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磁性閉包体により保持される相互交換可能なレンズ片、および相互交換可能なレンズ系を有する眼鏡枠

申请号 JP2011536590 申请日 2009-11-17 公开(公告)号 JP5823869B2 公开(公告)日 2015-11-25
申请人 リパウスキー,スティーブン,アール.; 发明人 リパウスキー,スティーブン,アール.;
摘要
权利要求

相互交換可能なレンズ片を解放可能に保持するための眼鏡枠であって、前記眼鏡枠は、 第1のレンズ枠と、第2のレンズ枠と、橋部(115または116)とを形成するための縁線であって、前記橋部(115または116)が前記第1のレンズ枠および前記第2のレンズ枠を相互接続し、かつ第1の磁性締結具を有し、前記橋部(115または116)が平坦な下方表面を有する、縁線と、 閉包体の橋部(122)および脚部を有する閉包体であって、前記閉包体の橋部(122)が第2の磁性締結具を有し、かつ閉じられる際に前記橋部(115または116)より上または下に配置され、前記脚部が前記レンズ片を前記縁線に当てて保持するように構成され、前記閉包体の橋部(122)が平坦な上方表面を有する、閉包体と、 を備え、 前記第1の磁性締結具および前記第2の磁性締結具が、前記閉包体を前記眼鏡枠上に解放可能に閉じて保持するように互いに磁気的に引き付けられ、 前記橋部(115または116)の前記平坦な下方表面が、前記閉包体の橋部(122)の前記平坦な上方表面に隣接する、 眼鏡枠。前記縁線および前記閉包体を相互接続する蝶番であって、前記閉包体が開閉するように前記縁線に対して前記蝶番上で枢動する、蝶番、をさらに備える、請求項1に記載の眼鏡枠。前記橋部(115または116)が鼻橋部(116)である、請求項1に記載の眼鏡枠。前記橋部(115または116)および前記閉包体の橋部(122)が互いに隣接する、請求項1に記載の眼鏡枠。前記磁性締結具のうち少なくとも1つが永久磁石である、請求項1に記載の眼鏡枠。前記磁性締結具の両方が永久磁石であり、かつ、 前記永久磁石が、前記閉包体が閉じられる際に互いに引き合うように互いと整列される、 請求項5に記載の眼鏡枠。前記橋部(115または116)の前記磁性締結具が、下方に向けられている磁極を有する、請求項1に記載の眼鏡枠。前記閉包体の橋部(122)の前記磁性締結具が、下方に向けられている磁極を有する、請求項1に記載の眼鏡枠。レンズ片の橋部(216)を有するレンズ片であって、前記レンズ片の橋部(216)が、前記閉包体が閉じられる際に前記閉包体と前記縁線との間に保持される、レンズ片、をさらに備える、請求項1に記載の眼鏡枠。前記レンズ片の橋部(216)が前記橋部(115または116)上に載っている、請求項9に記載の眼鏡枠。前記レンズ片が第3の磁性締結具を有し、かつ、 前記第3の磁性締結具が、前記橋部(115または116)の前記第1の磁性締結具に取り付けられる、 請求項9に記載の眼鏡枠。前記レンズ片の橋部(216)上に配置された舌部であって、前記橋部(115または116)が、前記舌部を受容するためにその中に形成された凹部を有する、舌部、をさらに備える、請求項11に記載の眼鏡枠。前記舌部が前記第3の磁性締結具を含む、請求項12に記載の眼鏡枠。前記レンズ片の橋部(216)上に配置されたさらなる舌部であって、前記橋部(115または116)が、前記舌部を受容するためにその中に形成されたさらなる窩を有する、さらなる舌部、をさらに備える、請求項12に記載の眼鏡枠。前記橋部(115または116)上に配置されたさらなる舌部であって、前記レンズ片の橋部(216)が、前記さらなる舌部を受容するためにその中に形成されたさらなる窩を有し、一方で前記舌部が前記窩内に配置される、さらなる舌部、をさらに備える、請求項12に記載の眼鏡枠。前記レンズ枠のうち1つの上方部分上に配置された鉤であって、前記鉤が、前記レンズ片を前記鉤に挿入される際に固定するように構成される、鉤、をさらに備える、請求項1に記載の眼鏡枠。前記眼鏡枠が、 前記第1のレンズ枠の上方部分上に配置された第1の鉤と、 前記第2のレンズ枠の上方部分上に配置された第2の鉤と、 をさらに備え、 前記鉤が、前記レンズ片を前記鉤に挿入される際に固定するように構成される、 請求項1に記載の眼鏡枠。相互交換可能なレンズ片を有する眼用着用物系であって、前記眼用着用物系は、 レンズを保持する縁線(210)を含む第1のレンズ片と、 レンズを保持する縁線(210)を含む第2のレンズ片と、 第1のレンズ枠と、第2のレンズ枠と、橋部とを形成するための縁線(110)であって、前記橋部が前記第1のレンズ枠および前記第2のレンズ枠を相互接続し、かつ第1の磁性締結具を有する、縁線(110)と、 閉包体の橋部および脚部を有する閉包体であって、前記閉包体の橋部が第2の磁性締結具を有し、かつ閉じられる際に前記橋部の下に配置され、前記脚部が前記レンズ片のうち1つを所定の時間において前記縁線(110)に当てて保持するように構成される、閉包体と、 前記縁線(110)および前記閉包体を相互接続する蝶番であって、前記閉包体が開閉するように前記縁線(110)に対して前記蝶番上で枢動する、蝶番と、 を備え、 前記第1の磁性締結具および前記第2の磁性締結具が、前記閉包体を前記縁線(110)上に解放可能に閉じて保持するように互いに磁気的に引き付けられる、 眼用着用物系。眼鏡枠であって、前記眼鏡枠は、 下方に突出する楕円形形状の永久磁石締結具(217)と、下方に突出する2つの側方に対向した舌部(218)とを有するレンズ片の鼻橋部(216)を有するレンズ片(200)と、 第1のレンズ枠(111)と、第2のレンズ枠(111)と、鼻橋部(116)とを形成する縁線であって、前記鼻橋部(116)が、前記第1のレンズ枠(111)および前記第2のレンズ枠(111)を相互接続し、鉄締結具(117)および平坦な下方表面を有し、かつ前記レンズ片の鼻橋部(216)を支持し、前記レンズ片の前記永久磁石締結具(217)が前記鉄締結具(117)に取り付けられ、前記鼻橋部(116)がその上方表面内に形成された楕円形形状の凹部を有し、前記楕円形形状の凹部が前記楕円形形状の永久磁石締結具(217)を受容し、前記鼻橋部(116)が前記舌部(218)を受容する2つの側方に対向した凹部(118)を有する、縁線と、 閉包体の鼻橋部および脚部を有する閉包体であって、前記閉包体の鼻橋部が平坦な上方平面および永久磁性締結具を有し、かつ閉じられる際に前記レンズ片の鼻橋部の下に配置され、前記脚部が前記レンズ片の橋部を前記縁線に当てて保持するように構成される、閉包体と、 を備え、 鼻橋部の前記平坦な下方表面が、前記閉包体が閉じられる際に前記閉包体の鼻橋部の前記平坦な上方表面に隣接し、 前記鉄締結具および前記永久磁性締結具が、前記閉包体を前記眼鏡枠上に解放可能に閉じて保持するように互いに磁気的に引き付けられる、 眼鏡枠。

说明书全文

本発明は、相互交換可能なレンズを有する眼鏡に関する。

交換可能なレンズまたはレンズ組立体を有する眼鏡は、固定レンズを有する従来の眼鏡を超えるいくつかの利点を提供する。例えば、サングラスの場合において、異なる対のレンズを様々な光条件に対して設けることができる。例えば、偏光レンズが、目を紫外線から保護し、眩しさを減らすために用いられる。異なる光条件において異なる色の付いたレンズを用いることを可能にする系が存在する。レンズおよび/または枠の損傷の場合において、完全に新しい一対の眼鏡レンズを購入するよりも経済的に、単一の部品を取り換えることができる。

