Spectacles with set-in auxiliary lenses

申请号 JP2011280580 申请日 2011-12-21 公开(公告)号 JP2013130739A 公开(公告)日 2013-07-04
申请人 Kazunari Oura; 一成 大浦; 发明人 OURA KAZUNARI;
摘要 PROBLEM TO BE SOLVED: To provide spectacles with set-in auxiliary lenses, wherein the auxiliary lenses can be attached and detached to and from a spectacle body without directly touching or soiling the surfaces of the auxiliary lenses with fingers with minimal operation; the auxiliary lenses may not easily come off by vibration and the like; and the auxiliary lenses are not distorted by external stress in a status of wearing.SOLUTION: In the spectacles with the set-in auxiliary lenses composed by mounting the spectacles with independent left and right auxiliary lenses, a first protrusion provided on the bridge side of the auxiliary lens is fitted into a first slit provided on the bridge side of the inner periphery of a front rim, and a second protrusion provided on the endpiece side of the auxiliary lens is fitted into a second slit provided on the endpiece side of the inner periphery of a front rim; and the rear sides of the upper and lower edges of the auxiliary lens are brought into close contact with retaining surfaces provided on the upper and lower sides of the inner periphery of the front rim. Thereby, the auxiliary lens is fitted into the front rim. The auxiliary lens is attached and detached by operating an attachment and detachment tab that engages with the endpiece side of the auxiliary lens and using elastic deformation.
权利要求
  • フレームのフロントリムにレンズを嵌合した眼鏡本体に左右独立した補助レンズを個別に係止して成る補助レンズ嵌め込み式眼鏡であって、前記フロントリムは、その内周のブリッジ側に第一スリットと、智部側に第二スリットとを有し、前記補助レンズは、外周のブリッジ側に第一突起と、智部側に第二突起とを設け、かつ、智部側には着脱用タブを止着して成り、第一スリットに第一突起を、第二スリットに第二突起をそれぞれ嵌合させることにより、補助レンズを自身の弾性変形を利用して着脱自在に嵌め込み可能とすること、を特徴とする補助レンズ嵌め込み式眼鏡。
  • 前記第二スリット及び第二突起は、前記着脱用タブの止着部を上下から挟む位置に各2組設けて成ることを特徴とする、請求項1に記載の補助レンズ嵌め込み式眼鏡。
  • 前記フロントリムは、その内周に沿って前記補助レンズの外縁部裏側の曲面に一致する保持面を有し、フロントリムに補助レンズを嵌合した際には、該保持面が補助レンズの外縁部に密着してこれを保持することを特徴とする、請求項1又は請求項2のいずれかに記載の補助レンズ嵌め込み式眼鏡。
  • フレームのフロントリムにレンズを嵌合した眼鏡本体に左右独立した補助レンズを個別に係止して成る補助レンズ嵌め込み式眼鏡であって、前記フロントリムは、その内周のブリッジ部に設けたスリットと、智部に設けた係止孔とを有し、前記補助レンズは、外周のブリッジ側に突起を設け、かつ、智部側には係止ピンを有する着脱用タブを止着して成り、スリットに突起を、係止孔に係止ピンをそれぞれ嵌合させることにより着脱自在に嵌め込み可能とすること、を特徴とする補助レンズ嵌め込み式眼鏡。
  • 前記フロントリムは、その内周に沿って前記補助レンズの外縁部裏側の曲面に一致する保持面を有し、フロントリムに補助レンズを嵌合した際には、該保持面が補助レンズの外縁部に密着してこれを保持することを特徴とする、請求項4に記載の補助レンズ嵌め込み式眼鏡。
  • 说明书全文

    本発明は、補助レンズ嵌め込み式眼鏡、より詳しくは、着色レンズや偏光レンズ等の補助レンズを、本来のレンズの前面に左右両眼ごとに着脱できる補助レンズ嵌め込み式眼鏡に関する。

