骨伝導スピーカ及びそれを用いた聴取装置

申请号 JP2010503774 申请日 2009-03-17 公开(公告)号 JPWO2009116272A1 公开(公告)日 2011-07-21
申请人 株式会社テムコジャパン; 发明人 幹夫 福田; 幹夫 福田;
摘要 骨導音と共にその骨振動に基づく気導音の聴取が可能であるために、音質及び音量感に優れ、また、外部音の聴取を可能にすることによって、屋外使用時における安全性を高めることができる骨伝導スピーカ、及び、それを用いた聴取装置を提供することを課題とするものであって、 耳 介内装着時において、本体部1の一部4、5、6が、外耳道の入口部及び/又は該入口部周辺部に当接するように構成され、前記当接部から伝達される振動に基づいて前記外耳道の入口部及び/又は該入口部周辺部が振動することにより生ずる音圧が、前記外耳道を通して鼓膜に伝達可能にしたことを特徴とする。【選択図】図1
权利要求
  • 耳介内装着時において、本体部の一部が、外耳道の入口部及び/又は該入口部周辺部に当接するように構成され、前記当接部から伝達される振動に基づいて前記外耳道の入口部及び/又は該入口部周辺部が振動することにより生ずる音圧が、前記外耳道を通して鼓膜に伝達可能にしたことを特徴とする骨伝導スピーカ。
  • 前記本体部の一部は、前記本体部が外耳道を閉塞しないよう作用するものである、請求項1に記載の骨伝導スピーカ。
  • 前記本体部の一部は、前記本体部の振動面上に軸を介して配設されて、外耳道の入口部及び/又は該入口部周辺部に当接する略C字形状の係止部である、請求項1又は2に記載の骨伝導スピーカ。
  • 前記本体部の一部は、前記本体部の振動面上に突設されて、外耳道の入口部及び/又は該入口部周辺部に当接する突起部である、請求項1又は2に記載の骨伝導スピーカ。
  • 前記本体部の一部は、前記本体部の振動面上に設置されて、外耳道の入口部及び/又は該入口部周辺部に当接する部材であって、前記部材は、その中心からラジアル方向に延びて抜ける1又は複数の溝を設けたものである、請求項1又は2に記載の骨伝導スピーカ。
  • 請求項1乃至5のいずれかに記載の骨伝導スピーカを、耳掛け部分のないテンプルの先端部に取り付けて成り、前記骨伝導スピーカが耳介内に係止されることによって装着可能にしたことを特徴とするメガネ型聴取装置。
  • 前記テンプルを伸縮可能にした、請求項6に記載のメガネ型聴取装置。
  • 請求項1乃至5のいずれかに記載の骨伝導スピーカを、耳掛け部分を有するテンプルの中途から外耳孔に向かって分岐させた補助アームの先端に取り付けて成るメガネ型聴取装置。
  • 前記補助アームを伸縮可能にした、請求項8に記載のメガネ型聴取装置。
  • 前記補助アームを前記テンプルに回動可能に取り付けた、請求項8又は9に記載のメガネ型聴取装置。
  • 請求項1乃至5のいずれかに記載の骨伝導スピーカを、頭頂、後頭部又は首に回るバンドの先端部に取り付けて成るヘッドセット型聴取装置。
  • 说明书全文

    本発明は、骨伝導スピーカ及びそれを用いた聴取装置、より詳細には、骨導音と共に骨振動に基づく気導音の聴取が可能であり、また、使用時に外道を塞がないように構成して外部音の聴取を可能にすることができる骨伝導スピーカ、及び、それを用いた聴取装置に関するものである。

    骨伝導スピーカを用いた聴取装置の多くは、その骨伝導スピーカを、主に耳介の後側周辺部又は耳珠の前面部に当接させることにより、骨導音が最適に伝達されるという認識で設計されている。 それは、一般に、耳介周辺部が振動の伝達位置として最適と考えられているからである。

    ところで、一般に難聴者といっても完全に難聴という訳ではなく、鼓膜がある程度機能している場合が多い。 特に高齢者の場合は、そのような症状であることが多い。 この点を考慮すると、骨導音と共にその音声に対応する気導音も聴取できる構成の聴取装置とすれば、音質及び音量感がより向上することが期待でき、また、外部音の聴取を可能とすれば、屋外使用時における安全性が向上するものと考えられる。

    骨導音と共に外部音の聴取を可能にするものとしては、骨伝導スピーカをメガネのツルの先端部に内蔵し、その振動面を耳介の後面に当接させることによって使用するメガネ型の聴取装置が知られている(例えば、特開2006−109192号公報)。 しかし、この聴取装置においては、耳介後面に対する骨伝導スピーカの接触の程度によっては骨導音が聞きづらくなるという欠点があるだけでなく、この発明の技術思想中には、骨導音と共にその骨振動に基づく気導音も聴取可能にして、音質及び音量感を向上させようとの考え方は含まれていない。

