Method and system for acoustic communication

申请号 JP2007505555 申请日 2005-03-29 公开(公告)号 JP2007531029A 公开(公告)日 2007-11-01
申请人 スイスコム モービル アーゲー; 发明人 ラウパー,エリック; リッター,ルドルフ;
摘要 眼鏡フレーム(10)が、ユーザ(21)の音声 信号 をキャプチャするための少なくとも1つの方向依存のマイクロホン(13、15、16)と、外部電子デバイス(30)に信号を伝送するための通信手段(12)とを含み、少なくとも1つのマイクロホン(13、15、16)の方向依存性は、適応する形でユーザ固有に調整可能であるようになっている、音響通信のためのシステムおよび方法。 特に、方向依存のマイクロホンは、マイクロホン・アレイとして、かつ/またはMEMS技術で実施されることが可能であり、 接触 マイクロホンが、使用されることが可能である。
权利要求
  • 眼鏡フレーム(10)が、ユーザ(21)の音声信号をキャプチャするための少なくとも1つの方向依存のマイクロホン(13、15、16)と、外部電子デバイス(30)に信号を伝送するための通信手段(12)とを含む音響通信のためのシステムであって、
    前記少なくとも1つのマイクロホン(13、15、16)の方向依存性は、動的な形でユーザ固有に調整可能であるシステム。
  • 制御モジュール(11)は、少なくとも1つの第2の方向依存のマイクロホン(13、15)によってキャプチャされた音声信号に基づき、少なくとも1つの第1の方向依存のマイクロホン(13、16)の前記方向依存性の、適応的なユーザ固有の調整を行うための手段を含む請求項1に記載の音響通信のためのシステム。
  • 少なくとも1つの第2の方向依存のマイクロホン(15)は、接触マイクロホンである請求項1または2のいずれか1項に記載の音響通信のためのシステム。
  • 第1の方向依存のマイクロホン(16)によってキャプチャされた信号は、第3のマイクロホン(13)によってキャプチャされた信号を使用して濾波されることが可能である請求項1に記載の音響通信のためのシステム。
  • 増幅器(48)は、第3のマイクロホン(15)によってキャプチャされた信号を使用して制御可能である請求項1乃至4のいずれか1項に記載の音響通信のためのシステム。
  • 方向依存のマイクロホン(15)によってキャプチャされた信号は、基準フィルタに基づいて処理可能である請求項1乃至5のいずれか1項に記載の音響通信のためのシステム。
  • 少なくとも1つの方向依存のマイクロホン(13、15、16)は、マイクロホン・アレイとして実施される請求項1乃至6のいずれか1項に記載の音響通信のためのシステム。
  • 少なくとも1つのマイクロホン・アレイは、MEMS技術で実施される請求項7に記載の音響通信のためのシステム。
  • 前記外部デバイス(30)は、移動無線デバイスを含む請求項1乃至8のいずれか1項に記載の音響通信のためのシステム。
  • 前記眼鏡フレーム(10)は、網膜走査表示のための手段を含む請求項1乃至9のいずれか1項に記載の音響通信のためのシステム。
  • 前記眼鏡フレーム(10)は、視線方向をキャプチャするための手段を含む請求項10に記載の音響通信のためのシステム。
  • 少なくとも1つの方向依存のマイクロホン(13、15、16)を使用して口頭のコマンドをキャプチャするための音声認識モジュールを含む請求項1乃至11のいずれか1項に記載の音響通信のためのシステム。
  • Bluetoothインタフェースおよび/またはZigBeeインタフェースおよび/またはGSMインタフェースおよび/またはUMTSインタフェース(12、33)を含む請求項1乃至12のいずれか1項に記載の音響通信のためのシステム。
  • 電源供給装置(14)のための光電池を含む請求項1乃至13のいずれか1項に記載の音響通信のためのシステム。
  • ユーザ(21)の音声信号が、眼鏡フレーム(10)上に実装された少なくとも1つの方向依存のマイクロホン(13、15、16)によってキャプチャされ、無線インタフェース(17)を介して外部デバイス(30)に伝送される音響通信のための方法であって、
    前記少なくとも1つの方向依存のマイクロホン(13、15、16)の方向依存性は、動的な形でユーザ固有に適合させられる方法。
  • ユーザの音声信号は、少なくとも1つの第1の方向依存のマイクロホン(13、15)を使用してキャプチャされ、
    少なくとも1つの第1の方向依存のマイクロホン(13、15)によってキャプチャされた、ユーザ(21)の前記音声信号に基づき、前記少なくとも1つの第2の方向依存のマイクロホン(13、16)の方向依存性が、ユーザ固有の形で適応的に調整される請求項15に記載の音響通信のための方法。
  • 少なくとも1つの第2の方向依存のマイクロホン(15)は、接触マイクロホンとして実施される請求項15または16のいずれか1項に記載の音響通信のための方法。
  • 第1の方向依存のマイクロホン(16)によってキャプチャされた信号は、第3のマイクロホン(13)によってキャプチャされた信号を使用して濾波される請求項13に記載の音響通信のための方法。
  • 増幅器(48)は、第3のマイクロホン(15)によってキャプチャされた信号を使用して制御される請求項13乃至18のいずれか1項に記載の音響通信のための方法。
  • 方向依存のマイクロホン(15)によってキャプチャされた信号は、基準フィルタに基づいて処理される請求項13乃至19のいずれか1項に記載の音響通信のための方法。
  • 少なくとも1つの方向依存のマイクロホン(13、15、16)は、マイクロホン・アレイとして実施される請求項13乃至20のいずれか1項に記載の音響通信のための方法。
  • 少なくとも1つのマイクロホン・アレイは、MEMS技術で実施される請求項21に記載の音響通信のための方法。
  • 前記キャプチャされた信号(22、24)は、移動無線デバイス(30)に伝送される請求項13乃至22のいずれか1項に記載の音響通信のための方法。
  • 前記ユーザは、網膜走査ディスプレイを使用して網膜上にイメージ・データを投射される請求項13乃至23のいずれか1項に記載の音響通信のための方法。
  • 前記ユーザの視線方向は、モジュールを使用してキャプチャされる請求項24に記載の音響通信のための方法。
  • 口頭のコマンドは、音声認識モジュールを使用してキャプチャされる請求項13乃至25のいずれか1項に記載の音響通信のための方法。
  • 前記キャプチャされた信号は、Bluetoothインタフェースおよび/またはZigBeeインタフェースおよび/またはGSMインタフェースおよび/またはUMTSインタフェースを介して外部デバイスに伝送される請求項13乃至26のいずれか1項に記載の音響通信のための方法。
  • 前記電源供給装置(14)は、光電池を介して提供される請求項13乃至27のいずれか1項に記載の音響通信のための方法。
  • 说明书全文

