Training and inspection by an adjustable flicker rate

申请号 JP2014520282 申请日 2012-07-11 公开(公告)号 JP5608859B1 公开(公告)日 2014-10-15
申请人 ナイキ イノベイト シーブイ; 发明人 ヨー ハーブ; レイコウ アラン;
摘要 視 力 トレーニングシステムは、フリッカーレートを有する視覚的な動的コンテンツを表示するよう構成したディスプレイ装置と、負荷サイクルに従ってフリッカーレートを調整するよう構成したフリッカー発生器と、動的コンテンツの形式とした視覚 信号 をフリッカー発生器に又は代替的にディスプレイ装置に供給するよう構成した視覚信号源と、及びフリッカーレートを調整すべきという指示を受信するよう構成したレシーバとを備える。
【選択図】図2
权利要求
  • 視力トレーニングシステムであって、
    動的コンテンツを伝送するよう構成した視覚信号源と、
    前記視覚信号源からの前記動的コンテンツを受信し、またサイクルにおける負荷サイクルに従って、ユーザーが知覚する前記動的コンテンツのフリッカーレートを調整するフリッカー発生器であり、前記サイクルは、第1持続時間の提示状態及び第2持続時間の非提示状態を有するものとした、該フリッカー発生器と、
    前記視覚信号源及びフリッカー発生器のうち少なくとも一方から前記動的コンテンツを受信するよう構成したディスプレイ装置であり、ディスプレイ領域において、3Hz〜30Hzの間におけるフリッカーレートで動的コンテンツを表示するよう構成した、該ディスプレイ装置と、及び フリッカーレート調整指示を受信するよう構成したレシーバであり、前記フリッカーレート調整指示は前記フリッカー発生器が利用して前記ディスプレイ装置によって表示する前記動的コンテンツの前記フリッカーレートを調整することができるようになる、該レシーバとを備えた、視力トレーニングシステム。
  • 請求項1記載の視力トレーニングシステムにおいて、前記視覚信号源は、動的コンテンツの形式とした視覚信号、又は時間的若しくは空間的間隔を有する動的コンテンツの形式とした視覚信号を伝送するよう構成した、視力トレーニングシステム。
  • 請求項1記載の視力トレーニングシステムにおいて、前記サイクルは、可変持続時間の提示状態、及び固定持続時間の非提示状態を有して5Hzのフリッカーレートを生ずる、視力トレーニングシステム。
  • 請求項1記載の視力トレーニングシステムにおいて、前記サイクルは、固定持続時間の提示状態、及び可変持続時間の非提示状態を有して5Hzのフリッカーレートを生ずる、視力トレーニングシステム。
  • 請求項1記載の視力トレーニングシステムにおいて、前記サイクルは、固定持続時間の提示状態、及び固定持続時間の非提示状態を有して3Hz〜30Hzの間における可変周波数のフリッカーレートを生ずる、視力トレーニングシステム。
  • 請求項1記載の視力トレーニングシステムにおいて、掩蔽パターンを前記ディスプレイ領域の部分に第2フリッカーレートで適用する、視力トレーニングシステム。
  • 請求項1記載の視力トレーニングシステムにおいて、ディスプレイ装置は、第1フリッカーレートを表示するよう構成した第1ディスプレイ領域、及び第2フリッカーレートを表示する第2ディスプレイ領域を有する、視力トレーニングシステム。
  • 請求項7記載の視力トレーニングシステムにおいて、前記フリッカー発生器は、前記第2フリッカーレートとは独立的に前記第1フリッカーレートを調整するよう構成し、またさらに、前記レシーバは、前記第1ディスプレイ領域用の第1フリッカーレート調整指示、及び前記第2ディスプレイ領域用の第2フリッカーレート調整指示を受信するよう構成した、視力トレーニングシステム。
  • 請求項1記載の視力トレーニングシステムにおいて、前記ディスプレイ装置は、複数個のディスプレイ装置を有する構成とした、視力トレーニングシステム。
  • 視力トレーニングシステムであって、
    第1視覚出力から第2視覚出力に電気的に切替え可能な 、動的コンテンツを表示するよう構成された第1ディスプレイ領域であり、前記第1視覚出力と第2視覚出力との間におけるサイクルにより第1フリッカーレートを生ずるようにした、該第1ディスプレイ領域と、
    第3視覚出力から第4視覚出力に電気的に切替え可能な 、動的コンテンツを表示するよう構成された第2ディスプレイ領域であり、前記第3視覚出力と第4視覚出力との間におけるサイクルにより第2フリッカーレートを生ずるようにした、該第2ディスプレイ領域と、
    前記第1ディスプレイ領域及び前記第2ディスプレイ領域に関連し、前記第1フリッカーレート及び前記第2フリッカーレートを制御するディスプレイドライバであり、前記第1フリッカーレート及び前記第2フリッカーレートを3Hz〜40Hzの間で制御する、該ディスプレイドライバと、及び 前記第1ディスプレイ領域及び前記第2ディスプレイ領域をユーザーに対する所定位置に保持するよう構成した保持装置とを備えた、視力トレーニングシステム。
  • 請求項10記載の視力トレーニングシステムにおいて、前記ディスプレイドライバは、前記第2フリッカーレートとは独立的に前記第1フリッカーレートを切替えるよう制御する、視力トレーニングシステム。
  • 請求項10記載の視力トレーニングシステムにおいて、前記保持装置は、前記第1ディスプレイ領域及び前記第2ディスプレイ領域がユーザーの眼から30.48cm(12インチ)以内に存在するよう位置決めする、視力トレーニングシステム。
  • 請求項10記載の視力トレーニングシステムにおいて、前記ディスプレイドライバは、前記保持装置に直接接続するか、又は前記保持装置に遠隔から接続するようにした、視力トレーニングシステム。
  • 請求項10記載の視力トレーニングシステムにおいて、前記第1視覚出力及び第3視覚出力はほぼ提示状態であり、また前記第2視覚出力及び第4視覚出力はほぼ非提示状態であるものとした、視力トレーニングシステム。
  • 請求項10記載の視力トレーニングシステムにおいて、前記第1ディスプレイ領域及び前記第2ディスプレイ領域は、耐破砕基板及び電気的切替え可能光学的材料を有するものとして構成した、視力トレーニングシステム。
  • 請求項15記載の視力トレーニングシステムにおいて、前記電気的切替え可能光学的材料は、ポリマー分散液晶、ネマチック液晶、又はコレステリック液晶を有する構成とした、視力トレーニングシステム。
  • 請求項10記載の視力トレーニングシステムにおいて、前記第1ディスプレイ領域用の第1フリッカーレート調整指示、及び前記第2ディスプレイ領域用の第2フリッカーレート調整指示を受信するレシーバを有する構成とした、視力トレーニングシステム。
  • 請求項17記載の視力トレーニングシステムにおいて、前記レシーバは、ディスプレイ装置に直接接続するか、又はディスプレイ装置に遠隔から接続するようにした、視力トレーニングシステム。
  • 視力トレーニングシステムであって、
    ユーザーに対して視覚信号源からの動的視覚コンテンツを表示できるディスプレイ装置であり、前記動的視覚コンテンツはフリッカーレートを有するものと前記ユーザーに知覚される、該ディスプレイ装置と、
    受信するフリッカーレート調整指示に基づいて前記動的視覚コンテンツの前記フリッカーレートを調整するよう構成したディスプレイドライバであり、前記フリッカーレート調整指示を前記ディスプレイドライバが使用して前記動的視覚コンテンツの前記フリッカーレートを調整し、前記フリッカーレートは提示状態及び非提示状態を経るよう循環するサイクルによって規定され、前記フリッカーレートは提示状態の持続時間、非提示状態の持続時間、及び前記サイクルの持続時間のうち少なくとも1つを変化させることにより調整する、該ディスプレイドライバと、
    前記フリッカーレート調整指示を受信するレシーバであり、前記フリッカーレートは前記フリッカーレート調整指示に基づいて前記ディスプレイドライバが前記サイクルを3Hz〜40Hzの間となるよう調整可能にした該レシーバとを備える視力トレーニングシステム。
  • 請求項19記載の視力トレーニングシステムにおいて、前記ディスプレイ装置は、複数個のディスプレイ装置を有し、さらに、前記複数個のディスプレイ装置のうち少なくとも第1ディスプレイ装置は、前記複数個のディスプレイ装置のうち少なくとも第2ディスプレイ装置とは異なるフリッカーレートを表示する、視力トレーニングシステム。

  • 说明书全文

    [関連出願の相互参照]
    本出願は、「調整可能な分光透過率眼鏡」と題して2011年1月19日に出願されたナイキ社代理人整理番号160398の米国非仮出願第13/009,417号の一部継続出願であって、この米国非仮出願第13/009,417号は、「ゾーン切替えスポーツトレーニング眼鏡」と題して2006年8月31日に出願されたナイキ社代理人整理番号135899の米国特許第7,828,434号の一部継続出願である、「調整可能な分光透過率の湾曲レンズ眼鏡」と題して2010年7月2日に出願されたナイキ社代理人整理番号154991の米国非仮出願第12/829,878号の一部継続出願である。 上述の出願/特許のそれぞれにおける全体は、参照によって本明細書に組入れたものとする。

    トレーニングは幅広い多様な分野で利用可能性を有する。 中心視野及び周辺視野双方における対象物及び画像の位置及び動きを正確に認知しかつ応答する能力は、スポーツ活動領域でのみならず、職業の世界でも重要である。 例えば、一般的な医師、及びとくに、外科医はその職務を実践するとき彼らの視力に多く頼る。 外科医は、従来の術式又は腹腔鏡のいずれかによる繊細な手術を行うことを要求され、また改善された視覚能力は望ましい利点である。

    この概要は以下の詳細な説明に記載する簡潔な形式での概念選択をしたものとして提供する。 この概要は、特許請求の範囲の要旨における重要な特徴又は基本的特徴を同定することを意図するものではなく、また特許請求の範囲を定める支援として使用することを意図するものではない。

    本発明の態様は、使用者に動的コンテンツを提示するディスプレイ装置を使用することによる視力トレーニングシステムに関し、動的コンテンツは、3Hz〜30Hzの間のフリッカーレートで提示することができる。 フリッカー発生器を使用し、負荷サイクルに従って、フリッカーレートを調整することができ、負荷サイクルに関連するサイクルは、提示状態及び非提示状態を有する。 さらに、レシーバは、フリッカーレートを調整すべきという指示を受信するよう構成する。 次に、この指示をフリッカー発生器が使用してフリッカーレートを調整することができる。

    他の態様において、本発明は、第1視覚出力から第2視覚出力に電気的に切替え可能な第1ディスプレイ領域を有する視力トレーニングシステムを提供する。 第1視覚出力と第2視覚出力との間におけるこのサイクルは第1フリッカーレートを生ずる。 さらに、第3視覚出力から第4視覚出力に電気的に切替え可能な第2ディスプレイ領域を設ける。 第3視覚出力と第4視覚出力との間におけるこのサイクルは第2フリッカーレートを生ずる。 視力トレーニングシステムは、さらに、第1フリッカーレート及び第2フリッカーレートを制御するディスプレイドライバであり、これらフリッカーレートを3Hz〜40Hzの間の周波数で制御する、該ディスプレイドライバを備える。 さらに、視力トレーニングシステムは、第1ディスプレイ領域及び第2ディスプレイ領域をユーザーに対する所定位置に保持するよう構成した保持装置を備える。

