Bifocal ophthalmic lens

申请号 JP19783191 申请日 1991-08-07 公开(公告)号 JP3294291B2 公开(公告)日 2002-06-24
申请人 ミネソタ マイニング アンド マニュファクチャリング カンパニー; 发明人 アンドリュー フゼイ ジョン; ジョン シンプソン マイケル;
摘要
权利要求 (57)【特許請求の範囲】
  • 【請求項1】 回折及び屈折の組み合わせから得られる2つの本質的な光学的能力を備える複焦点眼科用レンズであって、 該レンズは、中央ゾー ン及び同心円形の複数の環状ゾーンを有する 複数の回折ゾーンを備える少なくとも1つの表面を具備し、 前記各 回折ゾーンは、設計波長のほぼ3/2の光学的高さを有する光学的段差によって分離され 前記レンズは、回折能力及び2つの主要な焦点を有する
    ものであって、前記主要な焦点が、遠方視覚に対応する
    第1の回折次と近接視覚に対応する第2の回折次とにそ
    れぞれ対応する、複焦点眼科用レンズ。
  • 【請求項2】 前記設計波長が、人間の目の最大明順応感度の分光範囲を用いる請求項1に記載の複焦点眼科用レンズ。
  • 【請求項3】 前記レンズが、内部接眼レンズである請求項1に記載の複焦点眼科用レンズ。
  • 【請求項4】 前記レンズが、コンタクトレンズである請求項1に記載の複焦点眼科用レンズ。
  • 【請求項5】 前記レンズが、人工角膜である請求項1
    に記載の複焦点眼科用レンズ。
  • 【請求項6】 前記レンズが、薄膜移植用である請求項1に記載の複焦点眼科用レンズ。
  • 【請求項7】 前記回折ゾーンが、曲面上に備えられる請求項1に記載の複焦点眼科用レンズ。
  • 【請求項8】 前記曲面が凹面である請求項7に記載の複焦点眼科用レンズ。
  • 说明书全文

    【発明の詳細な説明】

    【0001】

    【産業上の利用分野】本発明は、複数の焦点距離を備える眼科用レンズに関する。

    【0002】

    【従来の技術】ここで使われる用語”眼科用レンズ”
    (Opthalmic lens) は、コンタクトレンズ及び内部接眼レンズ(intraocular )のような視矯正レンズを示す。 他には、あまり一般的でないが、人工膜(artifi
    cial corneas)及び内部薄膜(intralameller )も眼科用レンズの定義のなかに含まれる。

    【0003】2焦点メガネレンズは百年前から知られている。 このレンズにおいて、代表的には第1の領域が第1の焦点距離を備えられ、一方の第2の領域が第2の焦点距離を備えられる。 使用者は、近く又は遠くの物体を眺めるためにレンズの固有の部分を通して見る。

    【0004】更に最近では、他のタイプの複焦点眼科用レンズを発展させることに関心がもたれている。 メガネレンズに使用された手段と同様な手段を利用する複焦点コンタクトレンズが、”開業医及び学生向け教科書、コンタクトレンズ”第2版、Vol.2 の 571ページから 591
    ページに記述されている。 しかしこのレンズは大きな欠点があり、レンズの異なる部分が、遠い視覚と近い視覚のために瞳孔をカバーするので、レンズが眼球上の位置を移動することを必要とする。 内部接眼レンズ又は他の移植されるレンズは位置を移動できないので、このレンズ設計はこのようなレンズには使用できない。 コンタクトレンズにあってもこの方法は欠点であり、レンズが所望の視覚範囲を向く眼球上を適当に移動しようとすることを保証することが難しい。

    【0005】上述の教科書に記述された2焦点コンタクトレンズの他のレンズ設計において、レンズの中央ゾーンが第1の焦点距離を備えられ、その中央ゾーンを囲む領域が第2の焦点距離を備えられる。 このレンズ設計は、同時に存在する視覚として識別される現象を利用して、レンズの移動の必要性を不要とする。 この同時に存在する領域は、中央ゾーンを通過する光がレンズから第1の距離において、与えられた物体の映像を形成し、且つ外側のゾーンを通過する光がレンズから第2の距離において、同じ物体の映像を形成する現象を利用する。 他の映像配置が網膜の前又は後ろのいずれかにあるとき、
    これらの映像配置の1つだけが網膜に向けられ、正確に焦点が合った映像を作る。 不適当に集中された映像は、
    焦点がずれているので、焦点が合った映像のコントラストを減らすだけであろう。 目の感光反応は対数的であるので、コントラストの50%から60%の減少は知覚されるほどのことはなく、このようなレンズの使用者は、
    1つにうまく焦点の合った映像に対し個人的印象を受ける。

