸部を有し、上記保持機構は、上記係合部の底部に形成され上記軸部が嵌合する孔部をさらに有してもよい。 これにより係合部に対するブリッジ部の位置決め精度を確保することができる。

補正眼鏡は、表示部の内側(背面側)に配置されてもよいし、表示部の外側(正面側)に配置されてもよい。例えば、近視などで表示部の表示画像や遠景が見えにくいユーザにとっては、補正眼鏡が表示部の内側に配置されるのが好適である。一方、遠視などで近景が見えにくいユーザにとっては、補正眼鏡が表示部の外側に配置されるのが好適である。

以上のように、本技術によれば、簡素な構成で視力矯正用の眼鏡を保持することができる。 なお、ここに記載された効果は必ずしも限定されるものではなく、本開示中に記載されたいずれかの効果であってもよい。

本技術の第1の実施形態に係るヘッドマウントディスプレイの正面から見た全体斜視図である。

上記ヘッドマウントディスプレイの背面から見た要部斜視図である。

上記ヘッドマウントディスプレイにおいて、ノーズパッドおよび補正眼鏡が本体から取り外された状態を示す分解斜視図である。

上記ヘッドマウントディスプレイにおいて、ノーズパッドが本体から取り外された状態および本体へ装着された状態を示す要部斜視図である。

上記ヘッドマウントディスプレイにおいて、ノーズパッドが本体から取り外された状態および本体へ装着された状態を示す要部斜視図である。

上記ヘッドマウントディスプレイにおいて、ノーズパッドが本体から取り外された状態を示す要部断面斜視図である。

上記ヘッドマウントディスプレイにおいて、ノーズパッドが本体へ装着された状態を示す要部断面斜視図である。

本技術の第2の実施形態に係るヘッドマウントディスプレイの構成を示す概略平面図である。

上記ヘッドマウントディスプレイにおける補正眼鏡の一構成例を示す斜視図である。

以下、本技術に係る実施形態を、図面を参照しながら説明する。

<第1の実施形態> 図1および図2は本技術の第1の実施形態に係るヘッドマウントディスプレイを示しており、図1は正面側から見た全体斜視図、図2は背面側から見た要部斜視図である。各図においてX、YおよびZ軸は相互に直交する3軸方向であって、X軸は前後方向を、Y軸は左右方向を、そしてZ軸は高さ方向をそれぞれ示している。

[ヘッドマウントディスプレイの構成] 本実施形態のヘッドマウントディスプレイ100は、本体10と、ノーズパッド20とを有する。

(本体) 本体10は、ユーザに画像を提示可能な表示部11を有し、ユーザの頭部に装着可能に構成される。すなわち本体10は、表示部11と、表示部11を支持するフレーム部12と、フレーム部12に固定されたテンプル部13R,13Lとを有する。

表示部11は、表示板111R,111Lと、光学ユニット112R,112Lとを有する。表示部11によってユーザへ提示される画像は、2D画像でもよいし、3D画像でもよい。

表示板111R,111Lは、ユーザの眼前に配置され、ユーザに提示される画像を表示することが可能に構成される。表示板111Rは右眼用画像を表示し、表示板111Lは左眼用画像を表示する。本実施形態において表示板111R,111Lは、光学ユニット112R,112Lから投影される画像をユーザの右眼および左眼へ出射することが可能な透光性の導光板で構成される。表示板111R,111L各々は、共通の部材で構成されてもよいし、別部材で構成されてもよい。

光学ユニット112R,112Lは、フレーム部12の右側縁部および左側縁部にそれぞれ固定され、表示板111R,111Lへ右眼用画像および左眼用画像をそれぞれ投影する。光学ユニット112R,112Lの構造は、表示板111R,111Lへ画像を投影できる構成であれば特に限定されない。典型的には、画像形成素子と、画像形成素子で形成された画像を表示板111R,111Lへ投影する光学プリズムと、これらを収容するキャビネット等を有する。画像形成素子として液晶パネルが用いられてもよいし、LEDやEL素子等の自発光パネルが用いられてもよい。