    さらに他の態様において、本発明は、ユーザーに動的視覚コンテンツを表示し、ユーザーは動的視覚コンテンツのフリッカーレートを知覚することができるディスプレイ装置を備えた視力トレーニングシステムを提供する。 このシステムは、さらに、フリッカーレートを調整すべきとの指示を受信することに基づいてフリッカーレートを調整することができるディスプレイドライバを有する。 フリッカーレートは、提示状態及び非提示状態を経るよう循環する負荷サイクルによって規定することができる。 フリッカーレートは、提示状態の持続時間、非提示持続時間、又はサイクルの持続時間を変化させることにより調整することができる。 さらに、視力トレーニングシステムは、フリッカーレート調整に関する指示を受信するよう構成したレシーバを有する。 ディスプレイドライバは、負荷サイクルが3Hz〜40Hzの間となるよう指示に従って、フリッカーレートを調整することができる。

    本発明の例示的実施形態を以下添付図面につき詳細に説明する。

    本発明の実施形態による視力トレーニング眼鏡の代表例を示す。

    本発明の実施形態による視力トレーニング眼鏡を含む視力トレーニングシステムを示す。

    本発明の実施形態による視力トレーニング眼鏡を示す。

    本発明の実施形態による視力トレーニング眼鏡により得られる視覚難易度レベルを選択する制御部を有する視力トレーニング眼鏡用のテンプルピースを示す。

    本発明の実施形態による視力トレーニング眼鏡により得られる視覚難易度レベルを選択する制御部を有する視力トレーニング眼鏡用のテンプルピースを示す。

    本発明の実施形態による複数のゾーンを有する左右のレンズを示す。

    本発明の実施形態による図5の左右レンズが同相でクリアな状態を示す。

    本発明の実施形態による図5の左右レンズが同相でダークな状態を示す。

    本発明の実施形態による図5の左右レンズが非同相で一方がクリア状態、他方がダーク状態を示す。

    本発明の実施形態による図5の左右レンズが非同相で一方がクリア状態、他方がダーク状態を示す。

    本発明の実施形態によるゾーン行列を選択するための制御部を有する視力トレーニング眼鏡の代表的なテンプルピースの部分を示す。

    本発明の実施形態による湾曲眼鏡を示す。

    本発明の実施形態による湾曲眼鏡の分解した状態を後方から見た斜視図を示す。

    本発明の実施形態による湾曲チャネルを有する湾曲した眼鏡フレームの一部を示す。

    本発明の実施形態による湾曲眼鏡の前方から見た斜視図を示す。

    本発明の実施形態による、装用者の両眼が知覚する光を操作するのに有効な湾曲レンズを示す。

    本発明の実施形態による湾曲眼鏡の頂面図を示す。

    本発明の実施形態による一曲面で画定される例示的な湾曲レンズを示す。

    本発明の実施形態による1組の曲面セットで画定される他の例示的な湾曲レンズを示す。

    本発明の実施形態によるディスプレイ装置を利用する視力トレーニングシステムを示す。

    本発明の実施形態によるディスプレイ装置を利用する視力トレーニングシステムを示す。

    本発明の実施形態による第1ディスプレイ領域及び第2ディスプレイ領域を利用する視力トレーニングシステムを示す。

    本発明の実施形態によるディスプレイ装置を利用する視力トレーニングシステムのブロック図を示す。

    本発明の実施形態によるシステムにおけるサイクルの例を示す。

    本発明の実施形態によるシステムにおけるサイクルの例を示す。

    本発明の実施形態によるシステムにおけるサイクルの例を示す。

    本発明の実施形態による、保持装置、第1ディスプレイ領域及び第2ディスプレイ領域を利用する視力トレーニングシステムを示す。

    本発明の実施形態による、保持装置、第1ディスプレイ領域及び第2ディスプレイ領域を利用する視力トレーニングシステムを示す。

    本発明の実施形態の要旨を法要件に合致するよう本明細書に記載する。 しかし、記載自体は本発明の範囲を限定することを意図するものではない。 むしろ、本発明者は特許請求した要旨は他のやり方でも実施することができ、本明細書で説明するのと類似の、他の現在又は将来の技術に関連する違ったステップ、ステップの組合せ、構成部材、特徴、及びデバイスを含むものである。

    本発明の実施形態は、動的コンテンツをユーザーに提示するディスプレイを使用することにより、視力をトレーニングするシステムに関し、動的コンテンツは3Hz〜30Hzの間における周波数を有するフリッカーレートで提示することができる。 フリッカー発生器を使用して負荷サイクル及び/又は負荷周波数に従ってフリッカーレートを調整することができ、関連するサイクルは提示状態及び非提示状態を有することができる。 さらに、レシーバは、フリッカーレートを調整すべきとの指示を受信するよう構成することができる。 この指示をフリッカー発生器が使用してフリッカーレートを調整できる。

    他の態様において、本発明は、第1視覚(ビジュアル)出力から第2視覚(ビジュアル)出力に電気的に切替えることができる第1ディスプレイ領域を備える視力トレーニングシステムを提供する。 第1視覚出力と第2視覚出力との間におけるこの切替えサイクルは第1フリッカーレートをもたらす。 さらに、第3視覚(ビジュアル)出力から第4視覚(ビジュアル)出力に電気的に切替えることができる第2ディスプレイ領域を設ける。 第3視覚出力と第4視覚出力との間におけるこの切替えサイクルは第2フリッカーレートをもたらす。 視力トレーニングシステムは、3Hz〜40Hzの間におけるレートの第1フリッカーレート及び第2フリッカーレートを制御するディスプレイドライバを有することができる。 さらに、視力トレーニングシステムは、第1ディスプレイ領域及び第2ディスプレイ領域を保持するよう構成した保持デバイスを有することができる。

    さらに、他の態様において、本発明は、動的コンテンツをユーザーに提示するディスプレイ装置を備える視力をトレーニングするシステムを提供し、この場合、ユーザーは、フリッカーレートを有する動的コンテンツを知覚する。 さらに、このシステムは、フリッカーレートを調整すべきとの指示を受信することに基づいてフリッカーレートを調整することができるディスプレイドライバを有する。 フリッカーレートは、提示状態及び非提示状態の間で循環する負荷サイクルによって規定され、3Hz〜40Hzの間におけるフリッカーレートを生ずる。 フリッカーレートは、提示状態の持続時間、非提示状態の持続時間、又はサイクルの持続時間を変化させることによって調整することができる。 さらに、この視力トレーニングシステムは、フリッカーレート調整に関する指示を受け取るよう構成したレシーバも有することができる。

    本発明の実施形態の概要を簡単に説明したが、これら実施形態を実装するに適当な例示的な運用環境を以下に説明する。

    本明細書に使用する単数形式「a」、「an」及び「the」は、文脈で明示しない限り、複数形式を含むものとする。 さらに、用語「有する(includes)」は、「備える(comprises)」を意味する。 本明細書に記載するシステム、装置及び方法は、何らかの限定をするものと解釈すべきではない。 その代わり、本明細書は、種々の開示した実施形態のあらゆる新規で非自明性を有する、単独及び他のものとの種々のコンビネーション及びサブコンビネーションとしての特徴及び態様を目指している。 本明細書に記載するシステム、方法及び装置は、任意の1つ又はそれ以上の固有の利点をもたらし、又は問題を解決する。

    本明細書に記載する方法のうち若干の方法の運用は、とくに便宜上逐次的順番で記載するが、この記載様式は、特定順番が以下に説明する特定用語によって必要としない限り、順番再編を含むものと理解されたい。 例えば、逐次的運用は、場合によって順番再編する、又は同時進行することができる。 さらに、説明を簡明にするため、添付図面は、本明細書に記載するシステム、方法及び装置を他のシステム、方法及び装置に関連して使用できるあらゆる種々のやり方を示すものではない。

    視力トレーニングシステムは、訓練者の視界の一部を選択的に掩蔽するよう構成した眼鏡と、訓練者の視界の掩蔽部分を選択し、一時的に変化させるよう構成したパターン発生器とを備える。 ランダム・アクセス・メモリ(RAM)のようなコンピュータ可読媒体は、パターン発生器によって選択された視界の掩蔽部分を記録する、又は訓練者が受ける視界掩蔽パターンの順序を記憶するよう構成することができる。 若干の実施例において、パターン発生器は、透過状態持続時間をほぼ一定に維持し、また非透過状態持続時間を変化させることによって視界の掩蔽部分を一時的に変化させる。 掩蔽パターンは、視線(通常視線又は活動特定視線)又は視線近傍における視界部分を掩蔽するよう選択する、又は視線から外れた視界部分を掩蔽するよう選択することができる。 若干の実施例において、モアレパターンを使用する。

    図1につき説明すると、トレーニング眼鏡100は、第1レンズ104及び第2レンズ106を保持するよう構成したフレーム102を有する。 若干の実施例において、レンズ104,106には、近視、遠視、乱視、又は他の視覚的欠陥を補正するのに一般的に使用されるような屈折力を付与することができるが、レンズ104,106はこのような補正用の屈折力をほとんど又は全く持たないものとすることができる。 レンズ104,106は、図1に参照符号付けした代表的なゾーン108,110のような複数の各セグメント又はゾーンを有する。 以下の説明の便宜上、レンズ104,106におけるすべてのゾーンを、場合によってそれぞれゾーン108,110として言及する。 ゾーン108,110は、例えば、セグメント(ゾーン)に供給する電気信号で調整、選択又は設定することができる光学的特性を有する。 例えば、セグメントは、例えば、ポリマー分散液晶、ネマチック液晶、コレステリック液晶のような液晶材料、又は他の電気的に切替え可能な光学的材料によって画定することができ、これら材料は、選択したセグメントジオメトリを生ずるようパターン形成した透明導電層間に配置する。 液晶材料は、比較的低い駆動電圧で済むため都合がよいが、他の光電材料、例えば、電気泳動材料、又は可撓性フラットパネルディスプレイ用に開発されたいわゆる「電子インク」を使用することができる。

    図1に示す眼鏡は左眼用及び右眼用の別個のレンズを有するが、他の実施例において、単独のレンズペインを設け、このレンズペインを各眼に対して適切に配置することができる。 若干の実施例において、レンズ又はレンズペインの部分は、関連する眼による視覚をほぼ掩蔽するよう構成する。 このような掩蔽は、例えば、不透明、半透明、又は遮光性及び/又は光散乱性のレンズ領域又はレンズペイン領域によって行うことができる。 若干の実施例において、レンズ又はレンズペインのうち一方は、パターン化掩蔽を表示する構成にすることなく、ほぼ掩蔽化又はほぼ透明化される選択的な切替えが可能となるようパターン化することができる。

    ゾーン108,110はレンズドライバに電気的に接続することができ、レンズドライバは、例えば、眼鏡のテンプルピース112若しくは他の部分に取付ける、又は例えば、ドライバを都合がよいようにアームバンド、ポケット、若しくはリストバンドに独立的に配置可能にする。 レンズドライバは、若干のゾーン又はすべてのゾーンを作動させて、ほぼ不透明、透明にする、若しくはゾーンの透過率を変化させる電気制御信号を供給することができる。 ゾーンは、電気的に変化可能な分光透過率を生ずるよう構成し、これにより、透過光スペクトルは印加した電気的駆動により変化する。 換言すれば、調整可能な分光透過率は、光強度のスペクトルに沿ってレンズを透過する光量を調整している。 したがって、分光透過率を調整することは、完全に透明な状態(電子的無調整/電気的フル調整)から完全に掩蔽する状態(電子的フル調整/電気的無調整)までの範囲にわたる。 ゾーンのパターン又は編成及び作動の様式は、レンズドライバの一部として設けた、又は個別に設けたパターン発生器又はコントローラを有するレンズドライバによって選択できる。 遠隔のレンズドライバ又はパターン発生器を電気的ケーブルによって眼鏡に接続することができる。 若干の実施例において、パターンは無線で眼鏡に伝送することができ、これにより訓練指導者は、装用者の活動に干渉することなく、適切なゾーン作動を選択することができる。