    本発明は、眼鏡フレームが、ユーザの音声信号をキャプチャするための少なくとも1つの方向依存のマイクロホン、ならびに外部電子デバイスに信号送信するための通信手段を含む、音響通信のための方法およびシステムに関する。 詳細には、本発明は、少なくとも1つのマイクロホンの方向依存性が、動的な形でユーザ固有に調整可能である通信システムに関する。

    移動通信端末装置は、今日、ますます重要な役割を果たしている。 より新型の移動通信端末装置は、近頃は、単純な音声通信またはデータ通信に応えるだけでなく、複雑なマルチメディア・デバイスにますます変容しており、そのデバイスを使用して、オーディオ・ブロードキャストまたはビデオ・ブロードキャストが受信されることが可能である、例えば、ゲームが行われることが可能である、またはインターネットもしくは移動無線ネットワークなどのネットワーク内で、情報にアクセスが行われることが可能である。 それらの複雑な移動通信端末装置の制御、特に、利用可能なデータおよび/またはデータ・セット、あるいは動作モードの選択、ならびにデータの入および/またはコマンドの入力には、しばしば、キーボード、スタイラス、トラックボール、タッチスクリーン、その他などの、高価で、扱いにくい補助デバイスの使用が関わることになり、しばしば、そのようなデバイスの使用を必然的に伴うことになる。 これに関連して、それぞれの事例において、移動通信デバイスを自分の手に持つことも不可欠であり、最新の通信端末装置のハンズフリーの便利な使用が、極度に制限される。

