High flexibility elastic hinge

申请号 JP2001510040 申请日 2000-07-10 公开(公告)号 JP2003504689A 公开(公告)日 2003-02-04
申请人 シュバスス エス エー; 发明人 デスビエ・ピアット・クリストフ;
摘要 (57)【要約】 本発明は、眼鏡フレームの弾性ヒンジに関し、該ヒンジは、固定ヒンジ部材(5)と可動ヒンジ部材(7)の二つのヒンジ部材を有し、該ヒンジ部材は、フレームの前面部とつる部にそれぞれ連結され、一方の部材(5)の回転先端部(5A)に挿入された他方の部材(7)の回転先端部(7A)によって、且つリンク(9)によって、回転軸(R)を中心として互いに可動に連結されており、該リンクは、各回転先端部に開口する前記二つの部材の内管路(5D、7D)内に連続して通される。 本発明は、各回転先端部(5A、7A)は、フレームの外側で内管路(5D、7D)の開口部に止め部(B1、B2)を有し、該止め部は、一方(B1)が他方(B2)に対応する形状によって、第二回転軸(R')周りに回転するための境界面を形成し、前記リンク(9)は、前記つる部が標準開 位置 に位置する時には前記二つの回転軸(R、R')の間に配置されることを特徴とする。 該ヒンジは、付加的な不安定開位置ばかりでなく閉及び開の安定した二箇所の位置を持つ。
权利要求
  • 【特許請求の範囲】 【請求項1】 固定ヒンジ部材(5)と可動ヒンジ部材(7)の二つのヒンジ部材を有し、該ヒンジ部材は、フレームの前面部とつる部にそれぞれ連結され、一方の部材(5
    )の回転先端部(5A)に挿入された他方の部材(7)の回転先端部(7A)によって、且つリンク(9)によって、回転軸(R)を中心として互いに可動に連結されており、該リンクは、各回転先端部に開口する前記二つの部材の内管路(
    5D、7D)内に連続して通される共に、つる部が前面部に対して閉位置から標準開位置へ回転すると、前記回転軸に対してフレームの内側から外側へずれるものである眼鏡フレームの弾性ヒンジであって、 各回転先端部(5A、7A)は、フレームの外側で内管路(5D、7D)の開口部に止め部(B1、B2)を有し、該止め部は、一方(B1)が他方(B2)
    と嵌り合う形状を持つため、第二回転軸(R')周りに回転するための境界面を形成し、前記リンク(9)は、つる部が標準開位置に位置する時には前記二つの回転軸(R、R')の間に配置されることを特徴とする眼鏡フレームの弾性ヒンジ。 【請求項2】 前記可動回転先端部(7A)は、固定回転先端部(5A)に連結された二つの雌ナックル(5E)間にガイド面(S)を介して挿入された二つの雄ナックル(
    7E)を備え、前記リンク(9)は前記ガイド面(S)を通って前記雌雄ナックル間に挿通されたヒンジであって、 前記雄ナックル(7E)が前記可動ヒンジ部材(7)の止め部(B2)と接し、前記ガイド面(S)が前記固定ヒンジ部材(5)の止め部(B1)と接することを特徴とする請求項1に従う眼鏡フレームのヒンジ。 【請求項3】 前記リンク(9)を通す各内管路(5D、7D)は、フレームの内側方向に向けられた曲折湾曲面(V1、V2)を介して前記回転先端部(5A、7A)に開口することを特徴とする請求項1に従うヒンジ。 【請求項4】 前記曲折湾曲面(V1、V2)は、同じ曲率半径を持つことを特徴とする請求項3に従うヒンジ。 【請求項5】 前記リンク(9)は第一軸受筒(11)によって前記固定ヒンジ部材(5)に固定され、また第二軸受筒(13)によって前記可動ヒンジ部材(7)に固定されていることを特徴とする請求項1に従うヒンジ。 【請求項6】 前記リンク(9)は本質的に弾性のものであることを特徴とする請求項5に従うヒンジ。 【請求項7】 前記リンク(9)は本質的に非伸張性のものであり、前記可動ヒンジ部材(7
    )と前記第二軸受筒(13)との間に配置された螺旋状バネ(15)の内部に挿通されていることを特徴とする請求項5に従うヒンジ。 【請求項8】 前記バネ(15)は、過度開動の防止部材として作用することを特徴とする請求項7に従うヒンジ。 【請求項9】 前記雌ナックル(5E)には、前記固定ヒンジ部材(5)の軸方向(A1)に対して傾斜する内壁面(5F)が設けられていることを特徴とする請求項2に従うヒンジ。 【請求項10】 合成樹脂射出方法又は金属粉射出成形方法を用いることを特徴とする前述請求項のいずれか一つに従うヒンジの固定部材(5)又は(7)を製造する方法。