    ゾーン108,110は、作動したゾーンの幾何学的編成配列、ゾーンを作動させる時間的シーケンス、ゾーン作動レート、ゾーンパターンの進行、又は空間的及び/又は時間的可変若しくは固定の構成に基づいて、種々のゾーン作動パターンで動作させることができる。 例えば、若干のゾーン又はすべてのゾーンを作動させて、時間的シーケンスで装用者の視覚を掩蔽することができ、これにより初期的には掩蔽相対持続時間が短く、次第に掩蔽持続時間を長くしていく。 ゾーンを選択して、選択した活動固有状況又はスポーツ固有状況に基づいて掩蔽を行うようにすることができる。 例えば、野球のボールを追う中心視覚改善を良好にトレーニングするにあたり、視界の中心部分を部分的に又は完全に固定又は経時可変のゾーン透過率にして掩蔽することができる。 この実施例においては、中心視覚をトレーニングすることができるが、動作させるゾーンを眼鏡レンズの中心ゾーンではなく、ピッチング軌跡に関してよりよい相対的な頭位置及び視線に基づいて選択することができる。

    ゾーン又は選択したゾーングループ(例えば、レンズ部分)を選択して装用者の視界の部分を掩蔽することができる。 便宜上、1つ又はそれ以上のゾーンの配列を本明細書では掩蔽パターンと称する。 ゾーン又は掩蔽パターンが光透過率又は光放出率を変調する度合いを掩蔽度と称する。 1つ又はそれ以上の作動掩蔽パターンの連続をシーケンスと称する。 シーケンスにおける作動パターンが作動するレートをストロボレートと称することができる。 ストロボレートは固定又は可変の周波数とすることができる。 若干の実施例において、同一又は類似のパターン及びシーケンスを左レンズ及び右レンズに適用するが、異なるパターン、シーケンス及びタイミングを異なるレンズに与えることもできる。 シーケンス及びパターンは、さらに、異なる位相でレンズに与えることができる。 例えば、或るパターンを左レンズで作動させ、次に、このパターンを部分的に又は完全に不作動にする際に、対応する又は異なるパターンを右レンズで作動させることができる。 若干の実施例において、左右のレンズにおけるパターン作動はほぼ同時に行う(同一位相)とともに、他の実施例においては、一方のレンズの作動は他方のレンズが不作動であるときのみ行う(位相不一致)。

    切替え可能な眼鏡202(本明細書では、湾曲した眼鏡とも称する)及び制御システム204を有する代表的視力トレーニングシステムを図2に示す。 制御システム204を眼鏡202に可撓性の電気ケーブル206で接続し、この電気ケーブル206は眼鏡202に対して電気信号を送受信するよう構成する。 眼鏡202は、テンプルピース208,209、レンズ210,211及びブリッジ212を有する。 レンズ210,211は、一般的にブリッジ212をも含むフレーム前部に画定したレンズリムによって保持するが、他の眼鏡構成、例えば、リムレス眼鏡を使用することもできる。 光センサ214をブリッジ212又は眼鏡202の他の位置に配置することができる。 図2に示すように、レンズ210,211は、それぞれゾーン216,217,218及び219,220,221を有するが、より多くのゾーン又は異なる編成のゾーンを設けることができる。

    制御システム204は、レンズゾーン216〜221に適当な電気信号を供給するよう構成した、遠隔のレンズドライバ/デコーダ234を有する。 若干の実施例において、レンズドライバ234は、液晶ディスプレイパネルをアドレス指定するのと同じように、ゾーン行又はゾーン列を順次に選択的にアドレス指定することによって、電気信号を供給するよう構成する。 2,3個のゾーンしか持たないレンズに関しては、各ゾーンは専用導体で個別にアドレス指定可能とすることができる。 制御システム204に対する電気的接続を簡素化して、例えば、ケーブル206に対して多重の行列信号を供給する必要性をなくし、眼鏡に対する信号の復号又は供給を行うのを簡便にすることができる。 若干の実施例において、制御システム204又は制御システムの若干部分をブリッジ、テンプルピース又は眼鏡202の他の部分に取付ける又は組込む。 図2において、フレームに取付けたデコーダ235を左テンプルピース209に配置する。 他の実施例において、制御システム又は制御システムの若干部分は、装用者の衣類、身体、器具に取付けるよう構成する。

    制御システム204は、さらに、メモリ222及びパターン発生器/シーケンサ224も有する。 メモリ222は、掩蔽パターン及びこのようなパターンの作動時間的シーケンスを記憶する、並びに装用者がトレーニングのセッションに使用してきた持続時間及びシーケンスに対応するトレーニングデータを記録するよう構成する。 パターン発生器/シーケンサ224は、使用する確立したパターンシーケンス又は掩蔽パターンを決定するよう構成することができる。 さらに、パターン及びシーケンスは、例えば、入力コマンド又はユーザー・インタフェース226を介して受信する他のユーザー入力に応答するよう変更又は適合できるようにする。 若干の実施例において、ユーザー・インタフェース226は、パターン及びシーケンスを選択するよう構成し、また1個又はそれ以上のユーザー制御部、例えば、ノブ、スライダ、押しボタン、又は他の入力デバイスを設けることができる。 代表的な調整は、特定パターンを繰り返すレート、又はパターンのシーケンスを供給するレートに関連する。 例えば、掩蔽パターンは、高レートで(約30Hzより高い)ストロボ動作することができ、このストロボ動作は装用者が主に減少した透過光強度として知覚する。 代案として、装用者の視覚を阻害する間隔を知覚するレートでパターンをストロボ動作させることができる。 一般的に約5Hz未満のレートが知覚可能な掩蔽に関連する。 固定ストロボレートは、若干の例示的態様で不要である。 例えば、ストロボレートは高いレートから低いレートに変化させ、これにより装用者に提示される視覚掩蔽は増大し、装用者に対する視覚的要求を増大させる。 このような可変周波数駆動を「チャープ」駆動と称することもできる。

    外部入力/出力接続部228、例えばユニバーサル・シリアル・バス(USB)又は他の通信接続部を設けることができる。 このような接続部をパターン発生器/シーケンサ224に接続し、利用可能なパターン及びシーケンスを供給又は調整することができる。 付加的パターン及びシーケンスを接続部228から受取り、メモリ222に保存することができる。 若干の実施例において、1つ又はそれ以上のその後のトレーニングセッションのため、視力トレーニング計画を制御システム204に転送する。 トレーニング計画は、アスリートのコンピュータから、又はトレーナーからアスリートに、インターネットのようなネットワーク上で転送することができる。 さらに、例えば、アスリートのトレーニング計画の記録を含めて、使用に関連するデータを接続部228に伝送することができる。 このような記録をコーチ又はトレーナーに、インターネットのようなネットワークにより、又は電子メール又はインスタント・メッセージを使用して伝送することができる。

    ディスプレイコントローラ230は、レンズ211のディスプレイ部分232を制御するよう構成する。 ディスプレイ部分232は、一般的に複数個のディスプレイピクセルを有し、これにより、その時点における眼鏡又はトレーニングの設定又は条件に関する情報をユーザーの視界内に提示することができる。 若干の実施例において、ディスプレイ部分は、ストロボ動作又は他の作動をして眼鏡状態を示す単独ピクセルを含む。 例えば、高速ストロボ動作するディスプレイ部分232は、パターンレート又はトレーニングセッションの持続時間を表示することができる。

    光センサ214はセンサプロセッサ238と通信し、例えば、眼鏡202が位置する環境の外光、又は眼鏡202が受光する直接光の表示を行うことができる。 掩蔽パターン、シーケンス及び強度をこの表示に基づいて変化させることができる。 プロセッサ238は、一般的に光センサ214からの電気信号を受信することができる増幅器又はバッファを有して、受光した光を表す出力信号を発生する。 例えば、全体的照明レベルを生じ、例えば、装用者の眼が外部照明条件とは無関係に同等な光束を受けるようにすることができる。

    異なる掩蔽パターン及びシーケンスを左レンズ及び右レンズに供給することができる。 若干の実施例において、単独の眼からの視力をトレーニングするとき、対応のレンズのみを使用する。 他の実施例において、レンズをランダムな時間間隔で選択し、例えば、扇風機の動き、又はスポーツイベントでの他の規則的な若しくは不規則な運動で遭遇するような気を散らすものとして作用する。

    したがって、任意の数のコンポーネントを使用して、本発明の実施形態の範囲内で所望の機能性を得ることができる。 図2の種々のコンポーネントは説明を簡明にするために示したものであり、実際には、描いている種々のコンポーネントはそれほど明確なものではなく、隠喩的であり、描写ラインはより正確にはグレイ又はファジーである。 さらに、図2の若干のコンポーネントは単独ブロックとして描いているが、実体及び個数は例示として描いたもので、限定的なものと解釈すべきではない。

    図3は、テンプルピース302、フレーム前部304、及びレンズ306を有する代表的な視力トレーニング眼鏡300を示す。 レンズ306は、代表的にゾーン308のようなゾーンを有する。 制御スイッチ310を設け、このスイッチをフロント前部に設けた相互接続部312によりレンズゾーンに電気的に接続する。 制御スイッチ310は、ゾーンを作動させる、又はパターン若しくはパターンシーケンスを選択するよう構成することができる。 例えば、スイッチ310は、パターン、ストロボレートを選択できる回転部分、及び眼鏡をオン・オフする押し機構を有することができる。

    視力トレーニング眼鏡用のレンズは、レンズ基板、例えばガラス、ポリカーボネート、アクリル、又は他の適当な光学材料のレンズ素材を有することができる。 基板は、左右のレンズ双方を画定するよう構成することができる、又は個別基板を各レンズに使用することができる。 基板は、全体透過率を制御する及び/又は所定の分光透過率を生ずるよう色合いを付ける若しくは着色することができ、又はフォトクロミック材料で形成することができる。 レンズ基板は、一般的には、装用した状態で後表面(装用者に面する)及び前表面(装用者から背反する)を有する。 これら表面の一方又は双方における曲率及び曲率中心は、好適な光学的補正を行うよう、又は光学的にほぼ中立的になるよう選択することができる。 便宜上、正曲率は、装用した状態で曲率半径中心がレンズ基板の後方側にある曲率として定義する。 表面に曲率は、一般的に約0〜+14ジオプターの間における値に選択する。

    ジオプター(“diopter”と表記されるが、ときに'dioptre'とも表記される)は、メートル単位で測定された曲線半径の逆数に等しい曲率測定値とすることができる。 例えば、半径1/2メートル(すなわち、直径1メートル)の円は2ジオプターの曲率を有する。 ジオプターは、直径が半径の2倍である場合に、半径又は直径の意味で定義することができる。 したがって、上述したように、例示的実施形態は0〜+14ジオプターの間における曲率のレンズを有するものであり、このことは、1/7メートル(0.1428メートル)にも達し、できればそれより大きい直径(すなわち、1/14メートルより大きい半径)で画定される。 しかし、レンズの全体又は一部としてのレンズの曲率は、120〜200ミリメートル(すなわち、0.12〜0.2メートル)のような直径によって画定することができる。 他の例示的実施形態において、レンズの曲率は直径が130〜180ミリメートルの範囲にわたるものとすることができる。 他の実施形態において、レンズの曲率は、レンズの少なくとも一部で直径が130〜140ミリメートルの範囲にわたるものも考えられる。

