頭部装着型光学系を提供する方法

申请号 JP2016511089 申请日 2014-05-02 公开(公告)号 JP2016518626A 公开(公告)日 2016-06-23
申请人 エシロール エンテルナショナル (コンパニ ジェネラル ドプチック); エシロール エンテルナショナル (コンパニ ジェネラル ドプチック); 发明人 カリエ ブノワ; カリエ ブノワ; ケレール ロイク; ケレール ロイク; レニョー マルク; レニョー マルク; ウアルテ ノゲス シーラ; ウアルテ ノゲス シーラ; マイネン マテュー; マイネン マテュー; コーエン タヌージ デニス; コーエン タヌージ デニス;
摘要 頭部装着型光学系を提供する方法であって、前記方法は、能動機能を有する光学系が提供される光学系提供工程(S1)と、光学系と透明カプセルの少なくとも1つの 基板 とを密着して積層し、接着剤により一体化することにより光学系が透明カプセル内に少なくとも部分的に封入される封入工程(S8)とを含む。
权利要求

装着者に適合化された頭部装着型光学系を提供する方法であって、 − 光学系が提供される光学系提供工程(S1)と、 − 少なくとも前記装着者の処方箋を含む装着者データが提供される装着者データ提供工程(S2)と、 − 前記光学系の少なくとも1つの面又は前記透明カプセル(30)の1つの面(32、34)がそれぞれ前記装着者データに従ってカスタム化されるカスタム化工程(S9)とを含む方法。前記光学系が透明カプセル内に少なくとも部分的に封入される封入工程(S8)をさらに含む請求項1に記載の方法。前記光学系は、前記光学系と前記透明カプセルの少なくとも1つの基板とを密着して積層することにより前記透明カプセル内に少なくとも部分的に封入され、接着剤により一体化される、請求項2に記載の方法。前記封入済み光学系又は前記光学系が眼鏡フレームに取り付けられる取り付け工程(S10)をさらに含む請求項2又は3に記載の方法。前記カスタム化工程(S9)は前記取り付け工程(S10)後に実施される、請求項1乃至4のいずれか一項に記載の方法。前記カスタム化工程(S9)は前記封入工程(S8)に先立って実施される、請求項2乃至4のいずれか一項に記載の方法。前記カスタム化工程(S9)は前記封入工程(S8)後に実施される、請求項2乃至5のいずれか一項に記載の方法。前記カスタム化工程(S9)は前記取り付け工程(S10)に先立って実施される、請求項4に記載の方法。− 前記封入工程に先立つ前記光学系の面の形状と前記光学系の前記光学指標とを少なくとも表す光学系データが提供される光学系データ提供工程(S3)と、 − 前記透明カプセルの前記光学指標を少なくとも表すカプセルデータが提供されるカプセルデータ提供工程(S4)と、 − 前記装着者のデータと前記系のデータとに従って前記装着者に提供される前記光機能が判断される光機能判断工程(S5)と、 − 前記カプセルのカスタム化される少なくとも1つの面の表面を表す表面データが前記光機能と前記カプセルデータとに従って判断される表面データ判断工程(S6)と、をさらに含む請求項1乃至8のいずれか一項に記載の方法。− 前記封入工程に先立つ前記光学系の面の形状と前記光学系の光学指標とを少なくとも表す光学系データが提供される光学系データ提供工程と、 − 前記カプセルの前記光学指標を少なくとも表すカプセルデータが提供されるカプセルデータ提供工程(S4)と、 − 前記装着者のデータと前記光学系のデータとに従って前記装着者に提供される前記光機能が判断される光機能判断工程(S5)と、 − 前記カプセルのカスタム化される少なくとも1つの面の指標変動を表す指標マップが前記光機能と前記カプセルデータとに従って判断される指標マップ判断工程(S6)と、をさらに含む請求項1乃至8のいずれか一項に記載の方法。− 前記封入工程に先立つ前記光学系の面の形状と前記光学系の前記光学指標とを少なくとも表す光学系データが提供される光学系データ提供工程と、 − 前記カスタム化工程に先立つ前記カプセルの面の形状と前記カプセルの光学指標とを少なくとも表すカプセルデータが提供されるカプセルデータ提供工程(S4)と、 − 前記装着者のデータと前記光学系のデータとに従って前記装着者に提供される前記光機能が判断される光機能判断工程(S5)と、 − 前記カプセルのカスタム化される少なくとも1つの面の回折変動を表す回折ネットワークマップが前記光機能と前記カプセルデータとに従って判断される回折ネットワークマップ判断工程(S6)と、をさらに含む請求項1乃至8のいずれか一項に記載の方法。前記光機能判断工程中に、前記装着者へ提供される前記光機能が前記装着者のデータ、前記光学系のデータ、前記カプセルのデータに従って判断される、請求項9又は10又は11に記載の方法。前記カスタム化工程(S9)中に、前記カプセル(30)のカスタム化される前記面は前記表面データに従って機械加工される、請求項9に記載の方法。前記カスタム化工程(S9)中に、光学的パッチが、前記カプセル又は前記光学系のカスタム化される面へ加えられる、請求項1に記載の方法。前記カスタム化工程(S9)中に、個別光機能が前記カプセル又は前記光学系のカスタム化される面へ加えられる、請求項1に記載の方法。前記頭部装着型光学系は頭部装着型シースルー表示システムである、請求項1乃至15のいずれか一項に記載の方法。ディスプレイが光学インサート(16)に結合されるディスプレイ取り付け工程(S0)であって前記封入工程(S8)に先立って実施されるディスプレイ取り付け工程(S0)をさらに含む請求項16に記載の方法。前記封入工程(S8)中に、光学インサート(16)が前記カプセル(30)の前記スロット(36)内に横方向に挿入されることにより配置される、請求項2乃至17のいずれか一項に記載の方法。前記能動機能は、次のものからなる群から選択された1つ又は複数の能動機能を含む: − エレクトロクロミック機能; − フォトクロミック機能; − 偏光機能; − 防曇機能; − 着色機能; − 表示機能、請求項1乃至18のいずれか一項に記載の方法。− 分極層、分極層、フォトクロミック層、エレクトロクロミック層、硬質被膜層、保護膜層、防曇層、抗しみ層、反射防止層、干渉層、帯電防止層、着色層からなる群から選択された形式である少なくとも1つの機能層が前記光学系及び/又は前記透明カプセルの面に固定される機能層提供工程と、 − 前記機能層が前記光学系及び/又は前記透明カプセルの少なくとも1つの面に被覆される機能層被覆工程と、をさらに含む請求項1乃至19のいずれか一項に記載の方法。前記封入工程(S8)は次の副工程: − 少なくとも一滴の接着剤が前記透明カプセル30の面上及び/又は前記光学素子(16)の面の1つの面上に堆積される接着剤堆積工程と、 − 前記透明カプセル30の前記面と対向する前記光学素子16の前記面との間に接着剤の層を形成するためにが透明カプセル及び/又は光学素子(16)に印加される力印可工程と、 − 前記光学素子(16)と前記透明カプセル(30)が接着剤により一体化される接着工程とを含む、請求項3乃至20のいずれか一項に記載の方法。前記封入工程(S8)は次の副工程: − 少なくとも接着剤膜が前記透明カプセル30の面上及び/又は前記光学素子(16)の面のうちの1つの面上に堆積される接着剤堆積工程と、 − 前記透明カプセル30の前記面と対向する前記光学素子16の前記面との間に接着剤の層を形成するために力が透明カプセル及び/又は光学素子(16)に印加される力印可工程と、 − 前記光学素子(16)と前記透明カプセル(30)が接着剤により一体化される接着工程とを含む、請求項3乃至20のいずれか一項に記載の方法。前記封入工程(S8)は次の副工程: − 少なくとも少なくとも一滴の接着剤が前記透明カプセル30の面上及び/又は前記光学素子(16)の面の1つの面上に回転塗布法により堆積される接着剤堆積工程と、 − 前記透明カプセル30の前記面と対向する前記光学素子16の前記面との間に接着剤の層を形成するために力が透明カプセル及び/又は光学素子(16)に印加される力印可工程と、 − 前記光学素子(16)と前記透明カプセル(30)が接着剤により一体化される接着工程とを含む、請求項3乃至20のいずれか一項に記載の方法。前記印可される力は、前記光学素子又は前記透明カプセルそれぞれの上への前記透明カプセル又は前記光学素子の重量力の印加により規定される、請求項21乃至23のいずれか一項に記載の方法。前記印可される力は前記光学素子及び/又は前記透明カプセル上への圧力の印加により規定される、請求項21乃至23のいずれか一項に記載の方法。前記圧力は: − 少なくとも1つの可動な変形可能パッド又は − 流体又は固体又は真空圧により少なくとも変形可能な膜を使用して印加される、請求項25に記載の方法。

