Contact lens cleaning solution |
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申请号 | JP20903384 | 申请日 | 1984-10-06 | 公开(公告)号 | JPH0677117B2 | 公开(公告)日 | 1994-09-28 |
申请人 | 株式会社日本コンタクトレンズ; | 发明人 | 孝雄 伊藤; 晃 加藤; 政光 栗秋; 豊 水谷; | ||||
摘要 | |||||||
权利要求 | 【請求項1】アスコルビン酸を約0.3〜2W/V%含み、pH が約2〜4.5であることを特徴とするコンタクトレンズ洗浄液。 |
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说明书全文 | 【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、例えばソフトコンタクトレンズの汚れに対して効果的なクリーニングが行なえるコンタクトレンズ用洗浄液に関するものである。 ソフトコンタクトレンズは、多量の水分を含み、酸素の透過性も高く、又、異物感が少ないことより、長時間の装用に耐えうるといつたメリツトがあるものの、装用時に結膜からの分泌物や、涙液中のタンパク質、脂肪質、 このような汚れ除去のクリーナーとして、従来からも各種のものが提案されており、例えば界面活性剤含有クリーナー、酸素製剤又は研摩クリーナー等がある。 そして、これら各種のクリーナーを用いれば、確かにコンタクトレンズ表面に付いたタンパク質等による汚れを除去できるものの、コンタクトレンズの汚れを充分に除去して光学性の問題をなくすといつたことまではできないこともあつた。 本発明者は、上記のような汚れを、例えばX線マイクロアナライザーを用いて研究した結果、コンタクトレンズの内部に浸入した汚れはカルシウムとリン、例えばリン酸カルシウムによるものであることを追き止め、すなわちリン酸カルシウムによつてコンタクトレンズ内部に白濁現象の起きることを見い出し、この汚れは従来のクリーナーでは除去しきれないことがわかつた。 そこで、本発明者は、コンタクトレンズ内部の白濁汚染がリン酸カルシウムによるものであるならば、この汚染コンタクトレンズを酸で処理してやれば除去できるであろうと考え、リン酸より強い、例えば塩酸、硫酸、硝酸等で洗浄したところ、コンタクトレンズ内部の白濁汚れを除去できたものの、これら塩酸、硫酸、硝酸等はコンタクトレンズのベースカーブ、サイズ、パワー等のレンズパラメーターを大きく変動させてしまうことが判明し、これではコンタクトレンズ用クリーナーとしては欠陥のあるものであることがわかつた。 そこで、本発明者は、さらに研究した結果、リン酸よりも弱酸である為にコンタクトレンズ内部の白濁は除去できないであろうと思われたアスコルビン酸水溶液が、以外にもこのコンタクトレンズ内部の白濁を除去できることを見い出した。 尚、このアスコルビン酸は、従来からもコンタクトレンズ洗浄剤の一成分として提案(特開昭57−48712号、特公昭56−8333号)されているが、これらにおいてはいずれもコンタクトレンズ表面に付着した汚れ除去の為に用いられるものであり、かつその為の条件下で用いられており、これらの提案のクリーナーではコンタクトレンズ内部の白濁汚染までは除去できなかつたものである。 つまり、アスコルビン酸含有クリーナーと言うのみではコンタクトレンズ内部の白濁は除去できず、すなわちアスコルビン酸を約0.05W/V%以上、好ましくは約0.1W/V 例えば、アスコルビン酸を30W/V%、20W/V%、10W/V 但し、毎日装用するといつたコンタクトレンズの特性上 尚、上記の処法において塩化ナトリウムを添加しているのは、等張化の為であり、レンズパラメーター変化の程度を最小限にする為である。 又、アスコルビン酸含有水溶液(アスコルビン酸1W/V 尚、アスコルビン酸単独ではpH約3であるから、他の塩基成分が添加されなければ特別なpH調整剤は不要である。 本発明は上記の知見を基にしてなされたものであり、アスコルビン酸を約0.3〜2W/V%含み、pHが約2〜4.5であることを特徴とするコンタクトレンズ洗浄液を提案するものである。 そして、上記処法のコンタクトレンズ用クリーナー中に白濁コンタクトレンズを浸漬してコンタクトレンズ内部の白濁を除去した後、例えば生理的食塩水中に浸漬すれば、浸透圧比が高い為コンタクトレンズ内部に含浸したアスコルビン酸はコンタクトレンズ外に速やかに放出されることになり、従つてその後水洗すれば再度装用することが出来る。 〔実施例1〕 L−アスコルビン酸2g、塩化ナトリウム0.9g及び精製水 このようにして白濁除去の行なわれたコンタクトレンズの可視光線透過率を測定すると、浸漬処理前の可視光線透過率が65%であるのに対し、91%と大巾に向上している。 又、L−アスコルビン酸含有水溶液中への浸漬によるレンズパラメーターの変化具合を調べると、ベースカーブは+6/100mm、サイズは+9/100mmであり、生理的食塩水の場合の+3/100mm、+6/100mmと大差なく、レンズパラメーターの変化程度は小さなものであり、支障のないものである。 そして、L−アスコルビン酸含有水溶液中への1時間の浸漬によつてコンタクトレンズ内部に取り込まれたL− 〔実施例2〕 L−アスコルビン酸0.5g、塩化ナトリウム0.9g及び精製水100mlからなるL−アスコルビン酸含有水溶液(pH2.5 このようにして白濁除去の行なわれたコンタクトレンズの可視光線透過率を測定すると、浸漬処理前の可視光線透過率が64%であるのに対し、1時間の浸漬では約72% 又、L−アスコルビン酸含有水溶液中への浸漬によるレンズパラメーターの変化具合を調べると、ベースカーブは+1/100mm、サイズは+2/100mmと極めて小さなものであり、支障のないものである。 そして、L−アスコルビン酸含有水溶液中に5時間浸漬されることによりコンタクトレンズ内部に取り込まれたL−アスコルビン酸は、該コンタクトレンズを約2時間生理的食塩水中に浸漬することによつてほぼ完全に外部に放出される。 〔比較例1〕 L−アスコルビン酸1g、塩化ナトリウム0.9g、クエン酸ナトリウム0.3g及び精製水100mlからなるL−アスコルビン酸含有水溶液(pH約7)中に、コンタクトレンズ内部に白濁の起きたコンタクトレンズを約24時間浸漬する。 このように処理されたコンタクトレンズの可視光線透過率を測定すると、処理前と同様約64%であり、白濁除去の全く出来ていないものである。 〔比較例2〕 比較例1において、pHを5に調整した他は全く同様に行った。 その結果は、8時間の浸漬時間では、白濁除去が行えていなかった。 このことは、コンタクトレンズを取り外している睡眠中程度の時間では効果がないことを示しており、実用性はないことが判る。 ───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 伊藤 孝雄 愛知県名古屋市名東区藤森1−170 (56)参考文献 特開 昭54−145711(JP,A) 特開 昭54−52892(JP,A) 特開 昭57−48712(JP,A) 特公 昭56−8333(JP,B2) |