【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、一般に、眼鏡の分野に関するものである。 より詳細には、本発明は、めがねフレームにつるを取付ける複式ピストン型スプリングヒンジに関するものである。 【0002】 【従来の技術】めがねのフレームとつるを繋げるための多くの種類のヒンジが先行技術に開示されている。 これら先行技術のヒンジは、つるの通常の使用の開位置を越えて広げることを可能にするものである。 これらのヒンジは、十分に機能するものの、不都合の一つは、これらの先行技術のヒンジは、つるに埋設されているので、ヒンジを受け入れるためにつるに変更を施さなければならず、これが費用のかかる製造手続に帰着することである。 【0003】以下の12の先行技術特許が、本発明の関連分野で開示された。 1.1888年6月12日、Va nderwaagに許与された米国特許第384,48 1号、「Spectacle Temple(眼鏡のつる)」(以下「Vanderwaag特許」)。 2.1 899年9月12日、Miehleに許与された米国特許第633,023号、「Spectacles(眼鏡)」(以下「Miehle特許」)。 3.1936年12月15日、Hempelに許与された米国特許第2,064,604号、「Spectacle Fra me(眼鏡フレーム)」(以下「Hempel特許」)。 4.1937年11月9日、Mandavil leに許与された米国特許第2,098,921号、 [Spectacle Joint(眼鏡接合部)」 (以下「Mandaville特許」)。 5.1945 年5月1日、Calkinsに許与された米国特許第2,374,649号、「Spectacle Bow (眼鏡の弓状部)」(以下「Calkins特許」)。 6.1961年3月28日、Bianchiに許与された米国特許第2,976,766号、「Spectac le Frame Having Temples C apable Of Elastic Elastic Divarication(弾性的に広がることのできるつるを有する眼鏡フレーム)」(以下「Bianc hi特許」)。 7.1962年11月20日、Viga no'に許与された米国特許第3,064,530号、 「Arrangement For Adjustin g The Slope Of Spectacle Rims With Reference To Th e Sides(側部に関して眼鏡リムの傾斜を調節するための構成)」(以下「Vigano'特許」)。 8.1983年3月22日、Ferrandiに許与された米国特許第4,377,328号、「Specta cle Frame(眼鏡フレーム)」(以下「Fer randi特許」)。 9.1991年3月12日、Mi loneに許与された米国特許第4,999,008 号、「Flexible Bar For Spect acles And Manufacturing M ethod(眼鏡用可撓性バー及び製造方法)」(以下「Milone特許」)。 10.1991年5月28 日、Guy等に許与された米国特許第5,018,24 2号、「Spring−Action Hinge F or Spectacle Frame(眼鏡フレーム用バネ作用ヒンジ)」(以下「Guy特許」)。 11. 1996年5月14日、Pinazzaに許与された米国特許第2,374,766号、「Hinge To Connect The Legs And Fram e Of Pair Of Spectacles(一つの眼鏡の脚部及びフレームを連結するヒンジ)」(以下「Pinazza特許」)。 12.1996年5月1 4日、Naitoに許与された米国特許第2,374, 766号、「Eyeglass Frame With InternalSpring Slider As semblies(内部バネ及びスライダアセンブリを備えた眼鏡フレーム)」(以下「Naito特許」)。 【0004】Vanderwaag特許は、眼鏡のつるを開示している。 