说明书全文

本発明は、装着者に適合化された頭部装着型光学系を提供する方法に関する。

本発明の背景の論述は本発明の情況について説明するために本明細書に含まれる。参照される構成素子のいずれも特許請求の範囲のいずれかの優先日の時点で既に公表された、既知であった、又は一般的知識の一部であったということを認めるものではない。

頭部装着型システムは装着者により頭上に装着される電子光学装置である。通常、このようなシステムは、様々な段階間で切り替わるように又は情報を装着者へ表示するように電子的に制御される。頭部装着型システムは通常、電子制御式眼鏡レンズを有する眼鏡フレームのようなものを提供する。

本発明は、頭部装着型システム又は外部視界を切り離す没入型(immersive)頭部装着型システムを使用する間に装着者がその環境と相互作用できるようにする非没入型(non immersive)頭部装着型システムなどのように様々な使用パターンに従って使用される頭部装着型システムに関する。

より具体的には、本発明は、シーアラウンド(see−around)又はシースルー機構を含む頭部装着型システムに関する。

頭部装着型シースルー表示システムは現実世界風景上に情報例えばコンピュータ発生情報を重畳することができる。このような頭部装着型シースルー表示システムは特に拡張現実感を達成するために使用される。

装着者は頭部装着型シースルーシステムを通して現実世界を見るので、このようなシステムを装着者の視に合わせてカスタム化する必要がある。装着者は現実世界を正しく見るために矯正眼用レンズが必要であり、頭部装着型シースルーシステムはこのような要件に適応化されなければならない。

したがって、装着者に(特には、装着者の処方箋に)適合化された頭部装着型シースルーシステムを提供する方法が必要である。

さらに、装着者に適合化された頭部装着型シースルーシステムの提供はユニット製作コストに影響を与えやすい。

したがって、本発明の目的は、装着者の視力に適応化された頭部装着型システムを提供する必要性と頭部装着型システムの工業大量生産とを両立させる簡単な方法を提供することである。

この目的を達成するために、本発明は、装着者に適合化された頭部装着型光学系を提供する方法を提案する、本方法は、 − 光学系が提供される光学系提供工程と、 − 少なくとも装着者の処方箋を含む装着者データが提供される装着者データ提供工程と、 − 任意選択的に、光学系が透明カプセル内に少なくとも部分的に封入される封入工程と、 − 光学系又は透明カプセルの少なくとも1つの面が装着者データに従ってそれぞれカスタム化されるカスタム化工程と、を含む。

本発明による方法は、カプセルをカスタム化することにより、一般的電気光学系を使用する一方でカスタム化頭部装着型システムを提供できるようにするので有利である。したがって、本発明によると、電気光学系供給者は一般的(すなわち、各個々の装着者の特定の必要性に適応化されない)電気光学系を供給し得、レンズ供給者は一般的電気光学系を、眼用レンズに関し各装着者の特定の必要性に合わせてカスタム化された透明カプセル内に封入し得る。

有利には、本発明による方法は、電子光学素子取り付けと視力矯正カスタム化とを分離し、装着者に適合化された頭部装着型シースルー電気光学システムの生産ラインを簡単にすることができる。

有利には、本発明による方法は、生産工程において頭部装着型システムのカスタム化を遅らせることによりカスタム化頭部装着型システムを提供できるようにする。

単独で又は組み合わせで考えられ得る別の実施形態によると、 − 本方法はさらに、封入済み光学系又は光学系が眼鏡フレームに取り付けられる取り付け工程を含み、及び/又は − カスタム化工程は取り付け工程後に実施される、及び/又は − カスタム化工程は封入工程に先立って実施される、及び/又は − カスタム化工程は封入工程後に実施される、及び/又は − カスタム化工程は取り付け工程に先立って実施される、及び/又は − 本方法はさらに、 − 封入工程に先立つ光学系の面の形状と光学系の光学指標とを少なくとも表す光学系データが提供される光学系データ提供工程と、 − 透明カプセルの光学指標を少なくとも表すカプセルデータが提供されるカプセルデータ提供工程と、 − 装着者のデータと系のデータとに従って装着者に提供される光機能が判断される光機能判断工程と、 − カプセルのカスタム化される少なくとも1つの面の表面を表す表面データが光機能とカプセルデータとに従って判断される表面データ判断工程と、を含む、及び/又は − 本方法はさらに、 − 封入工程に先立つ光学系の面の形状と光学系の光学指標とを少なくとも表す光学系データが提供される光学系データ提供工程と、 − カプセルの光学指標を少なくとも表すカプセルデータが提供されるカプセルデータ提供工程と、 − 装着者のデータと光学系のデータとに従って装着者へ提供される光機能が判断される光機能判断工程と、 − カプセルのカスタム化される少なくとも1つの面の指標変動を表す指標マップが光機能とカプセルデータとに従って判断される指標マップ判断工程とを含み、及び/又は − 本方法はさらに、 − 封入工程に先立つ光学系の面の形状と光学系の光学指標とを少なくとも表す光学系データが提供される光学系データ提供工程と、 − カスタム化工程に先立つカプセルの面の形状とカプセルの光学指標とを少なくとも表すカプセルデータが提供されるカプセルデータ提供工程と、 − 装着者のデータと光学系のデータとに従って装着者へ提供される光機能が判断される光機能判断工程と、 − カプセルのカスタム化される少なくとも1つの面の回折変動を表す回折ネットワークマップが光機能とカプセルデータとに従って判断される回折ネットワークマップ判断工程と を含み、及び/又は − 光機能判断工程中に、装着者へ提供される光機能が装着者のデータ、光学系のデータ、カプセルのデータに従って判断される、及び/又は − カスタム化工程中に、カプセルのカスタム化される面は表面データに従って機械加工される、及び/又は − カスタム化工程中に、光学的パッチが、カプセル又は光学系のカスタム化される面へ加えられる、及び/又は − カスタム化工程中に、個別の光機能が、カプセル又は光学系のカスタム化される面へ加えられる、及び/又は − 頭部装着型光学系は頭部装着型シースルー表示システムである、及び/又は − 本方法はさらに、 − ディスプレイが光学インサートへ結合されるディスプレイ取り付け工程であって、封入工程に先立って実施されるディスプレイ取り付け工程を含み、及び/又は − 封入工程中に、光学インサートがカプセルのスロット内に横方向に挿入されることにより配置される。

