Hinge for spectacles

申请号 JP20791395 申请日 1995-07-21 公开(公告)号 JPH0933866A 公开(公告)日 1997-02-07
申请人 Yukiko Kori; Kinji Takeda; 欣治 竹田; 由紀子 郡; 发明人 TAKEDA KINJI; KORI YUKIKO;
摘要 PROBLEM TO BE SOLVED: To manufacture the hinge which constitutes a pivot part for a temple, a bridge, etc., at low cost by a using synthetic resin, to improve the additional value of spectacle design by incorporating the hinge as one constituent element of the spectacle design, and to increase the stability in the expanded state of the hinge. SOLUTION: A 1st hinge member 2 made of a synthetic resin while a couple of external bearing pieces 9 and 10 are provided successively to a pedestal part 11 and a 2nd hinge member 3 made of synthetic resin while an internal bearing piece 20 interposed between the upper and lower bearing pieces 9 and 10 is provided successively to the pedestal part 21 are used. The internal bearing piece 20 is interposed loosely between both the bearing pieces 9 and 10, those bearing pieces are connected by a pivot shaft 5, and the 1st hinge member 2 and 2nd hinge member 3 are enabled to be opened and closed. Further, engagement unevenness parts 23 and 23 which engage each other when the hinge is open are provided at external parts on the internal edge sides of the pedestal parts 11 and 21 of the 1st hinge member and 2nd hinge member.
权利要求 【特許請求の範囲】
  • 【請求項1】 台座部に軸受片が連設されてなる合成樹脂製の一対の蝶番部材を、その軸受片を重ね且つこれを枢軸により連結し、両蝶番部材を開閉可能としたことを特徴とする眼鏡用の蝶番。
  • 【請求項2】 所要間隔を隔てて上下対向する一対の外軸受片を台座部に連設してなる合成樹脂製の第1の蝶番部材と、前記外軸受片間に嵌挿される内軸受片を台座部に連設してなる合成樹脂製の第2の蝶番部材とを用い、
    両外軸受片間に内軸受片を嵌挿すると共に、これら外軸受片と内軸受片とを枢軸により連結し、第1の蝶番部材と第2の蝶番部材を開閉可能としたことを特徴とする眼鏡用蝶番。
  • 【請求項3】 第1の蝶番部材と第2の蝶番部材の各台座部の内端側の外側部分に、蝶番が展開した状態において互いに噛み合う噛合凹凸部を形成し、両噛合凹凸部の噛み合いによって枢軸の軸線方向のブレを阻止するように構成されていることを特徴とする請求項1又は2記載の眼鏡用の蝶番。
  • 【請求項4】 噛合凹凸部は、第1の蝶番部材においては、上半分及び下半分の何れか一方に形成された凹部とその他方に形成された凸部とからなり、又第2の蝶番部材においては、これらの凹部及び凸部と嵌合しうる凸部及び凹部とからなることを特徴とする請求項3記載の眼鏡用の蝶番。
  • 【請求項5】 第1の蝶番部材と第2の蝶番部材の各台座部の外端面に、内端方向に向けて延びる連結孔が形成され、該連結孔に眼鏡用部材が固定状態に挿入可能とされていることを特徴とする請求項1、2、3又は4記載の眼鏡用の蝶番。
  • 【請求項6】 各蝶番部材の台座部に、上下方向及び外方に開放した挿入溝が形成され且つ該挿入溝の内奥端には嵌合突部が形成されており、該挿入溝に挿入せしめられた眼鏡用部材の先端に凹設した嵌合凹部が前記嵌合突部と嵌合可能とされていることを特徴とする請求項1、
    2、3又は4記載の眼鏡用の蝶番。
  • 【請求項7】 各蝶番部材の台座部の上下に、その外端で開放して内端側に至る係合溝を設けると共にその内端に窪み部を設けてなり、眼鏡用部材の二股状係合腕の上下の腕部が、前記上下の係合溝に嵌合し且つ腕部先端の突起部が前記窪み部に嵌合するように構成されていることを特徴とする請求項1、2、3又は4記載の眼鏡用の蝶番。
  • 【請求項8】 各蝶番部材の台座部の裏面側に、眼鏡用部材の内側部と当接する内側部受面と該眼鏡用部材の先端部と当接する先端部受面とからなるL字状受面を具え、又前記内側部受面には、眼鏡用部材を固定する固定具を圧入させるための筒状受部が設けられていることを特徴とする請求項1、2、3又は4記載の眼鏡用の蝶番。
  • 【請求項9】 各蝶番部材の台座部の裏面側に、眼鏡用部材と嵌合でき且つその上下面と当接しうる折曲片を具えたコ字状嵌合凹部を具え、該コ字状嵌合凹部の底面には、眼鏡用部材を固定する固定具を圧入させるための筒状受部が設けられていることを特徴とする請求項1、
    2、3又は4記載の眼鏡用の蝶番。
  • 【請求項10】 各蝶番部材の台座部の裏面に、先端部分に係合頭部が膨出され且つ弾性的に径が縮小しうる固定突部の少なくとも1個を有し、この固定突部が、その弾性変形によって眼鏡用部材に設けた止孔を挿通した後、係合頭部が弾性的に拡開できることを特徴する請求項1、2、3又は4記載の眼鏡用の蝶番。
  • 说明书全文