    視力トレーニングレンズもゾーン切替え可能な光学的モジュレータを有し、この光学的モジュレータはレンズ基板の前表面又は後表面に対して共形にする又は結合する。 このような光学的モジュレータは、4ジオプター以上の光学的曲率を有する表面に取付けるよう可撓性にすることができる。 光学的モジュレータは、所要に応じて両側表面に結合することができる。 モジュレータは、一般的に光学的活性(すなわち、切替え可能)領域と、相互接続部分(代表的には周縁部)とを有し、相互接続部分は制御信号を受取り、また制御信号を切替え可能ゾーンに直接送り、又はゾーンドライバデコーダに送り、このデコーダが、例えばマトリクスアドレス指定するための適切な行列導体信号を生ずる。 可撓性の液晶ベースのモジュレータが都合がよい。

    フレームベースの眼鏡が、一般的使用及び活動特定トレーニングに都合がよいが、活動特定眼鏡、バイザー、フェイスシールド、戦闘用ヘルメット、2輪車用ヘルメット、労務用ヘルメット、緊急保護ヘルメット、スポーツヘルメット、又は保護シールドも同様に構成することができる。 例えば、掩蔽ゾーンを、フットボール、ホッケー、若しくはラクロスのヘルメット、又は他のヘッドプロテクタに適用したフェイスシールドに設けることができる。 ラケットスポーツ、ラクロス及び野球用のゴーグル及びフェイスマスクも、複数個の切替え可能なゾーンを画定でき視覚シールド部分を有するよう構成することができる。

    実施例は、視界の一部をブロック又は部分的にブロックする掩蔽パターン又はゾーンを有する。 しかし、他の種類の掩蔽パターン及び掩蔽ゾーンを使用することもできる。 例えば、発光ゾーンを設け、装用者の視界を増大した発光領域を提示し、この発光領域が視界を見えなくする。 このような発光ゾーンは、発光をスペクトル的に変化させることを含む、一時的な発光量変化を生ずるよう構成することができる。 所要に応じ、このような発光は、空間的及び/又は時間的に変化する偏光を生ずるよう構成することもできる。 ゾーンは、レンズのほぼ全体領域を占めるようにする、又はレンズ領域の小さい部分のみ占めるよう構成することができる。 例えば、不透明発光領域を有するレンズは、レンズの大部分が透明となるよう構成することができる。 したがって、光減衰ゾーン及び/又は発光ゾーンを設けることができる。

    図4Aは、例示的な視力トレーニング眼鏡のテンプルピース400を示す。 テンプルピース400は、電源ボタン402と、及び眼鏡が生ずる視覚チャレンジ(すなわち、難易度レベル)を増減するのに使用することができるレベル調整ボタン404,406とを有する。 これらボタンは、使用中に調整し易いようにテンプルピース400に配置する。 電源ボタン402は、視力トレーニング眼鏡の動作を開始及び終了するよう構成する。 さらに、電源ボタン402は、ボタンを押すことで右レンズのみのストロボ動作、左レンズのみのストロボ動作、又は両レンズのストロボ動作の間でトグル切替えできるよう構成できる。 電源ボタン402は、さらに、ゾーンパターン又はゾーンシーケンスの予め決定したメニューで逐次動作するよう構成することができが、選択ボタンを追加して、これら又は他のユーザー調整を容易にできるようにするとより都合がよくなる。 レベル調整ボタン404は、このレベル調整ボタン404を押すことで最大利用可能難易度レベルに達するまでレベルを増加し、最大利用可能難易度レベルに達したポイントではさらにボタンを押しても効果がでないように構成することができる。 レベル調整ボタン406の動作は、最低難易度レベルで同様となるよう構成することができる。

    図4Bは、電源ボタン402及び循環ボタン408を有する実施例を示す。 これらボタンは、使用中に調整し易いようにテンプルピース400に配置する。 電源ボタン402は、視力トレーニング眼鏡の動作を開始及び終了するよう構成する。 例えば、電源ボタン402を1回押すことで右眼及び左眼双方の視力トレーニング眼鏡の動作を開始することができる。 再び電源ボタン402を押すことにより、右眼のみの視力トレーニングを開始することができる。 さらに、再び電源ボタン402を押すことにより、左眼のみの視力トレーニングを開始することができる。 最後に4回目の電源ボタン402押しにより視力トレーニング眼鏡の動作を終了する。 循環ボタン408は、難易度レベルを最低難易度レベルから最大難易度レベルまで難易度レベルを調整するよう構成することができる。

    他の例示的実施形態において、その時点で極限(すなわち、最大又は最低レベル)に設定してあるモードボタンのその後の作動により、次の極限(例えば、難易度レベル1,2,3,4,5,6,7,8,1,2,3…のサイクル)に循環する。 例えば、難易度レベルが最大極限(例えば、レベル8)にその時点で設定されている場合、モードボタンのその後の動作(例えば、押し込み、操作、装用者によるフィードバック)により、難易度を最低レベル(例えば、レベル1)に切り替える。

    さらに、視力トレーニング眼鏡にはより少ない又はより多い制御部(例えば、ボタン)を設けることも考えられる。 例えば、視力トレーニング眼鏡が、単に3D視認目的用に使用することを意図するとき、難易度選択制御は利用しないようにすることができる。 この実施例では、フリッカーレートは外部コントローラ(例えば、ディスプレイ装置によって供給される同期信号)によって制御することができる。 同様に、制御部は、電源(オン/オフ)制御、及び(上述したような)難易度レベル又は動作モードを循環させるモード制御に限定することができる。 したがって、本発明の種々の実施形態において、1個又はそれ以上の制御部を実装することが考えられる。

    図5は、左レンズ502及び右レンズ504におけるゾーンの配列を示し、これらゾーンは図4に示すようなテンプルピースで制御することができる。 図5に示すように、左レンズ502及び右レンズ504は一体レンズ組立体500として形成するが、個別レンズを設けることもできる。 ディスプレイ領域510も設け、眼鏡の設定をユーザーに通信できるようにする。 図5に示すように、7セグメントディスプレイが都合がよい。 レンズ502,504はそれぞれ対応のゾーン506,508を有する。 図5において残りのゾーンには符号を付けて示さない。 若干の実施例において、ゾーンは可変光減衰を生ずる。 ゾーンはほぼ透明、ほぼ不透明、又は中間値の光透過率となるように制御できるが、テンプルピース402及びレンズ502,504を有する眼鏡の動作例として、「クリア」状態又は「ダーク」状態として構成できるものとしてゾーンを説明する。

    図5のレンズの動作を図6,7,8及び9に示す。 電源ボタン404を使用してレンズを付勢するとき、初期的又はデフォルトの難易度レベルをディスプレイ領域510に表示し、レンズの残りの部分はクリア状態のままとなる。 デフォルトの難易度レベルは、最も容易なレベルとし、レンズを付勢するとき表示される「1」の指標を割り当てる。 短いインターバル(例えば、2〜10秒)後、レンズ502,504のゾーンは、初期難易度レベルに関連するレートでストロボ動作を開始し、またディスプレイ510はスイッチオフすることができる。 一方又は双方のレンズにおけるストロボ動作は、電源ボタン404で制御できる動作の初期モードとして設定することができる。 電源ボタン404をさらに押すことにより、左レンズ、右レンズ及び電源オフの選択で循環する。 代表的には眼鏡がスイッチオフ状態にあるとき、電源ボタン404を押すことにより、左レンズ及び右レンズ双方をクリア状態とダーク状態との間で交互動作するよう眼鏡を動作させる。 図6及び7は、それぞれクリア状態及びダーク状態にある眼鏡を示し、これらの状態ではすべてのゾーンが切替わる。 代案として、図8及び9に示すように、一方のレンズのみにおけるゾーンが切替わるようにすることができる。 難易度レベルは任意の時点で調整でき、新たな難易度レベルがディスプレイ領域510に表示される。

    難易度レベルは、ダーク状態である持続時間を変更する、又はクリア状態である持続時間を変更する、又は双方の組合せで変更することによって変化させることができる。 例えば、難易度レベルは、ダーク状態インターバルが0.1秒の固定持続時間とし、難易度が上がるにつれて持続時間が長くなる。 例えば、最も難しいレベルは、装用者の視界を掩蔽する掩蔽インターバルを0.9秒にすることができる。 他の例示的実施形態において、クリア/ダーク状態インターバルの繰返しシーケンスを設け、クリア/ダーク状態インターバルを1秒の期間で示す。 レベル1〜8のダーク状態インターバルの持続時間を以下の表で示す。

    他の編成も視力トレーニング眼鏡装用者が知覚する難易度レベルに影響を与えることが考えられる。 例えば、ダーク状態の持続時間及びクリア状態の持続時間を組合せて、又は独立的に変更することができる。 例えば、1対1の比率をダーク状態とクリア状態との間で維持し、1対1の比率に使用する持続時間を変化させる(例えば、75ミリ秒のダーク状態及び75ミリ秒のクリア状態にする)。 さらに、ダーク状態を固定持続時間にするとともに、クリア状態持続時間を変化して知覚される難易度レベルに影響を与えるようにする。 さらに、(1)クリア状態固定持続時間/ダーク状態可変持続時間、(2)クリア状態固定持続時間/ダーク状態固定持続時間、及び(3)クリア状態可変持続時間/ダーク状態固定持続時間のうち任意の組合せを本発明の例示的な実施形態に実装することができる。

    クリア状態/ダーク状態インターバルのこの編成は例であり、他の編成を使用することができ、クリア状態及びダーク状態双方のインターバル持続時間を可変にしたり、クリア状態/ダーク状態インターバルを切替える周波数を変化させることを含む。 10〜20Hzより高い周波数でクリア状態及びダーク状態を変化させると融合してグレー状態として知覚され得る。 この融合は、中心視覚及び周辺視覚に対して異なる周波数で生じ、周辺視覚はより高い周波数でフリッカー(ちらつき)を認知する傾向がある。 ダーク/クリアインターバルの持続時間はこのような融合に基づいて選択することができる。 視覚チャレンジはフリッカーが観測されるレートで、又はより低いレートでより多く認知可能となり得る。 或る実施形態において、例えば、3次元画像を提示するビデオディスプレイを見ているときのように、クリアとダークとの融合が望ましいことがあり、このことを以下に詳細に説明する。

    難易度レベルは、さらに、クリア状態又はダーク状態をなるよう制御されるゾーンのパターン又はシーケンスに関連し、レベル調整はクリア/ダーク状態インターバル持続時間に限定されない。 レベル調整ボタンは、掩蔽パターン、シーケンス及び/又は視覚チャレンジを選択するタイミングを変更するよう構成することができる。

    図10に示す他の実施例において、テンプルピース1000には、電源スイッチ1002、行選択スイッチ1004、列選択スイッチ1006を設ける。 ゾーンの異なる行又は列を選択できるスイッチ1004,1006の繰返し作動により、それぞれゾーンの異なる行又は列を選択できる。 ゾーンタイミングは電源スイッチ1002の繰返し作動で変化させることができる。