別の態様によると、本発明は、プロセッサへアクセス可能な1つ又は複数の格納された一連の命令を含むコンピュータプログラム製品であって、プロセッサにより実行されるとプロセッサに本発明による方法の工程を行わせるコンピュータプログラム製品に関する。

本発明はさらに、本発明によるコンピュータプログラム製品の1つ又は複数の一連の命令を担持するコンピュータ可読媒体に関する。

さらに、本発明はコンピュータに本発明の方法を実行させるプログラムに関する。

本発明はまた、その上に記録されたプログラムであってコンピュータに本発明の方法を実行させるプログラムを有するコンピュータ可読記憶媒体に関する。

本発明はさらに、1つ又は複数の一連の命令を格納し本発明による方法の工程の少なくとも1つを行うようにされたプロセッサを含む装置に関する。

本発明はさらに、頭部装着型電気光学系を提供する方法に関し、本方法は、 − 電気光学系が提供される電気光学系提供工程と、 − 電気光学系と透明カプセルの少なくとも1つの基板とを密着して積層し、接着剤により一体化することにより電気光学系が透明カプセル内に少なくとも部分的に封入される封入工程とを含む。

単独で又は組み合わせで考えられ得る別の実施形態によると、 − 封入工程は次の副工程: − 少なくとも一滴の接着剤が透明カプセルの面上に及び/又は光学素子の面の1つの面上に堆積される接着剤堆積工程と、 − 透明カプセルの面と対向する光学素子の面との間に接着剤の層を形成するために力が透明カプセル及び/又は光学素子に印加される力印可工程と、 − 光学素子と透明カプセルが接着剤により一体化される接着工程と、を含む。 − 封入工程は次の副工程: − 少なくとも接着剤膜が透明カプセルの面上及び/又は光学素子の面の1つの面上に堆積される接着剤堆積工程と、 − 透明カプセルの面と対向する光学素子の面との間に接着剤の層を形成するために力が透明カプセル及び/又は光学素子に印加される力印可工程と、 − 光学素子と透明カプセルが接着剤により一体化される接着工程と、を含む。 − 封入工程は次の副工程: − 少なくとも少なくとも一滴の接着剤が透明カプセルの面上及び/又は光学素子の面のうちの1つの面上に回転塗布法により堆積される接着剤堆積工程と、 − 透明カプセルの面と対向する光学素子の面との間に接着剤の層を形成するために力が透明カプセル及び/又は光学素子に印加される力印可工程と、 − 光学素子と透明カプセルが接着剤により一体化される接着工程と、を含む。 − 印可される力は、光学素子上又は透明カプセル上それぞれへの透明カプセル又は光学素子の重量力の印加により規定される。 − 印可される力は、光学素子及び/又は透明カプセル上への圧力の印加により規定される。 − 圧力は次のものを使用して印加される: − 少なくとも1つの可動な変形可能パッド、又は − 流体又は固体又は真空圧により少なくとも変形可能な膜。

特記しない限り、以下の論述から明らかなように、本明細書論述を通して、「計算する」、「生成する」などの用語を使用する論述は、計算系のレジスタ及び/又はメモリ内の電子的量などの物理量として表されるデータを、計算系のメモリ、レジスタ、又は他のこのような情報記憶装置、送信装置、又は表示装置内の物理量として同様に表される他のデータに操作及び/又は変換するコンピュータ又は計算系又は同様な電子計算装置の行為及び/又は処理を指すということが理解される。

本発明のいくつかの実施形態は本明細書における動作を行う一又は複数の装置を含み得る。このような装置は、所望の目的のために特に構築され得る、及び/又はコンピュータ内に格納されたコンピュータプログラムにより選択的に活性化又は再構成される汎用コンピュータ又はディジタル信号処理装置(DSP:Digital Signal Processor)を含み得る。このようなコンピュータプログラムは、限定しないが、フロッピー(登録商標)ディスク、光ディスク、CD−ROM、光磁気ディスク、読み出し専用メモリ(ROM:read−only memories)、ランダムアクセスメモリ(RAM:random access memories)、電気的プログラマブル読み出し専用メモリ(EPROM:electrically programmable read−only memories)、電気的消去可能及びプログラム可能な読み出し専用メモリ(EEPROM:electrically erasable and programmable read only memories)、磁気又は光カード、又は電子的命令を格納するのに好適でありかつコンピュータ系バスに結合できる任意の他のタイプの媒体を含む任意のタイプのディスクなどのコンピュータ可読記憶媒体内に格納され得る。

本明細書に提示される処理と表示は、いかなる特定のコンピュータ又は他の装置にも本質的には関連付けられない。様々な汎用系が本明細書の教示に従ってプログラムと共に使用され得る、又は様々な汎用系は所望の方法を実行するように専用化された装置を構築するのに好都合であるということが分かるであり得る。多種多様のこれらの系の所望の構造は以下の説明から分かる。加えて、本発明の実施形態はいかなる特定のプログラミング言語も参照して記述されない。本明細書に記載される本発明の教示を実施するために様々なプログラミング言語が使用され得るということが理解される。

次に本発明の非限定的実施形態について添付図面を参照して説明する。

本発明の実施形態による方法の工程を表すフローチャートである。

本発明の実施形態による方法の工程を表すフローチャートである。

本発明の実施形態による方法の工程を表すフローチャートである。

本発明の実施形態による方法の工程を表すフローチャートである。

本発明の実施形態による方法の工程を表すフローチャートである。

本発明の実施形態による方法の工程を表すフローチャートである。

本発明の実施形態による方法の工程を表すフローチャートである。

本発明の実施形態による方法の工程を表すフローチャートである。

本発明の実施形態による方法の工程を表すフローチャートである。

シースルー電気光学システムの概略図である。

透明カプセルの概略図である。

本発明による方法の第1の封入工程の概略図である。

本発明による方法の第2の封入工程の概略図である。

本発明による方法の第3の封入工程の概略図である。

本発明による方法の様々なLOE封入実施形態の概略図である。

添付図面内の要素は簡略化と明確化のために示されており、必ずしも原寸に比例して描かれていない。例えば、図面内の要素のいくつかの寸法は、本発明の実施形態の理解を深めるのを支援するために他の要素に対して誇張されることがある。

図1aの本発明の実施形態によると、装着者に適合化された頭部装着型シースルーシステムを提供する方法は次の工程を含む: − シースルー電気光学システム提供工程S1、 − 装着者データ提供工程S2、 − 封入する工程S8及び − カスタム化工程S9。

シースルー電気光学システム提供工程S1中に、シースルー電気光学システムが提供される。

本発明の意味において、「電気光学系」は、電気的刺激により制御される系の能動機能の少なくとも一部を可能にする切り替え可能機能(能動機能)を有する系である。

レンズの能動機能は様々なタイプのものであり得る。

レンズの能動機能は、例えば米国特許第6,250,759号明細書に記載のようなレンズの色調を適合化することによりコントラストを強化する機能であり得る。レンズの能動機能はまた、所定方向の偏極により光をフィルタリングすることによりコントラストを強化する機能である得る。

例えば、電子光学手段は可変光透過率を有する系を含み得る。このようなシステムはエレクトロクロミックタイプのものであり得る。好ましいやり方では、このようなシステムは、液晶に基づく系又は電気泳動タイプの系などの少ない電力消費を有する系である。このようなシステムについて、光透過率の変動につながる電気的刺激は電界である、すなわち、系の2つの入力端子の両端に印加される電圧に対応する。電力消費は低く、小型電源に適合する。