    従来、視矯正用の眼鏡に遮光機能や偏光機能等の調光機能を追加的に付加するための技術として、眼鏡フレームのフロントリムの前面に遮光機能や偏光機能等を有する補助レンズを係止する方法が知られている。 かかる方法は、フロントリムの前面に補助レンズ付き補助眼鏡を何らかの手段で保持するいわゆる前掛け眼鏡方式と、視力矯正用レンズを保持するフロントリムのレンズ枠に補助レンズを直接嵌合するいわゆる嵌め込み方式とに大別される。

    遮光機能や偏光機能等は主に自動車運転時やスポーツ等の野外活動時に必要とされる機能であり、必要に応じて補助レンズは着脱交換可能とすることが望まれる。 そのため前記前掛け眼鏡方式では、クリップ手段等を用いて補助レンズ付き補助眼鏡を着脱可能に保持するいわゆるクリップオン形式が普及しているが、これは眼鏡全体の外観を大きく変えてしまうことから、特にデザインが重視されるファッション眼鏡への適用には問題があるほか、スポーツや魚釣り等の野外活動時には使用者の身体の動き等の影響により眼鏡本体から容易に脱落するという難点があった。 また、前掛け眼鏡方式では補助レンズ付き補助眼鏡の着脱を簡易とするため、左右両眼の補助レンズを補助眼鏡のフレームに固定したものを着脱式とするか、左右の補助レンズを一体化して補助眼鏡に固定することが一般的であり、補助レンズを片眼づつ交換することは考慮されていなかった。

    一方、嵌め込み方式では、補助レンズを眼鏡本体のフロントリムに嵌合するため補助レンズ着装時にも眼鏡全体の外観への影響や補助レンズの不用意な脱落の可能性も小さいが、視力矯正用レンズを堅固に固定しているフロントリムに補助レンズを容易に着脱可能とするための係止機構が問題となる。 そのため、特許文献1乃至3に記載された発明をはじめとして、様々な係止機構を有する補助レンズ嵌め込み式眼鏡が提案されている。

    特開2000−122010号公報

    公開実用新案平4−20019号公報

    公開実用新案平3−33417号公報

    しかし、これらの補助レンズ嵌め込み式眼鏡は、いずれも別体パーツとしての補助レンズを使用者が手指で直接把持して眼鏡本体のフロントリムに設けた溝に嵌め込む等しながら脱着するものであるため、係止機構の構造を問わず補助レンズの脱着に手間が掛かるだけでなく、脱着作業中に補助レンズ表面に直接手指が触れることが避けられず、指紋等の汚れが付着するという問題があった。 かかる問題は、手指が汗や埃等で汚れている場合が多いスポーツや魚釣り等の野外活動時には特に顕著となる。

    特に、魚釣りの際に用いる場合には、面からの反射光を軽減するために日照の状況変化に応じて遮光能力や偏光能力の異なる複数の補助レンズを随時交換する必要があるが、このような用途においては、補助レンズの着脱作業は可能な限り簡易に行えるだけでなく、補助レンズを携帯用ケース等から取出したり収納したりする際にも補助レンズの表面に直接手指を触れることなく一切の作業が行えることが望ましい。

    また、補助レンズに偏光レンズを用いる場合、該補助レンズは設計曲率において最も適正な偏光能力を発揮するように精密に設計されるものであるから、眼鏡に装着した際に僅かな歪みを生じても偏光能力が著しく損なわれる。 そのため、補助レンズはできるだけ外部からの応力を受けない状態でフロントリムに係止されることが望ましい。

    前記の特許文献に記載の補助レンズ嵌め込み式眼鏡は、フロントリム内周に設けた嵌め込み溝あるいは複数の係止体により補助レンズの縁部を固定的に係止する構造を有するが、補助レンズ装着の際にはフロントリム自体の弾性変形を利用するため、当然にフロントリムはある程度の弾性を有する構造及び素材で構成する必要がある。 しかし、使用者の顔の大きさや形状により装着時にフロントリムが僅かでも変形すれば、その変形は補助レンズの縁部に直接伝わり、補助レンズの曲率に歪みをもたらして偏光能力に悪影響を及ぼすことは避けられなかった。