    【発明の詳細な説明】

    【0001】

    【発明の属する技術分野】本発明は、テンプルやブリッジ等の枢着部を構成するために用いられる眼鏡用の蝶番に関するものである。

    【0002】

    【従来の技術】眼鏡枠全体を合成樹脂製とした安価なサングラス等においては、その合成樹脂の持つ可撓性を利用して蝶番に代えている場合もあったが、通常の眼鏡では、外観上の高級感を出すことと、十分な強度と弾性を具備したものとするべく眼鏡枠が金属製とされることが多いため、テンプル等の折り畳み手段としては、眼鏡部材相互の固着のために一般的に用いられているロウ付手段をそのまま採用できるように、テンプルやヨロイと同じ種類の金属からなる例えば図30〜31に示す構造の蝶番aが多用されている。

    【0003】

    【発明が解決しようとする課題】しかしながら前記従来の金属製蝶番は、次の如き各種の問題を抱えていた。 この種の金属製蝶番の製造工程は、図32に示すようなレール状の金属素材b,cを適当長さに切断して図33に示す切断片d,eを形成すると共に、その切断片d,eに切削加工を施して図34に示すような軸受部f,g,hを形成し、更に、図31に示す枢着用のネジiを挿通させる挿通孔jとネジ孔kを形成するといった複雑な工程を必要として、製造コストが高くつく問題があった。 又このような削り出しによって製作された蝶番は、加工上からしてデザインの幅に制約があった。 それ故かかる蝶番は、専ら枢着構造を構成する機能だけを有するに止まり、眼鏡デザインの一部をなして眼鏡の意匠観に変化をもたらすというものではなかった。

    【0004】 蝶番を介してヨロイとテンプルを枢着するには、ヨロイとテンプルを一体化した側枠部材mを製作した後、図30に示すように、折り曲げる予定箇所の内面部に蝶番aをロウ付し、その後、折り曲げるべき箇所を蝶番の繋ぎめ部分で、図29に一点鎖線で示すように切断nし、図31に示すように、蝶番aで枢着されたテンプルoとヨロイpを形成していた。 このように、
    蝶番をロウ付した後に側枠部材mを切断するという方法を取っていたのは、次の理由によった。 即ち、テンプルとヨロイの2つの部材に夫々蝶番片を固着してから両蝶番片を合わせ、これに枢軸を通すという方法を採用すると、個々の蝶番片のロウ付のための位置設定に精度が要求されることとなり、工作が難しくなるためであった。
    このようなことの結果、テンプルを折り曲げたときに、
    図31に示すように、側枠部材の切断面qが現れることになり、そのエッジrが非常な危険箇所となっていた。

    【0005】 金属製の蝶番片相互の連結に金属製のビスを用いていたため、金属同士の擦れ合いに伴う摩耗によってネジの緩みが早くきて枢着部がガタツキやすいという問題もあった。

    【0006】 蝶番をテンプルやヨロイ等に固着するのにロウ付手段を採用していたため、その作業に手間と熟練を要する問題があった。

    【0007】 特に、眼鏡枠に多用されているチタンを用いて蝶番を製作した場合には、頻繁な開閉によって接触面が荒れて円滑な回動が行ない難くなるため、羊白のパッキンを接触面に介在させて円滑性を保つことが行なわれていたが、これがコスト高を招いていた。

    【0008】本発明は、従来の金属製蝶番が持つ前記問題点に鑑みて開発されたものであり、その第1の目的は、複雑な工程を要することなく合成樹脂の射出成形によって眼鏡用蝶番を安価に提供することにある。 更に進んで本発明の第2の目的は、蝶番が眼鏡部材の枢着構造を構成するだけでなく蝶番自体が眼鏡枠の一部を兼ねるように構成することによって、又、蝶番に連結すべき眼鏡部材の形状や素材を任意に選定できるようにして、眼鏡の意匠効果の多様化を達成すると共に、その連結を簡易に行いうるようにすることにある。