  • 说明书全文

    【発明の詳細な説明】 【0001】 本発明は、眼鏡フレームの弾性ヒンジに関し、特に該フレームの前面部とつる部とにそれぞれ連結された固定部材と可動部材の二つの部材を備えたヒンジに関する。 【0002】 前記二つの部材は、一方の部材の回転先端部が他方の部材の回転先端部に挿入されることにより、また二つの部材の内部に配置されて、該回転先端部を連続して通るリンクにより、互いに回転軸周りに可動状に連結されている。 【0003】 この種のヒンジは、特に1994年5月20日公開のフランス国特許出願第2
    698121号から知られている。 回転先端部は球状に形成され、二つの球形の中心を通る仮想軸を中心として回転する。 【0004】 前記二つのヒンジ部材には、各管路内の一端に固着される撚り線を連続して通すように、内管路用の穴が形成されている。 可動部材に対して固定部材が及ぼす引張は、撚り線が本質的に弾性である場合には、その変形に比例する。 撚り線に伸張性がない場合、引張力は、可動部材と撚り線が固定される部位との間に設けられたバネの変形に比例する。 【0005】 前記フレームのつる部が標準開位置にある場合、該撚り線は前記二つの部材の同軸方向に平行に伸びていると同時に、該フレームの外側の回転軸に対して完全にずれている。 「外側」とは、標準開位置において前面部と二つのつる部との間に囲まれていない領域を意味するものと理解される。 逆に言えば、前記前面部と二つのつる部との間に囲まれている領域により、フレームの内側が形成される。 【0006】 前記フレームが閉じている場合、前記撚り線は、回転軸に対して一方の側から他方に漸次ずれる。 引張力により、撚り線の中間ファイバーが回転軸の真上を通る場合に打ち消される復帰トルクが生じる。 これは、ヒンジが安定した閉位置と標準開位置とを当然に得る二重安定作用という結果となる。 【0007】 しかしながら、撚り線が直線である標準開位置では、引張力を妨げることが出来るものはないことが分かる。 前記撚り線は、回転軸に対して外側にずれた状態で、超過開位置方向に前記つる部を回転させるトルクを前記可動部材に対して及ぼす。 【0008】 換言すれば、公知のヒンジでは、二重安定作用により、安定した閉位置に案内される一方、安定した標準開位置ではなく、実際は過度開口位置に案内されると思われる。 このような状態では、フレームを快適に使用することができず、フレーム装用時の安定性を低下させている。 【0009】 本発明の目的の一つは、前面部及びつる部に連結された各部材をリンクを用いて連結し、閉位置及び標準開位置に安定性を与えると共に、超過開位置に不安定性を与えるようにしたタイプの弾性ヒンジを改良することである。 【0010】 このため、本発明の趣旨は、固定ヒンジ部材と可動ヒンジ部材の二つのヒンジ部材を有し、該ヒンジ部材は、フレームの前面部とつる部にそれぞれ連結され、
    一方の部材の回転先端部に挿入された他方の部材の回転先端部によって、且つリンクによって、回転軸周りに互いに可動に連結されており、該リンクは、各回転先端部に開口する前記二つの部材の内管路内に連続して通される共に、つる部が前面部に対して閉位置から標準開位置へ回転すると、前記回転軸に対してフレームの内側から外側へずれるものである眼鏡フレームの弾性ヒンジであって、各回転先端部は、フレームの外側で内管路の開口部に止め部を有し、該止め部は、一方が他方と嵌り合う形状を持つため、第二回転軸周りに回転するための境界面を形成し、前記リンクは、つる部が標準開位置に位置する時には前記二つの回転軸の間に配置されることを特徴とする。 【0011】 前記つる部が標準開位置にある場合、前記密着し合う二つの止め部により、前記つる部を超過開位置に向けて外方に回転させようとするトルクを中和することが出来る。 換言すれば、標準開位置は安定した位置である。 【0012】 前記各止め部は、回転境界面が嵌り合う形状であるため、安定した標準開位置から外方の超過開位置へ前記つる部の回転を可能にするように構成される。 