    音声認識に基づく問題解決法が、技術の現状において既に知られている。 音声認識または自動音声認識は、口頭の言語を認識する、または口頭の言語を文字列に変換すること、および処理することをそれぞれ行うコンピュータなどの、マシンを可能にする方法の研究および開発を扱う。 その一方で、音声認識は、例えば、例として、時刻表問い合わせなどの、自動ダイアログ・システムにも技術的応用を見出している。 自動音声認識は、限られたボキャブラリだけが使用されている場所ではどこでも実施されている。 しかし、自動化された音声認識では、音響受信の品質が、決定的な役割を果たし、したがって、受信品質が可能な限り向上させられて、認識の大幅により高い精度が実現されることが可能であるようになることが不可欠である。

    刊行物、国際公開第03/062906号および国際公開第02/086599号が、例えば、マイクロホンおよび小型スピーカが眼鏡フレーム上に配置されたデバイスを説明している。 次いで、眼鏡フレームは、ケーブル接続を介して外部電子デバイスに接続される。 しかし、この提案されるデバイスの抱える問題は、ユーザ固有のサウンドおよびオーディオの記録のために許容できる雑音除去を実現すること、特に、ユーザの口頭のコマンドを、近辺に位置する他の人々の音声と区別することの困難である。

    刊行物、欧州特許第0 219 026 B1号において説明されているのが、補聴器をどのように眼鏡フレームに組み込むことができるかである。 眼鏡フレーム上のいくつかのマイクロホンの、特定の空間的分布を介して、聴覚障害者が、音響イベントと関連して空間的向きを得ることができるようにするはずである、方向効果および位置特定効果が実現されることが可能である。 すべての音響コンポーネントおよび電子コンポーネントが、眼鏡に収容される。 外部電子デバイスに対する送信接続および/または受信接続は、提供されない。

    米国特許出願公開第2002/0197961 A1号において開示されているのが、マイクロホン、小型スピーカ、電源供給装置(アキュムレータ)、および移動無線デバイス、または他の外部電子デバイスに信号を送信するための送信機または相当する受信機が実装された、眼鏡フレームである。 代替として、前記コンポーネントは、眼鏡フレームに取り付けられ、再び取り外されることが可能な、または帽子、もしくは頭部に着用されることが可能な類似の物品上の、クリップの中に収容されることも可能である。 また、マイクロホンは、調整可能なアーム上に取り付けられることも可能である。 大きい、一定でないスタティック・ノイズを有する環境における前述した構成の使用では、それでもやはり、所望される信号が、十分なレベルでマイクロホンに印加されることは保証されない。

    国際公開第03/062906号

    国際公開第02/086599号

    欧州特許第0 219 026 B1号

    米国特許出願公開第2002/0197961 A1号

    本発明の目的は、技術の現状の前述した諸問題を有さない音響通信のための新たなシステム、および新たな方法を提案することである。 特に、システムは、移動無線デバイスの便利な、ハンズフリーの使用を可能にするとともに、雑音のある環境においてIVRシステム(対話型音声応答)に関連して、口頭のコマンドの信頼できる便利な入力、および対話型音声制御を可能にしなければならない。

    以上の諸目的は、特に、独立請求項の要素を介して、本発明に従って実現される。 それに加えて、さらに有利な諸実施形態が、従属請求項および本明細書からもたらされる。
    特に、以上の諸目的は、眼鏡フレームが、ユーザの音声信号をキャプチャするための、少なくとも1つの方向依存のマイクロホン、ならびに外部電子デバイスに信号を送信するための通信手段を含み、少なくとも1つのマイクロホンの方向依存性は、動的な形でユーザ固有に調整可能であるという点で、本発明を介して実現される。 この実施形態変種の利点は、とりわけ、効果的な雑音除去であり、そのため、各個人ユーザに関して、キャプチャされる音声信号の大幅により高い品質が可能であることである。 これは、特に、ユーザの口頭のコマンドの認識のために、必要な前提条件である可能性がある。 さらなる利点は、口頭の命令のハンズフリーの入力、ならびに入力デバイスが、眼鏡フレームに組み込まれるために、ほとんど目立たないことである。