    本発明は、従来の補助レンズ嵌め込み式眼鏡に上記の如き難点があったことに鑑みて為されたものであり、補助レンズの表面に直接手指を触れて汚すことなく眼鏡本体への着脱を最小限の操作で行うことができ、振動等によっても補助レンズが容易に脱落するおそれがなく、しかも、装着状態において補助レンズが外部から応力を受けて曲率に歪みを生じることがない、補助レンズ嵌め込み式眼鏡を提供することを技術的課題とするものである。

    上記課題を解決するために、請求項1に記載した発明は、フレームのフロントリムにレンズを嵌合した眼鏡本体に左右独立した補助レンズを個別に係止して成る補助レンズ嵌め込み式眼鏡において、前記フロントリムは、その内周のブリッジ側に第一スリットと、智部側に第二スリットとを有し、前記補助レンズは、外周のブリッジ側に第一突起と、智部側に第二突起とを設け、かつ、智部側には着脱用タブを止着して成り、第一スリットに第一突起を、第二スリットに第二突起をそれぞれ嵌合させることにより、補助レンズを自身の弾性変形を利用して着脱自在に嵌め込み可能とするという技術的手段を採用している。

    本発明では、補助レンズの智部側に着脱用タブを止着しており、使用者が補助レンズを眼鏡本体に着脱する際には、終始着脱用タブのみを手指先で把持して着脱作業を行えるため、手指が補助レンズに触れることがない。 補助レンズの着装時においては、使用者は補助レンズの携帯用ケースから所望の補助レンズを着脱用タブを指先で摘んで取出し、そのままフロントリムの第一スリットに補助レンズの第一突起を当てがい挿入する。 次いで着脱用タブを指先で把持したままブリッジ方向に向けて若干の圧力を掛け、補助レンズ自体をその弾性により僅かに撓曲させつつフロントリム上に密着させ、第二突起の先端を第二スリット上に一致させたところで前記圧力を緩める。 この際、撓曲していた補助レンズが自身の弾性によって原形に復帰することにより第二突起が第二スリットに嵌合し、補助レンズはフロントリムに係止されるのである。

    また、補助レンズの取り外し時には、使用者は手指先で着脱用タブを智部からブリッジ方向に向けて軽く押して補助レンズを撓曲させ、第二突起と第二スリットとの嵌合を解除する。 次いで、補助レンズの智部側をフロントリム表面から若干持ち上げ、着脱用タブを摘んで第一突起を第一スリットから抜脱して補助レンズの取り外しを完了する。 後は着脱用タブを摘んだまま補助レンズを携帯用ケースに収納できる。

    以上の構成により、本発明に係る補助レンズ嵌め込み式眼鏡においては、使用者は補助レンズの表面に一切手指を触れることなく着脱・保管等の取扱いができるので、汗や指紋により補助レンズ表面を汚すことがなく、汚れた補助レンズ表面の清掃も容易に行える。 また、補助レンズの着脱は、終始着脱用タブを手指で摘んだままワンタッチで行えるため、使用環境に応じた補助レンズの交換が極めて簡便となる。

    なお、前記フロントリムは、容易に変形しない構造及び素材により形成するものとし、補助レンズの着脱はあくまで補助レンズ自体の弾性変形によってのみ行うものとする。 また、前記各スリットが前記各突起を堅固に固定しないように、嵌合時には両者の間に僅かな間隙が残るように形成しておくことにより、補助レンズは容易に脱落しない程度にフロントリムに保持されつつ、外部からの応力を受けない状態に維持される。 そのため、補助レンズとして偏光レンズを用いた場合にも、レンズの歪みによる偏光性能の低下が防がれる。

    次に、請求項2に記載した発明は、請求項1に記載の補助レンズ嵌め込み式眼鏡であって、前記第二スリット及び第二突起は、前記着脱用タブの止着部を上下から挟む位置に各2組設けて成ることを特徴とする。