    【0006】このようなレンズの欠点は、照度に関連された低い明るさの状態の映像において、十分な照度を与えるために中央ゾーンが十分大きく作られたとき、即ち患者の瞳孔が広がったとき、中央ゾーンは、明るい光の状態において瞳孔が縮小する場合の瞳孔範囲の全て又はほとんどを占めるであろう。 従って、2焦点作用は明るい光において失われる。 反対に、明るい光の状態において2焦点作用を備えるために中央ゾーンが十分小さく作られたとき、低い照度環境において、不十分な光の量が中央ゾーンと関連される映像へ向けられるであろう。 故に中央ゾーンは一般的に、遠方の視覚を与えるために使われるので、このようなレンズの使用者が、低い照度状態において遠方の視覚を必要とするとき、たとえばこの使用者が夜間に自動車を運転するようなとき、危険な状況を作りだすに違いない。

    【0007】米国特許第 4,637,697号及び第 4,642,112
    号(Freeman 特許)は、光が屈折手段と回折手段とによって、異なる2つの焦点へ向けられる他のタイプの2焦点レンズを開示している。 その基礎となる屈折力は、光を回折配置の多様体に分割する屈折構造によって補われる。

    【0008】回折ゾーンプレートが、特定の波長λの光に対して設計されるべきとされ、その波長の光に対して最も有効に働く。 通常の設計によれば、回折ゾーンプレートにおけるn番目のゾーンの半径r nは、 (n) 1/2
    1 、但しr 1は中央ゾーンの半径、と等しくされなければならない。 理論的な近似値に対してはr 1が(2λ
    f) 1/2と等しくされ、但しこのλは設計上の波長であり、fは回折構造の焦点距離である。 従って、第n番目のゾーンは(2nλf) 1/2と等しい半径を持つ。

    【0009】回折ゾーンプレートを設計するとき、設計上の波長λが選択されなければならない。 所望の焦点距離及び波長が選択されると、各ゾーンの境界の位置が予め決められる。 このゾーンの精密な定義が欠点となる。
    中央ゾーンの範囲が非常に大きいとき、つまり収縮した瞳孔となる明るい光のもとでは、1つ又は非常に少ないゾーンだけが使われる。 従って、複焦点作用の有効性が全く失われる。

    【0010】光学的能力を持ち、その光学的能力の少なくとも1つの部分が回折によって作られる他の複焦点眼科用レンズは、米国特許第5,076,684号、第5,116,111号
    及び第5,129,718号 (Simpson 及び Futhey )によって開示された。 更に他のレンズは、円形の中央ゾーンを含む複数の回折ゾーンと複数の同心円の環状ゾーンとを備える。 この設計に係るレンズは、r 1 2 -0 2がr 0 2と等しくないという条件を満足し、このr 0は中央ゾーンの半径であり、r 1は第1の環状ゾーンの半径である。 更なる特徴として、r nが(r 0 2 +2nλ) 1/2・fと等しい。

    【0011】 上記の米国特許第5,076,684号、第5,116,1
    11号及び第5,129,718号の眼科用レンズは、隣接する環状ゾーンにおいて、光学路長が設計波長の1/2だけ異なるような設計を用いている。 これらのレンズは、有効な光エネルギを、第0番目の配列及び第1番目の配列の各々と対応する2つの焦点へ向ける。 第0番目の配列の焦点は、運転のような遠方視覚に適用するため使用され、第1番目の配列の焦点は、読書のような近接視覚に適用するため使用される。