過度に開く途中で、各回転先端部は互いに離れ、雄ナックルと雌ナックルの接触面は小さくなる。 【0013】 各回転先端部を連続して通るリンクを第二回転軸に対して内側へずらしておくように、前記止め部は、前記フレームの外側で管路の開口部に形成される。 このように、リンクの引張力により、つる部が開き過ぎる回転に逆らおうとするつる部の復帰トルクが生じる。 この復帰トルクは、各回転先端部が互いに再び挿入された場合にのみ、また雄ナックルが二つの雌ナックルを連結するガイド面と接触している場合、即ち標準開位置にある時にのみ、相殺される。 換言すれば、過度開位置は不安定である。 【0014】 本発明の他の特長は、図面に図示された具体的態様の記載から明らかである。 【0015】 以下の記載では、異なる図面においても。 同じ部材には同じ符号を付す。 【0016】 本発明に係る弾性ヒンジは、よく知られているように、ブリッジにより連結されてほぼ平面状の前面部を形成する2枚のレンズと、前記前面部に対してヒンジによりそれぞれ可動に連結される2本の横方向つる部とから構成される眼鏡用フレームの何れにも適用される。 図1に示すフレームのつる部3は、ヒンジ10によって前面突起部1に対して可動に連結されている。 前記突起部は略直に曲げられているので、図示しない前面部にほぼ直交する長手方向Lを持つ。 【0017】 突起部1には、前面部と連結する固定ヒンジ部材5を内部に収納するためのブラインドホールが長手方向Lに沿って形成されている。 同様に、つる部3には、
    それに連結する可動ヒンジ部材7を内部に収納するためのブラインドホールが、
    つる部と略平行に形成されている。 前記二つのヒンジ部材は、それぞれ、回転先端部5A、7Aを備え、それらは、中間体5I、7I及び円筒体5B、7Bの頂点にある。 該円筒体はA1、A2軸方向に延びている。 【0018】 固定ヒンジ部材5の円筒体5Bは、段部5Cが前面突起部に当接するまで前面部の突起部1のブラインドホールに挿入される。 同様に、可動ヒンジ部材7の円筒体7Bは、段部7Cがつる部に当接するまで、つる部3のブラインドホール内に挿入される。 従って、先端部5A及び7Aは、各ヒンジ部材が収納された前面部の突起部1とつる部3の各ブラインドホールから突出している。 【0019】 可動ヒンジ部材7の回転先端部7Aは、図3a〜3bにおいて、同一形状である二つの円筒状雄ナックル7Eを備え、それらはヒンジ部材のA2軸方向に平行且つ対称に伸びている。 これら二つのナックル7Eは、約230度の角度αを持つ扇形において、ヒンジ部材7の回転軸R2を構成する軸を持つ円柱図形に含まれている。 【0020】 固定ヒンジ部材5の回転先端部5Aには、図2a〜2bにおいて、同一形状の二つの雌ナックル5Eが設けられ、それらは該ヒンジ部材のA1軸方向に平行且つ対称に伸びている。 これら二つの雌ナックルは、中間体5Iの反対側に開口する凹部の底部を形成するガイド面Sによってつながっている。 ガイド面Sは、約150度の角度βを持つ扇形において、ヒンジ部材5の回転軸R1を構成する軸を持つ円柱図形の周壁面に沿っている。 【0021】 二つのヒンジ部材5、7には、それぞれ、円筒体5B、7BのA1、A2軸方向に伸び、ヒンジ部材の先端部5A、7Aに開口する内管路5D、7Dが形成されている。 各内管路は、各ヒンジ部材、雄ナックル、雌ナックルを連続して通って中心軸としてそれらを連結するリンクを保持するためのものである。 【0022】 図2aに示すように、ガイド面Sは、管路5Dに対してフレームの内側方向にずれている。 換言すれば、回転軸R1は、管路5DのA1軸方向に対して内側方向にずれている。 同様に、図3aに示すように、二つの雄ナックル7Eは、管路7Dに対してフレームの内側方向にずれている。 換言すれば、回転軸R2は、管路7DのA2軸方向に対して内側方向にずれている。 後述するように、回転軸R
    2は、閉位置及び標準開位置の間においてつる部の旋回軸となる。 【0023】 図4aに示すように、前面部に連結されたヒンジ部材5側において、リンク9