交換可能なレンズの眼鏡は以前から知られているが、より古い構成は一般的に機械的に複雑であるということにおいて重大な欠点を有し、それを用いるのを困難にしてきた。他の構成は、枠のレンズおよび前方部品の実質的な相互の変形を必要とし、レンズの挿入および除去を煩雑かつ困難にする。

近年に導入された交換可能な眼鏡設計は、レンズの取り換えを便利にすることにより、これらの欠点を克服している。特許文献1に開示されている1つの構造では、眼鏡の前部が完全縁(レンズを完全に包囲する縁)を有する線材で作られているものとして開示されている。線材縁に半田付けされるのは、各レンズを支持するための2つの離間された下方突起部である。追加の突起部がこめかみ片に隣接して延在し、かつ、縁と一体であるか、あるいは別の半田付けされた接合部内に固定されるかの何れかである。使用の準備ができるまで枠を伴わずに保存されるレンズは、突起部により包囲されるまで上方から挿入される。金属梃子は縁に接合する橋部に蝶番付けされ、各レンズのための突起部を支える。梃子は保持位置へ下方に回転し、レンズの上方移動を妨げる。別個のプラスチックの鼻当ては、線材の前部に取り付けられる。本特許で示される眼鏡は幅広い成功を収めてきたが、典型的に線材原料で形成され、かつ、別個の製造段階において半田付けして閉じた輪を形成しなければならない、完全な線材の前部に起因して比較的に高価である。また、完全な線材縁は、設計者の材料および色彩に適応するその能に限界がある。

完全な線材縁、特に交換可能なレンズと番うためのものは、線材縁が、比較的に精密な公差のレンズに適合する構成を破壊する、屈曲または他の変形の影響を受けやすいということにおいて、問題を呈することがある。また、レンズ自体は保存の最中に非支持である。プラスチックおよびポリ炭酸塩のレンズは、過度の熱または圧力の条件下で保存される場合に歪む傾向を示すことがあり、比較的に容易に引っ掛かる場合もある。

部分縁(典型的にレンズの上方部分または下方部分のみの周辺の周りに延在する縁)を有する前方組立体のための眼鏡構成が、特許文献2に開示されている。眼鏡の前部は、レンズの露出した底端内の溝内に受容される線材または糸を含む。糸はその関連した部分縁の一端に締結されて前部の橋部分で交わり、そこで、その残りの端が糸を引張するための枢動梃子の自由端により保持される。下方橋部材に蝶番付けされる保持器クリップは、梃子をその引張位置内に維持するように、梃子の自由端に上覆する。眼鏡内に用いられる前部は、好ましくは、枢動部品の使用によりもたらされる摩耗に適応し、突起部の取り付けを可能にし、かつ引張のために十分な強度を提供するように、金属で形成される。概して申し分ないものの、本特許で示される眼鏡は、限られた手先の器用さを有するか、あるいは、屋外の冬季スポーツまたは手袋を必要とする他の活動に従事する着用者にとってのいくつかの困難を呈する。

相互交換可能な眼鏡構成の別の実施形態は、特許文献3に示される。線材で作られた眼鏡枠は2つのレンズを取り付けるために与えられ、中間にある金属の橋部分を含む。線材枠は、着用者のこめかみおよびを係合するための従来のこめかみ片を包含する、上覆プラスチック枠の後ろに受容されるように適合される。線材枠および上覆プラスチック枠の両方は、レンズを完全に取り囲む完全縁を有する。線材枠の全体の縁部分を受容するために、凹部が(着用者の顔に隣接する)上覆プラスチック枠の後部に設けられる。2つの蝶番付け可能な掛け金が、上覆プラスチック枠片上に、線材枠をそれに固定するために設けられる。この相互交換可能な眼鏡構成はかなりの質量(すなわち、嵩)を有し、それ故に比較的に重い。上覆プラスチック枠は、下覆線材枠を隠すか覆うように、その橋部分および縁部分において十分に嵩高くなければならず、上覆プラスチック枠の前部は、別個に形成された蝶番付け可能な掛け金に適応するように、そのこめかみ部分に隣接する拡大した嵩を有する。この構成は、何年もの使用にわたる摩耗の影響を受けやすい、線材橋部とプラスチック橋部との間における摩擦係合に依存する。この摩耗を相殺するために、着用者の耳に対する圧力を増加させるようにこめかみ片を調節し、それにより、橋部分を同時に押すことができるが、これは延長した着用時間にわたり不快であることがある。

相互交換可能なレンズを有する眼鏡は、先行技術において知られている。例としては、特許文献4、特許文献5及び特許文献6が挙げられる。これらの特許は、レンズを適所に係止するために、機械的な閉包体または留め具を用いる。機械的な留め具は使用と共に摩耗し、係止するか「スナップ付けして」閉じる能力を失う。最終的に、機械的な留め具は係止しなくなるまで摩耗する。これは、眼鏡内に係止されない相互交換可能なレンズをもたらし、それが非意図的に抜け落ちることを許す。

機械的な留め具に関する別の問題は、それを係止および脱係止するために物理的力を必要とするということである。確実な保持のために、力の量は、その力がレンズに偶然に伝達される場合に、レンズを割るか削るのに十分であり得る。従って、橋部を係止または脱係止する不器用な努力は、レンズ上に持ち込まれるレンズを損傷するのに十分な力をもたらし得るだろう。

キドウヒム(Kidouchim)の特許文献7、および、キドウヒム(Kidouchim)の特許文献8は、従来の非可撤性の一次レンズを含む眼鏡枠に補助レンズを取り付けるための系を示している。蝶番は、一次レンズを有する位置の中および外へ補助レンズを枢動させるために含まれる。蝶番は一次レンズを解放しない。磁石が補助レンズを異なる位置68および70内に保持するために含まれるものの、当該出願は、一次レンズが眼鏡枠から偶然に落ちることを妨げるように、橋部を係止して閉じるために磁石を用いることを教示しない。

特許文献9にて、ホン(Hong)は、磁気的に取り付けられた補助レンズ系を開示している。当該補助レンズは蝶番上で旋回する。磁石は、レンズを定位置内に係止しないように、支持体を眼鏡枠に取り付けるために用いられる。

特許文献10にて、ファン(Huang)は、一対の眼鏡レンズに磁気的に取り付けられる枢動補助レンズ系を教示している。ファン(Huang)は、一組の相互交換可能な一次レンズを保持するように磁気的に閉じる、蝶番付けされた橋部を示していない。

特許文献11及び特許文献12にて、チェン(Chen)は、一対の眼鏡レンズに磁気的に付着する枢動補助レンズを教示している。チェン(Chen)は、主な一組の相互交換可能なレンズを保持するように磁気的に閉じる、蝶番付けされた橋部を示していない。

特許文献13にて、ファン(Huang)は、一対の眼鏡レンズに磁気的に付着する枢動補助レンズを教示している。ファン(Huang)は、主な一組の相互交換可能なレンズを保持するように磁気的に閉じる、蝶番付けされた橋部を示していない。

特許文献14にて、ポルシェ(Porsche)は、相互交換可能な一次レンズを有する眼鏡を教示している。当該眼鏡は、縁線、鼻橋部、および蝶番付けされた閉包体を含む。保持クリップは、所定の位置にスナップ付けすることにより機械的に閉じる。機械的閉包体は摩耗および永久変形を受け、保持クリップが永久に変形する際に、保持クリップはレンズを保持し損なうことになる。

特許文献1にて、マチアス(Matthias)は、相互交換可能な一次レンズを有する眼鏡を教示している。当該眼鏡は、縁線と、鼻橋部と、蝶番付けされた閉包体とを含む。保持クリップは、所定の位置にスナップ付けすることにより機械的に閉じる。機械的閉包体は摩耗を受け、保持クリップが永久に変形する際に、保持クリップはレンズを保持し損なうことになる。

