【発明の詳細な説明】 【0001】 技術分野 本発明の主題は、請求項1の前文による調節可能な腕を有するめがねフレームである。 【0002】 背景技術 知られているように、めがねが最も心地良い適合を確保して最適方法で顔に位置付けられかつ支持され得るように、腕の長さの調節は、フレームが種々のユーザの異なった形態学上の構造により良く適応されることを可能にする。 【0003】 従来技術によれば、フレームの調節可能な腕は、互いに延長しながら滑動しかつその間で拘束するように構成された2つの部分で通常形成され、例えば摩擦滑動または雄雌ねじ装置の型の調節手段が活用される。 両方の場合に、腕は相当嵩張り、特に軽量めがねにおいて非適切な重たい構造を有する。 さらに、雄雌ねじ調節装置はかなりの延長調節を行うために手間取りかつ実用的でない。 【0004】 発明の開示 本発明の主目的は、異なった形態のフレームに適応され得るように、腕およびそれらの構成要素を小型化して、腕の長さの容易かつ広範囲な調節能力を組合せためがねフレームを提供することである。 【0005】 発明の他の重要な目的は、腕の調節が実用的かつ未熟練者でさえ容易であるめがねフレームを提供することである。 【0006】 他の目的は、両腕の均一な調節が容易であるフレームを提供することである。 【0007】 これらの目的および以下に述べられる特徴は請求の範囲にしたがって形成されるめがねフレームにより達成される。 【0008】 発明の特徴および利点は、添付図面を参照して非限定例示の方法で記述される好ましい実施例の詳細な説明からより明確になるであろう。 【0009】 発明を実施する最良モード 図において、本発明により形成されためがねフレーム(単に一部のみ示される)は全体的に1で示される。 フレーム1はレンズ保持リム2(単にその1つが部分的に示される)を有する型であり、各々それぞれのヒンジ要素即ち鼻3を有し、その中に全体的に5で示される腕が、目即ち他のヒンジ要素4の手段により関節接合される。 【0010】 本発明はレンズ保持リムを持たないフレームにも適用可能に意図され、その場合鼻が直接レンズに取り付けられる。 【0011】 各腕5は互いに延長しながら滑動するように構成された第1部分6および第2 部分7で組合され、その結果ヒンジ要素4から反対の耳片5aまでの全長がユーザの頭の形態学上の構造に従って良く変化され得る。 【0012】 第1腕部分6は全体的に円筒状であり、かつ長手方向軸線Xに沿って細長く、 一端にヒンジ要素4を支持し、反対端に全体を10で示されたペンチ要素を支持する。 【0013】 ペンチ要素10は、軸線Xの円筒状壁で座12を共同で限定する2つのジョー11a、11bからなり、腕1の第2部分の棒状体13を滑動するように(ペンチが固定されないとき)収容する。 2つのジョーは、ジョーの弾性的変形を確保するように、2つの直径的に対向するスロット14により半径方向に離間され、また座12に適合された棒状体13の端部を平らにすることにより形成された2つの付属物15を収容する案内手段として役立つ。 2つの腕部分の相対的回転がかくして防がれる。 【0014】 ヒンジ状要素4から離れた方向に、第1腕部分6の外面に沿って、ねじ16、 順次共に円錐状または傾斜面を有する第1の肩17および第2の肩18がある。 【0015】 棒状体上にペンチ要素を閉じるために設けられた締結手段は、ねじ16にねじ係合でペンチ要素を適合される内側にねじを切られたスリーブ20を備える。 内側にねじを切られたスリーブ20において、円錐面17、18の領域に対応する数の適応円錐状または傾斜された面21、22があり、そのためねじを切られたスリーブ20がペンチ要素のねじ16にねじ込まれるとき、相互作用が面17、 18および21、22間に起り、それぞれジョー11a、11bを座12に適合された棒状体13の面に互いに向かって締結をもたらす。 【0016】 ねじ締めおよび緩めを容易にするため、ねじを切られたスリーブ20は、ぎざぎざが付けられまたは他の方法、例えばスプラインの手段により荒らされた外側握り部分27を有する。 