別の実施形態では、レンズの能動機能は回折又はホログラフィ光学素子であり得る。

別の実施形態では、レンズの能動機能は画素形式で取り込まれ得る。

例えば、光機能は、フレネルタイプ又はAlvarez and Lohmann屈折タイプのものであり得る。

シースルー電気光学システムはまた、現実世界風景の上に情報を表示するように配置された表示システムであり得る。例えば、表示システムは、現実世界風景の上にコンピュータ発生情報を表示するように配置され、拡張現実感装置を実現できるようにする。

このような拡張現実感装置により、現実世界のビューワの像がオーバーレイ情報により拡張される。

シースルー表示システムの例を図2に示す。このようなシースルー表示システム10は、表示ソース12と、コリメート装置14と、光導波路光学素子16(LOE:light−guide optical element)により構成された光学インサート16とを含む。

このようなシースルー表示システム10は、2次元画像ソースが無限大まで画像化されるようにする、又は装着者の眼の中へ反射されるようにする。

表示ソース12は放射型又は非放射型であり得る。

表示ソース12は、陰極線管(CRT)、液晶ディスプレイ(LCD)、有機発光ダイオードアレイ(OLED:organic light emitting diode array)、走査ソース、シリコン上液晶(LCoS:liquid crystal on silicon)、又は同様な装置などの空間光モジュレータ(SLM:spatial light modulator)から直接に又はリレーレンズ又は光ファイバーバンドルにより間接的に得られるかのいずれかである。表示ソース12は、コリメート装置14(例えば、コリメータレンズ)により無限大まで画像化される素子(画素)のアレイを含む。

光導波路光学素子16は通常、少なくとも2つの主面20、22及び端部、少なくとも1つの部分的反射面24、光をその中へ結合するための光学素子26を含む。コリメート装置14からの出力波形18はその下側面20を通して光導波路光学素子16へ入る。入力波(光導波路光学素子16へ向かう)は、表面26で反射され、光導波路光学素子16内に捕らえられる。

一実施形態では、電気光学系は、少なくとも2つの平坦な主面20、22を有する平坦な光導波路光学素子16を含み得る。例えば、このような光ガイド光学素子16はLumus社製のものであり得る。

別の実施形態では、電気光学系は湾曲光導波路光学素子16を含み得る。

半−反射性楕円面を有する楕円ジオプタの例は仏国特許第2866123号明細書に示されている。

コリメート装置14は、光導波路光学素子16とは独立に組み立てられ得る単一機械モジュールにかなり緩い機械的公差でもって容易に一体化され得る。

この実施形態では、本方法は、表示ソース12とコリメート装置14が光学インサート16へ結合されるディスプレイ取り付け工程S0を含む。

装着者データ提供工程S2中に、少なくとも装着者の処方箋を含む装着者データが提供される。装着者データはさらに、装着者が選択した例えば眼鏡フレームの型、形状、寸法、及び/又は装着者瞳孔間距離、及び/又は装着条件パラメータに関する情報、又はレンズ供給者にとって有用であり得る装着者に関する任意の情報を含み得る。

装着者の処方箋は、装着者の視力欠陥を例えば装着者の眼の前に配置されるレンズにより矯正するために眼科医により判断された屈折力と、乱視と、適切な場合には加入度との一組の光学的特徴である。例えば、累進加入度レンズ用の処方箋は、遠方視力点における屈折力と乱視の値と適切な場合は加入度値とを含む。

例えば、装着者の処方箋は正視装着者の処方箋であり得る。

封入工程S8中に、シースルー電気光学システム10は透明カプセル30内に少なくとも部分的に封入される。

より正確には、図2〜図6に示すように、光学インサート16が装着者の顔の一部の上の透明カプセル30内に部分的に又は完全に封入される。

図4〜図6に示す実施形態によると、透明カプセル30が提供される。

このような透明カプセル30は第1の光学面32及び/又は第2の光学面34を有し得る。

図3に示す一実施形態によると、透明カプセル30は、第1の光学面32と、スロット36により分離され外部部分的周面38により接続された第2の光学面34とを有する。

図3〜図6に示す例では、第1の光学面32は透明カプセル30の前面に対応する。得られた頭部装着型シースルー電気光学システムの使用中、前面32は観察対象の直近に配置される。

図3〜図6では第1の光学面32は凸状として表され第2の光学面34は凹状として表されるが、第1の面32と第2の面34はそれぞれ同様に良好な凹状、それぞれ凸状、任意の他の湾曲、累進、又は複雑な面であり得るということが理解される。

図3に示す実施形態によると、スロット36はシースルー電気光学システムの少なくとも一部を収容するように配置される。好適には、スロット36は、表示システムの場合には光導波路光学素子16を、又は光機能適合システムの場合は活性材料層を収容するように配置される。

第1の好適な実施形態では、光学インサート16はスロット36内に横方向に挿入されることによりスロット36内に配置される。

一実施形態では、カプセルは、キャスティング、モールディング(特には注入によるモールディン)、又は機械加工により作製され、第1の面32と第2の面34はスロット36を規定するレンズの2つの面と空洞とを形成するように作製される。

有利には及び任意選択的に、カプセル30は、封入工程S8に先立って、表面仕上げと研磨により処理され、眼鏡フレーム上に配置するための準備ができた完成レンズの形式にトリミングすることにより切断され得る。

有利には、光学インサートはカプセル30の切断工程中に損傷されない。

図5と図6に表された第2の好適な実施形態では、光学インサート16(縁取りされた又は縁取りされていない)は、透明カプセル30の第1の面32と第2の面34を形成するように組み立てられた2つの基板間に密着して積層され、接着剤により一体化される。

図5と図6に示すように、第1の基板40は、透明カプセル30の第1の光学面32に対応する面とLOE16に対向する反対側内面42とを有するウェハであり得る。

第2の基板50は、透明カプセル30の第2の光学面34に対応する面とLOEに対向する反対側内面52とを有するウェハであり得る。

図3〜図6では第1の光学面32は凸状として表され第2の光学面34は凹状として表されるが、第1の面32と第2の面34はそれぞれ同様に良好に凹状、それぞれ凸状、任意の他の湾曲、累進、又は複雑な面であり得るということが理解される。

この実施形態では、光学インサート16(縁取りされた又は縁取りされていない)は、第1の基板40(特には第1の基板40の内面42)と密着して積層され、第1の基板40とLOE16間の接着剤(図示せず)により一体化される。

第2の基板50に関し、処理は同じである。

図6に示す別の好適な実施形態では、光学インサート16が透明カプセル30の少なくとも1つの基板に密着して積層され、接着剤により一体化される。

積層工程に先立って、少なくとも1つの基板が、レンズのそれぞれの面を形成するようにキャスティングにより作製され、成形される(特には注入により成型又は機械加工される)。

図5bに示すように、第1の基板40は、LOE16の形状と深さの収容領域44を含み得る。LOE16が第1の基板40の収容領域44内に配置されると、第2の基板は第1の基板に結合されしたがってLOE16を封入する。接着は第1と第2の基板間に接着剤を使用することにより行われ得る。

以下に詳述するように、第1と第2の基板がそれらの間のLOEに結合されると、第1と第2の基板の外面は装着者データに基づき判断された表面仕上げデータに従って表面仕上げをされ得る。

有利には及び任意選択的に、基板は、封入工程に先立って、表面仕上げと研磨により処理され、眼鏡フレーム上に配置するための準備ができた完成レンズの形式にトリミングすることにより切断され得る。