特許文献15にて、フリードマン(Friedman)は、補助レンズを眼鏡に取り付けるための機械的クリップを教示している。特許文献16にて、マディソン(Madison)は、主眼鏡への補助レンズのための磁性付着を教示している。特許文献17にて、シアン(Xiang)は、縁なし補助レンズを縁なし一次レンズに取り付けることを可能にする磁性付着を教示している。

特許文献2にて、ディアニッチュら(Dianitsch et al.)はポルシェ(Porsche)の設計を改良し、レンズを固定するために、その周辺の周りに部分的に徐々に動かされた線材を付加している。

特許文献6にて、ポルシェ(Porsche)は、相互交換可能な一次レンズを有する折り畳み可能な眼用着用物を教示している。各レンズは、レンズを保持する複数の切欠きを有する。枠は柄にある蝶番にて開く。

特許文献5にて、ポルシェ(Porsche)は、機械的に閉じる蝶番付けされた橋部により枠に付着する、相互交換可能な一次レンズを教示している。ポルシェ(Porsche)の第’158号は、橋部上の磁性閉包体を教示していない。各レンズは個々に挿入されなければならない。閉包体を閉じながら両方のレンズを保持するには、3つの手が必要になる。従って、レンズを挿入することおよび閉包体を閉じることは、困難でかつ時間がかかる。レンズは、据え付けの最中に引っ掻かれることがある。

特許文献4にて、シュミットハラー(Scmidthaler)は、相互交換可能な一次レンズを解放する、機械的なスナップ付け橋片を教示している。当該橋片は蝶番付けされない。磁性閉包体は全く教示されていない—スナップだけである。

磁石を含む先行技術の例は、その磁石を隠すことができない。すなわち、補助レンズを取り付ける磁石は可視である。こうした磁石は、可視である場合に、典型的に可視の磁石を全く有しない眼鏡枠の美的基準を乱す。従って、可視でない磁石で磁気的に付着する相互交換可能なレンズ片を有する眼鏡枠の必要性が存在する。磁石が可視であるべきでないだけでなく、補助レンズ片を有する眼鏡枠は、可能な限り、一次レンズを含むのみの眼鏡枠のように見えるべきである。

米国特許第4,176,921号

米国特許第4,523,819号

米国特許第2,738,709号

米国特許第4,759,622号

米国特許第4,822,158号

米国特許第4,834,523号

米国特許出願公開第2005/0052613号

米国特許第6,869,180号

米国特許第6,789,893号

米国特許第6,637,878号

米国特許第6,604,822号

米国特許第6,283,591号

米国特許第6,352,342号

米国特許第5,048,944号

米国特許第6,869,179号

米国特許第6,866,384号

米国特許第6,478,420号

従って、この一般型の公知の機器および方法の上述の不利点を克服する、相互交換可能なレンズを保持するための磁性閉包体を有する眼鏡を提供することが、本発明の一目的である。

前述および他の目的を視野に入れて、本発明に従い、相互交換可能なレンズ片、すなわち、相互交換可能なレンズおよび任意の周囲の縁線との使用のための眼鏡枠が提供される。当該眼鏡枠は縁線および閉包体を含む。閉包体は磁気的に閉じて保持される。相互交換可能な眼鏡レンズを、縁線と閉包体との間に容易に保持することができる。閉包体は、相互交換可能なレンズが眼鏡枠から非意図的に分離することを妨げる。開いた位置では、閉包体はレンズの取り外しおよび相互交換を可能にする。閉じた位置では、閉包体はレンズが眼鏡枠から取り外されることを妨げる。閉包体は磁性であるので、閉包体は使用と共に擦り減らない。加えて、機械的なスナップ閉包体と異なり、本発明に係る磁性閉包体は、磁石を無力化するのに十分な力のみを伴い(すなわち、開いた状態および閉じた状態で)、かつ、レンズを割り得るだろう力を伴わずに操作可能である。

典型的な眼鏡と同様の縁線は、2つのレンズ枠(すなわち、輪)と、その2つのレンズ枠を相互接続する鼻橋部とを形成する。第1の磁性締結具は縁線に、より好ましくは縁線の鼻橋部に接続される。閉包体は第2の磁性締結具を含む。磁性締結具のうち両方とも磁性材料で作られる。磁性締結具のうち少なくとも1つ、および恐らく両方とも磁石である。磁性締結具は互いに引き合い、それにより閉包体を縁線に引き付けて鼻橋部と縁線との間に相互交換可能なレンズ片を挟持し、それにより閉包体が閉じたままである限りそれを保持する。

縁係止部は、縁線の2つの部分が接合されるところに存在し得る。縁係止部は、レンズの2つの部分が典型的に螺子釘により2つの螺子山付き突縁を通じて接続されるところに形成される。縁係止部が存在する場合には、螺子釘を除去することができ、今では開いているレンズ枠により以前に保持されたレンズを交換することができる。縁係止部は、典型的に、柄がレンズ枠に接続する眼鏡枠のこめかみ部上に設置される。

縁線は、2つのレンズ枠を相互接続する眉橋部を含むことがある。眉橋部および閉包体を相互接続するために、閉包体の蝶番を含めることができる。閉包体は、開いている位置と閉じた位置との間にある閉包体の蝶番上で揺動する。

縁線は「縁なし」であってよい。「縁なし」縁線は、実際には真に縁なしではなく、半縁なしである。縁なし縁線は従来の線材枠である部分を有し、一方で、その残余は、レンズの端に沿って形成された溝内に位置する、薄くほとんど不可視の単繊条である。単繊条はとても狭くかつ入れ子化されるので、実際には不可視であり、従って「縁なし」に見える。

真に縁なしの(三片台としても知られる)眼鏡を、相互交換可能なレンズ片を取り付けるために、本発明に係る閉包体と共に利用することができる。こうした縁なし眼鏡では、柄は、通常は、螺子釘により直接的にレンズに接続する。鼻橋部は各レンズにねじ込まれ、それらのレンズを相互接続する。眼鏡の他の実施形態でのように、本発明に係る閉包体は、相互交換可能なレンズ片を取り付けおよび取り外すために、真に縁なしの眼鏡の鼻橋部と併せて機能することができる。

鼻橋部および眉橋部を有する縁線の実施形態では、台形が縁線内に画定される。閉包体は台形形状であってもよく(閉包体の鼻橋部、閉包体の眉橋部、および閉包体の脚部により形成される)、かつ、閉包体を眼鏡枠の台形領域を上被するように構成することができる。

鼻橋部のみを有する(かつ眉橋部を全く有しない)実施形態では、閉包体は長方形であり、その眉橋部およびレンズ片の眉橋部を上覆する。

眼鏡枠上でレンズを支持するのに役立つように、安定性および平衡を与えるために、少なくとも1つの突起部を各レンズ枠に取り付けることができる。補助クリップは、相互交換可能なレンズ片を眼鏡枠上で支持し、平衡および安定性を与えるのに役立つ。突起部は、相互交換可能なレンズ片の各こめかみ部上に半田付けされる。突起部は眼鏡枠の柄に隣接する。縁係止部が存在する場合に、突起部は係止部を基礎とすることができる。

眼鏡枠の鼻橋部および相互交換可能なレンズ片の鼻橋部は、それぞれの溝と番う舌部を含むことがある。舌部は相互交換可能なレンズ片上に、溝は眼鏡枠上にあってよく、または逆の場合も同様である。舌部および溝を円形以外の任意の形状にすることにより、相互交換可能なレンズ片は眼鏡枠に対して回転することを妨げられる。

相互交換可能なレンズ片の相互交換可能なレンズは一次レンズであることがあり、すなわち、レンズは全く下覆眼鏡枠内に保持されない。一次レンズが相互交換可能である際に、異なるレンズを状況に応じて用いることができる。例えば、二焦点眼鏡、累進処方用レンズ、サングラス、読書用眼鏡、または度なしの安全眼鏡を相互交換することができる。従って、共通の眼鏡枠を様々な相互交換可能なレンズ片と共有することを可能にする系が創出される。