    本発明では、補助レンズの第二突起とフロントリム智部側内周の第二スリットを二つづつ設けているため、補助レンズは都合3点でフロントリムに係止される。 また、第二突起は前記着脱用タブの補助レンズへの止着部を上下から挟む形で設けているため、着脱用タブを手指先で摘んで補助レンズを装着する際には二つの第二突起を同時に第二スリットに嵌合することができる。 これにより、補助レンズはワンタッチで的確かつ安定的にフロントリムに装着可能となる。

    なお、請求項1及び請求項2に記載の補助レンズ嵌め込み式眼鏡における第一スリット及び第一突起は、ブリッジ側に一組だけを設けることで補助レンズを十分に係止可能であるが、フロントリムの構造やデザインに応じて二組設けてもよい。

    次に、請求項3に記載した発明は、請求項1又は請求項2のいずれかに記載の補助レンズ嵌め込み式眼鏡において、 前記フレームは、前記フロントリム内周に沿って前記補助レンズの外縁部裏側の曲面に一致する保持面を有し、フロントリムに補助レンズを嵌合した際には、該保持面が補助レンズの外縁部に密着してこれを保持することを特徴とする。

    前述の通り、装着状態の補助レンズはその外縁部に設けた複数の突起とフロントリム内周に設けた複数のスリットの嵌合によりフロントリムに係止されるが、本発明ではさらに、フロントリム内周に沿って前記補助レンズの外縁部裏側の曲面に一致する保持面を設けているため、装着された補助レンズは、さらに該保持面により外縁部を裏側から保持される。 これにより、フロントリム内で補助レンズのガタつくおそれがないだけでなく、補助レンズの外縁部の曲面は常時設計通りの形状に維持されるため、補助レンズに偏光レンズを用いた場合に歪みにより偏光能力が低下することも防ぐことができる。

    次に、請求項4に記載した発明は、フレームのフロントリムにレンズを嵌合した眼鏡本体に左右独立した補助レンズを個別に係止して成る補助レンズ嵌め込み式眼鏡において、前記フロントリムは、その内周のブリッジ部に設けたスリットと、智部に設けた係止孔とを有し、前記補助レンズは、外周のブリッジ側に突起を設け、かつ、智部側には係止ピンを有する着脱用タブを止着して成り、スリットに突起を、係止孔に係止ピンをそれぞれ嵌合させることにより着脱自在に嵌め込み可能とするという技術的手段を採用している。

    本発明では、補助レンズはブリッジ側外縁に設けた突起と智部側に止着した着脱用タブに設けた係止ピンの2点でフロントリムに係止されるが、使用者が補助レンズを眼鏡本体に着脱する際に、終始着脱用タブのみを手指先で把持して着脱作業を行う点は請求項1に記載の発明と同様である。 補助レンズの着装時においては、使用者は補助レンズの携帯用ケースから所望の補助レンズを着脱用タブを指先で摘んで取出し、そのままフロントリムの第一スリットに補助レンズの第一突起を当てがい挿入する。 次いで、補助レンズをそのままフロントリム上に密着させつつ、着脱用タブの止着ピンをフロントリム智部の係止孔に挿入して嵌合させる。

    また、補助レンズの取り外し時には、使用者は手指先で着脱用タブを摘んで引き揚げて止着ピンを他部係止孔から抜脱させた後、そのまま突起をスリットから抜脱して補助レンズの取り外しを完了する。 後は着脱用タブを摘んだまま補助レンズを携帯用ケースに収納できる。

    本発明によれば、着脱時に補助レンズを撓曲させる必要がなく、着脱作業はより一層容易となる。 一方、補助レンズは着脱用タブの止着ピンを介してフロントリムに直接的に係止されるが、フロントリムを容易に変形しない構造及び素材により形成する一方、止着ピンを含めた着脱用タブを柔軟な素材で形成することにより、着装状態の補助レンズに歪みを生じるような応力が及ぶことを防ぐことができる。

    次に、請求項5に記載した発明は、請求項4に記載の補助レンズ嵌め込み式眼鏡であって、前記フロントリムは、その内周に沿って前記補助レンズの外縁部裏側の曲面に一致する保持面を有し、フロントリムに補助レンズを嵌合した際には、該保持面が補助レンズの外縁部に密着してこれを保持することを特徴とする。