接着法により透明カプセル30内に電気光学系(光ガイド光学素子16を有するものなど)を封入するための多数の方法が提案され得、以下に開示される。

本発明の接着法は、透明カプセル30が光ガイド光学素子16の表面に単純なやり方で貼り付けられるようにするので、特に有利である。

既に述べた予備工程では、図5a、5b、図6に示すように、電気光学系を接着することにより封入する方法は、透明カプセル30の第1の面32及び/又は第2の面34を形成するために透明カプセル30に少なくとも1つの基板40、50を設ける工程を含む。

このような基板は、キャスティングにより、モールディング特には注入によるモールディングにより、又はポイントツーポイントディジタル表面仕上げ技術又は自由形式処理による機械加工により作製され、第1の面32と第2の面34はレンズの2つの面を形成するように作製される。

一実施形態では、カプセル30の基板は有機材料中にある。

別の実施形態では、カプセル30の基板は鉱物材料中にある。

有利には、基板の製造中に誘発される残留応力は、製造された基板が変形又は歪まないようなものである。

有利には及び任意選択的に、カプセル30は、封入工程に先立って、表面仕上げと研磨により処理され、眼鏡フレーム上に配置するための準備ができた完成レンズの形式にトリミングすることにより切断され得る。

電気光学系を接着することにより封入する方法はまた、電気活性系に光ガイド光学素子16を設ける工程を含む。

封入工程S8は次の副工程を含む: (a)少なくとも一滴の接着剤が透明カプセル30の面上及び/又は光ガイド光学素子16の面の1つの面上に堆積される接着剤堆積工程; (b)透明カプセル30と光ガイド光学素子16が互いに対して配置される位置決め工程; (c)任意選択的に、透明カプセル30と光ガイド光学素子16が互いに対して移動される移動工程; (d)透明カプセル30の面と対向する光ガイド光学素子16の面との間に接着剤の層を形成するために力が透明カプセル30及び/又は光ガイド光学素子16に印加される力印可工程; (e)任意選択的に、印可力が解除される解除工程。

工程d)又はe)の終了時に、接着工程f)中に、光ガイド光学素子16と透明カプセル30が接着剤により一体化される。

有利には、本発明の封入工程S8は、カプセル30の様々な部分と光ガイド光学素子16との接着が最適光学品質と均一光機能を有することを保証する。

カプセル30の第1の光学面32を形成する第1の基板40と光ガイド光学素子16の対応主面22との接着のこれらの様々な工程について詳述する。当然ながら、このような方法は、カプセル30の第2の光学面34を形成する第2の基板50と光ガイド光学素子16の主面20との最終接着工程に同様に適用可能である。

次に添付図面、特に図5と図6を参照すると、第1の基板40は可動ホルダ(図示せず)上に配置され、その第1の光学面32は上に向き、反対側の内面42は光ガイド光学素子16の主面20に対向する。

光ガイド光学素子16もまた可動ホルダ(図示せず)上に配置される。

工程a)中に、少なくとも一滴の接着剤が第1の基板40の内面上に堆積される。

一実施形態では、一滴の接着剤が第1の基板40の内面42の中心に堆積される。

別の実施形態では、数滴の接着剤が第1の基板40の内面42上に行列状に配分され得る。

堆積技術は当業者に周知の任意の技術であり得る。

別の実施形態では、少なくとも一滴の接着剤が、第1の基板40の内面42に対向する光ガイド光学素子16の主面22に堆積される。

別の代替案実施形態では、2滴の接着剤の最初の接触中に接着剤中の気泡が出現するのを回避するために、少なくとも一滴の接着剤が、第1の基板40の内面42上に堆積された一滴の接着剤に対向するLOE16の主面22に堆積される。

接着剤の量は、力の印加工程d)中にカプセル基板の内面42全体にわたって連続接着膜を形成するのに十分でなければならない。

一滴の接着剤は所定ドーズ量の硬化性接着材であり得る。

硬化性接着材の使用は、力印可工程d)中に恒久的接着を得るための光放射提供工程及び/又は加熱提供工程を必要とする。

光放射は、選択された硬化性接着材のイニシエータに対して選択される。

位置決め工程b)中に、光ガイド光学素子16と関連ホルダ内に支持された第1の基板40は、カプセル30の第1の光学面32の光学中心を光ガイド光学素子16のアイモーションボックスの中心に対し配置するように互いに対して配置される。

このような位置決め工程は、カプセル30の第2の光学面34を形成する第2の基板50と、対向する光ガイド光学素子16との最終的位置決めに同様に適用可能である。

カプセル30と光ガイド光学素子16の相対的位置決めは任意の公知の制御方法により制御され得る。

一実施形態では、カプセル30と光ガイド光学素子16との正確な相対的位置決めはカプセル基板40、50上及び/又は光ガイド光学素子16上の位置決め基準を使用することにより達成され得る。

透明カプセルと光ガイド光学素子16とを互いに対して配置するために可動フレームを位置決め基準として使用し得る。

透明カプセルと光ガイド光学素子16との互いに対しての移動を誘導するために、ターゲットに関連付けられたカメラを位置決め基準として使用し得る。カプセル30と光ガイド光学素子16の像の解析により、カメラ及びターゲットに対するカプセル30と光ガイド光学素子16のそれぞれの精密位置と配向とを得る。

上述の積層工程の第1の副工程c)中に、第1の基板40と光ガイド光学素子16が互いに対して移動され、少なくとも一滴の接着剤が第1の基板40の内面42に対向する光ガイド光学素子16の主面22に接触する。

上述の積層工程の第2の副工程d)中に、力が第1の基板40及び/又は光ガイド光学素子16に印加される。

印可される力は、透明カプセル30の内面42と対向する光ガイド光学素子16の主面22との間に薄い連続接着剤膜を形成するように規定される。

力は短期間に印加されるので、透明カプセル30により少なくとも部分的に封入されるガイド光学素子16の生産時間を改善し得る。

一実施形態では、接着剤と光ガイド光学素子16上に印加される力は、光ガイド光学素子16の主面22上に単純に配置された第1の基板40の重量による重力の印加により規定される。

別の実施形態では、接着剤と第1の基板40上に印加される力は、第1の基板40の内面42上に配置されたガイド光学素子16の重量による重力の印加により規定される。

本発明者らは、それぞれの対応する光ガイド光学素子16と基板上へのカプセル又は発光光学素子16の重量の印加は封入電気光学系の最適接着品質と高光学品質とを得るのに十分であるということを見出した。

別の実施形態では、印加される力は第1の基板40及び/又は光ガイド光学素子16への加圧により規定される。

印加される圧力は光歪みを検出するために一様かつ十分でなければならない。

第1の基板40及び/又は光ガイド光学素子16を加圧するための様々な方法が使用される。

一実施形態では、圧力は可動かつ変形可能パッドを使用して印加され得る。

パッドは支持素子により支持され、変位手段により上下移動される。

力印加工程d)中に、パッドに印加される圧力を制御するためにセンサが使用され得る。

第1の基板40が光ガイド光学素子16に印加されるか又はその逆かに依存して、パッドは、第1の基板40の第1の光学面32、又は接着される主面22に対向する光ガイド光学素子16の主面20にそれぞれ貼り付けられる。

工程d)中に、パッドは第1の基板40の第1の光学面32と接触するように移動される。

第1の基板40へのパッドの貼り付け中に、パッドは変形され、カプセルの第1の光学面32の曲率に従う。

パッドのさらなる移動により、第1の基板40を光ガイド光学素子16の対向主面方向に押し下げて第1の基板40の内面42と対向光ガイド光学素子16の面22間に接着剤の薄い連続層を形成する。