加えて、相互交換可能なレンズは、眼鏡枠の縁線内に保持される一次レンズを上覆する補助レンズであってよい。相互交換可能な補助レンズの場合にて、一次レンズは各レンズ枠内に永久に包含される。この系の利点は、処方用レンズが永久一次レンズであってよいことである。眼鏡を異なる状況に適合させることを可能にするために、一群の交換可能な補助レンズを一次レンズと相互交換しかつ組み合わせることができる。例えば、一次レンズは処方用レンズであってよく、相互交換可能なレンズは、釣り用の偏光レンズの補助レンズまたはスキー用の琥珀色レンズへの取り替えを可能にするように交換可能であり得る。飛行、ゴルフ行為、および狩猟等のような活動に、追加の生活様式レンズを応用することができる。

(「レンズクリップ」と呼ぶこともある)レンズ片は、設置を容易にする単一の一片であってよい。すなわち、縁線および1つまたは複数のレンズは、全体として眼鏡枠に取り付けられる単位体として作られる。1つの片であることにより、レンズ片を第1の手の中に保持することでレンズ片を設置することができ、一方で他方の手は閉包体を操作することができる。

本発明は、ある職業に好適または必要であるレンズを含むことがある、一組の眼鏡レンズを提供する。その後、娯楽的用途のための異なるレンズと共に、同じ枠を再使用することができる。職業的用途および娯楽的用途の両方のために使用可能であることにより、着用者は2つの枠を買う羽目になる費用を節約することができる。着用者は多数の枠の代わりに1つの枠を買う必要があるのみであるので、多重用途の枠により多くの代金を支払うことを着用者に促すことができる。

加えて、複数の相互交換可能なレンズを同時に組み込むことができる。第1の組の相互交換可能なレンズを縁に当てて置くことができる。その後、第2の組の相互交換可能なレンズが第1の組の上方に加えられる。両方の相互交換可能なレンズは、閉包体により縁線に保持されることになるだろう。

本発明のさらなる一目的に従い、磁性閉包体は、当該閉包体が橋部と係止するのに役立つように、溝と、溝内に嵌入する舌部とを含む。具体的には、鼻橋部または閉包体の鼻橋部内に溝を形成することができる。溝に嵌合する舌部は、鼻橋部または閉包体の鼻橋部のうち他方に入れられる。溝および舌部の包含により、閉包体が閉包体の中に機械的に嵌入することが可能になる。この種類の溝および舌部の機械的閉包体は、磁気的に閉じた橋部と組み合わされる際に、非常に強い閉包体を創出する。純粋に磁性の閉包体と異なり、溝および舌部並びに磁石を用いる磁性−機械的閉包体は微小揺動がなく、かつ、相互交換可能なレンズが軽く揺れることを可能にし得る、橋部が僅かに動くことを妨げる。

本発明のさらなる一目的に従い、橋部は閉じた位置内で磁力により眼鏡枠に保持される。磁性閉包体は、互いに磁気的に引き付けられる2つの磁性締結具により形成される。磁性閉包体および磁性締結具は、橋部を閉じて保持するために磁力を利用する、任意の種類の閉包体を含むことを意図されている広範な用語である。

永久磁石である磁性締結具により磁性閉包体を形成することができ、永久磁性締結具に磁気的に引き付けることができる磁性材料(すなわち、強磁性材料または常磁性材料)から他方の磁性締結具を作る。磁性材料の記載は、サーウェイ著、現代物理学を用いる科学者および技術者のための物理学、第3編、第30章、835〜873ページ(Serway, Physics for Scientists and Engineers with Modern Physics, 3d ed., Chapter 30, pp 835−873)に記載されており、これは参照により本明細書に組み込まれる。永久磁石である磁性締結具を、その磁極を整列させている強磁性材料から作ることができる。強磁性材料の例は、鉄、コバルト、ニッケル、ガドリニウム、およびジスプロシウムである。

2つの永久磁性締結具から磁性閉包体を作ることもできる。この場合では、永久磁性締結具の磁極を、2つの永久磁性締結具が互いに引き合う(かつ互いに反発し合わない)ことを可能にするように整列させるべきである。

永久強磁石が好適であるものの、他の磁石を磁性閉包体内で用いることができる。例えば、磁性閉包体は電磁石を含むことがあるだろう。

本発明のさらなる一目的に従い、眼鏡枠、具体的には鼻橋部に、および閉包体に、磁性締結具を接続することができる。磁性締結具を枠に、セメント付けし、溶接し、半田付けし、鍛造し、または糊付けすることができる。磁性締結具を接続するこの方法は最も安価であるが、閉包体が開いた位置内にある際に可視である磁性締結具を結果的にもたらす。

磁性締結具を眼鏡枠内に封入することができる。例えば、眼鏡枠を磁性締結具の周りで曲がらせることにより、磁性締結具を封入することができる。眼鏡枠または閉包体の材料を磁性締結具の周辺に形成させることにより、磁性締結具を眼鏡枠および閉包体の内に埋め込むことができる。磁性締結具は、眼鏡枠(すなわち、橋部)および閉包体の材料を通じてなおも互いに引き合う。磁性締結具を枠内に埋め込むことの利点は、それが可視でないことである。従って、磁性締結具は枠の美的特性を乱さない。

本発明のさらなる一目的に従い、眼鏡枠および閉包体自体を磁性材料から形成することができる。例えば、橋部自体を強磁性材料または常磁性材料で作ることができる。同様に、閉包体自体を強磁性材料または常磁性材料で作ることができる。その後、橋部または閉包体のうち少なくとも1つが永久磁石であるように磁化される限り、それは他方を引き付けることになる。眼鏡枠または橋部の何れかが磁性材料で作られる際に、他方はさらに磁性材料挿入部をなおも用いることができる。

本発明のさらなる一目的は、磁気的に付着し、かつ、眼鏡が着用される際に磁石が可視でないように磁石を隠させる、相互交換可能なレンズ片を有する眼鏡枠を提供することである。

本発明を理解する目的のために、眼鏡がどのように着用されるかに関連して方向が与えられる。すなわち、「前」は着用者の顔を見ることを意味することを意図されている。「左」は、着用者の上にある眼鏡を見る限り、左方向を意味する。「下方」および「下に」は、眼鏡枠を着用者の顔の上にある間に見る限り、下方向を意味する。「上方」および「上に」は、眼鏡枠を着用者の顔の上に着用されている間に見る限り、上方向を意味する。

本発明は、相互交換可能なレンズ片を解放可能に保持するための眼鏡枠を包含する。レンズ片は「レンズクリップ」としても知られる。当該眼鏡枠は縁線および閉包体を含む。縁線は、第1のレンズ枠と、第2のレンズ枠と、橋部とを形成する。橋部は、第1のレンズ枠および第2のレンズ枠を相互接続し、かつ第1の磁性締結具を有する。閉包体は閉包体の橋部および脚部を有する。閉包体の橋部は第2の磁性締結具を有し、かつ閉じられる際に橋部の下に配置される。脚部は、レンズ片を前記縁線に当てて保持するように構成される。第1の磁性締結具および第2の磁性締結具は、互いに磁気的に引き付けられ、閉包体を眼鏡枠上で解放可能に閉じて保持する。

閉包体の橋部を縁線の橋部の下に置くことにより、閉包体の橋部はスナップ付けして閉じる。閉包体および橋部の形状は、閉包体をスナップ付けして閉じるために余分な力を必要とする。この同じ構成は、閉包体がスナップ外しされるまで、閉包体を閉じて保持する傾向がある。閉包体が繰り返して用いられる際に、閉包体はそのスナップ付け性質を失うことがある。スナップ付け性質は、特に材料が金属または重合体である場合に、材料の摩耗または屈曲が原因で失われることがある。