    本発明は、装着状態の補助レンズはブリッジ側外縁部に設けた突起と着脱用タブに設けた係止ピンによりフロントリムに係止されるが、本発明ではさらに、フロントリム内周に沿って前記補助レンズの外縁部裏側の曲面に一致する保持面を設けているため、装着された補助レンズは、さらに該保持面により外縁部を裏側から保持される。 これにより、フロントリム内で補助レンズのガタつくおそれがないだけでなく、補助レンズの外縁部の曲面は常時設計通りの形状に維持されるため、補助レンズに偏光レンズを用いた場合に歪みにより偏光能力が低下することも防ぐことができる。

    本発明の構成によれば、(1)補助レンズの着脱に手間が掛かる(2)着脱の際に補助レンズの表面を指紋や汗等で汚してしまう(3)補助レンズとして偏光レンズを装着した場合にフレームの変形によって補助レンズに歪みを生じて偏光能力が低下するおそれがある、といった従来の補助レンズ嵌め込み式眼鏡の有する課題を極めて簡易な構造で解決する補助レンズ嵌め込み式眼鏡を安価に提供することが可能となる。

    補助レンズ付き眼鏡の使用頻度が高い野外活動時においては、使用者の手指が汚れやすいため、補助レンズの表面を汚さずに交換可能であることの利便性は高い。 また、魚釣りに使用する場合には、日照条件の変化に応じて補助レンズ、特に偏光レンズを頻繁に交換する必要が生じるため、補助レンズをワンタッチで着脱可能な取り扱いの簡易性と偏光性能を低下させる補助レンズの歪みを防止する構造は特に有用性が高いものとなる。

    以下に、本発明を実施するための形態について、図面を参照して説明する。
    (第一実施形態)
    図1は、第一実施形態の補助レンズ嵌め込み式眼鏡の全体斜視図であり、図2は、第一実施形態の補助レンズ嵌め込み式眼鏡の左眼側を斜め下方から見上げた部分拡大図、そして図3は左眼側のフロントリムの略中央部における断面図である。

    フレーム1はフロントリム2とテンプル3から構成される。 いずれも合成樹脂素材を射出成型等で形成することが可能であるが、フロントリム2には外部からの応力により容易に変形しない硬質素材を、テンプル3には逆に柔軟かつ変形復元性に富む軟質素材を用いてそれぞれ一体成型することが好適である。

    フロントリム2の左右両眼の内周内側(装着者の顔側)にはレンズ嵌合溝(図示せず)を有し、視力矯正用レンズ4が嵌合されている。 また、内周のブリッジ部には前記視力矯正用レンズ4の直前面に第一スリット21が設けられ、一方、内周の智部側からテンプル3との接続部に掛けては補助レンズ5の装着時に脱着用タブ6を収容するための浅い溝部24が設けられ、該溝部24の上側には上部第二スリット22aが、下側には下部第二スリット22bが、視力矯正用レンズ4の直前面に設けられている。 さらに、内周の上部と下部には、やはり視力矯正用レンズ4の直前面に、細い帯状に上部保持面23a及び下部保持面23bがそれぞれ設けられている。 図3におけるフロントリム2の上下の断面形状が示す通り、前記上部保持面23a及び下部保持面23bはいずれも「溝」ではなく「L字型」を形成しており、補助レンズ5の縁部裏面に密着して保持するものの、補助レンズ5自体を強固に固定するものではない。 なお、上記各スリット及び各保持面は、フロントリム2の成形の際に一体的に加工して形成するものとする。

    補助レンズ5の装着時には、補助レンズ5の第一突起51が第一スリット21に、上部第二突起が上部第二スリット22aに、下部第二突起が下部第二スリット23bにそれぞれ嵌合するとともに、補助レンズ5の外周縁部の上部裏面が上部保持面23aに、下部裏面が下部保持面23bに密着する。 前記各スリットと各突起とは、それぞれ締り嵌め状に締め付けて嵌合するほどにタイトな嵌合状態とはせず、目視できないほどの極僅かな隙間を以て嵌合するよう形成する。 そのため、装着状態の補助レンズ5は、スリットと突起との嵌合による応力を一切受けない。 一方、補助レンズ5の外周縁部は、上記の通り、上下両側の裏面が該裏面の曲面と完全に一致した曲面を有する各保持面23a、23bに密着して保持されている。 そのため、装着状態の補助レンズ5は、前記隙間の存在にも関わらず、振動等によりフロントリム2の内周内でその位置がずれることはない。