    【0009】

    【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため、本発明は以下の手段を採用する。 即ち本発明に係る眼鏡用の蝶番は、台座部に軸受片が連設されてなる合成樹脂製の一対の蝶番部材を、その軸受片を重ね且つこれを枢軸により連結し、両蝶番部材を開閉可能としたことを特徴とするものである。 より具体的態様は、所要間隔を隔てて上下対向する一対の外軸受片を台座部に連設してなる合成樹脂製の第1の蝶番部材と、前記外軸受片間に嵌挿される内軸受片を台座部に連設してなる合成樹脂製の第2の蝶番部材とを用い、両外軸受片間に内軸受片を嵌挿すると共に、これら外軸受片と内軸受片とを枢軸により連結し、第1の蝶番部材と第2の蝶番部材を開閉可能としたこと特徴とするものである。

    【0010】本発明のより好ましい態様は、第1の蝶番部材と第2の蝶番部材の各台座部の内端側の外側部分に、蝶番が展開した状態において互いに噛み合う噛合凹凸部を形成し、両噛合凹凸部の噛み合いによって枢軸の軸線方向のブレを阻止するようにするのがよい。 この噛合凹凸部としては、例えば、第1の蝶番部材においては、上半分及び下半分の何れか一方に形成された凹部とその他方に形成された凸部とからなり、又第2の蝶番部材においては、これらの凹部及び凸部と嵌合しうる凸部及び凹部とからなるものを挙げることができる。

    【0011】前記各基本構成の蝶番において、第1の蝶番部材と第2の蝶番部材の各台座部の外端面に、内端方向に向けて延びる連結孔を形成し、該連結孔に眼鏡用部材を固定状態に挿入可能とするのがよい。

    【0012】前記各基本構成の蝶番において、各蝶番部材の台座部に、上下方向及び外方に開放した挿入溝を形成し且つ該挿入溝の内奥端には嵌合突部を形成し、該挿入溝に挿入せしめられる眼鏡用部材の先端に凹設した嵌合凹部を前記嵌合突部に嵌合可能とするのがよい。

    【0013】前記各基本構成の蝶番において、各蝶番部材の台座部の上下に、その外端で開放して内端側に至る係合溝を設けると共にその内端に窪み部を設け、眼鏡用部材の二股状係合腕の上下の腕部が、前記上下の係合溝に嵌合し且つ腕部先端の突起部が前記窪み部に嵌合するように構成するのがよい。

    【0014】前記各基本構成の蝶番において、各蝶番部材の台座部の裏面側に、眼鏡用部材の内側部と当接する内側部受面と該眼鏡用部材の先端部と当接する先端部受面とからなるL字状受面を設け、又前記内側部受面には、眼鏡用部材を固定する固定具を圧入させるための筒状受部を設けるのがよい。

    【0015】前記各基本構成の蝶番において、各蝶番部材の台座部の裏面側に、眼鏡用部材と嵌合でき且つその上下面と当接しうる折曲片を具えたコ字状嵌合凹部を設け、該コ字状嵌合凹部の底面に、眼鏡用部材を固定する固定具を圧入させる筒状受部を設けるのがよい。

    【0016】前記各基本構成の蝶番において、各蝶番部材の台座部の裏面に、先端部分に係合頭部が膨出され且つ弾性的に径が縮小しうる固定突部の少なくとも1個を設け、この固定突部が、その弾性変形によって眼鏡用部材に設けた止孔を挿通した後、係合頭部が弾性的に拡開できる構成するのがよい。

    【0017】なお本発明において蝶番部材の素材としては、射出成形可能な合成樹脂であれば公知の素材を用いてよく、好ましくは耐摩耗性に優れた素材を用いる。 又枢軸は、ネジに限らず周面が平滑な軸であってもよく、
    その素材は合成樹脂でも金属でもよい。

    【0018】又本発明の蝶番は、テンプルとヨロイの連結部や2分割されたブリッジの連結部等、眼鏡の枢着構造を構成するために採用できるものである。

    【0019】

    【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。 第1の実施の形態図1〜5において本発明に係る眼鏡用の蝶番1は、耐摩耗性の合成樹脂を以て一体に射出成形された第1の蝶番部材2と第2の蝶番部材3とを枢軸5により開閉可能に連結してなるものであり、例えば図1に示すように、金属製テンプル6と金属製ヨロイ7との枢着連結に用いられる。