閉包体を閉じた位置内に保持する傾向がある磁性締結具の包含は、枠の残部が使用と共に擦り減らされていない時でさえ効果的な閉包体を作るのに役立つ。

眼鏡枠は、閉包体を閉じた位置から開いている位置まで旋回させるための蝶番を含む。蝶番は縁線および閉包体を相互接続する。閉包体は、開閉するように、縁線に対して蝶番上で枢動する。閉包体の脚部または他の部分は、可撤性レンズ片を眼鏡枠上に保持するように、蝶番から閉包体の橋部まで延びることができる。

それに当てて閉包体がスナップ付けすることができる眼鏡枠の橋部は、鼻橋部であってよい。鼻橋部であることにより、上覆閉包体を蝶番により眼鏡枠上に接続することができ、閉包体の橋部も鼻橋部であってよい。眼鏡枠の鼻橋部および閉包体の鼻橋部を利用することにより、衝撃(すなわち、補助レンズを有しない眼鏡に対する外観の変化)が最小化される。

蝶番が磁性締結具より低い状態で、橋部を方向付けることができる。すなわち、図10に示される閉包体と上下逆さまに、閉包体を方向付けることができる。これを、蝶番を鼻橋部の上方に置くことにより、および、閉包体の橋部に眼鏡枠の眉橋部を上被させることにより、することができる。この方向付けでは、閉包体の橋部は眉橋部より上にあることがあるだろう。磁性締結具は、眉枠および閉包体の橋部に入れられる。

閉包体の橋部は、閉包体が閉じた位置内にある際に、眼鏡枠の橋部に隣接する(すなわち、直接的に接する)ことがある。閉包体が閉じられる際に、眼鏡枠の橋部および閉包体の橋部を隣接させることにより、閉包体を共に機械的並びに磁気的に保持することができる。

本発明のさらなる一目的に従い、磁石は可視でない。具体的には、レンズ片が据え付けられかつ閉包体が閉じられる際に、磁石は可視でない。眼鏡枠内の磁石、レンズ片、および閉包体は、レンズ片が据え付けられかつ閉包体が閉じられる際に可視でないように、枠内に隠される。このようにして、当該眼用着用物は、より従来の(すなわち、磁石または相互交換可能なレンズ片を有しない)眼用着用物のように見える。

眼鏡枠の橋部は平坦な下方表面を有することがある。下方表面は、閉包体が閉じた位置内にある際に、閉包体の橋部に接する表面である。閉包体の橋部は平坦な上方表面を有することがある。両方とも平坦であることにより、橋部の平坦な下方表面は、閉包体の橋部の平坦な上方表面に隣接する。

眼鏡枠および閉包体は、磁気的に閉じて解放可能に保持される。磁気を創出するために、磁性締結具のうち少なくとも1つは磁石である。他方の磁性締結具は、鉄のような第一鉄磁性材料等の磁性材料により引き付けられる材料であってよい。加えて、他方の磁性締結具は、それ自体が磁石、具体的には永久磁石であってよい。2つの磁性締結具は、閉包体が閉じた位置内にある際に互いに引き合う。磁性締結具の両方が永久磁石である際に、磁性締結具の磁極は、閉包体が閉じた位置内にある際に磁性締結具が互いに引き合うように整列される。一方の磁性締結具が他方の磁性締結具の下にあるので、これは磁極を下方向に向けるべきであることを意味する。下方向の極は、北磁極または南磁極であり得るだろう。重ねて、他方の磁性締結具も磁石である場合に、その極は他方の磁性締結具と整列される。

レンズ片(「レンズクリップ」としても知られる)を、眼鏡枠と共に用いることができる。レンズ片は、縁線および少なくとも1つのレンズを有することがある。縁線はレンズ片の橋部を形成する。閉包体は、レンズ片を閉包体と眼鏡枠との間に挟持することにより、レンズ片を眼鏡枠に固定するようにレンズ片の上方で閉じる。レンズ片の縁線は、レンズ片の橋部を形成することができる。レンズ片の橋部を、閉包体により保持することができる。レンズ片の橋部を保持することにより、閉包体は、レンズ片により保持されるいかなるレンズを遮りも引っ掻きもしない。

レンズ片は、一次レンズまたは補助レンズを保持することができる。レンズは、処方用、サングラス、または度なしであってよい。他の種類のレンズが考えられる。レンズ片は、閉包体を開くことにより取り外される。異なるレンズ片を挿入することができるか、あるいは、レンズ片を全く挿入することができない。このようにして、同じ眼鏡枠を異なるレンズおよびレンズ片と共に用いることができる。

レンズ片の橋部は橋部を基礎とすることができる。レンズ片の橋部を眼鏡枠の橋部上に載せることにより、レンズ片を眼鏡枠に取り付ける際に、レンズ片を適切に設置する容易な方法が提供される。レンズ片の橋部を眼鏡枠の橋部上に載せることは、閉包体が閉じられている際にレンズ片を安定させるのにも役立つ。レンズ片の橋部を眼鏡枠の橋部上に載せることは、橋部における組立体の厚さを最小化するという追加の恩恵を有する。

レンズ片は磁性締結具を含むことがある。磁性締結具は、眼鏡枠の橋部内の磁性締結具に磁気的に引き付けられる。レンズ片の磁性締結具は、鉄等の磁性材料から作られる。希土類磁石も考えられる。磁性締結具は、永久磁石でも、電磁石等の他の磁石でもよい。眼鏡枠内の磁性締結具は、好ましくは、眼鏡枠上のレンズ片の重量を支えるのに十分な磁性引力が起こる、レンズ片内の磁性材料と十分に近い場所内にある。近接近の一例は、磁性締結具がレンズ片の橋部および眼用着用物の橋部の内にそれぞれ配置される時である。

磁気的に付着することに加え、レンズ片および眼鏡枠は、閉包体自体に加え、互いに機械的に付着するための手段を含むことがある。レンズ片および眼鏡枠は、舌部と、舌部を受容するための凹部とを含むことがある。舌部は、レンズ片または眼鏡枠のうち何れかの上にあってよい。同様に、舌部を受容するための凹部を、レンズ片または眼鏡枠の内に形成することができる。しかしながら、眼鏡枠上に凹部を形成することは、レンズ片が全く据え付けられない時間の間に、眼鏡枠上の舌部よりも隠されるという利点を有する。凹部は、舌部を凹部内に嵌入することができるように、舌部の形状を補足する。舌部および凹部の横断面は、好ましくは非円形である。非円形であることにより、舌部は凹部内で回ることを妨げられることになる。舌部がレンズ片上に配置される際に、磁性締結具はそれ自体が磁性締結具であり得るか、あるいは、磁性締結具を保持することができる。

眼鏡枠をレンズ片に取り付けるための手段は、磁性および機械的の両方であってよい。例えば、溝内に嵌入する舌部により機械的に互いに接続する舌部および溝も、磁性締結具であってよい。舌部および溝は磁性材料で作られるか、あるいは1つまたは複数の磁石を互いの内部に包含することができる。

レンズ片を眼鏡枠上でさらに安定させるために、追加の舌部を眼鏡枠またはレンズ片の何れかに付加することができる。多数の舌部を有することにより、眼鏡枠に関連するレンズ片の捩れが妨げられる。

眼鏡枠は、レンズ片を眼鏡枠に保持するための鉤を含むことがある。レンズ片上または眼鏡枠上に、鉤を配置することができる。鉤の幅は、眼鏡枠またはレンズ片の何れかを、鉤に固定されていない方のどちらでも収容するのに十分に広い。

レンズ片の橋部が眼鏡枠の橋部を基礎とする際に、鉤を眼用着用物の橋部の上部分上(すなわち、眼鏡枠の橋部より上)に配置することができる。上部分上に配置されることにより、レンズ片を鉤と眼鏡枠の橋部との間に保持することができる。レンズ片を眼鏡枠に固定するために、1つより多い鉤を用いることができる。各レンズ枠上かつ少なくとも部分的に中心から離れて鉤を置くことは、鉤がレンズ片を垂直に安定させるだけでなく、側方運動も妨げることになることを意味する。