眼鏡のつる各々は、レンズ又はレンズフレームに固定されたクリップに、外端において蝶番式に取り付けられた案内片を有している。 カラーが、案内片の外端に固定され、目孔を備えている。 イア−ワイヤがカラーを貫通し、その前端に案内片を芯にして摺動する目孔を有する固定カラーを備えている。 固定カラーと案内片を芯にした緩い目孔との間において案内片の周りにコイル状に巻かれている。 固定カラーは、鼻のブリッジの弓状部(バウ)に過度の圧力がかかるのを防止するため、案内片を芯にして摺動する。 【0005】Miehle特許は、眼鏡を開示している。 その眼鏡は、二つのつるを備え、各つるは円筒状の胴部を有している。 胴部は、穿孔端及び開口端を有している。 長手方向可動で回転可能な弓状部の内端が、胴部の穿孔端を通って突出し、肩部を備えている。 バネが、 弓状部の内端の周りにあり、肩部と胴部の穿孔端との間に位置し、弓状部の内端が、バネが弓状部を限定された長手方向の移動の後に弓状部の当初の位置に戻すように、弓状部の内端が、胴部内に摺動することができる。 また、バネによる弓状部の戻り運動を規制するため、ストップカラーが、胴部を越えて位置している。 【0006】Hempel特許は、眼鏡フレームを開示している。 このフレームは、主部と、曲げられて主部と整列しない後端部とを備えている。 後端部は、主部の長手方向の寸法とほぼ同じである軸の回りに揺動されるようになっている。 バネが、装着者の後頭部に向かう方向に、後端部を付勢する。 【0007】Mandaville特許は、眼鏡接合部を開示している。 この接合部は、レンズに取り付けられた端部ピースを備えている。 つるが、端部ピースに蝶番式に連結されている。 端部ピースは、孔及びスロットの入った端部を有しており、つるは、スロットの入った端部に嵌入する平らになった端部を有している。 軸ピンが、スロット付端部と平らになった端部とを貫通している。 平らになった端部は、肩部を間に有する二つの半径の近接部を有する周面有している。 プランジャーに押圧されたバネが孔内に配置され、周面と係合する。 【0008】Calkins特許は、眼鏡の弓状部を開示している。 この弓状部は、フレームに取り付けられたラグに蝶番式に取り付けられたショートワイヤ、バネ、 ショートワイヤとバネとの間にあるつるワイヤ、及びバネに取り付けられた第一のピンを備えている。 バネは、 U字形のケーシングに包囲されている。 ケーシングは、 ショートワイヤに固定され、バネの一端は、第一のピンに固定されている。 つるワイヤは、バネを貫通しバネのもう一方の端に取り付けられている。 つるワイヤは、第二のピンによって局限されている。 つるワイヤは、ショートワイヤと水平に並んで配置されている。 つるワイヤの相対運動は、ケーシングによって、外側への広がりがピンに固定されたバネによって対抗される厳格に長手方向の運動に局限されている。 【0009】Bianchi特許は、弾性的に広がることのできるつるを有する眼鏡フレームを開示している。 つるの前端は、中空部材が配置される凹部を有する内面を有している。 中空部材は、つるの長手方向のスロット、及び孔を通じてスロットと連通するチャンバーを有している。 つるは、スロットに摺動可能に嵌合したストラップによってフレームに蝶番式に取り付けられている。 ストラップは、孔を貫通してチャンバー内へと延びているピン状端部を有している。 コイルバネが、ストラップ端部を包囲している。 バネの一方の端は、チャンバーの壁に当接しており、バネのもう一方の端は、ストラップ端部のねじ切り端にネジ締めしたナットに当接している。 つるの開きは、つるの前端のフレームに対する当接によって制限されるが、この開きは、つるを中立位置に戻すバネの抵抗を凌駕することによって大きくすることができる。 【0010】Vigano特許は、側部に関連する眼鏡のリムの傾斜を調節するための構成を開示している。 ヒンジを形成する要素は、二つのつるに連結され、リムの本体(ボディ)が、ほぼリムの本体の平面内にある軸線の周りにロックするようになっており、一方、連結は。 