    は円筒状軸受筒11内に圧着されている。 軸受筒11は、円筒体5Bとほぼ同じ直径を有し、円筒体5Bに当接されている。 可動ヒンジ部材7側において、リンク9は、円筒体7Bとほぼ同じ直径の円筒状軸受筒13内に圧着されている。 【0024】 本発明を図示するために選択した具体的態様において、リンク9は弾力性はあるが伸張性はない。 つまり、湾曲可能だが、静止時の直線長さより著しく伸びることはない。 この場合、リンク9は、螺旋状のバネ15内を挿通され、つる部に連結されたヒンジ部材側で円筒状軸受筒13が圧着される。 二つの軸受筒11、
    13の間におけるリンクの長さは、螺旋状バネ15が圧縮されるように決められる。 この構成により、バネは、一端が円筒体7Bに、他端が円筒状軸受筒13に当接する。 【0025】 本発明の他の具体的態様では、図示しないが、リンクは本質的に弾性力を持っている。 即ち、一方の端部に引張力がかかるとそれに比例して伸びる。 この場合、可動ヒンジ部材側にある円筒状軸受筒13を円筒体7Bに対して直接当接させ、リンクを静止時の長さに比して二つの軸受筒間で引張された状態である。 本発明は、本質的に弾性力を持つリンクをバネに装着することも考えられる。 【0026】 リンクを介して二つのナックルを組み付けると、つる部側ナックルの先端部7
    Aが、前面部側ナックルの先端部5Aに挿入される。 同時に、雄ナックル7Eは、雌ナックル5Eの間に差し込まれて、先端部5Aのガイド面Sに当接する。 二つの雌ナックル5Eの間隔は、二つの雄ナックル7Eを挿入させるためにそれらの間隔より若干広くなっている。 ガイド面Sの半径は、円筒状雌ナックル7Eの半径と同じであり、それによって雌ナックルと雄ナックルの回転軸R1、R2が一致する。 従って、ガイド面Sにより、回転軸R1と回転軸R2を区別なく示す回転軸Rを中心として、可動ヒンジ部材7は固定ヒンジ部材5に対して回転可能とされる。 【0027】 フレームの組立て時には、図1に示すように、まずリンク9を挿入して二つのヒンジ部材5、7を連結し、リンクが非伸張性の場合にはリンクを螺旋状バネ1
    5内に挿通させた後、リンク9を軸受筒11、13に圧着する。 このようにして組み立てられた二つの部材は、図4aに示す状態になる。 さらに、ヒンジ部材5
    と円筒状軸受筒11を共に前面突起部1のブラインドホールに挿入し、またヒンジ部材7、螺旋状バネ15、円筒状軸受筒13を共につる部3のブラインドホールに挿入する。 各ヒンジ部材は、例えば接着又は嵌合力により、突起部とつる部とに連結される。 【0028】 図4aは、フレームの前面部に対するつる部の標準開位置を示す。 この位置において、ヒンジ部材5、7は一直線となる。 即ち、A1、A2軸方向が単一のA
    軸方向において互いに一致する。 リンク9は、A軸方向と直線的に平行である。 【0029】 図4bは、フレーム前面部に対するつる部の閉位置を示す。 この位置において、二つのヒンジ部材は直角に位置する。 即ち、それらのA1、A2軸方向がほぼ直交している。 A1およびA2軸方向の方向が変化するのに応じて、リンク9は、回転先端部5A、7Aの差込み部位で屈曲する。 【0030】 フレームつる部を開く又は閉じる際には、つる部に取り付けられた可動ヒンジ部材を、前面部に取り付けられた固定ヒンジ部材に対して、回転軸Rを中心として回転させる。 前面部と二つのつる部とに囲まれる領域は、慣用的にフレームの「内側」と呼ぶ。 このように、閉じることは、フレームの内側に向かってつる部を回転させることであり、開くことは、外側に向かって回転させることである。 【0031】 図4aに示す標準開位置から図4bに示す閉位置へつる部を回転すると、リンク9は、回転軸Rに対して外側から内側へずれる。 リンクの引張力によって生じる復帰トルクは、リンクの中間ファイバーが回転軸の真上に位置する場合に打ち消される。 その結果、リンクが回転軸に対して内側又は外側にあるかどうかに応じて、閉位置又は標準開位置方向につる部を復帰させるようとする二重の安定作用をもたらす。 【0032】 つる部が図4aに示す標準開位置にある場合、リンク9の中間ファイバーは、
    共通なA軸方向に平行に伸び、また回転軸Rに対してフレームの外側方向にずれている。 その時、ヒンジ部材5は、リンク9を介してヒンジ部材7に引張力を及し、つる部を超過開位置へと外方へ回転させようとするトルクが生じる。 【0033】 本発明によれば、雌回転先端部5Aは、内管路5Dの開口部に止め部B1を有し、この止め部が回転先端部7Aの内管路7Dの開口部に設けられた止め部B2