    【0020】前記第1の蝶番部材2は、所要間隔を隔てて上下対向する一対の略円板状なす外軸受片9,10を台座部11に連設してなる。 そして下側の外軸受片10
    には、前記枢軸5としてのネジ12を螺合させうる雌ネジ13が設けられると共に、上側の外軸受片9には、該ネジの頭部15を納めうる大径孔16と、該ネジを挿通させうる挿通孔17とからなる段付孔19が設けられている。 なお前記雌ネジ13は、射出成形後にタップでネジ立てして形成されている。 又前記第2の蝶番部材3
    は、前記外軸受片9,10間に嵌挿されうる内軸受片2
    0を台座部21に連設してなり、該内軸受片20には、
    前記ネジ12が挿通しうる挿通孔22が設けられている。

    【0021】又前記第1の蝶番部材2と第2の蝶番部材3の各台座部11,21の内端側の外側部分に、蝶番1
    が展開した状態において互いに噛み合う噛合凹凸部23
    が形成されている。 該噛合凹凸部23は、第1の蝶番部材2においては、上半分が凹部25に形成され且つ下半分が凸部26に形成されている。 又第2の蝶番部材3においては、上半分が前記凹部25に嵌合しうる凸部27
    として形成され且つ下半分が前記凸部26と嵌合しうる凹部29として形成されている。

    【0022】然してテンプルが開いた状態においては、
    この噛合凹凸部23,23の噛み合いによって、枢着部分の上下方向のブレが確実に止められて、枢着部分のガタツキ発生が防止される。

    【0023】更に、第1の蝶番部材と第2の蝶番部材の台座部11,21には、その外端面30の中央部分に、
    台座の内端方向に向けて延びる矩形孔状の連結孔31が形成されている。 この連結孔31に、テンプル又はヨロイの端部に突設された鋸刃状の連結片32を差し込み、
    該連結片32を加熱して連結孔31の内壁部を融かすと、図3に示すように鋸刃状部33に樹脂が食い込んで、連結片32と台座部11,21相互が一体化される。

    【0024】これによりテンプル6とヨロイ7とが枢着されることとなるが、この場合、蝶番1そのものが眼鏡の側枠デザインの一部を構成する。 そのため、第1の蝶番部材2と第2の蝶番部材3を所望のデザインで構成することにより、蝶番1は、眼鏡の一部としての意匠観を付与できる。 しかも、このような差し込み方式の連結であるため、任意に選択されたテンプルやヨロイ(材質を問わない)をこの蝶番に組合せて連結することが容易であり、従って、眼鏡側枠部分のデザインの幅を従来に比し拡張できることになる。

    【0025】 第2の実施の形態図6〜8は、本発明に係る眼鏡用の蝶番1の他の実施の形態を示すものであり、耐摩耗性の合成樹脂を以て一体に射出成形された第1の蝶番部材2と第2の蝶番部材3
    とを枢軸5により開閉可能に連結してなるものであり、
    例えば図6に示すように、金属製テンプル6と金属製ヨロイ7との枢着に用いられる。

    【0026】前記第1の蝶番部材2は、所要間隔を隔てて上下対向する一対の略円板状なす外軸受片9,10を台座部11に連設してなる。 そして下側の外軸受片10
    には、前記枢軸5としてのネジ12を螺合させうる雌ネジ13が設けられると共に、上側の外軸受片9には、該ネジの頭部15を納めうる大径孔16と、該ネジを挿通させうる挿通孔17とからなる段付孔19が設けられている。 なお前記雌ネジ13は、射出成形後にタップでネジ立てして形成されている。

    【0027】又前記第2の蝶番部材3は、前記外軸受片9,10間に嵌挿されうる内軸受片20を台座部21に連設してなり、該内軸受片20には、前記ネジ12が挿通しうる挿通孔22が設けられている。 又、該内軸受片20の外周面部の先端側の部分は小径部35として形成され、その両端に係合段部36,36を有しており、この係合段部36が前記両外軸受片9,10間に設けたストッパ部37と夫々係合することによって、蝶番1が、
    屈曲状態と図6に示す展開状態に保持される。

    【0028】又、第1の蝶番部材2及び第2の蝶番部材3の台座部11,21は、所要間隔をおいて左右対向する挟持片39,39からなり、両挟持片間に、上下方向及び外方に開放した挿入溝40が形成されている。 又該挿入溝40の内奥端には、テンプル6又はヨロイ7の連結側の先端に設けた嵌合凹部41と嵌合しうる嵌合突部42が設けられている。 加えて両挟持片39,39の先端側部分の内面には、テンプル6又はヨロイ7の連結側の端部分に設けた係合孔43と係合しうる係合突部4
    5,45が対向して設けられている。

    【0029】然して図6、図8に示すように、テンプル6及びヨロイ7の連結側の端部分6a,7aを前記挿入溝40,40に挿入し、その先端の嵌合凹部41を前記嵌合突部42と嵌合せしめ、且つ係合孔43に係合突部45,45を係合させることにより、テンプル6とヨロイ7とが蝶番1を介して、垂直面内で回り止めされて枢着されることになる。