リムの本体の間の相対的な角シフトを可能にしている。 ヒンジ要素は、ウォーム−ウォームホイールシステムを備えている。 【0011】Ferrandi特許は、眼鏡フレームを開示している。 この眼鏡フレームは、フレーム自体を顔の構造に非常によく適合できるようにするため、前枠リムの部分と側部つるの部分との間に取り付けられた可撓性の要素を備えている。 可撓性の要素は、コイルバネと二つのピンを備えており、その一端がバネと係合するのに対し、反対側の端は、前枠リムの部分と側部つるに固定されている。 【0012】Milone特許は、眼鏡のための可撓性のバー及び製造方法を開示している。 この眼鏡は、渦巻バネの形態の弾性バネ要素によって互いに結合された比較的硬質のプラスチック材料の二つの部分に形成されている。 可撓性要素は、表面が垂直面に位置決めされた板バネを備えている。 渦巻バネは、板バネの中央部に周りにきついコイルに巻かれており、二つのストップリングによって両端に止められている。 板バネの端部は、プラスチック材料の二つのバー部分への固定手段を形成している。 【0013】Guy特許は、眼鏡フレーム用のバネ作用ヒンジを開示している。 このバネ作用ヒンジは、眼鏡フレームの前枠部に固定された第一のヒンジ要素と、ハウジングの孔に挿入されたロッドと一体の第二のヒンジ要素とを備えた弾性ヒンジアセンブリを備えている。 ロッドは、一方でロッドと一体のカラーを押圧し、他方で弾性的に肩部と係合するリブを有するリングを押圧するバネによってつるの後ろ側に押圧される。 【0014】Pinazza特許は、一つの眼鏡の脚部(レグ)とフレームを連結するヒンジを開示している。 フレームは、連結ピボットとカム削動要素(カムシェーブドエレメント)とを備えている。 脚部は、少なくとも弾性の抵抗シリンダ及び座を備えている。 弾性の抵抗シリンダは、当接歯部を形成する側部延長部とともに傾斜面を有する面を、その前端に備えている。 カム削動要素は、互いに角をなし、シリンダの摺動の長手方向軸を含む平面と角をなす傾斜面として形成された二つの面を有している。 【0015】Naito特許は、内部バネ及びスライダアセンブリを有する眼鏡フレームを開示している。 この眼鏡フレームは、ヒンジアセンブリを備えており、各アセンブリは、フレームの一方の側の接合片に固定されている。 フレームは、リセス端において横断方向の車軸を有する係合片、開口端に回動可能に固定されたレバーを有する中空シース、その中に収容されたバネに付勢されたスライダを備えている。 スライダは、フック端を有している。 係合片は、接合片に固定され、シースは、つるに固定されている。 つるは、係合片のリセス端にスライダのフックを挿入することによって前枠に固定され、次いで、つるは、スライダに加えられる弾性力によって係合片へと引っ張られる。 【0016】 【発明が解決しようとする課題】したがって、最適な柔軟性及びつるの通常の使用の開位置を越えるつるの運動を与えるため、非常に効率的でしかも非常に効果的な外部ヒンジアセンブリの設計及び構造の必要性が依然としてある、ここで、ヒンジアセンブリは、また、つるを使用者の顔にしっかりと固定するため、スプリングバックを与えるものである。 【0017】 【課題を解決するための手段】本発明は、つるをめがねフレームに連結するための複式ピストン型スプリングヒンジである。 この複式ピストン型スプリングヒンジは、 前部構造体と、後部構造体と、前部及び後部構造体の間に対称的で平行に取り付けられた二つのピストンシリンダと、フラップレバーと、前部及び後部構造体を安定させるためのブラケットとを備えている。 【0018】二つのつるは、二つのつるがフレームに折り重なることができるよう、フレームの前枠(フロント)の対向する側に蝶番式に取り付けられている。 リムが連続していない場合、それらは、リムの両端が複式ピストン型スプリングヒンジに取り付けられている位置において分離されている。 即ち、リムの一方の端は、複式ピストン型スプリングヒンジに取り付けられ、これに対し、もう一方は、複式ピストン型スプリングヒンジとネジ係合され、それにより、リムを形成してレンズを保持する。 