    と嵌り合う形状を持つため、第2回転軸R'を中心とする回転境界面を有する。
    止め部B1、B2はフレームの外側に形成されている。 【0034】 つる部が図4aに示す標準開位置にある時、リンク9は直線状であり二つの回転軸R、R'の間に置かれている。 二つの止め部B1、B2により、つる部を超過開位置に向けて外側に回転させようとするトルクを中和することが出来る。 換言すれば、標準開位置は、安定した位置である。 【0035】 回転先端部5Aの止め部B1は、図2aに示すように、約120度の角度を持つ扇形によって、第一回転軸R1と平行な第二回転軸R'1を構成する軸方向を持つ円柱図形に含まれている。 二つの回転軸R1、R'1は、ヒンジ部材5のA
    1軸方向にほぼ直交するL1方向において一直線に並んでいると共に、二つの雌ナックル5Eをつなぐガイド面Sが止め部B1と接するように互いに離れて配置されている。 【0036】 同様に、回転先端部7Aの止め部B2は、図3aに示すように、約120度の角度γを持つ扇形によって、第一回転軸R2と平行な第二回転軸R'2を構成する軸方向を持つ円柱図形に含まれている。 二つの回転軸R2、R'2は、ヒンジ部材7のA2軸方向にほぼ直交するL2方向において一直線に並んでいると共に、各雄ナックル7Eが止め部B2と接するように互いに離れて配置されている。 【0037】 止め部B1は、ヒンジ部材5の内管路5Dに対してフレームの外側にずれて配置されている。 換言すれば、第二回転軸R'1は、A1軸方向に対してフレームの外側にずれている。 同様に、止め部B2は、ヒンジ部材7の内管路7Dに対してフレームの外側にずれて配置されている。 換言すれば、第二回転軸R'2は、
    A2軸方向に対してフレームの外側にずれている。 【0038】 リンク9により二つのナックルが組み付けられると、止め部B1、B2は互いに当接する。 これら止め部は同一の曲率半径を持っているので、リンク9を介して二つの回転先端部が連結されると、第二回転軸R'1、R'2は一致する。 止め部B1により、ヒンジ部材7は、第二回転軸R'1、R'2を区別なく示す第二回転軸R'を中心として、ヒンジ部材5に対して回転可能とされる。 【0039】 止め部B1、B2は、回転境界面が補完し合う形状であるため、図4cに示すように、つる部を安定した標準開位置から外方の超過開位置へ回転させることが可能である。 【0040】 過度に開く時に、回転先端部5A、7Aは、互いに離間し又ははずれて、雄ナックル7Eと雌ナックル5Eの接触面が小さくなる。 【0041】 リンク9は、回転先端部5A、7Aを連続して通され、フレームの外側にある止め部B1上に保持される。 このようにして、止め部B1、B2の回転境界面によって形成される第二回転軸R'に対して内側にずれたままである。 【0042】 この構成により、リンクの引張力は、第二回転軸R'に関してつる部の回転に逆らおうとするつる部の復帰トルクを生じる。 この復帰トルクは、回転先端部の一方が他方に再び挿入された時にのみ、また雄ナックルが二つの雌ナックルを連結するガイド面Sと接触する時、即ち、標準開位置にある時にのみ、相殺される。 換言すれば、過度開位置は不安定である。 【0043】 バネ15は、可能な限り圧縮されると、過度開放の防止部材として作用する。 【0044】 図3に示すように、内管路7Dは、中間体7Iに形成されてフレームの内側に向けられた曲折湾曲面V2を介して回転先端部7Aに開口されている。 即ち、前述した構成に従って、フレームの内側に向けられた曲率ベクトルU2を持っている。 【0045】 図2aに示すように、内管路5Dは、中間体5Iに形成されてフレームの内側に向けられた曲折湾曲面V1を介して回転先端部5Aに開口している。 即ち、フレームの内側に向けられた曲率ベクトルU1を持っている。 【0046】 これらの構成により、つる部がその閉位置に向けて回転軸Rを中心として回転すると、リンク9は曲折湾曲面V1、V2に沿って変形する。 曲折湾曲面V1、