    別のタイプのものとしては、ヘッドホン型の聴取装置が知られている(例えば、実用新案登録第3118131号公報)。 この装置は、骨伝導スピーカを耳介の周辺、特に耳珠の前面部に圧接固定するものであるが、この場合には、耳介に掛け回されて耳珠の前面部にまで伸びる保持具が必要となり、それは装着時に目立つために敬遠する人も少なくない。 そして、この考案の技術思想中にも、骨導音と共にその骨振動に基ずく気導音を聴取可能にして、音質及び音量感を向上させようとの考え方は含まれていない。

    特開2006−109192号公報

    実用新案登録第3118131号公報

    本発明は、上記従来の骨伝導スピーカ及びそれを用いた聴取装置における問題点に鑑みてなされたもので、骨導音と共にその骨振動に基づく気導音の聴取が可能であるために、音質及び音量感に優れ、また、外部音の聴取を可能にすることによって、屋外使用時における安全性を高めることができる骨伝導スピーカ、及び、それを用いた聴取装置を提供することを課題とする。

    上記課題を解決するための請求項1に記載の発明は、耳介内装着時において、本体部の一部が、外耳道の入口部及び/又は該入口部周辺部に当接するように構成され、前記当接部から伝達される振動に基づいて前記外耳道の入口部及び/又は該入口部周辺部が振動することにより生ずる音圧が、前記外耳道を通して鼓膜に伝達可能にしたことを特徴とする骨伝導スピーカである。 前記本体部の一部を、本体部が外耳道を閉塞しないように作用する構成とすることができる。

    前記外耳道の入口部及び/又は該入口部周辺部に当接するように構成される本体部の一部は、前記本体部の振動面上に軸を介して配設されて、外耳道の入口部及び/又は該入口部周辺部に当接する略C字形状の係止部であり、あるいは、前記本体部の振動面上に突設されて、外耳道の入口部及び/又は該入口部周辺部に当接する突起部であり、あるいは、前記本体部の振動面上に設置されて、外耳道の入口部及び/又は該入口部周辺部に当接する部材であって、前記部材は、その中心からラジアル方向に延びて抜ける1又は複数の溝を設けたものである。

    また、上記課題を解決するための請求項6に記載の発明は、上記いずれかの構成の骨伝導スピーカを、耳掛け部分のないテンプルの先端部に取り付けて成り、前記骨伝導スピーカが耳介内に係止されることによって装着可能にしたことを特徴とするメガネ型聴取装置である。 この場合、好ましくは前記テンプルが伸縮可能にされる。

    また、上記課題を解決するための請求項8に記載の発明は、上記いずれかの構成の骨伝導スピーカを、耳掛け部分を有するテンプルの中途から外耳孔に向かって分岐させた補助アームの先端に取り付けたことを特徴とするメガネ型聴取装置である。 この場合、好ましくは前記補助アームが伸縮可能にされ、及び/又は、前記補助アームが前記テンプルに回動可能に取り付けられる。

    更に、上記課題を解決するための請求項11に記載の発明は、上記いずれかの骨伝導スピーカを、頭頂、後頭部又は首に回るバンドの先端部に取り付けて成るヘッドセット型聴取装置である。

    本発明は上述した通りであって、本発明に係る骨伝導スピーカ及びそれを用いた聴取装置においては、骨伝導スピーカの耳介内装着時において、その本体部の一部が外耳道の入口部及び/又は該入口部周辺部に当接する状態にて、耳甲介、耳珠、対珠等によって囲まれて係止されるため、耳介内装着時において、前記当接部から伝達される振動に基づいて前記外耳道の入口部及び/又は該入口部周辺部が振動することにより生ずる音圧が、前記外耳道を通して鼓膜に伝わるため、骨導音と共に気導音の聴取が可能となり、以て、音質及び音量感に優れた音の聴取が可能となり、また同時に、外部音の聴取を可能にすることで、屋外でも安全に使用することが可能となる効果がある。

    本発明を実施するための最良の形態につき、添付図面に依拠して説明する。 本発明に係る骨伝導スピーカは、耳介20内装着時において、本体部1の一部が外耳道21の入口部及び/又は該入口部周辺部に当接する状態にて、耳甲介22、耳珠23、対珠24等に囲まれて係止され得る形状のものである。

    図1の(A)乃至(C)は、骨伝導スピーカにおける上記本体部1の一部の構成例を示すものである。 図1(A)に示すものは、本体部1の振動面2上に軸3を介して配設されて、外耳道21の入口部及び/又は該入口部周辺部に当接する略C字形状の係止部4である。 係止部4は金属、プラスチック、あるいは、ゴム等の弾性部材で構成され、軸3によって振動面2から少し浮上するように設置される。