    低屈折力レンズは任意なマイナスの屈折力量を有し、所定基礎曲率の同心レンズの屈折力にも達し得る。 低屈折力レンズは、例えば、-0.005ジオプターより低い屈折力、例えば、-0.01又は-0.02ジオプター、とくに、-0.01〜-0.12ジオプターの範囲、例えば、-0.04〜-0.09ジオプターを有することがある。 このような低屈折力レンズは多くの利点がある。 低屈折力レンズはよりテーパが少なく、またゼロ屈折力レンズよりも薄くすることができる。 テーパ減少は、平レンズの非平行表面によって誘発される周辺プリズムにおける対応の減少を生ずる。 より薄いレンズは、物理的安定性、両眼バランスがよく、向上した光学的品質、より軽い重さ、より正確な深さ知覚、及び空間的認知精度、及び平レンズよりも均一な光透過率をもたらす。 マイナス低屈折力レンズの生理学的利点は、アスリート又は視覚的要求が高い及び/又はストレスが強い活動に係わる他の人たちの調節的姿勢によりよくマッチするという点である。

    左眼及び右眼用のパターン又はシーケンスは、異なる周波数、強さ(異なる光透過率)、負荷サイクル(異なる相対オン/オフ持続時間)、及び位相で作動させることができる。 パターンは一定周波数で切替える必要はなく、チャープ周波数又は他の可変周波数で切替える、又はランダムインターバルで切替えることができる。 レンズの透過率は若干の実施例において変化するとともに、偏光の透過光状態も変化することができる。 このような偏光変調には、ネマチック液晶によって画定したゾーンを設けると都合がよい。 レンズには色合いを付ける又は中立的なグレー状態にして光透過率を静的に制御する、又は光発色性物質を使用することができる。

    眼鏡及び眼鏡システムは、固定又は可変のレートで所定パターン及びパターンシーケンスを提示するよう都合よく構成する。 一般的に、ユーザー又はトレーナーは付加的なパターン、パターンシーケンス、掩蔽度、可変若しくは固定のパターンレート、パターンカラー若しくはカラーシーケンス、又は他の視覚掩蔽を選択することができる。 これら付加的なトレーニング選択は、パーソナルコンピュータ、又は他のコンピュータシステムを使用して選択することができ、パーソナルコンピュータ、又は他のコンピュータシステムは、ユーザー又はトレーナーがキーボード若しくはマウスのようなポインティングディバイスを使用して、選択のカスタマイズ選択肢の範囲を提示するよう構成する。 これら付加的トレーニングシーケンスを設計した後、シーケンスをメモリに保存し、また眼鏡システムと通信し、眼鏡に内蔵した又は内蔵しない眼鏡コントローラに保存することができる。 カスタマイズ及びパターン選択は、スポーツ特定機能、特定トレーニング目標、装用者の生理学的状態(両眼の分離状態、眼窩の非対称性)又は他の環境条件に基づいて行うことができる。

    図11は、本発明の実施形態による例示的な湾曲眼鏡1100を示す。 湾曲眼鏡1100は、前方からの斜視図から分かるように、上側部材1102及び下側部材1104を有し、これら双方の部材がフレームの部分を構成する。 フレームは湾曲指向性を有する2個の部分1106及び1108を有するレンズを維持するのに効果的である。

    上述したように、レンズは、基板、1つ又はそれ以上のコーティング材料、又は構成成分を有し、これらすべてが一緒に作用して、湾曲したメガネの装用者が知覚する光を透過させる、又は透過光を掩蔽することができる。 さらに、ここに使用するように、レンズは片眼が知覚する光透過率を制御するのに有効な単独部分を構成することができる。 さらに、ここで使用するように、レンズは2つの部分を有する共通部材を構成することができ、この場合、共通部材の各部分は、装用者の各眼が知覚する光透過率を制御するのに有効なものとする。

    図11に戻って説明すると、部分1106は、例示的実施形態において、部分1108とは別個の部材とすることができる。 しかし、他の例示的実施形態において、部分1106及び部分1108は共通部材とし、だだし装用者の可視スペクトル(例えば、2つの異なる眼用の共通レンズ)の異なる部分に供する。

    例示的実施形態において、上側部材1102は部分1106を強制的に規定曲面にする。 例えば、部分1106は、元来適正な湾曲状態に欠ける平坦な基板とすることができる。 しかし、上側部材1102は部分1106を湾曲指向性を示すようガイドし、部分1106をその湾曲指向状態に維持する。 以下に詳細に説明するように、上側部材1102は、部分1106の上方端縁を収容するよう構成したチャネル(図示せず)を有する。 チャネルは部分1106(一般的にはレンズ)の所望の湾曲指向性と類似の、又はほぼ同一の湾曲を有するものとすることができる。

    さらに、上側部材1102内のチャネルは、収容されるレンズの所望の湾曲よりも直径を僅かに小さくするが、湾曲チャネルの幅は、チャネル内に維持すべき収容されるレンズの幅よりも広くする。 さらに、上側部材1102内のチャネルは、収容されるレンズの所望の湾曲より直径を僅かに大きくするが、湾曲チャネルの幅は、湾曲の位置とともに変化するものとすることができる。 これら実施例の双方とも、どうにかして収容チャネルを設け、この収容チャネル内に電気的に可変の分光透過率を有するレンズを湾曲指向状態に維持するとともに、表面全体にわたり一貫して光透過率を変化させるレンズ能力に干渉しないようにすることができる。 以下により詳細に説明するように、チャネル湾曲及びチャネル幅を調整することによりピンチポイントを回避し、ピンチポイントがあると、ピンチポイント近傍でレンズの電気的可変分光透過性を乱すことになる。

    図12は、本発明の実施形態による例示的な湾曲眼鏡1200の、後方から見た分解斜視図を示す。 湾曲眼鏡1200は、上側部材1202、下側部材1204、左レンズ部分1206、右レンズ部分1208、上側チャネル1210、下側チャネル1212、電源1214、プログラム可能制御基板(PCB:programmable control board)1216、及び保持部材収容溝孔1218を備える。

    上側部材1202は耐衝撃性の破砕抵抗性ポリマーから形成することができる。 例えば、湾曲眼鏡1200を物体(例えば、ボール)が湾曲眼鏡1200に接触する可能性がある運動活動(又は任意の活動)に使用するとき、破壊に耐える材料の能力は、装用者の安全性及び湾曲眼鏡1200の寿命の双方にとって有益である。 したがって、右レンズ部分1208及び左レンズ部分1206も、破砕抵抗性材料、例えば、ポリマー又は他の類似の特性を有する材料から形成することができる。

    例示的実施形態において、湾曲レンズはガラスで形成しない。 ガラスは衝撃によって破砕し、装用者の視覚にダメージを与えるおそれがある。 ガラスは、さらに、より重く、また曇り易い。 したがって、本発明の例示的実施形態において、湾曲レンズはガラスから形成せず、その代わりにレンズとしての使用に好適な特性(例えば、透明性)を有するプラスチック材料から形成する。 さらに他の例示的実施形態において、レンズは展性のあるプラスチック材料から形成し、展性のあるプラスチック材料は可曲性を有し、また従って、外気温でまた適度の圧力で湾曲することができる。 例えば、例示的実施形態において、レンズは、平坦プラスチック基板(すなわち、電気的に可変の透過率を有する材料を付着させる物理的材料)から形成し、この平坦プラスチック基板は室温で湾曲して湾曲レンズを形成することができる。 この実施例におけるプラスチック基板は、典型的な眼鏡フレームが発生する典型的な力によって湾曲指向状態(例えば、位置)に維持される。 しかし、例示的実施形態においてレンズをガラスにより形成することも考えられる。

    湾曲眼鏡1200は2個のはっきりと分かれたレンズ部分、すなわち、右レンズ部分1208及び左レンズ部分1206を有するものとして図示する。 しかし、上述したように本発明の実施形態において、以下の図15に示したような単一レンズを使用することもできる。 単一か、又は1対のレンズ部分かに係わらず、レンズ部分は、図5〜9につき説明したように多数のゾーンを有する。 したがって、単一レンズを装用者の両眼に供する実施例において、複数のゾーンを設けているがゆえに、装用者の各眼が知覚する光を同相に又は異なった位相にすることができる、又はゾーン編成を互いに異なる任意の組合せにすることができる。

    上側部材1202は左レンズ部分1206及び右レンズ部分1208を装用者の顔面及び眼に対する所定位置に維持するフレームの部分である。 眼鏡フレームの典型であるように、上側部材1202は、湾曲眼鏡をその装用者に対する所望位置にいじするのに効果的である。 湾曲眼鏡1200は上側部材1202及び下側部材1204の双方を組合せて合体し、左レンズ部分1206及び右レンズ部分1208を維持する。 しかし、例示的実施形態において、上側部材のみ、下側部材のみ、又はどちらもない(例えば、リムレス)を湾曲レンズに実装することができる。

    上側部材1202は上側チャネル1210を有する。 上側チャネル1210は上側部材1202の窪んだ部分であり、レンズの端縁部分を収容及び維持するよう構成する。 上述したように、上側チャネル1210の幅は、受入れられて保持される端縁の幅に調和することができる。 又は他の例示的実施形態において、上側チャネル1210の幅は、少なくとも1つ又はそれ以上の区域に沿って、チャネルに維持されるべきレンズ幅よりも広くする。 上側チャネル1210の深さは、例示的実施形態において、レンズを保持するに十分な深さとするとともに、上側チャネル1210内に収容されるレンズ量を最小にするものとする。 上側チャネル1210は、例示的実施形態において、さらに、1個又はそれ以上の電気リード線を配置するキャビティをもなす。 レンズの電気的可変透過率状態を制御する及び/又は電源1214をPCB1216に接続するのに、電気リード線を使用する。

    上側チャネル1210と同様に、下側チャネル1212は下側部材1204のようなフレーム部材に設けた窪みであり、1つ又はそれ以上のレンズを収容及び保持するよう機能する。 湾曲眼鏡1200は、左レンズ部分1206及び右レンズ部分1208を上側チャネル1210及び下側チャネル1212双方によって、湾曲指向状態に維持する例示的実施形態である。 しかし、1個又はそれ以上のレンズを湾曲指向状態に保持するのに有効な単一チャネルも考えられる。

    PCB1216は、プロセッサ及びコンピュータ可読記憶媒体を含むプログラム可能な演算基板とする。 例示的実施形態において、PCB1216は、図2につき上述した例示的制御システム204とする。 PCB1216はレンズの1つ又はそれ以上の状態を制御するよう機能する。 状態の例としては透明状態がある。 透明状態は電気的に可変の分光透過率操作による途絶が最少で光がレンズを透過する状態である。 換言すれば、電気的可変分光透過率のレンズは、給電されるとき、レンズの分光透過率特性を変化する材料の固有の特性に基づいて「ダーク」状態又は「クリア」状態となる。 ダーク状態は、レンズに対する光透過率を、分光透過率が減少しないとき(例えば、給電される、又は給電されないとき)よりも大幅に掩蔽する状態である。 同様にクリア状態は、分光透過率が減少するとき(例えば、給電される、又は給電されないとき)よりもレンズに対する光透過率が掩蔽しない状態である。 したがって、透明状態は、掩蔽状態よりも分光透過が多い割合で透過することができる状態である。 同様に、掩蔽状態は透明状態よりも分光透過が少ない割合で透過することができる状態である。 したがって、透明状態及び掩蔽状態は、相対的意味で使用する。