【0019】具体的には、各ピストンシリンダは、その中にバネ手段を収容している。 ピストンが、シリンダ内を摺動可能であり、バネ手段によって付勢されている。 ピストンは、シリンダ内に保持され他端においてリンク部材内に保持されている。 【0020】複式ピストン型スプリングヒンジは、つるに柔軟性を与えるバネで付勢されたピストンピースであるブラケットである柔軟システムである。 【0021】本発明の更に別の新規な特徴及び他の目的は、図面との関連で、以下の詳細な説明、論述及び特許請求の範囲から明らかとなろう。 【0022】 【発明の実施の形態】ここで、本発明の具体的な実施の形態を図面を参照して説明するが、斯かる実施の形態は、例としてのものに過ぎず、単なる説明的なものであり、本発明の原理の応用に相当し得る多くの可能な具体的実施の形態のうちの少数のものであることが理解さるべきである。 当業者にとって自明な種々の変化及び変更は、特許請求の範囲において更に定義される本発明の精神、範囲及び意図の内であると見なされる。 【0023】簡単に説明すると、本発明は、従来の眼鏡又はサングラスのフレームにつるを連結するための複式ピストン型スプリングヒンジである。 眼鏡フレームは、 双対(デュアル)レンズアセンブリ又は単一(ユニタリ)レンズアセンブリの何れかを備えることができる。 双対レンズアセンブリは、処方眼鏡(プレスクリプション眼鏡)及びサングラスの技術分野で周知であり、フレームによって装着者の右及び左の目の視野の前に、所定の位置に保持される分離された右レンズ及び左レンズを含んでいる。 【0024】本発明は、従来の双対レンズアセンブリに限定されないことが認められよう。 本発明の複式ピストン型スプリングヒンジには、双対レンズアセンブリが好ましいが、この複式ピストン型スプリングヒンジを、単一フレームん配置された単一のレンズを利用する単一レンズアセンブリに利用することも、本発明の精神及び範囲内であることが強調される。 眼鏡の語は、例示の実施の形態を説明するための説明的な用語としてのみ用いられ、本発明の範囲に対する限定として使用されているのではない。 【0025】図1を参照すると、本発明の複式ピストン型スプリングヒンジ20及び22とともに使用された従来の眼鏡システム2が示されている。 眼鏡システム2 は、ブリッジ6によって連結されたレンズを保持するための二つの相対するリム4及び5、本発明の複式ピストン型スプリングヒンジ20及び22によってフレーム3 に連結された二つの相対するつる、使用者の耳と係合するためのイヤピース9及び10、並びに鼻あて11及び12を含む従来の構成要素を有する従来のフレーム3を備えている。 二つのつる7及び8は、二つのつる7及び8がフレーム3に折り重なることができるよう、フレーム3の前枠(フロント)の両側に蝶番式に取り付けられている。 リム4及び5は、連続していない。 ここで、図11を参照すると、リム4及び5は、位置13において分離されており、この位置で、一方の端は複式ピストン型スプリングヒンジに永久的に固定され、もう一方の端は複式ピストン型スプリングヒンジにネジ式に固定されている。 リム4及び5は、レンズをそれらに装着することができるよう、位置13で分離することができる。 【0026】二つの複式ピストン型スプリングヒンジ2 0、22及び二つのつるは、それぞれ、鏡像的であることが好ましく、そのため、本明細書においては、一方の複式ピストン型スプリングヒンジ20及び一方のつる7 のみ参照する。 図2を参照すると、複式ピストン型スプリングヒンジ20の斜視図が示されており、この複式ピストン型スプリングヒンジは、前部支持構造体24と、 後部支持構造体26と、前部及び後部支持構造体24及び26の間に対称的で平行に取り付けられた二つのピストンシリンダアセンブリ28及び30と、フラップレバー部材32と、前部及び後部支持構造体24及び26を安定させるための安定化ブラケット34とを備えている。 