    【0012】回折を利用する眼科用ゾーンプレートレンズの特性は、回折現象における固有の強い波長の依存性から生ずる。 第1番目の回折配列へ行く光は、屈折の色収差にだけ依存する。 屈折色収差及び回折色収差は正反対の符号で、それらの値が等しいとき各々を打ち消す。
    人間の目の通常の屈折色収差は、約1ジオプトリである。 付加能力が3または4ジオプトリを持つ第1次回折レンズに対する回折色収差は約−1ジオプトリであり、
    従って、このようなレンズに対し総色収差は、第1次焦点について本質的にゼロである。 第0次焦点に対して回折色収差は無いので、レンズの屈折色収差は打ち消されない。 このように、このレンズは1つの焦点で色収差に対して補正できるが、両方の焦点において色収差の補正ができない。

    【0013】従来のレンズおいて、回折の第0次は遠方の視覚を与え、一方回折の第1次は近くの視覚を与えるので、このようなレンズに対する色収差の補正は、近くの視覚にのみ有効である。 幾つかの状況、例えば、低い照度の状態において自動車を運転しなければならない患者にとって、遠方の視覚に対しての色収差補正はより好ましい。

    【0014】

    【課題を解決するための手段】本発明に係るレンズは、
    中央ゾーン及び同心円上の環状ゾーンとを有する回折ゾーンを備え、その回折ゾーンは、光学的高さが3λ/
    2、但しλは設計上の波長を示す、光学的段差だけ隣接するゾーンから分離される。

    【0015】また言い換えると、本発明は、回折能力と2つの焦点とを備えるレンズであり、その第1次の焦点が第1次の回折と関連され、第2次の焦点が第2次の回折と関連される。

    【0016】

    【実施例】図1において10で示される眼科用レンズは、ゾーン12,14,16,18,20を含む回折ゾーンプレートを備えている。 図1の図面は5つのゾーンだけを示しているが、代表的には更に多くのゾーンが備えられる。 ゾーンの正確な数は、とりわけ、このレンズの基礎的光学能力、このレンズの大きさ、及び設計波長による変化量に依存する。 代表的なレンズは20から4
    0までの数のゾーンを有する。 以下に示されるように、
    ゾーンの半径は設計波長の選択を含めて幾つかの要因によって影響される。 好ましい実施例において、設計波長は人間の目の最大明順応感度に関する分光領域において選ばれる。

    【0017】図1のレンズは、代表的には、屈折と回折とを組み合わせる効果によって与えられた2つの基本的な光学的能力を有する。 2つの基本的な光学的能力のための回折効果は、光学的段差だけゾーンを分離することによって与えられる。 光学的段差はレンズの各面を直接に通過する光線に、特定の設計波長の光波長によって定義される異なった光路長を与える。 光学的段差を発生する1つの方法は、レンズ表面上に物理的構造を発生することである。 あるいは、基礎材料の屈折率を変えることによって平滑表面上に発生することもできる。 このような屈折率の変化は、例えば、レンズ材料の一部を取り除いて異なる屈折率を持つ材料で形成された構造物で満たすことによって、つまりドープされる領域の屈折率を変える不純物でレンズの一部をドーピングすることによって達成することもできる。

    【0018】光学的段差のサイズは光学的高さとして定義される。 ここで用いられる光学的高さという言葉は、
    光学的段差面上を進む隣接した光線に対し、光の波長による光路長の違いと関係する。 従って、1段差の光学的高さは、レンズの屈折率と周囲の媒体の屈折率との差と物理的高さとの積に相当する。 回折ゾーンがレンズ材料の一部を変更することにより作られるレンズの場合、変更されたレンズ部分の屈折率は周囲の媒体の屈折率を適用する。 2つの焦点間で光を分離するために、1段差の光学的高さは、設計波長として選択された光の波長の1
    /2の奇数の整数倍とされる。 回折を利用する従来の眼科用複焦点レンズにおいて、隣接した環状ゾーン間の光学的高さは設計波長の1/2である。 しかし、本発明における眼科用レンズに対応する光学的高さは設計波長の3/2である。