本発明は、複数の異なるレンズ片と共に上記のような眼鏡枠を含む系を包含する。レンズ片は交換可能である。異なるレンズ片は、異なる外見並びに異なる機能を提供することができる。例えば、1つのレンズ片内の日よけは琥珀色であり、別のレンズ片内の日よけは鏡張りであってよいだろう。レンズ片のうち1つの材料は、ガラスおよび別のプラスチックであってよいだろう。異なるレンズ片の形状は同じく異なってよい。異なるレンズ片を用いることにより、レンズ片を換えることができる上に、下覆眼鏡枠の費用が節約される。

当該系は、当該系が処方用レンズである一次レンズを含み、かつ、異なる非処方用補助レンズ片が含まれる場合に、着用者に特に有用である。第1のレンズ片は偏光されることがあろうし、第2のレンズ片は非偏光されることがあるだろう。一次レンズが処方用レンズであるので、既製の補助レンズを買うことができる。従って、レンズ片の費用は処方用レンズ片と比較して縮小される。異なる処方のための様々なレンズは必要でないので、小売業者はレンズ片の少ない在庫を保つことができる。

レンズ片は閉包体が閉じられる前に眼鏡枠を基礎とする必要はなく、レンズ片は眼鏡枠の下にあり、その後、当該レンズ片を閉包体により固定することができる。レンズ片を橋部(すなわち、鼻橋部)の下に置くことができ、その後、レンズ片を固定するために閉包体を閉じることができる。閉包体が閉じられるまで、レンズ片を着用者により眼鏡枠に当てて保持することができる。閉包体が閉じられる前に、螺子釘および絞金等の機械的機器を、レンズ片を眼鏡枠に保持するために用いることができる。レンズ片は、閉包体が閉じられる前に、レンズ片を眼鏡枠に保持するために磁性であり得る。閉包体が閉じられる時点で、閉包体はレンズ片および眼鏡枠の下にある。

本発明について特徴的であると考えられる他の特徴は、添付の請求項に明記されている。

本発明は、相互交換可能なレンズとの使用のための眼鏡枠にて具現されているように、本明細書にて例解および記載されているが、本発明の趣旨から逸脱することなく、かつ、請求項の均等物の範疇および範囲内にて、様々な修正および構造上の変化をその中で行うことができるので、示されている細部に限定されることをそれでもなお目的としていない。

しかしながら、本発明の構造および操作方法は、追加の目的およびその利点と共に、特定の実施形態の下記の記載から、添付図面に関連して読まれる際に、最良に理解されるものである。従って、磁性閉包体により保持される相互交換可能なレンズ片と、この一般型の公知の機器および方法の上述の不利点を克服する相互交換可能なレンズ系とを眼鏡枠に提供することが、本発明の一目的である。

鼻橋部および眉橋部を有し、かつ開いている位置内に示されている眼鏡枠と、相互交換可能なレンズとの、両方とも本発明に係る、第1の実施形態の図式的な前方立面図である。

開いた位置内の眼鏡枠と、相互交換可能なレンズとの第1の実施形態の、部分的で拡大した図式的な前方立面図である。

閉じた位置内に示されており、かつ相互交換可能なレンズを保持する眼鏡枠の第1の実施形態の、部分的で拡大した図式的な前方立面図である。

開いている位置内に示されている眼鏡枠の第1の実施形態の、部分的で拡大した前方側面図である。

鼻橋部のみを有する眼鏡枠と、相互交換可能なレンズとの第2の実施形態の前方側面図であり、眼鏡枠の閉包体は開いている位置内にある。

相互交換可能なレンズが眼鏡枠を係合している状態にある、眼鏡枠の第2の実施形態の前方側面図であり、眼鏡枠の閉包体は開いている位置内にある。

閉じた位置内にある閉包体により保持される相互交換可能なレンズを有する眼鏡枠の、第2の実施形態の前方側面図である。

眼鏡枠の第2の実施形態の鼻橋部の前方斜視部分図であり、鼻橋部は開いている位置内にあり、および、相互交換可能なレンズの鼻橋部の後方斜視部分図である。

眼鏡枠の第2の実施形態の鼻橋部の後方側面図であり、鼻橋部は閉じた位置内にある。

眼鏡枠の橋部の下に接続する掛け金を有する磁性閉包体を有する眼鏡枠の第1の実施形態の、頂部前方左側立面図である。眼鏡枠の橋部の第1の実施形態は、側方に対向した溝を有する。閉包体は開いている位置内にある。

図10に示されている眼鏡枠の底部後方右側立面図である。レンズ片の橋部は、側方に対向した舌部を有する。

レンズ片が設置され、かつ閉包体が閉じた位置内にある状態の、図10に示されている眼鏡枠の頂部前方左側立面図である。

図10Bに示されている眼鏡枠の、断面の部分的な前方側面図である。

眼鏡枠の橋部の下に接続する掛け金を有する磁性閉包体を有する眼鏡枠の第2の実施形態の、頂部前方左側立面図である。眼鏡枠の橋部の第2の実施形態は、全く側方に対向した溝を有しない。閉包体は開いている位置内にある。

図11に示されている眼鏡枠の底部後方右側立面図である。レンズ片の橋部は、全く側方に対向した舌部を有しない。

眼鏡枠の橋部の下に接続する掛け金を有し、かつ、枠上に鉤を有する磁性閉包体を有する眼鏡枠の第3の実施形態の、頂部前方左側立面図である。

ここで詳細にかつ最初に本図面の図、特にその図1を参照すると、参照番号100で概して標識付けられる眼鏡枠が見られる。ほとんどの眼鏡枠のように、眼鏡枠100は2つの柄101を含む。各柄101は耳当て102を有する。各柄101は、共通縁線110に柄の蝶番103にて接続する。

縁線110は眼鏡枠100の前方部分である。眼鏡枠の縁線110は2つの輪を形成し、これらは眼鏡枠のレンズ枠111である。眼鏡枠のレンズ枠111は、着用される際に着用者の眼窩をおおよそ上被する。眼鏡枠のレンズ枠111は、眼鏡枠の鼻橋部116により相互接続される。眼鏡枠の鼻橋部111は、着用される際に着用者の鼻を上覆する。図1〜4で示されている実施形態では、眼鏡枠の眉橋部115が、眼鏡枠のレンズ枠111を追加的に相互接続し、かつ、眼鏡枠の鼻橋部116に対して平行に配置される。眼鏡枠の眉橋部115は、着用される際に着用者の眉弓を上覆する。

示されている実施形態は2つの一次レンズ112を有し、それぞれがそれぞれのレンズ枠111内に保持される。示されている一次レンズ112は永久レンズである。この実施形態では、一次レンズ112は処方用レンズである。他の実施形態では、一次レンズ112は、サングラス、単一視、度なしレンズ、二焦点レンズ、三焦点レンズ、累進レンズ、または安全レンズ等の、任意の種類のレンズであってよい。

示されている実施形態では、鼻橋部116は、鼻橋部116内に形成された溝118を有する。溝118は成形された空洞部であり、これは下記に詳細に記載されている雄舌部218を保持するように構成される。第1の磁性締結具117は、鼻橋部116に接続される。第1の磁性締結具117は、鉄、強磁性材料から作られた永久磁石である。第1の磁性締結具117は、外方へ整列され、着用者の顔に対して垂直である北磁極を有する。

閉包体120は縁線110に接続される。閉包体120は概して台形形状である。閉包体120は、長い閉包体の眉橋部121と、より短く平行な閉包体の鼻橋部122とを有する。閉包体の脚部123は湾曲しており、かつ、閉包体の眉橋部121および閉包体の鼻橋部122を相互接続する。閉包体120は、閉包体の眉橋部121が眉橋部115を上覆するように、閉包体の鼻橋部122が鼻橋部116を上覆するように、かつ、閉包体の脚部123のそれぞれがレンズ枠111の一つ一つの一部にて上覆するように構成(すなわち、形状および大きさを調整)される。