【0027】図2、図3及び図4を参照すると、前部支持構造体24が示されており、この前部支持構造体は、 横断方向前方取付部36と、横断方向中間取付部38 と、リム4の一部を収容するための横断方向溝40とを有している。 前方取付部36は、等間隔をおいて配置された三つの支持延長部37を有しており、一方、中間取付部38は、間隔をおいて配置されたただ二つの支持延長部39を有している。 前方及び中間取付部36及び3 8の各支持延長部は、各支持延長部を貫通する孔を有している。 段部42が、横方向溝40内に設けられ、ねじ孔43を有しており、この段部において、リム4の下部突出フランジ端13(図10及び図11参照)が、横断方向溝40の下部内に配置され、ねじ44によって該フランジ端に固定されるねじ孔43と心合わせ整合される。 これが、レンズを取り外し、交換する又はその逆ができるよう、リム4を切り離すための手段を提供している。 リム4の上端は、前部支持構造体24の横方向溝4 0内に、溶接、はんだ付け又は接着手段によって、永久的に取り付けられており、段部42に当接している。 【0028】図2及び図5を参照すると、後部支持構造体26が示されており、この後部支持構造体は、横断方向前方取付部46と、前方取付部46から遠隔に配置された横断方向後方取付部48と、後方取付部48の反対側に位置する段降下(ステップダウン)部50とを有している。 前方取付部46は、等間隔をおいて配置された三つの支持延長部47を有しており、一方、後方取付部48は、等間隔をおいて配置された三つの支持延長部4 9を有している。 前方及び後方取付部46及び48の各支持延長部は、各支持延長部を貫通する孔を有している。 【0029】図2及び図7を参照すると、複式ピストン型スプリングヒンジ20に取り付けられた二つのピストンシリンダアセンブリ28及び30が示されている。 各々のピストンシリンダアセンブリ28及び30は、実質的に同じであり、それらがそのようなものであるため、 一方のピストンシリンダアセンブリ28のみを詳細に説明する。 ピストンシリンダアセンブリ28は、近位リンク部材52、バネ手段55、ピストンシリンダ56、ピストンロッド62及び遠位リンク部材65を有している。 近位及び遠位リンク部材52及び65は、それぞれ、それらを貫通して延びる横断方向開口53及び66 と、内側ネジ山54及び67を備えた開口端とを有している。 ピストンシリンダ56は、狭い開口59を備えた閉鎖端58、広い開口79を備えた反対側の端60、狭い開口59から広い開口79へと延びる内部チャンバー57、周状側壁80、及び側壁80に配置され反対側の端60に近接する外側ネジ山61を有している。 ピストンロッド62は、ピストン端63、ロッド部81、及びロッド部81に配置されピストン端63から遠隔の外側ネジ山64を有している。 ピストンシリンダアセンブリ28は、ピストンロッド62を、シリンダ56の反対側の端60における広い開口79から、ピストンシリンダ56のピストンチャンバー57内に摺動可能に取り付けることによって組み立てられ、ここにおいて、ロッド部81は、シリンダ56の閉鎖端58の狭い開口59から延び出している。 ピストンロッド62の外側ネジ山64 を、遠位リンク部材65の内側ネジ山67とネジ係合する。 次いで、バネ手段55を、バネ手段55がピストンロッド62のピストン端63を付勢するよう、シリンダ56の内部チャンバー57内に設置する。 次いで、シリンダ56の外側ネジ山61を、近位リンク部材52の内側ネジ山54とネジ係合させて、ピストンシリンダ56 の反対側の端60を近位リンク部材52に連結し、ここにおいて、バネ手段55は、シリンダ56の内部チャンバー57内に保持されている。 次いで、近位及び遠位リンク部材52及び65を、それぞれ、前部及び後部支持構造体24及び26の前方取付部36及び46の間に、 ネジ68及び69によって蝶番式に連結し、ここにおいて、前部支持構造体24の前方取付部36は、後部支持構造体26の前方取付部46と、ほぼ整合している。 