    【0019】光学的高さを従来の技術のλ/2から3λ
    /2とした段差の1つの効果は、本来の焦点を第0次及び第1次の回折に対応する位置から第1次及び第2次の回折に対応する位置へ変えることである。 これに関連して、本来の焦点は代表的に、レンズによって送られた光の40%強を受ける。 このように2つの本来の焦点を用いると、その他の回折と結合された種々の焦点に囲まれて散乱される少量の光が残るであろう。 これら他の焦点の輝度が、代表的にこれらと結合された有効な視覚を可能とするために十分高くないので、この輝度はこれらを本来の焦点で視覚を大きく干渉することから防ぐ。

    【0020】光学的高さλ/2の段差を備えるレンズにおいて、近接視覚は第1の干渉配置に対応し、遠方視覚は第0の干渉配置に対応する。 しかし光学的高さ3λ/
    2の段差を備えるレンズにおいては、遠方視覚が第1の干渉配置に対応し、近接視覚が第2の干渉配置に対応する。 しかし前述されたように、付加能力が3又は4ジオプトリの代表的なレンズに関し、第1次干渉の場合のみ2種類の色収差消滅が起こる。 離れた焦点に向かったより少ない光行差を持つことに長所があり、従って光学的段差高さ3λ/2を備えるレンズに有利性がある。 この一例としては、夜に運転して遠くの視界が基本的に重要なとき、このレンズを個人的に使用する場合である。

    【0021】図2は、レンズの1つのゾーンが図1のレンズの平らな表面上に形成されるとき、そのレンズの1
    ゾーンの断面図を示す。 当業者は、この構造の特徴をより分かりやすくするために図2から図5の寸法が、光軸と平行に大きく誇張されていることに気づくであろう。
    前面30は平滑であり、また回折ゾーンがその後面に備えられる。 後面は回折ゾーン34と段差32,36とを備える。 前述されたように、段差36の光学的高さは、
    設計波長であるλの3λ/2である。 領域34及び段差36により輪郭される回折ゾーンは、レンズの後面の切り欠いたセクション38を残している。 前述されたように領域38はオープンのままとすることができ、または、領域38はレンズ本体の屈折率と異なる屈折率をもつある材料で満たすこともできる。 勿論領域38がある材料で満たされるとき、段差36の物理的高さは、所望の光学的高さを維持するために変更されるべく要求されえる。

    【0022】ゾーン表面の形状は、構造と回折配置間のエネルギ分布とによりエネルギが向けられる回折配置に影響を及ぼす。 好ましい実施例において、図示されたゾーンの領域34の形状は双曲形であるが、通常は球表面的近似、及び線型的近似、また更に双曲線に合った段差形近似を使用することもできる。 しかし、ゾーンの正確な形状は、ゾーン境界位置よりもレンズの性能に対して重要でない。 重要な必要条件は、ゾーン境界が適切に位置されることである。 更に好ましくは、厳密な必要性でないが、ゾーンは滑らかに曲線を描くことである。 球表面ゾーン形状は、生成するためには最近の有効な技術を用いる双曲形状よりも概して容易であり、球体は小領域を越える双曲表面と理論的に接近する近似であるので、
    球形ゾーン形状が、好ましい双曲的輪郭を近似することがされえる。 好ましい実施例にて使用される球表面は、
    ゾーン間に適当な段差高さが与えられ、表面の湾曲の中心がレンズの光軸に位置するように設計される。 このような形状がゾーンのサイズに関して双曲線とうまく近似されれば、他の表面形状も用いられる。

    【0023】本発明に係るレンズの構成された表面には基本曲線が備えられることがわかる。 そして回折ゾーンの輪郭は、基本曲線及びゾーンが基本曲線を持たない輪郭との代数和である。

    【0024】図3は、基本曲線を利用するこのようなレンズ40の断面図である。 平滑な前面側42と、一連の回折ゾーン46,48,50,52,54を有して構成される後面によって形成された回折ゾーンプレートとを備えるメニスカスレンズである。 これらのゾーンは、ゾーン50,52を分離する段差44のような光学的段差によって分離される。 一方、ゾーンはレンズの前面側4
    2上に形成されたり、またはレンズの両面上にも形成されえる。 本発明の眼科用レンズは、代表的にはゾーン間の物理的段差を有し、従来においてよく知られる複製技術により製造されようとするものである。 上述のように、光学的段差44のような回折ゾーンを分離する光学的段差は、実際の物理的段差を必要としない他の方法でも形成される。