    別の実施形態変種では、システムは、少なくとも1つの第2の方向依存のマイクロホンによってキャプチャされた音声信号に基づく、少なくとも1つの第1の方向依存のマイクロホンの方向依存性の、適応的なユーザ固有の調整を行うための制御モジュールを含む。 この実施形態変種は、とりわけ、方向依存のマイクロホンの方向依存性の調整が、他のマイクロホンによってキャプチャされる信号の関数として実行されることが可能であるという利点を有する。 そのため、さらに良好なユーザ固有の適合が実現されることが可能であり、高いレベルの干渉雑音を有する環境において、本発明によるシステムおよび方法の応用に関して、より高い音声品質、およびより良好な前提条件がもたらされる。

    さらなる実施形態変種において、少なくとも1つの第2の方向依存のマイクロホンは、接触マイクロホンである。 この実施形態変種は、とりわけ、話すユーザによって送られる音声信号が、空気中における伝播後だけでなく、ユーザの身体における伝播後にもキャプチャされることが可能であるという利点を有する。 これにより、対応する取り扱いおよび処理の後、雑音の除去のさらなる改良が、実現されることが可能である。 詳細には、接触マイクロホンを使用して、ユーザが、ちょうど今、話しているか否かが、非常に容易に判定されることが可能であり、近辺で話しているさらなるユーザとの可能な混乱が、実質的に解消されることが可能である。 さらに、接触マイクロホンによってキャプチャされる信号は、他の方向依存のマイクロホンの方向依存性の、適応的なユーザ固有の調整を行うための制御モジュールによって使用されるのに、非常によく適している。

    さらに別の実施形態変種では、第1の方向依存のマイクロホン(16)によってキャプチャされる信号は、第3のマイクロホン(13)によってキャプチャされる信号を使用して濾波される。 この実施形態変種は、とりわけ、別のマイクロホンによってキャプチャされる周囲雑音が、第1の方向依存のマイクロホンによってキャプチャされる信号の濾波および信号品質向上のために使用されることが可能であるという利点を有する。 そのため、方向依存のマイクロホンの肯定的な諸特徴が、濾波を介する雑音除去の肯定的な諸特徴と最適な形で組み合わせられて、さらに良好な音声品質がもたらされる。

    さらなる実施形態変種では、少なくとも1つの方向依存のマイクロホンは、マイクロホン・アレイとして実施される。 少なくとも1つのマイクロホン・アレイは、有利には、例えば、MEMS技術で実施されることが可能である。 その結果、この実施形態変種は、とりわけ、特別に効果的で、強力な方向効果が実現されることが可能であるという利点を有する。 また、マイクロホン・グループの使用を介して、音波の多くの空間的特徴も利用されることが可能であり、それらの特徴は、単一のマイクロホンでは、利用されることが可能でない。 この実施形態変種のさらなる利点は、はるかに低い製造費用、および高い一体化の割合であり、これにより、特に小さく、コンパクトな構成が、実現されることが可能である。

    別の実施形態変種では、外部デバイスは、移動無線デバイスを含む。 その結果、移動無線デバイスは、例えば、眼鏡フレームに組み込まれることも、自己完結型のデバイスとして存在することも可能である。 この実施形態変種は、とりわけ、本発明によるシステム、および本発明による方法が、移動無線ネットワークを介する音声通信のために使用されることが可能であるという利点を有する。 このため、その眼鏡の着用者は、眼鏡フレームを介して、移動無線ネットワークに接続された1つまたは複数のサーバと通信すること、または音響命令を入力することもできる。 したがって、眼鏡の着用者は、補足のハンズフリー・デバイスを全く使用する必要がなく、そのため、大幅により低い費用で、より便利に通信することができる。