【0030】支持ブラケット34は、一端70が、はんだ付け、溶接又は接着手段によって後部支持構造体26 の段降下部50に固定され、もう一方の端72は、前部支持構造体24の中間取付部38の支持延長部39の間に、ネジ74によって蝶番式に連結される。 【0031】図2及び図6を参照すると、本発明の複式ピストン型スプリングヒンジ20のフラップレバー部材32が示されている。 フラップレバー部材32は、二つの間隔をおいて配置された支持延長部77を備えた横断方向取付端76を有しており、これらの支持延長部は、 後部支持構造体26の後方取付部48の支持延長部49 と整列され、それらの間にネジ78によって蝶番式に連結されている。 フラップレバー部材32は、また、つる7に永久的に取り付けられた平坦な側部84を有している(図8、図9及び図10参照)。 【0032】図8、図9及び図10は、本発明の複式スプリングヒンジ20が、どのように機能するかを示している。 図8に見られるように、つる7が、ピストンシリンダアセンブリ30がその押し縮められた態様ではなく、広げられてフラップレバー部材32と整合している。 図9に見られるように、つる7が、フロント部に折り重ねられており、この場合、つる7は、フレームのフロント部と平行であり、ピストンシリンダアセンブリ3 0も、その押し縮められた態様ではない。 図10に見られるように、つる7は、ピストンシリンダアセンブリ3 0がその押し縮められた態様で、広げられてフラップレバー部材32と整合している。 複式ピストン型スプリングヒンジ20及び22は、ピストンシリンダアセンブリ28及び30が、つる7及び8を使用者の顔にしっかりと固定するためにスプリングバックを与えるよう、柔軟性及びつるの通常の使用の開位置を越えたつる7及び8 の運動を与えるものである。 【0033】本発明は、当業者にとって公知の従来の製造の形態又はあらゆる他の従来の方法に適合するものである。 例として、複式ピストン型スプリングヒンジ20 及び22は、金属材料又は本技術分野で公知の任意の適当な材料からなるものでよい。 【0034】本発明は、図に例示された二つのピストンシリンダアセンブリ28及び30に限定されないことが認められよう。 二つのピストンシリンダアセンブリは好ましい実施の形態ではあるが、二つのピストンシリンダアセンブリの代わりに唯一つのピストンシリンダアセンブリを備えた複式ピストン型スプリングヒンジ20及び22を製造することも本発明の精神及び範囲内であることが強調されるものである。 【0035】詳細に定義すると、本発明は、めがねフレームに二つの対向するつるを、それぞれ、蝶番式に連結するための一対の複式ピストン型スプリングヒンジであって、各複式ピストン型スプリングヒンジは、(a)前記二つの対向するつるのうちの一方の一端に永久的に取り付けられた側面と、横断方向取付端とを有するフラップレバー部材と;(b)横断方向後方取付部と、後方取付部から反対側に配置された段降下部と、後方取付部から遠隔に配置された横断方向前方取付部とを有する後部支持構造体であって、後方取付部が前記フラップレバー部材の前記横断方向取付端に蝶番式に連結された後部支持構造体と;(c)フレームの前枠(フロント)に永久的に取り付けられ、横断方向中間取付部と、前記後部支持構造体の前記前方取付部と整列した横断方向前方取付部とを有する前部支持構造体と;(d)近位リンク部材と、遠位リンク部材と、バネ手段と、ピストンシリンダと、ピストンロッドとを各々が有する一対のピストンシリンダアセンブリであって;(e)前記遠位及び近位リンク部材は各々、横断方向開口と、内側ネジ山を備えた開口端とを有し;(f)前記ピストンシリンダは各々、 