    PCB1216は、例示的実施形態において、透明状態と掩蔽状態との間で位相不一致フリッカー(例えば、ストロボ効果)を左レンズ部分1206及び右レンズ部分1208に対して同期するよう構成する。 位相不一致フリッカーの同期は、ディスプレイ装置のリフレッシュレートと調和する。 例えば、モニタ、テレビジョン、及び/又はプロジェクタ(及び関連視認画面)のようなディスプレイ装置は、単位時間あたり特定回数で表示される画像をリフレッシュする。 このことは一般的に1秒あたりのサイクルであるヘルツで測定される。

    本発明の例示的実施形態において、湾曲眼鏡はディスプレイ装置のリフレッシュレートで同期する。 この同期は湾曲レンズの一方の部分を透明にするとともに、湾曲レンズの他方の部分を掩蔽する。 透明から掩蔽へのサイクルはディスプレイ装置と調和させて、装用者の右眼に関連するレンズが透明状態にあるとき、右眼で知覚しようとする画像をディスプレイ装置に表示させる。 同様に、透明から掩蔽へのサイクルは調和させて、装用者の左眼で知覚しようとする画像をディスプレイ装置に表示するとき、左眼に関連するレンズを透明状態にする。 逆に、特定時間に所定画像を知覚させないようにする眼に関連するレンズは掩蔽する。

    例えば、240Hzのリフレッシュレート(1秒あたり240画像を表示する)を有するテレビジョンは、湾曲眼鏡と同期させ、左レンズを1秒間に120回透明にし、他方のレンズを1秒間に120回掩蔽する。 同様に、左レンズが掩蔽される1秒あたり120回は、右レンズを透明にし、またその逆も同様とする。 したがって、テレビジョンは、左眼で知覚させようとする1秒あたり120画像を示し、また右眼で知覚させようとする1秒あたり120の交互画像を示す。 互いに位相が一致しない2個のレンズ部分とテレビジョンのリフレッシュレートとを同期させるこの処理は、テレビジョンが表示するコンテンツの3次元(3D)鑑賞体験を可能にする。

    3Dを見るとき湾曲レンズを有する湾曲眼鏡の利点としては、湾曲眼鏡の装用者が3D鑑賞体験における周辺視野のより大きい範囲を利用できる点にある。 例えば、比較的近い距離(例えば、映画館の前列席)から大形ディスプレイ装置を見るとき、表示されるコンテンツの一部は、標準平面レンズ式3D鑑賞メガネを供される装用者の中心視野から外れることになる。 さらに、鑑賞者の周辺視野を利用しようとするIMAXタイプの鑑賞環境において、非包囲式3Dメガネは装用者の視野に対する必要な拡大をもたらすことができない。 したがって、装用者の視野を包み込む湾曲レンズは、向上した完全な3D鑑賞体験を与える。

    湾曲眼鏡は、例示的実施形態においては、レシーバコンポーネント(図示せず)を有する。 レシーバコンポーネントは、ディスプレイ装置から同期信号を受信し、湾曲眼鏡の2個のレンズ部分の不一致位相サイクルをディスプレイ装置のリフレッシュレートに同期させることができる。 例えば、ディスプレイ装置又は関連のコンテンツソースからの赤外線信号を受信する赤外線レシーバを使用する。 レシーバコンポーネントの他の例としては無線(「RF」:radio frequency)レシーバがある。 例えば、BLUETOOTH(IEEE標準規格802.15)は短距離RF仕様であり、本発明の実施形態に使用できると考えられる。

    湾曲眼鏡とディスプレイ装置の同期を支援することの他に、受信モジュールは、さらに(又は代替的に)、湾曲眼鏡を制御する1つ又はそれ以上の遠隔制御信号を受信するよう機能する。 例えば、湾曲眼鏡から直接的に調整できる機能性も遠隔調整することができるようになる。 例えば、湾曲レンズの電気的調整可能分光透過率のフリッカーレートを、受信モジュール経由で湾曲眼鏡と通信する遠隔制御によって(例えば、周波数、持続時間、強度、オン/オフを)調整することができる。

    例えば、運動トレーナーは、アスリートが湾曲眼鏡をかけてトレーニングしている間に、遠隔制御を使用して強度レベルを調整(例えば、1つ又はそれ以上のレンズ部分の掩蔽状態又は透明状態の持続時間を変更)することができる。 したがって、アスリートが容易強度レベルにした湾曲眼鏡をかけて捕球経路を走っていて、アスリートが飛来するボールを初期的に認識した後、トレーナーが湾曲眼鏡の強度レベルを増大させ、トレーニング体験を向上させる。

    受信モジュールは、例示的実施形態において、PCB1216に直接又は間接的に接続する。 この結果、受信した信号の処理は、受信モジュール又はPCB1216のうち一方によって全体的に又は部分的に行うことができる。

    図12に戻って説明すると、上側部材1202は、2個の保持部材収容溝孔1218を有することができる。 保持部材収容溝孔1218は、保持部材、例えばストラップを収容する機能を有する。 例えば、湾曲眼鏡1200を競技又は運動活動に使用するとき、ストラップにより、装用者の顔に対して所望位置に湾曲眼鏡を保持することができるようにする。 さらに、他の例示的実施形態において、保持部材収容溝孔1218に収容した保持部材は、図3につき上述したテンプルピース302のようなテンプルとする。

    図13は、本発明の実施形態による湾曲チャネル1302を有する湾曲眼鏡フレーム1300の一部を示す。 上述したように、湾曲眼鏡内に湾曲レンズを収容及び保持するためのチャネルはフレームと同一の湾曲直径を持たないようにすることができる。 例えば、一実施形態において、装用者の頭部の周りに正中線から離れる方向への延在量である「ラップ(包み込み)」量を増大するため、フレームはフレームに関連する湾曲レンズよりも小さい直径の湾曲にすることができる。 この実施例では、湾曲眼鏡の全体的ラップ量を最大化しつつ、湾曲レンズに対する歪み量を減少する取組みにおいて、湾曲レンズ直径は湾曲フレーム直径よりも大きくなる。 説明目的のため、この概念のアナロジー(例え)としては、レーシングトラックのコーナーに進入するレースドライバの経路が挙げられる。 このアナロジーにおいて、ドライバは、コーナーの外側からスタートして、コーナー頂点近傍でコーナー内側に切り込み、トラックの外側端縁に向けてコーナーを抜けることによって、コーナーにおける回転量を減少する。

    湾曲チャネル1302はこのアナロジーにならい、湾曲チャネル1302の直径はフレーム1300の全体的直径よりも大きい。 例えば、フレーム1300の「内側」端縁と湾曲チャネル1302との間の距離は、第1距離1304からカーブ頂点近傍のより小さい距離に変化する。 最終的に、フレーム1300の内側端縁と湾曲チャネル1302との間の距離は、距離1306からカーブの「出口」における距離1308に増加する。 したがって、湾曲眼鏡の装用者に対する所望周辺視野量が得られるとともに、湾曲眼鏡内の実際のレンズにおける湾曲が減少する。 例示的実施形態において、湾曲レンズの直径は、レンズを保持するフレームの直径に類似させることができる。 さらに、図13は片眼用に供するレンズを収容する湾曲チャネル1302を示すが、湾曲チャネルは両眼に供するレンズを同様に収容するフレームに沿って延在させることができる。

    図14は本発明の実施形態による湾曲眼鏡1400の前方から見た斜視図を示す。 湾曲眼鏡1400は、装用者の視野の周りに回り込むラップ効果を生ずるのに好適である。 したがって、湾曲眼鏡1400は周辺視野で知覚する光に影響する電気的切替え可能分光透過率を装用者が持てるよう機能する。

    湾曲フレームに配置した典型的な平面レンズとは違って、湾曲眼鏡の装用者によるまつげ接触は減少する。 例えば、平面レンズは湾曲フレーム内で度が付いて湾曲レンズのような外観(ただし、有益ではない)及びフレーム解をもたらすとき、装用者は、湾曲していないが角度の付いたレンズにまつげが、とくに側方注視の際に接触する。 非湾曲レンズを湾曲フレームに強制的に力を加えて電気的切替え可能分光透過率を有する周辺視野を生じようとする取組みにおいて、レンズに角度が付き、中間端縁が装用者の顔から離れる方向に押しやられ、周辺視界の一部をカバーしようとする試みにおいてレンズの側方端縁をできるだけ後方に突出させることができる。 しかし、レンズのこの角度付けによれば、レンズを装用者の眼の近傍、及びひいてはまつげにより接近させる。 電気的切替え可能分光透過率を有する湾曲眼鏡を利用するとき、装用者は気を散らせ不快なレンズへのまつげ接触を望まない。 したがって、湾曲レンズは、平面レンズで見られる深刻なまつげ接触を回避する。

    図14に戻って説明すると、湾曲眼鏡の機能性(例えば、電気的可変分光透過率)を制御する制御部分1402を湾曲眼鏡1400の右テンプルに配置したものとして示す。 制御部分1402は、例示的実施形態において、図4につき上述したように、レベル調整ボタン404,406と同様にする。 湾曲眼鏡1400はさらに電源1404を有する。 上述したように、電源1404はバッテリ、又は他の交換可能な若しくは再充電可能な電源とすることができる。 例示的実施形態において、電源1404は、湾曲眼鏡1400に関連したユニバーサル・シリアル・バス(USB)接続部(図示せず)を介して再充電する。 例えば、湾曲眼鏡1400のPCBに対してコンピュータ可読命令をアップデートすることの他に、USB接続部を使用して電源1404を充電することもできる。

    図15は、本発明の実施形態による装用者の両眼が知覚する光を操作するのに有効な湾曲レンズ1500を示す。 湾曲レンズ1500は、電気的可変分光透過材料を結合する単一基板である。 例えば、LCD材料をこの単一基板に組入れる、又はLCD材料をガラスよりも耐破砕特性に優れるポリマー基板に配置する。 湾曲レンズ1500は、装用者の左眼及び右眼双方が知覚する光を操作するのに有効である。 しかし、上述したように、電気的可変分光透過率の1個又はそれ以上のゾーン(例えば、部分)は、知覚される光の局部的操作が可能となるよう湾曲レンズ1500上に実装することが考えられる。

    図16は、本発明の実施形態による湾曲眼鏡1600の頂面図を示す。 湾曲眼鏡は、湾曲フレーム1602及び湾曲レンズ1604を有する。

    平面レンズにより得られる代表的視野は代表的中心視界1606に限定される。 しかし、装用者に回り込む湾曲レンズ1604によって得られる視界は周辺視野1608を含んで拡大される。 したがって、運動視力トレーニング及び3D用途には、中心視野1606の他に周辺視野1608を含むよう視野を拡大するのが望ましい。

    図17は本発明の実施形態による例示的な湾曲レンズ1700を示す。 曲線1702はレンズ1700の一般曲線に沿って示す。 曲線1702は直径(Φ)1704を有する。 曲線1702の直径1704は湾曲レンズ1700の湾曲指向性を規定し、レンズ1700の湾曲指向性は直径1704を有する。 しかし、位置1706〜1712で示すように、湾曲レンズ1700は曲線1702で規定される完全円に符合させるのではなく、湾曲レンズ1700における湾曲指向性が曲線1702によって全体的として規定されるものとする。