フレーム部12は、表示板111R,111Lを各々支持するリムとこれらを連結するブリッジとを含む枠体であって、例えばマグネシウム合金やアルミニウム合金等の金属材料で構成される。

テンプル部13R,13Lは、フレーム部12の右縁および左縁から各々後方に向かって延び、ユーザの両側頭部および両の上部に装着可能な形状に形成される。テンプル部13R,13Lは、フレーム部12に対して適度に変形可能な合成樹脂材料等で構成される。本実施形態においてテンプル部13R,13Lは、フレーム部12の上面に固定される連結部131を介して相互に連結された単一の部材で構成されているが、これに限られず各々別部材で構成されてもよい。

(ノーズパッド) ノーズパッド20は、本体10のフレーム部12に対して着脱可能に構成される。ノーズパッド20は、ヘッドマウントディスプレイ100を装着するユーザの鼻に当接し、これにより表示部11をユーザの眼前に配置させる。ノーズパッド20は、典型的には、ユーザに応じて鼻の大きさや形によって選択可能に複数種類用意される。

図3は、本体10からノーズパッド20および補正眼鏡40が取り外された状態を示すヘッドマウントディスプレイ100の要部の分解斜視図である。

ノーズパッド20は、例えば合成樹脂材料の射出成形体で構成され、一対のパッド部211R,211Lと、これら一対のパッド部211R,211Lの間に形成された装着部22とを有する。装着部22は、フレーム部12の中央部下縁に位置する左右のリム部12wL,12wRに各々係合可能な2つのアーム部221R,221Lを有し、パッド部211R,211Lはこれらアーム部221R,221Lにそれぞれ一体的に設けられている。

ノーズパッド20は、ヘッドマウントディスプレイ100に任意に装着される補正眼鏡40の保持具としての機能をも有する。補正眼鏡40は、表示部11とX軸方向(第1の軸方向)に対向して配置される。本実施形態において補正眼鏡40は、視力矯正眼鏡で構成され、表示部11の内側(背面側)に配置される。

補正眼鏡40は、一対のレンズ部41R,41Lと、これらを連結するブリッジ部42とを有する。一対のレンズ部41R,41Lは、例えばガラス材料あるいは透明なプラスチック材料で構成され、ブリッジ部42は、例えば金属材料で構成される。補正眼鏡40は、本体10とノーズパッド20との間に挟持されることで、表示部11の内面に対向する位置に固定される。

補正眼鏡40は、典型的には、近視などによって、表示部11から提示される画像(無限遠に設定されたAR画像)あるいは遠方風景が見えにくいユーザ向けに設計された矯正レンズで構成される。補正眼鏡40は、ヘッドマウントディスプレイ100の専用品として構成されるが、勿論これに限られず、汎用の市販品等であってもよい。

ヘッドマウントディスプレイ100は、表示部11に対向する補正眼鏡40を保持することが可能な保持機構50をさらに有する。保持機構50は、本体10と、本体10に装着されたノーズパッド20との間に設けられる。

以下、ノーズパッド20およびフレーム部12の細部の構成と併せて、保持機構50の詳細について説明する。

(保持機構) 図4A,Bはそれぞれ、ノーズパッド20の非装着状態および装着状態を示す表示部11の背面側の要部斜視図であり、図5A,Bはそれぞれ、その正面側の要部斜視図である。図6および図7はそれぞれ、ノーズパッド20の非装着状態および装着状態を示す本体10の中央部の縦断斜視図である。

ノーズパッド20は、本体10に対してZ軸方向(第2の軸方向)に沿って着脱可能に構成される。ノーズパッド20は、本体10の下方からフレーム部12の中央に装着される。ノーズパッド20の装着部22は、フレーム部12の中央に形成された薄肉部12wに対応する逆V字形状に形成される。装着部22は、各アーム部221R,221Lが薄肉部12wのリム部12wR,12wLに対向するように、薄肉部12wを内面側から被覆する。