狭い開口を有する閉鎖端と、広い開口を有する開口端と、開口端に近接して配置された外側ネジ山を備えた周状側壁と、狭い開口から広い開口へと延びる内部チャンバーとを有し、各周状側壁の外側ネジ山は、前記近位リンク部材各々の前記開口端各々の前記内側ネジ山とネジ係合し;(g)前記ピストンロッドは各々、前記ピストンシリンダ各々の前記内部チャンバー各々の内側に摺動させる(滑り込ませる)ことのできるピストン端と、前記ピストンシリンダ各々の前記閉鎖端各々の前記狭い開口各々から延び出した外側ネジ山を備えたロッド部とを有し、ロッド部の外側ネジ山は、前記遠位リンク部材各々の前記開口端各々の前記内側ネジ山各々とネジ係合し;(h)前記バネ手段各々は、前記ピストンシリンダ各々の前記内部チャンバー各々の内側に配置され、前記ピストンロッド各々を、前記ピストンシリンダ各々の前記開口端各々の前記広い開口から遠離るように付勢し; (i)前記近位及び遠位リンク部材各々の前記横断方向の開口は、前記前部及び後部支持構造体の前記前方取付部それぞれに蝶番式に連結され、ここで、前記対のピストンシリンダアセンブリは、前記前部及び後部支持構造体の間に対称的に平行に取り付けられている;一対のピストンアセンブリと、(j)前記前部及び後部支持構造体を安定化するための、一端が前記後部支持構造体の前記段降下部に永久的に取り付けられ、もう一方の端が前記前部支持構造体の前記中間取付部に蝶番式に連結されているブラケットとを;備え、(k)それにより、前記対のピストンシリンダアセンブリは、前記対のピストンシリンダアセンブリが前記二つのつるを使用者の顔にしっかりと固定するためにスプリングバックを与えるよう、柔軟性及びつるの通常の使用の開位置を越えた前記対のつるの運動を与えるものである。 【0036】広く定義すると、本発明は、めがねフレームに二つの対向するつるを、それぞれ、蝶番式に連結するための一対のピストン型スプリングヒンジであって、 各ピストン型スプリングヒンジは、(a)後方取付部と、支持部と、前方取付部とを有する後部支持構造体であって、後方取付部は、前記二つの対向するつるのうちの一方の一端に蝶番式に連結された後部支持構造体と; (b)フレームの前枠(フロント)に取り付けられ、中間取付部と、前記後部支持構造体の前記前方取付部と整列した前方取付部とを有する前部支持構造体と;(c) 開口を有する近位リンク部材と、開口を有する遠位リンク部材と、付勢手段と、ピストンシリンダと、ピストンロッドとを各々が有する少なくとも二つのピストンシリンダアセンブリであって;(d)前記ピストンシリンダは各々、狭い開口を有する一方の端と、広い開口を有する反対側の端と、狭い開口から広い開口へと延びる内部チャンバーとを有し、反対側の端は、前記近位リンク部材の前記開口内に圧入されており;(e)前記ピストンロッドは各々、前記ピストンシリンダ各々の前記内部チャンバー各々の内側に摺動させる(滑り込ませる)ことのできるピストン端と、前記ピストンシリンダ各々の前記一方の端各々の前記狭い開口各々から延び出したロッド部とを有し、ロッド部は、前記遠位リンク部材各々の前記開口各々内に圧入されており;(f)前記付勢手段各々は、前記ピストンシリンダ各々の前記反対側の端各々の前記広い開口各々から遠離るように付勢し;(g) 前記近位及び遠位リンク部材各々は、前記前部及び後部支持構造体それぞれの前記前方取付部それぞれに蝶番式に連結され、ここで、前記少なくとも二つのピストンシリンダアセンブリは、前記前部及び後部支持構造体の間に対称的に平行に取り付けられている;少なくとも二つのピストンアセンブリとを、備え、(k)それにより、 前記少なくとも二つのピストンシリンダアセンブリは、 前記少なくとも二つのピストンシリンダアセンブリが前記二つのつるを使用者の顔にしっかりと固定するためにスプリングバックを与えるよう、柔軟性及びつるの通常の使用の開位置を越えた前記二つの対向するつるの運動を与えるものである。 【0037】より広く定義すると、本発明は、めがねフレームに二つのつるを、それぞれ、蝶番式に連結するための一対のピストン型スプリングヒンジであって、各ピストン型スプリングヒンジは、(a)前記二つのつるのうちの一方の一端に連結された後方部と、前方部とを有する後部構造体と;(b)フレームの前枠(フロント) に取り付けられ、前方部を有する前部構造体と;(c) 近位部材と、遠位部材と、近位部材に連結されたシリンダと、シリンダ内に摺動可能に設置され遠位部材に連結されたピストンロッドと、ピストンロッドを近位部材から遠離る方へと付勢するための手段とを有する少なくとも一つのピストンシリンダアセンブリであって、近位及び遠位部材はそれぞれ前記前部及び後部構造体の前記前方部に蝶番式に連結されている少なくとも一つのピストンシリンダアセンブリとを;を備え、(d)それにより、前記少なくとも一つのピストンシリンダアセンブリは、前記少なくとも一つのピストンシリンダアセンブリが前記二つのつるを使用者の顔にしっかりと固定するためにスプリングバックを与えるよう、柔軟性及びつるの通常の使用の開位置を越えた前記二つのつるの運動を与えるものである。 