    別の実施形態変種では、眼鏡フレームは、網膜走査ディスプレイのための手段を含む。 網膜走査ディスプレイは、光線が、目の網膜上に直接に投射されるディスプレイ・デバイスである。 光線の対応する光変調、および迅速な分解を介して、ピクチャ全体が示されることが可能である。 眼鏡フレームは、視線方向をキャプチャするためのさらなる手段を含むことが可能である。 その結果、この実施形態変種は、とりわけ、ユーザが、外部出力デバイスに依存することなしに、情報を直接に見ること、および情報を直接に聞くことを可能にする、複雑なシステムが構成されることが可能であるという利点を有する。 同時に、視線キャプチャにより、データ入力のさらなる可能性が、システムに組み込まれることが可能である。

    さらなる実施形態変種では、システムは、少なくとも1つの方向依存のマイクロホンを使用して口頭のコマンドをキャプチャするための音声認識モジュールを含む。 この実施形態変種は、データが、口頭のコマンドを使用して、ユーザによって単純な形で制御され、かつ/または選択されることが可能であるという利点を有する。 さらなる利点は、すべてのデバイスが、同一のフレーム内で一体化されるため、より低い電力消費である。

    さらなる実施形態変種では、通信システムは、Bluetoothインタフェースおよび/またはZigBeeインタフェースおよび/またはGSMインタフェースおよび/またはUMTSインタフェースおよび/またはWLANインタフェースを含む。 以上のインタフェースは、例えば、通信端末装置、および/または眼鏡フレームの通信手段の中に組み込まれることが可能である。 これは、とりわけ、現在の業界標準に、通信システムを使用してアクセスが行われることが可能であるという利点を有する。

    ここで、本発明によるシステムに加えて、本発明は、音響通信のための方法にも関することを述べておかなければならない。
    本発明の実施形態変種を、実施例に関連して以下に説明する。 諸実施形態の実施例は、以下の添付された図によって示される。

    図1で、符号10は、眼鏡フレームを指し、例えば、近視の、または遠視の個人によって着用される、矯正レンズを有する眼鏡フレーム、または日よけレンズを有するサングラスのためのフレームを指す。 眼鏡フレーム10は、ユーザ20の口から出る音波21がキャプチャされることが可能な位置において、少なくとも1つの方向依存の音響センサ16を含む。 センサ16の方向依存性を介して、伝播の直線上の、ユーザ20の口から出る音波22が、特によくキャプチャされることが可能である。 方向依存の音響センサ16は、例えば、単純なマイクロホンであることが可能であるが、マイクロホンのグループとして、つまり、いわゆるマイクロホン・アレイとして実施されることも可能である。 マイクロホン・アレイの使用を介して、音場の空間的特徴が、利用されることが可能であり、キャプチャされる信号の品質、または、それぞれ、分かりやすさが、その結果、相当に向上させられることが可能である。 複数のそのようなマイクロホンまたはマイクロホン・アレイ16が、同様に、眼鏡フレーム10上に、例えば、眼鏡フレーム10の両側上に対称的に実装されることも可能である。

    やはり、図1または図2に示されるとおり、眼鏡フレーム10は、1つまたは複数の方向依存の音響センサ15をさらに含むことが可能である。 さらなる方向依存の音響センサ15が、その方向依存の音響センサ15によって、ユーザの身体的振動音響信号が、よくキャプチャされることが可能な位置に実装される。 身体的振動音響信号は、音波が、ユーザの喉頭において、話す際に生じさせられ、その音波が、次いで、ユーザの身体によって伝播させられるという点で生じる。 身体的振動音響信号を受信し、キャプチャするために特に好適な位置は、図6に示されるとおり、人間の頭蓋60の両側部上に位置する側頭骨66である。 眼鏡フレーム10のアームが、普通、側頭骨に接して着用され、そのことが、キャプチャされる身体的振動音波の、より高い品質に寄与することが可能である。 方向依存の音響センサ15は、同様に、単純なマイクロホンとして実施されることも、またはマイクロホンのグループとして、つまり、いわゆるマイクロホン・アレイとして実施されることも可能である。

    図1および図2で、符号13は、1つまたは複数のさらなる方向依存の音響センサ13を指す。 1つまたは複数のさらなる方向依存の音響センサ13は、ユーザの環境から来る周囲サウンドが、特によくキャプチャされることが可能な、眼鏡フレーム10上の位置に実装される。 方向依存の音響センサ13は、同様に、単純なマイクロホンとして実施されることも、またはキャプチャされる信号のより良好な品質のために、マイクロホン・アレイとして実施されることも可能であり、周囲サウンドに対して揃えられた複数の方向依存のマイクロホンまたは方向依存のマイクロホン・アレイ13も、眼鏡フレーム10上に実装されることが可能である。