    係止部4は、骨伝導スピーカが耳介20内に装着されて、耳甲介22、耳珠23、対珠24等によって係止された際、外耳道21の入口及びその周囲部分に当接し、振動面2からの振動を伝達する。 係止部4は、C字状であるために切欠部があり、また、軸3を介して振動面2から浮上するように取り付けられているため、その周囲に通気空間ができる。 これにより、外耳道21を大気に連通させるよう作用し得ることになる。

    図1(B)に示す本体部1の一部は、振動面2に、金属、プラスチック、あるいは、ゴム等の弾性部材で形成された突起部5である。 この突起部5は、骨伝導スピーカの本体部1が耳介20内に装着されて係止された際、外耳道21の入口及び/又はその周囲部分に当接することにより、振動面2からの振動を伝達する。 通例、この突起部5は、外耳道21の入口から外れた部分に当接するため、その周囲に通気空間ができる(図4参照)。 従って、この突起部5は、外耳道21を大気に連通させるよう作用し得ることになる。

    図1(C)に示す本体部1の一部は、振動面2上に配置された、中央部から四方に抜ける溝7を形成した部材6である。 この部材6の場合は、骨伝導スピーカの本体部1が耳介20内に係止された際に、この部材6が外耳道21の入口及び/又はその周囲部分に当接して、振動面2からの振動を伝達する。 そしてこの場合は、溝7が上記通気路となって、外耳道21を大気に連通させる。

    上記いずれの例でも、骨伝導スピーカの耳介内装着時において、その本体部1の一部が外耳道21の入口部及び/又は該入口部周辺部に確実に当接状態に保持され、振動の伝達がなされる。 それと同時に、骨振動によって外耳道21の入口部及び/又は該入口部周辺部が振動することにより生ずる音圧が、外耳道21を通して鼓膜に伝わる。 このようにして、骨導音と共にその骨導音に対応する気導音を聴取することになるので、音質及び音量感共に優れた音の聴取が可能となる。 また、外部音の聴取を可能にすることで、屋外でも安全に使用し得る聴取装置を構成することが可能となる。

    本発明に係る聴取装置は、上記骨伝導スピーカのいずれかを用いるものである。 該聴取装置は、例えば、図3及び図4に示すように、メガネ型に構成することができる。 そのうち図3に示すものは、骨伝導スピーカを、耳掛け部を有しないテンプル8の先端部に取り付けたもので、この場合のテンプル8は、外耳道21に向かって、通例直線状に延びるものとされる。

    テンプル8の蝶番部から外耳道21までの距離は、人によって異なる。 そのため、テンプル8を伸縮可能にして、骨伝導スピーカの本体部1が耳介20内に収まりよく収まるようにすることが好ましい。 テンプル8を伸縮可能にするための手段は任意であるが、例えば、テンプル8を鞘構造にしてスライド可能にすることが考えられる。

    また、図5に示すものは、テンプル8を、通常のものと同様の耳掛け部分を有するものとし、その中途から、外耳道21に向かって分岐するようにして設けた補助アーム9の先端に取り付けたものである。 この場合も、補助アーム9の先端部に配設した骨伝導スピーカの本体部1を、使用者各自の外耳道位置に適合させて位置合わせできるようにするために、補助アーム9を上記テンプル8と同様に伸縮可能にし、及び/又は、補助アーム9を前記テンプル8に回動可能に取り付けるようにすることが好ましい。

    更に、本発明に係る聴取装置は、図6に示すように、ヘッドホン型に構成することもできる。 その場合、バンド部10は金属、ゴム、プラスチック等の弾性材で形成され、その両端部に耳掛部11が取り付けられ、耳掛部11の先端に、上記いずれかの構成の骨伝導スピーカ1が設置される。

    この発明をある程度詳細にその最も好ましい実施形態について説明してきたが、この発明の精神と範囲に反することなしに広範に異なる実施形態を構成することができることは明白なので、この発明は添付請求の範囲において限定した以外はその特定の実施形態に制約されるものではない。

    本発明に係る骨伝導スピーカのそれぞれ異なる構成例を示す図である。

    本発明に係る骨伝導スピーカを用いた聴取装置をメガネ型に構成した実施例を示す斜視図である。

    本発明に係る骨伝導スピーカを用いた聴取装置をメガネ型に構成した実施例の使用状態を示す図である。

    図3におけるA−A線拡大断面図である。

    本発明に係る骨伝導スピーカを用いた聴取装置をメガネ型に構成した他の実施例を示す図である。

    本発明に係る骨伝導スピーカを用いた聴取装置をヘッドホン型に構成した実施例の使用状態を示す図である。

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