    【0025】レンズ40の中央ゾーン46は、レンズ4
    0の光軸に沿って中心に集められる曲率半径(R 46 )によって定義された球面的反りを有する。 更に、各環状ゾーン48,50,52,54は、各々光軸上に集中される曲率半径48 ,R 50 ,R 52 ,R 54によって定義された球状表面のセグメントである。

    【0026】前に述べたように、通常の技術が本発明に係るレンズの製造に用いられる。 例えば、レンズは回折構成を作るであろうモールドを使用して射出成形しても差し支えない。 或いは、その原型はレンズプレフォーム(予備成形物)へ直接に旋盤カットしても差し支えない。

    【0027】図4は、光軸に沿って拡張される寸法を与えられたレンズ40のような、レンズの抜粋された環状ゾーンの部分断面図である。 図4のレンズは、1本の光軸146とゾーン136,138,140,142を有する。 環状ゾーン138,140,142に相当する球状表面は、各々の点148,150,152で光軸14
    6と交差する点線沿って拡張される。 各々の変位パラメータd 138 ,d 140 ,d 142の設定は、各交差点14
    8,150,152と、中央ゾーン136の交差点15
    6との間の距離から定義されえる。 本発明に関して選ばれたレンズ設計である基本曲線として定義された球状表面は、点156及び環状ゾーンの内部の端の円周と交わ<br>り且つこれらを含む。 この基本曲線の曲率半径は、複焦点回折レンズの光学的能力を予め決定するパラメータである。

    【0028】本発明にかかる回折力を有するレンズの設計は、半径及び、図の137,139,14 1のような光学的段差の高さ、変位パラメータd 138 ,d 140
    142 ,d 144 、中央ゾーン136の曲率半径r 136によって、十分に明確とされよう。 あるいは変位、ゾーン半径、及びゾーン輪郭の曲率半径が指定されるであろう。 一例の眼科用レンズの設計は、まさに図3のレンズ30がこれにあたるが、より代表的な34のゾーンを含めて、表1の設計パラメータとともに以下に記述される。 このレンズは内部接眼レンズであり、レンズ材質は
    1.492の屈折率をもつアクリルプラスチックである。 基本曲線の曲率半径は 22.00000mm である。 555 nm の設計波長及び人の目の分に対する屈折率 1.336を想定して、物理的段差高さは、3λ/2の光学的段差高さとして計算する。 この段差高さは、レンズの全ての光学的段差に対し適用される。 表1において、r iはi番目のゾーンを囲む段差に属する半径、R iはi番目のゾーンの表面の曲率半径、そしてd iは、光軸と基本曲線の交差点と、光軸とi番目の環状ゾーンを含む曲面の交差点との距離である。 0番目のゾーンは最も内側つまり中央ゾーンである。

    【0029】 表1 i (mm) i (mm) i (mm) 0 0.39821 84.10114 0.00000 1 0.68972 84.02358 0.00532 2 0.89043 83.92031 0.01064 3 1.05357 83.81721 0.01596 4 1.19463 83.71428 0.02127 5 1.32071 83.61150 0.02658 6 1.43577 83.50889 0.03189 7 1.54226 83.40645 0.03720 8 1.64186 83.30416 0.04251 9 1.73576 83.20204 0.04781 10 1.82483 83.10008 o.o5311 11 1.90975 82.99829 0.05841 12 1.99105 82.89665 0.06371 13 2.06916 82.79517 0.06900 14 2.14443 82.69386 0.07429 15 2.21714 82.59270 0.07958 16 2.28754 82.49170 0.08487 17 2.35584 82.39087 0.09015 18 2.42229 82.29019 0.09543 19 2.48682 82.18967 0.10071 20 2.54979 82.08931 0.10599 21 2.61124 81.98910 0.11126 22 2.67128 81.88906 0.11653 23 2.72999 81.78917 0.12180 24 2.78747 81.68944 0.12707 25 2.84379 81.58986 0.13234 26 2.89901 81.49044 0.13760 27 2.95321 81.39118 0.14286 28 3.00642 81.29207 0.14812 29 3.05871 81.19312 0.15337 30 3.11012 81.09432 0.15862 31 3.16070 80.99568 0.16387 32 3.21047 80.89719 0.16912 33 3.25949 80.79885 0.17437