    例えば、湾曲レンズ1700は、実際にポイント1706(左テンプル領域)、1708(ブリッジ領域)、及び1710(右テンプル領域)で図示の曲線1702に交わる。 しかし、湾曲レンズ1700は、ポイント1712で曲線1702から逸脱する。 湾曲レンズ1700の逸脱は、本明細書において、ときに特定直径では一貫して規定されない近似曲線と称し、全体として直径によって規定されるものとする。 上述したように、湾曲レンズの曲率は、装用者のまつげに対して付加的なクリアランスを生ずる、及び/又は湾曲レンズ1706に対する応力を減少するよう逸脱させ、湾曲レンズ1700の電気的切替え可能特性に対する悪影響を最小限にする。

    例示的実施形態においては、直径1704を120〜200ミリメートルの範囲内とする。 他の実施形態においては直径をこの直径よりも大きい又は小さいものとすることも考えられる。 さらに他の実施形態において、直径1704は130〜180ミリメートルの範囲内とする。 例示的実施形態において、直径175ミリメートルの曲線によってほぼ規定され、11.42ジオプターとして表現されもする湾曲指向性を有する湾曲レンズを設ける。 さらに他の例示的実施形態において、以下により詳細に説明するように、湾曲指向性は、130〜140ミリメートルの範囲内の直径を有する曲線によって規定することができる。 例えば、湾曲レンズは、例示的実施形態において、直径135ミリメートルの曲線を有し、14.81ジオプターとして表現されもする近似曲線によってほぼ規定される湾曲指向性を有する。

    図18は、本発明の実施形態による例示的な湾曲レンズ1800を示す。 湾曲レンズ1800は、左部分1802、右部分1804及びブリッジ部分1814を有する。 図17につき上述したように、湾曲レンズは部分的に近似曲線によって規定することができる。 しかし、例示的な実施形態において、湾曲レンズ1800は特定部分(例えば、左部分1802、右部分1804)の曲線によって規定する。 したがって、曲線1806は左部分1802の一般曲線に沿って示す。 曲線1806は直径(Φ )1810を有する。 曲線1806の直径1810は、実施形態において、全体的として湾曲レンズ1800の湾曲指向性を規定し、湾曲レンズ1800の湾曲指向性の一部は直径1810を有する。 同様に曲線1808は右部分1804の一般曲線に沿って示す。 曲線1808は直径(Φ )1812を有する。 曲線1808の直径1812は、実施形態において、全体的として湾曲レンズ1800の湾曲指向性を規定し、湾曲レンズ1800の湾曲指向性の一部は直径1812を有する。

    ブリッジ部分1814は、左部分1802及び右部分1804よりも湾曲指向性が少ないもの(すなわち、湾曲指向性を規定するより大きい直径の曲線)とすることができる。 したがって、全体として湾曲レンズ1800の湾曲指向性を規定することは、湾曲レンズ1800の部分の直径を利用することによって行う。 この実施例において、湾曲レンズ1800は、それぞれ直径Φ 1810及びΦ 1812を有する第1曲線(曲線1806)及び/又は第2曲線(曲線1808)によって規定する。 例示的実施形態において、直径Φ 1810及びΦ 1812は130〜140ミリメートルの範囲内とする。

    図示した種々のコンポーネント並びに図示しないコンポーネントの多くの異なった編成も本発明の精神及び範囲から逸脱することなく実現可能である。 本発明の実施形態は、限定するのではなく、例示を意図して説明してきた。 代替的実施形態も本発明の範囲から逸脱することなく実施できることは当業者には明らかであろう。 当業者であれば、本発明の範囲から逸脱することなく、上述の改良を実装する代替的手段を開発できるであろう。 湾曲眼鏡につき記載した特徴、コンポーネント、機能及び他の材料は、本明細書に記載した視力トレーニングの他の態様で実装することができる。

    [調整可能視力トレーニング及び検査]
    図19は、本発明の例示的態様によるディスプレイ装置1902を使用する視力トレーニングシステム1900の代表的実施例を示す。 ディスプレイ装置1902は、ユーザー1904自身がディスプレイ装置1902の前方に位置することができる状態にある。 ディスプレイ装置1902は、限定しないが、コンピュータモニタ及びテレビジョンモニタを含むモニタ、手術顕微鏡を含む顕微鏡、トレーナーボックス、単眼鏡装置、双眼鏡装置等を有する。 視力トレーニングシステム1900は、単一ディスプレイ装置1902又は複数ディスプレイ装置1902を有することができる。 例えば、限定はしないが、ディスプレイ装置1902は、第1ディスプレイ領域1914を有する第1ディスプレイ装置1908、及び第2ディスプレイ領域1916を有する第2ディスプレイ装置1910を備えることができる。 本発明の一実施形態において、ディスプレイ装置1902は、ユーザーの視界内に配置することができ、視界はユーザーの中心視野及び/又は周辺視野を含むものとする。 さらに他の態様において、図19に示すように、ディスプレイ装置1902はユーザー1904の直前にくるよう配置することができる。

    以下に完全に説明するように、ディスプレイ装置1902は調整可能なフリッカーレートを有する動的コンテンツを表示し、ユーザー1904に対して視力トレーニングを行う。 さらに、第1ディスプレイ領域1914を有する第1ディスプレイ装置1908は第1フリッカーレートを表示するよう構成するとともに、第2ディスプレイ領域1916を有する第2ディスプレイ装置1910は第2フリッカーレートを表示するよう構成する。 図19に示す視力トレーニングシステムは、ユーザーに微妙なニュアンスを判別することを要求する専門職での使用に適する。 このような専門職としては、医療研究者、病理学者、放射線科医、外科医、パイロット、宇宙飛行士、スクリーナー、研究専門科学者等々を含む。 例示的な実施例として、病理学者は研究室顕微鏡を使用して、診断目的のため組織標本における異なる細胞タイプを目視で判別する。 図19に示す視力トレーニングシステム1900は、右眼及び左眼双方を独立的にトレーニングすることができるものであり、病理学者の視機能を改善する理想的なシステムたり得る。 例えば、第1ディスプレイ装置1908を掩蔽するとともに、第2ディスプレイ装置1910は知覚されるフリッカーレートを有する動的コンテンツを提供する。 代案として、第1ディスプレイ装置1908は、第1周波数の知覚されるフリッカーレートを有する動的コンテンツを提供するとともに、第2ディスプレイ装置1910は、第2周波数の知覚されるフリッカーレートを有する動的コンテンツを提供する。

    図20は、本発明の例示的態様によるディスプレイ装置2002を利用する視力トレーニングシステム2000の他の代表的な実施例を示す。 図20に関して、1個又はそれ以上のディスプレイ領域2006をディスプレイ装置2002に関連させることができる。 1個又はそれ以上のディスプレイ領域2006は、ユーザー2004に対してフリッカーレートの形式とした動的コンテンツを同時に表示するよう構成することができる。 1個又はそれ以上のディスプレイ領域2006を使用することにより、複数のユーザーが視力トレーニングシステムを同時にアクセスできる。 例示的な実施例によれば、視力トレーニングシステムは、腹腔鏡手術を行う外科医用に特別に配置することができる。 腹腔鏡手術は、外科医が手術に使用する腹腔鏡手術器具を操作しつつ、ディスプレイ装置を見ることを必要とする。 例えば、第1ユーザー2004はディスプレイ領域2006を有するディスプレイ装置2002によって提示される動的コンテンツを見ることができ、第2ユーザー2007はディスプレイ領域2005を有するディスプレイ装置2003によって提示される同一又は異なる動的コンテンツを見ることができる。 ディスプレイ装置2002及びディスプレイ装置2003は、互いに同相、不一致位相、類似周波数、相違周波数、及び/又は類似若しくは相違負荷サイクルで利用することができる。 説明した複数ディスプレイ領域を有するディスプレイ装置は、外科医チームの視力トレーニングを同時に行い、時間とお金の双方を節約することができる。

    図21は、本発明による第1ディスプレイ領域2108及び第2ディスプレイ領域2110を利用する視力トレーニングシステム2100のさらに他の代表的実施例を示す。 以下により完全に概要を説明するように、視力トレーニングシステム2100は、第1ディスプレイ領域2108及び第2ディスプレイ領域2110をユーザー2104に対して所定位置に保持するよう構成した保持装置2106を有する。 例えば、限定しないが、視力トレーニングシステム2100は、スポーツヘルメット、戦闘ヘルメット、2輪車用ヘルメット、労務用ヘルメット、緊急及び保護ヘルメット、ゴーグル、アイシールド、メガネ、又は他のタイプの眼鏡がある。 第1ディスプレイ領域2108及び第2ディスプレイ領域2110を使用することにより、2つの異なるフリッカーレートをユーザー2104に提示することができる。 例示的な実施例において、視力トレーニングシステム2100は、オートバイ用のヘルメットを有することができる。 オートバイライダーは、右眼が左眼とは違う視覚的入力を視認する状況がよくある。 例えば、或る自動車がオートバイライダーの右側を通過するとともに、他の自動車がオートバイライダーの左側を通過することがある。 第1ディスプレイ領域2108及び第2ディスプレイ領域2110を使用することにより、右眼及び左眼のトレーニングを独立的に行うことができ、例えば、第1ディスプレイ領域2108に第1フリッカーレートを表示させ、また第2ディスプレイ領域2110に第1フリッカーレートとは異なる周波数を有する第2フリッカーレートを表示させることによって行う。

    本発明の態様に関して使用するように、動的コンテンツとしては、リアルタイムすなわちライブのストリーミング視覚情報、早期の時点で取得し、後の時点でユーザーに表示される視覚情報、アニメーション、ビデオゲーム、表示される印等がある。 さらに、本発明の態様に関して使用するように、フリッカーは、視覚的出力をユーザーに供給する提示状態、及び視覚的出力をユーザーに供給しない非提示状態として定義することができる。 提示状態及び非提示状態のサイクル時間の期間は、フリッカーレートとして知られる。 以下により完全に説明するように、フリッカーレートは、ユーザーが提示状態/非提示状態をストロボ類似効果として知覚できる周波数に設定することができる。 種々の異なる技術を利用して提示状態/非提示状態を発生することができる。 このような技術としては、陰極線管(CRT)システム、プラズマスクリーン、液晶ディスプレイ(LCD)システム、背面投射型システム、発光ダイオード(LED)システム、有機発光ダイオード(OLED)システム等々がある。

    図22はディスプレイ装置2202、フリッカー発生器2204、レシーバ2206、及び視覚信号源2208を備える視力トレーニングシステム2200を示す。 視覚信号源2208は、動的コンテンツの形式とした視覚信号をフリッカー発生器2204、又は代案としてディスプレイ装置2202に供給するよう構成することができる。 他の態様において、視覚信号源2208は、動的コンテンツの形式とした視覚信号を、時間的又は空間的に間隔をとってディスプレイ装置2202に供給するよう構成する。 時間的又は空間的な間隔は所定周波数のフリッカーレートを生ずる。

    ディスプレイ装置2202は動的コンテンツを表示してディスプレイ装置2202のユーザーに対して視力トレーニングを行わせるよう構成する。 一態様において、ディスプレイ装置2202は、図19につき説明したディスプレイ装置1902、及び図20につき説明したディスプレイ装置2002とすることができる。 動的コンテンツは、1Hz〜30Hzの間におけるフリッカーレート、又は代案として、1Hz〜5Hzの間におけるフリッカーレートで提示することができる。 一態様において、ディスプレイ装置2202は、視覚信号源2208で供給される動的コンテンツを周期的に掩蔽することによって、フリッカーレートを生ずることができる。 又は、上述したように、視覚信号源2208は、ディスプレイ装置2002によって提示される所定周波数のフリッカーレートで動的コンテンツを提供することができる。 代案として、フリッカーレートで提示される動的コンテンツは、以下により詳細に説明するように、フリッカー発生器2204から受信することができる。