    【0030】この場合も前記と同様、蝶番1そのものが眼鏡の側枠デザインの一部を構成する。 そのため、第1
    の蝶番部材2と第2の蝶番部材3を所望のデザインで構成することにより、蝶番1は、眼鏡の一部としての意匠観を付与できる。 しかも、このような挿入嵌合方式の連結であるため、任意に選択されたテンプルやヨロイをこの蝶番にワンタッチ操作で組合せて簡易に連結できる。
    そして該嵌合状態を解除することにより、テンプルやヨロイを蝶番と分離可能であり、従って、新たに選択されたテンプルやヨロイをこの蝶番に組合せて異なる意匠観の眼鏡を構成できる。 このように本発明によるときは、
    眼鏡側枠部分のデザインの幅を従来に比し拡張できることになる。

    【0031】 第3の実施の形態図9〜12は、本発明に係る眼鏡用の蝶番1のその他の実施の形態を示すものであり、耐摩耗性の合成樹脂を以て一体に射出成形された第1の蝶番部材2と第2の蝶番部材3とを枢軸5により開閉可能に連結してなるものであり、例えば図11に示すように、金属製テンプル6と金属製ヨロイ7との枢着に用いられる。

    【0032】前記第1の蝶番部材2は、第1の実施の形態におけると同様、図10に示すように、所要間隔を隔てて上下対向する一対の略円板状なす外軸受片9,10
    を台座部11に連設してなる。 そして下側の外軸受片1
    0には、前記枢軸5としてのネジ12を螺合させうる雌ネジ13が設けられると共に、上側の外軸受片9には、
    該ネジの頭部15を納めうる大径孔16と、該ネジを挿通させうる挿通孔17とからなる段付孔19が設けられている。 なお前記雌ネジ13は、射出成形後にタップでネジ立てして形成されている。

    【0033】又前記第2の蝶番部材3は、前記外軸受片9,10間に嵌挿されうる内軸受片20を台座部21に連設してなり、該内軸受片20には、前記ネジ12が挿通しうる挿通孔22が設けられている。

    【0034】そして各蝶番部材2,3の台座部11,2
    1の上下には、その外端で開放して内端側に至る係合溝47,47を設けると共に、その内端部に窪み部49,
    49を設けてなる。

    【0035】然して、図12に示すように、テンプル6
    又はヨロイ7の二股状係合腕50の上下の腕部51,5
    1(図9)が前記上下の係合溝47,47に嵌合し、且つ該腕部先端の突部52が前記窪み部49,49と弾性的に嵌合することにより、テンプル6とヨロイ7とが蝶番1を介して、垂直面内で回り止めされて枢着されることになる。

    【0036】かかる構成を採用することにより、前記第1の実施の形態におけると同様に、蝶番1そのものが眼鏡の側枠デザインの一部を構成する。 そのため、第1の蝶番部材2と第2の蝶番部材3を所望のデザインで構成することにより、蝶番1は、眼鏡の一部としての意匠観を付与できる。 しかも、このような嵌合方式の連結であるため、任意に選択されたテンプルやヨロイをこの蝶番にワンタッチ操作で組合せて簡易に連結できる。 そして該嵌合状態を解除することにより、テンプルやヨロイを蝶番と分離可能であり、従って、新たに選択されたテンプルやヨロイをこの蝶番に組合せて異なる意匠観の眼鏡を構成できる。 このように本発明によるときは、眼鏡側枠部分のデザインの幅を従来に比し拡張できることになる。

    【0037】 第4の実施の形態図13〜16は、本発明に係る眼鏡用の蝶番1のその他の実施の形態を示すものであり、耐摩耗性の合成樹脂を以て一体に射出成形された第1の蝶番部材2と第2の蝶番部材3とを枢軸5により開閉可能に連結してなるものであり、例えば図13〜14に示すように金属製テンプル6と金属製ヨロイ7との枢着に用いられる。

    【0038】前記第1の蝶番部材2は、所要間隔を隔てて上下対向する一対の略円板状なす外軸受片9,10を台座部11に連設してなる。 そして第1の実施の形態におけると同様、下側の外軸受片10には、前記枢軸5としてのネジ12を螺合させうる雌ネジが設けられると共に、上側の外軸受片9には、該ネジの頭部15を納めうる大径孔と、該ネジを挿通させうる挿通孔とからなる段付孔が設けられている。 なお前記雌ネジは、射出成形後にタップでネジ立てして形成されている。