装着部22は、フランジ部222を有する。フランジ部222は、図5A,Bに示すように、逆V字形状の装着部22の下縁に沿って、当該下縁から前方(+X方向)に向かって突出するように形成される。フランジ部222は、本体10へのノーズパッド20の装着時、フレーム部12(薄肉部12w)の下縁に対向して配置される。

フランジ部222には、アーム部221R,221L各々の先端に相当する位置に、上方へ突出する突起部222pが設けられている。突起部222pは、本体10へのノーズパッド20の装着時、リム部12wR,12wL各々の底面に形成された係合孔12wpにそれぞれ係合するように構成される。

フランジ部222にはさらに、その頂部に相当する位置に、上方へ突出する基準ピン23(軸部)が設けられている。基準ピン23は、本体10へのノーズパッド20の装着時、フレーム部12の中央部底面に形成された基準孔V(孔部)に嵌合するように構成される。基準孔Vは、Z軸方向に沿って形成された所定深さの丸孔で構成され、表示部11の光学系の調整の際にも使用される。本実施形態では、この基準孔Vがノーズパッド20の位置決め基準として兼用される。

図4Aに示すように、装着部22には、係合孔224を有する突出片223が設けられている。突出片223は、装着部22の頂部22tから上方に向かって突出し、Y軸方向に長手方向を有する壁部で構成される。係合孔224は、突出片223をX軸方向に貫通するように形成された、Y軸方向に長軸を有する長孔で形成される。突出片223は、本体10へのノーズパッド20の装着時、薄肉部12wの上端部12tに設けられた矩形孔12hに挿通される。

図6および図7に示すように、矩形孔12hの内部には、係合孔224に係合可能な弾性突部301が設けられている。弾性突部301は、装着部22の頂部22tが薄肉部12wの上端部12tに接触したときに係合孔224に係合する位置に配置される。弾性突部301は、所定形状に折り曲げられた金属板30の上端部に形成され、X軸方向に沿って弾性変形可能に構成される。金属板30は、本体部302を有し、本体部302は、薄肉部12wの一部を構成する保持片32とフレーム部12との間に挟持される。

保持片32は、例えば合成樹脂材料で構成され、複数本のネジ部材S1,S2を介してフレーム部12に固定される。ネジ部材S1、S2は、フレーム部12の基準孔Vを挟むように各々2つずつ取り付けられる(図4A参照)。

装着部22は、突出片223の係合孔224と弾性突部301との係合作用により、フレーム部12へ固定される。弾性突部301がX軸方向に弾性変形可能に構成されているため、ノーズパッド20のフレーム部12への取り付け、および、フレーム部12からの取り外しを容易に行うことができる。

保持片32は、補正眼鏡40のブリッジ部42と係合可能な係合溝320(係合部)を有する。係合溝320は、Y軸方向に沿って延び、ブリッジ部42の幅と同等もしくは当該幅より若干大きな幅で形成される。これにより補正眼鏡40は、表示部11の内面に対向する所定位置に配置される。ノーズパッド20の装着部22は、フレーム部12に装着された際、係合溝320に係合したブリッジ部42を被覆するように保持片32にX軸方向に対向する。

本実施形態では、補正眼鏡40のブリッジ部42に、係合溝320の底部に向かって突出する軸部421が設けられている(図3参照)。一方、係合溝320の底部には、軸部421が嵌合する孔部321が設けられている(図4A参照)。これによりブリッジ部42は、上下および左右方向の位置決めがなされる。

本実施形態において軸部421は、ブリッジ部42の複数箇所に設けられるが、これに限られず単数であってもよい。

以上のように、本体10に設けられた保持片32と、ノーズパッド20の装着部22とにより、補正眼鏡40を保持する保持機構50が構成される。保持機構50は、ブリッジ部42を保持片32と装着部22の間に挟持するようにして、補正眼鏡40を本体10に固定する。