    マイクロホン、または、それぞれ、マイクロホン・アレイ13、15、16は、特に、いわゆるMEMS技術(MicroElectroMechanical Systems)で実施されることが可能である。 MEMSによって理解されるのは、ある論理と、少なくとも一部の可動部品とを有する極小チップである。 したがって、MEMSは、通例、データを収集することができるとともに、それらのデータからもたらされるタスクを実行することもできる、機械的部品を有するプロセッサである。 このため、さらに良好なサウンド品質を、同時に小さい全体的サイズで実現することができる、MEMS技術の使用を介して製造されることが可能な、非常に小さいマイクロホンまたはマイクロホン・アレイであり、それらのマイクロホンまたはマイクロホン・アレイが、眼鏡フレーム10内に実装するのに、特によく適するようになる。

    図1で、符号11は、制御モジュールを指す。 制御モジュールは、方向依存の音響センサ13、15、16から信号を獲得し、評価することができる。 また、制御モジュール11は、方向依存の音響センサ13、15、16と通信して、センサ13、15、16を制御することもできる。 特に、MEMS技術の使用を介して、方向依存の音響センサ13、15、16は、特に単純な形で、あまり労力をかけずに制御されることが可能である。 その結果、方向依存の音響センサ13、15、16の位置、感度、および/または方向依存性に影響が与えられることが可能である。 例えば、ある方向依存の音響センサ13、15、16によってキャプチャされた音声信号に基づき、制御モジュール11は、別の方向依存の音響センサ13、15、16を制御することができる。 信号処理、信号増幅、およびその他の信号取り扱いに必要とされるすべてのコンポーネントが、例えば、増幅器46、48、51、調整要素43、制御回路44、54、または遅延要素47が、眼鏡フレーム10内に、特に、制御モジュール11内に収容されることが可能である。

    本発明による問題解決法の実施形態変種では、例えば、身体的振動音波が、話しているユーザの喉頭内で生じさせられ、身体によって伝播させられる。 また、それらの身体的振動音波、または、それぞれ、音声信号は、頭蓋骨および側頭骨にも伝播させられ、頭蓋骨および側頭骨において、音声信号は、方向依存の音響センサ15によってキャプチャされる。 キャプチャされた音声信号は、制御モジュール11によって解釈され、評価されて、方向依存の音響センサ16が、その評価に基づき、ユーザ固有に調整される。 特に、制御モジュール11は、MEMS技術で実施された方向依存の音響センサ16の位置を変更して、それらのセンサ16が、ユーザの顔つきをよりよく考慮に入れるようにすることができる。 制御モジュール11は、同様に、方向依存の音響センサ16の感度をユーザ固有の形で変更して、それらのセンサ16が、側頭骨上に身体的振動音波が当たっている間に、ユーザ20の口から出る音声信号に特に高い感度で反応するようにすることもできる。

    本発明による問題解決法の別の実施形態変種では、話しているユーザからの身体的振動音波が、方向依存の音響センサ13によってキャプチャされるだけでなく、環境から来る周囲サウンドもキャプチャされる。 第1の方向依存の音響センサ15によってキャプチャされた身体的振動音波と、第2の方向依存の音響センサ13によってキャプチャされた周囲雑音信号とが、制御モジュール11によって解釈され、評価されて、方向依存の音響センサ16が、その評価に基づき、ユーザ固有に調整される。 特に、一定のままである周囲サウンドでは、方向依存の音響センサ16の方向依存性の適応的な、つまり動的なユーザ固有調整が、必要になることが生じる可能性がある。 すなわち、ユーザは、内々の性質を有し、近辺に位置する人々によって気付かれるべきでない話題を切り出したために、突然、より穏やかに話す可能性がある。 このため、適応型のユーザ固有の調整によって理解されるのは、マイクロホンの方向依存性が、例えば、MEMSマイクロホンを使用して、最適な値に動的な形で適合させられる動的調整である。