    【0039】又前記第2の蝶番部材3は、前記外軸受片9,10間に嵌挿されうる内軸受片20を台座部21に連設してなり、該内軸受片20には、前記ネジ12が挿通しうる挿通孔が設けられている。

    【0040】そして各蝶番部材2,3の台座部11,2
    1の裏面側には、テンプル6又はヨロイ7の連結側の端部分の内側部53及び先端部55と夫々当接しうる内側部受面56と先端部受面55とを具えるL字状受面59
    を有している。 そして該内側部受面56の先端寄り部位に位置させて、テンプル6又はヨロイ7の連結側の端部分に設けた透孔60を挿通しうる筒状受部61が突設されている。 又該筒状受部61と台座部11,21とに亘って、図16に示すように、貫通した係合孔62が設けられ、その内周面には、図16に示すように、鋸刃状の環状凹部63が軸線方向に多段に形成されている。

    【0041】然して、テンプル6又はヨロイ7の連結側の端部分6a,7aを前記L字状受面59と当接せしめ、且つ前記筒状受部61をテンプル又はヨロイに設けた前記透孔60に挿通せしめ、然る後図16に示すように、固定具65の係合軸66をテンプルやヨロイの表面側から前記係合孔62に押し込み、該固定具の係合軸周面部に多段に設けられている鋸刃状の環状突部67を前記環状凹部63と係合せしめ、固定具の頭部69と台座部11,21と間でテンプル又はヨロイを挟着すると、
    テンプル6とヨロイ7が蝶番1を介して開閉可能に枢着される。 なおこの状態で、テンプル6及びヨロイ7は、
    その先端部55がL字状受面の先端部受面57に当接して回動不能に位置決めされ、強固に固定される。 しかも、筒状受部61がテンプル6及びヨロイ7に設けた透孔60に嵌まることによりこの位置決めが一層強固となり、ガタツキのない安定性の高い連結が得られることになる。

    【0042】 第5の実施の形態図17〜20は、本発明に係る眼鏡用の蝶番1のその他の実施の形態を示すものであり、耐摩耗性の合成樹脂を以て一体に射出成形された第1の蝶番部材2と第2の蝶番部材3とを枢軸5により開閉可能に連結してなるものであり、例えば図17〜18に示すように、金属製テンプル6と金属製ヨロイ7との枢着に用いられる。

    【0043】前記第1の蝶番部材2は、所要間隔を隔てて上下対向する一対の略円板状なす外軸受片9,10を台座部11に連設してなる。 そして第1の実施の形態におけると同様、下側の外軸受片10には、前記枢軸5としてのネジ12を螺合させうる雌ネジが設けられると共に、上側の外軸受片9には、該ネジの頭部15を納めうる大径孔と、該ネジを挿通させうる挿通孔とからなる段付孔が設けられている。 なお前記雌ネジは、射出成形後にタップでネジ立てして形成されている。

    【0044】又前記第2の蝶番部材3は、前記外軸受片9,10間に嵌挿されうる内軸受片20を台座部21に連設してなり、該内軸受片20には、前記ネジ12が挿通しうる挿通孔が設けられている。

    【0045】そして各蝶番部材2,3の台座部11,2
    1の裏面側には、テンプル6又はヨロイ7と嵌合でき且つその上下面70,71と当接しうる折曲片72,73
    を具えたコ字状嵌合凹部75を具えており、そのコ字状嵌合凹部75の底面には、テンプル6又はヨロイ7の連結側の端部分に設けた透孔60を挿通しうる筒状受部6
    1が突設されている。 そして該筒状受部61と台座部1
    1,12とに亘って、貫通した係合孔62が設けられ、
    その内周面には、図20に示すように、鋸刃状の環状凹部63が軸線方向に多段に形成されている。

    【0046】然して図20に示すように、テンプル6又はヨロイ7の連結側の端部分6a,7aを前記コ字状嵌合凹部75に嵌め込み、且つ前記筒状受部61をテンプル又はヨロイに設けた前記透孔60に挿通せしめ、然る後、固定具65の係合軸66をテンプルやヨロイの表面側から前記係合孔62に押し込み、該固定具の係合軸周面部に多段に設けられている鋸刃状の環状突部67を前記環状凹部63と係合せしめ、固定具の頭部69と台座部11,21と間でテンプル又はヨロイを挟着すると、
    テンプル6とヨロイ7が蝶番1を介して開閉可能に枢着される。 なおこの状態で、テンプル6及びヨロイ7は、
    その上下面70,71がコ字状嵌合凹部75の上下の折曲片72,73と当接して位置決めされ、強固に固定される。 しかも、筒状受部61がテンプル6及びヨロイ7
    に設けた透孔60に嵌まることによりこの位置決めが一層強固となり、ガタツキのない安定性の高い連結が得られることになる。