    さらに、一実施例において、ディスプレイ装置2202は、フリッカーレートを表示するよう構成した1つのディスプレイ領域を有する構成とすることができる。 他の態様において、ディスプレイ装置2202は、1つのフリッカーレートを表示するよう構成した1つのディスプレイ領域を備えるが、掩蔽パターンを第2フリッカーレートでディスプレイ領域の一部に供給することができる。 代案として、他の態様において、ディスプレイ装置2202は、1つ又はそれ以上のディスプレイ領域を有し、この1つ又はそれ以上のディスプレイ領域はフリッカーレートを表示するよう構成する。 例えば、ディスプレイ装置2202は、第1フリッカーレートを表示するよう構成した第1ディスプレイ領域、及び第2フリッカーレートを表示するよう構成した第2ディスプレイ領域を有するものとすることができる。 さらに、ディスプレイ装置2202は図19に示したような1個又はそれ以上のディスプレイ装置を有するものとすることができる。

    つぎに、フリッカー発生器2204は、負荷サイクルに従って、視覚信号源2208によって供給される動的コンテンツのフリッカーレートを調整するよう構成する。 関連のサイクルは、第1持続時間の提示状態及び第2持続時間の非提示状態を有して、1Hz〜30Hzの間におけるフリッカーレートを生ずる。 約10〜20Hzよりも高い周波数では、交互の提示状態及び非提示状態が融合する傾向にあり、光強度の減少として知覚できる。 この融合は、周辺視野ではより高い周波数でフリッカーを知覚する傾向があるため、中心視野と周辺視野とでは異なる周波数で発生する。 提示状態/非提示状態の持続時間はこのような融合に基づいて選択することができる。 視覚チャレンジは、フリッカーが観測されるレートでより強く気付く。

    一態様において、フリッカーレートは1Hz未満とする。 1Hz未満のフリッカーレートは、静的スポーツ又はゆっくりとした動きのスポーツに関連するアスリートをトレーニングするのに使用することができる。 このようなスポーツとしては、ビリヤード、チェス、及びゴルフ(例えば、ゴルフでグリーンを読むこと)がある。 このような遅いフリッカーレートは、提示状態相互間で情報を詰め込むことをアスリートに要求し、このことは短時間での記憶保持能力を促進する。 図示の実施例では、提示状態は10秒毎に生ずる。 初めは、提示状態は長い持続時間とし、ユーザーに相当多い情報量を与えることができる。 トレーニングセッションが進むにつれて、提示状態の持続時間を短くし、より少ない情報量しかユーザーに与えられない。 このことは、ユーザーが短期間記憶に頼って情報ギャップを埋めることを強いる。

    フリッカー発生器2204は、使用のために予め確立したフリッカーレートを決定するよう構成することができる。 さらに、フリッカーレートはレシーバ2206を介して受信する入力コマンド又は他のユーザー入力に応答して変更又は適合させることができる。 例えば、フリッカーレートは、高いレート(例えば、約20Hzよりも高いレート)に設定し、これによりユーザーがフリッカーを主に代表的なディスプレイ技術における透過光強度の減少として気付くようにする。 代案として、フリッカーを、提示状態と非提示状態との間のインターバルをユーザーが気付くレートに設定することができる。 一般的には約5Hz未満のレートが認知可能なフリッカーに関連するが、これは個別ユーザーの視覚特性に従って変動し得る。 フリッカーレートは高いレートから低いレートへ変化させ、これによりユーザーは増大した視覚要求を低レートで体験し、また少ない視覚要求を高レートで体験することができる。 このような可変周波数駆動を、「チャープ」駆動と称することができる。

    視力トレーニングシステム2200の難易度レベルは、提示状態の持続時間(例えば、提示状態の負荷サイクル)を変更することによって、又は非提示状態の持続時間(例えば、非提示状態の負荷サイクル)を変更することによって変化させることができる。 図23はサイクル2300の例を示す。 サイクル2300は可変持続時間2306の提示状態2302と、固定持続時間2308の非提示状態2304とを有し、例えば、5Hzのフリッカーレートを生ずる。 図24は本発明の態様によるさらに他のサイクル2400の例を示す。 サイクル2400は、固定持続時間2406の提示状態2402と、可変持続時間2408の非提示状態2404とを有し、例えば、5Hzのフリッカーレートを生ずる。 さらに、図25は本発明の他の態様による他のサイクル2500の例を示す。 サイクル2500は、固定持続時間2506の提示状態2502と、固定持続時間2508の非提示状態2504とを有し、1Hz〜30Hzの間におけるフリッカーレートを生ずる。 本発明の一実施例において、フリッカー発生器2204は、第1ディスプレイ領域に関連する第1フリッカーレートを、第2ディスプレイ領域に関連する第2フリッカーレートとは独立的に調整するよう構成することができる。 難易度レベル1〜8に対する提示状態/非提示状態(例えば、第1状態/第2状態)の持続時間の一例を次表に示し、レベル1は最も容易であり、レベル8は最も難しいものとする。

    さらに、他の態様は、種々の付加的なレベルを含むことも考えられる。 例えば、以下に2つのレベル表を以下に示す。 第1状態が提示状態、第2状態が非提示状態を表すと考えることができる。 しかし、第1状態及び第2状態は種々の代替的状態を表すことも考えられる。

    さらに、図22に戻って説明すると、視力トレーニングシステム2200はレシーバ2206も有する。 レシーバ2206はフリッカーレート調整指示を受取り、このフリッカーレート調整指示はフリッカー発生器2204が使用してディスプレイ装置2202が表示する動的コンテンツのフリッカーレートを調整することができる。 レシーバ2206はディスプレイ装置2202に直接接続するか、又はディスプレイ装置2202に遠隔から接続することができる。 本発明の一実施例において、レシーバ2206は第1ディスプレイ領域用の第1フリッカーレート調整及び第2ディスプレイ領域用の第2フリッカーレート調整指示を受信するよう構成する。 レシーバ2206は、1個又はそれ以上のユーザー制御部、例えば、ノブ、スライダ、押しボタン、又は他の入力デバイスを有することができる。 同様に、レシーバを遠隔からディスプレイ装置2202に接続する場合、レシーバはディスプレイ装置2202と無線周波数信号、赤外線信号等により通信できるようにする。

    図26及び27は第1ディスプレイ領域2608及び第2ディスプレイ領域2610を利用する視力トレーニングシステム2600を示す。 例えば、第1ディスプレイ領域2608は図21に示す第1ディスプレイ領域2108とすることができる。 同様に、第2ディスプレイ領域2610は図21に示す第2ディスプレイ領域2110とすることができる。 第1ディスプレイ領域2608は電気的に第1視覚出力から第2視覚出力に切替え可能にし、第1フリッカーレートを生ずる。 視力トレーニングシステム2600は、さらに、第2ディスプレイ領域2610を有し、この第2ディスプレイ領域2610は第3視覚出力から第4視覚出力に電気的に切替え可能にし、第2フリッカーレートを生ずる。 第1、第2、第3及び第4視覚出力はユーザーが視覚的に知覚するよう構成する。 第1視覚出力及び第3視覚出力は提示状態を有するとともに、第2視覚出力及び第4視覚出力は非提示状態を有するものとすることができる。 ディスプレイドライバ2712は第1ディスプレイ領域2608及び第2ディスプレイ領域2610に関連させることができる。 例えば、視力トレーニングシステム2600におけるディスプレイドライバ2712は、図21に示す代表的実施例が利用することができる。 さらに、視力トレーニングシステム2600は第1ディスプレイ領域2608及び第2ディスプレイ領域2610をユーザーに対する所定位置に保持するよう構成した保持装置2606を有する。 例えば、保持装置2606は、例示的態様において、図21に示す保持装置2106とする。 本発明の一実施例において、保持装置2606は、第1ディスプレイ領域2608及び第2ディスプレイ領域2610がユーザーの眼から30.48cm(12インチ)以内に存在するよう位置決めすることができる。 この距離はヘルメットを着用するユーザーの眼からフェイスシールドまでの距離にほぼ対応する。

    第1ディスプレイ領域2608及び第2ディスプレイ領域2610は、耐破砕基板及び電気的切替え可能な光学的材料により構成することができる。 基板は、ガラス、ポリカーボネート、アクリル、又は他の適当な材料とすることができる。 基板は第1ディスプレイ領域2608及び第2ディスプレイ領域2610の双方を画定するか、又は個別基板を第1ディスプレイ領域2608及び第2ディスプレイ領域2610に対して使用することができる。 第1ディスプレイ領域2608及び第2ディスプレイ領域2610は、全体透過率を制御する及び/又は所定の分光透過率を生ずるよう色合いを付ける若しくは着色することができ、又はフォトクロミック材料で形成することができる。 第1、第2、第3及び第4の視覚出力を生ずるよう構成した電気的切替え可能な材料は、ポリマー分散液晶、ネマチック液晶又はコレステリック液晶により構成することができる。

    ディスプレイドライバ2712は第1ディスプレイ領域2608及び第2ディスプレイ領域2610に関連し、また第1ディスプレイ領域2608における第1視覚出力と第2視覚出力との間におけるサイクル動作から生ずる第1フリッカーレートを制御する。 さらに、ディスプレイドライバ2712は、第2ディスプレイ領域2610における第3視覚出力と第4視覚出力との間におけるサイクル動作から生ずる第2フリッカーレートを制御する。 ディスプレイドライバ2712は、3Hz〜40Hzの間で第1フリッカーレート及び第2フリッカーレートを制御する。 本発明の他の実施例において、ディスプレイドライバ2712は、第2フリッカーレートとは独立的に第1フリッカーレートの電気的切替えを制御するよう構成する。 さらに、ディスプレイドライバ2712は、保持装置2606に直接接続するか、又は例えば、無線接続により保持装置2606に遠隔から接続することができる。

    さらに他の実施例において、視力トレーニングシステム2600はレシーバコンポーネント(図示せず)を有することができる。 レシーバコンポーネントはユーザーからの指示を受けて、第1フリッカーレート及び第2フリッカーレートを調整し、またこのフリッカーレート調整指示をディスプレイドライバ2712に通信することができる。 レシーバコンポーネントは、直接保持装置2606に接続するか、又は遠隔から保持装置2606に接続する。 レシーバコンポーネントを遠隔から保持装置2606に接続する場合、赤外線信号又は無線周波数を使用することによりディスプレイドライバ2712と通信することができる。 例えば、トレーナーは、ユーザーが視力トレーニングシステムを使用している間に遠隔レシーバを使用してフリッカーを調整する(例えば、1個又はそれ以上のディスプレイ領域における提示状態又は非提示状態の持続時間を変化させる)ことができる。

    記載した種々のコンポーネント並びに図示しないコンポーネントの多くの異なる編成は本発明の精神及び範囲から逸脱することなく実施可能である。 本発明の実施形態は、限定するのではなく例示を意図して説明した。 本発明の範囲から逸脱しない代替的実施形態は当業者に明らかであろう。 当業者は、本発明の範囲から逸脱することなく上述の改良を実施する代替的手段を開発できるであろう。

    本明細書に記載した技術の原理を適用する多くのあり得る実施形態の観点から、本明細書に記載した実施形態は単に好適な実施例であり、技術の範囲を限定するものとしてとらえるべきではないことを認識されたい。 むしろ、発明の範囲は特許請求の範囲によって規定される。 したがって、特許請求の範囲の請求項における範囲及び精神内にあるすべてを特許請求するものである。

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