    特に、眼鏡フレーム10は、物理的ネットワーク・インタフェース12も備え、インタフェース12を使用して、口頭の情報および/またはデータの形態の情報が、通信チャネル17を介して、眼鏡フレーム10と移動通信端末装置30の間で交換されることが可能である。 ネットワーク・インタフェース12は、複数の異なるネットワーク標準、例えば、BluetoothまたはZigBeeという名前で知られているローカル無線ネットワーク標準だけでなく、GSM(Global System for Mobile Communication)、GPRS(Generalized Packet Radio Service)、UMTS(Universal Mobile Telecommunications System)、WLAN(無線ローカル・エリア・ネットワーク)802.11、赤外線通信技術、または他の任意の非接触通信技術もサポートすることができる。 しかし、原則として、ネットワーク・インタフェース12は、任意の接触インタフェースであること、例えば、USBインタフェースまたはFirewireインタフェース、あるいはイーサネット(登録商標)、トークンリング、または他の任意の有線LAN(ローカル・エリア・ネットワーク)に対するインタフェースであることも可能である。 インタフェースは、もちろん、例えば、イーサネット(登録商標)またはトークンリングなどのネットワーク・プロトコルを直接に使用するので、パケット交換インタフェースだけでなく、例えば、PPP(ポイントツーポイント・プロトコル)、SLIP(シリアル・ライン・インターネット・プロトコル)またはGPRS(Generalized Packet Radio Service)などのプロトコルによって使用されることが可能な、回線交換インタフェース、すなわち、例えば、MACアドレスまたはDLCアドレスなどのネットワーク・アドレスを全く有さないインタフェースも「含む」ことが可能である。 原則として、本発明によるシステムおよび/または方法は、本発明による諸特徴が存在する限り、特定のネットワーク標準に限定されず、代わりに、1つまたは複数の所望されるネットワークで実現されることが可能であり、特に、異なる通信技術の間でトランスペアレントに切り替えられる、またはルーティングされる音声伝送および/またはデータ伝送によっても実現されることが可能であることが、強調されなければならない。 それに加えて、さらなる要求されるコンポーネント、例えば、スピーカおよび電源供給装置が、眼鏡フレーム10内に収容されることも可能である。

    図1の符号30は、移動通信端末装置、または任意の所望される、いわゆる顧客宅内機器(CPE)を指す。 移動通信端末装置30は、任意の移動無線ネットワークの任意の移動無線デバイスであることが可能であり、移動無線デバイスは、例えば、GSM移動無線ネットワークのGSMデバイス、またはUMTSネットワークのUMTSデバイス、またはサテライト・ネットワークのサテライト・デバイスであることが可能である。 しかし、移動通信端末装置30は、原則として、標準のパーソナル・コンピュータ(PC)、ポータブルPC、固定ネット電話機、移動無線デバイスのための充電デバイス、プレイステーション、あるいは電子的にネットワーク化されたコンポーネントを有する他の任意のデバイスであることも可能である。 移動通信端末装置30は、例えば、データ要素を入力するための入力ユニット32を含む。 移動通信端末装置30は、例えば、数字キーおよびコントロール・キーから成る、移動無線電話機のタイプに応じた、標準のキーボード、または類似の入力デバイスを有することが可能であり、数字キーは、例えば、文字の入力に切り替えられることが可能である。 例えば、遠隔通信における料金の登録のケースにおいて、許可および認証の目的で、移動通信端末装置30は、通例、取り外し可能な識別モジュール、例えば、SIM(加入者IDモジュール)カード34を含み、カード34は、この図では、端末装置30の下に示され、動作の際、移動通信端末装置内部の接触子と接触する。 移動通信端末装置30は、データ要素を表示するためのディスプレイ・デバイス31をさらに含むことが可能である。 アンテナ35が、遠隔通信ネットワークを介するデータの伝送のために、知られている形で役割を果たし、ネットワークは、通例、移動無線ネットワーク、例えば、GSM(Global System for Mobile Communication)ネットワーク、UMTS(Universal Mobile Telecommunication System)ネットワーク、またはWLAN(無線ローカル・エリア・ネットワーク)ネットワークである。 移動通信端末装置30に実装されているのが、非接触インタフェース33であり、例えば、そのインタフェース33を介して、眼鏡フレーム10の非接触インタフェース12からのデータおよびコマンドが、送受信されることが可能である。