一実施形態では、圧力は基板40の中央部分内に印加される。

パッドはシリコーン材料により作製され得る。

一実施形態では、未使用中時、第1の基板40に貼り付けられるパッドの面は、平面であってもよいし、第1の基板40の第1の光学面32の形状に一致するようにされてもよい。

別の実施形態では、パッドは変形可能な風船により置換される。

さらに、別の実施形態では、圧力は、真空、又は流体、又は固体圧力に伴い変形可能な少なくとも1つの膜により印加され得る。上記工程は当該技術において知られた様々な装置により行われ得る。

第1の別の実施形態の工程中、光ガイド光学素子16とカプセル30は真空槽内にそれらの可動保持手段により保持される。

真空槽は、例えば垂直軸を有する円筒状の側壁を有する。真空槽は、側壁の上側周辺縁部に対して膜を固定するために締付けリングを備える。したがって、真空槽は上面上に密封したやり方で閉じられる。真空槽は基部の上に固定高で配置される。

真空工程中に真空槽が配置されると、膜は、第1の基板40又は光ガイド光学素子が膜に対向しているかに依存して第1の基板40の第1の光学面32又は光ガイド光学素子16の主基板22に従って変形される。

膜の変形は、第1の基板40を光ガイド光学素子16の対向主面22方向に押し下げて、第1の基板40の内面と対向光ガイド光学素子16の面間に接着剤の連続層を形成する。

解除工程中に、真空が解除されるので、光ガイド光学素子16と透明カプセル30は接着剤により一体化される。

第2の別の実施形態の工程中、真空は、変形可能膜を膨張させるために空洞中に導入される流体圧力により置換される。

流体はガス又は液体であり得る。

代替案では、流体圧力又は真空圧は固体圧力により置換される。

空洞内へのガスの注入により膜を変形し、膜は、膨張し第1の基板40を光ガイド光学素子16の対向主面22方向に押し下げ、第1の基板40の内面と対向光ガイド光学素子16の面との間に接着剤の連続層を形成する。

解除工程中に、ガス圧入は停止される。

接着工程中、光ガイド光学素子16と透明カプセル30は接着剤により一体化される。

さらに、一実施形態では、本方法はさらに、接着される光ガイド光学素子16の面と基板40、50の面が接着剤により接着される前に接着を改善するために処理され得る表面処理提供工程を含む。

一実施形態では、ディスプレイが光学インサート16に結合されるディスプレイ取り付け工程S0はカプセル30と光学インサート16とを接着することによる封入工程S8に先立って実施される。

さらに、本発明の方法の別の実施形態では、工程a)は次の工程により置換される: a1)少なくとも1つの接着剤膜が透明カプセル30の面上及び/又は光ガイド光学素子16の面の1つの面上に堆積される接着剤堆積工程。

別の実施形態では、工程a)は次の工程により置換される: a2)少なくとも少なくとも一滴の接着剤が透明カプセル30の面上及び/又は光学素子(16)の面の1つの面上に回転塗布法により堆積される接着剤堆積工程。

図4と図6に表された第3の好ましい実施形態では、光学インサート16(縁取りされた又は縁取りされていない)は、第1の面を成型するための第1の成形型部分1と第2の面を成型するための第2の成形型部分2とを含む成形型内で成形される間レンズブランク内に配置されることにより、レンズ内に含まれ、レンズブランク3を得るために単量体Mがこの成形型内で成形される又はこの成形型中に注入され、次に、レンズブランク3は任意選択的に、表面仕上げと研磨により処理され、眼鏡フレーム上に配置するための準備ができた完成レンズの形式にトリミングすることにより切断され得る。

有利には、様々な実施形態では、透明カプセル30の基板40、50はまた、光学系(特にはLOE)の保護機能を有し、また、光学ヘッド実装装置の美観を改善するために一定の曲率の平坦LOEを提供することができる。

さらに、封入工程は、平面形状又は湾曲形状のいずれかを有するLOEを少なくとも部分的に封入するために実施され得る。

図6に示す別の実施形態では、光学インサート16は封入されることなくブランク光学インサート(ブランクLOE)を形成し得るということが理解される。

有利には、ブランク光学インサート16は、表面仕上げと研磨により処理され、眼鏡フレーム上に配置するための準備ができた完成レンズの形式にトリミングすることにより切断され得る。

カスタム化工程S9中に、第1の実施形態では、透明カプセル30の少なくとも1つの面が装着者データに従ってカスタム化される。

この実施形態では、封入は一時的に行われ得るということに注意すべきである。

カスタム化工程S9中に、第2の実施形態では、シースルー電気光学素子の少なくとも1つの面が装着者データに従ってカスタム化される。

用語「カスタム化」は、装着者データに適応化された補正光機能の任意の最終的追加を示すために本明細書では使用される。関連矯正光機能とシースルー電気光学システム又は関連矯正光機能と透明カプセル30に損傷を引き起こすことなく矯正光機能を除去することは不可能である。

本明細書では使用される用語「カスタム化」は、補正クリップ又は一時的再使用可能補正パッチを除外する。

例えば、装着者データは装着者処方箋を含む。装着者へ提供される補正光機能は従来の眼用レンズに対し判断され、透明カプセル30の面の少なくとも1つはこのような補正光機能を提供するようにカスタム化される。

一実施形態によると、透明カプセルの第2の面34は、図3の点線により表される完成透明の後面35を提供するように例えば製造方法により修正される。

第2の面34は、機械加工具を使用することにより第2の面34の表面を機械加工することにより、又は所望の光機能を提供するために透明カプセルの光機能に加える光機能を有する光学パッチを加えることにより、修正され得る。

本発明の本実施形態では、透明カプセル30の後面がカスタム化されるが、本発明の別の実施形態では、前面32がカスタム化され得る又は前面32と後面34の両方がカスタム化され得るということが理解される。

そうでなければ、本発明の別の実施形態では、シースルー電気光学システムの前面及び/又は後面はこのような補正光機能を提供するようにカスタム化される。

したがって、本発明によると、シースルー電気光学システム供給者は一般的(すなわち、各個々の装着者の一般的必要性に適応化されない)シースルー電気光学システムを供給し得、レンズ供給者は、眼用レンズに関し各装着者の一般的必要性にカスタム化された非封入型一般的シースルー電気光学システムを供給し得る。

本発明の実施形態によると、本方法はさらに、装着者データ提供工程S2後でかつカスタム化工程S9に先立って、 − シースルー電気光学システムデータ提供工程S3と、 − カプセルデータ提供工程S4と、 − 光機能判断工程S5と、 − 表面データ判断工程S6と、を含み得る。

封入工程前のシースルーシステムの面の形状とシースルーシステムの光学指標とを少なくとも表すシースルー電気光学システムデータがシースルー電気光学システムデータ提供工程中に提供される。

透明カプセルの光学指標を少なくとも表すカプセルデータがカプセルデータ提供工程S4中に提供される。

好適な実施形態では、カプセルの第1及び/又は第2の面の形状を表すカプセルデータもまたカプセルデータ提供工程S4中に提供される。

第1と第2の面の形状は、少なくとも面の表面と共通基準系におけるそれらの配向として理解されるべきである。

装着者のデータとシースルーシステムのデータを使用することにより、光機能(すなわち装着者へ提供される装着者の処方箋に基づくジオプタ補正)が判断される。光機能は、頭部装着型電気光学系を通して見る際の装着者の矯正視力を保証するように判断される。このような光機能の判断は、設計者及び/又は供給者が使用する計算ツールを使用して実施され得る。