    【0047】かかる構成を採用することにより、前記第2の実施の形態におけると同様に、蝶番のコ字状嵌合凹部75の上下の折曲片の端面76,77そのものが、図17に示すように眼鏡の側枠デザインの一部を構成する。 そのため、第1の蝶番部材2と第2の蝶番部材3を所望のデザインで構成することにより、蝶番1は、眼鏡の一部としての意匠観を付与できる。 これにより、前記コ字状嵌合凹部75が一種の意匠観を付与する。

    【0048】 第6の実施の形態図21〜24は、本発明に係る眼鏡用の蝶番1のその他の実施の形態を示すものであり、耐摩耗性の合成樹脂を以て一体に射出成形された第1の蝶番部材2と第2の蝶番部材3とを枢軸5により開閉可能に連結してなるものであり、例えば図21〜22に示すように金属製テンプル6と金属製ヨロイ7との枢着に用いられる。

    【0049】前記第1の蝶番部材2は、所要間隔を隔てて上下対向する一対の略円板状なす外軸受片9,10を台座部11に連設してなる。 そして第1の実施の形態におけると同様、下側の外軸受片10には、前記枢軸5としてのネジ12を螺合させうる雌ネジが設けられると共に、上側の外軸受片9には、該ネジの頭部15を納めうる大径孔と、該ネジを挿通させうる挿通孔とからなる段付孔が設けられている。 なお前記雌ネジは、射出成形後にタップでネジ立てして形成されている。

    【0050】又前記第2の蝶番部材3は、前記外軸受片9,10間に嵌挿されうる内軸受片20を台座部21に連設してなり、該内軸受片20には、前記ネジ12が挿通しうる挿通孔が設けられている。

    【0051】そして各蝶番部材2,3の台座部11,2
    1の裏面に、先端部分に半球状の係合頭部79が膨出され且つ割溝80によって4分割されて、その径が弾性的に縮小しうる固定突部81の2個が間隔をおいて突設されている。

    【0052】然して図24に示すように、テンプル6及びヨロイ7の連結側の端部分6a,7aの左右に位置させて設けた止孔82,82に前記固定突部81,81
    を、その径を弾性的に縮小させて押入させると、係合頭部79が止孔82を通り抜けた後に該係合頭部79が弾性的に拡開し、テンプル6又はヨロイ7が台座11,2
    1に回り止めされて固定されることになる。

    【0053】かかる構造を採用することにより、固定突部81の嵌め合いを利用してワンタッチ操作により、テンプル6及びヨロイ7の蝶番1に対する固定を行なうことができる。

    【0054】 その他の実施の形態第1の蝶番部材と第2の蝶番部材を開閉可能とする枢軸は前記したネジの他、周面が平滑な軸であってもよい。 又その素材は合成樹脂であっても金属であってもよい。

    【0055】 第1の蝶番部材と第2の蝶番部材の各台座部の内端側の外側部分に、蝶番が展開した状態において互いに噛み合う噛合凹凸部23,23を形成する場合、この噛合凹凸部は、例えば図25〜26に示すような波形や、図27〜28に示すようなジグザク状等に構成されることもある。 そしてかかる噛合凹凸部を設ける構成は、前記した第2〜6の各実施の形態においても同様に採用できる。

    【0056】 前記第1の実施の形態において、台座に対するテンプル又はヨロイの連結は、連結片を連結孔に圧入する手段によってもよい。 又第4、5の実施の形態において、筒状受部と台座部とに亘って設けたネジ孔に固定ネジをネジ込むことによって、テンプルやヨロイを蝶番に固定することとしてもよい。

    【0057】 本発明に係る蝶番は、図29に示すように、噛合凹凸部を具えない従来型の蝶番として構成されることもある。 同図において、図1におけると同様の部位には同一の符号を付している。

    【0058】

    【発明の効果】本発明は以下の如き優れた効果を奏する。 本発明によるときは、従来の金属製蝶番におけるような製作の際の複雑な加工工程を要することなく、又ロウ付の熟練作業を必要とすることもなく、所望の蝶番を合成樹脂によって安価に製作できる。

    【0059】 本発明に係る蝶番は合成樹脂製であるため、射出成形によってその形状を自由に形成できる。
    従って、単なる蝶番としての機能以外に、それを眼鏡枠の一構成要素として用い、眼鏡デザインの多用化を図ることができる。 又樹脂製の蝶番であるため、それに対するテンプルやヨロイ等の眼鏡用部材の連結は、従来の金属製蝶番におけるようなロウ付手段によらざるを得ないものでなく、挿入方式や嵌合方式、嵌合方式と融着の併用、係合方式、ネジ止め方式等その他の簡易な連結手段を採用できる。 それ故、各種素材のテンプルやヨロイ等の眼鏡用部材を蝶番に組み合わせることが可能となり、
    例えば、蝶番の樹脂部分とテンプルやヨロイの金属部分(異種の金属であってもよい)との組合せによって高級感ある意匠を構成できる等、眼鏡デザインの豊富化により眼鏡の付加価値を高めることができる。