    【0030】図5は、本発明の他の実施例である。 図5
    において、レンズ160は、2つのレンズ部材162,
    164を備える平滑表面の両凸レンズである。 レンズ部材162は、レンズ160の前面である平滑面166を有し、回折内部面168は、円形の中央ゾーン174と一連の環状ゾーン176,178,180,182とを有する。 回折ゾーン174,176,178,180,
    182は、光軸に向かって全て集中された円形の円筒状段差175,177,179,18 1によって各々分離される。 更に、レンズ部材164は内部に構成された面170、及びレンズ160の後表面である平滑な外部面172とを有する。 代表的に内部面170は、レンズ部材162の回折面168と接触して硬化性液体樹脂をキャスティングまたはコーティング、あるいは分離複製または機械加工プロセスによって形成された複製面である。 面170はレンズ部材162の面168と接着される、或いは他の方法のように面170はレンズ部材16
    2の面168と本質的接触状態に維持される。 レンズ部材162,164は、各々異なる屈折率i 62 ,i 64を有する。 上述されたように本発明のレンズに関し、隣接した環状ゾーン間の段差の光学的高さは3λ/2、但しλ
    は設計波長、である。 従って、各段差の物理的段差高さは、 (3λ/2)/(i 62 −i 64 ) によって与えられる。

    【0031】図6は、本発明に係る両凸レンズを示す。
    図5の両凸レンズ160と異なり、レンズ70は平滑表面72と非平滑表面74とを有する。 非平滑表面74
    は、最も内部の中央ゾーン76、及び環状ゾーン78,
    80のような環状ゾーンとをそなえる。

    【0032】図7は、図5のレンズ160の表面のように平滑表面を備えるレンズ81である。 レンズ160と異なり、レンズ81はメニスカスレンズ( meniscus le
    ns)である。 レンズ81は異なる屈折率を有する2つの領域82,84を備える。 構成された面86は、露出された平滑表面88,90を残して領域82,84を分離する。

    【0033】図8は、本発明に係る平滑表面の両凸レンズを示す。 レンズ92は、異なる屈折率をもち非平滑表面98によって分離された材料の領域94,96を備える。 図5のレンズ160の表面170と異なり、レンズ92は凸形の基本曲線を施した表面98を備える。

    【0034】レンズ設計に対し、2つ以上のレンズ材料を備えること、あるいは真空または液体を収容するキャビティを囲む2つのレンズ要素を備えることは、本発明によって明確に意図される。 本発明の眼科用レンズの必要条件は、環状ゾーンが、回折表面の向かい合う面上で異なる屈折率を必要とする直近の隣接したゾーン間の光学的高さにおいて3λ/2の段差を持つことである。

    【図面の簡単な説明】

    【図1】図1は、本発明により構成された平滑な表面を有するレンズ前面の平面図である。

    【図2】図2は、図1のレンズのある1つのゾーンの縦断面図である。

    【図3】図3は、本発明により構成されたメニスカスレンズの縦断面図である。

    【図4】図4は、図3のレンズの回折ゾーンの縦断面図である。

    【図5】図5は、本発明により構成された平滑な表面をもつ両凸レンズの縦断面図である。

    【図6】図6は、本発明により構成された非平滑表面をもつ両凸レンズの縦断面図である。

    【図7】図7は、本発明により構成された平滑な表面をもつメニスカスレンズの縦断面図である。

    【図8】図8は、本発明により構成された平滑な表面をもつ他の両凸レンズの縦断面図である。

    【符号の説明】

    10…眼科用レンズ 12,14,16,18,20…ゾーン 30…前面 32,36…段差 34…回折ゾーン 38…切り欠いたセクション 40…メニスカスレンズ 42…前面 44…段差 136…中央ゾーン 138,140,142…環状ゾーン 146…光軸 160…両凸レンズ 162,164…レンズ部材

    ───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 マイケル ジョン シンプソン アメリカ合衆国,ミネソタ 55144− 1000,セント ポール,スリーエム セ ンター(番地なし) (56)参考文献 特開 平2−28615(JP,A)

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