【0038】更により広く定義すると、本発明は、めがねフレームにつるを蝶番式に連結するためのめがねフレーム用ピストン型スプリングヒンジであって、このピストン型スプリングヒンジは、(a)つるの一端に蝶番式に連結された後方部と、前方部とを有する後部構造体と;(b)フレームの前枠(フロント)に取り付けられ、前方部を有する前部構造体と;(c)シリンダと、 シリンダの内側に摺動可能に設置されたピストンロッドと、ピストンロッドを付勢するための手段とを有する少なくとも一つのピストンシリンダアセンブリであって、 シリンダ及びロッドが、それぞれ、前記前部及び後部構造体の前記前方部に蝶番式に連結されている少なくとも一つのピストンシリンダアセンブリとを;を備え、 (d)それにより、前記少なくとも一つのピストンシリンダアセンブリは、前記少なくとも一つのピストンシリンダアセンブリが前記つるを使用者の顔にしっかりと固定するためにスプリングバックを与えるよう、柔軟性及びつるの通常の使用の開位置を越えた前記つるの運動を与えるものである。 【0039】もちろん、本発明は、本明細書で先に示し説明した権利請求された発明の精神及び範囲から逸脱することなしに種々の事項又は関係において変更を施すことができ、権利請求された発明の示された装置は、適切な実施態様の説明及び開示のみのためのものであり、本発明を具現化し又は作用させることのできる種々の形態又は変更態様の全てを示すことを意図するものではないので、本発明は、本明細書に開示された如何なる特定の形態又は構成、或いは如何なる特定の実施態様、或いは如何なる特定の用途にも限定されることを意図するものではない。 【0040】本発明形態のうちの少なくとも一つの十分な公的開示を提供することにより特許法にしたがうため、本発明を非常に詳細に説明してきた。 しかしながら、斯かる詳細な説明は、本発明の広い特徴又は原理、 或いは許与さるべき特許の独占権の範囲を限定することを意図するものでは決してない。 【図面の簡単な説明】 限定ではなく、説明だけの目的で、図面を参照すると、 例示されているのは: 【図1】つると眼鏡フレームとの間に取り付けられた本発明の複式ピストン型スプリングヒンジの斜視図である。 【図2】二つの複式ピストン型スプリングヒンジのうちの一つの部分切欠斜視図であり、二つのピストンシリンダアセンブリのうちの一つが断面図で示されている図である。 【図3】本発明の複式ピストン型スプリングヒンジの前部支持構造体の、支持延長部を示す、斜視図である。 【図4】本発明の複式ピストン型スプリングヒンジの前部支持構造体の、フレームのリムの一部を受容するための横断方向の溝を示す、斜視図である。 【図5】本発明の複式ピストン型スプリングヒンジの後部支持構造体の、支持延長部を示す、斜視図である。 【図6】本発明の複式ピストン型スプリングヒンジのフラップレバー部材の斜視図である。 【図7】本発明の複式ピストン型スプリングヒンジのピストンシリンダアセンブリのうちの一つの分解図である。 【図8】本発明の複式ピストン型スプリングヒンジの部分平面図であり、広げられた状態のつる及び押し縮められていない態様のピストンシリンダアセンブリを示す図である。 【図9】本発明の複式ピストン型スプリングヒンジの部分平面図であり、折り畳まれた状態のつるを示す図である。 【図10】本発明の複式ピストン型スプリングヒンジの部分底面図であり、広げられた状態のつる及び押し縮められた態様のピストンシリンダアセンブリを示す図である。 【図11】図9の線11−11に沿う拡大断面図である。 |