[ヘッドマウントディスプレイの動作] 次に、以上のように構成される本実施形態に係るヘッドマウントディスプレイ100の典型的な動作について説明する。

ヘッドマウントディスプレイ100は、ユーザの頭部に装着された状態で使用される。表示部11は、一対の光学ユニット112R,112Lから表示板111R,111Lへ各々投影された画像をユーザへ提示する。本実施形態において表示板111R,111Lは透光性を有する導光板で構成されるため、ユーザは前方視野と表示画像を同時に視認することができる。

表示画像は2次元画像であってもよいし3次元画像であってもよい。典型的には、光学ユニット112R,112Lは、図示しない制御部より入力された画像データを表示板111R,111Lへ各々投影する。

本実施形態のヘッドマウントディスプレイ100は、視力矯正用の補正眼鏡40を装着可能に構成される。補正眼鏡40は、ユーザの視力に応じて選択される。したがって視力矯正の必要のないユーザにとっては、補正眼鏡40が取り外された状態でヘッドマウントディスプレイ100が使用される。

補正眼鏡40を本体10に装着するに際しては、図3に示すように、本体10からノーズパッド20が取り外される。ノーズパッド20は、本体10に対して下方(−Z方向)へスライドさせることで、本体10から分離される。そして、本体10の内面中央部に露出した保持片32の係合溝320に、補正眼鏡40のブリッジ部42を係合させる。このとき、ブリッジ部42の軸部421が係合溝320の孔部321に嵌合するようにブリッジ部42が係合溝320に配置される。

続いて、ノーズパッド20を再び本体10へ装着する。本体10に対するノーズパッド20の装着は、ノーズパッド20の装着部22を本体10に対して上方(+Z方向)へスライドさせる。このとき、ノーズパッド20の基準ピン23を本体10の基準孔Vに嵌合させることで、本体10に対するノーズパッド20の位置決め精度を確保することができる。

そして上記方向へノーズパッド20を更にスライドさせ、装着部22の頂部22tが薄肉部12wの上端部12tに接触する位置まで上昇すると、矩形孔12hに挿通された突出片223の係合孔224に弾性突部301が係合し、これにより装着部22が本体10に保持される。同時に、装着部22の下端に設けられた一対の突起部222pが薄肉部12wの底面に設けられた一対の係合孔12wpにそれぞれ係合し、装着部22のフランジ部222は、薄肉部12wの下縁を被覆するように配置される。この場合、フランジ部222は、フレーム部12の底面に連続して整列し得るように構成されてもよい。

以上のように本実施形態のヘッドマウントディスプレイ100においては、本体10とノーズパッド20との間に設けられた保持機構50によって補正眼鏡40を保持することが可能に構成されている。これにより、複雑なメカ機構を必要とすることなく、簡素な構成で補正眼鏡40を安定に保持することが可能となる。

本実施形態によれば、本体10に対する補正眼鏡40の着脱方向と、本体10に対するノーズパッド20の着脱方向とが相互にほぼ直交しているため、本体10に対する補正眼鏡40の着脱操作性を向上させることができる。すなわち、例えば、ノーズパッド20の取り外し時に誤って補正眼鏡40が落下する等の作業ミスを抑制することができる。

また本実施形態においては、ノーズパッド20の装着部22が保持片32の係合溝320に係合した補正眼鏡40のブリッジ部42の少なくとも一部、好ましくは全体を被覆するように構成されているため、ユーザの眼前に配置される表示部11周辺の体裁面のデザイン性を高めることができる。

さらに本実施形態においては、装着部22が一対のパッド部211R,211Lの間に形成されているため、装着部22の構成を共通としつつ、一対のパッド部の形状等がユーザに応じて最適化された複数種類のノーズパッドを作製することができる。