したがって、本発明による方法は、処方箋眼鏡、休憩用眼鏡、練習眼鏡又は任意の他の例に適用され得る。

別の実施形態では、装着者へ提供される光機能は、またカプセルデータを使用して判断される。

光機能が判断されると、表面データが表面データ判断工程S6中に判断される。

本発明の第1の実施形態によると、表面データはカプセルのカスタム化される少なくとも1つの面の表面を表す。表面データは、少なくとも光機能とカプセルデータとに従って判断される。

本発明の第2の実施形態によると、表面データは光学インサート16のカスタム化される少なくとも1つの面の表面を表す。

表面データ判断工程S6中に、透明カプセル又は光学インサート16の前面及び/又は後面のいずれがカスタム化されるかが判断される。

シースルー電気光学システムが表示システムであれば、すべての光機能を裏面により行わせることが有利かもしれない。実際、シースルー電気光学システムにより表示される情報は、一旦封入されると透明カプセルの裏面だけを通して装着者により見られる。したがって、装着者が眼科的矯正の完全な恩恵を受けるためには、このような眼科的矯正は裏面により行われるべきである。

別の実施形態では、表面データ判断工程は、カプセルのカスタム化される少なくとも1つの面の指標変動を表す指標マップが光機能とカプセルデータとに従って判断される指標マップ判断工程S6により置換される。

別の実施形態では、カスタム化工程S9が透明カプセル30の前面及び/又は後面上に回折又はホログラフィ光学素子を追加することからなる場合、表面データ判断工程は、カプセルのカスタム化される少なくとも1つの面の回折変動を表す回折マップが光機能とカプセルデータとに従って判断される回折マップ判断工程S6により置換される。

図1aと図6に示すように、本発明による方法はさらに、封入済みシースルー電気光学システムの少なくとも一部が眼鏡フレーム4内に取り付けられる取り付け工程S10(図6に示す)を含み得る。例えば、封入済みシースルー電気光学システムは装着者により選択された眼鏡フレームに取り付けられる。

図1fに示す別の実施形態では、取り付け工程S10中に、非封入シースルー電気光学システムの少なくとも一部が眼鏡フレーム4に取り付けられる。

さらに、図1a〜1gは、本発明のいくつかの実施形態による方法の連続工程を表す様々なフローチャートを示す。

図1d、1e、1gに示すように全体処理を簡単にするために、カスタム化工程S9は取り付け工程S10に先立って実施される。このようなシーケンスは、カスタム化工程S9が透明カプセル30の表面の1つを機械加工する必要がある場合に特に興味深いものである。実際、表面の1つを機械加工することは通常、透明カプセル30を回転させることと機械加工具に表面の1つを機械加工させることとを必要とする。このような操作は、一旦透明カプセル30が眼鏡フレーム上に取り付けられると容易に実施することができない。

カスタム化工程S9が、透明カプセル30の前面及び/又は後面上に2つの光学パッチの一方を追加することからなる場合、カスタム化工程S9は図1a、1b、1c、1fに示すように取り付け工程S10後に実施され得る。このような実施形態は、シースルー電気光学システム供給者に、例えばレンズ供給者又は装着者自身によりその後カスタム化される標準的頭部搭載系を供給させることができるようにする。

有利には、カスタム化はレンズ生産工程内で遅らせることにより生産工程全体を簡単にする。遅いカスタム化は最高段階での標準実装を可能にする。

さらに、図1a、1b、1c、1fの実施形態はまた、多種多様の処理を可能にする。

カスタム化工程S9が、カプセル30のカスタム化される面(又は封入工程の無い実施形態における光学インサート16のカスタム化される面)に対する個別光機能を規定することからなる場合、カスタム化工程S9はまた、同じ利点を有する取り付け工程S10後に実施され得る。

別の実施形態では、カスタム化される面に対する個別光機能の規定は取り付け工程S10に先立って実施され得る。

個別光機能の追加は、カプセルのブランクの画素単位の離散化に基づく技術により実施され得る。

表現「個別光機能」は特に、部品の表面に平行に並置される少なくとも一組の透明なセルを含む複雑な画素化又はマイクロ構造化構造により提供される機能を指し得る。

セルは、それらの光学特性のために選択された様々な機能性物質により充填され、例えば、それらの屈折率、それらの光吸収、電気的又は光刺激に対するそれらの応答などに関連付けられ得る。

このような膜は、特にそれらの組成内に多くの機能を具現することができる。

表現「個別光機能」はまた、特に、照射修正可能光学特性を有する少なくとも1つの活性材料を取り込むことにより提供される機能を指し得る。

活性材料はカプセルが重畳されたそれぞれの層内に分散される、すなわちカプセルは活性材料で作られる。

修正可能光学特性は活性材料の光吸収特性及び/又は屈折性を含み得る。

活性材料の照射は、マスクを通して活性材料を適切なビームへ露出することにより、又はレーザを使用することにより行われ得る。

表現“個別光機能”はまた、特に、カプセルが重畳されたそれぞれの層内又はカプセル内に分散された添加物成分を取り込むことにより提供される機能、又はフレネル面を規定することにより提供される機能を指し得る。

図1g、1h、1iに示す一実施形態によると、カプセル30のカスタム化工程S9は封入工程S8に先立って実施される。このようなシーケンスは、カスタム化工程が透明カプセルの面の1つを機械加工する必要がある場合に特に興味深いものである。実際、このようなシーケンスは、シースルー電気光学システムの表面の1つを機械加工中にシースルー電気光学システムを損傷するリスクを低減する。

図1g、1h、1iに示すような実施形態は特に有利である。このようなシーケンスは全工程のカプセルへの作用を無相関にすることができる。全工程の光学部品は全工程の電子部品に対して無相関にされる。無相関化が助長され、頭部装着型システムの品質が改善される。

本発明の実施形態によると、カスタム化工程S9は、透明カプセルの面の一方又は両方を機械加工する工程と、光学パッチ又は個別光機能を機械済み光学面の少なくとも一方又は両方の上に追加する工程とを含み得る。

このような実施形態によると、カスタム化工程S9の機械加工部分は封入工程S8及び取り付け工程S10に先立って行われ、一方、パッチ部分又は個別光機能部分は取り付け工程S10後に行われ得る。

代替案では、機械加工部分及びパッチ部分又は個別光機能部分は取り付け工程S10後に行われ得る。

さらに、カスタム化工程S9が透明カプセル30の前面及び/又は後面上に2つの光学パッチの1つを追加することからなる場合、縁取り工程は任意選択的であり得る。

本方法がディスプレイ取り付け工程S0をさらに含む場合、ディスプレイ取り付け工程は封入工程S8に先立って実施され得る。このような操作S0は、光学インサート16が透明カプセル30のスロット36内に横方向に挿入される場合は、容易に実施され得る。

さらに、このような操作S0は、特に図1hと1iに示す封入工程S8に先立って作製された透明カプセル30のカスタム化工程S9と同時に容易に実施され得る。

ディスプレイ取り付け工程S0はカスタム化工程S9と封入工程S8が切り離されているのでこれらの工程を妨害することなく行われ得るので有利である。

さらに、このような操作S0は、図1a、1b、1d、1f、1g、1h、1iに示す取り付け工程S10と同時に又は取り付け工程S10に先立って容易に実施され得る。

図1d、1a、1gの実施形態によると、ディスプレイ取り付け工程S0は生産工程の進展の中では遅らされる。有利には、カスタム化が促進され得、封入工程及び/又はカスタム化工程の時点で表示が厄介ではないので頭部装着型システム品質は改善される。