第2の磁性締結具124は、閉包体の鼻橋部122に接続される。第2の磁性締結具124は、閉包体120が図3に示されているように閉じた位置内にある際に、第1の磁性締結具117と重なるように構成される。示されている実施形態では、第2の磁性締結具124は、鉄、強磁性材料から作られた永久磁石である。示されている実施形態では、第2の磁性締結具124の北磁極は、第1の磁性締結具の北磁極と整列される。すなわち、第2の磁性締結具124の北磁極は、外方に整列されかつ着用者の顔に対して垂直である。これにより、第2の磁性締結具124および第1の磁性締結具を相互に引き付けることが可能になる。

閉包体の蝶番125は、閉包体120を縁線110に接続する。具体的には、蝶番125は、閉包体の眉橋部121を眉橋部115に接続する。蝶番125は、図1、図2、および図4に示されているように開いている位置と、図3に示されているように閉じた位置との間で、閉包体120が枢動することを可能にする。

相互交換可能なレンズ片200は、レンズ片の縁線210を含む。レンズ片の縁線210は、レンズ片の鼻橋部216により相互接続される、2つのレンズ片のレンズ枠211を形成する。レンズ片のレンズ枠211は、レンズ片のレンズ212を保持する。相互交換可能なレンズ片200は、縁線110とおおよそ合同である。本出願の目的のための「おおよそ合同」という用語は、レンズ片の鼻橋部216が鼻橋部116を上覆する際にレンズ片のレンズ212がレンズ枠111を上被するように、大きさおよび形状を調整されることを意味する。好適な実施形態では、レンズ片のレンズ212は、一次レンズ112を増強する補助レンズである。好ましくは、レンズ片のレンズ212はサングラスレンズである。他の可能な実施形態において、レンズ片のレンズ212は、読書用レンズまたは処方用レンズであってよい。

舌部218は、相互交換可能なレンズ片200のレンズ片の鼻橋部216に取り付けられる。舌部218は、レンズ片の鼻橋部216から内方に(すなわち、着用者の顔に向かって)延在する。

相互交換可能なレンズ片200を眼鏡枠100に取り付けるために、閉包体120が開かれる。閉包体120を開くために、第2の磁性締結具124は第1の磁性締結具117から抉られ、閉包体120は蝶番115の周りの縁線110に対して閉包体を動かすことにより開かれる。その後、相互交換可能なレンズ片200は、舌部218を溝118に挿入することにより取り付けられる。次に、閉包体120は、第2の磁性閉包体124を第1の磁性閉包体117に当てて置くことにより閉じられる。それにより、相互交換可能なレンズ片200は、閉包体120と縁線110との間に挟持される。具体的には、レンズ片の鼻橋部216は、鼻橋部116と閉包体の鼻橋部122との間に挟持される。溝118内での舌部218の嵌合により、相互交換可能なレンズ片200が眼鏡枠100に対して軽く揺れるかずれることを妨げられる。

相互交換可能なレンズの系の好適な一実施形態は、1つの眼鏡枠100と、複数の異なる相互交換可能なレンズ片200とを含む。様々な異なる相互交換可能なレンズ片200を取り付け、かつ、状況に応じて眼鏡枠100と組み合わせることができる。例えば、琥珀色がかったレンズ片のレンズ212を有する相互交換可能なレンズ片200を、スキー用に用いることができる。琥珀色がかったレンズを取り外し、かつ、釣り、眩輝低減、運転、スキー、および狩猟用の偏光レンズ片のレンズ212を包含する、異なる相互交換可能なレンズ片200と相互交換することができる。

図5〜9は眼鏡枠100の第2の実施形態を示し、そこで、眼鏡枠100は鼻橋部116を有するが、眉橋部115を全く有しない。溝118は、鼻橋部116のほぼ中心内にある鼻橋部116内に形成される。第1の磁性締結具117は、溝118より低い鼻橋部116上に配置される。

第2の実施形態では、閉包体120は、鼻橋部116に閉包体の蝶番125により接続される。閉包体120は、鼻橋部116とおおよそ合同である。第2の磁性締結具124は、閉包体が閉じられる際に第1の磁性締結具117と重なるように、閉包体の内側底部(閉じられる際には底部、開いている際には頂部)上に配置される。唇縁は第2の磁性締結具124より下に延在し、かつ、閉包体120を容易に抉じ開けることを可能にする。

第2の実施形態の相互交換可能なレンズ片200は、第1の実施形態の相互交換可能なレンズ片200と同様である。相互交換可能なレンズ片200は、相互交換可能であるレンズ片の縁線210を含む。相互交換可能とは、眼鏡枠100から分離可能かつ他のレンズ片の縁線210と取り換え可能であることを意味する。相互交換可能な縁線210は、2つの相互交換可能なレンズ枠211を形成する。各レンズ枠211は、それぞれのレンズ片のレンズ212を保持する。示されている実施形態では、レンズ片のレンズ212は、二次(「補助」としても知られる)レンズである。レンズ片のレンズ212は、一次レンズであってよい。レンズ片の鼻当て216は、2つのレンズ片のレンズ枠211を相互接続する。舌部218はレンズ片の鼻橋部216に接続され、かつ内方に(すなわち、着用者の顔に向かって)延在する。舌部218は溝118を補足し、かつ溝に挿入する。好ましくは、舌部218は長方形であり、かつ溝118内にぴったりと嵌合し、長方形形状により、舌部218および相互交換可能なレンズ片200が眼鏡枠100に対して回転し軽く揺れることを妨げられる。

閉包体の蝶番125は、閉包体120の後ろに配置される。閉包体120の後ろにあることにより、閉包体の蝶番125は、閉包体120が閉じた位置内にある際に可視でない。図7を参照されたい。

閉包体の蝶番125は、鼻橋部116の頂部の近くの前部上に配置される。溝118は鼻橋部116の中央にある。相互交換可能な鼻当て216は、閉包体の蝶番125を上被するべきでなく、この構成により、閉包体が可能な限り薄くあることが可能になる。第1の磁性締結具117は、鼻橋部116の底部の近くにある。

本発明の第2の実施形態を用いるために、閉包体120は図5に示されているように開かれる。相互交換可能なレンズ片200の舌部218は、図6に示されているように、鼻橋部116内の溝118に挿入される。図5では、舌部218はレンズ片の鼻橋部216の後部上に配置され、そうでなければ前面図で可視でないことになるだろうために、舌部218は幻影線で示されている。その後、閉包体120は、図7に示されているように、閉包体の蝶番125の周りに閉包体120を回転させ、第1の磁性締結具117を第2の磁性締結具124の近くに至らせることにより閉じられる。閉包体120を開くために、閉包体は唇縁により持ち上げられる。

図10および図10A〜10Cは、眼鏡枠の鼻橋部116の下に磁気的に接続する磁性閉包体120を有する、眼鏡枠100の第1の実施形態を示す。眼鏡枠100は縁線110を有する。縁線110は、右レンズ枠111および左レンズ枠111を形成する。各レンズ枠111は、それぞれの一次レンズ112を保持する。眼鏡枠の鼻橋部116は概して平であり、かつレンズ枠111を相互接続する。眼鏡枠の鼻橋部116は、レンズ枠111の頂点の中央にある。眼鏡枠の鼻橋部116は、着用者の鼻を上覆する。眼鏡枠の眉橋部115は水平であり、かつレンズ枠111を相互接続する。眼鏡枠の鼻橋部116は眼鏡枠100の頂部の全域に延び、かつ着用者の眉を上覆する。