そして本実施形態によれば、本体10に対するノーズパッド20および補正眼鏡40の着脱を容易に行うことができるため、ノーズパッド20の洗浄、補正眼鏡40の手入れ等のメンテナンスも容易となり、ユーザにとって使い勝手のよいヘッドマウントディスプレイ100を提供することができる。

<第2の実施形態> 図8は、本技術の第2の実施形態に係るヘッドマウントディスプレイの構成を示す概略平面図である。以下、第1の実施形態と異なる構成について主に説明し、上述の実施形態と同様の構成については同様の符号を付しその説明を省略または簡略化する。

本実施形態のヘッドマウントディスプレイ200は、表示部11を有する本体10と、補正眼鏡240とを有する。本実施形態では、補正眼鏡240の2つのレンズ部41R,41Lが、表示部11の外側(正面側)に配置されている点で、上述の第1の実施形態と異なる。

図9は、補正眼鏡240の一構成例を示す斜視図である。補正眼鏡240は、2つのレンズ部41R,41Lと、ブリッジ部42と、懸架部43とを有する。

2つのレンズ部41R,41Lは、表示部11の外側に配置される。図8に示すようにレンズ部41R,41Lは、表示板111R,111L(表示部11)の外側に配置される。ブリッジ部42は、表示部11の外側に配置され、2つのレンズ部41R,41Lを相互に連結する。懸架部43は、図9に示すように、ブリッジ部42に連結される第1の端部431と、保持機構50に保持される第2の端部432と、第1の端部431と第2の端部432との間に設けられ、本体10を跨ぐ屈曲部433とを有する。

懸架部43において、第2の端部432は、保持機構50を構成する保持片32および装着部22の間に保持される。第2の端部432には、保持片32の係合溝320の底部に形成された孔部321に嵌合する2つの軸部434が設けられている。懸架部43は、第2の端部432を保持機構50に保持した状態で、レンズ部41R,41Lを表示板111R,111Lの外側に対向配置させる。

以上のように構成される本実施形態のヘッドマウントディスプレイ200においては、補正眼鏡240のレンズ部41R,41Lは、遠視などで近景が見えにくいユーザにとって近景を見やすくする矯正レンズで構成される。この場合、図8に示すように、表示板111R,111Lによって表示される画像VR、VL(無限遠に設定されたAR画像)はレンズ部41R,41Lを通らないため、画像VR、VLの視認性を低下させることなく遠視を矯正することが可能となる。

以上、本技術の実施形態について説明したが、本技術は上述の実施形態にのみ限定されるものではなく、本技術の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。

例えば以上の実施形態では、ノーズパッド20を本体10に対して直線的にスライドさせることで補正眼鏡40を着脱するように構成されたが、これに代えて、ノーズパッド20を本体10に対して回動させたり、跳ね上げたりして、補正眼鏡40の着脱を可能に構成されてもよい。

また補正眼鏡40が常時装着される場合には、当該補正眼鏡を表示板111R,111Lの保護カバーとして兼用してもよい。この場合、当該保護カバーを別途設置する必要がなくなるとともに、補正眼鏡40の設置スペースが得られるため眼鏡の種類に応じて配置の自由度を高めることができる。

また以上の実施形態では、ノーズパッド20を本体10から分離した状態で補正眼鏡40を着脱するように構成されたが、これに限られない。例えば、保持片32の係合溝320が露出する位置までノーズパッド20が下方へスライド操作されてもノーズパッド20が本体から分離されないように、ノーズパッド20が本体10に対して多段階で上下方向にスライド可能に構成されてもよい。

また、本体10に設けられる係合部としては、係合溝320に限られず、補正眼鏡40のブリッジ部42に係合可能な適宜の形態(例えば、突起、段部等)が採用されてもよい。

さらに補正眼鏡40は、表示板111R,111Lの傾きや表示板111R,111Lとの対向距離等に応じて最適化可能に構成されてもよい。また、補正眼鏡40の厚みや度数に応じて、装用距離が調整可能に構成されてもよい。