    【0060】 又蝶番が樹脂製であるため、従来のロウ付による連結手段に比し連結部の分離が容易であり、
    眼鏡の修理が容易となる。

    【0061】 又、前記のような簡易な連結手段を採用できることから、眼鏡の組立て能率の向上及び製造コスト低減も期しうる。

    【0062】 本発明に係る蝶番は合成樹脂製であるため、テンプルを折り曲げたときにも、従来の金属製蝶番におけるように危険なエッジが現れることがなく安全性に優れる。 又、第1の蝶番部材と第2の蝶番部材が合成樹脂製のものであるため、その枢軸として金属性のビスを用いた場合においても、従来の金属性の蝶番におけるように、金属同士の擦れ合いにならないことから、緩みの発生し難いスムースな回動が得られる。

    【0063】 特に両蝶番部材の台座部の内端側の外側部分に、両蝶番部材が展開した状態において互いに噛み合う噛合凹凸部を形成したときは、両噛合凹凸部の噛み合いによって、枢軸の軸線方向のブレを阻止でき、蝶番のガタツキ発生をより良好に防止できる。

    【図面の簡単な説明】

    【図1】蝶番の一実施例を示す斜視図である。

    【図2】蝶番の一実施例を示す分解斜視図である。

    【図3】蝶番の使用状態をその展開状態で示す断面図である。

    【図4】蝶番の使用状態をその展開状態で示す斜視図である。

    【図5】蝶番の使用状態をその屈曲状態で示す斜視図である。

    【図6】蝶番の他の態様をその使用状態で示す斜視図である。

    【図7】蝶番の分解斜視図である。

    【図8】蝶番の使用状態をその展開状態で示す平面図である。

    【図9】蝶番のその他の態様を示す斜視図である。

    【図10】蝶番の分解斜視図である。

    【図11】蝶番の使用状態をその展開状態で示す斜視図である。

    【図12】蝶番の使用状態をその展開状態で示す断面図である。

    【図13】蝶番のその他の態様をその使用状態で示す斜視図である。

    【図14】蝶番の使用状態を示す斜視図である。

    【図15】蝶番の構成を説明する斜視図である。

    【図16】蝶番の使用状態をその展開状態で示す断面図である。

    【図17】蝶番のその他の態様を使用状態で示す斜視図である。

    【図18】その使用状態を示す斜視図である。

    【図19】蝶番の構成を説明する斜視図である。

    【図20】蝶番の使用状態をその展開状態で示す断面図である。

    【図21】蝶番のその他の態様を使用状態で示す斜視図である。

    【図22】蝶番の使用状態を示す斜視図である。

    【図23】蝶番の構成を説明する斜視図である。

    【図24】蝶番の使用状態をその展開状態で示す断面図である。

    【図25】蝶番の噛合凹凸部の他の態様を説明する斜視図である。

    【図26】その展開状態の側面図である。

    【図27】蝶番の噛合凹凸部のその他の態様を説明する斜視図である。

    【図28】その展開状態の側面図である。

    【図29】蝶番のその他の態様を示す斜視図である。

    【図30】従来蝶番の側枠部材への固着状態を示す斜視図である。

    【図31】従来蝶番の問題点を説明する斜視図である。

    【図32】従来蝶番を製造するために用いるレール状の金属素材を説明する斜視図である。

    【図33】金属素材を適当長さに切断して得た切断片を示す斜視図である。

    【図34】切断片に切削加工を施して形成された蝶番部材を示す斜視図である。

    【符号の説明】

    1 蝶番 2 第1の蝶番部材 3 第2の蝶番部材 5 枢軸 6 テンプル 7 ヨロイ 9 外軸受片 10 外軸受片 11 台座部 20 内軸受片 21 台座部 23 噛合凹凸部 25 凹部 26 凸部 27 凸部 29 凹部 31 連結孔 32 連結片 40 挿入溝 41 嵌合凹部 42 嵌合突部 47 係合溝 49 窪み部 50 二股状係合腕 51 腕部 52 突部 53 内側部 55 先端部 56 内側部受面 57 先端部受面 59 L字状受面 61 筒状受部 65 固定具 72 折曲片 75 コ字状嵌合凹部 79 係合頭部 80 割溝 81 固定突部

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