    図4及び図5は、第一実施形態の補助レンズ部のうち左眼用を正面から見た図であり、図4は補助レンズ5に脱着用タブ6を止着した状態、図5は脱着用タブ6を外した状態を示している。 補助レンズ5は、ブリッジ側の上部付近に第一突起51が設けられ、智部側の略中央部には脱着用タブ6を取り付けるための取付孔53と、該取付孔53の上下にそれぞれ上部第二突起52a、下部第二突起52bを設けている。 補助レンズ5は、遮光用、偏光用の用途に応じて着色加工及び偏光レンズ加工を施した硬質の薄い板状の合成樹脂材を成形して成るが、フロントリム2への脱着時には反復的に撓曲させるため、十分な変形復元性を有する柔軟な素材を用いるものとする。

    図6は、第一実施形態の着脱用タブ6の拡大図であり、図7は、補助レンズ5に着脱用タブ6を取り付けた状態を側面から見た拡大図である。 該着脱用タブ6は、補助レンズ5の着脱時に使用者が手指先で把持するための把持部6a、補助レンズ5の智部側外縁を止着する止着面6b、補助レンズ5の取付孔53に嵌合して固定する止着ピン6cを有する。 前記止着面6bは補助レンズ5の縁部の厚みに対応した段差を以て設け、取り付けた状態では補助レンズ5の縁部裏面と着脱用タブ6の裏面とが面一となるようにする。 また、着脱用タブ6自体は、止着面6bから把持部6aにかけて、フロントリム2の智部に設けた溝部24の曲面に対応して屈曲させた形状とし、補助レンズ5をフロントリム2に装着した状態で、着脱用タブ6が概ね溝部24内に収容され、フロントリム2の表面から突出しないようにする。 これにより、装着時に着脱用タブ6が外部の物体にひっかかる等して不用意に脱落することが防がれる。 また、止着ピン6cの頭部は取付孔53で補助レンズ5を貫通して裏面に突出するが、該突出高さは視力矯正用レンズ4と補助レンズ5との間に設ける間隙に十分に収まる高さとし、頭部が視力矯正用レンズ4の表面に接触しないようにする。 なお、本第一実施形態では、補助レンズ5への脱着用タブ6の取り付けは取付孔53にに止着ピン6cを嵌合して行っているが、補助レンズ5の材質により取付孔53の穿孔が困難な場合は、接着剤を用いて止着しても良い。

    (第二実施形態)
    図8及び図9は、第一実施形態の補助レンズ部のうち左眼用を正面から見た図であり、図8は補助レンズ7に脱着用タブ8を止着した状態、図9は脱着用タブ8を外した状態を示している。

    補助レンズ7は、ブリッジ側の上部角付近に突起71が設けられ、智部側の略中央部には脱着用タブ8を取り付けるための取付孔53を設けている点は第一実施例の補助レンズ5と同様である。 一方、第一実施例のような第二突起は設けておらず、智部側の略中央部は脱着用タブ8を取り付ける止着部72として形成している。 なお、本第二実施形態では、第一実施形態のように補助レンズ7の装着の際にこれを撓曲させる必要がないため、その材質は、必ずしも変形復元性を有する柔軟な素材でなくとも良く、例えば偏光レンズとしてCR39等の熱硬化性樹脂やガラス製のレンズを用いることもできる。

    図10は、第二実施形態の着脱用タブ8の拡大図であり、図11は、補助レンズ7に着脱用タブ8を取り付けた状態を側面から見た拡大図である。 該着脱用タブ8は、把持部8aの裏面に係止ピン8dを有する点を除き、第一実施例の着脱用タブ6と同様の構成とする。