本発明による方法はさらに、シースルー電気光学システム及び/又はカプセル30が少なくとも部分的に絶縁される絶縁工程S7を含み得る。

絶縁工程S7は、 − 絶縁機能がシースルーシステムデータに従って判断される絶縁機能判断工程と、 − 少なくともシースルーシステム又はカプセル30の絶縁される少なくとも1つの面の光学指標(群)を少なくとも表す絶縁データが絶縁機能とシースルーシステムデータに従って判断される絶縁データ判断工程と、を含む。

有利には、シースルーシステム又はカプセル30の絶縁される少なくとも1つの面の反射率データ、透過率データ、光学指標(群)、偏極データを表す絶縁データが絶縁機能とシースルーシステムデータに従って判断される。

この実施形態によると、シースルーシステムデータはまた、シースルー電気光学システムの光学指標(群)を少なくとも含む。

有利には、シースルーシステムデータは、シースルー電気光学システムの反射率データ、透過率データ、光学指標(群)、偏極データを表す。

一実施形態によると、絶縁工程S7は封入工程S8に先立って実施される。

別の実施形態によると、カプセル絶縁工程S7は封入工程S8後に実施される。

一実施形態によると、図1gに示すようにカプセル絶縁工程S7はカスタム化工程S9後に実施される。

一実施形態によると、図1iに示すようにカプセル絶縁工程S7取り付け工程S10後に実施される。

絶縁工程S7中に、カプセル30の面又はシースルー電気光学システムの面は、上記面の高反射を保証するために、絶縁処理に付される。

絶縁処理は、反射で動作するホログラム、又は被覆技術、又は任意の公知の絶縁技術により実施され得る。

これまでの例は電気光学系を参照して説明したが、本発明の方法は、手動刺激又は放射刺激などの電気的刺激以外の刺激により制御される系の能動機能の少なくとも一部を可能にする切り替え可能機能(能動機能)を有する光学系に適用され得る。

したがって、能動機能は、次のものからなる群から選択された少なくとも1つ又は複数の能動機能を含み得る: − 表示情報機能 − エレクトロクロミック機能 − フォトクロミック機能 − 偏光機能 − 防曇機能 − 着色機能。

このようないくつかの能動機能は頭部装着型光学系の光学又は機械的性質を改善し得る。

シースルー表示光学系に関しては、上に列挙された能動機能などのいくつかの能動機能が表示機能に追加され得る。

より詳細には、光学インサート16が装着者の顔の一部の上の透明カプセル30内に部分的又は完全に封入される場合、上に列挙されたいくつかの能動機能は、光学インサート16の主面20、22の一方又は両方及び/又は透明カプセル30の第1の光学面32及び/又は第2の光学面34など光学インサート16及び/又は透明カプセル30の少なくとも1つの面に追加され得る。

このようにして、エレクトロクロミック機能は、光学インサート16の面上に、又は第1の光学面32及び/又は第2の光学面34など透明カプセル30の面に設けられ得る。

非限定的例では、エレクトロクロミック機能は、以下に併せて説明されるエレクトロクロミック層により、又は電気的刺激などに対するそれらの応答に関連付けられたそれらの光学特性のために選択された様々な機能性物質により充填された部品の表面に並設された少なくとも一組の透明なセルを含む複素構造により、又は最先端技術から知られた高分子材料ゲル又は高分子材料液により、提供され得る。

その上、フォトクロミック機能に関しては、フォトクロミック材料が透明状態と着色状態間で切り替わることができる。上記材料は遭遇する放射の量及び波長に基づき状態を変える。

非限定的例では、フォトクロミック機能は、フォトクロミック染料をカプセル30材料及び/又はインサート16材料中へ(材料がUV光を受光するようにされる限り)、インサート又はカプセルフォトクロミック層被覆中へ取り込むことにより提供される。

国際公開第2013/006153号パンフレットに開示される別の例では、フォトクロミック機能は、透明カプセル30の第1の光学面32の形状及び曲率に容易に適用され適合し得る一時的フォトクロミック膜(又はパッチ)により提供される。

一実施形態では、一時的フォトクロミック膜は、材料が紫外線カットフィルタ材料でなければ、凹状面に適用され得る。

さらに、一実施形態では、本発明の方法はさらに、 − 少なくとも1つの機能層が提供される機能層提供工程と、 − 機能層が光学系及び/又は透明カプセルの面へ被覆される機能層被覆工程と、を含み得る。

機能層は、以下のものからなる群から選択された1つ又は複数の層を含み得る:分極層、フォトクロミック層、エレクトロクロミック層、硬質被膜層、(摩滅及び/又は傷防止被覆及び/又は耐衝撃性被覆)上塗り層、防曇層、抗しみ層、反射防止層、干渉層、帯電防止層、及び着色層。

このような層は、頭部装着型光学系の光学又は機械的性質を改善し得る。

光学インサート16が装着者の顔の一部の上の透明カプセル30内に部分的又は完全に封入される場合、上に列挙されたいくつかの機能層は、光学インサート16の主面20、22の一方又は両方及び/又は透明カプセル30の第1の光学面32及び/又は第2の光学面34など光学インサート16及び/又は透明カプセル30の少なくとも1つの面へ被覆され得る。

被覆工程は、機能層を透明カプセル及び/又は光学系へ固定するための任意の公知の解決策を含み得る。

例えば、機能層は、浸漬塗布法、回転塗布法、真空堆積法、噴霧塗布法、膜転写法、膜積層法、又は吸水膨潤処理により被覆される。

特に、機能層は、米国特許出願公開第2010/0110567号明細書に開示されたラテックス接着剤、UV硬化性接着剤、HMA(ホットメルト接着剤)、感圧接着剤(PSA:pressure sensitive adhesive)、又は二重層接着剤構造により透明カプセル30及び/又はインサート16の主面などの光学系の面に接着され得る。このような二重層接着剤構造は、二重層接着剤を形成するために、機能層の表面上に配置されたラテックス接着剤の層と、ラテックス層とカプセル30又は光学系の表面(インサート16の表面など)間に配置されたホットメルト接着剤の層とを含む。

この実施形態は、転写法(より具体的には、欧州特許第1866144号明細書に開示された膜積層法)により機能層を被覆するように特に良好に適応化される。先に述べたような少なくとも1つの機能層は、ポリカーボネート、ポリエチレンテレフタラート、ポリウレタン、シクロオレフィン、又は三酢酸セルロースに基づく熱可塑性膜のような平坦膜で被覆される。

これまでの例はシースルー電気光学システムを参照して説明したが、本発明の方法はシーアラウンド機構を有する頭部装着形表示装置系などの非没入型又は没入型電気光学系に適用され得るということが理解される。

これまでの例は眼用レンズの製造を参照して説明したが、本発明の方法はより一般的には他の型の光学レンズ(例えば望遠鏡などで使用される光学レンズ)の製造に適用され得るということが理解される。

単に一例として記載された先の例示的実施形態であって、もっぱら添付の特許請求の範囲により判断される本発明の範囲を制限するように意図されていない先の例示的実施形態を参照することにより当業者は多くのべつの修正と変形自体を認識することになる。

特許請求範囲において、用語「含む」は他の素子又は工程を排除しなく、不定冠詞は複数の素子を排除しない。異なる特徴が相互に異なる従属請求項で列挙されるという単純な事実は、これらの特徴の組み合わせが好適には使用され得ないということを示すものではない。特許請求範囲におけるいかなる参照符号も本発明の範囲を制限するものと解釈されてはならない。

QQ群二维码
意见反馈