    V2の曲率が同じであることが有利であり、リンクを曲折・湾曲させるために例えば円形である。 【0047】 本発明の一変形例によれば、雌ナックル5Eは、A1軸方向に対して例えば1
    5度の角度で若干傾斜した内壁面5Fを備える。 従って、雄ナックル7Eを雌ナックル5Eの傾斜方向にずらせることが出来る。 その結果、回転面に垂直な面において、前面部に対してつる部を傾動させることが出来る。 【0048】 図5において、グラフにより、本発明に従うヒンジと、カム形状で回転軸のまわりを回転可能なヒンジ部材を用いた通常の弾性バネヒンジとの比較を示す。 【0049】 使用者が前面部に対してつる部を回転させる作用力係数が、グラフの縦座標に任意の直線単位として示されている。 この作用力は、両方の場合ともヒンジの回転軸から同距離で測定される。 前面部に対するつる部の回転角度は、横座標で示されている。 横座標Fはつる部の閉位置に、横座標Oは標準開位置に、また横座標Tは横座標Oに対して約30度のつる部の超過開位置に、相当する。 本発明に従うヒンジに相当する曲線は太線で示され、比較が目的のヒンジに相当する曲線は細線で示されている。 連続線は、フレームの開動を示し、また点線は閉動を示す。 【0050】 曲線21は、本発明に従うヒンジを開く作用力を示し、つる部を開く作用力が通常のヒンジを開く作用力より低いことが明らかである。 このため、本発明のヒンジにはつる部の開き易さが備わっている。 【0051】 つる部が閉じる場合、曲線22に示すように、閉じる作用力は非常に低く、それにより、非常に軽い感じやフレームを閉じるのに充分な単純な衝撃感を与える。 比較すると、曲線32に示す通常ヒンジを閉じるにはより大きな作用力が必要となる。 また、補正角度、即ち引張力により生じる復帰トルクが打ち消される角度は、本発明に係るヒンジの場合60度程度であるが、カム型ヒンジの場合には45度である。 この角度が自動的に閉じるきっかけとなるので、本発明のヒンジのつる部は、フレームを閉じるためにそんなに長く付き添う必要がない。 【0052】 超過開位置では、曲線23に示すように、作用力は、閾値効果により急角度に上昇し横ばい状態となる。 この結果、超過開動に柔軟性が生じる。 比較して、通常ヒンジの超過開動作用力は、曲線33に示すように、急激に上昇した後、回転角度に直線的に増加し、それによって一定の増加に抵抗感が生じる。 【0053】 ヒンジの固定部材5と可動部材7は、有利には、合成樹脂射出方法又は金属粉射出成形方法によって製造される。 【0054】 本発明に係る弾性ヒンジは、安定した閉位置と安定した開位置の両方と、不安定な過度開位置とを可能にする。 これら三箇所の位置を、回転先端部により、関節ネジに頼ることなく得ることが出来、それによって該ネジの緩みや喪失の恐れがなくなる。 二つの回転先端部を連結するリンクは管路内に収納されているので、フレームの外側からは見えない。 回転先端部は、連続した外形においてつる部の長手方向に互いに挿入されており、ヒンジに一体的な美的特性が加わる。 【図面の簡単な説明】 【図1】 図1は、眼鏡フレームの構成要素であるつる部の縦断面であり、該つる部は、
    本発明に係るヒンジにより前面突起部に可動状態に連結されている。 【図2a】 図2aは、前記前面部に連結されたヒンジ部材を、図1の縦断面平面図で示している。 【図2b】 図2bは、図2aの上面図である。 【図3a】 図3aは、前記つる部に連結されたヒンジ部材を、図1の縦断面平面図で示している。 【図3b】 図3bは、図3aの上面図である。 【図4a】 図4aは、つる部が標準開位置にある、即ちフレームの前面部に対してほぼ垂直である場合の図1のヒンジの縦断面図である。 【図4b】 図4bは、つる部が閉位置にある、即ち前面部とほぼ平行である場合の図1のヒンジの縦断面図である。 【図4c】 図4cは、つる部が超過開位置、即ち前面部に対してフレームの外方へほぼ斜めである場合の図1のヒンジの縦断面図である。 【図5】 図5は、本発明に係るヒンジと従来ヒンジを比べた場合の、前面部に対するつる部の角度位置の関数として力を示すグラフである。

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