    図12は、第二実施形態の補助レンズ嵌め込み式眼鏡の左眼側を斜め下方から見上げた部分拡大図である。 フレーム1は、フロントリム2の内周の智部側からテンプル3との接続部に掛けて設けられた溝部24の底面に、補助レンズ7の装着時に着脱用タブ8の係止ピン8dが一致する位置に係止孔25を設けている点を除き、第一実施例と同様の構成とする。

    以上の構成により、補助レンズ7の装着は、フロントリム2のスリット21に補助レンズ7の突起71を当てがって挿入した後、補助レンズ7をそのままフロントリム1の内周上下に設けた保持面23a、23bに密着させ、着脱用タブ8の止着ピン8dを係止孔25に挿入して嵌合することにより完了する。 また、補助レンズ7の取り外しは、着脱用タブ8の把持部8aを手指で摘んで引き揚げて係止ピン8cを係止孔25から抜脱させた後、突起71をスリット21から抜脱することで完了する。

    以上、本発明に係る補助レンズ嵌め込み式眼鏡の実施形態の具体的な構成と補助レンズの着脱方法について詳細に説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想の範囲内において改良又は変更が可能であり、それらは本発明の技術的範囲に属する。

    本発明に係る補助レンズ嵌め込み式眼鏡は、従来の同形式の眼鏡よりも補助レンズの着脱が容易で、激しい運動や外部の物体との接触の際にも補助レンズが脱落しにくいだけでなく、着脱交換の際に手指で補助レンズの表面を汚すおそれがないため、スポーツや魚釣り等のアウトドアレクリエーションでの使用において高い利便性と安全性、快適性を提供できる。 また、装着状態の補助レンズに歪みを生じるおそれが小さく、偏光レンズを装着した場合にその偏光性能を十分に発揮させることができるため、特に魚釣り用の偏光サングラスとしての使用に適している。 さらに、補助レンズの装着構造が簡易で使用部品点数も少なく、眼鏡の外観上重要性の高いフロントリムのデザインの自由度が高いことから、ファッション性が重視されるいわゆる「アイウェア」への適用により、付加価値の向上と低価格化による普及の促進が期待できる。

    第一実施形態の補助レンズ嵌め込み式眼鏡の全体斜視図

    第一実施形態の補助レンズ嵌め込み式眼鏡の部分拡大図

    第一実施形態の左眼側のフロントリムの略中央部における断面図

    第一実施形態の補助レンズ(着脱用タブを止着した状態)の正面図

    第一実施形態の補助レンズ(補助レンズを外した状態)の正面図

    第一実施形態の着脱用タブの拡大図

    第一実施形態の補助レンズの部分拡大側面図

    第二実施形態の補助レンズ(着脱用タブを止着した状態)の正面図

    第二実施形態の補助レンズ(補助レンズを外した状態)の正面図

    第二実施形態の着脱用タブの拡大図

    第二実施形態の補助レンズの部分拡大側面図

    第二実施形態の補助レンズ嵌め込み式眼鏡の部分拡大図

    1 フレーム 2 フロントリム 21 第一スリット(第一実施形態)、スリット(第二実施形態)
    22a 上部第二スリット 22b 下部第二スリット 23a 上部保持面 23b 下部保持面 24 溝部 25 係止孔(第二実施形態)
    3 テンプル 4 視力矯正用レンズ 5 補助レンズ(第一実施形態)
    51 第一突起(第一実施形態)
    52a 上部第二突起 52b 下部第二突起 53 取付孔(第一実施形態)
    6 脱着用タブ(第一実施形態)
    6a 把持部(第一実施形態)
    6b 止着面(第一実施形態)
    6c 止着ピン(第一実施形態)
    7 補助レンズ(第二実施形態)
    71 突起(第二実施形態)
    72 止着部(第二実施形態)
    73 取付孔(第二実施形態)
    8 脱着用タブ(第二実施形態)
    8a 把持部(第二実施形態)
    8b 止着面(第二実施形態)
    8c 止着ピン(第二実施形態)
    8d 係止ピン

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