閉包体120は、磁力を用いることにより、レンズ片200を眼鏡枠100に固定する。示されている実施形態では、閉包体120は、縁線110に眉橋部115に沿って接続する。蝶番125は縁線110および眉橋部115を相互接続し、かつ、開いている(図10および図10A)位置と閉じた(図10Bおよび図10C)位置との間で閉包体120が旋回することを可能にする。閉包体120の好適な一実施形態は、概して台形である。閉包体120は水平である閉包体の鼻橋部122を有し、かつ、閉包体120が閉じられる際に眼用着用物の鼻橋部116の下にあるように構成される。2つの側方に対向した脚部123は、閉包体の橋部122および蝶番125を相互接続する。脚部123は、縁線110の複数部分を上被するように形状を調整される。下記に記載されているように、脚部123は、レンズ片200を眼鏡枠100に保持する。好適な実施形態では、閉包体の鼻橋部122は、眼鏡枠の鼻橋部116の下の所定の位置に機械的にスナップ付けする。眼鏡枠の鼻橋部116は、平坦で水平な底部表面を有する。閉包体の鼻橋部122は、平坦で水平な頂部表面を有する。閉包体の鼻橋部122の平坦な上方表面は、眼鏡枠の鼻橋部116の平坦で水平な底部表面に当てて平坦に嵌入する傾向がある。閉包体120が閉じられる時点で、閉包体120は、眼鏡枠の鼻橋部116に隣接して位置する閉包体の鼻橋部116により、近くに留まる傾向がある。

磁性締結具117は、眼鏡枠の鼻橋部116内に配置される。磁性締結具117は、下方に向けられている北磁極を有する、鉄で作られた永久磁石である。磁性締結具117は、眼鏡枠の鼻橋部116の平坦で水平な底部表面と同一平面である。

磁性締結具124は、閉包体の鼻橋部122内に配置される。好適な実施形態では、磁性締結具124は鉄で作られた永久磁石である。磁性締結具124は、閉包体120が閉じた位置内にある際に下方を向く北磁極を有する。磁性締結具124は、閉包体の鼻橋部122の水平で平坦な上方表面と同一平面である。

閉包体120が図10Bに示されるように閉じられる際に、眼鏡枠の鼻橋部116は閉包体の鼻橋部122に磁気的に引き付けられる。眼鏡枠の鼻橋部116は、眼鏡枠の鼻橋部116内に配置された磁性締結具117を有する。閉包体の鼻橋部122は、閉包体の鼻橋部122内に配置された磁性締結具124を有する。2つの磁性締結具117および124は、互いに磁気的に引き合う。2つの磁性締結具117および124は、図10Bでの場合と同様に、閉包体120が閉じられる際に可視でない。磁力は、たとえ閉包体の機械的部分が弱っても、眼鏡片の重量の下で閉包体を閉じて保持するのに十分に強い。

レンズ片200は、図10Bに示されているように、閉包体120により眼鏡枠100上に保持される。レンズ片200の構造は、図10、図10A、図10B、および図10Cに示されている。レンズ片200は、縁線210により形成される。好適な実施形態では、縁線210は2つのレンズ片のレンズ枠211を形成する。示されていない一実施形態では、縁線210は単一のレンズ片のレンズ枠を形成する。各レンズ片のレンズ枠211は、それぞれのレンズ片のレンズ212を保持する。図に示されている実施形態では、レンズ片の縁線210は、レンズ片200が眼鏡枠100上に据え付けられる際に、眼鏡枠の縁線110を上覆する。縁線210は、レンズ片の鼻橋部216も形成する。レンズ片の鼻橋部216は、2つのレンズ片のレンズ枠211を相互接続する。

図10、図10A、図10B、および図10Cに示されている好適な実施形態では、レンズ片の鼻橋部216はレンズ片200を眼鏡枠100に接続する。レンズ片の鼻橋部216は、眼鏡枠の鼻橋部116を上被するように構成される。レンズ片の鼻橋部216は水平であり、かつ、レンズ片200の中央に高さ方向に配置される。レンズ片の鼻橋部216の底部表面は、(舌部および磁性締結具を除いては)水平かつ平坦であり、かつ、眼鏡枠の鼻橋部116の頂部表面上に平坦に位置するように構成される。

図10、図10A、および図10Cに示されているように、様々な舌部218および溝118を、レンズ片の鼻橋部216の底部表面および眼鏡枠の鼻橋部116の頂部表面の上に、レンズ片の鼻橋部216および眼鏡枠の鼻橋部116を機械的に接続するように置くことができる。好ましくは、レンズ片200が全く据え付けられない際に溝118が舌部218より隠されるために、舌部218はレンズ片200上に配置される。示されている実施形態では、舌部218はレンズ片の鼻橋部216から下方に延在する2つの円筒であり、他の形状が考えられる。舌部218は、レンズ片の鼻橋部216の側方に対向した側(すなわち、左および右)上にある。それぞれの溝218は、眼鏡枠の鼻橋部216の頂部表面内に形成される。溝218は舌部218を受容する。2つの舌部218を有することにより、レンズ片200は眼鏡枠100に対して捩れるかずれることを妨げられる。

レンズ片200は、眼鏡枠100に磁気的に保持される。レンズ片の鼻橋部216および眼鏡枠の鼻橋部116は、それぞれ、磁性締結具217および117を各々有する。磁性締結具217および117は、互いに磁気的に引き付けられる。好ましくは、しかし必ずしもそうでなく、磁力は、追加の機械的補助を伴わずに、レンズ片200を縁線100上に保持するのに十分に大きい。好ましくは、両方の磁性締結具217および117が鉄などの第一鉄磁性材料で作られるが、希土類金属等の他の磁性材料も考えられる。磁性締結具217および117のうち少なくとも1つが永久磁石であるものの、好ましくは磁性締結具217および117の両方が永久磁石である。磁性締結具117および217の両方が永久磁石である際に、磁性締結具の磁極は、レンズ片200が眼鏡枠100に取り付けられる際に磁性締結具117および217が互いに引き合うように整列される。好ましくは、磁性締結具117および217が永久磁石である際に、その永久磁石は、例えば、両方の北磁極が下方に向いている状態で整列される。

図10〜12に示されている実施形態では、磁性締結具217(図10Aおよび図11B)は、眼鏡枠の鼻橋部116内に形成された溝(すなわち、雌接続具)内に受容される舌部(すなわち、雄接続具)を形成する。舌部および溝の形状は互いを補足する。好ましくは、磁性締結具217は、磁性締結具217が溝に挿入される際に、回転を妨げる(すなわち、円形でない、楕円系等の)形状を有する。磁性締結具117は、溝の底部で眼鏡枠の鼻橋部116内に嵌入される。磁性締結具117および217は、互いに引き合うように整列される。好ましくは、両方の磁性締結具117および217は、両方とも、北極が下方に向けられている状態の永久第一鉄磁石である。

図に示されていない一実施形態では、眼鏡枠の鼻橋部116の磁性締結具117は、レンズ片の鼻橋部216内に形成された溝内に嵌入する舌部(すなわち、雄接続具)を形成する。磁性締結具217は、溝の頂部で(すなわち、内方に)レンズ片の鼻橋部216内に配置される。

図12に示されているように、鉤130を縁線110に付加することができる。鉤130はレンズ片200を眼鏡枠100に、より具体的には、レンズ片200の縁線210を眼鏡枠100の縁線110に保持する。鉤130は、レンズ片200を受容するのに十分に幅広である開口部を有する。鉤130は、好ましくは、レンズ片200を眼鏡枠100に確実に保持するために、レンズ片200と同じくらい幅広である。好ましくは、鉤130は、レンズ片200を眼鏡枠の鼻橋部116と鉤130との間に保持することができるように、眼鏡枠の鼻橋部116より上の(すなわち、より高い)縁線110上に配置される。

図に示されていない一実施形態では、レンズ片の鼻橋部216はレンズ片の磁性締結具217を含む。レンズ片の鼻橋部は、眼鏡枠の鼻橋部116の下に置かれる。眼鏡枠の鼻橋部116は磁性締結具117を含む。レンズ片200は、磁性締結具117および217の間の磁性引力により眼鏡枠100に保持される。その後、閉包体120は、レンズ片の鼻橋部216および眼鏡枠の鼻橋部116の下に、閉包体の橋部122で閉じられる。

図および本文が本発明の好適な実施形態を記載しているものの、当該実施形態を本発明の範囲を限定するように読み取ってはならない。

本発明は、眼鏡産業に利用可能である。

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