なお補正眼鏡40の構成は上述したようなツーポイントタイプのものに限られず、例えば、リム、ブロウバー、ナイロール、アンダーリム等の他のタイプの眼鏡にも、本技術は適用可能である。

なお、本技術は以下のような構成もとることができる。 (1)ユーザに画像を提示可能な表示部を有し、ユーザの頭部に装着可能に構成された本体と、 前記本体に対して着脱可能に構成されたノーズパッドと、 前記本体と、前記本体に装着された前記ノーズパッドとの間に、前記表示部に対向する補正眼鏡を保持することが可能な保持機構と を具備するヘッドマウントディスプレイ。 (2)上記(1)に記載のヘッドマウントディスプレイであって、 前記保持機構は、 前記本体に設けられ、前記補正眼鏡のブリッジ部と係合可能な係合部と、 前記ノーズパッドに設けられ、前記係合部と第1の軸方向に対向し、前記係合部に係合した前記ブリッジ部の少なくとも一部を被覆する装着部とを有する ヘッドマウントディスプレイ。 (3)上記(2)に記載のヘッドマウントディスプレイであって、 前記ノーズパッドは、一対のパッド部をさらに有し、 前記装着部は、前記一対のパッド部の間に形成される ヘッドマウントディスプレイ。 (4)上記(2)又は(3)に記載のヘッドマウントディスプレイであって、 前記ノーズパッドは、前記本体に対して前記第1の軸方向と直交する第2の軸方向に沿って装着される ヘッドマウントディスプレイ。 (5)上記(4)に記載のヘッドマウントディスプレイであって、 前記保持機構は、 前記本体に設けられ前記第2の軸方向に沿って形成された孔部と、 前記ノーズパッドに設けられ前記孔部に嵌合する軸部とをさらに有する ヘッドマウントディスプレイ。 (6)ユーザに画像を提示可能な表示部を有し、ユーザの頭部に装着可能に構成された本体と、 前記本体に対して着脱可能に構成されたノーズパッドと、 前記表示部に対向して配置される補正眼鏡と、 前記本体と、前記本体に装着された前記ノーズパッドとの間に設けられ、前記補正眼鏡を保持することが可能な保持機構と を具備するヘッドマウントディスプレイ。 (7)上記(6)に記載のヘッドマウントディスプレイであって、 前記補正眼鏡は、2つのレンズ部と、前記2つのレンズ部を相互に連結するブリッジ部とを有し、 前記保持機構は、 前記本体に設けられ、前記ブリッジ部と係合可能な係合部と、 前記ノーズパッドに設けられ、前記係合部と第1の軸方向に対向し、前記係合部に係合した前記ブリッジ部の少なくとも一部を被覆する装着部とを有する ヘッドマウントディスプレイ。 (8)上記(7)に記載のヘッドマウントディスプレイであって、 前記ブリッジ部は、前記第1の軸方向に突出する軸部を有し、 前記保持機構は、前記係合部の底部に形成され前記軸部が嵌合する孔部をさらに有する ヘッドマウントディスプレイ。 (9)上記(6)から(8)のいずれか1項に記載のヘッドマウントディスプレイであって、 前記補正眼鏡は、視力矯正眼鏡である ヘッドマウントディスプレイ。 (10)上記(6)に記載のヘッドマウントディスプレイであって、 前記補正眼鏡は、 前記表示部の外側に配置される2つのレンズ部と、 前記2つのレンズ部を相互に連結するブリッジ部と、 前記ブリッジ部に連結される第1の端部と、前記保持機構に保持される第2の端部と、前記第1の端部と前記第2の端部との間に設けられ前記本体を跨ぐ屈曲部とを有する懸架部と を有する ヘッドマウントディスプレイ。

10…本体 11…表示部 12…フレーム部 20…ノーズパッド 22…装着部 32…保持片 40,240…補正眼鏡 42…ブリッジ部 43…懸架部 50…保持機構 100,200…ヘッドマウントディスプレイ

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