    本発明によるシステム、および本発明による方法の実施形態変種の構造が、図4に示されている。 第1の方向依存の音響センサ16によって受信されるのが、とりわけ、ユーザ22の口の領域からの音声信号であるのに対して、第2の方向依存の音響センサ13は、とりわけ、近辺から来る周囲サウンドに向けられる。 第3の方向依存の音響センサ15が、とりわけ、ユーザの身体的振動サウンドからの音声信号をキャプチャすることができるようにセットアップされ、位置付けられる。 第1の方向依存の音響センサ16、および第2の方向依存の音響センサ13によってキャプチャされる音声信号は、信号調整モジュール43および制御回路44によって、差動増幅器46の出力において最小周囲雑音に調整される。 第3の方向依存の音響センサ15によってキャプチャされる音声信号は、「身体的振動サウンドがない」ケースにおいて、第1の方向依存の音響センサ16によってキャプチャされる音声信号の増幅が、あまりにも増幅され過ぎないように、増幅器コントローラ48によって使用される。 しかし、「身体的振動サウンドが存在する」ケースでは、増幅器は、第1の方向依存の音響センサ16によってキャプチャされた音声信号が、第2の方向依存の音響センサ13によってキャプチャされた音声信号に対して増幅されるように設定される。 実行時間に起因して歪みが全く生じないように、信号遅延モジュール47が、備えられることが可能である。

    図3に示されているのが、本発明によるシステム、および本発明による方法の別の実施形態変種である。 符号10は、この場合も、1つまたは複数の方向依存の音響センサ15を含む眼鏡フレームに関し、センサ15は、ユーザの身体的振動音響信号が、その方向依存の音響センサ15によってよくキャプチャされることが可能な位置に実装される。 方向依存の音響センサ15は、同様に、単純なマイクロホンとして、またはマイクロホンのグループ、つまり、いわゆるマイクロホン・アレイとして、かつ/またはMEMS技術で実施されることが可能である。 少なくとも1つの方向依存の音響センサ15、50によってキャプチャされた音声信号は、制御モジュール11に伝送される。 図5に示されるとおり、方向依存の音響センサ15によってキャプチャされた音声信号は、制御モジュール11内の増幅器51によって増幅され、信号処理モジュール52によって、レベルおよび周波数に関して処理され、その後、基準−制御回路54によって処理されて、キャプチャされたマイクロホン信号が、特性において、通常のマイクロホンによってキャプチャされる音声信号に対応するようにされる。 次いで、音声信号は、移動通信端末装置30のオーディオ・パス53に追加される。 基準−制御回路54に関する基準が、各ユーザに関して、移動通信端末装置30の中に、例えば、デバイスのマイクロホンによって記録される。 信号処理モジュール52、ならびに基準−制御回路54はともに、眼鏡フレーム10内にも、移動通信端末装置内にも配置されることが可能である。

    電子システムに給電するための、電源供給装置14に対するエネルギー源は、特に、光電池(図示せず)を介して実施されることが可能であり、この光電池は、眼鏡レンズ上に真空蒸着させられる。 さらに、エネルギー源は、眼鏡フレーム10に組み込まれた、またはフレーム10に接続された一般的なバッテリを使用して実施されることも可能である。

    本発明による音響通信のためのシステムおよび方法を概略で示すブロック図である。

    図1による本発明のシステムおよび方法を実行するために使用されることが可能な眼鏡フレームの側面図である。

    音響通信のための本発明によるシステムおよび方法の別の実施形態を概略で示すブロック図である。

    図1による音響通信のための本発明のシステムの構造を概略で示すブロック図である。

    図3による音響通信のための本発明のシステムの別の実施形態の構造を概略で示すブロック図である。

    本発明によるシステムおよび方法を実施するために使用されることが可能な、着用されている眼鏡フレームのおおよその通常の位置が示されている、人間の頭蓋の骨を示す分解図である。

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