【0017】 ノッチ25のような複数の規則的な長手方向に離間されたマークが棒状体13 に形成され、第1腕部分を越えて突出している棒状体の長さが決定され、かつフレームの両腕が対応して調節されることを可能にする測定装置として役立つ。 好ましくは、ノッチ25は使用時ユーザの頭に面する腕の側に形成され、ねじを切られたスリーブ20の対応端は腕の長さを読む規準として使用される。 【0018】 発明の期待する実施例において、第1腕部分は、例えば弾性ばね要素で滑り案内を有し、腕が正常な開いた位置を越えて弾力的に外側に開く(図7から8)ことを可能にする型の、公知の弾性偏倚機構30を備える。 発明はまた、正常に開いた位置を越えて外側に開くことが出来ない通常のヒンジを有するフレームの使用にも適する。 【0019】 彼自身の顔および耳の形態学を基礎として所望の調節を行うため、ユーザはねじを切られたスリーブ20を少なくとも部分的に緩めることにより締結手段を緩め、それにより円錐面17、18および20、21間の係合をそれぞれ解放、即ち自由にする。 かくしてジョー11a、11bは自由にされ、棒状体を座12内で自由に滑動するようにさせる。 腕の統一した調節のため、棒状体に設けられたノッチまたはマークをこの目的のために使用して、各腕の正確な位置が試行により見出される。 【0020】 一度最適な調節が到達されると、腕の位置はペンチ要素を閉じるようにねじ1 6にねじを切られたスリーブ20の再締結により互いに関して固定される。 【0021】 同じ発明の概念内に全て入る多くの修正および変形が、このように記述された発明に適用されてもよい。 例えば、例の方法で記述された形状は、ヒンジ目4に固定された棒状体および耳片5aを有する腕部分と順次組合されたペンチ要素を逆にされてもよい。 さらに付属物15は平たくするより別な方法でかつ棒状体に沿った異なる位置に形成されてもよい。 上記全てにおいて、数を変えてもよく、 所望の結果が達成可能であるなら単一付属物でもよい。 【図面の簡単な説明】 【図1】 本発明により形成されためがねフレームの一部の側面図である。 【図2】 図1のフレームの腕の部分的に切開された分解遠近図である。 【図3】 図2の詳細な平面図である。 【図4】 一つの極端に調節された位置における前図のフレームの腕の長手方向断面図である。 【図5】 他の極端に調節された位置における前図のフレームの腕の長手方向断面図である。 【図6】 図5のVI−VI線で取られた断面図である。 【図7】 弾力的に外側に開くことのできる腕を有するフレームの概要遠近図である。 【図8】 弾力的に外側に開くことのできる腕を有するフレームの概要遠近図である。 【符号の説明】 1…めがねフレーム、2…レンズ保持リム、3…鼻、4…ヒンジ要素、5…腕 、5a…耳片、6…第1部分、7…第2部分、10…ペンチ要素、11a、11b …ジョー、12…座、13…棒状体、14…スロット、15…付属物、16…ね じ、17…第1の肩、18…第2の肩、20…ねじを切られたスリーブ、21、 22…傾斜面、27…握り部分、25…ノッチ、30…弾性偏倚機構 【手続補正書】 【提出日】平成12年3月30日(2000.3.30) 【手続補正1】 【補正対象書類名】明細書 【補正対象項目名】特許請求の範囲 【補正方法】変更 【補正内容】 【特許請求の範囲】 【手続補正2】 【補正対象書類名】明細書 【補正対象項目名】0015 【補正方法】変更 【補正内容】 【0015】 棒状体上にペンチ要素を閉じるために設けられた締結手段は、ねじ16にねじ係合でペンチ要素を適合される内側にねじを切られたスリーブ20を備える。 内側にねじを切られたスリーブ20において、円錐面17、18の領域に対応する数の適応円錐状または傾斜された面21、22があり、そのためねじを切られたスリーブ20がペンチ要素のねじ16にねじ込まれるとき、相互作用が面17、 18および7、21、22間に起り、それぞれジョー11a、11bを座12に適合された棒状体13の面に互いに向かって締結をもたらす。 |